WO2010046961A1 - ツイン・スケグ船 - Google Patents

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Abstract

 推進性能(推進効率)のさらなる向上化を図ることができるツイン・スケグ船を提供すること。船尾の船底(2)に左右一対のスケグ(3)を備えたツイン・スケグ船(10)であって、前記スケグ(3)にプロペラ軸(4a)を介して取り付けられたプロペラ(4)の直前における流れが、前記プロペラ(4)の回転方向と同じ方向の成分を有する範囲に、前記スケグ(3)の後端部に設けられたスターンフレーム(7)に固着して設けられたボッシング(6)、またはこのボッシング(6)に設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィン5aからなるリアクションフィン5が設けられている。

Description

ツイン・スケグ船
 本発明は、船尾の船底に設けた左右一対のスケグにプロペラ軸を支持させたツイン・スケグ船に関するものである。
 従来より、左右一対のプロペラ軸を船体と一体のスケグで支持させて、左右のスケグ間にトンネル状船底凹部を形成したツイン・スケグ船が知られている(例えば、特許文献1参照)。
 一方、船舶に装備されて船舶の推進性能を向上させる推進性能向上装置(同じ馬力を用いて船速を向上させる装置)としては、リアクションフィンが考案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8-133172号公報 特開平5-185986号公報
 さて、ツイン・スケグ船(特に、左右一対のプロペラが船尾側から見て内回りするツイン・スケグ船)においては、プロペラ軸の中心軸線が船体中央線上になく、船尾形状やプロペラの形状を工夫することによってプロペラ回転と逆向きの回転流成分を強めることができ、リアクションフィンと同様の効果を得ることができる。
 そのため従来、船舶の推進性能を向上させる反面、水中で抵抗となるリアクションフィンが、ツイン・スケグ船に適用されることはなかった。
 しかしながら、さらなる省エネ運航のため、航行時の推進性能のさらなる向上が望まれている。
 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、推進性能(推進効率)のさらなる向上化を図ることができるツイン・スケグ船を提供することを目的とする。
 本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
 本発明に係るツイン・スケグ船の第1の態様は、船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流れが、前記プロペラの回転方向と同じ方向の成分を有する範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられている。
 本発明に係るツイン・スケグ船の第2の態様は、船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流向角が、-10度以上の範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられている。
 上記ツイン・スケグ船において、前記リアクションフィンが、前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流速を船速で除した値が0.7以下の範囲に設けられているとさらに好適である。
 本発明に係るツイン・スケグ船の第3の態様は、船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流速を船速で除した値が0.7以下の範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられている。
 本発明に係るツイン・スケグ船の第4の態様は、船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、左右両舷のスケグの外側にのみフィンが設置されている。
 本発明に係るツイン・スケグ船によれば、プロペラ前方のリアクションフィンの効果が大きい場所にのみフィンを設置することで、その場所で効果的にプロペラ回転方向と反対方向の流れがつくられることにより、結果的に伴流利得を増加させることができて、推進性能(推進効率)の向上化を図ることができる。
 本発明によれば、推進性能(推進効率)のさらなる向上化を図ることができるという効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るツイン・スケグ船の船尾側を左舷側から見た左側面図である。 図1に示す船体をA-A矢視線、B-B矢視線、およびC-C矢視線に沿って船幅方向に切断した断面を示す図である。 図1に示す船体をD-D矢視線に沿って船幅方向に切断した断面図である。 左右一対のプロペラが船尾側から見て内回りする、あるツイン・スケグ船の左舷側のスケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流れ場を詳細に解析した結果を示す図である。 左右一対のプロペラが船尾側から見て内回りする、あるツイン・スケグ船の右舷側のスケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流れ場を詳細に解析した結果を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るツイン・スケグ船を航走させて得られた実験結果を示すグラフである。 左右一対のプロペラが船尾側から見て内回りする、あるツイン・スケグ船の左舷側のスケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流れの角度(流向角)および平均流速を計算した結果を示すグラフである。 図7中に示す「流向角」の定義を説明するための図である。 図7中に示す「流向角」の定義を説明するための図である。 図7中に示す「流向角」の定義を説明するための図である。 図3と同様の図であって、本発明に係るツイン・スケグ船に適用することができるリアクションフィンの一具体例を示す図である。 図3と同様の図であって、本発明に係るツイン・スケグ船に適用することができるリアクションフィンの一具体例を示す図である。 図3と同様の図であって、本発明に係るツイン・スケグ船に適用することができるリアクションフィンの一具体例を示す図である。 図3と同様の図であって、本発明に係るツイン・スケグ船に適用することができるリアクションフィンの一具体例を示す図である。 図3と同様の図であって、本発明に係るツイン・スケグ船に適用することができるリアクションフィンの一具体例を示す図である。
符号の説明
 2  船底
 3  スケグ
 4  プロペラ
 4a プロペラ軸
 5  リアクションフィン
 5a フィン
 6  ボッシング
 7  スターンフレーム
10  ツイン・スケグ船
 以下、本発明に係るツイン・スケグ船の第1実施形態を図1から図9に基づいて説明する。
 図1は、本実施形態に係るツイン・スケグ船10の船尾側を左舷側から見た左側面図であり、図1中の符号1は船体、符号2は船底、符号3はスケグ、符号4はプロペラ(スクリュー)、符号4aはプロペラ軸、符号5はリアクションフィンである。また、図面の簡略化を図るため、舵は図1に示していない。
 図2は、図1に示す船体1をA-A矢視線、B-B矢視線、およびC-C矢視線に沿って船幅方向に切断した断面を示す図であって、A-A矢視断面、B-B矢視断面、およびC-C矢視断面に対応する各断面に符号A,B,Cを付した図である。図2に示すように、ツイン・スケグ船10は、船体1の船尾側となる船底2から下方に突出して設けられた左右一対のスケグ3を備えている。また、左右一対のスケグ3には、その後端部に各々独立したプロペラ4(図1参照)が取付けられている。
 なお、図2中の符号4aはプロペラ軸である。
 図3は、図1に示す船体1をD-D矢視線に沿って船幅方向に切断した断面図である。図3に示すように、リアクションフィン5は、ボッシング6から(あるいはボッシング6に設けられたフィンボス(図示せず)から)放射状に突出する複数枚(本実施形態では左舷側に3枚、右舷側に3枚、合計6枚)のフィン5aからなるものであり、後方に位置するプロペラ4に流入する流れにプロペラ4の回転方向と逆方向の回転流を与えるものである。
 なお、ボッシング6は各スケグ3の後端部に設けられたスターンフレーム7に固着して設けられたものであり、その内部にはプロペラ軸4aが回転可能に貫通している。
 図4は、左右一対のプロペラ4が船尾側から見て内回りする、(リアクションフィン5を装備していない)あるツイン・スケグ船の左舷側のスケグ3にプロペラ軸4aを介して取り付けられたプロペラ4の直前における流れ場を詳細に解析した結果を示す図である。一方、図5は、左右一対のプロペラ4が船尾側から見て内回りする、(リアクションフィン5を装備していない)あるツイン・スケグ船の右舷側のスケグ3にプロペラ軸4aを介して取り付けられたプロペラ4の直前における流れ場を詳細に解析した結果を示す図である。
 なお、図4中および図5中において、矢印の向きはその面内における流れの向き、矢印の長さは流れの大きさ、半径方向内側に位置する円はプロペラボス4b(図1参照)、半径方向外側に位置する円はプロペラ4の回転半径を示している。
 図4および図5に示すように、スケグ中央線とスケグ中央線との間、すなわち、θ=180度~360(0)度の範囲では、プロペラ4の回転方向と反対方向の流れとなる上向きの流れが強くなり、スケグ中央線よりも船幅方向外側、すなわち、θ=0度~180度の範囲では、プロペラ4の回転方向と同じ方向の流れとなる上向きの流れが強くなる。
 リアクションフィンは、プロペラ前方の流れを、プロペラの回転方向と逆向きに変えて推進効率を向上させる装置であり、元々プロペラの回転方向と反対方向の流れがある場所ではフィンの効果が減少する。
 そこで、図3に示すように、本実施形態に係るツイン・スケグ船10に装備されたリアクションフィン5は、プロペラ4の回転方向と反対方向の流れが無い、θ=0度~180度の範囲に、スケグ中央線よりも船幅方向外側に向かって放射状に突出するように設けられている。
 すなわち、本実施形態に係るツイン・スケグ船10では、左右両舷のスケグの外側にのみフィンが設置されている。
 なお、各フィン5aの一端(根元)はボッシング6(あるいはフィンボス)に固定されており、各フィン5aの他端(先端)は、略プロペラ4の回転半径(図4および図5参照)まで延びているが、プロペラ直前の流れの様子によっては、フィンの長さをより短くする方が効果的な場合もある。
 また、スケグ中央線とスケグ中央線との間には、プロペラ4の回転方向と反対方向の流れが発生するが、この流れはプロペラ4の羽根による回転流と相殺されるため、スケグ中央線とスケグ中央線との間、すなわち、θ=180度~360度の範囲にリアクションフィン5を設ける必要はない。したがって、本実施形態では、図3に示すように、フィン5aは、θ=45度,90度,135度の方向に向かって延びている。
 さらに、後述する流向角に対して適切な迎角(例えば、15度)を持たせてフィン5aを取り付けることにより、流れの方向を所望の方向に変化させる(コントロールする)ことができる。
 本実施形態に係るツイン・スケグ船10によれば、リアクションフィン5によって、スケグ中央線よりも船幅方向外側に発生する、プロペラ4の回転方向と同じ方向の流れとなる上向きの流れが弱められ(抑制され)、また、プロペラ4の回転方向と反対方向の流れが誘起されて、推進効率が向上する。
 このように、プロペラ4後方でプロペラ回転方向と反対方向の流れがつくられることにより、結果的に伴流利得を増加させることができて、推進性能(推進効率)の向上化を図ることができる。
 図6は、本実施形態に係るツイン・スケグ船10を航走させて得られた実験結果を示すグラフであり、横軸は船速(kn:ノット)、縦軸は主機出力(kW)を示している。また、図中の左下から右上にかけて描いた実線は、上記リアクションフィン5を装備していないツイン・スケグ船から得られたデータであり、図中の左下から右上にかけて描いた破線は、本実施形態に係るツイン・スケグ船10から得られたデータである。
 図6に示すように、本実施形態に係るツイン・スケグ船10では、上記リアクションフィン5を装備していないツイン・スケグ船と同じ船速を得るのに馬力が少なくてすみ、また、上記リアクションフィン5を装備していないツイン・スケグ船と同じ馬力を与えた場合、船速が増す(増加する)こととなる。これにより、従来比で約4%の燃費低減効果が得られることとなり、上記リアクションフィン5による作用効果を裏付けるものとして有効な実験結果である。
 本発明の第2実施形態に係るツイン・スケグ船について、図7から図10を参照しながら説明する。
 図7は、左右一対のプロペラ4が船尾側から見て内回りする、(リアクションフィン5を装備していない)あるツイン・スケグ船の左舷側のスケグ3にプロペラ軸4aを介して取り付けられたプロペラ4の直前における流れの角度(流向角)および平均流速を計算した結果を示すグラフである。なお、図7中に示す平均流速は、プロペラ4の直前における流速をツイン・スケグ船の船速で除して無次元化したものである。
 本実施形態に係るツイン・スケグ船では、流向角が-10度以上の範囲、すなわち、θ=0度~240度の範囲に(例えば、θ=45度,90度,135度,225度の方向に向かって延びる)、複数枚(例えば、左舷側に4枚、右舷側に4枚、合計8枚)のフィン5aが設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
 ここで、図8から図10に基づいて図7中に示す「流向角」の定義を説明する。
 図8に示すように、プロペラ4直前のある点の流速は、プロペラ軸4aの中心軸線Cに平行な成分Vxと、プロペラ軸4aに垂直な平面内の成分Vyzとに分けられる。
 また、プロペラ軸4aに垂直な平面内の成分Vyzは、図9に示すように、さらに、プロペラ軸4aの中心軸線Cから放射状に延びる半径方向の成分Vrと、これに垂直な円周方向の成分Vθに分けられる。
 そして、図10に示すα、すなわち、Tan-1(Vθ/Vx)をここでは「流向角」と定義している。また、正負の符号はプロペラ回転の方向を正としており、流向角が正の範囲ではプロペラ回転と同方向の流れに、流向角が負の範囲ではプロペラ回転と逆方向の流れになっている。
 図7の流向角と平均流速は、θ一定の点における流向角及び流速を、プロペラボスからプロペラ半径の位置まで、半径方向に平均した値である。
 したがって、フィン5aの取付角を、フィン5aを取り付けようとする点の流向角と等しくすれば、フィン5aは流れに対して迎角を持たないことになる。また、この流向角に対して適切な迎角(例えば、15度)を持たせてフィン5aを取り付けることにより、流れの方向を所望の方向に変化させる(コントロールする)ことができる。
 本実施形態に係るツイン・スケグ船によれば、リアクションフィン5によって、スケグ中央線よりも船幅方向外側に発生する、プロペラ4の回転方向と同じ方向の流れとなる上向きの流れが弱められ(抑制され)、プロペラ4後方の水の乱れが弱められ(緩和され)ることとなる。
 このように、プロペラ4後方でプロペラ回転方向と反対方向の流れがつくられることにより、結果的に伴流利得を増加させることができて、推進性能(推進効率)の向上化を図ることができる。
 また、本実施形態では、流向角が-10度以上の範囲、すなわち、θ=0度~240度の範囲に複数枚のフィン5aを設けるようにしたが、平均流速が早いところではフィンを設置することによる抵抗の増加が大きくフィンの推進効率向上効果が減少させられるので、さらに、平均流速が0.7以下の範囲、すなわち、θ=0度~50度および335度~360度の範囲に複数枚のフィン5aを設けるという条件を付加するとさらに好適である。
 平均流速が0.7以下の範囲、すなわち、θ=0度~50度および335度~360度の範囲に複数枚のフィン5aを設けるという条件を付加することにより、設置できるフィン5aの枚数が必然的に減少し、フィン5aによる抵抗を減少させることができて、推進性能(推進効率)をさらに向上させることができる。
 なお、上述した第2実施形態では、流向角が-10度以上の範囲、すなわち、θ=0度~240度の範囲に複数枚のフィン5aを設けるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、平均流速が0.7以下の範囲、すなわち、θ=0度~50度および335度~360度の範囲に(例えば、θ=45度の方向に向かって延びる)、複数枚(例えば、左舷側に1枚、右舷側に1枚、合計2枚)のフィン5aを設けるようにしても良い。
 また、フィン5aの長さは、図3に示すように必ずしも同じである必要はなく、適宜必要に応じて異ならせることもできる。
 さらに、第1実施形態のところで説明したフィン5aは、図3に示すように必ずしもθ=45度,90度,135度の方向に向かって延びている必要はなく、例えば、図11に示すように、θ=45度,90度の方向に向かって、図12に示すように、θ=0度,45度の方向に向かって、図13に示すように、θ=45度,135度の方向に向かって、図14に示すように、θ=0度,45度,90度,135度,180度の方向に向かって、図15に示すように、θ=0度,45度,90度の方向に向かって延ばすようにしても良い。
 さらにまた、本発明は、左右一対のプロペラ4が船尾側から見て内回りするツイン・スケグ船にのみ適用され得るものではなく、左右一対のプロペラ4が船尾側から見て外回りするツイン・スケグ船にも適用することができる。

Claims (5)

  1.  船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、
     前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流れが、前記プロペラの回転方向と同じ方向の成分を有する範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられていることを特徴とするツイン・スケグ船。
  2.  船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、
     前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流向角が、-10度以上の範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられていることを特徴とするツイン・スケグ船。
  3.  前記リアクションフィンが、前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流速を船速で除した値が0.7以下の範囲に設けられていることを特徴とするツイン・スケグ船。
  4.  船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、
     前記スケグにプロペラ軸を介して取り付けられたプロペラの直前における流速を船速で除した値が0.7以下の範囲に、前記スケグの後端部に設けられたスターンフレームに固着して設けられたボッシング、またはこのボッシングに設けられたフィンボスから放射状に延びる、複数枚のフィンからなるリアクションフィンが設けられていることを特徴とするツイン・スケグ船。
  5.  船尾の船底に左右一対のスケグを備えたツイン・スケグ船であって、
     左右両舷のスケグの外側にのみフィンが設置されていることを特徴とするツイン・スケグ船。
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