JP2010116007A - 船舶のプロペラ - Google Patents

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Shigeki Nagaya
茂樹 長屋
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Abstract

【課題】プロペラの性能に多大な影響を及ぼすことなく、簡易な構成でボスの後方でのハブ渦の発生を確実に抑制する。
【解決手段】回転軸に取り付けられるボス11と、ボス11に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた翼12と、周方向に隣接する翼12間に設けられ、ボス11の後方でのハブ渦の発生を抑制すべく、ボス11の表面14に沿う流れをボス11の表面14から外側に誘導するためのハブ渦抑制部15とを備え、ハブ渦抑制部15は、ボス11の表面14に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する傾斜面16を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、船舶の推進装置に用いられるプロペラに関する。
船舶の推進装置は、ボスに複数の翼を設けてなるプロペラを有し、回転軸に取り付けたプロペラを回転させることにより揚力を発生させ、その揚力を回転軸方向の推力として作用させて推進力を得るものである。
一般的に船舶では船体後部にプロペラが装着されるが、この場合プロペラのボス後方でハブ渦と呼ばれる渦が発生することが避けられない。ハブ渦はボス表面に沿う流れがボス後方で集束して形成されるものであり、このハブ渦の発生はボス後方における圧力低下を伴い、これが船体の抵抗として働いて推進効率が低下する虞がある。
プロペラのボス後方でのハブ渦の発生の抑制は、ボスの後端部に設けたフィン(特許文献1等参照)や切り込み溝(特許文献2等参照)、プロペラ後方の舵に取り付けた付加物(特許文献3等参照)によって行われることがある。これらフィンや切り欠き溝、舵の付加物により、プロペラ表面に沿う流れ或いはボス後端から生じる渦構造を乱すことで、ボス後方でハブ渦が形成されることが抑制される。
特開2002−104284号公報 特開2006−15972号公報 特開平6−99892号公報
ところで、ハブ渦の発生抑制のためにボスの後端部にフィンを設ける場合、プロペラのボス表面に沿う流れはボスの後端に行くに従い強くなることから、上記のフィンを比較的大型のものにする必要があり、プロペラの性能に多大な影響を及ぼす虞があった。
そこで、本発明の目的は、プロペラの性能に多大な影響を及ぼすことなく、簡易な構成でボスの後方でのハブ渦の発生を確実に抑制し得る船舶のプロペラを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、回転軸に取り付けられるボスと、該ボスに周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた翼と、周方向に隣接する上記翼間に設けられ、上記ボスの後方でのハブ渦の発生を抑制すべく、上記ボスの表面に沿う流れを上記ボスの表面から外側に誘導するためのハブ渦抑制部とを備え、該ハブ渦抑制部は、上記ボスの表面に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する傾斜面を有するものである。
ここで、上記ハブ渦抑制部は、上記ボスの表面に近接させて上記翼の根部の後縁側に取り付けられたフィンからなっても良い。
また、上記ハブ渦抑制部は、周方向に隣接する上記翼間に位置させて上記ボスに設けられた突起からなっても良い。
本発明によれば、プロペラの性能に多大な影響を及ぼすことなく、簡易な構成でボスの後方でのハブ渦の発生を確実に抑制し得るという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るプロペラの斜視図である。図2は、第一実施形態に係るプロペラの側断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプロペラ10は、回転軸(図示せず)に取り付けられるボス(ハブ)11と、ボス11に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた翼12とを有する。本実施形態のボス11は、後端部が先細りした切頭円錐状に形成されており、平坦な後端面13(図2参照)を有する。各翼12は、ハブ11から半径方向外側に延出するように設けられている。
また、本実施形態に係るプロペラ10は、周方向に隣接する翼12間に設けられ、ボス11の後方でのハブ渦の発生を抑制すべく、ボス11の表面14に沿う流れをボス11の表面14から外側に誘導するためのハブ渦抑制部15を有する。このハブ渦抑制部15は、ボス11の表面14に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する傾斜面16を有する。
本実施形態に係るプロペラ10では、上記のハブ渦抑制部15は、ボス11の表面14に近接させて翼12の根部の後縁側に取り付けられた小型のフィン(整流板)17からなる。本実施形態に係るフィン17はボス11の表面14に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する半径方向外側表面を有しており、その表面が上記の傾斜面16をなすようになっている。
上記の傾斜面16は、回転中心軸Cに対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜するように設定される。
フィン17の大きさ、形状及び取付角度等は、プロペラトルクを極力増加させないように考慮して決定する。フィン17は、例えば、ねじや溶接等により翼12に取り付けられる。
本実施形態のプロペラ10によれば、周方向に隣接する翼12間に設けられ、ボス11の後方でのハブ渦の発生を抑制すべく、ボス11の表面14に沿う流れをボス11の表面14から外側に誘導するためのハブ渦抑制部15(フィン17)を有し、ハブ渦抑制部15は、ボス11の表面14に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する傾斜面16を有するので、プロペラ10が回転すると、プロペラ10のボス11の表面14に沿う流れは、ハブ渦抑制部15の傾斜面16(フィン17の半径方向外側表面)に沿って半径方向外側に沿って流れ、プロペラ10後方ではボス11の表面14から外側に誘導されるようになる(図2参照)。従って、ボス11の後端から渦構造が生じることが抑制されるので、ボス11の後方でハブ渦が形成されることを抑制することができる。
特に、ハブ渦抑制部15(フィン17)が周方向に隣接する翼12間に設けられているので、ボス11の表面14に沿う流れが強くなる前にボス11の表面14から外側に誘導することができ、フィン17をボス11の後端部に設けたものに比べて小型なものにすることができるので、プロペラの性能に多大な影響を及ぼすことなく、簡易な構成でボス11の後方でのハブ渦の発生を確実に抑制することが可能となる。
次に、第二実施形態について図3により説明する。なお、図1及び図2に示した第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係るプロペラ20では、上記のハブ渦抑制部15は、周方向に隣接する翼12間に翼12の後縁側に位置させてボス11に設けられた小型の突起21からなる。本実施形態の突起21はボス11の表面14に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する半径方向外側表面を有しており、その表面が上記の傾斜面16をなすようになっている。
突起21の大きさ及び形状等は、プロペラトルクを極力増加させないように考慮して決定する。突起21は、例えば、ねじや溶接等によりボス11に取り付けられる。なお、突起21は、ボス11に一体的に形成されていても良い。
当該プロペラ20にあっては、プロペラ20が回転すると、ボス11の表面14に沿う流れは、ハブ渦抑制部15の傾斜面16(突起21の半径方向外側表面)に沿って半径方向外側に向かい流れ、プロペラ20後方ではボス11の表面14から外側に誘導されるようになる(図3参照)。
この第二実施形態においても、図1及び図2に示す第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、図4に示すプロペラ30のように、フィン31が断面翼形状に形成されていても良い。当該プロペラ30にあっては、プロペラ30が回転すると、ボス11の表面14に沿う流れは、ハブ渦抑制部15の傾斜面16(フィン31の半径方向外側表面及び半径方向内側表面)に沿って半径方向外側に向かい流れ、プロペラ30後方ではボス11の表面14から外側に誘導されるようになる(図4参照)。
本発明の第一実施形態に係るプロペラの斜視図である。 第一実施形態に係るプロペラの側断面図である。 第二実施形態に係るプロペラの側断面図である。 別の実施形態に係るプロペラの側断面図である。
符号の説明
10 プロペラ
11 ボス
12 翼
14 ボスの表面
15 ハブ渦抑制部
16 傾斜面
17 フィン
20 プロペラ
21 突起
30 プロペラ
31 フィン

Claims (3)

  1. 回転軸に取り付けられるボスと、該ボスに周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた翼と、周方向に隣接する上記翼間に設けられ、上記ボスの後方でのハブ渦の発生を抑制すべく、上記ボスの表面に沿う流れを上記ボスの表面から外側に誘導するためのハブ渦抑制部とを備え、
    該ハブ渦抑制部は、上記ボスの表面に対して後方に行くに従い半径方向外側に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする船舶のプロペラ。
  2. 上記ハブ渦抑制部は、上記ボスの表面に近接させて上記翼の根部の後縁側に取り付けられたフィンからなる請求項1に記載の船舶のプロペラ。
  3. 上記ハブ渦抑制部は、周方向に隣接する上記翼間に位置させて上記ボスに設けられた突起からなる請求項1に記載の船舶のプロペラ。
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