WO2009090687A1 - 光変調器 - Google Patents

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Abstract

 電気光学効果を有する基板に光導波路と進行波電極を形成した進行波電極形光変調器に関する技術の課題に、前記進行波電極形光変調器の光変調帯域、駆動電圧、特性インピーダンス等の特性の改善がある。上記課題を解決するために、前記進行波電極を伝搬する高周波電気信号の電界強度が強い領域における前記基板の一部分の厚さを掘り下げにより少なくして形成した、リッジの構造を最適化する。また、前記リッジの形成された基板の上に、バッファ層を、前記バッファ層の上に導電層を形成するとともに、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の少なくとも一部の厚みを、前記基板を掘り下げた部分上の前記バッファ層の厚み、もしくは前記リッジ頂部の前記バッファ層の厚みの少なくとも一方よりも薄くする。

Description

光変調器
 本発明は、電気光学効果を利用して、光導波路に入射した光を高周波電気信号で変調して光信号パルスとして出射する光変調器に関する。
 近年、高速、大容量の光通信システムが実用化されている。このような高速、大容量の光通信システムに組込むための高速、小型、かつ低価格の光変調器の開発が求められている。
 このような要望に応える光変調器として、リチウムナイオベート(LiNbO)のように電界を印加することにより屈折率が変化する、いわゆる電気光学効果を有する基板(以下、LN基板と略す)に光導波路と進行波電極を形成した進行波電極型リチウムナイオベート光変調器(以下、LN光変調器と略す)がある。このLN光変調器は、その優れたチャーピング特性から2.5Gbit/s、10Gbit/sの大容量光通信システムに適用されている。最近はさらに40Gbit/sの超大容量光通信システムにも適用が検討されている。
 以下、従来、実用化され、又は提唱されてきたリチウムナイオベートの電気光学効果を利用した各LN光変調器の特徴を順番に説明していく。
 (第1の従来技術)
 図15は、z-カットLN基板を用いて構成した特許文献1に開示された第1の従来技術のLN光変調器についての斜視図であり、図16は図15のA-A’線における断面図である。
 z-カットLN基板1上に光導波路3が形成されている。この光導波路3は、金属Tiを1050℃で約10時間熱拡散して形成した光導波路であり、マッハツェンダ干渉系(あるいは、マッハツェンダ光導波路)を構成している。したがって、光導波路3の電気信号と光が相互作用する部(相互作用部と言う)には2本の相互作用光導波路3a、3b、つまりマッハツェンダ光導波路の2本のアームが形成されている。
 この光導波路3の上面にSiOバッファ層2が形成され、このSiOバッファ層2の上面に進行波電極4が形成されている。進行波電極4としては、1つの中心導体4aと2つの接地導体4b、4cを有するコプレーナウェーブガイド(CPW)を用いている。なお、通常、進行波電極4はAuにより形成されている。5はz-カットLN基板1を用いて製作したLN光変調器に特有の焦電効果に起因する温度ドリフトを抑圧するための導電層であり、通常はSi導電層を用いる。なお、説明の簡単のために、図16においては図15には図示したSi導電層5を省略している。
 変調用の高周波(RF)電気信号をこの光変調器の高周波電気信号給電線6を介して中心導体4aと接地導体4bに供給すると、中心導体4aと接地導体4bの間に電界が印加される。z-カットLN基板1は電気光学効果を有するので、この電界により屈折率変化を生じ、2本の相互作用光導波路3a、3bを伝搬する光の位相にずれが発生する。このずれがπになった場合、光導波路3のマッハツェンダ光導波路としての合波部において、高次モードを励振し、光はOFF状態になる。なお、7は高周波電気信号出力線であり、終端抵抗で置き換えても良い。
 図16からわかるように、図15に示した特許文献1の光変調器の特徴としては、1)中心導体4aの幅Sを相互作用光導波路3a、3bの幅とほぼ同じ6μm~12μm程度としている、2)中心導体4aと接地導体4b、4c間のギャップWを15μm~30μmと広くしている、さらに3)光導波路3a、3bを伝搬する光の中心導体4aと接地導体4b、4cからなる進行波電極4を構成する金属による吸収を抑えるためにのみ使用されてきたSiOバッファ層2の比誘電率が4~6と比較的低いことを利用して、SiOバッファ層2の厚みDを400nm~1.5μm程度と厚くすることにより、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nを低減して、光導波路3a、3bを導波する光の等価屈折率nに近づけるとともに、特性インピーダンスをなるべく50Ωに近づけている。また、図16に示した第1の従来技術では、特許文献2に開示された進行波電極4の厚みTを厚くすることによりマイクロ波等価屈折率nをよりいっそう低減して、光の等価屈折率nに近づけている。
 こうした構造をとることにより、中心導体4aの幅Sが30μm程度、中心導体4aと接地導体4b、4c間のギャップWが6μm程度、SiOバッファ層2の厚みDが300nm程度であったそれまでの構造と比べて、光変調帯域、特性インピーダンスなど光変調器としての特性が大幅に改善できた。しかしながら、光変調帯域、駆動電圧、特性インピーダンスなどについてさらに改善された特性が必要となり、次に述べる第2の従来技術として、いわゆるリッジ構造が提案された。
 (第2の従来技術)
 第1の従来技術をさらに高性能化するために特許文献3に提案された、いわゆるリッジ構造を第2の従来技術として図17に示す。図17においてBとして示した領域の拡大図を図18に示す。図18において、8aは中心導体4aの下のリッジ、8bは接地導体4bの下のリッジ、8cは接地導体4cの下のリッジである。また、9a、9bはリッジの底部、10a、10b、10cはリッジの頂部、11bはリッジ8a、8b間の空隙、11aはリッジ8a、8c間の空隙である。
 Hはリッジの高さ、Tは進行波電極の厚み、Dはリッジ8aの底部9aとリッジ8aの頂部10aにおけるSiOバッファ層2の厚みである。12は中心導体4aの下にあるリッジ8aの側壁に対する法線である。なお、ここではこの法線12の方向におけるバッファ層の厚みもDと仮定する。また、図19において13は中心導体4aから出て接地導体4b、4cに入る電気力線であり、相互作用光導波路3a、3bに作用してそれらの屈折率を変化させる(あるいは、相互作用光導波路3a、3bを伝搬する光と相互作用するとも言える)。
 この第2の従来技術ではz-カットLN基板1に8aや8bなどのリッジが形成されているので、電気力線13はリッジ8a、8b間の空隙11bやリッジ8a、8c間の空隙11aを感じるので、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nがより低減して、光導波路3a、3bを導波する光の等価屈折率nに近づく、あるいは特性インピーダンスが50Ωに向かって高くなるという利点がある。さらに、電気力線13には比誘電率が高い領域に閉じこもる性質があるので、相互作用光導波路3a、3bを伝搬する光との相互作用の効率が高くなり、結果的に駆動電圧を低減できる。通常、リッジ8a、8b、8cの高さHとしては2~5μm程度、進行波電極の厚みTとしては6~18μm程度、SiOバッファ層2の厚みとしては400nm~1.5μm程度が使用される。
 この第2の従来技術により、光変調帯域、駆動電圧、特性インピーダンスなど、光変調器としての基本性能について図16に示した第1の従来技術よりも大幅に改善された特性が実現できた。
 しかしながら、この第2の従来技術にも改善すべき課題が残っている。つまり、SiOバッファ層2の比誘電率は4~6であり、z-カットLN基板1の比誘電率(基板表面に垂直方向と光導波路3の長手方向において異方性があるが、平均すると約34)よりは小さいが、空気(比誘電率は1)よりも大きい。
 そして、第2の従来技術において、図17においてリッジ8a、8b、8cの側壁に対する垂線の方向における(あるいはリッジ8a、8b、8cの側壁における)SiOバッファ層の厚みが、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層2の厚みと等しい場合には、図19から推測できるように、電気力線13はリッジ8a、8b間の空隙11bやリッジ8a、8c間の空隙11aの他に、リッジ8a、8b、8cの側壁に堆積されたSiOバッファ層2の内部にも比較的多く存在している。
 通常、リッジ8a、8b、8cを形成すると図19に示すようにそれらの側壁はリッジの頂部10a、10b、10cに対して垂直ではなく、傾斜している(つまり、リッジ8a、8b、8cは台形となっている)。そしてその傾斜の方向は電気力線(例えば、図19に示した電気力線13の群における下側の部分の電気力線を参照)が中心導体4aから接地導体4b、4cへ向かう方向に一致している。その結果、リッジ8a、8b、8cの側壁に堆積されたSiOバッファ層2の厚みがマイクロ波等価屈折率nや特性インピーダンス、あるいは駆動電圧など、LN光変調器の特性に与える影響が大きくなる。
 つまり、第2の従来技術では高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nを低減して、相互作用光導波路3a、3bを導波する光の等価屈折率nに近づける、また特性インピーダンスをなるべく50Ωに近づける、さらには駆動電圧を低減できるというリッジ構造の利点を最大限に利用できてはいなかった。なお、ここでは説明を簡単にするために、まずリッジ8a、8b、8cの側壁におけるSiOバッファ層の厚みとリッジの底部9a、9bと頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層2の厚みが等しいと仮定する。
 なお、第2の従来技術の説明では説明をわかりやすくするためにSiOバッファ層2の厚みについてのみ述べたが、z-カットLN基板1を用いたLN光変調器においては、温度ドリフトを抑圧するために、第1の従来技術である図15に示したようなSiOバッファ層2の上のSi導電層5が必要となる。ところが、SiOバッファ層2の比誘電率は上に述べたように4~6程度であるが、Si導電層の比誘電率は11~13程度と大きく、第2の従来技術について詳しく説明したSiOバッファ層2のリッジ側壁での厚みの問題は実際にはSi導電層についても成り立っている。これについては、本発明の実施形態の項において説明する。
特開平2-51123号公報 特開平1-91111号公報 特開平4-288518号公報
 以上のように、光変調帯域、駆動電圧、特性インピーダンスなどの光変調器としての特性を大幅に改善できた第2の従来技術も、リッジの側壁とリッジの底部あるいはリッジの頂部におけるSiOバッファ層の厚みがほぼ等しくなってしまう場合には、進行波電極を伝搬する高周波電気信号の電気力線がリッジの側壁のSiOバッファ層内にも多く存在する、あるいは長く通過し、その結果リッジ間の空隙を有効に利用できていない。そのため、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率が充分に下がらず光との速度整合の状態に近づけていない(つまり、光変調の広帯域化が不充分である)、駆動電圧にまだ低減の余地がある、さらに特性インピーダンスを高めるという観点から改善の余地があるなどの問題があった。なお、温度ドリフトを抑圧するための導電層として用いられるSi導電層についても、SiOバッファ層と同じこれらの問題点を有している。以下、さらに詳しく述べる。従来、実際には光変調特性に大きな影響を及ぼすリッジの側壁のSiOバッファ層(やSi導電層)は無視されて来た。そのため、リッジの側壁のSiOバッファ層(やSi導電層)が厚い場合には上述のように光変調器特性に問題が生じていたし、逆に、リッジの側壁にSiOバッファ層(やSi導電層)が無い場合にも、光変調特性が劣化していた。また、リッジの側壁にSiOバッファ層が無い場合には、リッジの側壁にSi導電層が直接堆積されるので、リッジに形成された光導波路を伝搬する光をSi導電層が吸収し、光の挿入損失が増加していた。また、焦電効果により発生した電荷の分布が不均一となるので、温度ドリフトが生じてしまっていた。勿論、Si導電層が無い場合には、光変調器として実用に耐え得ない程の極めて大きな温度ドリフトが生じてしまう。
 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、光変調帯域が広く、駆動電圧が低く、光パルスのジッタや特性インピーダンスについて改善されており、かつ光の挿入損失と温度ドリフト特性が優れた光変調器を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光変調器は、電気光学効果を有する基板と、前記基板の上に形成されたバッファ層と、該バッファ層の上に形成された導電層と、該導電層の上に配置された中心導体と接地導体からなる進行波電極と、前記進行波電極を伝搬する高周波電気信号の電界強度が強い領域における前記基板の一部分の厚さを掘り下げにより少なくして、前記基板に形成したリッジと、該リッジに設けられた少なくとも一本の光導波路とを有する光変調器において、前記光変調器は、前記リッジの頂部と側壁、及び前記掘り下げにより形成されたリッジの底面に前記バッファ層を具備し、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みが、前記リッジの頂部、もしくは前記リッジの底部における前記バッファ層の厚い方の厚みと等しい場合と比較して、前記進行波電極に印加される前記高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率が前記光導波路を伝搬する光の等価屈折率に近づくように、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記リッジの底面、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の厚みよりも薄く設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項2の光変調器は、前記リッジの側壁は傾斜していることを特徴とする。
 本発明の請求項3の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の厚みの3/4以下に設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項4の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の2/3以下に設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項5の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の1/2以下であることを特徴とする。
 本発明の請求項6の光変調器は、前記光変調器は、前記リッジの頂部と側壁、及び前記掘り下げにより形成されたリッジの底面に導電層をさらに具備し、前記リッジの側壁の法線方向における前記導電層の厚みが、前記リッジの頂部もしくは前記リッジの底部における前記導電層の厚い方の厚みと等しい場合と比較して、前記進行波電極に印加される前記高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率が前記光導波路を伝搬する光の等価屈折率に近づくように、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記リッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の厚みよりも薄く設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項7の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の厚みの3/4以下に設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項8の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の2/3以下に設定したことを特徴とする。
 本発明の請求項9の光変調器は、前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の1/2以下であることを特徴とする。
 本発明の請求項10の光変調器は、前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅とほぼ等しくしたことを特徴とする。
 本発明の請求項11の光変調器は、前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅よりも広くしたことを特徴とする。
 本発明の請求項12の光変調器は、前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅よりも狭くしたことを特徴とする。
 本発明の請求項13の光変調器は、前記中心導体の前記幅と前記リッジの頂部の前記幅との比が1/5より大きく1以下であることを特徴とする。
 本発明の請求項14の光変調器は、前記中心導体の前記幅と前記リッジの頂部の前記幅との比が1より大きく5以下であることを特徴とする。
 本発明の請求項15の光変調器は、前記リッジに設けられた少なくとも一本の光導波路を、前記バッファ層を介して前記進行波電極の前記中心導体の真下に配置したことを特徴とする。
 本発明に係る光変調器では、リッジの側壁におけるSiOバッファ層やSi導電層の厚みを、リッジの底部あるいはリッジの頂部におけるSiOバッファ層やSi導電層の厚みの少なくとも一方と比較して薄く形成することにより、進行波電極を伝搬する高周波電気信号の電気力線の内、リッジの側壁のSiOバッファ層やSi導電層内に存在する電気力線の数を少なくする、あるいはSiOバッファ層やSi導電層を通過する電気力線の長さを短くすることができる。そのため、電気力線はリッジ間の空隙とz-カットLN基板のリッジ内とに有効に割り振られるので、マイクロ波等価屈折率nを光の等価屈折率nに有効に近づけることができ(さらには、n=nの速度整合状態となり)、光変調帯域を広くできる、また駆動電圧を低減できる、そして特性インピーダンスを高めることができるなど、光変調器としての特性を向上できるという効果がある。本発明の原理は、進行波電極の厚みと幅(特に中心導体の厚みと幅)、リッジの深さ、リッジの頂部の幅(特に中心導体が形成されているリッジの頂部の幅)、中心導体と接地導体間のギャップ、リッジの傾斜角度などのLN光変調器としての構造パラメータに対して、光変調帯域や駆動電圧などのLN光変調器の特性が最適となる(あるいは、改善される)ように、リッジの側壁のSiOバッファ層やSi導電層の厚みをリッジの頂部や底部でのSiOバッファ層やSi導電層の厚みよりも薄く設定するとともに、構造を最適化することである。つまり、本発明はリッジの側壁に堆積したSiOバッファ層やSi導電層の厚みを薄くするだけでなく全体の構造を最適化する、換言すると、LN光変調器において、進行波電極の厚みなど、上に述べたリッジの側壁に堆積したSiOバッファ層やSi導電層の厚み以外の構造パラメータに対して、リッジの側壁に堆積したSiOバッファ層やSi導電層の厚みを薄く設定するとともに、それらの中を通過する電気力線の影響を考慮して、光変調帯域、駆動電圧、光パルスのジッタ、及び特性インピーダンス等の変調特性が最高となる(あるいは、改善される)ように、構造を最適化することにより、LN光変調器としての特性を最大限に発揮しようとするものである。そして、本発明ではリッジに形成された光導波路を伝搬する光が温度ドリフト抑圧のためのSi導電層により吸収されることもない。また、リッジの側壁にSiOバッファ層を堆積した後にSi導電層を形成するので、環境温度が変化した際の焦電効果による電荷の発生を均一化でき、温度ドリフトを抑圧できる。つまり、本発明によればLN光変調器としての光の挿入損失を増加させることなく、温度ドリフトを抑圧することが可能となる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図2は図1における領域Cの拡大図である。 図3は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の原理を説明する図である。 図4は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の原理を説明する図である。 図5は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の原理を説明する図である。 図6は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の原理を説明する図である。 図7は本発明の第1の実施形態に係る光変調器の原理を説明する図である。 図8は本発明の第2の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図9は図8における領域Eの拡大図である。 図10は本発明の第3の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図11は図10におけるFの領域の拡大図である。 図12は本発明の第4の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図13は本発明の第5の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図14は本発明の第6の実施形態に係る光変調器の概略構成を示す断面図である。 図15は第1の従来技術の光変調器についての概略構成を示す斜視図である。 図16は図15のA-A’における断面図である。 図17は第2の従来技術の光変調器についての概略構成を示す断面図である。 図18は図17における領域Bの拡大図である。 図19は第2の従来技術の光変調器における問題点を説明する図である。
符号の説明
 1:z-カットLN基板
 2、14、15:SiOバッファ層
 3:マッハツェンダ光導波路
 3a、3b:マッハツェンダ光導波路を構成する相互作用光導波路
 4:進行波電極
 4a:中心導体
 4b、4c:接地導体
 5:Si導電層
 6:高周波(RF)電気信号給電線
 7:高周波(RF)電気信号出力線
 8a:中心導体4aの下のリッジ
 8b:接地導体4bの下のリッジ
 8c:接地導体4cの下のリッジ
 9a、9b:リッジの底部
 10a、10b、10c:リッジの頂部
 11a、11b:リッジ間の空隙
 12:リッジの側壁に対する法線
 13、30:電気力線
 16:Si導電層
 20:中心導体4aの下側のエッジ
 21:リッジ8aの頂部のエッジ
 40:接地導体4bの下側のエッジ
 41:リッジ8bの頂部のエッジ
 以下、本発明の実施形態について説明するが、図15乃至図19に示した従来技術と同一の符号は同一機能部に対応しているため、ここでは同一の符号を持つ機能部の説明を省略する。
 (第1の実施形態)
 図1はSiOバッファ層14の堆積条件を調整して製作した本発明の第1の実施形態に係わる光変調器の概略構成を模式的に示す断面図である。また、図2は図1のCで示した領域の拡大図である。図1や図2からわかるように、本実施形態ではリッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’を、リッジの底部9a、9b、あるいはリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みDよりも薄くなるように形成している。なお、説明をわかりやすくするために、この第1の実施形態と次に述べる第2の実施形態については、図19と同様に温度ドリフト抑圧のためのSi導電層を省略している。
 また、本発明における全ての実施形態では、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みは異なっていても良いが、ここでは説明の簡単のために、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みは図18に示した第2の従来技術と同じDとした。また、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みについては、リッジ8b、8cの側壁についても同様であるが、以下ではリッジ8a、8b、8cの側壁を代表してリッジ8aの側壁について述べる。なお、これらの説明の簡略化は本明細書で取り上げた全ての実施形態について行っている。
 リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’を変数とした場合の高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nを図3に、光変調器の特性インピーダンスZを図4に、3dB光変調帯域Δfを図5に、半波長電圧Vπと相互作用光導波路の長さLの積Vπ・Lを図6に示す。これらの図からわかるように、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’は、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率n、特性インピーダンスZ、3dB光変調帯域Δf、駆動電圧の大きさの目安となるVπ・Lに大きく影響し、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’には最適値がある。
 つまり、リッジ8a(及び8b、8c)の側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’が薄くなると、高周波電気信号の電気力線は8a(及び8b)の側壁にあるSiOバッファ層の中に入り込みにくくなり、あるいは高周波電気信号の電気力線がSiOバッファ層14を通過しても、その距離が短くなるので、リッジ間の空隙11a(及び11b)とリッジ8a(及び8b)に分布する。その結果、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nを効果的に低減するとともに、高周波電気信号の電気力線は相互作用光導波路3a、3bと有効に相互作用する。この様子を模式的に図7に示す。ここで、高周波電気信号の電気力線は30として示した。
 この第1の実施形態では中心導体4aの幅Sを9μm、中心導体4aと接地導体4b、4cとのギャップWを30μm、中心導体4aと接地導体4b、4cの厚みTを26μm、リッジの高さHを5μm、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みDを1.5μmとしたが、この場合にはリッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’には最適値があり、約0.16μmであった。
 なお、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’の最適値は、中心導体4aの幅S、ギャップW、進行波電極の厚みT、リッジの高さH、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みDに依存することは言うまでもなく、上記の寸法以外の光変調器にも本発明は適用できる。さらに、詳しく述べると、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’としては、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みDの3/4以下であれば効果があり、2/3以下では大きな効果があり、半分以下であれば著しい効果があることを確認した。
 以上のように、本発明の原理は進行波電極の厚みと幅(特に中心導体4aの厚みと幅)、リッジ8a、8b、8cの深さ(つまり、図2のリッジの高さH)、リッジの頂部10a、10b、10cの幅(特に中心導体4aが形成されているリッジ10aの幅)、中心導体4aと接地導体4b、4c間のギャップ、リッジの傾斜角度などのLN光変調器としての構造パラメータに対して、光変調帯域、駆動電圧、光パルスのジッタ、及び特性インピーダンスなどの光変調器としての特性が最適となる(あるいは、改善される)ように、リッジ8a、8b、8cの側壁のバッファ層14の厚みをリッジの頂部10a、10b、10cやリッジの底部9a、9bにおけるSiOバッファ層14の厚みを薄く設定するとともに、構造を最適化することである。
 つまり、本発明では全ての実施形態において、リッジ8a、8b、8cの側壁に堆積したSiOバッファ層14の厚みをリッジの頂部10a、10b、10cやリッジの底部9a、9bにおけるSiOバッファ層14の厚みよりも薄くするだけでなく、全体の構造を最適化する、換言すると、LN光変調器において、進行波電極の厚みなど、上に述べたリッジ8a、8b、8cの側壁に堆積したSiOバッファ層14の厚み以外の上述の構造パラメータに対して、リッジ8a、8b、8cの側壁に堆積したSiOバッファ層14の厚みを薄く設定し、最適化することにより、LN光変調器としての特性を最大限に発揮しようとするものである。
 勿論、この本発明の効果はリッジ8a、8b、8cの側壁がリッジの頂部10a、10b、10cに対して垂直の場合についても発揮できるが、傾斜している場合においてはより顕著になる。なぜなら、通常、リッジを形成すると図2に示すようにリッジ8a、8b、8cの側壁はリッジの頂部10a、10b、10cに対して垂直ではなく、傾斜している(つまり、リッジ8a、8b、8cは台形となっている)。そしてその傾斜の方向は電気力線(例えば、図7に示した電気力線30の群における下側の部分の電気力線を参照)が中心導体4aから接地導体4b、4cへ向かう方向に一致している。そのため、電気力線30はリッジ8a、8b、8cの側壁に堆積したSiOバッファ層14の中を通り易くなる。その結果、リッジ8a、8b、8cの側壁に堆積したSiOバッファ層14の厚みがマイクロ波等価屈折率n、光変調帯域、特性インピーダンス、あるいは駆動電圧など、LN光変調器の特性に与える影響が大きくなるが、本発明ではリッジ8a、8b、8cの側壁に堆積するSiOバッファ層14の厚みを薄くしているので、光変調器としての特性をより改善できることになる。
 また、リッジの底部9a、9bとリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層14の厚みよりもリッジ8a、8b、8cの側壁にあるSiOバッファ層の厚みを薄くするには、SiOバッファ層の堆積条件を最適化することによっても可能であるし、さらにSiOバッファ層を堆積後にリッジ8a、8b、8cの側壁にあるSiOバッファ層を部分的に、もしくは全体をエッチングしても良い。
 なお、本発明におけるリッジの定義は広く、第1の実施形態のみならず、本発明における全ての実施形態においても、接地導体4bと4cのどちらか一方、あるいは両方の下方にあるz-カットLN基板1は掘り下げなくても本発明の効果を発揮できる。この場合には、掘り下げた箇所は例えば図7においてリッジの底部として示した9aあるいは9bのみとなる。
 (第2の実施形態)
 図8には、SiOバッファ層15の堆積条件を調整して製作した本発明の第2の実施形態に係わる光変調器の概略構成についての模式的な断面図を示す。また、図9には図8にEとして示した領域の拡大図を示す。リッジ8a(及び8b、8c)の底部9a(及び9b)とリッジの頂部10a(及び10b、10c)におけるSiOバッファ層15の厚みを異ならしめるとともに、その厚い方の厚みよりもリッジ8a(及び8b、8c)の側壁におけるSiOバッファ層の厚みを薄くしている。
 なお、図8や図9からわかるように、この第2の実施形態では、リッジの底部9a、9bにおけるSiOバッファ層15の厚みをリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSiOバッファ層15の厚みよりも厚くしている。つまり、図9においてはD>D’’としている。また、この図とは逆にD<D’’とした場合でもD’<D’’が成り立てば良い。
 つまり、リッジ8a(及び8b、8c)の側壁におけるSiOバッファ層の厚みが、リッジ8a(及び8b、8c)の底部9a(及び9b)もしくはリッジの頂部10a(及び10b、10c)におけるSiOバッファ層15の厚みの厚い方より薄ければ本発明に属すると言える。
 (第3の実施形態)
 図10に、SiOバッファ層14と温度ドリフト抑圧用のSi導電層16の堆積条件を調整して製作した本発明の第3の実施形態に係わる光変調器の概略構成についての模式的な断面図を示す。また、図11は図10のFで示した領域の拡大図である。これらの図は、図1や図2に示した本発明における第1の実施形態に、実際には使用するが図1や図2では説明の便宜のために省略した温度ドリフト抑圧用のSi導電層16を追加記載してより完全に説明をするものである。
 というのは、前述のようにSi導電層16の比誘電率は11~13と、SiOバッファ層14の比誘電率の4~6よりもかなり大きく、例えば0.2μmのSi導電層16は0.4μm~0.6μm程度もの厚みのSiOバッファ層14に対応する。その結果、実際にはSi導電層16がLN光変調器の特性に与える影響は大きい。
 これらの図からわかるように、本実施形態では、本発明の第1の実施形態について説明した全ての工夫に加えて、リッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’を、リッジの底部9a、9b、あるいはリッジの頂部10a、10b、10cにおけるSi導電層16の厚みKよりも薄くなるように形成している。
 図7から類推できるように、図11においてリッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’を薄くすることにより高周波電気信号の電気力線が比誘電率の高いSi導電層16を通過しにくくなり、高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率nを低減する、光変調器の特性インピーダンスZを高める、さらには駆動電圧を低減するなどの効果がある。
 なお、図11においてこの第3の実施形態ほどの効果はないが、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層14の厚みD’がリッジの底部9b、あるいはリッジの頂部10aにおけるSiOバッファ層14の厚みと等しくても(D’=D)、リッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’を薄くすることにより本発明としての効果をある程度は発揮できる。
 本発明の原理は、進行波電極の厚みTと中心導体4aの幅、リッジ8a、8b、8cの深さ(つまり、図11に示したリッジの高さH)、リッジの頂部10a、10b、10cの幅(特に中心導体4aが形成されているリッジの頂部10aの幅)、中心導体4aと接地導体4b、4c間のギャップ、リッジ8a、8b、8cの側壁の傾斜角度などのLN光変調器としての構造パラメータに対して、光変調帯域や駆動電圧などのLN光変調器の特性が最適となる(あるいは、改善される)ように、リッジ8a、8b、8cの側壁のバッファ層14やSi導電層16の厚みをリッジの頂部10a、10b、10cやリッジの底部9a、9bにおけるSiOバッファ層14やSi導電層16の厚みよりも薄く設定するとともに、リッジ8a、8b、8cの側壁のSiOバッファ層14やSi導電層16の中を通過する電気力線30の影響を考慮して変調特性が最高となるように構造を最適化することである。
 さて、リッジ8a、8b、8cの側壁にSiOバッファ層14がない場合について考察する。この場合には、いくつかの問題が生じる。まず、温度ドリフトを抑圧するために不可欠であるSi導電層16がリッジ8a、8b、8cの側壁に直接堆積してしまう。
 ところがSi導電層16の光の吸収係数は大きいので、相互作用光導波路3a、3bを伝搬する光の損失が大きくなり、挿入損失という光変調器としての重要な特性が損なわれる。さらに、SiOバッファ層14が存在する部分と存在しない部分があるので、焦電効果に起因する電荷の分布が不均一となり、その結果、例えSi導電層16を用いても温度ドリフトそのものの抑圧が困難となる。つまり、温度ドリフトの観点からの信頼性が損なわれてしまう。このように、挿入損失の観点からリッジ8a、8b、8cの側壁にはSiOバッファ層14が不可欠であり、温度ドリフト抑圧の観点からは同じくこれらの側壁にSiOバッファ層14とSi導電層16の両方が必要である。
 以上のことから、リッジの頂部10a,10b、10cや側壁、及びリッジの底部9a、9b、9cにはSiOバッファ層14とSi導電層16が存在することが望ましく、このことは本発明の全ての実施形態について言える。このように、本発明によれば、LN光変調器としての変調特性を最大限に発揮しつつ、特性として重要な光の挿入損失を増加させることなく、さらに温度ドリフトを抑圧することが可能となる。
 (第4の実施形態)
 図12には、SiOバッファ層15と温度ドリフト抑圧用のSi導電層16の堆積条件を調整して製作した本発明の第4の実施形態に係わる光変調器の概略構成についての模式的な断面図を示す。図12は、図8に示した本発明における第2の実施形態に、実際には使用するが図8では説明の便宜のために省略した温度ドリフト抑圧用のSi導電層16を追加記載してより完全に説明をするものである。
 これらの図からわかるように、本実施形態ではリッジ8aの底部9bとリッジの頂部10aにおけるSi導電層16の厚みを異ならしめるとともに、その厚い方の厚みよりもリッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’を薄くしている。
 なお、図12からわかるように、この第4の実施形態では、リッジの底部9bにおけるSi導電層16の厚みをリッジの頂部10aにおけるSi導電層16の厚みよりも厚くしている。つまり、図12においてはK>K’’としている。また、この図とは逆にK<K’’とした場合でもK’<K’’ が成り立てば良い。
 つまり、リッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’が、リッジの底部9bもしくはリッジの頂部10aにおけるSi導電層16の厚みの厚い方より薄ければ本発明に属すると言える。
 なお、図12においてこの第4の実施形態ほどの効果はないが、リッジ8aの側壁におけるSiOバッファ層15の厚みD’がリッジの底部9b、あるいはリッジの頂部10aにおけるSiOバッファ層15の厚みと等しくても(D’=D、D’=D’’、あるいはD’=D’’=D)、リッジ8aの側壁におけるSi導電層16の厚みK’を薄くすることにより本発明としての効果をある程度は発揮できる。
 (第5の実施形態)
 図13には、本発明の第5の実施形態に係わる光変調器の概略構成についての模式的な断面図を示す。ここで、Sは中心導体4aの幅、Sはリッジ8aの頂部の幅であり、中心導体4aの幅Sはリッジ8aの頂部の幅Sに等しいかより狭い場合を表している。また、20は中心導体4aの下側のエッジ、21はリッジ8aの頂部のエッジ、40は接地導体4bの下側のエッジ、41はリッジ8bの頂部のエッジである。
 中心導体4aの幅Sはリッジ8aの頂部の幅Sよりも小さ過ぎると、高周波電気力線の多くがz-カットLN基板1を通過するので、リッジ構造及び本発明としての効果が小さくなる。中心導体4aの幅Sが広くなりリッジ8aの頂部の幅Sに近づく、つまり中心導体4aの下側のエッジ20がリッジ8aの頂部のエッジ21に水平方向において近づくとリッジ構造としての効果が著しくなる。従って、リッジ8aの側壁に堆積したSiOバッファ層14やSi導電層16の厚みが厚いと、それらの中を多くの電気力線が通過し易くなり、LN光変調器としての変調特性が劣化する。そのため、リッジ8aの側壁に堆積したSiOバッファ層14やSi導電層16の厚みを薄く設定する本発明により大きな効果を得ることができる。そして、中心導体4aの幅Sとリッジ8aの頂部の幅Sとの比は0.2~1程度が望ましい。なお、同様のことは接地導体4b、4cにも言えて、たとえば接地導体4bの下側のエッジ40がリッジ8bの頂部のエッジ41に水平方向において近づくと本発明としての効果が大きくなる。
 (第6の実施形態)
 図14には、本発明の第6の実施形態に係わる光変調器の概略構成についての模式的な断面図を示す。ここで、Sは中心導体4aの幅、Sはリッジ8aの頂部の幅であり、中心導体4aの幅Sはリッジ8aの頂部の幅Sより広い場合を表している。中心導体4aの幅Sはリッジ8aの頂部の幅Sより広すぎると、高周波電気信号の電気力線のうち、リッジ8a、8bあるいは8cの側壁のバッファ層14やSi導電層16の中に入る、あるいはそれらを通過する長さを低減するという本発明としての効果は薄れるので、中心導体4aの幅Sとリッジ8aの頂部の幅Sとの比は5倍よりは小さい方が望ましく、そうすることにより、リッジ構造の効果と本発明の効果を有効に利用できる。
 (各実施形態)
 以上のように、従来、光変調特性に大きな影響を及ぼすリッジの側壁のSiOバッファ層やSi導電層の影響を無視していたので、リッジの側壁のSiOバッファ層やSi導電層が厚い場合には光変調帯域、駆動電圧、光パルスのジッタ、及び特性インピーダンス等の光変調器特性に問題が生じていたし、逆に、リッジの側壁にSiOバッファ層やSi導電層が無い場合にも、光変調特性が劣化していた。しかしながら、本発明ではリッジの側壁にSiOバッファ層やSi導電層を堆積させるとともに、SiOバッファ層とSi導電層の厚みを、リッジの頂部やリッジの底部におけるそれらの厚みよりも薄くし、かつそれらの中を通過する電気力線の影響を考慮して変調特性が最適になる(あるいは改善されるように)構造を最適設計する。さらに、リッジの側壁にSiOバッファ層を形成しているので、光の挿入損失が増加することもないし、温度ドリフトが劣化することもない。
 これまでの実施形態においては、分岐光導波路の例としてマッハツェンダ光導波路を用いたが、方向性結合器などその他の分岐合波型の光導波路にも本発明を適用可能であることは言うまでもなく、考え方は3本以上の光導波路にも適用可能であるし、光導波路が1本の位相変調器にも適用できる。また光導波路の形成法としてはTi熱拡散法の他に、プロトン交換法など光導波路の各種形成法を適用できるし、バッファ層としてAl等のSiO以外の各種材料も適用できる。さらに、導電層はSi導電層として説明してきたが、適切な電気抵抗を持つ層(膜)であれば良い。従って、Siに限らず各種材料の導電層を使用できることは言うまでもない。
 また、z-カットLN基板について説明したが、その他のカットのLN基板でも良いし、リチウムタンタレート基板、さらには半導体基板などその他の基板でも良い。なお、これまでSi導電層はSiOバッファ層の「上」に配置するとして説明したが、この「上」は「上方」という広い意味であり、Si導電層とSiOバッファ層の間にその他の膜を含んでいても良い。
 以上の実施形態としては、リッジが3つある場合について説明したがリッジの数は1つや2つ、あるいはこれら以外の数でも良いし、複数のリッジの高さが異なっていても良いことは言うまでもない。また、本発明において述べているリッジは広い意味を表しており、例えば図7~図14においてz-カットLN基板を掘り下げた箇所を9aや9bのみとし、その他の場所は接地導体4b、4cの下方も含め掘り下げない構造も含んでいる。
 また、本発明において、リッジの側壁にあるSiOバッファ層やSi導電層の厚みを薄くするとは、リッジの側壁にあるSiOバッファ層やSi導電層の厚みの少なくとも一部がリッジの底部もしくはリッジの頂部におけるSiOバッファ層やSi導電層の最も厚い部分の厚みよりも薄くすることである。そして、光変調特性が最高となる(あるいは改善される)ように、進行波電極の厚みや幅、リッジの幅や高さ、リッジの底部もしくはリッジの頂部におけるSiOバッファ層やSi導電層の厚みを含めた光変調器としての構造を最適化する。
 なお、リッジの側壁の部分以外にレジストをパターニングし、リッジの側壁のバッファ層全体をウェットエッチングもしくはドライエッチングにより除去しても良いが、その場合における最適なリッジの高さはリッジの側壁にバッファ層がある場合よりは低くなる。
 また、本発明の全ての実施形態において、SiOバッファ層とSi導電層はスパッタや電子ビーム蒸着等、各種の方法により成膜できる。そして、リッジの側壁に堆積したこれらの膜の厚みは成膜方法により異なるので、本発明の考え方に従ってリッジの側壁におけるこれらの膜の厚みを含めて設計することにより、LN光変調器としての性能を充分に発揮することが可能となる。
 電極構成としては構造が対称なCPW電極を用いた構成について説明したが、構造が非対称なCPW電極でも良いし、さらには非対称コプレーナストリップ(ACPS)あるいは対称コプレーナストリップ(CPS)など、その他の構成でも良いし、進行波電極を構成する中心導体と接地導体の一部が基板に接触していても良い。
 一般に、中心導体4aの下の光導波路3bについては、光導波路3bの水平方向における中心と中心導体4aの水平方向における中心がほぼ一致するように、中心導体4aのほぼ真下に光導波路3bを配置すると光変調の効率が最も高いが、中心導体4aの幅が広い場合には中心導体4aのエッジの下に光導波路3bを配置しても良い。
 また、電気信号の出力側を40Ωや50Ωなどの終端器で終端しても良いことは言うまでもない。さらに、以上の説明では外部回路の特性インピーダンスとして50Ω系として説明したが、リッジの側壁に形成したバッファ層の少なくとも一部を、リッジの底部もしくはリッジの頂部におけるバッファ層よりも薄くする、あるいは最も極端な場合にはリッジの側壁の一部もしくは全部にバッファ層を形成しないことにより特性インピーダンスを高める限り、外部回路あるいは光変調器の特性インピーダンスが50Ωに近くなくても本発明に帰属する。
 以上のように、本発明に係る光変調器は、リッジの側壁におけるSiOバッファ層やSi導電層の厚みを、リッジの底部あるいはリッジの頂部におけるSiOバッファ層やSi導電層の厚みの少なくとも一方と比較して薄く形成するとともに構造を最適化することにより、マイクロ波等価屈折率nを光の等価屈折率nに有効に近づけることができ、光変調帯域が広く、駆動電圧が低く、特性インピーダンス、さらには製作の歩留まりについて改善された光変調器として有用である。
 

Claims (15)

  1.  電気光学効果を有する基板と、前記基板の上に形成されたバッファ層と、該バッファ層の上に形成された導電層と、該導電層の上に配置された中心導体と接地導体からなる進行波電極と、前記進行波電極を伝搬する高周波電気信号の電界強度が強い領域における前記基板の一部分の厚さを掘り下げにより少なくして、前記基板に形成したリッジと、該リッジに設けられた少なくとも一本の光導波路とを有する光変調器において、
     前記光変調器は、前記リッジの頂部と側壁、及び前記掘り下げにより形成されたリッジの底面に前記バッファ層を具備し、
     前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みが、前記リッジの頂部、もしくは前記リッジの底部における前記バッファ層の厚い方の厚みと等しい場合と比較して、
     前記進行波電極に印加される前記高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率が前記光導波路を伝搬する光の等価屈折率に近づくように、
     前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記リッジの底面、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の厚みよりも薄く設定したことを特徴とする光変調器。
  2.  前記リッジの側壁は傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の厚みの3/4以下に設定したことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の光変調器。
  4.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の2/3以下に設定したことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の光変調器。
  5.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記バッファ層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記バッファ層の少なくとも一方の1/2以下であることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の光変調器。
  6.  前記光変調器は、前記リッジの頂部と側壁、及び前記掘り下げにより形成されたリッジの底面に導電層をさらに具備し、
     前記リッジの側壁の法線方向における前記導電層の厚みが、前記リッジの頂部もしくは前記リッジの底部における前記導電層の厚い方の厚みと等しい場合と比較して、
     前記進行波電極に印加される前記高周波電気信号のマイクロ波等価屈折率が前記光導波路を伝搬する光の等価屈折率に近づくように、
     前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記リッジの底面における前記バッファ層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の厚みよりも薄く設定したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の光変調器。
  7.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の厚みの3/4以下に設定したことを特徴とする請求項6に記載の光変調器。
  8.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の2/3以下に設定したことを特徴とする請求項6に記載の光変調器。
  9.  前記リッジの側壁に対する法線方向における前記導電層の厚みを、前記掘り下げにより形成されたリッジの底面における前記導電層、もしくは前記リッジの頂部における前記導電層の少なくとも一方の1/2以下であることを特徴とする請求項6に記載の光変調器。
  10.  前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅とほぼ等しくしたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。
  11.  前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅よりも広くしたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。
  12.  前記進行波電極の前記中心導体付近に配置された前記光導波路を含む前記リッジの頂部の幅を、前記中心導体の幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。
  13.  前記中心導体の前記幅と前記リッジの頂部の前記幅との比が1/5より大きく1以下であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。
  14.  前記中心導体の前記幅と前記リッジの頂部の前記幅との比が1より大きく5以下であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。
  15.  前記リッジに設けられた少なくとも一本の光導波路を、前記バッファ層を介して前記進行波電極の前記中心導体の真下に配置したことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の光変調器。

     
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