JPH1039266A - 光制御デバイス - Google Patents

光制御デバイス

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JPH1039266A
JPH1039266A JP31063596A JP31063596A JPH1039266A JP H1039266 A JPH1039266 A JP H1039266A JP 31063596 A JP31063596 A JP 31063596A JP 31063596 A JP31063596 A JP 31063596A JP H1039266 A JPH1039266 A JP H1039266A
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JP
Japan
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width
buffer layer
control device
electrode
ridge
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JP31063596A
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English (en)
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Osamu Mitomi
修 三冨
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Kazuto Noguchi
一人 野口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光制御デバイスの特性を一定にし、さらに帯
域を広げる。 【解決手段】 光制御デバイスは、少なくとも1本の光
導波路を表面近傍に備えた電気光学効果を有する基板
と、基板表面上に形成されたバッファ層と、バッファ層
上の光導波路近傍に形成された中心導体と接地導体より
なる電極とを含み、中心導体のバッファ層に接する側の
幅が光導波路の幅より大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチ等の光
制御デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムや光応用計測技術におい
ては、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 :L
N)結晶のような電気光学効果を有する強誘電体を利用
して、光変調器や光スイッチ、あるいは偏波制御器等の
ような電気信号によって光の変調,スイッチング,偏波
制御等を行う光制御デバイスが多く用いられている。
【0003】LN結晶を用い、本願発明者等が研究開発
してきた最も広帯域な進行波形高速光強度変調器の構成
例を図1,図2に示す。図1はコプレーナ線路形変調電
極を用いた光変調器の上面図、図2は変調器中央部の断
面図である。この例では、電気光学効果を持つzカット
−LN基板101にTi熱拡散によりマッハツェンダ形
光導波路を構成するコア102が形成され、このコア1
02の周辺部は深さが数μm掘り込まれたリッジ構造に
なっている。その基板101の上には、変調電極による
光の伝搬損失を抑制するために、厚さtb の、例えばS
iO2 のような誘電体よりなるバッファ層(光導波路の
クラッド層としても機能する)103が形成され、その
バッファ層103上にAuまたはAl等からなる中心導
体104および接地導体105によって構成されるコプ
レーナ線路変調電極が形成されている。
【0004】このような従来の変調器においては、マイ
クロ波変調信号の伝搬速度と光導波路を伝わる光波の速
度は必ずしも一致していない。この場合、変調器の動作
帯域は主にこのマイクロ波と光波の速度不整合によって
制限される。マイクロ波変調信号に対する電極の実効屈
折率をnm 、光導波路の実効屈折率をno (波長λ=
1.55μm帯ではno =2.15)とすると、インピ
ーダンス整合がとれている時、光変調器の帯域幅Δf1
(エレクトリカル3dB)は、
【0005】
【数1】
【0006】の関係で与えられることが知られている。
ここで、cは真空中の光速、Lは変調電極の相互作用長
である。変調器の駆動電圧Vπの大きさは変調電極長L
に反比例する関係がある。従って、式(1)の関係か
ら、駆動電圧を大きくすることなく広帯域化を図るため
にnm の大きさをno の大きさに近づくように、電極厚
m 、バッファ層厚tb 、導体間隔G、リッジの深さt
r の大きさが、設定される。
【0007】同時に、変調電極の特性インピーダンスを
50Ωとし、外部回路とインピーダンスが整合するよう
に、以上のパラメータは設定しなければならない。
【0008】このような手段により、本願発明者等は、
光制御デバイスの動作帯域を70GHzまで広げてき
た。
【0009】なお、図2において、中心導体および接地
導体の幅がバッファ層に接する側で狭くなっている理由
は、以下に述べる通りである。マイクロ波変調信号の伝
搬速度を光導波路を伝搬する光の速度に近づけるために
は、電極の厚さtm を導体間隔G(通常、10〜50μ
m)と同程度に設定する必要がある。従って、中心導体
および接地導体はかなり厚くなる。このため、これらの
導体は厚膜レジストパターンをガイドとして電界メッキ
等によって形成されるが、レジストの形状が台形状(基
板に近づくほど幅が広くなる)になるので、図2のよう
にバッファ層に接する側が狭くなるからである。
【0010】この場合、電極の寸法をどのように表すか
が問題になるが、光制御デバイスの特性は、主にバッフ
ァ層に接する側の寸法によって決まるので、本願の明細
書および図面で用いる寸法はバッファ層に接する側を基
準とすることとする。
【0011】また、図1,図2ではバッファ層103の
表面が平坦化されていないが、これはこの方がマイクロ
波が低屈折率の空気をより多く感ずるので、nm をno
に近づけやすくなるからである。
【0012】なお、光制御デバイスの特性インピーダン
スとしては、外部回路の特性インピーダンス(通常は5
0Ω)に等しくすることが原則であるが、光制御デバイ
スを低電圧で駆動するために、特性インピーダンスが小
さいデバイスも用いられる。この場合には、周波数帯域
が狭まるとともに、反射波が生じる。反射波はアイソレ
ータにより除去して駆動電源の動作不安定を防止して用
いる。この場合には、光制御デバイスの特性インピーダ
ンスは、駆動電圧を下げる効果と帯域が狭くなる効果を
考慮して、必要な性能が得られるように所望の値、例え
ば、40Ωに設定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
広帯域化のための手段を講じた図1,図2のような素子
においても、未解決の課題のあることを、本願発明者は
この素子の広帯域化の研究開発の過程で発見した。
【0014】すなわち、図1,図2のような素子を製作
しても、必ずこの様な高性能が実現される訳ではなく、
動作帯域、駆動電圧、特性インピーダンスが素子ごとに
一定しない。
【0015】さらに、式(1)に従うとnm とno が一
致すると帯域は無限大になるはずであるが、nm とno
をある値以内に接近させても、もはや帯域は広がらなく
なる。
【0016】本発明の課題は、まず光制御デバイスの特
性を一定にすることであり、その上でさらに上記の帯域
の制限を越えることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の光制御デバイスは、電気光学
効果を有し光導波路を含むリッジが形成されている基板
と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バッフ
ァ層を介して前記基板上に形成された接地導体と前記バ
ッファ層を介して前記リッジ上に形成された中心導体と
からなる電極とを備えてなり、前記リッジ以外の部分に
形成されている前記バッファ層の表面が前記リッジの上
に形成されている前記バッファ層の表面より低く形成さ
れ、前記電極のマイクロ波損失を低減するとともに、前
記電極を伝搬するマイクロ波と前記光導波路を伝搬する
光の伝搬速度が正確にもしくはほぼ等しくなるととも
に、前記電極のインピーダンスが所望のインピーダンス
に正確にもしくはほぼ等しくなるように、前記リッジの
幅と深さ、前記バッファ層の厚さおよび前記電極の形状
と寸法が設定されている光制御デバイスにおいて、前記
中心電極の前記バッファ層に接する側の幅が前記光導波
路のコアの幅より大きいことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2の光制御デバイスは、前
記請求項1の光制御デバイスにおいて、前記所望のイン
ピーダンスが外部回路の特性インピーダンスであること
を特徴とする。
【0019】本発明の請求項3の光制御デバイスは、前
記請求項1または2の光制御デバイスにおいて、前記中
心導体の前記バッファ層に接する側の幅が、前記光導波
路のコアの幅と前記リッジの幅の平均値より広いことを
特徴とする。
【0020】本発明の請求項4の光制御デバイスは、前
記請求項3の光制御デバイスにおいて、前記中心導体の
前記バッファ層に接する側の幅が前記リッジの幅より広
いことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項5の光制御デバイスは、前
記請求項4の光制御デバイスにおいて、前記中心導体の
真下では、前記バッファ層の表面が平坦であることを特
徴とする。
【0022】本発明の請求項6の光制御デバイスは、前
記請求項1ないし5のいずれかの光制御デバイスにおい
て、前記中心導体が複数の層で形成されていることを特
徴とする。
【0023】本発明の請求項7の光制御デバイスは、前
記請求項6の光制御デバイスにおいて、前記複数の層の
内で前記バッファ層に接する層の厚さが1μm以下であ
ることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項8の光制御デバイスは、前
記請求項1ないし7のいずれかの光制御デバイスにおい
て、前記中心導体と前記接地導体の間にバッファ層のな
い領域が設けられていることを特徴とする。
【0025】本発明の請求項9の光制御デバイスは、前
記請求項1ないし8のいずれかの光制御デバイスにおい
て、前記光制御デバイスがマッハツェンダ形光強度変調
器であることを特徴とする。
【0026】本発明の請求項10の光制御デバイスは、
前記請求項1ないし9のいずれかの光制御デバイスにお
いて、前記基板がLiNbO3 ,LiTaO3 またはP
LZTの何れか1つの材料からなることを特徴とする。
【0027】また、本発明の請求項11の光制御デバイ
スは、電気光学効果を有し光導波路を含むリッジが形成
されている基板と、前記基板表面上に形成されたバッフ
ァ層と、前記バッファ層を介して前記リッジ上に形成さ
れたストリップ導体と前記基板の裏面に形成された接地
導体よりなる電極とを備えてなり、前記リッジ以外の部
分に形成されている前記バッファ層の表面が前記リッジ
の上に形成されている前記バッファ層の表面より低く形
成され、前記電極のマイクロ波損失を低減するととも
に、前記電極を伝搬するマイクロ波と前記光導波路を伝
搬する光の伝搬速度が正確にもしくはほぼ等しくなると
ともに、前記電極のインピーダンスが所望のインピーダ
ンスに正確にもしくはほぼ等しくなるように、前記リッ
ジの幅と深さ、前記バッファ層の厚さおよび前記電極の
形状と寸法が設定されている光制御デバイスにおいて、
前記ストリップ導体の前記バッファ層に接する側の幅が
前記光導波路のコア幅より大きいことを特徴とする。
【0028】本発明の請求項12の光制御デバイスは、
前記請求項11の光制御デバイスにおいて、前記所望の
インピーダンスが外部回路の特性インピーダンスである
ことを特徴とする。
【0029】本発明の請求項13の光制御デバイスは、
前記請求項11または12の光制御デバイスにおいて、
前記ストリップ導体の前記バッファ層に接する側の幅
が、前記光導波路のコアの幅と前記リッジの幅の平均値
より広いことを特徴とする。
【0030】本発明の請求項14の光制御デバイスは、
前記請求項13の光制御デバイスにおいて、前記ストリ
ップ導体の前記バッファ層に接する側の幅が前記リッジ
の幅より広いことを特徴とする。
【0031】本発明の請求項15の光制御デバイスは、
前記請求項14の光制御デバイスにおいて、前記ストリ
ップ導体の真下では、前記バッファ層の表面が平坦であ
ることを特徴とする。
【0032】本発明の請求項16の光制御デバイスは、
前記請求項11ないし15のいずれかの光制御デバイス
において、該光制御デバイスがマッハツェンダ形光強度
変調器であることを特徴とする。
【0033】本発明の請求項17の光制御デバイスは、
前記請求項11ないし16のいずれかの光制御デバイス
において、前記基板がLiNbO3 ,LiTaO3 また
はPLZTの何れか1つの材料からなることを特徴とす
る。
【0034】本発明の請求項18の光制御デバイスは、
電気光学効果を有し光導波路を含むリッジが形成されて
いる基板と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前
記バッファ層を介して前記基板上に形成された接地導体
と前記バッファ層を介して前記リッジ上に形成された中
心導体とからなる電極とを備えてなり、前記電極のマイ
クロ波損失を低減するとともに、前記電極を伝搬するマ
イクロ波と前記光導波路を伝搬する光の伝搬速度が正確
にもしくはほぼ等しくなるとともに、前記電極のインピ
ーダンスが所望のインピーダンスに正確にもしくはほぼ
等しくなるように、前記リッジの幅と深さ、前記バッフ
ァ層の厚さおよび前記電極の形状と寸法が設定されてい
る光制御デバイスにおいて、前記中心電極の前記バッフ
ァ層に接する側の幅が前記リッジの幅より大きいことを
特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、本発明がどのようにしてデ
バイス特性を一定にするのかを明らかにする。図1,図
2に示した従来の変調器では、中心導体104の幅Wは
リッジの幅wr より狭く、光導波路のコア102の幅w
o に等しく設定されていた(例えば、wr =9μm、w
o =W=8μm)。これは、第1に中心導体104はリ
ッジ上に形成されるので、リッジより狭い方が製作が容
易であるためである。第2に、中心導体104の幅が広
くなると中心導体104と接地導体105の間の容量が
大きくなり、インピーダンス整合が図りにくくなるた
め、中心電極104の幅は必要最小限の大きさ、すなわ
ち光導波路のコア102の幅に一致させたためである。
【0036】しかし、詳細は後に図5を参照して述べる
が、光制御デバイスの素子特性は中心導体幅Wが光導波
路のコア幅wo より狭い領域で急激に変化するので、製
作した中心導体の幅Wが素子ごとに僅かに異なっていた
だけでも、素子特性が一定しない。従って、中心導体幅
Wを、光導波路のコア幅wo より大きい範囲、好ましく
は光導波路のコア幅wo とリッジ幅wr の平均値より大
きい範囲、さらに好ましくはリッジ幅wr より大きい範
囲に設定すると、駆動電圧、動作帯域、特性インピーダ
ンス等が安定する。
【0037】次に、本発明が、どのようにして従来のデ
バイスにあった帯域の制限を除去するのかを明らかにす
る。式(1)に基づいて、nm をno に近づけていくと
動作帯域は拡大していくが、ある一定の幅以上には動作
帯域は広がらなくなる。式(1)は電極をマイクロ波が
進行する時の損失を無視した場合の理論式であるが、現
実の電極の損失は零ではないので、nm がno に充分に
近づいた場合には考慮しなければいけない。nm がno
に一致した場合、動作帯域の幅Δf2 は、
【0038】
【数2】 Δf2 (GHz)=40/(αL)2 (2) で与えられる。ここで、αは1GHzにおける減衰定数
(dB/cm)である。
【0039】従って、広帯域化のためにはマイクロ波の
減衰定数を下げることが必要である。なお、この時、マ
イクロ波電極のインピーダンスは、いうまでもなく外部
回路と整合していなければならない。
【0040】従来、光制御デバイスの動作帯域を制限す
る要因は、マイクロ波と光の速度不整合、変調電極と外
部回路の特性インピーダンスの不整合が主要なもので、
マイクロ波損失は2次的なものとされてきた。
【0041】しかしながら、図1,図2に示すような既
に本願発明者が開発した素子構造によって、マイクロ波
と光の速度整合を完全に達成し、しかも変調電極と外部
回路の特性インピーダンスを完全に整合させることが可
能になった。したがって、図1,図2に示すような既に
本願発明者が開発した素子構造においては、マイクロ波
損失が帯域を制限する主要な要因となる。
【0042】本願発明者は、上記のような光制御デバイ
スの動作帯域の制限がマイクロ波の減衰によるとの知見
に基づき、中心導体の幅Wを光導波路のコア幅wo より
広く、好ましくは光導波路のコアの幅wo とリッジの幅
r の平均値より広く、さらに好ましくはリッジの幅w
r より広くするとの手段を発明した。マイクロ波の損
失、すなわち減衰定数は、導体間の漏れコンダクタンス
が無視できるとすると、
【0043】
【数3】
【0044】で与えられる。ここで、RおよびLはそれ
ぞれ導体の往復長の単位長さ当たりの抵抗およびインダ
クタンス、Cは導体間の単位長さ当たりの容量である。
【0045】本願発明によると、第1に中心導体の幅が
広くなること、第2に中心導体の幅が広くなることに伴
い中心導体の厚さも大きくとれること(製作技術上、ア
スペクト比tm /Wは高々3〜4に制限される。)の2
点から中心導体の断面積が大きくなり、Rを低くするこ
とが可能になる。一方、後述するように本来導体の幅に
比例して大きくなるCは、ほとんど大きくならない。し
たがって、損失αが低下し、αの2乗に逆比例する動作
周波数を飛躍的に広げることができる。
【0046】図1,図2に示すようなリッジを有する光
変調デバイスでは、中心電極の幅は光導波路の幅とほぼ
等しく作製されてきた。これは、図1,図2に示す光変
調デバイス以前に開発された平坦な基板上に光導波路が
形成された光変調デバイスで得られた知見に基づくと、
中心電極の幅を広くすると、マイクロ波損失の上昇とと
もに、特性インピーダンスの低下または駆動電圧の上昇
もしくはその双方が予測されるからである。
【0047】変調電極の特性インピーダンスZo は、導
体間の漏れコンダクタンスGと導体の往復長の単位長さ
当たりの抵抗Rが無視できるとすると、
【0048】
【数4】
【0049】で与えられる。
【0050】すなわち、中心電極の幅を広くすると、変
調電極の容量が増加するので、式(3)に従ってマイク
ロ波の損失が増加するとともに、式(4)に従って特性
インピーダンスが低下する。このような不利益を防ぐた
めには、バッファ層の厚さまたは中心導体と接地導体と
の間隔もしくはその双方を大きくしなければならない。
しかしながら、これらの操作は光導波路における電界強
度を低下させるので、所望の消光比を得るためには駆動
電圧を増加させなければならなかった。
【0051】しかし、実施例において詳細に述べるよう
に、光導波路がリッジに形成される本願発明によれば、
(1)LN等の強誘電体材料からなる基板に形成された
リッジに電気力線が集中するため、中心電極の幅がリッ
ジより広くなっても変調電極の容量がほとんど変化しな
いことと、(2)リッジに電気力線が集中するとともに
強誘電体材料の異方性により基板に平行な方向の誘電率
が垂直な方向の誘電率に比して著しく大きくなるので、
電極間の間隔を広くしてもリッジ内の電界強度がほとん
ど変化しないためである。なお、マイクロ波電極として
は、接地導体と中心導体が同一平面上に設けられたコプ
レーナ線路について述べてきたが、接地導体を基板裏面
に形成し、中心導体に代えてストリップ導体を用いるマ
イクロストリップ線路を代わりに用いても、同一の作用
と効果を奏することができる。
【0052】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の原理と実施例
を詳細に説明する。
【0053】(実施例1)図3は、本発明によるz軸
(結晶c軸)カット−LN基板とコプレーナ線路電極を
用いたリッジ形状化したマッハツェンダ形光強度変調器
の一実施例であり、変調器中央部の断面図を表す。光導
波路のコア302近傍のLN基板表面をエッチングする
ことにより、LN基板301をリッジ形状化している。
この時、電極の中心導体304の幅Wは直下のLN基板
リッジ幅wr より大きく構成している。接地導体305
のエッジはもう一方の光導波路部リッジを覆うように構
成されている。ここで、バッファ層303としては、S
iO2 、あるいはポリイミド等のようなLNに対して誘
電率が小さい材料が選ばれる。中心導体304−接地導
体305の間隔G、バッファ層303の厚さtb 、リッ
ジ深さtr 、電極の厚さtm の大きさは、光とマイクロ
波との速度整合をとり、特性インピーダンスZを適当な
大きさ(例えば、Z=50Ω)にして外部回路とのイン
ピーダンス整合を図るように構成される。ここで、電極
形状は図中では矩形と示しているが、例えば中心導体3
04もしくは接地導体305が台形、逆台形あるいは多
層の任意の形状をとっても同様の効果を有する。
【0054】(実施例2)図4は、本発明による光変調
器の他の実施例の断面図である。この場合、ポリイミド
等の低誘電率材料409がLN基板401のリッジ部を
埋め込むように平坦化して形成されている。中心導体4
04は逆台形の形状の場合を示しており、中心導体40
4−接地導体405の間隔G、バッファ層403の厚さ
b 、リッジ深さtr 、電極の厚さtm の大きさは、図
3の第1の実施例と同様に、光とマイクロ波との速度整
合を図り、特性インピーダンスZが例えばZ=50Ωに
なるように構成されている。
【0055】本発明においては、電極の断面形状、バッ
ファ層・低誘電率材料の材質・形状がいかなる場合で
も、中心導体のバッファ層に接する側の幅Wを、光導波
路のコア幅wo より大きい範囲、好ましくは光導波路の
コア幅wo とリッジ幅wr の平均値より大きい範囲、さ
らに好ましくはリッジの幅wr より大きい範囲に設定す
ればよい。また、中心導体厚tm を中心導体幅Wより大
きく設定すれば、本発明の効果を大きく得ることができ
る。また、低誘電率材料409により素子の表面が平坦
化されているので、中心導体404のWは、リッジ幅w
r の大きさに制限されず、任意の大きさに設定できる。
【0056】図5および図6は、本発明の原理と効果を
説明するための図であり、LN基板を用いた変調器の駆
動電圧とマイクロ波特性を準TEM波近似解析法で計算
した例を示す。
【0057】図5は、図3の本発明による第1の実施例
において、電極構造として、電極厚tm=60μm、G
=70μm、SiO2 バッファ層厚tb =1.0μm、
リッジ深さtr =3μm、リッジ幅wr =9μm、光導
波路のコア幅wo =7μmに定めた時、変調器特性の中
心導体幅W依存性を示す。ここで、Wが7μmより小さ
い状態は、従来例(図1,図2)の特性を表すことにな
る。図5から、中心導体幅Wを0から次第に大きくして
いくと、単位長さ電極の駆動電圧VπLは小さくなる
が、それに伴って、nm の増大と特性インピーダンスZ
の低下が著しく生じることが分かる。しかしながら、中
心導体幅Wを7μm以上、好ましくは8μm、さらに好
ましくは9μm以上にすると、Zおよびnm のW依存性
は極めて小さくなり、さらに、VπLの増加傾向も極め
て小さいことが分かる。すなわち、本発明の特徴の一つ
である中心導体幅Wを大きくすることによって、従来例
で懸念される各特性Z、VπL、nm に与える悪影響は
生じないことが分かる。これは、LN基板をリッジ形状
化することによって、(1)LN基板が強誘電体材料で
あるために、中心導体幅Wがリッジ幅wr より大きくな
っても、電気力線総量はさほど変化せずに、LN基板リ
ッジ部に集中した状態が保たれる。このために、電極間
の静電容量がさほど増加しない。言い換えると、中心導
体幅Wがリッジ幅wr より大きくなっても、突き出した
電極の下にある空気の誘電率がLNの誘電率より遥かに
小さいので、電極間の静電容量はさほど増加しない。
(2)LNの誘電率が結晶表面(c軸カット面)に対し
て平行方向(:ε//)と垂直方向(:ε⊥)において異
方性(ε//>ε⊥)を持つ。従って、水平方向の電界を
弱くする作用が働くので、Wの増大に伴うマッハツェン
ダ光導波路間隔(=W/2+G)が大きくなっても、L
N基板内リッジ部でのc軸方向(基板面に対して垂直方
向)のマイクロ波電界強度はほとんど変化しない。本発
明の特徴は、このことに起因している。これが、本発明
の効果を引き出す、従来例にない構造上の大きな利点の
1つになる。
【0058】また、図5では電極厚tm=60μm一定
としているが、Wが7μm以下の従来例においては、電
極形状のアスペクト比の制約から、実際にはこのような
厚い電極形成は不可能である。しかし、本発明では、必
要な電極厚tm の大きさに対して、中心導体幅Wを充分
大きく設定できるので、この制約はなくなり、充分に厚
い電極形成が可能になる。これが本発明のもう1つの利
点である。
【0059】図6は、図3の実施例において、中心導体
のバッファ層に接する側の幅Wがリッジの幅Wrより広
く、かつ電極を伝搬するマイクロ波の速度と光導波路を
伝搬する光の速度が等しくなるように、すなわち、変調
電極の中心導体幅W=16μm一定、リッジ幅wr =9
μm、リッジ深さtr =3μm、光導波路のコア幅wo
=7μmに設定した場合の特性である。図7は、比較の
ために、中心導体の幅Wがリッジの幅wr より狭いW=
8μm、リッジ幅wr =9μm、リッジ深さtr3μ
m、光導波路のコア幅wo =7μmに設定した場合を示
した。
【0060】図6の(i),図7の(i)は、変調器の
バッファ層厚tb に対するマイクロ波と光波の速度整合
をとるために必要な電極厚tm の大きさを、中心導体と
接地導体の間隔Gをパラメータとして示している。それ
ぞれの図の(ii)−(v)は、(i)に示す値に電極厚
m を設定した時に得られる変調器の特性インピーダン
スZ,マイクロ波減衰定数α(1GHzにおける導体損
失),駆動電圧VπL,性能指数pの関係を示した。こ
こで、光波の波長は1.5μm帯としている。また、性
能指数pは、
【0061】
【数5】 p=VπL・α (5) で定義したパラメータである。マイクロ波と光が速度整
合し、変調器と信号源のインピーダンス整合が取れてい
る場合、変調器の駆動電圧Vπ(V)、エレクトリカル
3dB帯域幅Δf(GHz)は、
【0062】
【数6】 Vπ/Δf1/2 =p/6.4 (6) の関係で与えられる。すなわち、pが小さい電極構造ほ
ど、高性能化(低駆動電圧化、広帯域化)が可能にな
る。
【0063】図6の(ii)と図7の(ii)を比較する
と、速度整合条件下では、特性インピーダンスZは導体
間隔Gおよび中心導体幅Wの大きさにほとんど依存せ
ず、バッファ層厚tb の大きさでほぼ一義的に決まる事
が分かる。駆動電圧VπLも、(iv)より同様に中心導
体幅W,導体間隔Gの大きさにはほとんど影響を受け
ず、バッファ層厚tb の大きさでほぼ一義的に決まる。
従って、本発明の特徴の一つであるWを大きくすること
によって、各特性Z,VπLに与える悪影響はほとんど
生じないことが分かる。
【0064】一方、図6の(iii )および(v)ならび
に図7の(iii )および(v)によれば、減衰定数αお
よび性能指数pは導体間隔Gに大きく依存し、導体間隔
Gが広いほど減衰定数αが低下し、性能指数pが小さく
なる。
【0065】図6を用いると、光制御デバイスの構造パ
ラメータを決定することができる。まず、図6の(ii)
により、特性インピーダンスを50Ωとなるようにバッ
ファ層厚tb を決定し、このバッファ層厚において、光
とマイクロ波の速度を整合させる導体間隔Gと電極厚t
m を、図6の(i)によって決定すればよい。
【0066】上述したように、性能指数pは導体間隔G
が広がるほど小さくなり好ましいが、導体間隔Gの大き
さには中心導体幅Wによって決まる限度がある。すなわ
ち、製作上の制約によって電極厚tm と中心導体幅Wの
比(アスペクト比)は3〜4であるので、電極厚tm
上限が決まり、これによって一定のバッファ層厚のもと
では導体間隔Gの上限も決まる(図6の(i))。
【0067】図6は中心導体幅Wが16μmの場合の計
算結果なので、アスペクト比を3.75とすると、電極
厚tm は60μmとなる。特性インピーダンスZが50
Ωとなる時のバッファ層厚tb は1μmであり、この時
のギャップ間隔が70μmでの減衰定数αおよび性能指
数pはそれぞれ0.1dB/cmおよび1.0となるこ
とが、図6の(iii )および(v)から分かる。
【0068】図7に示した中心導体幅が8μmの場合に
ついて、同じアスペクト比において、減衰定数αおよび
性能指数pを求めると、0.23および2.5となる。
従って、図6に示した実施例(中心導体幅16μm)に
おいては、中心導体の幅が8μmの場合に比較して、2
倍以上の性能指数の向上がはかれたわけである。この結
果、動作帯域は4倍以上になった。
【0069】図6では、電極の中心導体幅をW=16μ
mにした場合を示したが、本発明では、中心導体直下の
強誘電体基板リッジ部の電界強度が著しく低下しない
(VπLの大きさがほとんど変化しない)程度までWを
大きくしても良い。したがって、変調器の構成材料やG
の大きさによって、中心導体幅WをW=10μm程度か
ら100μm程度の大きさの範囲に設定すれば、本発明
の効果を得ることができる。
【0070】中心導体−接地導体間隔Gについては、G
を大きくする程、pパラメータが小さくなる。しかし、
アスペクト比による制限以外にも必要以上にGを大きく
すると構造分散によるマイクロ波特性への悪影響をも考
慮する必要がある。すなわち、動作周波数の上限に応じ
て、マイクロ波信号の波長より十分小さい寸法を選び、
その影響を軽減するように配慮する必要がある。実際に
は、G=10μm〜1000μm程度の大きさになる。
変調電極の厚さtm については、tm が大きい程、特性
上は望ましく、電極厚tm は中心導体幅Wと同程度以上
の大きさ(tm>〜W)に設定することが好ましい。バ
ッファ層の厚さtb は、主に特性インピーダンスの大き
さの制約から設定されるが、変調器の製作性や光導波路
伝搬損失・安定性あるいは駆動電圧等を考慮すると、t
b =0.1μm〜10μmになる。
【0071】LiNbO3 基板のリッジ形状について
は、tr =3μm、wr =9μmの場合を具体的に説明
した。しかし、本発明による光変調器では、図1,図2
の従来例と同様に、VπL特性の低減効果とマイクロ波
特性、LiNbO3 エッチング工程の容易さ、光導波路
幅Wo や光伝搬損失を考慮して、通常tr =1〜10μ
m、wr =5〜20μm程度に設定すれば良い。
【0072】図6では、本発明による導体損失低減効果
について説明したが、図5で説明した効果も当然有して
いる。すなわち、図5から分かるように、従来例では、
中心導体幅Wの僅かな変化に対して、特性インピーダン
スZ、実効屈折率nm 、駆動電圧VπLが大きく異なっ
てしまい、製品の特性バラツキが大きく生ずることにな
る。しかし、中心導体幅Wをリッジ幅wr より大きく
(9μm以上に)設定することにより、中心導体幅Wの
変動に対する各特性の変化量が小さくなり、製品のバラ
ツキを極めて小さく抑えることができる。
【0073】(実施例3)図8は、本発明による光変調
器(図8の(e))の製造方法の一例を示すものであ
る。まず、(a)従来例と同様に、LN基板801表面
にTi拡散によりマッハツェンダ形光導波路を構成する
コア802を形成し、さらに、この光導波路のコア80
2の周辺部のLN基板表面をエッチングしてリッジ形状
化する。(b)バッファ層803をLN表面に厚さtb
だけ形成する。(c)フォトレジストまたはポリイミド
のような材料806をLN基板表面に平坦化するように
形成する。(d)その後、リッジ部のバッファ層803
表面が露出するまで、材料806をLN全面にわたって
均一エッチングした後、バッファ層803と付着性のよ
い金属膜807を蒸着法等により形成する。さらに、金
属膜807上に電極形成用のレジストパターン808を
形成し、電解メッキ法等により厚膜の電極804,80
5を形成する。(e)レジスト808、中心導体804
と接地導体805間の金属膜807を除去し、さらに材
料806を除去することにより、本発明による光変調器
が製作できる。
【0074】図8では、メッキ法によって電極を形成す
る一例を示したが、この他に、例えば線材の機械的な貼
り合わせや、電気プリント基板製作技術等の種々の厚膜
電極形成技術を用いることができるのは、自明である。
また、図8の工程の途中において、種々のフォトリソグ
ラフィ技術や成膜技術を加えるあるいは組み合わせるこ
とにより、本発明の光制御デバイスを製作できる。
【0075】(実施例4)図9は、本発明による光変調
器の他の実施例の断面図である。この場合、リッジ部は
低誘電率の材料909で埋め込まれて構成されている。
903はバッファ層である。誘電体材料909の誘電率
をLN基板901の誘電率より小さくしているために、
図3,図4,図8の(e)の実施例の場合と同様に、本
発明の効果を得ることができる。また、電極904,9
05を実効的に厚膜にするために、電極成膜時に複数の
工程を用いて、2層あるいはさらに多層で構成してもよ
い。また、図中に示すように、電極形状を積極的に逆台
形状にして、中心導体904と接地導体905の電気的
結合を強めることによって、電極形状が矩形の場合と比
較して、電極厚tm を相対的に薄く構成できる利点を有
する。
【0076】なお、図9中で、接地導体905直下の光
導波路902は図3の例とは異なり、リッジ形状ではな
い。しかし、中心導体904直下の光導波路のコア90
2部分のマイクロ波電界強度が接地導体905側の電界
強度と比較して極めて大きいので、図4の例と同様に、
図5,図6に示した特性とほぼ等しい効果を得ることが
できる。
【0077】(実施例5)図10は、本発明による光変
調器の他の実施例の断面図である。図9の実施例と同様
に実効的な電極厚を厚く形成するために、複数の層で電
極を形成しているこの場合、バッファ層1003に接す
る第1の層1007は、例えば、真空蒸着あるいはスパ
ッタ法などにより形成され、必要に応じてバッファ層1
003と付着性の良い金属層を介して、低抵抗な金属層
で構成される。第2層以降は、図9の場合と同様に形成
すればよい。この時、この第1の金属層1007の幅W
は、必要に応じてリッジ幅wr より広く構成すればよ
く、この厚さtm1を1μm程度に形成すれば、本発明の
原理により低電圧・広帯域の光制御デバイスを実現でき
る。
【0078】このような多層構造をとると、各層の厚さ
が薄いので、電極の寸法を正確に作りやすくなり、設計
通りの光変調デバイスを実現できる。特に、バッファ層
に接する第1層目の電極の幅はデバイスの特性に与える
影響が大きいので、第1層目の電極の寸法を正確に形成
できることは効果が大きい。
【0079】(実施例6)図11は、本発明による光変
調器のさらに他の実施例の断面図であり、LN基板11
01にはリッジが形成され、リッジ部に光導波路のコア
1102が形成されている。この例は中心導体1104
−接地導体1105の間隙部の誘電体1109を除去し
た構成である。この場合、誘電体1109を低誘電率の
空気で置換したことになるので、電極のマイクロ波実効
誘電率を相対的に小さくでき、速度整合条件を満たすの
に必要な電極厚tm を比較的薄く構成することができ
る。また、通常、接地導体1105は中心導体1104
の幅に対してはるかに大きいので、図中に示すように、
接地導体厚tm ′を中心導体厚tm より薄く構成して
も、中心導体1104−接地導体1105間の電気的結
合強度への影響は小さいので、本発明の効果を同様に得
ることができる。したがって、接地導体厚tm ′がtm
より薄いかあるいは厚い場合も、tm の厚さに応じて本
発明によるデバイス構造設計を行えばよい。
【0080】(実施例7)図12は、本発明による高速
LiNbO3 光強度変調器の他の実施例の断面図であ
り、変調電極として、非対称コプレーナストリップ線路
1204,1205を用いた場合を示す。1201はL
N基板、1202は光導波路のコア、1209は誘電体
である。この場合も、図3の実施例と同様の原理によ
り、電極の中心導体1204の幅Wをリッジ幅wr より
大きく設定してあり、中心導体1204−接地導体12
05の間隔Gと、バッファ層1203の厚さtb 、リッ
ジ深さt r 、電極の厚さtm の大きさを、光とマイクロ
波との速度整合を図り、特性インピーダンスZを適当な
大きさ(例えばZ=50Ω)にした変調器構成を採用す
ればよい。これによって電極のマイクロ波損失を従来よ
り大幅に小さくすることが可能であり、低駆動電圧で高
帯域な高性能光変調器を実現できる。
【0081】(実施例8)前記実施例7の構成におい
て、変調電極として、対称コプレーナストリップ線路、
あるいは図13に示すような、ストリップ導体1304
と接地導体1305からなるマイクロストッリプ線路等
の各種マイクロ波線路を用いても同様の効果が生ずるこ
とは自明である。なお、図13において、1301はL
N基板、1302は光導波路のコア、1303はバッフ
ァ層である。ここでは2つの中心導体1304を独立の
2つのマイクロ波信号源で駆動できるので、例えば、プ
ッシュプル動作あるいは3値変調(ディオバイナリ変
調)動作が可能になる。
【0082】(実施例9)図14は、本発明によるz軸
(結晶軸)カット−LN基板とコプレーナ線路電極を用
いたマッハツェンダ形強度変調器の一実施例であり、図
14は変調器中央部の断面図である。光導波路のコア1
402近傍のLN基板表面をエッチングすることによ
り、LN基板1401をリッジ形状化している。制御電
極の中心導体1404は一方の光導波路のコア1402
の上部に、接地導体1405は中心導体を挟んで設けら
れている。この時、制御電極の中心導体1404のリッ
ジ側の幅Wは直下の光導波路のコア1402の幅wo よ
り大きく、また制御電極の接地導体1405も直下の光
導波路のコアを完全に覆うように構成されている。中心
導体1404と接地導体1405の間隔G、バッファ層
1403の厚さtb 、リッジ深さtr 、電極の厚さtm
の大きさは、光とマイクロ波との速度整合を図り、特性
インピーダンスZを適当な大きさ(例えばZ=50Ω)
にして外部回路とのインピーダンス整合をとり、さらに
電極の導体損失(減衰定数α)を小さくするように構成
される。
【0083】図14の光強度変調器は、それに限定され
るものではないが、図1,図2の従来例と同様の方法で
作製される。図14における中心導体1404および接
地導体1405の断面形状は模式的に示したもので、例
えば中心導体1404の断面形状が矩形でなければなら
ないことを意味しない。中心導体の断面形状が、図1,
図2と同様に逆台形であっても、あるいは台形であって
もよく、中心導体の光導波路側の幅Wが光導波路の幅W
o より大きいことを示すものである。
【0084】(実施例10)図15は、本発明による光
変調器の他の実施例の断面図である。この場合バッファ
層1503はリッジ形状化したLN基板1501を覆う
ように平坦化して形成されている。また、中心導体15
04の上部側の幅W′がバッファ層側の幅Wの大きさと
異なった台形となっている。この場合、中心導体150
4のバッファ層1503に接する側の幅Wは光導波路の
コア1502の幅wo より大きく設定している。中心導
体1504と接地導体1505の間隔G,G′、リッジ
上のバッファ層1503の厚さtb 、リッジ深さtr
電極の厚さtm の大きさは、図14の実施例と同様に、
光とマイクロ波との速度整合を図り、特性インピーダン
スZが例えばZ=50Ωになるように構成している。
【0085】図16は、本発明の原理と効果を説明する
ための図であり、変調電極の中心導体幅Wと、マイクロ
波特性(特性インピーダンスZ、マイクロ波実効屈折率
m、減衰定数α)ならびに単位長さ電極の駆動電圧V
πLの関係を、準TEM波近似解析法で計算した例を示
す。
【0086】図16は、図14の実施例において、電極
構造としてW+G=33μm一定として、バッファ層と
してSiO2 を用いてその厚さtb =1.0μm、電極
厚さtm =20μm、リッジ深さtr =3μm、リッジ
幅wr =9μm、光導波路幅wo =7μmとした時の特
性を表す。ここでは、実施例1とは異なり、W+Gを一
定としているので、中心導体幅Wを大きくすると、導体
間隔Gが小さくなる。図16より、中心導体幅Wが7μ
mより小さくなると、駆動電圧VπLは急激に大きくな
ることがわかる。また、特性インピーダンスZ、マイク
ロ波実効屈折率nm もWが小さくなると共に急激に変化
するために、中心導体幅Wの僅かな変化に対して、各特
性が大きく異なってしまい、周波数特性が劣化する。し
かし、中心導体幅Wを7μmより大きく設定すると、駆
動電圧VπLが低減する。さらに、中心導体幅Wがリッ
ジ幅Wr (=9μm)より大きくなると、中心導体幅W
の変動に対する各特性の変化量が特に小さくなるため
に、中心導体幅Wの寸法のバラツキが従来例と同じ場
合、製品の特性バラツキを小さくできることがわかる。
ただし、マイクロ波減衰定数αの変動量はやや大きくな
るが、αの変動に対する変調器特性(周波数特性、3d
B帯域)への影響は小さいので、実際上の問題は生じな
い。
【0087】(実施例11)図17は、本発明による光
変調器の他の実施例の断面図である。光導波路のコア1
702はLN基板1701のリッジ部に形成されてい
る。この場合、電極の中心導体幅Wが光導波路のコア1
702の幅より大きくなるように形成し、かつ電極17
04,1705の側面部がバッファ層1703の側面よ
り突き出るように構成している。この時、中心導体17
04と接地導体1705の間に配置される空気の誘電率
が、バッファ層1703およびLN基板1701の誘電
率より小さいために、バッファ層1703から突き出た
電極部分の幅ws の各特性への影響は小さい。したがっ
て、本実施例では、図14,図15の実施例の場合と比
較して、中心導体幅Wの変動に対する特性バラツキがよ
りいっそう小さくなる特徴がある。
【0088】(実施例12)図18は、本発明による光
変調器の他の実施例の断面図であり、変調電極として非
対称コプレーナストリップ線路を用いた場合を示す。バ
ッファ層1803はLN基板1801に形成されたリッ
ジに沿って基板表面を覆っている。接地導体1805は
一方の光導波路のコア1802とその光導波路コア18
02側のバッファ層1803の上に設けられている。こ
の場合も少なくとも中心導体1804の幅Wを光導波路
のコア1802の幅より大きくすることにより、本発明
の効果が生ずる。同様に、変調電極として対称コプレー
ナストリップ線路等の各種マイクロ波線路を用いても同
様の効果が生ずることは自明である。
【0089】以上では、光導波路のコア幅wo =7μ
m、リッジ幅wr =9μmの場合を示したが、これらの
大きさを変えた場合、その大きさに応じて中心導体幅W
の大きさを設定すれば本発明の効果を同様に得ることが
できる。
【0090】以上では、電気光学効果を有する基板とし
てLiNbO3 を用い、バッファ層としてSiO2 を用
いた高速光強度変調器を例として、本発明の原理・効果
・実施例を述べたが、この他に、電気光学効果を有する
基板としてLiTaO3 やPLZT等の強誘電体や半導
体、有機材料等を利用し、バッファ層として例えばAl
2 3 やITO、ポリイミド等の基板に比して低誘電率
の誘電体を利用しても良い。また、光強度変調器以外に
光位相変調器、光スイッチ、偏波制御器等のような、電
気信号によって光出力を制御するあらゆる光制御デバイ
スに、本発明を適用できることは自明である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば制
御電極の中心導体またはストリップ導体の幅を、光導波
路のコア幅Wo より大きい範囲、好ましくは光導波路の
コア幅wo とリッジ幅wr の平均値より大きい範囲、さ
らに好ましくはリッジ幅wr より大きい範囲に設定する
ことを特徴としており、中心導体の寸法の変動による素
子特性が一定しなくなることを防ぎ、その上でさらに従
来の素子にあった動作帯域の限界を越えることを可能に
するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマッハツェンダ光強度変調器の例を示す
上面図である。
【図2】従来のマッハツェンダ光強度変調器の例を示す
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面図である。
【図5】本発明の原理と効果を説明するためのマイクロ
波特性図である。
【図6】本発明の原理と効果を説明するためのマイクロ
波特性図である。
【図7】従来例のマイクロ波特性図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すもので、本発明に
かかる光制御デバイスの製造方法の1例を示した図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例を示した断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示した断面図であ
る。
【図11】本発明の第6の実施例を示した断面図であ
る。
【図12】本発明の第7の実施例を示した断面図であ
る。
【図13】本発明の第8の実施例を示すもので、マイク
ロストリップ線路を有する光変調器に本発明を適用した
断面図である。
【図14】本発明の第9の実施例を示した断面図であ
る。
【図15】本発明の第10の実施例を示した断面図であ
る。
【図16】本発明の原理と効果を説明するためのマイク
ロ波特性図である。
【図17】本発明の第11の実施例を示した断面図であ
る。
【図18】本発明の第12の実施例を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
301,401,801,901,1001,110
1,1201,1301,1401,1501,170
1,1801 LiNbO3 基板 302,402,502,902,1001,110
2,1202,1302,1402,1502,170
2,1802 Ti熱拡散光導波路のコア 303,403,803,903,1003,120
3,1303,1403,1503,1703,180
3 バッファ層 304,404,804,904,1004,110
4,1204,1404,1504,1704,180
4 中心導体 305,405,805,905,1005,110
5,1205,1305,1405,1505,170
5,1805 接地導体 806 低誘電率材料 807,1007 金属膜 808 フォトレジスト 209,909,1109,1209 低誘電率材料 1304 ストリップ導体(中心導体)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有し光導波路を含むリッ
    ジが形成されている基板と、前記基板上に形成されたバ
    ッファ層と、前記バッファ層を介して前記基板上に形成
    された接地導体と前記バッファ層を介して前記リッジ上
    に形成された中心導体とからなる電極とを備えてなり、 前記リッジ以外の部分に形成されている前記バッファ層
    の表面が前記リッジの上に形成されている前記バッファ
    層の表面より低く形成され、 前記電極のマイクロ波損失を低減するとともに、前記電
    極を伝搬するマイクロ波と前記光導波路を伝搬する光の
    伝搬速度が正確にもしくはほぼ等しくなるとともに、前
    記電極のインピーダンスが所望のインピーダンスに正確
    にもしくはほぼ等しくなるように、前記リッジの幅と深
    さ、前記バッファ層の厚さおよび前記電極の形状と寸法
    が設定されている光制御デバイスにおいて、 前記中心電極の前記バッファ層に接する側の幅が前記光
    導波路のコアの幅より大きいことを特徴とする光制御デ
    バイス。
  2. 【請求項2】 前記所望のインピーダンスが外部回路の
    特性インピーダンスであることを特徴とする請求項1に
    記載の光制御デバイス。
  3. 【請求項3】 前記中心導体の前記バッファ層に接する
    側の幅が、前記光導波路のコアの幅と前記リッジの幅の
    平均値より広いことを特徴とする請求項1または2に記
    載の光制御デバイス。
  4. 【請求項4】 前記中心導体の前記バッファ層に接する
    側の幅が前記リッジの幅より広いことを特徴とする請求
    項3に記載の光制御デバイス。
  5. 【請求項5】 前記中心導体の真下では、前記バッファ
    層の表面が平坦であることを特徴とする請求項4に記載
    の光制御デバイス。
  6. 【請求項6】 前記中心導体が複数の層で形成されてい
    ることを特徴とする1ないし5のいずれかに記載の光制
    御デバイス。
  7. 【請求項7】 前記複数の層の内で前記バッファ層に接
    する層の厚さが1μm以下であることを特徴とする請求
    項6に記載の光制御デバイス。
  8. 【請求項8】 前記中心導体と前記接地導体の間に、バ
    ッファ層のない領域が設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載の光制御デバイス。
  9. 【請求項9】 前記光制御デバイスがマッハツェンダ形
    光強度変調器であることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の光制御デバイス。
  10. 【請求項10】 前記基板がLiNbO3 ,LiTaO
    3 またはPLZTの何れか1つの材料からなることを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の光制御デ
    バイス。
  11. 【請求項11】 電気光学効果を有し光導波路を含むリ
    ッジが形成されている基板と、前記基板表面上に形成さ
    れたバッファ層と、前記バッファ層を介して前記リッジ
    上に形成されたストリップ導体と前記基板の裏面に形成
    された接地導体よりなる電極とを備えてなり、 前記リッジ以外の部分に形成されている前記バッファ層
    の表面が前記リッジの上に形成されている前記バッファ
    層の表面より低く形成され、 前記電極のマイクロ波損失を低減するとともに、前記電
    極を伝搬するマイクロ波と前記光導波路を伝搬する光の
    伝搬速度が正確にもしくはほぼ等しくなるとともに、前
    記電極のインピーダンスが所望のインピーダンスに正確
    にもしくはほぼ等しくなるように、前記リッジの幅と深
    さ、前記バッファ層の厚さおよび前記電極の形状と寸法
    が設定されている光制御デバイスにおいて、 前記ストリップ導体の前記バッファ層に接する側の幅が
    前記光導波路のコア幅より大きいことを特徴とする光制
    御デバイス。
  12. 【請求項12】 前記所望のインピーダンスが外部回路
    の特性インピーダンスであることを特徴とする請求項1
    1に記載の光制御デバイス。
  13. 【請求項13】 前記ストリップ導体の前記バッファ層
    に接する側の幅が、前記光導波路のコアの幅と前記リッ
    ジの幅の平均値より広いことを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載の光制御デバイス。
  14. 【請求項14】 前記ストリップ導体の前記バッファ層
    に接する側の幅が前記リッジの幅より広いことを特徴と
    する請求項13に記載の光制御デバイス。
  15. 【請求項15】 前記ストリップ導体の真下では、前記
    バッファ層の表面が平坦であることを特徴とする請求項
    14に記載の光制御デバイス。
  16. 【請求項16】 前記光制御デバイスがマッハツェンダ
    形光強度変調器であることを特徴とする請求項11ない
    し15のいずれかに記載の光制御デバイス。
  17. 【請求項17】 前記基板がLiNbO3 ,LiTaO
    3 またはPLZTの何れか1つの材料からなることを特
    徴とする請求項11ないし16のいずれかに記載の光制
    御デバイス。
  18. 【請求項18】 電気光学効果を有し光導波路を含むリ
    ッジが形成されている基板と、前記基板上に形成された
    バッファ層と、前記バッファ層を介して前記基板上に形
    成された接地導体と前記バッファ層を介して前記リッジ
    上に形成された中心導体とからなる電極とを備えてな
    り、 前記電極のマイクロ波損失を低減するとともに、前記電
    極を伝搬するマイクロ波と前記光導波路を伝搬する光の
    伝搬速度が正確にもしくはほぼ等しくなるとともに、前
    記電極のインピーダンスが所望のインピーダンスに正確
    にもしくはほぼ等しくなるように、前記リッジの幅と深
    さ、前記バッファ層の厚さおよび前記電極の形状と寸法
    が設定されている光制御デバイスにおいて、 前記中心電極の前記バッファ層に接する側の幅が前記リ
    ッジの幅より大きいことを特徴とする光制御デバイス。
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