WO2008078614A1 - ラクト-n-ビオースi及びガラクト-n-ビオースの製造方法 - Google Patents

ラクト-n-ビオースi及びガラクト-n-ビオースの製造方法 Download PDF

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Abstract

 安価でかつ簡便にラクト−N−ビオースI及びガラクト−N−ビオースを製造する方法を提供する。 N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルガラクトサミン、リン酸、ラクト−N−ビオースホスホリラーゼ(EC 2.4.1.211)及びUDP−グルコース−4−エピメラーゼ(EC 5.1.3.2)の存在下で、(i)糖質原料と、該糖質原料を加リン酸分解しα−グルコース−1−リン酸を生じる酵素との組合せ;並びに(ii)α−グルコース−1−リン酸をUDP−グルコースに変換する酵素及びUDPガラクトースをガラクトース−1−リン酸に変換する酵素とそれらの補因子との組合せ、及び/又はα−グルコース−1−リン酸及びUDP−ガラクトースをそれぞれUDP−グルコース及びα−ガラクトース−1−リン酸に変換する酵素(UDP−Gly生成酵素)とその補因子との組合せを作用させることを特徴とする、ラクト−N−ビオースI又はガラクト−N−ビオースの製造方法。

Description

ラク ト一 N—ビオース I及ぴガラク ト一N—ビオースの製造方法
技術分野
本発明は、 酵素法を用いてラタ ト _N—ビオース I及びガラク ト一 N—ビオー スを製造する方法に関する。 明
背景技術
β 1 , 3—ガラク トシドであるラク ト一Ν—ビオース I (G a l ]3 1— 3G 1 c NA c ) 及びガラク ト一 N—ビオース (G書a l j3 1— 3 G a l NAc) は生理 活性糖鎖の中によく見られる構造であり、 機能性糖などとしての食品産業上の利 用のほか、 酵素、 レクチンの基質や阻害剤、 生体構成糖など、 医薬品、 試薬とし て利用することもできる。
これらの化合物の従来の製造法としては、 例えばラタ トースと N—ァセチルダ ルコサミンとを含有する基質を出発原料として、 ブタ睾丸起源の J3—ガラク トシ ダーゼとノくチノレス · サーキュランス (B a c i l l u s c i r c u l a n s) の生産する i3—ガラク トシダーゼとを順次的に反応させることを特徴とするラク トー N—ビオース Iの製造法(特許文献 1)、並びに糖ヌクレオチドと複合糖質前 駆物質から複合糖質を生産する能力を有する微生物、 動物細胞あるいは昆虫細胞 を利用した複合糖質の生産方法 (特許文献 2) が知られている。 しかしながら、 前者は反応効率が低く、 後者は発酵法によりこれらの糖を製造する方法であるこ とから、 製造される化合物はどうしてもコス ト高になり、 いずれも実用性を欠い ていた。
特許文献 3には、 ラタ ト一N—ビオースホスホリラ一ゼの逆反応触媒活性を利 用し、 ガラク トース一 1一リン酸を原料として、 ラク トー N—ビオース誘導体を 合成可能であることが示唆されている。 しかし、 ガラク トース _ 1一リン酸が高 価であるため実用的価値は無かった。
特許文献 1 特開平 6— 2538 78 特許文献 2 特開 2003— 1 8989 1
特許文献 3 特開 2005— 34 1 883 発明の開示
したがって、 安価でかつ簡便にラク トー N—ビオース I及びガラク ト一 N—ビ オースを製造する方法に関するニーズが存在する。
本発明者らは、 鋭意研究を重ねた結果、 酵素法によりラク トー N—ビオース I 及びガラク トー N—ビオースを製造する方法を完成した。
すなわち、 本発明は以下を包含する。
(1) N—ァセチルダルコサミン、 リン酸、 ラク ト一N—ビオースホスホリラー ゼ (EC 2. 4. 1. 2 1 1 ; 1, 3 —ガラク トシル一 N—ァセチルへキソ サミンホスホリラーゼ)及び U DP—グルコース一 4—ェピメラーゼ(EC 5.
1. 3. 2) の存在下で、
( i ) 糖質原料と、 該糖質原料を加リン酸分解して α—グルコース一 1ーリ ン酸を生じる酵素 (G 1 P生成酵素) との組合せ;並びに
( i i ) α—グルコース一 1—リン酸を UD Ρ_グルコースに変換する酵素 及ぴ U DP—ガラク トースをひ 一ガラク トース一 1—リン酸に変換する酵素とそ れらの補因子との組合せ、 及び/又は α—グルコース一 1—リン酸及ぴ UD Ρ— ガラク トースをそれぞれ UD Ρ—グルコース及び α _ガラク トース一 1—リン酸 に変換する酵素 (UDP— G 1 y生成酵素) とその補因子との組合せを作用させ ることを特徴とする、 ラク ト一N—ビオース Iの製造方法。
(2) ( i )の組合せが、スクロースとスクロースホスホリラーゼ(EC 2. 4.
1. 7) との組合せ、 デンプン又はデキストリンと スホリラーゼ (EC 2.
4. 1. 1 )との糸且合せ、セロビオースとセロビオースホスホリラーゼ(E C 2.
4. 1. 20) との組合せ、 セロデキストリンとセロデキストリンホスホリラー ゼ (EC 2. 4. 1. 49) 及びセロビオースホスホリラーゼ (E C 2. 4.
1. 20) との組合せ、 ラミナリオリゴ糖とラミナリビオースホスホリラーゼ(E
C 2. 4. 1. 3 1 ) 及び 又は ]3— 1 , 3オリゴグルカンホスホリラーゼ (E
C 2. 4. 1. 30) との組合せ、 並びにトレハロースと トレハロースホスホ リラーゼ (EC 2. 4. 1. 23 1) との組み合わせ、 よりなる群から選択さ れる 1つ以上の組合せである、 上記 (1) に記載の方法。
(3) ( i i ) の組合せが、 UD P—グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジ リルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 2) と、 UDP—グルコース、 UDP—ガラク トース又はその混合物との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1—リ ン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UTPとの 組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2. 7.
7.9)及びガラク トースー 1ーリン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UDP—グルコース及び 又は UDP—ガラク トース及びピ 口リン酸との組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフヱラーゼ(E C 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリルトランスフェラ ーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UT P及び UD P—グルコース及び/又は U DP—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラタ トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼの両活性を持つ酵素と、 UT Pとの組合せ; グルコース一 1 _リン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラク トース _ 1—リン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼの両活性を持つ酵素と、 UD P—グルコース及び 又は UD P—ガラク ト ース及びピロリン酸との組合せ;並びにグルコース一 1―リン酸ゥリジリノレトラ ンスフェラーゼとガラク トース一 1—リン酸ゥリジリノレトランスフェラーゼの両 活性を持つ酵素と、 UTP及び UDP—グルコース及び 又は UDP—ガラク ト ース及びピロリン酸との組合せ、 よりなる群から選択される 1以上の組合せであ る、 上記 (1) に記載の方法。
(4) 酵素が担体に固定化されている、 上記 (1) 〜 (3) のいずれかに記載の 方法。 、
(5) N—ァセチルガラク トサミン、 リン酸、 ラク トー N—ビオースホスホリラ ーゼ (EC 2. 4. 1. 2 1 1) 及び UDP—グルコースー4—ェピメラーゼ
(EC 5. 1. 3. 2) の存在下で、
( i ) 糖質原料と、 該糖質原料を加リン酸分解して α—グルコース一 1ーリ ン酸を生じる酵素 (G I P生成酵素) との組合せ;並びに
( i i ) α—グルコース一 1—リン酸を UD P_グルコースに変換する酵素 及び U DP—ガラク トースを α—ガラク トースー 1—リン酸に変換する酵素とそ れらの補因子との組合せ、 及び 又は α—グルコース一 1ーリン酸及び UD Ρ— ガラク トースをそれぞれ UD Ρ—グルコース及び α _ガラク トース一 1ーリン酸 に変換する酵素 (UDP— G 1 y生成酵素) とその補因子との組合せを作用させ ることを特徴とする、 ガラク ト一N—ビオースの製造方法。
(6) ( i )の組合せが、スクロースとスクロースホスホリラーゼ(EC 2. 4. 1. 7) との組合せ、 デンプン又はデキストリンとホスホリラーゼ (EC 2. 4. 1. 1)との組合せ、セロビオースとセロビオースホスホリラーゼ(EC 2. 4. 1. 20) との組合せ、 セロデキストリンとセロデキストリンホスホリラー ゼ (EC 2. 4. 1. 49) 及びセロビオースホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 20) との組合せ、 ラミナリオリゴ糖とラミナリビオースホスホリラーゼ(E C 2. 4. 1. 3 1 ) 及び 又は /3— 1, 3オリゴグルカンホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 30) との糸且合せ、 並びにトレハロースと トレハロースホスホ リラーゼ (EC 2. 4. 1. 23 1) との組み合わせ、 よりなる群から選択さ れる 1つ以上の組合せである、 上記 (5) に記載の方法。
(7) ( i i ) の組合せが、 UD P—グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジ リルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 2) と、 UDP—グルコース、
UDP—ガラク トース又はその混合物との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリ ジリノレトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク ト一ス一 1—リ ン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UTPとの 組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(E C 2. 7.
7.9)及びガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2.
7. 7. 1 0) と、 UDP—グルコース及び 又は UDP—ガラク トース及ぴピ 口リン酸との組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(E
C 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラ ーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UTP及び UDP—グルコース及ぴ 又は
UD P—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラク トースー 1—リン酸ゥリジリルトランスフエ ラ一ゼの両活性を持つ酵素と、 UT Pとの組合せ; グルコース一 1―リン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラク トースー 1ーリン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼの両活性を持つ酵素と、 UD P_グルコース及び 又は UDP—ガラク ト ース及びピロリン酸との組合せ;並びにグルコース一 1—リン酸ゥリジリノレトラ ンスフェラーゼとガラタ トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両 活性を持つ酵素と、 UTP及び UDP—グルコース及び/又は UDP—ガラク ト ース及びピロリン酸との組合せ、 よりなる群から選択される 1以上の組合せであ る、 上記 (5) に記載の方法。
(8) 酵素が担体に固定化されている、 上記 (5) 〜 (7) のいずれかに記載の 方法。
本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願 2006-346470号の明細書 及びノ又は図面に記載される内容を包含する。 図面の簡単な説明
図 1は、 示された糖質原料及びこれを加リン酸分解する酵素から、 本発明の方 法により、 ラク ト一 N—ピオ ス Iが製造できることを示す薄層クロマトグラフ ィ一の結果である。
図 2は、 スクロースを糖質原料とする本発明のラク ト一N—ビオース Iの製造 方法における、 スクロースとラタ トー N—ビオース Iの濃度の継時変化を示す。 図 3は、 本発明の酵素法の反応経路の概略図を示す。 発明を実施するための最良の形態
本発明は、 酵素法による、 ラグト _N—ビオース I又はガラク ト _N—ビオー スの製造方法に関する。
図 3に本発明の酵素法の反応経路の概略図を示す。 図 3に示される通り、 本発 明の酵素法は、 主に以下の 3つの酵素反応からなる: (1) 糖質原料の加リン酸分 解反応;(2)グルコース一 1一リン酸のガラク トースー 1 _リン酸への変換反応、 (3) N—ァセチルダルコサミン又は N—ァセチルガラク トサミンからのラタ ト — N—ビオース I又はガラク トー N—ビオースの合成反応。
(1) の反応は、 上記要素 ( i ) として含まれる糖質原料と該糖質原料を加リ ン酸分解して α—グルコース一 1—リン酸を生じる酵素 (G 1 P生成酵素) との 組合せが、 リン酸の存在下で反応して、 グルコース— 1ーリン酸及び還元未糖が 生じる反応である。 上記要素 ( i ) として用いられる糖質原料と係る酵素の組合 せは、 これに限定されるものではないが、 スクロースとスクロースホスホリラー ゼとの組合せ、 デンプン又はデキストリンとホスホリラーゼとの組合せ、 セロビ オースとセロビオースホスホリラーゼとの組合せ、 セロデキストリンとセロデキ ストリンホスホリラーゼ及びセロビオースホスホリラーゼとの組合せ、 ラミナリ オリゴ糖とラミナリビオースホスホリラーゼとの組合せ、 トレハロースと トレハ ロースホスホリラーゼとの組合せのいずれか一つ、 あるいはそれらの組合せを含 む。より好ましい組合せは、スクロースとスクロースホスホリラーゼとの組合せ、 セロビオースとセロビオースホスホリラーゼとの組合せ、 セロデキス トリンとセ ロデキストリンホスホリラーゼ及びセロビオースホスホリラーゼとの組合せ、 デ ンプン又はデキストリンとホスホリラーゼとの組合せのいずれか一つ、 あるいは それらの組合せであり、 最も好ましい組合せは、 スクロースとスクロースホスホ リラーゼとの組合せである。 糖質原料の使用濃度は特に限定されるものではない が、 好ましくは約 1〜約 l O O O gZLであり、 より好ましくは約 1 0〜約 1 0 00 g/Lである。 G 1 P生成酵素の使用形態は特に限定されるものではなく、 菌体抽出液、 精製酵素、 固定化酵素など種々のものを利用することができ、 その 使用量も特に限定されないが、 例えば糖質原料 1 gあたり約 0. 1ュ-ット〜約 1 00ュニッ トで使用し得る。
またこの反応に関わるリン酸はいかなる起源のものであっても良い。 反応系に 加えるリン酸濃度は特に限定されるものではないが、 好ましくは約 0. l mM〜 約 1000 mM、 より好ましくは約 1 mM〜約 1 00 mM程度である。
上記 (2) の反応は、 UDP—グルコース一 4—ェピメラーゼの存在下、 上記 要素 ( i i ) として含まれる酵素及びその補因子の組合せによって、 上記 (1) の反応で生じたグルコース一 1—リン酸を UD P— G 1 cに変換しかつ UD P -
G a 1をガラク ト一ス一 1—リン酸へ変換する反応である。 要素 ( i i ) として使用する酵素は、 α—グルコース一 1—リン酸を UDP— グルコースに変換する酵素及び UD Ρガラク トースをガラク トース一 1一リン酸 に変換する酵素の組合せ、 又は α—グルコース一 1—リン酸及び UDP—ガラク トースをそれぞれ UD Ρ _グルコース及び α—ガラク トース一 1—リン酸に変換 する酵素 (UDP— G 1 y生成酵素)、 のいずれか、 あるいはその組合せを包含す る。 すなわち、 要素 ( i i ) として含まれる酵素又は酵素の組合せは、 該酵素又 は酵素の組合せによる反応を進行させるための補因子、 及び UD P—グルコース 一 4—ェピメラーゼの存在下で、 α—グルコース一 1—リン酸を α _ガラク トー スー 1一リン酸へ変換する上記 (2) の変換反応を進行させる。
したがって、 本発明で意図する上記要素 ( i i ) の組合せは、 以下の組合せ:
UD P -グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフエラーゼ
(EC 2. 7. 7. 1 2) と、 UDP—グルコース、 UDP—ガラク トース又 はその混合物との組合せ; グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラー ゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランス フェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UT Pとの組合せ; グルコース一 1
—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク ト ース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、
UDP—グルコース及び /又は UD P—ガラク トース及びピロリン酸との組合 せ;グルコース一 1一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2. 7. 7.
9) 及びガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2.
7. 7. 1 0) と、 UT P及び UD P _グルコース及び/又は UD P—ガラク ト ース及びピロリン酸との組合せ; グノレコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフ エラ一ゼとガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両活性を 持つ酵素 (EC 2. 7. 7. 9及び EC 2. 7. 7. 1 0の各酵素には、 グ ルコース一 1ーリン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース _ 1 _リ ン 酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両活性を有するものも存在する) と、 UTP との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク ト ース一 1 _リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UDP 一グルコース及び/ 又は UDP—ガラグトース及びピロリン酸との組合せ;並び にグ^/コース一 1一リン酸ゥリジリノレトランスフェラーゼとガラク トースー 1— リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UTP及び UDP 一グルコース及び Z又は UDP—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ、 を包 含する。 上記要素 ( i i ) の組合せが、 UD P—グルコース一へキソース— 1一 リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 2) と UDP—グ ルコース若しくは UD P—ガラク トース又はその両者との組合せ; グルコース一 1一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース一 1一リン酸ゥリジリ ルトランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UT Pとの組合せ; グルコース一 1一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース _ 1—リン酸ゥリジリ ルトランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UD P _グルコース及び 又は U DP—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ; あるいはグルコース一 1一リン 酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリルトラン スフエラーゼの両活性を持つ酵素と、 UT P及び UD P_グルコース及び Z又は UD P—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ、 であることが好ましい。 係る 要素 ( i i ) の組合せは、 各組合せを単独で使用してもよいし、 組合せて使用し てもよい。
これらの酵素は特に限定されるものではなくいかなる起源の酵素を用いること も可能である。この酵素の使用形態は特に限定されるものではなく、菌体抽出液、 精製酵素、 固定化酵素など種々のものを利用することができ、 その酵素の使用量 も特に限定されないが、 例えば糖質原料 1 gあたり約 1ュニッ ト〜約 1 000ュ ニットで使用し得る。 補因子の使用濃度は特に限定されるものではないが、 好ま しくは約 0. 0 1111^4〜約 1 001111^、 より好ましくは約 0. 02 mM〜約 1 0 mMである。
UD P—グルコース一 4—ェピメラーゼは特に限定されるものではなくいかな る起源の酵素を用いることも可能である。 UD P—グルコース一 4—ェピメラー ゼの使用形態は特に限定ざれるものではなく、 菌体抽出液、 精製酵素、 固定化酵 素など種々のものを利用することができ、 その使用量も特に限定されないが、 例 えば糖質原料 1 gあたり約 0. 1ユニッ ト〜約 1 00ユニットで使用し得る。 上記 (3) の反応は、 ラタ トー N—ビオースホスホリラーゼの存在下、 N—ァ セチルダルコサミン又は N—ァセチルガラク トサミンを出発原料として、 上記反 応 (2) によって生じたガラク トース一 1—リン酸からラク トー N—ビオース I 又はガラク トー N—ビオースを合成する反応である。 出発原料として用いる N— ァセチルダルコサミン又は N_ァセチルガラタ トサミンの濃度は特に限定されな いが、 好ましくは約 1 0 mM〜約 2 M、 より好ましくは約 1 00 mM〜約 1 Mで ある。 ラタ トー N—ビオースホスホリラーゼの起源はいかなるものを用いても差 し支えないが、好ましくは B i f i d o b a c t e r i um属細菌由来の酵素(例 えば特開 2005— 34 1 883) を用いる。 ラク ト一 N—ビオースホスホリラ ーゼの使用形態は特に限定されるものではなく、 菌体抽出液、 精製酵素、 固定化 酵素など種々のものを利用することができる。 ラク ト一 N—ビオースホスホリラ ーゼの使用量も特に限定されないが、 例えば糖質原料 1 gあたり約 0. 1ュニッ ト〜約 1 00ユニットで使用し得る。 ,
本発明で使用される上記酵素の量は以下のように定義される : ラク ト一 N—ビ オースホスホリラーゼは、 0. 1 M MOP S緩衝液(pH7. 5)、 1 OmM ガ ラク トース一 1—リン酸、 1M N—ァセチルダルコサミンからなる反応液にお いて 1分間に 1マイクロモルのリン酸を遊離する酵素量を 1ュニッ トとする ; U
D P—グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼは、
0. 1M MOP S緩衝液(pH7. 5)、 1 OmM ガラク トース一 1一リン酸、
1 0 mM UDP—グルコース、 1 0mM 塩化マグネシウムからなる反応液に おいて 1分間に 1マイク口モルのグルコース一 1—リン酸を生成する酵素量を 1 ユニットとする ; UD P _グルコース一 4ーェピメラーゼは、 0. 1M MOP
S緩衝液 (pH7. 5)、 5 mM UD P _ガラク トースからなる反応液において
1分間に 1マイクロモルの UD P—グルコースを生成する酵素量を 1ュニッ トと する ;スクロースホスホリラーゼ等のホスホリラーゼ酵素は 0. 1M MOP S 緩衝液(pH7. 5)、 1 0 mM スクロース等の基質 (糖質原料)、 1 0 mM リ ン酸水素ナトリゥムからなる反応液において 1分間に 1マイクロモルのダルコ一 ス一 1—リン酸を生成する酵素量を 1ュニットとする ; グルコース一 1一リン酸 ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トースー 1—リン酸ゥリジリルトランス フェラーゼの両活性を持つ酵素は、 0. 1M MOP S緩衝液 (pH7. 5)、 1 OmM . ピロリン酸、 l OmM UDP_グルコース、 1 0 mM 塩化マグネシ ゥムからなる反応液において 1分間に 1マイクロモルのグルコース一 1ーリン酸 を生成する酵素量を 1ュニットとする。
上述した本発明の酵素は、任意の起源のものでよく、例えば細菌等の原核生物、 酵母、 菌類、 動物等の真核生物由来のいずれの酵素であってもよく、 また組換え 酵素であってもよい。 そのような酵素は市販のものを使用し得るか、 または当業 者に周知の方法、 例えば天然から精製してもよいし、 あるいは遺伝子組換え法に よって取得し得る。 例えば、 遺伝子組換えによる方法では、 本発明の酵素は、 文 献に記載されている若しくは公知の核酸又はタンパク質配列データベースに登録 されている該酵素遺伝子の塩基配列を基に作製したプライマーを用いた P C Rに よって適当なライブラリ一中の該酵素遺伝子に対応する mRNAから作製した c
DNAを増幅した後に、 該 c DN Aを市販の遺伝子発現ベクターに組込み、 該発 現ベクターで大腸菌等の菌体を形質転換することによって、菌体中で生成される。 生成された酵素は、 硫安分画等の粗分画又は各種のカラムクロマトグラフィ一な ど、 当業者に周知のタンパク質精製法によって精製できる。 また、 酵素を GST や H i s— t a gとの融合タンパク質として発現させることにより、 その後の精 製を容易にすることができる。
核酸又はタンパク質配列データベースは、 例ぇば06 11 8 & 11 ¾:、 Un i G e n e、 EMB Lなどに掲載の配列を利用することができる。 配列検索プログラム として使用可能なものは、 B LAST、 F A S T Aなどのプログラムである。 プライマーは、 通常 1 7〜30塩基、 好ましくは 1 9〜25塩基の長さを有す る。 目的の酵素遺伝子又は対応 c DN Aを铸型にし、 その 5 '末端及び 3 '末端 を含む上記長さのセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを自動 DN A合 成装置にて合成し、 これを用いて P CRを実施することができる。 PCRは、 目 的の铸型 DN A及びプライマー並びに 4種の塩基 (dNTP) 及び耐熱性 DNA ポリメラーゼの存在下、 変性、 アニーリング及び伸長を 1サイクルとして、 通常
20〜40サイクルを実施することを含む。 変性は、 二本鎖 DNAを一本鎖に解 離するための処理であり、 通常 94°C、 1 5秒〜 5分間の処理を行う。 ァニーリ ングは、 一本鎖の铸型 DNAに、 それに相補的なプライマーをアニーリングする 処理であり、 通常 55〜60°C、 30秒〜 2分間の処理を行う。 伸長反応は、 铸 型 DNAに沿ってプライマーを伸長する反応であり、 通常 72°Cで 30秒〜 1 0 分間の処理を行う。
开質転換は、 例えば、 S amb r o o kら、 Mo l e c u l a r C l o n i n g , A L a b o r a t o r y Ma n u a l (1 989), C o l d S p r i n g Ha r b o r L a b o r a t o r y P r e s sに言己載されるよ うな技術を使用して実施できる。
本発明の酵素はまた、 上記の原核生物細胞又は真核生物細胞から直接精製して もよい。 細胞破壊液を調製し、 遠心分離、 硫安分画、 透析、 各種クロマトグラフ ィー (例えばゲル濾過クロマトグラフィー、 イオン交換クロマトグラフィー、 疎 水性相互作用クロマトグラフィー、ァフィ二ティクロマトグラフィーなど)、電気 泳動、 限外ろ過、 結晶化などの酵素精製のための一般的な技術を適宜組合せて、 目的の酵素を精製することができる。 本発明に使用可能な酵素の形態は、 精製酵 素の他に、 粗製酵素 (例えば菌体抽出液、 凍結乾燥体など) でもよい。 粗製酵素 を使用する場合には、 本発明の上記反応を妨害する因子を含むべきではない。 また本発明において、 上記酵素は担体に固定化して使用することができる。 本 発明に使用し得る固定化酵素の調製方法には、 担体結合法 (物理的吸着法、 ィォ ン結合法、 共有結合法、 生化学的特異結合法など)、 架橋法及び包括法等の当業者 に周知の方法が含まれる。 担体結合法は、 酵素を水不溶性の担体に結合させる方 法であり、 この場合、 セルロース、 デキストラン、 ァガロースなどの多糖類の誘 導体、 ポリアクリルアミ ドゲル、 ポリスチレン樹脂、 イオン交換樹脂などの合成 高分子、多孔性ガラス、金属酸化物などの無機物質などを担体として使用できる。 架橋法は官能基を 2個以上もつた試薬と酵素とを反応させて、 酵素間で架橋化を 行うことで固定化する方法であり、 架橋試薬として、 ダルタルアルデヒ ド、 イソ シアン酸誘導体、 N, N—エチレンビスマレイ ミ ド、 ビスジァゾベンジシン、 N,
N_ポリメチレンビスョードアセトアミ ドなどが使用できる。 包括法は天然高分 子や合成高分子のゲルマトリックスの中に酵素を閉じ込める格子型等を含み、 そ の際に用いる高分子化合物として、 ポリアクリルアミ ドゲル、 ポリビニルアルコ ール、 光硬化性樹脂、 デンプン、 コンニヤク粉、 ゼラチン、 アルギン酸、 カラギ 一ナンなどが含まれる。
本発明の好適な実施形態によれば、 上記反応に関わる全ての酵素を固定化した バイオリアクターカラムを用いて、 固定化酵素リアクターとして反応を行うこと も可能である。 この場合、 原料や補因子を含む水溶液を、 例えば滞留時間 0 . 0 1時間〜 3 0 0時間の流速でカラムを連続的に通過させることによってラク ト一 N—ビオース I及びガラク ト一 N—ビオースの製造を実^ ¾し得る。
反応形態は特に限定されるものではないが、 通常は水溶液又は緩衝液中で行わ れる。 反応液の p Hは好ましくは 5〜9である。 反応温度は特に限定されるもの ではないが、 好ましくは 5 °C〜 8 0 °C、 より好ましくは 2 0 °C〜6 0 °Cである。 また反応時間は特に限定されるものではないが、 0 . 1〜3 0 0 0時間であるこ とが好ましい。
本発明の一つの利点は、 上記全ての酵素反応を、 一容器中で又はバイオリアク ターを用いて簡便かつ容易に実施できる点にある。 さらに、 上記 (1 ) 〜 (3 ) の反応は、 該反応に関る酵素の性質に基づいて可逆的であり得るため、 全体とし て単純な平衡反応とすることができ、 上記反応 (3 ) で生じるリン酸、 及び上記 反応 (2 ) で生じる U D P—グルコース及ぴ Z又は U D P—ガラク トースをリサ イタルすることできる。 したがって、 これらの物質は触媒量で存在させるだけで よく、 費用効果も高い。
本発明により得られるラタ ト一N—ビオース I及びガラク トー N—ビオースは 任意の方法で精製することができる。 例えば、 本発明により得られるラク トー N —ビオース I及びガラク ト一N—ビオースは、 カラムクロマトグラフィーゃ結晶 化により単離することが可能である。 カラムクロマトグラフィーとして、 これに 限定されるものではないが、 サイズ排除クロマトグラフィー、 シリカゲルカラム クロマトグラフィー、 イオン交換クロマトグラブィー、 限外濾過膜分離、 逆浸透 膜分離が含まれる。 結晶化方法としては、 これに限定されるものではないが、 濃 縮、 温度低下、 溶媒添加 (エタノール、 メタノール、 アセ トンなど) が含まれる。 以下の実施例で本発明をより詳細に説明するが、 本発明の範囲はこれに限定さ れるものではない。
実施例 1 . 酵素の調製 本発明者らはスクロースを糖質原料としたときのラク ト一N—ビオース I合成 について、 ラク トー N_ビオースホスホリラーゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 UD P—グノレコース一 4—ェピメラーゼ、 UD P—グノレコース一へキソース一 1 一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ、 及びグルコース一 1—リン酸ゥリジリ ルトランスフェラーゼとガラタ トースー 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラ一 ゼの両活性を持つ酵素を取得するため、 B i f i d o b a c t e r i um 1 o n g um J CM 1 2 1 7株ゲノム DNAより該酵素遺伝子の単離を行った。 ラ ク ト一 N—ビオースホスホリラーゼ遺伝子は特開 2005 - 34 1 883に記載 の方法で取得した。 スクロースホスホリラーゼ (B L 0536 ;配列番号 1 )、 U D P—グルコース一 4—ェピメラーゼ (B L 1 644 ;配列番号 2 )、 UD P—グ ルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリノレトランスフェラーゼ (B L 1 2 1 1 ;配列番号 3)、及びグルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼと ガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼの両活性を持つ酵素 (B L 0739 ;配列番号 4) の各遺伝子は、 B i f i d o b a c t e r i um l o n g um NC C 2705株ゲノムデータベースに登録されている該酵素遺 伝子の塩基配列を基にしてプライマーを作製した(配列番号 5〜 20;表 1参照)。 表 1
Figure imgf000015_0001
これらを用レヽて、 B i f i d o b a c t e r i um l o n g um J CM 1
2 1 7株より抽出したゲノム DNAを铸型として行ったポリメラーゼ連鎖反応法
(PCR) により、 DN A塩基配列を有する 1 346、 1 238、 1 820、 2
053 b pの明瞭なバンドを得た。 得られたバンド (PCR産物) を DNAシー クェンサ一で分析して D N A塩基配列を解読した(配列表の配列番号 1〜 4参照)。 この DN A塩基配列をアミノ酸に翻訳したところ、 それぞれ B i f i d o b a c t e r i urn l o n g um N C C 2705株由来遺伝子と相同性の高い 1 2
5 1、 1 023、 1 6 27、 1 530 b pのオープンリーディングフレーム (O
RF) が認められた。 これらの OR Fが該酵素遺伝子であることを実証するため に、 ORFの 5, 末端及び 3, 末端で作製したプライマー (表 1参照) を用いて
OR F全長を PC Rにより増幅し、 導入した制限酵素部位を利用して市販の遺伝 子発現用 p ET 30プラスミ ドに連結した。 このプラスミ ドを用いて、 常法によ り大腸菌を形質転換し、 形質転換体を得た。 得られた形質転換体を 30°Cで培養 し、 該遺伝子発現誘導後の菌体より組換え酵素の精製を行った。 精製は各酵素の
C末端に付加したヒスチジンタグ配列を利用し、ニッケルカラムを用いて行った。
1 Lの培養液より精製される酵素量はそれぞれ表 1に示された通りである。 生産 された組換え酵素が各酵素活性を有していたことからクローニングした各遺伝子 が該酵素遺伝子であることが確認された。各酵素の活性は以下のように定義した。 なお、反応温度は全て 30°Cとした。ラク ト一N—ビオースホスホリラーゼは 0.
1 M 1^0? 3緩衝液 ( ^^ 7. 5)、 1 0 mM ガラク トース一 1 _リン酸、 1
M N—ァセチルダルコサミンからなる反応液において 1分間に 1マイク口モル のリン酸を遊離する酵素量を 1ュニットとした。 UD P—グルコース一へキソー ス一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼは 0. 1M 1^0? 3緩衝液 (
H 7. 5)、 1 0 mM ガラク トース一 1—リン酸、 1 0 mM U DP—ダルコ一 ス、 1 0mM 塩化マグネシウムからなる反応液において 1分間に 1マイクロモ ルのグルコース 1 リン酸を生成する酵素量を 1ュニッ トとした。 UD P—ダルコ ース一4—ェピメラーゼは 0. 1M 1^0? 3緩衝液 ( 117. 5)、 5 mM U
D P—ガラク トースからなる反応液において 1分間に 1マイク口モルの UD P— グルコースを生成する酵素量を 1ユニットとした。 スクロースホスホリラーゼは 0. 1 M MOP S緩衝液 (pH 7. 5)、 1 0 mM スクロース、 1 0 mM リ ン酸水素ナトリゥムからなる反応液において 1分間に 1マイクロモルのダルコ一 ス一 1—リン酸を生成する酵素量を 1ユニットとした。 グルコース一丄 _リン酸 ゥリジリルトランスフェラーゼとガラタ トース一 1ーリン酸ゥリジリルトランス フェラーゼの両活性を持つ酵素は、 0. 1M MOP S緩衝液 (pH7. 5)、 1 0 mM ピロリン酸、 1 0mM UDP—グルコース、 1 0 mM 塩化マグネシ ゥムからなる反応液において 1分間に 1マイクロモルのグルコース一 1一リン酸 を生成する酵素量を 1ユニッ トとした。 ·
セロビオースホスホリラーゼ (A c t a C r y s t . , D 60 , 1 8 7 7 - 1 8 78 (2004))、 ラミナリ ビオースホスホリラーゼ (A r c h. B i o c h em. B i o p h y s ., 304 (2), 508— 5 14 (1 993)) はそれぞれかっこ内の文献に記載された方法で調製した。 ホスホリラー ゼは S i gma -A l d o r i c h社よりゥサギ筋肉由来の酵素を購入した。 実施例 2. スクロースのラク トー N—ビオース Iへの変換
スクロースを糖質原料としてラク ト一 N—ビオース Iへの変換反応を行った。 反応液量は 1 ミ リ リ ッ トルとし、 終濃度 0. 24 Mスクロース、 0. 24M N ーァセチルダノレコサミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸ーナ トリウム緩衝液 (pH 7. 0)、 1 mM U D P—グルコースからなる基質溶液を 調製し、 そこにラク ト一N—ビオースホスホリラーゼ、 U DP—グルコース一 4 —ェピメラーゼ、 UD P—グノレコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリノレトラ ンスフェラーゼ、 スクロースホスホリラーゼをそれぞれ 1 ミリ リツトル当たり 2 U、 20U、 2. 6U、 2U加え、 30°Cで 90時間反応を行った。 反応を 1 0 分間煮沸停止後反応液の pHを 4. 5に調整し、 インベルターゼ処理を行うこと により残存スクロースを分解した。 反応液を TLC (溶媒ァセトニト リル一水 7 5 : 25、 担体シリカゲル 60) で分析した結果、 ラク ト—N—ビオース I濃度 は 200 mMであった。 (図 1、 レーン 2, 3)
実施例 3. セロビオースのラク ト一N—ビオース Iへの変換
セロビオースを糖質原料としてラク トー N—ビオース Iへの変換反応を行った。 反応液量は 1ミ リ リ ッ トルとし、終濃度 0. 24Mセロビオース、 0. 24M N ーァセチルダルコサミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸ーナ トリウム緩衝液 (pH7. 0)、 ImM U D P—グルコースからなる基質溶液を 調製し、 そこにラタ ト一 N—ビオースホスホリラーゼ、 UD P—グルコース一 4 —ェピメラーゼ、 UD P _グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリルトラ ンスフェラーゼ、 セロビオースホスホリラーゼをそれぞれ 1 ミリ リツトル当たり 2U、 20U、 2. 6U、 1 0U加え、 30 °Cで 90時間反応を行った。 反応を 1 0分間煮沸停止後、 反応液の p Hを 5に調整し、 ]3ダルコシダーゼ処理を行う ことにより残存スクロースを分解した。 反応液を TLC (溶媒ァセトニトリル一 水 75 : 25、 担体シリカゲル 60) で分析した結果、 ラク ト—N—ビオース I 濃度は 80mMであった。 (図 1、 レーン 4, 5)
実施例 4. ラミナリ ビオースのラタ ト一 N—ビオース Iへの変換
ラミナリビオースを糖質原料としてラク ト _N—ビオース Iへの変換反応を行 つた。反応液量は 1 ミリ リツトルとし、終濃度 0. 24Mラミナリビオース、 0. 24M N—ァセチルダルコサミン、 1 0 mM 塩化マグネシウム、 30 mM リ ン酸一ナトリウム緩衝液 (p H 7. 0)、 I mM UDP—グルコースからなる基 質溶液を調製し、 そこにラク ト一N—ビオースホスホリラーゼ、 UDP—ダルコ ース一 4—ェピメラーゼ、 UD P—グノレコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジ リルトランスフェラーゼ、 ラミナリ ビオースホスホリラーゼをそれぞれ 1 ミ リ リ ッ トル当たり 2 U、 20U、 2. 6U、 5U加え、 30 °Cで 90時間反応を行つ た。 反応を 1 0分間煮沸停止後、 反応液の pHを 5に調整し、 ]3ダルコシダーゼ 処理を行うことにより残存スクロースを分解した。 反応液を TLC (溶媒ァセト 二トリル一水 75 : 25、 担体シリ力ゲル 60) で分析した結果、 ラク ト一 N— ビオース I濃度は 8 OmMであった。 (図 1、 レーン 6, 7)
実施例 5. マルトへプタオースのラク トー N—ビオース Iへの変換
マルトヘプタオースを糖質原料としてラク トー N—ビオース Iへの変換反応を 行った。反応液量は 1 ミ リ リ ッ トルとし、終濃度 0. 24Mマルトヘプタオース、
0. 24M N—ァセチルダルコサミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30m
M リン酸—ナトリウム緩衝液 (p H 7. 0)、 ImM UDP—グルコースから なる基質溶液を調製し、 そこにラク トー N—ビオースホスホリラーゼ、 UDP— グノレコース一 4 _ェピメラーゼ、 UD P—グノレコース一へキソース一 1ーリン酸 ゥリジリルトランスフェラーゼ、 ホスホリラーゼをそれぞれ 1 ミリ リツ トル当た り 2U、 20U、 2. 6U、 7U加え、 30 °Cで 90時間反応を行った。 反応液 を TLC (溶媒ァセトニトリノレー水 75 : 25、 担体シリカゲル 60) で分析し た結果、 ラク ト一 N—ビオース I濃度は 1 0 OmMであった。 (図 1、 レーン 8, 9)
実施例 6. スクロースからラク ト一N—ビオース Iの調製
ラク トー N—ビオース Iの合成は以下の通りに行った。 反応液量は 1 0ミリ リ ッ トルと し、 終濃度 0. 66M スクロース、 0. 6 OM N—ァセチノレダルコ サミン、 1 OmM 塩化マグネシウム、 3 OmM リン酸一ナトリウム緩衝液( p H 7. 0)、 1 mM UDP—グルコースからなる基質溶液を調製し、 そこにラク ト一 N—ビ才ースホスホリラーゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 U DP—グノレコ ース _ 4一ェピメラーゼ、 UD P—グノレコース一へキソース一 1ー リン酸ゥリジ リルトランスフェラーゼをそれぞれ 1 ミリ リットル当たり 0. 25U、 0. 08 U、 2. 50U、 0. 33U加え、 30°Cで 500時間反応を行った。 反応液中 のラク ト _ N—ビオース I濃度はおよそ 0. 52 Mであり、 糖質原料の約 80 % がラク トー N—ビオース Iに変換していた。 反 jfe液中の未反応のスクロースを分 解するため、 反応液の pHを塩酸で 4. 5に調整し、 S i gma社より購入した インベルターゼ 3 m gを加え、 3 7°Cで 1 5時間処理した。 処理後の反応液を T OYOPEARL HW40 Fカラムに供し、 ゲルろ過によりラク ト一 N—ピオ ース I画分を単離、 回収した。 回収した画分をエバポレーターで濃縮し、 凍結乾 燥によりラク ト一N—ビオース I標品 0. 95 g (単離収率 4 1%) を得た。 実施例 7. スクロースからガラク トー N—ビオースの調製
ガラク ト _N—ビオースの合成は以下の通りに行った。 反応液量は 1 0ミリ リ ッ トルとし、 終濃度 0. 66M スクロース、 0. 60M N—ァセチルガラク トサミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 3 OmM リン酸一ナトリウム緩衝液
( p H 7. 0)、 1 mM U D P—グルコースからなる基質溶液を調製し、 そこに ラク トー N—ビオースホスホリラーゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 UDP—グ ノレコース一 4一ェピメラーゼ、 UD P _グノレコース一へキソース一 1—リン酸ゥ リジリルトランスフェラーゼをそれぞれ 1 ミリ リッ トル当たり 0. 25U、 0.
08U、 2. 50U、 0. 33U加え、 30 °Cで 500時間反応を行った。 反応 液中のガラク トー N—ビオース濃度はおよそ 0. 40Mであり、 糖質原料の約 6
0%がガラク ト一N—ビオースに変換していた。 反応液中の未反応のスクロース を分解するため、 反応液の pHを塩酸で 4. 5に調整し、 S i gma社より購入 したインベルターゼ 3 m gを加え、 37°Cで 1 5時間処理した。 処理後の反応液 を TOYOPEARL HW40 Fカラムに供し、 ゲルろ過によりガラク トー N 一ビオース画分を単離、 回収した。 回収した画分をエバポレーターで濃縮し、 凍 結乾燥によりガラク トー N_ビオース標品 0. 78 g (単離収率 34%)を得た。 実施例 8. ラク トー N—ビオース Iの大量調製
ラク ト一N—ビオース Iの大量調製は以下の通りに行った。 反応液量は 1 リツ トルとし、 終濃库 0. 66M スクロース、 0. & 0M N—ァセチルダルコサ ミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸一ナトリウム緩衝液 ( p
H 7. 0)、 1 mM UD P—グルコースからなる基質溶液を調製し、 そこにラク ト一N—ビオースホスホリラーゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 UDP—グノレコ ース _4一ェピメラーゼ、 UD P—グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジ リルトランスフェラーゼをそれぞれ 1 ミリ リットル当たり 2 U、 0. 3U、 20
U、 2. 6U加え、 30°Cで 1 35時間反応を行った。 このときのスクロース濃 度及びラク トー N—ビオース I濃度の経時変化を図 2に示す。 反応収率は 87% であった。 反応終了後の反応液に 25 mMリン酸緩衝液 (pH 7. 0) で平衡化 した D E AE— TO YO P E AR L 650 M 1 60 mL加え、 1時間撹拌 することにより酵素を吸着させた後、 ろ過により上清を分離した。 この上清にド ライイースト (日清力メリャ) 20グラムを加え、 30°Cで 1 8時間攪拌し、 酵 母処理を行った。 処理後、 遠心分離及びセラィ トを用いたろ過により、 酵母を取 り除いた上清を得た。 得られた上清をエバポレーターで濃縮した後、 室温に静置 しておくことで結晶が得られたため、 この結晶をろ過により分離し、 真空乾燥に より標品を得た。 また、 結晶を分離した母液についても再度結晶化を行い、 回収 率の向上を行った。 これにより純度 97%のラク ト一 N—ビオース I 1 30ダラ ム(収率 55%)、純度 85%のラク ト一 N—ビオース I 6 5グラム(収率 24%、 合計収率 79%) が得られた。
実施例 9. ラタ トー N—ビオース Iのバイオリアクターによる調製
実施例 8で調製した酵素の吸着された D E AE— TO YO P E AR L 650 M 1 60mL分を径 2. 6 c mのガラス製カラムにつめてバイオリアクター力 ラム (Φ 2. 6 cmX 30 cm) を調製した。 該カラムにはラク ト一 N—ビオー スホスホリラ一ゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 UD P—グノレコース一 4—ェピ メラーゼ、 UD P—グルコース一へキソース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフ エラーゼがそれぞれ約 2000 U、 300 U、 200000 U、 260ひ U吸着 されていた。 本カラムに 30°C、 流速 0. 1m l毎分 (滞留時間 27時間) の条 件で 500m 1の基質溶液 (終濃度 0. 66M スクロース、 0. 60 M N— ァセチノレダルコサミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸ーナト リゥム緩衝液(ρ H 7. 0)、 1 mM UD P—グルコース) を供し、循環させた。 1回カラム循環後の基質溶液中のラク ト一N—ビオース I濃度はおよそ 0.3M、 2回カラム循環後では 0. 4M、 3回カラム循環後のでは 0. 5 Mであった。 実施例 1 0. グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(E C 2. 7. 7. 9) とガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) の両活性を持つ酵素を用いたラク ト _N—ビオース Iの調製 ラク ト一N—ビオース Iの合成は以下の通りに行った。 反応液量は 1 ミリ リツ トノレとし、 終濃度 0. 66M スクロース、 0. 60M N—ァセチルダル—コサ ミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸緩衝液 ( p H 7. 0)、 1 mM UTPからなる基質溶液を調製し、 そこにラク ト一N—ビオースホスホリ ラーゼ、 スクロースホスホリラーゼ、 UDP—グゾレコース一 4—ェピメラーゼ、 グルコース一 1一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (E C 2. 7. 7. 9) とガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(E C 2. 7. 7.
1 0) の両活性を持つ酵素をそれぞれ 1 ミリ リットル当たり 0. 25U、 0. 0
8U、 2. 5U、 5. OU加え、 30°Cで 60時間反応を行った。 60時間後の 反応液中のラク 卜 _N—ビオース I濃度は 5 OmMであった。
実施例 1 1. グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフヱラーゼ(E C 2.
7. 7. 9) とガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) _の両活性を持つ酵素を用いたラク ト— N—ビオース Iの調製 ラク ト _N—ビオース Iの合成は以下の通りに行った。 反応液量は 1 ミリ リツ トルとし、 終濃度 0. 66M スクロース、 0. 60M N—ァセチルダルコサ ミン、 1 0mM 塩化マグネシウム、 30mM リン酸緩衝液 ( p H 7. 0)、 1 mM UDP—グルコース、 1 mM ピロリン酸ナトリウムからなる基質溶液を 調製し、 そこにラク ト一N—ビオースホスホリラーゼ、 スクロースホスホリラー ゼ、 UD P—グルコース一 4—ェピメラーゼ、 グルコース _ 1 _リン酸ゥリジリ ルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) とガラク トース _ 1 _リン酸ゥ リジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) の両活性を持つ酵素を それぞれ 1ミリ リットル当たり 0. 25U、 0. 08U、 2. 5U、 5. 0 U加 え、 30°Cで 60時間反応を行った。 60時間後の反応液中のラク ト _N_ピオ ース I濃度はいずれも 50 mMであった。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 安価でかつ簡便にラク トー N—ビオース I及びガラク トー N 一ビオースを製造する方法が提供される。
本発明により製造可能なラク ト一N—ビオース I及びガラク ト一N—ビオース は、 食品添加物、 機能性食品、 医薬品のバルク又は原料成分としてその有効利用 が期待される。
本明細書で引用した全ての刊行物、 特許および特許出願をそのまま参考として 本明細書にとり入れるものとする。

Claims

請求の範囲
1. N—ァセチルダルコサミン、 リン酸、 ラタ トー N—ビオースホスホリラ ーゼ (EC 2. 4. 1. 2 1 1 ; 1 , 3 ;3—ガラク トシル _N_ァセチルへキ ソサミンホスホリラーゼ)及び UD P—グルコース一 4一ェピメラーゼ(E C 5 · 1. 3. 2) の存在下で、
( i ) 糖質原料と、 該糖質原料を加リン酸分解して α—グルコース一 1ーリ ン酸を生じる酵素 (G 1 P生成酵素) との組合せ;並びに
( i i ) α—グルコース一 1—リン酸を UD P—グルコースに変換する酵素 及び U DP—ガラク トースを α—ガラク トース _ 1—リン酸に変換する酵素とそ れらの補因子との組合せ、 及びノ又は α _グルコース一 1—リン酸及び UDP— ガラク トースをそれぞれ UDP—グルコース及び α—ガラク トース一 1—リン酸 に変換する酵素 (UDP— G 1 y生成酵素) とその補因子との組合せを作用させ ることを特徴とする、 ラク トー N—ビオース Iの製造方法。
2. ( i ) の組合せが、 スクロースとスクロースホスホリラーゼ (EC 2. 4. 1. 7)との組合せ、デンプン又はデキストリンとホスホリラーゼ(EC 2. 4. 1. 1 )との組合せ、セロビオースとセロビオースホスホリラーゼ(E C 2. 4. 1. 20) との組合せ、 セロデキストリンとセロデキストリンホスホリラー ゼ (EC 2. 4. 1. 49) 及びセロビオースホスホリラーゼ (EC 2. 4. 1. 20) との組合せ、 ラミナリオリゴ糖とラミナリビオースホスホリラーゼ(E C 2. 4. 1. 3 1 ) 及び 又は ]3— 1 , 3オリゴグルカンホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 30) との組合せ、 並びにトレハロースと トレハロースホスホ リラーゼ (EC 2. 4. 1. 23 1) との組み合わせ、 よりなる群から選択さ れる 1つ以上の組合せである、 請求項 1に記載の方法。
3. ( i i ) の組合せが、 UD P—グルコース一へキソース一 1一リン酸ゥ リジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 2) と、 UDP—ダルコ一 ス、 UDP—ガラク トース又はその混合物との組合せ; グルコース一 1—リン酸 ゥリジリノレトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1 一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 U TP との組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1一リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (E C 2. 7. 7. 1 0) と、 UD P _グルコース及び/又は UD P _ガラク トー ス及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トースー 1 _リン酸ゥリジリルトラ ンスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UT P及び UD P—グルコース 及ぴ 又は UDP—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1― リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トースー 1—リン酸ゥリジリノレト ランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UTPとの組合せ; グルコース一 1― リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラタ トースー 1—リン酸ゥリジリノレト ランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UD P—グルコース及び Z又は UD P —ガラク トース及びピロリン酸との組合せ;並びにグルコース一 1ーリン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼの両活性を持つ酵素と、 UT P及び UD P _グルコース及び Z又は UD P —ガラク トース及びピロリン酸との組合せ、 よりなる群から選択される 1以上の 組合せである、 請求項 1に記載の方法。
4. 酵素が担体に固定化されている、 請求項 1〜3のいずれか 1項に記載の 方法。
5. N—ァセチルガラタ トサミン、 リン酸、 ラク ト一N—ビオースホスホリラ ーゼ (EC 2. 4. 1. 2 1 1 ) 及び UD P—グルコース一 4—ェピメラーゼ
(EC 5. 1. 3. 2) の存在下で、
( i ) 糖質原料と、 該糖質原料を加リン酸分解して α _グルコース一 1一リ ン酸を生じる酵素 (G 1 P生成酵素) との組合せ;並びに
( i i ) α—グルコース一 1—リン酸を UD P—グルコースに変換する酵素 及び UDP—ガラク トースを α _ガラク トース一 1—リン酸に変換する酵素とそ れらの補因子との組合せ、 及び Ζ又は α—グルコース— 1ーリン酸及び UDP— ガラク トースをそれぞれ UD Ρ—グルコース及び α—-ガラク トースー 1ーリン酸 に変換する酵素 (UDP— G 1 y生成酵素) とその補因子との組合せを作用させ ることを特徴とする、 ガラク トー N—ビオースの製造方法。
6. ( i ) の組合せが、 スクロースとスクロースホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 7)との組合せ、デンプン又はデキストリンとホスホリラーゼ(EC 2. 4. 1. 1 )との組合せ、セロビオースとセロビオースホスホリラーゼ(E C 2. 4. 1. 20) との組合せ、 セロデキストリンとセロデキストリンホスホリラー ゼ (EC 2. 4. 1. 49 ) 及びセロビオースホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 20) との組合せ、 ラミナリオリゴ糖とラミナリビオースホスホリラーゼ(E C 2. 4. 1. 3 1 ) 及び 又は _ 1, 3オリゴグルカンホスホリラーゼ (E C 2. 4. 1. 30) との糸且合せ、 並びにトレハロースと トレハロースホスホ リラーゼ (EC 2. 4. 1. 23 1) との組み合わせ、 よりなる群から選択さ れる 1つ以上の組合せである、 請求項 5に記載の方法。
7. ( i i ) の組合せが、 UD P—グルコース一へキソース一 1一リン酸ゥ リジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 2) と、 UDP—ダルコ一 ス、 UD P—ガラク トース又はその混合物との組合せ; グルコース一 1—リン酸 ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1 —リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UTP との組合せ;グルコース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼ(EC 2.
7. 7. 9) 及びガラク トース一 1—リン酸ゥリジリルトランスフヱラーゼ (E
C 2. 7. 7. 1 0) と、 UDP _グルコース及び/又は UD P _ガラク トー ス及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1ーリン酸ゥリジリルトランスフエ ラーゼ (EC 2. 7. 7. 9) 及びガラク トース一 1 _リン酸ゥリジリノレトラ ンスフェラーゼ (EC 2. 7. 7. 1 0) と、 UT P及び UD P—グルコース 及び/又は UDP—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ; グルコース一 1― リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース一 1一リン酸ゥリジリルト ランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UTPとの組合せ; グルコース一 1― リン酸ゥリジリルトランスフェラーゼとガラク トース一 1一リン酸ゥリジリルト ランスフェラーゼの両活性を持つ酵素と、 UD P—グルコース及びノ又は UD P
—ガラク トース及びピロリン酸との組合せ;並びにグルコース一 1—リン酸ゥリ ジリルトランスフェラーゼとガラク トースー 1—リン酸ゥリジリ ノ ^トランスフエ ラーゼの両活性を持つ酵素と、 U TP及び UD P—グルコース及び/又は UD P —ガラク トース及ぴピロリン酸との組合せ、 よりなる群から選択される 1以上の 組合せである、 請求項 5に記載の方法。
8 . 酵素が担体に固定化されている、 請求項 5〜 7のいずれか 1項に記載の 方法。
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