WO2008015773A1

WO2008015773A1 - Procédé de montage de bec verseur et bec verseur

Info

Publication number: WO2008015773A1
Application number: PCT/JP2007/000709
Authority: WO
Inventors: Tsuyoshi Wada
Original assignee: Fuji Seal International, Inc.
Priority date: 2006-07-31
Filing date: 2007-06-27
Publication date: 2008-02-07
Also published as: US20090308023A1; US8105226B2; EP2055470A1; JP2008030413A; EP2055470B1; EP2055470A4; JP4969940B2

Description

明細書

スパゥ卜装着方法及びスパゥト

技術分野

[0001 ] この発明は、スパゥトをバウチに装着するスパゥト装着方法及びスパゥトに関する。

背景技術

[0002] 例えば、合成樹脂フイルム等のフレキシブルシー卜によって形成されたサィドガセット部を有するバウチの上縁部分に、飲口や注口となるスパゥ卜が装着されたバウチ容器は、上縁部分がヒートシールされていないバウチを別工程によって予め製造しておき、このバウチの開放された上縁部分にスパゥ卜の装着部が挟み込まれるように、スパゥトをバウチに挿入し、その状態で、バウチの上縁部分をヒートシールすることによって、スパゥトをバウチに装着することになる。

[0003] ところで、こういったバウチへのスパゥ卜の装着作業は、バウチを各作業位置に順次停止させながら間欠的に搬送し、各作業位置においてそれぞれの作業を実行することによって段階的に行うのが一般的であるが、スパゥ卜のバウチへの挿入からヒートシールまでの一連の作業を同一作業位置において行うと、バウチへのスパゥトの揷入作業を行った後に、ある程度の時間を要する、バウチに対するスパゥ卜のヒートシール作業を行わなければならないので、バウチへのスパゥ卜の装着作業を高速化することができないといった問題がある。

[0004] 従って、バウチ Pの開放された上縁部分にスパゥトを揷入した後、直ちに、その上縁部分を全体的にヒートシールしてスパゥトをバウチに装着するのではなく、図 1 2に示すように、バウチ Pの上縁部分 U Eに挿入されたスパゥト Sにおける装着部 I Pの中央部をバウチ Pの上縁部分にポイントシールすることによって一旦仮止めし、その状態で次の作業位置まで搬送し、次の作業位置において、上縁部分 U Eを全体的にヒートシールすることにより、スパゥト Sをバウチ Pに装着することが一般的に行われている。なお、図 1

2における網掛け表示部分がバウチ Pのヒートシール領域であり、符号 P S がポィントシール部分を示している。

[0005] 特許文献 1 ：特開 2 0 0 4 _ 2 5 5 7 4 2号公報

特許文献 2：特開 2 0 0 6 _ 7 6 3 0号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] しかしながら、上述したように、バウチ Pをスパゥト Sにポイントシールする場合であっても、バウチ Pをスパゥト Sに部分的にヒートシールするには、バウチ P及びスパゥト S双方の接触面を部分的に溶融状態にしなければならず、硬くて肉厚の大きいスパゥト Sの表面を溶融するためにはある程度の時間を要するので、バウチ Pへのスパゥト Sの装着作業の高速化には限界がある。

[0007] また、こういったバウチ容器では、バウチ Pの幅方向の中央部にスパゥト Sを装着するのが一般的であるので、スパゥト Sにおける装着部 I Pの中央部をバウチ Pの上縁部分 U Eにポイントシールする場合は、図 1 3に示すように、シールへッド S Hがバウチ Pの幅方向の中央部に配置されることになる。従って、バウチ Pの開放された上縁部分 U Eを開くための吸引ヘッド V Hを、シールヘッド S Hの両側にそれぞれ配置し、バウチ Pの幅方向の外側の 2箇所を吸引へッド V Hによって吸引してバウチ Pの開放された上縁部分 U Eを開かなければならないが、バウチ Pの幅方向の中央部を吸引してバウチ Pの開放された上縁部分 U Eを開く場合に比べて、バウチ Pの上縁部分 U Eの開き量が小さくなり、スパゥト Sをバウチ Pの上縁部分 U Eに挿入しづらくなるといった問題がある。特に、バウチ Pの幅が小さい場合は、この問題が顕著に現れることになり、場合によっては、バウチ Pから吸引ヘッド V Hが外れてしまうこともある。

[0008] そこで、この発明の課題は、バウチへのスパゥ卜の装着作業の円滑化及び高速化を図ることができるスパゥト装着方法及びスパゥトを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 上記の課題を解決するため、請求項 1にかかる発明は、スパゥトをバウチに装着するスパゥト装着方法であって、スパゥ卜の装着部がバウチにおける未シールの開口縁に挟み込まれるように、スパゥトをバウチに挿入する挿入工程と、バウチに挿入されたスパゥトをバウチに仮止めする仮止め工程と、バウチに仮止めされたスパゥ卜の装着部をバウチの開口縁にヒートシールするシール工程とを備え、前記仮止め工程では、バウチの開口縁によってスパゥトを把持するように、スパゥ卜の装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をボイントシールするようにしたことを特徴とするスパゥト装着方法を提供するものである。

[0010] また、請求項 2にかかる発明は、請求項 1に係る発明のスパゥト装着方法において、バウチの開口縁にヒートシールされるスパゥ卜の装着部におけるバウチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されている場合、前記仮止め工程において、バウチの開口縁同士をポイントシールする際、バウチの開口縁とスパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁とを併せてポイントシールするようにしたのである。

[001 1 ] また、上記の課題を解決するため、請求項 3にかかる発明は、バウチに装着されるスパゥ卜であって、バウチの開口縁にヒートシールされる装着部は、バウチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されており、その扁平な薄肉状の側縁の一部が内側に切り欠かれていることを特徴とするスパゥトを提供するものである。

[0012] また、請求項 4にかかる発明は、請求項 3に記載のスパゥトをバウチに装着するスパゥト装着方法であって、スパゥ卜の装着部がバウチにおける未シールの開口縁に挟み込まれるように、スパゥトをバウチに挿入する挿入工程と、バウチに挿入されたスパゥトをバウチに仮止めする仮止め工程と、バウチに仮止めされたスパゥ卜の装着部をバウチの開口縁にヒートシールするシール工程とを備え、前記仮止め工程では、スパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁に形成された切欠部にシール領域がかかるように、スパゥ卜の装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をポイントシールするようにしたことを特徴とするスパゥト装着方法を提供するものである。

発明の効果

[0013] 以上のように、請求項 1にかかる発明のスパゥト装着方法では、仮止めェ程において、バウチの開口縁によってスパゥトを把持するように、スパゥトの装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をポイントシールするようにしたので、バウチをスパゥ卜に直接ポイントシールしなくても、スパゥトを把持しているバウチの開口縁の把持力によって、スパゥトをバウチの所定位置に保持することができると共に、バウチに挿入されたスパゥトにおける装着部の中央部をバウチの開口縁にポイントシールすることによって仮止めしている従来のスパゥト装着方法に比べて、スパゥ卜の仮止めに要する時間を削減することができる。従って、バウチへのスパゥ卜の装着作業の円滑化及び高速化を図ることができる。

[0014] また、このスパゥト装着方法のように、スパゥ卜の装着部の外側をポイントシールする場合は、スパゥ卜の装着部の中央部を吸引保持してバウチの開口縁を開くことができるので、スパゥ卜の装着部の中央部をポイントシールするため、バウチの幅方向の外側の 2箇所を吸引保持してバウチの開口縁を開かなければならない従来のスパゥト装着方法に比べて、バウチの開口縁の開き量が大きくなり、スパゥトをバウチに挿入し易くなるという効果が得られる。特に、バウチの幅が小さく、十分に大きく開くことができない小型のバウチの場合に有効である。

[0015] また、バウチの開口縁にヒートシールされるスパゥ卜の装着部におけるパゥチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されている場合は、請求項 2にかかる発明のスパゥト装着方法のように、仮止め工程において、バウチの開口縁同士をポイントシールする際、バウチの開口縁とスパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁とを併せてポイントシールするようにしておくと、請求項 1にかかる発明のスパゥト装着方法に比べて、スパゥ卜の仮止めに要する時間を極端に増大させることなく、仮止め状態におけるバウチに対するスパゥ卜の保持性を向上させることができる。

[0016] また、請求項 3にかかる発明のスパゥトは、バウチの開口縁にヒートシ一ルされる装着部におけるバウチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されており、その扁平な薄肉状の側縁の一部が内側に切り欠かれているので、仮止め工程において、スパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁に形成された切欠部にシール領域がかかるように、スパゥ卜の装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をポイントシールする請求項 4にかかる発明のスパゥト装着方法を採用することにより、請求項 1にかかる発明のスパゥト装着方法に比べて、スパゥ卜の仮止めに要する時間を全く増大させることなく、仮止め状態におけるバウチに対するスパゥ卜の保持性を向上させることができる。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図 1は、本発明のスパゥト装着方法によって、図 2 ( a ) に示すバウチ Pに、同図（b ) 、 ( c ) に示すスパゥト Sが装着されたスパゥト付きバウチ容器を示している。

[0018] スパゥト Sが装着された状態のバウチ Pは、図 1に示すように、表裏一対の外装シート O S及び両外装シート O Sの両側部から内側に折り込まれて左右のガセット部を形成する左右一対のガセットシート G Sから構成されており、折り込まれたガセットシート G Sの内面の周縁が外装シート O Sの内面にヒートシールされると共に、外装シート O Sの内面の上縁部及び下縁部が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。また、ガセットシート G Sの両側縁の上端部には、二つ折りした状態で相互に一致する切欠部 C Pがそれぞれ形成されており、この切欠部 C Pを介して、外装シート O Sの両側縁における上端部同士が部分的にヒートシールされている。また、スパゥト Sが装着される前のバウチ Pは、別工程で予め製造されており、図 2 ( a ) に示すように、外装シート O Sの上縁部はヒートシールされていなし、。なお、図 1及び図 2 ( a ) における網掛け表示部分が、バウチ Pのヒートシール部分を示している。

[0019] スパゥト Sは、図 1及び図 2 ( b ) 、 ( c ) に示すように、バウチ Pに充填された液体商品を注ぎ出すための口部 M Pと、この口部 M Pに連設された、断面形状が舟形状の装着部 I Pと、この装着部 I Pに連設された導出部 G Pとから構成されており、装着部 I Pがバウチ Pの上縁に挟み込まれた状態でヒートシールされている。

[0020] 図 3は、このスパゥト装着方法を実施するためのスパゥト装着装置 1を示している。このスパゥト装着装置 1は、図示しないバウチ供給部によって立てた状態でバウチ供給位置 αに供給されたバウチ Pを、バウチ予備開口位置 β、スパゥト揷入位置 r、第 1シール位置 5、第 2シール位置 ε、冷却位置：及び排出位置 ?7に順次搬送するバウチ搬送部 2、バウチ予備開口位置^においてバウチ Ρの開口縁を一対の予備吸引へッド 3 1、 3 1によって吸引保持した状態で相互に離反させることによって予備的に開口するバウチ予備開口部 3と、図示しないスパゥト供給部によって供給されるスパゥト Sを、スバウト揷入位置 rにおいて、バウチ pに挿入してバウチ pに仮止めするスパゥト揷入■仮止め部 4と、バウチ Pに仮止めされたスパゥト Sをバウチ Pにヒートシールすることによって装着するスパゥト装着部 5を備えている。

[0021 ] 前記バウチ搬送部 2は、バウチ供給部によって立てた状態でバウチ供給位置ひに供給されるバウチ Pを挟み込んでバウチ予備開口位置側に送出する、バウチ供給位置 α側が開閉可能な開閉ベルト搬送機構 2 1 と、この開閉べルト搬送機構 2 1によって搬送されてくるバウチ Ρを挟み込んで、バウチ予備開口位置 /5、スパゥト揷入位置 r、第 1シール位置 5、第 2シール位置 ε 、冷却位置：及び排出位置 ?7に順次搬送するベルト搬送機構 2 2とを備えており、開閉ベルト搬送機構 2 1及びベルト搬送機構 2 2は、バウチ Pにおける装着されるスパゥト Sの下側を挟み込むようになつている。

[0022] 前記スパゥト揷入■仮止め部 4は、スパゥト供給部によって供給されるスパゥト Sを、その口部を把持した状態で吊り下げるチャックと、このチヤックを昇降させるチャック昇降機構と、このチャック昇降機構をスパゥト供給位置（図示せず）とスパゥト揷入位置 rとの間で移動させるチャック移動機構と、スパゥト揷入位置 rにおいてバウチ pの開口縁を開口する一対の吸引へッド 41、 41 と、バウチ pに挿入されたスパゥト sをバウチ pに仮止めする一対のシールヘッド 44 a、 44 bとを備えており、スパゥト揷入位置に位置しているチャック昇降機構によって、スパゥト Sを把持しているチャックを降下させることで、一対の吸引へッド 41、 41によって開口されたバウチ Pの上端開口部からスパゥト Sをバウチ Pに挿入するようになっている。

[0023] 各吸引ヘッド 41は、図 4 (a) 、（b) に示すように、各駆動シリンダ

42のピストンロッド 43に連結されており、一対の吸引ヘッド 41、 41 によって、バウチ Pの開口縁におけるバウチ Pの幅方向の中央部を吸引把持した後、その吸引へッド 41、 41を相互に離反させることによって、パゥチ Pの開口縁を開口するようになっている。

[0024] —対のシールヘッド 44 a、 44 bは、同図（a) 、（b) に示すように、一対の吸引へッド 41、 41をそれぞれ取り囲む平面略 U字状に形成されていると共に、各駆動シリンダ 42のビストンロッド 43に連結されており、一対のシールヘッド 44 a、 44 bによって、バウチ Pの開口縁におけるスパゥト Sの外側を把持することで、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁近傍においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールすることができるようになつている。

[0025] 以下、スパゥト揷入■仮止め部 4による動作を、図 5及び図 6を参照しながら説明する。図 5 (a) 、（b) に示すように、バウチ P及びスパゥト S 力《スパゥト揷入位置に搬送されてくると、まず、同図（c) 、（d) に示すように、一対の吸引へッド 41、 41によって、バウチ Pの開口縁におけるバウチ Pの幅方向の中央部を吸引把持した後、同図（e) ， ( f ) に示すように、その吸引ヘッド 41、 41を相互に離反させることにより、バウチ Pの開口縁を開く。

[0026] 続いて、同図（g) 、 (h) に示すように、スパゥト Sの装着部 I Pがパゥチ Pにおける未シールの開口縁に対向するように、スパゥト Sをバウチ P に挿入した後、図 6 (a) 、（b) に示すように、一対の吸引ヘッド 41、 41がバウチ Pの吸引保持を解除すると、バウチ Pの開口縁が閉じ、スパゥト Sの装着部 I Pがバウチ Pの開口縁によって挟み込まれる。

[0027] 最後に、同図（c) 、 (d) に示すように、一対のシールヘッド 44 a、 44 bによって、バウチ Pの開口縁におけるスパゥト Sの外側を把持した後、同図（e) 、 ( f ) に示すように、そのシールヘッド 44 a、 44 bを相互に離反させると、図 7 (a) 、（b) に示すように、バウチ Pの開口縁によってスパゥト Sの装着部 I Pを把持するような状態で、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁近傍においてバウチ Pの開口縁同士がポイントシールされ、スパゥト Sがバウチ Pに保持される。なお、図 7 (a) 、（b) における符号 PSがポイントシール部を示している。

[0028] 前記ポイントシール部 P Sは、高さ 1. 5mm、幅 2. 5mmの長方形状であり、スパゥト Sにおける装着部 I Pの側縁との間の間隔が 1 mm、スパゥト Sの装着部 I Pの高さ方向の中央部（バウチ Pの上端との間の隙間が 3 . 25mm) に配置されている。

[0029] 前記スパゥト装着部 5は、第 1シール位置 5において、スパゥト Sが仮止めされたバウチ Pの開口縁を挟み込んでヒートシールすることにより、スパゥト Sをバウチ Pに装着する一対の第 1シールバー 51 と、第 2シール位置 εにおいて、スパゥト Sが装着されたバウチ Ρの上端縁を挟み込んで完全にヒートシールすることにより、バウチ Ρの上端開口部を閉塞する一対の第 2 シールバー 52と、冷却位置：において、閉塞されたバウチ Ρの上端開口部を挟み込んで冷却する一対の冷却バー 53とから構成されており、第 1シール位置 (5から冷却位置：の次のバウチ停止位置までの間には、スパゥトが装着されたバウチ Ρが折れ曲がらないように、バウチ Ρの搬送経路の両側に、スパゥト Sにおけるバウチ Ρからの突出部分を案内する一対のガイドブレート（図示せず）が設置されている。

[0030] 以上のように、このスパゥト装着装置 1では、スパゥト揷入■仮止め部 4 において、バウチ Pの開口縁によってスパゥト sを把持するように、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁近傍においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールするようにしたので、バウチ Pをスパゥト Sに直接ポイントシールしなくても、スパゥト Sを把持しているバウチ Pの開口縁の把持力によって、スバウト Sをバウチ Pの所定の装着位置に保持することができると共に、図 1 2に示すように、バウチ Pに挿入されたスパゥト Sにおける装着部 I Pの中央部をバウチ Pの開口縁にボイントシールすることによって仮止めしている従来のスパゥト装着方法に比べて、スパゥト Sの仮止めに要する時間を削減することができる。従って、バウチ Pへのスパゥト Sの装着作業の円滑化及び高速化を図ることができる。

[0031 ] また、このスパゥト装着装置 1のスパゥト揷入■仮止め部 4のように、スパゥト Sの装着部 I Pの外側をポイントシールする場合は、スパゥト Sの装着部 I Pの中央部を吸引保持してバウチ Pの開口縁を開くことができるので、図 1 3に示すように、スパゥト Sの装着部 I Pの中央部をポイントシールするため、バウチ Pの幅方向の外側の 2箇所を吸引保持してバウチ Pの開口縁を開かなければならない従来のスパゥト装着方法に比べて、バウチ Pの開口縁の開き量が大きくなり、スパゥト Sをバウチ Pに挿入し易くなるという効果が得られる。特に、バウチの幅が小さく、開口縁を十分に大きく開くことができない小型のバウチの場合に有効である。

[0032] なお、上述した実施形態では、ポイントシール部 P Sの形状として長方形状を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、円形状、楕円形状、星形状、線状等種々の形状を採用することができる。

[0033] また、上述した実施形態では、スパゥト Sにおける装着部 I Pの側縁から外側に 1 m m離れた位置にボイントシール部 P Sを配置しているが、これに限定されるものではなく、スパゥト Sにおける装着部 I Pの側縁とポイントシール部 P Sとの間隔は、 0 . 5〜5 . O m m、好ましくは、 0 . 5〜2 . O m mに設定すればよい。

[0034] また、上述した実施形態では、外装シート O S同士をポイントシールしている力これに限定されるものではなく、例えば、ガセットシート G Sの折込縁が、スパゥト Sにおける装着部 I Pの側縁近傍まで張り出している場合は、ポイントシールの一部がガセットシート G Sにかかってもよい。

[0035] また、上述した実施形態では、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁の外側においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールするようにしていますが、これに限定されるものではなく、例えば、図 8 ( a ) 、（b ) に示すように、バウチの開口縁にヒートシールされるスパゥト Sの装着部 I Pにおけるバウチの幅方向の両側縁 S Eが扁平な薄肉状に形成されている場合は、図 9に示すように、仮止め工程において、バウチ Pの開口縁同士をポイントシールする際、バウチ Pの開口縁とスパゥト Sの装着部 I Pにおける扁平な薄肉状の両側縁 S Eとを併せてポイントシールするようにしておくと、上述したように、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁の外側においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールする場合に比べて、スパゥト Sの仮止めに要する時間を極端に増大させることなく、仮止め状態におけるバウチ Pに対するスパゥト S の保持性を向上させることができる。

[0036] また、上述したように、スパゥト Sの装着部 I Pにおける両側縁 S Eが扁平な薄肉状に形成されている場合は、図 1 0 ( a ) ~ ( c ) に示すように、その扁平な薄肉状の側縁 S Eに切欠部 C Eを形成しておき、図 1 1に示すように、仮止め工程において、スパゥト Sの装着部 I Pにおける扁平な薄肉状の側縁 S Eに形成された切欠部 C Eにシール領域がかかる（入り込む）ように、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁 S E近傍においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールすると、上述したように、スパゥト Sの装着部 I Pの両側縁の外側においてバウチ Pの開口縁同士をポイントシールする場合に比べて、スパゥト Sの仮止めに要する時間を全く増大させることなく、仮止め状態におけるバウチ Pに対するスパゥト Sの保持性を向上させることができる

[0037] また、本発明のスパゥト装着方法やスパゥトは、サイドガセットタイプだけでなく、ボトムガセットタイプや平袋タイプのスパゥト付きバウチ容器についても適用することができることは言うまでもない。

産業上の利用可能性

[0038] 以上のように、本発明に係るスパゥト装着方法及びスパゥトは、スパゥト付きバウチ容器を量産する際に、バウチへのスパゥ卜の装着作業の円滑化及び高速化を図るのに有用であり、特に本発明に係るスパゥトは、スパゥ卜の仮止めに要する時間を増大させることなく、仮止め状態におけるバウチに対するスパゥ卜の保持性を向上させるのに適している。

図面の簡単な説明

[0039] [図 1]この発明にかかるスパゥト装着方法によってバウチにスパゥ卜が装着されたスバウト付きバウチ容器を示す正面図である。

[図 2] (a) はスパゥト装着前のバウチを示す正面図、（b) 、 (c) はスパゥトを示す側面図である。

[図 3]同上のスパゥト装着方法を実施するためのスパゥト装着装置を示す概略平面図である。

[図 4] (a) 同上のスパゥト装着装置におけるスパゥト揷入■仮止め部を示す平面図、（b) は同上のスパゥト揷入■仮止め部を示す側面図である。

[図 5] (a) 〜（h) は同上のスパゥト揷入■仮止め部によるスパゥ卜の仮止め動作を説明するための工程図である。

[図 6] (a) ~ ( f ) は同上のスパゥト揷入■仮止め部によるスパゥ卜の仮止め動作を説明するための工程図である。

[図 7] (a) は同上のスパゥト装着方法によるスパゥ卜の仮止め状態を示す部分正面図、（b) は（a) の X_X線に沿った断面図である。

[図 8] (a) はスパゥ卜の変形例を示す側面図、（b) は（a) の X_X線に沿った断面図である。

[図 9]同上のスパゥ卜の仮止め状態を示す部分正面図である。

[図 10] (a) はスパゥ卜の他の変形例を示す側面図、（b) は（a) の X_ X線に沿った断面図、（c) は（a) の Y_Y線に沿った断面図である。

[図 11]同上のスパゥ卜の仮止め状態を示す部分正面図である。 [図 12]従来のスパゥト装着方法によるスパゥ卜の仮止め状態を示す部分正面図である。

[図 13]従来のスパゥト装着方法によるバウチの開口方法及びその問題点を説明するための説明図である。

符号の説明

1 スパゥト装着装置

2 バウチ搬送部

3 バウチ予備開口部

4 スパゥト揷入■仮止め部

5 スパゥト装着部

2 1 開閉ベルト搬送機構

2 2 ベルト搬送機構

3 1 予備吸引へッド

4 1 吸引へッド

4 2 駆動シリンダ

4 3 ビストンロッド

4 4 a、 4 4 b シールへッド

4 5 駆動シリンダ

4 6 ビストンロッド

5 1 第 1シールバー

5 2 第 2シールバー

5 3 冷却バー

P バウチ

O S 外装シート

G S セットシート

S スパゥト

P S ポィントシール部

M P □部 I P 装着部 G P 導出部 C E 切欠部 S E 側縁

Claims

請求の範囲

[1 ] スパゥトをバウチに装着するスパゥト装着方法であって、

スパゥ卜の装着部がバウチにおける未シールの開口縁に挟み込まれるように、スパゥトをバウチに挿入する挿入工程と、

バウチに挿入されたスパゥトをバウチに仮止めする仮止め工程と、バウチに仮止めされたスパゥ卜の装着部をバウチの開口縁にヒートシールするシール工程とを備え、

前記仮止め工程では、バウチの開口縁によってスパゥトを把持するように

、スパゥ卜の装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をポイントシールするようにしたことを特徴とするスパゥト装着方法。

[2] バウチの開口縁にヒートシールされるスパゥ卜の装着部におけるバウチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されている場合、前記仮止め工程において、バウチの開口縁同士をポイントシールする際、バウチの開口縁とスパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁とを併せてポイントシールするようにした請求項 1に記載のスパゥト装着方法。

[3] バウチに装着されるスパゥ卜であって、

バウチの開口縁にヒートシールされる装着部は、バウチの幅方向の少なくとも一方の側縁が扁平な薄肉状に形成されており、

その扁平な薄肉状の側縁の一部が内側に切り欠かれていることを特徴とするスパゥト。

[4] 請求項 3に記載のスパゥトをバウチに装着するスパゥト装着方法であってスパゥ卜の装着部がバウチにおける未シールの開口縁に挟み込まれるように、スパゥトをバウチに挿入する挿入工程と、

前記仮止め工程では、スパゥ卜の装着部における扁平な薄肉状の側縁に形成された切欠部にシール領域がかかるように、スパゥ卜の装着部の両側縁近傍においてバウチの開口縁同士をポィントシールするようにしたことを特徴とするスパゥト装着方法。