WO2007114275A1 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

明 細 書

電気掃除機

技術分野

[0001] 本発明は、繰り返し使用可能な集塵ケースを使用する電気掃除機に関するもので ある。

背景技術

[0002] 従来、この種の電気掃除機としては、集塵ケース内に専用のサイクロン気流を発生 させて、吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させ るようにしたものが知られている（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] し力しながら、前記従来の構成では、集塵ケース内にサイクロン気流を発生させて、 吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させるように しているが、多くは吸込み仕事率を高位に確保する制約から、塵埃を十分に遠心分 離できない構成となっている。そのため、集塵ケース内で塵埃が堆積すると、堆積し た塵埃自体力フィルタの役割を果たすため、粗塵の堆積部に細塵も付着してこれが 通気抵抗となり、急激に吸引力が低下するという課題を有していた。また、サイクロン 気流を発生させるために、吸気経路を大きく曲げる必要があり、かつ吸入時に旋回 流も発生するため、集塵ケース内で吸入力 排気に至る経路での圧力損失が大きく なり、吸込仕事率が低くなるという課題を有していた。

特許文献 1：特開 2000— 342492号公報

発明の開示

[0004] 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高い吸込仕事率を確保しながら、 かつ塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供する。

[0005] 従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機と、この電動 送風機の上流側に設置され電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する 塵埃分離部と、この塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部とを備え、 この塵埃分離部には吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋 回気流通風路を設け、旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを 備え、除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を設けた、電気掃 除機である。

[0006] このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際、この塵埃分 離部内で旋回気流が発生することになる。ここで、旋回成分をもって流入した塵埃は 除塵フィルタ内の円筒中空部でも旋回し、綿ゴミゃ毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内 の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃収容部に導かれる。

[0007] また、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、内面に塵埃が付着しても 剥離するため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。つまり、塵埃 を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引ロカ 電動送風機に至る吸引経路 は除塵フィルタの周囲にわたって確保される。そのため、風量低下を招くことなぐ風 量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。

[0008] また、本発明の電気掃除機では吸引ロカも電動送風機に至る風路において、急激 な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、高い吸 込み仕事率を長期間にわたって確保することができる。

[0009] 従って、本発明の電気掃除機は、高い吸込仕事率を確保しながら、かつ塵埃を吸 引しても吸込力が低下しにくい、長期間のメンテナンスフリータイプの電気掃除機を 提供することができる。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は本発明の実施の形態 1における電気掃除機の全体図である。

[図 2]図 2は同電気掃除機の本体要部の構成を示す断面図である。

[図 3A]図 3Aは同電気掃除機の集塵ケースの正断面図である。

[図 3B]図 3Bは同集塵ケースの側断面図である。

[図 3C]図 3Cは図 3Bの A— A断面図である。

[図 3D]図 3Dは図 3Bの B— B断面図である。

[図 4]図 4は同電気掃除機の第 2の除塵フィルタの要部断面図である。

[図 5A]図 5Aは同電気掃除機の集塵ケースにおける吸引口付近の気流の流れを示 す平断面図である。

[図 5B]図 5Bは同集塵ケースにおける除塵フィルタ付近の気流の流れを示す平断面 図である。

[図 5C]図 5Cは同集塵ケースにおける縦方向の気流の流れを示す縦断面図である。 圆 6]図 6は同電気掃除機と比較例における家庭塵埃集塵量と吸込風量変化の関係 を示すグラフである。

圆 7]図 7は同電気掃除機の別形態の集塵ケースの斜視図である。

圆 8A]図 8Aは同電気掃除機の別形態の集塵ケースの側断面図である。

[図 8B]図 8Bは図 8Aの B— B断面図である。

圆 9A]図 9Aは同電気掃除機の別形態の集塵ケースの正断面図である。

[図 9B]図 9Bは図 9Aの B— B断面図である。

[図 10]図 10は本発明の実施の形態 2における電気掃除機の本体要部の構成を示す 断面図である。

[図 11 A]図 11 Aは同電気掃除機の集塵ケースの正断面図である。

[図 11B]図 11Bは同集塵ケースの側断面図である。

[図 11C]図 11Cは図 11Bの A— A断面図である。

[図 11D]図 11Dは図 11Bの B— B断面図である。

[図 12A]図 12Aは同電気掃除機の集塵ケースにおける吸引口付近の気流の流れを 示す平断面図である。

[図 12B]図 12Bは同集塵ケースにおける除塵フィルタ付近の気流の流れを示す平断 面図である。

[図 12C]図 12Cは同集塵ケースにおける縦方向の気流の流れを示す縦断面図であ る。

圆 13]図 13は同電気掃除機と実施の形態 1における家庭塵埃集塵量と吸込風量変 化の関係を示すグラフである。

[図 14]図 14は本発明の実施の形態 3における電気掃除機の駆動歯車の構成を示す 要部断面図である。

圆 15]図 15は同電気掃除機と実施の形態 2における家庭塵埃集塵量と吸込風量変 化の関係を示すグラフである。

[図 16A]図 16Aは本発明の実施の形態 4における集塵ケースの側断面図である。 [図 16B]図 16Bは図 16Aの B— B断面図である。

圆 17]図 17は同電気掃除機の第 1の塵埃除去手段の動作を示す要部断面図である 圆 18]図 18は同電気掃除機の別形態の第 1の塵埃除去手段を備えた集塵ケースの 斜視図である。

[図 19A]図 19Aは本発明の実施の形態 5における集塵ケースの側断面図である。

[図 19B]図 19Bは図 19Aの B— B断面図である。

圆 20]図 20は同電気掃除機の第 2の塵埃除去手段の動作を示す要部断面図である 圆 21]図 21は同電気掃除機と実施の形態 2における家庭塵埃集塵量と吸込風量変 化の関係を示すグラフである。

圆 22]図 22は本発明の実施の形態 6における電気掃除機の集塵ケースの斜視図で ある。

圆 23]図 23は同電気掃除機の第 3の塵埃除去手段の動作を示す要部断面図である 圆 24]図 24は同電気掃除機の別形態の第 3の塵埃除去手段を備えた集塵ケースの 斜視図である。

圆 25]図 25は本発明の実施の形態 7における電気掃除機の集塵ケースの斜視図で ある。

圆 26]図 26は同電気掃除機の第 4の塵埃除去手段の動作を示す要部断面図である 圆 27]図 27は同電気掃除機と実施の形態 2における家庭塵埃集塵量と吸込風量変 化の関係を示すグラフである。

圆 28]図 28は本発明の実施の形態 8における電気掃除機の集塵ケースの斜視図で ある。

圆 29A]図 29Aは同電気掃除機の集塵ケースに塵埃がたまった状態を示した側断面 図である。

圆 29B]図 29Bは同集塵ケースの開閉蓋を開き塵埃を排出する状態を示した側断面 図である。

[図 30]図 30は本発明の実施の形態 9における電気掃除機の集塵ケースの斜視図で ある。

[図 31A]図 31Aは同電気掃除機の集塵ケースに塵埃がたまった状態を示した側断面 図である。

[図 31B]図 31Bは同集塵ケースの開閉蓋を開き塵埃を排出する状態を示した側断面 図である。

[図 32A]図 32Aは本発明の実施の形態 10における集塵ケースの側断面図である。

[図 32B]図 32Bは図 32Aの B— B断面図である。

[図 33]図 33は同電気掃除機の集塵ケースの斜視図である。

符号の説明

1 掃除機本体

5 集塵ケース

6 吸引口

21 電動送風機

22a ケース上部

22b ケース中央部

23 塵埃分離部

24 塵埃収容部

27 除塵フィルタ

27a 第 1の除塵フィルタ

27b 第 2の除塵フィルタ

28 第 3の除塵フィルタ

29a 第 1の風路（主風路）

29b 第 2の風路 (副風路）

31 開閉蓋

33 空間部

41 プリーツ形状のフィルタ 42 くぼみ部

43 シーノレ部

51 細塵

52 粗塵

161 第 1の塵埃除去手段

191 第 2の塵埃除去手段

221 第 3の塵埃除去手段

251 円筒カゴ (第 4の塵埃除去手段)

324 第 4の除塵フィルタ

発明を実施するための最良の形態

[0012] 本発明は、電動送風機と、この電動送風機の上流側に設置されこの電動送風機に より吸引した塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部と、この塵埃分離部で分離され た塵埃を収容する塵埃収容部とを備え、この塵埃分離部には吸引口から導入する塵 埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設け、この旋回気流通風路 の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを備え、この除塵フィルタの外周に電動送 風機の吸引力が作用する空間を設けた、電気掃除機である。

[0013] このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際、塵埃分離 部内で旋回気流が発生することになる。ここで、旋回成分をもって流入した塵埃は除 塵フィルタ内の円筒中空部でも旋回し、綿ゴミゃ毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内の 円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃収容部に導かれる。

[0014] また、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、内面に塵埃が付着しても 剥離するため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。つまり、塵埃 を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引ロカ 電動送風機に至る吸引経路 は除塵フィルタの周囲にわたって確保される。そのため、風量低下を招くことなぐ風 量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。

[0015] また、本発明の電気掃除機では吸引ロカも電動送風機に至る風路において、急激 な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、高い吸 込み仕事率を長期間にわたって確保することができる。 [0016] また本発明は特に、除塵フィルタを旋回気流通風路の全周にわたって設けた、電 気掃除機である。

[0017] このような発明によって、吸引ロカも電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの 全周にわたって確保されるため、より一層風量低下を招くことなぐ風量維持性能に 優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。

[0018] また本発明は特に、塵埃収容部を除塵フィルタよりも下方に設けた、電気掃除機で ある。

[0019] このような発明によって、綿ゴミゃ毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内の円筒中空部 を旋回しながら下降し、より一層効率的に塵埃収容部に導くことができる。

[0020] また本発明は特に、旋回気流通風路を略円筒形状とし、吸引口をこの旋回気流通 風路の略円筒の接線方向に構成した、電気掃除機である。

[0021] このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際にその接線 方向から流入するため、塵埃分離部内で旋回気流をより一層強力に発生させること ができる。

[0022] また本発明は特に、除塵フィルタの外周に設けられた空間には、電動送風機の吸 引力がこの除塵フィルタの外周に作用する主風路が構成される、電気掃除機である

[0023] このような発明によって、吸引ロカ 電動送風機に至る吸引経路を除塵フィルタの 周囲にわたってより一層有効に確保することができ、より一層風量低下を招くことなく 、風量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる

[0024] また本発明は特に、塵埃収容部には電動送風機の吸引力が作用する副風路を設 けた、電気掃除機である。

[0025] このような発明によって、除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃 収容部に導かれた粗塵は、副風路を通じて吸引されるため、より一層確実に、塵埃 収容部内で捕捉され堆積する。さら〖こ、運転時の塵埃巻き上げによる除塵フィルタへ の再付着を防止することができ、風量低下を抑制し、風量維持性能に優れた掃除機 を提供することができる。 [0026] また本発明は特に、副風路は塵埃収容部から除塵フィルタを経由してこの除塵フィ ルタの外部に連通する、電気掃除機である。

[0027] このような発明によって、除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃 収容部に導かれた粗塵は、副風路を通じて吸引され、除塵フィルタによって濾し取ら れるため、より一層確実に、塵埃収容部内で捕捉され堆積する。また、塵埃は確実に 塵埃収容部内で捕捉され堆積し、風量維持性能を確保し、長期間のメンテナンス不 要の電気掃除機とすることができる。

[0028] また本発明は特に、副風路に第 3の除塵フィルタを設けた、電気掃除機である。

[0029] このような発明によって、除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃 収容部に導かれた粗塵は、副風路を通じて第 3の除塵フィルタの方向に吸引されて 濾し取られるため、より一層確実に、塵埃収容部内で捕捉され堆積する。また、第 3 の除塵フィルタを通過した細塵も除塵フィルタで濾し取られ、電動送風機側に至る風 路の途中で除去される。

[0030] よって、粗塵と細塵はより一層確実に分離され、粗塵は確実に粗塵を塵埃収容部 内で捕捉し堆積し、また、風量維持性能を確保し、長期間のメンテナンス不要の電気 掃除機とすることができる。

[0031] また本発明は特に、除塵フィルタは少なくとも、吸引気流に対して上流側で粗塵を 捕集する第 1の除塵フィルタと、第 1の除塵フィルタの外周で下流側に設けられ細塵 を捕集する第 2の除塵フィルタとから構成した、電気掃除機である。

[0032] このような発明によって、上流側の第 1の除塵フィルタで綿ゴミゃ毛髪、食べ物カス などの粗塵を除塵し、下流側第 2の除去塵埃フィルタで砂等の細塵を除塵することが できる。従って、特に風路抵抗になりやすい綿ゴミなどを上流側で捕捉して、集塵ケ ース内で旋回させることができ、吸引力の低下をより一層効果的に防ぐことができる。

[0033] また本発明は特に、塵埃収容部には電動送風機の吸引力が作用する副風路を設 けた、電気掃除機である。

[0034] このような発明によって、除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃 収容部に導かれた粗塵は、副風路を通じて吸引され、除塵フィルタによって濾し取ら れるため、より一層確実に、塵埃収容部内で捕捉され堆積する。従って、塵埃は確実 に塵埃収容部内で捕捉され堆積し、風量維持性能を確保し、長期間のメンテナンス 不要の電気掃除機とすることができる。さらに、運転時の塵埃巻き上げによる除塵フィ ルタへの再付着を防止することができ、風量低下を抑制し、風量維持性能に優れた 掃除機を提供することができる。

[0035] また本発明は特に、主風路は旋回気流通風路から第 1の除塵フィルタと第 2の除塵 フィルタを経由して集塵分離部の外周に至り、副風路は塵埃収容部力 第 3の除塵 フィルタとこの第 2の除塵フィルタを経由してこの集塵分離部の外周に至る、電気掃 除機である。

[0036] このような発明によって、綿ゴミゃ毛髪などの粗塵は第 1の除塵フィルタ内の円筒中 空部を旋回しながら下降し、塵埃収容部に導かれ、塵埃収容部に導かれた粗塵は、 塵埃収容部から第 3の除塵フィルタの方向に吸引されて濾し取られるため、より一層 確実に塵埃収容部内で捕捉され堆積する。第 3の除塵フィルタを通過した細塵は、 第 2の除塵フィルタ下端部より流入し、第 2の除塵フィルタで濾し取られ、電動送風機 側に至る風路を通り除去される。

[0037] よって、粗塵と細塵はより一層効率的に分離され、粗塵は確実に粗塵を塵埃収容 部内で捕捉されて堆積する。従って、より一層風量維持性能を確保し、長期間のメン テナンス不要の電気掃除機とすることができる。

[0038] また本発明は特に、第 3の除塵フィルタは粗塵を捕集する、電気掃除機である。

[0039] このような発明によって、塵埃収容部内に導かれた粗塵は、第 3の除塵フィルタを通 じて第 2の除塵フィルタ端部方向に吸引されるとき、第 3の除塵フィルタで綿ゴミゃ毛 髪などの粗塵を通過させず、粗塵と細塵は分離される。従って、特に大きな風路抵抗 になる綿ゴミゃ毛髪などの粗塵を確実に塵埃収容部内に補足することができ、より一 層有効に風量低下を防ぐことができる。

[0040] また本発明は特に、第 1の除塵フィルタは、パンチングメタル、金属メッシュ、榭脂メ ッシュの少なくともいずれ力 1つを含む、電気掃除機である。

[0041] このような発明によって、円筒形状の集塵ケース内に流入した塵埃の中でも特に綿 埃などの繊維系の塵埃が集塵ケース内を旋回した場合でも、網状の除塵フィルタ〖こ 比して、表面が平滑であり、微細な凹凸がないため、繊維系の塵埃が絡まりにくぐ集 塵ケース内での連続的な旋回を容易にし、塵埃収容部に捕捉して堆積することが可 能となる。

[0042] また本発明は特に、第 2の除塵フィルタは円筒形状であり、ひだ折り形状部材を円 状にして形成される、電気掃除機である。

[0043] このような発明によって、ひだ折り形状とすることでフィルタの面積を増大させること ができ、通気抵抗が低下し、高い吸込仕事率を長期間にわたって維持確保すること ができる。

[0044] また本発明は特に、第 2の除塵フィルタの円筒形状の外周部において、ひだ折り形 状部材の内面は略 U字形状で丸みを帯びて 、る、電気掃除機である。

[0045] このような発明によって、丸みを帯びたくぼみ部により第 2の除塵フィルタには細塵 が付着堆積しにくぐまた、一旦付着した細塵も剥離除去しやすくなり、さらに風量低 下を防止することとなる。

[0046] また本発明は特に、除塵フィルタは回転する、電気掃除機である。

[0047] このような発明によって、除塵フィルタにおける塵埃付着分布の多少の片寄りを防 止することができ、塵埃付着量の平準化が図れ、フィルタ目詰まりによる風量低下を 効果的に防止することができる。

[0048] また本発明は特に、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタの少なくとも一方 が回転するように構成した、電気掃除機である。

[0049] このような発明によって、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタにおける塵埃 付着分布の多少の片寄りを防止することができ、塵埃付着量の平準化が図れ、フィ ルタ目詰まりによる風量低下をより一層有効に防止することができる。

[0050] また本発明は特に、第 1の除塵フィルタおよび第 2の除塵フィルタは連動して回転 する、電気掃除機である。

[0051] このような発明によって、第 1の除塵フィルタと第 2の除塵フィルタの双方の塵埃付 着分布の多少の片寄りを防止することができ、塵埃付着量の平準化が図れ、フィルタ 目詰まりによる風量低下の防止を簡易な構成でより一層効率的に実現することができ る。

[0052] また本発明は特に、除塵フィルタに付着した塵埃を除去する塵埃除去手段を設け た、電気掃除機である。

[0053] このような発明によって、除塵フィルタに付着した砂塵などの細塵を除去することが でき、除塵フィルタの目詰まりをより一層防止し、さらに風量低下を防ぐことができる。

[0054] また本発明は特に、回転する除塵フィルタに当接する塵埃除去手段を備えた、電 気掃除機である。

[0055] このような発明によって、除塵フィルタ内面に付着した全周の塵埃を除去できる。ま た、手動で任意に回転させるシンプルな構成や、回転駆動手段と制御手段を備え、 電動送風機の作動または停止のタイミングと連動して回転させる構成などを設けるこ とができ、除塵フィルタの通気性をより一層効率的に確保し、風量低下を防ぐことがで きる。

[0056] また本発明は特に、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタの回転する少なく とも一方に当接する塵埃除去手段を備え、塵埃除去手段は当接する除塵フィルタに 振動を与えることで付着した塵埃を除去する、電気掃除機である。

[0057] このような発明によって、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタの内周に付 着堆積した塵埃をより一層効果的に離脱および剥離除去できるため、さらに有効に 風量低下を防止することができる。

[0058] また本発明は特に、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタの回転する少なく とも一方に当接する塵埃除去手段を備え、塵埃除去手段は当接する除塵フィルタに 付着した塵埃をかき取る力あるいは擦り取ることで除去する、電気掃除機である。

[0059] このような発明によって、第 1の除塵フィルタまたは第 2の除塵フィルタの内面に付 着し、目詰まりを起こしたり、力もまった綿ゴミゃ髪の毛、リントなどをより一層効率的に 除去することができる。

[0060] また本発明は特に、塵埃除去手段は除塵フィルタに当接しながら移動し、この除塵 フィルタに付着した塵埃を、振動を与えることで、あるいは力き取ることで、あるいは擦 り取ることで除去する、電気掃除機である。

[0061] このような発明によって、除塵フィルタ内面に付着した全周の塵埃を容易に除去で きる。また、手動で任意に回転させるシンプルな構成や、回転駆動手段と制御手段を 備え、電動送風機の作動または停止のタイミングと連動して回転させる構成などを設 けることができ、より一層効果的に除塵フィルタの通気性を確保し、風量低下を防ぐこ とがでさる。

[0062] また本発明は特に、第 3の除塵フィルタは下部径の方が上部径よりも大きく上下の 開いた円錐台形状である、電気掃除機である。

[0063] このような発明によって、第 3の除塵フィルタ力 剥離除去された細塵は、円錐台形 状の母線で形成される斜面をったつて、確実に下部の塵埃収容部内に落下する。そ のため、塵埃が第 3の除塵フィルタへ再付着することを防止でき、より一層風量低下 を防止することができる。

[0064] また本発明は特に、除塵フィルタは下部径の方が上部径よりも大きな円錐台形状で ある、電気掃除機である。

[0065] このような発明によって、塵埃収容部で収容できる塵埃量以上の塵埃を吸引し、除 塵フィルタの円筒中空内に塵埃が詰まってきても、上部より下部の方が大き!/、ため、 容易に除塵フィルタカゝら剥離除去でき、ゴミ捨て性能や利便性に優れた電気掃除機 とすることができる。

[0066] また本発明は特に、第 3の除塵フィルタの一部に開口部を設け、この開口部近傍に 塵埃除去手段を設け、塵埃収容部にこの開口部と連通する塵埃室を設け、この塵埃 除去手段により除去された塵埃はこの開口部を経てこの塵埃室に収容される、電気 掃除機である。

[0067] このような発明によって、運転時の塵埃巻き上げによる除塵フィルタへの再付着を 防止することができ、より一層風量低下を抑制し、風量維持性能に優れた掃除機を 提供することができる。

[0068] また本発明は特に、塵埃室の側壁に塵埃収容部と連通する通風口を設け、この通 風口には第 4の除塵フィルタを設けた、電気掃除機である。

[0069] このような発明によって、塵埃収容部力 第 4の除塵フィルタを通って塵埃室、さら に除塵フィルタ外周へ至る風路を確保することができ、塵埃を吸引しても吸込風量が 低下しにくぐかつ高い吸込仕事率を長期間にわたって確保することができる。

[0070] また本発明は特に、塵埃収容部の底部が開くことにより塵埃を排出する、電気掃除 機である。 [0071] このような発明によって、塵埃収容部に堆積している細塵や粗塵は重力の作用によ り落下し、塵埃収容部内の塵埃を容易に排出することが可能となり、さらにゴミ捨て性 能や利便性に優れた電気掃除機とすることができる。

[0072] また本発明は特に、集塵分離部または塵埃収容部の少なくとも一方の少なくとも一 部は透視部材により形成された、電気掃除機である。

[0073] このような発明によって、塵埃の旋回状態、塵埃集塵量を目視で確認することがで き、塵埃を集塵ケース力も捨てる時期の判断ができ、また集塵部の異常なども早期に 発見することができる。

[0074] また本発明は特に、除塵フィルタの少なくとも一部は透視部材により形成された、電 気掃除機である。

[0075] このような発明によって、塵埃の内容物の状態が目視で確認できるため、掃除作業 時に誤って塵埃以外のものを吸引した場合でも、容易に発見することができる。

[0076] 本発明の電気掃除機の構成をより具体的に説明すると、床面等の被掃除面の塵埃 を吸引する吸込具と、前記吸込具からの塵埃を含む空気を吸引する電動送風機と、 この電動送風機を内蔵する電気掃除機本体と、電動送風機により吸引した塵埃を含 む空気を導入し、塵埃と空気とに分離する塵埃分離部と、この塵埃分離部で分離さ れた塵埃を収容する塵埃収容部を備える。塵埃分離部は、吸込具からの塵埃を含む 空気を導入する吸引口と、この吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流とし て流す旋回気流通風路と、前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成し、塵埃と 空気を分離する除塵フィルタを有し、この除塵フィルタの外周を覆うとともに、電動送 風機の吸引側へ接続される主風路により、除塵フィルタの外周側から電動送風機の 吸引力を作用させた構成とする。

[0077] 旋回気流を発生させるためには、旋回気流通風路を略円筒状、好ましくは円筒状 に形成し、その旋回気流通風路の内壁面で、かつ、周方向に沿って旋回する気流が 発生するように吸引口を形成する。すなわち、吸引口の吸引方向が、その内壁面の 周方向に沿って流れるように円筒状の軸方向と直交する方向で、円筒状の接線方向 としている。略円筒状とは、その軸方向と直交する面での断面形状が楕円形状、八 角形等の多角形状のものを含み、要は、旋回気流通風路の内壁面の周方向に沿つ た旋回気流が発生する形状であればよ!、。

[0078] また、旋回気流通風路に旋回気流が発生するには、当然のことながら旋回気流通 風路内に電動送風機の吸引力が作用し、負圧状態を発生させる必要がある。そのた め、略円筒状の旋回気流通風路の吸引口を設けた一端側を集塵ケースの天部で覆 い、他端側が塵埃収容部と気密に接続し、少なくとも旋回気流通風路に形成した除 塵フィルタ部分力 電動送風機の吸弓 |力を作用させるようにすればょ 、。

[0079] さらに好ましい形態とするには、旋回気流通風路と塵埃収容部との接続部もしくは 塵埃収容部そのものに電動送風機の吸引力が作用する副風路を接続するとよい。こ の構成により、除塵フィルタ部分の吸引力だけでなぐより塵埃収容部に近い箇所で の吸引力も得られることになり、除塵フィルタを通過した塵埃がより塵埃収容部へ移 動し易くなる。

[0080] 副風路の一端は塵埃収容部の一部に接続し、他端を電動送風機の吸引側へ接続 するか、他端を既に形成して ヽる主風路の一部に接続するようにしても同様の効果 が得られる。副風路の一端側には第 3の除塵フィルタを取り付けて、塵埃収容部に溜 めた塵埃が電動送風機側へ流れ込まないようにすることが好ましい。特に、副風路を 介して電動送風機の吸引力を塵埃収容部側へ作用させるためには、第 3の除塵フィ ルタが目詰まりしにく 、構成をとることが好ま 、。

[0081] 従って、第 3の除塵フィルタは粗塵捕集用のフィルタとすることで、目詰まりしにくくし て、長期の使用に耐えられるようにすることができる。一方、粗塵フィルタとすることに より細塵が副風路に流れ込む可能性があるので、直接、電動送風機の吸引側に入り 込むと電動送風機の耐久性が低下する。そのため、第 3の除塵フィルタを粗塵フィル タとする場合には、細塵フィルタを電動送風機の吸引側より上流に設けることが必要 である。

[0082] この細塵フィルタに関しては、主風路に位置する除塵フィルタを細塵フィルタとして 利用するのであれば、副風路を主風路に接続する方法として、除塵フィルタを構成 する細塵フィルタの上流側に位置する主風路に、副風路を接続することがあげられる 。この接続により、副風路カゝら細塵を除塵フィルタを構成する細塵フィルタで捕集でき る。また、この接続方法により、別途、副風路専用の細塵フィルタを排除することがで き、細塵フィルタのメンテナンス性を向上することができる。

[0083] また、上述した具体的な掃除機では、塵埃分離部に設ける除塵フィルタは旋回気 流により自浄効果がある力 除塵フィルタの外周から吸引を行う構成であるので、塵 埃による目詰まりを完全に抑制することができない。そのため、除塵フィルタに詰まつ た塵埃を除去するための塵埃除去手段を設け、掃除機の運転開始時、運転終了時 などのタイミングで塵埃除去手段を動作させて、除塵フィルタに詰まった塵埃を除去 することが、吸引力、吸込み仕事率を低下させることなく長期使用することを可能に する。

[0084] 塵埃除去手段（除塵手段とも!、う）を動作させるタイミングは、実使用の掃除にお!、 て除塵フィルタにどの程度目詰まりが発生するかを検討し、設計した塵埃分離部の 構成、使用する除塵フィルタの種類、形態にあわせて設定することが好ましい。具体 的には、運転開始時に一定時間、除塵手段を動作させる、運転終了時に一定時間、 除塵手段を動作させる、さらには、運転開始時および終了時の両方に一定時間、除 塵手段を動作させる。このようなタイミングで除塵手段を動作させるにはモータを利用 することが好ましい。

[0085] 例えば、マイクロコンピュータによるモータのオンオフ制御は簡単に実現でき、掃除 機全体の運転制御を司る制御部（一般にはマイクロコンピュータで実現する）の一連 の動作の一部として、除塵手段のモータ制御を簡単に組み入れることができる。

[0086] 除塵手段の制御には、上述したモータ使用以外にも、電気掃除機に内蔵されてい るコード卷取り機構を利用することも考えられる。つまり、使用者が運転開始のために コード巻き取り機構に巻かれた電源コードを引き出すと、コード巻き取り機構のコード 卷取り部分がその引き出し力によって回転し、この回転力を塵埃除去手段に伝達す れば、運転開始時に塵埃除去手段が動作することになる。また、一般的に、コード卷 き取り機構にはゼンマイが内蔵されており、電源コードを引き出すとコード巻き取り機 構のコード卷取り部分が回転し内蔵されたゼンマイを卷くことになる。そして、運転が 終了しコードを巻き取るためにコード巻き取り機構の巻き取り釦（一般には電気掃除 機の本体の一部に押圧可能に配置されている）を押すと、巻かれたゼンマイの力によ りコード卷取り部が電源コードを巻き取り方向に回転し電源コードを巻き取る。この時 のコード卷取り部の回転力を塵埃除去手段に伝達すれば、運転終了時に塵埃除去 手段を動作させることができる。

[0087] このように、塵埃除去手段を動作させる方法は適宜選択できるが、少なくとも電気掃 除機の運転開始時、運転終了時に塵埃除去手段を動作させると、掃除のための運 転毎に除塵フィルタの目詰まりを取り除くことができ、掃除運転毎に当初の吸引力、 吸込み仕事率の性能を維持できることになる。し力も、除塵フィルタの外周側に吸引 力が作用する構成、すなわち、自浄作用により除塵フィルタの目詰まりを抑制できる 構成に、上述した塵埃除去手段を採用することにより、その目詰まりが長期にわたり 発生せず、長期にわたりメンテナンスを不要とすることができる。また、塵埃除去手段 の動作時間も目詰まりしにくい分、その動作時間を短くすることができ、塵埃除去手 段をモータで駆動させるものでは、電気掃除機の運転開始時、運転終了時に動作さ せても、電気掃除機の使用者が掃除動作への移行あるいは後片付けに手間取ること がなぐ使い勝手も良好である。

[0088] 以下に本発明の実施の形態を説明する。

[0089] (実施の形態 1)

図 1、図 2は、本発明の実施の形態 1における電気掃除機を示している。

[0090] 図 2に示すように、電気掃除機本体 1内には、吸引気流を発生させる電動送風機 2 1が内蔵されており、また、電気掃除機本体 1の外部には、車輪 3およびキャスター 4 が取り付けられており、床面を自在に移動できる。さらに、電動送風機 21の上流側に は、通気性を有する隔壁 26を介して、電動送風機 21により吸引した塵埃を含む空気 を導入する集塵ケース 5が電気掃除機本体 1に対して着脱自在に設置されて!ヽる。

[0091] また、集塵ケース 5は、径の異なる複数の中空円筒を多段に連ねた形状力もなり、 本実施の形態 1では 3段構成で、上段から順に、ケース上部 22a、ケース中央部 22b 、塵埃収容部 24からなる。このケース上部 22aとケース中央部 22bとを塵埃分離部 2 3とするものであり、ケース上部 22aには塵埃を含む空気を接線方向より導入する吸 引口 6を備えて構成されている。

[0092] 集塵ケース 5は、吸引口 6から最下段の塵埃を堆積させる塵埃収容部 24まで連通 されており、吸引口 6から電動送風機 21に至る風路は、集塵ケース 5の塵埃分離部 2 3に設けた開口部 25にて電気掃除機本体 1の隔壁 26と連通させて形成している。さ らには塵埃分離部 23には、円筒状の除塵フィルタ 27を設置している。

[0093] また、図 1に示すように吸引口 6には、吸引ホース 7、延長管 8が順次接続されてお り、延長管 8の先端に吸込具 9を取り付けており、電動送風機 21を運転することにより

、家屋内の床面上の塵埃を吸引することができる。

[0094] この円筒状の除塵フィルタ 27は、本実施の形態 1では、上流側に粗塵フィルタから なる円筒形状の第 1の除塵フィルタ 27aと、この第 1の除塵フィルタより下流側の外周 に設けた細塵フィルタ力もなる円筒形状の第 2の除塵フィルタ 27bとの 2層構造から 構成されている。

[0095] この第 1の除塵フィルタ 27aと第 2の除塵フィルタ 27bの通気部は、集塵ケース 5の 吸引口 6と電動送風機 21とが連通する第 1の風路である主風路 29aの途中に配置し ている。

[0096] また、吸引口 6から電動送風機 21に至る主風路 29aは、第 1の除塵フィルタ 27a内 力 第 2の除塵フィルタ 27bの外周の、空間全周にわたり設けられている。

[0097] 次に、図 3A、 3B、 3C、 3Dにより、集塵ケース 5と円筒状の除塵フィルタ 27の詳細 について説明する。

[0098] 図 3Aに示すように、集塵ケース 5は、縦型の中空円筒を 3段に連ねた形状であり、 吸引口 6は図 3Cに示すように、ケース上部 22aの円周断面の接線方向力 気流が 流入するように、偏心した位置に配置されている。本実施の形態 1では、集塵ケース 5 を中空円筒としたが、円筒は真円に限定せず楕円形状、 8角形や 10角形などの多 角形形状等でもよぐ吸引口 6より接線方向から流入した気流が、集塵ケース 5の内 面に沿って旋回気流が生じる形状であれば良い。また、円筒状の除塵フィルタ 27に おいても同様に、円筒は真円に限定せず楕円形状や 8角形や 10角形などの多角形 形状等でもよぐ上記集塵ケース 5の内面に沿って発生した旋回気流が、第 1の除塵 フィルタ 27aの円筒中空部にぉ 、ても発生し得る形状であれば良!、。

[0099] 従って、塵埃分離部 23におけるケース上部 22a内面に沿って発生した旋回気流な らびに、第 1の除塵フィルタ 27aの円筒中空部に発生した旋回気流を形成する通路 を旋回気流通風路とするものである。 [0100] また発生した旋回気流を塵埃収容部 24方向に発生させるよう、ケース上部 22aに 設けた吸引口 6の配置は、塵埃分離部 23に設けた開口部 25の上端部より、吸引口 6 の下端部が上方になるよう配置されているものである。この様に吸引口 6の配置位置 を開口部 25より高くすることで、吸引口 6よりケース上部 22aの接線方向より導入され た空気は、開口部 25側の吸引力作用で下方向である塵埃収容部 24方向への旋回 気流として発生する。この旋回しながら下降を続ける旋回気流により、綿ゴミなどの粗 塵 52は風圧を受けて旋回下降し塵埃収容部 24に導かれるものである。

[0101] 集塵ケース 5の下部には、吸引した塵埃を堆積させる塵埃収容部 24が設けられて おり、さらに、塵埃収容部 24側の集塵ケース 5の底面は、開閉蓋 31となっており、ヒン ジ 32を介して、開閉蓋 31を開き、塵埃収容部 24内の塵埃を排出できるよう構成され ている。

[0102] また、集塵ケース 5は本実施の形態 1ではアクリル榭脂により構成されている力 少 なくともその一部を透視部材で構成することにより、上方などより内部の塵埃量などを 目視で容易に確認できるので好ましい。透明部材としては、 ABS、ポリプロピレン、ァ クリル樹脂などが部材として容易に入手でき、加工性が良 、点で好ま 、。

[0103] また、図 3Bに示すように、円筒形状の集塵ケース 5の吸引口 6と塵埃収容部 24の 間の内壁には、集塵ケース 5と円筒状の除塵フィルタ 27間の外側全周にわたり設け た空間部 33が形成されており、集塵ケース 5内部と電動送風機 21の吸引口がこの空 間部 33を介して連通することとなる。

[0104] さらに、集塵ケース 5のケース上部 22aの内面は、円筒状の除塵フィルタ 27を構成 する内側の第 1の除塵フィルタ 27aの内面と全体として 1つの面となっている。すなわ ち、集塵ケース 5の内面に突出した突起物がない状態となっている。

[0105] 円筒状の除塵フィルタ 27は、図 3Dに示すように、円筒形状の集塵ケース 5内部を 取り囲むように円筒形状となっている。吸引気流に対して上流側に位置する粗塵フィ ルタカもなる第 1の除塵フィルタ 27aは、吸引気流中の塵埃から綿埃、毛髪などの比 較的サイズの大き 、塵埃を除塵するものであり、下流側に位置する細塵フィルタから なる第 2の除塵フィルタ 27bは、粒子径の細かい砂塵、花粉、ダニ糞などの塵埃を気 流中から除塵するものである。 [0106] このように、除塵する塵埃のサイズに応じて複数層の円筒状の除塵フィルタ 27を設 けることで、除塵フィルタの目詰まりの頻度を低減し、風量持続性能を延ばすことがで きるが、単一層であっても構わない。

[0107] この第 1の除塵フィルタ 27aとしては、金属メッシュ、パンチングメタル、榭脂メッシュ など、砂塵などの細塵が通り抜けられる比較的孔径の大きな部材を用いるのが好まし ぐ本実施の形態 1では、特に、通気孔径が 250ミクロンの金属メッシュを用いて、第 1 の除塵フィルタ 27a内面の微細な突起を最小限にする構成とした。

[0108] 一方、第 2の除塵フィルタ 27bとしては、不織布、パルプ、ガラス繊維、 HEPAフィル タなどを用いることができるが、比較的細力 、粒子を効率よく除去できる不織布部材 などをプリーツ状に形成して連結したひだ折り形状部材を円状にして、円筒状に設 置することで、通気抵抗を低減しながら、除塵性能を確保することができる。また塵埃 付着面に、塵離れがょ 、PTFEの多孔質部材をコーディングしたフィルタを用いると 、第 2の除塵フィルタ 27bの目詰まりを抑制することができる点でより好ましい。

[0109] 図 4は図 3Dに示す第 2の除塵フィルタ 27bの一部を拡大した要部断面図である。

[0110] 本実施の形態 1では、図 3Dおよび図 4に示すように、特に、通気孔径が約 0. 5ミク ロンの PTFE膜を PET榭脂で剛性を持たせたシート状のフィルタをひだ折りのプリ一 ッ形状のフィルタ 41にし、両端部を連結して円筒形状にしたものを用いて！/、る。

[0111] なお、プリーツ形状のフィルタ 41の外周部において、吸引気流の上流側にあたる ひだ折り形状部材の内面のくぼみ部 42は略 U字形状に R= 2〜5mm程度の丸みを 持たせている。尚、プリーツ形状フィルタ 41の第 1の除塵フィルタ 27aと近接する側の ひだには、特にくぼみ部分は持たせてない。

[0112] また、第 2の除塵フィルタ 27bであるプリーツ形状のフィルタ 41の外部は、この上端 および下端の数 mm範囲のみ、榭脂ゃシール剤等でシールされて!/、るシール部 43 を設け、上下方向からの通気性を遮断している。

[0113] 以上のように構成された本実施の形態 1の電気掃除機について、図 5A、 5B、 5Cを 基に、その動作を説明する。

[0114] 電動送風機 21を運転開始すると、吸引気流が発生し、吸込具 9、延長管 8、吸引ホ ース 7を通じて、空気とともに床面からの塵埃が集塵ケース 5内に吸い込まれる。この とき、集塵ケース 5の吸引口 6は、円筒断面に対して接線方向に偏心して設置されて いるため、図 5Aに示すように、吸引口 6より流入した気流は、集塵ケース 5の円筒断 面の接線方向から侵入し旋回気流に変化する。

[0115] 集塵ケース 5のケース上部 22aで発生した旋回気流は、旋回しながら下降を続け、 円筒状除塵フィルタ 27付近に到達する。ここで円筒状除塵フィルタ 27の上流側の第 1の除塵フィルタ 27aは、集塵ケース 5内部に向けた突起物がないため、旋回気流の 流れを止めることはなぐさらに、気流は旋回を続けながら、図 5Bに示すように、第 1 の除塵フィルタ 27a、第 2の除塵フィルタ 27bを順次通過し、空間部 33を通って、電 動送風機 21に吸引される。

[0116] ここで、吸引気流と一緒に吸引された塵埃は、気流の流れと共に旋回しながら円筒 状除塵フィルタ 27に導かれ、この塵埃の内、砂塵などの細塵 51は、第 1の除塵フィ ルタ 27aを通過し、外側の第 2の除塵フィルタ 27bで濾し取られる。

[0117] また、比重が軽ぐ風圧を受けやすい綿埃などの粗塵 52は、旋回気流で容易に第 1の除塵フィルタ 27a表面上力 剥離され、図 5B、 5Cに示すように、第 1の除塵フィ ルタ 27aの円筒中空部で旋回を続けることとなる。この作用により、第 1の除塵フィル タ 27aは、気流による自浄作用が働いていることになるため、目詰まりすることなく、吸 込力の低下を抑制する。

[0118] さらに、吸引する塵埃量が増加していくと、綿埃などの粗塵 52は、第 1の除塵フィル タ 27a内を旋回しながら下降し、塵埃収容部 24に導かれる。

[0119] 以上から、旋回気流により綿ゴミなどの粗塵 52は風圧を受けて旋回下降し塵埃収 容部 24に導かれ、また、砂塵などの細塵 51は第 1の除塵フィルタ 27aのメッシュの孔 を通り抜けるため、第 1の除塵フィルタ 27aでは塵埃が堆積せず通気性を確保してい ることになる。

[0120] つまり、塵埃を吸引すると塵埃は確実に細塵 51と粗塵 52に分離され、細塵 51は第 2の除塵フィルタ 27bで濾し取られ、粗塵 52は塵埃収容部 24に捕捉されるものであり 、吸引口 6から電動送風機 21に至る吸引経路は、第 1および第 2の除塵フィルタの周 囲にわたって確保されるため風量低下を防ぐことができる。

[0121] さらに、第 2の除塵フィルタ 27bにおける吸引気流の上流側にあたるひだのくぼみ 部 42は、略 U字形状に 2R〜5R程度の丸みを帯びているものであり、この丸みを帯 びることにより、細塵が付着堆積しにくくなり、また、一旦堆積した細塵も剥離除去し やすくなり、フィルタ目詰まりによる風量低下を防止することができる。

[0122] そして、集塵ケース 5内の塵埃量が増えたときでも、開閉蓋 31を開けると、集塵ケー ス 5内部には突起物などの引つ力かりがないため、塵埃をスムーズに排出することが でき、集塵ケース 5自体の手入れも非常に簡単である。

[0123] 以上の本実施の形態 1の電気掃除機を用いて風量維持性能の評価試験を行った 。実験方法は、家庭塵埃を篩を用いて綿ゴミと細塵に分離し、綿ゴミを 4g、細塵を 3g 混合し、 1回につき 7g吸引させて風量の変化を調べた。その結果を図 6に示す。なお 、対照実験としては市販されて ヽるサイクロン式電気掃除機を用いた。

[0124] 図 6に示すように、本実施の形態 1では初期から高い風量を維持し、また、 80g吸引 しても初期風量の 90%以上維持していたのに対して、対照実験のものは初期から風 量が低ぐまた風量低下のスピードも早ぐ 60g吸引した状態で初期風量の 80%以 下となった。

[0125] さらに、吸込み仕事率を測定したところ、本実施の形態 1のものは、対照実験のもの よりも 100W以上高いものであった。

[0126] このように本実施の形態 1の電気掃除機では、吸込み仕事率を高位に確保し、塵 埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供することができる。

[0127] なお、本実施の形態 1では、第 2の除塵フィルタ 27bを、第 1の除塵フィルタ 27aの 全周に設けたが、図 7の斜視図および図 8A、 8Bの断面図に示すように、全周囲でな くとも、第 2の除塵フィルタ 27bを、電動送風機の吸引側のみに配置したものでも同様 の効果が認められる。

[0128] また、図 9Aの破線部分および図 9Bに示すように、円筒状の除塵フィルタ 27に切り 欠きを作り、この切り欠き部分に透明の円弧状の透視部材をはめ込み覼き窓 91を設 ける。これにより、図 9Bに示すように、集塵ケース 5内に堆積した塵埃の縦方向の断 面を目視で確認することができ、掃除作業時に誤って塵埃以外のものを吸引した場 合に、発見がより容易になる。

[0129] (実施の形態 2) 次に本発明の実施の形態 2について説明する。以下では、実施の形態 1の構成、 動作との相違点を中心に述べ、実施の形態 1と同一要素については同一符号を付し てその構成、動作の説明を省略する。

[0130] 図 10、 11A、 11B、 11C、 1 IDに実施の形態 2における電気掃除機および集塵ケ ース 5の断面図を示す。

[0131] 図 10、図 11A、 11B、 11C、 11Dに示すように、実施の形態 1との相違点は、集塵 ケース 5内には、円筒状の除塵フィルタ 27に加えて、この円筒状の除塵フィルタ 27の 下方に配置した中空円板状の第 3の除塵フィルタ 28を設置していることである。

[0132] この第 3の除塵フィルタ 28は、粗塵フィルタ力もなるもので、第 1の除塵フィルタ 21と 同様に通気孔径が 250ミクロンの金属メッシュで作製され、内端が第 1の除塵フィルタ 27aの周端と隙間なく当接し、外端は第 2の除塵フィルタ 27bの下端側の外周囲のシ ール部 43まで覆う様に、シール部 43および集塵ケース 5の塵埃収容部 24に隙間な く当接して配置されている。

[0133] そして、吸引口 6からの空気を、第 1の除塵フィルタ 27aの円筒中空部、および塵埃 収容部 24を経て、この第 3の除塵フィルタ 28を介して第 2の除塵フィルタ 27bの下端 部に流れる第 2の風路である副風路 29bの途中に、この第 3の除塵フィルタ 28が設け られている。

[0134] このように、第 1の除塵フィルタ 27aと第 2の除塵フィルタ 27bおよび第 3の除塵フィ ルタ 28は、集塵ケース 5の吸引口 6と電動送風機 21とが連通する主風路 29aもしくは 副風路 29bに配置している。

[0135] 以上のように構成された電気掃除機について、図 12A、 12B、 12Cを基に、その動 作を説明する。

[0136] 電動送風機 21を運転開始すると、吸引気流が発生し、吸込具 9、延長管 8、吸引ホ ース 7を通じて、床面からの塵埃が集塵ケース 5内に吸い込まれる。このとき、集塵ケ ース 5の吸引口 6は、円筒断面に対して接線方向に偏心して設置されているため、図 12Aに示すように、吸引口 6より流入した気流は、集塵ケース 5の円筒断面の接線方 向から侵入し旋回気流に変化する。

[0137] 集塵ケース 5のケース上部 22aで発生した旋回気流は、旋回しながら下降を続け、 円筒状の除塵フィルタ 27付近に到達する。ここで円筒状の除塵フィルタ 27の上流側 の第 1の除塵フィルタ 27aは、集塵ケース 5内部に向けた突起物がないため、旋回気 流の流れを止めることはなぐさらに、気流は旋回を続けながら図 12Bに示すように、 第 1の除塵フィルタ 27a、第 2の除塵フィルタ 27bを順次通過し、空間部 33を通って、 電動送風機 21に吸引される。

[0138] ここで、吸引気流と一緒に吸引された塵埃は、気流の流れと共に旋回しながら円筒 状の除塵フィルタ 27に導かれ、この塵埃の内、砂塵などの細塵 51は、第 1の除塵フ ィルタ 27aを通過し、外側の第 2の除塵フィルタ 27bで濾し取られる。

[0139] また、比重が軽ぐ風圧を受けやすい綿埃などの粗塵 52は、旋回気流で容易に第 1の除塵フィルタ 27a表面上力も剥離され、図 12B、 12Cに示すように、第 1の除塵フ ィルタ 27aの円筒中空部で旋回を続けることとなる。この作用により、第 1の除塵フィ ルタ 27aは、気流による自浄作用が働いていることになるため、目詰まりすることなく、 吸込力の低下を抑制する。

[0140] さらに、吸引する塵埃量が増加していくと、綿埃などの粗塵 52は、第 1の除塵フィル タ 27a内を旋回しながら下降し、塵埃収容部 24に導かれる。

[0141] 塵埃収容部 24に導かれた粗塵 52は、塵埃収容部 24の上部に配置された第 3の除 塵フィルタ 28を介して第 2の除塵フィルタ 27b端部のひだのくぼみ部 42の方向に吸 引されるため、塵埃収容部 24内に確実に捕捉され堆積すると共に、粗塵 52に対し 圧縮作用が働き体積収縮が図れるものである。

[0142] また、副風路 29Bが無ければ、集塵ケース 5より上流側で吸気経路を塞がれた際、 ゴミ収納部 24内のゴミはほとんど舞い上がり第 1の除塵フィルタ 27aの内面に再付着 することとなり、この副風路 29Bをゴミ収納部 24を介して主風路 29aと連通することに より、上流側で吸気経路を塞がれた際、この副風路 29Bがバイパス通路となり、前記 ごみの舞い上がりを未然に防止できるものである。

[0143] このとき、第 1の除塵フィルタ 27aでは、旋回気流により綿ゴミなどの粗塵 52は風圧 を受けて旋回下降し、また、砂塵などの細塵 51は第 1の除塵フィルタ 27aのメッシュ の孔を通り抜けるため、塵埃が堆積せず通気性を確保している。

[0144] また、第 3の除塵フィルタ 28は、金属メッシュで作製され、内端が第 1の除塵フィル タの周端と隙間なく当接し、外端は第 2の除塵フィルタ 27bの下端側の外周囲に備え たシール部 43に隙間なく当接して配置されているため、塵埃収容部 24内の粗塵 52 に混ざった細塵 51は、第 3の除塵フィルタ 28を通過した後、第 2の除塵フィルタ 27b で濾し取られる。

[0145] つまり、塵埃を吸引すると塵埃は確実に細塵 51と粗塵 52に分離され、細塵 51は第 2の除塵フィルタ 27bで濾し取られ、粗塵 52は確実に塵埃収容部 24に捕捉されるも のであり、吸引口 6から電動送風機 21に至る吸引経路は、第 1および第 2の除塵フィ ルタの周囲にわたって確保されるため風量低下を防ぐことができる。

[0146] 実施の形態 2でも、実施の形態 1と同様の風量維持性能の評価試験を行った。

[0147] その結果は、図 13に示すように、本実施の形態 2では、実施の形態 1よりも風量維 持性能に優れていることがわかる。

[0148] このように、実施の形態 1に加えて、第 3の除塵フィルタ 28を集塵ケース 5内に配置 することにより、粗塵は塵埃収容部 24内に確実に捕捉され堆積するため、さらに風量 低下を防止し、有用な電気掃除機とすることができる。

[0149] なお、本実施の形態 3では、第 2の除塵フィルタ 27bおよび第 3の除塵フィルタ 28を 、第 1の除塵フィルタ 27aの全周に設けたが、実施の形態 1と同様に、全周囲でなくと も、第 2の除塵フィルタ 27b、第 3の除塵フィルタ 28を、電動送風機の吸引側のみに 配置したもの（図示なし)でも同様の効果が認められる。

[0150] (実施の形態 3)

次に本発明の実施の形態 3について説明する。以下では、実施の形態 1、 2の構成 、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成、 動作の説明を省略する。

[0151] 図 14は円筒状の除塵フィルタ 27の一部の近傍を上方より見た要部断面図である。

その他については、実施の形態 2と同様である。

[0152] 図 14に示す様に、円筒状の除塵フィルタ 27を構成する第 2の除塵フィルタ 27bの 上部外周のシール部 43には、駆動歯車 141が設けられており、この駆動歯車 141と 嵌合する別の駆動歯車 142と、この駆動歯車 142を回転駆動させる回転モータ 143 とにより、第 2の除塵フィルタ 27bおよび第 1の除塵フィルタ 27aがー体となって回転 する。

[0153] 尚、このように第 1の除塵フィルタ 27aおよび第 2の除塵フィルタ 27bが両方とも回転 する様に構成しても良 、し、第 2の除塵フィルタ 27bのみが回転する構成としてもょ ヽ し、あるいは第 1の除塵フィルタ 27aに上記駆動歯車 141を備えて、上記と同様に駆 動歯車 142と回転モータ 143とにより第 1の除塵フィルタ 27aのみが回転する様に構 成しても良い。

[0154] この第 1の除塵フィルタ 27aおよび第 2の除塵フィルタ 27bが回転モータ 143の駆動 により回転することによって、第 1の除塵フィルタ 27a、及び第 2の除塵フィルタ 27bの 場所によって塵埃の付着量が片寄り一定でない状態、つまり電動送風機 2の吸引力 が強く働く隔壁 26の近傍に塵埃が多く付着する状態を防ぐことができる。そして、第 1 の除塵フィルタ 27a、及び第 2の除塵フィルタ 27bにおける塵埃の付着量の平準化を 図り、フィルタの目詰まりによる風量低下をさらに防止することができる。

[0155] 以上の、本実施の形態 3の電気掃除機を用いて風量維持性能の評価試験を行つ た。実験方法は同様に、家庭塵埃を篩を用いて綿ゴミと細塵に分離し、綿ゴミを 4g、 細塵を 3g混合し、 1回につき 7g吸引させて風量の変化を調べた。その結果を図 15 に示す。

[0156] 図 15に示すように、本実施の形態 3では、実施の形態 2よりも風量維持性能に優れ ていることがわ力る。

[0157] このように本実施の形態 3の電気掃除機は、吸込み仕事率を高位に確保し、塵埃 を吸引しても吸込風量が低下しにくい電気掃除機を提供することができる。

[0158] なお、本実施の形態 3においても、第 2の除塵フィルタ 27bおよび第 3の除塵フィル タ 28を第 1の除塵フィルタ 27aの全周に設けた力 第 2の除塵フィルタ 27b、第 3の除 塵フィルタ 28を、電動送風機の吸引側のみに配置したもの（図示なし)でも同様の効 果が認められる。

[0159] (実施の形態 4)

次に本発明の実施の形態 4について説明する。以下では、実施の形態 1〜3の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成 、動作の説明を省略する。 [0160] 図 16A、 16B、図 17に、本実施の形態 4の電気掃除機の集塵ケース 5、およびその 要部断面図を示す。図 16A、 16Bにおいて、第 1の塵埃除去手段 161は集塵ケース 5の上部または下部の少なくとも 1箇所で固定されている。

[0161] ここで、第 1の塵埃除去手段 161は図 17に示すように両端部を尖らせたヘラ状であ り、第 1の除塵フィルタ 27aの内周に押圧されて接している。

[0162] このとき、実施の形態 3で説明したように、回転モータ 143、駆動歯車 142により、第 2の除塵フィルタ 27b上の駆動歯車 141を回転させ、第 2の除塵フィルタ 27bと第 1の 除塵フィルタ 27aとを一体に両方とも回転させると、第 1の塵埃除去手段 161は、第 1 の除塵フィルタ 27aの内面を押圧しながらすべる。そのため、第 1の除塵フィルタ 27a の内面をクリーニングし、第 1の除塵フィルタ 27aの内面に付着したりからまつている 綿ゴミゃリントなどの塵埃を除去することができ、第 1の除塵フィルタ 27aの通気性を 確保し、風量低下を防ぐことができる。

[0163] また、本実施の形態 4では、第 1の除塵フィルタ 27aが 1周 5秒で回転するように設 定し、図示していない制御手段により、電動送風機 21の停止直後に 5秒間モータ 14 3の電源スィッチが入り、第 2の除塵フィルタ 27bと第 1の除塵フィルタ 27aとを一体に 両方とも回転させるものとした。

[0164] なお、ここでは、第 1の塵埃除去手段 161を 1つだけとした力 これを複数にすれば なお効果がある。

[0165] また、ここでは、第 1の塵埃除去手段 161の形状をヘラ状としたが、付着物の種類 によりブラシ状、起毛状などに形状を変えれば形状特有の効果が得られる。

[0166] さらに、ここでは図 16Aに示すように、第 1の塵埃除去手段 161として集塵ケース 5 の上部に棒状のものを垂直方向に取り付けた力 図 18に示すように、第 1の除塵フィ ルタ 27aの内周を押圧しながら角度を持たせて螺旋状に取り付けるようにすれば、第 1の除塵フィルタ 27aを回転させたときにせん断効果が増大し、力 まった髪の毛や 糸くずなどを切断しながらクリーニングでき、さらに効果が上がるものとなる。

[0167] (実施の形態 5)

次に本発明の実施の形態 5について説明する。以下では、実施の形態 1〜4の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成 、動作の説明を省略する。

[0168] 図 19A、 19Bに実施の形態 5の電気掃除機の断面図を示す。

[0169] 図 19Aは実施の形態 5の電気掃除機の集塵ケース 5の縦断面図である。図 19Aに おいて、第 2の塵埃除去手段 191は第 2の除塵フィルタ 27bの外側に設けたものであ る。また、図 20にその要部の拡大図を示すように、第 2の塵埃除去手段 191には、金 属箔を曲げてパネとした、たたき部 201が取り付けられている。

[0170] 駆動歯車 141は第 2の除塵フィルタ 27bに接続され、第 1の除塵フィルタ 27aは、第 2の除塵フィルタ 27bと連動する様に取り付けられており、回転モータ 143、駆動歯車 142により駆動歯車 141を回転させることで、第 1の除塵フィルタ 27a、第 2の除塵フィ ルタ 27bを回転させる。

[0171] 図 19B、図 20に示すように、第 1の除塵フィルタ 27a、第 2の除塵フィルタ 27bが回 転すれば、第 2の塵埃除去手段 191に設けた、たたき部 201が第 2の除塵フィルタ 2 bに外側力も打撃をカ卩えることになり、第 2の除塵フィルタ 27bの略 U字状をしている プリーツ形状のフィルタ 41の内部に付着堆積した細塵 51を落下させることになり、第 2の除塵フィルタ 27bをクリーニングすることができる。また、回転を持続させることによ り第 2の除塵フィルタ 27bの全周をクリーニングすることができる。

[0172] また、ここでは、第 2の除塵フィルタ 27bが 1周 5秒で回転するように設定し、図示し ていない制御手段により、電動送風機 21の停止直後に 5秒間モータ 143の電源スィ ツチが入り、第 2の除塵フィルタ 27bと第 1の除塵フィルタ 27aとを連動させて両方とも 回転させるものとした。

[0173] 従って、電動送風機 21が停止したあと、 5秒間第 2の除塵フィルタ 27bのタリーニン グを行うことができ、第 2の除塵フィルタ 27bの全周囲に付着した塵埃を落下させるこ とがでさる。

[0174] 本実施の形態 5でも、実施の形態 1と同様の風量維持性能の評価試験を行った。

その結果は図 21に示すように、本実施の形態 5では、実施の形態 2よりも風量維持性 能に優れて 、ることがわ力る。

[0175] このように、第 1の除塵フィルタ 27a、第 2の除塵フィルタ 27bを回転させることにより 、第 2の塵埃除去手段 191を使って第 2の集塵フィルタ 27bに付着した塵埃を除去し クリーニングする。そのため、さらに風量低下を防止することができる。

[0176] なお、ここでは、第 2の塵埃除去手段として、たたき部 201を金属箔を曲げてパネと したものを用いたが、板形状のものやゴムなどの弾性体などでも構わな 、。

[0177] (実施の形態 6)

次に本発明の実施の形態 6について説明する。以下では、実施の形態 1〜5の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成

、動作の説明を省略する。

[0178] 図 22に、本発明の実施の形態 6における電気掃除機の集塵ケース 5の斜視図を示 す。

[0179] 図 22において、第 3の塵埃除去手段 221は集塵ケース 5のケース上部 22aに固定 され、ケース上部 22aはケース中央部 22bと気密性を保持しながら回転するように構 成している。

[0180] ここで、第 3の塵埃除去手段 221は図 23に示すように両端部を尖らせたヘラ状であ り、第 1の除塵フィルタ 27aの内周に押圧されて接している。

[0181] このときケース上部 22aを回転させると、第 3の塵埃除去手段 221は第 1の除塵フィ ルタ 27aの内面を押圧しながらすべるため、第 1の除塵フィルタ 27aの内面をタリー- ングし、第 1の除塵フィルタ 27aの内面に付着し、力 まった綿ゴミゃリントなどの塵埃 を除去することができ、第 1の除塵フィルタ 27aの通気性を確保し風量低下を防ぐこと ができる。

[0182] なお、ここでは、 1本の第 3の塵埃除去手段 221を示した力 複数にすればなお効 果がある。

[0183] また、ここでは第 3の塵埃除去手段 221の形状をヘラ状としたが、付着物の種類に よりブラシ状、起毛状などに形状を変えれば形状特有の効果が得られる。

[0184] さらには、ここでは第 3の塵埃除去手段 221を垂直方向に取り付けたが、図 24に示 すように角度を持たせて螺旋状に取り付けるようにすれば、第 3の塵埃除去手段 221 を回転させたときにせん断効果が増大し、力 まった髪の毛や糸くずなどを切断しな 力 クリーニングでき、さらに効果が上がるものとなる。

[0185] 尚、このケース上部 22aに固定した第 3の塵埃除去手段 221を回転させる手段とし ては、例えば構成をシンプルにできる手動で任意の方向に回転させる方法でも良 ヽ し、或いは、図示していない回転駆動手段と制御手段とを有し、電動送風機 21の作 動または停止のタイミングと連動して、第 3の塵埃除去手段 221を回転させる様にし ても良い。

[0186] (実施の形態 7)

次に本発明の実施の形態 7について説明する。以下では、実施の形態 1〜6の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成 、動作の説明を省略する。

[0187] 図 25に本発明の実施の形態 7における電気掃除機の集塵ケース 5の斜視図を、図 26に同電気掃除機の第 4の塵埃除去手段（円筒カゴ 251)の要部断面図を示す。

[0188] 図 25は、第 2の除塵フィルタ 27bの外側の空間部 33に、第 4の塵埃除去手段であ る円筒カゴ 251を設けたものである。本実施の形態 7においては、図 25に示すように 、円筒カゴ 251は、上下の円周状回転歯車 252を複数のつなぎ部 253でつなぎ、こ のつなぎ部 253に打撃部 254を取り付けて構成されている。この打撃部 254は、図 2 6に示すように金属箔を曲げてパネとしたもので、つなぎ部 253に取り付けられている

[0189] そして、円周状回転歯車 252をモータ 255に備えた駆動歯車 256で回転させること で、円筒カゴ 251を回転させ、打撃部 254で第 2の除塵フィルタ 27bの外周を加振す る力または打撃をカ卩えるものである。

[0190] 第 4の塵埃除去手段である円筒カゴ 251が回転すれば、打撃部 254が第 2の除塵 フィルタ 27bの外周を加振するカゝまたは打撃をカ卩え、第 2の除塵フィルタ 27bのひだ の内部、特にくぼみ部 42に付着堆積した細塵 51を落下させることになり、第 2の除塵 フィルタ 27bをクリーニングすることができる。また、回転を持続させることにより第 2の 除塵フィルタ 27bの全周をクリーニングすることができる。

[0191] また、ここでは、円筒カゴ 251が 1周 5秒で回転するように設定し、図示していない制 御手段により、電動送風機 21の停止直後に 5秒間モータ 255の電源スィッチが入り、 第 4の除塵手段である回転かご 251がー回転するものとし、第 2の除塵フィルタ 27b の全周をクリーニングすることとした。 [0192] 本実施の形態 7でも、他の実施の形態と同様に風量維持性能の評価試験を行った

[0193] その結果は図 27に示すように、本実施の形態 7では、実施の形態 2よりも風量維持 性能に優れていることがわかる。

[0194] このように、第 4の塵埃除去手段である円筒カゴ 251を回転させることにより、第 2の 集塵フィルタ 27bに付着した塵埃を除去しクリーニングするため、さらに風量低下を 防止することができるちのとなる。

[0195] なお、ここでは、打撃部 254として金属箔を曲げてパネとしたものを用いた力 板形 状のものや、ゴムなどの弹'性体などでも構わな 、。

[0196] また、ここでは、図示していない制御手段を用いて第 4の塵埃除去手段である円筒 カゴ 251のみを回転させるようにした力 同様にこの制御手段を用いて実施の形態 6 の第 3の塵埃除去手段 221を回転させても構わないし、これらを同時に回転或いは 時間をずらして回転させてもかまわな 、。

[0197] (実施の形態 8)

次に本発明の実施の形態 8について説明する。以下では、実施の形態 1〜7の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成

、動作の説明を省略する。

[0198] 図 28に、本発明の実施の形態 8における電気掃除機の集塵ケース 5の斜視図を、 図 29Aに塵埃がたまった状態を横力も見た側断面図、図 29Bに開閉蓋 31を開けた 状態での側断面図を示す。

[0199] 図 28に示すように、本実施の形態 8では、第 3の除塵フィルタ 28を上下の開いた略 円錐台形状とし、この円錐台の上部径は第 1の集塵フィルタ 27aの下端径と一致させ て当接している。また、この円錐台の下部径は塵埃収容部 24底部の内径よりも小さく し、この円錐台の下部を塵埃収容部 24底部に隙間なく当接させたものである。その 他は本発明の実施の形態 1と同様である。またこのとき、第 3の除塵フィルタ 28は実 施の形態 1と同様に、通気孔径が 250ミクロンの金属メッシュで作製したものである。

[0200] 第 3の除塵フィルタ 28を上下の開いた略円錐台形状としても空気の流れは実施の 形態 1と同様であり、細塵 51は第 2の除塵フィルタで濾し取られ、粗塵 52は塵埃収容 部 24に捕捉され堆積する。

[0201] ここで、実施の形態 7に示す第 4の塵埃除去手段などを用い、第 2の除塵フィルタか ら剥離し落下した細塵 51は、図 29Aに示すように、第 3の除塵フィルタ 28の外側の 円錐母線で形成される斜面をったつて、確実に塵埃収容部 24の底面に落下する。こ のため、落下した細塵 51と第 2の除塵フィルタ 27bとの距離を離すことができ、落下し た細塵 51に及ぼす吸引作用が減少し、細塵 51の第 2の除塵フィルタ 27bへの再付 着を防止でき、フィルタ目詰まりによる風量低下を防止することができる。

[0202] そしてさらに、第 3の除塵フィルタ 28を上記の様な円錐台形状とすることにより、第 3 の除塵フィルタ 28の内側に粗塵 52が詰まってきても、上部空間より下部空間の方が 広いため、粗塵 52の広がり等による第 3の除塵フィルタ 28との圧接が起こり難い。ま た、図 29Bに示すように、塵埃収容部 24の底面に設けたヒンジ 32を介して開閉蓋 31 を開けば、重力の作用により塵埃は容易に第 3の除塵フィルタ 28から離脱除去する ため、塵埃を引っ掛力り無く排出でき、ゴミ捨て性能に優れた電気掃除機とすること ができる。

[0203] (実施の形態 9)

次に本発明の実施の形態 9について説明する。以下では、実施の形態 1〜8の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成 、動作の説明を省略する。

[0204] 図 30に、本発明の実施の形態 9における電気掃除機の集塵ケース 5の斜視図を、 図 31Aに塵埃がたまった状態を横力も見た側断面図、図 31Bに開閉蓋 31を開けた 状態での側断面図を示す。

[0205] 図 30に示すように、本実施の形態 9では、第 1の除塵フィルタ 27aの形状を、下部 径を上部径ょり大きくした円錐台形状として!ヽる。

[0206] 第 1の除塵フィルタ 27aの形状を以上のような円錐台形状とすることにより、図 31A に示すように、塵埃収容部 24で収容できる塵埃量以上の塵埃を吸引してしまい、第 1の除塵フィルタ 27a内に粗塵 52が詰まってきても、上部空間より下部空間の方が広 いため、粗塵 52の広がり等による第 1の除塵フィルタ 27aとの圧接が起こり難い。また 、図 31Bに示すように、塵埃収容部 24の底面に設けたヒンジ 32を介して開閉蓋 31を 開けば、重力の作用により塵埃は容易に第 1の除塵フィルタ 27aから離脱除去するた め、塵埃を引っ掛力り無く排出でき、ゴミ捨て性能に優れた電気掃除機とすることが できる。

[0207] (実施の形態 10)

次に本発明の実施の形態 10について説明する。以下では、実施の形態 1〜9の構 成、動作との相違点を中心に述べ、同一要素については同一符号を付してその構成 、動作の説明を省略する。

[0208] 図 32A、 32B、 33に本実施の形態 10の構成を示す。第 3の除塵フィルタ 28の一部 に開口部 321が設けられている。また、この開口部 321の下方に、第 2の塵埃除去手 段 191により除去された塵埃を収容する塵埃室 322が設けられている。塵埃室 322 は塵埃収容部 24内で区切られて形成され、第 2の塵埃除去手段 191により除去され た塵埃はこの区切られた塵埃室 322に収容される。

[0209] また、第 2の塵埃除去手段 191によって除去された塵埃が開口部 321から塵埃室 3 22内に確実に収容するように、図 32A、 32B、 33に示す様に、第 2の塵埃除去手段 191の直下に開口部 321とこの開口部 321と連通させた塵埃室 322とを配置させて いる。また、開口部 321と塵埃室 322の入り口の形状を一致させることにより、開口部 321に落ちてきた塵埃を確実に塵埃室 322に収容することができる。

[0210] さらに塵埃室 322を塵埃収容部 24内に設けることにより、塵埃収容部 24に収容さ れたゴミをゴミ箱に捨てる場合に、塵埃室 322の塵埃も同時に捨てることができる。

[0211] また、塵埃室 322に通風口 323を設け、この通風口 323を塞ぐ第 4の除塵フィルタ 3 24を設けて!/、る。この第 4の除塵フィルタ 324の通気孔径は第 3の除塵フィルタ 28と 同様の、通気孔径が 250ミクロンの金属メッシュで構成されて 、る。

[0212] さらに、この第 4の除塵フィルタ 324の吸引風路中の配置は、第 3の除塵フィルタ 28 の場合と同様に、吸引口 6からの空気を、第 1の除塵フィルタ 27aの円筒中空部、塵 埃収容部 24を経て、塵埃室の通風口 323を介して第 2の除塵フィルタ 27bの下端部 に流れる第 2の風路である副風路 29bの途中に設けて 、る。

[0213] 次に、本実施の形態 10の動作について説明する。

[0214] 第 2の塵埃除去手段 191により除去された細塵 51は、第 3の除塵フィルタ 28に設け られた開口部 321に落下することにより塵埃室 322に収容される。細塵 51を収納す る塵埃室 322を塵埃収容部 24内に設けることにより、清掃時の塵埃の再巻き上げ量 をより低減することができ、第 1の風路である主風路 29aと第 2の風路である副風路 2 9bを通過する風量低下を防止することができる。

[0215] また、塵埃室に通風口 323を設け、その通風口 323を金属メッシュの第 4の除塵フ ィルタ 324でふさぐことにより、第 2の風路である副風路 29bを確保することができる。 よって、実施の形態 2で説明したように、塵埃を吸引すると、粗塵 51は塵埃収容部 24 に捕捉されるため、第 1除塵フィルタ 27aおよび第 2の除塵 27bの周囲にわたって風 路が確保され、風量低下を防ぐことができる。

[0216] また、除去された細塵 51を区切られた塵埃室 322に粗塵 52と分離して収納するこ とにより、清掃時の細塵 51の巻き上げによる第 2の除塵フィルタ 27bへの再付着を防 止することができ、第 1の風路である主風路 29aと第 2の風路である副風路 29bを通 過する風量低下をより効果的に防止できる。

産業上の利用可能性

[0217] 以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、高い吸込み仕事率を確保しながら、 かつ塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供することができるの で、フィルタの掃除や塵埃の排出などのメンテナンス作業を大きく軽減することができ 、家庭用電気掃除機だけでなぐ業務用電気掃除機などさまざま種類の掃除機に使 用することが可能となる。

Claims

請求の範囲

[1] 電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引し た塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を 収容する塵埃収容部とを備え、

前記塵埃分離部には吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋 回気流通風路を設け、

前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを備え、

前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を設けた、 電気掃除機。

[2] 前記除塵フィルタは前記旋回気流通風路の全周にわたつて設けた、

請求項 1に記載の電気掃除機。

[3] 前記塵埃収容部を前記除塵フィルタよりも下方に設けた、

請求項 1に記載の電気掃除機。

[4] 前記旋回気流通風路は略円筒形状であり、前記吸引口は前記旋回気流通風路の 略円筒の接線方向に構成した、

請求項 1に記載の電気掃除機。

[5] 前記除塵フィルタの外周に設けられた前記空間には、前記電動送風機の吸引力が 前記除塵フィルタの外周に作用する主風路が構成される、

請求項 1〜4のいずれか 1項に記載の電気掃除機。

[6] 前記塵埃収容部には前記電動送風機の吸引力が作用する副風路を設けた、

請求項 5に記載の電気掃除機。

[7] 前記副風路は前記塵埃収容部から前記除塵フィルタを経由して前記除塵フィルタの 外部に連通する、

請求項 6に記載の電気掃除機。

[8] 前記副風路に第 3の除塵フィルタを設けた、請求項 6に記載の電気掃除機。

[9] 前記除塵フィルタは少なくとも、吸引気流に対して上流側で粗塵を捕集する第 1の除 塵フィルタと、前記第 1の除塵フィルタの外周で下流側に設けられ細塵を捕集する第

2の除塵フィルタとから構成した、 請求項 5に記載の電気掃除機。

[10] 前記塵埃収容部には前記電動送風機の吸引力が作用する副風路を設けた、

請求項 9に記載の電気掃除機。

[11] 前記主風路は前記旋回気流通風路から前記第 1の除塵フィルタと前記第 2の除塵フ ィルタを経由して前記集塵分離部の外周に至り、

前記副風路は前記塵埃収容部から第 3の除塵フィルタと前記第 2の除塵フィルタを経 由して前記集塵分離部の外周に至る、

請求項 10に記載の電気掃除機。

[12] 前記第 3の除塵フィルタは粗塵を捕集する、請求項 11に記載の電気掃除機。

[13] 前記第 1の除塵フィルタは、パンチングメタル、金属メッシュ、榭脂メッシュの少なくとも いずれか 1つを含む、

請求項 9に記載の電気掃除機。

[14] 前記第 2の除塵フィルタは円筒形状であり、ひだ折り形状部材を円状にして形成され る、

請求項 9に記載の電気掃除機。

[15] 前記第 2の除塵フィルタの円筒形状の外周部において、前記ひだ折り形状部材の内 面は略 U字形状で丸みを帯びて 、る、

請求項 14に記載の電気掃除機。

[16] 前記除塵フィルタは回転する、請求項 1に記載の電気掃除機。

[17] 前記第 1の除塵フィルタまたは前記第 2の除塵フィルタの少なくとも一方が回転するよ うに構成した、請求項 9に記載の電気掃除機。

[18] 前記第 1の除塵フィルタおよび前記第 2の除塵フィルタは連動して回転する、請求項

17に記載の電気掃除機。

[19] 前記除塵フィルタに付着した塵埃を除去する塵埃除去手段を設けた、請求項 1に記 載の電気掃除機。

[20] 前記回転する除塵フィルタに当接する塵埃除去手段を備えた、請求項 16に記載の 電気掃除機。

[21] 前記第 1の除塵フィルタまたは前記第 2の除塵フィルタの回転する少なくとも一方に 当接する塵埃除去手段を備え、

前記塵埃除去手段は当接する前記除塵フィルタに振動を与えることで付着した塵埃 を除去する、請求項 17に記載の電気掃除機。

[22] 前記第 1の除塵フィルタまたは前記第 2の除塵フィルタの回転する少なくとも一方に 当接する塵埃除去手段を備え、

前記塵埃除去手段は当接する前記除塵フィルタに付着した塵埃を力き取る力あるい は擦り取ることで除去する、請求項 17に記載の電気掃除機。

[23] 前記塵埃除去手段は前記除塵フィルタに当接しながら移動し、前記除塵フィルタに 付着した塵埃を、振動を与えることで、あるいは力き取ることで、あるいは擦り取ること で除去する、請求項 19に記載の電気掃除機。

[24] 前記第 3の除塵フィルタは下部径の方が上部径よりも大きく上下の開いた円錐台形 状である、請求項 8に記載の電気掃除機。

[25] 前記除塵フィルタは下部径の方が上部径よりも大きな円錐台形状である、

請求項 1に記載の電気掃除機。

[26] 前記第 3の除塵フィルタの一部に開口部を設け、

前記開口部近傍に塵埃除去手段を設け、

前記塵埃収容部に前記開口部と連通する塵埃室を設け、

前記塵埃除去手段により除去された塵埃は前記開口部を経て前記塵埃室に収容さ れる、

請求項 11に記載の電気掃除機。

[27] 前記塵埃室の側壁に前記塵埃収容部と連通する通風口を設け、前記通風口には第

4の除塵フィルタを設けた、

請求項 26に記載の電気掃除機。

[28] 前記塵埃収容部は底部が開くことにより前記塵埃を排出する、

請求項 1に記載の電気掃除機。

[29] 前記集塵分離部または前記塵埃収容部の少なくとも一方の少なくとも一部は透視部 材により形成された、

請求項 1に記載の電気掃除機。 前記除塵フィルタの少なくとも一部は透視部材により形成された、 請求項 1に記載の電気掃除機。