JP5177814B2 - 集塵装置および電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、集塵装置および電気掃除機に関し、特に、本体の内部に回転部を備える集塵装置と、その集塵装置を備える電気掃除機に関する。
従来のサイクロン集塵装置を備えた掃除機が、たとえば特許文献1に開示されている。サイクロン集塵装置は、略円筒状の捕集容器の円周部に設けられた空気吸い込み部から吸い込まれた空気を捕集容器の内周面に沿って旋回させた後、フィルタ手段を経て、捕集容器に設けられた排気部から捕集容器内の空気を排気するものである。サイクロン集塵装置では、空気に含まれる比較的大きい塵埃を旋回させることで遠心力によって捕集容器の底部で捕集し、空気流に乗って飛翔する比較的小さい塵埃については、空気流中におかれたフィルタ手段によって捕集する。
上記のようなサイクロン集塵装置を一般家庭で使用すると、布団や衣類から生じる綿ホコリが集塵ごみ容積の大半を占める。この綿ホコリを構成する繊維などは、それ自体が弾性を持つため、塵埃の密度は小さく、頻繁に集塵部から取り除く(捨てる)必要がある。また、このような塵埃は、軽くて容易に飛散するため、外部のごみ箱などに廃棄する際、塵埃が舞い散って再飛散することで使用者が不快に感じるという問題がある。
しかしながら、特許文献1に記載のサイクロン集塵装置は、あくまで空気の流れに頼って塵埃を捕集するものであるため、捕集された繊維などの低密度の埃を一定以上に圧縮することができず、限られた塵埃の捕集空間における塵埃の集積度をそれほど向上させることができない。したがって、捕集された塵埃を頻繁に捨てないと捕集効率が低下するので、ゴミを捨てる手間がかかる点、または、塵埃を捨てるときに、塵埃が固く圧縮されておらず、空気中で分散されやすいので、ごみ箱などに廃棄する際、塵埃が舞い散って再飛散することによる不快感を解消することができないという問題があった。
このような課題を解決するためには、捕集された塵埃をできるだけ固く圧縮する必要がある。特許文献2では、塵埃の圧縮手段を備えた従来の集塵装置として、機械的な圧縮手段を備えた集塵装置が提案されている。このような機械的な圧縮手段を備えた集塵装置では、捕集された塵埃を固く圧縮することができるので、長時間連続的に使用しても集塵効率が低下することがない。
特開2006−75584号公報 特開2005−13312号公報
サイクロン集塵装置を備える電気掃除機では、サイクロン集塵装置で分離されなかった比較的小さな塵埃は、サイクロン集塵装置から排出された空気が通過するフィルタ手段でさらに捕集される。フィルタ手段に塵埃が溜まると塵埃の捕集効率が低下するので、定期的にフィルタ手段の清掃を行なう必要がある。たとえば、モータを用いて回転する弾性部材を設け、回転している弾性部材をフィルタ手段に接触させてフィルタ手段に振動を与えることにより、フィルタ手段に付着した微細な塵埃を落下させることができる。
上記弾性部材を回転させるために、モータに加え、掃除機本体の外部からの操作により弾性部材を回転させる操作部材を設けることもでき、このようにすれば電気掃除機を使用するユーザが任意のタイミングでフィルタ手段の清掃を行なうことができるので都合がよい。しかしながら、停止中のモータを回転させるには大きなトルクを必要とすることから、回転可能な弾性部材にモータが連結されている状態でユーザが操作部材を操作するには大きな力を必要とし、無理に回転させようとすると各連結部に過大な力がかかり部品を破損するおそれがあるという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、外部から回転部を回転させる操作を行なう場合の各部品の破損を抑制できる、集塵装置を提供することである。
本発明に係る集塵装置は、塵埃を含む空気を流通させ、空気から塵埃を分離する集塵装置である。集塵装置は、空気を濾過するフィルタと、回転可能に設けられ、回転時にフィルタに衝突してフィルタに付着した塵埃を除去する、フィルタ除塵部材と、電力を供給されてフィルタ除塵部材に回転駆動力を作用させるモータと、集塵装置の外部からの操作によりフィルタ除塵部材を回転させる操作部材と、操作部材とフィルタ除塵部材との間に介在するクラッチ部とを備える。クラッチ部は、モータがフィルタ除塵部材と係合してフィルタ除塵部材を回転駆動可能な状態において操作部材を操作したとき、操作部材からフィルタ除塵部材への動力伝達を遮断する。
また、クラッチ部は、モータによってフィルタ除塵部材が回転しているとき、操作部材とフィルタ除塵部材との係合を解除して、フィルタ除塵部材から操作部材への回転力の伝達を遮断してもよい。
また、クラッチ部は、ワンウェイクラッチを有し、ワンウェイクラッチは、操作部材の操作によるフィルタ除塵部材を一方向へ回転させる動力をフィルタ除塵部材へ伝達し、操作部材の操作によるフィルタ除塵部材を他方向へ回転させようとする動力のフィルタ除塵部材への伝達を遮断してもよい。
本発明に係る電気掃除機は、上記のいずれかの局面の集塵装置を備える。
本発明の集塵装置によると、モータが回転部と係合して回転部を回転駆動可能な状態において操作部材を操作したとき、クラッチ部によって、操作部材から回転部への動力伝達を遮断することができる。したがって、ユーザが操作部材を操作するときに、回転部に係合したモータを回転させようとして過大なトルクを作用させることを防止でき、掃除機の各部品に過大な力が作用して破損することを回避することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電気掃除機の外観図である。図2は、本発明の実施の形態に係るサイクロン集塵装置の内部構造を説明するための断面図である。図3は、底蓋が閉じた状態のサイクロン集塵装置の斜視図である。図4は、底蓋が開いた状態のサイクロン集塵装置の斜視図である。図5は、サイクロン集塵装置の内部構造を螺旋状回転圧縮部を中心として説明するための断面図である。図6は、サイクロン集塵装置の螺旋状回転圧縮部への回転力伝達経路を説明するための断面図である。
まず、図1を用いて、電気掃除機Xの概略構成について説明する。図1に示すように、電気掃除機Xは、掃除機本体部1、吸気口部2、接続管3、接続ホース4、操作ハンドル5を備える。掃除機本体部1には、図示しない電動送風機、サイクロン集塵装置Y、図示しない制御装置などが内蔵されている。サイクロン集塵装置Yの詳細は後述する。
上記電動送風機は、吸気を行なうための送風ファンおよび送風ファンを回転駆動する送風駆動モータを有している。上記制御装置は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの制御機器を有し、電気掃除機Xを統括的に制御する。具体的には、制御装置では、ROMに記憶された制御プログラムに従って、CPUが各種の処理を実行する。
掃除機本体部1は、掃除機本体部1の前端に接続された接続ホース4と、接続ホース4に接続された接続管3とを介在させて、吸気口部2に接続されている。したがって、電気掃除機Xでは、掃除機本体部1に内蔵された上記電動送風機が作動することにより、吸気口部2からの吸気が行なわれる。そして、吸気口部2から吸気された空気は、接続管3および接続ホース4を経由してサイクロン集塵装置Yに流入する。サイクロン集塵装置Yでは、吸い込まれた空気から塵埃が遠心分離される。サイクロン集塵装置Yで塵埃が分離された後の空気は、掃除機本体部1の後端に設けられた図示しない排気口から排出される。
操作ハンドル5には、ユーザが電気掃除機Xの稼動の有無や運転モードの選択操作などを行なうための、図示しない操作スイッチが設けられている。また、その操作スイッチの近傍には、電気掃除機Xの現在の状態を表示するLED(Light Emitting Diode)などの図示しない表示部も設けられている。
以下、図2〜図6を参照しつつ、サイクロン集塵装置Yについて詳説する。なお、図3および図4では、わかりやすいようにサイクロン集塵装置Yの内部を透視して図示している。図2に示すように、サイクロン集塵装置Yは、概略円筒形状に形成され、筐体10、集塵容器11(捕集容器の一例)、内筒12、上部フィルタユニット13、塵埃受部14および図3に示す除塵駆動機構15などを備えて概略構成される。筐体10は、集塵容器11の開口部を覆う上蓋の一例である。
サイクロン集塵装置Yでは、集塵容器11、内筒12、上部フィルタユニット13、および塵埃受部14が、略円筒状の集塵容器11の垂直方向に延びる中心軸である垂直中心軸Pを中心に、同軸上に配置されている。また、サイクロン集塵装置Yは、掃除機本体部1に対して着脱可能に構成されている。集塵容器11の内部には、内筒フィルタ122を備えた内筒12が配置されている。
サイクロン集塵装置Yの下部に配置された集塵容器11は、内周面11cが略円筒状で、且つ外形も略円筒状の容器である。集塵容器11は、サイクロン集塵装置Yの筐体10に対し着脱可能に構成されている。集塵容器11の底部には、図2〜図4に示すように底蓋310が開閉自在に取り付けられている。図3は底蓋310が閉じた状態を、図4は底蓋310が開いた状態を示す。ユーザは、掃除機本体部1からサイクロン集塵装置Yを取り出した後、底蓋310を図4に示すように開いて、開口311を経由させて集塵容器11内の塵埃を外部に放出して、塵埃を廃棄する。
なお、サイクロン集塵装置Yの筐体10と集塵容器11との間には、環状のシール部材161が設けられている。このシール部材161により、筐体10および集塵容器11の間からの空気の漏れが防止される。
また、集塵容器11の底蓋310には、内筒12に取り付けられた後述の回転軸部123bに嵌合する、嵌合部11aが設けられている。嵌合部11aの外周部には、内筒12の回転軸部123bとの隙間を埋めるための環状のシール部材11bが設けられている。このシール部材11bにより、回転軸部123bおよび底蓋310の間からの空気の漏れが防止される。
さらに、集塵容器11には、接続ホース4(図1参照)が接続される接続部111が設けられている。吸気口部2から接続管3および接続ホース4を通じて吸い込まれた空気は、接続部111から集塵容器11内に流入する。
このサイクロン集塵装置Yでは、接続部111の集塵容器11への空気流入口111aは、略円筒状の集塵容器11の円周部に設けられており、接続ホース4から流入する空気が集塵容器11内で旋回するように形成されている。具体的には、空気流入口111aが集塵容器11の接線方向に向くように形成されていることで、集塵容器11では、空気流入口111aから吸い込まれた空気が集塵容器11の内周面11cに沿って旋回する。
このとき、旋回する空気に含まれる比較的大きい捕集対象物である綿ホコリなどの塵埃は、旋回による遠心力で集塵容器11の内周面11cに押し付けられ、内周面11cから抵抗を受けるために旋回の速度を失って、旋回空気から分離(遠心分離)されて集塵容器11の底に落下する。空気流入口111aから吸い込まれた空気に含まれる塵埃は、集塵容器11において空気から遠心分離され、集塵容器11の底部の集塵部105に収容され捕集される。つまり、サイクロン集塵装置Yは、塵埃を含む空気を流通させ、旋回により気流から塵埃を遠心分離させる、サイクロン分離装置として機能する。
一方、塵埃が分離された後の空気は、矢印112aで示す排気経路112に沿って集塵容器11から流出し、流出口113を経由して、掃除機本体部1に設けられた図示しない排気口から外部に排出される。ここで、集塵容器11から排気口までの排気経路112上には、内筒12、塵埃受部14および上部フィルタユニット13が順に配置されている。集塵容器11内の空気は、集塵容器11に設けられた内筒12を経由して集塵容器11から排出される。集塵容器11から排出された空気は、内筒フィルタ122および上部フィルタユニット13を経て、流出口113から集塵容器11の外部へ排気される。
このとき、空気流中の比較的小さい捕集対象物である塵埃は、内筒フィルタ122、上部フィルタユニット13などにおいて捕集される。比較的細かい塵埃は、内筒12および上部フィルタユニット13に設けられたフィルタによって取り除かれる。集塵容器11から流出した比較的細かい塵埃を含む空気は、内筒フィルタ122および上部フィルタユニット13を経由してサイクロン集塵装置Yの内部を流通する。内筒フィルタ122および上部フィルタユニット13において、空気から塵埃がさらに分離される。内筒フィルタ122および上部フィルタユニット13は、フィルタ手段の一例である。
内筒12は、集塵容器11内に配置された円筒状の部材である。内筒12は、塵埃受部14によって回転可能に支持されている。具体的に、内筒12は、内筒12の上端に設けられた環状の凹部12aが、塵埃受部14の下端に設けられた環状の支持部14cに支持されることにより、垂直中心軸Pの周りに回転可能な状態で吊り下げられている。なお、内筒12を回転可能に支持する構成は、これに限られるものではない。たとえば、内筒12の上下の端部を軸支することが一例として考えられる。
内筒12の上端には、後述の傾斜除塵部材134に設けられた係合部134cに係合する複数の連結部12bが設けられている。連結部12bは、内筒12の上端の開口縁部から上方に突出した、内筒12に設けられたリブの一端部である。内筒12は、連結部12bおよび係合部134cの係合によって、傾斜除塵部材134に一体回転可能に連結されている。これにより、内筒12は、傾斜除塵部材134に連動して回転する。なお、内筒12および傾斜除塵部材134の連結構造はこれに限られない。たとえば、内筒12および傾斜除塵部材134各々に設けられた嵌合部を嵌合させることにより一体回転可能に連結する構成が考えられる。
また、内筒12の上部には、集塵容器11で塵埃が遠心分離された後の空気を、上部フィルタユニット13に向けて排気するための内筒排気口121が形成されている。内筒12の外側には、内筒12の円筒面全体を覆う円筒状に形成された、内筒フィルタ122が設けられている。内筒フィルタ122は、内筒フィルタ122を通過して流れる空気を濾過する。たとえば、内筒フィルタ122は、メッシュ状のエアフィルタなどである。
内筒12の下部には、集塵容器11内の塵埃を圧縮するための螺旋状回転圧縮部123が設けられている。螺旋状回転圧縮部123は、垂直中心軸Pの周りに回転可能に設けられている。図2〜図4に示すように、螺旋状回転圧縮部123は、螺旋状曲面を備えた螺旋部123a、回転軸部123b、円盤状遮蔽部材123cを有する。回転軸部123bは、集塵容器11の底部に設けられた嵌合部11aに嵌合される中空円筒である。
円盤状遮蔽部材123cは、集塵容器11内において、後述する旋回流の遠心分離力により塵埃を分離する上側空間の部分(分離部104)と、塵埃を蓄積する下側空間の部分(集塵部105)との仕切りの役割を果たす。円盤状遮蔽部材123cは、集塵容器11内に収納された内筒12の下端に、一体的に接合されている。分離部104と集塵部105との境界部である円盤状遮蔽部材123cは、集塵部105に収容された塵埃の再飛散を抑制し、捕集した塵埃が巻き上がり内筒フィルタ122が詰まることを防いでいる。また、円盤状であるため、サイクロン気流中に含まれる塵埃が円盤状遮蔽部材123cに引っかかることがなく、集塵容器11の底部の集塵部105へ塵埃を効率的に誘導できる。
回転軸部123bの円筒面には、螺旋部123a(圧縮部材の一例)が設けられている。螺旋部123aは、回転軸部123bを中心として、集塵部105の底面に向かって螺旋状に延び、その上下面が垂直中心軸Pを中心とする螺旋状曲面を備えて、上下の螺旋状曲面に挟まれて湾曲した板状に形成されている。螺旋部123aは、後述するように内筒12が回転されるとき、集塵容器11内に蓄積され、集塵容器11の内周面に接触して回転に対する抵抗を受けている塵埃を、螺子の運び作用によって集塵容器11の底部へ向かって移動させる。このとき、螺旋部123aの螺旋状曲面が、当該螺旋状曲面を螺子と想定したときに螺旋部123aの回転により螺子が後退するように形成されていることにより、この螺旋状曲面でゴミを圧縮することができる。
螺旋部123aは、円盤状遮蔽部材123cから下方に向かってほぼ垂直に伸びる回転軸部123bを中心にして、集塵容器11の底面に向かって始端(円盤状遮蔽部材123cとの接続部)から終端(下端)までが1周分以上、回転軸部123bの周囲に巻き付くように形成されている。上記巻き付き量の望ましい数字としては、回転軸部123bの1.6周分である。このような回転軸部123bの周囲への巻き付きによって、螺旋部123aには、集塵容器11の内周面に沿ったサイクロン旋回気流(図6に矢印Aで示す)の回転方向に沿って下方に向かって傾斜する、螺旋状の旋回面が形成されている。
螺旋部123aの螺旋状曲面は、図5に示す矢印Aの旋回気流と同様の傾斜方向をもって形成されていることが好ましい。このとき、螺旋部123aを矢印Aの旋回と反対方向に回転させることで、螺旋部123aを螺子と想定したとき螺子が後退する方向に螺旋部123aが回転することになる。そのため集塵容器11内の塵埃は、集塵容器11の内周面11cとの摩擦によって、集塵容器11底部へ移動する。但し、螺旋部123aの螺旋状曲面を、集塵容器11の内周面に沿って旋回する気流の傾き方向とは反対の方向に傾斜させることも可能である。この場合は、螺旋部123aの回転方向を図5矢印Aの旋回気流の旋回方向と同一方向とすればよい。
さらに、内筒12が回転するとき螺旋部123aも回転し、このとき集塵容器11の底部の集塵部105まで移動した塵埃は、底蓋310との間で生じる摩擦によって、回転軸中心から外周側に向かって押し出されて圧縮されることになる。このようにすれば、塵埃が螺旋部123aの回転によって固く圧縮されるので、集塵容器11の塵埃の蓄積可能量を増加させることができる。したがって、たとえば集塵容器11の小型化を実現することが可能である。また、固く圧縮された塵埃は容易に解けないので、取り出し時にも空気中に飛散する問題がなく、そのままの形でゴミとして廃棄することができる。
円盤状遮蔽部材123cとその下部の螺旋部123aとの外径は、ほぼ同じで、分離部104の内径より小さい。円盤状遮蔽部材123cの外周と集塵容器11の内壁との間には、略円筒状の隙間(クリアランス)106が存在している。隙間106は、分離部104において分離したある程度の体積を持つ塵埃を集塵部105へスムーズに移動することができ、かつ一度集塵部105に移動し蓄積された塵埃が巻き上がり内筒フィルタ122を詰まらせることのないために、適した値に形成される。実験によれば、隙間106の寸法は、13mm程度が望ましいことがわかった。
また、円盤状遮蔽部材123cは、高さ方向に所定の厚みを持つ。円盤状遮蔽部材123cの高さ方向の厚みは、分離部104における遠心分離性能に影響し、本実施例では、実験により求めた13mm程度としている。
螺旋状回転圧縮部123の螺旋部123aの終端(下端)と底蓋310との間には、隙間(クリアランス)108(図2参照)が介在している。これにより、塵埃を回転軸中心から外側に向け押し出し圧縮する処理量を、大幅に増加することができる。隙間108の幅は、集塵部105の底部に押し付けられ圧縮された塵埃が螺旋部123aの終端と底蓋310との間に詰まることによる破損や、異物などの詰まりを起こすことを防ぐために適した値である。本実施例では、IEC(International Electrotechnical Commission)規格に基づくDMT(Deutsche Montan Technologie GmbH)標準ゴミTYPE8を試験ゴミとして10g使用した実験により隙間108の幅を求め、隙間108の幅を6〜13mm程度としている。
内筒12の内筒フィルタ122で濾過された後の空気は、内筒12内を経由して、サイクロン集塵装置Yの上部に配置された上部フィルタユニット13に導かれる。図2に示すように、上部フィルタユニット13は、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)131、フィルタ除塵部材132および傾斜除塵部材134などを有している。HEPAフィルタ131は、内筒12から排気されて排気経路112上を流れる空気をさらに濾過する、エアフィルタの一種である。
HEPAフィルタ131は、垂直中心軸Pの周りに環状に配置固定された複数枚のフィルタの集合で構成されている。HEPAフィルタ131に含まれた複数枚のフィルタ各々は、たとえば図2に示すような骨組みに固定され、略水平方向に凹凸を繰り返すプリーツ状に配置されている。これにより、HEPAフィルタ131におけるフィルタ面積が十分に確保されている。なお、HEPAフィルタ131の下端と筐体10との間には、環状のシール部材162が設けられている。これにより、HEPAフィルタ131と筐体10との間の空気の漏れが防止される。
図2に示すように、HEPAフィルタ131の中央には中空部131aが形成されており、中空部131aには後述の連結部133が嵌挿されている。連結部133は、支持部131bによって吊り下げられるように、回転可能に支持されている。支持部131bは、連結部133の上端部に螺着されている。
前述したように、サイクロン集塵装置Yでは、内筒フィルタ122およびHEPAフィルタ131の二段階で空気を濾過することにより、塵埃の捕集力が高められている。但し、HEPAフィルタ131に塵埃が堆積して目詰まりが生じると、空気の通過抵抗が大きくなり、図示しない電動送風機の負荷が大きくなり吸塵力が低下するおそれがある。そこで、上部フィルタユニット13には、HEPAフィルタ131に付着した塵埃を除去するフィルタ除塵部材132が設けられている。
フィルタ除塵部材132は、HEPAフィルタ131の中央の中空部131aに設けられた連結部133に取り付けられている。フィルタ除塵部材132は、連結部133とともに、支持部131bによって回転可能に支持されている。
フィルタ除塵部材132は、HEPAフィルタ131の上端部に接触するようにHEPAフィルタ131に沿って所定間隔で配置された接触部132a(図5参照)を有している。接触部132aは板バネ状の弾性部材である。接触部132aは、1つであっても複数設けられていてもよく、また板バネ状の弾性部材に限られるものではない。フィルタ除塵部材132の外周部には、ギヤ132bが形成されている。
連結部133の下端部には、傾斜除塵部材134が螺着されている。フィルタ除塵部材132と傾斜除塵部材134とは、連結部133を介在させて、一体回転可能に連結される。傾斜除塵部材134およびHEPAフィルタ131の間には、隙間を埋める環状のシール部材163が設けられている。これにより、傾斜除塵部材134およびHEPAフィルタ131の間からの空気の漏れが防止される。
図6に示すように、サイクロン集塵装置Yに設けられた除塵駆動機構15は、掃除機本体部1側に設けられた除塵駆動モータ151(駆動手段の一例)を有している。除塵駆動モータ151は、回転軸152回りに回転する。除塵駆動モータ151の回転軸152には図示しない減速器が連結されており、減速器にはギヤ15aが連結されている。フィルタ除塵部材132のギヤ132bは、ギヤ15aと噛合している。
除塵駆動機構15では、除塵駆動モータ151の回転力が上記減速器を介してギヤ15aに伝達される。除塵駆動機構15のギヤ15aの回転力は、フィルタ除塵部材132のギヤ132bに伝達される。これにより、フィルタ除塵部材132が回転する。フィルタ除塵部材132は、回転可能に設けられた回転部の一例である。フィルタ除塵部材132の回転は、前述したように、傾斜除塵部材134に伝達され、傾斜除塵部材134と一体に回転する内筒12および内筒12と一体の螺旋状回転圧縮部123が垂直中心軸Pの周りに回転する。
フィルタ除塵部材132が回転されると、フィルタ除塵部材132に設けられた接触部132aの各々は、プリーツ状に形成されたHEPAフィルタ131に断続的に衝突して振動を与える。HEPAフィルタ131に付着した塵埃は、フィルタ除塵部材132から与えられる振動によって叩き落とされる。
塵埃受部14は、接触部132aのHEPAフィルタ131への接触によってHEPAフィルタ131から落下する塵埃を受ける。塵埃受部14の中央部には、下側の内筒12に向かって開口する、開口14aが形成されている。また塵埃受部14は、開口14aに向かって傾斜しているテーパ状の斜面であるテーパ面14bを有する。テーパ面14bの表面と対向するように、ワイパー141(図5参照)が設けられている。
ワイパー141は、テーパ面14bの表面を掃拭して、HEPAフィルタ131から塵埃受部14に落下した微細な塵埃を集塵容器11内に導くための部材である。ワイパー141のテーパ面14bに対向する側(すなわち、テーパ面14bの表面を掃拭して塵埃受部14に落下した塵埃を掃き出す側)は、たとえば弾性材料や可撓性を有する材料によって形成されている。
ワイパー141は、フィルタ除塵部材132の回転と同期して回転する。清掃具としてのワイパー141は、回転しながらテーパ面14bの表面を掃拭し、HEPAフィルタ131から落下する塵埃を掃き出して、塵埃をテーパ面14bの表面から除去する。掃き出された塵埃は、内筒12の内部を通って、螺旋状回転圧縮部123の回転軸部123bの内部に落下する。図4に示すように底蓋310を開けることで、回転軸部123b内部の塵埃を廃棄することができる。
除塵駆動モータ151は、HEPAフィルタ131に付着した塵埃を除去するフィルタ除塵部材132を駆動する駆動手段として機能し、また塵埃受部14のテーパ面14bから塵埃を除去する傾斜除塵部材134を駆動する駆動手段として機能する。除塵駆動モータ151が作動されるタイミングは、たとえば電気掃除機Xにおける集塵動作の開始前や終了後であることが望ましい。これにより、電気送風機による吸気によってHEPAフィルタ131に下流側への気流がない状態で、HEPAフィルタ131の除塵を効果的に行なうことができる。
なお、本実施の形態では、除塵駆動モータ151によって螺旋状回転圧縮部123が回転される場合を例に挙げているが、除塵駆動モータ151以外の別のモータによって、螺旋状回転圧縮部123を回転させることも当然考えられる。上部フィルタユニット13の除塵と、螺旋状回転圧縮部123の回転による塵埃の圧縮とを別々に行ないたい場合には、このような別駆動の方を採用することも考えられる。
本実施の形態のサイクロン集塵装置Yでは、電力を供給されてフィルタ除塵部材132に回転駆動力を作用させる除塵駆動モータ151に加え、掃除機本体部1の外部からの操作によりフィルタ除塵部材132を手動で回転させることのできる操作部材が設けられている。以下、操作部材の詳細について説明する。図7は、操作部材の構成について示す断面斜視図である。
図2および図7に示すように、サイクロン集塵装置Yの上面外側には、取っ手314が配置されている。掃除機本体部1に対し着脱自在なサイクロン集塵装置Yが掃除機本体部1に組み付けられている状態で、取っ手314は、サイクロン集塵装置Yの外部(すなわち掃除機本体部1の外部)から操作可能とされている。外部から操作可能な操作部材は、取っ手314を含んで構成される。取っ手314は、回転ハンドル320の上面側に、たとえばボルトを用いた螺着などにより固定されている。取っ手314を回転させる操作によって、回転ハンドル320も取っ手314と一体として回転する。回転ハンドル320の下面側には、下方へ突き出したハンドルギヤ322が形成されている。
取っ手314および回転ハンドル320は、上部フィルタユニット13を内部に備えた上部筐体312の上面に設けられている。取っ手314および回転ハンドル320は、上部筐体312とは独立して垂直中心軸Pの回りに回転可能である。回転ハンドル320の下面と上部筐体312の上面との間に、上側クラッチ部材330が設けられている。上側クラッチ部材330を上方から見た斜視図を図8に、下方から見た斜視図を図9に示す。上側クラッチ部材330の外周面には、ハンドルギヤ322と噛み合う上部ギヤ332が形成されている。
ハンドルギヤ322には、上部ギヤ332と噛み合う歯が下向きに形成されており、上部ギヤ332には、ハンドルギヤ322と噛み合う歯が上向きに形成されている。ハンドルギヤ322の、上部ギヤ332と噛み合う噛合面323は、斜面を構成する。上部ギヤ332の、ハンドルギヤ322と噛み合う噛合面333は、同じく斜面を構成する。つまり、ハンドルギヤ322の噛合面323と、上部ギヤ332の噛合面333とは、垂直方向に延びる垂直中心軸Pに対して傾斜しており、噛合面323,333の垂直中心軸Pに対する傾斜角度は略等しい。ハンドルギヤ322と、上部ギヤ332とは、同じ方向の斜面を接して対向している。
上側クラッチ部材330の下側には、下方へ突き出した下辺部336が設けられており、下辺部336の内部には、下辺部336の下側表面から上方へ向かって、ネジ穴334が形成されている。上側クラッチ部材330の最外周部には、円環形状のスリーブ部338が形成されており、下辺部336とスリーブ部338との間には、下側へ向かって開口する溝部339が形成されている。
上部筐体312の中央部には、貫通孔部319が形成されている。上側クラッチ部材330の下辺部336は、この貫通孔部319を貫通可能なように形成されている。すなわち、貫通孔部319の内径は、下辺部336の外径に対して大きくなるように形成されている。上部筐体312の上面側には、貫通孔部319の周縁部を形成する内壁部318aと、内壁部318aの外周側の円環形状の外壁部318bとが立設されている。内壁部318aと外壁部318bとの間には、溝部317が形成されている。
上部筐体312の上面と上側クラッチ部材330との間には、スプリング340が設けられている。スプリング340はコイルばねに代表されるばね部材であるが、たとえばゴムに代表される弾性部材などの、上側クラッチ部材330を上方へ付勢する任意の付勢手段を、ばね部材に換えて用いることもできる。スプリング340の上端部は上側クラッチ部材330に形成された溝部339に嵌入されており、スプリング340の下端部は上部筐体312に形成された溝部317に嵌入されている。また、上部筐体312の下面側の、貫通孔部319の周縁部には、下方へ突き出したカバーギヤ316が形成されている。
上部筐体312の下面側には、下側クラッチ部材350が配置されている。下側クラッチ部材350を上方から見た斜視図を図10に、下方から見た斜視図を図11に示す。下側クラッチ部材350の外周部は両面ギヤとされている。すなわち、下側クラッチ部材350の外周部の上面側には、カバーギヤ316と噛み合う下部上面ギヤ352が形成されており、下側クラッチ部材350の外周部の下面側には、下側へ突き出した下部下面ギヤ354が形成されている。
カバーギヤ316は、上部筐体312に形成されており、固定されている。一方、下部上面ギヤ352は、回転可能に設けられている下側クラッチ部材350に形成されている。下部上面ギヤ352およびカバーギヤ316は、下側クラッチ部材350が上部筐体312に対し一方向にのみ回転可能であって、他方向へ回転しようとすると下側クラッチ部材350が上部筐体312に係止されロックされて他方向への回転が不可能であるように形成されている。つまり、下部上面ギヤ352およびカバーギヤ316は、下側クラッチ部材350を一方向にのみ回転できるようにする、ワンウェイクラッチを形成している。
たとえば、カバーギヤ316の下部上面ギヤ352と噛み合う噛合面316a、および、下部上面ギヤ352のカバーギヤ316と噛み合う噛合面353を斜面として形成し、この斜面と垂直中心軸Pに平行な面とを含むように、カバーギヤ316および下部上面ギヤ352の歯を形成することができる。この場合は、図7および図10に示す下側クラッチ部材350が時計回り方向に回転しようとするとき、噛合面353が噛合面316aに対して摺動して、下側クラッチ部材350が回転しながら下方へ移動して、カバーギヤ316と下部上面ギヤ352との結合が解除される。その結果、下側クラッチ部材350が上部筐体312に対して回転可能となる。これに対し、下側クラッチ部材350が反時計回り方向に回転しようとするとき、噛合面353,316a同士の摺動は発生せず、垂直中心軸Pに平行な面同士が衝突して下側クラッチ部材350の回転を妨げ、下側クラッチ部材350は上部筐体312に対して回転不可能である。
このようにすれば、下側クラッチ部材350が一方向の例である時計回り方向に回転するように取っ手314を回転させたときは、下方へ移動した下側クラッチ部材350が支持部131bと連結されて、下側クラッチ部材350から支持部131bに回転駆動力が伝達される。一方、下側クラッチ部材350が他方向の例である反時計回り方向に回転するように取っ手314を回転させたときは、下側クラッチ部材350は回転不能であって、支持部131bへの回転駆動力の伝達が遮断される。
そのため、取っ手314を逆回転させた場合でも、支持部131bおよびフィルタ除塵部材132、また、連結部133を介在させて連結された傾斜除塵部材134および内筒12をさらに介在させて連結された螺旋状回転圧縮部123が、逆回転することを防止することができる。したがって、逆回転されたサイクロン集塵装置Yの各部が破損する不具合を防止することができる。また、集塵部105内の塵埃を圧縮する螺旋部123aが逆回転すると、集塵容器11内に塵埃が再飛散して内筒フィルタ122が詰まる場合があるが、螺旋状回転圧縮部123および螺旋部123aの逆回転を防止することにより、塵埃の再飛散を抑制することができる。
図7および図10に示すように、下側クラッチ部材350の上面側の中央部には、上方へ突出した突起部358が形成されている。突起部358は、上部筐体312の貫通孔部319を貫通可能なように形成されている。図9および図10を参照して、下側クラッチ部材350の突起部358は、上側クラッチ部材330の下辺部336と嵌合可能な形状に形成されている。下辺部336と突起部358とを嵌合させた状態で、上側クラッチ部材330と下側クラッチ部材350とは一体に結合され、一体として回転可能、かつ、一体として上下方向に往復動可能となる。
図12は、上部クラッチ部材と下部クラッチ部材とを結合させた状態の斜視図である。図12では、上部筐体312に組み付けられていない状態で下辺部336が突起部358の内部に挿通されて、下側クラッチ部材350と上側クラッチ部材330とがスプリング340を介在させて結合された様子が図示されている。上部筐体312は図12には図示されていない。図12ではスプリング340の下端部が下側クラッチ部材350に当接しているが、実際に上部筐体312に組み付けられた状態では、スプリング340の下端部は上部筐体312の上面に当接する。図7に示すボルト356が、下側クラッチ部材350を貫通して、上側クラッチ部材330に形成されたネジ穴334に螺合されることにより、上側クラッチ部材330および下側クラッチ部材350は一体的に固定される。
上述したように、HEPAフィルタ131の中央には中空部131aが形成されており、中空部131aには連結部133が嵌挿されている。連結部133の下端部にはネジ穴133aが形成され、上端部にはネジ穴133cが形成されている。ネジ穴133aにボルト133bが螺着されて、ワイパー141を含む傾斜除塵部材134が連結部133に固定されている。ネジ穴133cにボルト133dが螺着されて、支持部131bが連結部133に固定されている。これにより、フィルタ除塵部材132と傾斜除塵部材134とは、連結部133を介在させて、一体回転可能に連結されている。支持部131bの上面側には、下側クラッチ部材350の下部下面ギヤ354と噛み合うクリーニングギヤ360が形成されている。
ハンドルギヤ322と上部ギヤ332とは、咬み合いクラッチを形成する。咬み合いクラッチとは、クラッチ面に互いに咬み合うように形成された凹凸形状の爪部を設け、この爪部を咬み合わせることにより回転力を伝達し、爪部を離すことにより回転力を遮断して、断続的に動力を伝える方式のクラッチである。下部下面ギヤ354とクリーニングギヤ360とは、同じく咬み合いクラッチを形成する。フィルタ除塵部材132に対し一体回転する支持部131bと、取っ手314との間に、ハンドルギヤ322および上部ギヤ332により形成される咬み合いクラッチ、ならびに、下部下面ギヤ354およびクリーニングギヤ360により形成される咬み合いクラッチを含む、クラッチ部が介在している。
図13は、取っ手回転中の上側クラッチ部材および下側クラッチ部材の配置を示す、サイクロン集塵装置の断面図である。図14は、図13中のXIV−XIV線に沿う、サイクロン集塵装置の断面図である。上述したようにハンドルギヤ322の噛合面323と、上部ギヤ332の噛合面333とは、斜面同士である。そのため、取っ手314を回転させることによりハンドルギヤ322が回転すると、ハンドルギヤ322の噛合面323が上部ギヤ332の噛合面333を押圧して、上部ギヤ332が形成された上側クラッチ部材330に対し回転方向および下向き方向の荷重を作用させる。
これにより、上側クラッチ部材330は回転しながら下方に移動する。上側クラッチ部材330には、下側クラッチ部材350が螺着され一体化されているので、上側クラッチ部材330の回転により下側クラッチ部材350も回転する。下側クラッチ部材350の上面に形成された下部上面ギヤ352がカバーギヤ316と噛み合っている状態から下側クラッチ部材350が回転すると、カバーギヤ316の噛合面316aの傾斜の影響により、下部上面ギヤ352の噛合面353は噛合面316aに対して摺動して、下側クラッチ部材350は下方に移動する。
下側クラッチ部材350がカバーギヤ316の噛合面316aの長さ分だけ下方に移動し、カバーギヤ316の下端部を過ぎた後は、下側クラッチ部材350の下向きの移動はなくなり、下側クラッチ部材350は回転運動のみを行なう。下側クラッチ部材350の下面には下部下面ギヤ354が形成されており、下側クラッチ部材350の下方への移動に従って、下部下面ギヤ354も下方へ移動する。下側クラッチ部材350が回転運動に移行するときには、下部下面ギヤ354がクリーニングギヤ360と噛み合って、下側クラッチ部材350と支持部131bとの連結が行なわれている。
したがって、取っ手314を回転させることで下側クラッチ部材350と支持部131bとが連結されて、クリーニングギヤ360が形成された支持部131bに、取っ手314の回転が伝えられる。取っ手314の回転が、上側クラッチ部材330、下側クラッチ部材350および支持部131bを経由して、フィルタ除塵部材132に伝達される。ハンドルギヤ322および上部ギヤ332の歯たけは、下部上面ギヤ352およびカバーギヤ316の歯たけに比して、大きく形成されている。これにより、下部上面ギヤ352とカバーギヤ316との噛み合いが解除された後に、確実に上側クラッチ部材330を回転させ、下側クラッチ部材350を経由して支持部131bに取っ手314からの回転駆動力を確実に伝達することができる。
フィルタ除塵部材132が回転するとき、連結部133および傾斜除塵部材134も一体として回転する。また、傾斜除塵部材134の係合部134cが内筒12の連結部12bと係合しているので、内筒12および内筒12と一体に連結された螺旋状回転圧縮部123も連動して回転し、螺旋部123aが回転する。
図15は、取っ手停止中の上側クラッチ部材および下側クラッチ部材の配置を示す、サイクロン集塵装置の断面図である。図16は、図15中のXVI−XVI線に沿う、サイクロン集塵装置の断面図である。ユーザが取っ手314の回転を中止して取っ手314から手を離すと、上側クラッチ部材330と上部筐体312との間に配置されたスプリング340の弾性力によって、上側クラッチ部材330が上方へ押し上げられ、上側クラッチ部材330と一体の下側クラッチ部材350も上方へ移動する。このとき、下側クラッチ部材350の下面の下部下面ギヤ354と、支持部131bに形成されたクリーニングギヤ360と噛み合いが解除される。これにより、支持部131bと下側クラッチ部材350とは連結解除され、フィルタ除塵部材132と取っ手314との係合が解除されて、フィルタ除塵部材132から取っ手314への回転力の伝達が遮断された状態となる。
すなわち、取っ手314を操作しない限り、下側クラッチ部材350と支持部131bとは連結されていない開放状態にあることになる。下側クラッチ部材350の下部下面ギヤ354と、支持部131bのクリーニングギヤ360とは、常時開放型の咬み合いクラッチを構成している。取っ手314を回転させる操作によって下部下面ギヤ354とクリーニングギヤ360とが結合される。そのため、除塵駆動モータ151によってフィルタ除塵部材132を回転駆動しているとき、取っ手314とフィルタ除塵部材132との係合が解除されており、その結果、フィルタ除塵部材132から取っ手314への回転力の伝達が遮断されている。したがって、除塵駆動モータ151によってフィルタ除塵部材132が回転されても、取っ手314が回転しないので、除塵駆動モータ151の回転中に取っ手314に触れても危険は生じることなく安全である。
以上のように構成された電気掃除機の動作について、以下に説明する。電気掃除機Xの電源を入れて、掃除機本体部1に内蔵されている電動送風機を起動して吸引動作を開始し、吸気口部2から塵埃を含む空気を吸込む。塵埃を含んだ空気は、吸気口部2から接続管3および接続ホース4を通って、掃除機本体部1内部のサイクロン集塵装置Yに導入される。電動送風機により吸引された空気は、分離部104の周方向に形成された接続部111の空気流入口111aから、集塵容器11の分離部104に吸い込まれる。
集塵容器11の分離部104に流入した気流は、図5の矢印Aのように、分離部104の円筒状の内周面11cに沿って高速で旋回する。旋回気流中の比較的大きい塵埃には遠心力が作用して気流から分離され、集塵容器11の内壁へ押し付けられる。その後気流は旋回しながら、集塵部105に入る。図5において二点鎖線で示す矢印Aのように旋回する気流(主流)は、集塵部105の底面に到達した後は上昇に転じる。
図5の例では、この螺旋状回転圧縮部123の周りの隙間107を旋回する気流の回転方向と螺旋状回転圧縮部123の螺旋部123aの傾き方向とが一致しており、サイクロン旋回気流を妨げることがない。このため、圧力損失が少なく塵埃の効率的な遠心分離が可能であり、高い吸い込み仕事率が得られる。また、上記主流により運ばれる塵埃は、螺旋部123aの終端部(下端部)と底蓋310との間の隙間108に引っかかり(トラップされ)、蓄積され、螺旋部123aの螺旋形状の湾曲面に沿って下側から順に積層されていく。このため、さらに圧力損失の増加を防ぐことができる。
さらに、螺旋状回転圧縮部123のまわりの隙間107を旋回する気流の回転方向と螺旋状回転圧縮部123の螺旋部123aの傾き方向が一致しているため、蓄積および積層された塵埃は、気流によっても若干圧縮される。これにより、蓄積および積層された塵埃の体積が小さくなり、より効率的な塵埃捕集を達成できる。
次に、空気流による塵埃の蓄積と積層の作用について説明する。前述したように、吸引された塵埃は分離部104において分離され、隙間106(図2参照)を通り、集塵部105へ導かれる。集塵部105においては、塵埃は隙間107(図5参照)を通り、隙間108においてせき止められる(トラップされる)ことにより、蓄積される。塵埃は、螺旋状回転圧縮部123が回転されるごとに、既に蓄積された塵埃の上に積層されていく。そのため、このサイクロン集塵装置Yでは、螺旋部123aに沿って偏ることなく積層が成長していく。その結果、集塵部105内で塵埃が偏って蓄積されていくことがなく、従来の同容積の集塵部と比較して集塵可能容量が飛躍的に向上する。
また、螺旋部123aは、サイクロン旋回気流の回転方向に沿って下方に向かって傾斜する方向性をもつ螺旋形状とすることができる。この場合には、サイクロンの気流による圧縮効果も得られる。これにより、さらに集塵可能容量が向上する。
次に、螺旋状回転圧縮部123による塵埃の回転圧縮の作用について、具体的に説明する。図17は、螺旋状回転圧縮部の回転によって塵埃が圧縮および積層される状況を説明する、サイクロン集塵装置の断面図である。たとえば、送風駆動モータの駆動停止後(すなわち塵埃の吸引終了後)に、螺旋状回転圧縮部123を自動的に回転させることができる。
送風駆動モータの駆動が停止されると、気流が旋回を止める。送風駆動モータの駆動停止が確認された後、除塵駆動機構15が駆動されて除塵駆動モータ151が回転すると、上述したように内筒12、円盤状遮蔽部材123c、螺旋状回転圧縮部123、回転軸部123bが一体となって、垂直中心軸Pを中心として、図6に示す矢印D方向(上面から見て反時計回り方向)に回転する。このようにして、除塵駆動モータ151の回転が、図6に示す第1の回転軸152と第2の回転軸153とを介して、回転軸部123bに伝達される。
こうして螺旋状回転圧縮部123が回転すると、螺子の原理により、回転軸方向(図17に矢印Eで示す垂直下向き方向)に推力が発生する。この推力により、集塵部105に蓄積されている塵埃200(図17参照)は、回転軸方向に押し出され、集塵容器11の底蓋310に押し付けられることにより回転軸方向に圧縮される。
螺旋状回転圧縮部123の螺旋部123aの回転によって集塵容器11の底蓋310との間に蓄積した塵埃200に回転を与え、集塵部105内の塵埃200を圧縮する。塵埃200は一度圧縮されると、螺旋状回転圧縮部123の回転停止後、さらには、集塵容器11を解放して圧縮力が解除された後も、圧縮状態が保持される。したがって、塵埃200は集塵容器11の下部で保持されることになり、新たに吸引された塵埃201が上方から積層した場合でも、螺旋状回転圧縮部123の回転により、新たな塵埃をさらに圧縮でき効率的な連続圧縮を行なうことができる。
また、螺旋状回転圧縮部123が回転し圧縮動作を行なうものであるため、螺旋状回転圧縮部123の回転によって塵埃に軸回転中心から外側向きの力が発生する。そのため、塵埃は円筒状の回転軸部123bにはあまり付着しない傾向があり、メンテナンス性が飛躍的に高まる。さらに、塵埃が螺旋状回転圧縮部123に付着した場合においても、螺旋状回転圧縮部123が回転することによって、塵埃を下方へ押し出し圧縮する際に塵埃により剥がされていく。このように、螺旋状回転圧縮部123のメンテナンス性は非常に高い。
前述したように、圧縮後の塵埃はドーナツ型に固められ一体化しているため、ゴミ捨て時のゴミ飛散やこぼれ落ちなどを防ぐことができ、効率的なゴミ捨てが行なえる。
螺旋状回転圧縮部123の回転を、除塵駆動モータ151などの駆動手段によって行なうことにより、吸気を行なうための送風ファンを回転駆動する送風駆動モータの駆動中(すなわち吸引中)に、螺旋状回転圧縮部123を自動的に回転させることができる。この動作によって、塵埃を捕集および集積すると同時に塵埃を圧縮することができる。これにより、さらに効率的に塵埃を圧縮することができ、上記の効果がさらに高まる。また、一度に大量の塵埃を吸引した場合でも圧縮が可能なため、長時間連続して掃除を行なうことができる。
また、送風駆動モータの駆動中(吸引中)に螺旋状回転圧縮部123を間欠的に回転させることにより、塵埃の捕集と同時に圧縮を行なうことができるとともに、螺旋状回転圧縮部123を長い時間にわたって駆動し続けることがないため、消費電力の増加を防ぎ、駆動機構の寿命に伴う製品寿命を高めることができる。さらに、圧縮部駆動機構が駆動する際の騒音を低減することができ、より静かで使用しやすいサイクロン集塵装置が得られる。
さらに、サイクロン集塵装置Yを掃除機本体部1から取り外し、底蓋310を開放して開口311を経由してゴミ捨てを行なうときに、取っ手314を回転させることができる。取っ手314の回転により、上側クラッチ部材330、下側クラッチ部材350、支持部131bを経由して、フィルタ除塵部材132に回転力を作用させることができる。つまり、フィルタ除塵部材132がHEPAフィルタ131に振動を加えてHEPAフィルタ131に堆積した塵埃を落下させ、ワイパー141がテーパ面14bの表面を掃拭して塵埃をテーパ面14bの表面から除去することができ、内筒排気口121、内筒12の内部および回転軸部123bの内部を経由して、塵埃を外部へ廃棄することができる。
このとき同時に、取っ手314の回転により、支持部131bに螺着された連結部133、傾斜除塵部材134、内筒12を経由して、螺旋状回転圧縮部123に回転力を作用させ、螺旋部123aを回転させることができる。これによって、螺旋部123aの螺子の運び作用により螺旋部123aにより圧縮された塵埃がゆっくりと螺旋部123aの先端方向に運ばれ、底蓋310が開くことによって開放された集塵容器11の底部の開口311から外部に放出される。このように、操作者が取っ手314を回転することで塵埃がゆっくりと外部に押し出されるので、塵埃に含まれる細かい塵などが舞い上がったり飛散したりすることがなく、室内が塵などによって汚染されることがない。また、塵埃が螺旋部123aに絡まっている場合も、螺旋部123aの回転をさせることで絡まりを解くことができるので、塵埃を円滑に廃棄することができる。
一方、サイクロン集塵装置Yが掃除機本体部1に取り付けられている状態(すなわち、除塵駆動モータ151がフィルタ除塵部材132と連結されている状態)において、停止中の除塵駆動モータ151を回転させるためには大きなトルクを必要とする。つまり、除塵駆動モータ151と連結されているフィルタ除塵部材132、およびフィルタ除塵部材132に対し一体に固定されている支持部131bは、回転しにくくなっている。この状態でユーザが取っ手314を無理に回転しようとすると、上述したようにハンドルギヤ322の噛合面323と上部ギヤ332の噛合面333とは斜面同士であるので、噛合面323が噛合面333に対して摺動し、取っ手314および回転ハンドル320が上方に押し上げられ、その結果、取っ手314は空転する。
つまり、除塵駆動モータ151がフィルタ除塵部材132と係合し、除塵駆動モータ151がフィルタ除塵部材132を回転駆動可能な状態において、取っ手314を回転させる操作を行なったとき、ハンドルギヤ322および上部ギヤ332により形成される咬み合いクラッチが分離する。そのため、取っ手314は上側クラッチ部材330に対して空回りし、取っ手314からフィルタ除塵部材132への動力伝達が遮断されている。したがって、ユーザが取っ手314を操作するときに、除塵駆動モータ151を回転させようとして過大なトルクを作用させることを防止でき、支持部131b、下側クラッチ部材350または上側クラッチ部材330などの各部品に過大な力が作用して破損することを回避することができる。
また、たとえば異物の詰まりの発生、固く圧縮された塵埃が集塵部105内全体に詰め込まれた状態の発生などにより、螺旋状回転圧縮部123の回転が困難となっている不具合が発生している場合に、ゴミ捨てまたは塵埃を圧縮させようとして取っ手314を無理に回転させると、部品が破損する可能性がある。本実施の形態のサイクロン集塵装置Yでは、このような不具合の発生時にも取っ手314を上側クラッチ部材330に対して空転させることができるので、各部品に過大な負荷を作用させて部品が破損する問題を回避することができる。
これまでの説明においては、空気を捕集容器の内周面に沿って旋回させて塵埃を捕集するサイクロン集塵装置Yを例として説明したが、本発明の電気掃除機Xが備える集塵装置はサイクロン方式に限られるものではない。たとえば、塵埃を含む空気が通過するフィルタと、回転により当該フィルタの表面を掃拭する回転部としてのワイパーを有する集塵装置を、本発明の電気掃除機に適用してもよい。
また、本実施の形態では、回転部の一例として回転可能なフィルタ除塵部材132を有する例について説明したが、回転部はフィルタ除塵部材132に限られるものではない。たとえば、HEPAフィルタ131が回転可能に設けられており、サイクロン集塵装置Yの内部に固定された接触部132aに対してHEPAフィルタ131が相対回転して、HEPAフィルタ131から塵埃を除去する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、クラッチ部が咬み合いクラッチを含む例について説明したが、回転部への動力の伝達および遮断を自在に制御可能な構造であれば、たとえば摩擦クラッチ、電磁クラッチなどの任意の形式のクラッチを採用してもよい。また、クラッチ部が一方向に回転可能かつ他方向に回転しようとしたときロックされるワンウェイクラッチを含む例を説明したが、他方向には空転する機構を有するワンウェイクラッチを採用してもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る電気掃除機の外観図である。 本発明の実施の形態に係るサイクロン集塵装置の内部構造を説明するための断面図である。 底蓋が閉じた状態のサイクロン集塵装置の斜視図である。 底蓋が開いた状態のサイクロン集塵装置の斜視図である。 サイクロン集塵装置の内部構造を螺旋状回転圧縮部を中心として説明するための断面図である。 サイクロン集塵装置の螺旋状回転圧縮部への回転力伝達経路を説明するための断面図である。 操作部材の構成について示す断面斜視図である。 上側クラッチ部材を上方から見た斜視図である。 上側クラッチ部材を下方から見た斜視図である。 下側クラッチ部材を上方から見た斜視図である。 下側クラッチ部材を下方から見た斜視図である。 上部クラッチ部材と下部クラッチ部材とを結合させた状態の斜視図である。 取っ手回転中の上側クラッチ部材および下側クラッチ部材の配置を示す、サイクロン集塵装置の断面図である。 図13中のXIV−XIV線に沿う、サイクロン集塵装置の断面図である。 取っ手停止中の上側クラッチ部材および下側クラッチ部材の配置を示す、サイクロン集塵装置の断面図である。 図15中のXVI−XVI線に沿う、サイクロン集塵装置の断面図である。 螺旋状回転圧縮部の回転によって塵埃が圧縮および積層される状況を説明する、サイクロン集塵装置の断面図である。
符号の説明
1 掃除機本体部、10 筐体、11 集塵容器、11c 内周面、12 内筒、13 上部フィルタユニット、14 塵埃受部、15 除塵駆動機構、15a ギヤ、104 分離部、105 集塵部、122 内筒フィルタ、123 螺旋状回転圧縮部、123a 螺旋部、123b 回転軸部、123c 円盤状遮蔽部材、131 HEPAフィルタ、131b 支持部、132 フィルタ除塵部材、132a 接触部、132b ギヤ、133 連結部、134 傾斜除塵部材、134c 係合部、141 ワイパー、151 除塵駆動モータ、310 底蓋、312 上部筐体、314 取っ手、316 カバーギヤ、316a,323,333,353 噛合面、317,339 溝部、319 貫通孔部、320 回転ハンドル、322 ハンドルギヤ、330 上側クラッチ部材、332 上部ギヤ、334 ネジ穴、336 下辺部、338 スリーブ部、340 スプリング、350 下側クラッチ部材、352 下部上面ギヤ、354 下部下面ギヤ、356 ボルト、358 突起部、360 クリーニングギヤ、P 垂直中心軸、X 電気掃除機、Y サイクロン集塵装置。

Claims (4)

  1. 塵埃を含む空気を流通させ、空気から塵埃を分離する集塵装置であって、
    空気を濾過するフィルタと、
    回転可能に設けられ、回転時に前記フィルタに衝突して前記フィルタに付着した塵埃を除去する、フィルタ除塵部材と、
    電力を供給されて前記フィルタ除塵部材に回転駆動力を作用させるモータと、
    前記集塵装置の外部からの操作により前記フィルタ除塵部材を回転させる操作部材と、
    前記操作部材と前記フィルタ除塵部材との間に介在するクラッチ部とを備え、
    前記クラッチ部は、前記モータが前記フィルタ除塵部材と係合して前記フィルタ除塵部材を回転駆動可能な状態において前記操作部材を操作したとき、前記操作部材から前記フィルタ除塵部材への動力伝達を遮断する、集塵装置。
  2. 前記クラッチ部は、前記モータによって前記フィルタ除塵部材が回転しているとき、前記操作部材と前記フィルタ除塵部材との係合を解除して、前記フィルタ除塵部材から前記操作部材への回転力の伝達を遮断する、請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記クラッチ部は、ワンウェイクラッチを有し、
    前記ワンウェイクラッチは、前記操作部材の操作による前記フィルタ除塵部材を一方向へ回転させる動力を前記フィルタ除塵部材へ伝達し、前記操作部材の操作による前記フィルタ除塵部材を他方向へ回転させようとする動力の前記フィルタ除塵部材への伝達を遮断する、請求項1または請求項2に記載の集塵装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の集塵装置を備える、電気掃除機。
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