WO2007086379A1

WO2007086379A1 - 情報記録装置および情報記録方法

Info

Publication number: WO2007086379A1
Application number: PCT/JP2007/051000
Authority: WO
Inventors: Kazuo Kuroda; Tsuyoshi Hasebe
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2006-01-25
Filing date: 2007-01-23
Publication date: 2007-08-02

Abstract

　情報記録媒体に読み取りエラーデータが記録されたときには、情報記録媒体のファイナライズ後に、情報記録媒体の記録管理領域（ＲＭＡ）に記録された記録管理情報を読み取り不能にする。

Description

明細書

情報記録装置および情報記録方法

技術分野

[0001] 本発明は、例えば DVDなどの情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置および情報記録方法に関し、具体的には、情報記録媒体に記録された情報の複製を防止することができる情報記録装置および情報記録方法に関する。

背景技術

[0002] 例えば DVDには、映画、音楽などのコンテンツデータが記録される。このようなコンテンッデータはデジタルデータである。このため、コンテンツデータを複製しても、データ自体が劣化することがない。この結果、ソースとなるべき 1個のコンテンツデータを入手すれば、内容が全く同一のコンテンツデータをいくつも複製することができ、し力も複製されたコンテンツデータをソースにして、さらに内容が全く同一のコンテンツデータを複製することができる。

[0003] そこで、このようなデジタルデータが記録された DVDなどの情報記録媒体については、著作権保護などのために複製に制限を力ける対策が施されている。その対策の中でもっとも一般的なものは、コンテンツデータを暗号ィ匕することである。

[0004] 他方、 DVD— Rなどの追記型 DVDおよび DVD— RWなどの書き換え可能型 DV Dには、ディスクアットワンス（disk at once)記録方式、インクリメンタル（incremental) 記録方式など、くつかの記録方式が採用されて、る。ディスクアットワンス記録方式は、すべてのデータを一気に DVDに記録する方式である。ディスクアットワンス記録方式によりデータを DVDに記録した後は、この DVDにデータを追加記録することができなくなる。一方、インクリメンタル記録方式は、データを DVDに一度記録した後、さらにこの DVDにデータを追加記録することができる記録方式である。

[0005] インクリメンタル記録方式によるデータの記録は、概ね次のような手順で行われる。

まず、 DVDのデータ記録領域の一部に記録ゾーン (RZone)を確保する。続いて、この記録ゾーンにコンテンツデータを記録する。続いて、この記録ゾーンをクローズする。さらに別のコンテンツデータの追加記録を行うときには、データ記録領域において前回形成された記録ゾーンの後に新たな記録ゾーンを確保し、続いて、この記録ゾーンにコンテンツデータを記録し、続いてこの記録ゾーンをクローズする。このような処理を繰り返すことにより、コンテンツデータを DVDに追カ卩していくことができる。

[0006] インクリメンタル記録方式によるコンテンツデータの追加記録を行うとき、 DVDドライブ装置を搭載したコンピュータや DVDレコーダなどの情報記録装置は、 DVDのデータ記録領域における未記録領域の先頭アドレスを認識する必要がある。このため、 DVDのリードイン領域の内周側には、記録管理領域（RMA: Recording Management Area)が確保されており、記録管理情報には、記録ゾーンの先頭アドレスを示す情報およびデータ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報が記録される。情報記録装置は、記録管理情報を DVDの記録管理領域力読み取ることにより、 DVDのデータ記録領域における未記録領域の先頭アドレスを認識することができる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] ところで、コンテンツデータの複製を制限するために、コンテンツデータの暗号ィ匕の方法がいくつカゝ提案されている。これらの暗号化方法では、暗号化キーを二重、三重に設定するなど、コンテンツデータの暗号ィ匕を容易に解除できな、ように工夫が凝らされている。

[0008] しかし、コンテンツデータの暗号化も、正規の再生装置では復号化できるようになつている以上、暗号ィ匕キーその他の暗号ィ匕情報の漏洩、暗号ィ匕の解除に向けられた執拗な解析などにより解除されてしまう可能性はある。このため、コンテンツデータを暗号ィ匕するだけでは、著作権保護などのための不正複製の防止を十分に図ることが難しい。

[0009] そこで、コンテンツデータを DVDに記録する方式としてインクリメンタル記録方式を採用し、 DVDのデータ記録領域にコンテンツデータと読み取りエラーデータとを混在させて記録する方法が検討されて！、る。

[0010] 例えば、コンテンツデータ # 1を記録するために、 DVDのデータ記録領域に記録ゾーン # 1を確保する。このとき、記録ゾーン # 1のサイズをコンテンツデータ # 1のサイズよりも大きくする。続いて、コンテンツデータ # 1を記録ゾーン # 1に記録する。記録ゾーン # 1のサイズはコンテンツデータ # 1のサイズよりも大きいので、コンテンツデータ # 1の記録後、記録ゾーン # 1の末尾に未記録領域が残る。この未記録領域に、 D VDドライブ装置のパディング機能を利用して読み取りエラーデータを記録する。

[0011] 記録ゾーン # 1の末尾の未記録領域に読み取りエラーデータを記録する手順は例えば次のとおりである。まず、ホストは、 DVDドライブ装置に設けられたエンコーダに、読み取り時に EDC (Error Detection Code)エラーあるいは PlZPO (Parity Inner I Parity Outer)エラーが発生するようなエンコードを行うように命令する。続いて、 DVD ドライブ装置は、パデイングに用いるためのパディングデータをエンコードする。この結果、読み取り時に EDCエラーあるいは PlZPOエラーが発生するようなパディングデータが生成される。これが読み取りエラーデータである。続いて、 DVDドライブ装置は、このパディングデータ、つまり読み取りエラーデータを用いてパディングを行う

[0012] この DVDにコンテンツデータ # 2やコンテンツデータ # 3を追加記録するときにも、同様に記録ゾーン # 2の末尾や記録ゾーン # 3の末尾に読み取りエラーデータを記録する。この結果、 DVDのデータ記録領域にはコンテンツデータと読み取りエラーデータとが混在して記録される。

[0013] DVDのデータ記録領域にはコンテンツデータと読み取りエラーデータとが混在して記録されて、るので、複製者力 Sこの DVDに記録されたコンテンツデータを複製するために、読み取り装置を用いてこの DVDに記録されたデータを読み取ろうとすると、読み取りエラー (EDCエラーあるいは PlZPOエラー）が発生し、読み取りが中断されてしまう。この結果、コンテンツデータの複製が阻止される。

[0014] なお、 DVDのデータ記録領域にコンテンツデータと読み取りエラーデータとを混在させると、 DVDプレーヤなどの正規の再生装置でコンテンツデータを再生することができなくなってしまう。しかし、この問題は、次のような方法により解決することができる

[0015] すなわち、記録ゾーンの末尾に記録された一まとまりの読み取りエラーデータにより 1つのセルを形成し、このセルをプログラムチェーンによりスキップするようにする。これにより、正規の再生装置では、読み取りエラーデータを読み取らないようにすることができる。この結果、正規の再生装置ではコンテンツデータが通常どおり再生される

[0016] ところで、 DVDのデータ記録領域にコンテンツデータと読み取りエラーデータとを混在させて記録する方法によると、次のような問題が生じる。

[0017] すなわち、 DVDのデータ記録領域にコンテンツデータと読み取りエラーデータとを混在させるために、データ記録領域中に記録ゾーンをいくつか形成する。この結果、 DVDの記録管理領域には、各記録ゾーンの先頭アドレスを示す情報および各記録ゾーンにお、て最後に記録したデータのアドレスを示す情報などを含む記録管理情報が記録されている。この記録管理情報は、 DVDがフアイナライズされた後も DVD の記録管理領域に残って、る。

[0018] このため、 DVDに記録されたコンテンツデータの複製を執念深く試みる者により、 DVDの記録管理領域力記録管理情報が読み取られてしま、、この記録管理情報に基づいて、データ記録領域における記録ゾーンの位置、さらには読み取りエラーデータの記録位置が解析されてしまうおそれがある。この結果、コンテンツデータの複製防止効果が低下してしまうおそれがある。

[0019] 本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の第 1の課題は、情報記録媒体に記録された情報な、しデータの複製防止を強化することができる情報記録装置、情報記録方法およびコンピュータプログラムを提供すること〖こある。

[0020] 本発明の第 2の課題は、情報記録媒体に記録された情報な、しデータの記録位置の解析を困難にすることができる情報記録装置、情報記録方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0021] 上記課題を解決するために本発明の情報記録装置は、データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従い、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録することができるデータ記録手段と、前記データ記録手段により前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を前記情報記録媒体の記録管理領域に記録する管理情報記録手段と、前記管理情報記録手段により前記記録管理情報が前記記録管理領域に記録される前、記録される時または記録された後に、前記記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理手段とを備えている。

[0022] 上記課題を解決するために本発明の情報記録装置は、データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従い、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録することができるデータ記録手段と、前記情報記録媒体とは別の情報記録媒体または記憶素子である情報保持媒体と、前記データ記録手段により前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を、前記情報記録媒体の記録管理領域に記録するか前記情報保持媒体に記録するかを選択する選択手段と、前記選択手段の選択に従い、前記情報記録媒体の記録管理領域および前記情報保持媒体のうちのいずれか一方に前記記録管理情報を記録する管理情報記録手段と、前記記録管理情報を前記情報保持媒体に記録することが前記選択手段により選択された場合に、前記管理情報記録手段により前記記録管理情報が前記情報保持媒体に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理手段とを備えて!/、る。

[0023] 上記課題を解決するために本発明の情報記録方法は、データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従い、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録するデータ記録工程と、前記データ記録工程にぉ、て前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を前記情報記録媒体の記録管理領域に記録する管理情報記録工程と、前記管理情報記録工程において前記記録管理情報が前記記録管理領域に記録される前、記録される時または記録された後に、前記記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理工程とを備えて、る。

[0024] 上記課題を解決するために本発明の情報記録方法は、データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従い、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録するデータ記録工程と、前記データ記録工程にぉ、て前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を、前記情報記録媒体の記録管理領域に記録するか、前記情報記録媒体とは別の情報記録媒体または記憶素子である情報保持媒体に記録するかを選択する選択工程と、前記選択工程の選択に従い、前記情報記録媒体の記録管理領域および前記情報保持媒体のうちのいずれか一方に前記記録管理情報を記録する管理情報記録工程と、前記記録管理情報を前記情報保持媒体に記録することが前記選択工程にお!、て選択された場合には、前記管理情報記録工程にお!、て前記記録管理情報が前記情報保持媒体に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理工程とを備えている。

[0025] 上記課題を解決するために本発明のコンピュータプログラムは、上述した本発明の情報記録方法 (但し、その各種態様を含む)をコンピュータに実行させる。

[0026] 上記課題を解決するために、コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現ィ匕し、該コンピュータを、上述した本発明の情報記録方法を実行させる。

[0027] 本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納する ROM、 CD-ROM, DVD-ROM,ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウン口ードすれば、上述した本発明の情報記録方法を比較的容易に実行可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報記録方法として実行させるコンピュータ読取可能なコード (或いはコンピュータ読取可能な命令）力構成されてよい。

[0028] 本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。

図面の簡単な説明

[0029] [図 1]本発明の第 1の実施形態である情報記録装置が搭載されたパーソナルコンビュータシステムを示す斜視図である。 [図 2]本発明の第 1の実施形態である情報記録装置の内部構造を示すブロック図である。

[図 3]DVDの記録領域の構造を示す説明図である。

[図 4]図 2中の情報記録装置の動作を示すフローチャートである。

[図 5]図 4中のデータ記録処理を示すフローチャートである。

[図 6]DVDのデータ記録領域に記録ゾーンを確保した状態を示す説明図である。

[図 7]DVDのデータ記録領域にユーザーデータを記録した状態を示す説明図である

[図 8]DVDのデータ記録領域に読み取りデータを記録した状態を示す説明図である

[図 9]DVDのデータ記録領域に複数の記録ゾーンを形成した状態を示す説明図である。

[図 10]本発明の第 2の実施形態である情報記録装置の内部構造を示すブロック図である。

[図 11]図 10中の情報記録装置の動作を示すフローチャートである。

[図 12]図 11中のデータ記録処理を示すフローチャートである。

符号の説明

[0030] 9、 70 情報記録装置

11 データ記録制御部

12、 73 管理情報記録制御部

13 フアイナライズ部

14、 74 不能化処理部

71 RMAメモリ

72 選択部

75 イジェクト制御部

発明を実施するための最良の形態

[0031] 以下、本発明を実施するための最良の形態について実施形態毎に順に図面に基づいて説明する。（第 1実施形態）図 1は、本発明の第 1の実施形態である情報記録装置が搭載されたパーソナルコンピュータシステムを示してヽる。ノーソナノレコンピュータシステム 1は、コンピュータ本体 2と、コンピュータ本体 2に接続された入出力装置、すなわちキーボード 3、マウス 4およびディスプレイパネル装置 5とを備えている。さらに、コンピュータ本体 2の内部には、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7とが設けられている。ホスト部 6と DVDドライブ装置 7とにより、本発明の第 1の実施形態である情報記録装置 9が構成される。

[0032] ホスト部 6は、例えば CPU (Central Processing Unit)、主記憶メモリ、ハードディスクドライブ装置など、コンピュータを構成する基本的な構成要素を備えて、る。

[0033] DVDドライブ装置 7は、 DVD8にユーザーデータなどの情報を記録し、かつ DVD 8に記録された情報を読み取る装置である。 DVDドライブ装置 7は、 DVD— ROM、 DVD-R, DVD+Rゝ DVD— RWゝ DVD+RWゝ DVD— RAMなど、各種の DVD に記録された情報を読み取ることができる。また、 DVDドライブ装置 7は、 DVD— R、 DVD+R, DVD— RW、 DVD+RW, DVD— RAMなどの各種の追記型 DVDおよび書き換え可能型 DVDに対し情報を記録することができる。なお、以下の説明では、 DVD8が DVD— RWである場合を例にあげる。

[0034] コンピュータ本体 2内において、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7とはバスを介して相互に接続されており、両者はノスを介して互いに通信を行うことができる。ホスト部 6 は、 DVD8に記録すべきユーザーデータなどの情報を DVDドライブ装置 7に送ることができる。 DVDドライブ装置 7は、 DVD8から読み取ったユーザーデータなどの情報をホスト部 6に送ることができる。また、ホスト部 6は、 DVDドライブ装置 7を制御するための種々のコマンドを DVDドライブ装置 7に送ることができる。 DVDドライブ装置 7 は、ホスト部 6から送られたコマンドに従って動作する。また、 DVDドライブ装置 7は、動作ないし処理の結果をホスト部 6に返すことができる。例えば、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7との間の通信方式には、 ATAPI (AT Attachment Packet Interface)が用いられている。

[0035] なお、図 1中の情報記録装置 9は、パーソナルコンピュータシステム 1に搭載されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本発明は、 DVDレコーダ、コンテンツ録画機能を備えたテレビジョン、コンテンツ録画機能を備えたカーナビゲーシヨンシステムなどにも適用することができる。また、情報記録装置 9のハードウェアは、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7とに分離している力情報記録装置 9を一体的なハードウェアにより構成してもよい。

[0036] 図 2は、図 1中の情報記録装置 9の内部構造を示している。図 2に示すように、情報記録装置 9は、データ記録制御部 11、管理情報記録制御部 12、フアイナライズ部 13 、不能化処理部 14、インターフェース 15および総合制御部 16を備えている。これらはホスト部 6に配置されている。さらに、情報記録装置 9は、ディスクマウント機構 21、スピンドルモータ 22、光ピックアップ 23、ピックアップ移動ァクチユエータ 24、ァクチュエータ制御回路 25、エンコーダ 26、光ビーム駆動回路 27、読み取り処理回路 28、デコーダ 29、インターフェース 30およびドライブ制御部 31を備えている。これらは D VDドライブ装置 7に配置されている。さらに、情報記録装置 9は、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7とを接続するバス 35を備えて、る。

[0037] データ記録制御部 11は、データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式、いわゆるインクリメンタル記録方式に従い、ユーザーデータなどを DVD8のデータ記録領域に記録することができる。

[0038] 管理情報記録制御部 12は、データ記録制御部 11により DVD8のデータ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を、 DVD8の記録管理領域に記録する。

[0039] フアイナライズ部 13は DVD8をフアイナライス、する。

[0040] 不能化処理部 14は、管理情報記録制御部 12により記録管理情報が DVD8の記録管理領域に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする。

[0041] インターフェース 15は、ホスト部 6をバス 35に接続し、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7との間の情報ないしデータの通信を可能にする回路である。

[0042] 総合制御部 16は、ホスト部 6に配置された構成要素 11ないし 15の制御を行う。例えば、総合制御部 16は、各構成要素 11ないし 15にコマンドなどの制御信号を送り、各構成要素 11な、し 15間の通信や、各構成要素 11な、し 15の動作タイミングなどを制御する。さらに、総合制御部 16は情報記録装置 9の全体的な制御を行う。 [0043] データ記録制御部 11、管理情報記録制御部 12、フアイナライズ部 13、不能化処理部 14および総合制御部 16は、ホスト部 6に設けられた CPU、 ROMおよび RAMなどにより構成されている。すなわち、データ記録制御部 11、管理情報記録制御部 12、フアイナライズ部 13、不能化処理部 14および総合制御部 16の動作を実現するためのプログラムが ROMに記憶されており、 CPUはこの ROMに記憶されたプログラムを実行する。 CPUがこのプログラムを実行するとき、作業メモリとして RAMが用いられる。

[0044] ディスクマウント機構 21は、 DVD8を DVDドライブ装置 7内に搬入するローデイング機構、 DVD8をクランプするクランプ機構、および DVD8をイジェクトするイジェクト機構などを備えている。

[0045] スピンドルモータ 22は DVD8を回転させる。

[0046] 光ピックアップ 23は、ユーザーデータなどの情報を DVD8に記録するために、光ビーム駆動回路 27から供給される光ビーム駆動ノルス信号に従って光ビームを DVD 8に照射する。また、光ピックアップ 23は、 DVD8の記録面に反射した光ビームを検出し、この光ビームに対応する検出信号を読み取り処理回路 28に供給する。

[0047] ピックアップ移動ァクチユエータ 24は、光ピックアップ 23を DVD8の半径方向に移動させる。

[0048] ァクチユエータ制御回路 25は、スピンドルモータ 22の駆動制御およびピックアップ移動ァクチユエータ 24の駆動制御などを行う。ァクチユエータ制御回路 25により、 D VD8の CLV制御、光ピックアップ 23の粗移動.精細移動制御、トラッキング制御、フオーカス制御などが実現される。

[0049] エンコーダ 26は、 DVD8に記録すべきユーザーデータなどの情報に対し、 EDCェンコード、 ECC (Error Correcting Code)エンコード、 8Z16変調などを行い、これにより記録信号を生成し、この記録信号を光ビーム駆動回路 27に供給する。ェンコ一ダ 26は、例えば EDCエンコーダ、 ECCエンコーダおよび 8Z16変調回路などにより構成されている。

[0050] 光ビーム駆動回路 27は、エンコーダ 26から供給された記録信号に基づいて光ビーム駆動パルス信号を生成し、これを光ピックアップ 23に供給する。 [0051] 読み取り処理回路 28は、光ピックアップ 23から供給された検出信号に基づいて、読み取り信号 (RF信号)、トラッキング制御信号およびフォーカス制御信号などを作り出す。読み取り信号はデコーダ 29に供給され、トラッキング制御信号およびフォー力ス制御信号はァクチユエータ制御回路 25に供給される。

[0052] デコーダ 29は、読み取り処理回路 28から供給された読み取り信号に対し、 EDCデコード、 ECCデコード、 8Z16復調などを行い、これにより再生信号を生成する。

[0053] インターフェース 30は、 DVDドライブ装置 7をバス 35に接続し、ホスト部 6と DVDドライブ装置 7との間の情報ないしデータの通信を可能にする回路である。

[0054] ドライブ制御部 31は、 DVDドライブ装置 7に配置された構成要素 25な、し 30の制御を行う。例えば、ドライブ制御部 31は、各構成要素 25ないし 30にコマンドなどの制御信号を送り、各構成要素 25ないし 30間の通信や、各構成要素 25ないし 30の動作タイミングなどを制御する。ドライブ制御部 31は、 DVDドライブ装置 7に設けられた C PU、 ROMおよび RAMなどにより構成されている。

[0055] なお、情報記録装置 9 (ホスト部 6)には、例えば MPEGエンコーダ、 MPEGデコーダ、ハードディスクドライブ装置なども設けられている（いずれも図示せず)。

[0056] 図 3は、 DVD8の記録領域の構造を示している。図 3に示すように、 DVD8の記録面には、その内周側カゝら外周側に向けて R情報領域 41、リードイン領域 42、データ記録領域 43およびリードアウト領域 44が形成されている。 R情報領域 41内には、パヮー較正領域（PCA: Power Calibration 6&) 41八ぉょび記録管理領域(1^1八) 41 Bが形成されている。

[0057] データ記録領域 43にはユーザーデータが記録される。ユーザーデータは例えばコンテンッデータである。コンテンツデータは例えば映画、テレビ番組、ラジオ番組、音楽、音声、文字などのデータであり、これには、動画データ、静止画データ、音声データ、字幕データ、文字データ、図形データおよび制御データなどが含まれる。

[0058] 記録管理領域 41Aには記録管理情報が記録される。記録管理情報には、記録ゾーンの先頭アドレスを示す情報およびデータ記録領域 43に最後に記録されたユーザ一データのアドレスを示す情報などが含まれる。

[0059] 図 4は、情報記録装置 9の動作を示している。例えばユーザが DVD8を DVDドライブ装置 7に挿入すると、 DVD8はディスクマウント機構 21により、 DVDドライブ装置 7 内にローデイングされ、所定の位置にクランプされる。その後、情報記録装置 9は、図 4に示すように動作する。

[0060] まず、総合制御部 16は、光ビーム駆動回路 27および光ピックアップ 23などを制御し、光ビームの OPC (Optimum Power Control)を行う。さらに、総合制御部 16は、ュ一ザ一データを DVD8に記録するための環境設定や初期設定を行う (ステップ S1) 。例えば、総合制御部 16は、複製防止処理実行フラグを初期値「0」 (OFF)に設定する。

[0061] 続、て、ユーザが、キーボード 3やマウス 4を用いてユーザーデータの DVD8への記録を指示すると、これに応じて、総合制御部 16は複製防止処理を行うか否かを判断する (ステップ S2)。複製防止処理とは、 DVD8に読み取りエラーデータを記録する処理である。読み取りエラーデータとは、他の装置（例えば DVDプレーヤ）により D VD8からデータを読み取るときに読み取りエラーを発生させるデータである。例えば総合制御部 16は、 DVD8に記録されるユーザーデータが複製の禁止されたデータ力複製が許可されたデータかを判断し、この判断結果に基づいて、複製防止処理を行うか否かを判断する。

[0062] 複製防止処理を行うときには (ステップ S2： YES)、総合制御部 16は、複製防止処理実行フラグを「1」 (ON)に設定する (ステップ S3)。一方、複製防止処理を行わな V、ときには (ステップ S2： NO)、複製処理実行フラグは初期値「0」のまま維持される。

[0063] 続、て、データ記録制御部 11などはデータ記録処理を行う（ステップ S4)。データ記録処理とは、 DVD8のデータ記録領域にユーザーデータを記録する処理である。また、データ記録処理には複製防止処理が含まれる。

[0064] 図 5は、データ記録処理を示している。図 5に示すように、データ記録制御部 11は、まず、 DVD8のデータ記録領域において、ユーザーデータの追加記録を開始すベき位置を認識する (ステップ S21)。ユーザーデータの追加記録を開始すべき位置の認識は、例えば次のような手順で行われる。

[0065] まず、データ記録制御部 11は、光ピックアップ 23を制御し、 DVD8の記録管理領域から記録管理情報を読み取る。記録管理情報にはデータ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報が含まれている。続いて、データ記録制御部 11は、データ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報に基づいて、ユーザーデータの追加記録を開始すべきアドレスを認識する。ユーザ一データの追加記録を開始すべきアドレスは、例えば、データ記録領域の未記録領域の先頭アドレスにリンクロス領域 (例えば 1ECCブロック）のサイズを加算することにより得られる。

[0066] 続いて、データ記録制御部 11は、ユーザーデータの追加記録を行うべき記録ゾーンを確保する（ステップ S22)。記録ゾーンは、ステップ S21において認識されたアドレスから確保される。また、記録ゾーンのサイズは、複製防止処理を行う場合には、今回追加記録すべきユーザーデータのサイズと読み取りエラーデータのサイズ (例えば 1ないし 5ECCブロックのサイズ)とを加算したサイズであり、複製防止処理を行わない場合には、今回追加記録すべきユーザーデータのサイズと同じサイズである。これにより、図 6に示すように、 DVD8のデータ記録領域 43の未記録領域の先頭には、リンクロス領域 51が確保され、これに続いて記録ゾーン 52が確保される。

[0067] 続いて、データ記録制御部 11は、エンコーダ 26、光ビーム駆動回路 27および光ピックアップ 23などを制御し、リンクロス領域にリンクロスデータを記録し、続いて記録ゾーンにユーザーデータを記録する（図 5中のステップ S23)。これにより、図 7に示すように、リンクロス領域 51にはリンクロスデータ 55が記録され、続いて、記録ゾーン 52にはユーザーデータ 56が記録される。

[0068] ユーザーデータの記録ゾーンへの記録が終了した後、データ記録制御部 11は、記録ゾーンをクローズする。記録ゾーンをクローズするに当たり、データ記録制御部 11 は、図 5中のステップ S24ないしステップ S27の処理を行う。

[0069] すなわち、データ制御部 11は、記録ゾーンの末尾に未記録領域 (残余領域）があるカゝ否かを判断する (ステップ S 24)。複製防止処理を行う場合、記録ゾーンのサイズはユーザーデータのサイズよりも大きい。したがって、この場合には、ユーザーデータの記録ゾーンへの記録が終了した後、図 7に示すように、記録ゾーン 52には残余領域 53が存在する。

[0070] 記録ゾーンに残余領域が存在するときには（図 5中のステップ S24 : YES)、続いて、データ記録制御部 11は、複製防止処理を行うか否かを判断する (ステップ S25)。複製防止処理を行うか否かは、複製防止処理実行フラグを参照することにより判断することができる。

[0071] 複製防止処理を行うときには (ステップ S25 : YES)、データ記録制御部 11は、記録ゾーンの残余領域に読み取りエラーデータを記録することによりパディングを行う（ステツプ S26)。読み取りエラーデータを用いたパディングは、例えば次のような手順で行われる。

[0072] まず、データ記録制御部 11は読み取りエラーデータを生成する。すなわち、ェンコーダ 26には、例えば通常モードと複製防止モードとがある。通常モードでは、ェンコーダ 26は、データの各セクタに正しいエラー検出符号 (EDC)を付カ卩し、かつデータの各 ECCブロックに正しいエラー訂正符号 (PIZPOデータ）を付加する。一方、複製防止モードでは、エンコーダ 26は、データの各セクタに正しくないエラー検出符号 (EDC)を付加し、ある、はデータの各 ECCブロックに正しくな!/、エラー訂正符号（PI ZPOデータ）を付加する。正しくない検出符号および正しくないエラー訂正符号とはそれぞれ、例えば、ゼロ、乱数、「FF」などのデータである。データ記録制御部 11は、エンコーダ 26にモード変更信号を送り、エンコーダ 26のモードを通常モードから複製防止モードに変更する。続いて、データ記録制御部 11は、パディングデータをェンコード 26によりエンコードする。この結果、各セクタに正しくないエラー検出符号が付加されたパディングデータ、あるいは各 ECCブロックに正しくな、エラー訂正符号が付加されたパディングデータがエンコーダ 26により生成される。このようなパディングデータが読み取りエラーデータである。続いて、データ記録制御部 11は、読み取りエラーデータを記録ゾーンの残余領域に記録する。これにより、図 8に示すように記録ゾーン 52の末尾に読み取りエラーデータ 57が記録される。そして、これにより記録ゾーンのクローズが終了する。

[0073] 一方、記録ゾーンに残余領域がないときには（図 5中のステップ S24 : NO)、データ記録制御部 11はパディングを行わずに記録ゾーンをクローズする。すなわち、複製防止処理を行わな、場合には、記録ゾーンのサイズはユーザーデータのサイズと同じである。したがって、ユーザーデータのサイズが 1ECCブロックのサイズの整数倍である場合には、記録ゾーンに残余領域は生じない。このような場合には、パディングが行われずに記録ゾーンがクローズされる。

[0074] 他方、記録ゾーンに残余領域があり、かつ複製防止処理を行わな、場合には (ステップ S24 :YES ;ステップ S25 :NO)、データ記録制御部 11は、記録ゾーンの残余領域に通常のパディングデータを記録することによりパディングを行う（ステップ S27)。すなわち、データ記録制御部 11は、エンコード 26のモードを通常モードに維持したまま、パディングデータをエンコード 26によりエンコードする。この結果、各セクタに正し、エラー検出符号が付加され、かつ各 ECCブロックに正し、エラー訂正符号が付カロされたパディングデータがエンコーダ 26により生成される。データ記録制御部 11 は、このパディングデータを記録ゾーンの残余領域に記録する。これにより記録ゾーンのクローズが終了する。

[0075] なお、複製防止処理を行わな!/、場合には、記録ゾーンのサイズはユーザーデータのサイズと同じであるので、この場合に記録ゾーンに残余領域が生じることはないとも思える。しかし、データ記録領域に確保される記録ゾーンのサイズは 1ECCブロックのサイズの整数倍であるため、ユーザーデータのサイズが 1ECCブロックのサイズの整数倍でないときには、記録ゾーンに残余領域が生じる。

[0076] 続、て、管理情報記録制御部 12は、記録ゾーンがクローズされた時点にぉ、てデータ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報を、 DVD8 の記録管理領域に記録する (ステップ S28)。

[0077] 続いて、データ記録制御部 11は、ユーザーデータの記録を終了する力否かを判断する（図 4中のステップ S5)。データ記録領域にユーザーデータの追加記録を連続して複数回行う場合には、ステップ S4のデータ記録処理が複数回実行される。これにより、図 9に示すように、データ記録領域 43内には複数の記録ゾーン 52、 52、…が形成され、読み取りエラーデータ 55がデータ記録領域 43内に散らばって記録される

[0078] なお、この場合、ステップ S4のデータ記録処理が 1回行われるたびに、 DVD8の記録管理領域に記録された記録管理情報の一部が更新される（図 5中のステップ S28) 。つまり、データ記録処理において記録ゾーンがクローズされるたびに、当該記録ゾーンがクローズされた時点においてデータ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報が最新の情報に書き換えられる。

[0079] 続いて、総合制御部 16は、 DVDドライブ装置 7内にクランプされている DVD8をィジェタトするか否かを判断し（図 4中のステップ S6)、続いて、この DVD8に対しフアイナライズを行うか否かを判断する (ステップ S7)。例えば、総合制御部 16は、ディスプレイパネル装置 5を用いて、ユーザに対し、ユーザーデータの DVD8への記録が終了したことを告げ、同時に、（1)DVD8をフアイナライズしてからイジェクトする力、 (2)D VD8をフアイナライズせずにイジェクトする力、（3)DVD8をフアイナライズせずに DV Dドライブ装置 7内に留めておくかの選択を促す。

[0080] ユーザが、 DVD8をフアイナライズしてからイジェクトすることを選択したときには (ステツプ S6 : YES ;ステップ S 7 : YES)、フアイナライズ部 13は、 DVD8に対しフアイナライズを行う（ステップ S8)。

[0081] 続いて、総合制御部 16は、複製防止処理実行フラグを参照し、複製防止処理を行つたカゝ否かを判断する (ステップ S9)。

[0082] 複製防止処理を行ったときには (ステップ S9： YES)、不能化処理部 14は、 DVD8 の記録管理領域に記録された記録管理情報を読み取り不能にする (ステップ S10)。具体的には、不能化処理部 14は、記録管理領域に記録された記録管理情報を消去することにより記録管理情報を読み取り不能にする。より具体的には、不能化処理部 14は、光ビーム駆動回路 27および光ピックアップ 23などを制御し、 DVD8の記録管理領域に、情報を消去しうるパワーを有する直流波形の光ビームを照射する。これにより、記録管理領域に記録された記録管理情報が消去される。

[0083] なお、記録管理情報を読み取り不能にする方法は、記録管理情報の消去に限られない。例えば、記録管理情報が記録された記録管理領域に他の情報を重ね書き (ォ一バーライト)することにより記録管理情報を読み取り不能にしてもよい。あるいは、記録管理情報を暗号化し、すでに記録された記録管理情報を、暗号化された記録管理情報に書き換え、これにより記録管理情報を再生不能にしてもよい。あるいは、すでに記録された記録管理情報を当該記録管理情報とは異なる情報に置換し、すでに記録された記録管理情報をこの置換した情報に書き換え、これにより記録管理情報を読み取り不能にしてもょ、。

[0084] ユーザーデータの追加記録を行うべき DVDが DVD— RWである場合には、記録管理情報を消去する方法、他の情報を重ね書きする方法および暗号化された記録管理情報により書き換える方法のいずれも採用することができる。一方、ユーザーデータの追加記録を行うべき DVDが DVD—Rである場合には、他の情報を重ね書きする方法を採用する。 DVD— Rに他の情報を重ね書きすると、記録面上にすでに形成されたピット列の上にさらに別のピット列が重ねて形成される。この結果、ピット列がつぶれて読み取りが不可能になる。

[0085] 続いて、総合制御部 16は、ディスクマウント機構 21のイジヱタト機構を制御し、 DV D8をイジェクトする（ステップ S 11)。

[0086] 一方、複製防止処理を行わな力つたときには (ステップ S9 :NO)、総合制御部 16は、DVD8の記録管理領域に記録されている記録管理情報を読み取り不能にすることなぐ DVD8をイジェクトする（ステップ S 11)。

[0087] 一方、ユーザが、 DVD8をフアイナライズせずにイジェクトすることを選択したときには、総合制御部 16はこれに従い（ステップ S6 :YES ;ステップ S7 :NO)、 DVD8をフアイナライズせずにイジヱタトする (ステップ S11)。

[0088] 他方、ユーザが、 DVD8をフアイナライズせずに DVDドライブ装置 7内に留めておくことを選択したときには、総合制御部 16はこれに従い (ステップ S6 :NO)、 DVD8 をフアイナライズせずに DVDドライブ装置 7内に留めておく。

[0089] さて、フアイナライズされ、イジヱタトされた DVD8のデータ記録領域には、ユーザーデータと読み取りエラーデータとが混在して記録されている。このため、複製者がこの DVD8に記録されたユーザーデータを複製するために、読み取り装置を用いて DV D8に記録されたデータを読み取ろうとすると、読み取りエラー (EDCエラーあるいは PIZPOエラー）が発生し、読み取りが中断されてしまう。この結果、ユーザーデータの複製が阻止される。

[0090] なお、 DVD8のデータ記録領域にユーザーデータと読み取りエラーデータとを混在させると、 DVDプレーヤなどの正規の再生装置でユーザーデータを再生することができなくなってしまう。しかし、この問題は、次のような方法により解決することができる。

[0091] すなわち、記録ゾーンの末尾に記録された一まとまりの読み取りエラーデータにより 1つのセルを形成し、このセルをプログラムチェーン（PGC)によりスキップするようにする。これにより、正規の再生装置では、読み取りエラーデータを読み取らないようにすることができる。この結果、正規の再生装置ではユーザーデータが通常どおり再生される。

[0092] 以上説明したとおり、情報記録装置 9は、 DVD8の記録管理領域に記録された記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする。これにより、 DVD8のデータ記録領域における記録ゾーンの位置を解析することができなくなり、そして読み取りエラ一データの記録位置も解析することができなくなる。したがって、 DVD8に記録され i ユーザーデータ (コンテンツデータ）の複製防止を強化することができる。

[0093] すなわち、記録管理情報には、データ記録領域に存在する各記録ゾーンの先頭ァドレスを示す情報および各記録ゾーンにぉ、て最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報などが記録されている。このため、フアイナライズされ、イジェクトされ、そして持ち出された DVD8に記録管理情報が残っていると、 DVD8に記録されたユーザーデータの複製を試みる者 (複製者）により、記録管理情報に基づいてデータ記録領域における記録ゾーンの位置、さらには読み取りエラーデータの記録位置が解析されるおそれがある。仮に読み取りエラーデータの記録位置が特定されると、読み取りエラーデータの読み取りを回避し、ユーザーデータだけをデータ記録領域力も読み取ることが可能になるおそれがある。この結果、 DVD8に記録されたユーザ一データ（コンテンツデータ）の複製防止の効果が低下してしまうおそれがある。

[0094] しかし、情報記録装置 9では、フアイナライズされて力もイジェタトされるまでの間に、記録管理情報を読み取り不能あるいは再生不能にする。これにより、複製者は記録管理情報を取得することができず、データ記録領域における記録ゾーンの位置も、読み取りエラーデータの記録位置も解析することができず、それゆえこれらを特定することができない。したがって、ユーザーデータだけをデータ記録領域から読み取るといったことはきわめて困難になる。よって、 DVD8に記録されたユーザーデータ（コンテンッデータ)の複製防止の効果が高まる。 [0095] また、情報記録装置 9は、フアイナライズ前には記録管理情報を読み取り不能または再生不能にしないので、フアイナライズ前における DVD8へのユーザーデータの追加記録に何ら支障は生じな、。

[0096] また、情報記録装置 9は、記録管理情報を消去する。これにより、記録管理情報を確実に読み取り不能にすることができる。また、記録管理情報に他の情報を重ね書きする方法を採用した場合には、 DVD— Rの記録管理情報を確実に読み取り不能にすることができる。また、記録管理情報を暗号ィ匕して記録管理領域に記録する方法を採用した場合にも、記録管理情報を確実に再生不能にすることができる。また、記録管理情報をこれと異なる情報に置換し、この置換した情報を記録管理領域に記録する方法を採用した場合にも、記録管理情報を確実に再生不能にすることができる。

[0097] (第 2実施形態）

図 10は、本発明の第 2の実施形態である情報記録装置を示している。図 10中の情報記録装置 70において、図 2中の情報記録装置 9と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

[0098] 情報記録装置 70は、複製防止処理を実行した場合に、 DVD8の記録管理領域に記録管理情報を記録せず、情報記録装置 70に設けられた RMAメモリ 71に記録管理情報を記録する。

[0099] 図 10中の情報記録装置 70において、 RMAメモリ 71は、例えば情報記録装置 70 のホスト部 80に設けられたハードディスクである。

[0100] なお、 RMAメモリ 71は、ハードディスクに限られない。 RMAメモリ 71は、 DVD8とは別の情報記録媒体または記憶素子であればよい。 RMAメモリ 71は、例えばフラッシュメモリなど、データの記憶'消去を行うことができ、かつ電源を切っても記憶されたデータが消えな、半導体メモリでもよ、。

[0101] 選択部 72は、記録管理情報を、 DVD8の記録管理領域に記録する力 RMAメモリ

71に記録するかを選択する。

[0102] 管理情報記録制御部 73は、選択部 72の選択に従い、 DVD8の記録管理領域および RMAメモリ 71のうちの、ずれか一方に記録管理情報を記録する。

[0103] 不能化処理部 74は、記録管理情報を RMAメモリ 71に記録することが選択部 72により選択された場合に、管理情報記録制御部 73により記録管理情報が RMAメモリ 7

1に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする。

[0104] イジヱタト制御部 75は、記録管理情報を RMAメモリ 71に記録することが選択部 72 により選択された場合には、 DVD8のイジェクトを禁止するように、ディスクマウント機構 21のイジクト機構を制御する。

[0105] 選択部 72、管理情報記録制御部 73、不能化処理部 74およびイジクト制御部 75 は、例えばホスト部 80に設けられた CPU、 ROMおよび RAMなどにより構成されている。

[0106] 図 11は、情報記録装置 70の動作を示している。図 11中のステップ S41からステツプ S43までの処理は、図 4中のステップ S1からステップ S3までの処理と同じである。ステップ S43では、複製防止処理を実行する場合に限り、複製防止処理実行フラグが「1」（ΟΝ)に設定される。

[0107] ステップ S44にお、て、情報記録装置 70のデータ記録制御部 11などは、データ記録処理を行う。図 12は、情報記録装置 70によるデータ記録処理を示している。図 12 中のステップ S61からステップ S67までの処理は、図 5中のステップ S21からステップ S27までの処理と同じである。つまり、ステップ S61からステップ S67までの処理により、 DVD8のデータ記録領域に記録ゾーンが確保され、この記録ゾーンにユーザーデータが記録される。そして、複製防止処理を実行する場合には、記録ゾーンの残余領域に読み取りエラーデータがパデイングされる。そして、記録ゾーンがクローズされる。

[0108] 記録ゾーンがクローズされた後、ステップ S68にお、て、選択部 72は、記録管理情報を RMAメモリ 71に記録するか否かを判断する。つまり、選択部 72は、記録管理情報を、 RMAメモリ 71に記憶する力、 DVD8の記録管理領域に記録するかを選択する。複製防止処理が実行された場合には、選択部 72は、記録管理情報を RMAメモリ 71に記録すると判断する (ステップ S68 : YES)。一方、複製防止処理が実行されなかった場合には、選択部 72は、記録管理情報を DVD8の記録管理領域に記録すると判断する (ステップ S68 :NO)。複製防止処理を実行した力否かは、複製処理実行フラグを参照することにより認識することができる。

[0109] 続、て、管理情報記録制御部 73は、選択部 72の選択に従、、記録管理情報を R MAメモリ 71に記憶し (ステップ S69)、あるいは記録管理情報を DVD8の記録管理領域に記録する (ステップ S70)。記録管理情報が RMAメモリ 71に記憶された場合には、記録管理情報は、図 11中のステップ S50で消去処理が行われない限り、 RM Aメモリ 71に保持される。

[0110] 続いて、データ記録制御部 11は、ユーザーデータの記録を終了する力否かを判断する（図 11中のステップ S45)。データ記録領域にユーザーデータの追加記録を連続して複数回行う場合には、ステップ S44のデータ記録処理が複数回実行される。

[0111] なお、この場合、ステップ S44のデータ記録処理が 1回行われるたびに、 RMAメモリ 71または DVD8の記録管理領域に記録された記録管理情報の一部が更新される (図 12中のステップ S68ないしステップ S70)。つまり、データ記録処理において記録ゾーンがクローズされるたびに、当該記録ゾーンがクローズされた時点にお!、てデ一タ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報が最新の情報に書き換えられる。

[0112] 続いて、総合制御部 16は、 DVDドライブ装置 7内にクランプされている DVD8をィジェタトするか否かを判断し (ステップ S46)、続いて、この DVD8に対しフアイナライズを行うか否かを判断する (ステップ S47)。例えば、総合制御部 16は、ディスプレイパネル装置 5を用いて、ユーザに対し、ユーザーデータの DVD8への記録が終了したことを告げ、同時に、（ DVD8をフアイナライズしてからイジェクトするカゝ、 (2)DVD 8をフアイナライズせずにイジェクトするカゝ、（3)DVD8をフアイナライズせずに DVDドライブ装置 7内に留めておくかの選択を促す。

[0113] ユーザが、 DVD8をフアイナライズしてからイジェクトすることを選択したときには (ステツプ S46 : YES ;ステップ S47 : YES)、フアイナライズ部 13は、 DVD8に対しフアイナライズを行う（ステップ S48)。

[0114] 続いて、総合制御部 16は、複製防止処理実行フラグを参照し、複製防止処理を行つた力否かを判断する (ステップ S49)。

[0115] 複製防止処理を行ったときには (ステップ S49： YES)、不能化処理部 74は、 RMA メモリ 71に記録された記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする。例えば、不能化処理部 74は、 RMAメモリ 71に記録された記録管理情報を消去する (ステツプ S50)。

[0116] 続いて、イジェクト制御部 75は、ディスクマウント機構 21のイジェクト機構を制御し、 DVD8をイジェクトする（ステップ S52)。

[0117] 一方、複製防止処理を行わな力つたときには (ステップ S49 :NO)、イジヱタト制御部 75は、 DVD8を直ちにイジェクトする（ステップ S52)。

[0118] 一方、ユーザが、 DVD8をフアイナライズせずにイジェクトすることを選択したときには（ステップ S46 :YES ;ステップ S47 :NO)、イジェクト制御部 75は、 DVD8のイジェタトを禁止する（ステップ S53)。この結果、 DVD8は DVDドライブ装置 7内に留まる。この場合には、ユーザに対し、イジェタトが禁止されている旨をディスプレイパネル装置 5などを介して告げることが望ま、。

[0119] 他方、ユーザが、 DVD8をフアイナライズせずに DVDドライブ装置 7内に留めておくことを選択したときには、総合制御部 16はこれに従い (ステップ S46 :NO)、 DVD8 をフアイナライズせずに DVDドライブ装置 7内に留めておく。

[0120] 以上説明したとおり、情報記録装置 70は、複製防止処理を実行した場合には、記録管理情報を、 DVD8の記録管理領域には記録せず、 RMAメモリ 71に記憶する。これにより、 DVD8には記録管理情報が存在しないので、 DVD8のデータ記録領域における記録ゾーンの位置を解析することができなくなり、そして読み取りエラーデータの記録位置も解析することができなくなる。したがって、 DVD8に記録されたユーザ一データ（コンテンツデータ）の複製防止を強化することができる。

[0121] また、情報記録装置 70は、記録管理情報が RMAメモリ 71に記憶されたときには、フアイナライズされていない DVD8のイジェクトを禁止する。これにより、フアイナライズ前に DVD8に対する追加記録が不能になるのを防止することができる。

[0122] すなわち、ユーザは、フアイナライズ前に DVD8をイジェタトし、これを持ち出し、この DVD8に対し他の情報記録装置を用いてユーザーデータの追加記録を行う場合がある。 DVD8の記録管理領域に記録管理情報が記録されているときには、このような事態が生じても、 DVD8に対し他の情報記録装置を用いてユーザーデータの追加記録を正常に行うことができる。しかし、 DVD8の記録管理領域に記録管理情報が記録されていないときにこのような事態が生じると、 DVD8に対し他の情報記録装置を用いてユーザーデータの追加記録を正常に行うことができない。情報記録装置

70において複製防止処理を実行した場合には、記録管理情報が DVD8の記録管理領域ではなぐ RMAメモリ 71に記憶されるので、上述したような事態が生じるのを避ける必要がある。そこで、情報記録装置 70では、記録管理情報が RMAメモリ 71 に記憶されたときには、フアイナライズされていない DVD8のイジェクトを禁止する。これにより、ユーザがフアイナライズされていない DVD8をイジヱタトし、これを持ち出すのを防止することができ、この結果、他の情報記録装置において DVD8に対する追加記録が不能になるのを防止することができる。

[0123] また、情報記録装置 70は、 DVD8のフアイナライズ後に RMAメモリ 71から記録管理情報を消去するので、記録管理情報は残らない。これにより、 DVD8に記録されたユーザーデータ (コンテンツデータ）の複製防止を強化することができる。

[0124] なお、上述した各実施形態では、 DVD8についてフアイナライズを行った後に記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする処理を行う場合を例にあげた。このような手順を踏んだのは、主として、 DVD8のフアイナライズが終了した後は、記録管理情報が利用されることがなくなると考えた力もである。つまり、もし DVD8のフアイナライズが終了する前に記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする処理を行うとすると、記録管理情報の利用に支障が生じ、 DVD8へのユーザーデータの追カロ記録に支障が生じると考えた力である。しかし、記録管理情報の利用または DVD8 へのユーザーデータの追加記録に支障が生じな、のであれば、 DVD8のフアイナラィズ前に記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする処理を行ってもよい。

[0125] 例えば、 DVD8が DVD—Rである場合には、図 4中のステップ S4が実行されるたびに、データ記録領域に最後に記録されたユーザーデータのアドレスを示す情報が記録管理情報として DVD— Rの記録管理領域に追記される。 DVD— Rは情報の書き換えができな、ので、記録管理領域には過去に記録された記録管理情報がすべて記録される。このような場合には、フアイナライズ前であっても、過去に記録された記録管理情報 (つまり最新の記録管理情報の追記によってもはや利用する必要がなくなつた旧い記録管理情報)の少なくとも 1つを読み取り不能または再生不能にし、最新の記録管理情報を残す処理を行ってもよい。または、例えばデータ記録領域のうちユーザーデータが各々記録される 2つのエリアの記録管理情報を連続して記録管理領域に記録することとし、最初の記録管理情報を読み取り不能または再生不能にしてちよい。

[0126] また、上述した各実施形態では、記録ゾーンのパディングを利用して読み取りエラ一データを DVD8のデータ記録領域に記録することによって DVD8に複製防止構造を形成する場合を例にあげた。しかし、 DVDに複製防止構造を形成する方法はこれに限られない。例えば、通常のユーザーデータの記録と同様の方法 (例えばホスト部から DVDドライブ装置に送られる書き込みコマンドを用いる方法)で読み取りエラ一データを DVDに記録する方法でもよい。また、リンクロス領域に読み取りエラーデータを記録する方法でもよい。さらには、ループトラックを形成する方法でもよい。

[0127] また、図 2中のデータ記録制御部 11がデータ記録手段の具体例であり、管理情報記録制御部 12が管理情報記録手段の具体例であり、不能化処理部 14が不能化処理手段の具体例である。

[0128] また、図 10中の RMAメモリ 71が情報保持媒体の具体例であり、選択部 72が選択手段の具体例であり、管理情報記録制御部 73が管理情報記録手段の具体例であり、不能化処理部 74が不能化処理手段の具体例であり、イジェクト制御部 75がイジェタト制御手段の具体例であり、ディスクマウント機構 21がイジェクト機構の具体例である。

[0129] また、図 5中のステップ S21ないしステップ S27がデータ記録工程の具体例であり、ステップ S28が管理情報記録工程の具体例であり、図 4中のステップ S10が不能化処理工程の具体例である。

[0130] また、図 12中のステップ S61ないしステップ S67がデータ記録工程の具体例であり、ステップ S68が選択工程の具体例であり、ステップ S69およびステップ S70が管理情報記録工程の具体例であり、図 11中のステップ S50が不能化処理工程の具体例である。

[0131] また、本発明はコンピュータプログラム製品としても実現することができる。この場合には、図 4および図 5に示す各工程、または図 11および図 12に示す各工程を実現するためのコンピュータプログラムを作成する。

[0132] また、本発明は、請求の範囲および明細書全体力も読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録装置および情報記録方法並びにこれらの機能を実現するコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。

産業上の利用可能性

[0133] 本発明に係る情報記録装置および情報記録方法は、例えば DVDなどの情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録装置等にも利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従、、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録することができるデータ記録手段と、

前記データ記録手段により前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を前記情報記録媒体の記録管理領域に記録する管理情報記録手段と、

前記管理情報記録手段により前記記録管理情報が前記記録管理領域に記録される前、記録される時または記録された後に、前記記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理手段とを備えていることを特徴とする情報記録装置。

[2] 前記不能化処理手段は、前記記録管理領域に記録された前記記録管理情報を消去することにより前記記録管理情報を読み取り不能にすることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の情報記録装置。

[3] 前記不能化処理手段は、前記記録管理情報が記録された前記記録管理領域に他の情報を重ね書きすることにより前記記録管理情報を読み取り不能にすることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の情報記録装置。

[4] 前記不能化処理手段は前記記録管理情報を暗号化し、前記管理情報記録手段は前記不能化処理手段により暗号化された記録管理情報を前記記録管理領域に記録することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の情報記録装置。

[5] 前記不能化処理手段は前記記録管理情報を異なる情報に置換し、前記管理情報記録手段は前記不能化処理手段により置換された情報を前記記録管理領域に記録することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の情報記録装置。

[6] データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従、、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録することができるデータ記録手段と、

前記情報記録媒体とは別の情報記録媒体または記憶素子である情報保持媒体と前記データ記録手段により前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を、前記情報記録媒体の記録管理領域に記録するか前記情報保持媒体に記録するかを選択する選択手段と、

前記選択手段の選択に従!、、前記情報記録媒体の記録管理領域および前記情報保持媒体のうちのいずれか一方に前記記録管理情報を記録する管理情報記録手段と、

前記記録管理情報を前記情報保持媒体に記録することが前記選択手段により選択された場合に、前記管理情報記録手段により前記記録管理情報が前記情報保持媒体に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理手段とを備えていることを特徴とする情報記録装置。

[7] 前記情報記録媒体のイジクトを行うイジ外機構と、

前記記録管理情報を前記情報保持媒体に記録することが前記選択手段により選択された場合には、前記情報記録媒体のイジヱタトを禁止するように前記イジヱタト機構を制御するイジヱタト制御手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の情報記録装置。

[8] データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従、、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録するデータ記録工程と、前記データ記録工程にぉヽて前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を前記情報記録媒体の記録管理領域に記録する管理情報記録工程と、

前記管理情報記録工程において前記記録管理情報が前記記録管理領域に記録される前、記録される時または記録された後に、前記記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理工程とを備えていることを特徴とする情報記録方法。

[9] データを一度記録した後にさらにデータの追加記録を行うことができる記録方式に従、、データを情報記録媒体のデータ記録領域に記録するデータ記録工程と、前記データ記録工程にぉヽて前記データ記録領域に最後に記録されたデータのアドレスを示す情報を含む記録管理情報を、前記情報記録媒体の記録管理領域に記録するか、前記情報記録媒体とは別の情報記録媒体または記憶素子である情報保持媒体に記録するかを選択する選択工程と、

前記選択工程の選択に従!、、前記情報記録媒体の記録管理領域および前記情報保持媒体のうちのいずれか一方に前記記録管理情報を記録する管理情報記録工程と、

前記記録管理情報を前記情報保持媒体に記録することが前記選択工程において選択された場合には、前記管理情報記録工程にお!、て前記記録管理情報が前記情報保持媒体に記録される前、記録される時または記録された後に、当該記録管理情報を読み取り不能または再生不能にする不能化処理工程とを備えていることを特徴とする情報記録方法。

[10] 請求の範囲第 8項に記載の情報記録方法をコンピュータに実行させるためのコンビユータプログラム。

[11] 請求の範囲第 9項に記載の情報記録方法をコンピュータに実行させるためのコンビユータプログラム。