JP4255324B2 - 情報記録再生装置及び情報記録消去方法 - Google Patents

情報記録再生装置及び情報記録消去方法 Download PDF

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    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に対して情報を記録し、記録した情報を消去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD−R/RWなどに代表される光ディスクに情報を記録し、記録した情報を再生及び消去することができる情報記録再生装置が知られている。従来より、例えばDVD−Rなどの1回記録が可能な追記型記録媒体においては、UDF(Universal Disk Format)やマルチセッションという手法で追記を行ってきた。これらの手法においては、記録された情報を消去する際には、前回のファイル管理情報エリアはそのまま残し、変更のあったファイル管理情報を新規エリアに追記することで全体的に最新のファイル管理情報を使用する仕組みになっている(例えば、特許文献1)。
【0003】
つまり、データエリアはそのまま手を付けずに放置されており、そのデータエリアを別のファイルなどで再利用して上書きするまで、ファイルのデータはディスク上から消えない。なお、このような手法を採用するのは、データエリアにあるファイルの中身を完全に消去すると時間がかかってしまうなど効率が良くないからである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002―324383号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようなデータの追記方法では、以前の記録データはディスク上に残ったままであり、かつ、前回のファイル管理情報エリアの情報も読むことができる。したがって、消去コマンドを実行した後でも、消去前のファイル管理情報エリアの情報を読むことにより、実際には消去したはずの記録データを情報記録媒体から読み出すことができてしまう。また、そのような消去前のファイル管理情報を削除したとしても、記録データ自体はディスク上に残っているので、その記録データ部分をトレースすることで復元することが可能であった。このように、従来の消去方法では、記録データを完全に読み取り不能となるような方法で消去することができなかった。そのため、消去したはずの記録データ、例えば個人情報などの重要なデータが、上述の方法で復元して見られてしまう可能性が生じていた。
【0006】
また、一回記録可能な記録媒体に記録したデータを完全に消去する方法として、記録媒体自体を破棄する方法や、ファイル管理情報エリア全てを物理的にオーバーライトして読み取り不能とする方法がある。しかし、これらの手法では、消去すべきデータ以外のデータも読み出せなくなる。また、さらにファイル管理情報エリア全てをオーバーライトする方法を用いると、処理に時間がかかるという問題もあった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、記録媒体、特に一回記録可能な追記型記録媒体に記録されたデータを、短時間で、完全に読み出し不可能なように消去可能とすることを課題とする。
【0008】
請求項1に記載の発明は、情報記録再生装置は、記録媒体に記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工手段と、前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録手段と、前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理手段と、を備え、前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理手段に登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにする。
【0009】
請求項7に記載の発明は、記録媒体に対して記録データの記録及び消去を行う記録及び消去方法は、前記記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工工程と、前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録工程と、前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理工程と、を備え、前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理工程において登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにすることを特徴とする。
【0010】
本発明の好適な実施形態では、情報記録再生装置は、記録媒体に記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工手段と、前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録手段と、前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理手段と、を備え、前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理手段に登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにする。
【0011】
上記の情報記録再生装置は、例えばDVD−Rなどの記録媒体に対して情報を記録、再生、消去する。情報記録再生装置は、記録媒体に記録すべき記録データを取得すると、それを加工した加工データと、その加工データから記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成する。加工データは、復元用データがなければ元の記録データを復元できないような各種のデータ処理により生成することができる。加工データの1つの好適な例は暗号化データであり、復元用データの好適な例はその暗号化データを復号するための鍵(キー)データである。そして、情報記録再生装置は、加工データと、復元用データとを記録媒体上の異なる位置に別個に記録する。
【0012】
また、上記の情報記録再生装置は、ユーザなどより記録データを消去する操作があった場合、復元用データが記録された領域をディフェクト領域として登録する。一般的にディフェクト管理システムを備える情報記録再生装置では、ディフェクトとして登録された記録媒体上の領域に対してはアクセスを行わないので、復元用データが記録されたままとなっていても、その復元用データが読み出されることはない。よって、加工データの復元が不能となり、記録データの消去が実現される。この方法によれば、比較的大きなデータ量の記録データであっても、短時間で記録データの消去を行うことができる。また、情報記録再生装置がディフェクト管理手段を備えることが必要となるが、記録媒体上に物理的なディフェクトを形成しなくてよいというメリットがある。
【0015】
上記の場合、記録データを消去する操作に応じて、前記ディフェクト領域に対応する代替領域に、前記復元用データの代わりに所定の無意味なデータを記録することができる。一般的なディフェクト管理システムでは、ディフェクト領域として登録された領域に対応する代替領域に情報を記録するので、復号用データの領域をディフェクト領域として登録する際、対応する代替領域に無意味なデータ(復元用データ以外のデータであればよい)を記録しておけば、復元用データを取得することが防止され、完全な記録データの消去が可能となる。
【0016】
また、前記記録手段は、復元用データに続いて、当該記録媒体におけるアドレス情報などの位置情報を取得可能な単位の領域に所定のデータを記録することができる。通常、記録媒体上のある領域にアクセスする場合には、その領域に先行する領域からアドレス情報などの位置情報を取得する必要がある。上記のように、記録データの消去時に復元用データの記録領域を読み取り不能とすると、その領域からは位置情報を取得できないため、復元用データの記録領域の直ぐ後に続く領域は実質的にアクセス不能となってしまう。そこで、復元用データに続いて、アドレス情報などを取得可能な単位領域を確保することにより、それに続く領域に対するアクセスを保証することが可能となる。
【0017】
好ましくは、前記復元用データは、当該データが復元用データであることを示す情報と、前記加工データの前記情報記録媒体上における記録位置を示す情報とを含む。これにより、記録データの再生時には加工データと復元用データを容易に取得することができるし、記録データの消去時には読み取り不能とすべき復元用データの領域を容易に特定することができる。
【0018】
また、情報記録再生装置は、記録データの消去方法として上記の方法に加えて、通常の消去方法を併用することができる。即ち、第1の消去方法及び第2の消去方法のいずれかの選択をユーザから受け取る手段を備え、前記記録手段は、前記第1の消去方法が選択されたときには前記記録データを前記加工データ及び前記復元用データとして記録し、前記第2の消去方法が選択されたときには前記記録データをそのまま記録することができる。
【0019】
本発明の同様の実施形態では、記録媒体に対して記録データの記録及び消去を行う記録及び消去方法は、前記記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工工程と、前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録工程と、前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理工程と、を備え、前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理工程において登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにする。この情報記録消去方法によっても、上記の情報記録再生装置と同様に、短時間で記録データの確実な消去を行うことができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】
[情報記録再生装置]
まず、本発明に係る情報記録再生装置について説明する。図1は本発明に係る情報記録再生装置300の概略構成図である。図1に示す情報記録再生装置300は、DVD−Rなどの光ディスク100に記録データを記録する記録装置としての機能と、これら光ディスク100に記録された記録データを再生する再生装置としての機能とを備えている。さらに、情報記録再生装置300は記録データを消去する機能も備えている。
【0022】
情報記録再生装置300は、図1に示すように、スピンドルモータ301、光ピックアップ302、ヘッドアンプ303、サーボ回路304、総和生成部305、変調復調部306、バッファ307、インターフェース308、プッシュプル(Push−Pull)信号生成部309、光ビーム駆動部310およびCPU311を備えている。
【0023】
スピンドルモータ301は光ディスク100を所定速度で回転させる。光ピックアップ302は、レーザダイオード(LD:Laser Diode)などの光源と、フォトディテクタなどを備える。光ピックアップ302は、光源から出射された記録光又は再生光としてのレーザ光を光ディスク100に照射し、光ディスク100からの戻り光をフォトディテクタにより受光して、受光量に対応する電気信号を出力する。フォトディテクタは例えば光ディスク100の半径方向(ラジアル方向)及び接線方向(タンジェンシャル方向)にそれぞれ並んで配置された4つの受光素子を有する4分割フォトディテクタが使用される。例えば4つの受光素子A〜Dを備え、受光素子A及びDが光ディスク100の接線方向に隣接し、受光素子B及びCが光ディスク100の接線方向に隣接する。よって、受光素子A及びBの出力信号が記録トラックの内周側又は外周側のいずれか一方における戻り光を受光し、受光素子B及びCが他方における戻り光を受光する。
【0024】
ヘッドアンプ303は、各受光素子からの電気信号を増幅し、総和生成部305及びプッシュプル信号生成部309に送る。総和生成部305は、上述したフォトディテクタの4つの受光素子A〜Dからの電気信号の総和を再生信号として生成して、変調復調部306に送る。
【0025】
変調復調部306では、記録時において記録情報にエラー訂正符号を付加してこれを変調する機能と、読取時において記録情報に対してエラー訂正を行う機能とを備えた回路である。具体的には、変調復調部306は、記録時においてはバッファ307から出力される記録情報にエラー訂正符号を付加した後、これを光ディスク100の光学的特性等に適合する符号となるように変調し、変調された記録情報を光ビーム駆動部310に出力する。一方、変調復調部306は、読取時においては総和生成部303から出力される信号を復調し、これに対してエラー訂正を行った後、これをバッファ307に出力する。
【0026】
バッファ307は、記録情報を一時的に蓄える記憶回路である。なお、情報記録再生装置300は、先読み機能を有し、読み取り時に先読みした情報をバッファ307に蓄える。
【0027】
インターフェース308は、情報記録再生装置300と外部機器との間の記録情報等の入出力制御ないし通信制御を行う回路である。具体的には、インターフェース308は、記録時においては、外部機器から情報記録再生装置300に入力される記録情報を受け取り、これをバッファ307に出力する。また、インターフェース308は、再生時においては、バッファ307から出力される記録情報(すなわち光ディスク100から読み取られた記録情報)を外部機器へ出力する。なお、外部機器は、例えば情報記録再生装置300をパーソナルコンピュータの周辺機器として用いるのであればパーソナルコンピュータであり、情報記録再生装置300をDVDレコーダまたはプレーヤの中に組み込むのであれば、DVDレコーダまたはプレーヤのバックエンド(例えば音声・画像をMPEG圧縮・復調する回路や、音声・画像を最終的に出力するための情報変換処理などを行う回路等を備えた部分)である。
【0028】
一方、プッシュプル信号生成部309では、フォトディテクタの4つの受光素子のうち、タンジェンシャル方向に並んだ2つの受光素子(例えば受光素子A及びDと、受光素子B及びC)からの電気信号の和信号をそれぞれ計算し、それら2つの和信号の差信号(=(A+D)−(B+C))、即ち、いわゆるPush−Pull信号を算出する。さらにプッシュプル信号生成部309は、入力された信号から図示しないLPF(Low Pass Filter)回路などで低周波数成分を抽出し、トラッキングサーボ信号やフォーカスサーボ信号などのサーボ信号を生成してサーボ回路部304に供給する。
【0029】
サーボ回路304は、上述のトラッキングサーボ信号やフォーカスサーボ信号などに基づいて光ピックアップ302およびスピンドルモータ301の駆動を制御する。具体的には、サーボ回路304は、トラッキングサーボ信号に基づいて光ピックアップ302と光ディスク100との間の相対的位置関係を制御し、フォーカスサーボ信号に基づいて光ピックアップ302の光ビームのフォーカシング制御を行う。
【0030】
光ビーム駆動部310は、記録時において、変調復調部306から出力された記録情報に対応する光ビーム駆動信号を生成し、これを光ピックアップ302に出力する。光ピックアップ302は、光ビーム駆動信号に基づいて光ビームを変調し、光ディスク100の記録面に照射する。これにより、記録情報が記録面上に記録される。さらに、光ピックアップ302は、屈折率を変えた光ビームなどを照射することにより、記録面に記録された情報を消去することができる。
【0031】
CPU311は、情報記録再生装置300の全体的な制御および上述した情報記録再生装置300内の各要素間の情報のやり取りを制御・管理する。さらに、CPU311は、図示しないバックエンドから送られる要求命令に応じて、光ピックアップ302の読取動作の制御、およびバッファ307に蓄えられた記録情報のバックエンドへの出力制御を行い、これにより、記録情報の通常の読取制御および先読み制御を行う。また、CPU311は、光ディスク100にデータを記録または消去する際、利用者が例えばパーソナルコンピュータなどから入力した消去オプションに基づいて後の処理が行われるように、各処理部に対して制御信号などを送る。この消去オプションとそのときの処理については、詳しくは後述する。
【0032】
[データ記録方法]
次に、本発明のデータ記録方法について、図2を用いて説明する。図2は、本発明のデータ記録方法により記録が行われた光ディスク100のデータ構造を示している。光ディスク100は、記録データを1度のみ記録可能な追記型記録媒体であり、例えばDVD−Rなどがある。
【0033】
光ディスク100は、図2に示すようにリードインエリア101、リードアウトエリア102、ファイル管理情報エリア103、及びデータエリア104を備える。図2中の左側が光ディスク100の内周側であり、右側が光ディスク100の外周側である。この内周側にリードインエリア101があり、外周側にリードアウトエリア102がある。
【0034】
リードインエリア101とリードアウトエリア102の間には、ファイル管理情報エリア103とデータエリア104がある。データエリア104は、記録データを記録するための領域である。記録データとは、画像データ、音声データ、コンテンツデータ、コンピュータプログラムなど、再生ないし実行の対象となるデータである。一方、ファイル管理情報エリア103は、データエリア104に記憶されているデータのアドレスなどの管理情報を記録するための領域である。
【0035】
本発明に係るデータ記録方法においては、その記録データの消去方法を示す「消去オプション」をユーザが選択可能となる。即ち、記録時に、ユーザは記録データなどを選択し、さらに、それに対して消去オプションを設定する。消去オプションを「ON」に設定した場合、その記録データは完全に消去される。即ち、消去オプションを「ON」として記録したデータは、ユーザが消去コマンドを実行すると、その後は完全に読み取り不能とになる。一方、消去オプションを「OFF」に設定した場合、その記録データの消去は通常消去により行われる。即ち、その記録データは従来と同様の方法で消去される。
【0036】
次に、消去オプションを「ON」とした場合のデータ記録方法を、図2を用いて説明する。ユーザによって選択された記録データに基づいて、その記録データを暗号化キーで暗号化したデータ106(以下、「暗号化データ」と呼ぶ。)と、それを解くキーが含まれるファイル105(以下、「キーファイル」と呼ぶ。)が作成される。これらは、図2に示すように、データエリア104内の別々の領域に記録される。キーファイル105には、そのファイルがキーファイルであることを示すIDなどの情報と、キーファイル105のアドレスの情報とを含めることができる。また、データエリア104内に記録されたキーファイル105及び暗号化データ106についてのファイル管理情報がファイル管理情報エリア103に記録される。
【0037】
このように、消去オプション「ON」が選択された場合、記録データは暗号化データ106として記録され、さらにその暗号化データを復号するためのキーを含むキーファイル105が暗号化データ106とは別個に記録される。
【0038】
また、キーファイル105は、図2に示すように、その内周側に実際に暗号化データを復号化するためのキーを含むキー部分105Aを含み、キー部分105Aの後ろ(外周側)に、アドレス取得用データ105Bを含むように構成される。アドレス取得用データ105Bは、データエリア104内のキーファイル105に続いて記録されたデータを読み取る際のアドレス取得のために確保された領域である。即ち、キーファイル105の直ぐ後の領域にアクセスするためには、情報記録再生装置はその領域の前の領域においてアドレス情報を取得しておく必要がある。よって、後述するようにキー部分105Aが読み取り不能となった場合でも、情報記録再生装置はアドレス取得用データ105Bを読み取ることによりアドレス情報を取得し、それに続く領域へのアクセスを可能とするのである。
【0039】
キー部分105Aのデータ量は、そのキーのデータ量に依存する。一方、アドレス取得用エリア105のデータ量は、その光ディスク100において、アドレスを取得することが可能な単位データ量となる。例えばDVD−Rにおいて1ECCの領域があればディスク上のアドレスが取得できる場合、アドレス取得用データ105Bは1ECCとされる。アドレス取得用データ105Bにはデータを記録しないか、又はヌルデータ(ゼロ)を記録することとし、映像データ、音声データなどの意味のある記録データは記録しない。これは、後述するように、アドレス取得用データ105Bに記録されたデータは、記録データの完全消去後には読み取り不能となるからである。
【0040】
図2の例においては、暗号化データを復号化するためのキーを含むキー部分105Aのデータ量が1ECCブロックであり、アドレス取得用データが1ECCブロック必要であるので、キーファイル105は合計2ECCブロックのデータ量となっている。
【0041】
次に、本実施例の情報記録再生装置300によるデータ記録処理を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、以下のデータ記録処理は、図1に示したCPU311が予め用意されたプログラムを実行し、情報記録再生装置300内の各構成要素を制御することにより行われる。
【0042】
まず、ステップS11では、情報記録再生装置300はユーザによる記録対象ファイルの選択を受け取る。記録対象ファイルとはユーザが光ディスク100に記録すべきものとして指定したファイルである。ユーザが選択した記録対象ファイルの情報は、例えばリモコンなどの図示しない入出力装置からインターフェース308を介して情報記録再生装置300に入力される。
【0043】
次にステップS12では、ステップS11で選択された記録対象ファイルに対してユーザが消去オプションを「ON」と「OFF」のどちらに設定したかを、CPU311が判定する。この設定も、ユーザがリモコンなどを操作することにより行われる。消去オプションが「ON」に設定された場合、光ディスク100に記録した記録対象ファイルは、後にそのファイルに対して消去コマンドを実行した場合、完全消去される(即ち、復元不能となる)。
【0044】
消去オプションが「ON」に設定された場合(ステップS12;Yes)、ステップS13において、ユーザが選択した記録対象ファイルに対して暗号化が行われる。この処理は、例えばCPU311が、バッファ307やCPU311に内蔵してある図示しないメモリに一時保存した記録対象ファイルに対して暗号化の処理を行い、暗号化データ106を作成する。さらに、CPU311は、暗号化データを復号するキー部分105Aを生成し、さらに上述したアドレス取得用データ105Bを付加してキーファイル105を作成する。以上のように作成された暗号化データ106とキーファイル105は、変調復調部306に送られ、各々にエラー訂正符号が付加された後、光ビーム駆動部310へと送られる。なお、上記のキーファイル105は、例えば、CPU311が記録する処理を行う毎に、即ち、ユーザが選択した記録対象ファイル毎に毎回作成される。
【0045】
次にステップS14では、図2に示すように、暗号化データ106とキーファイル105が別々にデータエリア104内の異なる場所に記録される。これらの処理は、まず光ビーム駆動部310が各々に対応する光ビーム駆動信号を生成し、これを光ピックアップ302に出力し、次に、光ピックアップ302が光ビーム駆動信号に基づいて光ビームを変調し、光ディスク100の記録面に光ビームを照射して行われる。これにより、暗号化データ106とキーファイル105が光ディスク100の記録面上に記録される。
【0046】
一方、消去オプションが「OFF」に設定された場合(ステップS12;No)、選択された記録対象ファイルは通常の方法で記録される。即ち、記録データはデータエリア104内にそのまま(暗号化などされることなく)記録され、そのファイル管理情報がファイル管理情報エリア103に記録される。
【0047】
このように、消去オプションが「ON」に設定された場合、記録対象ファイルは暗号化されて記録され、その暗号化を復号するキーが別個に記録される。一方、消去オプションが「OFF」に設定された場合、記録対象ファイルはそのまま記録される。
【0048】
[データ消去方法]
次に、上述の方法で記録された記録ファイルを消去するためのデータ消去方法について説明する。
【0049】
(第1実施例)
まず、本発明の第1実施例に係るデータ消去方法について、図3を用いて説明する。図3は、上述したデータ記録方法により、消去オプション「ON」に設定された状態で記録ファイルが記録された光ディスク100のデータ構造を表している。
【0050】
即ち、データエリア104には、図3に示すように、キーファイル105と暗号化データ106とが別々に記録されている。なお、この記録ファイルの消去オプションが「ON」であるか、「OFF」であるかという情報は、例えばファイル管理情報エリア103に記録することができる。キーファイル105は、前述のように、キー部分105Aと、アドレス取得用データ105Bとから構成されている。
【0051】
本実施形態においては、消去オプションを「ON」にして先に述べた方法により記録した記録ファイルを消去する場合、キーファイル105のキー部分105Aのみをオーバーライトし、実際の記録データである暗号化データ106は、オーバーライトを行わない。よって、暗号化データ106は光ディスク100上に記録されたままとなるが、キーを含むデータ105Aがオーバーライトされ、物理的に読み取り不能となるので、暗号化データ106を復号するためのキーを取得することはできなくなる。これにより、結局、暗号化データ106を復号することができなくなり、実質的に記録ファイルは完全に消去されたことになる。
【0052】
なお、キー部分105Aのみをオーバーライトし、それに続くアドレス取得用データ105Bの領域はオーバーライトしないので、キーファイル105の次のデータ領域にアクセスすることに支障をきたさない。
【0053】
さらに、本実施例に係るデータ消去方法では、1ECCブロックのキー部分105Aのみをオーバーライトするため、目的とする記録ファイルのみを短時間で消去することができる。即ち、通常の記録方法で、暗号化することなく記録対象ファイルを光ディスク100上に記録した場合、その記録ファイルを完全に消去するためには記録ファイル全体をオーバーライトする必要がある。しかし、記録ファイル自体は通常は例えば数MBという大容量となり、これを全てオーバーライトするにはかなりの時間を要する。これに対し、本発明の完全消去方法では、暗号化データ106として記録された記録ファイル自体はオーバーライトせずそのまま残し、暗号化データ106を復号するためのキーを含むキー部分105Aのみをオーバーライトするので、消去に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0054】
また、本発明の完全消去方法では、ファイル管理情報のみの処理によりファイルの消去を行うのではなく、ファイル管理レイヤーより下位レイヤーである物理レイヤーにおいて暗号化処理を利用して消去を行うので、ファイル管理情報のみで消去を行う場合のように、消去されたはずのファイルが復元可能となるという不具合は解消され、消去されたデータの確実な保護が可能である。
【0055】
次に、本実施例のデータ消去処理を図6のフローチャートを用いて説明する。なお、以下のデータ消去処理は、図1に示したCPU311が予め用意されたプログラムを実行し、情報記録再生装置内の各構成要素を制御することにより行われる。
【0056】
まず、ステップS21では、光ディスク100から読み出された情報のうちユーザが消去したいファイルを選択し、CPU311はユーザからその選択を受け取る。
【0057】
次にステップS22では、CPU311は、ステップS21で選択したファイルに対して消去オプションが「ON」に設定されているか「OFF」に設定されているかを判定する。なお、このCPU311による判定は、例えばファイル管理情報エリア103に記録されている消去オプションに関する情報を読み出すことによって行うことができる。
【0058】
消去オプションが「ON」に設定されている場合は(ステップS22;Yes)、ステップ23において、先に述べたように、CPU311は選択されたファイルに対応するキーファイル105のキー部分105Aのみをオーバーライトする。この処理は、CPU311が光ビーム駆動部310に消去すべきデータ領域の情報、即ちキー部分105Aのアドレス情報を送り、光ビーム駆動部310は、その領域に対して適切なレーザパワーで光ディスク100にオーバーライトを行う。例えば光ディスクがDVD−Rであれば、通常のデータ記録よりも大きなレーザパワーで記録ビームを照射してオーバーライトを行い、オーバーライト部分の光ディスク100の屈折率を変化させるなどして、キー部分105Aを物理的に読み取り不能とする。
【0059】
ステップS23での処理が終了したとき、または消去オプションが「OFF」であった場合は(ステップS22;No)、処理はステップS24に進み、CPU311はファイル管理情報エリア103の更新を行う。即ち、ステップS23での処理が終了した場合は、CPU311はステップS24において、消去したファイルのファイル名をファイル管理情報エリア103内から消去する。一方、消去オプションが「OFF」であった場合は(ステップS22;No)、通常の方法で消去が行われる。即ち、CPU311は、ファイル管理情報エリア103において、従来通り新しいファイル管理情報エリアの更新だけを行い、新しいファイル管理情報エリアから消去するファイルのファイル名を消す処理を行う。また、未使用定義エリアの設定を行う必要があるファイルシステムにおいては、それについても更新する。
【0060】
以上のように、第1実施例によれば、消去オプションが「ON」に設定されている記録ファイルは、そのキーファイル105部分のみをオーバーライトすることによりキーファイル105を物理的に読み取り不能とする。これにより、暗号化データ106の復号を不可能として、暗号化データとして記録された記録ファイルを実質的に完全に消去することができる。
【0061】
(第2実施例)
本発明の第2実施例に係るデータ消去方法について、図4を用いて説明する。第2実施例では、情報記録再生装置300はディフェクト管理(マネージメント)システムに対応したものとし、それを利用した方法でファイルを消去する点で第1実施例とは異なる。
【0062】
図4は、上述した記録方法により、消去オプション「ON」に設定された状態で記録された光ディスク100のデータ構造を表している。光ディスク100は、図4に示すようにリードインエリア101、リードアウトエリア102、ファイル管理情報エリア103、データエリア104を備える。また、本実施では、光ディスク100はさらにディフェクト管理情報エリア107も備える。
【0063】
図4中の左側が光ディスク100の内周側であり、右側が光ディスク100の外周側である。この内周側にリードインエリア101があり、外周側にリードアウトエリア102がある。また、このリードアウトエリア102内には、後で詳しく説明する代替情報エリア108が設定されている。なお、代替情報エリア108はリードアウトエリア102以外の場所、例えばリードインエリア101内に設けても良い。
【0064】
記録ファイル消去前のデータエリア104内のデータ構造は、図2に示すように、キーファイル105及び暗号化データ106が別々に記録された状態となっている。ここで、第1実施例では、キーファイル105内のキー部分105Aをオーバーライトして物理的に読み取り不能としたが、第2実施例ではその代わりに、キー部分105Aをディフェクト管理システムによりディフェクト領域として扱うこととする。即ち、キー部分105Aをディフェクト領域であるとディフェクト管理情報エリア107内に登録してしまう。これにより、キー部分105Aが読み出されることが無くなるので、暗号化データ105Bを取得することができなくなり、実質的に暗号化データ105を完全に消去したことと等価となる。
【0065】
ディフェクト管理システムは、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等の高密度記録媒体における記録データの記録および読取の信頼性を向上させるために行われる技術である。すなわち、記録媒体上に傷もしくは塵埃、または記録媒体の劣化等(これらを総じて「ディフェクト」と呼ぶ。)が存在するときには、そのディフェクトが存在する場所に記録すべきデータまたは記録されたデータを、当該記録媒体上の他の領域(以下では、「代替情報エリア108」と呼ぶ。)に記録する。このように、ディフェクトにより記録不能または読取不能となるおそれがある記録データを代替情報エリア108に退避させることにより、記録データの記録および読取の信頼性を向上させることができる。
【0066】
このディフェクト管理情報エリア107には、光ディスク100上に存在するディフェクトの位置を示すアドレス情報と、ディフェクトが存在する場所に記録すべきであったデータまたは記録されていたデータを退避させた代替情報エリア108内の場所(例えば代替情報エリア108内の記録位置)を示すアドレス情報とが記録される。
【0067】
次に、ディフェクト管理システムを用いた本実施例に係るデータ消去方法について詳細に説明する。本実施例においては、記録ファイルに対して消去コマンドを実行すると、キーが含まれるファイル105内のキー部分105Aがディフェクトであるという情報を、ディフェクト管理情報エリア107に書き込む処理を行う。一方、キーファイル105内のアドレス取得用データ105Bの領域と、暗号化データ106の領域はディフェクト領域として登録しない。一般的にディフェクト管理システムにおいては代替情報エリア108が用意されており、情報記録再生装置はディフェクトとして登録された領域があれば、ディフェクト管理情報エリア107内のディフェクト管理情報を参照し、その領域の代わりに代替情報エリア108内の対応する領域のデータをサーチするようになっている。従って、本実施例では、代替情報エリア108にはキー部分105Aと同じデータを記録せず、ヌルデータまたはダミーデータなどの無意味なデータを記録するようにする。
【0068】
以上より、情報記録再生装置300はキー部分105Aをディフェクト領域として認識するので、実際にはその部分にキーを含むデータが記録されている場合でも、その部分がアクセスされることはなく、よってキーが読み出されることはない。また、ディフェクト領域として登録されたキー部分105Aに対応する代替情報エリア108内の領域にもキーのデータは記録されていないので、結局、暗号化データ106を復号するためのキーを取得することはできず、暗号化データ106を復元することができない。こうして、実質的に記録ファイルを完全に消去したことになる。なお、ディフェクト管理情報エリア107は追記のみ可能であるので、キー部分105Aは、一度ディフェクトであるとしてディフェクト管理情報エリア107に登録されると、その後変更されることはなく、キー部分105A内のキーデータは読み出されることはない。
【0069】
このように、第2実施例に係るデータ消去方法によっても、暗号化データを復号するためのキーを取得することができないので、暗号化データとして記録した記録ファイルを実質的に完全に消去することができる。また、ディフェクト管理システムによりキー部分105Aをディフェクトとして登録する処理は、短時間で実行可能であるので、目的とする記録ファイルを短時間で消去することができる。
【0070】
なお、第2実施例の方法はディフェクト管理システムに対応した情報記録再生装置においてのみ実行可能であり、第1実施例ではディフェクト管理システムを備えない情報記録再生装置においても実行可能である。但し、第1実施例ではキー部分105Aをオーバーライトして物理的に読み出し不能とするので、光ディスク上に物理的に読み出し不能なディフェクト領域を形成することになる。通常の情報記録再生装置は、ディフェクト領域にはアクセスを行わないように構成されているが、例えばサーチ動作その他においてディフェクト領域上をスキャンしたりすることがあると、ディフェクト領域ではトラッキングサーボの不良その他の不具合が生じることもあり得る。この点、第2実施例の場合は、キー部分105Aをオーバーライトして物理的にディフェクト領域にしてしまうのではなく、ディフェクト管理システムを利用してディフェクト領域に指定しまうだけであり、光ディスク上に物理的なディフェクトを設けるわけではないので、上記のような不具合は生じないというメリットがある。
【0071】
次に、本実施例のデータ消去処理を図7のフローチャートを用いて説明する。なお、以下のデータ消去処理も、図1に示したCPU311が予め用意されたプログラムを実行し、情報記録再生装置内の各構成要素を制御することにより行われる。
【0072】
まず、ステップS31では、光ディスク100から読み出された情報のうちユーザが消去したいファイルを選択し、CPU311は、ユーザからその選択を受け取る。
【0073】
次にステップS32では、CPU311が、ステップS31で選択したファイルに対して消去オプションが「ON」に設定されているか、「OFF」に設定されているかを判定する。なお、このCPU311による判定は、例えばファイル管理情報エリア103に記録されている消去オプションに関する情報を読み出すことによって行うことができる。
【0074】
消去オプションが「ON」に設定されている場合は(ステップS32;Yes)、ステップ33において、先に述べたように、消去対象として選択された記録ファイルに対応するキー部分105Aをディフェクト領域として登録する。つまり、CPU311は、キーファイル105内のキー部分105Aがディフェクトであるという情報を、ディフェクト管理情報エリア107に書き込むように命令を出す。さらに、代替情報エリア108が設置されている場合は、CPU311は、代替情報エリア108の領域に、キー部分105と同じデータを記録するのではなく、ヌルデータ又はダミーデータなどの無意味なデータを記録し、さらにそのアドレスをディフェクト管理情報エリア107に登録するように各構成要素を制御する。
【0075】
ステップS33での処理が終了したとき、または消去オプションが「OFF」に設定されていた場合(ステップS32;No)、処理はステップS34に進み、ファイル管理情報エリア103の更新を行う。つまり、ステップS33での処理が行われた場合は、ステップS34において、CPU311はディフェクト領域として登録したキーファイル105のファイル名をファイル管理情報エリア103内から消去する。一方、消去オプションが「OFF」に設定されていた場合は(ステップS32;No)、ファイル管理情報エリア103において、CPU311は従来通り新しいファイル管理情報エリアの更新だけを行い、新しいファイル管理情報エリアから消去する記録ファイルのファイル名を消す処理を行う。
【0076】
[変形例]
上記の実施例では、キーファイル105内のアドレス取得用データ105Bは1ECCブロックとなっているが、これは使用する光ディスクの種類などに応じて異なる。即ち、アドレス取得用データ105Bとして要求されるデータ量(領域)は、その追記型記録媒体においてアドレス情報を正しく取得するためにアクセスすべきデータ量(領域)として決定される。例えば、アドレス情報を取得するために2ECCブロックが必要である記録媒体については、アドレス取得用データ105Bは2ECC分確保されることになる。
【0077】
上記の第2実施例においては、記録ファイルの完全消去時に、キーファイル105内のキー部分105Aをディフェクト領域として登録する際、代替情報エリア108にヌルデータ又はダミーデータなどの無意味なデータを記録することとしている。これは、一般的にディフェクト管理システムでは、ディスクへのアクセス中にディフェクト領域があると、対応する代替情報エリアを読みに行くように構成されているからである。従って、ディフェクト領域を登録しても、必ずしも代替情報エリアを読みに行かないように構成されたシステムにおいては、代替情報エリアにダミーデータなどを記録しなくてもよい。
【0078】
なお、上記の第1実施例と第2実施例の方法を組み合わせ、消去オプションが「ON」に設定された記録ファイルの消去が指示された場合には、キー部分105Aをオーバーライトするとともに、ディフェクト領域として登録するように構成しても構わない。
【0079】
また、キーファイル105中に、対応する暗号化データ106の光ディスク100上のアドレス情報を含め、かつ、そのアドレス情報はファイル管理システム103には記録しないようにすることもできる。こうすれば、キーファイル105のキー部分105Aを読み取り不能とした後は、暗号化データ106の記録アドレスを取得することもできなくなる。
【0080】
また、上記の実施例においては、記録対象ファイルを暗号化して暗号化データとその復号のためのキーとを作成し、各々を別個の領域に記録している。しかし、本発明においては、このように記録対象ファイルを加工する方法は、キーによる暗号化には限定されない。即ち、記録対象ファイルに符号化その他の何らかの加工を施して、加工後のデータと、その加工後のデータから元の記録対象ファイルを復元するために必要な復元用データを生成すればよい。そのような加工の一例が暗号化であり、暗号化データを復元するための復元用データの一例がキーであるに過ぎない。
【0081】
更に、前述の実施例においては、追記型記録媒体に記録された記録データを消去する情報記録再生装置を例に説明してきたが、本発明はDVD−RWやDVD−RAMなどのように書換えが可能な記録媒体に記録された記録データを消去する情報記録再生装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録再生装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明のデータ記録方法を説明するための図である。
【図3】第1実施例に係るデータ消去方法を説明するための図である。
【図4】第2実施例に係るデータ消去方法を説明するための図である。
【図5】本発明のデータ記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】第1実施例に係るデータ消去処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】第2実施例に係るデータ消去処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 光ディスク
101 リードインエリア
102 リードアウトエリア
103 ファイル管理情報エリア
104 データエリア
105 キーファイル
106 暗号化データ
107 ディフェクト管理情報エリア
300 情報記録再生装置
301 スピンドルモータ
302 光ピックアップ
303 ヘッドアンプ
304 サーボ回路
305 総和生成部
306 変調復調部
307 バッファ
308 インターフェース
309 プッシュプル信号生成部
310 光ビーム駆動部
311 CPU

Claims (7)

  1. 記録媒体に記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工手段と、
    前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録手段と、
    前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理手段と、を備え、
    前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理手段に登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにすることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記記録データを消去する操作に応じて、前記ディフェクト領域に対応する代替領域に、前記復元用データの代わりに所定の無意味なデータを記録することを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記記録手段は、復元用データに続いて、当該記録媒体における位置情報を取得可能な単位領域に所定のデータを記録することを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記復元用データは、当該データが復元用データであることを示すデータと、前記加工データの前記情報記録媒体上における記録位置を示すデータとを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再装置。
  5. 前記加工データは暗号化データであり、前記復元用データは前記暗号化データを復号して前記記録データを得るための鍵データであることを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記記録データの消去方法として第1の消去方法及び第2の消去方法のいずれかの選択をユーザから受け取る手段を備え、
    前記記録手段は、前記第1の消去方法が選択されたときには前記記録データを前記加工データ及び前記復元用データとして記録し、前記第2の消去方法が選択されたときには前記記録データをそのまま記録することを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  7. 記録媒体に対して記録データの記録及び消去を行う情報記録消去方法であって、
    前記記録すべき記録データを加工してなる加工データと、当該加工データから前記記録データを復元するために必要な復元用データと、を生成するデータ加工工程と、
    前記記録データを、前記加工データ及び前記復元用データとして前記記録媒体上の異なる位置に別個に記録する記録工程と、
    前記記録媒体上のディフェクト領域を管理するディフェクト管理工程と、を備え、
    前記記録データを消去する操作に応じて、前記記録媒体に記録された前記復元用データが記録された領域を前記ディフェクト領域として前記ディフェクト管理工程において登録することで、当該復元用データにアクセスできないようにすることを特徴とする情報記録消去方法。
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