JP4769881B2 - デジタルデータ記録方法、記録装置及び再生装置 - Google Patents

デジタルデータ記録方法、記録装置及び再生装置 Download PDF

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本発明は記録媒体、特に追記型光ディスクにデジタルデータを記録するための記録再生技術に関するものである。
記録媒体にデジタルデータを記録、再生する装置の一例として、非特許文献1などに規定されたDVD−RAMの記録再生装置(ドライブ)が挙げられる。
このDVD−RAMドライブは、ディスクが挿入されたり、電源が投入されたりすると、先ずリードイン及びリードアウトに配置される欠陥管理情報エリア(DMA)等のドライブ管理情報データが記録された内容を検査して、DVD−RAMが物理フォーマット済みであるかどうか調べる。物理フォーマットされていない場合には、ホストからの物理フォーマット指示があるまで待機する。
DVD−RAMが物理フォーマット済み場合、DVD−RAMドライブは、較正処理や論理整合性検証などの記録準備処理を行った後、ホストからの指示待ち状態となる。DVD−RAMドライブはホストから何らかの“命令”を受け取ると、その意味を調べ、それが記録命令である場合には、ユーザデータの記録処理を行い、再生命令である場合には、DVD−RAM上の記録データからユーザデータへの再生処理を行う。またディスク取り出しなどの命令の場合はそれぞれ対応した処理を行う。通常これらの処理は正常に終了するが、極稀に予期できない理由で処理が通常通りに終了できない場合がある。例えば、記録命令に対し、光ディスクがユーザエリア内に欠陥を含み、ユーザデータの記録に失敗した場合には、リトライ処理や交替処理などのエラーリカバリー処理を行う。
通常DVD−RAMドライブでは、ユーザデータの記録処理の際、記録後に正常に記録できたかどうかを判断するために実際にDVD−RAM上から記録データを再生して記録品質を確認する。この結果、必要に応じてユーザエリアの替わりにスペアエリアにユーザデータを配置する交替処理を行うことで光ディスクの信頼性を高めている。一般にリードアウト隣に配置されるスペアエリアはリードアウト側からリードイン側の方向に向かい、連続的に使用される。これは上書きを繰り返すことで起こる光ディスク記録層の特性劣化によって増大する欠陥数に応じて、スペアエリアのサイズを拡張可能とするためである。
この交替処理の結果を示すユーザエリアとスペアエリアのアドレスの対応情報は、DMAに欠陥リスト(DL)として記録するように非特許文献1では規格化されている。
DVD−R等の追記型光ディスクでは通常ユーザエリアの数箇所を起点にホストが管理する論理アドレス空間内をアドレス昇順方向で連続的にデータ記録が行われる。この記録方式に対応するため、DVD−RではRゾーンと呼ばれるユーザエリアの論理分割を行い、記録データの始点となるRゾーンの先頭アドレスと、Rゾーン内の先頭アドレスからの連続記録済エリアの最終記録アドレス(LRA)の2種類のアドレス情報は、記録領域管理情報エリア(RMA)内の記録領域管理データ(RMD)に記録される。
このRゾーンを用いてデータエリア内の記録済エリアを管理する方法が非特許文献2で規格化されている。
また特許文献1、及び特許文献2にDVD−RAMの欠陥管理で用いられる交替処理を拡張して、DVD−R等の物理的に上書き不可能な記録層を持つ追記型光ディスクで論理上書きを実現する方法に関する記載がある。
光ディスク上でファイル管理するためのファイルシステムにUDF(Universal Disc Format)がある。光ディスクをドライブに挿入しホストが光ディスクからファイルデータを読み出す場合、数種のファイルシステム管理情報を用いて「AVDP(Anchor Volume Descriptor)→VDS(LVD(Logical Volume Descriptor))→MD(Meta Data)ファイルのFE(File Entry)→FSD(File Set Descriptor)→ルートディレクトリのICB(Information Control Block)→ルートディレクトリ内のFID(File Identifier Descriptor)→…→ファイルのICB→データ」という手順でファイル検索が行なわれ、この検索結果を用いてファイルデータの読み出しが行なわれる
AVDPはホストが最初に読み出すポイントであり、ここから光ディスク上の全てのファイルに辿り着けるようになっている。AVDPは論理ブロック番号(LBN)256のセクタ、最後のセクタ(Z)、Z−256のセクタのうち、2箇所以上に記録されている。このUDFに関する詳細は非特許文献3に記載されている。
特開2004−171714号公報([0047]) 特開2004−303381号公報([0036]) 「Standard ECMA-272: 120mm DVD Rewritable Disc (DVD-RAM)」ECMA 1999年(第43−55頁) 「Standard ECMA-279: 80 mm (1,23 Gbytes per side) and 120 mm (3,95 Gbytes per side) DVD-Recordable Disk (DVD-R)」ECMA 1998年(第60−61頁) 「Universal Disc Format Specification Revision 2.50」OSTA 2003年
特許文献1や特許文献2で述べられている追記型光ディスクの論理上書き技術は、ファイルシステム管理情報データ、特に光ディスクからのデータ読み出し開始時に参照される固定アドレスに記録されるアンカーデータ、例えばUDFでのAVDPの書き換えに有効である。
しかしながら上記文献には論理上書き処理を適用したデータ記録方式におけるアクシデント発生時のファイルシステムのリカバリー方法や上書き処理を取り消すための手段に関する記載はない。
上記課題は、その一例として、特許請求の範囲に記載の発明により解決される。
論理上書きを用いた追記型光ディスクのデータ記録方式においてもアクシデント発生時のファイルシステムのリカバリー、上書き処理の取り消し処理を実現可能とする。
発明を実施するための形態の1つとして光ディスクドライブが挙げられる。
追記型光ディスクドライブの構成の一例は、光ディスク、レーザダイオード及び光検出器を搭載する光ヘッド、記録のための符号化処理と再生のための復号化処理を行う記録再生信号処理回路、各部品、回路の動作管理を行う制御マイコン、サーボ回路、RAMを含むホストとのインターフェース回路、ホストと接続される入出力端子である。
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
先ず始めに本発明の説明で用いる記録データのフォーマット及びドライブの基本構造について図2から図4を用いて説明する。
図4に光ディスクドライブの構成の一例を示す。図4中、401は光ディスク、402はレーザダイオード及び光検出器を搭載する光ヘッド、403は記録のための符号化処理と再生のための復号化処理を行う記録再生信号処理回路、404は各部品、回路の動作管理を行う制御マイコン、405はサーボ回路、406はRAMを含むホストとのインターフェース回路、407はホストとケーブルで接続される入出力端子である。
再生時、光ディスク401に記録されているデータは、光ヘッド402から読み出され、記録再生信号処理回路403内で復号化処理が行われる。この復号化処理には、復調処理、誤り訂正処理、デ・スクランブル処理が含まれる。復号化処理が行われた後に得られたユーザデータはインターフェース回路406内のRAMに蓄えられた後、入出力端子 407を介して外部のパソコンやMPEGボード等のホスト(図示せず)などへ出力される。制御マイコン404はホストなどからの指令を受け、サーボ回路405を用いて光ディスク401の回転制御、光ヘッド403のフォーカス、トラッキング制御を行いながら指定された光ディスク401上の目的位置にアクセスし、ドライブ全体の再生制御を行う。記録時は、入出力端子407を介して、外部ホストからユーザデータが入力される。入力されたユーザデータは、インターフェース回路406内のRAMに蓄えられた後、記録再生信号処理回路403により、スクランブル処理、誤り訂正符号化処理、変調処理などの符号化処理が行われた後、光ヘッド402を介して、光ディスク401に書き込まれる。制御マイコン404は、ホストなどからの指令を受け、サーボ回路405を用いて指定された光ディスク401上の記録位置にアクセスし、ドライブ全体の記録制御を行う。
ここで取り扱われる記録時におけるユーザデータから記録データへの符号化過程の詳細を図2及び図3を用いて説明する。
図2にデータフレームの構成方法の一例を示す。データフレームとはユーザデータとこのユーザデータを管理するための情報データを組にしたデータ列である。入出力端子407から入力される2048バイトのユーザデータには、データ識別のための4バイトのデータ識別コード(ID)と、IDの誤り検出符号である2バイトのIED、予備データエリアである6バイトのRSVが付加される。またこのデータ列の最後部には、データに含まれる誤りを検出する4バイトの誤り検出符号EDCが付加され、結果2064バイトのデータフレームを構成する。各データフレームは、172バイト12行の形状で扱われる。
図3にECCブロックの構成方法を示す。通常このECCブロックがドライブの記録再生のデータ単位となる。図2が示すように構成された172バイト12行のデータフレームは、スクランブル処理が施された後、16データフレーム単位でECCブロックを構成する。縦方向の各列には16バイトの外符号(PO)が付けられ、208行になる。拡張された各行のデータに対して、10バイトの内符号(PI)を付加し、182バイトのデータとする。このようにECCブックは182バイト208行、2048バイト×16のユーザデータから形成される。
記録再生信号処理回路403内ではこのECCブロックを生成した後、図示していないが符号化の最終処理としてデータに含まれる周波数成分を制限するための周波数変調が行われる。
DVD−RAMドライブのように交替処理を行う記録再生装置では、ユーザデータの記録処理の際、データを記録した後、すぐにディスク上のデータを再生し、この再生データとRAMに残るユーザデータを比較、又は誤り訂正処理を行いて再生データに含まれるエラー数を検出することで正常にデータが光ディスク上に記録されたかどうか確認作業を行う。結果正常に記録されていないと判断される場合には、同位置(アドレス)への記録を繰り返し行い、それでもデータをこの位置に正常に記録できない、つまりこの位置は欠陥であると判断された場合にはインターフェース回路406内のRAMに残されたユーザデータをスペアエリア内に記録する交替処理を行う。
通常、これらの交替処理は図3を用いて示したような記録再生の単位であるECCブロックで行われる。図2及び図3を用いて説明したデータのフォーマットではデータ識別コード(ID)はデータフレーム単位で付加されているため、ECCブロックの先頭は16の倍数となり、論理アドレスとの対応はデータフレーム単位となる。しかし本発明の説明を簡易化するためにデータ識別コード(ID)の下位4ビットは無視し、ECCブロックに1つの物理アドレスを割り当て、この物理アドレスに対して論理アドレスを1つ対応付けて説明する。そのため本説明ではホストからの記録再生命令のデータ単位もECCブロック単位であるとする。
次に追記型光ディスクにおける論理上書き方法の一例について説明する。
説明は段階的に行う。先ず図5を用いてホストが使用する論理アドレス空間と光ディスク上の物理アドレスとの関係を示し、次に図6及び図7を用いてDVD−RAM等で行なわれている欠陥管理で必要となるエリアに関する概要と欠陥管理方法、図8を用いてDVD−R等で行なわれる記録方式、記録領域管理方法について説明する。その後、図9を用いて追記型光ディスクにおける論理上書き方法について述べる。
図5は目的別にエリア分割された光ディスクの物理アドレスとホストからの記録再生命令に含まれる論理アドレスの関係を示す図である。光ディスクはリードイン、データエリア、リードアウトに論理分割されているものとする。またここでは更に欠陥管理のためにデータエリアはユーザエリアとスペアエリアに論理分割されている場合を例に挙げている。リードイン、データエリアの開始物理アドレスはそれぞれA及びBであり、リードアウトの終了物理アドレスはCである。また光ディスクの物理アドレス規格によってはA>B>Cとなる場合もあるが、本説明ではA<B<Cの関係が成立していると仮定して説明を行う。この場合、初期状態としてユーザエリアにのみ論理アドレスは割り当てられ、交替が無い場合には論理アドレスnに対し、物理アドレスB+nが対応付けられる。ただし、B+nが交替対象として他アドレスに割り付けられている場合には論理アドレスnには、交替先の物理アドレスが対応する。従ってユーザエリアの最終アドレスがB+aである場合には、論理アドレス空間として最大0からaが使用可能となる。
図6は記録型光ディスクで一般的に行われる交替処理(Linear Replacement method)による欠陥管理を概略的に説明するためのディスクの図であり、光ディスクは目的に応じて各エリアに論理分割されていることを示す図である。簡易的に光ディスクはリードイン、データエリア、リードアウトに論理分割されているものとし、更にデータエリアは目的に応じてユーザエリアとスペアエリアに論理分割される。リードイン内の欠陥管理情報エリア(DMA)には、データエリアの分割情報、スペアエリア内の次に使用される候補アドレス等に関する論理構造に関する情報が含まれるディスク構造定義情報(Disc Definition Structure、DDS)、ユーザエリア内の欠陥アドレスとその交替先として使用されるスペアエリアの交替アドレスとの対応を示す複数のDLを含む欠陥リストテーブル(DLT)が記録される。またユーザエリア外周側に配置されるスペアエリアはリードアウトからリードインの方向に連続的に使用されていく。
図7を用いて欠陥管理で使用されるDL構成の詳細を示す。各DLはユーザエリア内の欠陥アドレス、交替処理によって割り当てられたスペアエリア内の交替アドレス、またこの2つのアドレスの関係を示すステータス情報から構成される。図中、光ディスク上の黒く塗りつぶされた場所は記録済エリアを示す。DDSに含まれる次候補アドレスは交替処理で次に使用されるスペアエリア内のアドレスMを示す。この状態からユーザエリアのアドレスNが欠陥と判断された場合、ホストによりアドレスNに記録されたはずのユーザデータはスペアエリアのアドレスMに交替記録される。DLはこの情報を示すために“アドレスN”、“アドレスM”とその2つのアドレス関係を示す“交替”から構成される。
図8は追記型光ディスクで一般的に用いられる記録処理とそのRMDを概略的に説明するためのディスクの図であり、光ディスクのデータエリアはRゾーンに論理分割されていることを示す図である。簡易的に光ディスクはリードイン、データエリア(図8ではユーザエリアと同一)、リードアウトに論理分割されているものとし、更にデータエリアは記録位置に応じて複数のRゾーンに論理分割される。リードイン内のRMAには、論理分割されたRゾーンの先頭アドレスとユーザデータが記録されたLRAの2種類のアドレスが含まれるRMDが記録される。またRMA、及び各Rゾーンにおいてデータ記録はリードインからリードアウトの方向に連続的に行われ、新規Rゾーンの追加は、ディスク外周に位置するRゾーン(この図ではRゾーン3)を分割することでのみ行われる。
図9は追記型光ディスクで行われる交替処理による論理上書きを概略的に説明するためのディスクの図、及び論理上書きによる交替処理のDLを示す図である。本図において追記型光ディスクはリードイン、リードアウト及びデータエリアに使用目的に応じて分割され、データエリアは2つのRゾーン、LRAとしてLRA1を持ったRゾーン1とLRA2を持ったRゾーン2に分割されている。Rゾーン内の黒く塗りつぶされた場所は記録済エリアを表し、白抜き部分は未記録エリア、縦線部分はホストからの記録済エリア内のホストからの記録命令が記録要求しているエリア、そして横線部分は記録済エリア内に対する記録命令に対し、ドライブが実際にデータを記録したユーザエリア内の交替エリアを表している。
図中、上ディスク図は論理上書きのための交替処理前のディスク状態を示す。この状態ではRゾーン1のLRA1は物理アドレスN−1となっている。ここでLRA1よりも小さいアドレス、つまりRゾーン1内の記録済み領域に対する記録命令を受け取ると、論理上書きに対応するドライブは下ディスク図が示すようにLRA1から求められる次の記録位置である物理アドレスNからN+(M―L)にデータ記録を行う。次にドライブは記録命令に含まれる論理アドレスに対応するディスク上の物理アドレスLからMに記録されるべきデータを物理アドレスNからN+(M―L)に記録したことを示すために、交替の先頭と末尾を示す2つのDL、ステータス=交替(先頭)、欠陥アドレス=論理上書き開始アドレス、その交替アドレスから構成されるDLとステータス=交替(末尾)、欠陥アドレス=論理上書き終了アドレス、その交替アドレスから構成されるDLとを組にしてDLTに追加することで、従来の欠陥管理の仕組みをそのまま利用した論理上書きが実現される。ただしステータス=交替(先頭)、ステータス=交替(末尾)を持つ2つのDLに挟まれる欠陥アドレス数と交替アドレス数は一致し、その各々は図7で示したステータス=交替を持つDLと同一、例えばアドレスL+1とN+1の関係は、アドレスL+1を欠陥アドレス、アドレスN+1を交替アドレスとし、ステータス=交替としたDLと同一と見なすことができる。つまり追記型光ディスクにおいて欠陥管理を拡張することで論理上書きは容易に実現される。ただしこの場合においてもスペアエリアは欠陥管理における交替先として用いられるため必要となる。
次に論理上書き処理を適用したデータ記録方式におけるアクシデントからのリカバリー実現方法、論理上書き取り消し方法について説明する。
図10は図9を用いて説明した記録領域管理と図6、図7及び図8を用いて説明した論理上書きを含む欠陥管理が同時に行われる場合のRMA内のRMD及びDLTの更新方法を示している。ここでは説明を容易にするためにDDS、DLT、RMDはそれぞれ1ECCブロックで構成されていると仮定する。またDDSは最新の、つまり有効なDLT及びRMDの記録位置を示すアドレス情報を含むため、DLT又はRMDが更新される場合にはDDSも合わせて更新される。またドライブが光ディスク挿入時に有効なDDSを簡単に検出可能とするため、更新の際にはRMA内の記録済エリアの端(最外位置)にDDSを配置する。これによりRMAの最後尾に記録されたDDSを検索・再生し、DDSが含む有効なRMD、DLTの記録位置を示すアドレス情報を用いてRMD、DLTを読み出すことでドライブは光ディスクから最新の記録領域管理及び欠陥管理に関する情報を復元することが可能となる。
図11は主にリカバリーのための論理上書き取り消しを実現するためのRMAに配置されるDDSのデータ構造の一例である。バイト0−1にはDDSを識別するための識別子“DS”が配置され、バイト2−3にはディスクフォーマット時に作成される最初のDDSでは0、その後DDSが更新される度に1づつ増加するDDSアップデートカウンタ、バイト4−7には復元DLTアドレス、バイト8−11には有効なDLTが記録されているアドレスを示す有効DLTアドレス、バイト12−15には有効なRMDが記録されているアドレスを示す有効RMDアドレス、バイト16−19にはユーザエリア内に確保されるスペアエリアサイズをECCブロック数で指定するスペアエリアサイズ、そしてバイト20−23には欠陥に対するスペアエリア内の次に使用される交替先のアドレスを指し示す次候補アドレスが配置される。バイト4−7に配置される復元DLTアドレスはホストが光ディスク上に記録されたファイル管理情報やファイルに矛盾が無いと判断した状態のDLTが記録されたRMA内のアドレスを示す。
図1は図11のような復元DLTアドレスを管理するDDSの更新方法とアクシデントが発生した場合にディスク上に配置されたファイルの状態を矛盾の無い状態に復元するリカバリー処理の手順を示すフロチャートである。ドライブはホストからの命令を受け付け、その命令が、ドライブがRAM上で管理している最新のDLTを光ディスク上に記録することを指示するDLT記録命令であった場合にはDDSのバイト4−7の復元DLTアドレスにバイト8−11の有効DLTアドレスと同じ値をセットした後、RAM上のDLT、DDSを光ディスクのRMAに記録する。ただし、RAM上の有効なDLTがRMAに記録された最後のDLTと同一である場合には再度DLTを光ディスク上に記録する必要はない。また通常ドライブは追記されたデータ量や欠陥、論理上書きにより必要に応じて独自タイミングでDLT、RMDのRMAへの記録更新を行うが、この場合においてはDDS内の復元DLTアドレスは前DDSの復元DLTアドレスの値を保持しながら記録更新は行われる。このようにホストがDDSの復元DLTアドレスの更新を制御することでホストが記録作業中にドライブ電源が切れる等のアクシデントが発生した場合においても、ホストが記録命令したDLTへの復元を指示するDLT復元命令に応じてドライブはRAM上の有効なDLTを復元DLTアドレスが指定するDLTに戻すことで光ディスクを論理ヴォリュームの内容の整合性が取れた状態に再び復元することが可能になる。また本文中、ホストからのDLT記録命令に対して復元DLTアドレスはDLTを記録する前に更新すると説明しているが、DLTを光ディスク上に記録した後にDDS内の復元DLTアドレスを更新し、DDSを記録する順番を用いても同じ効果を得ることができる。実際のドライブでDLTを記録し、DLTが正しく記録できたかどうかを調べた後に、DDSの有効DLTアドレスを更新する場合にはDLTを記録した後、有効DLTアドレスの更新に併せ、復元DLTアドレスの更新を行う方がより一般的と思われる。
図15及び図16は図1同様に復元DLTアドレスを管理するDDSの更新方法とアクシデントが発生した場合にディスク上に配置されたファイルシステムの論理ヴォリューム内容を整合性が取れた状態に再び復元するリカバリー処理の手順を示すフロチャートである。図1との違いは記録されるDDSの復元DLTアドレス更新タイミング、つまりホストがドライブにDLTを記録させる指示方法の違いである。図15は記録命令の中にDLT記録要求を指示するフラグを追加し、本フラグがDLT記録要求を示している場合にはユーザデータの記録処理終了後、復元DLTアドレスの値を更新した後、DLT、DDSが記録される例を示している。ただしホストによる本DLT記録制御方法は記録命令に限ったことではなく、他の命令にDLT記録要求を指示するフラグを追加する場合にも同様の制御が可能となる。図16はディスク取り出し命令で復元DLTアドレスを更新、DDS,DLTを光ディスクに記録する例を示している。ただし本DLT記録制御方法はディスク取り出し命令に限ったことではなく、他命令の中にも同様に復元DLTアドレスを制御するのに適したものがある。
図12は主にリカバリーのための論理上書き取り消しを実現するためのRMAに配置されるDDSのデータ構造の図11とは別の一例である。バイト0−1にはDDSを識別するための識別子“DS”が配置され、バイト2−3にはディスクフォーマット時に作成される最初のDDSでは0、その後DDSが更新される度に1づつ増加するDDSアップデートカウンタ、バイト4−7には復元DDSアドレス、バイト8−11には有効なDLTが記録されているアドレスを示す有効DLTアドレス、バイト12−15には有効なRMDが記録されているアドレスを示す有効RMDアドレス、バイト16−19にはユーザエリア内に確保されるスペアエリアサイズをECCブロック数で指定するスペアエリアサイズ、そしてバイト20−23には欠陥に対するスペアエリア内の次に使用される交替先のアドレスを指し示す次候補アドレスが配置される。バイト4−7に配置される復元DDSアドレスはホストが光ディスク上に記録されたファイル管理情報やファイルに矛盾が無いと判断した状態のDLTを有効DLTアドレスに含むDDSが記録されたRMAのアドレスを示す。
図17は図12のような復元DDSアドレスを管理するDDSの更新方法とアクシデントが発生した場合にディスク上に配置されたファイルの状態を矛盾の無い状態に復元するリカバリー処理の手順を示すフロチャートである。ドライブはホストからの命令を受け付け、その命令が、ドライブがRAM上で管理している最新のDLTを光ディスク上に記録することを指示するDLT記録命令であった場合にはバイト4−7の復元DDSアドレスに本DDSが記録されるRMAのアドレスをセットした後、DLT、DDSを記録する。また通常ドライブは追記されたデータ量や欠陥、論理上書きにより必要に応じて独自タイミングでDLT、RMDのRMAへの記録更新を行うが、この場合においてはDDS内の復元DLTアドレスは前DDSの復元DDSアドレスの値を保持しながら記録更新は行われる。このようにホストがDDS内の復元DDSアドレスの更新を制御することでアクシデントが発生した場合、DL復元することを指示する命令に応じてドライブはデータ再生に使用するDLを復元DDSアドレスが指し示す過去のDDSの有効DLTアドレスに記録されたDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び矛盾の無い状態に復元することが可能になる。また本文中、ホストからのDL更新命令に対して復元DDSアドレスはDLTを記録する前に更新すると説明しているが、DDSを記録する直前に復元DDSアドレスを更新し、DDSを記録する順番でも同様の効果が得られる。実際にDLTを記録し、DLTが正しく記録できたかどうかを調べ、上手く記録できない場合には再度DLTを記録するため、DDSの記録位置が変化する。そのためDDSを記録する直前に復元DDSアドレスを更新する方がより一般的と考えることもできる。
また図17の場合においても図1同様に図15及び図16で説明した方式をDDSの復元DDSアドレス更新タイミングとして使用することも可能である。この場合、図15及び図16のDLT復元命令に対してドライブは、データ再生に使用するRAM上のDLTを復元DDSアドレスが指し示すDDSの有効DLTアドレスに記録されたDLTへの更新処理を行う。
図13は主にリカバリーのための論理上書き取り消しを実現するためのRMAに配置されるDDSのデータ構造の図11、図12とは別の一例である。バイト0−1にはDDSを識別するための識別子“DS”が配置され、バイト2−3にはディスクフォーマット時に作成される最初のDDSでは0、その後DDSが更新される度に1づつ増加するDDSアップデートカウンタ、バイト4には復元DDSフラグ、バイト8−11には有効なDLTが記録されているアドレスを示す有効DLTアドレス、バイト12−15には有効なRMDが記録されているアドレスを示す有効RMDアドレス、バイト16−19にはユーザエリア内に確保されるスペアエリアサイズをECCブロック数で指定するスペアエリアサイズ、そしてバイト20−23には欠陥に対するスペアエリア内の次に使用される交替先のアドレスを指し示す次候補アドレスが配置される。バイト4に配置される復元DDSフラグはホストによって光ディスク上に記録されたファイル管理情報やファイルに矛盾が無いと判断できる状態にあるか否かを示す。
図18は図13のような復元DDSフラグを管理するDDSの更新方法とアクシデントが発生した場合にディスク上に配置されたファイルの状態を矛盾の無い状態に復元するリカバリー処理の手順を示すフロチャートである。ドライブはホストからの命令を受け付け、その命令がドライブ内の光ディスクを排出することを指示するディスク取り出し命令であった場合には、バイト4の復元DDSフラグを付加した後、DLT、DDSを記録、ディスクをディスク取り出しする。また通常ドライブは追記されたデータ量や欠陥、論理上書きにより必要に応じて独自タイミングでDLT、RMDのRMAへの記録更新を行うが、この場合にはDDS内の復元DDSフラグは付加されない。このように正常終了時にドライブがDDS内の復元DDSフラグを付加することでアクシデントが発生した場合、DLT復元することを指示する命令に応じてドライブはデータ再生に使用するDLをRMA内の復元DDSフラグがセットされた最後のDDSに含まれる有効DLTアドレスに記録されたDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び矛盾の無い状態に復元することが可能になる。
また図18の場合においても図1及び図15で説明したホストからのDLT記録命令を導入し、DLT及びDDSの復元DDSフラグが付加されたDDSを記録するとしても問題は生じない。この場合には、図1及び図15のDLT復元命令に対するドライブ動作としては、ドライブはデータ再生に使用するRAM内のDLTを復元DDSフラグが付加された以前のDDSに含まれる有効DLTアドレスに記録されたDLTに更新処理するといった動作になる。
図23は光ディスクの代表的なファイルシステムであるUDFのRevision2.50のファイル管理情報及びファイルのディスク上での配置を示したものである。AVDPはLBN=256のセクタ、最後のセクタ(LBN=Z)、LBN=Z−256のセクタ中の2箇所以上に記録されている。このAVDSには2つのヴォリューム情報を含むVDS(メインVDS及びサブVDS)が記録されたアドレス情報が含まれている。VDSには論理ヴォリュームの内容は整合性のある状態か否かを示す情報や論理ヴォリューム中の論理ブロック総数、また各ファイルのFSD、ICBを含むMeta Data及びMeta DataのコピーであるMeta Data Mirrorの記録位置等が示してある。従って論理上書きが適用されるデータは主にMeta Data、VDS、AVDSのいずれかであると考えられる。ここでVDSを論理上書きで更新するシステムを想定する。この場合にはVDS内の論理ヴォリュームの内容は整合性のある状態か否かを示す情報を用いて、ホスト自身がリカバリーを実現することが可能となる。しかしながら論理上書きが行なわれた際、過去に記録されたデータはホストからは読み出し不可能なデータ、つまり復元不可能な状態として考えられるため、ホストは論理ヴォリュームが整合性のある状態になるまでドライブにDLTを過去に一つづつ遡らせる仕組みが必要となる。
図14は主にリカバリーのための論理上書き取り消しを実現するためのRMAに配置されるDTLのデータ構造の一例である。バイト0−1にはDLTを識別するための識別子“DL”が配置され、バイト2−3にはディスクフォーマット時に作成される最初のDLでは0、その後DLTが更新される度に1づつ増加するDLTアップデートカウンタ、バイト4−7には復元DLTアドレス、バイト8−11にはDLTを構成する交替ステータスを持つDLの数、バイト16以降の8バイトはステータス、欠陥アドレス、交替アドレスからなるDLが配置される。DLTアップデートカウンタ=NであるDLTのバイト4−7に配置される復元DLTアドレスはDLTアップデートカウンタをN−1とするDLTが記録されているRMA内のアドレスを示す。
図21は図14のような復元DLTアドレスを管理するDLTの更新方法とアクシデントが発生した場合にディスク上の状態を前に戻すリカバリー処理の手順を示すフロチャートの別の例である。ドライブはRMA内のDLTを記録更新する場合にはバイト4−7の復元DLTアドレスにDDSのバイト8−11の有効DLTアドレスをセットした後、DLTを記録、そしてDDSのバイト8−11の有効DLTアドレスを更新した後、DDSを記録する。このようにDLT内の復元DLTアドレスに一つ前のDLTのアドレスを記録しておく場合、DLT復元することを指示する命令に応じてドライブはデータ再生に使用するDLTを復元DLTアドレスが指し示す以前のDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に戻すことが可能になる。これによりホストからのDLTを更新しながらデータ再生を行い、光ディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルが再び矛盾の無い状態になるまでDLTを遡る要求に対し、この復元DLTアドレスを辿ることでドライブは迅速に対応できるようになる。
図22はDDSやDLTにDLT復元のための特別なデータを用いない場合におけるアクシデント時のリカバリー処理、上書き処理を取り消す手順を示すフロチャートの例である。ドライブはDLT復元することを指示するDLT復元命令に応じて、データ再生に使用するDLTを「現DLTアップデートカウンタ−1」のDLTアップデートカウンタを持つDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に復元する。この場合、ドライブはRMA内の中から該当DLTを探し出す検索時間が必要となるが、時間が問題にならない場合にはリカバリーを実現する手段として有効な方法の一つであると考えられる。しかしこの場合においてはDLTを1つだけ遡ることが可能、若しくは遡るとDLTのDLTアップデートカウンタを1づつ減少させていき、復元処理の取り消しのための仕組みが別途必要になってしまう。そのためDLT復元命令に過去のDLTを選択させる情報を追加することでこの問題を回避する。
図20は図22同様DDSやDLにDLT復元機能のための特別なデータを用いずにアクシデントが発生した場合にディスク上の状態を前に戻すリカバリー処理の手順を示すフロチャートの例である。ドライブは復元DLTアップデートカウンタ情報を含むDLT復元することを指示するDLT復元命令に応じて、データ再生に使用するDLTをDLT復元命令に含まれるDLTアップデートカウンタを持つDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に復元する。またこれと同様の手段としてDLTアップデートカウンタを指示する方法以外にもDLTアップデートカウンタを遡る数を指定する方法もある。つまりDLTアップデートカウンタ遡り数=1のとき、データ再生に使用するDLTを「現DLTのDLTアップデートカウンタ1」のDLTアップデートカウンタを持つDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に復元し、DLTアップデートカウンタ遡り数=2のとき、データ再生に使用するDLを「現DLのDLTアップデートカウンタ2」のDLTアップデートカウンタを持つDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に復元する。
図19も図20同様DDSやDLTにDLT復元機能のための特別なデータを用いずにアクシデントが発生した場合にディスク上の状態を前に戻すリカバリー処理の手順を示すフロチャートの別の例である。ドライブはアドレス情報を含むDLT復元することを指示するDLT復元命令に応じて、データ再生に使用するDLTをDLT復元命令に含まれるアドレスの交替先が変化した前のDLTに戻すことでディスク上に配置されたファイル管理情報やファイルの状態を再び過去の状態に復元する。例えばアドレス256のAVDPの交替先が257、258、259と変化しており、DLTアップデートカウンタ=Nの最新のDLが(ステータス、欠陥アドレス、交替アドレス)=(交替、256、259)であった場合、DLTアップデートカウンタ=Mで(ステータス、欠陥アドレス、交替アドレス)=(交替、256、259)、DLTアップデートカウンタ=M−1で(ステータス、欠陥アドレス、交替アドレス)=(交替、256、258)という情況である場合にはDLTアップデートカウンタ=M−1のDLTに復元する。またこのアドレス情報を含むDLT復元命令を拡張してアップデート回数情報を含め、アップデート回数=1でアドレス256としたDLT復元命令に対しては、DLTアップデートカウンタ=M−1のDLTに復元を行い、アップデート回数=2でアドレス256としたDLT復元命令に対しては、(ステータス、欠陥アドレス、交替アドレス)=(交替、256、257)とした最後のDLTへ復元することでより自由度を持たせることも可能である。
最後に追記型光ディスクの論理上書き処理に対応した光ディスク記録再生装置におけるアクシデントからのリカバリー実現方法を示す。
光ディスク記録装置の構成は図4に示した光ディスク記録再生装置の構成同様である。図4中、401は光ディスク、402はレーザダイオード及び光検出器を搭載する光ヘッド、403は記録のための符号化処理と再生のための復号化処理を行う記録再生信号処理回路、404は各ブロックの動作管理を行う制御マイコン、405はサーボ回路、406はRAMを含むホストとのインターフェース回路、407は入出力端子である。
起動時、光ディスク記録再生装置は光ディスク401上のRMAの記録領域の最後尾に記録された最新のDDS情報を読み出し、制御用マイコン404からアクセス可能なインターフェース406に内蔵されるRAM等の一時記憶回路に転送する。次にこのDDSに含まれる有効DLTアドレス及び有効RMDアドレスからDL、RMDを読み出し、DDS同様にインターフェース406内蔵の一時記憶回路に転送する作業を行う。
記録時、入出力端子407を介して、ホストからドライブ動作を指示する命令及び必要に応じてユーザデータ等が入力される。従来同様に通常のドライブ動作で記録命令が入力された場合、制御マイコン405は記録命令に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスを計算して求めだし、RMDからその物理アドレス領域は記録済か未記録かの判断を行う。その物理アドレスが未記録であった場合には、ホストにデータ転送の指示が送られ、ホストから転送されるユーザデータは制御マイコン405の指示に応じて、インターフェース回路406内のRAMに蓄えられる。それと同時に制御マイコン405は求められた物理アドレスへのシーク処理をサーボ回路405を用いて行い、記録再生信号処理回路403により、スクランブル処理、誤り訂正符号化処理、変調処理などの符号化処理が行われた後、光ヘッド402を介して、光ディスク401上の対象となる物理アドレス領域へ書き込み処理を行う。記録命令に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスがすでに記録済であった場合にはDLTに新たなDL追加する修正して新たな物理アドレスの割り当てを行った後、ホストにデータ転送の指示が送られ、ホストから転送されるユーザデータは制御マイコン405の指示に応じて、インターフェース回路406内のRAMに蓄えられる。それと同時に制御マイコン405は新たに交替アドレスとして割り当てられた物理アドレスへのシーク処理をサーボ回路405を用いて行い、記録再生信号処理回路403により、スクランブル処理、誤り訂正符号化処理、変調処理などの符号化処理が行われた後、光ヘッド402を介して、光ディスク401上の対象となる新たに割り当てられた物理アドレス領域へ書き込み処理を行う。
また同様にホストから入出力端子407を介して入力される各種命令に対する制御は制御マイコン405にて適切に判断され、実行される。
図1、図15、図16、図17、図18及び図21を用いて説明したDL更新時におけるDLT復元のためのDDSやDLへの復元DLTアドレス等の一部情報書き込みのために、制御マイコン405は更新時にインターフェース回路406内のRAMに蓄えられたDDS又はDLのバイト4−7の必要位置を更新した後、ユーザデータの記録処理同様にRMAの次の記録アドレスへのシーク処理をサーボ回路405を用いて行い、記録再生信号処理回路403により、スクランブル処理、誤り訂正符号化処理、変調処理などの符号化処理が行われた後に光ヘッド402を介して、光ディスク401上の対象となる物理アドレス領域へ書き込み処理される。またDLT復元命令に対して制御マイコン405はインターフェース回路406内のRAMに蓄えられたDDS又はDLTに含まれる復元DLTアドレス等の情報から目的のDLTが記録された物理アドレスを見つけ出し、この物理アドレスへのシーク処理をサーボ回路405を用いて行い、光ヘッド402を介して対象となる物理アドレス領域から読み出された再生信号は記録再生信号処理回路403において復調処理、誤り訂正処理、デ・スクランブル処理を行なった後、インターフェース406に内蔵される一時記憶回路に転送される。このように読み出されたDLTを同様に一時記憶回路に保存された最新DLTと交換し、続くホストからの命令に備える動作を行う。
図19、図20及び図23を用いて説明したDLT復元命令に対して制御マイコン405はインターフェース回路406内のRAMに蓄えられたDDSが記録されていたアドレス又はDDSに含まれる有効DLTアドレス近傍へのシーク処理をサーボ回路405を用いて行い、光ヘッド402を介して読み出された再生信号を記録再生信号処理回路403において復調処理、誤り訂正処理、デ・スクランブル処理を行なった後、インターフェース406に内蔵される一時記憶回路に転送し、識別子やDDS、DLTアップデートカウンタ、又はDLTの所定アドレスを含むDLを参考にしながらRMA内から目的のDLTを原則的に遡りながら探し出し、一時記憶回路に保存されていた最新のDLTと交換した後、続くホストからの命令に備える動作を行うことで実現される。
物理的なデータ改ざん不可能、データの復元を保証とするファイル配置と言った従来の追記型光ディスクの機能を維持しつつ、追記型光ディスクにデータの上書きや欠陥管理等の書き換え型光ディスク同様の使用環境を与えることが可能となるため、将来の追記型光ディスクの一般的な使い方として期待できる。
追記型光ディスクドライブのDLT記録及び復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 データフレームの構成を示した説明図である。 ECCブロックの構成を示した説明図である。 光ディスクドライブの構成を示した説明図である。 論理アドレス空間と光ディスクの物理アドレスの対応を示した説明図である。 欠陥管理機能を有する記録型光ディスクを示した説明図である。 記録型光ディスクの交替処理とDLを示した説明図である。 追記型光ディスクの記録領域管理方法を示した説明図である。 論理上書き機能を有する追記型光ディスクの構成を示した説明図である。 論理上書き機能を有する追記型光ディスクのドライブ管理情報の配置を示した説明図である。 復元DLTアドレスを有するDDSの構成を示した説明図である。 復元DDSアドレスを有するDDSの構成を示した説明図である。 復元DDSフラグを有するDDSの構成を示した説明図である。 復元DLTアドレスを有するDLの構成を示した説明図である。 追記型光ディスクドライブの記録命令及びDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのディスク取り出し命令及びDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのDLT記録及び復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのディスク取り出し命令及びDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのDLT記録及び復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 追記型光ディスクドライブのDLT復元命令に対する動作を示すのフロチャート図である。 ファイルシステム管理情報とファイルが記録されたユーザエリアの構成を示した説明図である。
401…光ディスク、402…光ヘッド、403…記録再生信号処理回路、404…制御マイコン、405…サーボ回路、406…インターフェース回路、407…入出力端子。

Claims (6)

  1. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理が行われる追記型光ディスクの記録方法において、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(N)は、N番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)のディスク上の位置情報を含み、
    上記ディスク構造定義情報DDS(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記ディスク構造定義情報DDS(N)から更新されたディスク構造定義情報DDS(N+1)は、欠陥リストテーブルDTL(N+1)と、論理上書き取り消し処理に参照されるディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする記録方法。
  2. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理が行われる追記型光ディスクの記録方法において、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(N)は、N番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)のディスク上の位置情報を含み、
    前記ディスク構造定義情報DDS(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含むディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記ディスク構造定義情報DDS(N)から更新されたディスク構造定義情報DDS(N+1)は、欠陥管理リストテーブルDTL(N+1)と、論理上書き取り消し処理に参照されるディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする記録方法。
  3. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理が行われる追記型光ディスクの記録方法において、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記欠陥リストテーブルDTL(N)から更新された欠陥リストテーブルDTL(N+1)は、論理上書き取り消し処理に参照される欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする記録方法。
  4. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理を行う光ディスク記録装置であって、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(N)は、N番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)のディスク上の位置情報を含み、
    上記ディスク構造定義情報DDS(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記ディスク構造定義情報DDS(N)から更新されたディスク構造定義情報DDS(N+1)は、欠陥リストテーブルDTL(N+1)と、論理上書き取り消し処理に参照されるディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする光ディスク記録装置。
  5. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理を行う光ディスク記録装置であって、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成されたディスク構造定義情報DDS(N)は、N番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)のディスク上の位置情報を含み、
    上記ディスク構造定義情報DDS(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含むディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記ディスク構造定義情報DDS(N)から更新されたディスク構造定義情報DDS(N+1)は、欠陥管理リストテーブルDTL(N+1)と、論理上書き取り消し処理に参照されるディスク構造定義情報DDS(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする光ディスク記録装置。
  6. リードイン、ユーザエリア、リードアウトを有し、該リードインに記録されるディスク構造定義情報と欠陥リストテーブルを用いて論理上書き処理を行う光ディスク記録装置であって、
    N(Nは2以上の正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(N)は、論理上書きにより発生した置換情報を無効化して論理上書きを取り消す論理上書き取り消し処理に参照される、M(MはNよりも小さい正の整数)番目に作成された欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含み、
    論理上書き処理により、前記欠陥リストテーブルDTL(N)から更新された欠陥リストテーブルDTL(N+1)は、論理上書き取り消し処理に参照される欠陥リストテーブルDTL(M)のディスク上の位置情報を含むことを特徴とする光ディスク記録装置。
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