JP2006004376A - 情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リージョン・コードによる再生制限機能の改ざんを防止する情報再生装置を提供する。
【解決手段】 ディスクを検知すると、第1又は第2の指定されているプロテクト機能ファームウェアを実行し、その後、再生処理を開始する(S11〜S15)。そこで、ファームウェアの改ざんが行われたか否かを検知し(S16)、改ざんされたと判断した場合(S16/Yes)は、再生処理を停止する(S17)。マウント時のプロテクト機能が第1のファームウェアであった場合(S18/Yes)、第1のファームウェアが改ざんされたと判断し、第2のプロテクト機能部ファームウェアを実行し(S19)、プロテクト機能が有効に処理(リージョン・コードがミスマッチと判断)された場合(S20/Yes)は、第2のプロテクト機能部ファームウェアを第1のプロテクト機能部ファームウェア部分に書き込み(S21)、第2のプロテクト機能ファームウェアが実行されるように設定を変更する(S22)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、DVD−R/RWやDVD+R/RW等の媒体に記憶された情報を再生する情報再生装置に関する。
コンピュータによるデジタル処理は大容量化・高速化が急速に進み、また、音声データや動画データの再生処理の技術も進歩したことにより、近年では映画や音楽を大容量光学メディアの1つであるDVDにより楽しむことができる。
DVDメディアはCDメディアと異なり、両面記録や2層記録が可能で、数Gバイトのデータを記憶することができるのが特徴で、映画データの記録やゲームソフトウェアの記録にも適している。
DVDメディアを再生するには、専用の再生装置(DVDプレーヤ)が必要である。DVDメディア及びDVDプレーヤには、それぞれリージョン・コード(リージョン)が設定されていて、DVDメディアのリージョンとDVDプレーヤのリージョンが一致した場合のみ、DVDメディアを再生することができる。
ここで、リージョンとは、DVDメディアの再生可能な地域を限定するために制定されたコードで、世界を6つの地域に分割している。例えば、アメリカのリージョンは「1」であり、日本のリージョンは「2」である。すなわち、日本国内で購入したDVDプレーヤを用いて、アメリカで購入したDVDメディアを再生しようとしても、それぞれのリージョンが異なるため、再生することができない。
このようなリージョンを制定する背景には、例えば、映画の著作権等の保護がある。
アメリカで制作された映画が日本で公開される時期には、アメリカでは既にソフト(ビデオソフトやDVDソフト)として販売されていることがあり、該ソフトを日本国内に持ち込むことにより著作権が侵害されてしまう可能性があるが、DVDでは、リージョンを定めることにより、これを防いでいる。
また、DVDメディアは、情報を劣化することのないデジタルデータとして記憶しているので、データの違法なコピーやメディアの違法な利用が容易に行われているという現状がある。そのため、これらの状況を防ぐために、DVDメディアやDVDプレーヤには様々なプロテクト機能が備えられている。
例えば、特許文献1には、プログラムの更新またはロード時に、外部にプログラムデータが漏洩することによって生ずるプログラムの改ざんを阻止し、デジタルデータの不正利用を防止するための技術が開示されている。
特開2003−173215号公報
近年では、リージョン・コードの異なるDVDメディアを何度でも再生できるようにするために、DVDプレーヤのファームウェアを書き換え、リージョン・フリーなプレーヤにするという違法行為が多く見受けられる。上記特許文献1では、このような問題を解決するために、ファームウェアの漏洩を防止するための技術が開示されている。しかしながら、暗号化処理部が必要で、回路規模が大きくなり、システムも複雑になってしまうという問題がある。
そのため、プロテクト機能部分のファームウェアが改ざんされた場合にも、改ざんされたことを検知して、プロテクト機能(リージョンによる再生制限)部分のファームウェアを書き換えて元に戻すことにより、DVDメディアを再生する際のプロテクト機能の改ざん防止を行うための技術が望まれていた。
また、出荷当時のファームウェアは改ざんされていないのであるから、ファームウェアを書き換えようとした場合に、元のプロテクト機能部分のファームウェア部分と、これから書き換えようとするファームウェアのプロテクト機能部分とを比較し、改ざんされたと思われる場合には、書き換えを行わないようにするための技術が望まれていた。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、リージョン・コードによる再生制限機能の改ざんを防止する情報再生装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、DVDメディアのプロテクション機能としてRegion Playback Control機能を有する情報再生装置であって、プロテクション機能が改ざんされたことを検知する検知手段と、前記検知手段により、改ざんされたことを検知した場合には、プロテクション機能部分のファームウェアを書き換える手段と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、プロテクション機能部分のファームウェアとして、第1のファームウェアと第2のファームウェアとを二重に有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記検知手段により、前記第1のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第2のファームウェアを実行するように切り替える手段と、前記検知手段により、前記第2のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第1のファームウェアを実行するように切り替える手段と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記第1のファームウェアは、通常実行されるファームウェアであり、前記第2のファームウェアは、暗号化されたファームウェアであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記検知手段により、前記第1のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第2のファームウェアを復号化し、前記第1のファームウェア部分に書き込みをすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、DVDメディアのプロテクション機能としてRegion Playback Control機能を有する情報再生装置であって、ファームウェアを書き換える書き換え手段と、前記書き換え手段により書き換えようとしているファームウェアのプロテクト機能部分と、書き換え前ファームウェアのプロテクト機能部分とを比較する手段と、を有し、更に、前記比較の結果、異なると判定された場合には、ファームウェアの書き換えを行わないことを特徴とする。
本発明によれば、以下の実施例の説明から明らかなように、改ざんされたことを検知し、プロテクト機能部分のファームウェアを書き戻し元にもどすことにより、改ざんすることがより困難になる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例である情報再生装置の内部構成を示したブロック図である。
情報再生装置は、ディスク1を回転させるモータ2、光ピックアップ3をディスクの半径方向に移動させるピックアップモータ、光ピックアップ3と、その各制御系(モータ制御系4、ピックアップモータ/ピックアップ制御系5、信号処理系6)から構成されている。外部インターフェース制御系11における外部インターフェース方式にはATAPI、SCSI、USB、IEEE1394等がある。
また、実行するファームウェアが格納されているFlashメモリ10、データ処理やファームウェア書込み時に受信したデータを一時記憶するためのバッファRAM8を有する。
また、Region Playback Control機能のCount Downカウンタ用などのメモリ用にEEPROM9を搭載しているが、Flashメモリ10を利用しても構わない。
図2は、情報再生装置のプロテクト機能の処理フローを示した図である。
情報再生装置にディスクが挿入されると、最初にディスク検知処理を行う(ステップS1)。更に、ディスクマウント処理を行い、ディスクのリージョンを読み込む処理を行う(ステップS2)。ここで、ディスクがDVDメディアであるか否かを判定し(ステップS3)、DVDメディアである場合(ステップS3/Yes)は、ドライブのリージョンとディスクのリージョンとを比較する(ステップS4)。リージョンが一致している場合(ステップS4/Yes)は、再生処理動作を行う(ステップS5)。リージョンが一致していない場合(ステップS4/No)は、リージョンのミスマッチ情報をPCに送信し(ステップS6)、PCから必要であれば装置のリージョン・コード書換え処理などの処理が行われる(ステップS7)。
また、ディスクがDVDメディア以外のディスク(例えばCD)の場合(ステップS3/No)も、再生動作を行う(ステップS5)。
図3に、情報再生装置におけるファームウェアの改ざん検知及びファームウェア書き換えの処理フローを示す。
装置にディスクが挿入され、ディスクを検知した(ステップS11)後に、第1又は第2の指定されているプロテクト機能ファームウェアを実行し(ステップS13、またはS14)、その後、再生処理を開始する(ステップS15)。
ファームウェアの改ざんが行われたか否かを検知し(ステップS16)、改ざんされていないと判断した場合(ステップS16/No)は、そのまま再生処理が続行される。
改ざん検知処理で、改ざんされたと判断した場合(ステップS16/Yes)は、再生処理を停止する(ステップS17)。
マウント時のプロテクト機能が第1のファームウェアであった場合(ステップS18/Yes)、第1のファームウェアが改ざんされたと判断し、ここで第2のプロテクト機能部ファームウェアを実行し(ステップS19)、プロテクト機能が有効に処理(リージョン・コードがミスマッチと判断)された場合(ステップS20/Yes)は、第2のプロテクト機能部ファームウェアを第1のプロテクト機能部ファームウェア部分に書き込み(ステップS21)、第2のプロテクト機能ファームウェアが実行されるように設定を変更する(ステップS22)。
第2のプロテクト機能部も有効では無い場合(ステップS20/No)は、書き込みは行わない。
また、マウント時のプロテクト機能が第2のファームウェアであった場合(ステップS18/No)、第2のファームウェアが改ざんされたと判断し、ここで第1のプロテクト機能部ファームウェアを実行し(ステップS23)、プロテクト機能が有効に処理(リージョン・コードがミスマッチと判断)された場合(ステップS24/Yes)は、第1のプロテクト機能部ファームウェアを第2のプロテクト機能部ファームウェア部分に書き込み(ステップS25)、第1のプロテクト機能ファームウェアが実行されるように設定を変更する(ステップS26)。
第1のプロテクト機能部も有効では無い場合(ステップS23/No)は、書き込みは行わない。
図4に、セクターの消去とファームウェア書き込みの処理フローを示す。
図4−(1)は、第1のプロテクト機能部に第2のプロテクト機能部ファームウェアを書き込む場合であり、図3に示した処理ステップS21の詳細である。
まず、第1のプロテクト機能ファームウェア部のセクターを消去する(ステップS31)。ここで、セクターとは、Flashメモリのセクター構成であり、図6に示すように、第1のファームウェアと第2のファームウェアはそれぞれ異なるセクターに配置されていて、Flashメモリはセクター単位に消去や書き込みが可能となっている。
次に、消去された第1のプロテクト機能部ファームウェア部のセクターに、第2のプロテクト機能部のセクターに書かれているファームウェアを書き込む(ステップS32)。
図4−(2)は、第2のプロテクト機能部に第1のプロテクト機能部ファームウェアを書き込む場合であり、図3に示した処理ステップS25の詳細である。
まず、第2のプロテクト機能ファームウェア部のセクターを消去する(ステップS33)。次に、消去された第2のプロテクト機能部ファームウェア部のセクターに、第1のプロテクト機能部のセクターに書かれているファームウェアを書き込む(ステップS34)。
次に、図5,7を用いて、復号化されたファームウェアの書き込みの処理について説明する。
図7は、セクターに第1のファームウェア及び暗号化された第2のファームウェアが配置されている様子を示した図であり、第1のファームウェアと暗号化された第2のファームウェアは、Flashメモリ上の、それぞれ別のセクターに配置されている。
図5に、復号化処理と、復号化されたファームウェアの書き込み処理のフローを示す。
図5に示す処理は、図3に示した処理ステップS21の詳細である。すなわち、最初に、第1のプロテクト機能ファームウェア部のセクターを消去し(ステップS41)、次に、第2の暗号化されたプロテクト機能ファームウェアのセクターを復号化処理する(ステップS42)。そして、その復号化されたファームウェアを第1の消去されたセクターに書き込む(ステップS43)。
次に、図8〜10を用いて、ファームウェアのプロテクト機能部分の比較処理について説明する。
図8に示すように、Flashメモリ10上のある1セクターに、プロテクト機能のファームウェアが配置されている。次に、書換え用にPC12から受信したファームウェアはバッファRAM8に格納されて、図9に示すように配置される。
ここで、プロテクト機能のファームウェアは、改ざんされない限り、対応した1セクターと同じであり、書換え前のファームウェアである図8のプロテクト機能セクターと比較して一致するはずである。
図10に、ファームウェアのプロテクト機能部分の比較処理フローを示す。
PC12から、書換え用のファームウェアを受信し、バッファRAM8のセクターに格納する(ステップS51)。ここで、Flashメモリ10上のプロテクト機能ファームウェアと比較する(ステップS52)。
ここで対応セクターが一致した場合のみ(ステップS53/Yes)、書換え処理を行う(ステップS54)。一致しない場合(ステップS53/No)は、改ざんされたと判断して書換え処理は行われない(ステップS55)。
ここで、プロテクト機能部分を1セクターとしたが、数セクターにまたがっても構わない。また、1セクターよりも小さい単位で比較することにしても構わない。
以上の説明から明らかなように、改ざんされたことを検知し、プロテクト機能部分のファームウェアを書き戻し元にもどすことにより、改ざんすることがより困難になる。また、改ざんされたファームウェアが書き込まれようとした場合には、プロテクト機能部分のファームウェア部分を比較することにより、異なる場合には書き込みがされないようにすることにより、改ざんを防止することが可能である。
本発明の一実施例である情報再生装置の内部構成を示したブロック図である。 情報再生装置のプロテクト機能の処理フローを示した図である。 情報再生装置におけるファームウェアの改ざん検知及びファームウェア書き換えの処理フローを示した図である。 セクターの消去とファームウェア書き込みの処理フローを示した図である。 複合化処理と、複合化されたファームウェアの書き込み処理のフローを示した図である。 セクターに第1及び第2のファームウェアが配置されている様子を示した図である。 セクターに第1のファームウェア及び暗号化された第2のファームウェアが配置されている様子を示した図である。 Flashメモリ上のセクターに、プロテクト機能のファームウェアが配置された様子を示す図である。 バッファRAM上のセクターに、PCから受信したファームウェアが配置された様子を示す図である。 ファームウェアのプロテクト機能部分の比較処理フローを示した図である。
符号の説明
1 ディスク
2 モータ
3 ピックアップ
4 モータ制御系
5 ピックアップモータ/ピックアップ制御系
6 信号処理系
7 コントローラ
8 バッファRAM
9 EEPROM
10 Flashメモリ
11 外部インターフェース制御系
12 PC

Claims (6)

  1. DVDメディアのプロテクション機能としてRegion Playback Control機能を有する情報再生装置であって、
    プロテクション機能が改ざんされたことを検知する検知手段と、
    前記検知手段により、改ざんされたことを検知した場合には、プロテクション機能部分のファームウェアを書き換える手段と、を有することを特徴とする情報再生装置。
  2. プロテクション機能部分のファームウェアとして、第1のファームウェアと第2のファームウェアとを二重に有することを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  3. 前記検知手段により、前記第1のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第2のファームウェアを実行するように切り替える手段と、
    前記検知手段により、前記第2のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第1のファームウェアを実行するように切り替える手段と、を有することを特徴とする請求項2記載の情報再生装置。
  4. 前記第1のファームウェアは、通常実行されるファームウェアであり、
    前記第2のファームウェアは、暗号化されたファームウェアであることを特徴とする請求項2記載の情報再生装置。
  5. 前記検知手段により、前記第1のファームウェアが改ざんされたことを検知した場合には、前記第2のファームウェアを復号化し、前記第1のファームウェア部分に書き込みをすることを特徴とする請求項4記載の情報再生装置。
  6. DVDメディアのプロテクション機能としてRegion Playback Control機能を有する情報再生装置であって、
    ファームウェアを書き換える書き換え手段と、
    前記書き換え手段により書き換えようとしているファームウェアのプロテクト機能部分と、書き換え前ファームウェアのプロテクト機能部分とを比較する手段と、を有し、
    更に、前記比較の結果、異なると判定された場合には、ファームウェアの書き換えを行わないことを特徴とする情報再生装置。
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