WO2007032366A1 - 踏段の異常検出装置及び乗客コンベア - Google Patents

踏段の異常検出装置及び乗客コンベア Download PDF

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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B29/00Safety devices of escalators or moving walkways

Abstract

 本発明の踏段の異常検出装置は、検出軸材(21)、検出片(23, 24, 25)、カム(26)、及びリミットスイッチ(27)を含む。検出軸材(21)は、トラス(1)内の往路における踏段(10)の下方に、この踏段(10)の進行方向と直交する方向に延びる棒状の形状を有し、その長手方向に延びる回転軸の周りに回転可能である。検出片(23, 24, 25)は、踏段の構成部材(13)の一部分であって前記踏段(10)を移動可能に支持する踏段ローラ(14, 15)が設けられる部分の近傍にまで先端部が延びるように前記検出軸材(21)の外面に設けられる。また、検出軸材(21)に対してカム(26)が同軸状に取り付けられ、カム(26)に対しリミットスイッチ(27)の作動片(27a)が接している。

Description

明 細 書
踏段の異常検出装置及び乗客コンベア
技術分野
[0001] 本発明は、エスカレータゃ動く歩道といった乗客コンベアの踏段力 踏段ローラの 破損又は脱落等で沈下する異常を検出できる異常検出装置及びこの異常検出装置 を備える乗客コンベアに関する。
背景技術
[0002] 乗客コンベアは、両側端部に踏段ローラをそれぞれ有する複数の踏段を備えてい る。これらの複数の踏段は、無端状の踏段チェーンによって連結されて、トラス内で 一方の乗降口と他方の乗降口との間を循環移動する。踏段チ ーンの移動方向に 沿ってガイドレールが設けられ、このガイドレール上を各踏段の踏段ローラが転動す ることにより、踏段が案内される。
[0003] 踏段ローラの寿命その他の理由により、乗客コンベアの運転中に踏段ローラが破 損することがある。このような踏段ローラの破損は、安全上好ましくない。そのため、踏 段ローラが破損した時には、破損を速やかに検出して、乗客コンベアを停止できるよ うにすることが望まれる。
[0004] 従来技術の踏段ローラの異常検出装置として、踏段ローラの破損に伴う踏段の沈 下を検出する安全装置がある。この安全装置の一例を図 1及び図 2を用いて説明す る。図 1は、従来の安全装置を説明するためのトラス内における踏段の近傍の要部説 明図である。また、図 2は、図 1に示す踏段の後輪ローラ近傍の要部説明図である。
[0005] 踏段 10は、踏板 11及びライザ 12を有し、これらの踏板 11及びライザ 12は踏段フレ ーム 13に固定されている。また、踏段ローラとして、この踏段フレーム 13の前部に前 輪ローラ 14が回転可能に取り付けられ、踏段フレーム 13の後部に後輪ローラ 15が 回転可能に取り付けられている。後輪ローラ 15は、ガイドレール 2上を転動し、同様 に前輪ローラ 14は、図示しない別のガイドレール上を転動する。この後輪ローラ 15の 破損を検出するために、後輪ローラ 15の回転軸を保持する部分の踏段フレーム 13 の下側に安全装置が設けられている。 [0006] この安全装置は、ガイドレール 2に取り付け固定された支持部材 31と、この支持部 材 31に支持され、踏段フレーム 13に近接して設けられた検出片 32と、支持部材 31 に対して検出片 32を回動可能に取り付ける回転軸材 33と、検出片 32の一方の端部 に作動片が接するように支持部材 31に設けられたリミットスィッチ 34とを備えて 、る。 このリミットスィッチ 34の作動片は、検出片 32が回動したときに、一方向に平行移動 することによりリミットスィッチ 34が動作するようになっている。リミットスィッチ 34は、図 示しない運転制御装置に接続されていて、このリミットスィッチ 34の動作により、運転 制御装置が乗客コンベアを停止する。また、このリミットスィッチ 34には、このリミットス イッチ 34が作動した状態に保持するために、ロック装置 35が設けられている。
[0007] 図示した安全装置は、踏段 10の左右に設けられた後輪ローラ 15の破損を個別に 検出できるように、左右の後輪ローラ 15のそれぞれに対応して複数個が設けられる。 なお、トラス内における踏段 10の進行方向においては、乗降口に設けられたコム部 の近傍に設けられる。
[0008] 次に、このような安全装置の動作を説明する。通常運転時には安全装置の検出片 32は、後輪ローラ 15の回転軸を保持する部分の踏段フレーム 13と非接触であり、リ ミットスィッチ 34は動作しない。これに対して、後輪ローラ 15が破損した時には、この 破損したローラ側で踏段 10が沈下するため、踏段 10のガイドレール 2上の移動に伴 い、踏段フレーム 13が安全装置の検出片 32に接触する。この接触により、検出片 32 は回転軸材 33を中心に回転する。そうすると、この検出片 32に接しているリミットスィ ツチ 34の作動片が移動してリミットスィッチ 34が作動する。リミットスィッチ 34が作動 すると、図示しない運転制御装置に運転停止信号が出力され、この運転制御装置が 各踏段 10を連結している踏段チェーンに駆動力を与える駆動装置に停止信号を出 力して運転を停止させる。 発明の開示
[0009] 上述の安全装置においては、左右の後輪ローラ 15のそれぞれの破損を検出する ため、左右の後輪ローラ 15にそれぞれ安全装置が設けられていた。安全装置のリミ ットスィッチ 34は高価なため、コスト増を招いていた。また、乗客コンベアへの安全装 置の取り付け作業を容易にかつ短時間で行うためにも、限られた個数のリミットスイツ チ 34で踏段の破損を検出できることが求められている。安全装置に用いられるリミット スィッチ 34として、後輪ローラを作業員が交換するまでは乗客コンベアを停止したま まにしておくため、作動片が自動復帰するのを防止するロック装置 35を具備する高 価なものを用いる必要がある。このため、更なるコスト増を招くことになる。
[0010] また、従来の安全装置は、往路側の後輪ローラのみの破損を検出できるが、前輪口 ーラ 14の破損などは検出することができな力つた。
[0011] 本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、リミットスィッチの使用個数を 減少してコストの低減と取り付け作業の容易化とを可能とし、往路復路の双方におい て前輪ローラおよび後輪ローラの破損を検出できる、踏段の異常検出装置及びこの 踏段の異常検出装置を具備する乗客コンベアを提供することを目的とする。
[0012] 本発明の第 1の態様は、トラス内の往路における踏段の下方において、この踏段の 進行方向と直交する方向に延びる棒状の形状を有し、その長手方向に延びる回転 軸の周りに回転可能な検出軸材と、踏段の構成部材の一部分であって踏段を移動 可能に支持する踏段ローラが設けられる部分の近傍にまで先端部が延びるように検 出軸材の外面に設けられる検出片と、検出軸材に対して同軸状に取り付けられる力 ムと、カムに接する作動片を有するリミットスィッチとを備える、踏段の異常検出装置を 提供する。
[0013] 本発明の第 2の態様は、両側端部に踏段ローラを有する踏段と、複数の踏段を連 結する無端状の踏段チ ーンと、踏段チ ーンの移動方向に沿って設けられ、踏段 ローラが転動可能に載置されて踏段の移動を案内するガイドレールと、トラス内の往 路における踏段の下方において、この踏段の進行方向と直交する方向に延びる棒状 の形状を有し、その長手方向に延びる回転軸の周りに回転可能な検出軸材、踏段の 構成部材の一部分であって踏段を移動可能に支持する踏段ローラが設けられる部 分の近傍にまで先端部が延びるように検出軸材の外面に設けられる検出片、検出軸 材に対して同軸状に取り付けられるカム、およびカムに接する作動片を有するリミット スィッチを含む、踏段の異常検出装置とを備える乗客コンベアを提供する。
[0014] 本発明によれば、踏段の異常検出装置は、左右の踏段ローラの異常を一個のリミツ トスイッチで検出でき、部品数を削減した簡素化した構成を有することとなるため、コ ストダウン及び取り付け作業効率の向上を図ることができる。また、後輪ローラばかり でなぐ前輪ローラなどの異常も検出することができる。
[0015] また、本発明の乗客コンベアは、上述した踏段の異常検出装置を備えるので、速や かに踏段の異常を検出して、乗客コンベアの運転を停止することができる。
図面の簡単な説明
[0016] [図 1]図 1は、従来の安全装置の説明図である。
[図 2]図 2は、従来の安全装置の説明図である。
[図 3]図 3は、本発明の乗客コンベアの断面図である。
[図 4]図 4は、本発明の異常検出装置のリミットスィッチ近傍の要部説明図である。 発明を実施するための最良の形態
[0017] (実施形態 1)
以下、本発明の踏段の異常検出装置及びこの踏段の異常検出装置を備える乗客 コンベアの実施形態について、添付の図面を参照して説明する。添付の図面は、縮 尺比に従って縮小、拡大されたものではなぐ実施形態の概略を表すに過ぎない。ま た、実施形態の構造の細部を図示することを意図するものではない。これらについて は、ここに示す情報を通して、当業者が任意に決定することができる。
[0018] 図 3は、本発明の踏段の異常検出装置を具備する乗客コンベアの一例としてのェ スカレータのトラスの乗降口近傍を示す正面断面図である。図 3において、一点鎖線 Lより上半分が往路を示し、下半分が復路を示している。
[0019] 乗客が乗る踏段 10は、踏板 11及びライザ 12を有する。これらの踏板 11及びライザ 12は踏段フレーム 13に固定されている。また、踏段フレーム 13の前部には踏段ロー ラとしての前輪ローラ 14が回転可能に取り付けられ、踏段フレーム 13の後部には踏 段ローラとしての後輪ローラ 15が回転可能に取り付けられている。すなわち、踏段フ レーム 13には、合計 4個の踏段ローラ、すなわち、左右一対の前輪ローラ 14と左右 一対の後輪ローラ 15とが取り付けられている。これらの踏段ローラがガイドレール 2上 を転動することにより、踏段フレーム 13および踏段 10がガイドレール 2に案内されてト ラス 1内を移動する。
[0020] 往路の踏段 10の下方に位置する帰路の踏段 10において一層明確に示されるよう に、左右一対の前輪ローラ 14は、回転軸 16により連結されている。回転軸 16は、円 筒形の固定部材としてのカラー 17を介して、踏段フレーム 13に対して回転可能に取 り付けられている。カラー 17は、回転軸 16の軸線方向に摺動可能である。また、カラ 一 17が軸線方向に移動するのを係止するため、回転軸 16が踏段フレーム 13へ取り 付けられる部分にピン 18が設けられている。
[0021] 左右一対の前輪ローラ 14の側面部に近接して、回転軸 16に対して踏段チェーン 3 が嚙み合うよう構成されている。踏段チェーン 3が循環すると、これに伴って回転軸 1 6が回転し、よって、踏段 10がガイドレール 2に案内されて移動する。
[0022] 左右一対の後輪ローラ 15は、別個の回転軸に取り付けられ、この回転軸が踏段フ レーム 13の後部に回転可能に取り付けられている。
[0023] 図 3に示すエレベータには、踏段 10の沈下や、脱落といった異常を検出するため に異常検出装置が設けられている。異常検出装置は、その構成部材の一つとして、ト ラス 1内の往路の踏段 10の下方に、この踏段 10の進行方向と直交する方向に延び る棒状の検出軸材 21を備える。この検出軸材 21の長さは、図示した例では左右一 対の前輪ローラ 14間の距離よりも長い。検出軸材 21の両端部は、トラス 1に連結する 支持部材 22により回転可能に支持され、これにより、検出軸材 21は、踏段 10の進行 方向と平行な方向に回転可能である。なお、検出軸材 21は、支持部材 22に検出軸 材 21が挿入可能な孔が設けられ、この孔に検出軸材 21が挿入されて回転可能とさ れてもよいし、また、支持部材 22に検出軸材 21を支持する軸受が設けられて回転可 會とされてよい。
[0024] この検出軸材 21の外周面上に、検出片として働くスタッドボルト 23〜25が踏段に 向けて突出するように設けられている。これらのうち、左右一対のスタッドボルト 23は、 往路の後輪ローラ 15が破損、脱落等して、踏段 10が沈下するのを検出するために 設けられている。詳細には、スタッドボルト 23は、その先端部が、踏段フレーム 13に おける往路の踏段の後輪ローラ 15の回転軸を回転可能に支持するところに近接す るように、設けられている。検出軸材 21からの突出量は、ナットで 28 (図 3)で調整す ることが可能である。具体的には、突出量 (又はスタッドボルト 23の先端部が踏段フレ ーム 13にどのくらい近いか)は、後輪ローラ 15の破損や脱落により踏段フレームが沈 下したときのその検出すべき沈下量に従って決定される。
[0025] また、左右一対のスタッドボルト 24は、帰路の後輪ローラ 15の浮き上がりを検出す るために設けられている。詳細には、スタッドボルト 24は、その先端部が、踏段フレー ム 13における帰路の踏段 10の後輪ローラ 15の回転軸を回転可能に支持するところ に近接するように、設けられている。検出軸材 21からの突出量は、ナット 28 (図 3)で 調整することが可能である。具体的には、突出量 (又はスタッドボルト 24の先端部が 踏段フレーム 13にどのくらい近いか)は、帰路における後輪ローラ 15が浮き上がった ときのその検出すべき浮上量に従って決定される。なお、このスタッドボルト 24は、ス タッドボルト 23を検出軸材 21から上方に位置させるための調整器の役割も果たして いる。
[0026] また、左右一対のスタッドボルト 25は、往路の前輪ローラ 14が破損、脱落などにより 沈下するのを検出するために設けられている。詳細には、スタッドボルト 25は、その 先端部が、前輪ローラ 14を連結する回転軸 16に近接するように、設けられている。 検出軸材 21からの突出量は、ナット 28 (図 4)で調整することが可能である。具体的 には、突出量 (又はスタッドボルト 25の先端部が回転軸 16にどのくらい近いか)は、 前輪ローラ 14の破損や脱落により踏段フレームが沈下したときのその検出すべき沈 下量に従って決定される。また、図示した左右のスタッドボルト 25は、回転軸 16の力 ラー 17にも近接して設けられている。このため、何らかの理由により運転中にカラー 1 7が軸線方向の中央寄りに移動した場合には、スタッドボルト 25の先端部にカラー 17 が接触する。
[0027] なお、左右一対のスタッドボルト 25は、回転軸 16およびカラー 17に近接するので なぐ踏段フレーム 13の一部分であって前輪ローラ 14が回転可能に取り付けられる 部分に近接するように設けられて 、ても良 、。
[0028] これらのスタッドボルト 23〜25が取り付けられた検出軸材 21の一方の端部に、この 検出軸材 21に固着されたカム 26を介してリミットスィッチ 27が設けられている。この力 ム 26及びリミットスィッチ 27について、図 4を用いてより具体的に説明する。
[0029] 図 4は、カム 26及びリミットスィッチ 27が設けられた検出軸材 21を軸線方向力も見 た説明図である。図 4を参照すると、既に述べた検出片の一つとして検出軸材 21の 外周部にスタッドボルト 25が突出するように設けられている。スタッドボルト 25の先端 部は、往路の踏段 10の踏段フレーム 13の前部に取り付けられた回転軸 16に近接し ている。回転軸 16は、カラー 17を介して踏段フレーム 13に取り付けられている。カラ 一 17は、ピン 18により軸線方向の移動が係止されている。ピン 18による係止が何ら かの異常により外れ、カラー 17が軸線方向に移動すると、このカラー 17の外周部が スタッドボルト 25の先端部に接する。
[0030] カム 26は、検出軸材 21の外周部に固着されて、例えば検出軸材 21の一方の端部 に設けられている。カム 26は、円盤形状を有し、検出軸材 21に対して同軸状に配置 される。カム 26は、その外周上の一部に溝部 26aを有している。
[0031] リミットスィッチ 27は、カム 26に近接し、例えば検出軸材 21の端部を回転可能に支 持する支持部材 22 (図 3)により取り付けられている。リミットスィッチ 27の作動レバー 27aは、定常時にカム 26の溝部 26aに接している。そして、検出軸材 21が軸中心に 回転すると、この検出軸材 21に固着しているカム 26も回転して、リミットスィッチ 27の 作動レバー 27aが溝部 26aから外れ、作動レバー 27aが検出軸材 21の半径方向外 側に押されてリミットスィッチ 27が作動する。なお、カム 26の溝部 26aは、その外周の 一部にのみ設けられているので、カム 26の回転により作動レバー 27aがいったん検 出軸材 21の半径方向外側に押された後は、作動レバー 27aがこの溝部 26aに復帰 することはなぐローラの破損や脱落の復旧作業が完了するまでは、リミットスィッチ 2 7の作動状態が保持される。
[0032] 以上説明した部材を備える踏段の異常検出装置は、踏段の異常が発生していない 定常時においては、異常を検出するリミットスィッチ 27の作動レバー 27aが検出軸材 21に固着されたカム 26の溝部 26aに接しており、リミットスィッチ 27は動作していな い。
[0033] そして、例えば往路側の後輪ローラ 15が破損又は脱落した時には、後輪ローラ 15 の回転軸を取り付け固定している踏段フレーム 13が沈下する。このため、この踏段フ レーム 13がスタッドボルト 23と接触して、スタッドボルト 23及びこのスタッドボルト 23が 突設されている検出軸材 21が、検出軸材 21の長手方向に延びる回転軸の周りに回 転する。この検出軸材 21が回転するとともに検出軸材 21の端部に固着されたカム 2 6が回転して、このカム 26の溝部 26aに接していたリミットスィッチ 27の作動レバー 27 aが溝部 26aから外れる。これにより、作動レバー 27aが検出軸材 21の半径方向外向 きに押されてリミットスィッチ 27が作動する。このリミットスィッチ 27の作動により、図示 しない運転制御装置に対して運転停止信号が出力され、運転制御装置が、各踏段 1 0を連結している踏段チ ーン 3を駆動する駆動装置(図示せず)に停止信号を出力 して運転を停止させる。
[0034] また、往路側の前輪ローラ 14が破損又は脱落した時は、前輪ローラ 14が取り付け られている回転軸 16が沈下するので、この回転軸 16がスタッドボルト 25と接触する。 したがって、上述した後輪ローラ 15が破損又は脱落した時と同様に、スタッドボルト 2 5及びこのスタッドボルト 25が突設されている検出軸材 21が、検出軸材 21を回転軸 として回転する。この検出軸材 21の回転と共に、当該検出軸材 21の端部に固着され たカム 26が回転して、このカム 26の溝部 26aに接していたリミットスィッチ 27の作動レ バー 27aが溝部 26aから外れ、作動レバー 27aが検出軸材 21の半径方向外側に押 されてリミットスィッチ 27が作動する。
[0035] また、帰路の後輪ローラ 15が何らかの原因で浮き上がった時は、後輪ローラ 15の 回転軸を取り付け固定している踏段フレーム 13が浮き上がるので、この踏段フレーム 13がスタッドボルト 24と接触する。したがって、上述した後輪ローラ 15が破損又は脱 落した時と同様に、スタッドボルト 24及びこのスタッドボルト 24が突設されている検出 軸材 21が、検出軸材 21を回転軸として回転する。この検出軸材 21の回転と共に、 当該検出軸材 21の端部に固着されたカム 26が回転して、このカム 26の溝部 26aに 接して 、たリミットスィッチ 27の作動レバー 27aが溝部 26aから外れ、作動レバー 27a が検出軸材 21の半径方向外側に押されてリミットスィッチ 27が作動する。
[0036] このようにして、本実施形態の異常検出装置は、左右の往路の後輪ローラ 15、左 右の往路の前輪ローラ 14及び左右の帰路の後輪ローラ 15のいずれかが破損、脱落 した場合に、スタッドボルト 23、スタッドボルト 25及びスタッドボルト 24が両端で突出 するよう設けられている検出軸材 21が回転し、リミットスィッチ 27が作動する。すなわ ち、上述した往路の左右の後輪ローラ 15、往路の左右の前輪ローラ 14及び帰路の 左右の後輪ローラ 15のいずれが破損、脱落しても、これを検出することができる。換 言すると、一つの検出軸材 21に対して一つのリミットスィッチ 27を配設すれば十分で ある。したがって、リミットスィッチ 27の使用個数を削減することができる。
[0037] また、検出軸材 21、スタッドボルト 23〜25、及びカム 26がユニット化されているの で、部品数が削減され、簡素化した構造となり、取付作業を容易に、短時間で行うこ とができ、取付作業能率の向上を図ることができる。
[0038] また、本実施形態の異常検出装置は、往路における後輪ローラ 15の破損、脱落の 検出ばかりでなぐ往路における前輪ローラ 14の破損、脱落をも検出することができ るし、さらに、帰路における後輪ローラの浮き上がりを検出することもできる。したがつ て、踏段の異常が発生した場合に、従来の安全装置に用いられていた検出装置より も速やかに異常を検出し、乗客コンベアの運転を停止することができる。
[0039] また、本実施形態の異常検出装置は、前輪ローラ 14の破損、後輪ローラの破損の 検出ば力りでなぐ前輪ローラ 14の回転軸 16を踏段フレーム 13に回転可能に支持 するカラー 17が、ピン 18の不良やピン 18の先端部をカラー 17に向けて付勢させる ためのパネの劣化などにより、回転軸 16の軸線方向に移動することを、スタッドボルト 25により検出することができる。このため、運転中のカラー 17の移動により踏段 10が 脱落することを未然に防止することができる。
[0040] また、本実施形態の異常検出装置は、リミットスィッチ 27の作動レバー 27aと接する カム 26が、円形断面の外周部の一部に設けられた溝部 26aを有しているので、踏段 の異常発生時にカム 26の回転により作動レバー 27aがいつたん検出軸材 21の半径 方向外側に押された後は、作動レバー 27aがこの溝部 26aに復帰することがない。こ のため、復旧作業が終わるまでリミットスィッチ 27の作動状態が保持される。したがつ て、リミットスィッチ 27には作動状態を保持するロック装置を別途に設けたものを用い る必要がなぐシンプルな構造を有し、故障し難い、安価なリミットスィッチを用いるこ とがでさる。
[0041] また、また、本実施形態の異常検出装置は、検出片として働くスタッドボルト 23〜2 5を用いて ヽるため、各スタツトボルトの先端部と踏段構成部材との距離を容易に調 整することができる。
[0042] また、本実施形態の異常検出装置は、トラス 1内における往路の踏段 10と帰路の踏 段 10との間の空間に配設されることから、既存の乗客コンベアにも容易に配設可能 である。
[0043] 以上、図面を用いて本発明の実施例を具体的に説明したが、本発明は、図面及び 実施例の記載に限定されるものではなぐ幾多の変形が可能である。例えば、図面で は、乗客コンベアについて、エスカレータの例をもって説明した力 本発明の乗客コ ンベアは、エスカレータに限られず、動く歩道に適用することもできる。
産業上の利用の可能性
[0044] 本発明は、エスカレータゃ動く歩道など公共の場で利用される乗客コンベアにおい て、乗客が乗る踏段の異常を安価かつ簡便に検出することを可能とし、もって、コン ベアの利用者の安全及び便宜の向上に資する。

Claims

請求の範囲
[1] トラス(1)内の往路における踏段(10)の下方において、この踏段(10)の進行方向と 直交する方向に延びる棒状の形状を有し、その長手方向に延びる回転軸の周りに回 転可能な検出軸材 (21)と、
前記踏段の構成部材 (13)の一部分であって前記踏段 (10)を移動可能に支持する 踏段ローラ(14, 15)が設けられる部分の近傍にまで先端部が延びるように前記検出 軸材 (21)の外面に設けられる検出片(23, 24)と、
前記検出軸材 (21)に対して同軸状に取り付けられるカム(26)と、
前記カム (26)に接する作動片(27a)を有するリミットスィッチ (27)と
を備える、踏段の異常検出装置。
[2] 前記踏段ローラ(14, 15)は一対の前輪ローラ(14)と一対の後輪ローラ(15)とを含 み、前記構成部材(13)の一部分であって前記一対の前輪ローラ(14)と前記一対の 後輪ローラ(15)がそれぞれ設けられる部分に対して先端部が近接するように前記検 出片(23, 24, 25)がそれぞれ設けられている、請求項 1に記載の異常検出装置。
[3] 前記検出片(23, 24, 25)が、トラス(1)内の帰路において、前記構成部材(13)の一 部分であって前記踏段ローラ(14, 15)が設けられる部分にも近接する、請求項 1又は
2に記載の異常検出装置。
[4] 前記検出片 (25)の先端部は、前記一対の前輪ローラ(14)を連結する回転軸(16) を前記構成部材(13)に着脱可能に固定する固定部材(17)に近接して設けられてい る、請求項 1に記載の異常検出装置。
[5] 前記カム (26)が、円形であり、その外周の一部に溝部(26a)を有し、定常時に前記 作動片 (27a)が前記溝部 (26a)に接する、請求項 1に記載の異常検出装置。
[6] 両側端部に踏段ローラ(14, 15)を有する踏段(10)と、
複数の前記踏段(10)を連結する無端状の踏段チェーン (3)と、
前記踏段チ ーン (3)の移動方向に沿って設けられ、前記踏段ローラ(14, 15)が転 動可能に載置されて前記踏段の移動を案内するガイドレール (2)と、
トラス(1)内の往路における踏段(10)の下方にお 、て、この踏段(10)の進行方向と 直交する方向に延びる棒状の形状を有し、その長手方向に延びる回転軸の周りに回 転可能な検出軸材 (21)、前記踏段の構成部材(13)の一部分であって前記踏段(10 )を移動可能に支持する踏段ローラ(14, 15)が設けられる部分の近傍にまで先端部 が延びるように前記検出軸材 (21)の外面に設けられる検出片 (23, 24, 25)、前記検 出軸材 (21)に対して同軸状に取り付けられるカム (26)、および前記カム (26)に接す る作動片 (27a)を有するリミットスィッチ (27)を含む、踏段の異常検出装置 (21, 23, 24 , 25, 26, 27)と、
を備える乗客コンベア。
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