WO2006114861A1 - セルロースエステルフィルム - Google Patents

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Abstract

 マグネシウムを含有する厚さ20~60μmのセルロースエステルフィルムであって、フィルムの最表面を飛行型二次イオン質量分析装置(TOF-SIMS)でマグネシウムを測定したときに検出される全成分に対するマグネシウムの検出確率をAとし、該フィルムの温度23°C、湿度55%RH(基準状態)での平衡含水率をM、塩化カルシウム-カップ法に基づく温度40°C、湿度90%RHの条件下で24時間放置した調温調湿処理後のセルロースエステルフィルムの透湿度(g/m2 )をTとするとき、  A×Mが、1.0×10-4~3.0×10-3  A×Tが、6.5×10-2~8.5×10-1(g/m2 ) であることを特徴とする。

Description

明 細 書
セノレ口ースエステ/レフイノレム 技術分野
[0001] 本発明は、偏光板用保護フィルムに用いられるセルロースエステルフィルム、とりわ けフィルムの保管及び輸送などの物流状態における劣化 (傷発生、異物発生)を抑 えることができるセルロースエステルフィルムに関するものである。
背景技術
[0002] 近年、液晶表示装置 (LCD)は種々のところに使用されるに伴って、 LCDに使用さ れる液晶表示素子すなわち偏光板についても高生産性化 (生産量増大)が求められ ている。し力も、液晶表示装置 (LCD)については薄型化が進んでおり、 LCDに使用 される偏光板にっ 、ても薄膜ィ匕が要望されて ヽる。
[0003] ところが、偏光板用保護フィルムの薄膜ィ匕が進み、これに用いられるセルロースェ ステルフィルムの薄膜での高生産性ィ匕が進むと、該フィルム品質での負荷が増大し、 フィルムの保管及び輸送などの物流状態にお 、て、とくにセルロースエステルフィル ムの薄膜品では、ロール状の元巻きフィルムに外観劣化 (傷発生、異物発生)が生じ やすいという問題があった。セルロースエステルフィルムの元巻きにこのような外観劣 化が生じると、ひいては偏光板の外観不良、さらには、液晶ディスプレイの視認性の 劣化につながるという問題があった。
[0004] そこで、このような外観劣化の防止のために、従来、セルロースエステルフィルムを 防湿性を有する包装材で包装することが考えられる。このようなフィルムの保管や包 装に関わる先行特許文献には、例えば、つぎのようなものがある。
特許文献 1 :特開平 5— 281664号公報 この特許文献 1には、感光材料 (フィルム) の包装材料ではある力 易開封性を有するとともに、ピンホール及びカールが発生し な!ヽようにした感光材料用包装材料、及びそれを用いた完全遮光性を有する遮光袋 の発明が開示されている。この特許文献 1記載の感光材料用包装材料は、強化シー トの一方の面に、無塵性フレキシブルシート層にアルミニウム蒸着膜が蒸着カ卩ェされ たアルミニウム蒸着フレキシブルシートが、接着剤層を介してアルミニウム蒸着膜が 無塵性フレキシブルシート層側になるように積層され、他方の面に、ヒートシール層が 直接積層されており、かつ強化シートとアルミニウム蒸着膜との剥離強度が所定の値 を有するものであった。
特許文献 2 :特開 2001— 315885号公報 この特許文献 2には、幅広の偏光フィル ムの製造原料として有用な偏光フィルム用のポリビニルアルコール系重合体フィルム の保管または輸送方法の発明が開示されている。この特許文献 2記載の保管または 輸送方法の発明は、フィルムと接触する部分の材質が金属またはプラスチックからな りかつフィルム幅より長い筒状のコアに、ポリビュルアルコール系重合体フィルムを卷 き付けてフィルムロールと成し、該フィルムロールを所定の透湿度を有する包装用フィ ルムで包装して、保管または輸送を行なうことを特徴とするものであった。
発明の開示
[0005] し力しながら、上記特許文献 1及び 2に記載の発明のように、包装材料そのものや、 感光材料 (フィルム)の包装に利用する包装材料にっ 、ての出願は以前力も多 、も のである力 液晶表示装置 (LCD)の偏光板用の保護フィルムとして用いられるセル ロースエステルフィルムは、感光材料や他のフィルムに比べ、より厳しい品質が求め られるものであり、上記の従来法によれば、ある程度の効果はある力 とくにセルロー スエステルフィルムの薄膜品につ 、ては、その効果は不充分であると 、う問題があつ た。
[0006] また特に、セルロースエステルフィルムの保管時におけるフィルム品質の安定化は 重要な課題であるが、現状の包装材料では、保管時におけるフィルム品質の安定ィ匕 は不充分であるという問題があった。
[0007] ところで、セルロースエステルフィルムの製造段階で発生する異物は、フィルム原料 に含有されるマグネシウム化合物に起因するものと考えられ、フィルム原料中のマグ ネシゥムの含有量を低減する試みが、下記の特許文献 3に記載されて 、る。
特許文献 3 :特開 2000— 314811号公報 この特許文献 3には、つぎのように記載さ れている。すなわち、液晶ディスプレイなどの偏光板の保護フィルムに適したセル口 ースエステルフィルムは、セルロースエステル中に含まれる微量金属成分によっても 影響を受ける。これらは製造工程で使われる水に関係していると考えられるが、不溶 性の核となり得るような成分は少ない方が好ましぐ例えば鉄、カルシウム、マグネシ ゥム等は、有機の酸性基を含んで ヽる可能性のあるポリマー分解物等と塩形成をす ることにより不要物を形成するため、このような金属イオンの量は、少ない方が好まし い。ただし実際には、その他の因子も幾分か関係するので単純に少なければ良いと いうようにはなっていない。
[0008] 例えばマグネシウム(Mg)成分については、地下水中に多く含まれているものであ り、やはり不要物形成の原因となるものである。セルロースエステル中に含まれるマグ ネシゥム成分は、やはり多すぎると不溶分を生ずるので、多すぎることは好ましくない 。た し、余りに少なすぎても、特性的にはよくない。マグネシウム成分の最適な含有 範囲は、 15〜70ppmであり、特に木材パルプでは、 30〜70ppmである。
[0009] しかしながら、厚みの比較的厚 、セルロースエステルフィルムにつ 、ては、上記特 許文献 3に記載のように、セルロースエステル中に含まれる微量金属成分であるマグ ネシゥムゃカルシウムの含有量が特定の範囲内に抑えられていれば、フィルム保管 時の外観劣化(傷発生、異物発生)が改善されるものの、セルロースエステルフィルム の薄膜での高生産性ィ匕により、該フィルム品質での負荷が増大すると、フィルムの保 管及び輸送などの物流状態にぉ 、て、セルロースエステルフィルムの薄膜品の外観 劣化を改善するには、不充分であった。これらのことから、セルロースエステルフィル ムの薄膜品についても、フィルムの保管及び輸送などの物流状態における劣化 (傷 発生、異物発生)を抑えることができるセルロースエステルフィルムが求められていた
[0010] 本発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、液晶表示素子すなわち偏光 板の高生産性化 (生産量増大)に伴い、偏光板用保護フィルムとして用いられるロー ル状セルロースエステルフィルムの薄膜品につ!/、て、フィルムの保管及び輸送などの 物流状態における劣化 (傷発生、異物発生)を抑えることができる、セルロースエステ ルフィルムを提供しょうとすることにある。
[0011] 上記の目的を達成するために、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、セルロース エステルフィルムの薄膜品は、例えば船便輸送時に、温度 30〜40°C、湿度 80〜90 %RHで 1〜3週間の条件下で、異物発生があり、また、夏期のフィルム保管時にも、 例えば温度 35〜45°C、湿度 80〜90%RHで 0. 5〜1ヶ月の条件下で、同様の異物 発生があり、このような異物が原因となって元巻き保管状態でのフィルムに傷を発生 させることがあるが、これは、セルロースエステルフィルムの最表面に存在するマグネ シゥム量と、フィルム自身の含水量、透湿度の関わりによって異物発生が起きることを 見出した。単にマグネシウムの含有量により決まるのではなぐ Mgに対して水が作用 することにより、結晶生成、異物の核発生が起き、さらにフィルム保管時の条件により 、結晶成長、異物の発生となり、ひいてはフィルム元巻き保管時に傷発生が起きるこ とを見出した。
[0012] このように、フィルムの高温高湿の停滞時に異物が発生することから、輸送中の条 件に着目した対応を取る必要があり、また、保管条件を低温化、低湿化、包装材料の 防湿化で対処する必要がある。さらに、セルロースエステルの含水量、透湿度と関連 付けた物性値の規定ィ匕により、薄膜品について、異物発生防止の効果があることが 判った。
発明を実施するための最良の形態
[0013] 本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(項 1)
マグネシウムを含有する厚さ 20〜60 μ mのセルロースエステルフィルムであって、 製造後に未処理状態 (基準状態)で、セルロースエステルフィルムの最表面を飛行型 二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを測定したときに検出され る全成分に対するマグネシウムの検出確率を Aとし、該セルロースエステルフィルム の温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率を M、塩化カルシウム一力 ップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの条件下で 24時間放置した調温調湿処理 後のセルロースエステルフィルムの透湿度(gZm2 )を Tとするとき、
AX Mが、 1. 0 X 10_4〜3. 0 X 10"3
AXTが、 6. 5 X 10一2〜 8. 5 X 10_1 (g/m2 )であることを特徴とするセルロー スエステノレフイノレム。
(項 2)
セルロースエステルフィルムのマグネシウム化合物の含有量力 フィルム重量に対 する重量比でマグネシウム原子として 50ppm以下であることを特徴とする項 1に記載 のセノレロースエステノレフイノレム。
(項 3)
セルロースエステルフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水 率力 セルロースエステルフィルムの全量に対する割合で 1. 0〜3. 0重量0 /0であるこ とを特徴とする項 1または 2に記載のセルロースエステルフィルム。
セルロースエステルフィルムの塩化カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RH条件下で 24時間放置した調温調湿処理後の透湿度力 650〜850gZm2 であることを特徴とする項 1〜3のうちのいずれか一項に記載のセルロースエステル フイノレム。
(項 5)
セルロースエステルフィルムが脂肪族多価アルコールと 1種以上のモノカルボン酸 との多価アルコールエステル力 なる化合物を含有し、セルロースエステルに対する 多価アルコールエステルの含有量が 4. 5-12. 5重量%であることを特徴とする項 1 〜4のうちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム。
(項 6)
モノカルボン酸力 分子内に芳香族環またはシクロアルキル環を有する化合物であ ることを特徴とする請求の範囲第 5項に記載のセルロースエステルフィルム。
(項 7)
脂肪族多価アルコール力 2〜20価であることを特徴とする項 5または 6に記載の セノレロースエステノレフイノレム。
(項 8)
脂肪族多価アルコール力 2〜3価であることを特徴とする項 5〜7のうちのいずれ か一項に記載のセルロースエステルフィルム。
(項 9)
脂肪族多価アルコール力 炭素数力 以上であることを特徴とする項 5〜8のうちの いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム。 (項 10)
セルロースエステルの重量平均分子量を Mw、同じく数平均分子量を Mnとするとき 、重量平均分子量と数平均分子量との比: MwZMnが、 1. 0〜5. 0であることを特 徴とする項 1〜 9のうちいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム。
(項 11)
重量平均分子量と数平均分子量との比: MwZMnが、 1. 7〜3. 0であることを特 徴とする項 10に記載のセルロースエステルフィルム。
[0014] 本発明は、マグネシウムを含有する厚さ 20〜60 μ mのセルロースエステルフィルム であって、製造後に未処理状態 (基準状態)で、セルロースエステルフィルムの最表 面を飛行型二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを測定したとき に検出される全成分に対するマグネシウムの検出確率を Aとし、該セルロースエステ ルフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率を M、塩化カル シゥム—カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの条件下で 24時間放置した調 温調湿処理後のセルロースエステルフィルムの透湿度(gZm2 )を Tとするとき、 AX Mが、 1. 0 X 10_4〜3. 0 X 10"3
AXT力 6. 5 X 10一2〜 8. 5 X 10_1 (g/m2 )であることを特徴としている。
[0015] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、マグネシウム化合物の含有量力 フィ ルム重量に対する重量比でマグネシウム原子として 50ppm以下であるの力 好まし い。
[0016] また、上記のセルロースエステルフィノレムにおいて、セルロースエステルフィノレムの 温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率力 セルロースエステルフィル ムの全量に対する割合で 1. 0〜3. 0重量%であるのが、好ましい。
[0017] さらに、上記のセルロースエステルフィノレムにおいて、セルロースエステルフィノレム の塩化カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RH条件下で 24時間放 置した調温調湿処理後の透湿度が、 650〜850gZm2 であるのが、好ましい。
[0018] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、セルロースエステルフィルムが脂肪 族多価アルコールと 1種以上のモノカルボン酸との多価アルコールエステルからなる 化合物を含有し、セルロースエステルに対する多価アルコールエステルの含有量が 4. 5〜12. 5重量%であるのが、好ましい。
[0019] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、モノカルボン酸力 分子内に芳香族 環またはシクロアルキル環を有する化合物であるの力 好ま U、。
[0020] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、脂肪族多価アルコール力 2〜20価 、好ましくは 2〜3価であるの力 好ましい。
[0021] 上記のセルロースエステルフィルムにお 、て、脂肪族多価アルコール力 炭素数が 4以上であるのが、好ましい。
[0022] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、セルロースエステルの重量平均分子 量を Mw、同じく数平均分子量を Mnとするとき、重量平均分子量と数平均分子量と の比: MwZMnが、 1. 0〜5. 0、好ましくは 1. 7〜3. 0であるの力 好ましい。
[0023] 本発明は、上述のように、マグネシウムを含有する厚さ 20〜60 μ mのセルロースェ ステルフィルムであって、製造後に未処理状態(基準状態)で、セルロースエステルフ イルムの最表面を飛行型二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを 測定したときに検出される全成分に対するマグネシウムの検出確率を Aとし、該セル ロースエステルフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率を M、塩化カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの条件下で 24時 間放置した調温調湿処理後のセルロースエステルフィルムの透湿度 (gZm2 )を丁と するとさ、
AX Mが、 1. 0 X 10_4〜3. 0 X 10"3
AXT力 6. 5 X 10_2〜8. 5 X 10_1 (g/m2 )であることを特徴とするものである
[0024] 本発明のセルロースエステルフィルムによれば、セルロースエステルフィルムの最 表面に存在するマグネシウム量と、フィルム自身の含水量と、透湿度と関連付けた物 性値の規定ィ匕により、薄膜品について、フィルムの保管及び輸送などの物流状態に おける劣化 (傷発生、異物発生)を抑えることができるという効果を奏する。
[0025] 従って、本発明によれば、液晶表示素子すなわち偏光板の高生産性化 (生産量増 大)に伴い、偏光板用保護フィルムに用いられるセルロースエステルフィルムのいわ ゆる巻き品質を改善することができて、偏光板用保護フィルムの高生産性ィ匕 (生産量 増大)が可能であり、ひいては偏光板用保護フィルムの異物発生、傷発生が抑えら れるとともに、透湿性など耐水性が向上し、偏光板の湿熱耐久性及び偏光膜安定性 が向上するという効果を奏する。
[0026] 以下、本発明について、具体的に説明する。
[0027] 本発明のセルロースエステルフィルムの発明は、マグネシウムを含有する厚さ 20〜 60 μ mのセルロースエステルフィルムであって、製造後に未処理状態 (基準状態)で 、セルロースエステルフィルムの最表面を飛行型二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを測定したときに検出される全成分に対するマグネシウムの 検出確率を Aとし、該セルロースエステルフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準 状態)での平衡含水率を M、塩ィ匕カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90 %RHの条件下で 24時間放置した調温調湿処理後のセルロースエステルフィルムの 透湿度 (gZm2 )を丁とするとき、
AX Mが、 1. 0 X 10_4〜3. 0 X 10"3
AXT力 6. 5 X 10一2〜 8. 5 X 10_1 (g/m2 )であることを特徴としている。
[0028] 上記において、飛行時間型二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)としては、例 えばフィジカル エレクトロニクス(Physiacl Electronics)社製の「TFS— 2100」を 用い、装置に示されている規定の方法により測定を行なうのが、好ましい。
[0029] 上記のセルロースエステルフィノレムにおいて、セルロースエステルフィノレムのマグネ シゥム化合物の含有量力 フィルム重量に対する重量比でマグネシウム原子として 5 Oppm以下であるの力 好ましい。というのは、マグネシウムなどの不要物を形成しや すい金属イオンの量力 ある程度少ないことにより、セルロースエステルフィルムの保 管及び輸送などの物流状態における劣化 (傷発生、異物発生)を抑えることができる 力 である。
[0030] また上記にお!、て、セルロースエステルフィルムの平行含水率は、温度 23°C、湿度 55%RHでのフィルム重量と、温度 120°Cで、 45分間乾燥後のフィルム重量の差か ら求める含水量と、温度 23°C、湿度 55%RHでのフィルム重量の比率により求める。
[0031] 上記のセルロースエステルフィルムにおいて、セルロースエステルフィルムの温度 2 3°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率力 セルロースエステルフィルムの 全量に対する割合で 1. 0〜3. 0重量%であるのが、好ましい。というのは、このような セルロースエステルフィルムの平衡含水率 M力 1. 0重量0 /0未満であれば、帯電に よるほこり付着が発生するために、フィルムの性状としては、好ましくない。
[0032] また、上記にお!、て、透湿度は、セルロースエステルフィルムの重要な特性の 1つ であり、 JIS Z 0208に規定される塩ィ匕カルシウム カップ法に基づく方法に従って 測定し、面積 lm2 あたり 24時間で透過する水分量 (g)として算出したものである。
[0033] 上記のセルロースエステルフィルムにおいては、セルロースエステルフィルムの塩 化カルシウム—カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RH条件下で 24時間放置し た調温調湿処理後の透湿度が、 650〜850gZm2 であるのが、好ましい。ここで、 セルロースエステルフィルムの透湿度力 この範囲であれば、セルロースエステルフィ ルムを用いて製作した偏光板の偏光子の吸湿性と安定性を保持することができるも のである。
[0034] 本発明のセルロースエステルフィルムの主成分であるセルロースエステルとしては、 セノレローストリアセテート、セノレロースジアセテート、セノレロースアセテートブチレート、 セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。セルローストリアセテートの場 合は、特〖こ重合度 250〜400、結合酢酸量が 54〜62. 5%のセルローストリァセテ ートが好ましぐ結合酢酸量が 58〜62. 5%のベース強度が強くより好ましい。セル口 一ストリアセテートは綿花リンターから合成されたセルローストリアセテートと木材パル プカも合成されたセルローストリアセテートのどちらかを単独あるいは混合して用いる ことができる。
[0035] 本発明のセルロースエステルフィルムにおいて、セルロースエステルの重量平均分 子量を Mw、同じく数平均分子量を Mnとする時、重量平均分子量と数平均分子量と の比: MwZMnが、 1. 0〜5. 0である。この重量平均分子量と数平均分子量との比 : MwZMnは、 1. 7〜3. 0であることが好ましい。
[0036] セルローストリアセテートの平均分子量については、ゲルパーミエーシヨンクロマトグ ラフィーを用いて測定できるので、これを用いて数平均分子量 (Mn)、及び重量平均 分子量 (Mw)を算出することができる。ここで、平均分子量の測定条件は、以下の通 りである。 [0037] 下記に示す装置、材料を用いて、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフィー法セル口 一ストリアセテートの重量平均分子量 (Mw)および平均分子量 (Mn)を測定し、分子 量分布 Mw/Mnを算出した。
[0038] ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフィー
溶媒 (溶離液):ジクロロメタン
カラム名:昭和電工製 GPCk806— GPCk805— GPCk803 (3本) 試料濃度: 0. 1 (重量%)
流量:1. 0 (mlZ分)
試料注入量: 100 1)
標準試料:ポジスチレン(Mw: 5, 000, 000〜6, 700, 000)
温度: 25°C
検出: RI (示唆屈折率計)
ここで、セルローストリアセテートの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と の比(MwZMn)が 1. 0未満であれば、フィルムの引き裂き強度が低下するので、好 ましくない。また、上記の比(MwZMn)が 5. 0を超えると、フィルムの寸法安定性が 劣化するので、好ましくない。
[0039] 本発明のセルロースエステルフィルムは、脂肪族多価アルコールと 1種以上のモノ カルボン酸との多価アルコールエステル力 なる化合物を含有し、該化合物のセル口 ースエステルに対する含有量が 4. 5-12. 5重量%である。
[0040] 本発明のセルロースエステルフィルムにおいて、モノカルボン酸力 分子内に芳香 族環またはシクロアルキル環を有する化合物であるの力 好ま U、。
[0041] また、本発明のセルロースエステルフィルムにおいて、脂肪族多価アルコールが、 2
〜 20価である。
[0042] ここで、脂肪族多価アルコールエステル力 なる化合物の機能にっ 、ては、十分に は解明されていないが、脂肪族多価アルコールエステル力 なる化合物を使用する ことにより、従来の可塑剤を減量できることの寄与が大きいものと考えられる。
[0043] つぎに、本発明に用いられる脂肪族多価アルコールエステル力 なる化合物につ いて説明すると、脂肪族多価アルコールエステルは、 2価以上の脂肪族多価アルコ ールと 1種以上のモノカルボン酸とのエステルである。
(脂肪族多価アルコール)
本発明に用いられる脂肪族多価アルコールは、 2価以上のアルコールで次の一般 式(1)で表される。
[0044] R - (OH) n …ひ)
ただし、式中、 R は n価の脂肪族有機基、 nは 2以上の正の整数、 OH基はアルコ ール性及び Zまたはフエノール性水酸基を表す。
[0045] ここで、 n価の脂肪族有機基としては、アルキレン基 (例えばメチレン基、エチレン基 、トリメチレン基、テトラメチレン基等)、ァルケ-レン基 (例えばエテュレン基等)、アル キ-レン基 (例えばェチ-レン基等)、シクロアルキレン基 (例えば 1, 4ーシクロへキ サンジィル基等)、アルカントリィル基 (例えば 1, 2, 3 プロパントリィル基等)が挙げ られる。 n価の脂肪族有機基は置換基 (例えばヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン原 子等)を有するものを含む。 nは 2〜20が好ましい。本発明のセルロースエステルフィ ルムにおいては、脂肪族多価アルコール力 炭素数力 以上を有するものであるの 力 好ましい。
[0046] 好まし!/、多価アルコールの例としては、例えばアド-トール、ァラビトール、エチレン グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレンダリコール、
1, 2 プロパンジオール、 1, 3 プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロ ピレンダリコール、 1, 2 ブタンジオール、 1, 3 ブタンジオール、 1, 4 ブタンジォ ール、ジブチレングリコール、 1, 2, 4 ブタントリオール、 1, 5 ペンタンジオール、 1, 6 へキサンジオール、へキサントリオール、ガラクチトール、マンニトール、 3—メ チルペンタン 1, 3, 5 トリオ一ノレ、ピナコール、ソノレビトーノレ、トリメチロールプロパ ン、トリメチロールェタン、キシリトール等を挙げることができる。特に、トリエチレンダリ コーノレ、テトラエチレンダリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、 ソルビトール、トリメチロールプロパン、キシリトールが好ましい。
(モノカルボン酸)
本発明において、多価アルコールエステルにおけるモノカルボン酸としては、特に 制限はなく公知の脂肪族モノカルボン酸、脂環族モノカルボン酸、芳香族モノカルボ ン酸等を用いることができる。脂環族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸を用いる と透湿性、保留性を向上させる点で好ましい。
[0047] 好ましいモノカルボン酸の例としては、以下のようなものを挙げることができる力 本 発明はこれに限定されるものではない。
[0048] 脂肪族モノカルボン酸としては、炭素数 1〜32の直鎖または側鎖を有する脂肪酸 を好ましく用いることができる。炭素数は 1〜20であることがさらに好ましぐ 1〜: LOで あることが特に好ま 、。酢酸を含有するとセルロースエステルとの相溶性が増すた め好ましぐ酢酸と他のモノカルボン酸を混合して用いることも好まし 、。
[0049] 好ま 、脂肪族モノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カブ ロン酸、ェナント酸、力プリル酸、ペラルゴン酸、力プリン酸、 2—ェチルーへキサン力 ルボン酸、ゥンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、ァラキン酸、ベヘン酸、リ グノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラタセル酸等の 飽和脂肪酸、ゥンデシレン酸、ォレイン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、ァラキ ドン酸等の不飽和脂肪酸等を挙げることができる。これらはさらに置換基を有しても 良い。
[0050] 好ましい脂環族モノカルボン酸の例としては、シクロペンタンカルボン酸、シクロへ キサンカルボン酸、シクロオクタンカルボン酸、またはそれらの誘導体を挙げることが できる。
[0051] 好ましい芳香族モノカルボン酸の例としては、安息香酸、トルィル酸等の安息香酸 のベンゼン環にアルキル基を導入したもの、ビフエ二ルカルボン酸、ナフタリンカルボ ン酸、テトラリンカルボン酸等のベンゼン環を 2個以上有する芳香族モノカルボン酸、 またはそれらの誘導体を挙げることができる。特に安息香酸が好ま 、。
(多価アルコールエステル)
本発明に用いられる多価アルコールエステルの分子量は特に制限はな 、が、 300 〜 1500であることが好ましぐ 350〜750であることがさらに好ましい。保留性の点で は大きい方が好ましぐ透湿性、セルロースエステルとの相溶性の点では小さい方が 好ましい。 [0052] 本発明において、多価アルコールエステルにおけるカルボン酸は一種類でも、二 種以上の混合でもよい。また、多価アルコール中の OH基は全てエステルイ匕してもよ いし、一部を OH基のままで残してもよい。好ましくは、分子内に芳香環もしくはシクロ アルキル環を 3つ以上有することが好まし!/、。
[0053] 本発明に用いられる多価アルコールエステルの例を以下に示す。
[0054] [化 1]
Figure imgf000015_0001
[0055] [化 2]
Figure imgf000016_0001
Figure imgf000017_0001
Figure imgf000018_0001
Figure imgf000018_0002
35
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上記多価アルコールエステルのうち、トリメチロールプロパントリべンゾエート(TMP TB)、トリメチロールプロパントリアセテート、トリメチロールプロパントリプロピオネート 、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリプロピレングリコールジベンゾエート、 1, 3—ジブチレングリコーノレジベンゾエート、テトラエチレングリコーノレジべンゾエート、ト リメチロールプロパンと酢酸及び安息香酸との混合エステル、トリメチロールプロパン とシクロへキサンカルボン酸とのエステル、トリメチロールプロパンと酢酸及びシクロへ キサンカルボン酸との混合エステル、 3—メチルペンタン 1, 3, 5 トリオールとシク 口へキサンカルボン酸とのエステル、 3—メチルペンタン 1, 3, 5 トリオールと安息 香酸とのエステル、キシリトールと安息香酸とのエステル、キシリトールとシクロへキサ ンカルボン酸とのエステルが好まし 、。
[0059] なお、多価アルコールエステルの使用量は、セルロースエステルに対して 4. 5〜1 2. 5重量%が好ましぐ 6〜12重量%がさらに好ましぐ特に好ましくは 7〜: L1重量 %である。
[0060] 本発明にお!/、て、上記セルロースエステルの溶剤としては、例えばメチルアルコー ル、エチルアルコール、 n—プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、 n—ブチ ルアルコールなどの低級アルコール類、シクロへキサン、ジォキサン類、メチレンクロ ライドのような低級脂肪族塩ィ匕炭化水素類などを用いることができる。
[0061] 溶剤比率としては、例えばメチレンクロライド 70〜95重量0 /0、その他の溶剤は 5〜3 0重量0 /0が好まし!/、。またセルロースエステルの濃度は 10〜50重量0 /0が好まし!/、。 溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない 範囲の温度が好ましく例えば 60°C以上、 80〜110°Cの範囲に設定するのが好適で ある。また、圧力は設定温度において、溶剤が沸騰しないように定められる。
[0062] 溶解後は冷却しながら容器力も取り出す力 または容器力もポンプ等で抜き出して 熱交^^などで冷却し、これを製膜に供する。
[0063] 本発明のセルロースエステルフィルムは、セルロースエステルと溶剤のほかに、可 塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有している。
[0064] セルロースエステルと溶剤のほかに必要な可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤は、 予め溶剤と混合し、溶解または分散してカゝらセルロースエステル溶解前の溶剤に投 入しても、セルロースエステル溶解後のドープへ投入しても良!、。
[0065] 本発明で用いることのできる可塑剤としては特に限定しないが、リン酸エステル系で は、トリフエ-ルホスフェート(TPP)、ビフエ-ルジフエ-ルホスフェート(BDP)、トリク レジノレホスフェート、クレジノレジフエ-ノレホスフェート、オタチノレジフエ-ノレホスフェート 、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系では、ジェ チルフタレート、ジメトキシェチルフタレート、ジメチルフタレート、ジォクチルフタレー ト、ジブチルフタレート、ジ 2—ェチルへキシルフタレート等、グリコール酸エステル 系では、トリァセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルダリコレート、ェチルフタリル ェチルダリコレート(EPEG)、メチルフタリルェチルダリコレート、ブチルフタリルブチ ルグリコレート等を単独ある ヽは併用するのが好まし 、。上記の可塑剤は必要に応じ て、 2種類以上を併用して用いてもよい。これらの可塑剤を含有することにより、寸法 安定性、耐水性に優れたフィルムが得られるため、特に好ましい。
[0066] 本発明において、吸水率ならびに水分率を特定の範囲内にするために、好ましい 可塑剤の添加量としては、セルロースエステルに対する重量%で、 12重量%以下で ある。可塑剤を 2種類以上併用して用いる場合には、これらの可塑剤の合計量が 12 重量%以下であれば、良い。これらの可塑剤は単独あるいは 2種以上併用して用い ることがでさる。
[0067] また、本発明にお 、て、上記脂肪族多価アルコールエステル力もなる化合物は可 塑剤機能を有しており、このような脂肪族多価アルコールエステル力 なる化合物と、 従来の可塑剤とを同時に使用することができる。その場合、脂肪族多価アルコールェ ステルからなる化合物は、上記のように、セルロースエステルに対して 4. 5〜12. 5重 量%の範囲で使用することができる力 脂肪族多価アルコールエステル力 なる化合 物と可塑剤との合計量が、セルロースエステルに対する重量%で12. 5重量%以下 であることが、好ましい。またこの場合には、可塑剤の使用量は、セルロースエステル に対して 8. 0重量%以下であるの力 好ましい。中でも、脂肪族多価アルコールエス テル力 なる化合物の使用量力 セルロースエステルに対して 7重量%以上であるこ と力 子ましく、さら〖こは、可塑剤の使用量は、セルロースエステルに対して 5. 5重量% 以下であることが好ましい。その理由は、脂肪族多価アルコールエステル力もなるィ匕 合物の使用により、従来の可塑剤の使用量を低減することが可能となり、本発明の効 果を発現させることができるためである。
[0068] 本発明のセルロースエステルフィルムには、紫外線吸収剤を添加することが好まし ぐ紫外線吸収剤としては、液晶の劣化防止の点より波長 370nm以下の紫外線の吸 収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点より波長 400nm以上の可視光の吸収が 可及的に少な 、ものが好ましく用いられる。
[0069] 一般に用いられるものとしては、例えばォキシベンゾフエノン系化合物、ベンゾトリア ゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフエノン系化合物、シァノア タリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などがあげられるが、これらに限定されな い。
[0070] また本発明のフィルムにすべり性の向上、卷取り後のブロッキング防止等の目的で マット剤としてカ卩える微粒子は、主ドープに添カ卩してもよいが、添加液にカ卩えるのが生 産性の上からは好ましい。添加液に添加し、フィルムに含有せしめる。また、主ドープ に含有せしめてもょ 、が、微粒子としては 、かなるものも用いることができる。
[0071] 本発明に使用される微粒子としては無機化合物の例として、二酸化ケイ素、二酸ィ匕 チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成 カオリン、焼成ケィ酸カルシウム、水和ケィ酸カルシウム、ケィ酸アルミニウム、ケィ酸 マグネシウム及びリン酸カルシウムを挙げることができる。酸ィ匕ジルコニウムの微粒子 は、例えば、ァエロジル R976及び R811 (以上、 日本ァエロジル株式会社製)の商 品名で市販されており、使用することができる。その中でも、微粒子はケィ素を含むも のが濁度が低くなる点で好ましぐ特にニ酸ィ匕ケィ素が好ましい。これらの例としては 、ァエロジル R972、 R972V, R974、 R812、 200、 200V, 300、 R202、 0X50、 T T600 (以上、 日本ァエロジル株式会社製)の商品名で市販されているものがあり、使 用することができる。さら〖こ、二酸ィ匕ケィ素微粒子の 1次平均粒子径が 20nm以下で あり、かつ見掛比重が 70gZリットル以上の二酸ィ匕ケィ素微粒子であることが好まし い。これらを満足するニ酸ィ匕ケィ素の微粒子としては、例えば、ァエロジル 200V、ァ エロジル R972Vがあり、フィルムの濁度を低く保ちながら、摩擦係数をさげる効果が 大きいため特に好ましい。
[0072] 本発明において、上記微粒子はセルロースエステルに対して、 0. 04〜0. 4重量 %添カ卩して使用される。好ましくは、 0. 05-0. 3重量%、さらに好ましくは 0. 05〜0 . 2重量%である。
[0073] 本発明においては、セルロースエステルを溶解して得られるドープを支持体上に流 延 (キャスト工程)した後、加熱して溶剤の一部を除去 (支持体上乾燥工程)した後、 支持体から剥離し、剥離したフィルムを乾燥 (フィルム乾燥工程)して、セルロースェ ステルフィルムを得る。
[0074] キャスト工程における支持体は、ステンレス鋼製のエンドレスベルトもしくはドラムを、 鏡面仕上げした支持体が使用される。キャスト工程の支持体の温度は一般的な温度 範囲 0°Cから溶剤の沸点未満の温度で、流延することができる力 5〜30°Cの支持 体上に流延する方が、ドープをゲル化させ剥離限界時間をあげられるため、好ましく 、 5〜15°Cの支持体上に流延することが、さらに好ましい。
[0075] 支持体上乾燥工程ではドープを流延し、一旦ゲル化させた後、流延から剥離する までの時間を 100%としたとき、流延から 30%以内にドープ温度を 40〜70°Cにする ことで、溶剤の蒸発を促進し、それだけ早く支持体上から剥離することができ、さらに 剥離強度が増すため好ましぐ 30%以内にドープ温度を 55〜70°Cにすることがより 好ましい。この温度を 20%以上維持することが好ましぐ 40%以上がさらに好ましい
[0076] 支持体上での乾燥は残留溶媒量 60〜150%で支持体力も剥離することが、支持 体からの剥離強度が小さくなるため好ましぐ 80〜120%がより好ましい。剥離すると きのドープの温度は 0〜30°Cにすることが剥離時のベース強度をあげることができ、 剥離時のベース破断を防止できるため好ましぐ 5〜20°Cがより好ましい。
[0077] フィルム乾燥工程においては支持体より剥離したフィルムをさらに乾燥し、残留溶 媒量を 3重量%以下、好ましくは 1重量%以下、より好ましくは 0. 5重量%以下である ことが、寸法安定性が良好なフィルムを得る上で好ましい。フィルム乾燥工程では一 般にロール懸垂方式力、ピンテンター方式または、クリップテンター方式でフィルムを 搬送しながら乾燥する方式が採られる。液晶表示用部材用としては、テンター方式で 幅を保持しながら乾燥させることが、寸法安定性を向上させるために好ましい。
[0078] フィルムを乾燥させる手段は特に制限なぐ一般的に熱風、赤外線、加熱ロール、 マイクロ波等で行なう。簡便さの点で熱風で行なうのが好ましい。乾燥温度は 40〜1 50°Cの範囲で 3〜5段階の温度に分けて、段々高くしていくことが好ましぐ 80〜14 0°Cの範囲で行なうことが寸法安定性を良くするためさらに好ましい。これら流延から 後乾燥までの工程は、空気雰囲気下でもよ ヽし窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下 でもよい。
[0079] 本発明のセルロースエステルフィルムの製造に係わる巻き取り機は、一般的に使用 されているものでよぐ定テンション法、定トルク法、テーパーテンション法、内部応力 一定のプログラムテンションコントロール法などの巻き取り方法で巻き取ることができる
[0080] 本発明のセルロースエステルフィルムの厚さは、特に限定されないが、 LCDに使用 される液晶表示素子すなわち偏光板用の保護フィルムに用いられることから、 20〜6 0 μ mであることが好ましぐ中でも、厚さ 30〜50 μ mのセルロースエステルフィルム が好ましい。その理由は、厚さ 50 m以下のセルロースエステルフィルムは、例えば 偏光板用保護フィルムとして用いられる際に、より品質に対して厳しい性能が求めら れるためである。
実施例
[0081] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも のではない。
実施例 1
(ドープ液の調製)
セルローストリアセテートのドープ液を、以下のように調製した。
[0082] セノレローストリアセテート (TAC): 100kg
チヌビン 326 (チバスペシャルティケミカルズ社製) : 0. 3kg
チヌビン 171 (チバスペシャルティケミカルズ社製) : 0. 5kg
チヌビン 109 (チバスペシャルティケミカルズ社製) : 0. 5kg
トリメチロールプロパントリべンゾエート(TMPTB) : 13kg
ェチルフタリルェチルダリコレート(EPEG) : 9. 7kg
ァエロジル 200V (日本ァエロジル社製) : 0. 09kg
メチレンクロライド: 320kg
エタノーノレ: 20kg
これらを密閉容器に投入し、加圧下で 80°Cに保温'攪拌しながら完全に溶解させ た。
(フィルム試料の作製)
上記のドープ液を濾過した後、図示しない溶液流延製膜装置を用い、ドープ温度 3 3°Cにてダイスより、ステンレス鋼製エンドレスベルトよりなる支持体上に流延した。支 持体上で 60秒間保持した後に支持体上から剥離し、多数のロールで搬送させなが ら乾燥させた。この際、クリップテンターを用いて、フィルムを幅手方向に 1. 07倍に 延伸しながら乾燥を行なった。乾燥後、ロール状に巻き取ることにより、膜厚 40 m のセノレローストリアセテート (TAC)フイノレムを得た。
[0083] ついで、得られたセルローストリアセテートフィルムについて、製造後に未処理状態
(基準状態)で、セルローストリアセテートフィルムの最表面を飛行型二次イオン質量 分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを測定したときに検出される全成分に対す るマグネシウムの検出確率を検出数比で測定し、得られた結果を下記の表 1にあわ せて示した。
[0084] そして、このマグネシウムの検出確率を Aとし、該セルローストリアセテートフィルム の温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率を M、塩化カルシウム一力 ップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの条件下で 24時間放置した調温調湿処理 後のセルローストリアセテートフィルムの透湿度(g/m2 )を丁とするとき、 AX Mの値 、及び AXTの値を算出し、得られた結果を、下記の表 1に示した。
実施例 2〜4
上記実施例 1の場合と同様にしてセルローストリアセテート (TAC)フィルムを製造 するが、多価アルコールエステルであるトリメチロールプロパントリべンゾエート(TMP TB)と可塑剤であるェチルフタリルェチルダリコレート(EPEG)、または可塑剤である ェチルフタリルェチルダリコレート(EPEG)とトリフエ-ルホスフェート(TPP)とを、そ れぞれ表 1に示す量で添カ卩した点、セルローストリアセテート中のマグネシウムの検 出確率 (%): Aを、それぞれ表 1に示す量とした点、以外は、実施例 1の場合と同様 にしてセルローストリアセテートフィルムを得た。
[0085] 下記の表 1に、各実施例における多価アルコールエステルのと可塑剤の含有量を まとめて示した。なお、ここで、多価アルコールエステル、または多価アルコールエス テルと可塑剤の含有量は、セルローストリアセテート (TAC)に対する重量%を表わ す。
[0086] そして、各実施例におけるセルローストリアセテートフィルムのマグネシウムの検出 確率を Aとし、該セルローストリアセテートフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準 状態)での平衡含水率を M、塩ィ匕カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90 %RHの条件下で 24時間放置した調温調湿処理後のセルローストリアセテートフィル ムの透湿度(gZm2 )を丁とするとき、 AX Mの値、及び A XTの値を算出し、得られ た結果を、下記の表 1にあわせて示した。
比較例 1〜4
比較のために、使用する多価アルコールエステルと可塑剤の種類及び含有量を、 下記の表 1に示すものとし、セルローストリアセテート中のマグネシウムの検出確率を Aとし、該セルローストリアセテートフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)で の平衡含水率を M、塩化カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの 条件下で 24時間放置した調温調湿処理後のセルローストリアセテートフィルムの透 湿度 (gZm2 )を Tとするとき、 AX Mの値、及び A XTの値を算出し、得られた結果 を、下記の表 1にあわせて示した。
[0087] [表 1]
Figure imgf000026_0001
実施例 5と 6
上記実施例 1の場合と同様にしてセルローストリアセテート (TAC)フィルムを製造 するが、セルローストリアセテート (TAC)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量( Mn)との比: MwZMnを、下記の表 2に示すように変更して、セルローストリァセテ一 トフイルムを製造した。
[0089] 表 2に、上記実施例 1、並びに実施例 5と 6におけるセルローストリアセテート (TAC )の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比: MwZMnの値を、まとめて 示した。
[0090] なお、セルローストリアセテート (TAC)の平均分子量につ!、ては、ゲルパーミエ一 シヨンクロマトグラフィーを用いて測定し、これを用いて数平均分子量 (Mn)及び重量 平均分子量 (Mw)を算出するとともに、セルローストリアセテートの重量平均分子量( Mw)と数平均分子量(Mn)との比(MwZMn)を算出した。
[0091] [表 2]
Figure imgf000027_0001
[0092] つぎに、本発明の実施例 1〜6、及び比較例 1〜4の各セルローストリアセテートフィ ルムについて、フィルムの異物発生を測定した。得られた結果を下記の表 3に示した
(異物発生の評価)
セルローストリアセテートフィルムの異物発生試験は、製造後の各セルローストリア セテートフィルムの元卷きを、温度 50°C、湿度 80%RHで 1ヶ月間放置した後、偏光 顕微鏡を用いて、各セルローストリアセテートフィルムにおけるフィルムサイズ 100m m X 100mmの範囲を倍率 30倍で観察し、発生する異物の個数を数え、下記の評 価基準で評価した。
[0093] A:異物の個数 0〜 10個
B:異物の個数 11〜50個
C :異物の個数 51〜: LOO個
D:異物の個数 101個以上
さらに、本発明の実施例 1〜6、及び比較例 1〜4の各セルローストリアセテートフィ ルムを用いて偏光板を作製し、得られた偏光板について耐久性テスト、及び偏光膜 安定性テストを行な 、、得られた結果を下記の表 3にあわせて示した。
(偏光板の作製)
各セルローストリアセテートフィルムを、 40°Cの 2. 5M—水酸化ナトリウム水溶液で 60秒間アルカリ処理し、 3分間水洗して鹼化処理層を形成し、アルカリ処理フィルム を得た。
[0094] つぎに、厚さ 120 μ mのポリビュルアルコールフィルムをヨウ素 1重量部、ホウ酸 4重 量部を含む水溶液 100重量部に浸漬し、 50°Cで 4倍に延伸して偏光膜を作った。こ の偏光膜の両面に、上記アルカリ処理セルローストリアセテートフィルムを、完全酸化 型ポリビニルアルコール 5%水溶液を粘着剤として各々貼り合わせ、偏光板試料を作 製した。
(偏光板耐久性テスト)
得られた各偏光板の 10cm X 10cmの試料 2枚を、温度 80°C、湿度 90%RHの条 件下で、 50時間、高温高湿処理し、その表面状態を観察し、下記の評価基準で評 価し 7こ。
[0095] A:偏光板表面がブリードアウトによって曇った部分が 5%未満
B:偏光板表面がブリードアウトによって曇った部分が 5%以上 10%未満
C :偏光板表面がブリードアウトによって曇った部分が 10%以上 20%未満
D:偏光板表面がブリードアウトによって曇った部分が 20%以上
なお、上記の評価基準において、「C」以上であれば、偏光板として何とか使うことが でき、実技上問題ないレベルである。
(偏光膜安定性テスト)
また、得られた各偏光板について、上記偏光板耐久性テストの場合と同様の条件 で高温高湿処理を行なった後、偏光膜の状態を観察し、下記の評価基準で評価した
[0096] A:偏光板加工後の偏光子の劣化が全く見られない範囲
B:偏光板加工後の偏光子の劣化がほとんど見られない範囲
C:偏光板加工後の偏光子の劣化が見られる範囲 D:偏光板加工後の偏光子の劣化が大きく見られる範囲
[0097] [表 3]
Figure imgf000029_0001
[0098] 表 3の結果から明らかなように、本発明の実施例 1〜6のセルローストリアセテートフ イルムによれば、各セルローストリアセテートフィルムにつ 、て異物の発生がほとんど なぐまた、各セルローストリアセテートフィルムを用いて作製した偏光板についての 耐久性テスト、及び偏光子の偏光膜安定性テストにおいても問題がなぐ偏光板の湿 熱耐久性が向上するものであった。
産業上の利用可能性
[0099] 本発明によれば、偏光板用保護フィルムに用いられるセルロースエステルフィルム nいついて、とりわけフィルムの保管及び輸送などの物流状態における劣化 (傷発生 、異物発生)を抑えることができるセルロースエステルフィルムを提供できる。

Claims

請求の範囲
[1] マグネシウムを含有する厚さ 20〜60 μ mのセルロースエステルフィルムであって、 製造後に未処理状態 (基準状態)で、セルロースエステルフィルムの最表面を飛行型 二次イオン質量分析装置 (TOF— SIMS)でマグネシウムを測定したときに検出され る全成分に対するマグネシウムの検出確率を Aとし、該セルロースエステルフィルム の温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水率を M、塩化カルシウム一力 ップ法に基づく温度 40°C、湿度 90%RHの条件下で 24時間放置した調温調湿処理 後のセルロースエステルフィルムの透湿度(gZm2 )を Tとするとき、
AX Mが、 1. 0 X 10_4〜3. 0 X 10"3
AXTが、 6. 5 X 10一2〜 8. 5 X 10_1 (g/m2 )であることを特徴とするセルロー スエステノレフイノレム。
[2] セルロースエステルフィルムのマグネシウム化合物の含有量力 フィルム重量に対 する重量比でマグネシウム原子として 50ppm以下であることを特徴とする請求の範 囲第 1項に記載のセルロースエステルフィルム。
[3] セルロースエステルフィルムの温度 23°C、湿度 55%RH (基準状態)での平衡含水 率力 セルロースエステルフィルムの全量に対する割合で 1. 0〜3. 0重量0 /0であるこ とを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のセルロースエステルフィルム。
[4] セルロースエステルフィルムの塩化カルシウム カップ法に基づく温度 40°C、湿度
90%RH条件下で 24時間放置した調温調湿処理後の透湿度力 650〜850gZm2 であることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のセルロースエステルフィルム。
[5] セルロースエステルフィルムが脂肪族多価アルコールと 1種以上のモノカルボン酸 との多価アルコールエステル力 なる化合物を含有し、セルロースエステルに対する 多価アルコールエステルの含有量が 4. 5-12. 5重量%であることを特徴とする請 求の範囲第 1項に記載のセルロースエステルフィルム。
[6] モノカルボン酸力 分子内に芳香族環またはシクロアルキル環を有する化合物であ ることを特徴とする請求の範囲第 5項に記載のセルロースエステルフィルム。
[7] 脂肪族多価アルコールが、 2〜20価であることを特徴とする請求の範囲第 5項に記 載のセルロースエステルフィルム。
[8] 脂肪族多価アルコールが、 2〜3価であることを特徴とする請求の範囲第 5項に記 載のセルロースエステルフィルム。
[9] 脂肪族多価アルコールが、炭素数力 以上であることを特徴とする請求の範囲第 5 項に記載のセルロースエステルフィルム。
[10] セルロースエステルの重量平均分子量を Mw、同じく数平均分子量を Mnとするとき
、重量平均分子量と数平均分子量との比: MwZMnが、 1. 0〜5. 0であることを特 徴とする請求の範囲第 1項に記載のセルロースエステルフィルム。
[11] 重量平均分子量と数平均分子量との比: MwZMnが、 1. 7〜3. 0であることを特 徴とする請求の範囲第 10項に記載のセルロースエステルフィルム。
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