WO2006070875A1

WO2006070875A1 - ダーツゲーム装置

Info

Publication number: WO2006070875A1
Application number: PCT/JP2005/024088
Authority: WO
Inventors: Satoshi Kagami; Nao Takanashi
Original assignee: Sega Corporation
Priority date: 2004-12-31
Filing date: 2005-12-28
Publication date: 2006-07-06
Also published as: KR100913653B1; JPWO2006070875A1; EP1832836B1; KR20070089835A; EP1832836A1; ES2444869T3; EP1832836A4; JP4682986B2; US7985125B2; CN101095028B; EP1832836B8; US20070246887A1; CN101095028A

Abstract

　標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーツの先端部の断面寸法に略等しい断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴のいずれかに前記先端部が刺さったソフトダーツの位置の座標を検出する座標検出体を有し，前記座標検出体は，少なくとも４つの枠辺を有して構成され，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記４つの枠辺に対応して２組有し，前記２組の受光センサ部により前記パネル体に刺さったソフトダーツによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記ソフトダーツの位置の座標を検出する。画像表示装置に標的を映し出すことで，標的を交換装着する作業の面倒を無くし，また標的の大きさやパターンを表示画面上で自在に表示できる構成にして，面白味のあるゲームや練習ができるダーツゲーム装置を得られる。

Description

ダーッゲーム装置

技術分野

[0001] 本発明は，遊戯者がソフトダーッを手にしてモニターに映し出された的の映像に向けて投げるダーッゲーム装置に関する。

背景技術

[0002] 電子ダーッゲーム装置のダーッボードは，分割した真中に位置するブルズアイ，それを同心円状で，さらに円弧状に取り囲んだ蜂の巣状に多数の孔が設けられたスコァ単位に区分されたボードから構成された円盤状の標的からなる。

[0003] 遊戯者は標的にめがけて先端が細い榭脂製棒状になったソフトダーッと呼ばれるダーッを投げる。ソフトダーッが各セグメントの標的板の孔のひとつに刺さり，その衝撃で，該標的板が後方に移動することで電気接点を閉じ，電気接点が閉じたことで検出信号を制御回路に送り，この標的板の所定のスコアが表示板に表示される。そして電気接点を閉じると電気接点部が弾性で戻り，ソフトダーッが刺さった標的板を元に押し返し，電気接点が開き標的板が元の位置に戻る。

[0004] ソフトダーッは標的板に刺さったままで，次のダーッが投げられ，いずれかの標的板の孔にダーッが刺さることで，次のスコアが検出される。

[0005] 標的板の後ろ側にあるダーッの先端が標的板の内部に配された各スコア単位に区分されたボードに衝撃を与える。このボードには電気接点が備えられ，衝撃で電気接点が閉じることで，当該ボードに矢が刺さったことが検出され検出信号が制御部に送られ，制御部によりスコアが計算され，スコア表示部に表示する（たとえば特許文献 1 , 2参照。）。

[0006] 一方，投球されたボールの通過位置を検出する光センサを縦と横に複数個対向して設け，その通過位置を検出する光センサ力もの各信号に基づいて，画像表示装置の標的となる表示画面上にボールの到達位置の画像信号を送る制御回路を設け，制御回路への入力操作によって，表示画面上に映し出す標的の大きさやパターンを可変設定させる構成とした投球ゲーム具がある。 [0007] これには，ストライクアウトの標的を表示画面上に表示し，画面の手前にボールの通過位置を検出する光センサを縦と横に複数個対向して設け，その通過位置を検出する光センサからの各信号に基づいて，画像表示装置の標的となる表示画面上にボールの到達位置の画像信号を送るコントローラを設け，コントローラへの入力操作によつて，表示画面上に映し出す標的の大きさやパターンを可変設定させる構成である。さらにこれはダーッゲームとしても実施可能である（例えば特許文献 3参照。；)。

[0008] ところで，上記特許文献 1, 2に記載の技術では，電子ダーッゲームの標的としてデザインが固定されており，デザインを変更することは出来な力つた。さらに標的は固定的であり，動的な標的とすることは出来ないのであった。

[0009] また，これらの標的ではダーッが刺さった際の衝撃で得点が入るものの，その後に抜け落ちてしまったり，刺さらないものの得点のみが衝撃で入ったりしてしまうことがあつた。これらはダーッのルール力するとダーッを投げた数に数えるものの得点には加算しないのであるが，ダーッのルールを知らないと，得点が入ったものと解釈してゲームを進めたり，再度ダーッが投げられると思い，再度投げてしまうのであった。

[0010] さらに特許文献 3に記載の技術では，標的のデザインは表示画面上の表示映像を変えることで変更ができるのであるが，ストライクアウトのようにボールを 1球ずつ標的に投げ，投げたボールは当たった後に落ちてしまうので，次の投球時にはボールが標的上には何もない状態で投げることになる。

[0011] これをダーッゲームに応用した場合には，次のような課題が発生する。ダーッゲ一ムでは 1ラウンドで 3本のダーッが投げられ，先に投げたダーッは標的に刺さったままとなる。従って，先に投げられた矢により，光センサーの光が遮られ，その光が遮られたところに次の矢が刺さってもが光センサが作動しなくなる場合が発生し，後から刺さつたダーッの位置の検出が出来なくなるのである。

特許文献 1 :特開 2004— 65973号公報 (第 1頁，図 6)

特許文献 2 :特公昭 61— 1680号公報 (第 3頁，図 4)

特許文献 3：特開 2003— 159357号公報 (第 1— 6頁，図 4)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0012] したがって，本発明は，前述の問題に鑑みてなされたもので，その目的は，ソフトダーッ等の先に投げた矢が標的に刺さり，そのまま留まり得点が計算される投球コントロールを競うゲームや練習機にぉ、て，ダーッ本来のルールに沿ってゲームができるように，刺さった後で抜け落ちた場合は得点にカウントしな、ようにできるダーッ盤を得ることにある。

[0013] さらに本発明の目的は，ダーッ盤に投げたダーッが刺さらな、で落ちた場合でも，ー投したと認識できるダーッ盤を得ることにある。

[0014] また，本願発明の目的は，ダーッ盤の模様や大きさを画像表示体を用いて自在に変更できるダーッ盤を得ることにある。

[0015] さらにまた，本願発明の目的は，画像表示装置に標的を映し出すことで，標的を交換装着する作業の面倒を無くし，また標的の大きさやパターンを表示画面上で自在に表示できる構成にして，面白味のあるゲームや練習ができるダーッゲーム装置を得ることにある。

[0016] さらに本発明の目的は，標的の画像を動画とすることにより，動く標的を対象にしたダーッゲームを行うことができるダーッゲーム装置を得ることにある。

課題を解決するための手段

[0017] かかる目的を達成するために，本願発明の基本的な側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示装置と，前記画像表示装置の表示面の前面に配置され，前記画像表示装置の表示面に表示される画像を透視観察可能のパネル体と，前記パネル体に当接して保持されるソフトダーッの前記パネル体上の座標位置を検出する座標位置検出装置を有することを特徴とする。

[0018] 本願発明の第 1の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等しい断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴のいずれかに前記先端部が刺さったソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体を有し，前記座標検出体は，少なくとも 4つの枠辺を有して構成され，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4 つの枠辺に対応して 2組有し，前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さつたソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記ソフトダーッの位置の座標を検出することを特徴とする。

[0019] また，本願発明の第 2の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等し、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，それぞれ 4つの枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組備えた第 1の座標検出体層と第 2の座標検出体層を有し，前記第 1の検出体層に対し所定の変位角度を有して，前記第 2の座標検出体層が配置されており，前記第 1の座標検出体層の前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さった 2つまでのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 2つのソフトダーッの位置の座標を検出し，前記第 2の座標検出体層の前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さった 3つめのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 3つめのソフトダーッの位置の座標を検出することを特徴とする。

[0020] さらに，本願発明の第 3の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴のいずれかに前記先端部が刺さったソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体と，前記画像表示体に表示した標的となる画像の位置座標を記憶した標的座標記憶部と，前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記座標検出体力検出信号により座標位置を算出し，前記標的座標記憶部の位置座標と一致しているかを判定する判定部と，前記判定部の判定結果を報知する報知部とを備えたことを特徴とする。 [0021] さらにまた，本願発明の第 4の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等し、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，それぞれ 4つの枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組備えた第 1の座標検出体層と第 2の座標検出体層を有し，前記第 1の検出体層に対し所定の変位角度を有して，前記第 2の座標検出体層が配置されており，前記画像表示体に表示した標的となる画像の位置座標を記憶した標的座標記憶部と，前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記第 1及び第 2 座標検出体から検出信号により座標位置を算出し，前記標的座標記憶部の位置座標と一致して!/、るかを判定する判定部と，前記判定部の判定結果を報知する報知部とを備えたことを特徴とする。

[0022] さらに，本願発明の第 5の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等、断面寸法を有する複数の穴が密接し，隣接する穴との境界を尾根として穴に向けて傾斜面が形成された前記画像表示体の手前に設けた略透明なパネル体と，前記パネル体の穴に先端部が刺さったソフトダーッの位置の座標を検出するため，前記パネル体を取り囲む枠辺に光センサを交差する複数方向に複数個対畤して設け，交差する各方向のセンサ力の検出信号を発する前記パネル体の面に沿って設けた座標検出体と，前記画像表示体に表示する画像の画像情報と位置情報を記憶した情報記憶部と，前記情報記憶部から画像情報を読み取り画像生成信号を生成し，前記画像表示体に画像を表示する画像制御部と，前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記座標検出体力も検出信号により算出する座標位置算出部と，前記座標位置算出部により算出された座標情報から前記情報記憶部に記憶された標的となる画像の位置座標と一致するかを判定する判定部と，前記判定部の判定結果を報知する報知部を備えたことを特徴とする。

[0023] さらにまた，本願発明の第 6の側面は，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，それぞれ 4つの枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組備えた第 1の座標検出体層と第 2の座標検出体層を有し，前記第 1の検出体層に対し所定の変位角度を有して，前記第 2の座標検出体層が配置されており，更に，前記画像表示体に表示する画像の画像情報と位置情報を記憶した情報記憶部と，前記情報記憶部から画像情報を読み取り画像生成信号を生成し，前記画像表示体に画像を表示する画像制御部と，前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記第 1及び第 2座標検出体力検出信号により算出する座標位置算出部と，前記座標位置算出部により算出された座標情報から前記情報記憶部に記憶された標的となる画像の位置座標と一致するかを判定する判定部と，前記判定部の判定結果を報知する報知部とを備えたことを特徴とする。

[0024] 前記各側面にお!、て，前記パネル体の穴は縦横に格子状に等間隔で開口し，前記座標検出体の光センサの光軸が前記パネル体の各穴の略中心線上に対応する位置で交差する間隔で配置されて!ヽるように構成できる。

[0025] また，前記各側面において，座標検出体の光センサの検出信号の検出時間を所定の基準時間と比べ，判定部は前記検出時間が短い場合はソフトダーッがダーッ盤に刺さらな力つたものとし，前記検出時間が長い場合はソフトダーッがダーッ盤に刺さったものとして判定し，判定結果を報知部に報知するように構成できる。

[0026] また，前記各側面において，ソフトダーッがダーッ盤に刺さらな力つたと判定された場合は，ソフトダーッのー投としてカウントすると共に報知部に報知し，ソフトダーッがダーッ盤に刺さったとものと判定された場合には，ソフトダーッのー投としてカウントし ,さらに前記検出信号に対応するスコア情報とともに報知部に報知するように構成できる。

[0027] 上記目的を達成する本発明の更なる側面として，ダーッゲーム装置であって，標的となる画像を表示する画像表示体と，ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等し、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴のいずれかに前記先端部が刺さったソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体を有し，前記座標検出体は，対向する枠辺同士が平行に配置される 6角形の枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 6角形に対応して 3組有し，前記 3組の内の 2組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 2つまでのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 2つのソフトダーッの位置の座標を検出し，前記 3組の内の他の 1組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 3 つめのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 3つめのソフトダーッの位置の座標を検出するように構成することも可能である。

[0028] 上記構成により，画像表示体に表示された標的の画像が，その手前に配置されたパネル体を透過して観察でき，ソフトダーッを標的に向けて投げることでパネル体に刺さり，そのパネル体に刺さったソフトダーッを第 1座標検出体および第 2座標検出体の光センサにより確実に検出できるのである。さらにソフトダーッの検出信号カもソフトダーッの刺さった位置を算出して，標的座標記憶部に記憶された標的の位置情報力も標的のどの部分に刺さつたかを判定して，判定結果を報知部により報知することがでさる。

[0029] また，パネル体の刺さったソフトダーッはパネル体の穴毎に前記第 1座標検出体及び第 2座標検出体の光センサにて確実に検出することができ，多数のダーッが刺さつたパネルの穴の位置を確実に特定することができる。

図面の簡単な説明

[0030] [図 1]ダーッゲーム装置の外観斜視図である。

[図 2]ソフトダーッの側面図である。

[図 3]ダーッゲーム盤の分解斜視図である。

[図 4]ダーッゲーム盤の側面図である。

[図 5]ダーッゲーム装置のハードウェアのブロック図である。 [図 6]パネル体の正面図である。

[図 7]パネルの断面図である。

[図 8]座標検出装置の正面概略図である。

[図 9]図 8の第 1の検出層に第 2検出層を加えた説明図である。

[図 10]受光素子における受光量の変化により座標位置を検知する構成例を示す図である。

[図 11]図 10の実施例動作を説明する図である。

[図 12]実施例 4における検知処理のフロー図である。

[図 13]図 9に示す実施例 2に対し，第 1の検出層 22と第 2の検出層 23を一体にした実施例である。

発明を実施するための最良の形態

[0031] 以下に本発明に係るダーッ盤及び同ダーッ盤を用いたダーッゲーム装置の実施形態を図面に示した実施例を参照して詳細に説明する。

実施例 1

[0032] 本発明の最良の実施例を図面を基に説明する。図 1は，本発明に従うダーッゲーム装置の外観斜視図を示す。本ダーッゲーム装置 1は，縦型直方体形状の筐体 2の正面には遊戯者が立姿勢での略視線位置にダーッゲーム盤 3が設けてある。この筐体正面には図示しなヽ硬貨投入口やモード選択スィッチ等が設けられており，遊戯者は料金を硬貨投入口に投入し，モード選択スィッチを押してゲームモードを選択してダーッゲームを行う。

[0033] 遊戯者は筐体の手前の所定位置に立ち，ダーッゲーム盤 3に表示される標的 4をめがけてソフトダーッを投げる。ダーッゲーム盤 3に到達したソフトダーッ 5は先端部がダーッゲーム盤 3に刺さり，刺さった画像上の位置が検出され，刺さった位置により得点が表示される。

[0034] 図 1において，ダーッゲーム盤 3には，通常のダーッゲームと同様の標的 4が表示されているが，本願発明に従い，任意の静止画像あるいは動画像のビデオ画像を表示することができる。

[0035] 図 2には，ソフトダーッの一例の側面図を示す。ソフトダーッ 5は金属製ダーッと先端部を除いてほぼ同一であり，人や壁に突き刺さらないよう安全策が講じられた構造となっている。ソフトダーッ 5は先端に可撓製榭脂のソフトティップ 6を有し，先端は短円錐 6aになっており， 2mm径の細径部 6bの後方が円錐台 6cになって袴状に広がり太径部 6dに連なっている。

[0036] ソフトティップ 6は金属製のバレル 7の前端に接続され，バレル 7の後方には榭脂製のシャフト 8が接続され，このシャフト後方に設けたフライト 9から構成されている。これによりソフトダーッ 5のバレル 7を手にしてソフトティップを目標に向けて投げることで，ソフトダーッ 5をまっすぐに投げることができる。

[0037] 図 3はダーッゲーム盤 3の分解斜視図を示し，図 4は同側断面の概略図を示す。ダーッゲーム盤 3は奥側に画像表示装置 10が配置され，画面上に図 1に示した標的 4 や，動くオブジェクトの標的画像 4aが表示される。

[0038] 画像表示装置 10としては，テレビ，プラズマディスプレイ，ノソコン，液晶ディスプレィ，モニター装置，電光表示板等で実施できる。また画像表示装置の正面に立ってプレイする方式なので，リアプロジェクターのモニター装置を使用してもよい。

[0039] 画像表示装置 10の大きさは通常のダーッ盤面が入ることを想定すると，公式のダーッ盤面の大きさは 18インチであることから，それ以上のサイズとなる。

[0040] 画像表示装置 10の手前には投げられたソフトダーッ 5が刺さる透明なパネル体 20 が画面にほぼ密着して平行に取り付けられている。パネル体 20の手前にはパネルに刺さったソフトダーッの位置を検出する座標検出装置 30が設けてある。

[0041] 図 5はダーッゲーム装置のハードウェアのブロック図を示す。制御回路 40内は制御部 41,メモリ部 42,操作入力部 43で構成されている。制御部 41は全体システムを制御する CPU41aと，画面表示しょうとする映像の表示位置や大きさ等の画像処理を行う画像処理プロセッサ 41bと，音を生成する音声信号処理プロセッサ 41cと力なる。メモリ部 42は，制御部 41で使用するプログラムやデータが記憶された ROM42a と，ゲーム途中の各種データを一時記憶する RAM42bとから構成される。さらに操作入力部 43は，プレイ代金を検出するコインスィッチやゲームモードのセレクトスイツチ，スタートスィッチ等の各種操作信号が入力される操作パネル 43aがインターフエース 43bを介して各制御ブロック 41, 42に接続されている。 [0042] 電源が投入されると， CPU41aは， ROM42aのブートプログラムに従い，ゲームプログラムを読み取り，画像処理プロセッサ 41b,音声信号処理プロセッサ 41cに ROM 42aに格納された画像と音声のデータを読み取らせ処理して画像表示装置 10,音響装置 44に対しインターフェース 3a, 44aを介して映像信号，音声信号をそれぞれ出力する。

[0043] 画像表示装置 10には，標的 4がスクリーンに映し出されており，遊戯者が入力操作部 43にプレイ料金を投入して，操作パネル 43aにあるセレクトスィッチでゲームモードを選び，スタートスィッチを操作することで，ダーッゲームが開始する。

[0044] CPU41aは ROM42aから読み取ったゲームプログラムに従い，ゲームの進行を制御し，操作入力部 43からのコイン投入信号，セレクトスィッチ，スタートスィッチのからの入力信号により，遊戯者が所望するゲームモードを進行させる。

[0045] 遊戯者は筐体力も所定距離離れてソフトダーッを標的 4めがけて投げ，ソフトダーッがダーッゲーム盤 3のパネル体 20に刺すことでゲームを行う。遊戯者がゲーム盤の画像表示装置 10に表示された標的 4をめがけて投げたソフトティップ 5がパネル体 2 0に刺さると，座標検出装置 30により検出し，その検出信号が制御部に送られ， CP U41 aにより ROMに記憶されてヽる座標情報と対比して該当する座標を検出し，ソフトテイッブが刺さった位置を特定する。

[0046] そして特定した位置に該当する標的のスコアを ROMに記憶したテーブル力読み出して得点として，画像処理プロセッサに対し，標的映像の変化や得点表示を画像表示装置 10に表示させるとともに，音声信号処理プロセッサにはスコアアップのサゥンドを生成させてスピーカから出力する。これにより座標検出装置 30からの検出信号力も制御回路 40では，刺さった位置を特定し，得点加算及びサウンドが出力される。

[0047] ソフトテイッブが刺さった標的の位置情報や得点情報，刺さったソフトダーッの本数 ,ラウンド数等は逐次 RAM42bに保持され，そのデータに基づく画像と音声が出力されながらゲームが進行する。画像処理プロセッサ 41bはプログラムの演算結果に基づいて， RAM42bに画像データを書き込み，この書き込まれた画像データはインタ一フェース (IZF)回路 3aを通して，画像表示装置 10へと画像データが送られる。また音声信号処理プロセッサ 41cから出力される音声データは，同様にインターフエ一ス (IZF)回路 44aを通して音響装置 44に送られる。

[0048] 図 6はパネル体 20の正面図を示す。図 6Aはパネル体 20の正面図であり，図 6Bは図 6Aに示すパネル体 20の四角で囲った部分の拡大図である。図 7はパネル体 20 の断面図を示す。パネル体 20は画像表示装置 10の表示画面とほぼ同じ大きさを有する略透明な例えば，アクリル製の板で，表面には格子 21状でダイヤ型の窪み 22があり，その中心にダーッが刺さる穴 23を有する構造である。

[0049] パネル体 20は厚さ 5mmほどのアクリル板の表面に 2. 5mm乃至 4mm幅の所定間隔に縦横に格子 21を配し，各格子 21には下りの傾斜面 24が 30度力も 45度ほどの角度を有する逆正四角錐状のダイヤ型の窪み 22が設けてあり，窪み 22の中央には径 2mm程の丸い穴 23が設けてある。窪み 22は正四角錐を逆さにした底部に円筒を設けた形状の漏斗状に形成されて!ヽる。

[0050] この構造によりパネル体 20に飛来してきたソフトダーッ 5が穴 23に刺さるのである。

穴 23はソフトダーッの先端のソフトティップ 6の断面寸法に略等しい断面寸法を有している。

[0051] パネル体 20をめがけて投げられたソフトダーッ 5は，通常はパネル体 20の表面と直角方向に飛来してくる。ソフトダーッ 5の可撓製のソフトテイッブの短円錐 6aがパネル体 20の表面のいずれかの部分に当たる。ソフトティップ 6が穴 23に直接入った場合は，ソフトテイッブの先端の細径部 6bが穴 23の略穴径となっており，ソフトテイッブの細径部分 6bはそのまま穴に進み，ソフトテイッブの円錐台 6cの部分が窪み 22に当接して止まる。

[0052] パネル体 20の表面は格子状になっており，格子内には傾斜面 24が構成されており，格子の中央部にはソフトティップ 6が刺さる穴 23が開口している。パネル体 20の表面の面積的には傾斜面 24が大部分を占めており，通常はソフトティップ 6の先端が傾斜面 24に当たり，ソフトティップ 6の先端が傾斜面 24を穴 23の方向に滑り，穴 2 3に導かれて穴 23に嵌りソフトダーッ 5が刺さりパネル体 20に保持される。

[0053] ソフトティップ 6は可撓製の榭脂であり，衝突時の衝撃によりゆがむことができ，先端の短円錐 6aが傾斜面 24に衝突した際には，細径部 6bが傾斜面に沿って傾斜方向にゆがむことで，ソフトダーッ 5を穴 23に導くのである。 [0054] またソフトティップ 6が格子 21の稜線に衝突すると，格子の枠線となる尾根を形成する稜線は 90度から 120度の角度で両側の傾斜面 24を有しており，ソフトテイッブの短円錐 6aの中心がいずれかの傾斜面 24に当たることで，ソフトティップ 6が傾斜方向にゆがみ，ソフトダーッ 5を傾斜方向の谷の穴 23に導くのである。

[0055] このようにしてパネル体 20に向けて投げられたソフトダーッの大部分は，穴 23に刺さり，保持されることを可能にしている。

[0056] 図 8は座標検出装置 30の正面概略図である。パネル体 20の前面側に座標検出装置 30が位置しており，座標検出装置 30はパネル体 20に刺さったソフトダーッ 5の位置を検出する役割を持つ。

[0057] 座標検出装置 30は，画像表示装置 10の表示画面枠に沿う 4つの枠辺部 31a, 31 b, 31c,及び 31dより成る長方形状に形成された適当な厚みを有する枠体 31からなり，その枠体 31には,発光センサ部 32a, 32c及びこれに対応する受光センサ部 32b , 32dを有している。

[0058] 一対の発光センサ部 32aと受光センサ部 32bは，それぞれ複数の発光素子 32al, 32a2〜32anと，それぞれに対応する複数の受光素子 32b 1, 32b2〜32bnを有している。

[0059] さらに，一対の発光センサ部 32cと受光センサ部 32dは，それぞれ複数の発光素子 32cl, 32a2〜32cnと，それぞれに対応する複数の受光素子 32dl, 32d2〜32dn を有している。

[0060] 発光素子 32al, 32a2〜32an及び 32cl, 32a2〜32cnは，実施例として発光軸が狭指向性の赤外線発光ダイオードを使用することが好ましい。一方，受光素子 32 bl, 32b2〜32bn及び 32dl, 32d2〜32dnは，高感度の PINフォトダイオード力使用可能である。

[0061] 発光素子 32al, 32a2〜32an及び 32cl, 32a2〜32cn,受光素子 32bl, 32b2 〜32bn及び 32dl, 32d2〜32dnの各々の設置幅の間隔は，パネル体 20の穴と穴のピッチ幅 R (図 7参照）が望ましい。

[0062] 発光センサ部 32a (発光素子 32al, 32a2. · .32an)と発光素子 32c (32cl, 32c2 •••32cn)は，制御回路 40により制御され，ゲーム中は常に通電された発光状態にあり，各対向する受光センサ部 32b (受光素子 32bl, 32b2 ' " 32bn)と受光センサ部 32d (受光素子 32dl, 32d2— 32dn)は，常に受光状態にあり，各受光体 32bと受光体 32dの受光信号は制御回路 40に送られる。

[0063] これによりソフトダーッ 5がパネル体 20のいずれかの穴に刺さることで，その穴を X, Y方向に通過する一対の発光センサ部 32a (発光素子 32al, 32a2 ' · ' 32an)及び ,発光センサ部 32c (発光素子 32cl, 32c2'，' 32cn)力発する光軸が遮られる。これにより，対応する受光センサ部 32b (受光素子 32bl, 32b2" ' 32bn)及び，受光センサ部 32d (受光素子 32dl, 32d2 ' ' ' 32dn)で受光できず，受光信号が制御回路に 40に送られず，制御回路 40で受光されない受光センサ部 32b (受光素子 32bl , 32b2 ' ' ' 32bn)の!ヽずれ力、，及び 32d (32dl, 32d2' · · 32(1η)の!ヽずれ力を検出することにより，ソフトダーッ 5が刺さっているパネル体 20上の X, Υ座標位置を特定することができる。

実施例 2

[0064] ここで，図 1に示したような標的 4を表示して通常のダーッゲームを行う場合，複数回（3回)連続してソフトダーッ 5を投げて，合計得点を競う方法でゲームを実行する。この際，図 8に示した座標検出装置 30の構成では，先に投げたソフトダーッ 5が，ノネル体 20に突き刺さったまま保持される時，発光が遮られて次に投げたソフトダーッ 5の座標位置が検知できな、場合が生じる。

[0065] したがって，第 2の実施例として，図 8に示した構成を第 1の検出層 32とし，更に第 2の検出層 33を設けた構成とすることによりかかる不都合を解消することができる。

[0066] すなわち，図 9に示すように，第 2の検出層 33として，一対の発光センサ部 34a, 34 c及び，受光センサ部 34b, 34dが，第 1の検出層 32に対し，斜方向（角度を有して）に設けられる。図 9では説明のために第 1の検出層 32の外側に，第 2の検出層 33が示されているが，実際には枠体 31の第 1検出層 32と同一平面あるいは，第 1検出層 32より手前側あるいは奥側に設けられる。

[0067] ここでは説明のために第 1検出層 32の手前側に斜めにした枠体 (以下，斜め枠体と呼ぶ）に第 2の検出層 33が位置するとして説明する。

[0068] 第 2の検出層 33は，斜め枠体の左上枠部に発光センサ部 34aが，これに対応する受光センサ部 34bが斜め枠体の右下枠部に配置されている。

[0069] 同様に，斜め枠体の右上枠部に発光センサ部 34cが，これに対応する受光センサ

34dが斜め枠体の左下枠部に配置されている。

[0070] 発光センサ部 34a及び， 34cは，図 8に説明した第 1の検出層 32におけると同様に

,発光する光軸が狭指向性の，複数の赤外線発光ダイオード 35al, 35a2〜35an 及び， 35cl, 35a2〜35cnを有している。

[0071] これらに対応して，受光センサ部 34b及び， 34dは，受光素子として高感度の PIN フォトダイオード 35b 1, 35b2〜35bn及び， 35dl, 35d2〜35dnを有して構成される。

[0072] 各発光素子及び受光素子の設置幅の間隔は，図 8において説明したように，発光素子の光軸がパネル体 20の穴 23上を通るピッチ幅 Rが望ましい。

[0073] ここで，ソフトダーッ 5力図 9において，パネル体 20に A, B, Cの順に刺さった場合について説明する。

[0074] 先ず， Aの位置では第 1の検出層 32による発光センサ部 32aと受光センサ部 32b の対応及び，発光センサ部 32cと受光センサ部 32dの対応による検出信号により検出ができる。

[0075] 次に B位置にソフトダーッが刺さった場合では，第 1の検出層 32の X座標位置が A 位置と重なり，発光センサ部 32cの発光が遮られるが， Y座標が異なるので発光センサ部 32aによる発光を検出することにより Y座標が検出され， B位置が特定できる。

[0076] さらに C位置にソフトダーッが刺さった場合では，第 1の検出層 32で X座標が検出できるが， X座標が A位置なのカ B位置なのか検出ができない。

[0077] このように 3本以上のソフトダーッが刺さると 3本目の刺さった位置が前の 2本と X座標または Y座標と重なる場合には刺さった位置の特定が出来なくなる。

[0078] そこで，第 2の検出層 33により第 1の検出層 32にカ卩えて，発光センサ部 34a及び 3

4cの発光により，斜め方向から検出する。これにより A位置， B位置， C位置の全ての座標位置が特定可能である。

[0079] この第 2の検出層 33による位置検出を第 1の検出層 32の位置検出にカ卩えることで

3本のソフトダーッの位置はいずれの場所に刺さっても特定できる。 [0080] ここで，前記パネル体 20の穴 23は縦横に格子状に等間隔で整然と開口し，前記第 1の検出層 32及び第 2の検出層 33における光センサ (発光センサ部 32aと受光センサ部 32bの対応及び，発光センサ部 32cと受光センサ部 32dの対応）は前記パネル体 20の各穴 23の略中心を通る線上に対応する位置で交差する間隔で配置されている。

[0081] さらに，光センサの検出信号の検出時間を所定の基準時間と比べることによりソフトダーッ 5がパネル体 20に刺さった力，刺さり損ねたり，あるいは当たり損ねて落ちてしまつたかを判定することができる。

[0082] この基準時間はソフトダーッ 5がパネル体 20に跳ね返り落ちた場合と，確実に刺さつた場合とを区分けするための基準となる時間であり，例えば 0. 5秒とか 1秒とかを設定する。あまり長くすると，確実に刺さった場合でも反応が遅くなり，間延びしてしまう力である。

[0083] 判定部として，制御部 41の CPU41aがプログラム処理により機能し，前記検出時間が基準時間と比して短い場合はソフトダーッ 5がパネル体 20に刺さらな力たものとし，前記検出時間が長い場合はソフトダーッ 5がパネル体 20に刺さったものとして判定する。判定結果は，画像処理装置 10に映像の変化として表示したり，あるいは筐体 2に設けたランプやスコア表示部に表示したり，音響装置 44からサウンドを出力するなどして遊戯者に報知される。

[0084] さらにソフトダーッ 5がパネル体 20に刺さらなかったと判定された場合は，ソフトダーッ 5のー投として，ソフトダーッ 5を投げた数を順次カウントしてカウント値をメモリ部 42 に記憶する。そのカウント値を，画像表示装置 10にその旨の画像により表示し，あるいは同時にサウンドにより遊戯者に報知する。ソフトダーッ 5がパネル体 20に刺さつたと判定された場合には，ソフトダーッ 5のー投としてカウントし，ソフトダーッ 5を投げた数をデータとしてメモリ部 42に記憶し，更に前記検出信号に対応するスコア情報とともに遊戯者に報知する。

[0085] なお，上記実施例 1, 2において，第 1の検出層 32の構成では，発光センサ部 32a は向力つて左側の縦枠部 31aと上側の横枠部 31cに設け，受光センサ部 32bは向かつて右側の縦枠部 31bと下側の横枠部 31dに設けているが，発光素子と受光素子が互いに対向するように構成すればよく，発光センサ部 32aと受光センサ部 32bは向かつて左側の縦枠部 31aと右側の縦枠部 31bのどちらに設けてもよく，また同様に発光センサ部 32cと受光センサ部 32dは上側の横枠部 31cと下側の横枠部 31dのどちらに設けてもよい。

[0086] また受光センサ部 32b, 32dは太陽光などによる誤動作を防ぐため，太陽光をカットするため 6〜7 μ m以上の波長光のみを通すカットオンフィルターでマスクしてもよく，また発光センサ部 32a, 32cもパルス状に発光させるように構成してもよ、。

[0087] さらに，第 2の検出層 33における構成も第 1の検出層 32にと同様に発光センサ 34a , 34cと受光センサ部 34b, 34dが対向するように配置すればよい。

実施例 3

[0088] 上記実施例 2では，第 1及び第 2の検出層 22, 23を設けて，発光センサ部 32a, 32 c, 34a, 34cからの発光の遮断の有無（光量の ON/OFF)により， 3つの座標位置を検知する構成である。

[0089] これに対し，図 10に示す実施例では，受光素子における受光量の変化により座標位置を検知する構成である。これにより，図 9と比較して，一つの検出層のみにより， 3 つの座標位置を検出することを可能とする。

[0090] すなわち，図 10において， X軸及び Y軸方向にマトリクス状にソフトダーッ 5が，突き刺さる穴 23を有するパネル体 20に対し，発光センサ部 (発光側）と受光センサ部（受光側）の対応軸を傾けて配置して、る。

[0091] これに対応してセンサ認識範囲 Wがパネル体 20における穴 23の配列に対し，傾きを持つ。

[0092] これにより，例えば，図 10において，位置 Bと同じ X座標でも X軸の受光側での検出光量が変化し，これに対し位置 Aに対する受光側の受光量は変わらな、ので位置 C と C'を区別することができる。

[0093] さらに，図 11により説明すると，図 11Aは，ソフトダーッのいずれもパネル体 20に刺さっていない時の受光側のセンサ光量であり，検出範囲 Zにおける受光量 LVを 100

%とする。

[0094] これに対し，図 11Bは，図 10において， A若しくは Bにソフトダーッが刺さった状態である。図 11Aにおける受光量 LVに比べ受光量が減少する（例えば 2Z3になる）。

[0095] さらに，図 11Cは，図 10において， Aと C'あるいは， Bと Cが刺さった状態である。

図 11 A,図 11Bの状態と比べ受光量が更に減少して、る（例えば 2Z3になる）。

[0096] これにより，第 1の受光層 22を用いる実施例 1では， A, Bに刺さった後， 3番目に刺さる位置が Cなのか C'であるの力判断できない。これに対し，実施例 2では，第 2の受光層 23を用いて第 3の位置を判定可能として、る。

[0097] これらに対し，図 10に示す実施例 4では，光量の変化を利用して一つの受光層で 3 つの座標位置を検知可能としてヽる。

[0098] 図 12は，力かる実施例 4における検知処理のフロー図である。

[0099] 先ず， X, Y側の受光素子をスキャンし (ステップ S1) ,—の座標位置に突き刺さつたソフトダーッによる受光量の変化（図 11Aから図 11B)により，パネル体 20上のソフトダーッの X, Y座標位置を特定検出する (ステップ S 2)。

[0100] 検出された座標位置をメモリ部 42に記憶し，カウンタ値を加算する (ステップ S3)。

[0101] 未だ，カウンタ値が 3でないので，ステップ S1に戻り同様に 2番目のソフトダーッの位置を検知する。ついで，カウンタ値が 3になると (ステップ S4, Y) , X, Y側の受光素子をスキャンし (ステップ S5) ,先の 2投のソフトダーッの X, Y座標のいずれかと同じであれば (ステップ S6, Y) ,先に図 10,図 11に説明したように受光量の変化測定により座標を判定する (ステップ S7)。

[0102] 判定された座標は，メモリ部 42に記憶され，カウンタ値を加算して，その結果が適宜のプログラム処理に利用される（ステップ S8)。

実施例 4

[0103] 図 13は，図 9に示す実施例 2に対し，第 1の検出層 22と第 2の検出層 23を一体にした実施例である。対向する枠辺同士が平行に配置される 6角形の枠辺を有する。それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 6角形に対応して 3組 (Aa— Ab, Ba- Bb, Ca— Cb)有している。

[0104] 前記 3組の内の 2組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 2つまでのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 2つのソフトダーッの位置の座標を検出する。そして，前記 3組の内の他の 1組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 3つめのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 3つめのソフトダーッの位置の座標を検出する，

すなわち，パネル体 20に有する複数の穴 23の外周に，対向して配置される発光センサ部 Aaと受光センサ部 Abの組，発光センサ部 Baと受光センサ部 Bbの組及び，発光センサ部 Caと受光センサ部 Cbの組を六角形に配置して一つの受光層を形成する。これにより，図 9について説明したように 3方向から座標位置が検知可能であり， 3投目のソフトダーッの位置が他のソフトダーッの座標に重なることなく判定できる。

その他の実施例

[0105] 座標検出装置の他の実施構成としては，対向する枠部の一方に反射型センサを設け，もう一方の枠部面を反射するミラー機能を付けて実施することも可能である。

[0106] また上記説明では標的を表示するために動画表示可能な表示装置を用いて、る力動画表示をしない従来のままの固定された標的表示でよい場合は，標的の絵を付した壁紙や実際の標的板を画像表示装置の替わりに配置する方式でもよ!、。標的を描いた壁紙の場合は透光性のスクリーンとして後方力蛍光灯等で照明するとライトアップして見栄えがよい。この方式では，パネル体の座標位置を予め標的の各セグメントの座標に割り振りメモリ部に記憶しておくことで，座標検出体によりソフトダーッが刺さった位置が検出することができるようにしておくのである。

[0107] さらに上記実施例の説明では，ソフトダーッ 5の座標検出装置 30をパネル体 20の前側に設けたが，パネル体 20の裏側にソフトダーッ 5のソフトテイッブが突出するようにしてあれば，座標検出装置 30は画像表示装置 10とパネル体 20の間に位置してもよい。

[0108] 本願の構成による座標検出装置 30は，ソフトダーッ 5が標的であるパネル体 20に刺さったものの，完全に刺さらずに抜け落ちた場合でも，受発光センサでの検出信号を監視することで，刺さり損ねを検出できる。さらにソフトダーッ 5が，パネル体 20に当たったものの刺さらずに落ちた場合でも検出できる。これらの場合は，得点とせず，さらにはー投したことを検出することができ，ダーッ本来のルールに沿ったゲームをすることができる。 [0109] 座標検出装置 30での検出がパネル体 20に対し平面状に光学センサの検出光を縦横，斜めに這わしてあるので，ダーッの 1ラウンドに投げる 3本のソフトダーッ 5がどこにあつたかを確実に検出することができる。さらにパネル体 20に当たっただけでパネル体 20に刺さらず，落ちてしまった場合でもダーッ盤に当たったことが検出でき，ー投したことが判定でき，ダーッ本来のルールに沿った判定が可能となる。

[0110] さらに本発明では，画像表示装置 10の表示を変化させることで，標的の模様ゃ大きさを変えることができ，それに伴って座標検出をすることで確実に当たり判定を行うことができる。

[0111] さらに画像表示装置 10の標的画像をソフトウェアプログラムにより表示位置を動かすことで，動いている標的とすることができ，従来にないダーッゲームが楽しめる。

Claims

請求の範囲

[1] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等、断面寸法を有する複数の穴を有し，隣接する穴との境界を尾根としてそれぞれの穴に向けて傾斜面が形成され，前記画像表示体の手前に配置された，前記画像を透視可能なパネル体と，

前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴の!/、ずれかに前記先端部が刺さつたソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体を有し，

前記座標検出体は，少なくとも 4つの枠辺を有して構成され，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組有し，前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さったソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記ソフトダーッの位置の座標を検出する，

ことを特徴とするダーッゲーム装置。

[2] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

それぞれ 4つの枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組備えた第 1の座標検出体層と第 2の座標検出体層を有し，前記第 1の検出体層に対し所定の変位角度を有して，前記第 2の座標検出体層が配置されており，

前記第 1の座標検出体層の前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さつた 2つまでのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 2 つのソフトダーッの位置の座標を検出し，

前記第 2の座標検出体層の前記 2組の受光センサ部により前記パネル体に刺さつた 3つめのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 3つめのソフトダーッの位置の座標を検出する，ことを特徴とするダーッゲーム装置。

[3] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴の!、ずれかに前記先端部が刺さつたソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体と，

前記画像表示体に表示した標的となる画像の位置座標を記憶した標的座標記憶部と，

前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記座標検出体力検出信号により座標位置を算出し，前記標的座標記憶部の位置座標と一致しているかを判定する判定部と，

前記判定部の判定結果を報知する報知部と，

を備えたことを特徴とするダーッゲーム装置。

[4] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記第 1及び第 2座標検出体力検出信号により座標位置を算出し，前記標的座標記憶部の位置座標と一致しているかを判定する判定部と，前記判定部の判定結果を報知する報知部と，

を備えたことを特徴とするダーッゲーム装置。

[5] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等しい断面寸法を有する複数の穴が密接し ,隣接する穴との境界を尾根として穴に向けて傾斜面が形成された前記画像表示体の手前に設けた略透明なパネル体と，

前記パネル体の穴に先端部が刺さったソフトダーッの位置の座標を検出するため，前記パネル体を取り囲む枠辺に光センサを交差する複数方向に複数個対畤して設け，交差する各方向のセンサ力もの検出信号を発する前記パネル体の面に沿って設けた座標検出体と，

前記画像表示体に表示する画像の画像情報と位置情報を記憶した情報記憶部と前記情報記憶部から画像情報を読み取り画像生成信号を生成し，前記画像表示体に画像を表示する画像制御部と，

前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記座標検出体力検出信号により算出する座標位置算出部と，

前記座標位置算出部により算出された座標情報から前記情報記憶部に記憶された標的となる画像の位置座標と一致するかを判定する判定部と，

前記判定部の判定結果を報知する報知部と

を備えたことを特徴とするダーッゲーム装置。

[6] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

それぞれ 4つの枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 4つの枠辺に対応して 2組備えた第 1の座標検出体層と第 2の座標検出体層を有し，前記第 1の検出体層に対し所定の変位角度を有して，前記第 2の座標検出体層が配置されており，更に，

前記パネル体に刺さったソフトダーッの位置を前記第 1及び第 2座標検出体力検出信号により算出する座標位置算出部と，

前記判定部の判定結果を報知する報知部と

を備えたことを特徴とするダーッゲーム装置。

[7] 請求項 1乃至 6のいずれかにおいて，

前記パネル体の穴は縦横に格子状に等間隔で開口し，前記座標検出体の光センサの光軸が前記パネル体の各穴の略中心線上に対応する位置で交差する間隔で配置されていることを特徴とするソフトダーッに用いるダーッゲーム装置。

[8] 請求項 1乃至 6のいずれかにおいて，

前記ソフトダーッの少なくとも先端部が可撓性を有し，

前記パネル体は，前記ソフトダーッの先端部の断面寸法に略等、断面寸法を有する複数の穴がマトリクス上に所定間隔を有して配列され，隣接する穴との境界を尾根として前記穴に向けて傾斜面が形成されていることを特徴とするダーッゲーム装置

[9] 請求項 3乃至 6のいずれかにおいて，

座標検出体の光センサの検出信号の検出時間を所定の基準時間と比べ，判定部は前記検出時間が短い場合はソフトダーッがダーッ盤に刺さらな力つたものとし，前記検出時間が長、場合はソフトダーッがダーッ盤に刺さったものとして判定し，判定結果を報知部に報知することを特徴とするダーッゲーム装置。

[10] 請求項 9において，

ソフトダーッがダーッ盤に刺さらな力つたと判定された場合は，ソフトダーッのー投としてカウントすると共に報知部に報知し，ソフトダーッがダーッ盤に刺さったとものと判定された場合には，ソフトダーッのー投としてカウントし，さらに前記検出信号に対応するスコア情報とともに報知部に報知することを特徴とするダーッゲーム装置。

[11] 標的となる画像を表示する画像表示装置と，

前記画像表示装置の表示面の前面に配置され，前記画像表示装置の表示面に表示される画像を透視観察可能のパネル体と，

前記パネル体に当接して保持されるソフトダーッの前記パネル体上の座標位置を検出する座標位置検出装置を有する

ことを特徴とするダーッゲーム装置。

[12] 標的となる画像を表示する画像表示体と，

前記パネル体の前面に配置され，前記複数の穴の!、ずれかに前記先端部が刺さつたソフトダーッの位置の座標を検出する座標検出体を有し，

前記座標検出体は，対向する枠辺同士が平行に配置される 6角形の枠辺を有し，それぞれ平行して対向する枠辺に設けられた発光センサ部と前記発光センサ部による発光を検知する受光センサ部の組を，前記 6角形に対応して 3組有し，

前記 3組の内の 2組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 2つまでのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 2つのソフトダーッの位置の座標を検出し，

前記 3組の内の他の 1組の受光センサ部により，前記パネル体に刺さった 3つめのソフトダーッによる前記発光センサ部の発光の遮断を検知して，前記 3つめのソフトダーッの位置の座標を検出する，

ことを特徴とするダーッゲーム装置。