WO2006067834A1

WO2006067834A1 - エレベーターの乗場表示装置

Info

Publication number: WO2006067834A1
Application number: PCT/JP2004/019077
Authority: WO
Inventors: Hidenobu Nakashima
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-12-21
Filing date: 2004-12-21
Publication date: 2006-06-29
Also published as: EP1829808A1; US7854300B2; CN100551805C; JPWO2006067834A1; US20100219024A1; CN1918060A; EP1829808A4

Abstract

　行先ボタンの操作後に割当かごが表示開始してから所定時間にわたって割当かごの表示を特殊な表示形態に設定し、乗場の乗客に割当かごを明確に認知させることのできるエレベーターの乗場表示装置を得る。　行先階登録装置１０は、行先ボタン１１および割当てかご表示パネル１２を有し、エレベーター群管理制御装置２０は、行先ボタン１１の操作に応じた乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録手段２１と、乗場行先呼びに応答すべき割当かごを決定する割当かご決定手段２２と、割当かごの表示形態を設定する割当かご表示形態制御手段２３と、設定された表示形態で割当てかご表示パネル１２に割当かごを表示させる割当かご表示手段２４とを含む。　割当かご表示形態制御手段２３は、割当てかご表示パネル１２に割当かごの表示を開始してから所定時間が経過するまでの期間にわたって、割当かごの表示を第１の表示形態に設定し、所定時間の経過後は、割当かごの表示を第２の表示形態に設定する。

Description

明細書

エレベーターの乗場表示装置技術分野

[0001] この発明は、乗場に行先ボタンが設置されたエレベーターの乗場表示装置に関し

、特に乗場で行先ボタンを操作した乗客に、乗場行先呼びに応答すべき割当かごを明確に認知させるための新規な技術に関するものである。

背景技術

[0002] 一般に、エレベーター力ごのサービス階床となる乗場には、行先階登録装置が設置されており、行先階登録装置上には、行先ボタンおよび割当て力ご表示パネルが隣接配置されている。また、行先階登録装置は、エレベーター群管理制御装置内の乗場行先呼び登録手段および割当かご表示手段に接続されている。

[0003] これにより、乗場で行先階登録装置の行先ボタンが操作されて乗場行先呼びが登録されると、エレベーター群管理制御装置において乗場行先呼びに応答すべき割当力ごが決定され、行先階登録装置の割当力ご表示パネルに割当力ごが表示される。

[0004] さらに、従来のエレベーターの乗場表示装置として、行先ボタンが操作された乗客待機階に割当力ごが到着するまで、割当力ご表示パネル上の割当力ご表示を継続することにより、利用者が実際に乗るべきエレベーターを容易に認識できるようした装置が提案されている (たとえば、特許文献 1参照)。

[0005] 特許文献 1：特開 2000-272850号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 上記のような従来のエレベーターの乗場表示装置は、登録されている行先階ごとに割当力ごが表示されることから、多数の階の乗場行先呼びが登録されている場合には、多数の割当力ごが表示されるので、その中から乗客が自分の行先階に対応した割当かごを認識するのに時間が力かるという課題があった。

また、既に登録中の行先ボタンが再度操作された場合には、操作した行先階に対応する割当かごの表示を速やかに判断することができず、どのエレバーター号機に乗ればょ、のか迷ってしまうと!、う課題があった。

課題を解決するための手段

[0007] この発明に係るエレベーターの乗場表示装置は、複数のエレベーターかごを制御するエレベーター群管理制御装置と、エレベーター群管理制御装置に接続されるとともに、複数のエレベーター力ごのサービス階床に対応する乗場に設置された行先階登録装置とを備え、行先階登録装置は、行先ボタンと、行先ボタンに隣接して設置された割当てかご表示パネルとを有し、エレベーター群管理制御装置は、行先ボタンの操作に応じた乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録手段と、乗場行先呼びに応答すべき割当かごを決定する割当かご決定手段と、割当かごの表示形態を設定する割当力表示形態制御手段と、割当力表示形態制御手段により設定された表示形態で、割当て力ご表示パネルに割当力ごを表示させる割当かご表示手段とを含み、行先ボタンの操作に応答して、乗場行先呼びが登録されて割当力ごが決定されると、割当力ご表示パネルに割当力ごを表示するエレベーターの乗場表示装置であって、割当かご表示形態制御手段は、割当て力ご表示パネルに割当力ごの表示を開始して力も所定時間が経過するまでの期間にわたって、割当力ごの表示を第 1の表示形態に設定し、割当力ごの表示を開始して力所定時間が経過した後は、割当力ごの表示を第 2の表示形態に設定するものである。

発明の効果

[0008] この発明によれば、乗場で行先ボタンを操作した乗客に、乗場行先呼びに応答すべき割当かごを明確に認知させることにより、割当かごの乗場への到着時にスムーズに乗客に乗車を促すことができる。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]この発明の実施例 1に係るエレベーターの乗場表示装置の全体構成を示すブロック図である。（実施例 1)

[図 2]この発明の実施例 1に係るエレベーターの乗場表示装置の回路構成を示すブロック図である。（実施例 1)

[図 3]この発明の実施例 1に係るエレベーターの乗場表示装置の具体的動作例を示すフローチャートである。（実施例 1)

[図 4]この発明の実施例 2に係るエレベーターの乗場表示装置の全体構成を示すブロック図である。（実施例 2)

[図 5]この発明の実施例 2に係るエレベーターの乗場表示装置の具体的動作例を示すフローチャートである。（実施例 2)

[図 6]この発明の実施例 3に係るエレベーターの乗場表示装置の全体構成を示すブロック図である。（実施例 3)

[図 7]この発明の実施例 3に係るエレベーターの乗場表示装置の回路構成を示すブロック図である。（実施例 3)

[図 8]この発明の実施例 3に係るエレベーターの乗場表示装置の具体的動作例を示すフローチャートである。（実施例 3)

発明を実施するための最良の形態

[0010] この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、乗場で行先ボタンを操作した乗客に、応答すべき割当力ごを明確に認知させて、スムーズに乗車を促すことのできるエレベーターの乗場表示装置を得ることを目的とする。

実施例 1

[0011] 図 1はこの発明の実施例 1に係るエレベーターの乗場表示装置の全体構成を周辺関連装置とともに示すブロック図である。

図 1において、行先階登録装置 10は、エレベーターかご (以下、単に「かご」ともいう ) 40の各サービス階床の乗場に設置され、各階床に対応して配列された複数の行先ボタン 11と、各行先ボタン 11に対応して隣接配置された割当かご表示パネル 12とを備えている。

[0012] エレベーター群管理制御装置 20は、行先ボタン 11の操作に応じた乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録手段 21と、登録された乗場行先呼びに応答すべき割当力ごを決定する割当かご決定手段 22と、割当力ごの表示形態を設定する割当かご表示形態制御手段 23と、割当力表示形態制御手段 23により設定された表示形態で、割当て力ご表示パネル 12に割当力ごを表示させる割当力ご表示手段 24とを備えている。 [0013] エレベーター群管理制御装置 20内の割当かご決定手段 22は、かご 40を運転制御するかご制御装置 30に接続されて、る。

力ご制御装置 30は、エレベーター群管理制御装置 20と協働して、複数のかご 40 を制御し、割当かご決定手段 22により決定された割当力ごを、登録された乗場行先呼びに応答させる。

[0014] 図 1において、乗客が待機する乗場で所望の行先ボタン 11が操作されると、所望の行先階が登録され、エレベーター群管理制御装置 20において、乗場行先呼びに応答すべき割当力ごが決定され、割当力ご表示パネル 12に表示される。

[0015] すなわち、エレベーター群管理制御装置 20は、行先ボタン 11の操作に応答して、乗場行先呼び登録手段 21により、行先階に対応した乗場行先呼びを登録し、割当かご決定手段 22により、乗場行先呼びに応答すべき割当力ごを決定し、割当力ご表示形態制御手段 23により、割当かごの表示形態を設定し、割当かご表示手段 24により、割当かご表示パネル 12に割当かごを表示させる。

[0016] この場合、行先階登録装置 10が設置された乗場において、乗客により 4階および 7 階の行先ボタン 11 (太枠参照）が操作され、各行先階に対して B号機および A号機が割当てられ (割当力ご表示パネル 12内の「A」、「B」参照）、割当号機が表示された状態を示している。

[0017] 割当かご表示形態制御手段 23は、所定時間を計測する計時手段を有し、割当て力ご表示パネル 12に割当かごの表示を開始して力も所定時間が経過するまでの期間にわたって、割当力ごの表示を第 1の表示形態 (たとえば、点滅表示）に設定し、割当力ごの表示を開始して力も所定時間が経過した後は、割当力ごの表示を第 2の表示形態 (たとえば、点灯表示）に設定する。

なお、割当力ごの表示形態は、表示色などの違いによっても区別され得る。

[0018] 割当かご表示手段 24は、割当かご表示形態制御手段 23で設定された表示形態で、割当力ご表示パネル 12に割当力ごを表示させる。

エレベーター群管理制御装置 20およびかご制御装置 30は、マイクロコンピュータ一（以下、「マイコン」という）により構成されており、エレベーター群管理制御装置 20 は、複数台のかご 40を一群として管理し、力ご制御装置 30は、各かご 40の運転を制御する。

[0019] 図 2はこの発明の実施例 1に係るエレベーターの乗場表示装置の回路構成を示すブロック図であり、エレベーター群管理制御装置 20およびかご制御装置 30の構成を示している。

図 2において、エレベーター群管理制御装置 20は、中央処理装置（以下、「CPU」という） 20Aと、かご制御装置 30との間でデータの送受信を行う伝送装置 20Bと、プログラムおよびデータを格納する記憶装置 20Cと、入出力データの信号レベルを変換する変換装置 20Dとを備えて、る。

[0020] 同様に、かご制御装置 30は、 CPU30Aと、エレベーター群管理制御装置 20との間でデータの送受信を行う伝送装置 30Bと、プログラムおよびデータを格納する記憶装置 30Cと、入出力データの信号レベルを変換する変換装置 30Dとを備えて、る。

[0021] エレベーター群管理制御装置 20およびかご制御装置 30は、伝送装置 20B、 30B を介して接続されている。

エレベーター群管理制御装置 20内の変換装置 20Dには、乗場の行先階登録装置 10が接続され、カゝご制御装置 30内の変換装置 30Dには、カゝご 40が接続されている。

[0022] また、エレベーター群管理制御装置 20内の記憶装置 20Cには、乗場行先呼び登録手段 21、割当かご決定手段 22、割当力ご表示形態制御手段 23および割当かご表示手段 24の処理プログラムが格納されて、る。

[0023] 次に、図 1および図 2とともに、図 3のフローチャートを参照しながら、この発明の実施例 1による具体的動作につ!、て説明する。

図 3において、まず、乗場に設置された行先階登録装置 10は、乗場において行先ボタン 11が押された力否かを判定し (ステップ S1)、行先ボタン 11が押されていない (すなわち、 No)と判定されれば、行先ボタン 11が押されるまでステップ S1を繰り返し、行先ボタン 11の操作を待機する。

[0024] 一方、ステップ S1において、行先ボタン 11が押された（すなわち、 Yes)と判定されれば、操作された行先ボタン 11の行先ボタン灯を点灯させるとともに、登録した行先階をエレベーター群管理制御装置 20に入力して、乗場行先呼び登録手段 21および割当かご決定手段 22により、乗場行先呼びに応答すべき割当力ごを決定させる（ステップ S 2)。

[0025] 続いて、割当かご表示形態制御手段 23および割当かご表示手段 24により、ステツプ S2で決定した割当かご名（たとえば、 A号機、 B号機)を、行先階登録装置 10の割当かご表示パネル 12に点滅表示させる（ステップ S3)。

[0026] 次に、所定時間が経過した力否かを判定し (ステップ S4)、所定時間が経過して!/、ない (すなわち、 No)と判定されれば、ステップ S4を繰り返して所定時間の経過を待機する。

一方、ステップ S4において、所定時間が経過した (すなわち、 Yes)と判定されれば、割当かご表示形態制御手段 23および割当かご表示手段 24は、割当かご表示パネル 12による割当かごの表示形態を点灯表示に切り換える (ステップ S5)。

[0027] 次に、行先階登録装置 10は、エレベーター群管理制御装置 20およびかご制御装置 30の制御下で、割当かごが、操作された行先ボタン 11 (行先階登録装置 10)の設置階に到着した力否かを判定する (ステップ S6)。

ステップ S6において、割当かごが到着していない（すなわち、 No)と判定されれば、ステップ S6を繰り返し、割当かごの到着を待機する。

一方、ステップ S6において、割当かごが到着した (すなわち、 Yes)と判定されれば、割当かごが応答した行先ボタン 11の行先ボタン灯を消灯する (ステップ S7)。

[0028] 最後に、到着した割当かごに対して、乗場行先呼びの階床に対応したかご内行先呼びを自動登録し (ステップ S8)、自動登録したかご内行先呼びの階床に向けて割当かごを走行させて、図 3の処理ルーチンを終了する。

たとえば、ビルの 1階に設置された行先階登録装置 10において、図 1、図 2のように行先ボタン 11が操作され、 4階、 7階への乗場行先呼びが発生した場合に、 4階への乗場行先呼びに応答した割当かご (B号機)が 1階に到着した時点で、 4階へのかご内行先呼びが B号機に自動登録されて、 B号機は、 4階に向けて走行することになる

[0029] このように、エレベーター乗場に行先ボタン 11および割当てかご表示パネル 12を有する行先階登録装置 10を設置し、行先階登録装置 10に接続されたエレベーター群管理制御装置 20内に割当かご表示形態制御手段 23を設け、割当てかご表示パネル 12に割当力ごの表示を開始して力も所定時間にわたって割当力ごの表示形態を点滅表示に設定することにより、乗場で待機中の乗客が割当かごを容易に認識することができ、割当かごの到着時にスムーズに乗客に乗車を促すことができる。

[0030] なお、上記実施例では、ステップ S3において、割当かご表示パネル 12に表示される割当かご名（A号機、 B号機)を所定時間にわたって点滅させたが、待機中の乗客に対して目立つ表示をさせる表示形態であれば、点滅に限ったものではなぐたとえば、所定時間にわたって表示色を通常時と異なるように設定してもよい。

実施例 2

[0031] なお、上記実施例 1では、割当かごの表示を開始して力所定時間にわたって表示形態を特殊設定したが、図 4のように、乗場行先ボタン操作検出手段 25を設け、たとえば行先ボタン灯が既に点灯中の行先ボタン 11の操作を検出した場合にも、所定時間にわたって割当力ごの表示形態を特殊設定してもよい。

図 4はこの発明の実施例 2の全体構成を示すブロック図である。

図 4において、前述（図 1参照）と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「X」を付して詳述を省略する。

[0032] この場合、エレベーター群管理制御装置 20Xは、行先ボタン 11の操作を検出する乗場行先ボタン操作検出手段 25を備えており、乗場行先ボタン操作検出手段 25からの検出信号は、割当力ご表示形態制御手段 23Xに入力されている。

これにより、割当かご表示形態制御手段 23Xは、行先ボタン 11の操作を検出して力も所定時間にわたって、割当力ごの表示形態を特殊 (たとえば、点滅表示）に設定するようになっている。

なお、この発明の実施例 2による回路構成については、図 2に示した通りなので説明を省略する。

[0033] 次に、図 4とともに、図 5のフローチャートを参照しながら、この発明の実施例 2による具体的動作について説明する。

図 5において、ステップ S1— S9は、前述（図 3参照）と同様の処理である。まず、乗場に設置された行先ボタン 11が押されるまで待機し (ステップ S1)、行先ボタン 11が押された時点で、行先ボタン 11の行先ボタン灯を点灯させるとともに、応答すべき割当力ごを決定する (ステップ S2)。

[0034] 続、て、決定した割当かご名を割当かご表示パネル 12に点滅表示させ (ステップ S

3)、所定時間の経過を待機し (ステップ S4)、所定時間が経過した時点で、割当かごの表示形態を点灯表示に切り換える (ステップ S5)。

[0035] 次に、割当力ごが乗場の行先ボタン 11の設置階に到着した力否かを判定し (ステツプ S6)、割当力ごが到着していれば、行先ボタン灯の消灯、かご内行先呼び自動登録および行先呼び階への走行 (ステップ S7— S9)を実行し、図 5の処理ルーチンを終了する。

[0036] 一方、ステップ S6において、かごが到着していない（すなわち、 No)と判定されれば、続いて、行先ボタン 11が押された力否かを判定する (ステップ S10)。

ステップ S10において、行先ボタン 11が押されていない（すなわち、 No)と判定されれば、ステップ S6に戻り、割当かごの到着を待機する。

[0037] 一方、ステップ S10において、行先ボタン 11が押されている（すなわち、 Yes)と判定されれば、割当かごの表示を点滅表示に切り換えて (ステップ S11)、所定時間が経過した力否かを判定する（ステップ S 12)。

このとき、既に行先ボタン灯が点灯中の行先ボタン 11が再度押された場合であっても、割当かご表示パネル 12における割当かごの表示が点滅表示に切り換えられる。

[0038] ステップ S 12において、所定時間が経過していない（すなわち、 No)と判定されれば、ステップ S 12を繰り返して所定時間の経過を待機する。

一方、ステップ S12において、所定時間が経過した (すなわち、 Yes)と判定されれば、割当かごの表示を点灯表示に切り換えて (ステップ S13)、ステップ S6に戻る。

[0039] このように、割当かご表示形態制御手段 23Xは、決定した割当かごの表示後のみならず、乗場行先ボタン操作検出手段 25からの検出信号にも応答して、行先ボタン 11が操作されて力所定時間にわたつて、割当かごの表示を特殊な表示形態 (たとえば、点滅表示）に設定し、行先ボタン 11が操作されて力所定時間が経過した後は、割当力ごの表示を通常の表示形態 (点灯表示）に設定することができる。

また、既に点灯中の行先ボタン 11を押した場合でも、乗場行先ボタン操作検出手段 25からの検出信号が割当力ご表示形態制御手段 23Xに入力されるので、操作直後から所定時間にわたって割当かご表示パネル 12を特殊表示に切り換えることができる。

これにより、前述と同様に、行先ボタン 11を操作した乗客に割当力ごを明確に認知させて、割当かごの到着時にスムーズに乗車を促すことができる。

実施例 3

[0040] なお、上記実施例 2では、 1つの乗場に対して 1つの行先階登録装置 10を設置した場合について説明したが、図 6、図 7のように、 1つの乗場に対して複数の行先階登録装置 10、 10Bを設置し、行先ボタンが操作された側の行先階登録装置の割当かご表示パネルにぉ、てのみ割当かごを特殊表示してもよ!/、。

[0041] 図 6はこの発明の実施例 3の全体構成を示すブロック図であり、図 7はこの発明の実施例 3の回路構成を示すブロック図である。

図 6、図 7において、前述（図 4、図 2参照）と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「Y」を付して詳述を省略する。

[0042] この場合、行先階登録装置 10が設置された乗場には、第 1の行先階登録装置 10 のみならず、行先階登録装置 10と同一構成の第 2の行先階登録装置 10Bが並列に設置されており、それぞれ、エレベーター群管理制御装置 20Υに接続されている。行先階登録装置 10Bは、隣接配置された行先ボタン 11Bおよび割当力ご表示パネル 12Bを有する。

[0043] エレベーター群管理制御装置 20Υは、行先階登録装置 10Bと割当かご表示形態制御手段 23Υとの間に介在された割当力ご表示手段 24Βおよび乗場行先ボタン操作検出手段 25Βを備えている。

割当力ご表示手段 24Βは、行先階登録装置 10Bの割当力ご表示パネル 12Bに割当力ゝごを表示させ、乗場行先呼び操作検出手段 25Βは、行先ボタン 11Bが操作されたことを検出すると、検出信号を割当力ご表示形態制御手段 23Υに入力する。

[0044] また、エレベーター群管理制御装置 20Υ内の乗場行先呼び登録手段 21Yには、複数 (この場合、 2台）の行先階登録装置 10、 10Bが接続されており、乗場行先呼び登録手段 21Yは、行先階登録装置 10、 10Bごとの行先ボタン 11、 11Bの操作に応じた乗場行先呼びを登録する。

割当かご表示手段 24、 24Bは、割当力ご表示形態制御手段 23Yにより設定された表示形態で、複数の行先階登録装置 10、 10Bごとの各割当て力ご表示パネル 12、 12Bに割当かごを表示させる。

[0045] 乗場行先ボタン操作検出手段 25、 25Bは、行先階登録装置 10、 10Bごとの各行先ボタン 11、 11Bの操作状態を個別に検出する。

図 6において、各行先ボタン 11、 11Bの操作に応答して、エレベーター群管理制御装置 20Y内で乗場行先呼びが登録されて割当力ごが決定されると、行先階登録装置 10、 10Bごとの各割当かご表示パネル 12、 12Bに割当かごが表示される。また、図 7において、エレベーター群管理制御装置 20Y内の変換装置 20DYは、行先階登録装置 10、 10Bに接続されている。

[0046] 割当かご表示形態制御手段 23Yは、割当て力ご表示パネル 12、 12Bに割当かごの表示を開始して力所定時間が経過するまでの期間にわたって、行先階登録装置 10、 10Bのうち、行先ボタンが操作された行先階登録装置 10 (または、 10B)の割当てかご表示パネル 12 (または、 12B)における割当かごの表示を、第 1の表示形態（たとえば、点滅表示）に設定し、割当かごの表示を開始して力所定時間が経過した後は、行先ボタン 11 (または 11B)が操作された行先階登録装置の割当て力ご表示パネルにおける割当力ごの表示を第 2の表示形態 (たとえば、点灯表示）に設定するようになっている。

[0047] 次に、図 6および図 7とともに、図 8のフローチャートを参照しながら、この発明の実施例 3による具体的動作について説明する。

図 8において、ステップ S1— S9は、前述（図 3、図 5参照）と同様の処理である。また、ステップ S10— S13は、前述（図 5参照）と同様の処理であり、ステップ S14— S17は、ステップ S 10— S 13に対応する処理である。

[0048] まず、前述と同様に、乗場に設置された行先ボタン 11、 11Bが押されるまで待機し

(ステップ S1)、行先ボタン 11、 11Bが押されたら行先ボタン灯を点灯するとともに、応答すべき割当かごを決定する (ステップ S2)。

次に、決定した割当かご名を割当かご表示パネル 12、 12Bに点滅表示して (ステツプ S3)、所定時間の経過を待機し (ステップ S4)、所定時間が経過したら割当かごの表示を点灯表示に切り換える (ステップ S5)。

[0049] 次に、行先階登録装置 10、 10B (行先ボタン 11、 11B)の設置階に割当かごが到着した力否かを判定し (ステップ S6)、割当かごが到着していれば、ステップ S7— S9 を実行する。

一方、割当力ごが到着していなければ、第 1の行先階登録装置 10の行先ボタン 11 が押された否かを判定し (ステップ S 10)、行先ボタン 11が押されていない (すなわち、 No)と判定されれば、第 2の行先階登録装置 10Bに関する行先ボタン 11Bの判定処理 (ステップ S 14)に進む。

[0050] 一方、ステップ S10において、行先ボタン 11が押されている（すなわち、 Yes)と判定されれば、行先階登録装置 10の割当力ご表示パネル 12における割当力ごの表示形態を点滅表示に切り換えて (ステップ S11)、所定時間の経過を待機する (ステップ S12) ₀

[0051] ステップ S 12において、所定時間が経過した (すなわち、 Yes)と判定されれば、行先階登録装置 10の割当力ご表示パネル 12における割当力ごの表示形態を点灯表示に切り換えて (ステップ S13)、第 2の行先階登録装置 10Bの行先ボタン 11Bが押された否かを判定する (ステップ S 14)。

[0052] ステップ S14において、行先ボタン 11Bが押されていない（すなわち、 No)と判定されれば、ステップ S6に戻り、行先ボタン 11Bが押されている（すなわち、 Yes)と判定されれば、行先階登録装置 10Bの割当かご表示パネル 12Bにおける割当かごの表示形態を点滅表示に切り換えて (ステップ S15)、所定時間の経過を待機する (ステツプ S16)。

このとき、既に行先ボタン灯が点灯中の行先ボタン 1 IBが再度押された場合であつても、割当かご表示パネル 12Bにおける割当かごの表示が点滅表示に切り換えられる。

[0053] ステップ S 16において、所定時間が経過した（すなわち、 Yes)と判定されれば、行先階登録装置 10Bの割当力ご表示パネル 12Bにおける割当力ごの表示形態を点灯表示に切り換えて (ステップ S 17)、ステップ S6に戻る。

ステップ S7— S9の処理については、前述と同様なので、ここでは説明を省略する。このように、同一乗場に複数の行先階登録装置 10、 10Bを設置して、各行先階登録装置 10、 10Bをエレベーター群管理制御装置 20Yに接続することにより、行先ボタン 11、 11Bの操作に応答して、行先階に対応する各割当かご表示パネル 12、 12 Bに割当力ごを同時に表示させるとともに、行先階登録装置 10、 10Bのうち、操作された方の割当てかご表示パネル 12または 12Bのみにっ、て、割当かごの表示が開始して力所定時間にわたって特殊な表示形態 (点滅表示、または、異なる表示色）に設定することができる。

また、既に点灯中の行先ボタン 11、 11Bを押した場合でも、乗場行先ボタン操作検出手段 25、 25B力もの検出信号が割当かご表示形態制御手段 23Yに入力されるので、操作された側の割当カゝご表示パネル 12、 12Bに対して、操作直後から所定時間にわたつて特殊表示に切り換えることができる。

したがって、前述と同様に、行先ボタン 11、 11Bを操作した乗客に割当力ごを明確に認知させることができ、割当かごの到着時に、スムーズな乗車を促すことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 複数のエレベーターかごを制御するエレベーター群管理制御装置と、

前記エレベーター群管理制御装置に接続されるとともに、前記複数のエレベータ一力ごのサービス階床に対応する乗場に設置された行先階登録装置とを備え、前記行先階登録装置は、行先ボタンと、前記行先ボタンに隣接して設置された割当てかご表示パネルとを有し、

前記エレベーター群管理制御装置は、

前記行先ボタンの操作に応じた乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録手段と、

前記乗場行先呼びに応答すべき割当かごを決定する割当かご決定手段と、前記割当かごの表示形態を設定する割当かご表示形態制御手段と、

前記割当かご表示形態制御手段により設定された表示形態で、前記割当てかご表示パネルに前記割当力ごを表示させる割当力ご表示手段とを含み、

前記行先ボタンの操作に応答して、前記乗場行先呼びが登録されて前記割当かごが決定されると、前記割当力ご表示パネルに前記割当力ごを表示するエレベーターの乗場表示装置であって、

前記割当かご表示形態制御手段は、

前記割当てかご表示パネルに前記割当かごの表示を開始して力前記所定時間が経過するまでの期間にわたって、前記割当力ごの表示を第 1の表示形態に設定し前記割当力ごの表示を開始して力も所定時間が経過した後は、前記割当力ごの表示を第 2の表示形態に設定することを特徴とするエレベーターの乗場表示装置。

[2] 前記エレベーター群管理制御装置は、

前記行先ボタンの操作状態を検出する乗場行先ボタン操作検出手段を含み、前記乗場行先ボタン操作検出手段力の検出信号に応答して、前記行先ボタンが操作されて力も前記所定時間が経過するまでの期間にわたって、前記割当力ごの表示を前記第 1の表示形態に設定し、

前記行先ボタンが操作されてから前記所定時間が経過した後は、前記割当かごの表示を前記第 2の表示形態に設定することを特徴とする請求項 1に記載のエレべ一ターの乗場表示装置。

[3] 前記行先階登録装置は、同一の乗場に並列に設置され且つ互いに同一構成からなる複数の行先階登録装置を含み、

前記割当かご表示形態制御手段および前記割当かご表示手段は、

前記複数の行先階登録装置の各行先ボタンの操作に応答して、前記乗場行先呼びが登録されて前記割当力ごが決定されると、前記割当かご表示形態制御手段により設定された表示形態で、前記複数の行先階登録装置ごとの各割当かご表示パネルに前記割当かごを表示させるとともに、

前記割当てかご表示パネルに前記割当かごの表示を開始して力前記所定時間が経過するまでの期間にわたって、前記複数の行先階登録装置のうち、前記行先ボタンが操作された行先階登録装置の割当て力ご表示パネルにおける前記割当かごの表示のみを前記第 1の表示形態に設定することを特徴とする請求項 1または請求項 2に記載のエレベーターの乗場表示装置。

[4] 前記第 1の表示形態は、点滅表示であり、

前記第 2の表示形態は、点灯表示であることを特徴とする請求項 1から請求項 3までのいずれか 1項に記載のエレベーターの乗場表示装置。

[5] 前記第 1の表示形態は、第 1の色表示であり、

前記第 2の表示形態は、前記第 1の色表示とは異なる第 2の色表示であることを特徴とする請求項 1から請求項 4までのいずれ力 1項に記載のエレベーターの乗場表示装置。