WO2005117784A1

WO2005117784A1 - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: WO2005117784A1
Application number: PCT/JP2005/010263
Authority: WO
Inventors: Sachiyo Suzuki; Toshifumi Otsubo
Original assignee: Uni-Charm Co., Ltd.
Priority date: 2004-06-03
Filing date: 2005-06-03
Publication date: 2005-12-15
Also published as: TWI278306B; EP1757256A4; KR20070024536A; TW200605852A; US20050273073A1; JP4511250B2; CN1960693A; MY139824A; US8231592B2; KR100812495B1; CN1960693B; EP1757256B1; JP2005342203A; EP1757256A1

Abstract

　使い捨ておむつ（１）は、着用者の肌に密着させることができるように、身体対向面にその前後方向への体液の流れを止めることが可能な障壁（２２）を有する。障壁（２２）は、不織布製短冊片（４１，４２）の集合体によって形成される。

Description

明細書

使い捨ておむつ

技術分野

[0001] この発明は、使い捨ておむつに関し、より詳しくは体液の体液吸収部上における前後方向への流れを阻止可能な障壁を有する前記おむつに関する。

背景技術

[0002] 従来、股部被覆域と、股部被覆域の前方部分につながる前胴周り被覆域と、股部被覆域の後方部分につながる後胴周り被覆域とを有し、股部被覆域には前後胴周り被覆域へ向かって延びる体液吸収部が形成されてヽる使ヽ捨ておむつは周知である。また、その股部被覆域において体液吸収部を横断し、体液吸収部の上における体液の前後方向への流れを止めることが可能な障壁が設けられている使い捨ておむつは公知である。

[0003] 例えば、特開平 8— 322878号公報 (参考文献 1)に開示されたおむつは、おむつの両側部に前後方向へ弾性的に伸長可能に形成された一対の防漏カフと、おむつの股下域において一対のこれら防漏カフ間に形成されておむつの幅方向へ延びるフラップとを有する。フラップは、不織布またはプラスチックフィルムを Z字形または逆 Z字形に折曲することにより形成されており、 Z字形を成すフラップの底部はおむつの表面シートに接合し、そのフラップの頂部にはおむつの幅方向へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられている。その頂部はまた、おむつの幅方向両端部が防漏力フの内面に接合している。おむつは、着用されるときに前後方向へ湾曲すると、防漏カフがおむつの前後方向において弹性的に収縮して、表面シートの上に向力つて起立すると同時に、両端部がその防漏カフに接合しているフラップも表面シートの上方に向力つて起立する。力うなフラップは、軟便が前月同周り域へ向力つて流れることを阻止するとともに、尿が後胴周り域へ向かって流れることを阻止する障壁として作用する。弾性部材が伸長状態で取り付けられている頂部は、おむつ着用者の肌に弾性的に密着可能である。

[0004] 特開平 10— 192338号公報 (参考文献 2)に記載の使い捨て着用吸収性物品は、前後腰回域の少なくとも後腰回域の肌当接面に該域の回り方向へ延在する、排泄物の流出に対する障壁手段を有する。その障壁手段は、着用物品のトップシートの表面から少なくとも 2mmの高さで隆起して後腰回域の回り方向へ延在し、トップシートおよび吸液性コアの圧縮弾性回復率よりも高い圧縮弾性回復率を有するパッド部材から構成されている。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 参考文献 1に記載のフラップも、参考文献 2に記載の障壁手段も、尿や軟便等の排泄物がおむつ等の着用物品における表面シートの上を前後方向へ流れてその物品の着用者の肌を汚したり、その物品から漏れたりすることを防止できるものではある。しかし、特許文献 1に記載のフラップであれば、おむつ幅方向へ延びる弾性部材が取り付けられた頂部は、そのフラップに向力つて隆起した状態にある肌に対して密着することは容易である力くぼんだ状態にある肌に対しては密着することが難しぐその頂部と肌との間に空隙が生じて、排泄物がその空隙においてフラップを越えて流れるということがある。つまり、このフラップには、肌の隆起した部分とくぼんだ部分とに等しく密着することが難しいという問題がある。また、特許文献 2に記載の障壁手段は腰回方向へ延在する弾性パッド部材カもなるものであるから、この部材にも隆起した状態にある肌に対しては密着が容易であっても、くぼんだ状態にある肌に対しては密着が難、と、う問題がある。

[0006] この発明が課題とするのは、排泄物の前後方向への流れを止めることが可能な障壁を有する使い捨てのおむつにおいて、その障壁が隆起した状態にある肌にも、くぼんだ状態にある肌にも密着し得るように改良を施すことである。

課題を解決するための手段および発明の効果

[0007] 前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、前後方向と前記前後方向に直交する幅方向とを有する使い捨ておむつである。このおむつは、前胴周り被覆域、股部被覆域、後胴周り被覆域、体液吸収性材料カゝらなるブロックの表面の少なくとも一部分が透液性シートで被覆されていて、前記前胴周り被覆域と前記後胴周り被覆域とに向かって延びている体液吸収部および前記股部被覆域と前記前胴周り被覆域と前記後胴周り被覆域との!/ヽずれかに、前記幅方向へ延びて!/ヽて前記透液性シート上における体液の前記前後方向への流れを阻止可能な障壁を含む。

[0008] 力かる使い捨ておむつにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記障壁は、互いに直交して延びる幅と長さとを有する複数の不織布製短冊片の房状を呈する集合体であって、複数の前記短冊片は、前記幅を前記幅方向に一致させて横並びとなるとともに前記前後方向にぉ、て互いに重なり合って、て、前記長さ方向の一端部が前記透液性シートに固定され、前記一端部の反対端部が変形自由な状態にある。

[0009] この発明のおむつでは、体液吸収部を横断するように形成される障壁が不織布製短冊片の集合体であって、このおむつを着用したときに、横並びになつて隣り合う短冊片は互いの変形を拘束することがないから、肌の隆起した部分にもくぼんだ部分にもよく密着して、肌と障壁との間に大きな隙間を作ることがない。力うな障壁を有するおむつでは、軟便や尿の前後方向への流れを確実に止めることができる。

[0010] この発明は、以下の好ましい実施態様を有する。

(1)前記短冊片は、前記一端部が前記前後方向における前記おむつの寸法を二等分して前記幅方向へ延びる中心線よりも前記前胴周り被覆域寄りにおいて前記透液性シートに固定されている。

この態様のおむつでは、股部被覆域における障壁が前胴周り被覆域寄りに形成されるから、おむつ着用者の肛門から障壁までのスペースが大きぐそのスペースに多くの軟便を収容することができる。

(2)前記障壁は、前記短冊片の前記一端部から前記反対端部へ向かう前記長さ方向が前記股部被覆域力前記後胴周り被覆域へ向力う方向にほぼ一致している第 1 障壁と、前記第 1障壁よりも前方にあって前記一端部から前記反対端部へ向かう前記長さ方向が前記股部被覆域力前記前月同周り被覆域へ向力う方向にほぼ一致している第 2障壁とのうちの少なくとも一方である。

この態様のおむつでは、それが第 1障壁を有するものであれば短冊片と透液性シートとの間に軟便を収容して、軟便が肌に触れることを防ぐことができる。また、おむつが第 2障壁を有するものであれば、尿で濡れた表面シートを第 2障壁で覆うことによつて、その濡れた表面によっておむつ着用者に湿潤感を与えることがない。

(3)前記不織布が捲縮繊維を含むものである。

この態様のおむつでは、短冊片に使用する不織布が捲縮繊維を含むことによって、短冊片は弹性的に変形することが容易になる。

(4)前記短冊片には、その長さ方向に起伏の繰り返しを有するひだが形成されている。

この態様のおむつにおいても、短冊片は、ひだを有することによって、弹性的に変形することが容易になる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]おむつの部分破断平面図。

[図 2]図 2の部分拡大図。

[図 3]図 1の III III線切断面を示す図。

[図 4]図 1の IV— IV線切断面を示す図。

[図 5]実施態様の一例を示す図 1と同様な図。

[図 6]図 5の VI— VI線切断面を示す図。

[図 7]実施態様の一例を示す図 5と同様な図。

[図 8]短冊片の一例を示す図。

符号の説明

[0012] 1 おむつ

2 透液性シート

4 体液吸収性材料

6 股部被覆域

7 前胴周り被覆域

8 後胴周り被覆域

22 障壁

22a 第 1障壁 (前部障壁）

22b 第 2障壁 (後部障壁）

40 体液吸収部 41 短冊片

41a 端部（固定端部）

41b 端部（自由端部）

42 短冊片

42a 端部（固定端部）

42b 端部（自由端部）

66 ひだ

A 幅

B 長さ

M-M 中心線

発明を実施するための最良の形態

[0013] 添付の図面を参照し、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。

[0014] 図 1に部分破断平面図で示された使い捨ておむつ 1は、透液性表面シート 2と、不透液性裏面シート 3と、これら両シート 2, 3間に介在する体液吸収性芯材 4とを有するもので、その幅方向と前後方向とが互ヽに直交する双頭矢印 Xと Yとで示されて、る。おむつ 1はまた、前後方向 Yに股部被覆域 6と、股部被覆域 6の前方部分につな力 ¾前胴周り被覆域 7と、股部被覆域 7の後方部分につながる後胴周り被覆域 8とを有し、その平面形状が砂時計型を呈し、幅方向 Xへ延びる一対の端縁 11と、前後方向 Yへ延びる一対の側縁 12とを有する。側縁 12は、股部被覆域 6においておむつ 1 の幅を二等分する中心線 C— Cに向力つて凸となるように湾曲している。芯材 4は、股部被覆域 6から前胴周り被覆域 7と後胴周り被覆域 8とに向カゝつて延びており、この芯材 4をサンドイッチするように被覆して、る表面シート 2と裏面シート 3とは、芯材 4の周縁から延出して重なり合い、接着または溶着によりその重なり合う部分が互いに接合している。前後胴周り被覆域 7, 8それぞれでは、端縁 11に沿って幅方向 Xへ延びる複数条の胴周り弾性部材 13が表面シート 2と裏面シート 3との間にあって、これらシート 2, 3の少なくとも一方に伸長状態で接合している。股部被覆域 6では、湾曲した側縁 12に沿って、前後方向 Yへ延びる複数条の脚周り弾性部材 14が表面シート 2と裏面シート 3との間にあって、これらシート 2, 3の少なくとも一方に伸長状態で接合している。後胴周り域 8の側縁 12のそれぞれからは、粘着剤 16を塗布されたファスニングテープ 17が側方へ延びている。表面シート 2は、おむつ着用者の肌と向かい合うおむつ内面 18を形成し、裏面シート 3はおむつ着用者の着衣と向かい合うおむつ外面 19を形成しており、その内面 18には、互いに平行して前後方向 Yへ延びる一対の防漏カフ 21と、幅方向 Xへ延びる障壁 22とが形成されている。おむつ 1において、表面シート 2と芯材 4と裏面シート 3とが重なり合う部分は体液吸収部 40である。

[0015] 防漏カフ 21は、不織布、より好ましくは不透液性不織布で形成されていて、幅方向 Xへ延びる前端縁部 26と後端縁部 27、および前後方向 Yへ延びる内側縁部 28と外側縁部 29とを有する。前端縁部 26と後端縁部 27と外側縁部 29とは、接着または溶着により表面シート 2に接合しているが、内側縁部 28は表面シート 2に接合しておらず、また不織布を折り返すことにより形成されたスリーブ 32の内側に前後方向 Yに伸長された弾性部材 31を有することによって、前後方向 Yに伸長収縮可能であるとともに、表面シート 2と協働して中心線 C— Cに向力つて開口するポケット 30を形成している（図 3参照)。

[0016] 障壁 22は、一対の防漏カフ 21と 21との間に位置しており、前部障壁 22aと後部障壁 22bとを有し、複数の不織布製短冊片 41, 42によって形成されている。短冊片 41 , 42のそれぞれは、固定端部 41a, 42aと自由端部 41b, 42bとを有し、固定端部 41 a, 42aが幅方向 Xへ延びる溶着線 43において表面シート 2に直接的または間接的に溶着し、固定され、自由端部 41b, 42bが変形自由な状態にある。ここで固定端部 41a, 42aが表面シート 2に間欠的に固定されるとは、互いに重なり合う固定端部 41a どうし、 42aどうし、または固定端部 41aと 42aどうしが重なり合う相手方の固定端部を介して表面シート 2に固定されて、ることを意味して、る。

[0017] 図 2は、障壁 22の部分拡大図である。前部障壁 22aと後部障壁 22bそれぞれの短冊片 41, 42は、幅方向 Xへ延びる幅 A, aと前後方向 Yへ延びる長さ B, bとを有し、幅方向 Xにおいて短冊片 41どうしが横並びとなり、短冊片 42どうしもまた横並びになつて前後方向 Yに寸法 Dを有する溶着線 43において表面シート 2に接合している。好ましい短冊片 41, 42の幅 A, aは 3〜15mm、長さ B, bは 5〜70mmの範囲にあり、溶着線 43の寸法 Dは、 l〜5mmの範囲にある。図示例においては、前部障壁 22a の短冊片 41の幅 Aが後部障壁 22bの短冊片 42の幅 aと同じであり、短冊片 41の長さ Bが短冊片 42の長さ bよりも短く作られている。溶着線 43は、股部被覆域 6においておむつ 1の前後方向 Yの寸法を二等分する中心線 M— Mよりも前胴周り域 8寄りに位置している（図 1参照)。

[0018] 図 3は、図 1の III— III線切断面を示す図である。防漏カフ 21の固定端部 29は、表面シート 2が芯材 4の側縁 61aから外側へ延びる部分に溶着または接着により接合している。自由端部 28は、固定端部 29から芯材 4の側縁 6 laを越えて体液吸収部 40 の上方にまで延びており、おむつ 1が前後方向 Yへ湾曲した状態では、弾性部材 31 が収縮して、仮想線で示されるように表面シート 2の上方に向力つて起立した状態になり、表面シート 2と協働して形成しているポケット 30を中心線 C— C (図 1参照）に向力つて開口させる。

[0019] 図 4は、図 1の IV— IV線切断面を示す図であって、 IV— IV線は中心線 C Cに一致している。前部障壁 22aおよび後部障壁 22bのそれぞれは短冊片 41, 42それぞれの集合体であって、短冊片 41どうし、短冊片 41どうしが短冊片の厚さ方向において重なり合つている。溶着線 43では、重なり合う短冊片の固定端部 41aどうし、固定端部 42aどうしが溶着しており、また固定端部 41aと固体端部 42aとが重なり合って溶着することもある。短冊片 41どうし、短冊片 42どうしは、固定端部 41a, 42aから自由端部 41b, 42bへ向力うにしたがって徐々に大きく離間することによって、前部障壁 2 2aと後部障壁 22bとのそれぞれは全体として房状を呈してヽる。かように形成されている前部障壁 22aは、尿等の排泄物が表面シート 2の上を前胴周り被覆域 7から股部被覆域 6へ向かって流れるときの、その排泄物の流れ Pを止めることができる。また、その排泄物が複数の短冊片 41の間に進入したり、図 4にお、て短冊片 41の下方に位置する芯材 4に吸収されたりすることによって、短冊片 41は、排泄物がおむつ着用者の肌に直接的に接触してその肌を汚したり、肌に湿潤感を与えたりすることを防止できる。後部障壁 22bは、軟便等の排泄物が表面シート 2の上を後胴周り被覆域 8から股部被覆域 6へ向力つて流れるときの、その排泄物の流れ Qを止めることができる。また、その排泄物が複数の短冊片 42の間に進入することによって、その排泄物によつておむつ着用者の肌を汚すということを防止できる。したがつてまた、障壁 22を有するおむつ 1では、流れ Pを有する尿等の排泄物と流れ Qを有する軟便等の排泄物とが股部被覆域 6において混合されておむつ着用者の肌を著しく汚すということもない。

[0020] 力うな作用効果を有する障壁 22はまた、おむつ 1が着用されて、例えばおむつ 1 の厚さ方向である矢印 R方向から体圧が作用すると、房状を呈する前部障壁 22aと後部障壁 22bとは変形して、好ましく弾性的に変形してそれらの高さ H, hが低くなる。前部障壁 22aと後部障壁 22bとが弹性的に変形するものであるときには、これらの障壁 22a, 22bが体圧力も解放されると、高さ H, hがほぼ元の値にまで復元することも可能になる。換言すると、そのように弾性変形可能な前部障壁 22aや後部障壁 22b は、おむつ 1の着用当初において圧縮された状態で股部に接触していると、おむつ 1 の股部被覆域 6がその股部力も離間したときには、各障壁 22a, 22bの短冊片 41, 4 2の自由端部 41b, 42bが圧縮前の状態にまで復元して股部に接触し続けることが可能で、股部において肌との間に隙間を作ることがない。それゆえ、このおむつ 1における内面 18の上の排泄物は、短冊片 41, 42と肌との間の隙間を通ることによって、実質的には前部障壁 22aや後部障壁 22bを越えて流れる、ということがない。さらにまた、前部障壁 22aや後部障壁 22bでは、短冊片 41, 42が個々に変形可能であり、し力も横並びになつた短冊片 41どうしゃ短冊片 42どうしは互いの変形を拘束することが少ないから、これらの短冊片 41, 42からなる障壁 22a, 22bは、おむつ着用者の股部における隆起した部分にもくぼんだ部分にもよく密着する。

[0021] このように弾性変形可能な前部障壁 22aと後部障壁 22bとを形成する短冊片 41, 4 2は、熱可塑性合成繊維からなり 10〜100gZm²の坪量と、 0. 05〜0. lgZcm³の密度とを有するバルキーな不織布によって作ることが好ましい。不織布の密度は、 3g Zcm²の荷重をカ卩えたときの厚さと、 1cm²当りの重量とに基づいて得られる値である。不織布を作るための熱可塑性合成繊維には捲縮した複合繊維を一例とする捲縮した繊維を使用して、短冊片 41, 42を弾性変形容易なものにすることが好ましい。また、短冊片 41, 42が、後記図 8に示されているようにその長さ方向において起伏を繰り返すひだ 66を有するものである場合にも、前部障壁 22aと後部障壁 22bとは弾性変形容易なものになる。短冊片 41, 42は、親水性の不織布によって作ることもできれば、疎水性不織布によって作ることもできるのである力不織布が親水性のものである場合には、尿や軟便等の排泄物で汚れた肌を短冊片 41, 42がこすると、その排泄物が短冊片 41, 42によって力き取られるように短冊片 41, 42へ移行して、肌がきれ Vヽになると、う効果が得られる。図 1にお、て中心線 M— Mよりも前月同周り被覆域 7寄りに溶着線 43が形成されている障壁 22は、その溶着線 43の位置を中心線 M— M りも後胴周り被覆域 8寄りに変えることも可能である。また、溶着線 43の位置が中心線 M— Mに一致するおむつ 1は、それが梱包される時に中心線 M— Mに沿って折り畳まれていて、着用される時に前後方向 Yへ伸ばされると、短冊片 41, 42が表面シート 2の上方へ高く立ち上がり易ぐ高さ H, hの高い前部障壁 22aと後部障壁 22bとを得ることができる。

[0022] 図 1〜4に例示の障壁 22は、前部障壁 22aと後部障壁 22bと力もなるものであった力この発明は、これら両障壁 22a, 22bのいずれかのみ力もなる障壁 22を有するおむつ 1で実施することも可能である。また、この発明は、図示例のおむつ 1とは異なり、防漏カフ 21を持たないおむつで実施することも可能である。図示例のおむつ 1にぉヽて、表面シート 2には不織布や透液性開孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルム等を使用することができる。裏面シート 3には熱可塑性合成樹脂フィルム、熱可塑性合成樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等を使用することができる。芯材 4には、粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物等の体液吸収性材料からなるブロック、またはこのブロックをティッシュぺーパ等の液拡散性と透液性とに優れたシートで被覆したものを使用することができる。

[0023] 図 5, 6は、この発明の実施態様の一例を示す図 1と同様な図と、その図の VI— VI 線切断面を示す図である。図 5, 6のおむつ 1では、障壁 22が後胴周り被覆域 8に形成されており、溶着線 43は、後胴周り域 8の端縁 11と芯材 4の端縁 61bとの間に形成されていて、横方向 Xへ延びている。障壁 22のうちの前部障壁 22aでは短冊片 41が溶着線 43から芯材 4の端縁 6 lbを越えて中心線 M - Mに向力つて延びて、る。障壁 22のうちの後部障壁 22bでは、短冊片 42が溶着線 43から後胴周り域 8の端縁 11に向かって延びて、る。芯材 4と芯材 4をサンドウイツチして、る表面シート 2と裏面シート 3で形成される体液吸収部 40には、股部被覆域 6と後胴周り被覆域 7とにわたって、ほぼ逆三角形を呈する便溜め用凹部 62が形成されている。凹部 62では、おむつ 1 の内面 18がくぼむように、芯材 4が凹部 62の外側に位置する芯材 4よりも薄く作られている。前部障壁 22aの短冊片 41は、凹部 62の一部分を覆うことによって凹部 62と協働して中心線 M— Mに向力つて開口するポケット 63を形成している。かようなおむつ 1では、軟便がおむつ着用者の背中側へ流れると、凹部 62に流入した後にポケット 63に流入するので、後胴周り域 8の端縁 11力もの軟便の漏れを防止できる。凹部 6 2を含む力うなポケット 63は、図 6の上方力も前部障壁 22aに体圧が作用しても開口を容易に閉じることがな、から、端縁 11に向力う軟便の流れを確実に止めることができる。図 6に示されているように房状を呈する前部障壁 22aと後部障壁 22bとの間に沈んで!/ヽる溶着線 43は、おむつ 1が着用されたときに着用者の肌に触れることがない。後部障壁 22bはこのように作用するものである力おむつ 1において溶着線 43 が肌に触れることを厭わなければ、後部障壁 22bを省いてこの発明を実施することも可能である。また、おむつ 1において凹部 62は不可欠なものではないから、図のおむつ 1を凹部 62のないものに代えてこの発明を実施することも可能である。さらにはまた、図示例の障壁 22を前胴周り被覆域 7に設けてこの発明を実施することも可能である。

[0024] 図 7もまたこの発明の実施態様の一例を示す図 5と同様な図である。このおむつ 1 における障壁 22は、溶着線 43からおむつ 1の前方へ向力つて延びる前部障壁 22a を有している力おむつ 1の後方へ向力つて延びる後部障壁 22bを有しておらず、また、溶着線 43が芯材 4の直上に位置する表面シート 2に対して形成されている。短冊片 41は、図 5における前部障壁 22aの短冊片 41とほぼ同じ形状に作られていて、凹部 62の一部分を覆って、る。

[0025] 図 8は、図 7の VIII— VIII線断面図によって図 7で使用される短冊片 41の側面形状の一例を示している。短冊片 41のそれぞれは、不織布力もなるものである力長さ方向において起伏を繰り返す多数のひだ 66を有する。力かる短冊片 41は、それを形成する不織布が非弹性的なものであっても、ひだ 66の存在によって弾性変形可能なものになると同時に、複数の短冊片 41が集合したときには房状の障壁 22を形成することが容易である。力かるひだ 66を有する短冊片 41は、図 1のおむつで使用することも可能である。

[0026] この発明は、図示例の他に、股部被覆域 6と前胴周り被覆域 7と後胴周り被覆域 8とに障壁 22を有するおむつで実施することも可能である。

産業上の利用可能性

[0027] この発明によれば、体液の前後方向への流れを止めることが可能であって、し力も肌によく密着する障壁を持ったおむつの生産が可能になる。

Claims

請求の範囲

[1] 前後方向と前記前後方向に直交する幅方向とを有する使い捨ておむつであって、 f j己おむつが、

前胴周り被覆域；

股部被覆域；

後胴周り被覆域；

体液吸収性材料カゝらなるブロックの表面の少なくとも一部分が透液性シートで被覆されていて、前記前胴周り被覆域と前記後胴周り被覆域とに向かって延びる体液吸収部；および

前記股部被覆域と前記前胴周り被覆域と前記後胴周り被覆域とのいずれかに、前記幅方向へ延びていて、前記透液性シート上における体液の前記前後方向への流れを阻止可能な障壁を含み、

前記障壁が、互いに直交して延びる幅と長さとを有する複数の不織布製短冊片の房状を呈する集合体であって、複数の前記短冊片は、前記幅を前記幅方向に一致させて横並びとなるとともに前記前後方向にぉ、て互いに重なり合って、て、前記長さ方向の一端部が前記透液性シートに固定され、前記一端部の反対端部が変形自由な状態にあることを特徴とする前記おむつ。

[2] 前記短冊片は、前記一端部が前記前後方向における前記おむつの寸法を二等分して前記幅方向へ延びる中心線よりも前記前胴周り被覆域寄りにおヽて前記透液性シートに固定されている請求項 1記載のおむつ。

[3] 前記障壁は、前記短冊片の前記一端部から前記反対端部へ向かう前記長さ方向が前記股部被覆域力前記後胴周り被覆域へ向力う方向にほぼ一致している第 1障壁と、前記第 1障壁よりも前方にあって前記一端部から前記反対端部へ向かう前記長さ方向が前記股部被覆域力前記前月同周り被覆域へ向力う方向にほぼ一致している第 2障壁とのうちの少なくとも一方である請求項 1または 2記載のおむつ。

[4] 前記不織布が捲縮繊維を含むものである請求項 1〜3のいずれかに記載のおむつ

[5] 前記短冊片には、その長さ方向に起伏の繰り返しを有するひだが形成されている請求項 1〜4のいずれかに記載のおむつ。