JP4662463B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、着用時における外観がすっきりしており、防漏性能に優れた使い捨ておむつに関する。
一般の従来の使い捨ておむつは、着用状態において股下部のだぶつきが大きく、もこもことした外観を呈するものが多い。このようなおむつを着用すると、足を動かしにくく、着用者の動きによっておむつの位置ずれを起こしやすいため、漏れが生じやすい。また、股下部がだぶつくと、おむつの上にさらにズボンなどの上着を着用することが困難となり、なんとか上着を着用できても、その外観は良好とは言い難い。
股下部のたぶつきを解消し、股下部でのフィット性を高めるためには、股下部における吸収体の幅を狭めることが有効であることは知られている。しかし、股下部の幅が狭くなっている吸収体は、実質的に股下部での吸収体の幅が狭いために吸収力が低く、吸収体の存在しない部分では尿などの排泄物を吸収しないため、股下部での漏れが生じやすい。また、上記股下部における漏れを防止するために、股下部の吸収ポリマーの量を多くすることが考えられるが、斯かる構成では、着用直後における外観及びフィット性は良好ではあるが、尿を吸収した後の股下の外観は、多量のポリマーの膨潤により過度に膨らみ(モコモコし)、良好なものとはいえなくなってしまうのが現状である。
そこで、股下部でのフィット性と防漏性との両立を図った技術が種々提案されている。例えば、吸収体を、股下部において巾が狭くなされた第1の吸収体と、この巾が狭くなった部位の両側で第1の吸収体から離れた位置に設けられた一対の第2の吸収体との3つに分割し、第1の吸収体と一対の第2の吸収体とを親水性シートで連結した使い捨ておむつが提案されている(特許文献1参照)。
また、股下部で3つに分割させた吸収体のうち、おむつの幅方向両側に位置する吸収体をそれぞれ起立させるようにしたおむつも提案されている。例えば、吸収体が、股下部において幅が狭くなされた第一吸収体と、この幅が狭くなった部位の両側で第一吸収体から離れた位置に設けられた一対の第二吸収体とを有し、さらに第二吸収体の第一吸収体とは反対側の長手方向両側部に、自由端に弾性体を有する防漏カフが配設されており、この防漏カフと共に第二吸収体が最外層シートより離間して第一吸収体側部に起立する使い捨ておむつが提案されている(特許文献2参照)。
更に、おむつの長手方向に沿って中央部に平坦に位置する第1の吸収体と、該第1の吸収体の両側に該第1の吸収体と少なくとも一部において間隔を設けて配置された第2の吸収体とを備え、該第2の吸収体の上部に弾性体が取り付けられて、該第2の吸収体に起立性向とギャザーとが付与されている使い捨ておむつが提案されている(特許文献3参照)。
特公平7−28892号公報 特開平10−5274号公報 特許第2884355号明細書
特許文献1〜3に開示されているような、股下部で3分割された吸収体を具備するおむつにおいては、着用時に、幅方向両側のサイド吸収体の起立端の位置が不安定となり易く、しかも、幅方向中央部の中央吸収体が、起立したサイド吸収体によって幅方向内方に押圧されて形状が不安定になり易い。そのため、股下部でのフィット性及び防漏性能を確保し難い。
また、特許文献2に開示されているような、起立するサイド吸収体の側部に防漏カフを具備するおむつにおいては、着用状態においてレッグ開口部から防漏カフがはみ出すおそれが少なくない。
従って、本発明の目的は、着用状態において外観がすっきりしており、股下部でのフィット性及び防漏性能に優れ、両側部に設けた防漏カフがレッグ開口部からはみ出し難い使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、表面シートと吸収性コアとを有する吸収性本体を具備する使い捨ておむつであって、前記吸収性コアは、中央吸収体と該中央吸収体の両側方に設けられた一対のサイド吸収体とを具備し、該中央吸収体と一対の該サイド吸収体とはそれぞれ少なくとも股下部において分離しており、前記吸収性コアの両側にサイド吸収体立ち上げ用の弾性部材が長手方向に沿って配され、前記吸収性本体は、股下部における両側部が起立するようになされており、前記吸収性本体の両側には、防漏カフが形成されており、該防漏カフは、該吸収性本体に接合された防漏カフ形成用シート及び該防漏カフ形成用シートの自由端近傍に伸長状態で固定された防漏カフ形成用の弾性部材を備えており、使い捨ておむつの展開状態において前記防漏カフにおける前記サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材よりおむつ幅方向外方の位置に、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材が設けられている使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、特に、両側部に設けた防漏カフに、防漏カフ形成用の弾性部材とは別に、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材を具備しているため、着用状態において股下部がだぶつかず、おむつの外観がすっきりしていて、股下部でのフィット性及び防漏性能に優れており、また、防漏カフがレッグ開口部からはみ出し難い。
以下に、本発明について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の使い捨ておむつ(以下、おむつともいう)1は、いわゆるパンツ型のおむつであり、図1〜図5に示すように、液透過性の表面シート2と液保持性の吸収性コア4とを有する吸収性本体5を具備し、更に、吸収性本体5の非肌当接面側に外装体10を具備する。
このおむつ1は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、その間に位置する股下部Cとに区分される。腹側部A、背側部B及び股下部Cは、展開状態(各部の弾性部材を伸張させ平面状に拡げた状態、図2に示す状態)のおむつ1において、その長手方向(図2の上下方向)の全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
尚、本明細書において、「非肌当接面側」とは、吸収性本体などの各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側(面)である。また、以下、「肌当接面側」という語句を使用することがあるが、これは、各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側に配される側(面)である。
「長手方向」とは、各部材の長辺と平行な方向である。また、以下、「幅方向」という語句を使用することがあるが、これは、該長手方向と直交する方向である。
吸収性本体5は縦長矩形形状をなし、その長手方向を、おむつの長手方向に一致させて、腹側部Aから背側部Bに亘るように、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により前記外装体10の幅方向中央部に接合されている。
外装体10は、腹側部Aに位置する部分の両側縁部と背側部Bに位置する部分の両側縁部とが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されており、これにより一対のサイドシール部が形成されている。また、その接合によって、おむつ1に、ウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されている。
第1実施形態のおむつ1の上述の構成は、従来公知のおむつと同様である。
第1実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、吸収性コア4の長手方向の両側縁部に沿ってその全体に亘って、吸収性本体5の側部(具体的には、後述するサイド吸収体42)立ち上げ用の弾性部材9が一対配されており、これにより、吸収性本体5は、図5に示すように、股下部Cにおける両側部52,52(サイド吸収体42,42)が起立するようになされている。
吸収性本体5の両側には、防漏カフ6,6が形成されている。防漏カフ6は、吸収性本体5に接合された防漏カフ形成用シート60、防漏カフ形成用シート60の自由端近傍に伸長状態で固定された防漏カフ形成用の弾性部材61、及び防漏カフ6の固定端と自由端との間に伸長状態で固定された防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62を備えている。
吸収性コア4は、図1〜図3、特に図3に示すように、全体として、おむつ1の長手方向に沿って略縦長(縦300〜500mm、横80〜170mm)の矩形状の平面視形状をなしており、その全体が、ティッシュペーパーや透水性の不織布からなる透水性の被覆シート(図示せず)で被覆されている。
吸収性コア4は、砂時計型の中央吸収体41と中央吸収体41の両側方に対称的に設けられた一対のサイド吸収体42,42とを具備し、中央吸収体41と一対のサイド吸収体42,42とはそれぞれ少なくとも股下部において分離している。サイド吸収体42の長手方向一方部及び長手方向他方部は、それぞれ、中央吸収体41の長手方向一方部(腹側部)F及び長手方向他方部(背側部)Rで連設している。従って、中央吸収体41と一対のサイド吸収体42,42との間には、それぞれ、刳り貫かれた形状の切離部43,43が形成されている。
尚、長手方向一方部F、長手方向中央部M、長手方向他方部Rは、図3に示す状態の吸収性コア4において、その長手方向の全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
吸収性コア4は、図2に示すように、サイド吸収体42,42が少なくとも股下部Cに配されるように、おむつ1に配される。吸収性コア4は、サイド吸収体42,42が股下部Cに配されると共に、中央吸収体41の長手方向一方部Fが腹側部Aに位置するように配されている。
中央吸収体41は、T字型の上部吸収体411と、上部吸収体411より大きい砂時計型の下部吸収体412とからなり、上部吸収体411は、下部吸収体412の長手方向一方部Fから長手方向中央部Mに亘り(つまり排尿ポイント近傍で)下部吸収体412の肌当接面側に重ね合わされている。一対のサイド吸収体42,42は、下部吸収体412と一体的に形成されている。上部吸収体411と下部吸収体412とがこのように重ね合わされた状態において、下部吸収体412における、上部吸収体411の縁からはみ出した部分の長さd(図3参照)は、好ましくは0〜20mm、更に好ましくは5〜15mmである。
下部吸収体412と上部吸収体411とを排尿ポイント近傍でこのように重ね合わされた状態で配置することにより、おむつ全体の厚みをそれほど増すことがなく、排尿ポイント近傍の吸水ポリマー及びパルプの実質量を高めることができ、吸水ポリマー及びパルプの利用効率を高めることが可能となり、良好な漏れ防止性能を実現することができる。
上部吸収体411のポリマー坪量は、好ましくは80〜230g/m2、更に好ましくは100〜200g/m2であり、パルプ坪量は、好ましくは80〜230g/m2、更に好ましくは100〜200g/m2である。下部吸収体412のポリマー坪量及びパルプ坪量についても、それぞれ上部吸収体411と同様であることが好ましい。
上部吸収体411及び下部吸収体412のポリマー坪量及びパルプ坪量がそれぞれ上記の下限未満では、防漏性能に問題が生じたり、加工性能的に安定した状態で成形できない(均一に配置できない)等のおそれがある。逆に、上部吸収体411及び下部吸収体412のポリマー坪量及びパルプ坪量がそれぞれ上記の上限超では、着用時におけるフィット性に問題が生じたり、排尿後の股下において過度に吸収体が膨潤しモコモコしたり、着用者に違和感を与える等のおそれがある。
上部吸収体411及び下部吸収体412の何れにおいても、ポリマーとパルプの重量比率は、パルプとポリマーの混合状態を考慮すると、4:6〜6:4であることが好ましい。また、液吸収後の股下部の外観(ポリマーの膨潤によるモコモコ感の防止)を考慮すると、上部吸収体411のポリマー坪量と下部吸収体412のポリマー坪量との合計値は、160〜400g/m2であることが好ましい。
中央吸収体41(下部吸収体412)の長手方向中央部Mの幅W1(図3参照)は、好ましくは30〜80mm、更に好ましくは40〜70mmである。中央吸収体41の長手方向中央部Mは、股下部Cに配される領域であり、長手方向中央部Mの幅W1が30mm未満では、特に股下部において漏れが生じやすくなったり、中央吸収体41の製造時における加工性が悪くなる等のおそれがあり、幅W1が80mm超では、着用時における外観の悪化、股下部でのフィット性の低下等のおそれがある。
また、下部吸収体412及び一対のサイド吸収体42,42を具備する吸収性コア4の幅W2(図3参照)は、着用時における外観(すっきり感)及び股下部におけるフィット性の観点から、好ましくは80〜170mm、更に好ましくは90〜160mmである。
サイド吸収体42は、その長さ(長手方向の長さ)L1(図3参照)が、好ましくは100〜270mm、更に好ましくは120〜250mmであり、その幅W3(図3参照)が、好ましくは10〜50mm、更に好ましくは15〜45mmである。
また、前記幅W1、W2及びW3は、中央吸収体41の長手方向の長さを2等分する幅方向の中心線上を測定した値である。
切離部43は、図3(a)に示すように、吸収性コア4の長手方向に延びる弓形形状を有している。切離部43の長さは、サイド吸収体42の長さL1と一致している。切離部43の幅W4(図3参照)は、好ましくは5〜30mm、更に好ましくは5〜25mmである。
詳述すると、切離部43の外側縁部43bの形状は、サイド吸収体42の直線状の内側縁部に沿って延びる直線状となっており、切離部43の内側縁部43aの形状は、中央吸収体41の湾曲線状の外側縁部に沿って延びる湾曲線状となっている。この湾曲線状は、巨視的にみて、着用者の鼠径部の湾曲形状と同じであることが好ましい。
ここでいう「直線状」は、幾何学上の直線状に制限されず、巨視的にみて直線状であれば、例えば、若干湾曲した形状や若干いびつな形状も含まれる。また、「湾曲線状」は、一方向のみに湾曲し且つ直線部分が全くない形状に制限されず、巨視的にみて湾曲線状であれば、例えば、一部が反対側に湾曲している形状や直線状の部分を含む形状も含まれる。本実施形態においては、切離部43の内側縁部43aの長手方向中央部は、直線状となっている。
第1実施形態のおむつ1においては、図4及び図5に示すように、表面シート2が、吸収性コア4の肌当接面4a側の全域、吸収性コア4の幅方向両側縁部4b,4bの全域及び吸収性コア4の非肌当接面4c側のおむつ幅方向両側部近傍を被覆している。第1実施形態においては、表面シート2の両側端部21,21は、それぞれ更に中央吸収体41の非肌当接面側の一部も被覆している。
また、第1実施形態のおむつ1においては、図4及び図5に示すように、吸収性本体5は、吸収性コア4の非肌当接面4c側の全域を被覆する液不透過性の裏面シート3を有し、裏面シート3は、吸収性コア4と、吸収性コア4の非肌当接面4c側のおむつ幅方向両側部近傍を被覆する表面シート2との間に挟持固定されている。
なお、ここでいう「全域」とは、「ほぼ全域」を含む概念である。具体的には、吸収性コア4の非肌当接面4c側のうち幅方向に90%以上かつ長手方向(長さ方向)に90%以上の領域が裏面シート3により被覆されていれば、吸収性コア4の非肌当接面4c側の「全域」が被覆されているものとする。また、裏面シート3の幅及び/又は長さが吸収性コア4の幅(図3におけるW2)及び/又は長さよりも大きい場合には、裏面シート3の幅は、吸収性コア4の幅の110%以下であることが好ましく、同様に、裏面シート3の長さは、吸収性コア4の長さの110%以上であることが好ましい。
また、吸収性コア4が透水性の被覆シートで被覆されて構成されている場合には、吸収性コア4の幅及び長さとは、それぞれ被覆シートを含めた吸収性コア4全体の幅及び長さをいう。
表面シート2は、その両側端部21,21において、裏面シート3及び防漏カフ形成用
シート60にヒートシール等の接合手段により接合固定されて、接合固定部(以下「本体接合固定部」ともいう)67,67を形成している。
本体接合固定部67は、図5に示すように、サイド吸収体42の幅方向における最内側点P(サイド吸収体42において最も幅方向内方に位置する部分)よりおむつ幅方向内方にある。そして、本体接合固定部67よりおむつ幅方向外方に、吸収性本体5の側部(サイド吸収体42)立ち上げ用の弾性部材9が伸張状態で配されている。尚、「本体接合固定部67の位置」という場合、本体接合固定部67の幅方向外方端の位置を意味する。
本体接合固定部67は、ヒートシール、高周波シール、超音波シール、ホットメルト型の接着剤等の公知の接合手段を用いて、防漏カフ形成用シート60と表面シート2の側端部21と裏面シート3とを接合することにより形成されている。尚、第1実施形態のおむつ1においては、本体接合固定部67を連続した直線状に形成しているが、本体接合固定部67の形状は、これに限定されず、所々に間欠部を有する不連続な直線状、あるいは連続又は不連続な曲線状などでもよい。
吸収性コア4の肌当接面4a側を被覆する表面シート2と、吸収性コア4の非肌当接面側4c側を被覆する裏面シート3とは、図5に示すように、股下部において吸収性コア4の切離部43を通して表裏面接合部22で接合されている。尚、切離部43には、前記被覆シート(図示せず)が存しているため、表面シート2及び裏面シート3は、該被覆シートを介して接合されている。
外装体10の肌当接面側に、防漏カフ形成用シート60及び吸収性本体5が順次接合されている。外装体10と防漏カフ形成用シート60とは接合固定部(以下「外装体接合固定部」ともいう)13によって接合されている。外装体接合固定部13は、本体接合固定部67よりおむつ幅方向外方の位置に配されており、外装体接合固定部13の幅方向外方端と本体接合固定部67の幅方向外方端との距離L5(図5参照)は、好ましくは0mm〜50mm、更に好ましくは10mm〜40mmである。
これら各部材の接合には、ホットメルト型接着剤等の接合手段が利用できる。
外装体10は、図2、図4及び図5に示すように、2枚の外装体形成用シート11,12と、これら2枚のシート間に固定された各部の弾性部材とからなる。2枚の外装体形成用シート11,12間には、ウエスト開口部7の周縁部にウエストギャザーを形成するウエスト部弾性部材71,レッグ開口部8の周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ部弾性部材81,及び胴回り部D(ウエスト開口部7の周縁端から下方に20mm離間した位置からレッグ開口部8の上端までの領域)に左右に分割された状態の胴回りギャザーを形成する胴回り弾性部材91が、それぞれ伸張状態で、ホットメルト型接着剤等の接合手段により接合固定されている。
外装体形成用シート11,12は、何れも通気性の不織布から構成されている。これら2枚のシートのうち、非肌当接面側に位置するシート11は、その長手方向において、肌当接面側に位置するシート12の前後端縁(長手方向の両端縁)よりそれぞれ延出した延出部を有し、これらの延出部はそれぞれ、外装体10のシート12上に吸収性本体5が配置された後、吸収性本体5の前後端(長手方向の両端)を覆うように吸収性本体5側に折り返されて接着されている。
防漏カフ6は、図2、図4及び図5に示すように、吸収性本体5の長手方向の両側それぞれに、おむつ長手方向へ延びるように形成されており、防漏カフ形成用シート60、複数本の防漏カフ形成用の弾性部材61及び1本の防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62を備えている。
第1実施形態のおむつ1においては、防漏カフ形成用シート60として、所定幅の帯状の撥水性シート1枚を、その長手方向に沿う折り曲げ線で二つ折りして、相対向する層間をホットメルト型接着剤又は部分的な熱シール若しくは超音波シール等で接合した2層構造のシートを用いている。
複数本の防漏カフ形成用の弾性部材61及び1本の防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62は、この2層構造シートの層間に伸張状態で固定されている。
防漏カフ形成用シート60は、図4に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおいて、より具体的には、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、吸収性本体5を、肌当接面側から非肌当接面側に亘って覆っており、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、吸収性本体5の肌当接面側にヒートシール、高周波シール、超音波シール、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。
防漏カフ6は、図5に示すように、少なくとも股下部Cにおいて起立可能である。防漏カフ6の自由端(防漏カフ形成用シート60の折り返し端)近傍には、複数本の防漏カフ形成用の弾性部材61が、吸収性本体5の幅方向に並べた状態で、防漏カフ形成用シート60(防漏カフ6)の長手方向全体に亘って固定されている。斯かる構成により、起立した防漏カフ6の先端部分が着用者の肌に面接触するようになり、その結果、おむつの体への密着性が高まって防漏性能が向上すると共に、おむつを肌にやさしく接触させることが可能となる。
防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62は、防漏カフ6における防漏カフ形成用の弾性部材61と本体接合固定部67との間に、防漏カフ形成用シート60(防漏カフ6)の長手方向全体に亘って配されている。また、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62は、おむつ1の展開状態において防漏カフ6におけるサイド吸収体立ち上げ用の弾性部材9よりおむつ幅方向外方の位置に設けられている。
後述する第1実施形態のおむつ1の効果を得る上で、おむつ1の展開状態における、本体接合固定部67、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62、サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材9及び防漏カフ形成用の弾性部材61の位置関係を以下のように設定することが好ましい。
即ち、本体接合固定部67の幅方向外方端と防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62(の中心)との距離L2(図4参照)は、好ましくは30mm〜70mm、更に好ましくは35mm〜60mmである。尚、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62が複数本設けられた形態の場合は、本体接合固定部67から最も近傍に配置された該弾性部材62を基準とする。
また、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62と防漏カフ形成用の弾性部材61との距離L4(図4参照)は、好ましくは20mm〜50mm、更に好ましくは20mm〜40mmである。尚、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62が複数本設けられた形態の場合は、本体接合固定部67から最も近傍に配置された該弾性部材62を基準とし、第1実施形態のように防漏カフ形成用の弾性部材61が複数本設けられた形態の場合は、最外方に配置された該弾性部材61を基準とする。
また、着用者の足回りにおけるゴム跡付き防止の観点から、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62の本数は少ない方がよく、1本または2本が好ましい。
第1実施形態のおむつ1の各部を構成する材料としては、当該技術分野において通常用いられているものを特に制限無く用いることができる。
例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルムを用いることができる。裏面シート3としては、液不透過性の材料や撥水性の材料を用いること
ができる。液不透過性の材料としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート材等を用いることができ、撥水性の材料としては、撥水性不織布等を用いることができる。撥水性不織布としては、防漏カフ形成用シート60として後述する不織布を用いることができる。
吸水性コア4としては、パルプ繊維、連続繊維(トウ)等からなる繊維集合体、又は繊維集合体と吸水性ポリマーとからなるもの(吸水性ポリマーと繊維材料との混合積繊物)等を用いることができる。吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。吸収性コア4を構成する繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を用いることできる。吸水性ポリマー及び繊維は、それぞれ一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
防漏カフ形成用シート60としては、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド等からなる多層構造の複合不織布、スパンボンド不織布、ヒートボンド不織布、エアスルー不織布等を用いることができ、柔軟性、耐水性などの点から、スパンボンドとメルトブローンとからなる多層構造の不織布が好ましく、坪量は12g/m2程度が好ましい。
防漏カフ形成用シート60は、JIS L1092(1998年度)繊維製品の防水性試験方法における、耐水度試験(低水圧法)に準じて測定した耐水圧が好ましくは3cm以上であり、より好ましくは5cm以上である。耐水圧の測定の際には、水を入れた水準装置を10±0.5cm/minの速度で上昇させ、試験片の裏側に3カ所から水が出たことを目視にて観察し、その時点の水位を測定する。尚、試験片の取り付けが完了したら遅滞なく測定する。
防漏カフ形成用の弾性部材61及び防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62の形態としては、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)等が好ましく、特に糸状のものが好ましい。該弾性部材61,62の素材としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等を挙げることができる。また、前記弾性部材9,71,81,91の形態としては、糸状のもの及び所定幅の帯状のもの、更には薄膜状のもの等を用いることもできる。それらの素材としては、前記弾性部材61,62の素材として記載したものを用いることができる。
第1実施形態のおむつ1によれば、防漏カフ6に、防漏カフ形成用の弾性部材61とは別に、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62が設けられているため、以下の効果が奏される。即ち、仮に防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62がないとすると、図6(a)に示すように〔図6(a)に示すおむつは、第1実施形態のおむつ1から防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62を省略した比較参考形態を示す〕、防漏カフ6によってサイド吸収体42を着用者の足回り側に引っ張る力が弱く、サイド吸収体42の起立端(幅方向内方の端部)の位置が安定しない。また、中央吸収体41を引っ張る力も弱く、中央吸収体41が幅方向内方に圧縮されて、中央吸収体41の形状も安定しない。そのため、股下部でのフィット性及び防漏性能が確保され難い。
一方、第1実施形態のおむつ1によれば、図6(b)に示すように、防漏カフ6に防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62が設けられているため、該弾性部材62による収縮力によって、防漏カフ6における、防漏カフ形成用の弾性部材61の存する自由端と、外装体接
合固定部13との間の領域が着用者の足回り側に引っ張られる。そのため、防漏カフ形成用シート60に接合された表面シート2を介して、サイド吸収体42の特に起立端側が着用者の足回り側に引っ張られ、足回りに沿い易くなる。更に、サイド吸収体42が足回り側に引っ張られることで、中央吸収体41も幅方向外方に引っ張られ、中央吸収体41の形状が安定する。その結果、股下部のすっきり感が向上し、防漏性能も向上する。
また、第1実施形態のおむつ1によれば、外装体接合固定部13が、本体接合固定部67よりおむつ幅方向外方の位置に配されているため、レッグ開口部8に配された弾性部材81の収縮力によって、外装体10が幅方向外方に引っ張られると、外装体接合固定部13、防漏カフ形成用シート60及び本体接合固定部67を介して吸収性コア4(サイド吸収体42、中央吸収体41)も幅方向外方に効率的に引っ張られる。その結果、股下部のすっきり感や防漏性能が更に向上する。
更に、防漏カフ6に防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62が設けられている。これにより、該弾性部材62が収縮するので、着用状態において、防漏カフ6がレッグ開口部8からはみ出しにくくなる。
しかも、吸収性コア4の肌当接面4a側を被覆する表面シート2と吸収性コア4の非肌当接面側4c側を被覆する裏面シート3とが吸収性コア4の切離部43を通して表裏面接合部22で接合されているため、サイド吸収体42が起立しても、中央吸収体41が表面シート2からずり下がり難い。
また、吸収性コア4におけるサイド吸収体42の長手方向一方部及び長手方向他方部が、それぞれ中央吸収体41の長手方向一方部(腹側部)F及び長手方向他方部(背側部)Rで連設しているため、特に、着用者が座った状態における尿や軟便の漏れ防止効果が高い。即ち、着用者が座った状態において、図7に示すように、起立したサイド吸収体42が中央吸収体41に被さるように移動して中央吸収体41を着用者前方及び後方に押し出す。その結果、着用者の前後排泄部を包囲するように、座った状態でも潰れることのない膨出空間が形成されるため、座った状態で排泄された尿や軟便が該膨出空間によって保持され、尿や軟便の漏れ防止効果が高い。
更に、特徴的な形態を有する吸収性コア4を用いているので、着用状態で股下部がだぶつかず、おむつの外観がすっきりしていて、股下部でのフィット性及び防漏性能に優れている。また、中央吸収体41とサイド吸収体42との間に切離部43が存在するので、サイド吸収体42のパルプ及びポリマーの坪量が大きい場合でも良好な起立性を達成することができる。また、吸収性コア4は、中央吸収体41とサイド吸収体42,42とが連接されているため、おむつ1の製造時における取扱いが容易であり、おむつ1における所定の配置箇所に高精度で安定的に配置することができるため、優れた特性を有するおむつ1を効率よく安定的に製造することができる。
切離部43における内側縁部43aが幅方向内方に向けて湾曲した弓形形状を有しているため、着用時に、吸収性コア4が着用者の鼠径部により幅方向内方に向けて押圧され、サイド吸収体42が股下部Cにおける中央吸収体41の外側縁部に沿って立ち上がると、内側縁部43aが着用者の足回りに沿いやすくなる。そのため、着用者は着用時において違和感を感じることがなく、且つ漏れに対する防止性能に優れたものとなる。
また、中央吸収体41の長手方向一方部Fが腹側部Aに位置するように配されていると共に、吸収性コア4が、上部吸収体411と下部吸収体412とから形成されており、吸収性コア4の吸収容量を前(腹)側に偏在させてあるので、特に、前側からの漏れに対する防止性能に優れており、例えば、幼児用おむつ用途においては、うつ伏せ状態の幼児が使用する際でも、前側からの漏れを防止させることができる。
また、本体接合固定部67がサイド吸収体42の最内側点Pよりおむつ幅方向内方にあり、本体接合固定部67よりおむつ幅方向外方に、吸収性本体5の側部(サイド吸収体42)立ち上げ用の弾性部材9が配されているので、吸収性本体5の両側部52,52及び防漏カフ6,6が、図5に示すように、股下部Cにおいて着用者の肌に向かって大きく起立するようになり、その結果、おむつの防漏性能が向上する。即ち、このような構成であれば、股下部Cに、前後左右に立ち上がり部を有する吸収性本体5による凹状のポケットが形成されやすく、該ポケット内からの排泄物の漏れ出しが生じにくく、多量の尿が短時間にまとまって排泄されたり、吸収されにくい水状便や軟便等が排泄された場合等においても、該ポケットから排泄物が漏れ出し難い。
更に、該ポケットから排泄物が漏れ出した場合であっても、吸収性本体5の両側に防漏カフ6が存在し、吸収性本体5の立ち上がった側部52と、防漏カフ形成用シート60との間に排泄物の保持性に優れたポケットQ(図5参照)が形成されるため、その排泄物が、外装体10の側縁部を超えて漏れ出すことを防止することができる。
また、防漏カフ6が着用者の肌に面接触し、吸収性本体5の起立した側部52が着用者の肌に直接接触しにくくなっているため、着用時に違和感を感じにくくなっている。
以下に、本発明の第2〜第4実施形態について説明する。尚、以下の各実施形態において説明を省略した箇所については、上述した第1実施形態の説明が適用される。
図8は、本発明の第2実施形態における図5相当図である。この第2実施形態は、裏面シート3の配設部位と、その裏面シート3と防漏カフ形成用シート60との接合手段としてのホットメルト型接着剤等の塗布パターンが異なっている点以外は、上述した第1実施形態と同様に構成されている。即ち、第2実施形態では、外装体10の肌当接面側に、液不透過性の裏面シート3が接合され、裏面シート3の肌当接面側に、防漏カフ形成用シート60及び吸収性本体5が順次接合されている。裏面シート3は、吸収性本体5とほぼ同寸法の縦長矩形形状をなし、吸収性本体5と同位置(外装体10の幅方向の中央部)に、その長手方向を、おむつ長手方向に一致させて配されている。
前記裏面シート3は、前記吸収性本体5の非肌当接面側の全域を被覆するように前記防漏カフ形成用シート60の非肌当接面側に接合固定されている。
なお、ここでいう「全域」とは、「ほぼ全域」を含む概念である。具体的には、吸収性本体5の非肌当接面側のうち幅方向に90%以上かつ長手方向(長さ方向)に90%以上の領域が裏面シート3により被覆されていれば、吸収性本体5の非肌当接面側の「全域」が被覆されているものとする。また、裏面シート3の幅及び/又は長さが吸収性本体5の幅及び/又は長さよりも大きい場合には、裏面シート3の幅は、吸収性本体5の幅の110%以下であることが好ましく、同様に、裏面シート3の長さは、吸収性本体5の長さの110%以上であることが好ましい。
また、吸収性コア4が透水性の被覆シートで被覆されて構成されている場合には、吸収性本体5の幅及び長さとは、それぞれ被覆シートを含めた吸収性本体5全体の幅及び長さをいう。
外装体10と裏面シート3との外装体接合固定部13は、防漏カフ形成用シート60と吸収性本体5との本体接合固定部67よりおむつ幅方向外方の位置に配されている。
裏面シート3と防漏カフ形成用シート60との接合固定は、外装体接合固定部13の幅方向より大きな幅の裏面シート接合部14によってなされている。このように接合されていると、防漏カフ6の液不透過性(防漏性)が向上する。尚、吸収性本体5よりも幅広の裏面シート3を設けることができ、その場合には、吸収性本体5よりも幅広の裏面シート接合部14を設けることもできる。
また、第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、表面シート2は、吸収性コア4の肌当接面4a側の全域、吸収性コア4の幅方向両側縁部4bの全域及び吸収性コア4の非肌当接面4c側の幅方向両側部近傍を被覆し、表面シート2の両側端部21,21において防漏カフ形成用シート60に接合固定されている。
第2実施形態のおむつ1においては、サイド吸収体42の非肌当接面側が液透過性の表面シート2で覆われているため、サイド吸収体42の非肌当接面側からの液の吸収が可能であり、防漏性能に特に優れている。また、裏面シート3に各種模様や製造業者のブランドマークなどの印刷模様が施してある場合には、裏面シート3が外装体10に隣接して配置されているので、印刷模様の外部からの視認性が高まるというメリットもある。
図9〜図11は、異なる形態の吸収性コアの平面図である。
図9に示す吸収性コア4は、サイド吸収体42が中央吸収体41と連設しておらず、切離部43の長手方向両端部が開放している。それ以外は、第1実施形態における吸収性コア4と同様に構成されている。
図10に示す吸収性コア4は、サイド吸収体42が中央吸収体41の長手方向一方部で連接されているが、長手方向他方部で連設されておらず、切離部43の長手方向他端部が開放している。それ以外は、第1実施形態における吸収性コア4と同様に構成されている。
本発明の使い捨ておむつは、吸収性コアとして、図9に示す吸収性コア4又は図10に示す吸収性コア4を採用して構成することもできる。
図11に示す吸収性コア4は、その中央吸収体41が、下部吸収体412(一対のサイド吸収体42が一体的に設けられている中央吸収体)のみから形成されている。それ点以外は、第1実施形態における吸収性コア4と同様に構成されている。
図12は、本発明の第3実施形態における図5相当図であり、図13は、本発明の第4実施形態における図5相当図である。第3実施形態は、図11に示す吸収性コア4を用いている点以外は、上述した第1実施形態と同様に構成されている。また、第4実施形態は、図11に示す吸収性コア4を用いている点以外は、上述した第2実施形態と同様に構成されている。
以上、本発明の第1〜第4実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、第1実施形態のおむつ1においては、サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材9は、吸収性コア4の長手方向全体に亘って配されており、防漏カフ形成用の弾性部材61及び防漏カフ引き寄せ用の弾性部材62は、防漏カフ形成用シート60の長手方向全体に亘って配されているが、これらの弾性部材9、61及び62は、所望の効果が得られる範囲で、必ずしも吸収性コア4又は防漏カフ形成用シート60の長手方向全体に亘って形成されていなくともよい。また、前記弾性部材9、61及び62の本数は、1本又は2本以上とすることができる。
第1実施形態においては、中央吸収体41は、それぞれ独立した部材である上部吸収体411及び下部吸収体412から形成され、上部吸収体411と下部吸収体412とは分離可能であったが、本発明に係る中央吸収体は、上部吸収体及び下部吸収体が一体化されて(分離不可能に)形成されていてもよい。この場合の中央吸収体の形状は、上部吸収体411及び下部吸収体412をそれぞれ変形させずに上述したように重ね合わせてなる形状とすることが好ましく、また、中央吸収体の各部の大きさは、上述の説明の通りとすることが好ましい。尚、中央吸収体の坪量については、上述した上部吸収体411の坪量と下部吸収体412の坪量との合計値が好ましい。
また、第1実施形態においては、吸収性コア4は、中央吸収体41の長手方向一方部Fが腹側部Aに位置するように配されていたが、本発明においては、これとは逆に、中央吸収体の長手方向他方部Rが腹側部に位置するように配してもよい。
また、第1実施形態においては、サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材9を吸収性コア4の両側部の全体に配したが、該弾性部材9の配設位置は、吸収性コア4の両側でサイド吸収体42を立ち上げ可能な位置であれば特に限定されず、例えば、吸収性コア4とその肌当接面側に位置する表面シート2との間、あるいは吸収性コア4全体を被覆する前記被覆シート(図示せず)の内部等に配することもできる。ただし、吸収性本体5の両側部52,52を、股下部Cにおいて着用者の肌に向かって大きく起立させるようにする観点から、前記弾性部材9は、吸収性コア4の両側縁部、あるいはその近傍に配することが好ましい。
また、第1実施形態のおむつは、パンツ型の使い捨ておむつであったが、本発明の使い捨ておむつは、おむつ止着用のファスニングテープが設けられた、いわゆる展開型の使い捨ておむつであってもよい。
本発明の第1実施形態としてのパンツ型おむつの斜視図である。 図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開し、各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態について一部破断して示す平面図である。 図1に示すおむつにおける吸収性コアを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。 図2のIV−IV線断面を模式的に示す横断面図である。 図2のV−V線断面を模式的に示す横断面図である。 (a)は本発明の比較参考形態の着用状態を示す模式的半断面図、(b)は本発明の第1実施形態の着用状態を示す模式的半断面図である。 着用時における本発明の第1実施形態の座った状態を示す模式的斜視図である。 本発明の第2実施形態における図5相当図である。 本発明に係る吸収性コアの他の形態を示す平面図である。 本発明に係る吸収性コアの更に他の形態を示す平面図である。 本発明に係る吸収性コアの更に他の形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。 図11に示す吸収性コアを用いた本発明の第3実施形態のおむつにおける図5相当図である。 図11に示す吸収性コアを用いた本発明の第4実施形態のおむつにおける図5相当図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
41 中央吸収体
411 上部吸収体
412 下部吸収体
42 サイド吸収体
43 切離部
5 吸収性本体
6 防漏カフ
60 防漏カフ形成用シート
61 防漏カフ形成用の弾性部材
62 防漏カフ引き寄せ用の弾性部材
67 (本体)接合固定部
7 ウエスト開口部
8 レッグ開口部
9 サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材
10 外装体
13 (外装体)接合固定部
A 腹側部
B 背側部
C 股下部

Claims (13)

  1. 表面シートと吸収性コアとを有する吸収性本体を具備する使い捨ておむつであって、
    前記吸収性コアは、中央吸収体と該中央吸収体の両側方に設けられた一対のサイド吸収体とを具備し、該中央吸収体と一対の該サイド吸収体とはそれぞれ少なくとも股下部において分離しており、
    前記吸収性コアの両側にサイド吸収体立ち上げ用の弾性部材が長手方向に沿って配され、前記吸収性本体は、股下部における両側部が起立するようになされており、
    前記吸収性本体の両側には、防漏カフが形成されており、該防漏カフは、該吸収性本体に接合された防漏カフ形成用シート及び該防漏カフ形成用シートの自由端近傍に伸長状態で固定された防漏カフ形成用の弾性部材を備えており、
    使い捨ておむつの展開状態において前記防漏カフにおける前記サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材よりおむつ幅方向外方の位置に、防漏カフ引き寄せ用の弾性部材が設けられている使い捨ておむつ。
  2. 前記吸収性本体の非肌当接面側に、少なくともレッグ開口部を形成する外装体を具備し、該外装体の肌当接面側に、前記防漏カフ形成用シート及び該吸収性本体が順次接合されており、
    前記外装体と前記防漏カフ形成用シートとの接合固定部が、該防漏カフ形成用シートと前記吸収性本体との接合固定部よりおむつ幅方向外方の位置に配されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記表面シートは、前記吸収性コアの肌当接面側の全域、該吸収性コアの幅方向両側縁部の全域及び該吸収性コアの非肌当接面側の幅方向両側部近傍を被覆し、該表面シートの両側端部において前記防漏カフ形成用シートに接合固定されている請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収性本体は、前記吸収性コアの非肌当接面側の全域を被覆する液不透過性の裏面シートを有し、該裏面シートは、該吸収性コアと、該吸収性コアの非肌当接面側の幅方向両側部近傍を被覆する前記表面シートとの間に挟持固定されている請求項3記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記裏面シートは、前記吸収性本体の非肌当接面側の全域を被覆するように前記防漏カフ形成用シートに接合固定されている請求項4記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記吸収性本体の非肌当接面側に、少なくともレッグ開口部を形成する外装体を具備し、該外装体の肌当接面側に、液不透過性の裏面シート、前記防漏カフ形成用シート及び該吸収性本体が順次接合されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記裏面シートは、前記吸収性本体の非肌当接面側の全域を被覆するように前記防漏カフ形成用シートの非肌当接面側に接合固定されている請求項6記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記裏面シートと前記防漏カフ形成用シートとは、前記外装体と該裏面シートとの接合固定部の幅方向より大きな幅の裏面シート接合部によって接合されている請求項6又は7に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記外装体と前記裏面シートとの接合固定部が、該防漏カフ形成用シートと前記吸収性本体との接合固定部よりおむつ幅方向外方の位置に配されている請求項6〜8の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記表面シートは、前記吸収性コアの肌当接面側の全域、該吸収性コアの幅方向両側縁部の全域及び該吸収性コアの非肌当接面側の幅方向両側部近傍を被覆し、該表面シートの両側端部において前記防漏カフ形成用シートに接合固定されている請求項6〜9の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記表面シートの側端部と前記防漏カフ形成用シートとの接合固定部は、前記サイド吸収体のおむつ幅方向における最内側点よりおむつ幅方向内方にある請求項1〜10の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記サイド吸収体の長手方向一方部及び長手方向他方部は、それぞれ、前記中央吸収体の長手方向一方部及び長手方向他方部で連接している請求項1〜11の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  13. 一対の前記サイド吸収体立ち上げ用の弾性部材は、前記吸収性コアの長手方向全体に亘って配されており、前記防漏カフ形成用の弾性部材及び前記防漏カフ引き寄せ用の弾性部材は、前記防漏カフ形成用シートの長手方向全体に亘って配されている請求項1〜12の何れかに記載の使い捨ておむつ。

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