WO2007114436A1

WO2007114436A1 - 使い捨てのパンツ型おむつ

Info

Publication number: WO2007114436A1
Application number: PCT/JP2007/057459
Authority: WO
Inventors: Toshifumi Otsubo
Original assignee: Uni-Charm Corporation
Priority date: 2006-04-06
Filing date: 2007-04-03
Publication date: 2007-10-11
Also published as: CN101442967B; MY149106A; MA30399B1; KR20090004932A; US7763002B2; JP2007296314A; EP2011461A4; MX2008012931A; US20070239129A1; CN101442967A; AU2007232810B2; TWI328446B; EP2011461A1; CA2647062A1; KR101162809B1; EG25413A; TW200800120A; AU2007232810A1; EA016218B1; US20100241095A1

Abstract

　便が肌に接触することを防止できる使い捨てのパンツ型おむつの提供。　使い捨てのパンツ型おむつ１がパンツ型の肌被覆部１０の内面とおむつ着用者の肌との間に介在して便で肌が汚れることを防止可能なセパレータ２０を有する。セパレータ２０は、おむつ１の股下域６の底部から前胴周り域７と後胴周り域８とに向かって延びていて股下域６の両側縁部に固定されるシート片によって形成される。そのシート片は、股下域６の幅方向へ延びる前端縁部２１と後端縁部２２とを有する。これら前端縁部２１と後端縁部２２とは、股下域６の幅方向の中央部分において、肌被覆部１０の内面から離間し、かつ互いに分離不能に一体化する。

Description

明細書

使レ、捨てのパンツ型おむつ

技術分野

[0001] この発明は、使い捨てのパンツ型おむつに関し、より詳しくは便が肌に接触することを防止可能な前記パンツ型おむつに関する。

背景技術

[0002] 従来、便が肌に接触してその肌を汚すことがな、ようにする機能を備えた使、捨ておむつは公知である。例えば、特開 2002— 11044号公報 (特許文献 1)に開示のパンッ型おむつは、トップシートの上にスキンコンタクトシートを有し、そのスキンコンタクトシートの股下域には、開口部が形成されていて、その開口部を囲むように弾性部材が伸長状態で取り付けられている。その開口部をおむつ着用者の肛門と一致させておくことによって、便が排泄されると、その便は開口を通ってスキンコンタクトシートの下側へと進み、肌と接触することがない。

特許文献 1：特開 2002— 11044号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 特許文献 1に開示のおむつは、スキンコンタクトシートに形成された開口部と肛門とがー致していなければ、便が肌とスキンコンタクトシートとの間に侵入して、肌を著しく汚すことになりかねないという問題を有している。つまり、このおむつでは、それを着用させるときに、スキンコンタクトシートの開口部を肛門に一致させることが不可欠である。しかし、着用させたおむつにおける開口部と肛門とがー致している力否かは、おむつの外側から確認することができない。また、スキンコンタクトシートには、尿を直接吸収体に吸収させるための切欠部が形成されているのであるが、切欠部を通過した尿が吸収体の表面上で便と混ざり合うことは避け難い。そして、尿と便とが混ざり合つたときには便の流動性が高くなり、便によって肌を汚す可能性が高まる。

[0004] 従来のおむつにおけるこのような問題を鑑みて、この発明が課題とするところの一つは、おむつ着用者の肛門とおむつにおける便収容部との位置合わせが容易となるような新規おむつの提案である。

[0005] また、この発明が課題とするところの他の一つは、尿と便との混合を防止可能な新規おむつの提案である。

[0006] この発明が課題とするところのさらに他の一つは、脚周りからの体液の漏れを防止可能な新規おむつの提案である。

課題を解決するための手段

[0007] 前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、股下域と前記股下域の前方に形成された前胴周り域と前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、前記前胴周り域と前記後胴周り域との側縁部どうしが接合してパンツ型の肌被覆部が形成されており、前記肌被覆部の内面の側には、肌と便との接触を防止可能なセパレータが形成されて!、る使、捨てのパンツ型おむつである。

[0008] かかるパンツ型おむつにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記セパレータは、前記股下域の前後方向中央部から前記前胴周り域と前記後胴周り域とに向力つて広がるとともに前記股下域の幅を二等分する前後方向中心線をまた、で、て前記前後方向中心線の両側にぉ、て前記内面の側に固定されて、るシート片によって形成されている。前記シート片は、前記股下域における前記前胴周り域寄りの部分および前記前胴周り域のいずれかにおいて前記股下域の幅方向へ延びる前端縁部と前記股下域における前記後胴周り域寄りの部分および前記後胴周り域のいずれかにおいて前記股下域の幅方向へ延びる後端縁部とを有し、前記前端縁部と前記後端縁部とが前記幅方向の中央部分において前記内面力離間可能に形成されており、かつ前記前後方向中心線上において互いに分離不能に一体化している。

[0009] この発明の実施態様の一つにおいて、前記股下域が前記パンツ型おむつの前後方向へ延びる両側縁部を有し、前記両側縁部のそれぞれが、脚周り開口を画成するとともに、脚周り弾性部材が伸長状態で取り付けられていて前記脚周り開口の周り方向へ伸長'収縮可能な脚周り弾性域を含み、前記セパレータの前記前端縁部と前記後端縁部とが、前記両側縁部にまで延びていて、前記脚周り弾性域における前記内面に接合している。 [0010] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記股下域が前記パンツ型おむつの前後方向へ延びる両側縁部を有し、前記両側縁部のそれぞれが、脚周り開口を画成するとともに、脚周り弾性部材が伸長状態で取り付けられていて前記脚周り開口の周り方向へ伸長'収縮可能な脚周り弾性域を含み、前記セパレータの前記前端縁部と前記後端縁部とが、前記脚周り弾性域よりも前記前後方向中心線寄りにおいて前記内面に接合している。

[0011] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記セパレータにおける前記前端縁部と前記後端縁部とのそれぞれが前記股下域の前記幅方向にぉ、て伸長 ·収縮可能な前方弾性域と後方弾性域とのそれぞれを含んでヽる。

[0012] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記セパレータは、前記セパレータを前記おむつの前後方向へ二分するように前記股下域の幅方向へ延びる接合線によつて前記股下域の底部内面に接合している。

[0013] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記セパレータを形成している前記シ一ト片が前記股下域において前記前胴周り域寄りに位置する前方シート片と、前記前方シート片とは別体であって前記股下域において前記後胴周り域寄りに位置する後方シート片とによって形成されており、前記前方シート片が前記前端縁部を有し、前記後方シート片が前記後端縁部を有して、る。

[0014] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記前方シート片は前記股下域の底部に前記前端縁部に並行する前方底縁部を有し、前記後方シート片は前記股下域の底部に前記後端縁部に並行する後方底縁部を有し、前記前方底縁部と前記後方底縁部とのそれぞれが前記股下域の幅方向へ延びる接合線によって前記股下域の底部内面に接合している。

[0015] この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記股下域は、前記幅方向の中央部分に粉砕パルプおよび高吸水性ポリマー粒子の少なくとも一方を含む体液吸収部を有し、かつ、前記体液吸収部の両側に不織布およびプラスチックフィルムの少なくとも一方を含んで、て前記体液吸収部よりも曲げ剛性の低、フラップ部を有し、前記脚周り弾性域が前記フラップ部に形成されている。

[0016] この発明の実施態様のさらに他の一つにおいて、前記前胴周り域と前記後胴周り域とが剥離可能かつ再接合可能に接合していて、着用させようとするときには予めパンッ型の形状をとらせるものである。

発明の効果

[0017] この発明に係る使い捨てのパンツ型おむつは、便と肌との接触を防止するためのセパレータを有し、そのセパレータは、両側縁部がおむつの前後方向中心線の両側においておむつの内面に固定されていて、股下域の幅方向へ延びる前端縁部と後端縁部とを有している。これら前端縁部と後端縁部とは，股下域の幅方向の中央部分において、肌被覆部の内面から離間可能に形成されており、かつ、前後方向中心線上において分離不能に一体ィ匕している。このおむつを着用するときに、前後胴周り域を前後方向へ離間させて胴周り開口を広げると、前後方向中心線よりも右側に位置している前端縁部と後端縁部とが前後方向へ離間してこれら両端縁部の間に右脚を挿入することができ、前後方向中心線よりも左側に位置している前端縁部と後端縁部もまた前後方向へ離間してこれら両端縁部の間に左脚を挿入することができる。また、セパレータの前端縁部と肌被覆部の内面との間には開口が形成されて、その開口の内側に尿を排泄することが可能になり、セパレータの後端縁部と肌被覆部との間にも開口が形成されて、その開口の内側に便を排泄することが可能になる。尿と便とは、セパレータと内面との間に進入するので、これら排泄物によって肌を汚すということがない。また、セパレータは、股下域の底部において尿と便との混合を防止する仕切り壁としても作用する。

[0018] 股下域の両側縁部のそれぞれが、伸長'収縮可能な脚周り弾性域を含み、セパレータの前端縁部と後端縁部とが脚周り弾性域における内面に接合している態様のおむつでは、胴周り開口を広げるときに、セパレータの前端縁部と後端縁部とが股下域の両側縁部を前後方向中心線に接近するように引っ張ると同時に、おむつ内面に対して起立させてつて、その両側縁部に防漏堤を形成させることができる。

[0019] セパレータの前端縁部と後端縁部とのそれぞれが股下域の幅方向にぉ、て伸長 · 収縮可能な前方弾性域と後方弾性域とのそれぞれを含む態様のこの発明では、セノルータおむつ着用者の脚周りのうちの内側に弾性的に密着可能になり、脚周りからの体液の漏れを防止することができる。 [0020] セパレータが、股下域の幅方向へ延びる接合線によって、股下域の底部内面に接合している態様のこの発明では、セパレータとおむつ内面との間に進入した尿と便との混合を確実に防止できるようになる。

[0021] この発明におけるその他の実施態様とそれらによって得られる効果とは、以下において説明される。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]パンツ型おむつの部分破断斜視図。

[図 2]パンツ型おむつを分解し、伸展した状態を示す図。

[図 3]図 1の ΠΙ— ΠΙ線断面図。

[図 4]図 3の IV— IV線矢視図。

[図 5]実施態様の一例を示す図 2と同様な図。

[図 6]実施態様の他の一例を示す図 2と同様な図。

[図 7]図 6の実施態様についての図 3と同様な図。

[図 8]連結部材の斜視図。

[図 9]実施態様の他の一例を示す図 2と同様な図。

[図 10]実施態様の他の一例を示す図 7と同様な図。

[図 11]実施態様の他の一例を示す図 1と同様な図。

[図 12]図 11のパンツ型おむつ力得られるおむつの部分破断平面図。

[図 13]体液吸収部の部分破断斜視図。

[図 14]図 13の XIV— XIV線切断面を示す図。

[図 15]図 13の XV— XV線切断面を示す図。

[図 16]図 13の XVI— XVI線切断面を示す図。

符号の説明

[0023] 1 パンツ型おむつ

4 体液吸収部

6 股下域

7 前胴周り域

8 後胴周り域 10 肌被覆部

12 脚周り開口

13 側縁部

14b 脚周り弾性部材

20 セパレータ

20a 前方シート片（前方セパレータ）

20b 後方シート片（後方セパレータ）

21 前端縁部 (前方弾性域）

22 後端縁部 (後方弾性域）

41 前方底縁部

42 後方底縁部

C-C 前後方向中心線

X 幅方向

Y 前後方向

発明を実施するための最良の形態

[0024] 添付の図面を参照してこの発明に係る使い捨てのパンツ型おむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。

[0025] 図 1は、この発明に係るパンツ型おむつ 1が着用状態にあるときの部分破断斜視図である。パンツ型おむつ 1は、透液性の内面シート 2と、不透液性の外面シート 3と、これら両シート 2, 3間に介在する体液吸収性芯材 4とによって形成されたパンツ型の肌被覆部 10を有する。肌被覆部 10は、股下域 6と、股下域 6の前方に形成された前胴周り域 7と、股下域 6の後方に形成された後胴周り域 8とを有し、前後胴周り域 7, 8 の側縁部分 7a, 8aどうしが合掌状に重なり合い、図の上下方向へ間欠的に並ぶ接合域 9において互いに溶着して、胴周り開口 11と一対の脚周り開口 12とが形成されている。胴周り開口 11の周縁部近傍では、内外面シート 2, 3の間にあって胴周り方向へ延びる複数条の胴周り弾性部材 14aが内外面シート 2, 3の少なくとも一方に伸長状態で接合している。また、脚周り開口 12の周縁部 13の近傍では、内外面シート 2, 3の間にあって脚周り方向へ延びる複数条の脚周り弾性部材 14bが内外面シート 2, 3の少なくとも一方に伸長状態で接合して、脚周りに沿う環状の弾性域を形成している。

図 2は、図 1のパンツ型おむつ 1の前後胴周り域 7, 8を接合域 9において剥離し、パンツ型おむつ 1の全体を双頭矢印 Xで示す幅方向と、双頭矢印 Xに直交する双頭矢印 Yで示す前後方向とに展開して得られる展開おむつ laの部分破断平面図であつて、図にはその展開おむつ laの内面が示されている。図 2の肌被覆部 10は、砂時計型を呈しており、図 1における胴周り開口 11の周縁部が前端縁部 7bと後端縁部 8 bとになって現れており、脚周り開口 12の周縁部 13が股下域 6の側縁部 13として現れている。側縁部 13のそれぞれは、展開おむつ laにおける股下域 6の幅を二等分する前後方向中心線 C Cに向力つて湾曲している力前後胴周り域 7, 8の側縁部 7a, 8aのそれぞれは、側縁部 13につながるものではある力中心線 C— Cに平行して前後方向 Yへ延びている。芯材 4もまた砂時計型のものであって、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物 4aをティシュぺーパを一例とする体液の吸収性と拡散性とに優れた被覆シート 4bによって覆うことにより形成されている。展開おむつ la において、肌被覆部 10の内面を形成している内面シート 2の股下域 6には、疎水性のシート材料、より好ましくは疎水性かつ不透液性のシート材料で形成されたセパレータ 20が取り付けられている。セパレータ 20は、股下域 6の両側縁部 13のそれぞれにホットメルト接着剤 24を介して固定されている側縁部 23と、股下域 6のうちの前月同周り域 7寄りの部分で両側縁部 13のそれぞれにまで幅方向 Xへ延びる前端縁部 21 と、股下域 6のうちの後胴周り域 8寄りの部分で両側縁部 13のそれぞれにまで幅方向 Xへ延びる後端縁部 22とを有し、側縁部 23を除くセパレータ 20の大部分は内面シート 2に対して離間可能な非接合状態にある。前端縁部 21と後端縁部 22とは、セパレータ 20を折り返すことによって形成されたスリーブ 21aと 22aとを有する。これらスリーブ 21a, 22aは、それぞれの内側に前方弾性部材 21bと後方弾性部材 22bとが伸長状態で取り付けられていて、側縁部 13どうしの間に延びる前方弾性域と後方弾性域とを形成している。これらの弾性域は脚周り弾性部材 14bが形成する弾性域と側縁部 13において交差している。前端縁部 21と後端縁部 22とはまた、肌被覆部 10の前後方向 Yの寸法を二等分する幅方向中心線 D— Dからの距離 Hrと Hfとがほぼ等しぐこれら両端縁部 21, 22の近傍には前後方向中心線 C— C上に仮想線で示される前方接合域 27と後方接合域 28とを有する。展開おむつ laが中心線 D— Dに沿つて内側に折り重ねられると、前方接合域 27と後方接合域 28とは符合し、互いに接合されること〖こよって接合部 35 (図 3参照）を形成する。内面シート 2と外面シート 3との間に介在する芯材 4は、股下域 6から前後方向 Yへ延びているもので、好ましくは図示の如く前端縁部 21と後端縁部 22とから延出してヽる。カゝように形成されて!ヽるセパレータ 20は、それが離間可能に向かい合う内面シート 2との間に、前端縁部 21から後端縁部 22にまで延びるトンネル状またはポケット状ということのできる排泄物収容部 31を形成している。

[0027] 図 3は、図 1の III— ΠΙ線断面図であって、 III— III線は図 2の前後方向中心線 C— Cと重なり合う位置にある。パンツ型の肌被覆部 10は、前胴周り域 7と後胴周り域 8とが互いに側縁部 7a, 8aにおいて接合している。股下域 6は、 U字状に湾曲するとともに、股下域 6の側縁部 13が脚周り開口 12を画成している。セパレータ 20では、前端縁部 21と後端縁部 22とが前方接合域 27と後方接合域 28とにおいてホットメルト接着剤 32を介してまたは溶着することにより分離不能に接合して、接合部 35を形成している。セパレータ 20と内面シート 2との間に形成された排泄物収容部 31は、前端縁部 21と内面シート 2とによって画成される前部開口 33と、後端縁部 22と内面シート 2とによって画成される後部開口 34とを有する。股下域 6の最下部である底部 6aにおいては、内面シート 2とセパレータ 20とが極めて接近した状態にある力または接触した状態にある。

[0028] 図 4は、図 3の IV— IV線矢視図であって、図 1のおむつ 1を胴周り開口 11の上方から見た図でもある。セパレータ 20の前端縁部 21は、幅方向 Xの寸法が接合部 35によつて二等分されている。その前端縁部 21は、おむつ着用者（図示せず)の右脚に密着可能な右前端縁部 21と左脚に密着可能な左前端縁部 21とを有し、これらの端

R L

縁部 21 , 21力字形を画いている。後端縁部 22も幅方向 Xの寸法が接合部 35に

R L

よって二等分されている。その後端縁部 22は、おむつ着用者の右脚に密着可能な右後端縁部 22と左脚に密着可能な左後端縁部 22とを有し、これらの端縁部 22 ,

R L R

22が V字形を画いている。肌被覆部 10における脚周り開口 12の周縁部 13には、図示の如く右脚用周縁部 13と左脚用周縁部 13とがあり、それぞれの周縁部 13 ,

R L R

13力セパレータ 20の側縁部 23に対して接合していない上方縁部 15aと、側縁部し

23に対して接合している下方縁部 15bとを有しており（図 3を併せて参照）、図では上方縁部 15aと下方縁部 15bとに相当する範囲のそれぞれが双頭矢印 Aと Bとによって示されている。

力ように形成されているパンツ型おむつ 1を着用するときの手順とパンツ型おむつ 1 の挙動とは次のようになる。まず、前後胴周り域 7, 8を前後方向 Yへ離間させて、胴周り開口 11を図 1, 4のように大きく広げると、セパレータ 20における前端縁部 21は右前端縁部 21 と左前端縁部 21とが接合部 35を中央にして V字形を画くように変

R L

形し、同じように後端縁部 22は右後端縁部 22と左後端縁部 22とが V字形を画くよ

R L

うに変形する。これらの変形に伴って、前部開口 33と後部開口 34とが自動的に大きく口を開ける（図 3参照)。また、右前端縁部 21と右後端縁部 22とが大きく離間する

R R

と同時に、左前端縁部 21と左後端縁部 22も大きく離間する。次に、おむつ着用者

しし

(図示せず）は、脚周り開口 12における右脚用周縁部 13のうちの上方縁部 15aとセ

R

パレータ 20における右前端縁部 21とセパレータ 20における右後端縁部 22とが画

R R

成する右脚用開口部 41 へ右脚を進入させる。続けて、その右脚を右脚用周縁部 1

R

3 の上方縁部 15aと下方縁部 15bとが画成する脚周り開口 12へ進入させる。さらに

R

続けて、左脚を左脚用周縁部 13 のうちの上方縁部 15aと左前端縁部 21と左後端

しし

縁部 22とが画成する左脚用開口部 41 へ進入させる。その左脚をさらに左脚用周しし

縁部 13 の上方縁部 15aと下方縁部 15bとが画成する脚周り開口 12へ進入させる。

し

このようにして着用したパンツ型おむつ 1において、それぞれの脚周り開口 12の周縁部 13、即ち右脚用周縁部 13と左脚用周縁部 13とは、開口 12の周り方向へ弾性

R L

的に伸長'収縮可能であり、セパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とは幅方向 X へ弾性的に伸長 ·収縮可能であるから、右脚のつけ根近傍では、上方縁部 15aと右前端縁部 21 と右後端縁部 22とが脚周りに弾性的に密着して、右脚周りにおける体

R R

液の漏れを防ぐ第 1次シール 51を形成する。第 1次シール 51の下方では、下方縁

R R

部 15bと上方縁部 15aとが一体になつて右脚周りにおける体液の漏れを防ぐ第 2次シール 52を形成して、この第 2次シール 52力従来のパンツ型おむつにおける脚周りのシールと同様に作用する。左脚についても同様であって、左脚のつけ根近傍では、上方縁部 15aと左前端縁部 21と左後端縁部 22とが脚周りに弾性的に密着

しし

して、左脚用の第 1次シール 51を形成する。第 1次シール 51の下方では、下方縁

しし

部 15bと上方縁部 15aとが一体になつて左脚周りにおける第 2次シール 52を形成す

し

る。着用したパンツ型おむつ 1を身体に対して十分に引上げることによって、セパレータ 20における前端縁部 21と後端縁部 22とは、接合部 35の近傍が着用者の外性器と肛門との間において股部に接触する。着用後のパンツ型おむつ 1においても、セパレータ 20における前端縁部 21と後端縁部 22とは、表面シート 2から離間していて、前部開口 33と後部開口 34とが依然として大きく開口して、る。

[0030] このような着用状態にあるパンツ型おむつ 1では、セパレータ 20が、おむつ着用者の股部を前方部分と後方部分とに明確に区分していて、その前方部分に形成された前部開口 33にはおむつ着用者の外性器が臨み、後方部分に形成された後部開口 3 4には肛門が臨むから、外性器力もの尿は前部開口 33から確実に排泄物収容部 31 へ進入し、肛門からの便は後部開口 34から確実に排泄物収容部 31へ進入するので、尿と肌との接触及び便と肌との接触を防ぐことができる。収容部 31内の尿と便とは、股下域 6の底部 6aで内面シート 2とセパレータ 20とが接近ないし接触していることによって、混合が妨げられる。したがって、尿と便との混合によって便の流動性が高まると便によって肌を汚し易くなる、という問題も生じない。また、尿や便は、仮に排泄物収容部 31の内部へ向かわずに脚に沿って流れることがあっても、両脚それぞれには第 1次シール 51 , 51と第 2次シール 52 , 52とが形成されているので、簡単には

R L R L

パンツ型おむつ 1から漏れると!、うことがな!/、。

[0031] パンツ型おむつ 1において、内面シート 2には、透液性の不織布ゃ開孔プラスチックフィルム等を使用することができる。外面シート 3には、不透液性のプラスチックフィルムゃ不織布、これらプラスチックフィルムと不織布との積層シート等を使用することができる。芯材 4では、吸液性材料として、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物を使用することができる他に、粉砕パルプを単独で使用したり、粉砕パルプと高吸水性ポリマー繊維との混合物を使用したりすることができる。また被覆シート 4b には、ティッシュぺーパに代えて不織布を使用することができる。セパレータ 20を形成するためのシート材料としては、疎水性または疎水性にして不透液性の不織布やプラスチックフィルムを使用することが好ましい。また、そのシート材料は、弾性部材 2 lb, 22bの弾性的な伸長に追随して弾性的にまたは非弾性的に伸長可能なものであることが好ましい。

[0032] 図 2の展開おむつ laについて付言しておくと、幅方向中心線 D— D力前方接合域 27までの距離 Hfと後方接合域 28までの距離 Hrとが等ヽ。パンツ型おむつ 1が乳幼児用のものである場合の好ましいセパレータ 20では、距離 Hf, Hrが 20〜150 mm、より好ましくは 40〜80mmの範囲にある。加えて、好ましいセパレータ 20における接合部 35の幅方向 Xの寸法は 3〜50mm、より好ましくは 10〜30mmの範囲にある。

[0033] 図 2の展開おむつ laではさらにまた、幅方向 Xにおいて、芯材 4の外側に内外面シート 2, 3によってサイドフラップ 25が形成されている。サイドフラップ 25は幅方向における曲げ剛性が芯材 4のそれよりも低くて変形が容易な部分であって、内外面シート 2, 3と脚周り弾性部材 14bとによって形成される弾性域を含んでいる。それゆえ、展開おむつ laから得られるパンツ型おむつ 1が図 1の状態にあって、股下域 6が前後方向 Yにおいて湾曲していると、サイドフラップ 25は、脚周りの弾性域が収縮することに伴い、幅方向中心線 D— Dの近傍、即ち、股下域 6の底部 6aにおいて、芯材 4の側縁部分を基端としてパンツ型おむつ 1の上方へ向かって起立する傾向を示す。一方、セパレータ 20は側縁部 23が接着剤 24を介して脚周りの弾性域の内面に接合して、るから、図 2におヽては直状に延びて、るセパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とが図 4に示される如く V字形を画くように変形すると、そのサイドフラップ 25が、これら前端縁部 21と後端縁部 22とによって前後方向中心線 C— Cへ接近するようにパンツ型おむつ 1の内側へ引っ張られ、その結果として、サイドフラップ 25は上方に向力つて起立する傾向を強める。このような傾向を有するサイドフラップ 25は、着用者の脚周りに対してパンツ型おむつ 1の下方力もよく密着して、脚周りからの体液の漏れを防止することができる。

[0034] 図 5は、この発明の実施態様の一例を示す図 2と同様な図である。図 5の展開おむつ laでは、図 2の展開おむつ laにおけるセパレータ 20よりも前後方向 Yの寸法が大きいセパレータ 20が使用されている。このセパレータ 20は、前端縁部 21が前胴周り域 7にあって、側縁部 7aと 7aとの間に延びている。また、後端縁部 22が後胴周り域 8 にあって、側縁部 8aと 8aとの間に延びている。力かるセパレータ 20は、その両側縁部 23が、ホットメルト接着剤 24を介して肌被覆部 10における股下域 6の両側縁部 13 と前後胴周り域 7, 8における両側縁部 7a, 8aとに接合している。セパレータ 20はさらに、幅方向中心線 D— Dに沿って股下域 6を横断する部分がホットメルト接着剤 24を介して内面シート 2に接合しており、セパレータ 20と内面シート 2とで形成する排泄物収容部 31が前方収容部 31aと後方収容部 31bとに二分されている。展開おむつ la を幅方向中心線 D— Dに沿って折り重ねて側縁部 7aと 8aとを接合し、セパレータ 20 の前端縁部 21の接合部位 27と後端縁部 22の接合部位 28とが接合部 35 (図 2参照 )を形成した状態のパンツ型おむつ 1では、脚周り弾性部材 14bを含む股下域 6の両側縁部 13が、図 1, 3に示される脚周り開口 12を画成して、図 3における第 2次シール 52 , 52として機能することが可能である。また、前端縁部 21と後端縁部 22とは、

R L

幅方向中心線 D— D力も等しい距離にあるので、肌被覆部 10の側縁部 7aと 8aとが接合すると、その接合した側縁部 7a, 8aから前端縁部 21と後端縁部 22との接合部 3 5へ至る間の右脚用前端縁部 21と右脚用後端縁部 22との間に右脚を進入させる

R R

ことが可能になり、左脚用前端縁部 21と左脚用後端縁部 22との間に左脚を進入さしし

せることが可能になる。右脚用前端縁部 21と右脚用後端縁部 22とは右脚の脚周り

R R

に弾性的に密着し、左脚用前端縁部 21と左脚用後端縁部 22とは左脚の脚周り〖こしし

弾性的に密着して、右脚用および左脚用の第 1次シール 51 , 51として機能する。

R L

ただし、図 5の展開おむつ laから形成されるべき第 1次シール 51 , 51と第 2次シー

R L

ノレ 52 , 52とは、図 4の場合と異なって!/ヽて、互ヽに交差するとヽうこと力なヽ。また

R L

、この展開おむつ laから形成されるパンツ型おむつ 1では、排泄物収容部 31が接着剤 24を介して内面シート 2に接合しているセパレータ 20によって前後に二分されて V、るので、尿と便とが混ざり合うと!、うことがな!/、。

図 6, 7は、この発明の実施態様の一例を示す図 2, 3と同様な図である。ただし、図 6の展開おむつ laにおけるセパレータ 20には、図 2に示された前方弾性部材 21bと後方弾性部材 22bとが使用されていない。またセパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とが、これら端縁部 21, 22とは別体の粘着性連結部材 61によって接合される。図 6のセパレータ 20には、弹性的に伸長 ·収縮可能な不織布やプラスチックフィルム等の弾性シート材料を使用することが好ましヽが、非弾性シート材料を使用することも可能である。弾性シート材料でセパレータ 20が形成される場合には、セパレータ 20にしわが生じ 1 、肌とセパレータ 20のしわとの間力も体液が思わぬ方向へ流れるということがない。連結部材 61は、図 2における接合部位 27, 28を接着剤等で接合して接合部位 35を得ることに代えて使用されるもので、図 7で明らかなように、断面形状が逆 V字形であって、前端縁部 21に接合剤 62を介して接合する前部 63と、後端縁部 22に接合剤 62を介して接合する後部 64と、これら両部 63, 64の間に介在する中間部 65とを有する。

[0036] 図 8は、連結部材 61の斜視図である。連結部材 61は、不織布や織布、紙、プラスチックフィルム等のシート材料を中間部 65において折り重ねることによって形成されていて、前部 63と後部 64との外面には接着剤や粘着剤等の接合剤 62が塗布されている。前部 63と後部 64とは、連結部材 61の幅方向 Xの中央部分 63a, 64aにおいて中間部 65を介してつながっている力幅方向 Xの両側部分 63b, 63c, 64b, 64cでは連結部材 61に形成されたスリット 66, 67によって分離されている。連結部材 61の寸法に格另 IJの規定はない力幅方向 Xにおいて、両佃 J咅分 63b, 63c, 64b, 64cの寸法を大きくすれば、図 6のおむつ laを折り重ねてセパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とを接合するときの作業が容易になる。し力もそのときに、中間部 65の幅方向 Xにおける寸法を徒に大きくすることがなければ、前端縁部 21と後端縁部 22とを連結部材 61を使用して一体化しても、これら両端縁部 21, 22の自由な動きを連結部材 61によって妨げるということがない。連結部材 61はまた、スリット 66, 67の前後方向 Yにおける幅を大きくすることによって、中間部 65における前後方向 Yの寸法を大きくすることができる。換言すると、前後方向 Yにおける中間部 65の寸法を調整することによって、パンツ型おむつ 1におけるセパレータ 20aの前端縁部 21と後端縁部 22との間隔を調整することができる。

[0037] 図 9もまた、この発明の実施態様の一例を示す図 2と同様な図である。図 7の展開おむつ laにおけるセパレータ 20では、幅方向 Xにおける寸法が図 2のそれよりも短く作られている。セパレータ 20の前端縁部 21や後端縁部 22を脚周りの広い範囲にわたって密着させる必要がな、場合には、このように幅方向 Xの寸法が短、セパレータ 20を使用することが可能である。

[0038] 図 10もまた、この発明の実施態様の一例を示す図 7と同様な図である。図 8のセパレータ 20は、前後方向 Yにおいて寸法 Wだけ離間している前方セパレータ 20aと後方セパレータ 20bとに二分されている。前方セパレータ 20aは、前端縁部 21と、股下域 6の底部 6aにおいて前端縁部 21に並行して幅方向 Xへ延びる前方底縁部 41と、両側縁部 23aとを有し、前方底縁部 41と両側縁部 23aとがホットメルト接着剤 24を介して内面シート 2に接合するとともに、内面シート 2と協働して前方収容部 31aを形成している。後方セパレータ 20bは、後端縁部 22と、底部 6aにおいて後端縁部 22に並行して幅方向 Xへ延びる後方底縁部 42と、両側縁部 23bとを有し、後方底縁部 42と両側縁部 23bとがホットメルト接着剤 24を介して内面シート 2に接合している。この展開おむつ laでは、底部 6aにおいて内面シート 2が前後方向 Yへ寸法 Wだけ露出しているので、体液が前方収容部 3 laや後方収容部 3 lbへ流入せずにセパレータ 20 の内面を伝って流れても、その体液を底部 6aにおいて速やかに吸収することができる。

[0039] 図 11は、この発明の実施態様の一例を示す図 1と同様な図である。ただし、図 9のパンツ型おむつ 1では、後胴周り域 8の側縁部 8aにファスナ 46が取り付けられている。ファスナ 46は、側縁部 8aの上下両端部にまで延びていて、前胴周り域 7における外面シート 3に対して剥離可能かつ再接合可能な状態で接合している。このパンツ型おむつ 1を乳幼児には力せるときには、図示の如く予めパンツ形状に整えられているおむつ 1の胴周り開口 11を大きく広げて、図 1のパンツ型おむつ 1の場合と同様の手順に従う。着用後のパンツ型おむつ 1は、前胴周り域 7からファスナ 46を剥離することによって、排泄物の有無を点検したり、排泄物で汚れたおむつを脱がせたりすることが容易になる。

[0040] 図 12は、展開おむつ laについての部分破断平面図である。この展開おむつ laは、図 9のパンツ型おむつ 1のファスナ 46を前身頃 7から剥離し、さらにセパレータ 20における前方接合域 27と後方接合域 28とが形成していた接合部（図 3参照)の接合を外して、股下域 6と前後胴周り域 7, 8とを幅方向 Xと前後方向 Yとへ伸展することによつて得られるものである。展開おむつ laはほぼ砂時計型に形成された肌被覆部 10と、肌被覆部 10の内面に取り付けられた体液吸収部 30とによって形成されている。肌被覆部 10は、股下域 6と、前胴周り域 7と、後胴周り域 8とを有し、後胴周り域 8の両側縁部 8aにはファスナ 46が取り付けられている。肌被覆部 10は、ファスナ 46の他に、内面を形成する第 1シート 41、外面を形成する第 2シート 42、これら第 1,第 2シート 4 1, 42の少なくとも一方に伸長状態で取り付けられた胴周り弾性部材 14aと脚周り弾性部材 14bを含んでいる。体液吸収部 30は、本体部分 47と、防漏堤 48と、セパレータ 20とを含んでいる。本体部分 47はほぼ矩形に形成されており、股下域 6から前月同周り域 7と後胴周り域 8とにまで延びていて、ホットメルト接着剤 49を介して肌被覆部 1 0に接合している。防漏堤 48は、体液吸収部 30の両側において前後方向 Yへ延びるように形成されている。防漏堤 48どうしの間には、セパレータ 20が設けられている。セパレータ 20は、前後方向中心線 C Cと幅方向中心線 D— Dとに関して対称に形成されていて、前後方向中心線 C— C上に前方接合域 27と後方接合域 28とを有する。

図 13, 14, 15, 16は、体液吸収部 30の部分破断斜視図と、その斜視図の XIV— XIV線切断面を示す図と、 XV— XV線切断面を示す図と、 XVI— XVI線切断面を示す図である。体液吸収部 30の両側に形成された一対の防漏堤 48は、不織布、より好ましくは難透液性の不織布、さらに好ましくは不透液性の不織布を Z字型および逆 Z字型に折り畳むことにより形成されていて、前後両端部がホットメルト接着剤 49を介して本体部分 47の内面に固定されている。これら図 14〜16に示されているように、本体部分 47では、体液吸収性の芯材 4が透液性のトップシート 52と不透液性のバックシート 53とによってサンドウイツチされている。トップシート 52とバックシート 53とは、芯材 4の周縁から延出する部分にぉ、て重なり合、接着または溶着によって互いに接合している。 Z字型または逆 Z字型に折り畳まれている防漏堤 48は、底辺 48aと頂辺 48cとこれら両辺 48a, 48cをつなぐ中間辺 48bとを有し、底辺 48aがホットメルト接着剤 56を介してバックシート 53に接合している。図 14においては、中間辺 48bがホットメルト接着剤 56を介してトップシート 52に接合し、頂辺 48cがホットメルト接着剤 5 6を介して中間辺 48bに接合している。図 15においては、防漏堤 48の底辺 48aがバックシート 53に接合していて、中間辺 48bと頂辺 48cとが仮想線の矢印 Pで示される方向へ起立できるように折り畳まれている。図 16においては、トップシート 52の上面にセパレータ 20が重なっており、そのセパレータ 20の側縁部 23が前後方向中心線 C— Cに向力つて折り返され、その折り返された部分 23aがホットメルト接着剤 24を介してトップシート 52に接合している。図 16の防漏堤 48は、底辺 48aがバックシート 53 に接合していて、中間辺 48bと頂辺 48cとが図 15と同様に仮想線の如く起立できるように折り畳まれている。防漏堤 48にはまた、その中間辺 48bに弾性部材 57aがホットメルト接着剤（図示せず)を介して伸長状態で取り付けられており、頂辺 48cの縁に、弾性部材 57bがホットメルト接着剤（図示せず)を介して伸長状態で取り付けられて!/ヽる。セパレータ 20は、側縁部 23の他に、幅方向中心線 D— D上の部分もホットメルト接着剤 24を介してトップシート 52に接合している。セパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とには、弾性部材 21bと 22bとが伸長状態で取り付けられている。セパレータ 20は、トップシート 52と協働して、前部開口 33と後部開口 34とを有する排泄物収容部 31を形成している。

[0042] このように形成されている図 12の展開おむつ laは、体液吸収部 30を内側にして、幅方向中心線 D— Dに沿つて折曲して前胴周り域 7と後胴周り域 8と重ね合わせるとともに、接合域 27と 28とを接合して接合部 35 (図 3参照）を形成し、ファスナ 46の接合部 46a (図 12参照）を前胴周り域 7における側縁部 7aの外面に対して接合した状態で需用者に供給される。前胴周り域 7の外面を形成する第 2シート 42がプラスチックフィルムである場合には、これに接合するファスナ 46の接合部 46aを粘着剤によつて形成することが好ましぐ第 2シート 42がメカ-カルファスナのフック部材の着脱を可能にする不織布等である場合の接合部 46aは、そのフック部材によって形成することが好ましい。

[0043] 図 12の展開おむつ laにおいて前後胴周り域 7, 8を重ね合わせるとともにファスナ 46でこれら両胴周り域 7, 8を連結して得られるパンツ型おむつ 1では、セパレータ 20 もまた幅方向中心線 D— Dに沿って折り重ねられた状態にある。このパンツ型おむつ 1において、前後胴周り域 7, 8を前後方向へ離間させて、胴周り開口 11を図 11の如くに広げると、図 12では幅方向中心線 D— Dに平行して延びて!/ヽたセパレータ 20の前端縁部 21と後端縁部 22とが互いに接合している接合域 27, 28を中央にして V字形を画くように変形する（図 4参照)。その変形に伴って、前端縁部 21とトップシート 5 2とが画成している排泄物収容部 31の前部開口 33が自動的に開き、後端縁部 22とトップシート 52とが画成している排泄物収容部 31の後部開口 34も自動的に開く。さらにはまた、図 16に示されているように、セパレータ 20の側縁部 23が仮想線の矢印 Qで示される方向へ動いて、防漏堤 48の中間辺 48bと頂辺 48cとを下方力も押し上げるようにしてこれら両辺 48b, 48cが仮想線の如く起立することを促進することができる。

産業上の利用可能性

この発明によれば、便によって肌を汚すということのない使い捨てのパンツ型おむつの製造が可能になる。

Claims

請求の範囲

[1] 股下域と前記股下域の前方に形成された前胴周り域と前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、前記前胴周り域と前記後胴周り域との側縁部どうしが接合してパンツ型の肌被覆部が形成されており、前記肌被覆部の内面の側には、肌と便との接触を防止可能なセパレータが形成されて、る使、捨てのパンツ型おむつであつて、

前記セパレータが、前記股下域の前後方向中央部力前記前胴周り域と前記後胴周り域とに向力つて広がるとともに前記股下域の幅を二等分する前後方向中心線をまた、で、て前記前後方向中心線の両側にぉ、て前記内面の側に固定されて、るシート片によって形成されており、前記シート片が、前記股下域における前記前胴周り域寄りの部分および前記前胴周り域のいずれかにおいて前記股下域の幅方向へ延びる前端縁部と前記股下域における前記後胴周り域寄りの部分および前記後胴周り域のいずれかにおいて前記股下域の幅方向へ延びる後端縁部とを有し、前記前端縁部と前記後端縁部とが前記幅方向の中央部分において前記内面力離間可能に形成されており、かつ前記前後方向中心線上において互いに分離不能に一体化して、ることを特徴とする前記パンツ型おむつ。

[2] 前記股下域が前記パンツ型おむつの前後方向へ延びる両側縁部を有し、前記両側縁部のそれぞれが、脚周り開口を画成するとともに、脚周り弾性部材が伸長状態で取り付けられていて前記脚周り開口の周り方向へ伸長'収縮可能な脚周り弾性域を含み、前記セパレータの前記前端縁部と前記後端縁部とが、前記両側縁部にまで延びていて、前記脚周り弾性域における前記内面に接合している請求項 1記載のパンッ型おむつ。

[3] 前記股下域が前記パンツ型おむつの前後方向へ延びる両側縁部を有し、前記両側縁部のそれぞれが、脚周り開口を画成するとともに、脚周り弾性部材が伸長状態で取り付けられていて前記脚周り開口の周り方向へ伸長'収縮可能な脚周り弾性域を含み、前記セパレータの前記前端縁部と前記後端縁部とが、前記脚周り弾性域よりも前記前後方向中心線寄りにおいて前記内面に接合している請求項 1記載のパンッ型おむつ。

[4] 前記セパレータにおける前記前端縁部と前記後端縁部とのそれぞれが前記股下域の前記幅方向にお!ヽて伸長 ·収縮可能な前方弾性域と後方弾性域とのそれぞれを含んでいる請求項 1〜3のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[5] 前記セパレータは、前記セパレータを前記おむつの前後方向へ二分するように前記股下域の幅方向へ延びる接合線によって前記股下域の底部内面に接合している請求項 1〜4のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[6] 前記セパレータを形成している前記シート片が前記股下域において前記前胴周り域寄りに位置する前方シート片と、前記前方シート片とは別体であって前記股下域において前記後胴周り域寄りに位置する後方シート片とによって形成されており、前記前方シート片が前記前端縁部を有し、前記後方シート片が前記後端縁部を有して、る請求項 1〜4のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[7] 前記前方シート片は前記股下域の底部に前記前端縁部に並行する前方底縁部を有し、前記後方シート片は前記股下域の底部に前記後端縁部に並行する後方底縁部を有し、前記前方底縁部と前記後方底縁部とのそれぞれが前記股下域の幅方向へ延びる接合線によって前記股下域の底部内面に接合している請求項 6記載のパンッ型おむつ。

[8] 前記股下域は、前記幅方向の中央部分に粉砕パルプおよび高吸水性ポリマー粒子の少なくとも一方を含む体液吸収部を有し、かつ、前記体液吸収部の両側に不織布およびプラスチックフィルムの少なくとも一方を含んでヽて前記体液吸収部よりも曲げ剛性の低いフラップ部を有し、前記脚周り弾性域が前記フラップ部に形成されている請求項 2〜7のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[9] 前記前胴周り域と前記後胴周り域とが剥離可能かつ再接合可能に接合していて、着用させようとするときには予めパンツ型の形状をとらせるものである請求項 1〜8のいずれかに記載のパンツ型おむつ。