WO2005106684A1

WO2005106684A1 - ブラウジング時の動的画像拡大／縮小表示のための方法、端末装置およびプログラム

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Publication number: WO2005106684A1
Application number: PCT/JP2005/007984
Authority: WO
Inventors: Raiko Funakami; Roman Shtykh; Yohei Abe; Tomihisa Kamada
Original assignee: Access Co., Ltd.
Priority date: 2004-04-30
Filing date: 2005-04-27
Publication date: 2005-11-10
Also published as: EP1752880A1; EP1752880A4; JPWO2005106684A1; JP2011048842A; JP4886064B2; JP4691023B2; EP2487644A2; EP2487644A3; US20070250768A1

Abstract

　第１の表示画面サイズを有する第１の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第１の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第２の端末装置において表示するための方法であって、第２の端末装置の表示手段に表示されているコンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが縮小されているか否か判定し、オブジェクトが縮小されていると判定される場合に該オブジェクトを拡大して表示する表示方法が提供される。

Description

明細書

ブラウジング時の動的画像拡大 Z縮小表示のための方法、端末装置およびプログラム技術分野

[0001] 本発明は、ブラウザにおける情報の表示に関し、更に詳細には、ブラウジング時における画像等のオブジェクトの動的な拡大 Z縮小の機能に関する。

背景技術

[0002] インターネット利用の拡大を背景として、近年、携帯電話や PDA等の携帯型の端末装置でも、インターネット上の Webページ (以下、「ページ」と記す)の閲覧が広く行なわれるようになってきている。しかし、インターネット上のコンテンツは、通常、表示画面が比較的大きい PC (Personal Computer)用に作成されているため、表示画面が比較的小さい携帯型の端末装置で動作するブラウザは、制限された装置環境の下でページの視認性を低下させないよう構成されることを要求される。

[0003] 米国特許第 6, 590, 583B2号公報には、オリジナルの画像の上に拡大画像のフローテイング画像を重ねて表示することにつ、て記載されて、る。このような画像拡大の技術は、ページの表示におけるユーザの視認性の向上に役に立つものの一つである。

発明の開示

[0004] PCと比較して表示画面が小さ、携帯型の端末装置でのページ閲覧にぉ、て、ュ一ザの視認性を向上させるための一つのやり方は、ページが表示画面幅内に納まるように、すなわち、横スクロール動作を行わなくても良いように、画像等のオブジェクトの縮小や、テキストの折り返し処理を行うことである。し力しながら、ブラウザにおいてこのような処理を行った場合、アイコン、イメージマップ等を含むオブジェクトが縮小され見にくくなる場合が生じる。

[0005] 上記のような事態は、ページ内でフォーカスが当てられたオブジェクトについては全て自動的に拡大処理することによって回避することができる。例えば上記端末装置が携帯電話である場合、ユーザが方向キーを操作することによってフォーカスが当てられているオブジェクトが全て拡大表示されることになる。し力しながら、このような画像の自動的な拡大処理は装置の負荷の増大を招くという新たな問題を生じさせる。

[0006] 本発明は以上のような事情に鑑みてなされた。すなわち、本発明は表示画面の比較的小さい端末装置でページを閲覧する場合に、ユーザの視認性を向上させつつ処理負荷の増大をも防ぐことのできる表示方法、端末装置およびプログラムを提供することを目的とする。

[0007] 上記目的を達成するために、本発明の一つの側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さ、表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するための方法であって、第 2の端末装置の表示手段に表示されて、るコンテンツ内のオブジェクトにつヽて該オブジェクトが縮小されて、るか否か判定し、オブジェクトが縮小されて！、ると判定される場合に該オブジェクトを拡大して表示すること、を特徴とする表示方法が提供される。

[0008] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0009] オブジェクトの拡大は、第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれる構成であつても良い。また、オブジェクトの拡大は、ブジエタトの拡大後の幅が表示手段の表示幅と一致するよう実行されても良い。

[0010] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのォブジェタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に拡大が行われるよう制御されても良い。

[0011] 或いは、本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのオブジェクトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて拡大を行なうべきか否かをユーザに選択させるよう構成されて、ても良、。 [0012] また、上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さ、表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するための方法であって、第 2の端末装置の表示手段に表示されているコンテンツ内のオブジェタトについて該オブジェクトが表示手段の表示幅内に納まっていない状態にある力否か判定し、オブジェクトが表示幅内に納まっていないと判定される場合にオブジェクトを縮小して表示すること、を特徴とする表示方法が提供される。

[0013] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0014] オブジェクトの縮小は、第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれても良い。また、オブジェクトの縮小は、ブジエタトの縮小後の幅が表示手段の表示幅と一致するよう実行されても良い。

[0015] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのォブジェタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に縮小が行われるよう制御されても良い。

[0016] 或いは、本制御方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのオブジェクトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて縮小を行なうべきかをユーザに選択させるよう構成されて、ても良、。

[0017] また、上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さ、表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するための方法であって、第 2の端末装置の表示手段に表示されているコンテンツ内のオブジェタトについて該オブジェクトが縮小されている力否力判定し、オブジェクトが縮小されて、ると判定される場合にオブジェクトを拡大して表示することと、第 2の端末装置の表示手段に表示されているコンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが表示手段の表示幅内に納まっていない状態にある力否か判定し、オブジェクトが表示幅内に納まっていないと判定される場合にオブジェクトを縮小して表示することと、を含むことを特徴とする表示方法が提供される。

[0018] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて縮小されているもののみを選択的に拡大表示さること、またはコンテンツ中でフォ一カスの当たって、るオブジェクトであって表示幅内に納まってヽな、もののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0019] オブジェクトの拡大または縮小は、第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれても良い。また、オブジェクトの拡大または縮小は、オブジェクトの拡大後または縮小後の幅が表示手段の表示幅と一致するよう実行されても良い。

[0020] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのォブジェタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に拡大または縮小が行われるように制御されても良ヽ。

[0021] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作によりコンテンツ内の一つのォブジェタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて拡大または縮小を行なうべきか否かをユーザに選択させるよう構成されて、ても良、。

[0022] また、上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さ、表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するための方法であって、

処理対象のデータ力一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての、一以上の動作の一つと対応付けられた画像である力否力判定し、

処理対象のデータが所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが表示手段にぉヽて縮小して表示されてヽる力否か判定し、

所定形式の画像データが表示手段にぉ、て縮小して表示されて、ると判定される場合に、処理対象のデータである所定形式の画像データの構成要素としての画像を拡大して表示すること、を特徴とする表示方法が提供される。

[0023] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっている画像の部分であって縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、拡大表示の対象が所定形式の画像データのみになって、るのでこれらの効果がさらに高まる。

[0024] 構成要素としての画像の拡大は、第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれても良い。また、構成要素としての画像の拡大は、該画像の拡大後の幅が表示手段の表示幅と一致するよう実行されても良い。

[0025] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作により所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について自動的に拡大が行われるように制御されても良い。

[0026] 或いは、本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作により所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について拡大を行なうべきか否かをユーザに選択させるよう構成されて、ても良、。

[0027] コンテンツがマークアップ言語で作成されている場合には、所定形式の画像の URL のホスト名とコンテンツの URLのホスト名が相違する場合には所定形式の画像データの構成要素としての画像の拡大が行なわれな、ように制御されても良、。

[0028] 拡大の処理により拡大された画像はコンテンツに重畳して表示されても良い。コンテンッがマークアップ言語で作成されてヽる場合には、所定形式の画像データはィメージマップであっても良!、。

[0029] また、上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さ、表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するための方法であって、

処理対象のデータが所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが表示手段の表示幅内に納まっていない状態にある力否力判定し、

所定形式の画像データが表示手段において表示手段の表示幅内に納まっていな Vヽ状態にあると判定される場合に、処理対象のデータである所定形式の画像データの構成要素としての画像を縮小して表示すること、を特徴とする表示方法が提供される。

[0030] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっている画像の部分であって表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、縮小表示の対象が所定形式の画像データのみになっているのでこれらの効果がさらに高まる。

[0031] 構成要素としての画像の縮小は、第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれても良い。また、構成要素としての画像の縮小は、該画像の縮小後の幅が表示手段の表示幅と一致するよう実行されても良い。

[0032] 本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作により所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について自動的に縮小が行われるように制御されても良い。

[0033] 或いは、本表示方法は、表示手段に表示されたコンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、操作対象位置がユーザ操作により所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について縮小を行なうべきか否かをユーザに選択させるよう構成されて、ても良、。

[0034] コンテンツが Webページである場合には、所定形式の画像の URLのホスト名とコンテンッの URLのホスト名が相違する場合には所定形式の画像データの構成要素としての画像の縮小が行なわれな、ように制御されても良!、。

[0035] 縮小の処理により縮小された画像はコンテンツに重畳して表示されても良い。コンテンッはマークアップ言語で作成されてヽる場合には、所定形式の画像データはィメージマップであっても良!、。

[0036] また、上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、オブジェクトを含むコンテンッを端末装置にお、て表示手段に表示するための方法であって、所定の条件に従ってオブジェクトを選択的に縮小し、縮小されたオブジェクトを含むコンテンッを表示手段に表示し、表示手段に表示されて、るコンテンツ内のオブジェクトにつ Vヽて該オブジェクトが縮小されて、るか否力判定し、オブジェクトが縮小されて、ると判定される場合にオブジェクトを拡大して表示すること、を特徴とする表示方法が提供される。

[0037] このような構成によれば、ユーザがオブジェクトを選択した場合に縮小されたォブジェクトのみが選択的に拡大表示されるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0038] 所定の条件は、オブジェクトが表示手段の表示幅に納まらない場合に該ォブジェクトを縮小することであっても良い。

[0039] 所定の条件は、オブジェクトが所定の閾値を越えている場合に該オブジェクトを縮小することであっても良い。

[0040] 以上記載した表示方法は、コンピュータにより実行されたとき、請求項 1から請求項

31のいずれかに記載の方法が実行されるように構成された、コンピュータプログラムとして構成することができる。

[0041] 以上記載した表示方法が実行されるように構成された制御手段を有することを特徴とする端末装置を構成することができる。

[0042] 以上記載した表示方法が実行されるように構成された制御手段を有することを特徴とする携帯電話を構成することができる。

[0043] 上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象としてマークアップ言語によって記述されたコンテンッを、第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのブラウザプログラムであって、処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であるか否力判定する機能と、処理対象のデータがィメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、該イメージマップが表示手段にお、て縮小して表示されて、る力否か判定する機能と、イメージマップが表示手段において縮小して表示されていると判定される場合に、処理対象のデータである構成要素としての画像を拡大して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0044] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっているイメージマップの要素としての画像であって縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、拡大表示の対象がイメージマップのみになっているのでこれらの効果がさらに高まる。

[0045] 上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象としてマークアップ言語によって記述されたコンテンッを、第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのブラウザプログラムであって、処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であるか否力判定する機能と、処理対象のデータがィメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、該イメージマップが表示手段にお、て表示手段の表示幅に納まって、な、状態にあるか否力判定する機能と、イメージマップが表示手段の表示幅に納まっていない状態にあると判定される場合に、処理対象のデータである構成要素としての画像を縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0046] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっているイメージマップの要素としての画像であって表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、縮小表示の対象がイメージマップのみになっているのでこれらの効果がさらに高まる。

[0047] 上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、所定の表示幅を有する表示手段と、所定の表示幅よりも大きい第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツについて、（1)コンテンツ内のオブジェクトが表示手段にお、て縮小されて表示されて、る力否か判定し、 (2)オブジェクトが縮小して表示されていると判定される場合にオブジェクトを拡大して表示する、という（1)および (2)の処理を実行するよう構成された制御手段と、を備えることを特徴とする端末装置が提供される。

[0048] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0049] 上記目的を達成するために、本発明の別の側面によれば、所定の表示幅を有する表示手段と、所定の表示幅よりも大きい第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツについて、（1)コンテンツ内のオブジェクトが表示手段の表示幅内に納まって、な、状態で表示されて、るか否力判定し、 (2)ォブジェタトが表示幅内に納まっていないと判定される場合にオブジェクトを縮小して表示する、という（1)および (2)の処理を実行するよう構成された制御手段と、を備えることを特徴とする端末装置が提供される。

[0050] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0051] 本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するためのプログラムであって、第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトについて該ォブジェクトが縮小されて、る力否力判定する機能と、前記オブジェクトが縮小されて、ると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0052] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0053] 本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にあるか否か判定する機能と、前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記オブジェクトを縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0054] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0055] 本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが縮小されて、る力否力判定し、前記オブジェクトが縮小されて、ると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示する機能と、前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にあるか否か判定し、前記ォブジェタトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記オブジェクトを縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0056] このような構成によれば、コンテンツ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであつて縮小されているもののみを選択的に拡大表示させること、またはコンテンツ中でフォーカスの当たって、るオブジェクトであって表示幅内に納まってヽな、もののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0057] 本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するためのプログラムであって、処理対象のデータ力一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての前記一以上の動作の一つと対応付けられた画像であるか否か判定する機能と、前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されて、る力否力判定する機能と、前記所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されて、ると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を拡大して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0058] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっている画像の部分であって縮小されているもののみを選択的に拡大表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、拡大表示の対象が所定形式の画像データのみになって、るのでこれらの効果がさらに高まる。

[0059] 本発明の別の側面によれば、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置にお、て表示するためのプログラムであって、処理対象のデータ力一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての前記一以上の動作の一つと対応付けられた画像であるか否か判定する機能と、前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にある力否力判定する機能と、前記所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にあると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0060] このような構成によれば、コンテンツ中で、フォーカスの当たっている画像の部分であって表示幅内に納まっていないもののみを選択的に縮小表示させることができるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。特に、縮小表示の対象が所定形式の画像データのみになっているのでこれらの効果がさらに高まる。

[0061] 本発明の別の側面によれば、端末装置上でコンテンツを表示するための方法であつて、端末装置の表示画面に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっているか否か判定し、前記オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、該オブジェクト全体を、表示中のコンテンツ上にオーバーラップして表示させること、を特徴とする。

[0062] このような構成によれば、ページ閲覧におけるユーザの視認性が向上される。不必要な処理負荷の増カロも生じな、。

[0063] オブジェクト全体の表示は、オブジェクト全体が表示画面の画面幅にフィットして表示されるよう行なわれても良い。

[0064] 本発明の別の側面によれば、端末装置上でコンテンツを表示するためのブラウザプログラムであって、

、る前記コンテンッ内のオブジェクトについて該オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている力否か判定する機能と、前記オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、該オブジェクト全体を、表示中のコンテンッ上にオーバーラップして表示させる機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0065] このような構成によれば、ページ閲覧におけるユーザの視認性が向上される。不必要な処理負荷の増カロも生じな、。

[0066] 本発明の別の側面によれば、端末装置上でコンテンツを表示するための方法であつて、処理対象のデータが、一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての前記一以上の動作の一つと対応付けられた画像である力否か判定し、前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、前記構成要素としての画像力前記端末装置の表示画面上に部分的に表示されている状態になっている力否力判定し、前記構成要素としての画像が前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、前記構成要素としての画像全体を、表示中のコンテンツ上にオーバーラップして表示させる表示方法が提供される。

[0067] このような構成によれば、ページ閲覧におけるユーザの視認性が向上される。不必要な処理負荷の増カロも生じな、。

[0068] 前記構成要素としての画像全体の表示は、前記構成要素としての画像全体が前記表示画面の画面幅にフィットして表示されるよう行なわれても良い。

[0069] 本発明の別の側面によれば、端末装置上でコンテンツを表示するためのブラウザプログラムであって、処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像である力否か判定する機能と、前記処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、前記構成要素としての画像が、前記端末装置の表示画面上に部分的に表示されている状態になっている力否力判定する機能と、前記構成要素としての画像が前記表示画面上に部分的に表示されている状態になつている場合に、前記構成要素としての画像全体を、表示中のコンテンツ上にォーバーラップして表示させる機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。

[0070] このような構成によれば、ページ閲覧におけるユーザの視認性が向上される。不必要な処理負荷の増カロも生じな、。

[0071] 本発明の別の側面により提供されるマークアップランゲージ文書の表示方法は、マークアップランゲージで記述され且つ表示対象として少なくとも 1つの画像が指定されたマークアップランゲージ文書を解釈した結果を表示装置に表示するための方法であって、前記マークアップランゲージ文書中に指定された画像の数 Nを計数するステツプと、前記表示装置が備えたメモリのうち画像表示のために割り当てられた画像表示用メモリエリアのメモリ容量を前記数 Nで除して 1画像当たりのメモリ使用量を決定するステップと、決定した 1画像当たりのメモリ使用量に相当する表示領域の閾値を決定するステップと、画像が閾値以下になるように必要に応じて縮小して前記画像表示用メモリエリアに展開するステップと、を具備することを特徴とする。

[0072] このようなマークアップランゲージ文書の表示方法によれば、 ML文書の大きさや画像の数やサイズに関わらず、画像表示用メモリエリアに ML文書中に指定されたすベての画像を展開し、表示させることができるので、比較的メモリが小さい端末装置においても閲覧者に作成者が意図した全ての画像を閲覧させることができる。

[0073] また、本発明の別の側面により提供されるマークアップランゲージ文書の表示方法は、マークアップランゲージで記述され且つ表示対象として少なくとも 1つの画像が指定されたマークアップランゲージ文書を解釈した結果を表示装置に表示するための方法であって、前記マークアップランゲージ文書中に指定された画像にっ、て画像タグ中で指定された画像の表示サイズが全画像の表示サイズの総和に占める割合を算出するステップと、算出された割合に基づいて画像表示用メモリエリア上での当該画像に割り当てられる最大単位メモリ使用量を決定するステップと、決定した 1画像当たりのメモリ使用量に相当する表示領域の閾値を決定するステップと、当該画像が閾値以下になるように必要に応じて縮小して前記画像表示用メモリエリアに展開するステップと、を具備することを特徴とする。

[0074] このようなマークアップランゲージ文書の表示方法によれば、 ML文書の大きさや画像の数やサイズに関わらず、画像表示用メモリエリアに ML文書中に指定されたすベての画像を展開し、表示させることができるので、比較的メモリが小さい端末装置においても閲覧者に作成者が意図した全ての画像を閲覧させることができる。 [0075] 画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、予め定められた固定の値であっても良い。また、画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、画像表示以外に必要なメモリエリアを確保したときに残ったメモリエリア力も動的に決定しても良い。

[0076] また、表示装置に表示された画像の中から閲覧者により選択された画像を拡大表示するステップをさらに具備しても良、。

図面の簡単な説明

[0077] [図 1]本発明の第 1実施形態としての端末装置の構成を示すブロック図である。

[図 2]図 1の端末装置の CPUの制御の下で動作する閲覧ソフトウエアであるブラウザの機能ブロック図である。

[図 3]図 2のブラウザの一つの機能として実行される動的拡大処理の動作を表すフロ一チャートである。

[図 4]本発明の第 2実施形態としての、ブラウザの一機能として実行される動的拡大処理の動作を表すフローチャートである。

[図 5]図 4の動的拡大表示処理によりイメージマップが拡大表示される場合の表示画面の例を表す図である。

[図 6]本発明の第 3実施形態としての、ブラウザの一機能として実行される動的拡大- 縮小処理の動作を表すフローチャートである。

[図 7]図 6の動的拡大 ·縮小表示処理によりイメージマップが縮小表示される場合の表示画面の例を表す図である。

[図 8]張り合わせ画像を表すコンテンツの例を示す図である。

[図 9]図 8のコンテンツをディスプレイ上で表示した場合の例である。

[図 10]PCモードにおける PC用コンテンツの表示の状態を説明するための図である。

[図 11]PCモードでの表示において、一部だけが表示画面内に表示された画像が存在している状況を説明する為の図である。

[図 12]本発明の第 4実施形態による動的拡大 ·縮小処理によって、画像全体が表示画面に表示された状態を示す図である。

[図 13]本発明の第 4実施形態による動的拡大 ·縮小処理の動作を表すフローチヤ一トである。 [図 14]図 13の動的拡大 ·縮小処理をイメージマップに適用した場合の動作を表すフローチャートである。

[図 15]本発明の第 5実施形態に係る携帯電話端末の外観図である。

[図 16]本発明の実施の形態 1に係る携帯電話端末の構成を示すブロック図である。

[図 17]本発明の実施の形態 1に係るブラウザの構成を示すブロック図である。

[図 18]本発明の実施の形態 1に係るマークアップランゲージ文書の表示処理を示すフローチャートである。

[図 19]本発明の実施の形態 1に係る画像処理を示すフローチャートである。

[図 20]本発明の実施の形態 5に係る画像の計数の変形例を示す概念図である。発明を実施するための最良の形態

[0078] 第 1実施形態

本発明の第 1実施形態について説明する。図 1は、本発明の第 1実施形態としての端末装置 10の構成を示すブロック図である。また、図 2は、端末装置 10の CPU3の制御の下で動作する閲覧ソフトウェアであるブラウザ 20の機能ブロック図である。端末装置 10は、 PC (Personal Computer)と比較して小さな表示画面を持つものであるものとする。例えば PCを横方向の画素数が 800ドット以上であると仮定した場合、端末装置 10には、表示画面の横方向の画素数力 100〜200ドットの携帯電話、 150 〜640ドットの PDA、 640ドット以下のカーナビゲーシヨン装置などが含まれることになる。

[0079] 図 1に示すように端末装置 10は、全体の制御を司る CPU3、端末装置 10に所定の動作を行わせるための各種のプログラムが格納された ROM5、 RAM7、ネットワークインタフェース 9、ディスプレイドライバ 11、およびユーザインタフェースデバイス I/F 15を備える。これらの各部分がバス 19を介して互いに接続される。さらに、 CPU3には、ディスプレイドライバ 11を介してディスプレイ 13が、ユーザインタフェースデバイス IZF 15を介してユーザインタフェースデバイス 17が接続される。

[0080] ユーザインタフェースデバイス 17は、方向キー、数字キー、確定キー等を含むキー操作部である。 ROM5には、以下で説明するブラウザ 20のプログラムが格納されており、ユーザがユーザインタフェースデバイス 17を用、て所定の操作を行ったときにブラウザ 20が起動する。

[0081] 図 2に示すように、ブラウザ 20は、パーサー 31、ページメーカ 32、およびフォーマツタ 33の各機能ブロック力も構成される。パーサー 31は、ネットワークインタフェース 9 を介して取得される HTML文書 (ページ） 21の論理的な構造を解釈し、その HTML 文書の構造に関するドキュメントツリー 23を生成する。なお、ドキュメントツリー 23は、ドキュメントの表現に関する情報までは含んでいない。次に、ページメーカ 32は、ドキュメントッリ一 23を基に、各 tagで決められた表現形式（block, inline, table, list, item など）の情報を含むレイアウトツリー 25を生成する。レイアウトツリー 25は、 block, inline, tableなどがどのような順番に存在しているかを表している。ただし、レイアウトッリー 25は、まだ、これらの要素が画面の何処にどのような幅と高さで表示される力、文字がどこで折り返されるか等のレイアウトに関する情報までは含んでいない。

[0082] フォーマッタ 33は、レイアウトツリー 25を基に、表示画面幅などの実際の表示画面に関する情報を用いてレイアウトを行う。つまり、レイアウトツリー 25を実際の表示画面に配置していき、文字の折り返しや、画面上の位置、幅、高さを決定する。バーサ一 31、ページメーカ 32、フォーマッタ 33による以上のような処理を経て、 HTML文書 21が端末装置 10の表示画面に表示される。

[0083] フォーマッタ 33は、 PC用に作成されたコンテンツを端末装置 10で見やすくするための機能として、端末装置 10の表示画面の横幅（すなわち、ディスプレイ 13の表示幅）に合わせて、画像等のオブジェクトの縮小、およびテキストの折り返し処理を行う機能 (すなわち、ページを表示画面にフィットさせる機能)を有している。この機能によれば、 PC用に作成されたコンテンツを端末装置 10のディスプレイ 13上で、横スクロールを行なう必要がない状態で表示することができる。その際、画像等のオブジェクトは表示画面幅に納まるよう縮小して表示されることになる。

[0084] フォーマッタ 33によるオブジェクトの縮小処理について、画像を例にあげて説明する。図 2に示すように、フォーマッタ 33は、画像処理部 33aに HTML文書 21中に画像タグで指定された画像ファイルのロケーション及び画像ファイル名などの画像ファィル情報を渡す。画像処理部 33aにおいては、画像取得部 34が画像ファイル情報に基づいて画像ファイル 35を取得する。取得した画像ファイル 35を、画像展開部 36 1S その画像ファイルの種類に合わせて画像デコーダにより RAM7上の一時メモリエリア（図示しない）にビットマップ形式等の画像データに展開する。次いで、展開した画像データを、画像縮小部 37が後述するように閾値 max_image_sizeに納まるように必要に応じて縮小し、画像データ (以下、表示画像データという） 38を出力する。

[0085] なお、ここでは画像展開部 36でー且展開した後に画像縮小部 37が縮小している力画像ファイルを表示サイズが閾値に納まるように展開することで、展開と縮小とを同時に行っても良い。つまり、画像展開部 36が画像縮小部 37の機能を兼ねていても良い。

[0086] 図 3は、上述のブラウザ 20の一つの機能として実行される動的拡大処理の動作を表すフローチャートである。図 3の処理は、ユーザがフォーカス（すなわち、操作対象位置）を移動させる操作に起因して、或いは一定時間間隔で実行される。

[0087] ステップ S31では、フォーカス位置のオブジェクト（アイコン、画像、イメージマップなど）が縮小されたものである力否かが判定される。具体的には、フォーカス位置にあるオブジェクトの表示画面上でのサイズ力そのオブジェクトの本来のサイズと比較して縮小されている力否かが判定される。一例として、オブジェクトの本来のサイズが端末装置 10の表示画面幅よりも大き、場合で上記の「ページを表示画面にフィットさせる機能」によりオブジェクトが縮小されている場合に、このステップ S31において YESと半 IJ定されること〖こなる。

[0088] ここでステップ S 31の判断がどのように行われるかにつ、て更に詳細に説明する。

ブラウザ 20における画像 (オブジェクト）の表示は、イメージファイルの取得、メモリへの展開、画面上へのレンダリングという段階を経てなされる。画像の縮小は、メモリへの展開時、レンダリング時に、或いはその両方の段階でなされる。画像が縮小されて V、る力否かの判定は、レンダリング後の画像とイメージファイルとを直接比較することによって行なうことができる。

[0089] また、通常、ブラウザが画像のメモリ上の位置を示すポインタに、その画像について縮小を行なったか否かのフラグを付加させているので、このフラグを用いることによつても、画像が縮小されているか否かを判定することができる。或いは、ブラウザはぺージ内でオブジェクトに付加された縮小指定の属性情報を知ることができるので、その属性情報によっても画像が縮小されている力否かを判定することができる。

[0090] オブジェクトが縮小されたものであると判定されると（S31： YES)、ステップ S32において、フォーカス位置のオブジェクトの拡大表示処理が行なわれる（S32)。拡大表示処理は、端末装置 10の表示画面幅に基づいて行なわれる。例えば対象の画像の横幅が、表示画面幅に一致するように拡大が行われても良い。また、拡大画像は、表示中のページに重畳して表示されても良、。

[0091] 拡大表示処理 (S32)の後、本処理を終了する。なお、オブジェクトの拡大表示がなされた状態力も次のオブジェクトへのフォーカス移動があった場合に、以前のォブジェタトの拡大表示を消去する処理が図 3の処理に先立って行われるものとする。

[0092] 上記動的拡大処理によれば、ユーザがフォーカスを当てたオブジェクトが縮小され

(つまり見に《なっている場合）には自動的に拡大表示される。すなわち、ユーザが注目して、るオブジェクトが自動的に拡大表示され視認し易、状態になる。ページの閲覧においてユーザは、オブジェクト、特に画像についてはそのものを確認したいと思うことが多いので、本実施形態によればユーザの利便性が向上される。ページ中でフォーカスの当たっているオブジェクトであって縮小されているもののみが選択的に拡大表示されるので、携帯型の端末装置でのページ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0093] 上記第 1実施形態は、ブラウザ 20のフォーマッタ 33は、画像等のオブジェクトの縮小を行う際に、オブジェクトがディスプレイ 13の表示画面幅に納まる力否かを条件としてオブジェクトを選択的に縮小し、ディスプレイ 13に表示されているコンテンツ内のオブジェクトについてオブジェクトが縮小されているか否力判定し、オブジェクトが縮小されて、ると判定された場合にオブジェクトを拡大して表示して、ると言、換えることがでさる。

[0094] このようなオブジェクトを選択的に縮小する条件としては、この他にオブジェクトのサィズが所定の閾値を越えている場合に、フォーマッタ 33は、オブジェクトのサイズが閾値以下になるように縮小することであっても良い。ここで閾値の一例は、ディスプレィ 13にコンテンツを表示したときのオブジェクトの表示領域のサイズである。この場合、フォーマッタ 33は、オブジェクトの表示領域が閾値を超える場合には画像を閾値以下になるように縮小して表示する。また他の例は、コンテンツを表示するための表示用メモリエリア内でオブジェクトが占有するメモリサイズである。フォーマッタ 33は、表示しようとしたオブジェクトを表示用メモリエリアに展開したときのメモリサイズが閾値を越える場合には、閾値以下になるようにオブジェクトを縮小する。

[0095] いずれの場合においても、例えば、ユーザがディスプレイ 13に表示されているコンテンッ内のオブジェクトを選択したときに、選択されたオブジェクトが縮小されて、るか否か判定し、オブジェクトが縮小されてヽると判定された場合にオブジェクトを拡大して表示する。これにより、第 1実施形態と同様に、ユーザがオブジェクトを選択した場合に縮小されたオブジェクトのみが選択的に拡大表示されるので、携帯型の端末装置でのページ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0096] 第 2実施形態

次に本発明の第 2実施形態について説明する。第 2実施形態は、動的拡大処理（図 3)の変形に相当する。本実施形態における端末装置およびブラウザの構成は第 1 実施形態と同等であるため、本実施形態の説明にお、て図 1および図 2で用いた符号を用いる。

[0097] 図 4は、ブラウザ 20の一機能として実行される動的拡大処理の動作を表すフローチヤートである。図 3の場合と同様に図 4の処理は、ユーザがフォーカスを移動させる操作に起因して、或いは一定時間間隔で実行される。

[0098] 図 4の処理では、イメージマップの構成要素としての一つの画像（以下、部分画像と記す）にフォーカスが当てられたときに部分画像が拡大表示される。なお、イメージマップとは、一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された画像であり、構成要素としての各部分画像にハイパーリンク等の動作を割り付けることができるように構成されている。端末装置 10において、ユーザは方向キーを操作してィメージマップ上でフォーカスを移動させ、次に確定キーを操作してイメージマップ上の部分画像に割り当てた所望の動作を起動させることができる。

[0099] ユーザがページの操作画面上でフォーカス位置を移動させると、ステップ S41では、フォーカス位置のあるのがイメージマップの部分画像であり且つイメージマップが縮小されているものである力否かが判定される。なお、上記「ページを表示画面にフイツトさせる機能」によりイメージマップが縮小されている場合、本ステップ S41において縮小表示されているものと判定されることになる。イメージマップであるか否かは、マツプ (MAP)エレメントの有無を基に判定される。

[0100] フォーカス位置にあるのがイメージマップの部分画像であり且つイメージマップが縮小されている場合には（S41： YES)、フォーカス位置の部分画像が拡大表示される ( S42)。部分画像の拡大は、端末装置 10の表示画面幅に基づいて行なわれる。例えば、部分画像の横幅を表示画面幅に一致するように拡大表示させても良い。

[0101] 一方、ステップ S41にお!/、て、イメージマップでな!、または縮小されて、な、と判定されると、本処理を終了する。なお、部分画像の拡大表示がなされた状態からフォーカス移動があった場合に拡大表示を消去する処理が、図 4の処理に先立って行われるちのとする。

[0102] 図 5は、上記動的拡大表示処理によりイメージマップが拡大表示される場合の表示画面の例を表す図である。図 5 (a)は、ページが上記「ページを表示画面にフィットさせる機能」により表示画面上に表示されている状態を表している。表示画面上には縮小表示されたイメージマップの画像 51が含まれている。この状態で、ユーザ操作により画像 51にフォーカスが当てられると、図 5 (b)に示すように画像 51の拡大画像 51a が表示画面上に重畳される。

[0103] 上記動的拡大処理によれば、イメージマップ中のユーザがフォーカスを当てた部分画像が、それが縮小表示されている場合には自動的に拡大表示される。すなわち、ユーザが注目して、る部分画像が自動的に拡大表示され視認し易、状態になる。ィメージマップではその画像中に画像で見ることでしか分力り得な、情報が含められて Vヽな、ことが多、ので、本実施形態によればイメージマップの利用におけるユーザの利便性が特に向上される。イメージマップの部分画像の alt属性等を利用して、フォーカスの当たった部分画像についてそれに関するテキスト情報を表示するようなやり方と比較して、本実施形態の動的拡大表示によればユーザの利便性が向上することが理解できる。

[0104] ページ中で、フォーカスの当たっているイメージマップの部分であって縮小されているもののみが選択的に拡大表示されるので、携帯型の端末装置でのページ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。拡大表示の対象がイメージマップになっているのでこれらの効果がさらに高まる。

[0105] 第 2実施形態についての変形例について説明する。本実施形態では、フォーカス位置にある部分画像はそれが縮小されたものである場合には自動的に拡大表示される構成となっているが、部分画像にフォーカスが当たった際に拡大表示を行なうか否かをユーザ選択させるためのダイアログを表示して、実際に拡大表示するか否かの選択をユーザに委ねる構成も有り得る。

[0106] また、上記ステップ S41での判定処理に、イメージマップの保存先の URL (uniform resource locator)と、ページの保存先の URLとを比較する処理をカ卩えることにより、広告については拡大表示が行なわれないようにすることもできる。すなわち、イメージマップの保存先の URLのホスト名と、ページのコンテンツの保存先の URLとが異なって V、る場合には、イメージマップは広告であるとみなしてステップ S42の拡大表示処理が行われないようにする。このように、広告が拡大表示されることを回避することで、ュ一ザが望まな!/、とみなすことのできる画像の拡大表示、すなわち不必要な処理を省き負荷の増大をさらに効率よく防ぐこととともに、ユーザの利便性の向上をさせることができる。

[0107] 第 3実施形態

次に本発明の第 3実施形態について説明する。第 3実施形態は、第 2実施形態の動的拡大処理 (図 4)の変形に相当する。本実施形態における端末装置およびブラウザの構成は第 1実施形態と同等であるため、本実施形態の説明において図 1および図 2で用いた符号を用いる。

[0108] 図 6は、ブラウザ 20の一機能として実行される動的拡大 ·縮小処理の動作を表すフローチャートである。図 4の場合と同様に図 6の処理は、ユーザがフォーカスを移動させる操作に起因して、或いは一定時間間隔で実行される。本実施形態においては、ページは、上記「ページを表示画面にフィットさせる機能」により表示画面上に表示され場合と、この機能によらず通常処理により表示される場合の両方に適用される。すなわち、イメージマップにフォーカスが当たったとき、イメージマップが縮小されている場合には画像が拡大され、イメージマップがオリジナルのサイズで表示されており且つ表示画面に納まって、な、場合には、画像は表示画面に納まるよう縮小表示される。

[0109] フォーカス位置にあるのがイメージマップの部分画像であり且つイメージマップが縮小されている場合には（S61： YES)、フォーカス位置の部分画像が拡大表示される ( S62)。部分画像の拡大は、端末装置 10の表示画面幅に基づいて行なわれる。例えば、部分画像の横幅を表示画面幅に一致するように拡大表示させても良い。或いは、部分画像のオリジナルのサイズが表示画面幅よりも小さい場合には、そのオリジナルのサイズで表示させても良、。

[0110] 一方、ステップ S61において、イメージマップでないまたは縮小されていないと判定されると、処理はステップ S63に進む。ステップ S63において、イメージマップがオリジナルのサイズで表示されており且つ表示画面に納まってヽなヽと判定される場合には（S63 :YES)、部分画像の縮小表示処理が行われる（S64)。縮小は表示画面幅に基づいてなされる。例えば、部分画像の横幅が、表示画面幅と一致するように縮小されても良い。ステップ S64の後、本処理は終了する。また、ステップ S63〖こよる判定条件を満たさない場合には（S63： NO)、画像を縮小して表示する必要が無い場合に該当するので本処理を終了する。なお、部分画像の拡大または縮小表示がなされた状態力フォーカス移動があった場合に拡大または縮小表示を消去する処理が、図 6の処理に先立って行われるものとする。

[0111] なお、上記ステップ S64の縮小処理ではィマージマップの部分画像につ!、て縮小が行われる構成であると説明した力ステップ S64にお、てイメージマップ全体が表示画面に納まるように縮小処理が行われるような構成例も有り得る。この場合にも、部分画像が縮小される場合と同様に、イメージマップ全体が縮小され視認可能になるという効果が得られる。

[0112] 図 7は、上記動的拡大 ·縮小表示処理によりイメージマップが縮小表示 (ステップ S6 4)される場合の表示画面の例を表す図である。図 7 (a)は、ページが端末装置 10の表示画面上に通常表示されて、る状態を表して、る。表示画面上にはイメージマツプの画像 71が含まれている。画像 71は通常表示されている、すなわち、縮小されることなく表示されて、るので、表示画面の幅に納まりきれな、状態になって、る。

[0113] 図 7 (a)の状態において、ユーザ操作により画像 71にフォーカスが当てられると、図 7 (b)に示すように画像 71が縮小され縮小画像 71aとして表示画面上に重畳表示される。

[0114] 本実施形態においる、拡大処理の機能については、上記第 2実施形態と同等の効果が得られる。本実施形態における縮小表示の機能によれば、イメージマップ中のユーザがフォーカスを当てた部分画像力それが表示画面幅に納まりきれなくなっている場合には自動的に縮小表示される。すなわち、ユーザが注目している部分画像が自動的に縮小表示され視認し易い状態になる。イメージマップではその画像中に画像で見ることでしか分力り得な、情報が含められて、な、ことが多、ので、本実施形態によればイメージマップの利用におけるユーザの利便性が特に向上される。ぺージ中で、フォーカスの当たっているイメージマップの部分であって表示画面に納まりきれないもののみが選択的に縮小表示されるので、携帯型の端末装置でのページ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。縮小表示の対象がイメージマップになっているのでこれらの効果がさらに t¾まる。

[0115] なお、図 6で示した動的拡大 ·縮小表示処理はイメージマップを対象としているが、イメージマップ以外にも、通常の画像など様々なオブジェクトを処理の対象とすることができる。その場合でも、ページ閲覧における視認性、すなわち利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

[0116] 図 6に示す本実施形態の処理は、拡大の機能と縮小の機能の両方の機能を備える構成である力縮小の機能 (ステップ S63、 S64)のみ備えたような実施形態もあり得る。縮小表示に関しても、第 2実施形態で説明したのと同様の処理により、広告につ Vヽては縮小が行なわれな、ように制御することができる。

[0117] 第 4実施形態

次に本発明の第 4実施形態について説明する。本実施形態における端末装置およびブラウザの構成は第 1実施形態と同等であるため、本実施形態の説明において図 1および図 2で用いた符号を用いる。 [0118] 上述の第 1実施形態から第 3実施形態において、ブラウザ 20は、 PC用に作成されたコンテンツを端末装置 10で見易くする為の機能を有しており、この機能により画像等のオブジェクトは端末装置 10の表示画面にフィットするよう縮小等して表示されていた。図 3、図 4および図 6に示された動的拡大処理や動的拡大 ·縮小の処理は、ブラウザ 20により「ページを表示画面にフィットさせる機能」が実行されていることを前提としていた。

[0119] しかしながら、ブラウザ 20は、 PC用に作成されたコンテンツをそのままのレイアウトで表示することもできる。以下では、ブラウザ 20が有するこのような表示モードを「PC モード」と呼ぶことにする。 PCモードでは、表示画面の幅に合わせてテキストを折り返したり、画像を縮小したりするようなレイアウト変更処理は行われない。 PCモードでは、図 10に示すように、 PC用コンテンツ 75の一部分を携帯電話 10の表示画面 77から覼き込むように、表示が行なわれる。ブラウザ 20は、縦スクロールのみでなぐ横スクロールもできるよう表示制御を行う。

[0120] PCモードで PC用コンテンツが表示される場合、図 11に示すように、画像の一部分だけが表示画面 77内に表示される状態となることがある。図 11では、画像 A1及び画像 B1がこのような状態になっている。このような状態が従来のブラウザにおいて起きた場合、以下のような、不都合を生じる。

'例えば、ユーザが画像 A1にフォーカスを移動させると、フォーカスの画像 A1への移動は行われるものの、フォーカスを移動しただけでは画像 A1の全体を見ることはできない。

•図 11の状態で画像 A1にフォーカスが移動した際に、画像 A1全体が見えるように横スクロールを自動的に行うことを容易に考えることができる力この場合、動作にもたつきが生じたりする可能性がある。また、このような横スクロールがユーザの意図とは関係なく発生してしまうと、ユーザがテキスト部分 T1を見たいと意図している場合には、ユーザにとって不都合な事態となる。また、ユーザの意図と関係なく横スクロールが行われた場合、テキスト T1を見る為には、ユーザは、横スクロールの操作を行なつて、表示を元の状態に戻さなければならない。このような操作はユーザにとってとても煩雑である。 [0121] このような不都合が生じるのを回避し、ユーザにとっての利便性を高めるため、本実施形態では、次のように、表示処理を行なう。

[0122] すなわち、 PCモードにおいて、図 11のように一部だけが表示画面 77内に表示された画像 (画像 A1と仮定する）にフォーカスが移動した場合 (又はユーザがその画像 A 1を選択した場合)、図 12に示すように、画像 A1全体を表示するウィンドウをブラウザのコンテンツ表示画面の上にオーバーラップさせて表示する。画像 A1全体を表すゥインドウの表示は、表示画面 77の画面幅に基づいて行われる。

[0123] 画像 A1全体を表すウィンドウは、図 12に示すように、表示画面 77の表示幅に画像 A1がフィットするように行われるのが好ましい。つまり、ブラウザ 20は、 PCモードにて表示される際の画像 A1が表示画面 77よりも小さければ画像 A1を拡大し、画像 A1 が表示画面 77よりも大きければ画像 A1を縮小する。この構成により、横スクロールを行うことをユーザに強要したり、無駄なスクロールが発生したりするのを防ぎ、 PCモードにおけるユーザ操作性を高めることができる。フォーカスの当たった画像を全て拡大表示する場合のような、不必要な負荷の増加も発生しな、。

[0124] 図 13は、ブラウザ 20の一機能として実行される、第 4実施形態による動的拡大'縮小処理の動作を表すフローチャートである。図 13の処理は、ユーザが、フォーカスを移動させる操作 (又はオブジェクトを選択する操作）に起因して、或いは一定時間間隔で実行される。本実施形態では、 PCモードでの表示が行なわれていることを前提とする。図 13に示されるように、ステップ S71において、ブラウザ 20は、フォーカスが当たっている画像が、表示画面 77上に部分的に表示された状態になっている力否かを判断する。フォーカスが当たって、る画像が表示画面 77上に部分的に表示された状態になっている場合 (S71 : YES)、図 12に示されるように、その画像全体を表示するウィンドウを、現在表示されてヽるコンテンツ上にオーバーラップして表示させる（S72)。その後、本処理を終了する。フォーカスが当たっている画像が表示画面 7 7上に部分的に表示された状態になっていない場合 (S71 :NO)、ステップ S72を実行することなく本処理を終了する。

[0125] 以上説明した第 4実施形態は、通常の画像以外にも、イメージマップの部分画像など、様々なオブジェクトについての表示に関し適用することができる。図 14は、図 13 に示した動的拡大 '縮小の処理をイメージマップについて適用した場合の例である。図 14に示されるように、ズラウザ 20は、まず、フォーカス位置にあるのがイメージマツプの部分画像であり、且つ、その部分画像が、表示画面 77上に部分的に表示された状態になっている力否かを判断する（S81)。フォーカス位置にあるのが部分画像であり且つ表示画面 77上に部分的に表示された状態になっている場合 (S81： YES)、図 12に示されるように、その部分画像全体を表示するウィンドウを、現在表示されているコンテンツ上にオーバーラップして表示させる（S82)。その後、本処理を終了する。 S81における判定条件が満たされない場合 (S81： NO)、ステップ S82を実行することなく本処理を終了する。

[0126] 以上記載したそれぞれが様々な特徴の組み合わせ力なる第 1から第 4の実施形態は、その特徴の全てが必ずしも必要なわけではないことが理解できる。これらの実施形態のそれぞれに関し、特徴の一部の省略や他の機能での置換を本発明の範囲を逸脱しな、範囲で行なうことができる。

[0127] 例えば、上記第 1から第 4の実施形態の説明において、オブジェクトの一例として画像について触れた力その画像とは、く img〉等の画像タグで指定されるものを 1画像の単位として限定するものではない。例えば、複数の画像 (画像タグにより指定されたもの）を張り合わせた画像 (以下、張り合わせ画像とする）を、 1画像即ち 1オブジェクトとして扱う場合もある。図 8に、張り合わせ画像を表すコンテンツの例を示す。図 9は、図 8のコンテンツをディスプレイ 13上で表示した場合の例である。図 9の画像は、図 8 の HTMLの記述では、 5 X 3のセルからなるテーブルであり、それぞれのセルは部分的な画像データ力もなる。例えば、図 8の HTML文書における画像データ al.gif、 a2.gif、 a3.gif、 a4.gif、 a5.gi それぞれ、図 9における先頭の 1行の画像部分、 81、 82、 83、 84および 85【こ対応して!/、る。

[0128] 図 8のコンテンツは、フォーマッタ 33により、画像の張り合わせであると判断されると、動的拡大処理（図 3)の対象になる。このように、本実施形態によれば、テーブルが画像の張り合わせである場合には張り合わせ画像全体で拡大表示されるので、端末装置 10において、 PC用に作成されたコンテンツを、それが本来持つ情報を維持した形で閲覧することができる。尚、上記張り合わせ画像の動的拡大処理は、図 6でィメージマップを一例にして説明したのと同様に、張り合わせ画像全体が表示画面に入りきらない場合、張り合わせ画像単位で画面に入りきるように動的に縮小処理が行われる。

[0129] 以上述べた実施形態では端末装置 10は PCと比較して表示画面幅が小さいものであるとして説明を行なってきたが、本発明は、第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示する際に同様に適用することができる。

[0130] 第 5実施形態

次に本発明の第 5実施形態について説明する。なお、本実施形態によれば、以下に示すような課題をも解決することができる。すなわち、ブラウザは、マークアップランゲージで記述されたマークアップランゲージ文書 (以下、 ML文書という）を解釈し、その結果に応じたレイアウトで、 ML文書中に表示内容として指定されたテキストおよび画像などの表示オブジェクトをディスプレイに表示する。例えば、画像については、ブラウザは、特許 2987355号に示すように、 ML文書中に画像属性情報としての画像タグく img src="画像ファイル名 "〉を用いて表示内容として指定された画像を表示する。さらに、画像タグ中で「width=180 height=120」のように画像を表示する領域の幅及び高さが指定されているときは、ブラウザはそのサイズに画像を拡大又は縮小して表示する。このとき、画像ファイルは通常 GIFや JPEGのような画像フォーマットで圧縮されているので、ブラウザは、画像ファイルをその画像フォーマットに応じた画像データに展開し、更に必要に応じて縮小又は拡大処理を行った後、表示画像データとしてメモリ上に展開している。

[0131] 固定電話、携帯電話、 PHS、インターネットテレビ、カーナビゲーシヨン装置、 PDA や家電機器 (以下、端末装置という）のようにメモリに制限があるデバイス上では、ブラゥザは、端末装置のディスプレイに ML文書中で表示内容として定義されたテキストや画像を表示する際に、画像タグで指定された画像ファイルを表示用の画像データに展開するためのメモリに空きがない場合には画像表示する代わりに代替のテキストまたはアイコンを表示している。このため、閲覧者に対して作成者が意図した ML文書中に表示内容として指定されたすベての画像を表示することができないという不都合が生じることがある。本実施形態によれば、このような課題をも解決することができる。

[0132] 図 15は、本発明の第 5実施形態に係る携帯電話端末の外観図である。携帯電話端末 210は、筐体 211の前面に情報を表示する液晶ディスプレイ 212と、方向指示キー 213と、数字、文字、記号などを入力するダイヤルキー 214と、通話の発呼および着呼を行うオンフックボタン 215と、通話の切断を行うオフフックボタン 216とを備えている。さらに、筐体 211には、通話のためのマイク 217およびスピーカ 218と、無線通信のためのアンテナ 219とが設けられている。

[0133] なお、本発明は、上述の携帯電話端末 210には限定されず、固定電話、 PHS、ィンターネットテレビ、カーナビゲーシヨン装置、 PDAや家電機器などの広く表示端末装置に適用することができる。

[0134] 図 16は、携帯電話端末 210のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯電話端末 210は、端末全体を制御する CPU220を有する。 CPU220は、 ROM221、 R AM222、フラッシュメモリ 223、無線通信制御部 224、液晶ディスプレイ 212、入力インタフース 225および音声制御部 226に接続される。無線通信制御部 224にはアンテナ 219が接続される。入力インタフェース部 25には、方向指示キー 213、ダイャルキー 214、オンフックボタン 215、オフフックボタン 216の各種キーが接続される。音声制御部 26には、マイク 217およびスピーカ 218が接続される。

[0135] ROM221は、 CPU220の実行する各種プログラムおよび固定的なデータを格納した不揮発性の読み出し専用メモリである。 RAM222は、 CPU220の作業領域およびデータの一時記憶領域を提供する書き込み可能なメモリである。フラッシュメモリ 2 23は、追カ卩的なアプリケーションプログラムや各種データを不揮発的に記憶する再書き込み可能なメモリである。無線通信制御部 224は、アンテナ 219を介して基地局との間で音声およびデータの無線通信 (送受信）を行う部位である。液晶ディスプレイ 212は表示画面を有する表示部を構成する。入力インタフェース部 225は、ユーザによる携帯電話端末 210の操作部のダイヤルボタン 214や方向指示キー 213の入力操作を受け付ける部位である。音声制御部 226は、マイク 217およびスピーカ 218 が接続され、音声の入出力を制御する部位である。

[0136] 以上説明した構成の携帯電話端末 210においてユーザが入力インタフェース部 22 5を介して所定の操作を行うことで、 ROM221に格納されてヽるブラウザ 230 (図 17 に図示）が起動する。ブラウザ 230の起動に伴い、携帯電話端末 210は、無線通信部 224を介して通信ネットワークと接続され Webページの閲覧が可能になる。図 17 は、 CPU220による制御の下で動作するブラウザ 230の機能を示す機能ブロック図である。図 17を参照して第 5実施形態に係るブラウザ 230について説明する。

[0137] ユーザが URIを入力、或いは表示中のページ（以下、マークアップランゲージ文書をブラウザ 230が解釈して表示対象のテキストおよび画像等の表示オブジェクトをレィアウトしたものをページとする。 )中の URIをアンカー選択すると、 ML文書取得部 2 32は、ユーザの要求した URIのページの ML文書 231をネットワーク経由で取得する。または、ユーザがフラッシュメモリ 223のようなローカルエリアに格納された ML文書を指定したときは、 ML文書取得部 232は、指定された ML文書 231をローカルェリア力読み出す。

[0138] このように取得された ML文書 231は、ブラウザエンジン 233に渡される。ブラウザエンジン 233は、 ML文書 231の論理的な構造を解析し、その ML文書の構造に関するドキュメントツリーを生成し、次にドキュメントツリーを基に、各 tagで決められた表現形式（block, inline, table, list, itemなど）の情報を含むレイアウトツリーを生成する。レイアウトツリーは、 block, inline, tableなどがどのような順番に存在しているかを表している。ただし、レイアウトツリーは、まだ、これらの要素が画面の何処にどのような幅と高さで表示されるか、文字がどこで折り返されるか等のレイアウトに関する情報までは含んでいない。次いで、ブラウザエンジン 233は、レイアウトツリーを基に、液晶ディスプレイ 12の表示画面幅など、実際の表示画面に関する情報を用、てレイアウトを行う。つまり、レイアウトツリーを実際の表示画面に配置していき、文字の折り返しや、画面上の位置、幅、高さを決定する。以上のような処理を経て、 ML文書 231中に表示対象として指定されたテキストや画像等の表示オブジェクトが携帯電話端末 210 の液晶ディスプレイ 212の表示画面に表示される。

[0139] 一方、ブラウザエンジン 233は、 ML文書 231中に表示対象として指定された画像の数 Nを全て計数し、閾値決定部 234に渡す。画像を表示対象として指定するとは、例えば、 ML文書 231が HTML形式で記述されている場合には、画像タグく img> において、表示対象となる画像ファイルを src属性を用いてく img src"画像ファイル名" 〉やく img src="http:〃パス名/画像ファイル名"〉のように表示すべき画像の名称や口ケーシヨンを指定することを、う。

[0140] 閾値決定部 234では、 RAM222上に確保された画像展開に使用可能なメモリエリァ（以下、画像表示用メモリエリア 235という）の最大メモリ容量 (以下、最大表示用メモリ容量と、う） image_mem_maxの値に基づ、て、画像の表示領域の閾値

max_image_sizeを決定する。決定方法につ!、ては後述する。

[0141] 一方、ブラウザエンジン 233は、画像処理部 236に ML文書 231中に指定された画像ファイルの画像ファイル名やロケーションなどの画像ファイル情報を渡す。画像処理部 236においては、画像取得部 237が画像属性情報に基づいて画像ファイル 23 8を取得する。画像展開部 239は、取得された画像ファイル 238を、その画像フアイルのフォーマットの種類に合わせた画像デコーダにより伸長して、 RAM222上の一時メモリエリア（図示しない）に一時的に展開する。

[0142] 次、で、画像縮小部 40が、後述するように画像データを閾値 max_image_sizeに納まるように必要に応じて縮小して、画像表示用メモリエリア 235に展開する。縮小の必要がない、すなわち閾値に元々納まる画像データはそのまま画像表示用メモリエリア 235に展開される。画像表示用メモリエリア 235の画像データ（以下、表示画像データという）は、ブラウザエンジン 233に渡される。ブラウザエンジン 233は、表示対象のテキストデータおよび表示画像データを ML文書 231の解釈結果に従って液晶ディスプレイ 212の表示画面に表示する。

[0143] なお、この実施形態では、画像ファイルは画像展開部 239でー且展開された後に画像縮小部 240により縮小されてヽるが、画像ファイルを表示サイズが閾値に納まるように展開することで、展開と縮小とが同時に行われても良い。つまり、画像展開部 2 39が画像縮小部 240の機能を兼ねて、ても良、。

[0144] 次に、この実施形態におけるマークアップランゲージ ML文書の表示方法について説明する。図 18に示すように、ブラウザ 230は、上述のように ML文書を読み込み（S 141)、次に ML文書を解析し (S142)、ドキュメントツリーを生成する（S143)。次いでブラウザ 230は、ドキュメントツリーに基づいてレイアウトツリーを生成する (S144)。最終的にブラウザ 230は、レイアウトツリーを基にレイアウト処理を行い（S145)、 ML 文書中で指定された表示対象としてのテキストや画像等の表示オブジェクトを表示する（S146)。

[0145] このような一連の ML文書の表示処理において次のような画像処理（S 147)が行われる。図 19は、この画像処理を表すフローチャートである。ブラウザエンジン 233は、 ML文書の取得後であつて適当なタイミングで、 ML文書中の画像タグで指定された画像の数 Nを計数する（S51)。ブラウザエンジン 233は、画像の数 Nのデータを閾値決定部 234に渡す。閾値決定部 234は、下式 (1)に従って画像の数 Nで展開用メモリエリアの最大表示用メモリ容量 image_mem_maxを除算し、画像 1つ当たりの最大メモリ使用量 (以下、最大単位メモリ使用量と、う） im_ag_e_mem_p_erを算出する（S52)。

(image— mem— per)=(image— mem— max /N (l)

[0146] この例では、最大表示用メモリ容量 image_mem_maxは固定されており、例えば

500KBのように任意に設定が可能である。

[0147] 次に、閾値決定部 234は、最大単位メモリ使用量 image_mem_perに相当する画像の表示領域の閾値 max_image_sizeを決定する（S53)。画像サイズの閾値は例えば横幅 (w)x高さ (h) (単位: pixel)などで表現されるが何であっても良い。より具体的には、閾値決定部 234は、画素 1つ当たりのメモリ使用量 (pixel_mem_per)で最大単位メモリ使用量を除算し、端数を丸めて最大画素数を算出し、最大画素数が最も近い画像サイズを所定のアルゴリズムで求める。

[0148] 次、で、画像取得部 237は、画像ファイル 238を読み込む。そして、画像展開部 23 9は、読み込まれた画像ファイル 238をその画像ファイルのフォーマットの種類に合わせて画像デコーダにより RAM222上の一時メモリエリアに展開する（S54)。画像ファィルが複数あった場合、画像展開部 239は、複数同時に展開を行うために画像デコーダを複数同時に動作させることが好ましい。

[0149] 次に、画像縮小部 240は、展開した画像データが表示領域の閾値 (max_image_size) を越える場合には画像データを縮小して閾値に収める（S55)。このように展開及び縮小した表示画像データは順次画像表示用メモリエリア 235に格納される。

[0150] 上述のような ML文書の表示処理によって、 ML文書に埋め込まれたすべての画像は表示領域の閾値 (max_image_size)に収まるように表示される。これにより、画像 1つ当たりの表示に使用される実際のメモリ容量を、最大単位メモリ使用量以下に抑制できるので、全体として画像の表示に必要な実際のメモリ容量力常に画像表示用メモリの最大表示用メモリ容量以下で済む。この結果、 ML文書の大きさや画像の数ゃサィズに関わらず、 ML文書に含まれるすべての画像を確実に表示できる。すなわち、画像の数 Nが少なければ画像を比較的大きく表示することができ、画像が多くなれば画像が小さくなるものの確実にすべての画像を表示される。

[0151] 以下、上記の第 5実施形態の変形例について説明する。以下の各変形例の説明では、上記の第 5の実施形態と比較した変形例の特徴部分についてのみ説明する。各変形例は、上記の第 5実施形態の携帯電話 210の構成の部分的な変更に相当するため、第 5実施形態の説明で参照された図面および符号は、以下の変形例の説明でも同様に用いられる。

[0152] (変形例 1)

上述の第 5実施形態では、最大画像メモリ容量 (imagejnemjnax)が任意に設定された固定値であつたが、最大画像メモリ容量 (imagejnemjnax)は、ページ毎に動的に決定されても良い。例えば、ブラウザ 230に割り当てられた RAM222上のメモリエリアのうち、 ML文書自体や画像以外のオブジェクト（Java Script,音声など）の格納ゃ処理 (画像デコード)等、すなわち画像表示以外に用いられるメモリエリアを除、た残りの容量を最大画像メモリ容量 (imagejnemjnax)として動的に割り当てる。これにより、残りのメモリエリアを使って最も大きい閾値 (max_image_size)で画像を表示すると共に ML文書中で指定された画像を確実に表示することができる。すなわち、メモリに余裕があれば画像を大きく表示することができる一方、メモリに余裕がなくとも画像を小さく表示して ML文書で指定されたすベての画像を表示することを保証できる。つまり、 ML文書に含まれる表示対象のテキストデータが小さくかつ画像以外のオブジェクトが少なければ最大画像メモリ容量が大きくなり、表示される画像も大きくなる。一方で、テキストデータが大きく画像以外のオブジェクトも多いときは最大画像メモリ容量力、さくなり、表示される画像が小さくなるものの確実にすべての画像が表示される。

[0153] この場合に、上述のように画像展開部 239において、複数の画像デコーダが同時に実行される場合には、同時に動作する画像デコーダの数を制限すれば残りのメモリエリアを拡大することで画像を大きく表示することができるという効果が得られる。

[0154] (変形例 2)

上述の第 5実施形態及び変形例 1では、 ML文書に埋め込まれた画像ファイルはすべて計数対象とされたが、ある一定の条件下で例外を設け、例えば、画像タグに特別な属性で例外として指定された画像のような例外の画像は表示されな!ヽようにしても良い。この場合にも閲覧者に閲覧させるべき画像のすべてを限られたメモリであつても確実に表示することができる。

[0155] (変形例 3)

計数する画像の数 Nに上限が設けられていても良い。例えば、単純に画像の数に最大数 Njnaxを設けて、 1ML文書中に表示対象として指定された画像数が最大数 N_maxを越える場合には、画像の数 Nを一律に Njnaxの値とする。これ〖こより、閾値が小さくなりすぎて、画像が認識できないほど小さくなつてしまうのを防ぐことができる。

[0156] (変形例 4)

画像の計数は 1ページ全体に対してではなぐ 1ページの一部に限定して行なわれても良い。例えば、図 20に示すように、 1ページの ML文書の先頭力所定の画面数 k (例えば 3)の範囲内に配置された画像の数 N，を計数しても良い。この場合、 ML文書全体に埋め込まれたすべての画像を表示することを保証できなヽが、所定数の画面分の画像すベてを確実に表示できる。図 20において符号 G1は、一画面分のサイズを表し、符号 P1はページ全体を示している。

[0157] (変形例 5)

ブラウザ 230は、必ずしも全ての ML文書を読み込んで力も表示を開始するのではなぐ読み込まれた ML文書の部分力順次解釈を開始し、表示対象として指定された画像ファイルを順次取得し展開し、画面に表示していくとういう動作を行うことができる。この場合、表示を開始した時点では ML文書中にいくつの画像が表示対象として指定されているか判定できない。そこで、本変形例では、ブラウザエンジン 233は、読み込み開始後のある時点（例えば、画面 k個分の ML文書を読み込んだとき）に、そこまでに表示対象として指定された画像の数 nlを計数し、この値で画像表示用メモリエリア 235の一部（例えば 50%)の容量を除算し、この時点までの画像 1つ当たりの最大単位メモリ使用量を算出する。次いで、この最大単位メモリ使用量に相当する画像の表示領域の閾値 (以下、第 1の閾値という）を決定する。そして、算出された第 1の閾値に納まるように画像を展開して表示する。

[0158] その後、 ML文書の読み込みが完了して ML文書に表示対象として指定された画像の数 Nが全て判別されたならば、表示されていない画像の数 n2を求め、この値で画像表示用メモリエリア 235の残部（例えば 50%)の容量を除算し、残りの画像 1つ当たりの最大単位メモリ使用量を算出する。

[0159] 次いで、この最大単位メモリ使用量に相当する画像の表示領域の閾値 (以下、第 2 の閾値という）を決定する。算出された第 2の閾値に納まるように残りの画像を展開して表示する。

[0160] この結果、 ML文書のすべてを読み込むまで待たずに ML文書及び画像の表示を開始できると共に、割り当てられた画像展開用メモリエリアの範囲内で ML文書全体に含まれる画像を展開、表示することが保証される。

[0161] この変形例 5では 2段階で閾値を変更しているが、さらに多くの段階で閾値が変更されるような構成もあり得る。また、すべての ML文書の処理が終わるまで閾値の変更が繰り返されても良い。すなわち、ある間隔 (例えば画面を k個分の ML文書を読み込んだ度や所定時間が経過する度に）でそのときの画像表示用メモリエリア 35の残部のうち例えば 50%を常に残すようにして閾値を決定する。これにより、 ML文書のすべてを読み込むまで待たずにテキスト及び画像の表示を順次行うことができると共に、 ML文書全体を処理するまで閾値を徐々に小さくすれば、割り当てられた画像表示用メモリエリア 35を超えることなく ML文書全体に含まれる画像を展開、表示ことが保証される。

[0162] (変形例 6)

上述の変形例 1から変形例 5では、閾値をすベての画像について包括的に一つ決定していた力画像毎に異なる閾値が決定されても良い。例えば、 ML文書中に表示対象として指定された少なくとも 1つの画像のうち、ある画像について画像タグ中で指定された画像の表示サイズ (横幅 X高さ）が全画像の表示サイズの総和に占める割合を算出し、算出された割合に基づいて画像表示用メモリエリア上での当該画像に割り当てられる最大単位メモリ使用量 image_mem_perを決定し、決定された最大単位メモリ使用量に相当する表示領域の閾値 max_image_sizeを決定する。

[0163] 以下、本変形例での閾値決定処理について説明する。

[0164] (1)ブラウザエンジン 233から画像タグにより指定された画像ファイル情報が画像取得部 237に渡されるのと同時に、閾値決定部 234には、当該画像タグにより指定された画像の表示サイズ情報が与えられる。そして、閾値決定部 234は、当該表示サイズ情報（例えば、 width=180 heigh=120のように指定される）に基づいて、当該画像の表示面積を算出し、画像に対応させて RAM222の図示しない一時記憶メモリエリアに記憶する。一方、当該画像の表示サイズ情報が画像タグ中に指定されていないときは、閾値決定部 234は、所定の表示面積を割り当てて、同様にして RAM222の一時記憶メモリエリアに記憶する。

[0165] (2)この手順を繰り返し、 ML文書中に指定されたすベての画像タグについて表示面積を決定し、決定した面積を記憶したならば、すべての画像の表示面積の総和を算出する。

[0166] (3)次、で、記憶した各画像の表示面積が表示面積の総和に占める割合（％)を算出する。この割合（％)を用いて最大表示用メモリ容量におけるこの画像のための最大単位メモリ使用量 image_mem_perを決定する。

[0167] つまり、下式（2)、（3)に従って、対象の 1画像あたりのメモリ使用量を算出することができる。

[数 1] _Wih_t =全画像の表示面積の総和 · · · '(2) w =横幅 (w ）

h = ¾ height)

{対象の 1画像の表示面積 (h_t X >ν,.)} _÷ {全画像の表示面積の総和 x

全画像分の最大表示メモリ容量 }

=対象の 1画像の最大単位メモリ使用量

• · · '(3)

[0168] (4)決定した対象の 1画像当たりの最大単位メモリ使用量に相当する表示領域の閾値を決定し、画像縮小部 240に渡す。

[0169] 画像縮小部 240は、上述の第 5実施形態で説明した図 19ステップ S55と同様にして、決定された閾値以下になるように必要に応じて画像を縮小する。

[0170] この結果、 ML文書に含まれるテキストの大きさや画像の数やサイズに関わらず、 M L文書に含まれるすべての画像を確実に表示できる上、 ML文書作成者の意図した表示サイズの違いを反映して各画像を表示できる。すなわち、作成者が各画像に対してなんらかの理由で異なる表示サイズを指定した場合に、その意図を反映することが可能になる。

[0171] (変形例 7)

上述の第 5実施形態、および変形例 1〜6では、 ML文書中に表示対象として指定された画像の数やテキストの大きさに依存して閾値が小さくなり過ぎて画像が見難くなることがある。そこで閲覧者が選択した画像を閾値よりも大きく拡大するズーム表示を行うことが好ましい。さらに、画像の拡大は閾値よりも大きくディスプレイよりも小さい大きさであることがさらに好ましい。さらに、拡大された画像は表示されたページ中の選択された画像の位置にオーバーラップして表示されることが特に好ましい。

[0172] 以上記載したそれぞれが様々な特徴の組み合わせ力なる第 5実施形態および変形例 1から 7は、その記載内容に限定されないことはもちろんのこと、特徴の一部の省略や他の機能での置換を本発明の範囲を逸脱しな、範囲で行うことができる。例えば、 ML文書中で表示対象として指定される画像とは、画像タグく img〉で指定されるものを 1画像の単位として記載し、画像の数 Nを計数する例で説明を行ったが、画像タグく img〉で指定されるものは、 1画像の単位に限定されることはない。図 8および図 9 につ、て上述したように、複数の画像 (画像タグく img〉により指定されたもの）を張り合わせた画像 (以下、張り合わせ画像とする）を、 1画像単位として扱う場合もある。

[0173] 図 8のコンテンツは、フォーマッタにより、画像の張り合わせであると判断されると（図 18： S 144)、図 19に示すステップ S51における画像ファイル計数 Nの 1画像単位での対象になる。このように、本実施形態によれば、テーブルが画像の張り合わせである場合には張り合わせ画像全体で縮小表示されるので、端末装置 210において、コンテンッを、それが本来持つ情報を維持した形で閲覧することができる。また、表示対象の表示単位としての画像には、イメージマップも含まれる。

[0174] 以上説明したように第 5実施形態によれば、作成者が意図した全ての画像を閲覧者に閲覧させることができるマークアップランゲージ文書の表示方法を提供することが可能となる。画像の拡大カモリサイズに応じて適応的に行われるので、端末装置でのコンテンツ閲覧における視認性、すなわちユーザの利便性を高めつつ、不必要な負荷の増大を防ぐことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するための方法であって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつヽて該オブジェクトが縮小されて、るか否か判定し、

前記オブジェクトが縮小されていると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示すること、

を特徴とする表示方法。

[2] 前記オブジェクトの拡大は、前記第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれることを特徴とする請求項 1に記載の表示方法。

[3] 前記オブジェクトの拡大は、前記ブジエタトの拡大後の幅が前記表示手段の表示幅と一致するよう実行されることを特徴とする請求項 1に記載の表示方法。

[4] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に前記拡大が行われるよう制御すること、を特徴とする請求項 1に記載の表示方法。

[5] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて前記拡大を行なうべきか否かをユーザに選択させること、を特徴とする請求項 1に記載の表示方法。

[6] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するための方法であって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ!/、て該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な!/、状態にあるか否か判定し、

前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記ォブジェクトを縮小して表示すること、

を特徴とする表示方法。

[7] 前記オブジェクトの縮小は、前記第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれることを特徴とする請求項 6に記載の表示方法。

[8] 前記オブジェクトの縮小は、前記ブジエタトの縮小後の幅が前記表示手段の表示幅と一致するよう実行されることを特徴とする請求項 6に記載の表示方法。

[9] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に前記縮小が行われるよう制御すること、を特徴とする請求項 6に記載の表示方法。

[10] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて前記縮小を行なうべきかをユーザに選択させること、を特徴とする請求項 6に記載の表示方法。

[11] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するための方法であって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつヽて該オブジェクトが縮小されて、る力否力判定し、前記オブジェクトが縮小されていると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示することと、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ!/、て該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な!/、状態にあるか否か判定し、前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記オブジェクトを縮小して表示することと、

を含むことを特徴とする表示方法。

[12] 前記オブジェクトの拡大または縮小は、前記第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれることを特徴とする請求項 12に記載の表示方法。

[13] 前記オブジェクトの拡大または縮小は、前記オブジェクトの拡大後または縮小後の幅が前記表示手段の表示幅と一致するよう実行されることを特徴とする請求項 11に記載の表示方法。

[14] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて自動的に前記拡大または縮小が行われるように制御すること、を特徴とする請求項 11に記載の表示方法。

[15] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記コンテンツ内の一つのォブジエタトに移動した際に、該一つのオブジェクトについて前記拡大または縮小を行なうべき力否かをユーザに選択させること、を特徴とする請求項 11に記載の表示方法。

[16] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するための方法であって、

処理対象のデータ力一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての前記一以上の動作の一つと対応付けられた画像であるカゝ否か判定し、

前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されて!、るか否か判定し、

前記所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されて、ると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を拡大して表示すること、

を特徴とする表示方法。

[17] 前記構成要素としての画像の拡大は、前記第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれることを特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[18] 前記構成要素としての画像の拡大は、該画像の拡大後の幅が前記表示手段の表示幅と一致するよう実行されることを特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[19] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について自動的に前記拡大が行われるように制御すること、を特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[20] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について前記拡大を行なうべきか否かをユーザに選択させること、を特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[21] 前記コンテンツはマークアップ言語で作成され、

前記所定形式の画像の URLのホスト名と前記コンテンツの URLのホスト名が相違する場合には前記所定形式の画像データの構成要素としての画像の拡大が行なわれな、ように制御することを特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[22] 前記拡大の処理により拡大された画像は前記コンテンツに重畳して表示されることを特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[23] 前記コンテンツはマークアップ言語で作成され、

前記所定形式の画像データはイメージマップであること、を特徴とする請求項 16に記載の表示方法。

[24] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するための方法であって、

前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な、状態にある力否か判定し、

前記所定形式の画像データが前記表示手段において前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にあると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を縮小して表示すること、を特徴とする表示方法。

[25] 前記構成要素としての画像の縮小は、前記第 2の端末装置の表示幅に基づいて行なわれることを特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[26] 前記構成要素としての画像の縮小は、該画像の縮小後の幅が前記表示手段の表示幅と一致するよう実行されることを特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[27] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について自動的に前記縮小が行われるように制御すること、を特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[28] 前記表示手段に表示された前記コンテンツ内でユーザ操作に応じて操作対象位置を移動させ、前記操作対象位置がユーザ操作により前記所定形式の画像データの構成要素としての画像に移動した際に、該画像について前記縮小を行なうべきか否かをユーザに選択させること、を特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[29] 前記コンテンツは Webページであり、

前記所定形式の画像の URLのホスト名と前記コンテンツの URLのホスト名が相違する場合には前記所定形式の画像データの構成要素としての画像の縮小が行なわれなヽように制御することを特徴とする請求項 24から請求項 28のヽずれかに記載の表示方法。

[30] 前記縮小の処理により縮小された画像は前記コンテンツに重畳して表示されることを特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[31] 前記コンテンツはマークアップ言語で作成され、

前記所定形式の画像データはイメージマップであること、を特徴とする請求項 24に記載の表示方法。

[32] オブジェクトを含むコンテンツを端末装置において表示手段に表示するための方法であって、

所定の条件に従って前記オブジェクトを選択的に縮小し、

縮小されたオブジェクトを含むコンテンッを表示手段に表示し、前記表示手段に表示されているコンテンツ内のオブジェクトについて該オブジェクトが縮小されて、るか否力判定し、

前記オブジェクトが縮小されていると判定される場合にオブジェクトを拡大して表示すること、

を特徴とする表示方法。

[33] 所定の条件は、オブジェクトが表示手段の表示幅に納まらない場合に該ォブジェクトを縮小することを特徴とする請求項 32記載の表示方法。

[34] 所定の条件は、オブジェクトが所定の閾値を越えている場合に前記オブジェクトを縮小することを特徴とする請求項 32記載の表示方法。

[35] コンピュータにより実行されたとき、請求項 32に記載の方法が実行されるように構成された、コンピュータプログラム。

[36] 請求項 32に記載の方法が実行されるように構成された制御手段を有することを特徴とする端末装置。

[37] 請求項 32に記載の方法が実行されるように構成された制御手段を有することを特徴とする携帯電話。

[38] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象としてマークアップ言語によつて記述されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのブラウザプログラムであって、処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像である力否か判定する機能と、

前記処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、該イメージマップが前記表示手段において縮小して表示されている力否か判定する機能と、

前記イメージマップが前記表示手段にぉヽて縮小して表示されて！ヽると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記構成要素としての画像を拡大して表示する機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[39] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象としてマークアップ言語によつて記述されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのブラウザプログラムであって、処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像である力否か判定する機能と、

前記処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、該イメージマップが前記表示手段において前記表示手段の表示幅に納まつて、な、状態にある力否か判定する機能と、

前記イメージマップが前記表示手段の表示幅に納まって!/、な!、状態にあると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記構成要素としての画像を縮小して表示する機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[40] 所定の表示幅を有する表示手段と、

前記所定の表示幅よりも大きい第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツにつ、て、

(1)前記コンテンツ内のオブジェクトが前記表示手段において縮小されて表示されているか否か判定し、

(2)前記オブジェクトが縮小して表示されて、ると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示する、

という（ 1)および (2)の処理を実行するよう構成された制御手段と、

を備えることを特徴とする端末装置。

[41] 所定の表示幅を有する表示手段と、

(1)前記コンテンツ内のオブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態で表示されてヽるカゝ否カゝ判定し、

(2)前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記ォブジェタトを縮小して表示する、

という（ 1)および (2)の処理を実行するよう構成された制御手段と、を備えることを特徴とする端末装置。

[42] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ、て該オブジェクトが縮小されて、る力否力判定する機能と、

前記オブジェクトが縮小されていると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示する機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[43] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ!/、て該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な!/、状態にあるか否か判定する機能と、

前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記ォブジェクトを縮小して表示する昨日とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[44] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつヽて該オブジェクトが縮小されて、る力否力判定し、前記オブジェクトが縮小されていると判定される場合に前記オブジェクトを拡大して表示する機能と、

前記第 2の端末装置の表示手段に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ!/、て該オブジェクトが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な!/、状態にあるか否か判定し、前記オブジェクトが前記表示幅内に納まっていないと判定される場合に前記オブジェクトを縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラム。

[45] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、

処理対象のデータ力一つの画像に座標と関連付けて一以上の動作を指定可能に構成された所定形式の画像データの構成要素としての前記一以上の動作の一つと対応付けられた画像であるか否か判定する機能と、

前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されてヽるカゝ否カゝ判定する機能と、

前記所定形式の画像データが前記表示手段にぉ、て縮小して表示されて、ると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を拡大して表示する機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[46] 第 1の表示画面サイズを有する第 1の端末装置を対象として作成されたコンテンツを、前記第 1の表示画面よりも小さい表示幅の表示手段を有する第 2の端末装置において表示するためのプログラムであって、

前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、該所定形式の画像データが前記表示手段の表示幅内に納まって!/、な、状態にある力否か判定する機能と、

前記所定形式の画像データが前記表示手段において前記表示手段の表示幅内に納まっていない状態にあると判定される場合に、前記処理対象のデータである前記所定形式の画像データの構成要素としての画像を縮小して表示する機能とを、コンピュータに実現させるためのプログラム。

[47] 端末装置上でコンテンツを表示するための方法であって、前記端末装置の表示画面に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ Vヽて該オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されて、る状態になって、るか否か半 IJ定し、

前記オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、該オブジェクト全体を、表示中のコンテンツ上にオーバーラップして表示させること、

を特徴とする表示方法。

[48] 前記オブジェクト全体の表示は、前記オブジェクト全体が前記表示画面の画面幅にフィットして表示されるよう行なわれることを特徴とする請求項 47に記載の表示方法。

[49] 端末装置上でコンテンツを表示するためのブラウザプログラムであって、

前記端末装置の表示画面に表示されている前記コンテンツ内のオブジェクトにつ Vヽて該オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されて、る状態になって、るか否か判定する機能と、

前記オブジェクトが前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、該オブジェクト全体を、表示中のコンテンツ上にオーバーラップして表示させる機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[50] 端末装置上でコンテンツを表示するための方法であって、

前記処理対象のデータが前記所定形式の画像データの構成要素としての画像であると判定される場合に、前記構成要素としての画像が、前記端末装置の表示画面上に部分的に表示されて、る状態になって、るか否力判定し、

前記構成要素としての画像が前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、前記構成要素としての画像全体を、表示中のコンテンツ上にォ一バーラップして表示させること、

を特徴とする表示方法。

[51] 前記構成要素としての画像全体の表示は、前記構成要素としての画像全体が前記表示画面の画面幅にフィットして表示されるよう行なわれることを特徴とする請求項 5 0に記載の表示方法。

[52] 端末装置上でコンテンツを表示するためのブラウザプログラムであって、

処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像である力否か判定する機能と、

前記処理対象のデータがイメージマップの構成要素としての画像であると判定される場合に、前記構成要素としての画像が、前記端末装置の表示画面上に部分的に表示されて!ヽる状態になって!/ヽるカゝ否カゝ判定する機能と、

前記構成要素としての画像が前記表示画面上に部分的に表示されている状態になっている場合に、前記構成要素としての画像全体を、表示中のコンテンツ上にォ一バーラップして表示させる機能とを、

コンピュータに実現させるためのプログラム。

[53] マークアップランゲージで記述され且つ表示対象として少なくとも 1つの画像が指定されたマークアップランゲージ文書を解釈した結果を表示装置に表示するための方法であって、

前記マークアップランゲージ文書中に指定された画像の数 Nを計数するステップと前記表示装置が備えたメモリのうち画像表示のために割り当てられた画像表示用メモリエリアのメモリ容量を前記数 Nで除して 1画像当たりのメモリ使用量を決定するステツプと、

決定した 1画像当たりのメモリ使用量に相当する表示領域の閾値を決定するステツプと、

画像が閾値以下になるように必要に応じて縮小して前記画像表示用メモリエリアに展開するステップと、

を具備することを特徴とするマークアップランゲージ文書の表示方法。

[54] 画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、予め定められた固定の値であることを特徴とする請求項 53記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。

[55] 画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、画像表示以外に必要なメモリエリアを確保したときに残ったメモリエリア力も動的に決定することを特徴とする請求項 53記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。

[56] 表示装置に表示された画像の中から閲覧者により選択された画像を拡大表示するステップをさらに具備することを特徴とする請求項 53記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。

[57] マークアップランゲージで記述され且つ表示対象として少なくとも 1つの画像が指定されたマークアップランゲージ文書を解釈した結果を表示装置に表示するための方法であって、

前記マークアップランゲージ文書中に指定された画像にっ、て画像タグ中で指定された画像の表示サイズが全画像の表示サイズの総和に占める割合を算出するステップと、

算出された割合に基づいて画像表示用メモリエリア上での当該画像に割り当てられる最大単位メモリ使用量を決定するステップと、

当該画像が閾値以下になるように必要に応じて縮小して前記画像表示用メモリエリァに展開するステップと、

[58] 画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、予め定められた固定の値であることを特徴とする請求項 57記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。

[59] 画像表示用メモリエリアのメモリ容量は、画像表示以外に必要なメモリエリアを確保したときに残ったメモリエリア力も動的に決定することを特徴とする請求項 57記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。

[60] 表示装置に表示された画像の中から閲覧者により選択された画像を拡大表示するステップをさらに具備することを特徴とする請求項 57記載のマークアップランゲージ文書の表示方法。