JP2009009499A - 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法及びプログラム Download PDF

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俊輔 鈴木
Shuji Senda
修司 仙田
Kyosuke Nishiyama
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Abstract

【課題】表示領域外の特定の指定範囲内にある情報を、表示領域の一部に表示させておく場合に、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報と表示領域内の情報とが、それぞれの情報の表示対象データ上の位置関係に対応するように表示(配置)される表示制御装置、表示制御方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する表示制御手段を有することを特徴とする表示制御装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は表示制御装置、表示制御方法及びプログラムに関し、特に、閲覧するにあたってウィンドウのスクロール操作や表示範囲の移動操作を伴う文書、地図、表、画像などの情報を表示するためのグラフィカルユーザーインターフェースに関する。
従来、ある情報全体を表示するために必要な仮想的な空間である表示対象データ領域のうち、実際のモニターディスプレイに表示される表示領域外の特定の指定範囲内にある情報を、表示領域内に表示させておくには、表示ウィンドウの分割を行う手法を用いてきた。
しかしながら、こうした手法では、分割された各ウィンドウが独立してスクロールできるため、いずれかのウィンドウをスクロールしているうちに、上の分割ウィンドウに文書の最後の部分が表示され、下の分割ウィンドウに文書の最初の部分が表示され、文書内の位置関係と表示領域内の位置関係とが対応しなくなってしまうという問題が発生することがあった。
文書内の位置関係と表示領域内の位置関係とを対応させたまま、特定の範囲を固定表示させる方法としては、エクセル(登録商標:マイクロソフト社)の「ウィンドウ枠の固定」という機能がある。この機能では、ウィンドウ領域をスクロール用ウィンドウと表示固定ウィンドウとに分割後、カーソルがスクロール用ウィンドウから表示固定ウィンドウ方向へ分割境界枠を超えようとすると、スクロール用ウィンドウでのスクロールが停止し、カーソルはそのまま表示固定ウィンドウへと移る。よって、決してスクロール用ウィンドウと表示維持用ウィンドウに表示されている情報との位置対応関係は損なわれることはない。
しかし、エクセルの「ウィンドウ枠の固定」機能は、表の左部や上部に配置されている見出し項目の表示を維持する目的のためのものである。
特許文献1では、スクロールの方向と範囲は限定されておらず、ユーザーが文字列の編集・入力位置を移動させるのに従って自動的に分割及び分割解除が行われる。
また、特許文献2についても、ユーザーがカーソルを移動させる方向や範囲は限定されず、ユーザーのカーソル位置の方向に対応させるようにして、表示領域が自動的に分割される。
特開平3−71258号公報 特開平4−213757号号公報
しかし、特許文献1では、分割及び分割の解除の目的とその処理は行頭・行末におけるデータの入力や編集の際に限っている。つまり、既に入力済みの文字列間をカーソル移動する際には、たとえ行末にカーソルがあり行頭が表示領域上に見えなくても表示領域の分割は行われないし、カーソルが分割解除境界線を越えて一度分割解除された後にカーソルを再び行頭へ戻しても再び表示領域が分割されるわけではない。
そして、特許文献2においては、一度分割された後に、カーソルが方向転換した場合の処理については触れられていない。つまり、下方向にカーソルを移動させ、表示領域が上下2分割された後に、カーソルが上、右、左に移動した際の処理には対応できないという課題があった。
このように、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報の表示位置と、表示領域内の情報の表示位置との位置関係が対応していなかった。
更に、表示領域内の情報の移動が行われた場合に、表示領域内の情報と特定の指定範囲内の情報との位置関係を維持させておくことができないという課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報を、表示領域の一部に表示させておく場合に、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報と表示領域内の情報とが、それぞれの情報の表示対象データ上の位置関係に対応するように表示(配置)される表示制御装置、表示制御方法及びプログラムを提供することにある。
また、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報を、表示領域の一部に表示させておく場合に、表示領域外の特定の指定範囲内にある情報と表示領域内の情報とが、それぞれの情報の表示対象データ上の位置関係に対応するように表示(配置)し、この位置関係の対応を維持する表示制御装置、表示制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、表示制御装置であって、表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する表示制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、表示制御方法であって、表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、情報処理装置のプログラムであって、表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する処理を情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、カーナビゲーションシステムであって、表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する表示制御手段を有することを特徴とする。
本発明は、表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを表示する際、表示対象データの所定範囲と表示対象データの指定範囲との位置関係を判断しているので、メイン表示領域とサブ表示領域とは、所定範囲と指定範囲との位置関係に対応して表示領域に配置される。
まず、本説明の概要を説明する。
本発明では、図1に示すように、表示の対象となるデータを表示対象データと呼ぶ。表示対象データは、具体的な画像のみならず、その画像を表示させるためのデータや、表示対象における位置情報等を含む。また、利用者の視認可能な領域を出力結果表示領域と呼ぶ。例えば、ディスプレイの表示領域である。
本発明では、表示対象データの所定範囲(スクロールや、位置の移動によって変化する)の一部又は全部の画像が出力結果表示領域上で表示される領域をメイン表示領域と呼び、利用者等に指定される指定範囲の画像が出力結果表示領域で表示される領域をサブ表示領域と呼ぶ。
メイン表示領域とサブ表示領域との出力結果表示領域への配置は、所定範囲と指定範囲との表示対象データ上の位置関係によって決定される。例えば、位置関係のひとつとして所定範囲に対する指定範囲の方向を考えると、図1に示すように、所定範囲に対して指定範囲の位置する表示対象データ上の方向と対応するように、メイン表示領域とサブ表示領域とが出力結果表示領域に配置される。但し、厳密に位置や方向が一致する必要はなく、利用者が所定範囲と指定範囲との位置関係を理解できる程度に一致していれば良い。また、位置関係は、方向のみならず、所定範囲の表示対象データと、指定範囲の表示対象データとの高度差等でも良い。この場合、メイン表示領域とサブ表示領域とは、3次元グラフィクスの技術を用いて高度差が理解できるように出力結果表示領域に配置する。
尚、指定範囲は、表示対象データの所望の画像を特定する範囲のみならず、表示対象データの所望の対象物(例えば、表示対象データが地図であればガソリンスタンド、天気図ならば台風等)そのものを特定するものも含む概念である。
次に、本発明の第1の実施の形態を説明する。
まず、第1の実施の形態で用いられる用語を、図2を用いて説明する。尚、所定範囲は、上述したように利用者のスクロール等により、表示対象データ上を移動するものとし、指定範囲は利用者により指定されるものとする。
第1の実施の形態では、利用者が、出力結果表示領域のうち表示対象データを表示させたい領域をオリジナル表示領域として定義する。そして、このオリジナル表示領域は、表示対象データによる画像上を移動する。オリジナル表示領域には、表示対象データ上の指定範囲の画像が表示されるサブ表示領域が、所定範囲と指定範囲との位置関係に対応して重畳されたり、重畳を解除されたりする。
メイン表示領域はオリジナル表示領域からサブ表示領域を引いた領域となり、そのメイン表示領域にはオリジナル表示領域の画像のうちサブ表示領域の画像を除いた画像が表示される。但し、サブ表示領域はかならずしも重畳されるとは限らず、サブ表示領域の全部が重畳されない場合にはオリジナル表示領域とメイン表示領域とは同じものとなる。また、サブ表示領域の一部がオリジナル表示領域と重畳する場合には、オリジナル表示領域においてサブ表示領域によって重畳される部分をオリジナル表示領域から引いた部分がメイン表示領域となる。
次に、所定範囲について詳細に述べる。
所定範囲は、指定範囲のサブ表示領域の画像をオリジナル表示領域の画像に重畳するか、又はオリジナル表示領域の画像に重畳されているサブ表示領域の画像の重畳を解除するかの判断の基準となる範囲である。尚、後述するように、サブ表示領域の画像を複数重畳する場合、サブ表示領域の画像の一部は既に重畳されているサブ表示領域の画像の一部に重畳されることとなるが、既に重畳されているサブ表示領域の画像の後ろにはオリジナル表示領域の画像が存在するので、結果として、指定範囲のサブ表示領域の画像はオリジナル表示領域の画像に重畳されることとなる。
所定範囲はオリジナル表示領域に移動にともない一緒に移動する。そして、所定範囲の大きさは、指定範囲毎に異なり、通常、その指定範囲のサブ表示領域の画像がオリジナル表示領域の画像上に重畳される前のメイン表示領域の大きさである。尚、オリジナル表示領域の画像にサブ表示領域の画像が重畳されていない場合にはオリジナル表示領域の大きさが、その指定範囲の所定範囲の大きさとなる。
図3、図4、図5は、ある指定範囲のサブ表示領域の画像をオリジナル表示領域の画像に重畳又はその解除するかの判断をする場合の所定範囲を説明する為の図である。尚、以下の説明では、指定範囲1、指定範囲2、指定範囲3の順で所定範囲からの距離が近いものとし、所定範囲からの距離が遠い順に重畳又はその解除するかの判断を行い、所定範囲から距離が近い順にメイン表示領域に近くなるようにオリジナル表示領域の画像にそのサブ表示領域の画像を重畳するものとする。
図3では、指定範囲2のサブ表示領域2の画像がオリジナル表示領域の画像に既に重畳されているので、オリジナル表示領域からサブ表示領域2を引いた領域(指定範囲1のサブ表示領域の画像がオリジナル表示領域の画像上に重畳される前のメイン表示領域)が指定範囲1の所定範囲である。同様に、図4では、指定範囲2のサブ表示領域2の画像と指定範囲3のサブ表示領域3の画像とがオリジナル表示領域の画像に既に重畳されているので、オリジナル表示領域からサブ表示領域2及びサブ表示領域3を引いた領域(指定範囲1のサブ表示領域がオリジナル表示領域上に重畳される前のメイン表示領域)が指定範囲1の所定範囲である。
また、図5では、指定範囲1のサブ表示領域1の画像の重畳の解除の判断をする場合の所定範囲を示しており、その所定範囲は指定範囲1のサブ表示領域1の画像が重畳される前のメイン表示領域であり、図3と同様となる。
このように、ある指定範囲のサブ表示領域の画像をオリジナル表示領域の画像に重畳又はその解除するかの判断をする場合の所定範囲は、その指定範囲のサブ表示領域の画像がオリジナル表示領域の画像上に重畳される前のメイン表示領域である。尚、以下の説明において、上述した所定範囲を指定範囲に対応する所定範囲と記載する。
次に、第1の実施の形態の構成について説明する。
図6は、第1の実施の形態における構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、第1の実施の形態におけるシステムは、表示の対象となる表示対象データを記憶する表示対象データ105と、表示対象データ上における現在のオリジナル表示領域の位置とそのオリジナル表示領域の画像の表示を制御するオリジナル表示領域制御手段101と、表示対象データ内で常に表示を維持したい特定の位置や範囲である指定範囲を記憶しておく指定範囲記憶部102と、所定範囲に指定範囲が含まれるかどうかを判定することよって、その指定範囲部分の表示のためのサブ表示領域の画像の重畳又はその解除を判定する判定手段103と、判定手段103の判定に基づいて、表示対象データ105から指定範囲部分のデータを抽出してそのデータを表示するためのサブ表示領域の画像を生成するサブ表示領域生成手段104と、オリジナル表示領域制御手段101から得られる所定範囲に対する指定範囲の方向に対応するように、オリジナル表示領域の画像上にサブ表示領域生成手段104から得たサブ表示領域の画像を重畳し、又はサブ表示領域の画像の重畳の解除を行うサブ表示領域配置手段106とで構成される。
まず、オリジナル表示領域制御手段101について説明する。オリジナル表示領域制御手段101は、オリジナル表示領域が移動する度や、その表示対象データが更新される度、又は一定時間ごとに、常に最新のオリジナル表示領域の表示対象データ上における位置・範囲を表す座標セットと、その座標セットで特定される表示対象データ上のオリジナル表示領域の画像を持つようにし、判定手段103とサブ表示領域配置手段105とにそれらデータを送信する。ただし、判定手段103に送信するデータは、オリジナル表示領域の表示対象データ上における位置・範囲を表す座標セットだけでもよい。
次に、表示対象データ105について説明する。表示対象データ105には、表示対象データ全体の表示画像データが、表示対象データにおける座標値と関連付けられて記憶されている。データの種類によっては、座標値を1ごとに関連付ける必要は必ずしもない。例えば、文書データであるなら、1文字のサイズごとや1行の高さごとに座標値がまとめられていてもよい。また、例えば写真閲覧アプリケーションのような決まった単位のオブジェクトが並ぶような表示対象データである場合は、そのオブジェクトが配置されている座標値のみで関連付けられていてもよい。
指定範囲記憶部102には、図7に示すような指定範囲のIDと、始点・終点位置(座標)のセットが格納されている。指定範囲記憶部102には、利用者または他の手段が指定範囲を追加したり、削除したりすることができる。指定範囲記憶部102に格納される指定範囲は単数でも複数でもよい。また、指定範囲記憶部102に格納される指定範囲は、座標値が一般的ではあるが、行番号やオブジェクトIDなどでもよい。
判定手段103は、オリジナル表示領域制御手段101から得られるオリジナル表示領域の座標セットからオリジナル表示領域を確定する。次に、既に重畳されているサブ表示領域の現在の座標セットをサブ表示領域配置手段105から取得し、そのサブ表示領域をオリジナル表示領域から引くことにより、重畳処理を判断する指定範囲の所定範囲を確定する。そして、重畳処理を判断する指定範囲の座標セットを指定範囲記憶部102から取得し、その指定範囲の全部が重畳処理判断時の所定範囲に含まれているかを判断する。重畳処理を判断する指定範囲がその所定範囲に含まれてない場合には、その指定範囲についての座標セットがサブ表示領域生成手段104に送信される。尚、重畳処理判断時に指定範囲が所定範囲に含まれていないと判断された場合、その所定範囲のオリジナル表示領域上の位置及び大きさが、指定範囲のIDと共に記憶される。この場合に、判定手段103は、所定範囲のオリジナル表示領域の位置及び大きさを、指定範囲のIDと共に、指定範囲102に記憶させても良いし、判定手段103自身が記憶しても良い。
一方、サブ表示領域の重畳解除時の判断は、そのサブ表示領域の指定範囲のIDに対応するオリジナル表示領域の所定範囲の位置及び大きさから、現在のオリジナル表示領域上のその指定範囲に対応する所定範囲を確定する。そして、この確定された所定範囲にその指定範囲が含まれているかを判断する。含まれている場合には、その指定範囲のサブ表示領域の画像の重畳を解除するため、その指定範囲の座標セットはサブ表示領域生成手段104に送信しない。
また、判定手段103の判断順序であるが、所定範囲から距離が遠い指定範囲から行う。
サブ表示領域生成手段104は、判定手段103より受信した指定範囲を表す座標セットに対応する範囲の表示画像データを、表示対象データ105から抽出し、それをサブ表示領域の画像として持つ。そして、サブ表示領域配置手段106へこのサブ表示領域の画像と、上記の座標セットを送信する。
サブ表示領域配置手段106は、サブ表示領域生成手段104からサブ表示領域の画像とその座標セットを、オリジナル表示領域制御手段101からは現在のオリジナル表示領域の画像とオリジナル表示領域の位置・範囲を示す座標セットを受信する。そして、受信した2つの座標セットから、所定範囲に対するサブ表示領域の方向を算出し、その方向に対応させるようにして受信したサブ表示領域の画像をオリジナル表示領域の画像上に配置する。尚、サブ表示領域の画像の重畳が解除される場合は、サブ表示領域生成手段104からはサブ表示領域の画像及び座標セットが送信されないので、サブ表示領域の画像の重畳処理が行われず、その結果、サブ表示領域の画像の重畳は解除される。
また、サブ表示領域配置手段106は、オリジナル表示領域ともに移動するサブ表示領域の座標セットを、判定手段103に送信する。
次に、上記構成例の動作について説明する。図8のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について説明する。
まず、オリジナル表示領域制御手段101がオリジナル表示領域の移動を認識した場合や、その表示対象データの更新を認識した場合、あるいは一定時間が経過した場合(S1101のYes)、上述した所定範囲に基づいて、各指定範囲のサブ表示領域の画像の重畳又はその解除の判断を行う(S1102)。
指定範囲が対応する所定範囲に含まれていなければ(S1103のYes)、サブ表示領域生成手段104が表示対象データ105からその指定範囲部分の画像データを取得し、サブ表示領域の画像を生成する(S1104)。そして、サブ表示領域配置手段106がオリジナル表示領域に対する指定範囲部分の方向を算出し(S1105)、その方向に一致させるようにしてそのサブ表示領域の画像をオリジナル表示領域の画像上に配置する(S1106)。
サブ表示領域の画像の重畳の解除を行う場合、指定範囲の情報は出力しない。
尚、上述の実施の形態では、理解を容易にするために、オリジナル表示領域という概念を導入し、そのオリジナル表示領域の画像にサブ表示領域の画像を重畳する場合を説明したが、これに限定することなく、オリジナル表示領域をメイン表示領域と考え、オリジナル表示領域外の出力結果表示領域の対応する位置にサブ表示領域を重畳するようにしても良い。
本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、判断手段103により、各指定範囲が対応する所定範囲に含まれているかを判断し、サブ表示領域配置手段106によって、所定範囲に対する指定範囲の表示対象データ上の方向を算出し、その方向に一致させるようにしてオリジナル表示領域の画像上へのサブ表示領域の配置を行う。
例えば、表示対象データ105上において、現在オリジナル表示領域内に表示されている部分の下方向に指定範囲部分が位置していれば、サブ表示領域の画像はメイン領域の画像の下方部に配置される。つまり、表示対象データ105における所定範囲と指定範囲との位置関係と、出力結果表示領域内で表示されているサブ表示領域とメイン表示領域との位置関係との対応は維持される。
また、判定手段103が、所定範囲内に指定範囲部分が全て収まっていない場合にだけサブ表示領域が表示されるので、所定範囲の移動によって、その指定範囲の部分がその指定範囲に対応する所定範囲内からはみ出る瞬間にはサブ表示領域が表示され、その所定範囲外から指定範囲の部分が入ってくる瞬間にはサブ表示領域は解消されるように表示される。この動作により、所定範囲の移動が指定範囲部分をまたぐ際にも、サブ表示領域とメイン表示領域との位置関係との対応は維持される。
第2の実施の形態について説明する。
図9は、第2の実施の形態におけるシステムの構成図を示すブロック図である。図9に示すように、第2の実施の形態におけるシステムは、指定範囲設定手段107を新たに備える。尚、その他の構成要素については、第1の実施の形態と同様であるため、第1の実施の形態と同様の構成要素については、図6と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
指定範囲設定手段107は、オリジナル表示領域制御手段101から送信されるオリジナル表示領域の情報や、表示対象データ105に記憶されている情報や、指定範囲記憶部102に記憶されている指定範囲の情報に基づいて、利用者の入力なしに自動的に、指定範囲記憶部102に指定範囲の追加及び削除を行う。
ただし、必ずしも指定範囲設定手段107はオリジナル表示領域制御手段101と指定範囲記憶部102と表示対象データ105が記憶されている記憶部と同時に接続されている必要はない。
また、指定範囲設定手段107は、オリジナル表示領域の表示範囲および指定範囲記憶部102に記憶されている指定範囲と、指定範囲として追加すべき部分とを関連付けたデータベースなどと接続されていてもよい。
次に、第2の実施の形態の動作を説明する。
図10は第2の実施の形態における指定範囲設定手段107の動作を説明するためのフローチャートである。
指定範囲設定手段107は、オリジナル表示領域制御手段101から送信されるオリジナル表示領域の情報を取得する(S1301)。また、指定範囲記憶部102に記憶されている指定範囲の情報を取得する(S1302)。尚、ここで指定範囲とは、表示対象データの所望の画像を特定する範囲のみならず、表示対象データの特定の対象物(例えば、表示対象データが地図であればガソリンスタンド、天気図ならば台風等)そのものを特定するものも含む概念である。従って、表示対象データの特定の対象物が指定範囲として指定されている場合には、その対象物の表示対象データ上の位置の情報も指定範囲の情報として取得する。そして、利用者が定めた条件や、予め設定されている条件に基づいて、利用者の入力なしに自動的に、指定範囲記憶部102に指定範囲の追加及び削除を行う(S1303)。
一方、判定手段103は、第1の実施の形態で説明した条件、すなわち、オリジナル表示領域制御手段101がオリジナル表示領域の移動を認識した場合、あるいは一定時間が経過した場合や表示対象データが更新された場合に加えて、指定範囲の追加及び削除が行われた場合には、上述した第1の実施の形態と同様な動作を行う。
次に、第2の実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では指定範囲設定手段107が、オリジナル表示領域の情報や既存の指定範囲の情報や表示対象データの更新された情報に基づいて、利用者の入力なしに自動的に指定範囲記憶部102に指定範囲の追加及び削除を行うので、利用者に対して、利用者による表示領域の移動や特定の範囲の指定や表示対象データの更新に応じた、新たな情報や関連する情報を新たにサブ表示領域内に提示することができる。
次に第3の実施形態について説明する。
図11は、第3の実施の形態におけるシステムの構成図を示すブロック図である。図11に示すように、第3の実施の形態におけるシステムは、指定範囲・表示データ照合手段108を更に備えることが第1の実施の形態と異なり、その他の構成要素については、第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態と同様の構成要素については、図6と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
指定範囲・表示データ照合手段108は、指定範囲記憶部102が記憶している指定範囲を抽出して、その指定範囲を表示対象データ105と照合して、指定範囲内にある情報(例えば、商品Aと商品B)を出力する。
次に、第3の実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、指定範囲・表示データ照合手段108が、指定範囲内に表示される情報を表示対象データから抽出しその情報を出力することによって、利用者がどの情報をサブ表示領域化して常時表示したかったか、つまりその情報に対して利用者が興味関心をもったかを把握することができる。
実施例1について説明する。実施例1は、第1の実施の形態に対応するものである。
本実施例では、表示対象データを600行のテキスト文書として、オリジナル表示領域には40行まで表示できるものとする。
ただし、本実施例では指定できる指定範囲は1つまでとする。従って、その指定範囲に対応する所定範囲はオリジナル表示領域となる。
利用者が500〜510行目の範囲を指定した場合、指定範囲記憶部102には、(指定範囲開始位置=500、指定範囲終了位置=510)といったように記憶される。
利用者の指定入力の手段は、メイン表示領域内に表示されている任意の範囲をマウスのドラッグ操作などで指定してもよいし、直接指定開始行と終了行の番号をキー入力してもよい。これらの指定方法については例示であるので、これらに限られるものではない。
現在、オリジナル表示領域には、301〜340行目までが表示されていることとする。判定手段103はこの情報をオリジナル表示領域制御手段101から取得すると、指定範囲記憶部102から、上記の(指定範囲開始位置=500、指定範囲終了位置=510)という指定範囲の情報を得る。判定手段103はオリジナル表示領域(所定範囲)内に指定範囲が収まっていないと判定し、サブ表示領域の画像を配置するという判定を下す。
判定手段103は、サブ表示領域生成手段104へ上記指定範囲の情報を伝える。すると、サブ表示領域生成手段104は表示対象データ105から500〜510行目までのデータを表示対象データ105から取得し、サブ表示領域の画像を生成し、それをサブ表領域配置手段106に渡す。
サブ表示領域配置手段106は、現在のオリジナル表示領域301〜340行目より上記指定範囲が下方向にあることを算出し、取得した上記サブ表示領域の画像を、オリジナル表示領域制御手段101から渡されたオリジナル表示領域の画像の下端11行分のスペースに配置する。すると、図12(A)のように表示され、利用者にとって表示領域が分割されているように見える。利用者がメイン表示領域内に1〜498行目までの間が表示されるようにオリジナル表示領域をスクロールしている間は、メイン表示領域では、通常通りスクロール操作で表示領域を移動することができる。一方、下方のサブ表示領域では常に文書の500〜510行目が表示される。
利用者が、メイン表示領域の下端に499行目が表示されるまでスクロールすると、オリジナル表示領域内(所定範囲)に500〜510行目までが図12(B)のように全て収まるので、判定手段103はサブ表示領域を生成せずの判定を行い、この瞬間にサブ表示領域の画像の重畳が解除され、オリジナル表示領域の全ての画像が表示される。500〜510行目の部分もオリジナル表示領域に図12(C)のようにそのまま表示される。この状態はメイン表示領域内に500〜510行目が収まっている状態である限り継続される。
利用者がこのまま下方にスクロール操作を続け、メイン表示領域の上端に501行目が表示されようとした瞬間に、図12(D)に示すように判定手段103はオリジナル表示領域(所定範囲)内に上記指定範囲が全て収まっていないと判定し、サブ表示領域生成手段104に指定範囲の情報を渡す。
サブ表示領域生成手段104は、表示対象データ105からサブ表示領域生成手段104は表示対象データ105から500〜510行目までのデータを取得し、サブ表示領域の画像を生成し、それをサブ表領域配置手段106に渡す。
サブ表示領域配置手段106は、現在のオリジナル表示領域501〜541行目より上記指定範囲が上方向にあることを算出し、取得した上記サブ表示領域の画像を、オリジナル表示領域制御手段101から渡されたオリジナル表示領域の上端11行分のスペースに配置する。すると、図12(E)のように表示される。利用者がメイン表示領域に511〜600行目までの間が表示されるようにオリジナル表示領域をスクロールしている間は、表示領域下方のメイン表示領域では、通常通りスクロール操作で表示領域を移動することができる一方で、上方のサブ表示領域では常に文書の500〜510行目が表示される。
オリジナル表示領域の移動に合わせて、上述したようにサブ表示領域の有無および配置が連続的に切り替わることで、利用者にとって、オリジナル表示領域に対する指定範囲の位置関係に応じた表示領域の分割・分割解消及び再分割が連続的に行われているように表示することができる。
利用者は、新たに指定範囲を指定するだけでなく、指定を解除することができてもよい。その際には、指定解除するための入力の手段が利用者に与えられ、その手段を通して、指定範囲記憶部102から解除入力対象となった指定範囲のデータが削除される。
利用者は、スクロール操作を伴わずに指定範囲へオリジナル表示領域を瞬間的に移動させることができてもよい。その際には、指定範囲へジャンプするための入力の手段が利用者に与えられ、その手段を通して、オリジナル表示領域101にその指定範囲へ移動命令が伝わる。
また、利用者は、指定範囲を解除することで、その指定範囲へオリジナル表示領域を瞬間的に移動させることができてもよい。その際には、指定解除するための入力の手段が利用者に与えられ、その手段を通して、指定範囲記憶部102から解除入力対象となった指定範囲のデータが削除されるとともに、オリジナル表示領域101にその指定範囲へ移動命令が伝わる。
本実施例では、指定範囲の矩形をそのままサブ表示領域としてオリジナル表示領域上に貼り付けたが、生成されるサブ表示領域の形状やサイズは、指定範囲全てがサブ表示領域内に含まれており、かつ、算出された方向に一致するようにオリジナル表示領域内に配置できれば、これに限らない。
また、所定範囲から指定範囲への距離を利用者へより直感的に提示するために、サブ表示領域生成手段104が所定範囲から指定範囲への距離に応じて、サブ表示領域のサイズを変更してもよい。例えば、現在表示位置から指定範囲が近いほど表示領域に対するサブ表示領域の割合を大きくし(上限あり)、遠いほど小さくする(下限は指定範囲のサイズ)。この場合に、判定手段103は、判定と指定範囲の位置とサイズに加えて、現在の表示位置との距離の情報もサブ表示領域生成手段104に伝える。そして、サブ表示領域生成手段104は、受信した距離に応じて生成するサブ表示領域の範囲を変更する。またこの場合、判定手段103は指定範囲よりも大きいサイズを持つ、実際にサブ表示領域内に表示されている範囲に対して判定を下さなくてはならないので、判定手段103が一旦「サブ表示領域を生成する」と判断を行った指定範囲に対して、これ以降に判定処理を行うときには、判定手段103はサブ表示領域生成手段104あるいはサブ表示領域配置手段106から、生成及び配置したサブ表示領域の範囲を得るという手順が追加される。
オリジナル表示領域から指定範囲への距離を利用者へより直感的に提示するという目的においては、サブ表示領域のサイズを可変化する以外にも、例えば、距離に応じてサブ表示領域枠線を太くしたり、実際の距離値を表示したり、といった方法をとってもよい。
さらにまた、表示領域に対する各指定範囲の方向を利用者により分かりやすく提示するために、サブ表示領域を生成する際に、サブ表示領域枠に現在位置の方向を向いた角を持たせるなどの処理を行ってもよい。ただしその際は、サブ表示領域生成手段104は、サブ表示領域を配置する位置をサブ表示領域配置手段106から予め取得しておく。あるいは、カーソル位置から指定範囲の中心に向けての直線を描画したりなどの表現を加えてもよい。
さらにまた、どこからどこまでが指定範囲なのかを利用者に提示するために、指定範囲を色枠で囲ったり、指定範囲の中心にピンなどのアイコンを表示させたりしてもよい。
さらにまた、本実施例ではサブ表示領域配置手段106は、サブ表示領域をオリジナル表示領域上に配置したが、オリジナル表示領域と指定範囲の位置関係が一致していれば、サブ表示領域が配置されるのはオリジナル表示領域外でもよい。
本発明の実施例2を説明する。
実施例1では表示対象データがテキスト文書であり、表示領域の移動方向が1次元であったが、本発明は表示領域の移動方向が2次元の場合にも適用できる。以下では、その例を実施例2として挙げる。かかる実施例2は、本発明の第1の実施の形態に対応するものである。
本実施例では、表示対象データ105を800×600ピクセルのサイズを持つ図13(A)に示す画像データとし、また、このデータの左上の頂点座標を(0, 0)、右下の頂点座標を(800, 600)とする。本実施例では、オリジナル表示領域を240×180ピクセルのサイズを持つ矩形とする。そして、現在位置としてのカーソルは常にオリジナル表示領域の中心に位置するものとする。
ただし、本実施例では指定できる指定範囲は1つまでとする。従って、その指定範囲に対応する所定範囲はオリジナル表示領域となる。
また指定範囲記憶部102には、左上頂点の座標が(520, 230)、右下の頂点の座標(600, 290)である幅80×高さ60の指定範囲が記憶されている。
現在、カーソルが(320, 485)にあった場合、判定手段103がオリジナル表示領域制御手段101より、オリジナル表示領域の左上の頂点が(200, 395)で右下の頂点が(440, 575)の範囲であることを受信し、その範囲内に上記指定範囲が含まれないことを判定し、サブ表示領域生成手段104に上記指定範囲の情報を伝える。
サブ表示領域生成手段104は、左上頂点の座標が(520, 230)で右下頂点の座標が(600, 290)の矩形の範囲に囲まれるデータを表示対象データ105から取得してサブ表示領域の画像を生成し、そのデータをサブ表示領域配置手段106に送信する。
サブ表示領域配置手段106は、上記指定範囲がカーソル位置に対して、カーソル位置より右横に伸び、かつオリジナル表示領域の上辺と平行な直線からその上辺方向に約43度の方向に位置していることを算出し、オリジナル表示領域内の現在位置から約43度の方向に一致するように、オリジナル表示領域の画像に上記サブ表示領域の画像を配置する。その表示結果は図13(B)に示すとおりである。
また、この後に利用者がカーソルを(450, 485)、(680, 120)それぞれの位置に移動した場合の表示を、それぞれ図13(C)と(D)に示す。図13(B)〜(D)に示されるように、本実施例では指定範囲の方向、をカーソル位置に対する角度で算出しているので、それに合わせて、オリジナル表示領域が移動する度にサブ表示領域の配置位置は連続的に変更される。
また、実施例1と同様に、判定手段103が指定範囲の全部がオリジナル表示領域内に収まると判定した瞬間に、サブ表示領域の画像は解消され、上記指定範囲の画像はオリジナル表示領域内に通常通り表示される。例えば、カーソル位置を(680, 120)から(620, 200)に移動した際の例を図13(E)に示す。また、所定範囲内に上記指定範囲が収まらなくなる瞬間も実施例1と同様の処理がされる。
オリジナル表示領域の移動に合わせて、上述したようにサブ表示領域の有無および配置が連続的に切り替わることで、利用者にとって、オリジナル表示領域(所定範囲)に対する指定範囲の位置関係に応じた表示領域の分割・分割解消及び再分割が連続的に行われているように表示することができる。
実施例1及び実施例2では、指定範囲を80×60ピクセルの矩形としていたが、指定範囲の形状及びサイズはこれに限らない。例えば、指定範囲は図13(F)のように半径60ピクセルの円でも構わない。
また、配置するサブ表示領域の形状を、オリジナル表示領域の中心位置と指定範囲の中心位置との位置関係に応じて動的に変化させてもよい。例えば、サブ表示領域とメイン表示領域との境界線を、上述した通常の手順で配置されたサブ表示画像の配置枠に接する、オリジナル表示領域の中心位置と指定範囲の中心位置とを結ぶ線分に対する垂線とする。そして、サブ表示領域の形状は、オリジナル表示領域をその境界線で分割し、オリジナル表示領域の中心を含まない方の領域の形状とする。ただし、この形状やその生成手順は例であり、実際はこれに限らない。
この場合は、サブ表示画像生成手段104がサブ表示領域の画像を生成する前に、図14のS1107のように生成すべきサブ表示領域の形状を前もって算出しなくてはならない。この形状の算出は図15に示す構成で行われる。判定手段103は、特定の指定範囲のサブ表示領域を配置すると判定した後に、サブ表示領域配置手段106にその指定範囲の情報(サイズ。形状、中心位置)を伝える。そして、サブ表示領域配置手段106は、オリジナル表示領域制御手段101から取得するオリジナル表示領域の中心位置とその指定範囲の中心位置との位置関係(角度)を算出する。そして、これらの情報から、前段落で述べたサブ表示領域の形状を算出し、その形状の情報をサブ表示画像生成手段104へと送信する。サブ表示領域生成手段104は、受信したその形状の情報に従って、サブ表示領域の画像を生成する。そして、そのサブ表示画像生成手段104はそのサブ表示画像をサブ表示領域配置手段106へ送信し、サブ表示領域配置手段106は受信したサブ表示領域の画像を、算出された位置に配置する。
また、本実施例では、表示領域に対する指定範囲の方向を、カーソル位置に対する各指定範囲の中心位置の角度としていたが、これに限る必要はない。例えば、指定範囲の方向が表示領域の中心位置に対してx軸、y軸それぞれ正方向か負方向かによる四方向で算出してもよい。
さらにまた、本実施例では、表示対象データが2次元上に表示されるものであったが、球状にマッピングされるデータに対しても本発明は適用可能である。例えば、地球儀にマッピングした地図などである。この場合には、オリジナル表示領域の位置に対してその球の裏側の部分を境目に、オリジナル表示領域に対する指定範囲の方向が逆転するように設定される。
次に、実施例3について説明する。かかる実施例3は、本発明の第1の実施の形態に対応するものである。
本実施例では、実施例1と同様のテキスト文書を表示対象データとし、オリジナル表示領域の表示可能行数も40行とする。
ただし、指定範囲は複数指定できるものとする。
利用者は、101〜110行目(指定範囲A)、201〜210行目(指定範囲B)、401〜410行目(指定範囲C)、501〜510行目(指定範囲D)の4つの指定範囲を指定したこととし、指定範囲記憶部102はこれらの指定範囲を記憶しておく。
このように、指定範囲が複数ある場合は、原則としてオリジナル表示領域から距離の遠い指定範囲から順に、その指定範囲が表示されたサブ表示領域の画像が配置されることとする。そして、判定手段103はオリジナル表示領域から距離の遠い指定範囲から順に判定を行うものとする。
まず、オリジナル表示領域が351〜390行目までが表示されている場合に、判定手段103は、オリジナル表示領域の中心から最も遠い指定範囲Aがメイン表示領域内に収まっているかを判定する。指定範囲Aはメイン表示領域内(この時点では、オリジナル表示領域と同じであり、これが指定範囲Aの所定範囲)に収まっていないので、図8のS1104〜S1106の処理が進められる。
判定手段103は、まだ未判定の指定範囲が残っているので、指定範囲Aの次にオリジナル表示領域の中心から遠い指定範囲Bの重畳判定に移る。その後、指定範囲D、指定範囲Cと同様の処理が繰り返される。
指定範囲が複数ある場合には、サブ表示領域配置手段106は、サブ表示領域同士が重ならないように、原則としてオリジナル表示領域の画像上にサブ表示領域の画像を配置する。しかしながら、オリジナル表示領域に現在351〜390行目までが表示されている場合に、上記4つの指定範囲全てをサブ表示領域として配置すると、オリジナル表示領域の全部分がサブ表示領域で埋まってしまい、メイン表示領域がなくなってしまうという問題が発生する。
この問題を解決するために、サブ表示領域配置手段106はサブ表示領域の配置において制限を設ける。
本実施例では、メイン表示領域の表示可能行数が20行以上を確保することを制限とする。なお、この制限は一例であり、制限の方法はこれに限らない。たとえば、オリジナル表示領域の中心から100ピクセルの範囲はメイン表示領域として確保するなどとしてもよい。
もしも、こうした制限を越える場合には、サブ表示領域配置手段106は、先に配置されたサブ表示領域の画像に重畳させるようにして、後から生成されるサブ表示領域の画像を配置する。
また、サブ表示領域配置手段106は、こうしたサブ表示領域の配置の重複が発生する際には、できるだけ被重複領域の数を減らしたり、被重複領域の有無や内容を利用者に提示したり、または各サブ表示領域に表示されている指定範囲の位置関係が利用者にとって理解できる状態を維持したりするための配置調整を行ってもよい。
例えば、その調整の方法は、上記制限を越えてからのサブ表示領域(図16中のサブ表示領域○)の配置が行われる直前に、図16に示すようにそのサブ表示領域○の配置位置を確保するようにして、その他のサブ表示領域がサブ表示領域1つ分ずつオリジナル表示領域の端の方向へずれるという方法をとり(図16ではサブ表示領域△の画像の上にサブ表示領域□の画像が配置される)、メイン表示領域(図16の×で示される領域)を確保するようにしてもよい。この場合に、ずれる直前にオリジナル表示領域の最も端にあったサブ表示領域(図16のサブ表示領域△)は、そのサブ表示領域の次に表示領域の端に近いサブ表示意領域によって重畳されたり、あるいは表示領域外からはみ出たりすることとなる。そして、再びサブ表示領域○の解除の判定がされた場合には、サブ表示領域○が配置された際にずれたサブ表示領域□は、サブ表示領域○が配置される直前に配置されていた位置に戻る。
また、例えば上記のずれる処理を行った際に重畳されたサブ表示領域の有無やどのサブ表示領域が重畳されたかがわかるように、そのサブ表示領域を表す縮小バーやタブといった表示を表示領域内に追加してもよい。
また、サブ表示領域配置において制限を設ける場合には、全ての指定範囲をサブ表示領域として配置できるとは限らないので、サブ表示領域として配置する指定範囲に優先順位を設定してもよい。優先順位が高い指定範囲ほど、あとからサブ表示領域として配置されることとなる。
また、複数のサブ表示領域を配置する場合には、複数のサブ表示領域同士の配置重複などを避けるために、配置の順序や位置決定のルールを設定する必要がある。本実施例では、複数のサブ表示領域の配置が重複する場合には、オリジナル表示領域の中心位置から遠いものほど表示領域の端に配置、近いものほどオリジナル表示領域の中心に近い位置に配置するようにするものとする。なお、この方法は一例であり、これ以外の方法でサブ表示領域を配置してもよい。
本実施例では表示対象データがテキスト文書であり、表示領域の移動方向が1次元であったが、本発明は、地図データや画像データ、地球儀のような、表示領域の移動方向が2次元空間や球にマッピングされている場合にも適用できる。
次に、実施例4について説明する。かかる実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応するものである
本実施例は、図9に示すように、指定範囲設定手段107を備える点で第1乃至3の実施例と異なる。第1乃至3の実施例と同様の構成については詳細な説明は省略する。
本実施例では、カーナビゲーションシステムでの応用を想定する。この応用では、自動車の近くにあるが表示領域内に収まらないガソリンスタンドの周辺の領域を指定範囲とし、それらの画像をサブ表示領域として表示するというものである。
指定範囲設定手段107は、オリジナル表示領域設定手段101から現在自動車がある位置と自動車が進んでいる方向の情報を得る。すると、指定範囲設定手段107は、自動車の位置から進行方向側(この実施例の場合は、表示画面を横に2分割して、上か下か)にあってかつメイン表示領域(ここではオリジナル表示領域と等しい)内に収まらない最も近い3つのガソリンスタンド(図17(A)の四角1、2、3)のある領域を指定範囲として指定範囲記憶部107に自動登録する。その結果、表示画面では図17(B)のように表示される。
さらに、自動車が進行方向に進むと、指定範囲設定手段107は、上記と同じく自動車の位置から進行方向側にあってかつメイン表示領域内に収まらない最も近い3つのガソリンスタンド(図17(A)の四角5、6、7)のある領域を指定範囲として指定範囲記憶部107に自動登録する。そして、自動車の位置からガソリンスタンド5、6、7よりも近くにあるにも関わらず、進行方向とは逆にあるガソリンスタンド(図17(A)の四角1、2、3)のある領域の指定範囲は指定範囲設定手段107が指定範囲記憶部102から削除する。その結果、表示画面では図17の(C)のように表示される。
以上の如く、指定範囲設定手段107が処理を行うことによって、オリジナル表示領域の移動に合わせてサブ表示領域の画像として表示する指定範囲およびその配置位置を自動的に更新させることができるので、関連情報としてのサブ表示領域の画像の内容及びその位置関係を利用者による操作や状況の変化に合わせて提供することができる。
この実施例では、指定範囲設定手段107は、利用者の操作や状況に合わせて指定範囲を更新したが、指定範囲の更新のトリガーはこれに限らない。例えば、表示対象データの更新でもよい。その例として、オリジナル表示領域外にある台風の情報をサブ表示領域に表示するシステムを想定する。このシステムでは、オリジナル表示領域は移動しないが台風のある位置を示す表示対象データは一定時間間隔で更新される。この場合、指定範囲設定手段107は、表示対象データが更新される度に、台風の画像が表示されている領域を指定範囲として指定範囲記憶部102に登録しなおし、それまで登録されていた表示対象データ更新前の台風の位置を示す指定範囲を指定範囲記憶部102から削除する。こうすることで、表示画面では図18のように表示が移り変わる。
以上のように、指定範囲設定手段107が処理を行うことによって、表示対象データの更新の度にサブ表示領域の画像として表示する指定範囲およびその配置位置を自動的に更新させることができるので、オリジナル表示領域が移動したりその表示が変化したりしなくとも、関連情報としてのサブ表示領域に表示される画像の内容及びその位置関係を利用者に提供することができる。
次に、実施例5について説明する。かかる実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応するものである。
本発明は、渋滞状況を利用者に伝える機能を持ったカーナビゲーションシステムなどにも適応できる。予め目的地を指定範囲として指定しておき、現在位置がメイン表示領域の中心に位置することとした場合に、指定範囲設定手段107は、これら2つの範囲(位置)をそれぞれ指定範囲記憶部102とオリジナル表示領域制御手段101から取得し、その範囲に配置されている情報を表示対象データ105から取得する。
そして、指定範囲設定手段107は、表示対象データ105あるいはその他接続される記憶部などから現在位置から目的地までのルート中で渋滞している範囲を検索し、渋滞範囲があった場合にはその都度その範囲を新たに指定範囲として指定範囲記憶部102に追加する。こうすることで、サブ表示領域内に渋滞範囲が表示維持され、利用者は常にその渋滞の状況を見つつ、メイン表示領域内でナビゲーション表示を閲覧することができる。また、渋滞が解消されれば、指定範囲設定手段107が指定範囲記憶部102からその指定範囲を削除し、サブ表示領域の配置が解除される。
本実施例では、渋滞状況表示機能を持ったカーナビゲーションシステムの例を用いた。但し、これは例示であり、現在表示されている位置あるいは既に指定済みの指定範囲に関連する情報が配置されている範囲を新たに指定範囲として指定し、サブ表示領域上にその情報を表示させるのであれば、提供される情報は表示対象データや指定範囲に依るものであり、これに限るものではない。例えば、商品リストが並んだウェブサイトにおいて、利用者に対して関連情報を提供する場合などにも適用できる。
また、本実施例では、指定範囲記憶部102とオリジナルオリジナル表示領域制御手段101の両方からの情報を参照したが、どちらか一方から情報を取得してもよいし、他に接続される手段や記憶部から情報を取得してもよい。
次に、実施例6について説明する。かかる実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応するものである。
本実施例は、図9に示すように、指定範囲設定手段107を備える点で実施例1〜3と異なる。実施例1〜3と同様の構成については詳細な説明は省略する。
本実施例では、写真データAから始まる表示対象データ105のうち、利用者が、1つの写真データAを指定範囲として設定し、その写真データAと、オリジナル表示領域をスクロールすることによりメイン表示領域に表示される写真データとの間の写真データを自動的に指定範囲として追加してサブ表示領域に表示する例である。
まず、写真データAが表示されているサブ表示領域1がオリジナル表示領域の上端に配置され、このサブ表示領域1は固定とする。すると、利用者がメイン表示領域を下移動操作すると、写真データAよりも下に配置されている写真データがメイン表示領域の上端からはみ出ると同時に、各写真データが1つ表示されているサブ表示領域が次々にメイン表示領域の上端から連なるようにして新たに配置される。その結果、表示領域は図19に示すような表示となる。図19では、サブ表示領域によって割かれる表示領域内のスペースを節約するために、サブ表示領域の配置を、そのサブ表示領域の上端が直前に配置されたサブ表示領域の高さ中央に位置するように設定されているが、必ずしもこのように設定する必要はない。
利用者がこの後に、メイン表示領域を上に移動操作するとサブ表示領域に表示されている各写真データが所定範囲内に収まるにつれて、次々とサブ表示領域の配置が解除されていくように表示される。利用者がさらにメイン表示領域を上に移動操作すると、写真データAがメイン表示領域の下端に配置される。その後さらに上に移動操作すると、再び上記処理が今度は写真データAの表示されているサブ表示領域の上方向に向かって、行われる。
以上の処理を行うことで、メイン表示領域の移動操作の過程でメイン表示領域からはみ出た写真データが積層されるような表示効果が得られるので、利用者は、最初に指定した指定範囲からどれくらいの数の写真データをスクロールしたかを確認したり、写真データが均一に並んでいるのであればどれくらいの距離を移動したかを認識したりすることができる。
本実施例では、表示対象データに縦方向1列に並ぶ写真データを用いたが、本発明の適用対象となる表示対象データはこれに限らない。
次に、実施例7について説明する。かかる実施例は、本発明の第3の実施の形態に対応するものである。尚、表示対象データ105には、画像データや位置情報に加えて、商品に関する商品データも含んでいるものとする。
本発明は、商品情報が表示されているウェブサイトシステムなどにも適応できる。ウェブサイト閲覧者が商品情報の表示されている特定の範囲を指定範囲として指定したときに、図11の指定範囲・表示データ照合手段108は指定範囲を指定範囲記憶部102から取得する。そして、その指定範囲を表示対象データ105と照合して、その指定範囲内にある商品データを抽出する。
以上のように、指定範囲・表示対象データ照合手段108が処理を行うことによって、ウェブサイト管理者や商品情報提供者などが、抽出されたデータを参照することによって、閲覧者がどの商品情報に注目したかを把握することができる。
指定範囲・表示対象データ照合手段108は、指定範囲が指定されていた時間(指定から解除までの時間)なども併せて抽出・出力してもよい。こうすることで、どの商品情報に同時に関心が向けられていたかという情報や、どの商品情報にどのくらいの時間関心が向けられていたかといったように、閲覧者の商品情報に対する関心についての情報をさらに詳細に出力することができる。
また、指定範囲・表示対象データ照合手段108は、指定範囲内に表示されている情報を抽出するのに加えて、オリジナル表示領域制御手段101から取得できるオリジナル表示領域と表示対象データ105と照合してオリジナル表示領域内に表示されている情報も併せて抽出してもよい。こうすることで、どの商品情報をサブ表示画像として表示維持させながら、オリジナル表示領域ではどの商品情報を閲覧していたかという情報をウェブサイト管理者や商品情報提供者などに提供することができる。
以上の処理によって、ウェブサイト管理者などは、各ウェブサイトにチェックボックスなどの固有のインターフェースを用意することなく、提供する情報の種類や形態に依らずにブラウザなどの情報閲覧アプリケーションレベル上で、「特定の領域を指定する」という統一された操作で、閲覧者の興味関心の情報を取得することができる。また、各商品の詳細情報を見るためにはその詳細情報ページへ遷移するという方法がとられていたとき、上記の特定の範囲を指定する方法はそうした詳細情報ページへ移動する操作と比較して軽度の興味関心を抱いているときに行う操作として捉えることができ、ウェブサイト管理者などはより詳細な閲覧者の興味関心の情報を獲得することができる。
本実施例では、商品情報がリスト化されて表示されているウェブサイトシステムの例を用いた。但し、これは例示であり、指定範囲・表示データ照合手段108が、指定範囲記憶部102と表示対象データ105とを照合することで、指定範囲に表示されている情報を抽出し出力を行うのであれば、表示する情報や表示する形態、及びシステムの形態はこれに限るものではない。例えば、カーナビゲーションシステムにおいて、利用者が目的地としてよく設定する場所の傾向などを把握する場合などにも適用できる。
実施例8を説明する。
上述した実施例では、指定範囲が対応する所定の範囲に全て含んだ場合に、サブ表示領域を設けた。また、サブ表示領域を無制限に設けてメイン表示領域がなくなってしまうことを避けるため、ある一定の大きさのメイン表示領域を確保し、その確保した領域にはサブ表示領域を配置しない構成として説明した。しかしながら、上述の原則を貫くと、指定範囲が対応する所定範囲の一部に含まれている場合の表示時に、見難い場合がある。そこで、利用者にとって、メイン表示領域の画像とサブ表示領域の画像とが自然な表示になる例を説明する。
実施例8では、確保するメイン表示領域にサブ表示領域を最終的には配置しないが、サブ表示領域の画像の配置及びその解除の開始時に一定の例外を設ける。
まず、図20は、オリジナル表示領域外にある指定範囲1のサブ表示領域1Sの画像がオリジナル表示領域に重畳されており、指定範囲2が対応する配置前の所定範囲に全て含まれている場合を示したものである。
図20に示された状態から、オリジナル表示領域が指定範囲2を含まない方向に移動を開始したとする。すると、指定範囲2の一部は、指定範囲2に対応する配置前の所定範囲から一部含まれない状態となる。実施例8では、指定範囲2が指定範囲2に対応する配置前の所定範囲に一部でも含まれない状態となった場合、指定範囲2のサブ表示領域2Sを生成する。そして、サブ表示領域2Sの画像を指定範囲2に重畳するように配置する。この状態を示したものが図21である。すなわち、サブ表示領域2Sの画像は、指定範囲2のオリジナル表示領域上での移動に一致させて移動させる。この場合、サブ表示領域2Sを確保するメイン表示領域に配置しないという原則を破ることになるが、メイン表示領域内での表示結果は指定範囲だけがそのまま表示されているのと変わらないので、例外として許容する。
そして、図22に示されるように、サブ表示領域2Sが確保するメイン表示領域外に完全に出た位置で、サブ表示領域2Sが最終的に固定配置される。尚、サブ表示領域2Sが最終固定位置に来る前に、指定範囲2が、再び、配置前の所定範囲に全て収まると、そこでサブ表示領域2の重畳は解除される。
次に、サブ表示領域2の画像の重畳の解除について説明する。
指定範囲2の一部が、メイン表示領域内(指定範囲2の配置後の所定範囲内)に入った時点で、サブ表示領域2の画像の重畳位置は指定範囲2にとなる。従って、指定範囲2の移動に一致してサブ表示領域2の画像も移動する。そして、指定範囲2の全てが配置前の所定範囲に含まれた時点で、サブ表示領域2の画像の移動は終了し、同時にサブ表示領域2の重畳が解除される。尚、指定範囲2の全てが配置前の所定範囲内に含まれる前に、指定範囲2の全てがメイン表示領域外(配置後の所定範囲が)に出ている状態になったら、再びサブ表示領域2は最終固定位置に重畳される。
上述した例では、サブ表示領域が2つの場合を説明したが、サブ表示領域が3以上の場合も同様である。但し、サブ表示領域が3以上の場合は、前に重畳されていたサブ表示領域も同期して各最終固定位置まで動くようにする。
本発明によれば、注目している情報や、比較対象としての情報や、状況が時間によって変化する情報などを常に閲覧しておきながら、表示領域のメインの領域ではスクロール操作を行いながら別の情報を閲覧したり、所望の情報を探したりする用途に適用できる。
また、本発明によれば、別の情報を閲覧したり、所望の情報を探したりするために表示領域を移動させつつも、移動する前の特定の位置にいつでも戻ることができるという用途に適用できる。
また、本発明によれば、利用者に提示したい情報があったときに、表示領域の全体の表示をページ遷移のように切り替えることなく、その情報を表示させる用途に適用できる。
また、本発明によれば、特定の情報への興味関心を抽出する用途に適用できる。さらにその興味関心に合わせた情報を提示する用途に適用できる。
具体的な適用対象としては、例えば、地図データでの多地点比較、表計算データでの行列間比較、ゲームでの相手プレイヤーの状況把握、カーナビゲーションシステムでの渋滞情報把握、時系列データでの過去及び未来との比較、商品購入サイトでの商品の比較検討、プログラムエディタでの異なる行のコードとの比較参照、などに利用できる。
図1は本発明を説明する為の図である。 図2は第1の実施の形態を説明する為の図である。 図3は第1の実施の形態を説明する為の図である。 図4は第1の実施の形態を説明する為の図である。 図5は第1の実施の形態を説明する為の図である。 図6は第1の実施の形態における構成例を示すブロック図である。 図7は指定範囲記憶部102の記憶内容を示す図である。 図8は第1の実施の形態におけるフローチャートである。 図9は第2の実施の形態におけるシステムの構成図を示すブロック図である。 図10は第2の実施の形態における指定範囲設定手段107の動作を説明するためのフローチャートである。 図11は、第3の実施の形態におけるシステムの構成図を示すブロック図である。 図12は実施例1を説明する為の図である。 図13は実施例2を説明する為の図である。 図14は実施例2のフローチャートである。 図15は実施例2のシステムの構成図を示すブロック図である。 図16は実施例3を説明する為の図である。 図17は実施例4を説明する為の図である。 図18は実施例4を説明する為の図である。 図18は実施例6を説明する為の図である。 図20は実施例8を説明する為の図である。 図21は実施例8を説明する為の図である。 図22は実施例8を説明する為の図である。
符号の説明
101 オリジナル表示領域制御手段
102 指定範囲記憶部
103 判定手段
104 サブ表示領域生成手段
105 表示対象データ
106 サブ表示領域配置手段

Claims (26)

  1. 表示制御装置であって、
    表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する表示制御手段を有することを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記表示対象データ上における前記所定範囲に対する前記指定範囲の方向に対応するように、メイン表示領域に対してサブ表示領域を配置することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記所定範囲は前記表示対象データ上で移動する範囲であり、前記指定範囲は前記表示対象データ上で移動しない範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御手段は、
    指定範囲がこの指定範囲に対応する所定範囲に含まれるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれる場合には前記指定範囲のサブ表示領域を配置せず、前記指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれない場合には前記メイン表示領域と前記指定範囲のサブ表示領域とを、前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように配置する配置手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置。
  5. 前記配置手段は、前記判断手段の判断結果に基づいて、既に配置されているサブ表示領域の指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれる場合には、前記指定範囲のサブ表示領域の配置を解除することを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御手段は、複数の指定範囲がある場合、予め定められた規則に基づいて、サブ表示領域を配置していくことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置。
  7. 前記判断手段は、複数の指定範囲がある場合、対応する所定範囲から距離が遠い順に判定を行い、
    前記配置手段は、対応する所定範囲から距離が遠い順にサブ表示領域を配置していくこと
    を特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
  8. 前記配置手段は、複数のサブ表示領域が重なる場合、サブ表示領域の重なりを調整して配置していくことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の表示制御装置。
  9. 前記配置手段は、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記指定範囲の一部が対応する所定範囲に含まれなくなると、前記指定範囲に対応する位置にサブ表示領域を配置し、前記指定範囲の全てが前記対応する所定範囲に含まれなくなると、前記指定範囲のサブ表示領域を前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように所定位置に配置することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の表示制御装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記所定範囲と前記指定範囲との表示対象データ上の位置関係に応じて、サブ表示領域を変化させることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の表示制御装置。
  11. 前記指定範囲を追加又は削除する指定範囲更新手段を有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の表示制御装置。
  12. 利用者によって指定された指定範囲の情報を抽出し、抽出されたデータを利用者が興味関心を持っている情報として出力する指定範囲情報抽出手段を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の表示制御装置。
  13. 表示制御方法であって、
    表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置することを特徴とする表示制御方法。
  14. 前記表示対象データ上における前記所定範囲に対する前記指定範囲の方向に対応するように、メイン表示領域に対してサブ表示領域を配置することを特徴とする請求項13に記載の表示制御方法。
  15. 前記所定範囲は前記表示対象データ上で移動する範囲であり、前記指定範囲は前記表示対象データ上で移動しない範囲であることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の表示制御方法。
  16. 指定範囲がこの指定範囲に対応する所定範囲に含まれるか否かを判断し、
    前記指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれる場合には前記指定範囲のサブ表示領域を配置せず、
    前記指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれない場合には前記メイン表示領域と前記指定範囲のサブ表示領域とを、前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように配置する
    ことを特徴とする請求項13から請求項15のいずれかに記載の表示制御方法。
  17. 既に配置されているサブ表示領域の指定範囲が前記対応する所定範囲に含まれる場合には、前記指定範囲のサブ表示領域の配置を解除することを特徴とする請求項16に記載の表示制御方法。
  18. 複数の指定範囲がある場合、予め定められた規則に基づいて、サブ表示領域を配置していくことを特徴とする請求項13から請求項17のいずれかに記載の表示制御方法。
  19. 複数の指定範囲がある場合、対応する所定範囲から距離が遠い順に判定を行い、
    対応する所定範囲から距離が遠い順にサブ表示領域を配置していくこと
    を特徴とする請求項18に記載の表示制御方法。
  20. 複数のサブ表示領域が重なる場合、サブ表示領域の重なりを調整して配置していくことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の表示制御方法。
  21. 前記所定範囲と前記指定範囲との表示対象データ上の位置関係に応じて、サブ表示領域を変化させることを特徴とする請求項13から請求項20のいずれかに記載の表示制御方法。
  22. 前記指定範囲の一部が対応する所定範囲に含まれなくなると、前記指定範囲に対応する位置にサブ表示領域を配置し、前記指定範囲の全てが前記対応する所定範囲に含まれなくなると、前記指定範囲のサブ表示領域を前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように所定位置に配置することを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の表示制御方法。
  23. 前記指定範囲は、追加又は削除されることを特徴とする請求項13から請求項22のいずれかに記載の表示制御方法。
  24. 利用者によって指定された指定範囲の情報を抽出し、抽出されたデータを利用者が興味関心を持っている情報として出力することを特徴とする請求項13から請求項23のいずれかに記載の表示制御方法。
  25. 情報処理装置のプログラムであって、
    表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する処理を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  26. カーナビゲーションシステムであって、
    表示対象データの所定範囲の画像の少なくとも一部が表示されるメイン表示領域と、前記表示対象データの指定範囲から得られる画像が表示されるサブ表示領域とを、前記表示対象データ上における前記所定範囲と前記指定範囲との位置関係に対応するように表示領域に配置する表示制御手段を有することを特徴とするカーナビゲーションシステム。
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