JP5509015B2 - 電力情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電力取引を管理するために複数種類の画面を表示する電力情報表示装置に関する。
電力会社間では、必要な電力を融通しあう電力取引が一般的に行われている。電力会社の拠点を送電線で連結し、一方の電力会社から他方の電力会社へ送電線を介して電力を送電しあうものである。
この電力取引のために、各社の電力取引状況を把握することのできる電力情報表示装置が利用されている。送電線には送電可能最大量が規定されているため、この電力情報表示装置は、運用監視オペレーションセンターに設置され、送電線の空容量の状況等の各種の電力状況を把握する際にも利用される。
電力情報表示装置は、電力取引に関する情報を把握容易のために図に纏め、当該図を画面に表示させている。電力事業者や電力取引の監視者等のユーザは、この図から電力取引に関する情報を読み取って、電力取引や監視に役立てている。
電力情報表示装置は、例えば、電力会社の拠点を示す円図形を送電線を示す線で結んだ地図の画面を生成し、モニタに表示させる。または、送電線の総取引電力量と空容量とを積み上げた棒グラフの画面を生成し、モニタに表示させる。
情報の容易把握のために図示されることは、一般的に行われていることであるが、一の図式表現は、情報のある一側面から見た特色にフォーカスを当てているため、その図式表現からは、把握することのできない情報や、直接的な把握が困難な情報が存在する。
例えば、上記の地図の画面は、各送電線の地理的な位置関係や送電の流れの方向性を直接的に提示することは容易であるが、地図表示の中で定量的なデータ比較を提示することは困難である。具体的には、電力取引の変化に伴う空容量の変化は、地図の画面からは直感的に読み取ることが困難である。
また、上記のグラフの画面は、電力取引の変化に伴う空容量の変化等の定量的なデータ比較を提示することは容易であるが、各送電線の地理的な位置関係や送電の流れの方向性を提示することは困難である。
特願2010−141723号 特開平09−163602号公報
一の図からは必要な情報の全てを得られないという問題を解決するためには、各種の図式表現で情報を纏め、この各種の図を表示するという技術が考えられる。この技術を利用するユーザは、図を切り替えて閲覧し、各種の図に散逸した情報を自ら対応付けし、一の図から足りない情報を他の図により補完するものである。
しかし、このような電力情報表示装置によると、各種の情報を取得することは可能となるが、一方でユーザは、一の図に示される情報を記憶し、他の図に閲覧を切り替え、他の図から情報の補完に必要な箇所を検索し、その必要な情報と記憶した情報とを自ら結びつけるという複数の工程を経て必要な情報を取得する作業が必要となるため、直感的な状況把握が困難であり、作業効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、ユーザによる電力取引の直感的な状況把握を容易にし、電力取引やその監視の作業効率を向上させた電力情報表示装置を提供することを目的とする。
本実施形態の電力情報表示装置は、画面を表示する表示手段を有し、電力取引の状況を各種の図に纏めて表示する電力情報表示装置であって、電力取引に関する各種情報が格納されたデータベースと、前記データベースを更新する更新手段と、前記データベースに基づいて、前記情報を第1の図式表現で視覚化した第1の画面を生成する第1の画面生成手段と、前記データベースに基づいて、前記情報を第2の図式表現で視覚化した第2の画面を生成する第2の画面生成手段と、前記第1の画面の構造を模し、且つ前記更新手段によって生じた前記第1の画面上の更新箇所に相当する位置を識別する識別標識を有する概略図を生成する小画面生成手段と、前記第2の画面上に前記概略図を重ねて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示手段は、複数備えられ、前記表示制御手段は、第1の表示手段に前記第2の画面と前記概略図を表示させるとともに、第2の表示手段に前記第1の画面を表示させ、前記第1及び第2の表示手段に表示される前記第1の画面と前記第2の画面上の変更箇所同士を結んだ線分を、前記第1の表示手段のスクリーンへ投影して得られる、その投影線の近傍に前記概略図を重ねること、を特徴とする
電力情報表示装置の詳細構成を示すブロック図である。 各電力取引案件に関する情報が集約されたテーブルを示す模式図である。 各送電線に関する情報が集約されたテーブル2bを示す模式図である。 電力情報表示装置の動作を示すフローチャートである。 メイン画面として地図画面を示す模式図である。 メイン画面として棒グラフ画面を示す模式図である。 概略図として地図概略図を示す模式図である。 概略図として棒グラフ概略図を示す模式図である。 地図画面上に棒グラフ概略図を重ね合わせた合成画面を示す模式図である。 棒グラフ画面上に地図概略図を重ね合わせた合成画面を示す模式図である。 表示部の第1の配置態様を示す模式図である。 概略図の第1の表示タイミングを示す模式図である。 概略図の第2の表示タイミングを示す模式図である。 表示部の配置態様の他の例を示す模式図である。 表示制御部の詳細構成を示すブロック図である。 概略図の重ね合わせ位置の決定方法の他の例を示す概念図である。 関係図画面を示す模式図である。 第2の棒グラフ画面に関係画面を合成した合成画面を示す模式図である。 第3の棒グラフ画面を示す図である。 折れ線グラフ画面に棒グラフ概略図を合成した合成画面を示す模式図である。
以下、本発明に係る電力情報表示装置の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(構成)
図1は、本実施形態に係る電力情報表示装置1の詳細構成を示すブロック図である。電力情報表示装置1は、電力取引に関する画面を表示する装置である。この電力情報表示装置1は、データベース2と、操作卓3と、情報処理装置4と、複数の表示部5、6を備える。情報処理装置4は、データベース2、操作卓3、及び表示部5、6にネットワーク又は信号線を介して信号入出力可能に接続されている。情報処理装置4は、運用監視オペレーションセンターに設置される。ネットワークは、インターネット網、専用回線網、又はLAN等である。
データベース2、操作卓3、及び情報処理装置4は、所謂コンピュータであり、CPUやGPU等の演算処理装置、RAMやハードディスク等のメモリ、HDDコントローラ、VRAMやDACやDVIトランスミッタを含むディスプレイコントローラ、及びキーボードコントローラを有し、ハードディスクに記憶されたプログラムに従って計算及び各内部装置の制御を行う。このデータベース2、操作卓3、及び情報処理装置4は、一体又は各組み合わせの2以上のコンピュータから構成されていてもよい。
操作卓3は、ユーザが電力取引の情報を入力する端末である。この操作卓3は、キーボードやマウス等の入力装置を備える。データベース2は、ユーザが入力した電力取引の情報を格納するデータサーバである。表示部5、6は、ユーザが電力取引の状況を監視する液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等のスクリーンを備えたモニタである。表示部5、6は、モニタのみならず、表示端末としてコンピュータや入力装置を備えていてもよい。情報処理装置4は、データベース2に格納されている電力取引の情報を表示部5、6に表示させる処理を行う。
この電力情報表示装置1は、電力取引に関する情報を各種の図式表現で視覚化したメイン画面を表示部5及び6に分けて表示する。この電力情報表示装置1は、操作卓3を用いてデータベース2内の情報が更新されると、一方のメイン画面上の更新箇所を通知する小画面を他方のメイン画面上に重ねて表示する。更新箇所は、情報更新が反映された領域である。小画面は、例えばポップアップで表示する。
ユーザは、一方のメイン画面上に表示されている電力取引に関する情報では足りない情報を補完する目的で他方のメイン画面を参照する。このとき、他方のメイン画面の注目位置を小画面の参照により特定する。小画面は、他方のメイン画面の構造を模し、即ち同じ図式表現を有し、しかし電力取引に関する詳細な情報の全てを伴わない概略図である。
このような電力情報表示装置1は、プログラムに従った計算及びハードディスク等の各内部装置の制御により、情報更新部11、情報取得部12、更新内容算出部13、画面生成部14、小画面生成部15、表示制御部16、表示位置算出部17、及び判断部18を含み構成される。
情報更新部11は、データベース管理システムである。情報更新部11は、操作卓3からの入力を受け、データベース2内の情報を更新し、データベース2の更新を示す信号を情報取得部12に出力する。更新は、情報の変更、削除、又は追加である。
情報取得部12は、情報処理装置4側に配され、データベース2からメイン画面の生成に必要な情報を読み出す。情報取得部12は、情報更新部11が出力したデータベース2の更新を示す信号の受け取りを契機として情報の読み出しを行う。
具体的には、情報取得部12は、データベース2側にクエリー/リトリーブ信号を出力し、該当の情報を情報処理装置4側にコピーする。検索する情報、換言するとメイン画面の生成に必要な情報は、予め定められている。取得される情報には、情報更新部11により更新された情報の更新前後の内容も含む。
尚、情報取得部12が取得する情報は、予め定められた全情報であってもよいし、情報更新部11の情報更新後の差分のみであってもよい。差分のみを取得する場合、初期の必要情報は、全て予め読み出して記憶しておく。
更新内容算出部13は、情報更新部11の更新により生じた変化を算出する。変化の算出では、情報の変化量と変化の向きを算出する。
画面生成部14は、第1の画面生成手段及び第2の画面生成手段に相当し、複数のメイン画面のイメージデータを生成する。メイン画面は、データベース2内の情報を視覚化した図である。各メイン画面によって図式表現が異なる。図式表現は、図の種類の他、視覚化する情報の種類によって分類される。図の種類としては、例えば、地図、ツリー構造等の関係図、遷移図、棒グラフ、折れ線グラフ、レーダチャート、円グラフ等の各種の図式が挙げられる。イメージデータには、ラスタデータ又はベクタデータを含む。
この画面生成部14は、表示部5に表示させる一の図式表現で電力取引に関する情報を視覚化したメイン画面のイメージデータと、表示部6に表示させる他の図式表現で電力取引に関する情報を視覚化したメイン画面のイメージデータをそれぞれ生成する。イメージデータの生成では、情報取得部12が取得した情報を参照して、図を構成する図形の種類、位置、及び大きさを決定し、メイン画面にレイアウトする。
例えば、画面生成部14は、表示部5に表示させる地図画面と表示部6に表示させる棒グラフ画面を生成する。棒グラフ画面の生成では、取得した情報の所属及び種類によって棒グラフを構成する矩形の配置位置を決定し、情報が示す値の大きさによって矩形の長さを決定する。
また、画面生成部14は、メイン画面上に電力取引に関する情報の変化を識別表示させる。識別表示は、情報の更新内容を示す識別標識を情報更新の反映位置へ配置することにより行われる。識別標識は、例えばアニメーション画像である。例えば、画面生成部14は、更新内容算出部13が算出した変化量と変化の向きに応じて可変するアニメーション画像を、更新された情報が配置されるメイン画面上の配置位置に付加する。
小画面生成部15は、情報更新の要約とメイン画面上に存在する情報更新の反映箇所を案内する概略図を生成する。概略図は、メイン画面と同じ図式表現を有し、そのメイン画像の構造のみが反映され、実質的な内容を伴わない画像である。情報更新の要約として、更新された情報の変化要素の一部のみが概略図に反映され、電力取引に関する他の情報は省かれる。この概略図は、画面生成部14が生成するメイン画面よりも小さく、メイン画面上に重ね合わせたときに、メイン画面内の情報を極力隠蔽しない程度がふさわしい。
小画面生成部15は、画面生成部14が生成する各メイン画面に対応させてそれぞれの概略図を生成する。つまり、表示部5に表示させるメイン画面の概略図と表示部6に表示させるメイン画面の概略図を生成する。
概略図には、対応するメイン画面上に存在する情報更新の反映箇所に相当する位置に識別標識を付加する。小画面生成部15は、更新された情報の所属や種類を参照して識別標識の付加位置を決定する。この付加位置決定プロセスは、画面生成部14の更新された情報の配置位置決定プロセスと同じである。また、小画面生成部15は、更新内容算出部13によって算出された変化量や変化の向き等の変化要素の一部を参照して識別標識の内容を決定する。
表示制御部16は、一方のメイン画面上に一方の概略図を重ね合わせた合成画像をVRAMのビットマップ空間に生成し、また他のメイン画面上に他の概略図を重ね合わせた合成画像をVRAMのビットマップ空間に生成し、一方の合成画像を一方の表示部5に出力し、他方の合成画像を他方の表示部6に出力する。
合成の組み合わせは、異なる図式表現同士である。即ち、表示制御部16は、一方の図式表現で情報を視覚化したメイン画面に対して、他方の図式表現の概略図を重ね合わせる。例えば、メイン画面が地図画面と棒グラフ画面であれば、地図画面上にグラフ形式の概略図を重ね合わせ、棒グラフ画面上に地図形式の概略図を重ね合わせる。
合成方法としては、メイン画面上の配置領域を完全に覆い隠して概略図を合成するようにしてもよいし、透過度を設定して半透明の状態で概略図を描画するようにしてもよい。透明度は、予め記憶されている値でもよいし、ユーザ若しくは電力情報表示装置1外から入力された値であってもよい。
表示位置算出部17は、表示制御部16による概略図の重ね合わせ位置を制御する。表示位置算出部17は、表示部5及び6に表示されるメイン画面内の変更箇所同士を結んだ線分の算出、その線分を表示部5及び6のスクリーン上に投影した仮想の投影線の算出を経て、その投影線の近傍へ概略図を重ね合わせるように表示制御部16に指示を出力する。投影線は、表示部5と表示部6のスクリーンの範囲内でその伸び方向にそれぞれ延長される。
この電力情報表示装置1において、電力取引を監視するユーザは、一方のメイン画面上に重ね合わせられている概略図を参照して、予め他方のメイン画面の参照位置を認識し、その他方のメイン画面の参照位置に直接目を移し、両メイン画面に反映されている情報更新の内容を結びつける。
この電力情報表示装置1は、情報更新部11による情報の更新を契機に概略図を生成してメイン画面に重ね合わせるようにするが、判断部18を備え、表示制御部16による重ね合わせのタイミングを制御するようにしてもよく、判断部18によるタイミング制御については後述する。
(動作)
このような電力情報表示装置1の具体的な動作について図2乃至11を参照して説明する。具体例として、電力情報表示装置1が地図とグラフで表現された各メイン画面を生成して、表示部5,6に分けて表示させる場合を例にとって説明する。
図2及び図3は、データベース11に格納されている情報を集約したテーブル2a及び11bを示す模式図である。図2は、各電力取引案件に関する情報が集約されたテーブル2aを示す模式図である。図3は、各送電線に関する情報が集約されたテーブル2bを示す模式図である。
データベース11に格納されている電力取引を管理するための情報には、各電力取引案件に関する情報と各送電線に関する情報とが含まれる。データベース11内においては、各電力取引案件に関する情報がテーブル2aに集約され、各送電線に関する情報がテーブル2bに集約されている。
図2に示すように、テーブル2aは、電力取引案件毎の送電の開始拠点、終了拠点、経由する送電線、送電の開始日時、終了日時、取引電力量、新規の取引電力量、及び取引電力量の変更履歴のフィールドを有し、各フィールドの種類に対応した情報を格納している。各電力取引案件は、IDによって識別され、電力取引案件に関する各情報が当該IDで紐付けされている。
また、図3に示すように、テーブル2bは、送電線毎の総取引電力量、送電量、最大送電可能量、及び空容量のフィールドを有し、各フィールドの種類に対応した情報を格納している。各送電線は、IDによって識別され、送電線に関する各情報が当該IDで紐付けされている。各送電線には、送電方向が予め定められており、送電量が正となる方向を順方向、送電量が負となる方向を逆方向とされ、総取引電力量、最大送電可能量、空容量のそれぞれは、順方向及び逆方向についての情報を有する。
尚、データベース11には、送電線に関する情報の他、またはこれに代えて各拠点に関する情報のテーブルを格納可能であり、各拠点における現在必要な電力量や提供可能な電力量等の情報をデータベース11に格納するようにしてもよい。
図4は、このような電力情報表示装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS101にて、電力取引に関する情報の更新を行う(S101)。
この処理は、操作卓3を用いた入力信号がデータベース2の情報更新部11に入力され、情報更新部11がデータベース管理システムとして実行する。操作卓3により、電力取引案件の新規追加、変更、削除や、各送電線に関する情報の変更などが入力されると、情報更新部11は、データベース2に格納されているテーブル2a又はテーブル2bの情報を変更する。テーブル2aの変更の際には、その変更内容のテーブル2bへの反映も行う。
例えば、図2に示すように、「00000001」のIDで識別された電力取引案件を例に挙げると、2009年9月23日12:00の時点で80MWの電力量が新規に取引されたため、この時点でテーブル2aに格納されている情報が新規に追加するとともに、取引電力量のフィールドに80MWの値を関連づける。更に2009年11月9日15:00の時点で取引電力量が60MWに変更されたため、テーブル2aに当該取引の情報を変更履歴に追加するとともに、取引電力量のフィールドの値を60MWに変更する。更に、2009年4月12日8:00の時点で取引電力量が100MWに変更されたため、テーブル2aに当該取引の情報を変更履歴に追加するとともに、取引電力量のフィールドの値を100MWに変更する。
また、「00000001」のIDで識別された電力取引案件に紐づけられた経由する送電線の情報は、「A→D」であるため、図3に示すテーブル2bの「A」と「D」のIDに紐づけられた総取引電力量の逆方向の値を60MWから100MWに相当する40MW分増加させ、送電量を40MW分減少させ、順方向の空容量を40MW増加させるとともに、逆方向の空容量を40MW減少させる。
また、図3に示す各送電線に関する情報においても、時期に応じて最大送電可能量が変化するような場合には、操作卓17からの入力に応じて情報が更新される。さらに、各電力取引案件に関する情報が更新された時には、関連する送電線の総取引電力量や送電量、空容量などといった情報が操作卓17からの入力に応じて更新される。
次に、ステップS102にて、情報更新部11は、S101において情報の更新があったかどうかを判定し、情報の更新があった場合にはS103に進み、更新がなかった場合にはS101に戻る。情報更新部11は、更新があれば、情報更新を示す信号を情報取得部12へ出力する。S103への処理の移行は、情報更新部11の情報取得部12への信号出力を契機としてなされる。
ステップS103にて、情報取得部12は、情報の取得を行う。
この処理では、データベース2から予め定められた画面生成に必要な情報を情報処理装置4側へコピーする。具体例において、情報取得部12は、テーブル2bから送電線のID、順方向及び逆方向の総取引電力量、送電量、及び順方向と逆方向の空容量の更新前後の値、また、テーブル2aの追加された変更履歴のフィールドの値と、追加前に最新であった変更履歴フィールドの値と、これら変更履歴のフィールドが属するIDとを読み出す。
ステップS104では、更新内容算出部13は、取得された情報から更新内容を算出する。
具体例では、更新内容算出部13は、更新前後の総取引電力量や送電量や空容量の変化量と向きを算出する。
例えば、図2に示すテーブル2aの「00000001」のIDで識別された電力取引案件に属する変更履歴のフィールドに「2009年4月12日8:00の時点で取引電力量が100MWに変更」を示す情報が新たに追加されていた場合、「A」のID、「A→D」である経由する送電線、一つ手前の変更履歴の電力量である「60MW」、及び最新の変更履歴の電力量である「100MW」を取得する。
そして、更新内容算出部13は、これら情報から送電線「A」及び「D」の逆方向の総取引電力量が40MW増加し、順方向の空容量が40MW増加し、逆方向の空容量が40MW減少したことを示す更新内容の情報を算出する。尚、各送電線について順方向及び逆方向は予め決まっており、更新内容算出部13は、どちらが順方向であるか逆方向であるかの情報を予め記憶している。また、この更新内容の情報の算出は、更新前後のテーブル2bを比較して行ってもよい。
次に、ステップS105にて、画面生成部14は、第1のメイン画面の生成を行う。
具体例において、画面生成部14は、第1の面画面として、図5に示す地図画面14aの生成を行う。図5に示す地図画面14aは、ユーザが電力会社である拠点と拠点間を結ぶ線である送電線の位置関係を把握するための画面である。画面生成部14は、地図画像と拠点の描画位置と送電線の描画位置を予め記憶しており、地図画像上に拠点を示す円と送電線を示す線を配置する。
地図画面14aのイメージデータは、拠点を示す円の大きさ及び配置位置情報と、送電線を示す線の配置位置情報と、背景となる地図画像の指定とを含むベクタデータ、又はそのベクタデータをレンダリングしたラスタデータである。レンダリングは、画像生成部14により行ってもよいし、表示制御部16で行ってもよい。
また、画面生成部14は、更新内容算出部13が取得した更新内容に合わせて送電量が変化した送電線上に送電量の変化を動きで示すアニメーション画像141を地図画面14a上に配置する。アニメーション画像が情報の更新の内容を示す識別標識である。アニメーション画像141は、横縞模様の太線であり、太線の色が変更された送電量の方向を示し、横縞模様の変化速度が変化の度合いを示す。
例えば、画面生成部14は、送電線「J」について順方向の送電量が+40MWとなったことを示す更新内容の情報を更新内容算出部13から取得したものとする。この場合、画面生成部14は、図5に示すように、更新内容が順方向を示す色の太線で、且つ+40MWに相当する速度で変化する横縞模様のアニメーション画像151を送電線「J」の配設箇所に重ね合わせる。つまり、更新内容が順方向を示す色の太線を有するアニメーション画像の指定と+40に相当する速度情報と送電線「J」の配設箇所を識別する位置情報とを対にして地図画面14aのベクタデータに含める。
このアニメーション画像141の生成及び付加処理は、送電量が変更された全ての送電線に対して行われる。即ち、変更された電力取引案件に関する情報の電線の情報が「A→D」であれば、テーブル2bの「A」と「D」のIDに紐づけられた送電量が変更されているため、画面生成部14は、送電線「A」と送電線「D」に沿ってそれぞれのアニメーション画像を付加する。
このように、画面生成部14は、送電線の順方向の送電量が大きければ、その方向の流れが速く見えるように送電線上に表示したラインの縞模様をアニメーションさせ、順方向の送電量が小さくなれば、そのアニメーションを遅くさせる。逆方向の送電量が大きければ、逆方向の流れが速く見えるように送電線上に表示したラインの縞模様をアニメーションさせ、逆方向の送電量が小さくなれば、そのアニメーションを遅くさせる。
この地図画面14aでは、正確な送電量は示されないが、アニメーション画像141によって地理的な位置関係と流れの方向、大まかな送電量の大きさが示されるため、大まかな送電の状況が把握できる。
更に、ステップS106にて、画面生成部14は、第2のメイン画面の生成を行う。
具体例において、画面生成部14は、第2のメイン画面として、図6に示す棒グラフ概略図15bの生成を行う。
図6に示す棒グラフ画面14bは、拠点間毎のグラフであり、ユーザが拠点間の空容量を監視するための画面である。画面生成部14は、順方向及び逆方向のそれぞれについて空容量と総取引電力量を積み上げた棒グラフを各送電線について横軸に並べた棒グラフ画面14bを生成する。順方向については、原点を通る横軸から正方向にグラフを積み上げ、逆方向については、同一縦軸上に原点を通る横軸から負方向にグラフを積み上げる。
棒グラフ画面14bのイメージデータは、横軸及び縦軸の線の配置位置情報と、長方形の描画とその長さと色及び配置位置の情報とを含んだベクタデータ、又はそのベクタデータをレンダリングしたラスタデータとして生成される。
また、画面生成部14は、送電量の変化に伴う空容量の変化を示す識別標識として、棒グラフ画面14b上にアニメーション画像142を付加する。この種類のグラフでは、一方向に対する総取引電力量の変化は、その方向の空容量の変化につながり、この空容量の変化は、逆方向の空容量の変化につながる。変化の過程では、積み上げグラフ内において、空容量がピストンのように上下動するように見える。画面生成部14は、この空容量のピストンの描画位置を変化させるアニメーション画像142を棒グラフ画面14bに付加する。
例えば、送電線Jの順方向の送電に関する電力取引案件において+40MWの変更が追加されたとする。その時、送電線Jの上側の積み上げ棒グラフに、+40MWの長さの矩形を積み上げる。そして、積み上げた分だけ、順方向の空容量を示す矩形の長さを減少させるとともに、逆方向の空容量を示す矩形の長さを増加させる。画面生成部14は、この一連のアニメーション画像142を棒グラフ画面14bに付加する。
次に、ステップS107にて、小画面生成部15は、第1のメイン画面を模した第1の概略図の生成を行う。
具体例において、小画面生成部15は、第1の概略図として、図7に示す地図概略図15aの生成を行う。この図7に示す地図概略図15aは、地図画面14a上に存在する情報更新の反映箇所と情報更新の要約を有する概略図であり、地図画面14aと図式表現を同じくする。背景となる地図画像は、地図画面14aで利用した画像よりも略地図であってよい。
小画面生成部15は、この略地図画像と送電線の描画位置を予め記憶している。小画面生成部15は、その略地図上に、各拠点と拠点間を結ぶ送電線を示す線分を引く。更新内容と関係のない送電線を示す線については、線色を薄色とし、又は省略してもよい。
また、小画面生成部15は、送電量が変化した送電線を識別する識別標識である太線151を略地図画像上に付加する。太線151は、ハイライト表示された線又はアニメーション線画像である。例えば、更新内容を示す情報が送電線「J」に関する情報であるものとする。小画面生成部15は、更新内容算出部13が算出した更新内容を示す情報に含まれている「J」のIDを取得し、送電線「J」として配置する線の線色をハイライト色例えば赤色に指定する。
更に、ステップS108にて、小画面生成部15は、第2のメイン画面を模した第2の概略図の生成を行う。
具体例において、小画面生成部15は、第2の概略図として、図8に示す棒グラフ概略図15bの生成を行う。図8に示す棒グラフ概略図15bは、棒グラフ画面14b上に存在する情報更新の反映箇所と情報更新の要約を有する概略図である。この棒グラフ概略図15bは、棒グラフ画面14bと図式表現を同じくする。小画面生成部15は、背景となる棒グラフ図の画像を予め記憶している。この棒グラフ図の画像は、棒グラフ画面14bの構成を模した画像であり、棒グラフの数については、棒グラフ画面14bの棒グラフの数と同一数であるが、棒グラフの長さは総取引電力量と空容量を反映しておらず、予め描画された特定の長さである。
小画面生成部15は、空容量が変化した送電線と空容量の変化方向を識別する識別標識である矢印152を棒グラフ図の画像上に付加する。矢印152は、ハイライト色の矢印又はアニメーション矢印画像である。例えば、更新内容算出部13は、空容量の更新内容として、送電線「J」のID、及び順方向の空容量の減少量を示す値が紐付けされているものとする。小画面生成部15は、この更新内容の情報から「J」のIDを取得し、送電線「J」の棒グラフ領域上にハイライト色例えば赤色の矢印152を付加する。矢印152の方向は、更新内容算出部13が算出した順方向の空容量の変化方向に合わせる。即ち、小画面生成部15は、順方向の空容量が棒グラフ画面14b内で正の方向に伸びる場合、空容量の更新内容を属性とする値が正であれば、上向き矢印を付加し、負であれば下向き矢印を付加する。
次に、ステップS109にて、判断部18は、概略図の表示タイミングを判断する。判断要素が情報の更新のみの場合には、実質的な処理はない。判断要素に他の要素を含める場合については後述する。
また、ステップS110にて、表示位置算出部17は、概略図の重ね合わせ位置を算出する。表示制御部16は、重ね合わせ位置を指示されると、ステップS111にて、表示制御部16は、第1のメイン画面上に第2のメイン画面の構造を模した第2の概略図を重ねた合成画像を生成する。また、表示制御部16は、ステップS112にて、第2のメイン画面上に第1のメイン画面の構造を模した第1の概略図を重ねた合成画像を生成する。
具体例においては、表示制御部16は、重ね合わせ位置を指示されると、図9に示す地図画面14a上に棒グラフ概略図15bを重ねた合成画像をVRAM内のビットマップ空間に生成する。また、表示制御部16は、重ね合わせ位置を指示されると、図10に示す棒グラフ画面14b上に地図概略図15aを重ねた合成画像をVRAM内のビットマップ空間に生成する。
重ね合わせる際には、表示制御部16は、地図画面14a上の情報更新が反映された箇所と棒グラフ概略図15bとを線で結ぶことで対応づける。また、表示制御部16は、棒グラフ画面14b上の情報更新が反映された箇所と地図概略図15aとを線で結ぶことで対応づける。
概略図の重ね合わせ位置の算出について具体的に説明する。図11に表示部5と表示部6の配置態様を示す。図11に示す表示部5は、壁掛け大画面であり、表示部6は、卓上画面である。表示部5のスクリーンと表示部6のスクリーンとは、同一平面上に配置されていないことを前提とし、ユーザは、卓上画面である表示部6の前に着席するものとする。
表示位置算出部17は、まず重ね合わせ位置の探索を行い、その探索結果に応じた重ね合わせ位置の情報を表示制御部16に出力する。表示制御部16は、入力された重ね合わせ位置の情報に該当する位置に概略図を重ね合わせた合成画像を生成する。
表示位置算出部17は、予め表示部5と表示部6の配置関係を示す空間座標情報を記憶している。この空間座標情報は、この表示部5及び表示部6が配置される空間の空間座標で示され、表示部5と表示部6の各スクリーンの拡がり範囲が空間座標で示されている。
表示位置算出部17は、地図画面14a上の情報更新による変更箇所C1を示す表示部5上のスクリーン座標を空間座標情報により空間座標に座標変換する。また、表示位置算出部17は、棒グラフ画面14b上の情報更新による変更箇所C2を示す表示部6上のスクリーン座標を空間座標情報により空間座標に座標変換する。
表示位置算出部17は、座標変換により得られた両空間座標を結んだ線分を表示部5のスクリーンが拡がる平面に投影して投影線Lを求め、その投影線Lの空間座標を表示部5のスクリーン座標に座標変換する。
また、表示位置算出部17は、座標変換により得られた両空間座標を結んだ線分を表示部6のスクリーンが拡がる平面に投影して投影線Lを求め、その投影線Lの空間座標を表示部6のスクリーン座標に座標変換する。
投影線が求まると、表示位置算出部17は、この投影線Lの近傍であって概略図を重ねたときにメイン画面に表示されている情報の隠蔽量を少なくする位置を探索する。具体的には、メイン画面上の領域毎に配置の適合性を示すパラメータRpの算出を行い、パラメータRpが最小となる位置を探索する。適合性パラメータRpは、以下の算出式を計算することで求める。
Rp=Dp×Ip
ここで、Dpは、探索対象の領域から投影線までの距離であり、Ipは、探索対象の領域に概略図を重ね合わせたときに隠れてしまう情報量を示している。距離の算出では、探索対象の領域の中心から投影線Lまでの距離を求めるようにしてもよい。
隠れてしまう情報量Ipは、探索対象領域への電力取引に関する情報の配置数である。メイン画面上に配置される情報の位置は、ベクタデータ等によってメイン画面生成時に定まっているため、例えばベクタデータに含まれる各オブジェクトの位置情報と探索対象領域の座標範囲とを比較すればよい。
表示位置算出部17は、投影線L及びその周辺を走査して順に探索対象領域を定め、Rpを算出する。走査終了後、各Rpから最小値を検索し、最小値に紐づけられている探索対象領域を配置位置として決定し、表示制御部16に出力する。
尚、表示位置算出部17は、最小範囲を決めておき、その範囲以上で探索対象領域を拡大又は縮小してRpを求めてもよい。尚、合成方法としてこの情報量Ipを用いることもできる。即ち、情報量Ipを透明度算出のパラメータとして用いて、隠される情報量Ipが大きければ大きいほど概略図の透明度が高くなるようにしてもよい。
次に、合成画面の生成が終了すると、ステップS113にて、表示制御部16は、一方の合成画面を表示部5に表示させ、ステップS114にて、表示制御部16は、他方の合成画面を表示部6に表示させる。
具体例においては、表示制御部16は、地図画面14a上に棒グラフ概略図15bを重ねた合成画像を表示部5に出力する。また、表示制御部16は、棒グラフ画面14b上に地図概略図15aを重ねた合成画像を表示部6に出力する。
最後に、ステップS115にて、画面の表示処理を終了するかどうかの判定を行う。表示を終了する場合には、表示を終了して本処理を終了させ、表示を終了しない場合には、ステップS101に戻る。
以上のように、電力情報表示装置1は、データベース2に基づいて、電力取引の情報を第1の図式表現で視覚化した第1のメイン画面を生成し、また電力取引の情報を第2の図式表現で視覚化した第2のメイン画面を生成する。そして、データベース2が更新されると、第1のメイン画面の構造を模し、且つ情報更新によって生じた第1のメイン画面上の更新箇所に相当する位置を識別する識別標識を有する概略図を生成し、第2のメイン画面上に重ねて表示させる。さらに、第2のメイン画面の構造を模し、且つ情報更新によって生じた第2のメイン画面上の更新箇所に相当する位置を識別する識別標識を有する概略図を生成し、第1のメイン画面上に重ねて表示させてもよい。
これにより、複数のメイン画面に分かれた情報同士の対応関係を直感的に把握することができ、作業効率の向上を図ることができ、異常箇所の早期発見が可能となる。また、他のメイン画面の情報を参照したい場合に概略図により即座に対象情報を検出できるので、当該側面からも作業効率の向上に寄与し、異常箇所の早期発見が可能となる。
重ね合わせの際には、メイン画面上の更新箇所と前記概略図とを結ぶ線の描画等によって対応づけて重ね合わせを行うようにしてもよい。
また、表示手段を複数配し、各種のメイン画面を分けて表示させる場合において、一対の表示手段に表示される両メイン画面上の変更箇所同士を結んだ線分を、表示手段のスクリーンへ投影して得られる、その投影線Lの近傍に概略図を重ねるようにしてもよい。
この重ね合わせの位置の算出例としては、概略図の重ね合わせにより隠されるメイン画面の情報量と投影線Lからの距離とに基づき重ね合わせ位置を算出する。
これにより、ユーザの視線移動を少なくでき、瞬時に情報同士の対応付けができるような視覚化を実現することができる。
また、更新内容を要約した要約情報として、例えば変化方向を示す矢印152やその変化量を動きで表現するアニメーションを概略図上に付加してもよい。これにより、より的確に情報を把握することが可能となる。
(重ね合わせタイミングの決定方法)
以下、概略図の重ね合わせのタイミングを決定する実施形態について説明する。重ね合わせのタイミングについては、情報の更新以外を判断要素に加える場合には、判断部18により判断され、表示制御部16は、算判断結果に従ったタイミングで概略図を重ね合わせる。
判断部18は、メイン画面上に存在する更新箇所が複数の場合、更新箇所に対応する概略図を複数表示させるように表示制御部16を制御する。その表示タイミングは一つずつ交代で表示させるものであり、表示させる次の概略図は、直前に表示させた概略図に対応する更新箇所に隣接する更新箇所に対応する概略図であり、隣接順に一方向に交代で概略図を表示させていく。
図12に判断部18による概略図の表示タイミングを示す。図12の(a)は、情報の更新によってグラフが変動した棒グラフ画面14bを示し、図12の(b)と(c)と(d)は、地図画面14aと棒グラフ概略図15aを重ね合わせて表示部5に表示された合成画面を示す。図12の(b)は、第1番目の合成画面であり、図12の(c)は、第2番目の合成画面であり、図12の(d)は、第3番目の合成画面である。
図2に「00000002」のIDで識別された電力取引案件において、その取引電力量を減らす情報更新があると、この電力取引案件は、開始拠点を拠点エ、終了拠点を拠点アとし、送電線AとBとCを利用しているため、図12に示すように、棒グラフ画面14bの送電線AとCの棒グラフ内の空容量のピストンが更新によって上に移動し、送電線Bの棒グラフ内の空容量のピストンが更新によって下に移動する。
即ち、棒グラフ画面14bの更新箇所は、3箇所である。小画面生成部15は、この3箇所のそれぞれに対応した棒グラフ概略図15bを生成する。小画面生成部15は、送電線AとCを識別させる各棒グラフ概略図15bについては、一方に送電線Aの棒グラフ上に下向きの矢印を付加し、他方に送電線Cの棒グラフ上に下向きの矢印を付加し、送電線Bを識別させる棒グラフ概略図15bについては、送電線Bの棒グラフ上に上向きの矢印を付加する。
判断部18は、電力取引案件に関する情報のテーブル2aを参照し、送電線の隣接順に従って、開始拠点から終了拠点までの送電線を順序づけ、順序づけた順でその送電線に対応する棒グラフ概略図15bのアドレスを表示制御部16に指示する。
具体的には、「00000002」のIDで識別された電力取引案件では、判断部18は、テーブル2aの経由する送電線の項目から、順序づけを示す「C→B→A」の情報を取得する。判断部18は、この順序づけの情報から一番目の「C」なる送電線のIDを読み出し、送電線「C」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。表示制御部16は、この第1番目に指示された棒グラフ概略図15bを地図画面14aに重ね合わせて表示部5へ出力する。これにより、図12の(b)に示すように、表示部5には、更新箇所の一つである送電線Aとその送電線Aの棒グラフを識別表示した棒グラフ概略図15bとが地図画面14a上で対応づけられた合成画面が表示される。
次に、判断部18は、所定時間を電力情報表示装置1の内部時計又はタイムサーバを用いて計時する。所定時間が経過すると、判断部18は、順序づけの情報から2番目の「B」なる送電線のIDを読み出し、送電線「B」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。表示制御部16は、この第2番目に指示された棒グラフ概略図15bを地図画面14aに重ね合わせて表示部5へ出力する。これにより、図12の(c)に示すように、表示部5には、更新箇所の一つである送電線Bとその送電線Bの棒グラフを識別表示した棒グラフ概略図15bとが地図画面14a上で対応づけられた合成画面が表示される。
そして、判断部18は、所定時間がさらに経過すると、順序づけの情報から3番目の「A」なる送電線のIDを読み出し、送電線「A」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。表示制御部16は、この第3番目に指示された棒グラフ概略図15bを地図画面14aに重ね合わせて表示部5へ出力する。これにより、図12の(d)に示すように、表示部5には、更新箇所の一つである送電線Aとその送電線Aの棒グラフを識別表示した棒グラフ概略図15bとが地図画面14a上で対応づけられた合成画面が表示される。
尚、隣接順は、電力取引案件に関する情報のテーブル2aから取得するようにしたが、そのほか、メイン画面のベクタデータ等の更新箇所の配置位置情報を含む情報を参照して、その配置位置が隣接する順に順序づけの情報を収集するようにしてもよい。
また、複数の概略図を交代で表示する例を説明したが、同時に全ての概略図を位置のメイン画面上に重ね合わせるようにすることもできる。この場合、表示制御部16は、判断部18に指示された順に一の概略構成図を識別表示するようにしてもよい。例えば、判断部18に指示された順に概略構成図の枠体をハイライト表示とする。
概略図の重ね合わせのタイミングを決定する他の実施形態について説明する。この実施形態では、情報の更新内容から危険度情報を算出し、この危険度情報に応じて概略図をメイン画面に重ね合わせて表示する。
即ち、この実施形態において判断部18は、危険度情報を算出し、危険度情報が高い順に交代で概略図を重ね合わせるようにして合成画面を生成する。
図13に判断部18による概略図の表示タイミングの他の例を示す。図13の(a)は、更新内容が反映された棒グラフ画面14bであり、図13の(b)と(c)と(d)は、地図画面14aと棒グラフ概略図15aを重ね合わせて表示部5に表示された合成画面を示す。図13の(b)は、第1番目の合成画面であり、図13の(c)は、第2番目の合成画面であり、図13の(d)は、第3番目の合成画面である。
この棒グラフ画面14bは、送電線「C→B→A」を経る電力取引によって更新された各送電線A,B,Cの総取引電力量と空容量の積み上げ棒グラフを示している。この棒グラフ画面14bに示すように、送電線Bの順方向の空容量Vが僅かとなっており、逆方向の総取引電力量が減少してしまうと空容量がなくなってしまう可能性がある。
判断部18は、この空容量の危険度情報を算出し、危険度情報に応じて概略図の表示を制御する。判断部18は、以下の計算式で危険度情報Da,Db、Dc,・・・を算出する。尚、危険度情報Daは、送電線Aの空容量に対する危険度を示す情報であり、危険度情報Dbは、送電線Bの空容量に対する危険度を示す情報であり、危険度情報Dcは、送電線Cの空容量に対する危険度を示す情報である。
Da=Ka/Pa
Db=Kb/Pb
Dc=Kc/Pc
ここで、Pa,Pb,Pcは、それぞれ送電線A,B,Cの空容量である。送電線Aで影響を受けるのは逆方向の空容量、送電線Bで影響を受けるのは順方向の空容量、送電線Cで影響を受けるのは逆方向の空容量である。また、Ka,Kb,Kcはそれぞれ送電線A,B,Cにおいて危険度を算出する際の重み係数である。例えば、Ka,Kb,Kcをそれぞれの送電線における最大送電可能量に設定する。この場合、即ち、危険度情報は、最大送電可能量に対する空容量の割合である。
判断部18は、全ての空容量の危険度情報を算出すると、空容量の危険度情報が高い順に、その送電線の更新箇所を案内する概略図を表示させる指示を表示制御部16に出力する。
具体的には、Db>Dc>Daであれば、判断部18は、図12(b)に示すように、一番高い危険度情報Dbに紐づけられた「B」なる送電線のIDを読み出し、送電線「B」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。次に、判断部18は、内部時計やタイムサーバの掲示する時間を参照した所定時間の経過後に、図12(c)に示すように、二番高い危険度情報Dcに紐づけられた「C」なる送電線のIDを読み出し、送電線「C」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。そして、図12(d)に示すように、最も低い危険度情報Daに紐づけられた「A」なる送電線のIDを読み出し、送電線「A」を更新箇所として生成された棒グラフ概略図15bの重ね合わせを表示制御部16に指示する。
尚、全ての更新箇所に対する概略図を同時に表示するようにしてもよく、危険度情報が高い順に概略図をハイライト表示させるようにしてもよい。
また、予め記憶している規定値と危険度とを比較し、比較の結果、危険度情報が示す値が規定値を超えていれば、更新内容を反映したメイン画面上の更新箇所を識別する概略図を表示させるようにすることもできる。判断部18は、各更新箇所に対して危険度情報を算出し、規定値を上回った危険度情報に対する更新箇所を識別表示する概略図の表示を表示制御部16に指示する。
このように、複数の変更箇所のそれぞれに対して概略図が生成される場合、各概略図を交代させてメイン画面上に重ね合わせるようにしてもよい。このケースにおいて、各変更箇所が示す情報に対する危険度情報を算出し、危険度情報が高い順に各概略図を交代させてもよい。これにより、ユーザに注目して欲しい順番に概略図を表示でき、重要な情報をより明確に把握できるようになる。
また、各変更箇所が隣接する順に対応する概略図を交代させてメイン画面上に重ね合わせるようにしてもよい。また、交代で表示させる他、全ての概略図を同時に表示させるが、各変更箇所が示す情報に対する危険度情報を算出し、危険度情報が高い順に各概略図を交代でハイライト表示させてもよい。また、危険度を算出するほか、変更箇所が隣接する順に対応する概略図を交代させてハイライト表示させて全概略図を同時にメイン画面上に重ね合わせてもよい。
また、概略図の重ね合わせのタイミングとしては、更新に基づいて危険度情報を算出して、危険度情報が所定値以上であるときに重ね合わせを行うことができる。これにより、ユーザに注目して欲しいタイミングで概略図を表示できるので、重要な情報をより明確に把握できる。
(重ね合わせ位置算出の変形例)
以上のような、電力情報制御装置1において、図14に、表示手段の他の配置例を示す。図14に示すように、電力情報表示装置1は、壁掛け大画面の表示部5及び卓上ディスプレイの表示部6に加えて、卓上ディスプレイの表示部7を備える。
この電力表示装置1は、表示部5、6、及び7のそれぞれにメイン画面と概略図を重ねた合成画面を表示する。即ち、画面生成部14と小画面生成部15は、それぞれ3種の図を生成する。例えば、表示部5向けに地図画面14a、表示部6と7向けに棒グラフ画面14bを生成する。表示部6と7向けの棒グラフ画面14bは、例えば、グラフ化されている送電線が異なる。つまり、表示部6を監視するユーザと表示部7を監視するユーザとは、送電線の監視範囲が異なる。
この場合、表示制御部16は、表示部5と6、表示部5と7とをそれぞれペアとして重ね合わせを行う。例えば、表示部5の地図画面14aには、表示部6の棒グラフ画面14bに対応する棒グラフ概略図15bと、表示部7の棒グラフ画面14bに対応する棒グラフ概略図15bとを重ね合わせる。また、表示部6の棒グラフ画面14bには、表示部5の地図概略図15aを重ね合わせる。表示部7の棒グラフ画面14bには、表示部5の地図概略図15aを重ね合わせる。
この例において、表示制御部16は、表示位置算出部17に従い、先の実施形態と同様に、表示部5と6に表示されるメイン画面上の変更箇所C1とC2同士を結んだ線分を表示部5のスクリーンへ投影した投影線L1の近傍に概略図を重ねる。また、表示部5と7に表示されるメイン画面上の変更箇所C3とC4同士を結んだ線分を表示部5のスクリーンへ投影した投影線L2の近傍に概略図を重ねる。更に、表示部5と6に表示されるメイン画面上の変更箇所C1とC2同士を結んだ線分を表示部6のスクリーンへ投影した投影線L1の近傍に概略図を重ねる。また、表示部5と7に表示されるメイン画面上の変更箇所C3とC4同士を結んだ線分を表示部7のスクリーンへ投影した投影線L2の近傍に概略図を重ねる。
このとき、表示制御部16は、表示部5のスクリーンに同時に表示される複数の概略図を識別表示する。識別表示は、概略図の枠体の枠色、又はユーザの識別情報P1,P2である。概略図の枠色は、対となる概略図を同色とする。ユーザの識別情報は、ユーザの名前や画像やユーザ特有のアイコンであり、表示制御部16は、予めユーザの識別情報を記憶しておき、ログイン情報と紐づけておく。
また、電力情報表示装置1は、表示手段として表示部5のみを有し、複数のメイン画面を切り替えて表示するようにしてもよい。このケースの概略図の重ね合わせ位置の決定方法について説明する。
図15に示すように、表示制御部16は、切替制御部161を有する。切替制御部161は、表示するメイン画面の切り替えを制御する。表示制御部16は、切替制御部161に従って、複数の合成画面を交代で表示部5に出力する。切り替えのタイミングは、所定時間毎又はボタン操作のタイミングである。ボタンは、キーボード、画面上のアイコン、又はアイコン化した概略図に割り当てられる。
切替制御部161は、所定時間を示す値を予め記憶している。切替制御部161は、電力情報表示装置1の内部時計又はネットワーク上のタイムサーバが計時する時刻を参照し、10秒等の所定時間が経過すると、表示制御部16に対して、次に表示させる合成画面が存在するVRAM上のアドレスを指示する。切替制御部161は、この表示制御部16に送るアドレスを所定時間の経過毎に切り替える。表示制御部16は、指示されたアドレスに存在する合成画面のデータを次にアドレスの指示が発生するまで表示部5に出力し続ける。
また、切替制御部161は、キーボード上のボタン押下、又は画面上のボタン押下を示すマウスイベントによって画面の切り替えを要求する信号が入力されると、表示制御部16に対して、次に表示させる合成画面が存在するVRAM上のアドレスを指示する。
この例において、表示位置算出部17による概略図の重ね合わせ位置の決定方法を示す概念図を図16に示す。
図16に示すように、表示位置算出部17は、切り替え後に表示されるメイン画面G2上の情報の更新箇所の近傍Nと、切り替え前に表示されるメイン画面G1上の概略図Oの重ね合わせの位置とが、表示部5のスクリーン上において同一箇所となるように、切り替え前のメイン画面G1への概略図Oの重ね合わせ位置を指示する。
この表示位置算出部17の制御処理においては、まず重ね合わせ位置の探索を行い、その探索結果に応じた重ね合わせ位置の情報を表示制御部16に出力する。表示制御部16は、入力された重ね合わせ位置の情報に該当する位置に概略図Oを重ね合わせた合成画像を生成する。
具体的には、表示位置算出部17は、更新された情報の反映箇所を特定する。例えば、切り替え後に表示されるメイン画面G2の更新箇所をメイン画面のベクタデータと、更新内容算出部13が算出した変化した情報の所属及び種類とを参照して特定する。
そして、表示位置算出部17は、この更新箇所の近傍Nであって概略図Oを重ねたときにメイン画面G1に表示されている情報の隠蔽量を少なくする位置を探索する。この探索において、表示位置算出部17は、メイン画面G1上の領域毎に配置の適合性を示すパラメータRpの算出を行い、パラメータRpが最小となる位置を探索する。
適合性パラメータRpの算出式は、先の例と同様であり、Rp=Dp×Ipである。つまり、表示位置算出部17は、探索対象の領域から更新箇所までの距離と探索対象の領域に概略図Oを重ね合わせたときに隠れてしまう情報量との積が最小となる位置を探索する。
表示位置算出部17は、更新箇所及びその周辺を走査して順に探索対象領域を定め、Rpを算出する。走査終了後、各Rpから最小値を検索し、最小値に紐づけられている探索対象領域を配置位置として決定し、表示制御部16に出力する。
このように、メイン画面を切り替えて表示手段に表示させるようにしてもよく、このケースにおいて、切り替え後に表示されるメイン画面上の更新箇所に相当する相当位置の近傍に、概略図を重ね合わせるようにしてもよい。例えば、概略図の重ね合わせにより隠される情報量と相当位置からの距離とに基づき重ね合わせ位置を算出する。
これにより、よりユーザの視線移動を少なくし、瞬時に情報同士の対応付けができるような視覚化を実現することができる。
(メイン画面の変形例1)
本実施形態では、電力情報表示装置1が、電力会社の電力取引を表示部5,6に表示するケースを例に説明したが、この態様に限らず、各種の電力取引について画面を表示することもできる。例えば、次世代送電網(スマートグリッド)における電力取引の視覚化に際しても、概略図のポップアップ表示を有効に用いることができる。次世代送電網とは、太陽光発電などを含む大小様々な発電設備から家電や電気自動車を含む末端の電力機器までを接続した送電網であり、より効率的かつ計画的な電力取引の管理を行うことによって、地球規模で無駄なくエネルギーを運用していく必要が出てきている。
即ち、電力情報表示装置1は、図17に示す地域の位置関係を視覚化した関係図画面14cと、図18に示す拠点毎のある時間の電力量を視覚化した棒グラフ画面14dとを表示し、図18に示す棒グラフ画面14d上に関係図画面14cの関係概略図15cを重ね合わせて表示するようにしてもよい。
図17に示す拠点キの家庭において太陽光発電した電力を拠点クのビルに提供するようなケースを想定する。このケースでは、画面生成部14は、拠点キから拠点クとの間の関係線上に拠点キに向けた矢印を付加することで、送電方向を示した関係図画面14cのメイン画面を生成する。
また、画面生成部14は、図18に示す拠点キの電力量が減少し、拠点クの電力量が増加したアニメーションを付加した各拠点の電力量を示す棒グラフ画面14dを生成する。
小画面生成部15は、関係図画面14cの構造を模し、拠点キと拠点クとの関係線を識別させ、かつ送電方向の更新内容を矢印で示した関係概略図15cを生成する。
表示制御部16は、この関係概略図15cを棒グラフ画面14dのメイン画面に重ねて表示させる。表示制御部16は、情報更新部11により更新された情報が反映された拠点キと拠点クの各棒グラフと、関係概略図15cとの間にそれぞれ線を描画することにより概略図と更新箇所とを対応づける。
(メイン画面の変形例2)
また、例えば、送電線間での送電量の比較と送電量の時間変化を把握する際にも電力情報表示装置1は有効である。
即ち、電力情報表示装置1は、図19に示す送電線間での送電量の比較を行うために各送電線における送電量を棒グラフで表示した棒グラフ画面14eと、図20に示す送電線での時間変化を把握するために送電線の時間変化に応じた送電量の変化を折れ線グラフ画面14fを表示し、図20に示す折れ線グラフ画面14f上に棒グラフ画面14eの関係概略図15eを重ね合わせて表示するようにしてもよい。
図19に示す送電線Aにおいて送電量が増加したケースを想定する。このケースでは、画面生成部14は、送電線Aの棒グラフの増加分に相当する箇所の表色を変更した棒グラフ画面14eのメイン画面を生成する。
また、画面生成部14は、図20に送電線Aの時間毎の送電量を示した折れ線グラフ画面14fのメイン画面を生成する。
小画面生成部15は、棒グラフ画面14eの構造を模し、送電線Aを識別させ、かつ送電量の増加を示す上向きの矢印を付加した関係概略図15eを生成する。
表示制御部16は、この関係概略図15eを折れ線グラフ画面14fのメイン画面に重ねて表示させる。表示制御部16は、情報更新部11により更新された情報が示す送電量の増加が発生した時間帯の送電量と、関係概略図15eとの間にそれぞれ線を描画することにより概略図と更新箇所とを対応づける。
以上のように、電力情報表示装置1は、地図とグラフをメイン画面する場合に限らず、例えば関係図と棒グラフや棒グラフと折れ線グラフのように、情報の特性をそれぞれの側面からフォーカスした各種の図が複数作成することができ、それぞれの概略図を生成し、合成することができる。例えば、3つ以上のメイン画面を同様に扱うこともできる。また、送電網を示した地図と航空写真を表示した地図、2次元グラフと3次元グラフ、表とグラフなどといった組み合わせでの対応関係の視覚化にも応用することができる。
また、以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、そのほかの様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電力情報表示装置
2 データベース
2a テーブル
2b テーブル
3 操作卓
4 情報処理装置
5 表示部
6 表示部
7 表示部
11 情報更新部
12 情報取得部
13 更新内容算出部
14 画面生成部
14a 地図画面
14b 棒グラフ画面
14c 関係図画面
14d 棒グラフ画面
14e 棒グラフ画面
14f 折れ線グラフ画面
141 アニメーション画像
142 アニメーション画像
15 小画面生成部
15a 地図概略図
15b 棒グラフ概略図
15c 関係概略図
15e 関係概略図
151 太線
152 矢印
16 表示制御部
161 切替制御部
17 表示位置算出部
18 判断部

Claims (13)

  1. 画面を表示する表示手段を有し、電力取引の状況を各種の図に纏めて表示する電力情報表示装置であって、
    電力取引に関する各種情報が格納されたデータベースと、
    前記データベースを更新する更新手段と、
    前記データベースに基づいて、前記情報を第1の図式表現で視覚化した第1の画面を生成する第1の画面生成手段と、
    前記データベースに基づいて、前記情報を第2の図式表現で視覚化した第2の画面を生成する第2の画面生成手段と、
    前記第1の画面の構造を模し、且つ前記更新手段によって生じた前記第1の画面上の更新箇所に相当する位置を識別する識別標識を有する概略図を生成する小画面生成手段と、
    前記第2の画面上に前記概略図を重ねて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、複数備えられ、
    前記表示制御手段は、
    第1の表示手段に前記第2の画面と前記概略図を表示させるとともに、第2の表示手段に前記第1の画面を表示させ、
    前記第1及び第2の表示手段に表示される前記第1の画面と前記第2の画面上の変更箇所同士を結んだ線分を、前記第1の表示手段のスクリーンへ投影して得られる、その投影線の近傍に前記概略図を重ねること、
    を特徴とする電力情報表示装置。
  2. 前記概略図の重ね合わせにより隠される前記第2の画面の情報量と前記投影線からの距離とに基づき重ね合わせ位置を算出する表示位置算出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、
    前記表示位置算出手段の算出結果に基づき、前記概略図を重ね合わせること、
    を特徴とする請求項記載の電力情報表示装置。
  3. 前記更新手段による前記更新に基づいて危険度情報を算出する判断手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記危険度情報が所定値以上であるときに前記重ね合わせを行うこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電力情報表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記第1の画面を閲覧するユーザの識別情報を前記概略図とともに前記第2の画面に重ねて表示させること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電力情報表示装置。
  5. 前記小画面生成手段は、
    前記更新手段による更新内容を要約した要約情報を前記概略図上に付加すること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電力情報表示装置。
  6. 前記小画面生成手段は、
    前記第1の画面上の前記更新手段による変更に伴う複数の変更箇所のそれぞれに対して、前記概略図を生成し、
    前記表示制御手段は、
    前記各概略図を交代させて前記第2の画面上に重ね合わせること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電力情報表示装置。
  7. 前記第1の画面上の各変更箇所が示す情報に対する危険度情報を算出する判断手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、
    前記危険度情報が高い順に前記各概略図を交代させて前記第2の画面上に重ね合わせること、
    を特徴とする請求項記載の電力情報表示装置。
  8. 前記表示制御手段は、
    前記各変更箇所が隣接する順に対応する前記概略図を交代させて前記第2の画面上に重ね合わせること、
    を特徴とする請求項記載の電力情報表示装置。
  9. 前記第1の画面上の各変更箇所が示す情報に対する危険度情報を算出する判断手段を更に備え、
    前記小画面生成手段は、
    前記第1の画面上の前記更新手段による変更に伴う複数の変更箇所のそれぞれに対して、前記概略図を生成し、
    前記表示制御手段は、
    前記危険度情報が高い順に前記各概略図を交代でハイライト表示させて前記全概略図を同時に前記第2の画面上に重ね合わせること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電力情報表示装置。
  10. 前記小画面生成手段は、
    前記第1の画面上の前記更新手段による変更に伴う複数の変更箇所のそれぞれに対して、前記概略図を生成し、
    前記表示制御手段は、
    前記各変更箇所が隣接する順に対応する前記概略図を交代させてハイライト表示させて前記全概略図を同時に前記第2の画面上に重ね合わせること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電力情報表示装置。
  11. 前記第1の画面は、電力取引の拠点及び拠点間を結ぶ線を示した地図であり、
    前記第2の画面は、前記拠点間毎のグラフ図であり、
    前記概略図は、前記更新手段の変更により電力取引が変化した拠点間の前記線を識別表示した地図であること、
    を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の電力情報表示装置。
  12. 前記第1の画面は、電力取引の拠点間毎のグラフ図であり、
    前記第2の画面は、電力取引の拠点及び拠点間を結ぶ線を示した地図であり、
    前記概略図は、前記電力取引が変化した拠点間のグラフを識別表示したグラフ図であること、
    を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の電力情報表示装置。
  13. 前記第1の画面は、前記拠点間毎のグラフ図であり、
    前記第2の画面は、拠点又は拠点間の時間変化をグラフ図であり、
    前記概略図は、前記電力取引が変化した拠点又は拠点間のグラフを識別表示したグラフ図であること、
    を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の電力情報表示装置。
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