WO2005102476A1

WO2005102476A1 - 図柄合わせ遊技機及びプログラム

Info

Publication number: WO2005102476A1
Application number: PCT/JP2005/007549
Authority: WO
Inventors: Makoto Ando; Yosuke Sasaki; Masashi Tsuruoka; Kazuyasu Ogura
Original assignee: Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
Priority date: 2004-04-26
Filing date: 2005-04-20
Publication date: 2005-11-03
Also published as: TWI305317B; AU2005235050A1; JP2005312481A; AU2005235050B2; TW200612304A; US20070265059A1

Abstract

　図柄合わせ遊技機の経験豊富な遊技者に対しても、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃ったときにその役が揃うかどうかの楽しみを高めることを目的とする。複数種の図柄を可変表示する３つのリールを備え、所定の賞群（例：白７賞）に対応した役（３つの白７図柄からなる図柄の組合せ）に対して一部の図柄（中リール部分の図柄）だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又はこのリーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う。そして、この抽選で当選したとき、上記リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち上記役と一致する図柄部分（左リール部分と右リール部分の図柄）が入賞ライン上に停止表示するように停止制御する。その後、上記役を入賞ライン上に揃えるか否かを決定するための別の抽選を行い、この別の抽選結果に従って中リールの停止制御を行う。

Description

明細書

図柄合わせ遊技機及びプログラム

技術分野

[0001] 本発明は、パチンコ店やゲームセンタなどに設置されるスロットマシン等の図柄合わせ遊技機、及び、これに設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムに関するものである。

[0002] 本明細書において次に掲げる用語は、特に断らない限りそれぞれ次の意味をあらわす。

[0003] 「遊技価値」とは、遊技者が得る価値を!、う。

[0004] 「役」とは、図柄の組合せのうち遊技価値を与えるものをいう。

[0005] 「賞群」とは、 1つ若しくは複数の役の集まり又は遊技価値を与える賞群抽選テープル上の数値幅をいう。

背景技術

[0006] 従来、この種の図柄合わせ遊技機としては、複数種の図柄をそれぞれに有する 3 つ以上のリール（可変表示部）を回転させ、停止させるスロットマシンが知られて!/、る。このスロットマシンは、入賞ライン上に停止表示した図柄の組合せが予め決められている賞群に対応する役のいずれかであるとき、その賞群に応じた遊技価値を遊技者に付与する。例えば、メダルを払い出したり、リプレイを許可したり、あるいは、通常ゲームよりも遊技者が多くのメダルを獲得し得る特別ゲームを行うことができる特別遊技期間に移行したりする等の遊技価値を付与する。

[0007] 一般に、スロットマシンでは、遊技者力 Sメダルのベットボタンを押してスタートボタン等を操作すると、マイコン等により任意の賞群を決定する内部抽選が行われる。そして、この内部抽選で何らかの賞群が選択されて当選した場合には、その当選した賞群に対応する役が揃、やすくなるように又はその役が確実に揃うようにリールの停止制御がなされる。逆に、その内部抽選でいずれの賞群も選択されずにハズレた場合には、どの賞群に対応する役も入賞ライン上に揃わないようにリールの停止制御がなされる。よって、入賞ライン上に役が揃うか否かは、内部抽選の結果によって予め決まってくる。そして、このことは、スロットマシンの経験豊富な遊技者にとって周知の事項である。そのため、このような遊技者は、例えば残り 1つの図柄が入賞ライン上に停止表示されれば役が揃うというリーチ状態になっても、その役が揃うための図柄が入賞ライン上に停止表示する力否かは、リーチ状態になる前にすでに行われた内部抽選によってもう決まってしまっているということを把握している。したがって、スロットマシンの経験豊富な遊技者にとっては、リーチ状態になっても役が揃うかどうかの楽しみが少な!/ヽと!ヽぅ問題があった。

[0008] 一方、このような遊技者の心理を利用したスロットマシンも知られている。すなわち、このスロットマシンは、内部抽選で何らかの賞群が選択されて当選したときに、リーチ状態となるように停止制御した後、一旦は役が揃わな、ように最後のリールを停止制御する。その後、その最後のリールをもう一度動力して入賞ライン上に役を揃えるという演出を行う。このようなスロットマシンは、ー且、入賞ライン上に停止表示させた役ではない図柄の組合せを遊技者に見せることで、内部抽選カ、ズレだったと遊技者に認識させることができる。そして、このように遊技者が認識した後にリールが動いて役が揃うので、その遊技者にとっては、自己の認識に反して良い結果を得たことになる。したがって、いきなり入賞ライン上に役が揃うような場合に比べて、遊技者にとって役が揃ったときの喜びが大きくなる。しかし、このスロットマシンの経験豊富な遊技者は、このような演出を何度も体験しているため、その演出に飽きてしまう。しかも、このスロットマシンであっても、最終的に役が揃うかどうかは、リーチ状態になる前から内部抽選ですでに決まってしまっていることも、上記遊技者は把握している。したがって、このようなスロットマシンにおいても、スロットマシンの経験豊富な遊技者にとっては、リーチ状態になっても役が揃うかどうかの楽しみが少ないという問題があった。

[0009] なお、この問題は、残り 1つの図柄が入賞ライン上に停止表示されれば役が揃うというリーチ状態に限らず、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃った状態であれば、同様に生じ得る。

[0010] 本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スロットマシン等の図柄合わせ遊技機の経験豊富な遊技者に対しても、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃ったときにその役が揃うかどうかの楽しみを高めることが可能な図柄合わせ遊技機、及び、これに設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。

発明の開示

[0011] 上記目的を達成するために、本発明は、複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段と、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段と、該 3つ以上の可変表示部にまた力入賞ライン上に該役を揃える力否かを決定するための抽選を行う第 2の抽選手段と、該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段とを有し、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御し、該第 2の抽選手段は、該一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示したときに該第 2の抽選手段により抽選を行い、該可変表示制御手段は、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部を制御する図柄合わせ遊技機を提供する。

[0012] この図柄合わせ遊技機においては、第 1の抽選手段によりリーチ賞についての抽選を行い、リーチ賞が当選したときには、そのリーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分が入賞ライン上に停止表示するように、可変表示制御手段により制御する。そして、この図柄部分が入賞ライン上に停止表示したら、第 2の抽選手段により抽選を行い、その抽選結果に従って、入賞ライン上に役が揃うか又は揃わないように特定の可変表示部を可変表示制御手段により制御する。本図柄合わせ遊技機において、リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分が入賞ライン上に停止表示されたとき、すなわち、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃ったとき、これよりも前に行われた抽選 (第 1の抽選手段による抽選）によつて最終的に入賞ライン上に役が揃うか否かが決まっていない。最終的に入賞ライン上に役が揃うか否かは、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃った後に、第 2の抽選手段の抽選で決まる。 [0013] また、前述の図柄合わせ遊技機において、上記可変表示制御手段は、上記第 1の抽選手段により上記リーチ賞が当選したときには、上記役が揃わな、ハズレ図柄が上記入賞ライン上に停止表示するように上記特定の可変表示部を制御するとともに、上記第 2の抽選手段により抽選が行われたときには、該特定の可変表示部の可変表示を再開させた後に、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行うことが可能である。

[0014] この図柄合わせ遊技機においては、リーチ賞が当選したときには、ー且、特定の可変表示部の可変表示も停止させる。そして、このときに、リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分が入賞ライン上に停止表示している場合、その特定の可変表示部の可変表示が再開し、第 2の抽選手段により抽選の抽選結果に従って、特定の可変表示部の停止制御がなされる。したがって、最終的に入賞ライン上に停止表示される図柄の組合せは、特定の可変表示部の可変表示がー且停止した後にこれが再開して再び停止したときのものとなる。

[0015] 複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段と、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段と、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部が可変表示を再開してから停止するまでの可変表示範囲を決定する第 2の抽選手段と、該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段とを有し、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御するとともに、該入賞ライン上に該役と一致する図柄部分を含む図柄の組合せが停止表示した後、該特定の可変表示部の可変表示を再開させ、かつ、該第 2の抽選手段の抽選により決定された可変表示範囲分だけ可変表示したら該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行うことが可能である。

[0016] この図柄合わせ遊技機においても、前述の図柄合わせ遊技機と同様に、リーチ賞が当選したときには、そのリーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分が入賞ライン上に停止表示するように、可変表示制御手段により制御する。このとき、前述の図柄合わせ遊技機と同様に、特定の可変表示部の可変表示も停止させる。そして、リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分が入賞ライン上に停止表示している場合、その特定の可変表示部の可変表示が再開し、第 2 の抽選手段により抽選の抽選結果に従って、特定の可変表示部の停止制御がなされる。ここで、本図柄合わせ遊技機においては、第 2の抽選手段による抽選で、特定の可変表示部が可変表示を再開して力停止するまでの可変表示範囲が決定される。そして、再開後における特定の可変表示部の可変表示は、決定された可変表示範囲分だけ行われる。したがって、特定の可変表示部において、入賞ライン上に停止表示されたとすれば役が揃うことになる図柄 (アタリ図柄)が、入賞ライン上に一旦停止表示された図柄からその可変表示方向下流側に上記決定された可変表示範囲分だけズレた位置にある場合、一旦停止させた可変表示を可変表示制御手段により再開、停止することで、入賞ライン上に役が揃う。一方、特定の可変表示部において、上記アタリ図柄が、入賞ライン上に一旦停止表示された図柄力その可変表示方向下流側に上記決定された可変表示範囲分だけズレた位置にない場合、一旦停止させた可変表示を可変表示制御手段により再開、停止したときに、入賞ライン上には役が揃わない。第 2の抽選手段による抽選では可変表示範囲だけを決定しているので、最終的に役が揃うか否かは、入賞ライン上に一旦停止した特定の可変表示部の図柄と、その特定の可変表示部における図柄の可変表示順序などが関与することになる。

[0017] また、前述の図柄合わせ遊技機において、所定の終了条件が満たされるまで、上記第 2の抽選手段による抽選及び上記可変表示制御手段による上記特定の可変表示部についての上記再開及び上記停止の制御を繰り返し行うことが可能である。

[0018] この図柄合わせ遊技機においては、リーチ賞に当選して役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃った場合、所定の終了条件が満たされるまで、第 2の抽選手段の抽選結果に従ってその役が揃うか揃わないかの可変表示が繰り返される。

[0019] また、前述の図柄合わせ遊技機において、上記第 2の抽選手段の抽選により決定される可変表示範囲を遊技者に対して報知する報知手段を有することを特徴とするものである。

[0020] この図柄合わせ遊技機においては、第 2の抽選手段の抽選により決定される可変表示範囲を遊技者が知ることができる。

[0021] 更に、本発明は、複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段を有する図柄合わせ遊技機に設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムであって、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段、該 3つ以上の可変表示部にまたがる入賞ライン上に該役を揃えるか否かを決定するための抽選を行う第 2の抽選手段、及び該 3 つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段として、上記コンビュータを機能させるものであり、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御し、該第 2の抽選手段は、該一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示したときに該第 2の抽選手段により抽選を行い、該可変表示制御手段は、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部を制御するプログラムを提供する。

[0022] このプログラムを、上記図柄合わせ遊技機のコンピュータで実行することにより、前述の図柄合わせ遊技機と同様の動作を行う図柄合わせ遊技機を提供することができる。

[0023] また、本発明は、複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段を有する図柄合わせ遊技機に設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムであって、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部が可変表示を再開してから停止するまでの可変表示範囲を決定する第 2の抽選手段、及び該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段として、上記コンピュータを機能させるものであり、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき

、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御するとともに、該入賞ライン上に該役と一致する図柄部分を含む図柄の組合せが停止表示した後、該特定の可変表示部の可変表示を再開させ、かつ、該第 2の抽選手段の抽選により決定された可変表示範囲分だけ可変表示したら該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行うプログラムを提供する。

[0024] このプログラムを、上記図柄合わせ遊技機のコンピュータで実行することにより、前述の図柄合わせ遊技機と同様の動作を行う図柄合わせ遊技機を提供することができる。

[0025] なお、これらのプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録した F

D、 CD— ROM等の記録媒体を用いて行ってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信回線を用いて行ってもよい。このプログラムの情報通信端末に対するインスト一ルゃバージョンアップは、例えば、上記記録媒体からデータを読み取る装置と情報通信端末とをインターフェースケーブル等の有線インターフェースや無線インターフエースで接続して行う。また、上記プログラムのインストールやバージョンアップは、通信ネットワークを介してオンラインで行うようにしてもょ、。

[0026] 前述の本発明によれば、最終的に入賞ライン上に役が揃うか否かは、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃った時点では決まって、な、ので、図柄合わせ遊技機の経験豊富な遊技者に対しても、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃ったときにその役が揃うかどうかの楽しみを高めることが可能となるという優れた効果が奏される。

[0027] 特に、特定の可変表示部の可変表示がー且停止した後、これが再開することにより、遊技者に対して第 2の抽選手段による抽選が行われたことを、視覚的に認識させることが可能となるという優れた効果が奏される。

[0028] また、最終的に役が揃うか否かは第 2の抽選手段による抽選結果だけでは決まらないので、図柄合わせ遊技機の経験豊富な遊技者に対しても、役に係る図柄の組合せの一部が入賞ライン上に揃ったときにその役が揃うかどうかの楽しみを高めることが可能となるという優れた効果が奏される。

[0029] 特に、リーチ賞に対応した賞群の役が揃う多くの機会を遊技者に与えることができるという優れた効果が奏される。

[0030] また、第 2の抽選手段の抽選により決定される可変表示範囲を遊技者が知ることができるので、役が揃うかどうかの期待感を高まらせることが可能となるという優れた効果が奏される。

図面の簡単な説明

[0031] [図 1]本発明の第 1実施形態におけるスロットマシンで進行する格上げゲームの流れを示すフローチャートである。

[図 2]同スロットマシンの外観を示す斜視図である。

[図 3]同スロットマシンの内部構造を示す概略構成図である。

[図 4]同スロットマシンの前面パネルの一部を示す詳細正面図である。

[図 5]同スロットマシンのリールを示す分解斜視図である。

[図 6]同スロットマシンのバックライト装置をスロットマシン 1の正面側からみた斜視図である。

[図 7]同スロットマシンの電気回路の一部を示すブロック図である。

[図 8]同スロットマシンにおけるダイス装置の主要部を示す外観斜視図、及び、同ダイス装置のダイス部の展開図である。

[図 9]同スロットマシンで進行する通常ゲームの流れを示すフローチャートである。

[図 10]同スロットマシンのフリーゲーム期間中におけるフリーゲームの流れを示すフロ一チャートである。

[図 11]同スロットマシンに接続されたプログレッシブ装置の概略構成図である。

発明を実施するための最良の形態

[0032] 以下、本発明を、図柄合わせ遊技機として、ゲームセンタに設置されるスロットマシンに適用した一実施形態について説明する。

[第 1実施形態]

本実施形態において次に掲げる用語は、特に断らない限りそれぞれ次の意味をあらわす。 [0033] 「賞群抽選テーブル」とは、複数の賞群毎に定められている数値の幅 (抽選区分）の集まりをいう。

[0034] 「内部抽選」とは、乱数抽出の結果サンプリングされた数値と賞群抽選テーブルを用いて当選又はノヽズレを決定することをいう。

[0035] 賞群についての「当選」とは、その賞群に応じて入賞する権利が発生することをいう

[0036] 賞群につ!、ての「ノヽズレ」とは、入賞する権利が発生しな!、ことを!、う。

[0037] 「入賞」とは、有効な入賞ライン上に役が揃うことをいう。

[0038] 「ベット操作」とは、遊技価値によって入賞ラインを有効化する操作を、う。なお、このベット操作には、遊技価値媒体を遊技機に供給する（例えば、メダル投入口からメダルを投入する)方法と、クレジットされて!/ヽる遊技価値媒体を機械操作で供給する（例えば、クレジットされて、るメダルをベットボタンで供給する）方法および両方法を併用する方法がある。

[0039] まず、本実施形態に係るスロットマシンの基本的な構成について説明する。

[0040] 図 2は、本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。このスロットマシン 1は、箱型の筐体 2、この筐体 2の前面側に開閉自在に取り付けられた前面パネル 3などを有する。前面パネル 3には、後述の可変表示ユニットの一部を表示するための表示窓 4、メダル投入口 5、開始操作装置としてのスタートボタン 6、ダイス表示窓 7、クレジット清算ボタン 8、スピーカ 9、メダル払出口 10aを有するメダル受皿 10、演出パネル 11、遊技ステップ表示部 12、キャラクタ表示部 13、カウント表示部 14、 BE T操作部 15などが設けられている。

[0041] 図 3は、スロットマシン 1の内部構造を示す概略構成図である。筐体 2の内部には、外周面上に複数種の図柄がプリントされた 3個の可変表示部としてのリール 16a、 16 b、 16cが組み込まれている。また、 CPUや ROMその他種々の電子部品によって電子回路が形成されたメイン制御回路基板 17、メダルを多数枚収容可能なメダルホッノ 18aを持つメダル払出装置 18、設定キースィッチ 19、内部スピーカ 20なども組み込まれている。なお、設定キースィッチ 19は、通常ゲーム中に使用される後述の賞群抽選テーブルを変更して、内部抽選の当選確率を高いものに設定したり、低いものに設定したりするためのものである。

[0042] 3つのリール 16a, 16b, 16c (以下、順に「左リール」、「中リール」、「右リール」という。 )は、それぞれ、ステッピングモータで構成された図示しないリール駆動モータによって回転駆動するようになっている。また、これらには、「白 7」、「青 7」、「緑 7」、「赤 7」、「チェリー」、「ステップアップ」、「特別キャラ」、「ブランク」等の複数種の図柄が所定の順序でプリントされている。なお、本実施形態において、「ブランク」の図柄は、いずれの役も構成しない図柄である。

[0043] 図 4は、前面パネル 3の一部を示す詳細正面図である。図において、各リール 16a 、 16b、 16cの所定の回転位置における約 3コマ分の図柄は、表示窓 4を通して遊技者に視認されるようになつている。この表示窓 4には、リール 16a, 16b, 16cにまたがるように 5本の入賞ライン ILが描かれて、る。これらの入賞ライン IL上に予め定められた賞群に対応する役に係る図柄の組合せが揃う（以下、単に「役が揃う」という。）と、メダル受皿 10にメダルが払い出されたり、特別ゲームを行うことができる特別遊技期間に移行したりという遊技価値が遊技者に付与される。なお、本実施形態に力かるスロットマシン 1では、 5本の入賞ライン ILを設けているが、入賞ライン数をこれより少なくあるいは多くしてもよい。また、入賞ラインは、遊技者により視認できるものでなぐスロットマシンの停止制御を行う後述の CPU17aが認識できるものであればよい。

[0044] 上記遊技ステップ表示部 12は、第 1ステップランプ 12a、第 2ステップランプ 12b、第 3ステップランプ 12c、第 4ステップランプ 12dを備えている。

[0045] また、上記キャラクタ表示部 13は、上記「白 7」、「青 7」、「緑 7」、「赤 7」の各図柄にそれぞれ関連するキャラクタが描かれた、白キャラ表示部 13a、青キャラ表示部 13b、緑キャラ表示部 13c、赤キャラ表示部 13dが設けられている、各キャラクタの表示部は、図示しないバックライトによって個別に点灯、消灯が制御される。

[0046] また、上記カウント表示部 14は、クレジット表示器 14a、ボーナスカウント表示器 14 b、メダル払出枚数表示器 14cなどを備えている。

[0047] また、上記 BET操作部 15は、 1BETボタン 15a、マックス BETボタン 15bの 2つのボタンカゝら構成されている。

[0048] 図 5は、上記リール 16a, 16b, 16cを示す分解斜視図である。なお、各リール 16a, 16b, 16cの構造についてはそれぞれ同様であるので、図 5においては便宜的に左リールのみを示している。図 5において、回転体であるリール骨組 101は、 ABS榭脂（アクリロニトリル.ブタジエン.スチレン榭脂）等の透明部材によって 5本のスポーク部や円形梯子状部分が成形されたもので、ハムスターやリスなどの飼育用具である「回し車」のような形になっている。 5本のスポーク部はリール駆動モータ 28に接続される軸部分力も放射状に延びており、その中の 1本には検知板 103が円形梯子状部分の内側に受けて突出するように設けられている。リール駆動モータ 28が回転すると、リ一ル骨組 101が回転するようになっている。また、リール骨組 101の内部には、スロットマシン 1の正面側に向けて光照射するバックライト装置 102が固定配置されて、る。リール骨組 101の外周面には、図柄帯としてのリール帯 106が巻き付けられる。また、ノックライト装置 102の背面側には、透過型フォトセンサ力もなるリール位置センサ 25が設けられている。このリール位置センサ 25は、リール骨組 101が所定の回転角度まで回転すると上記検知板 103を検知する。この検知により、後述する CPUは、リール 16aの回転位置を認識でき、その結果、リール上の各図柄の位置を把握できる

[0049] 図 6は、上記バックライト装置 102をスロットマシン 1の正面側力もみた斜視図である。図示のように、ノックライト装置 102の内部は 3つに区切られており、それぞれ発光部 102a, 102b, 102じカ己設されている。各発光部 102a, 102b, 102c力発光すると、図 4に示した表示窓 4から視認される 3つの図柄部分力それぞれリールの内側力光照射される。この光照射により、各図柄を遊技者に対して明るく照らして視認させることができる。また、各発光部 102a, 102b, 102cは、それぞれ、少なくとも白色、青色、緑色、赤色の発光ができるものである。このような発光部としては、公知の LE D装置等を用いることができる。

[0050] 図 7は、スロットマシン 1の電気回路の一部を示すブロック図である。図示のように、スロットマシン 1は、メイン制御回路基板 17と、サブ制御回路基板 21とを備えている。なお、本実施形態では、制御回路基板として、メイン制御回路基板 17とサブ制御回路基板 21の 2つに別れたものを用いている力これらの回路基板の機能を 1つの回路基板で実現してもよい。この場合、 CPU, ROM, RAM等が 1つで済む。 [0051] 上記メイン制御回路基板 17は、 CPU17a、クロック発生回路 17b、 ROM 17c, RA M17d、乱数発生回路 17e、データ送出回路 17f、送出タイミング制御回路 17g、入力ポート 17h、出力ポート 17iなどを有している。クロック発生回路 17bは、所定の周波数のクロック信号を CPU17aに出力する。 ROM17cは、各種の制御プログラムや後述の抽選テーブルなどのデータを格納しており、これらを CPU17aに出力する。また、 RAM17dは、 CPU17aによって演算された変数データなどを一時的に格納する。また、乱数発生回路 17eは、所定の周期毎に乱数を発生させてそのデータを CPU 17aに出力する。

[0052] 上記メイン制御回路基板の CPU17aには、入力ポート 17hを介して、 1BETボタン 15a、マックス BETボタン 15b、スタートボタン 6、クレジット清算ボタン 8、設定キースイッチ 19、メダル投入センサ 22、左リール位置センサ 25、中リール位置センサ 26及び右リール位置センサ 27からの出力信号が入力されるようになっている。また、メダル払出センサ 23、メダル満杯センサ 24、後述するプログレッシブ装置 40からの出力信号も入力されるようになって、る。

[0053] また、上記 CPU17aは、出力ポート 17iを介して、左リール駆動モータ 28、中リール駆動モータ 29、右リール駆動モータ 30、プログレッシブ装置 40、メダル払出装置 18 のメダル払出モータ 18b、メダルブロックソレノイド 31、第 1ステップランプ 12a、第 2ステツプランプ 12b、第 3ステップランプ 12c、第 4ステップランプ 12d、白キャラ表示部 1 3a用のノックライト、青キャラ表示部 13b用のノックライト、緑キャラ表示部 13c用のバックライト、赤キャラ表示部 13d用のバックライト、クレジット表示器 14a、ボーナスカウント表示器 14b、及びメダル払出枚数表示器 14cに制御信号を出力するようになっている。

[0054] また、上記サブ制御回路基板 21は、上記前面パネル 3の裏側に配設され、 CPU2 la、クロック発生回路 21b、演出用 ROM21c、 RAM21d、音響用 ROM21e、音響 LSI21f、表示制御回路 21g、アンプ回路 21h、データ入力回路 21i、制御用 ROM2 lj、駆動制御回路 21kなどを備えている。クロック発生回路 21bは、所定の周波数のクロック信号を CPU21aに出力する。演出用 ROM21cは、遊技者に対して、後述するキャラクタ抽選により当選したキャラクタの演出を行ったり、後述するプログレッシブ装置において累積加算された累積メダル枚数を表示したりするための、上記演出パネル 11用の表示制御プログラムなどを格納しており、必要に応じてこれらを CPU21 aに出力する。演出パネル 11は、多数の発光体が配列されたドットマトリックス力なり、表示制御回路 21gからの制御信号に従って所定の発光体のみ発光させることにより、発光体全体として所定の絵柄や文字などの静止画又は動画などの画像を表示する。 RAM21dは、 CPU21aによって演算された変数データなどを一時的に格納する。音響用 ROM21eは、各種の音情報である音響データを格納しており、必要に応じてこれらを音響 LSI21fに出力する。駆動制御回路 21kは、 CPU21aからの制御命令に従って、報知手段としてのダイス装置 50の駆動制御するものである。

[0055] 図 8 (a)は、上記ダイス装置 50の主要部を示す外観斜視図である。図 8 (b)は、ダイス部 51の展開図である。本ダイス装置 50は、正六面体力もなるダイス部 51を有する。このダイス部 51は、図 8 (b)に示すように、各面に、それぞれ、「2」〜「6」の数字と「終了」という文字が描かれている。このダイス部 51における 1組の対角 51a, 51bには、それぞれ回転軸 52の一端が固定されている。各回転軸 52は、その 1組の対角 5 la , 5 lbを結ぶ対角線の延長線上に位置し、その他端は、円輪状の回転軸支持部材 5 3に図示しない回転軸駆動部にそれぞれ取り付けられている。この回転軸駆動部は、回転軸支持部材 53上に固定されており、図示しない駆動モータからの駆動力を受けることで、各回転軸 52を図中矢印 Aで示すにょうに回転軸支持部材 53に対して相対的に往復回転させるものである。また、回転軸支持部材 53は、図示しない支持部材駆動部から駆動力を受けることで、その円輪中心を仮想回転軸として図中矢印 Bで示すにょうに往復回転することができる。

[0056] このダイス装置 50は、前述のスロットマシン 1の前面パネル 3の裏側に設けられ、図 8 (a)に示す正面側に向いたダイス部 51の面がダイス表示窓 7を介して遊技者によつて視認できるように配置される。上記回転軸駆動部及び上記支持部材駆動部は、図 7に示したサブ制御回路基板 21上の駆動制御回路 21kからの制御信号に従って駆動し、停止する。この制御信号により、回転軸 52及び回転軸支持部材 53をそれぞれ所定の回転位置で停止させることができる。したがって、駆動制御回路 21kからの制御信号により、ダイス部 51の任意の一面をダイス表示窓 7を介して遊技者に視認させることがでさる。

[0057] 次に、本スロットマシン 1のゲームの流れについて説明する。

[0058] ゲームを行う前に、まず、遊技者は、その準備として、メダルをメダル投入口 5に投入する必要がある。遊技者によってメダル力 Sメダル投入口 5に投入されると、このメダルは図示しない通路を通ってメダルホッパ 18a (図 3参照）に落ちる。この通路には、規定よりも小さいメダルを落とし込んでメダル払出口 10a (図 2参照）に戻すための落下口、メダルの通過を阻止してメダル払出口 10aに戻したり許可したりするためのメダルブロックソレノイド 31、通過したメダルを 1つずっ検知するためのフォトセンサ等で構成されたメダル投入センサ 22などが設けられて、る。メダルを検知したメダル投入センサ 22から出力されるメダル検知信号は、上記メイン制御回路基板 17の CPU17 aに送られる。投入されたメダルカダル投入センサ 22に検知された後にメダルホッノ 18aに落ちて正式に受け付けられると、 CPU17aは、上記クレジット表示器 14aに表示カウント値を 1つ増加させるための制御信号を出力するとともに、 RAM17dに格納されたクレジット枚数データを 1つ増加させる。通常は、複数枚のメダルを一度に投入して、クレジット枚数をある程度多くしておく。そして、遊技者が BET操作部 15を操作してベット操作を行うと、 CPU17aは、 RAM 17dに格納されたクレジット枚数データをベット枚数分だけ減らすとともに、上記クレジット表示器 14aの表示カウント値をべット枚数分だけ減らすための制御を行う。また、 CPU17aは、ベット枚数に応じて有効になった入賞ライン ILを認識する。なお、有効な入賞ライン IL上に役が揃わないと、有効でな!、入賞ライン IL上で役が揃っても入賞とはならな、。

[0059] 図 9は、通常ゲームの流れを示すフローチャートである。

[0060] 遊技者によりスタートボタン 6が操作されると（S1)、メイン制御回路基板 17は、 CP U 17aが ROM 17cに格納されて、る開始命令受付プログラムを実行することで、開始命令受付手段として機能し、そのスタートボタン 6からの可変表示開始命令を入力ポート 17hを介して受け付ける。この可変表示開始命令を受け付けた CPU17aは、まず、リール駆動モータ 28, 29, 30を介してすベてのリール 16a, 16b, 16cの回転駆動を開始させる（S2)。また、可変表示開始命令を受け付けたメイン制御回路基板 17は、 CPU 17aが ROM 17cに格納されて、る賞群抽選プログラムを実行することで、複数の賞群の中から、ずれかの賞群が選択される当選又は、ずれの賞群も選択されないハズレを決定する内部抽選を行う手段として機能し、内部抽選を行う（S3)。この内部抽選は、乱数発生回路 17eから送られてくる乱数のデータを、 ROM17cに記憶されてヽる賞群抽選テーブルに照らし合わせて行う。この賞群抽選テーブルは、各乱数と、賞群のいずれか又はハズレとを関連付けたものである。このように関連付けられることで、いずれかの賞群がそれぞれ所定の確率で当選したり、ハズレが所定確率で発生したりする。

[0061] 回転駆動を開始したリール 16a, 16b, 16cの回転位置は、上記リール位置センサ 25, 26, 27によってそれぞれ検知される。そして、 CPU17aは、各リール位置センサ 25, 26, 27力らの出力信号に基づ!/ヽて、リーノレ 16a, 16b, 16cの回転速度を演算していく。リール 16a, 16b, 16cの回転速度が安定化したら、 CPU17aは、各リール位置センサ 25, 26, 27力らの出力信号に基づ!/ヽて、各リーノレ 16a, 16b, 16c上の各図柄の位置を認識することができる。そして、 CPU17aは、 ROM17cに格納されている停止制御プログラムを実行し、上記内部抽選の抽選結果に基づいて、入賞ライン上に所定の図柄の組合せが停止表示するように、リール 16a, 16b, 16cの停止制御を行う（S4)。具体的には、内部抽選によりいずれかの賞群が当選した場合、その当選した賞群に対応する役に係る図柄の組合せが入賞ライン IL上に停止表示するように停止制御を行う。一方、内部抽選によりいずれの賞群も選択されずにハズレた場合には、いずれの賞群にも対応しない図柄の組合せを入賞ライン IL上に停止表示するように停止制御を行う。

[0062] 通常ゲームにおいては、その通常ゲームに対応する賞群抽選テーブルを用いて内部抽選を行う。この通常ゲームの内部抽選で当選し得る賞群には、「チェリ一一 AN Y (図柄を問わない）一 ANY (図柄を問わず)」力もなるチェリー役に対応するチェリ一賞、「ANY7 (「7」の色を問わな!/、） -ANY7 (「7」の色を問わな!/、） ANY7 (「7」の色を問わない）」であって複数色の「7」からなる ANY7役に対応する ANY7賞、「白 7—白 7—白 7」とからなる白 7役に対応する白 7賞、「青 7—青 7—青 7」とからなる青 7役に対応する青 7賞、「緑 7—緑 7—緑 7」とからなる緑 7役に対応する緑 7賞、「赤 7—赤 7—赤 7」とからなる赤 7役に対応する赤 7賞などのメダル払出賞がある。内部抽選によりメダル払出賞のいずれかが当選してこれに対応する役が入賞ライン IL上に揃うと（S5, S6)、 CPU17aは、カウント表示部 14のメダル払出枚数表示器 14cに、入賞した賞に対応するメダル払出枚数を表示させる。そして、 CPU17aは、入賞した賞に応じた枚数のメダル払出処理を行う（S7)。具体的には、 CPU17aは、 RAMI 7dに格納されたクレジット枚数データをこのメダル払出枚数の分だけ増加させるともに、クレジット表示器 14aのメダルクレジットをこのメダル払出枚数の分だけ増加させる制御を行う。なお、上記賞群の記載順にしたがって払い出されるメダル枚数が多い

[0063] また、本実施形態において、通常ゲームの内部抽選で当選し得る賞群には、「ステップアップステップアップステップアップ」からなるステップアップ役に対応するステツプアップ賞もある。このステップアップ賞が入賞した場合 (S8)、メダルの払出しが行われないが、同じメダル投入条件で次のゲームをやり直すことができる。また、このステップアップ賞が入賞した場合、 CPU17aは、 RAM 17dに格納されたステップ力ゥントデータを 1つ増加させるステップカウント処理を行う（S9)。なお、 1回のゲームで 2つの有効な入賞ライン IL上にステップアップ役が揃う場合がある。この場合、 CPU 17aは、 RAM17dに格納されたステップカウントデータを 2つ増加させる。また、 CP U17aは、このステップカウントデータのカウント値に応じて、第 1〜第 4ステップランプ 12a, 12b, 12c, 12dの点灯制御を行う。具体的には、そのカウント値が「1」である場合には、第 1ステップランプ 12aのみを点灯し、そのカウント値が「2」である場合には、第 1ステップランプ 12aと第 2ステップランプ 12bのみを点灯し、そのカウント値が「 3」である場合には、第 1〜第 3ステップランプ 12a, 12b, 12cのみを点灯し、その力ゥント値が「4」又は「5」である場合には、すべてのステップランプ 12a, 12b, 12c, 1 2dを点灯させる。このような点灯制御により、遊技者は、現在の遊技ステップがどの段階にあるかを把握することができる。

[0064] ここで、本スロットマシン 1においては、 RAM17dに格納されたステップカウントデータのカウント値が「4」になると（S10)、通常ゲームから、フリーゲームという特別ゲームに移行する（S 11)。

[0065] 図 10は、フリーゲーム期間中におけるフリーゲームの流れを示すフローチャートである。

このフリーゲームに移行すると、合計 10回のフリーゲームを行うことができるフリーゲーム期間となり、このフリーゲーム期間が終了したら、通常ゲームに戻る。ステップ力ゥントデータのカウント値が「4」〖こなると、 CPU17aは、 RAM17dに格納された残りゲーム回数データを「10」に設定するとともに、上記ボーナスカウント表示器 14bに表示カウント値を「10」に設定するための制御信号を出力する（S21)。上記フリーゲームでは、通常ゲーム中の内部抽選と同様の抽選 (以下、「リーチ抽選」という。）を行う。ただし、このリーチ抽選では、上記内部抽選で用いた賞群抽選テーブルとは別のリーチ抽選テーブルを用いる。本実施形態では、このリーチ抽選テーブルが複数用意されている。具体的には、下記の表 1に示すような当選確率に設定されたリーチ抽選テーブルが複数用意されている。なお、「白 7リーチ賞」とは、 2つの「白 7」を含んだ図柄の組合せに対応するものである。本実施形態では、中リール 16b上に「特別キャラ」の図柄を有し、「白 7リーチ賞」は「白 7—特別キャラ一白 7」とからなる白 7リーチ役に対応している。このような「特別キャラ」を設けず、「白 7— ANY(「7」以外の図柄）— 白 7」力もなる白 7リーチ役としてもよい。なお、「青 7リーチ賞」、「緑 7リーチ賞」及び「赤 7リーチ賞」についても、「白 7リーチ賞」と同様である。

表 1

ここで、本スロットマシン 1において、フリーゲームに移行すると、 CPU17aは、図 10 に示すように、 ROM 17cに格納されているキャラクタ抽選プログラムを実行し、上述した「白キャラ」、「青キャラ」、「緑キャラ」、「赤キャラ」のうちのいずれかのキャラクタを選択するキャラクタ抽選を行う（S22)。このキャラクタ抽選も、上記内部抽選と同様に、乱数発生回路 17eから送られてくる乱数のデータを、 ROM17cに記憶されているキャラクタ抽選テーブルに照らし合わせて行う。なお、本実施形態のキャラクタ抽選テーブルは、「白キャラ」、「青キャラ」、「緑キャラ」、「赤キャラ」の順に、当選確率が低く設定されている。

[0068] また、 CPU17aは、キャラクタ抽選を行ったら、当選したキャラクタに対応するキャラクタ表示部 13を点灯させる制御を行う。例えば、キャラクタ抽選で「白キャラ」力当選したら、キャラクタ表示部 13の白キャラ表示部 13aを点灯させる制御を行う。

[0069] また、 CPU17aは、キャラクタ抽選を行ったら、当選したキャラクタと示す当選キャラクタデータを、データ送出回路 17fから出力する。この当選キャラクタデータは、サブ制御回路基板 21上のデータ入力回路 21iに入力し、 CPU21aで受信される。これを受けた CPU21aは、演出用 ROM21cから演出プログラムを読み出して実行し、表示制御回路 21 gを介して演出パネル 11に、当選したキャラクタを示す画像を表示させる。

[0070] 以下、上記キャラクタ抽選において「白キャラ」が当選した場合を例に挙げて説明する。なお、「白キャラ」以外のキャラクタが当選した場合でも同様である。

[0071] 「白キャラ」が当選したら、 CPU17aは、 ROM 17cに格納されているリーチ抽選プログラムを実行することで、第 1の抽選手段として機能し、まず、上記表 1に示した第 1リーチ抽選テーブルを ROM 17cから読み出す。そして、遊技者によりスタートボタン 6 が操作されると（S23)、通常ゲームの場合と同様に、リール駆動モータ 28, 29, 30 を介してすベてのリール 16a, 16b, 16cの回転駆動を開始させるとともに（S24)、白 7リーチ賞、青 7リーチ賞、緑 7リーチ賞、赤 7リーチ賞のいずれかが選択される当選又はいずれのリーチ賞も選択されないハズレを決定するリーチ抽選を行う（S25)。このリーチ抽選は、乱数発生回路 17eから送られてくる乱数のデータを、上記第 1リーチ抽選テーブルに照らし合わせて行う。

[0072] 上記第 1リーチ抽選テーブルは、上記表 1に示したとおり、「白 7リーチ賞」の当選確率が高く設定されており、上記リーチ抽選にぉ、ては「白 7リーチ賞」が当選しやすくなっている。 CPU17aは、 ROM 17cに格納されている停止制御プログラムを実行することで、可変表示制御手段として機能し、上記リーチ抽選の抽選結果に従って、入賞ライン上に所定の図柄の組合せが停止表示するように、リール 16a, 16b, 16cの停止制御を行う（S26)。具体的には、リーチ抽選によりいずれかのリーチ賞が当選した場合、その当選したリーチ賞に対応するリーチ役に係る図柄の組合せが入賞ライン IL上に停止表示するように停止制御を行う。一方、リーチ抽選によりいずれのリーチ賞も選択されずにハズレた場合には、いずれのリーチ賞にも対応しない図柄の組合せを入賞ライン IL上に停止表示するように停止制御を行う。

[0073] リーチ抽選によりいずれかのリーチ賞が当選して有効な入賞ライン IL上にリーチ役が揃うと、そのリーチ役に係るリーチ賞が入賞することになる（S27)。この場合、本スロットマシン 1は、フリーゲーム力も格上げゲームという更に別の特別ゲームに移行する（S28)。一方、そのリーチ役に係るリーチ賞が入賞せずにハズレた場合、 CPU 17 aは、 RAM17dに格納された残りゲーム回数データを「1」だけ減らすともに、ボーナスカウント表示器 14bの表示カウント値を「1」だけ減らす制御を行う（S29)。そして、この残りゲーム回数データが「0」になるまでは、遊技者は、フリーゲームを行うことができる（S30)。

[0074] 次に、本発明の特徴部分である、格上げゲームについて説明する。

[0075] 図 1は、格上げゲームの流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、上述したフリーゲームのリーチ抽選で「白キャラ」が当選し、白 7リーチ役が入賞ライン IL上に揃って白 7リーチ賞に入賞したものとする。「白キャラ」以外のキャラクタにつ!/ヽてもほぼ同様である。

[0076] まず、 CPU17aは、 ROM17cに格納されている格上げゲーム制御プログラムを実行する。これにより、本スロットマシン 1において格上げゲームが進行される。該格上げゲームにおいて、 CPU17aは、 ROM 17cに格納されているダイス抽選プログラムを実行することで、第 2の抽選手段として機能し、ダイス抽選を行う（S41)。このダイス抽選では、乱数発生回路 17eから送られてくる乱数のデータを、ダイス抽選テーブルに照らし合わせて行う。このダイス抽選テーブルは、図 8 (b)に示したダイス装置 50のダイス部 51における各面に描かれた図柄と、各乱数とを関連付けたものである。本実施形態では、各図柄の当選確率はそれぞれ 1Z6に設定されている。なお、このダイス抽選テーブル中の各図柄は、中リール 16bを進める図柄数（可変表示範囲）に対応する「2」〜「6」の数字図柄と、格上げゲームを終了させる「終了」の文字図柄である。

[0077] 上記ダイス抽選における抽選結果が出たら、ダイス装置 50の駆動制御を行う（S42 ) o具体的には、メイン制御回路基板 17上の CPU17aは、データ送出回路 17fから、その抽選結果を示す抽選結果データを出力する。この抽選結果データは、サブ制御回路基板 21上のデータ入力回路 21iに入力し、 CPU21aで受信される。これを受けた CPU21aは、制御用 ROM2 から駆動制御プログラムを読み出して実行し、まず、駆動制御回路 2 lkを介してダイス装置 50に対し、ダイス部 51を駆動させる制御信号を出力する。これにより、ダイス部 51が回転し、遊技者に対して、本当のダイスで抽選が行われているような演出を行うことができる。そして、所定期間が経過したら、 CP U21aは、受信した抽選結果データに基づき、駆動制御回路 21kを介してダイス装置 50に対し、抽選結果データに係る出目をダイス表示窓 7から遊技者が視認できる位置に停止させるための制御信号を出力する。これにより、遊技者は、ダイス表示窓 7を介して、ダイス抽選の結果を視認することができる。

[0078] 上記ダイス抽選において、「終了」の図柄が当選した場合（S43)、CPU17aは、格上げゲーム制御プログラムを終了し、上記フリーゲームを再開する。一方、「2」〜「6」の数字図柄が当選した場合、 CPU17aは、 ROM17cに格納されている停止制御プログラムを実行する。そして、中リール 16bの駆動を再開し、上記ダイス抽選の抽選結果で得た数字図柄の数字分だけ中リール 16b上の図柄がズレたら、中リール 16b を停止させる（S44)。このとき、中リール 16bの駆動再開後、上記ダイス抽選の抽選結果で得た数字図柄の数字分だけズレた図柄を一気に入賞ライン上に停止表示させるように中リール 16bを駆動制御してもよいが、 1図柄ずつ入賞ライン上に一時停止するように中リール 16bを駆動し、最終的に上記ズレた図柄が入賞ライン上に停止表示するように、中リール 16bを駆動制御してもよい。

[0079] ここで、上記ダイス抽選を行う前において、入賞ライン上に停止表示している図柄の組合せは、「白 7—特別キャラ一白 7」である。よって、中リール 16bの入賞ライン上に「白 7」が停止表示すれば、白 7役が揃い、白 7賞が入賞する（S45)。また、中リール 16bの入賞ライン上に「青 7」、「緑 7」、「赤 7」のいずれかが停止表示すれば、 ANY7 役が揃い、 ANY7賞が入賞する（S45)。すなわち、上記ダイス抽選により数字図柄が当選し、その数字分だけズレた後の入賞ライン上における中リール 16bの図柄が、「白 7」であれば白 7賞が入賞し、「青 7」、「緑 7」、「赤 7」のいずれかであれば ANY7 賞が入賞する。このように入賞したら、 CPU17aは上記通常ゲームの場合と同様に、入賞した賞に対応したメダル枚数分のメダル払出処理を行う（S46)。

[0080] 本実施形態において、格上げゲームは、中リール 16bが 1周以上回転するまで繰り返される。すなわち、格上げゲームの開始時に中リール 16bの入賞ライン上にある特別キャラの図柄力もう一度その入賞ラインを通過するまで繰り返される（S47)。すなわち、ダイス抽選により「終了」の図柄が当選するという所定の終了条件力又は、格上げゲーム開始後に特別キャラの図柄が入賞ラインを通過するという所定の終了条件のいずれかが満たされるまで、格上げゲームが繰り返される。ただし、本実施形態では、中リール 16bが格上げゲーム開始時力もちようど 1周したとき、すなわち、入賞ライン上にちょうど特別キャラの図柄が停止表示したときには、格上げゲームを最初からもう一度行うことができる（S48)。

[0081] 上記所定の終了条件が満たされて格上げゲームが終了し、フリーゲームに戻ったとき、そのフリーゲームの残りゲーム回数データは、格上げゲームに移行する前の状態が保持されている。そして、格上げゲーム力もフリーゲームに戻ったとき、 CPU17aは、 RAM17dに格納された残りゲーム回数データを「1」だけ減らすともに、ボーナス力ゥント表示器 14bの表示カウント値を「1」だけ減らす制御を行う（S31)。そして、この残りゲーム回数データが「0」になったときは、フリーゲームを終了して通常ゲームに移行し、「0」でないときはフリーゲームを継続する（S32)。したがって、遊技者は、通常ゲームからフリーゲームに移行したら、最大 10回の格上げゲームを行うチャンスがある。

[0082] また、格上げゲーム力もフリーゲームに戻ったときには、図 10に示すように、もう一度、キャラクタ抽選が行われる（S22)。このキャラクタ抽選では、同一フリーゲーム期間中で以前に行ったキャラクタ抽選で当選したキャラクタ（ここでは「白キャラ」）を除いたキャラクタの中で抽選を行う。このキャラクタ抽選で、例えば「青キャラ」が当選した場合、 CPU17aは、 ROM17cに格納されているリーチ抽選プログラムを実行するとともに、上記表 1に示した第 5リーチ抽選テーブルを ROM17cから読み出す。そして、リーチ抽選は、この第 5リーチ抽選テーブルを用いて行う。なお、同様にして、「青キヤラ」ではなく「緑キャラ」、「赤キャラ」が当選した場合には、それぞれ第 6リーチ抽選テ一ブル、第 7リーチ抽選テーブルを用いてリーチ抽選を行う。すなわち、同一のフリーゲーム期間中に行ったキャラクタ抽選により当選した全キャラクタに対応するリーチ賞の当選確率がすべて高いリーチ抽選テーブルが用いられる。したがって、同一のフリ一ゲーム期間中に 4回以上キャラクタ抽選が行われれば、すべてのキャラクタに対応するリーチ賞の当選確率が高!、第 15リーチ抽選テーブルを用いてリーチ抽選がなされる。

[0083] また、本実施形態において、白キャラと他色のキャラクタとが当選している状態では、白キャラに対応する「白 7」は、当選している他色のキャラクタに対応した色の「7」として取り扱われる。例えば、白キャラと青キャラとが当選している状態では、白キャラに対応する「白 7」は、「青 7」としても取り扱われる。したがって、このよう〖こ白キャラと青キャラとが当選している状態において、青 7リーチ役が揃って格上げゲームに移行した場合、この格上げゲームで「青 7—白 7—青 7」の図柄の組合せが入賞ライン上に揃ったときには、 ANY7役ではなぐ青 7役として取り扱われ、青 7賞に対応するメダル枚数の払出しを行う。また、同様に、白キャラと青キャラとが当選している状態において、白 7リーチ役が揃って格上げゲームに移行した場合、この格上げゲームで「白 7 -青 7—白 7」の図柄の組合せが入賞ライン上に揃ったときも、 ANY7役ではなぐ青 7役として取り扱われ、青 7賞に対応するメダル枚数の払出しを行う。

[0084] また、白キャラ以外キャラクタが 1又は 2以上当選している状態において、白 7リーチ役が揃って格上げゲームに移行した場合、白 7役が揃ったときには、白 7賞ではなぐ当選して、る全キャラクタに対応した色の賞に対応するメダル枚数の合計が払ヽ出される。例えば、青キャラと緑キャラが当選している状態において、白 7リーチ役が揃つて格上げゲームに移行した場合、白 7役が揃ったときには、白 7賞ではなぐ青 7賞と緑 7賞に対応するメダル枚数の合計が払い出される。 [0085] なお、複数のキャラクタが当選している状態では、上記バックライト装置 102の発光部 102a, 102b, 102cが、当選している各キャラクタの色を交互に発光するように演出を行う。

[0086] また、本実施形態では、全キャラクタが当選している状態において、白 7リーチ役が揃って格上げゲームに移行した場合、この格上げゲームで白 7役が揃ったときには、プログレッシブ装置 40において累積加算された累積メダル枚数分のメダル払出しがなされる。以下、このプログレッシブ装置 40について説明する。

[0087] 図 11は、本実施形態に係るプログレッシブ装置 40の概略構成図である。このプログレツシブ装置 40、 CPU41、クロック発生回路 42、 ROM43、 RAM44、データ送受信回路 45などを備えている。 ROM43は、各種の制御プログラムを格納しており、これらを CPU41〖こ出力する。 RAM44には、累積メダル枚数データが記憶されている。また、プログレッシブ装置 40は、データ送受信回路 45を介して、上記スロットマシン 1におけるメイン制御回路基板 17の入力ポート 17h及び出力ポート 17iに接続される。これにより、プログレッシブ装置 40の CPU41は、スロットマシンのメイン制御回路基板上の CPU17aと各種データの通信を行うことができる。

[0088] スロットマシン 1は、遊技者力^ダルを投入したとき、そのメダル投入信号をメイン制御回路基板 17の出力ポート 17iから出力する。プログレッシブ装置 40は、このメダル投入信号をデータ送受信回路 45で受信すると、 CPU41により、そのメダル投入信号の受信回数分の一部を、 RAM44内の累積メダル枚数データに加算する処理を行う。

これにより、遊技者が投入したメダル枚数の一部が累積メダル枚数データに加算される。なお、本実施形態では、累積メダル枚数データの初期値を例えば 500枚とし、この初期値に遊技者が投入したメダル枚数の一部を累積的に加算して、く。本プログレツシブ装置 40は、図 11に示すように 2つのスロットマシン 1に接続されている。よつて、 RAM44内の累積メダル枚数データは、これらの 2台のスロットマシンに遊技者がそれぞれ投入したメダル枚数の一部の合計となる。これにより、プログレッシブ装置 4 0を 1台のスロットマシンにだけ接続する場合に比べて、累積メダル枚数データに関わる投入メダル枚数が多くなる結果、累積メダル枚数データを大きくすることが可能となる。もちろん、 3台以上のスロットマシンを接続してもよいし、 1台のスロットマシンにだけ接続してもよい。

[0089] また、プログレッシブ装置 40の CPU41は、定期的に、 RAM44内の累積メダル枚数データを、データ送受信回路 45から出力する。スロットマシン 1は、この累積メダル枚数データを入力ポート 17hで受信する。そして、この累積メダル枚数データがメイン制御回路基板 17上の CPU17aに受信されると、その累積メダル枚数データは、データ送出回路 17fから出力され、サブ制御回路基板 21上のデータ入力回路 21iから CPU21aに受信される。これを受けた CPU21aは、演出用 ROM21cから演出プログラムを読み出して実行し、表示制御回路 21gを介して演出パネル 11に、その累積メダル枚数データに係る累積メダル枚数を表示させる。これにより、遊技者は、プログレツシブ装置 40で累積加算されている現在の累積メダル枚数データを認識することができる。

[0090] 上記スロットマシン 1において、全キャラクタが当選している状態で白 7リーチ役が揃つて格上げゲームに移行し、この格上げゲームで白 7役が揃った場合、メイン制御回路基板 17の CPU 17aは、サブ制御回路基板 21を介して演出パネル 11により所定の演出を行う。また、 CPU17aは、入力ポート 17hからプログレッシブ装置 40に対して累積メダル枚数データを要求する要求信号を出力し、出力ポート 17iを介してプログレツシブ装置 40から累積メダル枚数データの応答を受信する。そして、 CPU 17a は、受信した累積メダル枚数データに係る累積メダル枚数分のメダル払出処理を行う。これにより、遊技者は、大量のメダルの払出しを受けることができる。なお、プログレッシブ装置 40がスロットマシン 1から上記要求信号を受けたとき、 CPU41は、 RAM4 4に記憶されてヽる累積メダル枚数データを応答としてスロットマシン 1に送信した後、その累積メダル枚数データを初期値にリセットする。本実施形態によれば、スロットマシン 1のフリーゲーム中に行われるリーチ抽選でいずれかのリーチ賞が当選したときには、そのリーチ賞に対応した図柄の組合せのうち役と一致する図柄部分（白 7、青 7、緑 7、赤 7のいずれ力について左リール 16a及び右リール 16cの入賞ライン上に停止表示するように停止制御される。そして、この図柄部分が入賞ライン上に停止表示したら、すなわち、リーチ役が揃ったら、ダイス抽選を行い、その抽選結果に従つて入賞ライン上に役が揃うか又は揃わないように中リール 16bを制御する。このような構成により、フリーゲームにおいて最終的に入賞ライン上に役が揃うか否かは、リーチ役が揃った後のダイス抽選で決まる。したがって、スロットマシンの経験豊富な遊技者に対しても、リーチ状態になったときに、その役が揃うかどうかの楽しみを高めることが可能となる。

産業上の利用可能性

なお、本実施形態では、ゲームセンタに設置されるスロットマシンについて説明した力パチンコ店に設置されるパチスロについても本発明を同様に適用することが可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段と、

所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段と、

該 3つ以上の可変表示部にまたがる入賞ライン上に該役を揃えるか否かを決定するための抽選を行う第 2の抽選手段と、

該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段とを有し、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御し、

該第 2の抽選手段は、該一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示したときに該第 2の抽選手段により抽選を行い、該可変表示制御手段は、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部を制御する図柄合わせ遊技機。

[2] 請求項 1の図柄合わせ遊技機において、

上記可変表示制御手段は、上記第 1の抽選手段により上記リーチ賞が当選したときには、上記役が揃わないハズレ図柄が上記入賞ライン上に停止表示するように上記特定の可変表示部を制御するとともに、上記第 2の抽選手段により抽選が行われたときには、該特定の可変表示部の可変表示を再開させた後に、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行う図柄合わせ遊技機。

[3] 複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段と、

該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部が可変表示を再開して力停止するまでの可変表示範囲を決定する第 2の抽選手段と、

該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段とを有し、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御するとともに、該入賞ライン上に該役と一致する図柄部分を含む図柄の組合せが停止表示した後、該特定の可変表示部の可変表示を再開させ、かつ、該第 2の抽選手段の抽選により決定された可変表示範囲分だけ可変表示したら該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行う図柄合わせ遊技機。

[4] 請求項 3の図柄合わせ遊技機において、所定の終了条件が満たされるまで、上記第 2の抽選手段による抽選及び上記可変表示制御手段による上記特定の可変表示部についての上記再開及び上記停止の制御を繰り返し行う図柄合わせ遊技機。

[5] 請求項 3又は 4の図柄合わせ遊技機において、

上記第 2の抽選手段の抽選により決定される可変表示範囲を遊技者に対して報知する報知手段を有することを特徴とする図柄合わせ遊技機。

[6] 複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段を有する図柄合わせ遊技機に設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムであって、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段、該 3つ以上の可変表示部にまたがる入賞ライン上に該役を揃える力否かを決定するための抽選を行う第 2の抽選手段、及び該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段として、上記コンピュータを機能させるものであり、

該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御し、

該第 2の抽選手段は、該一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示したときに該第 2の抽選手段により抽選を行い、該可変表示制御手段は、該第 2の抽選手段の抽選結果に従って、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部を制御するプログラム。

複数種の図柄を可変表示する 3以上の可変表示部を備えた表示手段を有する図柄合わせ遊技機に設けられたコンピュータを機能させるためのプログラムであって、所定の賞群に対応した役に対して一部の図柄だけが異なる図柄の組合せに対応したリーチ賞が選択される当選又は該リーチ賞が選択されないハズレを決定する抽選を行う第 1の抽選手段、

該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役とは異なる図柄部分に対応する特定の可変表示部が可変表示を再開して力停止するまでの可変表示範囲を決定する第 2の抽選手段、及び

該 3つ以上の可変表示部の可変表示を制御する可変表示制御手段として、上記コンピュータを機能させるものであり、該可変表示制御手段は、該第 1の抽選手段により当選が決定したとき、該リーチ賞に対応した図柄の組合せのうち該役と一致する図柄部分が該入賞ライン上に停止表示するように制御するとともに、該入賞ライン上に該役と一致する図柄部分を含む図柄の組合せが停止表示した後、該特定の可変表示部の可変表示を再開させ、かつ、該第 2の抽選手段の抽選により決定された可変表示範囲分だけ可変表示したら該特定の可変表示部の可変表示を停止させる制御を行うものであるプログラム。