WO2005070282A1 - 内視鏡処置システム - Google Patents

Abstract

　本発明の内視鏡処置システムは、挿入部を有する内視鏡と、挿入部に沿って備えられたチャンネルと、チャンネルに挿通可能とされて処置部を先端に有する処置ユニットと、チャンネルと平行方向に進退自在とされて処置ユニットをチャンネル内に通過させる駆動手段とを備えている。チャンネルの先端近傍には、処置ユニットをチャンネル先端の所定の位置において係止する係止部材（前進阻止部または進退阻止部）が設けられている。 　

Description

明 細 書

内視鏡処置システム

技術分野

[0001] 本発明は、内視鏡処置システムに関する。

本願は、 2004年 1月 27日に出願された特願 2004— 18315号および 2004年 1月 28日に出願された特願 2004— 19823号に対し優先権を主張し、その内容をここに 援用する。

背景技術

[0002] 一般に、内視鏡を用いて体外からの操作で体内の所要部位の処置や生体組織の 検査等を行う際に、例えば、針状メスや把持鉗子等の複数の処置具を連続して使用 すること力 Sある。このような場合、従来は、内視鏡の挿入部内に設けられたチャンネル を通じて選択した処置具を体内に挿入し、所定の処置を行った後は処置具を体外に 引き出し、再度処置具をチャンネルに挿入する等の操作を行ってレ、た。

[0003] このような処置具をチャンネル内に挿入する際、内視鏡に設けられた鉗子口から狭 いチャンネル内に長い処置具を注意深く揷入させなければならず、手間がかかる上 に高度の注意力を要する。そのため、チャンネル内への揷抜操作を自動的に行う揷 抜装置を備える内視鏡が提案されている (例えば、特許文献 1参照)。

[0004] し力、しながら、特許文献 1に記載された内視鏡処置システムでは、処置具は従来の 処置具をそのまま使用するので、処置具を内視鏡内に挿抜する際に介助者等が手 で支えながら操作を補助する必要があり、また、処置具の操作も術者ではなく介助者 等が行うことになるため、依然として手技に時間がかかり、容易に手技を行うことが困 難であった。

[0005] 一方、処置具揷入部と処置ユニットとを着脱可能な硬性の鉗子（例えば、特許文 献 2参照）、或いは、処置具挿入部同士を着脱可能とする接続部が設けられた処置 具が提案されている (例えば、特許文献 3参照)。

特に、特許文献 3に記載の処置具によれば、着脱可能とされた処置ユニットを処置 具挿入部に取付けて短時間にチャンネル内に挿入することができる。 [0006] しかしながら、処置部を有する処置ユニットを処置具挿入部に装着する場合、特許 文献 2、 3に記載の技術では、処置ユニットと処置具挿入部の接続及び処置部と処置 具挿入部の接続との 2回の接続をそれぞれ異なる方向から別々の動作によって行う 必要があるため、迅速な装着には未だ不十分であった。

特許文献 1 :特開昭 57-117823号公報 (第 1図）

特許文献 2：米国特許第 5368606号明細書 (第 3図）

特許文献 3 :米国特許第 5782748号明細書 (第 7、 8、 9図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、処置具の揷抜作業を容易にする とともに短時間で容易に手技を行うことができる内視鏡処置システムを提供することを 目的とする。

[0008] さらに、本発明は一方向の連続する動作によって処置ユニットを接続してこれを操 作可能とし、手技の短時間化及び容易化を可能とする内視鏡処置システムを提供す ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。

本発明に係る内視鏡処置システムは、挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部に沿 つて備えられたチャンネルと、該チャンネルに挿通可能であり処置部を先端に有する 処置ユニットと、前記処置ユニットを前記チャンネル内で移動させる処置ユニット駆動 機構と、前記挿入部のチャンネル先端近傍に設けられ前記処置ユニットを係止する 係止部材とを備えていることを特徴とする。

これによつて、処置ユニットを揷入部のチャンネル先端近傍の所定の位置において 保持することができ、処置ユニットがチャンネル先端から放出されてしまうことを抑える こと力 sできる。

[0010] また、本発明の内視鏡処置システムは、前記処置ユニット駆動機構が前記処置ュ ニットを前記チャンネル内で前記チャンネル先端方向に前進させる前進駆動機構で あり、前記係止部材は前記処置ユニットを前進させたとき前記処置ユニットの前進を 阻止する前進阻止部であることを特徴とする。

[0011] この内視鏡処置システムは、チャンネル内に挿入した処置ユニットを前進駆動機構 にて前進させることによって、チャンネル内を挿通して先端側に移動させることができ る。また、処置ユニットを前進阻止部に係止させることによって、処置ユニットがチャン ネル先端から放出されてしまうことを抑えることができる。

[0012] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記処置ユニットが、進退駆動力を受けて前記処置部を駆動する処置部駆動機構を備 え、前記前進阻止部に前記処置ユニットを係止した状態で前記前進駆動機構を前 進させて前記前進駆動機構の先端と前記処置部駆動機構の基端側とを接続する接 続機構とを備えていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、前進駆動機構にて前進阻止部に処置ユニットを係止 した状態で前進駆動機構を前進させると前進駆動機構の先端と処置部駆動機構の 基端側とを接続機構にて接続させることができる。

[0013] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記前進駆動機構が、管状の操作管部と、該操作管部内の軸方向に進退可能に配さ れて前記接続機構にて前記処置部駆動機構と接続される操作線部とを備え、前記 処置ユニットが、前記操作管部を係止する操作管係止部を備えてレ、ることを特徴とす る。

[0014] この内視鏡処置システムは、前進阻止部に操作管係止部が係止するまでチャンネ ルの先端側に向かって処置ユニットとともに操作管部及び操作線部を移動させると、 操作管部も操作管係止部によってチャンネルに対して係止状態にすることができる。 したがって、操作線部を操作管部に対して相対移動させることによって、接続機構に よって処置部駆動機構と操作線部とを接続することができる。

[0015] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記接続機構が、前記処置ユニット基端側から棒状に突出して形成される連結本体と 、該連結本体の前記操作管部側端部に配され該連結本体の外径よりも大きい径を 有する丸型部材と、前記操作線部の先端に配されて前記丸型部材と嵌合可能な凹 部と、前記丸型部材を凹部に誘導して開口幅が前記丸型部材の径よりも小さくされる とともに前記丸型部材が挿通可能に弾性変形されるスリットとを備えていることを特徴 とする。

[0016] この内視鏡処置システムは、凹部を丸型部材に押し当てると、丸型部材がスリットを 広げながら凹部側に入りこみ、凹部に嵌合されるとスリットの開口幅が丸型部材よりも 小さい開口幅に戻るため、凹部がスリットから脱落するのが抑えられて処置ユニットと 操作線部とを連結させることができる。

[0017] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記前進阻止部が、前記チャンネル先端に着脱可能とされていることを特徴とする。 この内視鏡処置システムは、従来の内視鏡のチャンネルにも前進阻止部を取り付 けることができ、処置ユニットと前進駆動機構とをチャンネル内で容易に接続すること ができる。

[0018] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記操作管係止部と前記前進阻止部との間に、軸方向に伸縮自在な弾性部材が配さ れていることが好ましい。

この内視鏡処置システムは、上記の構成を備えているので、操作管係止部が前進 阻止部に弾性部材を介して係止されることになり、操作管部及び操作線部をさらにチ ヤンネルの先端側に移動させて弾性部材を軸方向に縮めることができる。したがって 、処置ユニットの長さを予め好適な長さに設定しておくことによって、弾性部材の弾性 変形範囲内でチャンネル先端から処置ユニットを外方に突出させることができ、挿入 部先端力 離れた場所の処置も通常の処置具と同様に行うことができる。

[0019] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記操作管部の先端に管側凹部又は管側凸部の少なくとも一方が配設され、前記操 作管係止部に前記管側凹部又は前記管側凸部の少なくとも一方と嵌合可能な係止 側凸部又は係止側凹部の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、管側凹部と係止側凸部と、及び管側凸部と係止側凹 部との少なくとも一方を嵌合させることによって、操作管部と操作管係止部とが軸方 向に係止されるだけでなぐ軸回りの回転に対しても係止されるので、両者を共に回 転させることができ、処置ユニットの回転操作を容易に行うことができる。 [0020] さらに、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記処置ユニットが前記処置部を支 持する処置部本体を有し、前記係止部材は前記チャンネル内で前記処置ユニットの 進退移動を規制可能な規制部材であり、前記処置ユニット駆動機構は前記処置ュニ ットを前記チャンネルの基端側と先端側との間で進退移動させ、かつ、前記規制部 材で前記処置部本体の進退を規制した状態で前記処置部本体及び前記チャンネル に対して相対的に進退して前記処置部を駆動させる進退駆動機構であることを特徴 とする。

[0021] この内視鏡処置システムは、処置ユニットをチャンネル内に揷通して、進退駆動機 構によってチャンネル内を進退させることができる。また、進退駆動機構と規制部材と をともに操作することによって処置部を操作することができる。

[0022] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記規制部材が、前記チャンネルの径方向内方に出没可能な凸部と、該凸部を出没さ せる出没機構とを備えていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、出没機構によって凸部をチャンネル内に突出させて処 置ユニットの進退移動を停止させることができ、処置部を操作することができる。

[0023] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記処置ユニットの進退移動中に、前記処置部の作動を阻止する阻止機構が設けられ ていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、処置ユニットがチャンネル内を進退する間、誤って処 置部が作動してしまうのを抑えることができる。

[0024] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記処置ユニットが、前記進退駆動機構と着脱可能に形成されていることを特徴とする

この内視鏡処置システムは、複数の異なる処置を行う際に、従来のように処置具全 体を交換する必要がなぐ処置ユニットのみを交換することによって対応することがで きる。

[0025] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記進退駆動機構が、前記チャンネル内を進退可能とされ前記処置ユニットに接続さ れる操作線状部と、該操作線状部を進退操作する進退機構とを備え、前記処置ュニ ットが、前記処置部本体に支持され前記操作線状部と接続されて、前記処置部本体 に対する操作線状部の進退動作を前記処置部に伝達する処置部駆動機構とを備え 、前記処置部駆動機構と前記操作線状部とを互いに係止した状態でともに中心軸回 りに回転可能とさせる係止機構が設けられていること特徴とする。

[0026] この内視鏡処置ユニットは、進退機構で操作線状部を進退させることによって処置 ユニットをチャンネル内で進退させることができる。また、処置ユニット本体を規制部 材に当接させることによって、操作線状部を処置ユニット本体に対して相対的に進退 させることができ、処置部駆動機構を介して処置部を操作することができる。

また、処置の際に処置ユニットを軸回りに回転させる必要があっても、操作線状部 を軸回りに回転させることによって、処置ユニットに回転を伝達することができ、より確 実に、かつ、容易に処置を行うことができる。

[0027] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記操作線状部の外周面が、螺旋状部材に覆われていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、操作線状部に圧縮方向の荷重が負荷されても操作線 状部が座屈する可能性を低減することができる。

[0028] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記規制部材と当接可能とされ、前記処置ユニットと前記進退駆動機構とに接続され て前記処置ユニットを前記チャンネル先端から突出可能な長さに形成された延長部 を備えてレヽることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、所望の長さの延長部を配設することによって、処置ュ ニットをチャンネル先端から所望の突出量で突出させることができ、チャンネル先端 力 離れた場所の患部に対しても処置を行うことができる。

[0029] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、前 記凸部を前記チャンネルの一部とともに前記チャンネルの先端外方に突出可能とす る突出機構が設けられていることを特徴とする。

この内視鏡処置システムは、突出機構を駆動することによって、処置ユニットをチヤ ンネル先端から所望の突出量で突出させることができ、チャンネル先端から離れた場 所の患部に対しても処置を行うことができる。

[0030] また、本発明に係る内視鏡処置システムは、前記内視鏡処置システムであって、駆 動力を受けて処置を行う処置部を有する処置ユニットと、該処置ユニットを挿通可能 なチャンネルと、該チャンネル内で前記処置ユニットの中心軸まわりの回転を規制可 能な規制部材と、前記処置ユニットを前記チャンネルの基端側と先端側との間で進 退移動させる進退駆動手段と、該進退駆動手段に回転力を供給する回転駆動手段 と、前記規制手段で前記処置ユニットの回転を規制した状態で前記回転駆動手段の 回転操作を前記処置部の駆動力に変換する変換機構とを備えていることを特徴とす る。

[0031] この内視鏡処置システムは、進退駆動手段によって処置ユニットをチャンネル内で 進退させることができる。また、規制手段によって回転運動を規制された状態の処置 ユニットに、回転駆動手段による回転力を供給することによって、変換機構を介して 処置部を操作することができる。

発明の効果

[0032] 本発明によれば、一方向の連続する動作によって処置ユニットと操作管部及び操 作線部とを接続できるとともに処置部を操作可能とし、手技の短時間化及び容易化 を図ることができる。

[0033] さらに本発明によれば、従来のように処置部を操作するための操作部を処置具の 端部に配設しなくても処置部を操作することができる。したがって、術者が内視鏡の 操作とともに処置具による手技も行うことができ、手技時間を短縮することができる。ま た、処置具に従来のようなコイルシースが不要となるので、よりコンパクトに収納するこ とができる。

図面の簡単な説明

[0034] [図 1]図 1は本発明の第 1の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面を 含む側面図である。

[図 2]図 2は本発明の第 1の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一部 断面を含む側面図である。

[図 3]図 3は本発明の第 1の実施形態に係る内視鏡処置システムの操作管部及び操 作ワイヤの先端を示す断面図である。

園 4]図 4は本発明の第 1の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一部 断面を含む側面図である。

園 5]図 5は本発明の第 1の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面を 含む側面図である。

園 6]図 6は本発明の第 2の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面を 含む側面図である。

園 7]図 7は本発明の第 2の実施形態に係る内視鏡処置システムの処置ユニットを示 す断面図である。

園 8]図 8は本発明の第 2の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一部 断面を含む側面図である。

園 9]図 9は本発明の第 3の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面を 含む要部側面図である。

[図 10]図 10は図 9の A方向矢視図である。

[図 11]図 11は本発明の第 4の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面 を含む側面図である。

園 12]図 12は本発明の第 5の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面 を含む側面図である。

園 13]図 13は本発明の第 5の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す一部断面 を含む側面図である。

園 14]図 14は本発明の第 5の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一 部断面を含む側面図である。

園 15]図 15は本発明の第 6の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一 部断面を含む側面図である。

園 16A]図 16Aは本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す 側面図である。

園 16B]図 16Bは本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す 一部断面図を含む側面図である。 園 17A]図 17Aは本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡処置システムの操作方法を 示す説明図であり、処置ユニットと操作ワイヤとが結合前の状態を示す。

園 17B]図 17Bは本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡処置システムの操作方法を 示す説明図であり、処置ユニットと操作ワイヤとを結合させるときの状態を示す。 園 17C]図 17Cは本発明の第 7の実施形態に係る内視鏡処置システムの操作方法を 示す説明図であり、処置ユニットと操作ワイヤとが結合した状態を示す。

[図 18]図 18は本発明の第 8の実施形態に係る内視鏡処置システムを示す側面図で ある。

[図 19]図 19は図 18の A部を拡大した断面図である。

[図 20]図 20は図 18の B部を拡大した断面図である。

園 21]図 21は本発明の第 8の実施形態に係る内視鏡処置システムの操作方法を示 す説明図である。

園 22]図 22は本発明の第 9の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す一 部断面を含む側面図である。

園 23]図 23は本発明の第 10の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す 一部断面を含む側面図である。

[図 24]図 24は本発明の第 10の実施形態に係る内視鏡処置システムの回転機構を 示す断面図である。

園 25]図 25は本発明の第 11の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す 側面図である。

園 26]図 26は本発明の第 11の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示す 一部断面を含む側面図である。

園 27]図 27は本発明の第 11の実施形態の変形に係る内視鏡処置システムの要部 を示す側面図である。

園 28A]図 28Aは本発明の第 12の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示 す断面図であり、処置ユニットが係止される前の状態を示す。

園 28B]図 28Bは本発明の第 12の実施形態に係る内視鏡処置システムの要部を示 す断面図であり、処置ユニットが係止された状態を示す。 [図 29]図 29は本発明の実施形態の変形に係る内視鏡処置システムの要部を示す側 面図である。

[図 30]図 30は本発明の実施形態の他の変形に係る内視鏡処置システムの要部を示 す側面図である。

符号の説明

1、 41、 48、 55 内視鏡処置システム

2、 60 揷入部

3、 58 内視鏡

5、 57 チャンネノレ

6 処置部

7、 42、 53 処置ユニット

8 前進駆動手段

10、 56 前進阻止部

12、 50 操作管部

13 操作ワイヤ (操作線部)

25 処置部駆動機構

26 接続手段

30、 52 操作管係止部

31 連結本体

32 丸型部材

33 凹部

35 スリット

45 パネ (弾性部材）

51A 管側凹部

51B 管側凸部

52A 係止側凸部

52B 係止側凹部

101、 140、 153、 161、 167、 177、 195、 210、 221 内視鏡処置システム 102 処置部

103、 159、 203、 208、 217 先端カノく一（処置部本体）

105、 145、 158、 162、 180、 202、 216、 223 処置ユニット

107 チャンネル

108、 211 規制手段

110、 154、 178、 196 進退駆動手段

117、 142、 155、 181 操作ワイヤ（操作線状部）

118 進退機構

126、 191、 206 処置部駆動機構

133 パネ部材 (阻止機構）

136 凸部

137 出没機構

144 卷線コイル (螺旋状部材）

150 係止機構

163 延長部

170 突出機構

193 変換機構

197 第 1の操作ワイヤ (操作線状部）

198、 207 第 2の操作ワイヤ（操作線状部）

発明を実施するための最良の形態

[0036] 次に、図面を参照して本発明の第 1一第 12の実施形態について説明する。

実施例 1

[0037] 本発明に係る第 1の実施形態について、図 1から図 5を参照しながら説明する。

図 1を参照すると、本実施形態に係る内視鏡処置システム 1は、挿入部 2を有する 内視鏡 3と、挿入部 2に沿って備えられたチャンネル 5と、チャンネル 5に挿通可能とさ れて処置部 6を先端に有する処置ユニット 7と、チャンネル 5と平行方向に進退自在と されて処置ユニット 7をチャンネル 5内に前進させる前進駆動手段 8とを備えている。 チャンネル 5の先端には、処置ユニット 7を前進させたときに処置ユニット 7を係止して 処置ユニット 7の前進を阻止する前進阻止部 10が配されている。

[0038] 挿入部 2の基端には、操作部 11が接続されており、操作部 11の基端には、後述す る操作管部 12及び操作ワイヤ（操作線部） 13の基端側を収納可能な収納部 15が接 続されている。チャンネル 5は揷入部 2と操作部 11との内部を連通して配され、収納 部 15の開口端と接続されている。

操作部 11には、送気 '送水ボタン 16、吸引ボタン 17、操作ノブ 18が配されるととも に、チャンネル 5途中に連通され処置ユニット 7をチャンネル 5内に揷入可能な開口 部 11 Aが形成されている。

収納部 15は、中心部分に操作管部 12及び操作ワイヤ 13を卷回して収納する筒状 、かつ、中心軸回りに回転可能な芯部材 20を備えている。

前進阻止部 10は、揷入部 2先端のチャンネル 5の内周面から径方向内方に向かつ て突出して形成されている。

[0039] 前進駆動手段 8は、コイル状に卷回された管状の操作管部 12と、操作管部 12内の 軸方向に進退可能に配されて操作ワイヤ 13と、操作管部 12および操作ワイヤ 13を 前進駆動する駆動機構 21とを備えている。

図 3に示すように、操作管部 12の先端には、操作管部 12と同径の口金 22が配設さ れている。

[0040] 図 2に最もよく示されるように、処置ユニット 7は、筒状に形成された本体であるカバ 一部材 23と、操作ワイヤ 13から進退駆動力を受けて処置部 6を駆動する処置部駆 動機構 25と、前進阻止部 10に処置ユニット 7を係止した状態で操作ワイヤ 13を前進 させて操作ワイヤ 13の先端と処置部駆動機構 25の基端側とを接続する接続手段 26 とを備えている。

処置部 6は、カバー部材 23の先端側に配されて処置を行う一対の鉗子片 27、 28 を備えている。

一対の鉗子片 27、 28は、図示しない処置部操作部にて操作管部 12に対して操作 ワイヤ 13を相対的に進退させることによって開閉可能とされている。

カバー部材 23の基端には、 口金 22と当接可能な径を有して操作管部 12を係止す るフランジ状の操作管係止部 30が設けられている。 [0041] 接続手段 26は、処置ユニット 7の処置部駆動機構 25の基端から棒状に突出して形 成される連結本体 31と、連結本体 31の操作管部 12側端部に配され連結本体 31の 外径よりも大きい径を有する丸型部材 32と、操作ワイヤ 13の先端に配されて丸型部 材 32と嵌合可能な凹部 33と、丸型部材 32を凹部 33に誘導して開口幅が丸型部材 32の径よりも小さくされるとともに丸型部材 32が揷通可能に弾性変形されるスリット 3 5とを備えている。

[0042] 駆動機構 21は、内視鏡 3の操作部 11の基端側に着脱可能に接続されており、互 いに対向して回転自在に枢着され操作管部 12を径方向力も圧接する一対のローラ 36、 37と、これら一対のローラ 36、 37を同時に同速度で回転させるモータ等からな る駆動部 38と、駆動部 38の駆動を制御する図示しない制御部とを備えている。 制御部は、操作部 11に設けられたスィッチ 40と連動されており、スィッチ 40の操作 によって駆動制御が行われる。

スィッチ 40は、操作部 11に配され、例えば、押すと操作管部 12及び操作ワイヤ 13 をともにチャンネル 5の先端側に移動させる前進スィッチ 40Aと、押すとこれらを基端 側に移動させる後退スィッチ 40Bとを備えている。各スィッチ 40A、 40Bを離すと駆 動部 38は停止される。

[0043] 次に、以上の構成からなる本実施形態の内視鏡処置システム 1による操作方法に ついて、以下、説明する。

まず、処置ユニット 7を開口部 11A内に挿入して図 1に示す状態に組立てられた内 視鏡 3の挿入部 2を体腔内に挿入する。そして、前進スィッチ 40Aを押して駆動部 38 を駆動して、操作管部 12および操作ワイヤ 13を挿入部 2に送り出す方向に一対の口 ーラ 36、 37を回転させる。これによつて、一対のローラ 36、 37間に挟まれて圧接され ている操作管部 12及び操作ワイヤ 13が収納部 15内からチャンネル 5内へ送り出さ れる。

[0044] 操作管部 12及び操作ワイヤ 13の先端が処置ユニット 7位置まで移動すると、操作 管部 12の先端の口金 22が処置ユニット 7の操作管係止部 30に突き当たる。

さらに、操作管部 12及び操作ワイヤ 13とともに処置ユニット 7をチャンネル 5の先端 側に移動させると、図 4に示すように、やがてチャンネル 5の先端の前進阻止部 10に 操作管係止部 30が係止され、処置ユニット 7が停止する。

[0045] 前進スィッチ 40Aを離して操作管部 12及び操作ワイヤ 13の移動を停止させた後、 操作ワイヤ 13を図示しない処置部操作部によって、図 2に示すように、チャンネル 5 先端側へ前進させる。このとき、カバー部材 23に対して操作ワイヤ 13が相対的に前 進するため、接続手段 26の連結本体 31の基端の丸型部材 32が、操作ワイヤ 13先 端の凹部 33のスリット 35を弾性変形させこの開口幅を広げながらスリット 35内に押し 込まれ、スリット 35の開口幅が再び丸型部材 32の径よりも小さい開口幅に縮まり連結 本体 31と嵌合される。

こうして、丸型部材 32が凹部 33から離間するのが抑えられて処置部駆動機構 25と 操作ワイヤ 13とが連結される。

なお、予め、処置ユニット 7を開口部 11A内に揷入する際に、例えば、処置部駆動 機構 25と操作ワイヤ 13とを操作者が手で直接接続した後、処置ユニット 7をチャンネ ル 5内に挿入してチャンネル 5の先端側に移動させても構わない。

[0046] 処置部 6による処置を行う場合は、図示しない処置部操作部を操作して操作ワイヤ 13をチャンネル 5に沿って進退させる。この動きが接続手段 26を介して処置部駆動 機構 25に伝達され、ここで一対の鉗子片 27、 28の開閉動作に変換されて、図 5に示 すように、一対の鉗子片 27、 28が開く。患部を把持する際には、操作ワイヤ 13を後 退させると一対の鉗子片 27、 28が閉じられることによって患部が把持される。

[0047] 処置部 6による処置の終了後、後退スィッチ 40Bを押して駆動部 38を駆動して挿 入時とは逆方向に一対のローラ 36、 37を回転させる。このとき、処置ユニット 7が操作 管部 12及び操作ワイヤ 13とともにチャンネル 5内を挿入部 2の基端側に移動する。こ の際、操作管部 12及び操作ワイヤ 13に押されて収納部 15の芯部材 20が回転し、 芯部材 20まわりに操作管部 12及び操作ワイヤ 13を卷き取る。

処置ユニット 7が、開口部 11A位置にきたとき後退スィッチ 40Bを離して駆動部 38 を停止する。そして、凹部 33と丸型部材 32とを分離して、処置ユニット 7を操作ワイヤ 13から取り外して回収する。

[0048] ここで、他の処置具による処置を行う場合には、別の処置ユニットを処置ユニット 7 の場合と同様にチャンネル 5内に挿入し、上述と同様に駆動部 38を駆動して操作管 部 12及び操作ワイヤ 13をチャンネル 5の先端まで移動して両者を接続後、新たな処 置を行う。

処置を終了する場合には、駆動部 38を駆動して操作管部 12及び操作ワイヤ 13を 収納部 15内に収納する。

[0049] この内視鏡処置システム 1によれば、前進阻止部 10に操作管係止部 30が係止す るまでチャンネル 5の先端側に向かって処置ユニット 7とともに操作管部 12及び操作 ワイヤ 13を移動させると、操作管部 12も操作管係止部 30によってチャンネル 5に対 して係止状態にすることができる。このとき、操作ワイヤ 13を操作管部 12に対して相 対移動させることによって、操作ワイヤ 13の凹部 33に丸型部材が押し当てられて、 丸型部材 32がスリット 35を広げながら凹部 33側に入りこみ、処置ユニット 7と操作ヮ ィャ 13とを好適に連結させることができる。

また、前進阻止部 10に操作管部 12が係止されることによって、処置ユニット 7がチ ヤンネル 5先端から放出されてしまうことを抑えることができる。

実施例 2

[0050] 次に、本発明に係る第 2の実施形態について図 6から図 8を参照しながら説明する なお、上述した第 1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説 明を省略する。

第 2の実施形態と第 1の実施形態との異なる点は、第 2の実施形態に係る内視鏡処 置システム 41では、処置ユニット 42の操作管係止部 30と前進阻止部 10との間に相 当する位置に、軸方向に伸縮自在なパネ（弾性部材) 45が配されているとした点であ る。

[0051] 図 6および図 7に示すように、パネ 45の基端 45aは、操作管係止部 30の先端側の 側面と接続されている。パネ 45の先端 45bには円筒状のパネ短管 46が配設されて いる。

パネ 45の通常状態における軸方向長さは、内視鏡 3の挿入部 2先端から処置すベ き患部までの距離に基づき決められる。

図 8に示すように、処置ユニット 42のカバー部材 23の基端には、湾曲可能なコイル 状のシース 47が接続されており、操作管係止部 30とシース 47の基端とが接続されて いる。このシース 47の長さはバネ 45の通常状態における長さに基づいて形成されて いる。

接続手段 26の連結本体 31の長さもシース 47の長さに基づいて延長されて形成さ れている。

[0052] 次に、以上の構成からなる本実施形態の内視鏡処置システム 41による操作方法に ついて、以下、説明する。

まず、図 6に示す状態に組立てられた内視鏡 3の揷入部 2を体腔内に揷入する。そ して、第 1の実施形態と同様に、処置ユニット 42を開口部 11A内に挿入し、操作管部 12及び操作ワイヤ 13を収納部 15内からチャンネル 5内へ送り出す。

操作管部 12及び操作ワイヤ 13とともに処置ユニット 42をチャンネル 5の先端側に 移動させると、やがてチャンネル 5の先端の前進阻止部 10にパネ短管 46が係止され 、この制止力がバネ 45を介して操作管係止部 30に伝達されて処置ユニット 42が停 止する。

前進スィッチ 40Aを離して操作管部 12及び操作ワイヤ 13の移動を停止させた後、 操作ワイヤ 13を図示しない操作ワイヤ進退操作部によってチャンネル 5の先端側へ 前進させる。このとき、第 1の実施形態と同様の作用によって、処置ユニット 42と操作 管部 12及び操作ワイヤ 13とが連結される。

[0053] 処置ユニット 42による処置を行う場合、再度、前進スィッチ 40Aを押して駆動部 38 を駆動し、操作管部 12及び操作ワイヤ 13を前進させる。

このとき、操作管部 12によって操作管係止部 30が先端側に押され、パネ 45が縮ま るとともに処置ユニット 42がチャンネル 5の先端から外方に突出される。

そして、患部に至る所望の長さ分突出されたことを内視鏡 3にて確認後、前進スイツ チ 40Aを離して駆動部 38とともに操作管部 12及び操作ワイヤ 13の移動を停止する 一対の鉗子片 27、 28の開閉操作は、第 1の実施形態と同様の操作によって行う。

[0054] 処置ユニット 42による処置の終了後、後退スィッチ 40Bを押して駆動部 38を駆動し て揷入時と逆方向に一対のローラ 36、 37を回転させる。このとき、操作管部 12及び 操作ワイヤ 13がチャンネル 5の基端側へ移動するのに伴ってパネ 45が伸び始める。 バネ 45が元の長さまで復元されると、バネ短管 46が前進阻止部 10から離れ、処置 ユニット 42を操作管部 12及び操作ワイヤ 13とともにチャンネル 5内を挿入部 2の基端 側に移動する。

その後、第 1の実施形態と同様の操作によって操作管部 12及び操作ワイヤ 13を芯 部材 20に卷き取り、処置ユニット 42が開口部 11Aの位置まで移動されたときに後退 スィッチ 40Bを離して駆動部 38を停止する。そして、凹部 33と丸型部材 32とを分離 して、処置ユニット 42を操作管部 12及び操作ワイヤ 13から取り外して回収する。

[0055] この内視鏡処置システム 41によれば、上記第 1の実施形態と同様の作用 ·効果を 得ること力 Sできる力 操作管係止部 30が前進阻止部 10にパネ 45を介して係止させ た後、操作管部 12及び操作ワイヤ 13をさらにチャンネル 5の先端側に移動させること によってバネ 45を軸方向に縮めることができ、シース 47によって処置ユニット 42の長 さを予め好適な長さに設定しておくことによって、パネ 45の弾性変形範囲内でチャン ネル先端から処置ユニット 42を外方に突出させることができ、挿入部 2の先端から離 れた場所の処置も通常の処置具と同様に行うことができる。

また、チャンネル 5内を移動させている間、一対の鉗子片 27、 28がバネ 45内に収 納されているので、移動時に一対の鉗子片 27、 28が開いてしまうのを抑えることがで きる。

実施例 3

[0056] 次に、本発明に係る第 3の実施形態について図 9及び図 10を参照しながら説明す る。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 3の実施形態と第 1の実施形態との異なる点は、第 3の実施形態に係る内視鏡処 置システム 48では、操作管部 50の先端の口金 51の端面に管側凹部 51Aと管側凸 部 51Bとが周方向に沿って交互に配設され、図 10に示すように操作管係止部 52の 端面に管側凹部 51Aと管側凸部 51Bとのそれぞれに嵌合可能な係止側凸部 52Aと 係止側凹部 52Bとが設けられているとした点である。 [0057] 以上の構成からなる本実施形態の内視鏡処置システム 48による操作方法につい て、以下、説明する。

まず、第 1の実施形態と同様に、処置ユニット 53を開口部 11A内に挿入し、操作管 部 50及び操作ワイヤ 13を収納部 15内からチャンネル 5内へ送り出す。

操作管部 50及び操作ワイヤ 13が操作管係止部 52によって係止された際、前進ス イッチ 40Aを離して操作管部 50及び操作ワイヤ 13の移動を停止し、操作ワイヤ 13を 軸回りに回転して管側凹部 51 Aと管側凸部 51 Bとに、係止側凸部 52Aと係止側凹 部 52Bとをそれぞれ嵌合させる。

その後、第 1の実施形態と同様の操作によって、処置ユニット 53と操作管部 50及び 操作ワイヤ 13とを連結する。

この内視鏡処置システム 48によれば、管側凹部 51Aと係止側凸部 52Aと、及び管 側凸部 51Bと係止側凹部 52Bとを嵌合させることによって、操作管部 50と操作管係 止部 52とが軸方向に係止されるだけでなぐ軸回りの回転に対しても係止されるので 、処置ユニット 53と操作管部 50及び操作ワイヤ 13とを共に回転させることができ、処 置ユニット 53の回転操作を容易に行うことができる。

実施例 4

[0058] 次に、本発明に係る第 4の実施形態について図 11を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 4の実施形態と第 1の実施形態との異なる点は、第 4の実施形態に係る内視鏡処 置システム 55では、前進阻止部 56が、チャンネル 57の先端に着脱自在に取付可能 とした点である。

この前進阻止部 56は、内視鏡 58の揷入部 60先端の外周面に着脱可能な筒状の 先端フード 61に設けられている。

先端フード 61の先端には底部 61Aが設けられ、基端には挿入部 60の外周面に被 嵌される形状に形成された取付部 61Bが配されている。

[0059] 底部 61Aにはチャンネル 57の口径よりも小さい孔部 61Cが形成されており、この孔 部 61Cの周縁部とチャンネル 57の開口端とで前進阻止部 56を形成している なお、底部 61 Aは、挿入部 60の先端面の観察窓等がある部分を避けて、先端フー ド 61の軸線方向に対して垂直方向に形成されている。

[0060] 次に、以上の構成からなる本実施形態の内視鏡処置システム 55による操作方法に ついて、以下、説明する。

まず、内視鏡 58を体腔内に挿入する前に、揷入部 60の先端に先端フード 61を取 り付ける。このとき、孔部 61Cとチャンネル 57とが同一軸上に配されるように調整しな 力 ¾取り付ける。

その後、第 1の実施形態と同様に、処置ユニット 7を開口部 11A内に挿入し、操作 管部 12及び操作ワイヤ 13を収納部 15内からチャンネル 57内へ送り出して先端側に 移動して処置ユニット 7と操作管部 12及び操作ワイヤ 13とを連結する。

この内視鏡処置システム 55によれば、従来の内視鏡のチャンネル 57にも先端係止 部 30を取り付けることができ、処置ユニット 7と操作ワイヤ 13とをチャンネル 57内で接 続すること力できる。

[0061] なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上記実施の形態に種々の変更を 加えることが可能である。

例えば、上記第 2の実施形態では、バネ 45が処置ユニット 42の操作管係止部 43 に接続されているとしている力 前進阻止部の基端側にパネ 45の先端が接続され、 パネ 45の基端にパネ短管が接続されているものとしてもよい。また、弾性部材はパネ 45に限らず、ゴム等の弾性部材であっても構わない。

この場合も、上記第 2の実施形態と同様の作用 ·効果を得ることができる。

[0062] さらに、上記第 3の実施形態において、操作管部材の先端に管側凹部又は管側凸 部の何れか一方が配設され、操作管係止部に管側凹部又は前記管側凸部の何れ か一方と嵌合可能な係止側凸部又は係止側凹部が設けられてレ、るとしても構わなレ、 実施例 5

[0063] 本発明に係る第 5の実施形態について、図 12から図 14を参照しながら説明する。

本実施形態に係る内視鏡処置システム 101は、駆動力を受けて処置を行う処置部 102と、処置部 102を支持する先端カバー（処置部本体） 103とを有する処置ュニッ ト 105と、内視鏡 106に形成され処置ユニット 105を挿通可能なチャンネル 107と、チ ヤンネル 107内で処置ユニット 105の進退移動を規制可能な規制手段 108と、処置 ユニット 105をチャンネル 107の基端側と先端側との間で進退移動させ、かつ、規制 手段 108で先端カバー 103の進退を規制した状態で先端カバー 103及びチャンネ ノレ 107に対して相対的に進退して処置部 102を駆動させる進退駆動手段 110とを備 えている。

[0064] 内視鏡 106は、可撓性を有する揷入部 111と、揷入部 111を操作する操作部 112 と、進退駆動手段 110を収納する収納部 113とを備えてレ、る。

操作部 112には、チャンネル 107の途中に連通されるとともに処置ユニット 105と進 退駆動手段 110とを着脱操作可能な大きさで開口された開口部 115と、進退駆動手 段 110を進退させるスィッチ 116とが設けられてレ、る。

スィッチ 116は、処置ユニット 105をチャンネル 107先端側に前進させる前進スイツ チ 116Aと、チャンネル 107基端側に後退させる後退スィッチ 116Bとを備えている。 これらのスィッチは押すことによって進退駆動手段 110を操作可能とされている。 進退駆動手段 110は、チャンネル 107内を進退可能とされ処置ユニット 105に接続 される操作ワイヤ（操作線状部） 117と、操作ワイヤ 117を進退操作する進退機構 11 8とを備えている。

操作ワイヤ 117の先端には、処置ユニット 105を着脱可能とする着脱部 120が接続 されている。

進退機構 118は、操作部 112内に操作ワイヤ 117を側面側から挟んで圧接して配 され、図示しないギアにて互いに異なる方向に同一速度で回転可能とされた一対の ローラ 121、 122と、ローラ 121に接続されてこれを回転駆動する駆動部 123とを備 えている。

収納部 113は、操作部 112の基端側に接続されており、操作ワイヤ 117を外周に 卷回可能なリール 125を備えている。

[0065] 処置ユニット 105は、先端カバー 103に支持され操作ワイヤ 117の先端に設けられ た着脱部 120に着脱可能に接続されて、先端カバ一 103に対する操作ワイヤ 117の 進退動作を処置部 102に伝達する処置部駆動機構 126とを備えている。 先端カバー 103の基端 103A側は、筒状に形成されて底部 103Bを有し、外周面 に凹状に形成されて規制手段 108に係止される係止部 127が配設されている。 処置部 102は、開閉可能な一対の鉗子片 128、 130を備えており、処置部駆動機 構 126は、一対の鉗子片 128、 130の基端に接続されて操作ワイヤ 117の進退方向 の駆動力を一対の鉗子片 128、 130の開閉方向の力に変換するリンク機構 131と、 底部 103Bを貫通して棒状に形成され、一端がリンク機構 131の基端に接続されて 他端が着脱部 120と結合可能な結合部 132とを備えている。結合部 132の一端から 他端にむ力 途中にはフランジ 132Aが形成され、結合部 132の一端からフランジ 13 2Aまでの間の部分が先端カバー 103に覆われている。底部 103Bとフランジ 132A との間の結合部 132の外周には、処置ユニット 105がチャンネル 107内を進退移動 中に一対の鉗子片 128、 130を閉じ付勢する方向に収縮されたパネ部材 (阻止機構 ) 133が設けられている。

[0066] 規制手段 108は、挿入部 111の先端側のチャンネル 107側面に周方向に形成され た凹部 135内に坦設され、チャンネル 107の径方向内方に出没可能な凸部 136と、 凸部 136を出没させる出没機構 137とを備えている。

凸部 136は、内部に空気が吸入されることによって先端カバー 103の係止部 127と 係合可能な大きさまで伸縮可能とされており、出没機構 137は、凸部 136に空気を 供給及び供給した空気を吸弓 [可能なポンプユニット 138と、チャンネル 107に沿って 配されてポンプユニット 138と凸部 136とを連通させる通気管 139とを備えている。

[0067] 次に、本実施形態に係る内視鏡処置システム 101の操作方法、作用及び効果につ いて説明する。

まず、図 12に示す状態に組立てられた内視鏡 106の揷入部 111を体腔内に揷入 する。そして、前進スィッチ 116Aを押して駆動部 123を駆動し、チャンネル 107内で 操作ワイヤ 117を前進させる方向に一対のローラ 121、 122を回転させる。これによ つて、一対のローラ 121、 122間に挟まれて圧接されている操作ワイヤ 117を収納部 113内力、らチャンネノレ 107に送り出す。

[0068] 操作ワイヤ 117の先端を開口部 115と連通される位置までチャンネル 107内を移動 させた後、前進スィッチ 116Aを離して駆動部 123をー且停止する。 処置ユニット 105を開口部 115内に挿入し、結合部 132と操作ワイヤ 117の着脱部 120とを接続して操作ワイヤ 117に装着する。装着後、前進スィッチ 116Aを押して 駆動部 123を再び駆動して操作ワイヤ 117をチャンネル 107先端側まで移動させる このとき、パネ部材 133の付勢力によってリンク機構 131が先端カバー 103に対し て停止状態とされているので、一対の鉗子片 128、 130を閉じた状態で処置ユニット 105全体が操作ワイヤ 117とともにチャンネル 107内を移動する。

[0069] 図 13および図 14に示すように、処置ユニット 105を、凸部 136の配設位置まで移 動させたとき、ポンプユニット 138から空気を通気管 139に送って凸部 136を膨張さ せる。この際、凸部 136と係止部 127とが係合され、先端カバー 103がチャンネル 10 7内に係止されて処置ユニット 105のチャンネル 107内の進退移動が規制される。 この状態で操作ワイヤ 117をチャンネル 107先端側にさらに移動させると、パネ部 材 133を収縮しながら操作ワイヤ 117が先端カバー 103に対して相対的に前進移動 することとなり、リンク機構 131を操作して一対の鉗子片 128、 130を開く。

前進スィッチ 116Aを離すと、一対のローラ 121、 122の回転が停止して操作ワイヤ 117の移動が停止し、一対の鉗子片 128、 130の開いた状態が維持される。

[0070] 一対の鉗子片 128、 130を閉じる場合には、後退スィッチ 116Bを押す。

このとき、駆動部 123が駆動して一対のローラ 121、 122を上述と逆方向に回転さ せて操作ワイヤ 117をチャンネル 107基端側に後退させる。このとき、先端カバー 10 3がチャンネル 107に係止された状態であるためリンク機構 131のみが駆動して一対 の鉗子片 128、 130を閉じる。

一対の鉗子片 128、 130が閉じたときにポンプユニット 138を駆動して凸部 136内 の空気を通気管 139を介して吸引すると、凸部 136内から空気が吸引されて凸部 13 6がチャンネル 107側面内に収縮する

このとき、先端カバー 103とチャンネル 107との係止状態が解除され、パネ部材 13 3によって一対の鉗子片 128、 130が閉じ付勢された状態で処置ユニット 105がチヤ ンネル 107内を後退する。

処置ユニット 105を開口部 115まで後退させた後、次の処置を行う場合には、処置 ユニット 105を他の処置ユニットと交換して再び上述の操作を繰り返す。

[0071] この内視鏡処置システム 101によれば、処置ユニット 105を開口部 115からチャン ネノレ 107内に挿入して操作ワイヤ 117に接続することによって、操作ワイヤ 117を進 退機構 118によってチャンネル内を進退移動させることができる。また、チャンネル 1 07先端側まで処置ユニット 105を移動して、出没機構 137によって凸部 136をチャン ネル 107内に突出させることによって、処置ユニット 105のチャンネル 107内の進退 移動を停止させることができ、さらに操作ワイヤ 117を進退操作することによって処置 部 102を駆動操作することができる。

[0072] このとき、バネ部材 133がリンク機構 131を一対の鉗子片 128、 130を閉じる方向に 付勢されているので、処置ユニット 105をチャンネル 107内で進退させる間、誤って 一対の鉗子片 128、 130が開いてしまうのを抑えることができる。

また、複数の異なる処置を行う際に、従来のように処置具全体を交換する必要がな ぐ処置ユニット 105のみを交換することによって複数の処置に対応することができる 実施例 6

[0073] 次に、第 6の実施形態について図 15を参照しながら説明する。

なお、上述した第 5の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説 明を省略する。

第 6の実施形態と第 5の実施形態との異なる点は、第 6の実施形態に係る内視鏡処 置システム 140の内視鏡 141における操作ワイヤ 142が、ワイヤ本体 143と、ワイヤ 本体 143を覆う卷線コイル (螺旋状部材） 144とを備えているとした点である。

また、処置ユニット 145における処置部駆動機構の結合部 147と操作ワイヤ 142の 着脱部 148とを互いに係止した状態でともに中心軸回りに回転可能とさせる係止機 構 150が設けられているとした点である。

このとき、着脱部 148はワイヤ本体 143と卷線コイル 144との先端に接続されている 係止機構 150は、結合部 147の端部 147aの外周面に形成された角部 151と、着 脱部 148の内部で端部 147aと係合可能な受部 152とを備えており、角部 151と受部 152とが係合されることによって、処置ユニット 145と操作ワイヤ 142との互いの中心 軸まわりの回転が規制され両者がともに回転可能とされる。

[0074] この内視鏡処置システム 140も上記と同様の操作方法によって同様の作用.効果を 得ること力 Sできる。

その際、先端カバー 103をチャンネル 107に係止した状態で操作ワイヤ 142に圧 縮方向の荷重が負荷された場合でも、卷線コイル 144によって操作ワイヤ 142の座 屈強度を高めているので操作ワイヤ 142が座屈するのを抑えることができ、一対の鉗 子片 128、 130の開閉操作をスムーズに行うことができる。また、操作ワイヤ 142に引 張力が負荷されても、卷線コイル 144によって操作ワイヤ 142の伸び量を抑えること ができ、所望のときに正確な操作を行うことができる。

また、処置の際に処置ユニット 145を中心軸回りに回転させる場合、操作ワイヤ 14 2を軸回りに回転させることによって、係止機構 151を介して処置ユニット 145に回転 力を伝達することができ、より確実に、かつ、容易に処置を行うことができる。

実施例 7

[0075] 次に、第 7の実施形態について図 16及び図 17を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 7の実施形態と第 6の実施形態との異なる点は、図 16Aおよび図 16Bに示すよう に、第 7の実施形態に係る内視鏡処置システム 153の進退駆動手段 154における操 作ワイヤ 155の卷線コイル 144の先端と着脱部 148とがバネ 156を介して互いに接 続されているとした点である。

バネ 156の先端には、卷線コイル 144と略同一の外径を有して着脱部 148を覆うリ ング部材 157が接続されている。

処置ユニット 158の先端カバー 159の基端には、リング部材 157の内部と嵌合可能 な凸状の嵌合部 160が配されている。

[0076] 次に、本実施形態に係る内視鏡処置システム 153の操作方法、作用及び効果につ いて説明する。

まず、第 5の実施形態と同様に、内視鏡 106の挿入部 111を体腔内に挿入する。そ して、前進スィッチ 116Aを押して駆動部 123を駆動し、チャンネル 107内で操作ワイ ャ 155を前進させる方向に一対のローラ 121、 122を回転させ、操作ワイヤ 155を収 納部 113内力 チャンネル 107内へ送り出す。

操作ワイヤ 155の先端が開口部 115まで移動したとき、操作ワイヤ 155の移動を停 止させ、開口部 115へ処置ユニット 158を揷入して操作ワイヤ 155に接続する。

[0077] このとき、図 17Aに示すように、バネ 156を縮めながらリング部材 157を操作ワイヤ 1 55の基端側に移動して着脱部 148を露出させる。そして、図 17Bに示すように、処置 ユニット 158の結合部 147の端部 147aと操作ワイヤ 155の着脱部 148とを結合する この状態でリング部材 157を把持する力を緩めるとバネ 156の弾性力によってリン グ部材 157が処置ユニット 158側に移動して、図 17Cに示すように、リング部材 157と 嵌合部 160とが嵌合される。

こうして、操作ワイヤ 155と処置ユニット 158とを接続する。

[0078] 接続後は、上述のように操作ワイヤ 155を進退移動して処置ユニット 158をチャンネ ノレ 107内で進退移動し、一対の鉗子片 128、 130の開閉操作を行う。

この内視鏡処置システム 153によれば、処置ユニット 158と操作ワイヤ 155とをより 強固に接続してチャンネル 107内で離間させないようにすることができる。

また、パネ 156の弾性力によって操作ワイヤ 155を基端側に引っ張り一対の鉗子片 128、 130を閉じ付勢させることができる。

実施例 8

[0079] 次に、第 8の実施形態について図 18から図 21を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 8の実施形態と第 7の実施形態との異なる点は、第 8の実施形態に係る内視鏡処 置システム 161が、凸部 136と当接可能とされ処置ユニット 162と操作ワイヤ 155とに 接続されて処置ユニット 162をチャンネル 107先端から突出可能な長さに形成された 延長部 163を備えているとした点である。

[0080] 延長部 163は、図 18から図 20に示すように、コイル状に形成され所定の長さで形 成されたシース管 164と、シース管 164内でシース管 164に対して進退可能に配さ れたワイヤ部 165とを備えている。

シース管 164の外径は、凸部 136の膨張時に凸部 136に圧接可能な大きさに形成 され、先端が先端カバー 166の基端と接続されている。また、シース管 164の基端に は、リング部材 157と嵌合可能な円筒部 164Aが接続されている。

ワイヤ部 165の先端は、リンク機構 131の基端に接続されており、ワイヤ部 165の基 端は操作ワイヤ 155と結合可能とされている。

[0081] 次に、本実施形態に係る内視鏡処置システム 161の操作方法、作用及び効果につ いて説明する。

まず、第 5の実施形態と同様に、内視鏡 106の揷入部 111を体腔内に揷入する。そ して、前進スィッチ 116Aを押して駆動部 123を駆動し、操作ワイヤ 155をチャンネル 107内で前進させる方向に一対のローラ 121、 122を回転させ、操作ワイヤ 155を収 納部 113内力 チャンネル 107内へ送り出す。

操作ワイヤ 155の先端が開口部 115まで移動したとき、処置ユニット 162を開口部 1 15からチャンネル 107内に挿入する。そして、第 7の実施形態と同様の方法でワイヤ 部 165とワイヤ本体 143と、及び円筒部 164Aとリング部材 157とをそれぞれ接続し て、延長部 163を操作ワイヤ 155に装着する。

[0082] 装着後、前進スィッチ 116Aを押して駆動部 123を再び駆動して第 5の実施形態と 同様に操作ワイヤ 155をチャンネル 107先端側まで移動する。

処置部 102をチャンネル 107先端から所望の距離だけ突出させた状態で操作ワイ ャ 155の移動を停止する。

そして、第 5の実施形態と同様にポンプユニット 138から空気を通気管 139に送り凸 部 136を膨張させると、図 21に示すように、凸部 136とシース管 164とが係合して延 長部 163がチャンネル 107内に係止されて処置ユニット 162及び延長部 163のチヤ ンネル 107に対する移動が規制される。

この状態で操作ワイヤ 155をチャンネル 107先端側に移動させると、操作ワイヤ 15 5と接続されたワイヤ部 165がシース管 164及びこれに接続された先端カバー 166に 対して相対的に前進移動してリンク機構 131を操作し、一対の鉗子片 128、 130を開 ぐ。

そして、前進スィッチ 116Aを離し一対のローラ 121、 122の回転を停止して操作ヮ ィャ 155の移動を停止する。

[0083] 一対の鉗子片 128、 130を閉じる場合には、後退スィッチ 116Bを押し、第 5の実施 形態と同様に操作ワイヤ 155をチャンネル 107基端側に後退させる。このとき、先端 カバー 166及びシース管 164がチャンネル 107に対して係止され、ワイヤ部材 165 が先端カバー 166に対して前進してリンク機構 131が駆動されて一対の鉗子片 128 、 130が閉じられる。

一対の鉗子片 128、 130が閉じたときにポンプユニット 138を駆動して凸部 136を チャンネル 107側面内に収縮させると、延長部 163とチャンネル 107との係止状態が 解除されて延長部 163がチャンネル 107に対してフリーとなる。こうして、処置ユニット 162がチャンネル 107内を後退する。

[0084] この内視鏡処置システム 161によれば、所望の長さの延長部 163を操作ワイヤ 155 に装着して操作ワイヤ 155を進退操作することによって、処置ユニット 162のチャンネ ノレ 107内移動と一対の鉗子片 128、 130の開閉操作との両方を行うことができる。ま た、処置ユニット 162をチャンネル 107先端から所望の突出量で突出させることがで き、チャンネル 107先端から離れた場所の患部に対しても処置を行うことができる。 実施例 9

[0085] 次に、第 9の実施形態について図 22を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 9の実施形態と第 8の実施形態との異なる点は、第 8の実施形態では処置ュニッ ト 162と操作ワイヤ 155との間をつなぐ延長部 163が設けられている力 本実施形態 に係る内視鏡処置システム 167の内視鏡 168には、凸部 136をチャンネル 107の一 部とともにチャンネル 107の先端外方に突出可能とする突出機構 170が設けられて いるとした点である。

[0086] 突出機構 170は、チャンネル 107先端に配された空圧シリンダ 171と、凸部 136と は別に空圧シリンダ 171に送気するためにポンプユニット 138と接続された送気管部 172とを備えている。

凸部 136は空圧シリンダ 171のシリンダ部 173先端に配されており、空圧シリンダ 1 71の移動とともに通気管 139の先端部 175が移動可能とされている。

[0087] 次に、本実施形態に係る内視鏡処置システム 167の操作方法、作用及び効果につ いて説明する。

まず、第 5の実施形態と同様に、内視鏡 168の揷入部 176を体腔内に揷入する。そ して、前進スィッチ 116Aを押して駆動部 123を駆動し、操作ワイヤ 117をチャンネル 107内で前進させる方向に一対のローラ 121、 122を回転させ、操作ワイヤ 117を収 納部 113内からチャンネル 107内へ送り出して処置ユニット 105を第 5の実施形態と 同様の方法で操作ワイヤ 117に装着する。

[0088] 操作ワイヤ 117を再びチャンネル 107先端側に移動させ、処置ユニット 105が凸部 136の配設位置に至ったとき、ポンプユニット 138から空気を通気管 139に送り凸部 136を膨張させると凸部 136と係止部 127とが係合され、先端カバー 103がチャンネ ル 107内に係止されて処置ユニット 105のチャンネル 107内の進退移動が規制され る。

この状態で、送気管部 172にも空気を供給して空圧シリンダ 171を駆動する。

このとき、シリンダ部 173がチャンネル 107先端から突出するのに伴って処置ュニッ ト 105が凸部 136とともにチャンネル 107先端に突出する。

[0089] 所定の長さを突出させた後、さらに、操作ワイヤ 117をチャンネル 107先端側に移 動させると、操作ワイヤ 117が先端カバー 103に対して相対的に前進移動してパネ 1

56を収縮しリンク機構 131を操作して一対の鉗子片 128、 130を開く。

こうして前進スィッチ 116 Aを離すことで一対のローラ 121、 122の回転を停止して 操作ワイヤ 117の移動を停止し、一対の鉗子片 128、 130の開いた状態を維持する

[0090] そして、後退スィッチ 116Bを押して一対の鉗子片 128、 130を閉じ、空圧シリンダ 1 71を当初の位置まで後退させる。そして、操作ワイヤ 117を後退してシリンダ部 173 、凸部 136、処置ユニット 105をともにチャンネル 107内へ移動し、さらに凸部 136を 収縮させると処置ユニット 105がチャンネル 107に対してフリーとなって、処置ユニット 105がチャンネル 107内に没入する。

この内視鏡処置システム 167によれば、突出機構 170を駆動することによって、処 置ユニット 105をチャンネル 107先端から所望の突出量で突出させることができ、チ ヤンネル 107先端から離れた場所の患部に対しても第 8の実施形態と同様に処置を 行うことができる。

実施例 10

[0091] 次に、第 10の実施形態について図 23及び図 24を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 10の実施形態と上記の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡処 置システム 177の進退駆動手段 178が、例えば図示しないモータ（回転駆動手段） から回転力を供給されてチャンネル 107内を進退可能とされ、処置ユニット 180に接 続されてこれを駆動するとした点である。

[0092] 図 23に示すように、進退駆動手段 178は、操作ワイヤ 181と、モータに接続されて 操作ワイヤ 181を回転操作する図示しなレ、ローラと、操作ワイヤ 181の回転運動をチ ヤンネル 107内の進退運動に変換する回転機構 182とを備えている。

操作ワイヤ 181は、ワイヤ本体 183と、ワイヤ本体 183の外周面に螺旋状に卷回さ れた螺旋部 185とを備えている。

図 24に示すように、回転機構 182は、操作ワイヤ 181と螺旋部 185との間で回動可 能に配列された複数のボール 186と、内視鏡 187に固定されてボール 186が転動可 能な螺合溝 188が内部に形成された機構本体 190とを備えている。

処置ユニット 180における処置部駆動機構 191は、回転機構 182と同様の構成か らなり先端カバー 192の基端側に接続された変換機構 193を備え、リンク機構 131の 基端と操作ワイヤ 181との先端とが直接接続されている。

先端カバー 192には、凸部 136と係合されてチャンネル 107に対する回転を規制 する係止部 127が形成されている。

[0093] 次に、本実施形態に係る内視鏡処置システム 177の操作方法、作用及び効果につ いて説明する。 まず、内視鏡 187の挿入部 111を体腔内に挿入し、前進スィッチ 116Aを押して図 示しないモータを駆動して操作ワイヤ 181を中心軸まわりに回転させる。

このとき、ボール 186が螺合溝 188内でワイヤ本体 183上の螺旋部 185間を転がる ため、回転機構 182によって操作ワイヤ 181が中心軸まわりに回転しながらチャンネ ノレ 107内を前進する。

[0094] 処置ユニット 180を、凸部 136の配設位置まで移動したとき、第 5の実施形態と同様 に凸部 136を膨張して凸部 136と係止部 127とを係合し、先端カバー 192をチャンネ ル 107内に係止させる。

この状態で操作ワイヤ 181をさらに回転させる。このとき、操作ワイヤ 181の回転に 対して変換機構 193が回転しないので、回転機構 182と同様の作用にて操作ワイヤ 181が先端カバー 192に対して相対的に前進移動し、リンク機構 131を操作して一 対の鉗子片 128、 130を開く。

[0095] 次に、後退スィッチ 116Bを押してモータを前進時と逆方向に回転させる。

このとき、上述とは逆方向に先端カバー 192に対して操作ワイヤ 181が回転しなが らチャンネル 107基端側に後退して一対の鉗子片 128、 130を閉じる。そして、凸部 136を収縮させると処置ユニット 180がチャンネル 107に対してフリーとなり、操作ワイ ャ 181をさらに後退させることによって処置ユニット 180をチャンネル 107内に没入さ せる。

この内視鏡処置システム 177によれば、操作ワイヤ 181を回転させることによって回 転機構 182を介して処置ユニット 180をチャンネル 107内で進退させることができ、変 換機構 193を介して一対の鉗子片 128、 130の開閉操作を行うことができる。

実施例 11

[0096] 次に、第 11の実施形態について図 25から図 27を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 11の実施形態と第 10の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡処 置システム 195の進退駆動手段 196が、第 1の操作ワイヤ 197と第 2の操作ワイヤ 19 8とを備えているとした点である。 [0097] 図 25および図 26を参照すると、回転機構 200の機構本体 201は、第 1の操作ワイ ャ (操作線状部） 197及び第 2の操作ワイヤ (操作線状部） 198に対して第 10の実施 形態と同様の構成とされている。

処置ユニット 202は、係止部 127が形成された先端カバー 203と、機構本体 201と 同様の構成を有する変換機構 205からなる処置部駆動機構 206とを備えている。

[0098] この内視鏡処置システム 195によれば、第 1の操作ワイヤ 197及び第 2の操作ワイ ャ 198を同一の方向で同一の速度で同時に回転操作することによって、第 10の実 施形態と同様に処置ユニット 202を進退操作させることができ、上述と同様の効果を 得ること力 Sできる。この際、第 10の実施形態と異なり、第 1の操作ワイヤ 197及び第 2 の操作ワイヤ 198の何れか一方のワイヤの回転によって先端カバー 203に生じる回 転トルクを他方のワイヤの回転によって規制することができ、先端カバー 203を回転 しない状態で進退させることができる。したがって、凸部 136は先端カバー 203の進 退方向の移動のみを規制すればよい。

また、図 27に示すように、第 2の操作ワイヤ 207の螺旋部 185の向きを第 1の操作 ワイヤ 197とは異なる方向としてもよレ、。これによつて、先端カバー 208の回転トルク をより軽減させることができる。

実施例 12

[0099] 次に、第 12の実施形態について図 28を参照しながら説明する。

なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省 略する。

第 12の実施形態と上記他の実施形態との異なる点は、上記実施形態では、規制 手段 108が、凸部 136と、凸部 136を出没させる出没機構 137とを備え、凸部 136は 、内部に空気が吸入されることによって先端カバー 103の係止部 127と係合可能な 大きさに伸縮可能とされており、出没機構 137は、ポンプユニット 138と、通気管 139 とを備えているとしている力 本実施形態に係る内視鏡処置システム 210は、規制手 段 211が、チャンネル 107に沿って延びる通路 212内に配された操作軸部材 213と 、凹部 135内に配され操作軸部材 213の先端に回動可能に配された第 1の回動軸 2 15を介して接続されて処置ユニット 216の先端カバー 217と係合可能な押さえ板 21 8とを備えているとした点である。

図 28Aに示すように、押さえ板 218は、扇状に形成され、第 1の回動軸 215は扇形 状の要部位置に配されている。また、押さえ板 218の一方の端部は凹部 135内に配 された第 2の回動軸 219に回動可能に接続されている。

[0100] この内視鏡処置システム 210の操作方法、及び作用'効果について以下説明する まず、内視鏡 220の揷入部 111を体腔内に挿入し、第 5の実施形態と同様に処置 ユニット 216を操作ワイヤ 117とともにチャンネル 107先端側の位置に移動させる。 一対の鉗子片 128、 130を開く際には、操作軸部材 213をチャンネル 107基端側 に移動させる。

図 28Bに示すように、このとき、押さえ板 218には、第 1の回動軸 215を介して第 2 の回動軸 219まわりの回転トルクが付加される。したがって、第 1の回動軸 215が通 路 212の凹部 135への開口端 212aに当接されるまで、押さえ板 218が第 2の回動軸 219まわりに回転する。

回転に伴い、押さえ板 218の他方の端部が処置ユニット 216に接触して先端カバ 一 217をチャンネル 107の側面に押付けて先端カバー 217をチャンネル 107に係止 する。

[0101] その後は、第 5の実施形態と同様に一対の鉗子片 128、 130を開閉操作する。

一対の鉗子片 128、 130を閉じた後、操作軸部材 213をチャンネル 107先端側に 押し出す。

このとき、押さえ板 218が開口端 212aから離間して凹部 135内を移動しながら回動 軸 215まわりに上述とは逆方向に回転して、処置ユニット 216をチャンネル 107側面 力、ら離間させる。そして、処置ユニット 216が操作ワイヤ 117とともにチャンネル 107 基端側に移動する。

この内視鏡処置システム 210によれば、上記第 5の実施形態と同様の効果を得るこ とができる。

[0102] なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上記実施の形態に種々の変更を 加えることが可能である。 例えば、上記実施形態では、パネ部材 133が結合部 132に設けられているとして いる力 図 29に示すように、内視鏡処置システム 221における着脱部 222が、パネ部 材 133よりも大径のフランジ 222Aを介して操作ワイヤ 117と接続され、バネ部材 133 が着脱部 222に配されてレ、るとしても構わなレ、。

[0103] この場合、処置ユニット 223の結合部 225の管部 225aを操作ワイヤ 117の着脱部 222に接続する際、パネ部材 133が収縮されるので、結合部 218をチャンネル基端 側に移動させる方向に付勢することとなって一対の鉗子片 128、 130を閉じ付勢する こと力 Sできる。

また、操作ワイヤ 117の代わりに、図 30に示すように、コイル状に卷回された操作管 226であっても構わなレ、。この際、操作管 226は座屈や引張りの何れに対しても操作 ワイヤ 117よりも高い剛性を得ることができ、一対の鉗子片 128、 130の開閉操作をよ り確実に行うことができる。

[0104] さらに、上記第 10の実施形態では、回転させた操作ワイヤ 181を回転機構 182に よってチャンネル 107内で進退させるとしているのに対して、回転機構 182の代わり に上記第 5の実施形態と同様の進退機構 118を備え、操作ワイヤ 181の進退操作を 進退機構 118によって行うものとしてもよい。

この場合、第 5の実施形態と同様に進退機構 118によって処置ユニット 180をチヤ ンネル 107の先端側まで移動させた後、第 10の実施形態と同様に操作ワイヤ 181を 回転させることによって一対の鉗子片 128、 130を開閉させることができる。そのため 、操作ワイヤ 181の基端側は螺旋部 185を配さずにワイヤ本体 183のみとすることが できる。

また、上記の場合、一対の鉗子片 128、 130の開閉時に処置ユニット 180の回転の みを規制すればよいので、凸部 136の代わりに、例えば、チャンネル先端部と先端力 バーとに互いに係合可能とされた平面部を設けて互いの回転を規制しても構わない

[0105] また、上記第 11の実施形態では、第 1の操作ワイヤ 197と第 2の操作ワイヤ 198と を回転させ、回転機構 200によって進退駆動力に変換して処置ユニット 202を進退 操作させているが、上述と同様に、回転機構 200の代わりに第 1の操作ワイヤ 197と 第 2の操作ワイヤ 198とを同一の速度で同時にチャンネル 107に沿って進退可能とさ せる進退機構を備えて進退操作させても構わなレヽ。

この場合も、第 1の操作ワイヤ 197及び第 2の操作ワイヤ 198の何れか一方のワイ ャの回転によって先端カバー 203に生じる回転トルクを他方のワイヤの回転によって 規制した状態で一対の鉗子片 128、 130の開閉操作を行うことができる。

[0106] 以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定される ことはなレ、。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびそ の他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなぐ添 付のクレームの範囲によってのみ限定される。

産業上の利用可能性

[0107] 本発明によれば、処置ユニットをチャンネルに沿って挿通させる内視鏡処置システ ムにおいて、一方向の連続する動作によって処置ユニットと操作管部及び操作線部 とを接続できるとともに処置部を操作可能とし、手技の短時間化及び容易化を図るこ とができる。

[0108] さらに本発明の内視鏡処置システムによれば、従来のように処置部を操作するため の操作部を処置具の端部に配設しなくても処置部を操作することができる。したがつ て、術者が内視鏡の操作とともに処置具による手技も行うことができ、手技時間を短 縮すること力 sできる。また、処置具に従来のようなコイルシースが不要となるので、より コンパクトに収納することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 揷入部を有する内視鏡と、

前記揷入部に沿って備えられたチャンネルと、

前記チャンネルに揷通可能であり処置部を先端に有する処置ユニットと、 前記処置ユニットを前記チャンネル内で移動させる処置ユニット駆動機構と、 前記揷入部のチャンネル先端近傍に設けられ前記処置ユニットを係止する係止部 材とを備えていることを特徴とする内視鏡処置システム。

[2] 前記処置ユニット駆動機構は前記処置ユニットを前記チャンネル内で前記チャンネ ル先端方向に前進させる前進駆動機構であり、

前記係止部材は前記処置ユニットを前進させたとき前記処置ユニットを係止して前 記処置ユニットの前進を阻止する前進阻止部であることを特徴とする請求項 1に記載 の内視鏡処置システム。

[3] 前記処置ユニットが、進退駆動力を受けて前記処置部を駆動する処置部駆動機構 を備え、

前記前進阻止部に前記処置ユニットを係止した状態で前記前進駆動機構を前進さ せて前記前進駆動機構の先端と前記処置部駆動機構の基端側とを接続する接続機 構を備えていることを特徴とする請求項 2に記載の内視鏡処置システム。

[4] 前記前進駆動機構が、管状の操作管部と、前記操作管部内の軸方向に進退可能 に配されて前記接続機構によって前記処置部駆動機構と接続される操作線部とを備 前記処置ユニットが、前記操作管部を係止する操作管係止部を備えてレ、ることを特 徴とする請求項 3に記載の内視鏡処置システム。

[5] 前記接続機構が、前記処置ユニット基端側から棒状に突出して形成される連結本 体と、

該連結本体の前記操作管部側端部に配され該連結本体の外径よりも大きい径を 有する丸型部材と、

前記操作線部の先端に配されて前記丸型部材と嵌合可能な凹部と、

前記丸型部材を前記凹部に誘導して開口幅が前記丸型部材の径よりも小さくされ るとともに前記丸型部材が揷通可能に弾性変形されるスリットとを備えていることを特 徴とする請求項 4に記載の内視鏡処置システム。

[6] 前記前進阻止部が、前記チャンネル先端に着脱可能とされていることを特徴とする 請求項 2に記載の内視鏡処置システム。

[7] 前記操作管係止部と前記前進阻止部との間に、軸方向に伸縮自在な弾性部材が 配されていることを特徴とする請求項 4に記載の内視鏡処置システム。

[8] 前記操作管部の先端に管側凹部又は管側凸部の少なくとも一方が配設され、 前記操作管係止部に前記管側凹部又は前記管側凸部の少なくとも一方と嵌合可 能な係止側凸部又は係止側凹部の少なくとも一方が配設されていることを特徴とす る請求項 4に記載の内視鏡処置システム。

[9] 前記処置ユニットは前記処置部を支持する処置部本体を有し、

前記係止部材は前記チャンネル内で前記処置ユニットの進退移動を規制可能な 規制部材であり、

前記処置ユニット駆動機構は、前記処置ユニットを前記チャンネルの基端側と先端 側との間で進退移動させ、かつ、前記規制部材で前記処置部本体の進退を規制し た状態で前記処置部本体及び前記チャンネルに対して相対的に進退して前記処置 部を駆動させる進退駆動機構であることを特徴とする請求項 1に記載の内視鏡処置 システム。

[10] 前記規制部材が、前記チャンネルの径方向内方に出没可能な凸部と、

前記凸部を出没させる出没機構とを備えていることを特徴とする請求項 9に記載の 内視鏡処置システム。

[11] 前記処置ユニットの進退移動中に、前記処置部の作動を阻止する阻止機構が設け られていることを特徴とする請求項 9に記載の内視鏡処置システム。

[12] 前記処置ユニットが、前記進退駆動機構と着脱可能に形成されていることを特徴と する請求項 9に記載の内視鏡処置システム。

[13] 前記進退駆動機構が、前記チャンネル内を進退可能とされ前記処置ユニットに接 続される操作線状部と、

前記操作線状部を進退操作する進退機構とを備え、 前記処置ユニットが、前記処置部本体に支持され前記操作線状部と接続されて、 前記処置部本体に対する前記操作線状部の進退動作を前記処置部に伝達する処 置部駆動機構とを備え、

前記処置部駆動機構と前記操作線状部とを互いに係止した状態でともに中心軸回 りに回転可能とさせる係止機構が設けられていること特徴とする請求項 12に記載の 内視鏡処置システム。

[14] 前記操作線状部の外周面が、螺旋状部材に覆われていることを特徴とする請求項

13に記載の内視鏡処置システム。

[15] 前記規制部材と当接可能とされ、前記処置ユニットと前記進退駆動機構とに接続さ れて前記処置ユニットを前記チャンネル先端から突出可能な長さに形成された延長 部を備えていることを特徴とする請求項 9に記載の内視鏡処置システム。

[16] 前記凸部を前記チャンネルの一部とともに前記チャンネルの先端外方に突出可能 とする突出機構が設けられていることを特徴とする請求項 10に記載の内視鏡処置シ ステム。

[17] 駆動力を受けて処置を行う処置部を有する処置ユニットと、

該処置ユニットを揷通可能なチャンネルと、

該チャンネル内で前記処置ユニットの中心軸まわりの回転を規制可能な規制手段 と、

前記処置ユニットを前記チャンネルの基端側と先端側との間で進退移動させる進 退駆動手段と、

該進退駆動手段に回転力を供給する回転駆動手段と、

前記規制手段で前記処置ユニットの回転を規制した状態で前記回転駆動手段の 回転操作を前記処置部の駆動力に変換する変換機構と、

を備えていることを特徴とする内視鏡処置システム。