WO2005029664A1

WO2005029664A1 - ケーブルトラフ装置

Info

Publication number: WO2005029664A1
Application number: PCT/JP2004/013428
Authority: WO
Inventors: Yu Furukawa; Norio Kishi
Original assignee: The Furukawa Electric Co., Ltd.
Priority date: 2003-09-19
Filing date: 2004-09-15
Publication date: 2005-03-31
Also published as: JP2005094958A; KR20060088109A; KR101077903B1; JP4190994B2; CN1853324B; CN1853324A

Abstract

　ケーブルトラフ装置は、トラフボディ（４）及びリッド（６）を有するケーブルトラフ（２）と、トラフボディ（４）にリッド（６）を固定する固定メカニズムとを備え、この固定メカニズムは、トラフボディ（４）の側壁（８）から突出したリブ（１２）と、リッド（６）の上面に形成されたＵ字溝（１４）と、リブ（１２）とＵ字溝（１４）との間に跨るリッドクランパ（１６）とを含み、このリッドクランパ（１６）は、リブ（１２）に取付けられたクリップ（１８）と、このクリップ（１８）から延び、Ｕ字溝（１４）にはめ込み可能なるフック（２８）とを有する。

Description

明細書

ケーブルトラフ装置

技術分野

[0001] 本発明は、通信ケーブルや電力ケーブル等のケーブル類の敷設に使用されるケ一ブルトラフ装置に関する。

背景技術

[0002] 鉄道の線路脇に、この線路に沿ってケーブル類を敷設する場合、一般的に、ケーブル類は導管内に収容されており、そして、この種の導管は多数のケーブルトラフを一列に並べて構築されて、る。

[0003] 個々のケーブルトラフは、両端及び上面がそれぞれ開口したトラフボディと、このトラフボディの上面開口を塞ぐリツドと含み、隣接する 2つのケーブルトラフ、即ち、トラフボディは互いに連結された状態にある。

[0004] 一般的に、この種のケーブルトラフはトラフボディ及びリツドとともに、コンクリートから形成されている。し力しながら、コンクリート製のケーブルトラフはその重量が重いため、ケーブル類の敷設、即ち、導管の構築が容易ではない。

[0005] このため、特開 2000-55240号公報に開示されたケーブルトラフのトラフボディ及びリッドは共にプラスチックから形成されて、る。このようなプラスチック製のケーブルトラフを使用すれば、導管の構築は容易になる。

[0006] し力しながら、プラスチック製のリツドはその重量が軽いため、風等の外力を受けたとき、リツドはトラフボディ力も容易に外れ易い。それ故、前記公報のケーブルトラフは、そのトラフボディとリツドとが互いに結合可能となって、る。

[0007] より詳しくは、トラフボディの各側壁はその上面にレール突起が形成されており、これらレール突起は側壁の長手方向、即ち、ケーブルトラフの軸線方向に延びている。一方、リツドの両側縁はその下面にレール溝がそれぞれ形成され、これらレール溝もまたケーブルトラフの軸線方向、つまり、リツドの長手方向に延びている。これらレール突起及びレール溝は互いに嚙み合い可能てあり、この嚙み合いは、ケーブルトラフの軸線方向へのリツドの摺動を許容する力トラフボディからのリツドのリフトを阻止する。従って、ケーブルトラフが上述したレール突起及びレール溝を備えていれば、トラフボディ力のリツドの外れは確実に阻止される。

[0008] 上述したレール突起及びレール溝はトラフボディ及びリツドのそれぞれと共に型成形されるが、これらレール突起及びレール溝の型成形には高い成形精度が要求される。これらレール突起及びレール溝の成形精度が不十分な場合、レール溝内へのレール突起のはめ込み、つまり、レール溝に対するレール突起の相対的な差込みが不能になる力、又は、レール溝内にてレール突起ががたつきが発生し、トラフボディにリッドを安定して取付けるこことができな、。

[0009] 一方、トラフボディへのリツドの取付けは、トラフボディのレール突起がリツドの対応するレール溝に受け入れられるベぐトラフボディの片側側力リツドをスライドさせることで可能となる。このため、多数のケーブルトラフから導管がー且構築された後にあつては、導管中の任意のリツドをそのトラフボディから取り外すことは不可能となる。発明の開示

[0010] 本発明の目的は、トラフボディからリツドが外れることなぐトラフボディに対してリツドを確実且つ容易に取付けることができ、また、前述した導管が構築された後にあっても、導管中の任意のリツドを容易に取り外すことができるケーブルトラフ装置を提供することにめる。

[0011] 上記の目的を達成するため、本発明のケーブルトラフ装置は、プラスチック力もなるケーブルトラフであって、底壁及び左右の側壁を有し、両端及び上面にて開口したトラフボディと、トラフボディの上面開口を閉塞するリツドとを含む、ケーブルトラフと、トラフボディに対してリツドを固定する固定メカニズムとを備え、この固定メカニズムは、トラフボディの側壁及びリツドの一方に形成された少なくとも 1つの突起と、側壁及びリッドの他方に設けられた少なくとも 1つの係止部と、突起と係止部との間に跨り、トラフボディにリツドを解放可能に固定するリツドクランパとを含む。

[0012] リツドクランパはケーブルトラフとは別部材であるので、リツドクランパがケーブルトラフの成形を複雑にすることはな、。

[0013] リツドクランパによるリツドの固定が解放されたとき、リツドはトラフボディ力も容易に取外し可能となる。それ故、ケーブル類を敷設するための導管が多数のケーブルトラフ装置力も構築されていても、任意のケーブルトラフを開くことができる。

[0014] 具体的には、リツドクランパは、突起を挟み込み可能なクリップと、一方にてクリップに保持され、他方にて係止部に掛止可能なフックとを含む。好ましくは、突起はトラフボディの側壁に形成されたリブであり、このリブはトラフボディの軸線方向に延びてヽる。

[0015] 上述したクリップは U字形状の板ばねからなり、ベースと、このベース力延び、リブを挟み付け可能な一対のアームと、フックの基端を受け入れ可能な少なくとも 1つの受け部とを含み、受け部は開口した両端を有している。

[0016] この場合、クリップは、各アームの先端部を折り曲げて形成した挟持端を更に含むことができ、これら挟持端の間隔は、クリップの先端に向けて徐々に増加されているのが好ましい。

[0017] 更に、フックは、クリップの受け部内にその基部が回転可能に取付けられた一対の脚と、一対の脚の先端にそれぞれ連結された両端を有し、且つ、一対の記脚と直交する方向に延びる U字形のフックヘッドとを含むことができ、この場合、係止部は、リツドの上面に形成された溝を含み、この溝はフックヘッドをはめ込み可能な U字形状をなしている。

[0018] 一方、フックは、クリップの受け部内にその両端部が上下動自在に取り付けられた U字形のフックヘッドを含むことができ、この場合、係止部は、リツドの側面力も突出された L字プレートを含み、この L字プレートはリツドの側面と協働して、フックヘッドを受け入れ可能な溝を形成する。

[0019] 上述したリツドクランパは何れも、クリップ及びフックの 2部品力も形成されているので、容易に提供される。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]第 1実施例のケーブルトラフの一部を示した斜視図である。

[図 2]第 1実施例のリツドクランパを示した斜視図である。

[図 3]図 2のリツドクランパを備えたケーブルトラフ装置の一部を示す斜視図である。

[図 4]第 1変形例のクリップを示した側面図である。

[図 5]第 2変形例のクリップを示した側面図である。 [図 6]第 3変形例のクリップを示した側面図である。

[図 7]第 4変形例のクリップを示した側面図である。

[図 8]第 5変形例のクリップを示した側面図である。

[図 9]第 2実施例のケーブルトラフ装置の一部を示した斜視図である。

[図 10]図 9のリツドクランパのクリップを示した側面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 第 1実施例のケーブルトラフ装置は、図 1に示されるケーブルトラフ 2を備え、このケ一ブルトラフ 2はトラフボディ 4及びリツド 6を含む。これらトラフボディ 4及びリツド 6は例えば射出成形により、プラスチック、好ましくは、リサイクルプラスチックカゝら形成されている。

[0022] 図 1から明らかなようにトラフボディ 4は略 U字形状の横断面を有し、左右の側壁 8と、底壁 10とを含んでいる。従って、トラフボディ 4はその両端及び上面にて、それぞれ開口する。

[0023] 一方、リツド 6はトラフボディ 4の左右の側壁 8間に跨る板状をなし、トラフボディ 4の幅と同一の幅を有する。これら側壁 8上に載置されたとき、トラフボディ 4の上面開口を閉塞する。この際、図 1に示されるようにリツド 6の両側面はトラフボディ 4の両外壁面と面一となる。

[0024] 更に、第 1実施例のケーブルトラフ装置は、トラフボディ 4上にリツド 6が載置されたとき、リツド 6をトラフボディ 4に固定するための固定メカニズムを更に備えている。

[0025] 先ず、固定メカニズムはトラフボディ 4の左右の側壁 8にリブ 12をそれぞれ含み、これらリブ 12は対応する側壁 8の外壁面からそれぞれ一体に突出する。より詳しくは、各リブ 12は外壁面の上部に位置付けられ、トラフボディ 4の軸線方向に沿って延びている。一方、リツド 6はその上面の両側縁に複数ずつの U字溝 14を含む。各 U字溝 1 4は横向きに配置され、リツド 6の側縁にて開口した両端を有する。

[0026] 固定メカニズムは、図 2に示されるような複数のリツドクランパ 16を更に含んでいる。

リツドクランパ 16はクリップ 18を有し、このクリップ 18は前述したトラフボディ 4のリブ 1 2を挟み込み可能である。より詳しくは、クリップ 18は、板ばねを略 U字形に折り曲げ、この後、板ばねの両端部を前記 U字形の内側に更に折り曲げて形成されている。従って、略 U字形状のクリップ 18は、ベース 20と、このベース 20から延び且つ互いに対向した一対のアーム 22と、これらアーム 22の先端部に形成された三角形状の挟持端 24とを有する。これら挟持端 24間の距離はクリップ 18の先端に向けて徐々に拡がり、そして、挟持端 22間の最小距離 Hは前述したリブ 12の厚み Tよりも小さい。

[0027] 更に、一方のアーム 22にはハーフ管部分 26がー体に形成されている。ハーフ管部分 26はアーム 22の外面から膨出し、且つ、アーム 22の幅方向に延びている。

[0028] リツドクランパ 16はフック 28を更に有する。このフック 28はワイヤばねからなり、このワイヤばねを以下の手順により折り曲げて形成されている。先ず、ワイヤばねは U状形状に折り曲げられ、更に、ワイヤばねの両端部は互いに同軸線上にて互いに向き合うように折り曲げられた差込み端 30として形成される。これら差込み端 30は前記ハーフ管部分 26内に差込み可能な大きさを有する。この後、 U字形のワイヤばねはその中央力も更に直角、即ち、 L字状に折り曲げられて、フック 28を形成する。

[0029] この結果、フック 28は、基端に前記差込み端 30を有する一対のフック脚 32と、これらフック脚 30の先端を繋ぐフックヘッド 34とを有する。フックヘッド 34は略 U字形をなし、前述したリツド 6の U字溝 14にはめ込み可能な大きさを有する。

[0030] 前述したケーブル類の敷設にあたり、上述したケーブルトラフ装置は多数用意され、これらケーブルトラフ装置のトラフボディ 4は所望のラインに沿って一列に配置される。なお、トラフボディ 4の両端は雌及び雄端として形成されており、隣接するトラフボディ 4はそれらの雌端及び雄端が互いに嚙み合うようにして接続されて、る。

[0031] トラフボディ 4の配列が完了すると、上方のみが開放した導管が構築される。この後、導管内に通信ケーブルやパワーケーブル等のケーブル類が敷設される。ケーブル類の敷設が完了した後、個々のトラフボディ 4にリツド 6が被せられ、導管は完全なトンネル状となる。

[0032] この後、図 3に示されるように、クリップ 18はその一対のアーム 22の弾性変形を伴い、一対の挟持端 24間にトラフボディ 4のリブ 12を挟み込むようにして、リブ 12に取付けられる。この際、一対のアーム 22の先端部は前述した挟持端 24として形成されているので、クリップ 18はリブ 12の外側からトラフボディ 4に向けて押し込むことで、リブ 12に容易に取付け可能である。 [0033] このようなクリップ 18の取付けは、リツド 6の U字溝 14に対応した位置にてそれぞれ実行される。そして、リブ 12上のクリップ 18にフック 28がそれぞれ取付けられる。具体的には、フック 28の一対のフック脚 32が弾性変形を伴って拡げられることにより、各フック脚 32の差込み端 30をクリップ 18のハーフ管部分 26の端部内にそれぞれ回転自在に差し込むことができる。この後、フック 28は差込み端 30を中心にリツド 6側に回転され、これにより、フックへット 34がリツド 6の U字溝 14にはめ込まれる。なお、リブ 1 2にクリップ 18を取付ける前に、クリップ 18にフック 28が予め組付けられていてもよい

[0034] フック 28は、リツド 6の上下方向及びその長手方向の移動をそれぞれ拘束する。また、リツド 6の両側縁に取付けられたフック 28は互いに協働して、リツド 6の幅方向の移動を拘束する。この結果、リツド 6はリツドクランプ 16によりトラフボディ 4に確実に固定される。

[0035] 一方、フック 28が逆向きに回転され、フック 28のフックヘッド 34と U字溝 14の係合が解除されれば、トラフボディ 4からリツド 6を取り外すことができる。

[0036] 本発明は、上述の第 1実施例のケーブルトラフ装置に制約されるものではなぐ種々の変形が可能であり、種々の変形例及び他の実施例を以下に説明する。なお、変形例及び他の実施例を説明するにあたり、第 1実施例の装置の部材及び部位と同一の機能を発揮する部材及び部位には同一の参照符号を付して説明を省略し、その相違点のみを説明する。

[0037] リツド 6は U字溝 14に代えて、フック 28のフックヘッド 34と係合可能な複数の突起を有することができる。具体的には、これら突起は U字溝 14に沿って配置される。

[0038] また、トラフボディ 4の側壁 8はリブ 12に代えて、 U字溝 14に対応した個所のみに突起を有していてもよい。

[0039] 更に、フック 28は一対の差込み端 30に代えて、一対の脚 32の基端を連結するロッド咅分を有することができる。

[0040] 図 4は第 1変形例のクリップ 18を示す。

[0041] 図 4のクリップ 18は、ベース 20とアーム 22との間の境界位置にハーフ管部分 26を有する。図 4のクリップ 18は、そのハーフ管部分 26がリブ 12の下側に位置するよにして、リブ 12に取付けることが可能である。

[0042] 図 5は第 2変形例のクリップ 18を示す。

[0043] 図 5のクリップ 18はそのベース 20にハーフ管部分 26を有し、このハーフ管部分 26 はアーム 22間の中心線 CL上に配置されている。図 5のクリップ 18は任意のアーム 2 2を上側にしてリブ 12に取付けることができ、その取り扱いが容易となる。

[0044] 図 6は第 3変形例のクリップ 18を示す。

[0045] 図 6のクリップ 18は、ハーフ管部分 26が中心線 CLからずれている点のみにて、図 5のクリップ 18とは異なっている。この場合、ケーブルトラフ 2の成形の精度が悪くても、リブ 12に図 6のクリップ 18を上下逆に取付けるだけで、このクリップ 18は U字溝 14 に対するフックヘッド 34のはめ込みを可能にする利点を有する。それ故、図 6のクリツプ 18はケーブルトラフ 2の寸法精度に対して、対応性に優れる。

[0046] 図 7は第 4変形例のクリップ 18を示す。

[0047] 図 7のクリップ 18は、両方のアーム 22にハーフ管部分 26をそれぞれ有する。この場合、図 7のクリップ 18は図 5のクリップ 18と同様に、任意のアーム 22を上側にしてリブ 12に取付けることができる。

[0048] 図 8は第 5変形例のクリップ 18を示す。

[0049] 図 8のクリップ 18はハーフ管部分 26に代えて、 3Z4管部分 36を有する。この 3Z4 管部分 36の開口はハーフ管部分 26に比べて絞られているので、フック 28の差込み端 30が 3/4管部分 36から外れることはない。即ち、図 8のクリップ 18にはフック 28が常時組付けられている。 3Z4管部分 36は前述した第 1実施例及び変形例のハーフ管部分 26とも置換可能である。

[0050] この点に関して詳述すれば、クリップ 18及びフック 28は個別に保管される力又は、クリップ 18にフック 28が組付けられたリツドクランパ 16の状態で保管される。このような保管形態はケーブル類の敷設作業の種類や、作業環境に応じて選択される。

[0051] 図 9は第 2実施例のケーブルトラフ装置を示す。

[0052] 図 9のケーブルトラフ装置の場合、リブ 12はトラフボディ 4における側壁 8の上部に形成され、リブ 12の上面と側壁 8の上面とは互いに面一となつている。また、図 9のリッド 6は U字溝 14の代わりに L字プレート 38を備えている。 L字プレート 38はリツド 6の側壁に一体に形成され、リツド 6の側壁から突出する底壁 40と、リツド 6の側壁と平行な側壁 42とを有する。従って、 L字プレート 38はリツド 6の側壁と協働して係止溝 44を形成し、この係止溝 44はリツド 6の側壁に沿って延びて、る。

[0053] 一方、リツドクランパ 16のクリップ 18は前述した管部分 26, 36に代えて、膨出部分 46を備えている。この膨出部分 46はクリップ 18のベース 20に一体に形成され、クリツプ 18内にクリップ 18の幅方向に延びる矩形溝 48を形成する。

[0054] また、リツドクランパ 16のフック 50は前述したフック 28とは異なり、一対の脚 32を有していない。即ち、フック 50は、前述した U字形のフックヘッド 34と、このフックヘッド 3 4の両端に直接に形成された一対の差込み端 30とを有する。図 10に示されるように、差込み端 30はクリップ 18の矩形溝 48内にて上下に自由に移動可能である。

[0055] 第 2実施例のケーブルトラフ装置によれば、トラフボディ 4のリブ 12にクリップ 18が取付けられた後、フック 50、即ち、フックヘッド 34のブリッジ部分 34aがリツド 6側の矩形溝 48に受け入れられることで、リツド 6はリツドクランパ 16を介してトラフボディ 4に固定される。

[0056] この場合、フックヘッド 34及び L字プレート 38は互いに協働して、リツド 6の長手方向及び上下方向におけるリツド 6の移動を拘束する。また、リツド 6の両側に配置されたクリップ 18は互いに協働して、リツド 6の幅方向におけるリツド 6の移動を拘束する。

[0057] 一方、リツドクランパ 16によるリツド 6の固定が解除される場合、フックヘッド 34は先ず上方に持ち上げられ、そして、前記ブリッジ部分 34aが L字プレート 38を乗り越えるようにして、回転される。

[0058] フックヘッド 34の差込み端 30は矩形溝 48内にて上下に移動自在であるから、係止溝 44に対するフックヘッド 34の係合及び係合解除は容易である。

[0059] なお、第 2実施例のフック 50また、一対の差込み端 30に代えて、フックヘッド 34の両端を接続するロッド部分を有することができる。

[0060] 以上説明したように第 1実施例、第 1一 5変形例及び第 2実施例の何れのケーブルトラフ装置にあっても、この装置はトラフボディ 4にリツド 6を確実に固定できる。また、リッド 6の U字溝 14又は矩形溝 48に対するフックヘッド 34の係合を解除するだけで、トラフボディ 4からリツド 6を容易に取り外すことができる。即ち、導管中の任意のケープルトラフ 2を容易に開くことができる。

[0061] 前述したリツドクランパ 16の使用は、リブ 12、 U字溝 14及び矩形溝 48の成形に高 Vヽ精度を要求しな、ので、ケーブルトラフ 2の成形コストが大幅に上昇することはなヽ

[0062] 更に、本発明のケーブルトラフ装置の場合、リブ 12に相当する突起がリツド 6に形成され、そして、 U字溝 14や溝 44に相当する係止部がトラフボディ 4の側壁 8に形成されていてもよい。

[0063] 更にまた、前述した管部分 26はクリップ 18のアーム 22又はベース 20に形成されて V、るが、管部分 2はアーム 22及びベース 20の双方に形成されて、てもよ、。

Claims

請求の範囲

[1] ケーブルトラフ装置は、

プラスチックからなるケーブルトラフ（2)であって、底壁（10)及び左右の側壁（8)を有し、両端及び上面にて開口したトラフボディ (4)と、前記トラフボディ (4)の上面開口を閉塞するリツド (6)とを含む、ケープノレトラフ (2)と、

前記トラフボディ (4)に対して前記リツド (6)を固定する固定メカニズムとを備え、

前記固定メカニズムは、

前記トラフボディ (4)の側壁（8)及び前記リツド (6)の一方に形成された少なくとも 1 つの突起（12)と、

前記側壁（8)及び前記リツド (6)の他方に設けられた少なくとも 1つの係止部（14, 44)と、

前記突起（12)と前記係止部（14, 44)との間に跨り、前記トラフボディ (4)に前記リッド (6)を解放可能に固定するリツドクランパ（16)と

を含む。

[2] 請求項 1のケーブルトラフ装置において、

前記リツドクランパ（16)は、

前記突起（ 12)を挟み込み可能なクリップ（ 18)と、

一方にて前記クリップ（18)に保持され、他方にて前記係止部（14, 44)に掛止可能なフック（28, 50)と

を含む。

[3] 請求項 2のケーブルトラフ装置において、

前記突起は、前記トラフボディ (4)の前記側壁（8)に形成され、前記トラフボディ (4 )の軸線方向に延びるリブ（ 12)である。

[4] 請求項 3のケーブルトラフ装置において、

前記クリップ（18)は、 U字形状の板ばねからなり、ベース（20)と、このベース（20) から延び、前記リブ（12)を挟み付け可能な一対のアーム（22)と、前記フック（28)基端を受け入れ可能な少なくとも 1つの受け部（26, 46)とを含み、前記受け部（26, 4 6)は開口した両端を有する。

[5] 請求項 4のケーブルトラフ装置において、

前記クリップ（18)は、前記各アーム（22)の先端部を折り曲げて形成した挟持端 (2 4)を更に含み、これら挟持端（24)の間隔は、前記クリップ（18)の先端に向けて徐々に増加されている。

[6] 請求項 4のケーブルトラフ装置において、

前記受け部（26)は、前記クリップ（18)の前記ベース（20)及び前記アーム（22)の少なくとも一方に形成されている。

[7] 請求項 4のケーブルトラフ装置において、

前記フック（28)は、前記クリップ（18)の前記受け部（26)内にその基部が回転可能に取付けられた一対の脚 (32)と、

前記一対の脚（32)の先端にそれぞれ連結された両端を有し、且つ、前記一対の前記脚（32)と直交する方向に延びる U字形のフックヘッド（34)とを含み、

前記係止部は、前記リツド (6)の上面に形成された溝（14)を含み、この溝（14)は前記フックヘッド（34)をはめ込み可能な U字形状をなして、る。

[8] 請求項 4のケーブルトラフ装置において、

前記フック（50)は、前記クリップ（18)の前記受け部 (46)内にその両端部が上下動自在に取り付けられた U字形のフックヘッド（34)を含み、

前記係止部は、前記リツド（6)の側面力も突出された L字プレート（38)を含み、この L字プレート (38)は前記リツド（6)の側面と協働して、前記フックヘッド（34)を受け入れ可能な溝 (44)を形成する。