WO2005015418A1

WO2005015418A1 - 中継サーバ、中継サーバのサービス管理方法、サービス提供システム、およびプログラム

Info

Publication number: WO2005015418A1
Application number: PCT/JP2004/011302
Authority: WO
Inventors: Naoyuki Mochida
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2003-08-06
Filing date: 2004-07-30
Publication date: 2005-02-17
Also published as: US20060095501A1; CN1717913B; EP1577788A4; CN1717913A; JP2005073236A; EP1577788A1

Abstract

既存のＳＩＰサーバ機能を活かし、簡易に認証や課金が可能なアプリケーションサービス提供方法。本方法では、クライアント（１００）を操作するユーザがアプリケーションサーバ（１０３）の提供するサービスを要求する際に、標準ＳＩＰ手順を用いてクライアント（１００）とアプリケーションサーバ（１０３）との間に中継サーバ（１０１）を経由してＳＩＰセッション（１０４）を確立し、ＳＩＰセッション（１０４）の確立後に、クライアント（１００）とアプリケーションサーバ（１０３）との間で直接サービスを提供する。ＳＩＰセッション（１０４）の確立段階で、中継サーバ（１０１）においてユーザ認証を行うことで、アプリケーションサーバ（１０３）に認証機能が必要なく、簡易にアプリケーションサーバ（１０３）を構築可能となる。

Description

中継サーバ、中継サーバのサービス管理方法、サービス提供システム、およびプログラム技術分野

S I P (Session Initiation Protocol) を用いて、複数のサーバが連携してユーザにサービスを提供する際のサービス提供方式に関する。

明背景技術

書

近年、インターネットが広く普及し、また、インターネットに数 M b p s 以上の帯域で接続するいわゆるブロードバンドユーザが多くなるに従って、ブロードバンドネットワークを活かしたサービスへの要求が高まりつつあるそうしたプロ一ドバンドサービスの一つとして、ィンターネット電話のサ一ビスがある。ィンターネット電話では、 I T U— T勧告 H. 3 2 3や I T E Fの R F C 3 2 6 1で規定される、 S I Pなどの呼制御プロトコルを用いて、発信側の端末は、ネットワークが提供する呼制御サーバに対して、着信側の端末への発信要求メッセージを送信する。呼制御サーバは、発信側の端末の認証や要求された着信側の端末のァドレス解析を行い、発信要求メッセージを着信側の端末に中継する。着信側の端末は発信要求に対する応答メッセージを呼制御サーバに返し、呼制御サーバはさらに発信側の端末に中継する。こうした呼制御メッセージのやり取りは、端末と呼制御サーバ間の呼制御セッシヨンを通じて行われる。また、呼制御メッセージを通じて、自分が相手から音声データを受信するチャネル情報や、自らの音声データを相手に送信するチャネル情報などを決定する。例えば、 S I Pの場合、端末は、発信時に、自らが受信可能な I Pアドレスやポート情報を含む S D P (Session Description Protocol) 情報をポディに含む「 I N V I T E」メッセージを送信する。受信側の端末は、同様の情報を S I P応答メッセージである「2 0 0応答」に載せて返送する。呼制御メッセージの交換が完了すると、端末は、決定されたチャネル宛てにデータを送信する。呼制御メッセージの交換に使用された呼制御セッションは、通話が終了するまで保持される。

一般的に呼制御サーバは、個々の呼制御セッションに関して、発信側の端末情報と着信側の端末情報とセッションの継続時間を記録し、課金などに利用する。

—方、 WWW (World Wide Web) を用いたオンラインショッピングに代表されるサービスが広く普及している。ユーザは、 W e bブラゥザを用いて、オンラインショッビングを提供している W e bサーバに接続し、所望の物品を購入することができる。購入にあたっては、ユーザは、 W e bブラウザを通じて W e bサーバにユーザ I Dやパスワードを送信することによって認証を受け、また、課金はオンラインショッピングを提供している会社から請求される。その際に、インターネットにおいては、ネット上に存在する複数のサーバに接続しなければならない場合が多く、金銭や個人情報の取引には常にセキュリティの不安がある。例えば、特開 2 0 0 2 _ 3 2 5 0 2号公報には、各個人のアクセスに対して、認証を代行するサーバの技術が記載されている。特許文献 1記載のシステムは、各種サーバとのやり取りを安全に代行する窓口代行サーバシステムである。

しかしながら、インターネット電話サービスを提供している呼制御サーバは、本質的に他のアプリケーションサーバでも活用可能なユーザ認証機能やセッション管理機能、課金管理機能などを持っているにもかかわらず、電話サービスの呼制御機能を実行するのみであり、他のアプリケーションサーバ向けにユーザ認証やセッション管理、課金管理などの機能を提供していないという問題があった。

また、オンラインショップを提供する会社は、個別にユーザ情報管理ゃュ一ザに対する課金を行う必要があり、また、ユーザも、個々のオンラインショップに対してユーザ I Dやパスワードを登録する必要があり、また、個々のオンラインショップから請求されることになり、煩雑であるという問題があった。特許文献 1には、情報を他のサーバから収集する旨の技術の記載があるが、例えば、複数の会社それぞれが独自の課金サービスを行うといった場合など、上記課題を解決するには至っていない。発明の開示

本発明の目的は、既存の S I Pサーバ機能を活かし、簡易に認証や課金が可能なアプリケーションサービス提供方法を提供することである。

本発明の一形態によれば、本アプリケーシヨンサービス提供方法を実現するための中継サーバは、クライアント端末とアプリケーションサーバとの間のセッションの確立を行う中継サーバであって、前記クライアント端末から、前記クライアント端末のサービス要求情報を含むセッション確立要求を受信する要求受信手段と、前記クライアント端末の登録情報を管理し、前記サービス要求情報と前記登録情報とから前記クライアント端末を認証する認証手段と、前記サービス要求情報に含まれるサービスを提供するアプリケーションサーバを検索する検索手段と、前記アプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記サービスを提供可能か否かを問い合わせるサービス問い合わせ中継手段と、前記問い合わせに対する前記アプリケーションサーバからの応答を受信し、前記クライアント端末に送信する応答中継手段と、前記応答に応じて前記クライアント端末から接続要求を受信した場合には、前記アプリケーションサーバと前記クライアント端末との間のセッションを確立する確認中継手段と、を具備する。

この構成により、セッションの確立段階において、中継サーバはユーザの認証を行うため、アプリケーションサーバにおいては、ユーザの認証を行う必要はなく、簡易にアプリケーションサーバを構築可能である。また、中継サーバにとっては、自身が持つユーザ認証機能の利用効率を高めることが可能であり、また、アプリケーションサーバから利用料を徴収することなどにより、運用コストを低減可能である。

さらに、サービス要求に含まれるデータに応じたルールに基づき、サービス内容およびクライアント情報を特定する場合には、より効率的にクライアント情報とサービス内容の管理を行うことができる。

さらに、前記クライアント端末から切断要求を受信し、前記アプリケーションサーバに送信する切断要求受信手段と、前記切断要求に基づきセッションを切断する際に、セッションの継続時間を測定するセッション管理手段と、前記継続時間に基づき課金情報を作成する時間課金手段と、をさらに具備する場合には、セッションの継続時間を測定することが可能であり、また、測定された時間に応じた課金を行うことが可能である。従って、アプリケーションサーバが提供するサービスが、そのサービス提供時間に応じて決定されるような場合に、アプリケーションサーバはそのサービスの提供時間を測定する必要がなく、また、課金も中継サーバが代行してくれるため、サービス提供時間に基づく課金を可能なアプリケーションサーバを簡易に構築可能である。

さらに、前記アプリケーションサーバからの要求に基づき、課金情報を作成するアプリケーション課金手段、をさらに具備する場合には、アプリケーションサーバにおいて収集した課金情報を中継サーバに通知し、中継サーバがユーザに対して課金を実行する。従って、アプリケーションサーバがサービス提供時間とは無関係に課金が発生するサービス、例えば、物品の購入サ一ビスなどを提供している場合においても、中継サーバにおいて課金を実行ことが可能であり、サービス提供時間とは無関係な課金を必要とするようなサービスを提供するアプリケーションサーバを簡易に構築可能である。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の実施の形態 1におけるシステムの構成例を示す図、図 2は、本発明の実施の形態 1におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの処理の一例を示す図、

図 3は、本発明の実施の形態 1におけるクライアント、中継サーバ、およぴサーバ間のメッセージを示す図、

図 4は、本発明の実施の形態 2におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの処理の一例を示す図、

図 5は、本発明の実施の形態 3におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの処理の一例を示す図、

図 6は、本発明の実施の形態 3におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーシヨンサーバの処理の他の例を示す図、

図 7は、本発明の実施の形態 4におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの構成例を示す図、

図 8は、本発明の実施の形態 5におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの処理の一例を示す図、

図 9は、本発明の実施の形態 6におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーシヨンサーバの接続関係を示す図、

図 1 0は、本発明の実施の形態 7におけるクライアント、中継サーバ、およびアプリケーションサーバの処理の一例を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。

(実施の形態 1 )

図 1は、本発明の実施の形態 1におけるシステムの構成例を示す図である。図 1において、ネットワーク 1 0 2を介してクライアント 1 0 0と中継サーバ 1 0 1とアプリケーションサーバ 1 0 3とが相互に接続されている。クライアントとしては、 P C (Personal Computer) だけでなく一般電話機ゃ携帯電話など各種の端末が接続可能である。

クライアント 1 0 0がアプリケーションサーバ 1 0 3の提供するサービスを受ける場合には、通常であれば直接アプリケーションサーバ 1 0 3との間にアプリケーションセッション 1 05を設定し、この上でデータを送受信することにより、アプリケーションサーバ 1 03からサービスを受ける。例えば、クライアント 1 00を操作するユーザは、 We bブラウザを起動し、ァプリケーシヨンサーバ 1 0 3が提供する We bサーバに接続し、物品を購入することなどを行うが、本発明においては、クライアント 1 00を操作するユーザがアプリケーションサーバ 1 0 3のサービスを受ける場合、一旦中継サーバ 1 0 1とアプリケーションサーバ 1 0 3との間に S I Pセッション 1 04を開設し、その後、アプリケーションセッション 1 05を開設して、サ一ビスを受ける。

このセッション開設動作について、図 2および図 3を用いて説明する。クライアント 1 00を操作するユーザが、アプリケーションサーバ 1 0 3のサ一ビスを受けようとすると、クライアント 1 00は、クライアント要求送信手段 1 06を実行し、予め定められた中継サーバ 1 0 1宛てに S I P要求メッセージを送信する。具体的には、図 3に示すように「 I NV I TE」メッセージを送信すればよい。 S I P要求メッセージには、ユーザが要求するサ一ビスが何であるかが分かるような情報を設定しておく。例えば、「 I NV I T E J メッセージのリクエストラインに Γ INVITE sip Service l@portal.com SIP/2.0」と指定することにより、「 p o r t a l . c om」が管理している「 s e r V i c e 1」を要求するとのルールを決めておき、指定することが可能である。また、 S I Pの場合、メッセージボディに任意のデータを設定できるので、要求するサービスのより詳細な情報を XMLなどの形式でメッセージボディに添付してもよい。例えば、図 3に示す「 I NV I TE」メッセージのように XML形式でメッセージボディを設定することにより、要求するサービスのより詳細な情報を設定することが可能となる。

中継サーバ 1 0 1は、中継サーバ要求受信手段 1 07によって、クライアント 1 00が送信した S I P要求メッセージを受信する。中継サーバ 1 0 1 は、認証手段 1 08を用いて、 S I P要求を送信してきたユーザを認証する。認証手段 1 08においては、ユーザの登録情報を管理し、ユーザが登録されているか否かに基づいた認証や、さらにはパスヮードを用いた認証を行う。例えば、 S I Pにおいては、メッセージの「F r om」行にユーザ I Dとパスワードを設定可能であるので、この情報を用いて認証してもよいし、 S I Pで定義されているダイジエスト認証手段を用いてユーザを認証することも可能である。

認証の結果、ユーザが登録されていない場合やパスヮードが異なる場合には、図示しないサーバ問い合わせ中継手段を用いて、クライアント 1 00に対して、エラーを含む S I P応答メッセージを返送する。例えば、「40 1 Un a u t h o r i z e dJ メッセーシをする。

中継サーバ 1 0 1は、認証の結果、ユーザにサービスを提供可能である場合には、ユーザが要求したサービスを提供しているアプリケーションサーバ 1 0 3を検索するために、アプリケーションサーバ検索手段 10 9を実行する。アプリケーションサーバ検索手段 1 09においては、サービスと提供可能なァプリケーションサーバ 103との対応関係を管理し、ユーザが要求するサービスを提供可能か否かを判定する。例えば、「 I NV I TE」のリクェストラインで「 s e r v i c e l」が要求されていることが分かった場合、「 s e r V i c e 1」を提供するアプリケーションサーバ 1 03を検索する。検索の結果、ユーザが要求するサービスを提供可能なアプリケーションサーバ 10 3が存在しない場合には、上記サーバ問い合わせ中継手段（図示せず）を用いて、クライアント 1 00に対して、エラーを含む S I P応答メッセージを返送する。例えば、「404 N o t F o u n d」メッセージを送信する。

中継サーバ 1 0 1は、検索の結果、サービスを提供可能なアプリケーションサーバ 1 0 3が見つかった場合、中継サーバ中継手段 1 1 0を用いて、 S I P要求メッセージをアプリケーションサーバ 10 3へ中継する。アプリケーションサーバ 1 03は、アプリケーションサーバ要求受信手段 1 1 1を用いて、中継サーバ 10 1力、らの S I P要求メッセージを受信し、さらに、受付判定手段 1 1 2を用いて、要求されたサービスを提供可能か否かを判定し、判定結果（S I P応答メッセージ）を、アプリケーションサーバ応答送信手段 1 1 3を用いて、中継サーバ 1 0 1へ送信する。このとき、アプリケーションサーバ 1 03が提供するサービスへのアクセス方法を S I P応答メッセージに設定してもよい。

判定は、要求されたサービスを同時に提供可能な数や、アプリケーションサーバ 1 0 3が独自に所持するユーザ情報などによって行ってもよい。

判定の結果、エラーを返す必要があるときには、例えば、「404 No t F o u n d」や「50 3 S e r v i c e Un a v a i l a b l eJ などのメッセージを送信する。

中継サーバ 1 0 1は、受信した S I P応答メッセージを、中継サーバ応答中継手段 1 1 4を用いてクライアント 1 00へ中継する。

クライアント 1 00は、クライアント応答受信手段 1 1 5を用いて S I P 応答メッセージを受信する。受信した S I P応答メッセージがエラーを含む場合、クライアント 1 00はユーザにその旨を表示し、サービスは提供しない。正常な場合は、 S I Pセッションを確立するために、 S I P確認メッセージを、クライアント確認送信手段 1 1 6を用いて中継サーバ 1 0 1宛てに送信する。具体的には、 ACKメッセージを送信すればよい。クライアント 1 00は、 ACKメッセージを送信すると、クライアントサービス手段 1 1 9を実行し、アプリケーションサーバ 1 03からのサ一ビスを受け始める。

S I P確認メッセージを受信した中継サーバ 1 0 1は、中継サーバ確認中継手段 1 1 7を用いてアプリケーションサーバ 1 03へ S I P確認メッセージを中継する。

アプリケーシヨンサーバ 1 03は、アプリケーションサーバ確認受信手段 1 1 8を用いて S I P確認メッセージを受信すると、アプリケーションサーバサービス手段 1 20によってクライアント 1 00へのサービスを開始する。例えば、アプリケーションサーバ 1 0 3が We bサーバによるサービスを提供している場合、アプリケーションサーバ 1 03が送信する S I P応答メッセージのメッセージボディに当該 W e bサーバの U R L (Uniform Resource Locator) を設定しておくことにより、提供するサービスのァドレスをクライアント 100に通知することが可能である。クライアント 1 00 は、クライアントサービス手段 1 1 9によって We bブラゥザを起動し、指定された UR Lに接続すればよい。また、アプリケーションサーバ 1 03が先にアプリケーションサーバサービス手段 1 20を実行し、クライアントサ一ビス手段 1 1 9との間でサービスを開始してもよい。

アプリケーションサーバ検索手段 1 0 9においては、ユーザが要求するサ一ビスを提供可能なアプリケーシヨンサーバ 1 03が複数検索されてもよい。この場合は、中継サーバ 1 0 1は、複数のアプリケーションサーバ 1 0 3に対して、 S I P要求メッセージを中継する。一つのアプリケーションサーバ 1 03から S I P応答メッセージを受信した場合は、その S I P応答メッセージをクライアント 1 00に中継すると共に、残りのアプリケーションサーノ 1 03に対して、「 CANCEL」メッセージを送信することで、サービスの要求をキャンセルする。なお、この動作は S I Pの標準にて規定されている範囲で実行可能な動作である。

さて、上記のようにクライアント 1 00が要求するサービス内容は「 I N V I TEJ のリクエストラインゃメッセージボディに設定可能であり、ァプリケーションサーバ 1 0 3が提供するサービスに関してはメッセージボディにその内容を設定可能である。これらのフィールドは、 S I Pを利用する際に設定可能なフィールドであるので、本発明のクライアント 1 00、中継サーバ 10 1、およびアプリケーションサーバ 1 03に要求される S I P機能は、通常のインターネット電話に要求される標準準拠の S I P機能でよく、特別な機能拡張の必要はない。また、インターネット電話サービスを提供する場合においても、発信してきたユーザを認証する手段は必要となるので、通常のインターネット電話を提供している呼制御サーバを用いて、呼制御サーバのユーザ認証機能に特別な機能追加をすることなしに、本発明の中継サーバ 1 0 1を構築することが可能である。

アプリケーションサーバ 1 0 3においては、ユーザから直接サービスが呼び出された場合には、エラーを返し、中継サーバ 1 0 1を経由した S I Pセッシヨンを確立した後にのみサービスを提供するようにすることで、ユーザ認証を行わずにサービスを提供することを防ぐことが可能である。

以上のように構成されたサービス提供方法によれば、ユーザ認証を中継サーバにおいて実行することが可能となるため、アプリケーションサーバにおいては、ユーザの認証を行う必要はなく、簡易にアプリケーションサーバを構築することが可能である。また、ユーザ情報管理を行う必要もなくなるため、運用コストも低減可能となる。

また、中継サーバにとっては、特別な機能拡張をすることなしに、 S I P によるインターネット電話サービスだけを提供するよりも自身が持つユーザ認証機能の利用効率を高めることが可能であり、また、アプリケーションサーバから利用料を徴収することなどにより、運用コストを低減可能である。

(実施の形態 2 )

図 4は、本発明の実施の形態 2におけるクライアント 1 0 0、中継サーバ 1 0 1、およびアプリケーションサーバ 1 0 3のセッション切断処理の手順の一例を示す図である。

クライアント 1 0 0は、アプリケ一ションサーバ 1 0 3が提供するサービスの利用を終了する際に、アプリケーションセッションを切断することはもちろん、 S I Pセッションも切断する。具体的には、クライアント 1 0 0は、クライアント切断要求送信手段 1 2 1を用いて中継サーバ 1 0 1に対して「B Y E」メッセージを送信する。中継サーバ 1 0 1は、中継サーバ切断要求中継手段 1 22により、「： B YE」メッセージを受信し、アプリケーションサーバ 1 0 3に中継する。アプリケーションサーバ 1 0 3は、アプリケーシヨンサーバ切断要求受信手段 1 23により、「； BYE」メッセージを受信し、アプリケーションサーバ切断応答送信手段 1 24により、「200応答」を送信すると共に、 S I Pセッションを切断する。中継サーバ 1 01は、中継サーバ切断応答中継手段 1 25により、「BYE」の「200応答」を受信し、クライアント 1 00に中継する。クライアント 1 00は、クライアント切断応答受信手段 1 26により、「B YE」の「 200応答」を受信し、 S I Pセッシヨンを切断する。

中継サーバ 10 1は、セッション管理手段 1 27により、クライアント 1 00と中継サーバ 101とアプリケーションサーバ 1 03との間で確立した S I Pセッションの継続時間を測定する。

具体的には、サービス開始時点で設定した S I Pセッションの AC Kメッセージを中継サーバ確認中継手段 1 1 7が中継した時点で S I Pセッションが確立されたと判定して、測定を開始し、また、 S I Pセッションの切断応答である「BYEj メッセージの「200応答」を中継サーバ切断応答中継手段 1 2 5が中継した時点で S I Pセッションが切断されたと判定して、測定を停止することにより、セッションの継続時間を測定可能である。測定した結果は、時間課金手段 1 2 8に通知され、時間課金手段 1 28において、ユーザに対して S I Pセッションの継続時間に基づく課金を行う。

なお、これはクライアント 1 00から S I Pセッションを切断する場合であるが、同様にアプリケーションサーバ 1 0 3から切断を要求し、それを中継サーバ 1 01がクライアント 1 00へ中継することにより、 S I Pセッションを切断する場合についても、同様に構成可能である。

また、インターネット電話サービスを提供する場合においても、通話時間に応じた課金を行う目的で、セッションの継続時間を測定する機能や、測定時間に応じてユーザに課金する機能が呼制御サーバには必要となるので、通常のインターネット電話を提供している呼制御サーバのセッション管理機能や課金機能に特別な機能追加をすることなしに、本発明の中継サーバを構築することが可能である。

以上のように構成されたサービス提供方法によれば、中継サーバにおいて、 S I Pセッションの継続時間を測定することが可能であり、また、測定された時間に応じた課金を行うことが可能である。

従って、アプリケーションサーバが提供するサービスが、映像の配信ゃ英会話教室の授業など、そのサービス提供時間に応じて決定されるような場合に、アプリケーションサーバはそのサービスの提供時間を測定する必要がなく、また課金も中継サーバが代行してくれるため、サービス提供時間に基づく課金を可能なアプリケーションサーバを簡易に構築可能となる。

また、中継サーバにとっては、 S I P機能に関して特別な機能拡張をすることなしに、 S I Pによるインターネット電話サービスだけを提供するよりも自身が持つセッシヨン管理機能や課金機能の利用効率を高めることが可能であり、またアプリケーションサーバから利用料を徴収することなどにより、運用コストを低減可能となる。

(実施の形態 3 )

図 5は、本発明の実施の形態 3におけるクライアント 1 0 0、中継サーバ 1 0 1、およびアプリケーションサーバ 1 0 3の課金処理の手順の一例を示す図である。

図 5において、アプリケーションサーバ 1 0 3は、アプリケーションサーバ課金手段 1 2 9を有している。アプリケーションサーバサービス手段 1 2 0は、クライアント 1 0 0に対してサービスを提供するが、提供したサービスによって課金の必要が発生すると、アプリケーションサーバ課金手段 1 2 9へ通知する。アプリケーションサーバ課金手段 1 2 9は、課金情報を受け取り、課金情報通知手段 1 3 0を用いて中継サーバ 1 0 1へ通知する。

中継サーバ 1 0 1においては、アプリケーション課金手段 1 3 1を用いて課金情報を受信し、ユーザに対してアプリケーションサーバ 1 0 3から通知された課金を代行実施する。例えば、アプリケーションサーバ 1 0 3がオンラインショッビングの W e bサービスを提供している場合、ユーザが物品の購入を依頼すると、アプリケーションサーバサービス手段 1 2 0は、購入した物品名や単価、数量などをアプリケーションサーバ課金手段 1 2 9へ通知し、アプリケーションサーバ課金手段 1 2 9は、課金情報通知手段 1 3 0を用いて、中継サーバ 1 0 1へ通知することが可能である。通知の方法としては、独自プロトコルを用いてもよいし、 S I P手段の「 I N F O J メッセ一ジなどを利用してもよい。

上記は、アプリケーションサーバ 1 0 3から中継サーバ 1 0 1への課金通知が、課金の必要が発生するたびに実施される例であるが、図 6には、ァプリケーションサービスの完了時に課金通知が実施される例を示す。

図 6において、アプリケーションサーバ 1 0 3は、アプリケーションサーバ切断応答送信手段 1 2 4を実行した後、アプリケーションサーバ課金手段 1 2 9を用いてセッション継続中に発生した全ての課金情報を収集し、課金情報通知手段 1 3 0を用いて中継サーバ 1 0 1に通知する。

なお、課金通知は、アプリケーションサーバ 1 0 3から中継サーバ 1 0 1 への切断応答に含まれていてもよい。具体的には、「B Y E」の「2 0 0応答」のメッセージボディに課金情報を設定し、中継サーバ 1 0 1へ通知してもよい。

以上のように構成されたサービス提供方式によれば、アプリケーションサーパにおいて収集した課金情報を中継サーバに通知し、中継サーバがユーザに対して課金を実行するので、アプリケーションサーバがサービス提供時間とは無関係に課金が発生するサービス、例えば、物品の購入サービスなどを提供している場合においても、中継サーバにおいて課金を実行ことが可能であり、サービス提供時間とは無関係な課金を必要とするようなサービスを提供するアプリケーションサーバを簡易に構築可能となる。 (実施の形態 4 )

図 7は、本発明の実施の形態 4におけるクライアント 1 0 0、中継サーバ 1 0 1、およびアプリケーションサーバ 1 0 3の構成例を示す図である。図 7において、ユーザは、クライアント 1 0 0のクライアントアプリケーシヨン部 2 0 0を操作し、アプリケーションサーバ 1 0 3からのサービスを要求する。クライアントアプリケーション部 2 0 0は、ユーザの要求を S I Pクライアント部 2 0 1に通知する。 S I Pクライアント部 2 0 1は、標準 S I P手段を用いて、中継サーバ 1 0 1の S I Pサーバ部 2 0 6を経由して、アプリケーションサーバ 1 0 3のアプリケーションサーバ S I Pクライアント部 2 0 8との間で S I Pセッションを確立する。

S I Pセッションの確立段階において、中継サーバ 1 0 1の S I Pサーバ部 2 0 6は、ユーザ認証部 2 0 2およびアプリケーションサーバ検索部 2 0 3の機能を用いて、ユーザを認証したり、ユーザが要求するサービスを提供しているアプリケーションサーバ 1 0 3を検索したりする。

S I Pセッションの確立後、クライアントアプリケーション部 2 0 0とサーバアプリケーション部 2 0 7とが通信し、ユーザはサービスを受けることになる。

ユーザがクライアントアプリケーション部 2 0 0を操作して、サービスの利用を終了すると、クライアントアプリケーション部 2 0 0は、その旨を S I Pクライアント部 2 0 1に通知し、 S I Pクライアント部 2 0 1は、標準 S I P手段を用いて、中継サーバ 1 0 1の S I Pサーバ部 2 0 6を経由して、アプリケーションサーバ 1 0 3のアプリケーションサ^ "バ S I Pクライアント部 2 0 8との間の S I Pセッションを切断する。

中継サーバ 1 0 1のセッション管理部 2 0 4は、 S I Pセッションの確立と切断を監視し、 S I Pセッションの継続時間を測定する。

中継サーバ 1 0 1の課金管理部 2 0 5は、セッション管理部 2 0 4の測定結果に基づき、ユーザに対して課金を行う。サーバアプリケーション部 20 7は、ユーザに提供したサービスに対して課金をする必要がある場合に、その課金情報を直接中継サーバ 1 0 1の課金管理部 205に通知するか、あるいは、アプリケーションサーバ S I Pクライアント部 208に通知して、 S I Pの切断応答メッセージと共に中継サーノ 1 0 1に通知する。

課金管理部 205は、直接受け取った、または、 S I Pサーバ部 206経由で受け取ったアプリケーションサーバ 1 03の課金情報に基づき、ユーザに課金する。

(実施の形態 5)

実施の形態 5は、既存のセッションにおけるサービスを変更する場合である。

図 8は、本発明の実施の形態 5におけるクライアント 1 00、中継サーバ 1 0 1、およびアプリケーションサーバ 1 03の処理の一例を示す図である。図 8において、クライアント 1 00は、本発明の手順を用いてセッションを確立し、アプリケーションサーバ 1 03からサービスを受けている。例えば、アプリケーションサーバ 1 0 3が We bサーバである場合には、 We b ページを表示するなどしている。

このとき、クライアント 1 00がアプリケーションサーバ 103から受けているサービスを変更するために、サービスの変更内容を記述したセッション変更要求メッセージを中継サーバ 1 0 1へ送信する。例えば、 S I Pを用いている場合には、「再 I NV I TE」メッセージや「UPDATE」メッセージを送信する。典型的には、リクエストラインは最初のセッション確立時に設定した値と同じにしておき、メッセージボディに設定するサービス詳細の部分のみを変更すればよい。例えば、図 8では、最初の「 I NV I TE」においては、ワインに関するオンラインショッピングサービスを要求し、変更時の「 I NV I TE」においては、ビールに関するオンラインショッピングサービスを要求している。中継サーバ 1 0 1は、クライアント 1 00から受信したセッション変更要求を、中継サーバ中継手段 1 1 0を用いて、アプリケーションサーバ 1 0 3 へ中継する。

アプリケーションサーバ 1 03は、アプリケーションサーバ要求受信手段 1 1 1を用いて中継サーバ 1 0 1からのメッセージを受信し、さらに受付判定手段 1 1 2を用いて要求されたサービスを提供可能か否かを判定し、判定結果をアプリケーションサーバ応答送信手段 1 1 3を用いて中継サーバ 1 0 1へ送信する。

中継サーバ 1 0 1は、受信した応答メッセージを、中継サーバ応答中継手段 1 14を用いてクライアント 1 00へ中継する。

クライアント 1 00は、クライアント応答受信手段 1 1 5を用いて応答メッセージを受信する。受信した応答メッセージがエラーを含む場合、クライアント 1 00はユーザにその旨を表示し、サービスは提供しない。正常な場合は、セッションを確立するために、確認メッセージを、クライアント確認送信手段 1 1 6を用いて中継サーバ 1 0 1宛てに送信する。具体的には、 A CKメッセージを送信すればよい。クライアント 1 00は、 ACKメッセ一ジを送信すると、クライアントサービス手段 1 1 9を実行し、アプリケ一ンョンサーバ 1 03からのサービスを受け始める。

確認メッセージを受信した中継サーバ 1 0 1は、中継サーバ確認中継手段 1 1 7を用いてアプリケーションサーバ 1 03へ確認メッセージを中継する。アプリケーションサーバ 1 03は、確認メッセージを受信すると、アプリケーションサーバサービス手段 1 20によってクライアント 100への-リ -ービスを開始する。

なお、セッション変更要求として、「UPDATE」メッセージを送る方法でも同様に実現できるが、「UPDATE」メッセージの場合は、応答メッセージ受信時にそれを確認するための AC Kメッセージを送信する必要がないため、上記の確認メッセージの送受信処理は必要ない。また、上記は、クライアント 1 00からセッション変更要求を送信する場合であるが、クライアント 1 00とアプリケーションサーバ 10 3の役割を逆転し、アプリケーションサーバ 1 0 3からクライアント 1 00に対してセッシヨン変更要求を送信することによって、アプリケーションサーバ 1 0 3 が提供するサービスを変更することも可能である。

以上のように構成されたサービス提供方法によれば、アプリケーションサーバのサービス中にそのサービス内容を変更することが可能であり、より有用性の高いサービスを提供可能となる。

(実施の形態 6)

実施の形態 6は、既存のセッションを他のアプリケーションサーバに転送する場合である。

図 9は、本発明の実施の形態 6におけるクライアント 1 00、中継サーバ 1 0 1、およびアプリケーションサーバ 1 03の接続関係を示す図である。図 9において、クライアント 1 00は、本発明の手順を用いてセッションを確立し、アプリケーションサーバ 1 03からサービスを受けている。

このとき、クライアント 1 00がサービスを受けているアプリケーションサーバ 1 03を第二のアプリケーションサーバ 300へ変更する場合を考える。

クライアント 1 00は、中継サーバ 1 0 1に対してサービス要求情報を含むセッション転送要求メッセージを送信する。例えば、 S I Pの場合には、「 I NV I TE」メッセージや「REFER」メッセジなどを送信すればよい。なお、必要に応じて、転送のための準備のメッセージを、クライアント 1 00と中継サーバ 1 0 1およびアプリケーションサーバ 10 3との間で交換してもよい。

中継サーバ 1 0 1は、セッション転送要求を受信すると、実施の形態 1と同様に、認証を実施し、さらにセッション転送要求に設定されているサービス要求情報を元に、要求されているサービスを提供している第二のアプリケーションサーバ 3 0 0を検索し、サービス要求情報を含む要求メッセージを第二のアプリケーションサーバ 3 0 0に送信する。

第二のアプリケーションサーバ 3 0 0は、サービスを提供可能である場合には、応答メッセージにその旨を設定し、中継サーバ 1 0 1へ送信する。このとき、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0が提供するサービスへのァクセス方法を応答メッセージに設定してもよい。

中継サーバ 1 0 1は、受信した応答メッセージをクライアント 1 0 0へ中継する。

クライアント 1 0 0は、応答メッセージを受信すると、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0にアクセスし、サービスを受ける。

なお、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0からのサービスへ移行した後も、元のアプリケーションサーバ 1 0 3とのサービスは継続してもよい。以上のように構成されたサービス提供方法によれば、第一のアプリケーシ aンサーバからのサービスを受けているときに、第二のアプリケーションサーバからのサービスへ移行することが可能となり、複数のサービスを連携させた柔軟なサービスが提供可能となる。

(実施の形態 7 )

実施の形態 7は、一つのセッション確立要求に対して同時に複数のセッションを確立する場合である。

図 1 0は、本発明の実施の形態 7におけるクライアント 1 0 0、中継サーバ 1 0 1、第一のアプリケーションサーバ 1 0 3、および第二のアプリケーションサーバ 3 0 0の処理の一例を示す図である。

図 1 0において、クライアント 1 0 0は、サービス要求情報を含むセッション確立要求メッセージを中継サーバ 1 0 1へ送信する。

'中継サーバ 1 0 1は、実施の形態 1と同様の方法で、認証やサーバの検索を実施する。

サーバの検索において、複数のアプリケーションサーバが見つかったとき、中継サーバ 1 0 1は、その全てのアプリケーションサーバに対して、セッシヨン確立要求メッセージを中継する。例えば、図 1 0では、第一のアプリケーションサーバ 1 0 3と第二のアプリケーションサーバ 3 0 0に対して中継を行っている。実際、 S I Pを用いている場合には、フォーキング（Forking) の機能を用いることにより、中継サーバ 1 0 1は、一つの「 I N V I T E」メッセージを複数の相手に中継することが可能である。

第一のアプリケーションサーバ 1 0 3は、アプリケーションサーバ要求受信手段 1 1 1を用いて中継サーバ 1 0 1からのメッセージを受信し、さらに受付判定手段 1 1 2を用いて要求されたサービスを提供可能か否かを判定し、判定結果をアプリケーションサーバ応答送信手段 1 1 3を用いて中継サーバ 1 0 1へ送信する。

中継サーバ 1 0 1は、受信した応答メッセージを、中継サーバ応答中継手段 1 1 4を用いてクライアント 1 0 0へ中継する。

クライアント 1 0 0は、クライアント応答受信手段 1 1 5を用いて応答メッセージを受信する。受信した応答メッセージがエラーを含む場合、クライアント 1 0 0はユーザにその旨を表示し、サービスは提供しない。正常な場合は、セッションを確立するために、確認メッセージを、クライアント確認送信手段 1 1 6を用いて中継サーバ 1 0 1宛てに送信する。具体的には、 A C Kメッセージを送信すればよい。クライアント 1 0 0は、 A C Kメッセ一ジを送信すると、クライアントサービス手段 1 1 9を実行し、第一のアプリケーションサーバ 1 0 3からのサービスを受け始める。

確認メッセージを受信した中継サーバ 1 0 1は、中継サーバ確認中継手段 1 1 7を用いて第一のアプリケーションサーバ 1 0 3へ確認メッセージを中継する。

第一のアプリケーションサーバ 1 0 3は、確認メッセージを受信すると、アプリケーションサーバサービス手段 1 2 0によってクライアント 1 0 0へのサービスを開始する。同様に、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0も応答メッセージを中継サーバ 1 0 1へ送信し、中継サーバ 1 0 1がクライアント 1 0 0へ中継する。このとき、クライアント 1 0 0が第二のアプリケーションサーバ 3 0 0からのサービスも受けたい場合には、同様の方法によって確認メッセージを送つた後、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0からのサービスを受ければよい。また、第一のアプリケーションサーバ 1 0 3とのサービスが先に開始しているので、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0からのサービスを受けない場合には、一旦確認メッセージを送った後、切断メッセージを中継サーバ 1 0 1に送り、第二のアプリケーションサーバ 3 0 0との間のセッションを切断してもよい。

例えば、ユーザがオンラインショップで本を購入するサービスを要求したとき、中継サーバ 1 0 1は、複数の書店サービスを提供するアプリケーションサーバへ要求を中継し、結果としてユーザは複数の書店のオンラインショップへ同時に接続することが可能になり、例えば、両方の書店の W e bぺージを同時に表示し、価格比較を行うことなどが可能になる。

以上のように構成されたサービス提供方法によれば、クライアントは一つの要求を送るだけで複数のアプリケーションサーバからのサービスを同時に受けることが可能となり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。以上説明したように、本発明によれば、インターネット電話以外のアプリケーシヨンにおいても、ユーザがアプリケーションサーバからサービスを受ける場合に、呼制御サーバ経由でアプリケーションサーバに接続し、その後、アプリケーションサーバがユーザにアプリケーションサービスを提供することで、呼制御サーバの持つユーザ認証やセッション管理、課金管理機能を簡易に利用可能であり、同時に呼制御サーバをより有効活用可能であるサービス提供方法を提供することができる、という利点がある。

また、本発明によれば、インターネット電話のサーバとして提供されている呼制御サーバのユーザ管理機能および課金機能を、アプリケーションサーバが利用することを可能とすることで、オンラインショップを提供する会社の運用コストを低減することが可能であり、また、ユーザはインターネット電話のサーバに対するユーザ情報のみを記憶しておけばよく、また、一括してインターネット電話のサーバから請求されることが可能であるサービス提供方法を提供することができる、という利点がある。

本明細書は、 2003年 8月 6日出願の特願 2003— 287564および 2004年 7月 28日出願の特願 2004— 22055 2に基づく。この内容はすべてここに含めておく。産業上の利用可能性

本発明に係る中継サーバは、ユーザに対してサービスを提供する際に、標準 S I P手段を用いて中継サーバ経由で S I Pセッションを確立し、その後、アプリケーションサーバが直接ユーザにサービスを提供することで、中継サーバの持つユーザ認証機能やセッション管理機能、課金管理機能を簡易に利用でき、そのため、アプリケーションサーバの構築コスト、運用コストを低減可能であるとの効果を有し、また同時に中継サーバの利用効率を高めることが可能であるとの効果を有し、アプリケーションサーバのクライアントへのサービスをも管理できる S I Pサーバにおいて有用である。

Claims

請求の範囲

1 . クライアント端末とアプリケーションサーバとの間のセッションの確立を行う中継サーバであって、

前記クライアント端末から、前記クライアント端末のサービス要求情報を含むセッション確立要求を受信する要求受信手段と、

前記クライアント端末の登録情報を管理し、前記サービス要求情報と前記登録情報とから前記クライアント端末を認証する認証手段と、

前記サービス要求情報に含まれるサービスを提供するアプリケーションサーバを検索する検索手段と、

前記アプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記サービスを提供可能か否かを問い合わせるサービス問い合わせ中継手段と、前記問い合わせに対する前記アプリケーシヨンサーバからの応答を受信し、前記クライアント端末に送信する応答中継手段と、

前記応答に応じて前記クライアント端末から接続要求を受信した場合には、前記アプリケーションサーバと前記クライアント端末との間のセッションを確立する確認中継手段と、

を具備する中継サーバ。

2 . サービス要求に含まれるデータに応じたルールに基づき、サービス内容およびクライアント情報を特定する、請求の範囲 1記載の中継サーバ。

3 . 前記クライアント端末から切断要求を受信し、前記アプリケーションサーバに送信する切断要求受信手段と、

前記切断要求に基づきセッションを切断する際に、セッションの継続時間を測定するセッション管理手段と、

前記継続時間に基づき課金情報を作成する時間課金手段と、

をさらに具備する、請求の範囲 1記載の中継サーバ。

4 . 前記アプリケーションサーバからの要求に基づき、課金情報を作成するアプリケーション課金手段、

をさらに具備する、請求の範囲 1記載の中継サーバ。

5 . 前記クライアント端末から確立済みのセッションに対して、前記クライアント端末のサービス変更情報を含むセッション変更要求を受信する変更要求受信手段、をさらに具備し、

前記検索手段は、

前記セッション変更要求を受けて、前記サービス変更情報に含まれる変更後のサービスを提供するアプリケーションサーバを検索し、

前記サービス問い合わせ中継手段は、 - 前記アプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記変更後のサービスを提供可能か否かを問い合わせる、

請求の範囲 1記載の中継サーバ。

6 . 前記クライアント端末から確立済みのセッションに対して、前記クライアント端末のサービス要求情報を含むセッション転送要求を受信する転送要求受信手段、をさらに具備し、

前記検索手段は、

前記セッション転送要求を受けて、前記サービス要求情報に含まれるサービスを提供する第二のアプリケーションサーバを検索し、

前記サービス問い合わせ中継手段は、

前記第二のアプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記サービスを提供可能か否かを問い合わせ、

前記応答中継手段は、

前記問い合わせに対する前記第二のアプリケーションサーバからの応答を受信し、前記クライアント端末に送信する、

請求の範囲 1記載の中継サーバ。

7 . 前記検索手段は、

前記サービス要求情報に含まれるサービスを提供する少なくとも一つのァプリケーシヨンサーバを検索し、

前記サービス問い合わせ中継手段は、

検索された全てのアプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記サービスを提供可能か否かを問い合わせ、

前記応答中継手段は、

前記問い合わせに対する前記各アプリケーションサーバからの応答をそれぞれ受信し、前記クライアント端末に送信し、

前記確認中継手段は、

前記各応答に応じて前記クライアント端末から接続要求をそれぞれ受信した場合には、一つのセッション確立要求に対して、前記各アプリケーションサーバと前記クライアント端末との間に複数のセッションを確立する、請求の範囲 1記載の中継サーバ。

8 . 中継サーバが、アプリケーションサーバがクライアント端末に提供するサービスを管理するサービス管理方法であって、

前記クライアント端末から、前記クライアント端末のサービス要求情報を含むセッション確立要求を受信する工程と、

前記サービス要求情報とあらかじめ登録されたクライアント情報とから前記クライアント端末を認証する工程と、

前記サービス要求情報に含まれるサービスを提供するアプリケーションサ —バを検索する工程と、

前記アプリケーションサーバに対して、前記クライアント端末に前記サービスを提供可能か否かを問い合わせる工程と、

前記問い合わせに対する前記アプリケーションサーバからの応答を受信し、前記クライアント端末に送信する工程と、

前記クライアント端末からの応答に基づき、前記クライアント端末と前記アプリケーションサーバとの間のセッションを確立する工程と、

を具備する、中継サーバのサービス管理方法。

9 . コンピュータを、請求の範囲 1記載の中継サーバとして機能させるためのプログラム。

1 0 . 中継サーバが、クライアント装置とアプリケーションサーバとの間のアプリケーションデータの交換を管理する、サービス提供システムであつて、

前記中継サーバは、

前記クライアント装置と前記アプリケーションサーバとのセッションを S I Pを用いて管理する S I Pサーバ部と、

前記クライアント装置を認証するユーザ認証部と、

前記アプリケーションサーバを検索するアプリケーションサーバ検索部と、前記セッションの確立および切断を監視するセッション管理部と、前記セッション管理部の監視情報に基づき前記クライアント装置への課金を管理する課金管理部と、を具備し、

前記クライアント装置は、

S I Pを用いて前記アプリケーションサーバとのセッション確立および切断を要求する S I Pクライアント部と、

前記アプリケーションサーバとアプリケーションデータを交換するクライアントアプリケーション部と、を具備し、

前記アプリケーションサーバは、

前記 S I Pサーバ部から前記クライアント装置の要求を受け付けるアプリケーションサーバ S I Pクライアント部と、

前記クライアント装置とアプリケーションデータを交換するサーバアプリケーション部と、

を具備する、サービス提供システム。