WO2004083675A1 - 防振装置及び防振装置の製造方法 - Google Patents

防振装置及び防振装置の製造方法 Download PDF

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Ken Suzuki
Nobuyuki Tamura
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Toyo Tire & Rubber Co., Ltd.
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/16Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially specially adapted for receiving axial loads

Description

明細書 防振装置及び防振装置の製造方法
技術分野
本発明は、 内筒と外筒をこれらの間に介在するゴム状弾性体で連結してある防 振装置、 内筒と外筒を、 前記内筒を挟んで位置する一対のゴム状弾性体で連結し、 内外筒の周方向で前記一対のゴム状弾性体の間に液室をそれぞれ形成するととも に、 これら一対の液室を連通させるオリフィスを形成し、 前記ゴム状弾性体は、 前記内筒と、 前記外筒に内嵌した中間筒とにわたつて加硫成形してある液封入式 の防振装置、 及び、 防振装置の製造方法に関するものである。 背景技術
上記の防振装置の一例として、 自動車のリヤーサスペンションのフロントメン バーと車体フレームとの間に設けられる防振装置がある。 この防振装置は、 フロ ントメンバー側の縦カラーに圧入され、 内筒に揷通させた連結ボル卜で車体フレ ームに連結固定される。 そして、 この連結固定状態で、 内筒の軸芯方向の一端面 が支持部材としての車体フレームの取付け面に圧接している。
上記の構造において、 内筒の前記一端面の面積が小さいと、 振動に伴って内筒 が取付け面に対し倒れやすくなつて振動を減衰させにくくなる。 そこで、 この種 の防振装置では、 内筒の一端面の面積を大きくして倒れ剛性を強くしている。 その手段として、 内筒の全体を厚肉にする第 1の技術があるが、 この技術では、 防振装置が大型化するとともに重量が重くなる。
—方、 外筒と、 一端部を拡径した内筒との間にゴム状弾性体を加硫成形する第 2の技術がある。 この第 2技術によれば、 防振装置の大型化や重量化を回避でき るものの、 一端部が拡径された内筒にゴム状弾性体を加硫成形するために、 図 1 4に示すように、 ゴム状弾性体 1 0 3の端面 1 1 0の自由長を十分確保すること ができない。
すなわち、 加硫成形工程では中型を内筒 1 0 1の軸芯方向に型抜きするので、 內筒 1 0 1の一端部 1 0 9が拡径されていると、 中型を、 内筒 1 0 1の一端部 1 0 9の外周面と外筒 1 0 2の内周面との間にしか配置することができず、 そのた めに、 ゴム状弾性体 1 0 3の端面 1 1 0を二点鎖線 1 1 2の位置に設定すること ができなくなり、 ゴム状弾性体 1 0 3の端面 1 1 0の面積が小さくなつて、 弾性 変形に対する自由長を十分に確保できない。 その結果、 ゴム状弾性体 1 0 3の耐 久性が低下する。
以上の問題を解消するために、 直胴状の内筒の一端面に押圧具を円錐軌跡を描 くように回転させながら押付けて内筒の一端部を拡径する第 3の技術が提案され ている (特開 2 0 0 2—1 8 8 6 7 1号公報)。
上記の第 3の技術では、 外筒と内筒の間にゴム状弾性体を加硫成形してから前 記一端面を拡張させ ことで、 加硫成形の際、 内筒の軸芯方向中間部の外周面と 外筒の内周面との間の全幅にわたって中型を配置することができ、 ゴム状弾性体 の自由長を十分長く確保することができて、 ゴム状弾性体の耐久性を向上させる ことができる。 そして、 防振装置の大型ィヒゃ重量化の不具合もない。
しかしながら、 内筒の一端部を大きく拡径させようとすると、 内筒の一端部に 大きな押圧力を加えなければならず、 その一端部に割れが生じやすくなることか ら、 あまり大きく拡径させることができないという新たな問題が生じていた。 本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、 その目的は、 軽量ィ匕 ·小型化を図 ることができ、 ゴム状弾性体の自由長を十分長く確保できて、 ゴム状弾性体の耐 久性を向上させることができる構造でありながら、 内筒の一端部を大きく拡径さ せることができて、 内筒の倒れ剛性を強くすることができ、 振動減衰効果を十分 得ることができる防振装置を提供する点にある。
また、 上記の防振装置の一例として、 自動車のリヤーサスペンションのフロン トメンバーと車体フレームとの間に設けられる液封入式の防振装置がある。 この 防振装置は、 フロントメンバー側の縦カラーに圧入され、 内筒に揷通させた連結 ボルトで車体フレームに連結固定される。 そして、 振動の入力でゴム状弾性体が弾性変形し、 内筒と外筒が相対変位して 両液室の容積が変化する。 これにより液体がオリフィスを通って流れ、 その液体 流動効果によつて優れた振動減衰効果を得ている。
従来、 上記の液封入式の防振装置は、 ゴム状弾性体が加硫成形される内筒部分 の外周面と中間筒部分の内周面を、 共に内外筒の軸芯に平行な平滑面に形成して あった (特開平 1 1— 2 6 8 5 5 1号公報)。
上記従来の構成によれば、 内筒と外筒がそれらの軸芯方向 (以下、 「上下方 向」 という) に相対変位する場合、 ゴム状弾性体にはせん断力が作用するだけで、 ゴム状弾性体の上下方向のばね定数が小さくなつていた。 そのために、 自動車の ロール方向の剛性が弱く、 操縦安定性の向上が望まれていた。
前記ばね定数を上げる手段として、 前記内筒部分から中間筒部分側に直角に張 出す張出し部と、 中間筒部分から内筒部分側に直角に張出す張出し部とを、 前記 ゴム状弾性体を上下方向で挟み込む状態に設け、 振動に伴って両張出し部でゴム 状弾性体を上下方向で押圧する構造が考えられるが、 この構造によれば、 内筒や 中間筒に対して直角になった両張出し部でゴム状弾性体を押圧するために、 ゴム 状弾性体に作用する圧縮力が大きくなり過ぎて、 ゴム状弾性体の耐久性が低下す る。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、 その目的は、 自動車の操縦安定性 をよくすることができ、 しかも内外筒間のゴム状弾性体の耐久性を向上させるこ とができる防振装置を提供する点にある。 発明の開示
第 1発明にかかる防振装置の特徴構成は、 内筒と外筒をこれらの間に介在する ゴム状弾性体で連結してある防振装置であつて、
前記內筒を、 前記外筒との間に前記ゴム状弾性体を介在させる内筒本体と、 こ の内筒本体の軸芯方向の一端部に圧入される筒部材とから構成し、 前記筒部材に、 前記内筒本体の一端部よりも大径の拡径部を形成し、 その拡径部の端面を支持部 材の取付け面に当接させるよう構成してある点にある。 この構成によれば、 筒部材の拡径部の一端面が車体フレーム等の支持部材の取 付け面に圧接されるように、 筒部材*内筒本体等を、 連結ポルト等を介して支持 部材に連結固定することができる。
内筒本体は過度に厚肉にする必要がなく、 内筒の全体を厚肉にする従来の第 1 の技術に比べると、 軽量ィ匕 ·小型ィ匕を図ることができる。
例えば、 直胴状の内筒の一端面に押圧具を円錐軌跡を描くように回転させなが ら押付けて内筒の一端部を拡径する従来の第 2技術では、 拡径加工の際に内筒に 大きな押圧力を加えるために、 内筒の一端部を大きく拡径させようとすると、 そ の一端部に割れが生じやすいが、 本発明の構成によれば、 内筒の一端部を拡径さ せるのに、 筒部材に大きな力を加えなくても済むから、 筒部材の拡径部に割れが 生じることがなく、 拡径部をより大径に設定することができる。
また、 内筒本体と外筒の間にゴム状弾性体を加硫成形した後 (液封入式防振装 置の場合は、 例えば、 外筒に内嵌させる中間筒と内筒本体の間にゴム状弾性体を 加硫成形した後) に、 内筒本体の一端部に筒部材を圧入することで、 加硫成形ェ 程では、 内筒の軸芯方向中間部の外周面と外筒 (あるいは中間筒) の内周面との 間の全幅にわたって中型を配置することができ、 ゴム状弾性体の自由長を十分長 く確保することができる。
第 2発明にかかる防振装置の特徴構成は、 第 1発明の防振装置において、 前記 筒部材を鍛造により形成してある点にある。 前記筒部材を鍛造により形成してあ ると、 車体フレーム等の支持部材の端面に圧接する筒部材の拡径部の一端面を鍛 造の際に表面粗し加工することができる。 その結果、 前記一端面と、 これが圧接 する車体フレーム等の支持部材の取付け面とを滑りにくくすることができる。 表面粗し加工は、 内筒の一端面を押圧具で押圧して行うのが普通であるが、 こ の手段によれば、 内筒の他端面が一端面よりも小さいために、 小さい方の他端面 側だけが十分粗されて、 一端面側には表面粗さに斑が出やすい。 他端面側も十分 粗そうとすると内筒が座屈するおそれがある。 これに対して、 本発明の構成によ れば、 筒部材の拡径部の一端面を鍛造の際に粗すことができるから、 上記のよう な不具合がなく、 前記一端面を均一に、 かつ、 所望の粗さに粗すことができる。 しかも、 筒部材の加工と表面粗し加工とを、 鍛造という一つの工程で行うことが できて工程数を少なくすることができる。
第 3発明にかかる防振装置の製造方法の特徴手段は、 請求の範囲第 1又は第 2 項に記載の防振装置を製造する方法であって、
前記外筒と内筒本体の間に前記ゴム状弾性体を加硫成形し、 その後に、 前記筒 部材を前記内筒本体の一端部に圧入する点にある。
また、 第 4発明にかかる防振装置の製造方法の特徴手段は、 請求の範囲第 1又 は第 2項に記載の防振装置を製造する方法であって、
前記外筒に内嵌させる中間筒と前記内筒本体の間に前記ゴム状弾性体を加硫成 形し、 その後に、 前記筒部材を前記内筒本体の一端部に圧入する点にある。 これらの製造方法によれば、 本発明にかかる防振装置の上記作用と同様の作用 を奏することができる。
第 5発明にかかる防振装置の特徴構成は、 内筒と外筒を、 前記内筒を挟んで位 置する一対のゴム状弾性体で連結し、 内外筒の周方向で前記一対のゴム状弾性体 の間に液室をそれぞれ形成するとともに、 これら一対の液室を連通させるオリフ イスを形成し、 前記ゴム状弾性体は、 前記内筒と、 前記外筒に内嵌した中間筒と にわたつて加硫成形してある液封入式の防振装置であって、
前記ゴム状弾性体に前記内外筒の軸芯方向の圧縮力を作用させる圧縮力作用手 段を各ゴム状弾性体ごとに設け、 前記圧縮力作用手段を構成するに、 前記内外筒 の軸芯方向一端側ほど前記中間筒側に位置する第 1傾斜面を備えた内筒側の壁部 と、 前記内外筒の軸芯方向他端側ほど前記内筒側に位置する第 2傾斜面を備えた 中間筒側の壁部とを、 前記第 1傾斜面と第 2傾斜面で前記ゴム状弾性体を挟み込 む状態に設けてある点にある。
この構成によれば、 内筒と外筒がそれらの軸芯方向に相対変位すると、 それに 伴って内筒側の壁部の第 1傾斜面と中間筒側の壁部の第 2傾斜面とでこれらの間 のゴム状弾性体 (あるいはゴム状弾性体部分) を押圧する。 これにより、 ゴム状 弾性体に圧縮カ及ぴせん断力を作用させ、 内筒及び中間筒の軸芯方向のゴム状弾 性体のばね定数を大きくすることができて、 自動車の口ール方向の剛性を強くす ることができる。
また、 例えば、 内筒部分から中間筒部分側に直角に張出す張出し部と、 中間筒 部分から内筒部分側に直角に張出す張出し部とでゴム状弾性体を押圧する構成に 比べると、 前記圧縮力を小さくすることができ、 ゴム状弾性体に作用する圧縮力 が大きくなり過ぎるのを抑制することができる。
第 6発明にかかる防振装置の特徴構成は、 内筒と外筒をこれらの間に介在する ゴム状弾性体で連結してある防振装置であって、
前記ゴム状弾性体に圧縮力を作用させる圧縮力作用手段を設け、 この圧縮力作 用手段を構成するに、 前記内外筒の軸芯方向一端側ほど前記外筒側に位置する第 1傾斜面を備えた内筒側の壁部と、 前記内外筒の軸芯方向他端側ほど前記内筒側 に位置する第 2傾斜面を備えた外筒側の壁部とを、 前記第 1傾斜面と第 2傾斜面 で前記ゴム状弾性体を挟み込む状態に設けてある点にある。
この構成によれば、 内筒と外筒がそれらの軸芯方向に相対変位すると、 それに 伴って内筒側の壁部の第 1傾斜面と外筒側の壁部の第 2傾斜面とでこれらの間の ゴム状弾性体 (あるいはゴム状弾性体部分) を押圧する。 これにより、 ゴム状弾 性体に圧縮力及びせん断力を作用させ、 内筒及び外筒の軸芯方向のゴム状弾性体 のばね定数を大きくすることができて、 自動車の口ール方向の剛性を強くするこ とができる。
また、 例えば、 内筒部分から外筒部分側に直角に張出す張出し部と、 外筒部分 から内筒部分側に直角に張出す張出し部とでゴム状弾性体を押圧する構成に比べ ると、 前記圧縮力を小さくすることができ、 ゴム状弾性体に作用する圧縮力が大 きくなり過ぎるのを抑制することができる。
第 7発明にかかる防振装置の特徴構成は、 第 2発明の防振装置において、 前記 内筒側の壁部を前記内筒の全周にわたって設けるとともに、 前記外筒側の壁部を 前記外筒の全周にわたって設けてある点にある。 また、 第 8発明にかかる防振装 置の特徴構成は、 第 2発明の防振装置において、 前記内筒側の壁部を前記内筒の 周方向に分散させて複数設けるとともに、 前記外筒側の壁部を前記外筒の周方向 に分散させて複数設けてある点にある。 これらの構成によれば、 前記圧縮力やせ. ん断カがゴム状弾性体の一部分に偏って作用するのを防止できる。
第 8発明にかかる防振装置の特徴構成は、 第 1又は第 2発明の防振装置におい て、 前記内筒側の壁部は前記内筒の軸芯方向中間部を膨出させて形成し、 前記中 間筒側の壁部又は外筒側の壁部は前記中間筒又は外筒を折曲させて形成してある 点にある。 この構成によれば、 各壁部を内筒 ·中間筒 ·外筒とは別の部材で形成 しなくても済み、 部品点数を少なくすることができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1実施の形態である液封入式防振装置の平面図である。 図 2は、 車体フレームに取付けた状態の液封入式防振装置を示し、 液封入式防 振装置については図 1の A— O— A断面図である。
図 3は、 図 2の B— B断面図である。
図 4は、 本発明の第 2実施の形態である液封入式防振装置の平面図である。 図 5は、 車体フレームに取付けた状態の液封入式防振装置を示し、 液封入式防 振装置については図 4の A— O— A断面図である。
図 6は、 図 5の B— B断面図である。
図 7は、 内筒本体の平面図である。 '
図 8は、 図 7の A— O— A断面図である。
図 9は、 中間筒の平面図である。
図 1 0は、 図 9の B— O— B断面図である。
図 1 1は、 中間筒の側面図である。
図 1 2は、 第 2実施の形態における防振装置のゴム状弾性体の周りの構造を示 す縦断面図である。
図 1 3は、 第 3実施の形態における防振装置のゴム状弾性体の周りの構造を示 す縦断面図である。
図 1 4は、 従来の技術を示す液封入式防振装置の縦断面図である。 符号の説明 1 内筒
2 外筒
3 ゴム状弾性体
4 液室
5 才リフィス
7 中間筒
1 5 内筒本体
1 6 内筒本体の軸芯方向の一端部
1 8 筒部材
1 9 拡径部
2 0 拡径部の端面
3 0 支持部材
3 5 支持部材の取付け面
4 0 圧縮力作用手段
4 1 第 1傾斜面
4 2 内筒側の壁部
4 3 第 2傾斜面
4 4 中間筒側の壁部 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図 1, 図 2, 図 3に、 自動車のリヤーサスペンションのフロントメンバーと車体フレームとの間に設け る円筒型の液封入式防振装置を示してある。
この液封入式防振装置は、 内筒 1と外筒 2との間に、 内筒 1を挟んで位置する —対のゴム状弾性体 3を介在させるとともに、 一対の液室 4と、 両液室 4を連通 させるオリフィス 5とを形成して構成してあり、 フロントメンバーに設けた縦力 ラー 6に圧入され、 内筒 1に揷通させた連結ボルト Bで車体フレーム 3 0 (支持 部材に相当) に連結固定される。 各部の構造について説明すると、 内筒 1と、 これを囲む中間筒 7の後述の縦壁 9との間に前記一対のゴム状弾性体 3を加硫成形し、 中間筒 7を外筒 2に内嵌さ せてある。 一対のゴム状弾性体 3で防振基体 1 0を構成している。 Oは内筒 1 - 中間筒 7 ·外筒 2の軸芯である。 中間筒 7は、 外筒 2に圧接させる軸芯方向両端 側の一対のリング部 8と、 一対のリング部 8同士を互いに連結する一対の互いに 対向した縦壁 9と力 ら成り、 中間筒 7の周方向で両縦壁 9の間を開口させてある。 内筒 1の構造については後で詳しく説明する。 一対の縦壁 9は、 中間筒 7の軸芯 Oに対して点対称に位置している。
液室 4は、 内外筒 1, 2の周方向で一方のゴム状弾性体 3と他方のゴム状弾性 体 3との間の空間を、 内外筒 1, 2の軸芯方向両外方側から一対の互いに対向す るゴム壁 1 1 A, 1 1 Bで各別に覆って形成してある。
ゴム壁 1 1 A, 1 1 Bはゴム状弾性体 3と一体に加硫成形され、 リング部 8の 内周面と、 内外筒 1, 2の周方向で両ゴム状弹性体 3の間の内筒部分とに加硫接 着している。
一対のゴム壁 1 1 A, 1 1 Bの間の内筒部分を膨出させ、 ゴム壁 1 1 A, 1 1 Bと連なるゴム部材 1 2で覆うことで、 内筒部分をストツパ部 1 3に形成してあ る。 このストッパ部 1 3によって、 内筒 1と外筒 2の相対変位を所定の範囲内に 抑え、 内筒 1と外筒 2の過剰な相対変位を防止する。 1 4は内筒 1を覆うゴム膜 である。 これはゴム壁 1 1 A, 1 1 Bと連なっている。
前記内筒 1は、 外筒 2との間にゴム状弾性体 3を介在させる内筒本体 1 5と、 この内筒本体 1 5の軸芯方向の一端部 1 6に圧入内嵌される筒部材 1 8とから構 成し、 筒部材 1 8に、 内筒本体 1 5の一端部 1 6よりも大径のフランジ 1 9 (拡 径部に相当) を形成し、 そのフランジ 1 9の一端面 2 0を車体フレーム 3 0の取 付け面 3 5に当接させるよう構成してある。 1 7は筒部材 1 8の圧入筒部である。 筒部材 1 8は鍛造により形成してあり、 この鍛造の際にフランジ 1 9の一端面 2 0を表面粗し加工してある。
内筒本体 1 5の一端部 1 6に対する筒部材 1 8の圧入筒部 1 7の圧入は、 中間 筒 7と内筒本体 1 5の間にゴム状弾性体 3を加硫成形した後に行う。 この製造方 法により製造することで、 加硫成形の際、 内简本体 1 5の軸芯方向中間部の外周 面と中間筒 7の内周面との間の全幅にわたって中型を配置することができ、 ゴム 状弾性体 3の自由長を十分長く確保できて、 ゴム状弾性体 3の耐久性を向上させ ることができる。
外筒 2は、 本装置の製作過程において、 中間筒 7等を収容した状態で液体中で 縮径加工して、 上下両端部を径方向内方側に折り曲げてある。 これにより、 前述 のように中間筒 7のリング部 8が外筒 2に圧接し、 液室 4内に液体が封入される。 図 2において、 3 2は内筒 1の他端面 (この面も表面粗し加工してある) に圧 接する座金、 3 1は、 連結ボルト Bに螺合させたナツト 4 0と座金 3 2との間に 介在するストッパ金具、 3 3はストッパゴムであり、 内筒 1が大きく上昇したと きに、 ストッパ金具 3 1がストッパゴム 3 3に当って、 内筒 1の変位を所定の範 囲内に抑える。
車体フレーム 3 0に対する上記構造の液封入式防振装置の連結固定状態で、 筒 部材 1 8のフランジ 1 9の一端面 2 0は、 車体フレーム 3 0の取付け面 3 5に圧 接している。 この液封入式防振装置に振動が入力すると、 防振基体 1 0が弾性変 形して内筒 1と外筒 2が相対変位する。 それに伴ってゴム壁 1 1 A, 1 1 Bが弾 性変形して両液室 4の容積が変化し、 液体がォリフィス 5を通って流動する。 こ の液体流動効果によつて優れた振動減衰効果を得ることができる。
以上、 第 1実施の形態に基づき本発明を説明したが、 本発明は上記第 1実施の 形態に何ら限定されるものではなく、 本発明の趣旨を逸脱し'ない範囲内で種々の 改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、 上記第 1実施の形態では、 本発明を液封入式の防振装置に適用する場 合を説明したが、 本発明は液を封入してない型の防振装置にも適用することがで きる。 中間筒を設けることなく、 内筒 1と外筒 2の間にゴム状弾性体を加硫成形 してある構造の防振装置では、 内筒本体 1 5の一端部 1 6に対する筒部材 1 8の 圧入筒部 1 7の圧入を、 外筒 2と内筒本体 1 5の間にゴム状弾性体 3を加硫成形 した後に行うことができる。
この製造方法により製造することで、 加硫成形の際、 内筒本体 1 5の軸芯方向 中間部の外周面と外筒 2の内周面との間の全幅にわたつて中型を配置することが でき、 ゴム状弾性体 3の自由長を十分長く確保できて、 ゴム状弾性体 3の耐久性 を向上させることができる。
また、 上記第 1実施の形態では、 筒部材 1 8を鍛造により形成する場合を説明 したが、 前記筒部材 1 8を鍛造以外の加工手段により形成してあってもよい。 前 記筒部材 1 8を、 内筒本体 1 5の軸芯方向の一端部 1 6に圧入外嵌するように構 成してあってもよレ、。
次に、 第 2実施の形態の防振装置について説明する。 図 4, 図 5, 図 6に、 自 動車のリヤーサスペンションのフロントメンバーと車体フレームとの間に設ける 円筒型の液封入式の防振装置を示してある。 なお、 上記第 1の実施形態の防振装 置と同一の部分には同一の符号を付して説明する。
この防振装置は、 内筒 1と外筒 2を、 内筒 1を挟んで位置する一対のゴム状弾 性体 3で連結し、 内外筒 1, 2の周方向で一対のゴム状弾性体 3の間に液室 4を それぞれ形成するとともに、 これら一対の液室 4を連通させるオリフィス 5を形 成して構成してある。 そして、 フロントメンバーに設けた縦力ラー 6に圧入し、 内筒 1に揷通させた連結ボルト Bで車体フレーム 3 0に連結固定してある。 各部の構造について説明すると、 内筒 1と、 これを囲む中間筒 7の後述の縦壁 9との間に前記一対のゴム状弾性体 3を加硫成形し、 中間筒 7を外筒 2に内嵌し てある。 一対のゴム状弹性体 3で防振基体 1 0を構成している。 Oは内筒 1 ·中 間筒 7 ·外筒 2の軸芯である。
図 9 , 図 1 0 , 図 1 1にも示すように、 中間筒 7は、 外筒 2に圧接させる軸芯 方向両端側の一対のリング部 8と、 一対のリング部 8同士を互いに連結する一対 の互いに対向した縦壁 9と力、ら成り、 中間筒 7の周方向で両縦壁 9の間を開口さ せてある。 また、 上端部を折曲してフランジ 4 5を形成してある。
一対の縦壁 9は断面が円弧状で、 中間筒 7の軸芯 Oに対して点対称に位置して いる。 内筒 1と中間筒 7の構造については後でさらに詳しく説明する。
液室 4は、 内外筒 1, 2の周方向で一方のゴム状弾性体 3と他方のゴム状弾性 体 3との間の空間を、 内外筒 1, 2の軸芯方向両外方側から一対の互いに対向す るゴム壁 1 1 A, 1 1 Bで各別に覆って形成してある。
ゴム壁 1 1 A, 1 1 Bはゴム状弾性体 3と一体に加硫成形され、 リング部 8の 内周面と、 内外筒 1, 2の周方向で両ゴム状弾 1"生体 3の間の内筒部分とに加硫接 着されている。
一対のゴム壁 1 1 A, 1 1 Bの間の内筒部分を膨出させ、 ゴム壁 1 1 A, 1 1 Bと連なるゴム部材 1 2で覆うことで、 内筒部分をストッパ部 1 3に形成してあ る。 このストッパ部 1 3によって、 内筒 1と外筒 2の相対変位を所定の範囲内に 抑え、 内筒 1と外筒 2の過剰な相対変位を防止する。 1 4は内筒 1を覆うゴム膜 である。 これはゴム壁 1 1 A, 1 I Bと連なっている。 .
前記内筒 1は、 外筒 2との間にゴム状弾性体 3を介在させる内筒本体 1 5と、 この内筒本体 1 5の軸芯方向の一端部 1 6に圧入内嵌される筒部材 1 8と力 ら構 成し、 筒部材 1 8に、 内筒本体 1 5の一端部 1 6よりも大径のフランジ 1 9を形 成し、 そのフランジ 1 9の一端面 2 0を車体フレーム 3 0の取付け面 3 5に当接 させるよう構成してある。 1 7は筒部材 1 8の圧入筒部である。 筒部材 1 8は鍛 造により形成してあり、 この鍛造の際にフランジ 1 9の一端面 2 0を表面粗し加 ェしてある。
前記ゴム状弾性体 3に内外筒 1, 2の軸芯方向の圧縮力を作用させる圧縮力作 用手段 4 0を各ゴム状弾性体 3ごとに設けてある。 図 7〜図 1 1にも示すように、 この圧縮力作用手段 4 0を構成するに、 内外筒 1, 2の上端側 (軸芯方向一端側 に相当) ほど中間筒 7側に位置する第 1傾斜面 4 1を備えた内筒 1側の壁部 4 2 と、 内外筒 1, 2の下端側 (軸芯方向他端側に相当) ほど内筒 1側に位置する第 2傾斜面 4 3を備えた中間筒 7側の壁部 4 4とを、 第 1傾斜面 4 1と第 2傾斜面 4 3でゴム状弾性体 3 (詳しくはゴム状弾' 1·生体部分) を挟み込む状態に設けてあ る。
図 7, 図 8に示すように、 内筒 1側の壁部 4 2は、 内筒 1の軸芯方向中間部を 縦断面形状が三角凸部になるように膨出させて形成してある。 前記壁部 4 2の上 面は内筒本体 1 5の軸芯 Oに対して直角である。
図 9 , 図 1 0 , 図 1 1に示すように、 中間筒 7側の壁部 4 4は中間筒 7の縦壁 9の中間部を 「く」 の字形に折曲させて形成してある。 「く」 の字形の縦壁部分 の背面と外筒部分の間にもゴム状弾性体 3を加硫成形して、 縦壁部分をゴム状弾 性体 3に埋没させてある。 前記ォリフィス 5は縦壁部分の背面と外筒部分との間 に位置している。
前記第 1傾斜面 4 1と第 2傾斜面 4 3は互いに平行である。 そして、 それらの 内外筒 1, 2の軸芯 Oに対する傾斜角度 0 1 , Θ 2 (図 8 , 図 1 0参照) を 2 5 ° に設定してある。 内外筒 1, 2の軸芯方向 (上下方向) で第 1傾斜面 4 1 と第 2傾斜面 4 3とは重複してはいない。 第 1傾斜面 4 1と第 2傾斜面 4 3はゴ ム状弾性体 3を、 両傾斜面 4 1 , 4 3と交差する方向で挟み込んでいる。
外筒 2は、 本装置の製作過程において、 中間筒 7等を収容した状態で液体中で 縮径加工し、 上下両端部を径方向内方側に折り曲げてある。 これにより、 前述の ように中間筒 7のリング部 8が外筒 2に圧接し、 液室 4内に液体が封入される。 図 5において、 3 2は内筒 1の他端面 (この面も表面粗し加工してある) に圧 接する座金、 3 1は、 連結ボルト Bの頭部と座金 3 2との間に介在するストッパ 金具、 3 3はストッパゴムであり、 内筒 1が大きく上昇したときに、 ストッパ金 具 3 1がストツパゴム 3 3に当って、 内筒 1の変位を所定の範囲内に抑える。 車体フレーム 3 0に対する上記構造の液封入式防振装置の連結固定状態で、 筒 部材 1 8のフランジ 1 9の一端面 2 0は、 車体フレーム 3 0の取付け面 3 5に圧 接している。 この液封入式防振装置に振動が入力すると、 防振基体 1 0が弾性変 形して内筒 1と外筒 2が相対変位する。 それに伴ってゴム壁 1 1 A, 1 1 Bが弾 性変形して両液室 4の容積が変化し、 液体がォリフィス 5を通って流動する。 こ の液体流動効果によつて優れた振動減衰効果を得ることができる。
本発明者は、 上記構造の防振装置を製作し、 そのゴム状弾性体 3のばね定数を 測定した。 測定の条件'結果を表 1に示し、 測定した液封入式防振装置の要部の 構造を図 1 2 , 図 1 3に示してある。 図 1 2は、 外筒 2に内嵌する前の状態のゴ ム状弾性体 3 ·内筒本体 1 5 ·中間筒 7等を示す第 2実施の形態における防振装 置の縦断面図、 図 1 3は、 外筒 2に内嵌する前の状態のゴム状弾性体 3 ·内筒本 体 1 5 ·中間筒 7等を示す第 3実施の形態における防振装置の縦断面図である。 表 1, 図 1 2, 図 1 3において、 R 1は内筒本体 1 5の下端側の半径、 R2は 内筒 1側の壁部 4 2の最大半径 (壁部 42の突出端と軸芯 Oとの距離)、 R 3は 中間筒 7の下端側の半径、 L 1は内筒 1側の壁部 42の上面から内筒本体 1 5の 下端面までの長さ、 L 2は第 2傾斜面 43の上端から内筒本体 1 5の下端までの 長さ、 L 3は第 2傾斜面 43の下端から内筒本体 1 5の下端までの長さである。
Θ 1は内筒本体 1 5の軸芯 Oに対する第 1傾斜面 41の角度、 θ 2は中間筒 7 の軸芯 Οに対する第 2傾斜面 43の角度である。 K s (P) は、 内筒本体 1 5の 軸芯方向 (軸方向) におけるゴム状弾性体 3の静ばね定数、 K s (R) は、 内筒 本体 1 5の径方向 (軸直角方向) におけるゴム状弾性体 3の静ばね定数である。
【表 1】
Figure imgf000016_0001
表 1によれば、 第 2実施の形態, 第 3実施の形態とも、 内筒本体 1 5の軸芯方 向におけるゴム状弾性体 3の静ばね定数 K s (P) が大きくなり、 K s (P) / K s (R) も 0. 2以上 (従来構造のものは 0. 1 0. 1 5) と大きくなつた ( 以上、 第 2及び第 3実施の形態に基づき本発明を説明したが、 本発明は上記第 2及び第 3実施の形態に何ら限定されるものではなく、 本発明の趣旨を逸脱しな い範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
[1] 例えば、 上記第 2及び第 3実施の形態では、 本発明を液封入式の防振装 置に適用する場合を説明したが、 本発明は液を封入してない型の防振装置にも適 用することができる。 つまり、 内筒と外筒をこれらの間に介在するゴム状弾性体 で連結し、 前記圧縮力作用手段を構成するに、 内外筒の軸芯方向一端側ほど外筒 側に位置する第 1傾斜面を備えた内筒側の壁部と、 内外筒の軸芯方向他端側ほど 内筒側に位置する第 2傾斜面を備えた外筒側の壁部とを、 第 1傾斜面と第 2傾斜 面でゴム状弾性体を挟み込む状態に設けてあってもよい。
この構造において、 内筒側の壁部を内筒の全周にわたって設けるとともに、 外筒側の壁部を外筒の全周にわたって設けてあってもよく、 あるいは、 内筒側の 壁部を内筒の周方向に分散させて複数設けるとともに、 外筒側の壁部を外筒の周 方向に分散させて複数設けてあってもよい。 前記内筒側の壁部は前記内筒の軸芯 方向中間部を膨出させて形成し、 前記外筒側の壁部は外筒を折曲させて形成する ことができる。
[ 2 ] 前記圧縮力作用手段 4 0を構成するに、 内外筒 1, 2の下端側 (軸芯方 向一端側に相当) ほど中間筒 7側 (あるいは外筒側) に位置する第 1傾斜面 4 1 を備えた内筒 1側の壁部 4 2と、 内外筒 1 , 2の上端側 (軸芯方向他端側に相 当) ほど内筒 1側に位置する第 2傾斜面 4 3を備えた中間筒 7側の壁部 4 4 (あ るいは外筒 2側の壁部) とを、 第 1傾斜面 4 1と第 2傾斜面 4 3でゴム状弾性体 3を挟み込む状態に設けてあってもよい。
[ 3 ] 前記第 1傾斜面 4 1と第 2傾斜面 4 3は互いに平行でなくてもよい。
[ 4 ] 上記の実施形態で挙げた数値は一例であり、 別の数値であってもよい。 産業上の利用可能性
第 1発明によれば、 軽量ィ匕 ·小型化を図ることができ、 ゴム状弾性体の自由長 を十分長く確保できて、 ゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる構造で ありながら、 内筒の一端部を大きく拡径させることができて、 内筒の倒れ剛性を 強くすることができ、 振動減衰効果を十分得ることができる防振装置及びその製 造方法を提供することができた。
第 2発明によれば、 第 1発明の奏する効果に加え、 前記筒部材を鍛造により形 成してあると、 車体フレーム等の支持部材の端面に圧接する筒部材の拡径部の一 端面を、 均一に、 かつ、 所望の粗さに表面粗し加工することができ、 内筒を、 前 記支持部材の取付け面と、 内筒に挿通させた連結ボルト側の頭部等とで、 より強 く挟持固定でき、 内筒の倒れをより防止しやすくすることができる。 そして、 筒 部材の加工と表面粗し加工とを、 鍛造という一つの工程で行うことができ、 工程 数を少なくすることができるから、 製作コストを低廉化することができる。 第 3又は第 4発明によれば、 第 1又は第 2発明と同様の効果を奏する。
第 5又は第 6発明によれば、 自動車の操縦安定性をよくすることができ、 しか も内外筒間のゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる液封入式の防振装 置を提供することができ、 本第 2発明によれば、 自動車の操縦安定性をよくする ことができ、 しかも内外筒間のゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる 防振装置を提供することができた。
第 7又は第 8発明によれば、 第 6発明の奏する効果に加え、 前記内筒側の壁部 を前記内筒の全周にわたって設けるとともに、 前記外筒側の壁部を前記外筒の全 周にわたって設ける構成や、 前記内筒側の壁部を前記内简側の周方向に分散させ て複数設けるとともに、 前記外筒側の壁部を前記外筒の周方向に分散させて複数 設ける構成にすると、 内外筒間のゴム状弾性体の耐久性を向上させることができ る。
第 9発明によれば、 第 5から第 8発明のいずれかの奏する効果に加え、 前記内 筒側の壁部は前記内筒の軸芯方向中間部を膨出させて形成し、 前記中間筒側の壁 部又は外筒側の壁部は前記中間筒又は外筒を折曲させて形成してあると、 部品点 数を少なくすることができて、 構造を簡素化できる。

Claims

請求の範囲
1 . 内筒と外筒をこれらの間に介在するゴム状弾性体で連結してある防振装置で あって、
前記内筒を、 前記外筒との間に前記ゴム状弾性体を介在させる内筒本体と、 こ の内筒本体の軸芯方向の一端部に圧入される筒部材とから構成し、 前記筒部材に、 前記内筒本体の一端部よりも大径の拡径部を形成し、 その拡径部の端面を支持部 材の取付け面に当接させるよう構成してある防振装置。 ,
2 . 前記筒部材を鍛造により形成してある請求の範囲第 1項記載の防振装置。
3 . 請求の範囲第 1又は第 2項に記載の防振装置を製造する方法であって、 前記外筒と内筒本体の間に前記ゴム状弾性体を加硫成形し、 その後に、 前記筒 部材を前記内筒本体の一端部に圧入する防振装置の製造方法。
4 . 請求の範囲第 1又は第 2項に記載の防振装置を製造する方法であって、 前記外筒に内嵌させる中間筒と前記内筒本体の間に前記ゴム状弾性体を加硫成 形し、 その後に、 前記筒部材を前記内筒本体の一端部に圧入する防振装置の製造 方法。
5 . 内筒と外筒を、 前記内筒を挟んで位置する一対のゴム状弾性体で連結し、 内 外筒の周方向で前記一対のゴム状弾性体の間に液室をそれぞれ形成するとともに、 これら一対の液室を連通させるォリフィスを形成し、 前記ゴム状弾性体は、 前記 内筒と、 前記外筒に内嵌した中間筒とにわたつて加硫成形してある液封入式の防 振装置であって、
前記ゴム状弾性体に前記内外筒の軸芯方向の圧縮力を作用させる圧縮力作用手 段を各ゴム状弾性体ごとに設け、
前記圧縮力作用手段を構成するに、 前記内外筒の軸芯方向一端側ほど前記中間 筒側に位置する第 1傾斜面を備えた内筒側の壁部と、 前記内外筒の軸芯方向他端 側ほど前記内筒側に位置する第 2傾斜面を備えた中間筒側の壁部とを、 前記第 1 傾斜面と第 2傾斜面で前記ゴム状弾性体を挟み込む状態に設けてある液封入式の 防振装置。
6 . 内筒と外筒をこれらの間に介在するゴム状弾性体で連結してある防振装置で あってヽ
前記ゴム状弾性体に前記内外筒の軸芯方向の圧縮力を作用させる圧縮力作用手 段を設け、
前記圧縮力作用手段を構成するに、 前記内外筒の軸芯方向一端側ほど前記外筒 側に位置する第 1傾斜面を備えた内筒側の壁部と、 前記内外筒の軸芯方向他端側 ほど前記内筒側に位置する第 2傾斜面を備えた外筒側の壁部とを、 前記第 1傾斜 面と第 2傾斜面で前記ゴム状弾性体を挟み込む状態に設けてある防振装置。
7 . 前記内筒側の壁部を前記内筒の全周にわたって設けるとともに、 前記外筒側 の壁部を前記外筒の全周にわたって設けてある請求の範囲第 6項記載の防振装置。
8 . 前記内筒側の壁部を前記内筒の周方向に分散させて複数設けるとともに、 前 記外筒側の壁部を前記外筒の周方向に分散させて複数設けてある請求の範囲第 6 項記載の防振装置。
9 . 前記内筒側の壁部は前記内筒の軸芯方向中間部を膨出させて形成し、 前記中 間筒側の壁部又は外筒側の壁部は前記中間筒又は外筒を折曲させて形成してある 請求の範囲第 5から第 8項のいずれか一つに記載の防振装置。
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