WO2004067284A1

WO2004067284A1 - 画像記録装置

Info

Publication number: WO2004067284A1
Application number: PCT/JP2003/001015
Authority: WO
Inventors: Naoki Yoshida
Original assignee: Wedg Co., Ltd.
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2003-01-31
Publication date: 2004-08-12
Also published as: CN1652942A; EP1588856A4; US20060152743A1; EP1588856A1; US7701609B2; AU2003303797A1; CN100500443C; DE60330055D1; EP1588856B1

Abstract

用紙長よりも長い周長を持つ摩擦搬送ドラムに、用紙を１／４周長以上巻き付け、その摩擦搬送ドラムの周囲の少なくとも４箇所以上に用紙のズレを発生させない為に用紙を摩擦搬送ドラムに押しつける接触子を設けて、用紙と摩擦搬送ドラムとのずれを防止し、複数回の転写工程における色の重ね合わせずれを防止する。

Description

発明の利用分野

本発明は、記録難に色材を転写し画像を形) ¾Tる画像記録装置に関し、特に、多重転写工程における記録媒体と画像位置とのずれを抑制した画像記録装置に関する。明

細背景賺

近年デジタルカメラの普及に伴って、カラーデジタル画像のプリント出力の二ーズが高まっている。カラーデジタル画像のプリントには種々の方式が提案されている。例えば、サ一マルヘッドを使った昇華型等の熱転写方式プリンタは既存の銀塩方式プリントと同様の濃度階調による印刷表現力河能であり、極めて銀塩鎮に近いプリントが得られる。また、薬品等の液体も使わず小型化可能な為、家庭における銀塩写真に変わるプリンタとして注目されている。

図 1は、カラー熱転写プリン夕の主要部の構成例を示している。主な構成要素として、熱転写リボン 1、用紙 2、プラテンドラム 3、サ一マルヘッド 4、クランパ 5、プラテンドラム駆動モ一夕 6、用紙ホッパ 7、ヘッド昇降機構 1 9等を備えている。クランパ 5と用紙 2との接触部分には、ゴム等の摩擦部材 8が貼られている。

図 1に示す転写 (あるいは印字) 領域においては、プラテンドラム 3の半径方向において、外周側から内周側に向かってサーマルヘッド 4、熱転写リポン 1、用紙 2、プラテンドラム 3が用紙 2を挟持するように配置されている。熱転写リボン 1は複数色の色材の組み合わせが周期的に現れるように色分けして巻回している。例えば、イェロー、マゼン夕、シアンの 3色力一つのグループになっている。また、これ等の色!^ μこ黒や表面をコ一 -トするための透曰オーバコート材をしたリポンも用意されている。

以下、フルカラ一画像を用紙に形 i¾Tる、一連の装置動作を 3色のリポンを使用した例で説明する。

まず、熱転写リポン 1の任意の色が項出しされる。次に、サ一マルへッド 4が昇降機構 1 9によってプラテンドラム 3の表面から離間するように上方に移動され用紙ホッパ 7から用紙 2が給紙ローラ 1 8で送り出される。用紙 2は、入り口の用紙送りガイドで案内されてプラテンドラム 3の外周に沿ってクランパ 5の所まで搬送される。次に、プラテンドラム 3とクランパ 5とで、搬送された用紙 2を挟み込み圧力を加えこれを保持する。クランパ 5の裏面、すなわち用紙 2にする部分はゴム等の摩擦部材 8によつて形成されており、用紙 2がプラテンドラムからズレない (すべらない) ように保持している。用紙 2の保持完了後、熱転写リポン 1と用紙 2とを密着させるため、へッド昇降機構 1 9はサ一マルへッド 4をプラテンドラム 3に向けて移動し、用紙 2に密着させる。

次に、プラテンドラム 3の馬睡モー夕 6が回転してドラム 3を回転させ、用紙 2をドラム 3に巻き取るように移動させる。この用紙の移動に同期して図示しな ,い制御部からサーマルへッド 4の微小発謝本群に第一色の画像に相当する電気信号が供給される。微小発謝本は画像の画素を構 β¾Τる任意のドットに対応して発熱する。この発熱によって熱転写リポン 1の色材が用紙 2に転写され用紙 2に所定の色による画像が形成される。

一色目の転写の終了後、ヘッド昇降機構 1 9はサーマルヘッド 4の用紙 2への密着力を開放し、ヘッド 4をプラテンドラム 3の外周面からクランパ 5が通過可能な離間位置 4 ' に移動させる。駆動モー夕 6によってプラテンドラム 3を回転し、用紙 2の先頭位置を所定位置に設ると共に、熱転写リポン 1を繰り出して次色の頭出しをする。

次に、駆動モータ 6が回転してドラム 3を回転させ、用紙 2をドラム 3と共に回転させる。この用紙の回転移動に同期して図示しない制御部からサ一マルへッド 4の微小発謝本群に第二色に相当する電気信号が供給される。微小発謝本は画像の画素を構^る任意のドットに対応して発熱する。この発熱によって熱転写リポン 1の第 2色の色材が用紙 2の第 1の色材の上に転写され、用紙 2に第 1及び第 2の混色による画像が形成される。このような、色材の転写工程を所要色数だけ繰り返して用紙 2にカラー画像を形^ Tる。

しかしながら、従来の方 1ま用紙 2のずれを防止するべくクランパ 5で用紙 2の先を保持している。このため、図 2に示すように、用,紙 2の、クランパ

5とサ一マルヘッド 4との間の区間 2 aには大きな非転写 mm) エリアが発生し、用紙全面への転写が出来ない。この非転写エリアは後でカットする手間を要し、比較的高価な熱転 ¾用紙の無駄ともなる。また、クランパ 5の汚れや用紙の種類等に起因する転写画像の転写位置のずれや転写画像のぼけが生ずる場合がある。

よって、本発明はデジタルカメラ等の画像の記録出力装置として、し全面プリントを可能とした画像記録装置を提供することを目的とする。

また、本発明は、クランパの摩擦部材の汚れや劣化'摩耗、記録媒体の種類等に起因する記録媒体のすべりの発生を抑制し得る画像記録装置を提供することを他の目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の画像記録装置は、サ一マルへッドによってシート状の記録媒体に画像を形成する熱転写方式の画像記録装置において、上記記録媒体の送り方向の寸法よりも大きい外周を有して、且つ前記熱転写工程に対応して回転する少なくとも記録媒体が接触する部分の表面を全面あるいはほぼ前面にゴム等の弾性体で覆われた上記熱転写工程に対応して回転する摩擦搬送ドラムと、供給される上記記録媒体を上記摩«送ドラムに向けて案内する記録媒体案内機構と、上記記録鮮の少なくとも" を上記摩請送ドラムに麵させて、言耀録媒体を上記摩«送ドラムと共に回転させる 1つ又は複数の搬送補助部材と、を備え、上記摩 β送ドラム及び上記記録媒体相互間の摩衞系数と、上記記録謝本及び上記搬送補助部材相互間の各摩擦係数とを、互いに回転する上記記録媒体と上記摩搬送ドラム間で生ずるすべりが許容範囲内に維持されるように設定した、ことを特徴とする。

力る構成とすることによって、記録本の摩擦搬送ドラム上でのすべりが防止され安定した記録謝本搬送が可能となる。多色刷りの工程を行っても色ずれが抑制される。

また、本発明の画像記録装置は、サーマルヘッドによってシ一ト状の記録露に画像を形る熱転写方式の画像記録装置において、上記記録媒体の送り方向の寸法よりも大きレ外周の摩謝本を有し、上記熱転写の工程に対応して回転する摩送ドラムと、供給される上記記録謝本を上記摩擦搬送ドラムに向けて案内する記録媒体案内衞冓と、上記記録媒体の少なくとも一部を上記摩»送ドラムに密着させて、該記録媒体を上記摩擦搬送ドラムと共に回転させる 1つ又は複数の搬送補助部材と、上記記録謝本の所定位置の通過を検出する検出器と、上言食出器の出力に基づいて上記サーマルへッドを発熱させる出力制御手段と、を備える。

かかる構成とすることによって、記録 ffif本の位置を検出した時点から転写開始時点を決^ることが T能となるので、検出時点から転写開始までの間におけるすべりのみが ¾写のずれとなり、記録媒体のすべりによる影響範囲を軽減すること力河能となる。また、記録媒体の端部等を検知することによって、摩擦搬送ドラムに巻き付いている記録媒体の位置情報を基にサーマルヘッドの通電開始位置を変化させ、微少なズレを電気的に補正し色ずれのないプリントを可能とする。好ましくは、更に、上記サーマルヘッドを嫌 3摩搬送ドラムと当接する位置及ぴ灕間する位置の相互間に進退させるへッド移動機構と、上検出器の出力に基ミ移動機構を動作させる動作制御手段と、を備える。それにより、非転写工程においてサ一マルへッドが記録媒体と擲虫することを回避し、記録媒体のすべりを防止することが T能となる。

好ましくは、画像記録装置は、更に、上記サーマルヘッドと上記摩鐘送ドラム間を扁するリポンを備え、上記サ一マルヘッドは上記リポンをカ卩熱し、該リボンから色材を上記記録謝本に転写する。それにより、昇華型の熱転写方式のプリンタを構成すること力河能となる。

好ましくは、上記記録謝本及び上記搬送補助部材相互間の摩擦係数が上記摩擦搬送ドラム及び上記記録媒体相互間の摩擦係数の比率が 3 5 %以下となるように設定される。それにより、摩謹送における記録謝本のすべりが顕著に減少する。好ましくは、上記記録媒体と上記摩擦搬送ドラムとの密着の範囲が該摩請送ドラムの外周の約 1 4周以上の範囲に渡るようにする。それにより、摩擦搬送における記録謝本のすベりが顕著に減少する。

好ましくは、上記 i¾t補助部材が、上記摩擦搬送ドラム上に 4箇所以上配置される。さらに、上記記録媒体と上記摩擦搬送ドラムとの密着の範囲を擦搬送ドラムの外周の約 1 / 4周以上としつつ、該記録本を回転移動させること力何能となる。

好ましくは、上言藤出器は、上記サ一マルヘッドに近接して設けられる。それにより、雄出器から該サーマルヘッド間での距離を短くし、その間において生じ得るすべりを少なくする。

好ましくは、上記出力制御手段は. 上纖出器の出力後、上言食出器から上記サ一マルへッドまでの距離に対応した時間の経過後に上記サーマルへッドを発熱させる。それにより、記録本上の画像の転写開始位置を一定位置により正確に設定すること力河能となる。

好ましくは、上記出力制御手段は、更に、上記記録謝本の種類、大きさ及び上記リポンの張り加減のうち少なくともいずれかを参照して上記記録媒体のすべりを予測し、このすベり分で上記サーマルへッドの発熱タイミングを微調る。それにより、記録媒体によってばらつく微小なすべりの差を更に調ることが可肯となる。

好ましくは、上記出力制御手段は、更に、上記リポンの繰り出し量に連動するエンコーダのノ\°ルスの周期から上記リポンの張りカロ減を推定し、それにより発生するすべりを予測する。それにより、転写開始タイミングに記録顯本に接するリボンのすべりへの影響を反映することが TiJ能となる。

好ましくは、上記出力制御手段は、上記すべりの予測を予め記憶されたデータテーブルを参照して行う。リボンの張力と記録媒体のすべりの関係を予め記憶しておいて、随時、リポンの張力に対応したすべり調整を可能とする。

好ましくは、上記記録謝本は、熱転用用紙、普通紙、ラベル用紙、透明フイルム、感熱記録用紙、感熱カラー記録用紙、のいずれかを含む。記録媒体は、昇華型熱転写の記録謝本のみならず、感熱記録式の記録媒体にも本発明を適用可能である。

好ましくは、上記搬送補助部材は、板状又は螺旋状の弾性体を含む。それにより、搬送補助音附に付勢力を与えて記録媒体を摩擦搬送ドラム面に密着させる。好ましくは、上記搬送補助部材は、上記記録謝本の移動を上記摩擦搬送ドラムの回転方向に案内する機能を更に備える。それにより、記録媒体の摩擦搬送ドラムの周方向への移動を円滑に行うことを可能とする。

好ましくは、上記搬送補助部材は、上記記録謝本を上記摩擦搬送ドラムに密着させる圧力を上記記録媒体の種類に対応して設定される。それにより、当 l己録媒体に適合した圧力で記録媒体を上記摩擦搬送ドラムに密着させて、すべりの防止と記録媒体の皺、折れ、ジャム等の両立を図ることが可能となる。

好ましくは、上記搬送補助部材は、上記記録謝本を上記摩擦腿ドラムに密着させる圧力を ¾ 可能に構成される。それにより、記録本最適な押圧力を任意に設定することが 1玎能となる。好ましくは、更に、複数の上記搬送補助部材の、上記記録媒体を上記摩請送ドラムに密着させる圧力を共通に設定するリンク機構を備える。それにより、各搬送補助部材の押圧力を同時に設定することが^ I肯 gとなる。

好ましくは、上記リンク搬冓は環状の絞り機構であり、内周に複数のカム面が形成されて周方向に移動（回動）可能な環状部材と、上記複数の搬送補助部材を上記摩 β送ドラムに押しつける付勢力をそれぞれが発生する複数の弾性体と、上記環状部材の複数のカム面に沿ってそれぞれが該環状 g附の径方向に進退し、各弾性体を伸縮させることによって各付勢力を複数段階に設る複数のカムフォロワと、を含む。それにより、環状部材の回転位置（回転角度）を設^ ることによって各弾性体の伸縮が設定され、繊送補助部材の付勢力を共通に設^ ることが會 gとなる。

好ましくは、上記リンク漏は、上記摩搬送ドラムの周囲に配置される上記複数の搬送補助部材を上記摩»送ドラムに押しつける付勢力をそれぞれが発生する 3単'性体と、上記複数の搬送補助部材の近傍にそれぞれ回動可能に配置されて上記弾性体を伸縮させる複数のレバーと、上記レバー相互間を接続する 1又は複数の連結部材と、を含む。それにより、連結部材（又はレバー）の位置を設^" ることによって各弾性体の伸縮が設定され送補助き附の付勢力を共通に設定することが能となる。図面の簡単な説明

図 1は、従来方式の熱転写方式の画像記録装置の例を説明する説明図である。図 2は、 ^方式における熱転写工程を説明する説明図である。図 3は、本発明の画像記録装置の実施例を説明する説明図である。図 4は、本発明の実施例における一の転写工程を説明する説明図である。図 5は、本発明の他の実施例を説明する説明図である。図 6は、摩擦搬送ドラム及び記録媒 ί材目互間の静 _«擦係数と記録媒体及び搬送補助部材相互間の摩擦係数との各種の比と印画位置のずれとの関係を印画枚数をパラメ一夕として示すグラフである。図 7は、記録媒体の摩送ドラムへの巻付け角度と印画レジズレとの関係を印画枚数をパラメ一夕として示すグラフである。図 8は、図 7の実験例を説明する説明図である。図 9は、環状のリンクを用いて複数の搬送補助部材の付勢力を可変とした実施例を説明する説明図である。図 1 0は、環状のリンクの回転による搬送補助部材の付勢力設定を説明する説明図である。図 1 1は、直線状のリンクを用いて複数の搬送補助部材の付勢力を可変とした他の実施例を説明する説明図である。図 1 2は、直線状のリンクの移動による搬送補助音附の付勢力設定を説明する説明図である。図

1 3は、画像記録装置の制御系を説明するブロック図である。図 1 4は、データベースに記憶された圧力設定テーカレの例を説明する説明図である。図 1 5は、データベースに記憶されたすベり予測テーブルの例を説明する説明図である。図

1 6は、制御部のパラメータ設定動作を説明するフローチャートである。図 1 7 は、制御部のサ一マルへッドの通動 Π熱の開始タイミング設定動作を説明するフローチャートである。図 1 8は、制御部のサーマルヘッドの通電加熱の開始タイミング設定動作（¾*動作）を説明するフローチャートである。

以下、本発明の画像記録装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図³は、本発明の第 1の実施例を示しており、画像記録装置は、翅な構成要素として、熱転写リポン送り機構 2 1、用紙（記録媒体） 2 2、'プラテンドラム（摩擦搬送ドラム） 2 3、サーマルヘッド 2 4 ·。プラテンドラム ,βモー夕 2 6、用紙ホッパ 2 7、紙送りローラ 2 8、筒状のガイド 2 9、用糸氏位置検出装置 3 0、機子（搬送補助部材） 3 5 a, 3 5 b , 3 5 c、 3 5 d、リボン送り検出装置 4 0、等、ヘッド昇降機構 4 1等で構成されている。なお、これ等の動作を制御する画像転写工程の制御回路についてはする。

熱転写リポン送り漏 2 1は、熱転写リポン 2 1 cを巻き取る巻取りリール 2 1 aと、熱転写リポン 2 1 cを巻回衲している犯钠リーゾレ 2 1 bと、これ等を βする図示しない熱転写リポン 2 1 cの送りモータなどによって構成される。钠リール 2 1 bから引き出された熱転写リポン 2 1 cはサ一マルへッド 2 4のの発熱ヘッド部を通って巻取りリール 2 1 aに巻き取られる。熱転写リポン 2 1 cは複数色の色材がベース材に塗布されており、各色が周期的に色分けされている。例えばイェロー、マゼン夕、シアンの 3色が一つのグループになっている。又、場合によってはこの色以外に黒や表面をコー卜するための透明オーバコ一ト材等が働 Πされているリボンも用意されている。

リポン送り検出装置 4 0は、リボンの所定量の送り毎にパルスを発生し、 m の制御部に供給する。制御部はパルス間隔の変化によってリポンの引き出し力や使用を推 ¾ "る。

サーマルへッド 2 4は、一つの画素に相当する微細な発熱素子の多数個を一列又は複数列に並べて構成される。徹の制御部から画像（画素）パターンに対応したパルス (PAM) 電流を各発熱素子に供給することにより、各発熱素子はパルスレベルに対応した高熱を瞬間的に発生する。この熱によって色材が溶解してリポンのベースから用紙 2 2に転写される。

へッド昇降漏 4 1は、サーマルへッド 2 4をプラテンドラム 2 3の径方向に移動（進退）してプラテンドラム 2 3に纖させ、あるいは離間させる。通常、へッド昇降 ίΐί冓 4 1は、色材の用紙への転写状態ではサーマルへッド 2 4を密着させ、用紙 2 2の空送りやリボン 2 1 cの送りの際には離間した位置 2 4 ' に位置させる。

プラテンドラム 2 3は筒状であり、その外周面は摩檫材で覆われている。摩擦材としては、例えば、シリコンゴム、 E PDM、クロ口プレン、 NB R等の合成ゴムが使用可能である。例えば、摩擦材と所定の用紙との静 1»擦係数は、 0 . 8程度である。ここで、静止摩擦係数とは、 ¾¾啶物の相対すベり藤が秒速 1 ミリメートル以下の摩擦係数のことを意味する。プラテンドラム 2 3は、モー夕 2 6によって菌に回転馬睡される。プラテンドラム 2 3は用紙 2 2の周方向の送りを案内する筒状のガイド 2 9に囲まれ、プラテンドラム 2 3及びガイド 2 9 相互間の隙間が用紙の搬を構る。

プラテンドラム 2 3の外周囲には、反時計方向回りに、纖子 3 5 a、サーマルヘッド 2 4、接触子 3 5 b、 3 5 c、 3 5 d、用糸氏位置検出装置 3 0力 ¾H置されている。各子は、断面が「へ」の字^!犬の板状体であり、一定の 3単†生を有している。各接触子は、用紙 2 2をプラテンドラム 2 3に押しつけて密着させる。また、ドラム 2 3の周方向に回転移動する用紙 2 2を案内するガイドの役割も担つている。

鍵するように、妾触子と用紙 2 2相互間の静止摩擦係数は、上述した摩擦材と所定の用紙との静止摩擦係数の約 3 5 %以下、より好ましくは、 3 0 %以下となるように設定される。それにより、相対的に摩擦材と用紙間により強レ摩擦力を確保して用紙がすべるのを防止する。また、この実施例では、隣接する纖子の相互間は、プラテンドラム 2 3の回転軸回りの角度で 9 0度になるように配置されている。これは、用紙 2 2が少なくとも上記 9◦度の範囲（ドラムの外周の 1 /4) でドラムに密着することに寄与する。これは、する用紙2 2のすベり防止に好都合である。もっとも、 ί»Τるように ί纖子の相互間の配置はこの角度に限定されるものではなく、陽子がいくつかの接触子によって倒寺されて巻き付け角度が 9 0度以上であればよい。

用紙位置検出装置 3 0は、用紙の所定位置、例えば、用紙の先端の扁を検出し、検出信号を ί鍵の制御部 7 6に供給する。この信号は、例えば.. サ一マルへッド 2 4の進退の制御や通電加熱の開始タイミングの決定に使用される。

次に、図 4を参照して上述した熱転冓の用紙送り動作の例を説明する。まず、図 4 (a) に示されるように、サーマルヘッド 2 4が離間位置に設定され、熱転写リポン 2 1の任意の色カ顋出しされる。次に、用紙ホッパ 2 7から給紙ローラ 2 8によって用紙 2 2が送り出される。用紙 2 2は ί纖子 3 5 aの側面に案内されて ί纖子 3 5 aの先端部に導かれる。機子 3 5 aは用紙の種類ゃサィズに対応した所定の押圧力でプラテンドラム 2 3に纖しており、用紙 2 2は、 ί纖子 3 5 aとプラテンドラム 2 3間に保持されつつ、サーマルへッド 2 4の直前まで送られる。この ί刻虫子 3 5 aは、摩擦係数の少ない素材を板状にしたものであるが、後述のように先端部にローラを設けてドラム 2 3と共に回転させることで、摩擦係数を低下させるものであってもよい。

次に、ドラム駆動モー夕 2 6を回転させる。回転するプラテンドラム 2 3と接触子 3 5 aによる用紙 2 2の保持によって用紙が反時計方向に搬送される。用紙 2 2の先端は、サーマルヘッド 2 4の下を通り、接触子 3 5 bに至り、纖虫子 3 5 bとドラム 2 3によっても用紙が保持される。更に、用紙 2 2をプラテン 2 3 に巻き付けるべく、 ¾ 子 3 5 a， 3 5 b, 3 5 c、 3 5 dによってガイド搬送しながら用紙 2 2をサ一マルへッド 1 4のヒータライン熱素子）直前まで用紙 2 2を搬送させる。このとき、用紙 2 2はプラテンドラム 2 3に強固に巻きついており、さらに ¾ 子 3 5 a乃至 3 5 dによって用,衹 2 2が倒寺されている。図 4 ( b ) に示すように、用紙 2 2の先端部がサ一マルへッド 2 4のヒータライン下の、適切な位置に達すると熱転写リポン 2 1と用紙 2 2とを密着させるため、へッド移動機構 4 1を動作させてサーマルへッド 2 4をプラテンドラム 2 3 に向けて移動し圧力を加える。サーマルヘッド 2 4が任意のドット（画素）に応じて通電され発熱し、熱転写リポン 2 1から用紙 2 2に加熱した色材カ ¾写されながら用紙 2 2が搬送されて、用 2 2に第一色による画像が形成される（図 4 (c ) 第一色の画像転写の終了後、図 4 (d) に示すように、ヘッド移動機構 4 1を動作させてサ一マルへッド 2 4の圧力を開放し、プラテンドラム 2 3から離間させる。熱転写リポン 2 1 cを繰り出して第二色の頭出しを行うと共に、プラテンドラム 2 3を反時計方向（画像形向）に回転させ、用紙 2 2の先端部位置合わせ（頭出し）を行う。先端位置の検出には、鍵のように検出装置 3 0を使用できる。

上述した、図 4 (b) 乃至図 4 (d) の工程を必要回数だけ繰り ifして、更に、他の色の画像を用紙 2 2に転写形成し、複数畳カラ一画像を形 i¾Tる。カラ一画像の形成後は、ドラム 2 3の回りに構成された図示しない用紙排出経路のガィドを開いて記録装置の外部にプリント済み用紙を送り出す。

図 5は、上述した接触子の他の構成例を示している。同図において図 3と文ォ応する部分には同一符号が付されており、かかる部分の説明は省略する。

この例では、纖子 3 9 a乃至 3 9 dの先端部をローラとすることで、ローラ軸部で回転部接触した摩擦係数が、回転するローラの軸受け部と用紙が接触する外周部とのモ一メント比によって用紙とローラ接触点の相互摩擦係数を静的な接触子に対し、摩擦係数が小さく作用することから子 3 6及び用紙 2 2相互間の摩擦係数が容易に低くなるようにしている。また、ローラに用紙 2 2をプラテンドラム 2 3に押し付ける付勢力を与えるために、弾性体、例えば、コイルパネや ¾Λネ、ゴム等が設けられている。それにより、用紙 2 2及び接触子 3 9相互間の静止摩擦係数が、用紙 2 2及びドラム 2 3相互間の摩擦係数の約 3 0 %以下となるように、容易に選定出来るようにしている。

図 6は、プラテンドラムに巻回されて搬送される用紙がすべらない条件を見い出すために種々実験した結果を説明する説明図である。

同図に示す表及びグラフは、プラテンドラム 2 3及び用紙 (サイズ 1 2 7 mm X 8 9 mm) 2 2相互間の静止摩擦係数 1と、用紙 2 2及び接触子 3 5相互間の静止摩擦係数！丄 2の種々の比 ( u 2 / il l ) による、印画ズレ量の変化を表している。実験例では 1 = 0. 8に固定し、 2を種々 ¾ した。また、プリント枚数を 1枚目、 2 5枚目、 5 0枚目としてすべりの変化を追っている。これは、インクリポンを巻取り駆動する図示しなレゝインクリポンクラッチがトルク一定となるように動作するため、リポン巻数（リポンの巻き直径）が変わるとリポンテンシヨンが変わる傾向があり、結果的に、プリント枚数がわるとリポンテンシヨンも変わる傾向があることを考慮したものである。許量は、フルカラー印刷の画像を人の目で見て的に凝ロ感のなレずれ量の限界である 7 5 に設定している。通常、高精細なカラ一プリン夕の場合、人間の目の白黒での弁別能力は 5 0 zmであることから、カラー画像の場合、そのズレ量は 7 5 zm程度とされている。

このグラフより、静止摩擦係数の比が低くなればなるほど精度の高レ用紙送りが出来ることが判る。摩擦係数の比が 3 5 %程度であれば、連続印画真数 5 0枚であっても、用紙のすべりは略許れにある。特に、摩擦係数の比が 3 0 %程度であれば、用紙のすべりは許容ずれの範囲内に十分に収まる。

そこで、上述した ¾5S例においては、プラテンドラム 2 3の外周に合成ゴムなどの適当な摩擦係数の摩擦部材を形成している。また、接触子の先端の摺動面を平滑にしたり（3 5 a乃至 3 5 d) 、先端を回転させることによって摩擦係数を低く設定している（3 9 a乃至 3 9 d) 。そして、摩擦係数の比を 3 5 %以下、より好ましくは、 3 0 %以下に設定している。

図 7は、上記結果に基づいて静 !hiP擦係数比を 3 0 %とした場合において、用紙の巻き付き加減を種々に設定して用紙のすべり加減を実験した例を示している。図 8は、用紙の種々のドラム巻き付け角度（用紙の密着範囲）を得るために用いた用紙送り機構の構成例を示している。同図において図 3と対応する部分には同一符号を付している。

この実験結果によれば、プラテンドラム 2 3への巻き付け角度がドラム 2 3の回転軸回りの角度で約 9 0度 (プラテンドラムの外周で 1 /4周に相当する) を超えると、顕著に印画位置のずれ 01紙のすべり）が減少することカ荆る。すなわち、図 8の（d) のように記録顯本がドラムに 1/4周以上巻き付くように機子を配置すれば良ぐ例えば、図のような 4箇所であれば良く、また、 ί纖点が多ぐ ί纖子によって巻き付けられた用紙の巻き付け角が増えればさらに良好な糸吉果が辱られる。なお、印画枚数 1枚目の場合において、巻き付け角度が 4 5度のときに用紙のずれが「一」方向にずれている。これは、用紙 2 2が相対的にドラム 2 3よりも更に回転する状態が生じていることを意味する。このような状態が生ずるのは、熱転写リポン送り機構 2 1によるリポン 2 1 cの巻取りが用紙 2 2を引き出すように作用するからである。すなわち、用紙の微小なすべりには、リボン 2 1じのテンションも影響している。ただ、この場合であっても、用紙 2 2のプラテンドラム 2 3への巻付け角度が 8 0度を越えて多くなるとリポンテンションが用紙のすべりに与える影響は少なくなる。用紙 2 2とドラム 2 3相互間の密着面（摩擦力）が増加してすべり難くなり、リポンの影響を受け難くなる。なお、ドラム巻き付け角度は、用紙がドラムによって回転するため、観子との擺点が変動し、巻き付け角度も変動する。この場合の巻き付け角度は、一枚印画中の最小の巻き付け角度に相当する。

このように、プラテンドラム 2 3への用,紙 2 2の巻付け角度が大きくなるほど精度の高い（すべりの生じない）用紙送り力河能となることが判る。

図 9は、漏子の押圧力を可変に設¾ ~るようにした実施例を示している。同図において図 3と対応する部分には同一符号を付しており、係る部分の説明は省略する。 ·

画像記録装置においても各種の記録用紙を使用出来れば便利である。用紙送りを安定化するためには、用紙の種類、例えば、普 il氏、熱昇華型記録紙、シール用紙、はがき等に対応して用紙の搬カを設¾1~ることが望ましい。そこで、図 9に示す構成では、子の押圧力を可変に設定、例えば、「小」 , 「中」、「に設¾ "ることが出来るようにしている。

同図において、筒状のガイド 2 9の外側を囲むように環状のリンク部材 5 1が設けられている。この環状リンク咅附 5 1は、特に図示しないが、正向に回動可能に構成されている。環状リンク部材 5 1の内周側には、 ί纖子に対応した位置に階段状のカム面 5 1 a、 5 1 b、 5 1 cが形成されている。カム面には、カムフォロワ 5 5が接している。カムフォロワ 5 5は図示しないプレートに半径方向に形成された長溝穴 5 4によって案内され、環状リンク 5 1が回動すると、環状リンク 5 1の径方向（ドラム 2 3の径方向）に移動する。カムフォロワ 5 5 と摺動子 3 5との相互間には、弾性部材 5 3、例えば、コイルスプリング、合成ゴム、板パネ等、適当なものが置されている。

図 1 0は、環状リンク 5 1を回動したときの機構の動作例を説明する図である。図 1 0 ( a ) は、押圧力「中」の状態であり、カムフォロワ 5 5が中段のカム面 5 l bに位置している。それにより、弾性体 5 3が印加する接触子への圧力は中程度となっている。図 1 0 (b) は、図 1 0 ( a) の状態から環状リンク 5 1を時計回り方向に回動したときの機構の動作例を示しており、押圧力「弱」の状態であり、カムフォロワ 5 5が下段のカム面 5 1 aに位置し、弾性部材 5 3が伸張して弾性部材 5 3の付勢力が低下している。それにより、接触子 3 5への圧力は低下する。図 1 0 ( c ) は、図 1 0 ( a) の状態から環状リンク 5 1を反時計回り方向に回動したときの樹冓の動作例を示しており、押圧力「強」の状態である。カムフォロワ 5 5が上段のカム面 5 1 cに位置し、弾性咅附 5 3が縮小して弾性部材 5 3の付勢力が増大している。それにより、雄子 3 5への圧力は増加する。

環状のリンク部材 5 1は、手動により回動可能であり、接触子の押圧力を用紙の種類等に応じて設¾ "ることが出来る。また、環状リンク咅附 5 1にウォームギアを形成し、これを図示しないモータで回転駆動することによって環状リンク部材 5 1を IERび逆方向に回動することが能である。

図 1 1は、機子の押圧力を可変に設^ るようにした他の実施例を示している。同図において図 3と対応する部分には同一符号を付しており、係る部分の説明は省略する。

この例では、回動可能に連結された直線（棒）状のリンク部材 6 1を用いている。リンク部材 6 1は曲がっていても良いものである。 ί纖子 3 5 b乃至 3 5 d 各々の外方に、支点 6 2に回動自在に支持される「く」のレバー 6 3がそれぞれ配置される。レバー 6 3の一端と機子間には弾性咅附 5 3が配置される。レバ一 6 3の他端には連結ピン 6 4を介して回動可能にリンク咅附 6 1の一端が接続される。このリンク咅 Ι¾ί 6 1の他端は他のレバー 6 3の他端に連結ピン 6 4 を介して接続される。各レバー 6 4がリンク部材 6 1で接続されることによって全レバー 6 3力連動し、弾性体 5 3を介して ί纖子 3 5の押圧力を同じ圧力に設る。また、リンク部材 6 1の刺犬やレバー 6 3の形状を個別に設^ Τることによって、各接触子の圧力を別々に設定することも可能である。

図 1 2は、図 1 1に示す接触子の圧力調整機構の作動例を示 l¾明図である。図 1 2 ( a) は、押圧力「中」の状態であり、レバー 6 3が中間位置に位置している。それにより、弾性体 5 3が印加する機子への圧力は「中」程度となっている。図 1 2 (b) は、図 1 2 ( a) の状態からリンク 6 1を時計回り方向に移動したときの機構の動作例を示しており、押圧力「弱」の状態である。レバ一 6 3が反時計回りに回動して外方に開いて、弾性部材 5 3が伸張して弾性部材 5 3 の付勢力が低下している。それにより、纖子 3 5への圧力は低下する。図 1 2 (c ) は、図 1 2 ( a) の状態からリンク 6 1を反時計回り方向に移動したときの機構の動作例を示しており、押圧力「の状態である。レバー 6 3が時計回りに回動して、弾性音附 5 3を縮小させ、弾性部材 5 3の付勢力が増大している。それにより、子 3 5への圧力は増力 PTる。

上述した例は、機樹冓造的な工夫によって用紙のすべりを抑制した例であるが、図 1 3乃至 1 7に示す実施例は、用紙の微小なすべりを予測してより精密に画像の転写開始位置を決定し、力ラー画像における各色の画像同士のずれを防止せんとする実施例を示している。

図 1 3は、すべりを予測した動作制御によって転写開始位置と用紙の先頭位置とのずれを防止せんとする制御系の動作を説明するブロック図である。前述した給紙トレイ 2 7には用紙セットガイドなどの位置を検出することにより、用紙サィズを検出する用紙サイズ検出装置 7 1力 S設けられており、検出した用紙サイズを制御部 7 6に供給し、内部メモリに用紙サイズに対応したフラグを設¾ ~る。また、給紙と例の近傍には、用紙の種類をセットする用紙設定スィッチ 7 2が設けられている。例えば、使用者が普¾紙、昇華転写用紙、ラベル用紙、等の用紙の種類を選択スィッチによって設^ Tると、その出力が制御部 7 6に供給され内部のメモリに用紙の種類を示すフラグが設定される。用紙などの記録媒体の通過を検出する謝材食出装置 3 0の検出出力は制御部 7 6に供給され、内部のメモリに通過検出フラグを設^ Tる。リポン残量検出装置 4 0は、リポンの送りに伴う周期的パルスの発生を検出してこれを制御部 7 6に供給する。制御部 7 6は、パルス間隔の変化からリポン外径を麟し、鍵のように、リポン外径変化によるリポンテンション変化に起因する、印画色の重ね合わせの微少位置ずれを推定する。 RAMによって構成される画像データメモリ 7 3は、デジタルカメラなどの外部装置からィン夕フェース 7 5を介して制御部に供給された画像データを記憶している。制御部 7 6によって適宜読み出される。 ROM 7 4は図示しない制御プログラムやすべりに関連する諸データのデータベースを記憶し保持している。へッド,誦機構 4 1は、制御部 7 6からの指令に応じてサーマルへッド 2 4の進退を行う。駆動回路 7 7は、制御部 7 6から供給される画像データ信号をパヮ一増幅し、サ一マルヘッド 2 4の通動 Π熱体を馬隱する。圧力調整機構 6 0は、制御部 7 6の指令に応じて ί纖子の押圧力を設^ Tる。それにより、用繊類ゃサィズに応じて謝甲圧力を自動出来に設定する。インタフェース 7 5は、デジタルカメラ等の外部装置から画像データを受け取り、例えば、 DMA動作によって画像、データメモリ 7 3にデータを記憶させる。

制御部 7 6は、 C P U, メモリ、インタフェース、タイマ、等が組み込まれた 1チップ L S Πこよって構成され、少なくとも、用紙のすべりを防止する鍵の制御を行う。 .

図 1 4及び図 1 5は、 ROM 7 4に予め記憶されているデータ変換テーブルの例を示している。図 1 4は、用紙の種類と用紙サイズによって最適な接触子の圧力を設定するためのテーブルデ一夕を保存している。用,紙の種類 P nと用紙サイズ Smのフラグデータに基づいてリンク 5 1の位置を設定して纖子にな付勢力 F (P n,

Sm) を設定し、用紙送りにおけるすべりを防止する。

図 1 5は、用紙のすべりの原因となる要素とそれ等によるすべりの程度を予めデータベース化したテーブルの例を示している。すべりの要因としては、例えば、用紙の種類 P、 ¾ 子による用紙押さえの圧力 F、用紙のサイズ S、リポンテンション Rがある。これ等の要素の各種の組み合わせによる当該用紙のすべりの値 Tをテーカレに記憶している。組み合わせには、特定のすべり要素が 0である場合や全てのすべり要素が 0の場合（テーブルを使用しなレ ^場合）を含めることができ、制御要素を影響の大きい任意のものに限ることも可能である。例えば、リポンテンションが用紙のすべりに影響しなレ用紙送り髓である場合には、リボンテンション R«/ ラメータから除かれる（パラメ一夕値「0」 ) 。

図 1 6は、制御部 7 6の C P Uが実行する種々のプログラムのうち、用紙の種類、サイズなどの入力状態のパラメ一夕に対応した諸設定を行うパラメ一夕設定ルーチンの例を示すフローチヤ一トである。

C P Uは、 ia¾直後に、その後は定期的に、メモリのフラグレジスタをチエツクする。フラグ設定に変化がないと、本ルーチンは終了する（S 1 2 ; N o) 。例えば、用紙の種類、サイズを示すフラグが ¾ されていると（S 1 2； Y e s ) 、データテーブル (図 1 4) を参照して接触子に設 ¾Tべき圧力を決 ¾Τる (S 1 4) 。この決定に基づいて圧力強制機構 6 0を該当する付勢力を接触子に印加する状態に設定する (S 1 6 ) 。次に、各種フラグの状態やすべり要因のバラメ一夕値に基づいてすべり予測テーブル（図 1 5 ) を参照してすべり予測時間を決定する（S 1 8) 。すべり予測時間分で、検出装置 3 0から ¾2転写開始位置までの用 »動時間を修正し、この修正値を制御部の内蔵夕イマに設^ Tる（S 2 0)。その後、元の処理ルーチンに戻る。図 17は、転写工程において、用紙への転写開始タイミングを決 ¾Tるルーチンの例を示すフローチヤ一トである。

まず、 CPUは、用紙先端立置の通過を検出する検出装置 30から検出が通知されたかどうかをフラグ設定の有無によって判別する（S32) 。該フラグが 1殳定されていない場合には（S 32 ； No) 、本ルーチンを終了する。該フラグが設定された場合には（S 32； Ye s) 、制御部に内蔵する第 1及び第 2のタイマの計時動作を開始させる。タイマはシステムクロックを計数するカウンタによつて構ること力能である。第 1タイマには、検出装置 30を用紙が通過した後、サ一マルヘッドをドラム（あるいは用紙）に纖させるまでの時間が設定されている。第 2の夕イマには、用紙が通過した後、サーマルヘッドへの通口熱を開始する時間が設定されている。前述したようにこの通電開始時間は、用紙の推定すベり量に応じた時間が補償されたものとなっている（S34) 。第 1のタイマに設定された時間が経過すると（S 36 ； Ye s)、 CPUはへッド移動機構 41に動作を指令し、サーマルヘッドをドラム位置 ί纖に移動させ、好ましくは、サーマルヘッドの下面が用紙先端部の上に降りるようにする。第 2のタイマに設定された時間が βすると（S40； Ye s)、 CPUは、馬隱回路 77 に画像データ信号の供給を開始する。画像データは用紙送りに同期して一走線分毎の画像データとして連続的に供給される。それにより、特定色の画像がリポンから用紙に転写される（S42) 。その後、この処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。

このステップ S 32から S 42の工程は-, 各色の転写工程について行われるので、可及的にフル力ラー画像の形成における画像の色ずれが防止される。

このように、サーマルへッド 24の近傍に設けられる検出装置 30の出力に基づぃてサーマルへッド 24を制御することによって、検出装置 30からサ一マルへッド 24下の機械的転写位置に至るまでの少しの距離の区間における用紙のすベり以外は転写画像のずれに影響しないようにする。そして、この短い区間における僅かなすべり（機械的に十分に補正しきれない微少な用紙のずれ）もへッドの転写開始時点を推 ¾Tベり値によって微調 STることによつて補る。それにより、略ずれのない力ラー画像を形成することが能となる。

図 1 8は、 ± した電気的な調整による用紙のすべりを補償する回路構成部分をより簡易に構成した例を示している。同図において、図 1 3と対応する部分には、同一符号を付している。この実施例では、用紙 2 2の先端位置の扁を検出装置 3 0が検出すると、制御部 7 6はこの検出時点から Η ^時間後にへッド駆動部 4 1を作動させてサ一マルへッド 2 4を降下させる。更に、へッド 2 4に通電カロ熱を開始する。それにより、用紙のすべり力問題となる用紙送りの範囲をせまくする。既述した用紙すベりを減少する機械的構成と組み合わせれば用紙のすべり ¾mは十分である。更に、用紙位置検出装置 3 0と制御部 3 0との間に時間軸調整回路 8 0、例えば、可変信号運回路を設け、リポンテンションなどが問題となるに、検出信号の制御部への供給タイミングを微調整可能としている。それにより、転写画像間のずれ分を補償可能としている。

このように、本発明の実施の形態によれば、クランプ機構を設けずとも、用紙のすべりが生じにくいように用紙搬送機構を構成しているので、用紙（画像記録媒体）の外縁に大きい余白を生じない、用紙全面の転写画像を形成すること力河能となる。

また、サーマルヘッドの近 ί ί立置で用紙位置を検出し、該位置からヘッドへの通電開始タイミングを設定するので用紙のすべりが転写位置のずれとなる範囲を限定することが能となる。

また、この範囲におけるすべりを推定して更に通電開始タイミングを調整することもできるので、搬送中の用紙のすべりによる不具合も解消可能となる。また、プラテンドラムを使用することで、一方向にのみ用紙を搬送する一方向プリン卜が可能になり、用紙を往復移動する必要がなく高速なフルカラ一プリントが Γ能となる。また、クランプ機構等の付随する部品が必要なくなり、さらにダリップロ一ラ方式のように用紙を街复移動させる為のスペースも必要ない為、小型で安価に構成可能であり、用紙カット屑もなく、高速で品質の高いプリン夕が実現可能となつて具合がよい。

なお、図 9に示すように、用紙先端位置（又は所定位置）を検出する検出装置 3 0をよりサーマルへッド 2 4に近接した位置に配置することが^ J能である。また、リポンテンション変化が用紙のすべりに影響を与える構造である場合には、検出部 4 0によって、リポンの周期的パルスの変化からリポン外径を鄉し、リボン印画枚数による、リボン外径変化によつて発生するリポンテンション変化による、印画色の重ね合わせの微少位置ずれをテーブル（図 1 5) に予め記憶させておき、プリント中に検出されるリポンエンコーダ検出部 4 0によって、その径を推察することによって、プラテンドラムに巻き付いている用紙のプラテンドラムとの微少な相対位置ズレを予測し、そのずれに応じたサーマルへッドによる通電加謝立置を制御することにより、より色ズレのない品質の高い力ラー画像が出力される。

また、実施例は、主として用紙を搬送する例で説明しているが、シール用紙、昇華型熱転写用用紙、透明フィルム、感熱記録用紙、感熱カラ一記録用紙、等の各種の記録謝本が使用可能である。難上の利用性

以上説明したように本発明の画像記録装置は摩擦搬送ドラムに巻き付けた記録媒体をクランパ等の保持部材を使わずに巻き付け、正確に用紙を送ることが可能である。クランパ等の保持部材がない為に、サ一マルヘッドを用紙に対しどの位置に対しても押し当てることが可能であり、用紙前端部から用紙後端部のレ^ずれにもサーマルへッドとインクリポンを圧接させることが能であり用紙全面にプリントできる。従って、余白のない用紙全面にプリントした画物が得られ従来のようにプリント出力後ミシン目でカットしたり、又鋏でカットしたり、高価な自動力ッ夕一で力ットすることもないため用紙屑を発生させることもなく、完全な縁なしプリントカ河能となって具合がよい。

Claims

請求の範囲

1. サーマルへッドによってシート状の記録媒体に画像を形成する熱転写方式の画像記録装置であって、

前記記録謝本の送り方向の寸法よりも大きい外周を有して、且つ前記熱転写ェ程に対応して回転する少なくとも記録媒体が ί纖する部分の表面を全面にゴム等

' の弾性体で覆われた摩擦搬送ドラムと、供給される廳3記録媒体を編己摩擦搬送ドラムに向けて案内する記録難案内機構と、

1513記録媒体の少なくとも一部を Ιίϊ 摩擦搬送ドラムに密着させて、 l己録媒体を前記摩搬送ドラムと共に回転させる 1つ又は複数の搬送補助部材と、を備え、さらに嫌己摩鐘送ドラム及び前記記録謝本相互間の摩擦係数と、前記記録謝本及び lift己搬送補助部材相互間の各摩擦係数とを前記記録謝本及び前記搬送補助部材相互間の摩擦係数が前記摩擦搬送ドラム及び前記記録媒体相互間の摩擦係数の比率が 35%以下となるように設定され前記記録 ¾本と前記摩擦搬送ドラムとの接触の範囲が該摩擦搬送ドラムの外周の 1 Z 4周以上の範囲であつて、. 互いに回転する前記記録媒体と前記摩擦搬送ドラム間で生ずるすべり力午容範囲内に膽されるように設定した、ことを赚とする画像記録装置。

2 . サーマルへッドによってシート状の記録媒体に画像を形成する熱転写方式の画像記録装置であって、

前記記録媒体の送り方向の寸法よりも大きい外周の摩擦体を有し、前記熱転写の工程に対応して回転する摩擦搬送ドラムと、

供給される前記記録媒体を前記摩擦搬送ドラムに向けて案内する記録媒体案内機構と、

I己記録媒体の少なくとも一部を tn己摩 «送ドラムに ¾ させて、 mmm 体を嫌 a*e送ドラムと共に回転させる 1つ又は複数の搬送補助部材と、前記記録媒体の所定位置の通過を検出する検出器と、廳31食出器の出力に基づいて編己サーマルへヅドを発熱させる出力制御手段と、を備える画像記録装置。

3.更に、前記サーマルヘッドと纏摩遺送ドラム間を通過するリポンを備え、廳己サ一マルへッドは l己リポンをカロ熱し、該リポンから色材を前記記録^ (本に転写する、請求項 1乃至 2のいずれかに記載の画像記録装置。

4. 前言送補助部材が、觀摩攝般送ドラム上に 4箇所以上配置される、請求項 1乃至 3のレずれかに記載の画像記録装置。

5. 廳食出器は、漏サーマルヘッドに近接して設けられる、請求項 2乃至 7 のいずれかに記載の画像記 §1¾置。

6. 前記出力制御手段は、 MI 食出器の出力後、前 ff 食出器から前記サ一マルへッドまでの距離に対応した時間の纏後に前記サ一マルへッドを発熱させる、請求項 2乃至 5のいずれかに記載の画像記録装置。

7. 前記出力制御手段は、更に、嫌己記録媒体の種類、大きさ及び編己リポンの張り加減のうち少なくともレ^ rれかを参照して E記録謝本のすベりを予測し、このすベり分で前記サーマルへッドの発熱タイミングを微調整する、請求項 6に記載の画像記録装置。

8. 前記出力制御手段は、更に、前記リポンの繰り出し量に連動するエンコーダのパルスの周期から前記リポンの張り加減を推定し、それにより発生するすべりを予測する、請求項 7記載の画像記録装置。

9. 前記出力制御手段は、嫌己すべりの予測を予め記憶されたデ一夕テーブルを参照して行う請求項 7又は 8記載の画像記録装置。

1 0. 觀記録媒体は、熱転轉用用紙、普通紙、ラベル用紙、透明フィルム、感熱記録用紙、感熱カラー記録用紙、のレずれかを含む、請求項 1乃至 9のレずれかに記載の画像記録装置。

1 1. 編 3搬送補助部材は、板状又は螺旋状の弾性体を含む、請求項 1乃至 1 0 のいずれかに記載の画像記 §ig置。

1 2. 前記搬送補助部材は、 I S記録媒体の移動を前記摩擦搬送ドラムの回転方向に案内する機能を更に備える請求項 1乃至 1 1のレずれかに記載の画像記録装

1 3. ItiS搬送補助部材は、編 3記録謝本を前記摩請送ドラムに密着させる圧力を前記記録謝本の種類に対応して設定される、請求項 1乃至 1 2のレずれかに

1 4. 編 3搬送補助部材は、觀記録媒体を嫌己摩擦搬送ドラムに密着させる圧力を変更可能に構成され、複数の観 S搬送補助部材の、編 3記録 ffij本を前記摩擦搬送ドラムに密着させる圧力を共通に設定するリンク機構又は内周に複数のカム面が形成されて周方向に移動可能な環状音附と、

前記複数の搬送補助部材を前記摩擦搬送ドラムに押しつける付勢力をそれぞれが発生する複数の弾性体と、前言應状音附の複数のカム面に沿ってそれぞれが該環状音附の径方向に進退し、各弾性体を伸縮させることによって各付勢力を複数段階に設^ る複数のカムフォロワと、備，又は嫌己摩 β送ドラムの周囲に配置される前記複数の搬送補助部材を前記摩 β送ドラムに押しつける付勢力をそれぞれが発生する弾性体と、嫌己複数の搬送補助部材の近傍にそれぞれ回動可能に配置されて嫌己弾性体を伸縮させる複数のレバーと、嫌己レバ一相互間を接続する 1又は複数の連結部材と、を含む、請求項 1乃至 1 3のいずれかに