JPH0557970A - サーマルプリンタの印字機構 - Google Patents
サーマルプリンタの印字機構Info
- Publication number
- JPH0557970A JPH0557970A JP405792A JP405792A JPH0557970A JP H0557970 A JPH0557970 A JP H0557970A JP 405792 A JP405792 A JP 405792A JP 405792 A JP405792 A JP 405792A JP H0557970 A JPH0557970 A JP H0557970A
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- JP
- Japan
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- platen
- receiving paper
- image receiving
- layer
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Handling Of Sheets (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 受像紙のスキューが防止でき、またドット位
置精度が良好で、色ずれや細線ぼけを生じない良好な画
質が得られるサーマルプリンタの印字機構を提供する。 【構成】 サーマルプリンタの印字機構のプラテンの表
面に高滑性層を設け、このプラテンに受像紙を押える押
えローラを高摩擦係数の弾性体で作った。
置精度が良好で、色ずれや細線ぼけを生じない良好な画
質が得られるサーマルプリンタの印字機構を提供する。 【構成】 サーマルプリンタの印字機構のプラテンの表
面に高滑性層を設け、このプラテンに受像紙を押える押
えローラを高摩擦係数の弾性体で作った。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサーマルプリンタの印
字機構に関する。
字機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサーマルプリンタの印字機構は図
4〜6に示すようであって、印字時は受像紙6の先端を
プラテン1の表面にクランパ5でクランプして、プラテ
ン1のプラテンベース11上に設けられたゴム層12上に、
受像紙6を金属の押えローラ2〜4で押圧してプラテン
1を回転し、受像紙6に、サーマルヘッド9によりイン
クシート8を介して印字を行っていた。なお図4におい
て7は押圧ばね、10はインクシートローラをそれぞれ示
す。
4〜6に示すようであって、印字時は受像紙6の先端を
プラテン1の表面にクランパ5でクランプして、プラテ
ン1のプラテンベース11上に設けられたゴム層12上に、
受像紙6を金属の押えローラ2〜4で押圧してプラテン
1を回転し、受像紙6に、サーマルヘッド9によりイン
クシート8を介して印字を行っていた。なお図4におい
て7は押圧ばね、10はインクシートローラをそれぞれ示
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなサーマル
プリンタの印字機構では、押えローラ2〜4が金属であ
ることと、プラテン1の表層が比較的軟かいゴム層12で
形成されているために、サーマルヘッド9の当りが不均
一となることによって、スキューが発生するのを防止で
きないという問題があった。
プリンタの印字機構では、押えローラ2〜4が金属であ
ることと、プラテン1の表層が比較的軟かいゴム層12で
形成されているために、サーマルヘッド9の当りが不均
一となることによって、スキューが発生するのを防止で
きないという問題があった。
【0004】また別の問題として、図5に示すようにイ
ンクシート8のA点をサーマルヘッド9で加圧しながら
プラテン1を矢印Bの方向に回転移動させると、インク
シート8とサーマルヘッド9,インクシート8と受像紙
6,受像紙6とプラテン1のおのおのの間の摩擦力によ
って、A点より右側のゴム層12は圧縮変形を、また左側
は伸張変形を起し、又印字中は、インクシート8と受像
紙6は融着した状態であって一体的に移動すると考えて
良い。この時の様子をモデル的に図示したのが図6であ
る。図6において、A点を加圧したままでは、受像紙6
の加圧点Cの下方において、ゴム層12の圧縮変形部15と
伸張変形部16との境界の基準点Eは当初位置Dにある
が、印字中プラテン1が矢印B方向に移動すると、わず
かにずれて前進位置D′に移動し、この際受像紙6はゴ
ム層12のように変形することができないので、その加圧
点Cと当初位置Dとはインクシート8の加圧点Aを通過
する線上にあることとなる。このようにして受像紙6、
ゴム層12が加圧部を通過すると、ゴム層12が変形してゴ
ム層12の基準点Eの当初位置Dと、前進位置D′とが一
致することになる。この際受像紙6とゴム層12との摩擦
係数は、サーマルヘッド9とインクシート8との摩擦係
数より大きいので、ゴム層12が受像紙6とが点線Fに示
すようにいっしょに変形し、受像紙6の加圧点Cが前進
して受像紙6はプラテン1から浮き上がり、換言すれば
プラテン1の周速よりも受像紙6の速度の方がわずかに
速くなっていることを示している。このような現象が生
ずることによって、ドット位置精度は非常に悪化し、特
にカラーの場合は色ずれによる色の変化や細線のぼけを
生じて画質が著しく劣化するという問題がある。
ンクシート8のA点をサーマルヘッド9で加圧しながら
プラテン1を矢印Bの方向に回転移動させると、インク
シート8とサーマルヘッド9,インクシート8と受像紙
6,受像紙6とプラテン1のおのおのの間の摩擦力によ
って、A点より右側のゴム層12は圧縮変形を、また左側
は伸張変形を起し、又印字中は、インクシート8と受像
紙6は融着した状態であって一体的に移動すると考えて
良い。この時の様子をモデル的に図示したのが図6であ
る。図6において、A点を加圧したままでは、受像紙6
の加圧点Cの下方において、ゴム層12の圧縮変形部15と
伸張変形部16との境界の基準点Eは当初位置Dにある
が、印字中プラテン1が矢印B方向に移動すると、わず
かにずれて前進位置D′に移動し、この際受像紙6はゴ
ム層12のように変形することができないので、その加圧
点Cと当初位置Dとはインクシート8の加圧点Aを通過
する線上にあることとなる。このようにして受像紙6、
ゴム層12が加圧部を通過すると、ゴム層12が変形してゴ
ム層12の基準点Eの当初位置Dと、前進位置D′とが一
致することになる。この際受像紙6とゴム層12との摩擦
係数は、サーマルヘッド9とインクシート8との摩擦係
数より大きいので、ゴム層12が受像紙6とが点線Fに示
すようにいっしょに変形し、受像紙6の加圧点Cが前進
して受像紙6はプラテン1から浮き上がり、換言すれば
プラテン1の周速よりも受像紙6の速度の方がわずかに
速くなっていることを示している。このような現象が生
ずることによって、ドット位置精度は非常に悪化し、特
にカラーの場合は色ずれによる色の変化や細線のぼけを
生じて画質が著しく劣化するという問題がある。
【0005】そこでこの発明の目的は前記のような従来
のサーマルプリンタの印字機構のもつ問題を解消し、ス
キューが防止できて、ドット位置精度が良好で色ずれに
よる色の変化や細線のぼけを生じない良好な画質が得ら
れるサーマルプリンタの印字機構を提供するにある。
のサーマルプリンタの印字機構のもつ問題を解消し、ス
キューが防止できて、ドット位置精度が良好で色ずれに
よる色の変化や細線のぼけを生じない良好な画質が得ら
れるサーマルプリンタの印字機構を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記ような目
的を達成するために、前記のようなにサーマルプリンタ
の印字機構において、プラテンの表面に高滑性層を設け
るとともに、押えローラが高摩擦係数の弾性体で作られ
ていることを特徴とするものである。又前記高滑性層
は、それと受像紙との摩擦力がサーマルヘッドとインク
シートの摩擦力より小さくなるように構成されているも
のである。又高滑性層の摩擦係数が0.5μ以下となるよ
うに構成されているものである。
的を達成するために、前記のようなにサーマルプリンタ
の印字機構において、プラテンの表面に高滑性層を設け
るとともに、押えローラが高摩擦係数の弾性体で作られ
ていることを特徴とするものである。又前記高滑性層
は、それと受像紙との摩擦力がサーマルヘッドとインク
シートの摩擦力より小さくなるように構成されているも
のである。又高滑性層の摩擦係数が0.5μ以下となるよ
うに構成されているものである。
【0007】
【作用】前記のようなこの発明において、受像紙の先端
を、表面が高滑性層で形成されたプラテン上にクランプ
して、後端を固定しないでおき、高摩擦係数の弾性体で
作った押えローラで受像紙を押えてプラテンを回転して
紙送りを行って印字を行う。このとき受像紙と押えロー
ラの摩擦力が大きいのでスキューを防止して印字を行う
ことができる。またプラテンの表面に高滑性層を設けて
あるので、サーマルヘッドで加圧しながらプラテンを回
転させても、プラテンのゴム層の加圧点近傍で回転方向
に発生する圧縮、伸張の変形の復旧は、高滑性層と受像
紙との摩擦力がサーマルヘッドとインクシートの摩擦力
より小さくなるように構成されているので、受像紙とプ
ラテンの表面の高滑性層との間で滑りながら行われて、
受像紙が浮くようなことはない。又高滑性層の摩擦係数
が0.5μ以下となるように構成されているので、受像紙
の滑り効果と、摩擦によるトルクの伝達が少くなること
による剪断歪みの減少から受像紙の移動量の増加が少く
なり、プラテンの表面に密着して移動し、サーマルヘッ
ドの加圧点でプラテンと受像紙は若干の滑りをともない
ながら移動するが、受像紙の先端は、機械的にクランプ
されているので、その保持位置がずれることはなく、従
ってドットの位置ずれを生ずることなく、位置精度のよ
い良好な画質の印字が行われる。
を、表面が高滑性層で形成されたプラテン上にクランプ
して、後端を固定しないでおき、高摩擦係数の弾性体で
作った押えローラで受像紙を押えてプラテンを回転して
紙送りを行って印字を行う。このとき受像紙と押えロー
ラの摩擦力が大きいのでスキューを防止して印字を行う
ことができる。またプラテンの表面に高滑性層を設けて
あるので、サーマルヘッドで加圧しながらプラテンを回
転させても、プラテンのゴム層の加圧点近傍で回転方向
に発生する圧縮、伸張の変形の復旧は、高滑性層と受像
紙との摩擦力がサーマルヘッドとインクシートの摩擦力
より小さくなるように構成されているので、受像紙とプ
ラテンの表面の高滑性層との間で滑りながら行われて、
受像紙が浮くようなことはない。又高滑性層の摩擦係数
が0.5μ以下となるように構成されているので、受像紙
の滑り効果と、摩擦によるトルクの伝達が少くなること
による剪断歪みの減少から受像紙の移動量の増加が少く
なり、プラテンの表面に密着して移動し、サーマルヘッ
ドの加圧点でプラテンと受像紙は若干の滑りをともない
ながら移動するが、受像紙の先端は、機械的にクランプ
されているので、その保持位置がずれることはなく、従
ってドットの位置ずれを生ずることなく、位置精度のよ
い良好な画質の印字が行われる。
【0008】
【実施例】以下添付の図面を参照してこの発明の実施例
を説明する。図面に示すこの実施例において前記従来の
ものと同様の部分には同一符号を引用して説明を省略
し、主として異る部分について説明する。
を説明する。図面に示すこの実施例において前記従来の
ものと同様の部分には同一符号を引用して説明を省略
し、主として異る部分について説明する。
【0009】この実施例のプラテン1は図1に示すよう
であって、プラテンベース11の上にゴム層12を設け、そ
の表面が高滑性層13で形成されている。この高滑性層13
は、それと受像紙6との摩擦力がサーマルヘッド9とイ
ンクシート8との摩擦力より小さくなるような材料、例
えばテフロン等を用いて構成されている。又その厚さは
サーマルヘッド9とインクシート8を介してゴム層12に
よる印字発生に影響を与えないような厚さとする。この
ような構成であるから、ゴム層12の前記のような印字の
ときの変形の復旧が受像紙6との間で滑りながら行わ
れ、受像紙6が浮くようなことは起らない。しかしプラ
テン1の回転方向と直角方向の力に対しては弱いので、
スキューが生じ易い。そこでこの実施例では押えローラ
2〜4を高摩擦係数のゴムローラを用いて、受像紙6と
押えローラ2〜4との間の摩擦力を高めて、スキューを
防止している。更に上記押えローラ2〜4はプラテン1
の回転方向と直角方向、即ち押えローラ2〜4の回転軸
方向の偏移振動、いわゆるがたが極力小さくなるように
構成する。
であって、プラテンベース11の上にゴム層12を設け、そ
の表面が高滑性層13で形成されている。この高滑性層13
は、それと受像紙6との摩擦力がサーマルヘッド9とイ
ンクシート8との摩擦力より小さくなるような材料、例
えばテフロン等を用いて構成されている。又その厚さは
サーマルヘッド9とインクシート8を介してゴム層12に
よる印字発生に影響を与えないような厚さとする。この
ような構成であるから、ゴム層12の前記のような印字の
ときの変形の復旧が受像紙6との間で滑りながら行わ
れ、受像紙6が浮くようなことは起らない。しかしプラ
テン1の回転方向と直角方向の力に対しては弱いので、
スキューが生じ易い。そこでこの実施例では押えローラ
2〜4を高摩擦係数のゴムローラを用いて、受像紙6と
押えローラ2〜4との間の摩擦力を高めて、スキューを
防止している。更に上記押えローラ2〜4はプラテン1
の回転方向と直角方向、即ち押えローラ2〜4の回転軸
方向の偏移振動、いわゆるがたが極力小さくなるように
構成する。
【0010】この実施例における高滑性層13の材料はテ
フロン系樹脂又はフッ素樹脂、ポリエチレン系樹脂又は
塩化ビニール系樹脂を用いる。この実施例において、プ
ラテン1の表面の摩擦係数を均一に下げるため、その表
面にテフロンテープ(住友3M社製で厚さは30μm又は5
0μmのもの)を貼った場合、テープと受像紙との摩擦係
数μは0.3〜0.5である。これに対し従来のゴム系の材料
を用いたプラテン1の表面と受像紙6との摩擦係数は1.
3程度である。前記テープの貼り付け以外に、シリコー
ンゴム又はクロロプレンゴムで構成されるゴム層12の外
周に高滑性スキン層をコーティングして行なうことでも
近い効果が得られる。使用した材料はテフロン系樹脂
(又はフッ素系樹脂)材料で厚さは30〜50μmであり、
μは0.3〜0.5の範囲が良好である。この時、用紙の推力
はヘッド加圧点下でのプラテン面とのμを下げる為にク
ランパ5と、その保持面にある程度依存することにな
る。このクランプ部での保持効果を大きく得る為にこの
部分に限っては、低μ化の為のテープ貼り付け又は滑性
スキン層処理を行なわずにゴム層12を露出させてμ値を
高くしてある。なお摩擦係数の測定法はオイラーのベル
ト理論に基づき導き出された式を用いた。
フロン系樹脂又はフッ素樹脂、ポリエチレン系樹脂又は
塩化ビニール系樹脂を用いる。この実施例において、プ
ラテン1の表面の摩擦係数を均一に下げるため、その表
面にテフロンテープ(住友3M社製で厚さは30μm又は5
0μmのもの)を貼った場合、テープと受像紙との摩擦係
数μは0.3〜0.5である。これに対し従来のゴム系の材料
を用いたプラテン1の表面と受像紙6との摩擦係数は1.
3程度である。前記テープの貼り付け以外に、シリコー
ンゴム又はクロロプレンゴムで構成されるゴム層12の外
周に高滑性スキン層をコーティングして行なうことでも
近い効果が得られる。使用した材料はテフロン系樹脂
(又はフッ素系樹脂)材料で厚さは30〜50μmであり、
μは0.3〜0.5の範囲が良好である。この時、用紙の推力
はヘッド加圧点下でのプラテン面とのμを下げる為にク
ランパ5と、その保持面にある程度依存することにな
る。このクランプ部での保持効果を大きく得る為にこの
部分に限っては、低μ化の為のテープ貼り付け又は滑性
スキン層処理を行なわずにゴム層12を露出させてμ値を
高くしてある。なお摩擦係数の測定法はオイラーのベル
ト理論に基づき導き出された式を用いた。
【0011】前記のような構成のプラテン1を用いて3
色3回転の印字を行なった時の受像紙6の位置と重ね合
わせた色のずれ量の比較データを図2に示す。テストパ
ターンは格子(10mm角平方)の絵画パターンをY→M→
Cの順序で重ねてこの時のC色を基準とし、Y・M2色
のずれ量をデータとした。図2に示すように明らかにず
れ量の減少効果が得られている。同様な効果を得る為に
貼り付けて試験した高滑性テープ材料としては、超高分
子ポリエチレンテープ(日東440,443)、フッ素系テー
プ(日東921)あるいは塩化ビニールテープなどがある
が、いずれも厚さは50μmが良好であった。又摩擦係数
と最大色ずれの関係を図3に示す。図3に示すように摩
擦係数が0.5以下の場合が色ずれが微小である。
色3回転の印字を行なった時の受像紙6の位置と重ね合
わせた色のずれ量の比較データを図2に示す。テストパ
ターンは格子(10mm角平方)の絵画パターンをY→M→
Cの順序で重ねてこの時のC色を基準とし、Y・M2色
のずれ量をデータとした。図2に示すように明らかにず
れ量の減少効果が得られている。同様な効果を得る為に
貼り付けて試験した高滑性テープ材料としては、超高分
子ポリエチレンテープ(日東440,443)、フッ素系テー
プ(日東921)あるいは塩化ビニールテープなどがある
が、いずれも厚さは50μmが良好であった。又摩擦係数
と最大色ずれの関係を図3に示す。図3に示すように摩
擦係数が0.5以下の場合が色ずれが微小である。
【0012】この発明によれば、プラテン1の周面にお
いて、このプラテン1に設けられたクランパ5によって
受像紙6の先端位置はずれを起こすことなく確実に保持
された後、プラテン1の周面に密着されて移動する。又
受像紙6とプラテン1との接触面の摩擦係数を低くする
ことによって、受像紙6の滑り効果と、摩擦によるトル
ク伝達が少くなることによって、剪断歪みの減少から受
像紙6の移動量増加が少くなり、プラテン1の周面に密
着して移動することになる。またサーマルヘッド9の圧
接点でのプラテン1の表面と受像紙6は若干の滑りをと
もないながら移動することになるが、このような状態で
も受像紙6の先端はクランパ5によって機械的に保持さ
れているので保持位置がずれることはない。従って多数
回繰り返されるプラテン1の回転に対して受像紙6の移
動量増加、すなわち移動量の不安定要因がなく、高い位
置精度を得ることができる。
いて、このプラテン1に設けられたクランパ5によって
受像紙6の先端位置はずれを起こすことなく確実に保持
された後、プラテン1の周面に密着されて移動する。又
受像紙6とプラテン1との接触面の摩擦係数を低くする
ことによって、受像紙6の滑り効果と、摩擦によるトル
ク伝達が少くなることによって、剪断歪みの減少から受
像紙6の移動量増加が少くなり、プラテン1の周面に密
着して移動することになる。またサーマルヘッド9の圧
接点でのプラテン1の表面と受像紙6は若干の滑りをと
もないながら移動することになるが、このような状態で
も受像紙6の先端はクランパ5によって機械的に保持さ
れているので保持位置がずれることはない。従って多数
回繰り返されるプラテン1の回転に対して受像紙6の移
動量増加、すなわち移動量の不安定要因がなく、高い位
置精度を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、プラテ
ンの表面に高滑性層を設けるとともに高摩擦係数で作ら
れた押えローラを用いて受像紙と押えローラの摩擦力を
大きくしたので、受像紙が押えローラの軸方向にスキュ
ーするのを防止することができるという効果がある。更
にプラテンの表面に高滑性層が設けられているので、受
像紙とプラテンの表面との滑りが良くゴム層の前記の圧
縮、伸張の変形による影響を軽減することができて、受
像紙が浮くようなことが無く、多数回繰り返されるプラ
テンの回転に対してもドットの位置精度が良く、カラー
の場合には色ずれや細線のぼけを生じることなく良好な
画質が得られるという効果がある。又高滑性層の摩擦係
数が0.5μ以下となるように構成されているので、装置
の製造が容易であり、カラーの場合にも色ずれや細線の
ぼけを生じることなく良好な画質が得られるという効果
がある。
ンの表面に高滑性層を設けるとともに高摩擦係数で作ら
れた押えローラを用いて受像紙と押えローラの摩擦力を
大きくしたので、受像紙が押えローラの軸方向にスキュ
ーするのを防止することができるという効果がある。更
にプラテンの表面に高滑性層が設けられているので、受
像紙とプラテンの表面との滑りが良くゴム層の前記の圧
縮、伸張の変形による影響を軽減することができて、受
像紙が浮くようなことが無く、多数回繰り返されるプラ
テンの回転に対してもドットの位置精度が良く、カラー
の場合には色ずれや細線のぼけを生じることなく良好な
画質が得られるという効果がある。又高滑性層の摩擦係
数が0.5μ以下となるように構成されているので、装置
の製造が容易であり、カラーの場合にも色ずれや細線の
ぼけを生じることなく良好な画質が得られるという効果
がある。
【図1】この発明の実施例の要部縦断面図である。
【図2】同上の受像紙の位置と色ずれの関係を示す特性
図である。
図である。
【図3】同上の高滑性層の摩擦係数と色ずれの関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図4】従来のサーマルプリンタの印字機構の要部縦断
面図である。
面図である。
【図5】同上のプラテンのゴム層のサーマルヘッドの加
圧点における変形を示す図である。
圧点における変形を示す図である。
【図6】同上のプラテンのサーマルヘッド加圧点におけ
る受像紙の状態を示すモデル図である。
る受像紙の状態を示すモデル図である。
1 プラテン 2〜4 押えローラ 11 プラテンベース 12 ゴム層 13 高滑性層
Claims (3)
- 【請求項1】 受像紙先端をクランプし、後端を固定し
ないプラテンと、このプラテンに受像紙を押える押えロ
ーラとを有するサーマルプリンタにおいて、前記プラテ
ンの表面に高滑性層を設けるとともに、押えローラが高
摩擦係数の弾性体で作られていることを特徴とするサー
マルプリンタの印字機構。 - 【請求項2】 高滑性層は、それと受像紙との摩擦力が
サーマルヘッドとインクシートの摩擦力より小さくなる
ように構成されている請求項1のサーマルプリンタの印
字機構。 - 【請求項3】 高滑性層の摩擦係数が0.5μ以下となる
ように構成されている請求項1のサーマルプリンタの印
字機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19924220175 DE4220175C2 (de) | 1991-06-21 | 1992-06-19 | Druckmechanismus für einen Drucker |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-55679 | 1991-06-21 | ||
JP5567991 | 1991-06-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557970A true JPH0557970A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=13005583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP405792A Pending JPH0557970A (ja) | 1991-06-21 | 1992-01-13 | サーマルプリンタの印字機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557970A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003039759A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-02-13 | Wedge:Kk | 画像記録装置 |
WO2004067284A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-12 | Wedg Co., Ltd. | 画像記録装置 |
CN107685547A (zh) * | 2017-09-14 | 2018-02-13 | 航天信息股份有限公司 | 一种智能卡打印机的打印辊结构 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP405792A patent/JPH0557970A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003039759A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-02-13 | Wedge:Kk | 画像記録装置 |
JP4639025B2 (ja) * | 2002-02-04 | 2011-02-23 | 株式会社ウェッジ | 画像記録装置 |
WO2004067284A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-12 | Wedg Co., Ltd. | 画像記録装置 |
US7701609B2 (en) | 2003-01-31 | 2010-04-20 | Wedg Co., Ltd. | Image recorder |
CN107685547A (zh) * | 2017-09-14 | 2018-02-13 | 航天信息股份有限公司 | 一种智能卡打印机的打印辊结构 |
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