WO2004053001A1

WO2004053001A1 - 塗料決定方法、塗料製造方法、塗装方法、塗料決定サーバ及び塗料決定プログラム

Info

Publication number: WO2004053001A1
Application number: PCT/JP2003/015678
Authority: WO
Inventors: Kenji Ando; Yoshihiro Nonogaki
Original assignee: Nippon Paint Co., Ltd.
Priority date: 2002-12-10
Filing date: 2003-12-08
Publication date: 2004-06-24
Also published as: US20040122648A1; CN1692147A; AU2003289240B2; KR20050014799A; JP2004189835A; EP1571183A4; CN100350413C; AU2003289240A1; EP1571183A1; CA2479508A1; KR100637277B1

Abstract

塗色指定クライアントは、二次元又は三次元画像カラー表示端末であり、端末を操作して、自動車等に塗る色を指定する。塗色指定クライアントで指定された色を呈し、かつ、性能上問題のない塗料が、塗料決定サーバで決定され、塗料決定サーバで決定された塗料を塗料製造システムが製造し、塗料製造システムで製造された塗料を用いて、塗装システムで、自動車等が塗装される。これにより配合塗料の性能予測し、予測した性能を検定することにより、性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定方法を提供することができる。

Description

明細書塗料決定方法、塗料製造方法、塗装方法、塗料決定サーバ及び塗料決定プロダラム技術分野

本発明は、塗料決定方法、塗料製造方法、塗装方法、塗料決定サーバ及び塗料決定プログラムに関する。背景技術

従来は、自動車や家電製品等において、顧客が購入できる商品のカラーは、予め製造された商品に付されたものに限定されていた。例えば、自動車の場合であれば、自動車メーカの決めた色の中から顧客が選択するだけであった。

例えば、パーソナルコンピュータを利用し、ソリッド系塗色ゃメタリック系塗色からなる自動車外板塗色の見本色から、被支援者が自動車外板塗色を、車体に塗装された状態で視覚的に選定でき、カゝつ、選定された見本色の塗料配合を直ちに知ることができる自動車外板塗色の選定支援方法が知られている（例えば、下記参考文献 1参照。）。

この参考文献 1の自動車外板塗色の選定支援方法では、パーソナルコンピュータの記憶装置に、被支援者による選択に供するための見本色を予め格納しておき、被支援者による自動車外板塗色の選定のために、表示装置に前記見本色を表示し、被支援者が指定した見本色を有する自動車車体の三次元 C G画像を、自動車車体の三次元形状データ及び廳己見本色の分光反射率データを用レ、て肅己パーソナルコンピュータで作成、表示して被支援者に提示している。

しかしながら、お仕着せの色でなく、自分の個性に合致したカラーを求める顧客が増加している。そのため、顧客の指定した色を調色して、提供する必要がでてきた。

このような顧客の多様なニーズを満たすために、熟練者によらずに、短時間で高精度に補修塗料の調色をすることが必要となっている。このような熟練者によらずとも短時間で高精度に補修塗料の調色をする発明が、下記参考文献 2に記載されている。

下記参考文献 2に記載された調色装置は、自動車補修塗料の調色計算を行うことができる調色計算機構、色彩データファイル、並びに、通信回線を介してデータベースサーバ中の少なくとも塗料用配合材の ¾ ^データ及び自動車上塗り塗料の基本配合情報データを参照することができるデータベース参照機構を搭載しており、与えられた計算指示に即応して光) @ を含有する力又は含有しなレ、塗料の調色計算結果を出力することができるとともに、データベースサーバ内の塗料用配合材の基礎データ及ぴ自動車上塗り塗料の基本配合情報を収集して前記調色計算に使用することができるコンピュータ、カラー表示装置、多角度分光光度計並びに電子天秤から構成されている。

また、下記参考文献 3に記載された色指定方法は、ネットワークに接続可能な利用者端末へ色指定のための画面を表示させ、利用者へ実現可能な色の情報を提供するためのものである。利用者端末へ色指定のための画面を表示させる色指定サーバにおいて、調色可能色情報データベースは調色可能な色を求めるために必要となる条件情報の指定を促す条件指定画面を利用者端末へ言する。色情報送信処理部は、条件指定画面にて指定された条件情報を基に、該条件情報で定められる条件の範囲で調色可能な色について、調色可能色情報データベースを参照することにより求め、その結果を利用者端末へ送信する。

参考文献 1 ：特開 1 1— 6 6 1 1 9号公報

参考文献 2 ：特開平 1 0— 3 2 4 8 2 9号公報

参考文献 3 ：特開 2 0 0 2— 2 7 9 0 0 0号公報

しかしながら、上記参考文献 2記載の発明は、通信回線を介して、データべ一スサーバの塗料用配合材の基礎データ及び自動車上塗り塗料の基本配合情報データを参照して、自動車補修用塗料を調色するものであり、調色された塗料の塗装性能、塗膜性能について、考慮していない。

そのため、顧客が指定した色を調色したとしても、配合された塗料の塗装性能が悪かったり、塗膜性能が実用的でなかったりして、使用できない場合が発生するという問題がある。上記参考文献 3記載の発明は、樹脂と染顔料の組み合わせによつて定めた複数の基本色により調色可能な色の領域内で調色を行うだけであり、調色可能な色の範囲が限定されている。また、調色された塗料の塗装性能、塗膜性能について考慮していない。

塗装性能が悪い場合は、塗装ラインにおいて判明する事項であり、それまでの作業が無駄になり、製造した塗料が無駄になるという問題に繋がる。

また、塗膜性能が実用的でない場合は、塗装物を購入したユーザからのクレームに発展するという問題がある。発明の開示

本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、配合塗料の性能を予測し、予測した性能を検定することにより、性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定方法、性能上問題のない塗料の塗料製造方法、性能上問題のない塗料による塗装方法、性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定サーバ及び塗料決定プログラムを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。

請求項 1に記載された発明は、下記 (A) 〜（D) の各工程を管理する塗料決定サーバにおける塗料決定方法である。

(A) 前記塗料決定サーバに接続された塗色指定クライアントが入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得工程と、

. ( B ) 前記色彩数値情報取得工程で取得した色彩数値情報及び塗料原料に係る原料情報に基づいて、配合を決定する配合決定工程と、

(C) 前記配合決定工程で決定された配合の塗料に関して、塗料性能予測情報に基づいて、性能を予測する性能予測工程と、

(D) 前記性能予測工程で予測された性能を検定する性能検定工程；請求項 1に記載された発明によれば、性能を予測する性能予測工程と性能検定工程を有することにより、性能上問題のない塗料を決定する塗料決定方法を提供することができる。請求項 2に記載された発明は、請求項 1記載の塗料決定方法において、 ΙΐίΙ己色彩数値情報取得工程は、画像表示情報/色彩数値情報変換テーブルに基づレヽて、画像表示情報を色彩数値情報に変換する情報変換工程を有することを特徴とする。請求項²に記載された発明によれば、色彩数値情報取得工程が、画像表示情報ノ色彩数値情報変換テーブルに基づいて、画像表示情報を色彩数値情報に変換することにより、塗色指定クライアントから指定される色が、配合決定工程で使用' される色彩数値情報でなくても、本発明に適用することができる。

請求項 3に記載された発明は、請求項 1又は 2記載の塗料決定方法にぉヽて、廳己塗色指定クライアントは、三次元画像カラー表示端末を用いて、指定色の入力を行うことを特徴とする。

請求項 3に記載された発明によれば、塗色指定クライアントが、三次元画像力ラー表示端末を用いて、回転する三次元の商品に付されたカラーを見ることにより、光輝性色材（メタルフレーク、パールマイ力等）を用いた塗料の：^、見る角度により色が異なるものの、その色の変化を ¾mして、カラーを指定することができる。

請求項 4に記載された発明は、請求項 1ないし 3いずれか一項記載の塗料決定方法において、前記配合決定工程は、コンピュータカラーマッチングにより行うことを特徴とする。

請求項 4に記載された発明によれば、配合決定工程をコンピュータカラーマッチングにより行うことにより、塗料決定を自動的に行うことが可能となる。

請求項 5に記载された発明は、請求項 1ないし 4レヽずれか一項記載の塗料決定方法において、前記性能予測工程で予測する性能は、塗^"生能、塗膜性能、塗料性能の内、少なくとも一つの性能を有することを特徴とする。

請求項 5に記載された発明によれば、性能予測工程で予測する性能が、塗装性能、塗膜性能、塗料性能の内、少なくとも一つの性能であるので、顧客のニーズに柔軟に対応した性能予測を行うことができる。

請求項 6に記載された発明は、請求項 1ないし 5レ、ずれ力一項記載の塗料決定方法において、前記色彩数値情報は、多角度又は変角分光反射率データであることを特徴とする。請求項 6に記載された発明によれば、多角度又は変角分光反射率データを用いて、精度の高レ、配合塗料の決定を行うことができる。

請求項 7に記載された発明は、請求項 1ないし 6レ、ずれか一項記載の塗料決定方法において、 tfjia性能検定工程は、要求仕様との適合度を離散的な値で、検定結果を表現する工程を有することを特徴とする。

請求項⁷に記載された発明によれば、性能検定工程は、検定結果を、要求仕様との適合度を離散的な値で表現することにより、性能検定工程を自動的に行うことが可能となる。また、検定結果に基づき、当該配合塗料に関して、顧客に、確認を求める場合も、検定結果を図又は表に表現できるので、顧客が対応し易くなる。

請求項 8に記載された発明は、請求項 1ないし 7 Vヽずれか一項記載の塗料決定方法により決定された塗料を、前記配合決定工程で決定された配合データに基づいて製造する工程を有することを特徴と十る塗料製造方法である。

請求項 8に記載された発明により、性能上問題のない塗料の塗料製造方法を提供することができる。

請求項 9に記載された発明は、請求項 1ないし 7 、ずれか一項記載の塗料決定方法により決定された塗料を、前記配合決定工程で決定された配合データに基づいて、塗装ラインサイドで調色する工程を有することを特徴とする塗料調色方法である。

請求項 9に記載された発明によれば、塗装ラインサイドで調色することにより、必要な量の塗料を塗装時に製造することにより、塗料製造を効率的に行うこと力 s できる。

請求項 1 0に記載された発明は、請求項 8又は 9記載の塗料製造方法又は塗料調色方法により製造された塗料を用いて、塗装することを特徴とする塗装方法である。

請求項 1 0に記載された発明により、性能上問題のない塗料による塗装方法を提供することができる。

請求項 1 1に記載された発明は、請求項 1ないし 7レヽずれか一項記載の塗料決定方法をコンピュータに実行させるための塗料決定プログラムである。請求項 1 1に記載された発明により、性能上問題のない塗料を決定する塗料決定プログラムを ^することができる。

請求項 1 2に記載された発明は、請求項 1 1記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。

請求項 1 2に記載された発明により、性能上問題のない塗料を決定する塗料決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体をすることができる。

請求項 1 3に記載された発明は、前記塗料決定サーバに接続された塗色指定クライアントが入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得手段と、 ffflB色彩数値情報取得手段で取得した色彩数値情報及び塗料原料情報データベースに格納されている塗料原料に係る原料情報に基づレ、て、配合を決定する配合決定手段と、前記配合決定手段で決定された配合の塗料に関して、塗科 1·生能予測情報データベースに格納されている塗 ¾SH "生能予測情報に基づいて、性能を予測する性能予測手段と、前記性能予測手段で予測された性能を、要求 tH 情報データベースに格納されている要求仕様情報に基づいて、検定する性能検定手段とを有することを特徴とする塗料決定サーバである。

請求項 1 4に記載された発明は、請求項 1 3記載の塗料決定サーバにおいて、前記色彩数値情報取得手段は、画像表示情報/色彩数値情報変換テーブルを参照して、画像表示情報を色彩数値情報に変換する情報変換手段を有することを特徴とする。

請求項 1 5に記載された発明は、請求項 1 3又は 1 4記載の塗料決定サーバにおいて、前記性能検定手段は、前記性能予測手段で予測された性能について、要求仕様データベースに格納されている要求仕様を参照して、要求仕様との適合度を求め、それを離散的な値で表現することを特徴とする。

請求項 1 3〜 1 5に記载された発明は、請求項 1〜 7に記載された塗料決定方法に適した塗料決定サーバを »することができる。図面の簡単な説明

FIG. 1はシステム構成例を説明するための図である。 FIG.2は塗料決定サーバの構成例を説明するための図である。

FIG.3は決定塗料情報データベースの構成例を説明するための図である。

FIG.4は処理フローを説明するための図である。

FIG. 5は塗色指定クライアントが表示する指定色入力画面の一例を示す写真である。

FIG.6は決定された配合の一例を示す図である。

FIG. 7は、目標とする調色とコンピュータカラーマッチングにより計算された計算結果との比較を示す写真である。

FIG.8は各角度における反射率の波長による変ィ匕を示すグラフである。

FIG. 9は性能予測を検定した結果を示す図である。

FIG. 1 0はシステム構成の変形例を説明するための図 (その 1 )である。

FIG. 1 1はシステム構成の変形例を説明するための図 (その 2)である。

FIG. 1 2はシステム構成の変形例を説明するための図 (その 3 )である。

FIG. 1 3はシステム構成の変形例を説明するための図 (その 4 )である。

FIG. 1 4はシステム構成の変形例を説明するための図 (その 5 )である。

FIG. 1 5はシステム構成例と FIG.4における処理の内容を説明するための図

(その 1 )である。

FIG. 1 6はシステム構成例と FIG.4における処理の内容を説明するための図 (その 2 )である。発明を実施するための最良の形態

次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。

FIG. 1にシステム構成例を示す。 FIG. 1のシステムは、塗色指定クライアント 1 1、塗装システム 1 2、通信ネットワーク 1 3、塗料決定サーバ 1 4及ぴ塗料製造システム 1 5を含む。

塗色指定クライアント 1 1は、二次元又は三次元画像カラー表示端末であり、端末を操作して、自動車等に塗る色を指定する。高精細な表示が可能な表示装置を有する端末が好ましい。塗色指定クライアント 1 1で指定された色を呈する配合の塗料が、塗料決定サーバ 1 4で決定され、塗料決定サーバ 1 4で決定された塗料を塗料製造システム 1 5が製造し、塗料製造システム 1 5で製造された塗料を用いて、塗装システム 1 2で、自動車等が塗装される。なお、後述するように、この塗色指定クライアント 1 1は、塗装システム 1 2の一部として構成してもよい。

なお、塗色指定クライアントが、三次元画像カラー表示端末を用いた場合は、回転する三次元の商品に付されたカラーを見ることにより、光輝性色材（メタルフレーク、パールマイ力等) を用いた塗料の場合、見る角度により色が異なるものの、その色の変化を確認して、カラーを指定することができる。

塗装システム 1 2は、塗料製造システム 1 5で製造された塗料を用いて、塗装を行う。塗装システム 1 2は、カラー塗料を携帯電話、 P H S、家電製品、自動車等の各種被塗物に塗装する (カラー塗装者）が保有し、通信ネットワーク 1 3に接続されたシステムである。

通信ネットワーク 1 3は、公衆回線又は専用回線であり、この公衆回線又は専用回線は、有線回線であっても、無線回線であっても、それらが混在した回線であってもよレヽ。

塗料決定サーバ 1 4は、塗色指定クライアント 1 1が入力した指定色の配合の塗料を決定するサーバであり、前記塗料決定サーバ 1 4に接続された塗色指定クライアント 1 1が入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得手段と、色彩数値情報取得手段で取得した色彩数値情報及び塗料原料情報データベースに格納されている塗料原料に係る原料情報に基づいて、配合を決定する配合決定手段と、前記配合決定手段で決定された配合の塗料に関して、塗科 ι·生能予測情報データベースに格納されている塗 ¾SR生能予測情報に基づレ、て、性能を予測する性能予測手段と、前記性能予測手段で予測された性能を検定する性能検定手段とを有する。ここで指定色とは、自動車や家電製品等において顧客が求める色であり、既存の色見本の場合やコンピュータダラフィックス等で作成された色の場合もある。

なお、後述するように、この塗料決定サーバ 1 4は、塗装システム 1 2の一部として構成してもよい。

塗料製造システム 1 5は、塗料決定サーバ 1 4で決定された塗料を製造する。この塗料製造システム 15は、後述するように、塗料決定サーバ 14又は塗装システム 12の一部として構成してもよい。

FIG.2に、塗料決定サーバの構成例を示す。

FIG.2の塗料決定サーバは、通信手段 21、原料情報データベース 22、塗料性能予測情報データベース 23、要求仕様情報データベース 24、画像情報/色彩情報変換テーブル 25、決定塗料情報データベース 26、サーバ制御手段 27 及び塗料決定手段 28を含む。なお、塗料決定サーバにおける通信手段 21、原料情報データベース 22、塗^ H4能予測情報データベース 23、要求仕様情報データベース 24、画像情報 Z色彩情報変換テーブル 25、決定塗料情報データべース 26、サーバ制御手段 27及ぴ塗料決定手段 28は、コンピュータを動作させるプログラムによって、機能させられるものであってもよい。この^ \ コンピュータを動作させるプログラムは、コンピュータを構成するメインメモリ又は捕助メモリに記憶されている。

通信手段 21は、塗料決定サーバとネットワークのインタフェースをとる。サーバ制御手段 27の制御を受け、塗料決定に関する情報の受信及ぴ送信を行う。 TCP (Tr a n smi s s i o n Con t r o l P r o t o c o l) / I P (I n t e r ne t P r o t o c o l) に対応するようにしてもよい。原料情報データベース 22は、配合に用いられる原料に関する情報のデータべースであり、配合に用いられる有彩色顔料（黒'グレーを含む)、光輝性色材（メタルフレーク、パールマイ力等）及び無彩色顔料（白）に関する混合比率を決定できる固有の波長、反射率データ等の情報が原料毎に格納されている。

塗料性能予測情報データベース 23は、塗装性能、塗膜性能、塗料性能等の性能に関する情報を、過去の実績等に基づいて、数値化して格納している。なお、塗装性能は、肌、艷、色ムラ、タレ、ヮキ、ライン適用性等に関するものであり、塗膜性能は、耐候性（太陽光に対する劣化度)、耐食性（鲭、水に対する劣化度)、付着性、チヤッビング性、硬度、電気抵抗、光沢、耐薬品性等であり、塗；! sft生能は、貯蔵安定性、希釈安定'!"生、耐サーキュレーション性、部品適用性、価格、納期等である。 .

塗料性能予測情報データベース 23は、配合に用いられる原料毎に、データが格納されているので、原料情報データベース 2 2の一部としてもよい。

要求仕様情報データベース 2 4は、顧客が塗料に関して要求している仕様のデータベースであり、顧客毎に要求仕様が格納されている。なお、要求仕様の項目は、塗科 14能予測情報データべース 2 3に格納されている各項目と対応していることが好ましい。

画像情報 Z色彩情報変換テーブル 2 5は、塗色指定クライアントの二次元又は三次元画像カラー表示端末を用いて入力された指定色を、配合を決定することが可能となるように、色彩数値情報に変換するテーブルである。例えば、二次元力ラー表示端末が、 RG Bで色を表現し、塗料の配合を、分光反射率に基づいて行う場合は、 RG Bデータを分光反射率データに変換するテーブルである。

決定塗料情報データベース 2 6は、本塗料決定サーバで決定された配合の塗料を格納するデータベースであり、 FIG.3に示すように、決定塗斗番号、ユーザ名を特定する情報、指定色の情報、配合を特定する情報、配合に関する情報、性能情報、性能検定情報等を格納する。

サーバ制御手段 2 7は、通信手段 2 1、原料情報データベース 2 2、塗粋性能予測情報データベース 2 3、要求仕様情報データペース 2 4、画像情報 Z色彩情報変換テーブル 2 5、決定塗料情報データベース 2 6及ぴ塗料決定手段 2 8のそれぞれに対し、各手段の機能を達成するようにその動作を制御する。

塗料決定手段 2 8は、塗料決定サーバに接続された塗色指定クライアントが入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得手段 2 8 1と、色彩数値情報取得手段 2 8 1で取得した色彩数値情報及び塗料原料情報データべ一ス 2 2に格納されている塗料原料に係る原料情報に基づいて配合を決定する配合決定手段 2 8 2と、配合決定手段 2 8 2で決定された配合の塗料に関して、塗料性能予測情報データベース 2 3に格納されている塗料性能予測情報を参照して、性能を予測する性能予測手段 2 8 3と、要求仕様情報データベース 2 4に格納されている要求仕様情報に基づいて性能予測手段 2 8 3で予測された性能を検定する性能検定手段 2 8 4と、性能検定手段 2 8 4で合格した決定塗料を格納する決定塗料格納手段 2 8 5と、決定塗料格納手段 2 8 5に格納されている決定塗料に関する情報を送出する決定情報送出手段 2 8 6とを有する。 FIG.4に、システムの処理フローを示す。

オペレータは、塗色指定クライアント 1 1の二次元又は三次元画像カラー表示端末を操作して、自動車等に塗る色を入力する（S 1 0 )。 FIG. 5は、指定色入力画面の一例であり、オペレータがこのカラーチャート（サンプル色表示）を参照しながらハイライトからシェード領域の各領域について、マウス等のポインティングデバイスで特定の色を指定することにより、色を入力することができる。塗色指定クライアント 1 1は、オペレータが指定した色を色コードに変換し、ネットワーク 1 3を経由して塗料決定サーバ 1 4に送信する。

塗料決定サーバ 1 4における色彩数値情報取得手段 2 8 1は、塗色指定クライアント 1 1が入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する（ S 1 1 )。ここでは、端末の操作により既存の色を変更するだけでなく、新たな色を創色することが可能である。なお、色彩数値情報として、多角度又は変角分光反射率に基づいて行う^であって、塗色指定クライアント 1 1からの色を指定するデータが、 RG Bデータの場合は、画像情報/色彩情報変換テーブル 2 5を参照して、 R G Bデ —タを多角度又は変角分光反射率データに変換する。

次いで、塗料決定サーバ 1 4の配合決定手段は、色彩数値情報取得手段 2 8 1 で取得した色彩数値情報及び塗料原料情報データベース 2 2に格納されている塗料原料に係る原料情報に基づいて、配合を決定する（S 1 2 )。 FIG.6は決定された配合の一例を示す図である。

なお、調色（配合）の計算は、コンピュータカラーマッチングにより行う。調色（配合）の計算は、例えば、拡散照明系スペクトルパターンに対するカラーマツチングを行う顔料配合計算と、変角測定スぺクトルパターンに対するカラーマツチング計算を行う光輝性色材配合計算とを行う。なお、コンピュータカラーマツチングにより決定される配合は、通常、複数個存在する。 FIG.7は、目標とする色相とコンピュータカラーマッチングにより計算された計算結果に基づく色相との比較を示す写真である。縦軸は見る角度を示す。また、 FIG.8は各角度における反射率の波長による変化を示すグラフである。

次いで、性能予測手段 2 8 3は、塗; fSR生能予測情報データベース 2 3に格納されている塗科生能予測情報に基づいて、配合決定手段 2 8 2で決定された配合の塗料の性能を予測する（S 1 3 )。例えば、性能予測手段 2 8 3は、塗装性能、塗膜性能、塗粋 I"生能等について予測する。具体的には、性能予測手段 2 8 3は、耐候性、塗装作業性、塗膜性能等の性能予測項目毎に性能を予測するため、配合に用いられる原料のそれぞれのデータ及び過去に蓄積された塗^ H生能等より算出する。

次いで、性能検定手段 2 8 4は、要求仕様情報データベース 2 4に格納されている要求仕様情報に基づいて性能予測手段 2 8 3で予測された性能を検定する (S 1 4 )。

性能検定手段 2 8 4は、性能予測手段 2 8 3で予測された性能について、要求仕様との適合度を求め、それを離散的な値で表現する。例えば、各項目について、要求仕様との適合度を 3点法で行う場合は、要汆仕様を満たす場合は、「3点」、大きく満たさない場合は「1点」、仕様前後である場合は、「2点」とする。

総合判定は、顧客との取り決めにしたがって、判断する。例えば、全て、「3点」以上の場合を合格としたり、「1点」の項目がある場合に不合格とし、その他を合格とする等の取り決めに従って、判断する。

また、一つでも「2点」があるは、顧客に確認を求める等を取り決めることもできる。また、運用当初は、全ての案件について、顧客の確認をとるよう取り決めることもできる。

また、全ての項目でなく、重要な特定の項目について、上記取り決めを行うようにしてもよい。例えば、特定の項目の全てが「3」点以上の場合を合格としたり、特定の項目について「1点」の項目がある場合に不合格とし、その他を合格とする等の取り決めを行う。

なお、点数は、 3点法に限られることはない。さらに、取り決めは、上記取り決めに限られずに、本発明を実施することができる。 FIG.9は、性能予測を検定した結果を示す図である。 FIG.9においては、耐侯性、塗装作業性、塗膜性能等の項目が A〜Dの予測ランクで示されている。

また、検雄果を、要求仕様との適合度を離散的な値で表現することにより、性能検定工程を自動的に行うことが可能となる。また、検定結果に基づき、当該配合塗料に関して、顧客に、確認を求める場合も、検定結果を図又は表に表現できるので、顧客が対応し易くなる。なお、これらの検定結果は、先に決定された配合が複数個存在する場合には、これらを一覧できる形で表示されるように設計されていることが好ましい。

FIG.4に戻り、塗料の性能が合意に至らない（顧客が求める性能条件を満たしていない場合)、又は、顧客から「OK」がでなかった場合は、ステップ S 1 2に戻り、再度コンピュータカラーマッチングを行う（S 1 2 )。その理由は、前述の通りコンピュータカラーマッチングにより決定される配合は、通常複数個存在するので、別の配合を選キ尺することにより塗料の性能が合意に至るもあるからである。

再度の配合決定により算出された配合に対して、再度の性能予測を行い（S 1

3 )、さらに、再度の性能検定を行う（S 1 4 )。これを、配合の塗料の性能について合意するまで行う。

ステップ S 1 4において合意した場合、合意した配合の塗料について、その決定塗料番号、顧客名を特定する情報、指定色の情報、配合を特定する情報、配合に関する情報、性能情報、性能検定情報等を決定塗料情報データベース 2 6に格納する（S 1 5 )。

次いで、塗料製造システムは、決定塗料情報データベース 2 6に格納されたデータに基づいて、塗料を製造し（S 1 6 )、この塗料製造システムが製造した塗料を用いて、塗装システムが塗装を行う（S 1 7 )。

ところで、 FIG. 1のシステムは、塗色指定クライアント 1 1、塗装システム 1 2、塗料決定サーバ 1 4及び塗料製造システム 1 5力 ^構成されている。その処理の内容は、塗色指定クライアント 1 1は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 0 を処理し、同じく、塗料決定サーバ 1 4は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 1 〜S 1 5を処理し、塗料製造システム 1 5は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 6を処理し、塗装システム 1 2は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 7を処理する。 ·

しかしながら、 FIG. 1のシステムは変更できる。例えば、塗料決定サーバが、塗料製造システムを有するようにしてもよいし、塗料製造システムが、塗料決定サーバを有するようにしてもよい。 FIG. 1 0に、塗料決定サーバ 1 4力 S、塗料製造システム 1 4 1を有するようにしたシステムの変形例を示す。

同様に、塗装システムが、塗料製造システムを有するようにしてもよいし、塗料製造システムが、塗装システムを有するようにしてもよい。 FIG. 1 1に、塗装システム 1 2が、塗料製造システム 1 2 1を有するようにしたシステムの変形例を示す。塗装システム 1 21 塗料製造システム 1 2 1を有するようにして、塗装ラインサイドで調色することにより、塗装時に必要な量の塗料を製造することにより、塗料製造を効率的に行うことができる。ここで、塗装ラインサイドとは、塗装機を設置しネ塗物を塗装する工程の近傍もしくは塗装機へ塗料を供給するための塗料タンク近傍をさす。

また、 FIG. 1 0のシステム変更例において、塗装システムが、塗色指定クライアントを有するようにしてもよい。 FIG. 1 2に、塗料決定サーバ 1 4が、塗料製造システム 1 4 1を有し、さらに、塗装システム 1 2が、塗色指定クライアント 1 2 2を有するようにしたシステムの変形例を示す。

同様に、 FIG. 1 1のシステム変更例において、塗装システムが、塗色指定クライアントを有するようにしてもよレヽ。 FIG. 1 3に、塗装システム 1 2力塗料製造システム 1 2 1と塗色指定クライアント 1 2 2を有するようにしたシステムの変形例を示す。

また、 FIG. 1 3のシステム変更例において、塗装システムが、さらに、塗料決定サーバを有するようにしてもよい。 FIG. 1 4に、塗装システム 1 2が、塗料製造システム 1 2 1と塗色指定クライアント 1 2 2と塗料決定サーバ 1 2 3とを有するようにしたシステムの変形例を示す。

なお、この場合は、情報サーバ 1 4を設ける。この情報提供サーバ 1 4は、塗装システム 1 2に対して、塗料決定方法をコンピュータに実行させるための塗料決定プログラムと、塗料決定プログラムが利用する原料情報データベース 2 2、塗生能予測情報データベース 2 3、要求仕様情報データベース 2 4、画像情報 /色彩情報変換テーブル 2 5、決定塗料情報データベース 2 6を提供する。

FIG. 1 5に、システム構成例と、 FIG.4における処理の内容の関係を示す。例えば、 1 5 (B) 場合であれば、 FIG.1 0のシステム構成であって、塗色指定クライアント 1 1、塗装システム 1 2及び塗料決定サーバ 1 4から構成されている。その処理の内容は、塗色指定クライアント 1 1は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 0を処理し、同じく、塗料決定サーバ 1 4は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 1 ~ S 1 6を処理し、塗装システム 1 2は、 FIG.4の処理フローにおける S 1 7を処理する。

なお、 FIG. 1 6に、 FIG. 1 2及び FIG. 1 3の変形例として、製造システムを独立させた ^のシステム構成例と FIG.4における処理の内容の関係を示す。産業上の利用性

上述の如く本発明によれば、配合塗料の性能を予測し、予測した性能を検定することにより、性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定方法、性能上問題のない塗料の塗料製造方法、性能上問題のない塗料による塗装方法、性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定サーバ及び性能上問題のない塗料を決定することができる塗料決定プログラムを提供することができる。これらにより、顧客が望むカラーの塗料であって品質保証されたものを確実にすることができる。

Claims

請求の範囲

1 下記 (A) 〜（D) の各工程を管理する塗料決定サーバにおける塗料決定方法。

(A) 廳己塗料決定サーバに接続された塗色指定クライアントが入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得工程と、

( B ) 前記色彩数値情報取得工程で取得した色彩数値情報及び塗料原料に係る原料情報に基づいて、配合を決定する配合決定工程と、

(C) 前記配合決定工程で決定された配合の塗料に関して、塗) W生能予測情報に基づいて、性能を予測する性能予測工程と、

(D) 前記性能予測工程で予測された性能を検定する性能検定工程。

2 脑色彩難情報取得工程は、画像表示情報/色彩数値情報変換テーブルに基づいて、画像表示情報を色彩数値情報に変換する情報変換工程を有することを特徴とする請求項 1記載の塗料決定方法。

3 前記塗色指定クライアントは、三次元画像カラー表示端末を用いて、指定色の入力を行うことを特徴とする請求項 1又は 2記載の塗.料決定方法。 4 前記配合決定工程は、コンピュータカラーマッチングにより行うことを特徴とする請求項 1ないし 3 V、ずれか一項記載の塗料決定方法。

5 前記性能予測工程で予測する性能は、塗装性能、塗膜性能、塗料性能の内、少なくとも一つの性能を有することを特徴とする請求項 1ないし 4いずれか一項記載の塗料決定方法。

6 編己色彩数値情報は、多角度又は変角分光反射率データであることを特徴とする請求項 1ないし 5レヽずれ力一項記載の塗料決定方法。 7 嫌己性能検定工程は、要求仕様との適合度を離散的な値で、検定結果を表現する工程を有することを特徴とする請求項 1ないし 6レ、ずれか一項記載の塗料決定方法。 8 請求項 1ないし 7 、ずれか一項記載の塗料決定方法により決定された塗料を、前記配合決定工程で決定された配合データに基づいて製造する工程を有することを特徴とする塗料製造方法。

9 請求項.1ないし 7レ、ずれか一項記載の塗料決定方法により決定された塗料を、前記配合決定工程で決定された配合データに基づいて、塗装ラインサイドで調色する工程を有することを特徴とする塗料調色方法。

1 0 請求項 8又は 9記載の塗料製造方法又は塗料調色方法により製造された塗料を用いて、塗装することを特徴とする塗装方法。

1 1 請求項 1ないし 7いずれ力一項記載の塗料決定方法をコンピュータに実行させるための塗料決定プログラム。

1 2 請求項 1 1記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

1 3 前記塗料決定サーバに接続された塗色指定クライアントが入力した指定色に係る色彩数値情報を取得する色彩数値情報取得手段と、

ΙίίΙ己色彩数値情報取得手段で取得した色彩数値情報及び塗料原料情報データべ —スに格納されている塗料原料に係る原科情報に基づいて、配合を決定する配合決定手段と、

前記配合決定手段で決定された配合の塗料に関して、塗料性能予測情報データベースに格納されている塗料性能予測情報に基づいて、性能を予測する性能予測手段と、前記性能予測手段で予測された性能を、要求 tfc#情報データベースに格納されている要求仕様情報に基づいて、検定する性能検定手段とを有することを特徴とする塗料決定サーバ。

1 4 前記色彩数値情報取得手段は、画像表示情報 Z色彩数値情報変換テープルを参照して、画像表示情報を色彩数値情報に変換する情報変換手段を有することを特徴とする請求項 1 3記載の塗料決定サーバ。

1 5 前記性能検定手段は、前記性能予測手段で予測された性能について、要求仕様データベースに格納されている要求仕様を参照して、要求仕様との適合度を求め、それを離散的な値で表現することを特徴とする請求項 1 3又は 1 4記載の塗料決定サーバ。