JPH1166119A - 自動車外板塗色の選定支援方法 - Google Patents

自動車外板塗色の選定支援方法

Info

Publication number
JPH1166119A
JPH1166119A JP9246185A JP24618597A JPH1166119A JP H1166119 A JPH1166119 A JP H1166119A JP 9246185 A JP9246185 A JP 9246185A JP 24618597 A JP24618597 A JP 24618597A JP H1166119 A JPH1166119 A JP H1166119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
sample
paint
paint color
colors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9246185A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kuwano
浩一 桑野
Hisao Asaba
尚郎 浅場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP9246185A priority Critical patent/JPH1166119A/ja
Publication of JPH1166119A publication Critical patent/JPH1166119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーソナルコンピュータを利用して、ソリッ
ド系塗色やメタリック系塗色からなる自動車外板塗色の
見本色から、被支援者が自動車外板塗色を、車体に塗装
された状態で視覚的に選定でき、かつ、選定された見本
色の塗料配合を直ちに知ることができる自動車外板塗色
の選定支援方法を提供する。 【解決手段】 パーソナルコンピュータの記憶装置に、
被支援者による選択に供するための見本色を予め格納し
ておき、被支援者による自動車外板塗色の選定のため
に、表示装置に前記見本色を表示し、被支援者が指定し
た見本色を有する自動車車体の3次元CG画像を、自動
車車体の3次元形状データ及び前記見本色の分光反射率
データを用いて前記パーソナルコンピュータで作成、表
示して被支援者に提示するとともに、選定された自動車
外板塗色の塗料配合を知るために、その選定された見本
色の塗料配合の情報をデータベースから抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車外板塗色の
選定支援方法に関し、特に、被支援者による所望の自動
車外板塗色の選定が、現実に近い画像により視覚に可能
であり、かつ、被支援者により選定された自動車外板塗
色の塗料配合を直ちに知ることができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に対する需要者側の価値観は、近
年、変化の一途を辿り、個性化、多様化が著しい。この
ため、自動車の購入に際して、顧客は個性的な品質を要
求する趨勢にある。このような個性化に対する要求は、
特に自動車外板塗色の選択肢の多様化に対する要望にお
いて著しい。このためには、販売店店頭等で顧客が所望
の車体色を選定して購入することができることが望まし
い。
【0003】一方、自動車外板塗色は、従来に比較して
ますます多くの種類の色が使用されるようになってお
り、ソリッド系塗色のみならず、メタリック系塗色につ
いても、光輝材の多様化に伴い各種の斬新な創色が使用
されている。また、RV車(レクリエーショナル ビィ
ークル)等のレジャー用途の車種においては、ツートン
の塗色も多く採用されるに至っている。
【0004】これらの多彩な色彩を自由に組み合わせ
て、顧客の望む個性的な車体色を有する自動車を供給す
ることができるか否かは、当該産業分野において極めて
重要な課題となっている。換言すれば、多様な選択肢を
顧客に提供して、顧客に自由に車体色等を選択させるい
わゆるパーソナルカラーセレクションといわれる販売方
法の確立が模索されているのが、近年の市場動向であ
る。
【0005】この問題を解決するためには、先ず第一
に、顧客を含む需要者側に視覚的に車体色の選択肢を提
示するとともに、顧客等の需要者側が選定した塗色と製
品としての仕上がり車体色とが一致する必要がある。し
かしながら、一般に、カタログ等の印刷物で提示する場
合、数多くの塗色を車型に合わせて表示することは実際
上不可能であり、これを塗色見本板や実物見本等で提示
することも、多数の塗色を対象にする場合は困難があ
る。また、複雑な形状の自動車に見本色を塗装した場合
の塗色の印象は、平面的な色彩見本板から想像すること
が困難な場合が多く、顧客等の需要者側の期待する色彩
イメージと一致しない場合もある。
【0006】これに対応するために、デジタル化された
画像情報等を提供するいわゆる電子カタログ等の手法が
採用されつつある。しかしながら、この手法で提供され
る画像は、比較的画質に劣り、また、対象物の表示画像
も、予めデータとして登録してある場面において表示す
るものであって、自動車の背景や環境を容易に変更して
表示させることはできず、従って、制限された画像表示
とならざるを得なかった。更に、選択可能な色彩の選択
肢は少なく、一般的には、10色程度のものであった。
従って、これでは顧客等の需要者側の期待に応えること
はできない。
【0007】コンピュータグラフィックスを利用してリ
アルな3次元カラー画像を作成する技術は既に実現され
ている。この技術によれば、現実の視覚の物理的機作を
忠実に再現するようにコンピュータ上で光学的計算を行
うことによって測色学的に正確な3次元カラー画像を画
像表示装置上に表示することができ、容易に被塗物の塗
装時の色彩イメージ、質感、フリップフロップ性等を視
認することできる。しかしながら、このためには、膨大
な量の計算を実行する必要があるので、一般に、ワーク
ステーション等を使用しても長大な計算時間を必要と
し、顧客等に店頭等で短時間に作成画像を提示すること
は困難であり、また、計算能力等の点でパーソナルコン
ピュータ上で容易に実行することは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の現状
に鑑み、パーソナルコンピュータを利用して、ソリッド
系塗色やメタリック系塗色からなる自動車外板塗色の見
本色から、被支援者が容易に所望の自動車外板塗色を、
自動車車体に塗装された状態で視覚的に選定することが
でき、かつ、被支援者により選定された自動車外板塗色
の塗料配合を直ちに知ることができる自動車外板塗色の
選定支援方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、パーソナルコ
ンピュータの記憶装置に、被支援者による選択に供する
ための複数のソリッド系塗色及び/又はメタリック系塗
色からなる自動車外板塗色の見本色並びに前記見本色の
分光反射率データ並びに前記見本色の塗料配合を、相互
に対応づけて含んでなる見本色データベースを予め格納
しておき、被支援者による自動車外板塗色の選定のため
に、前記パーソナルコンピュータに接続された表示装置
に前記見本色のうち少なくとも1つを表示し、前記表示
された見本色のうちから被支援者が指定した見本色を外
板塗色として有する自動車車体の3次元コンピュータグ
ラフィックス画像を、前記自動車車体の3次元形状デー
タ及び前記見本色データベース中の前記指定された見本
色に対応する分光反射率データを用いて前記パーソナル
コンピュータによって作成し、作成された前記3次元コ
ンピュータグラフィックス画像を前記表示装置に表示し
て被支援者に提示するとともに、被支援者により選定さ
れた自動車外板塗色の塗料配合を知るために、前記見本
色データベース中から、被支援者により選定された自動
車外板塗色の見本色に対応する塗料配合の情報を抽出す
る自動車外板塗色の選定支援方法である。以下、本発明
を詳述する。
【0010】本発明においては、上記3次元コンピュー
タグラフィックス画像の作成は、上記指定された見本色
の変角分光反射率分布に基づいて所定の3次元形状デー
タを用いて行うことができる。このため、メタリック系
塗色のフリップフロップを正確に表現することができ、
印刷や従来の電子カタログ等の手段では困難な多数の塗
色の正確な提示が可能となる。
【0011】本発明においては、上記3次元コンピュー
タグラフィックス画像の作成は、パーソナルコンピュー
タ上でレンダリングを高速で行うことができるレンダリ
ング手法を用いて行うことが好ましい。こうすることに
より、被支援者の面前で、3次元コンピュータグラフィ
ックス画像の作成を実質的にリアルタイムに実施するこ
とができ、指定された見本色が複数であっても、短時間
のうちに容易にレンダリング画像を得ることができの
で、被支援者が自動車外板塗色の選定を効率的に行うこ
とができる。なお、本明細書中、被支援者とは、本発明
の方法を利用して自動車外板塗色の選定支援をうける者
をいい、これには、自動車販売における顧客、購入を希
望する者等を含む需要者;自動車販売に携わる者;デザ
イナー等の自動車外板塗色の選定を行う者等が含まれ
る。
【0012】上記3次元コンピュータグラフィックス画
像は、画像の場面を形成する複数の背景及び複数の環境
条件を含んでなる背景、環境ライブラリデータベースを
予め記憶装置に格納しておき、上記背景、環境ライブラ
リデータベースから、背景及び/又は環境条件を選択、
指定して作成することができ、上記背景や環境条件の自
由な組み合わせによって多様な場面を設定して、より現
実感のある3次元コンピュータグラフィックス画像を作
成することができる。
【0013】なお、この場合において、上記3次元コン
ピュータグラフィックス画像は、1つ又は複数の自動車
車体の3次元形状データを、予め記憶装置に格納してお
き、格納された上記データを利用して作成することによ
り、各種の車両モデルを被塗物とした場合の画像を得る
ことができる。
【0014】また、本発明においては、上記見本色デー
タベースは、被支援者による選択に供するための複数の
ソリッド系塗色及び/又はメタリック系塗色からなる自
動車外板塗色の見本色並びに上記見本色の分光反射率デ
ータ並びに上記見本色の塗料配合を相互に対応づけて含
んでなるものであるので、上記見本色データベース中か
ら、被支援者により選定された自動車外板塗色の見本色
に対応する塗料配合の情報を抽出することにより、被支
援者により選定された自動車外板塗色の塗料配合を直ち
に知ることができるので、被支援者の選定した塗色を塗
装した自動車を迅速に提供することが可能となる。
【0015】なお、本発明において上記見本色とは、表
示装置に塗色の色彩画像として表示することができる画
像データをいう。上記画像データは、本発明において
は、予め適当な3次元形状の表面に、塗色の測色データ
である変角分光反射率に基づいて、3次元コンピュータ
グラフィックス手法によりレンダリングされた結果とし
て上記見本色データベース中に含まれていることが好ま
しい。
【0016】上記見本色の表示は、コンピュータに接続
された表示装置上において、上記見本色データベース中
の少なくとも1つの見本色を、3次元コンピュータグラ
フィックス手法を用いて曲面上又は多面体上に表示され
ることにより、自動車車体の各部に塗装した場合の反射
のしかたを考慮してより正確に所望の見本色を選択、指
定することができる。この場合において、見本色データ
ベース中の見本色は、色彩心理学に基づいて感性表現に
対応づけられることにより、見本色を、上記感性表現に
よって指定することができ、例えば、見本色を、二組の
対立する概念を表す感性表現によって指定することによ
り、本来感性的な動機に基づく行為である自動車外板塗
色の選定作業を、より的確に実行することができる。
【0017】本発明においては、上記パーソナルコンピ
ュータは、通信回線を通じて、被支援者により選定され
た自動車外板塗色に対応する分光反射率データ及び/又
は塗料配合を送信することができるものであることが好
ましい。こうすることにより、被支援者により選定され
た自動車外板塗色についてのデータを迅速に受注後の工
程に送ることができる。以下、発明の実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の自動車外板塗色の選定支
援方法により顧客等が所望の自動車外板色塗色を選定す
る過程は、典型的には、図1により示すことができる。
本発明の方法においては、まず、販売店店頭等に設置し
たパーソナルコンピュータ上で、上記パーソナルコンピ
ュータの記憶装置に予め格納された見本色データベース
から、少なくとも1つの見本色をコンピュータに接続さ
れた表示装置上に提示する(図1、過程1)。
【0019】上記パーソナルコンピュータとしては、例
えば、CPUが166MHz以上のクロック周波数を有
するものであり、32MB以上の内部メモリーを有する
もの等を好適に使用することができる。また、上記見本
色データベースを格納した記憶媒体からデータを読みだ
すための手段、例えば、CD−ROM装置、フロッピー
ディスク装置、光磁気記憶装置等の記憶装置を装備して
いることが好ましく、更に、通信回線を通じてデータの
授受をするための手段、例えば、通信用ソフトウエア及
びモデムやターミナルアダプター等の通信用制御装置を
装備していることが好ましい。
【0020】上記見本色データベースは、被支援者によ
る選択に供するための複数のソリッド系塗色及び/又は
メタリック系塗色からなる自動車外板塗色の見本色並び
に上記見本色の分光反射率データ並びに上記見本色の塗
料配合を相互に対応づけて含んでなる。従って、被支援
者が表示装置上に表示された見本色のうちから、本発明
の方法によって、所望する見本色を選定した場合に、そ
の選定した見本色には、その特定の見本色の分光反射率
データ、塗料配合等がデータベース中で対応づけられて
いるので、直ちに、被支援者が選定した見本色に対応す
る分光反射率データ、塗料配合等を知ることがてきる。
【0021】上記ソリッド系塗色についてのデータとし
ては、顔料の種類と配合量のデータ及び分光反射率デー
タ、好ましくは多角度分光反射率データ又は変角分光反
射率データ等を含む。また、上記メタリック系塗色につ
いてのデータとしては、顔料の種類と配合量のデータ、
光輝材の種類と配合量のデータ及び変角分光反射率デー
タ等を含む。これらのデータは、被支援者による選択に
供するための各塗色について実際に塗板を作成して変角
分光光度計等を使用して測色して得たものが使用され
る。なお、上記変角分光反射率とは、塗板に対する入射
光の角度と受光角とを変化させて測色された離散的な値
である分光反射率をいい、変角分光光度計を用いて測色
することができる。メタリック系塗色のフリップフロッ
プ再現のためには、変角分光反射率データが必要である
が、ソリッド系塗色については必ずしも必要ではなく、
入射角に対して複数の受光角で分光測色して得た多角度
分光反射率であってもよい。
【0022】上記変角分光光度計を用いた測色において
は、特に光輝材含有塗色の質感差異を正確に再現するた
めに、例えば、所定の光源から放射された照明光の入射
面内において、反射光の反射方向と正反射方向とがはさ
む角で定義される偏角を所定の増分角でもって段階的に
変化させつつ、各段階でそれぞれ反射光の分光測光を行
い、上記入射光面内における複数の反射方向への反射光
についての分光測色値データを採取する工程(1)と、
入射光面に対して所定のあおり角だけ傾斜した少なくと
も1つのあおり面内において、反射光の反射方向と準正
反射方向とがはさむ角で定義される準偏角を所定の増分
角でもって段階的に変化させつつ、各段階でそれぞれの
反射光の分光測色を行い、上記あおり面内における複数
の反射方向への反射光についての分光測色値データを採
取する工程(2)とを含んでいて、上記工程(1)にお
いて、偏角が所定値以下の領域では増分角を比較的小さ
い値に設定する一方、該偏角が上記所定値を超える領域
では増分角を比較的大きい値に設定し、上記工程(2)
において、準偏角が所定値以下の領域では増分角を比較
的小さい値に設定する一方、該準偏角が上記所定値を超
える領域では増分角を比較的大きい値に設定するように
して測色することが好ましい。
【0023】上記光輝材としては、例えば、アルミフレ
ーク、金属メッキしたアルミフレーク、板状酸化鉄、グ
ラファイト等のメタリック系光輝材;ホワイトマイカ、
干渉マイカ、着色マイカ等のマイカ系光輝材;MIO等
を挙げることができる。また、微粒子酸化チタン、多彩
色発色顔料等の特殊色彩効果を有するものであってもよ
い。
【0024】上記見本色データベース中の見本色は、上
記パーソナルコンピュータに接続された表示装置に表示
されて、顧客等が希望の塗色を指定することができる
(図1中、過程2)。この場合において、上記見本色
は、測光面の法線方向の相違による見えの相違を表現す
ることが可能な表示方法、例えば、球体、半円周を有す
る円筒や多面体等の形状の表面に表示され、好ましく
は、3次元コンピュータグラフィックス手法を用いて、
球面や半円周を有する円筒面等の曲面上や多面体上、又
は、ドア、ボンネット、フェンダー等の自動車外板の形
状の表面上に、塗色の測色データである変角分光反射率
に基づいて予め表示された画像データとして格納されて
いる。従って、見本色を塗装した表面を様々の方向に傾
けて観察したときの見えを目でみて確認しながら、的確
に塗色の指定をすることができる。
【0025】上記見本色データベース中には、多彩な塗
色を、例えば、500色程度登録しておく。しかしなが
ら、例えば、500色程度を登録した場合、塗色の指定
が難しくなる。そこで、本発明においては、上記見本色
データベース中の見本色を、色彩心理学に基づく感性表
現によって指定することができるようにする。例えば、
落ちついた色、華やかな色、活動的な色、気品のある
色、可愛らしい色、スピード感のある色等の感性的表現
に対応する色彩を、色彩心理学の知見に基づいて予め分
類しておき、被支援者が適当な感性表現を選択して入力
することにより、対応する一つ又は複数の見本色を表示
させることにより、容易に所望の見本色を指定すること
ができる。また、感性表現を、互いに対立する二つの概
念を表す感性表現を一つの座標軸上に設定し、もう一組
の互いに対立する二つの概念を表す感性表現を他の一つ
の座標軸上に設定し、これら二本の座標軸で定められる
座標平面内の適当な点によって、特定の見本色を指定す
ることができるようにすることもできる。
【0026】例えば、図2に示すように、横軸の一端に
「冷たい」という概念を設定し、他端に「暖かい」とい
う概念を設定し、一方、縦軸の一端に「活動的」という
概念を設定し、他端に「鎮静的」という概念を設定すれ
ば、「冷たく鎮静的」な色から「暖かく活動的」な色ま
で、これらの概念の組み合わせからなる多数の概念に対
応する見本色を容易に分類することができる。例えば、
図2中、見本色aは、見本色bよりも暖かく活動的であ
り、見本色cは、暖かく鎮静的であり、見本色dは冷た
くやや鎮静的であり、見本色eは冷たく活動的である。
【0027】このように見本色を分類して提示すること
により、本来感性的な動機に基づくものである色彩の選
択、指定を、その本来の情緒的要素を考慮しながら実行
することができ、従って、的確に被支援者が自動車外板
塗色を選定することを支援することができる。
【0028】次に、自動車車体の3次元形状データを用
いて上記指定された見本色を有する上記自動車車体の3
次元コンピュータグラフィックス画像を上記パーソナル
コンピュータによって作成する(図1中、過程3)。上
記自動車車体の3次元形状データは、1つ又は複数の特
定のモデルの自動車についてのものであってもよく、又
は、特定のモデルに対応するものではないが、1つ又は
複数の一般的な自動車の形状を表すものであってもよ
い。これらのデータもまた上記パーソナルコンピュータ
の記憶装置に形状データベースとして格納されているこ
とが好ましい。
【0029】上記3次元コンピュータグラフィックス画
像は、例えば、都市、高速道路、海浜、田園、住宅街等
の複数の背景;自然光、人工光等の照明条件や天候等の
複数の環境条件を含んでなる背景、環境ライブラリデー
タベースを予め記憶装置に格納しておき、上記背景、環
境ライブラリデータベースから、背景及び/又は環境条
件を選択、指定することにより、上記背景や環境条件の
自由な組み合わせによって多様な場面を設定して作成す
ることができることが好ましい。例えば、背景場面とし
て、晴天時の都市、夜間の都市、雨天の都市等を自由に
設定して、より現実感のある3次元コンピュータグラフ
ィックス画像を作成することが好ましい。
【0030】本発明においては、上記自動車車体の3次
元コンピュータグラフィックス画像を、パーソナルコン
ピュータ上でレンダリングを高速で行うことができるレ
ンダリング手法を用いて行うことが好ましい。3次元コ
ンピュータグラフィックス画像をレイトレーシング等の
光学理論に基づくレンダリング手法によって形成する場
合、通常、画像処理専用のコンピュータを利用しても約
60分以上の演算時間を必要とする。本発明において
は、このレンダリングを、パーソナルコンピュータ上
で、しかも、十数秒〜数分程度の極めて短時間内に実行
することを可能とするために、パーソナルコンピュータ
上でレンダリングを高速で行うことができるレンダリン
グ手法を採用することができる。
【0031】上記レンダリング手法は、例えば、予めレ
ンダリングに必要な情報を前処理して準備しておき、そ
の後、必要な分光反射率のデータに基づいて3次元形状
表面の反射光を計算する過程を実行することにより実現
することができる。このようなレンダリング手法は、高
性能のワークステーション上で実行可能な技術としては
既に開発されており、例えば、3次元CGソフトウェア
PEARL(株式会社インテグラ社製、住商エレクトロ
ニクス株式会社PEARLカタログ、1997年5月)
を例示することができる。本発明においては、上記自動
車車体の3次元形状データ及び予め設定された照明条件
等に基づいてレンダリングに必要な情報を前処理して準
備しておく過程、及び、その後に上記見本色データベー
スから読み込まれた上記指定された見本色の変角分光反
射率データに基づいて上記自動車車体表面の反射光を計
算する過程からなるレンダリング手法を採用することに
より、同様の手法をパーソナルコンピュータ上で実行す
ることが可能となる。
【0032】本発明においては、かくして作成された上
記3次元コンピュータグラフィックス画像を、顧客等の
被支援者による自動車外板塗色の選定のために、表示装
置に出力して(図1中、過程4)被支援者に提示する。
上記表示装置としてはCRTや液晶表示装置等を使用す
ることができるが、RGB各色について少なくとも25
6階調を表示することができる、所謂フルカラー表示が
可能であるものが好ましく、かつ、色再現を正確に行う
ことができるように調整されていることが好ましい。例
えば、CRTにおいては、蛍光体の輝度がRGB信号レ
ベル値に比例しないので、グレースケールの中間調が沈
んで見える。従って、これを補正するためにガンマ補正
を行い、階調の再現を正確に行う必要がある。また、ホ
ワイトバランスやグレイバランスの調整も正しく行われ
る必要がある。
【0033】上記画像は、上述のとおり、ソリッド系塗
色やメタリック系塗色を自動車に塗装した場合の外板塗
色の質感を、所望により、各種の場面において、正確に
シミュレートするものであるので、顧客等の被支援者
は、提示された画像を検討することにより、自己の指定
した見本色が現実に自動車に塗装された状態を容易に視
認することができる。また、本発明においては、選定の
判断の結果(図1中、過程5)、所望により、このよう
な試行を他の見本色について容易に再実行することが可
能である。従って、本発明においては、顧客等の被支援
者による自動車外板塗色の選定において最も困難である
現実に塗装された場合のカラーイメージを正確に提示す
ることが可能となり、顧客等の被支援者による自動車外
板塗色の選定を被支援者に納得のいくかたちで実行する
ことを支援することができる。また、顧客等により選定
された自動車外板塗色の塗料配合を直ちに知ることがで
きるので、顧客等の選定した塗色を塗装した自動車を迅
速に顧客等に提供することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】本発明により、ソリッド系塗色やメタリ
ック系塗色を自動車に塗装した場合の外板塗色を正確か
つ迅速に視認することができるので、ソリッド系塗色や
メタリック系塗色からなる自動車外板塗色見本から、被
支援者が容易に所望の車体色を選定することができる。
また、被支援者が選定した車体色に対応する塗料配合を
直ちに知ることができ、選定結果に基づいて迅速に受注
後の工程を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を表すブロック図。
【図2】本発明の方法における、見本色を二組の対立概
念によって指定する方法を表す図。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルコンピュータの記憶装置に、
    被支援者による選択に供するための複数のソリッド系塗
    色及び/又はメタリック系塗色からなる自動車外板塗色
    の見本色並びに前記見本色の分光反射率データ並びに前
    記見本色の塗料配合を、相互に対応づけて含んでなる見
    本色データベースを予め格納しておき、被支援者による
    自動車外板塗色の選定のために、前記パーソナルコンピ
    ュータに接続された表示装置に前記見本色のうち少なく
    とも1つを表示し、前記表示された見本色のうちから被
    支援者が指定した見本色を外板塗色として有する自動車
    車体の3次元コンピュータグラフィックス画像を、前記
    自動車車体の3次元形状データ及び前記見本色データベ
    ース中の前記指定された見本色に対応する分光反射率デ
    ータを用いて前記パーソナルコンピュータによって作成
    し、作成された前記3次元コンピュータグラフィックス
    画像を前記表示装置に表示して被支援者に提示するとと
    もに、被支援者により選定された自動車外板塗色の塗料
    配合を知るために、前記見本色データベース中から、被
    支援者により選定された自動車外板塗色の見本色に対応
    する塗料配合の情報を抽出することを特徴とする自動車
    外板塗色の選定支援方法。
  2. 【請求項2】 メタリック系塗色の分光反射率データ
    は、変角分光反射率データである請求項1記載の自動車
    外板塗色の選定支援方法。
  3. 【請求項3】 表示装置上における見本色の表示は、3
    次元コンピュータグラフィックス手法を用いて曲面上又
    は多面体上になされるものである請求項1又は2記載の
    自動車外板塗色の選定支援方法。
  4. 【請求項4】 見本色データベース中の見本色は、色彩
    心理学に基づいて感性表現に対応づけられており、見本
    色を、前記感性表現によって指定する請求項1、2又は
    3記載の自動車外板塗色の選定支援方法。
  5. 【請求項5】 見本色を、二組の対立する概念を表す感
    性表現によって指定する請求項4記載の自動車外板塗色
    の選定支援方法。
  6. 【請求項6】 3次元コンピュータグラフィックス画像
    の作成は、パーソナルコンピュータ上でレンダリングを
    高速で行うことができるレンダリング手法を用いて行わ
    れる請求項1、2、3、4又は5記載の自動車外板塗色
    の選定支援方法。
  7. 【請求項7】 3次元コンピュータグラフィックス画像
    は、複数の背景、環境条件を含んでなる背景、環境ライ
    ブラリデータベースを予め記憶装置に格納しておき、前
    記背景、環境ライブラリデータベースから選択、指定さ
    れた背景及び/又は環境条件を用いて作成される請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の自動車外板塗色の選定
    支援方法。
  8. 【請求項8】 3次元コンピュータグラフィックス画像
    は、1つ又は複数の自動車車体の3次元形状データを、
    予め記憶装置に格納しておき、格納された前記データを
    用いて作成される請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の自動車外板塗色の選定支援方法。
  9. 【請求項9】 パーソナルコンピュータは、通信回線を
    通じて、被支援者により選定された自動車外板塗色に対
    応する分光反射率データ及び/又は塗料配合を送信する
    ことができるものである請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8記載の自動車外板塗色の選定支援方法。
JP9246185A 1997-08-26 1997-08-26 自動車外板塗色の選定支援方法 Pending JPH1166119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9246185A JPH1166119A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 自動車外板塗色の選定支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9246185A JPH1166119A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 自動車外板塗色の選定支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1166119A true JPH1166119A (ja) 1999-03-09

Family

ID=17144787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9246185A Pending JPH1166119A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 自動車外板塗色の選定支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1166119A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002005163A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 Nippon Paint Co., Ltd. Procede de preparation de peinture
JP2002279235A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Paint Co Ltd 塗料の注文生産システム
JP2003506803A (ja) * 1999-08-09 2003-02-18 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 視覚的効果を有する製品をデザインするための方法及びシステム
KR20030089485A (ko) * 2002-05-17 2003-11-21 다이니혼 잉키 가가쿠 고교 가부시키가이샤 색지정 서버, 색주문 시스템, 색지정 방법, 색주문 방법및 그 프로그램
WO2004053001A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nippon Paint Co., Ltd. 塗料決定方法、塗料製造方法、塗装方法、塗料決定サーバ及び塗料決定プログラム
JP2009193594A (ja) * 2001-08-16 2009-08-27 Sun Chemical Corp カラー製品を開発するためのシステム及び方法
JP2010044745A (ja) * 2008-07-15 2010-02-25 Seiko Epson Corp 塗料取引システム、塗料取引方法およびコンピュータ
JP2012501017A (ja) * 2008-08-22 2012-01-12 ザズル ドット コム インコーポレイテッド 製品カスタマイズシステム及び方法
US9087355B2 (en) 2008-08-22 2015-07-21 Zazzle Inc. Product customization system and method
US10719862B2 (en) 2008-07-29 2020-07-21 Zazzle Inc. System and method for intake of manufacturing patterns and applying them to the automated production of interactive, customizable product
US10969743B2 (en) 2011-12-29 2021-04-06 Zazzle Inc. System and method for the efficient recording of large aperture wave fronts of visible and near visible light
US11157977B1 (en) 2007-10-26 2021-10-26 Zazzle Inc. Sales system using apparel modeling system and method
JP2022181695A (ja) * 2021-05-26 2022-12-08 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置および車両製造方法
JP2023037898A (ja) * 2021-09-06 2023-03-16 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506803A (ja) * 1999-08-09 2003-02-18 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 視覚的効果を有する製品をデザインするための方法及びシステム
WO2002005163A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 Nippon Paint Co., Ltd. Procede de preparation de peinture
JP2002279235A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Paint Co Ltd 塗料の注文生産システム
JP2009193594A (ja) * 2001-08-16 2009-08-27 Sun Chemical Corp カラー製品を開発するためのシステム及び方法
US8233189B2 (en) 2001-08-16 2012-07-31 Sun Chemical Corporation System and method for disseminating color ink and colorant formulas
KR20030089485A (ko) * 2002-05-17 2003-11-21 다이니혼 잉키 가가쿠 고교 가부시키가이샤 색지정 서버, 색주문 시스템, 색지정 방법, 색주문 방법및 그 프로그램
WO2004053001A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nippon Paint Co., Ltd. 塗料決定方法、塗料製造方法、塗装方法、塗料決定サーバ及び塗料決定プログラム
CN100350413C (zh) * 2002-12-10 2007-11-21 日本油漆株式会社 涂料决定方法、涂料制造方法、涂覆方法、涂料决定服务器以及涂料决定程序
US11157977B1 (en) 2007-10-26 2021-10-26 Zazzle Inc. Sales system using apparel modeling system and method
US12093987B2 (en) 2007-10-26 2024-09-17 Zazzle Inc. Apparel modeling system and method
JP2010044745A (ja) * 2008-07-15 2010-02-25 Seiko Epson Corp 塗料取引システム、塗料取引方法およびコンピュータ
US10719862B2 (en) 2008-07-29 2020-07-21 Zazzle Inc. System and method for intake of manufacturing patterns and applying them to the automated production of interactive, customizable product
JP2012501017A (ja) * 2008-08-22 2012-01-12 ザズル ドット コム インコーポレイテッド 製品カスタマイズシステム及び方法
US9087355B2 (en) 2008-08-22 2015-07-21 Zazzle Inc. Product customization system and method
US10969743B2 (en) 2011-12-29 2021-04-06 Zazzle Inc. System and method for the efficient recording of large aperture wave fronts of visible and near visible light
JP2022181695A (ja) * 2021-05-26 2022-12-08 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置および車両製造方法
JP2022183383A (ja) * 2021-05-26 2022-12-08 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置
JP2023037898A (ja) * 2021-09-06 2023-03-16 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2023038183A (ja) * 2021-09-06 2023-03-16 トヨタ自動車株式会社 情報処理システムおよび情報処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6717584B2 (en) Method and system for visualizing paint on a computer-generated object
JP4912888B2 (ja) 塗料を適合させるためのコンピュータ実行方法
JPH1166119A (ja) 自動車外板塗色の選定支援方法
EP2833327B1 (en) Method and system for digitally generating appearance data
JP4659499B2 (ja) 粒子感を有するメタリック塗色画像の生成方法、装置、及びプログラム
JP2002259398A (ja) メタリック塗色の近似色を高速に検索する方法
US20230260237A1 (en) Visualizing the appearance of at least two materials
US20230343051A1 (en) Visualizing the appearances of at least two materials
Kim et al. Computer-aided appearance design based on BRDF measurements
US6618050B1 (en) Process for generating a computer image of a three-dimensional object provided with a special-effect coating
CN116075859A (zh) 从多个源质地生成目标质地
US20030048942A1 (en) Method for identifying glittering material in paint
JP4790164B2 (ja) メタリック塗色の決定装置
JPH10222653A (ja) コンピュータグラフィクスを用いたデザイン方法
Dumont-Bècle et al. Multi-texturing approach for paint appearance simulation on virtual vehicles
US6731277B2 (en) Process for generating a computer image of a coated three-dimensional object
Shimizu et al. A computer aided color appearance design system for metallic car paint
Huraibat et al. Accurate physics-based digital reproduction of effect coatings
McKnight et al. Conference report: Workshop on advanced methods and models for appearance of coatings and coated objects: Gaithersburg, MD May 20, 1996
JP2004053260A (ja) メタリック塗色の色見本帳
JPH07129794A (ja) 画像の深み感制御機能を有するコンピュータグラフィック装置
US20240290006A1 (en) Systems and methods for displaying a coating
Westlund Appearance-based Rendering
CN118525303A (zh) 用于修改纹理图像的方法、计算机和计算机程序
Chen et al. Simulating painted appearance of BTF materials

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061226