WO2004037453A1 - 土壌の浄化方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、重金属を含んだ汚染土壌から、重金属を効率的に除去する方法を提供することを目的とする。本発明は、重金属を含有する汚染土壌を浄化する方法であって、(a)土壌と抽出剤とを接触せしめ、土壌中の重金属を重金属イオンとして抽出し、土壌および重金属イオンを含有する抽出液aを得る抽出工程、(b)抽出液aを固液分離し、浄化した土壌と、重金属イオンを含有する抽出液bとを得る固液分離工程、(c)鉄イオンの存在下で抽出液bのpHを3以上にし、重金属を鉄と共に沈殿させ、鉄および重金属の沈殿を含有する抽出液cを得る沈殿工程、および(d)界面活性剤の存在下で抽出液cを起泡させ、発生した泡に、鉄および重金属の沈殿を捕集し回収する重金属回収工程、からなる土壌の浄化方法である。

Description

明 細 書 土壌の浄化方法 技術分野
本発明は、 重金属を含有する汚染土壌の浄ィ匕方法に関し、 さらに詳しくは、 重 金属を含んだ土壌から重金属を除去する方法に関する。 背景技術
昨今、 市街地再開発による調査の増加に伴い、 工場跡地等の重金属汚染が判明 する事例が増加している。 日本においては、 平成 1 4年の土壌汚染対策法の成立 により、 かかる土壌汚染に対する法制度が整備され、 カドミウム、 鉛、 水銀など の重金属については溶出量としての基準値、 含有量としての基準が定められてお り、 汚染除去等の処置事例が今後大幅に増加することが予測される。
土壌の重金属汚染に対して、 現在行われている汚染対策は、 不溶化処理、 覆土 工事、 遮水工事など、 周辺環境から汚染源を遮断する方法が一般的であるが、 こ れらの方法は汚染源である重金属成分を現場に残したままであることから、 環境 の変ィ匕により再溶出して汚染を引き起こす危険性が残るために土地の資産価値が 損なわれる可能性が存在し、 また、 希少資源の節約の観点からも好ましい方法と はいえない。
このような観点から、 欧米で実用化されつつある土壌浄化法の導入が検討され ている。 この土壌の浄化方法としては、 ( 1 ) 汚染土壌の分級洗浄、 ( 2 ) 泡沫浮 上法による土壌洗浄、 ( 3 ) 重金属汚染土壌の加熱処理技術、 ( 4 ) 水蒸気加熱法 による汚染土壌浄化、 ( 5 ) 塩化揮発法、 (6 ) 電気泳動を利用する重金属汚染土 壌の浄化が知られている (非特許文献 1参照。)。
これらの操作のうち、 (1 )汚染土壌の分級洗浄は、 土壌を分級しながら、 水に 溶けやすい汚染物質を溶解して取り除くとともに、 主に重金属の吸着しやすい微 小粒子を取り除くことによって、重金属と分離された土壌を取り出す方法である。 この例として、 重金属で汚染された土壌にアル力リ金属のハロゲン化物と酸を加 えて弱酸性の水溶液とし、 該弱酸性の水溶液中に重金属を除去する方法が提案さ れている (特許文献 1参照)。
( 2 ) 泡沫浮上法による土壌洗浄は、 浮遊選鉱法ともいわれる技術で、 疎水性 表面を有する粒子をバブリングによって生じた泡沫に付着させて浮上分離する方 法である。 該技術は、 疎水性表面を有する重金属の硫化物には効果的であるが、 一般の土壌中に含まれる重金属含有粒子が疎水性表面を必ずしも有していないた め、 通常の浮遊選鉱では分離できない場合がある。
( 3 ) 汚染土壌の加熱処理技術は、 重金属含有土壌に空気を通じながら 1 0 0 0 °C程度で加熱して揮発しやすい重金属を土壌から除去する方法である。 該方法 は、 有機物との複合汚染土壌の土壌処理技術としては有効であるが、 揮発せず溶 融しゃすい重金属は処理できないこと、 重金属を含んだ排ガスを処理する必要が あること、 加熱した土壌は元の土壌とはかなり性質が変化するため埋め戻しが困 難なこと、排ガスの処理に冷却'捕集に水を用いると排水処理が必要になること、 強熱するために非意図的に有害物質が生じる恐れがあるので留意する必要がある といった問題点がある。
( 4 ) 水蒸気加熱法による汚染土壌浄化は、 土壌を加熱しながら加熱蒸気を吹 き込んで重金属を揮散して土壌から重金属を分離する技術である。 該方法は、 重 金属の分離効率に優れており、 土壌を埋め戻しできる可能性も高いが、 加熱蒸気 を供給する熱源が必要なこと、 排ガスおよび凝縮水の処理が必要となること、 揮 発しにくい重金属は分離できないといった問題点がある。
( 5 ) 塩化揮発法は、 塩化カルシウム水溶液を土壌に加えて土壌中の重金属を 塩化物として沸点を低下させたのち、 土壌を 8 0 0〜1 0 0 0 °Cに加熱して重金 属を揮発分離する技術である。 該方法も上述の加熱処理技術や水蒸気加熱法と同 様に、 排ガスの処理が必要であり、 排ガスの処理に用いられる水の処理が必要と なることや、 加熱によって非意図的に有害物質が生成する恐れがあるといった問 題点がある。
( 6 ) 電気泳動を利用する重金属汚染土壌の浄化は、 土壌中の間隙に水を満た して、 直流電流を加えることで陰イオンの重金属が陽極に移動し、 陽極部に濃縮 された金属を回収する方法である。 該方法では、 原位置で抽出できるが、 除去速 度が速くなく時間がかかるという問題点がある。 また、 土壌中に塩素イオンが大 量に含まれる場合は塩素ガスの発生が予想されるという問題もある。
(非特許文献 1 )
「土壌 ·地下水汚染に係る調査 ·対策指針運用基準」,環境庁水質保全局編, 1 9 9 9年, p . 5 1 - 5 3
(特許文献 1 )
特開 2 0 0 2— 3 5 5 6 6 2号公報 (2 0 0 2年 1 2月 1 0日公開) 発明の開示
本発明は、上記のような従来技術の課題を背景になされたもので、その目的は、 重金属を含んだ汚染土壌から重金属を効率的に除去し、 回収する方法を提供する ことにある。 また本発明は、 重金属の溶出量が少なく、 環境基準を満たす、净化土 壌を得ることを目的とする。 さらに本発明は、 工程からの排水中の重金属の含有 量の少ない、環境基準を満たす汚染土壌の浄化方法を提供することを目的とする。 本発明者らは、 上記した従来技術に鑑み、 鋭意検討を重ねた結果、 重金属を含 んだ汚染土壌から重金属をイオンとして抽出し、 抽出した重金属イオンを鉄ィォ ンと共に沈殿させ、 生じた沈殿を泡に捕集することにより汚染土壌を効率的に浄 化できることを見出し本発明を完成するに至つた。
すなわち、 本発明は、 重金属を含有する汚染土壌を浄化する方法であって、
( a) 土壌と抽出剤とを接触せしめ、 土壌中の重金属を重金属イオンとして抽出 し、 土壌および重金属イオンを含有する抽出液 aを得る抽出工程、
(b) 抽出液 aを固液分離し、 浄化した土壌と、 重金属イオンを含有する抽出液 bとを得る固液分離工程、
( c ) 鉄イオンの存在下で抽出液 bの p Hを 3以上にし、 重金属を鉄と共に沈殿 させ、 鉄および重金属の沈殿を含有する抽出液 cを得る沈殿工程、 および
( d ) 界面活性剤の存在下で抽出液 cを起泡させ、 発生した泡に、 鉄および重金 属の沈殿を捕集し回収する重金属回収工程、
からなる土壌の浄化方法である。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第一の態様を示したプロセスの概略図である。 図中の符号は 以下の通りである。
1 抽出装置、 2 固液分離装置、 3 p H調整装置、 4 浮選装置、 5 経路、 6 経路、 7 経路、 8 経路、 9 経路、 1 0 経路、 1 1 経路、 A 抽出 剤、 B アルカリ剤、 C 界面活性剤、
D 気体。
図 2は、 本発明の第二の態様を示したプロセスの概略図である。 図中の符号は 以下の通りである。
2 1 抽出装置、 2 2 固液分離装置、 2 3 固液分離装置、 2 4 凝集装置、 2 5 沈降装置、 2 6 排液処理装置。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明について詳細に説明する。
本発明において浄化対象は、 重金属を含有する汚染土壌である。 本発明におい て重金属とは比重が 4以上の金属のことをいう。 重金属としては、 鉄、 力ドミゥ ム、 銅、 アンチモン、 鉛、 砒素、 クロム、 水銀および亜鉛などを挙げることがで き、 これらの重金属は、 土壌中において、 イオン、 酸化物、 水酸化物などの状態 で含有されている。
(抽出工程)
汚染土壌と抽出剤とを接触せしめ、 土壌中の重金属を重金属イオンとして抽出 し、 土壌および重金属イオンを含有する抽出液 aを得る工程である。
処理対象となる汚染土壌は、 そのまま用いるか、 粉碎機などを用いて微細な粒 子となす。 粉砕機としては、 既存の粉碎機を用いればよく、 例えば、 高速回転式 衝撃粉碎機、 自生粉碎機、 ポールミル等を挙げることができる。 また、 抽出剤としては酸水溶液を用いることができる。 酸水溶液の濃度は 0. 01規定〜 15規定、好ましくは 0. 1〜5規定である。酸として、硫酸、硝酸、 塩酸を挙げることができる。 その中でも塩酸水溶液が好ましい。 フッ素原子含有 量 0. 1〜5 p pm、 さらには 0. 5〜2 p pmの塩酸が好ましい。抽出剤 (E) と土壌 (S) との重量比 (E/S) は、 好ましくは 0. 7〜10、 さらに好まし くは:!〜 5である。
抽出工程では、 土壌と抽出剤を接触せしめた後、 撹拌または振とうすることが 好ましい。 本工程では、 土壌および重金属イオンを含有する抽出液 aを得る。
(固液分離工程)
抽出液 aを固液分離し、 浄ィ匕した土壌と、 重金属イオンを含有する抽出液 と を得る工程である。
固液分離は、 一般に用いられている遠心ろ過機、 ドラムフィルタ一、 ヤングフ ィルター、 フィルタープレス、 ベルトプレスなどにより行うことができる。 分離 された固形分に残存する液中の重金属をさらに回収するため、 固液分離後に酸や 水による洗、净および固液分離を繰り返し実施してもよい。 その際に得られる重金 属イオンを含有する洗浄液は回収することが好ましい。 このようにして重金属の 含有量が低減された土壌は、 浄ィ匕土壌として排出することができる。 浄化土壌の 含水率は、好ましくは 40〜 60%である。重金属イオンを含有する抽出液 bは、 次工程へ送られる。
本発明において、 固液分離工程 (b) では、 処理能力を増加させるため、 土壌 の細粒分を液側に同伴させる以下の態様で固液分離することが好ましい。
すなわち、 固液分離工程は、
(b— 1) 抽出液 aを固液分離し、 浄化した土壌と、 重金属イオンおよび土壌の 細粒分を含有する抽出液 b - 1とを得る工程、
(b-2) 抽出液 b—1を凝集処理し、 凝集粒子および重金属イオンを含有する 抽出液 b— 2を得る工程、 および
(b-3) 抽出液 b— 2を固液分離し、 凝集粒子からなる固形分と、 重金属ィォ ンを含有する抽出液 bとを得る工程、 からなることが好ましい。
( b— 1 ) 工程は、 抽出液 aを固液分離し、 浄ィ匕した土壌と、 重金属イオンお よび土壌の細粒分を含有する抽出液 b— 1を得る工程である。 抽出液 b— 1中に 含有する土壌の細粒分の粒径が 1 0 0 x m以下であることが好ましい。 ここで細 粒分を液側に同伴させる方式は任意であるが、 例えば分離装置の濾布の目開きを 大きくするなどの手段を例示することができる。 土壌の細粒分を液側に同伴させ ることにより、 土壌中の重金属がより効率的に抽出できる。
(b - 2 ) 工程は、 重金属イオンおよび土壌の細粒分を含有する抽出液 b— 1 を凝集処理し、 凝集粒子および重金属イオンを含有する抽出液 b - 2を得る工程 である。 抽出液 b— 2には凝集粒子が分散している。 凝集剤として、 P A C (ポ リ塩化アルミニウム)、 ポリアクリルアミド系高分子凝集剤等が挙げられる。
( b - 3 ) 工程は、 凝集粒子および重金属イオンを含有する抽出液 b— 2を固 液分離し、 凝集粒子からなる固形分と、 重金属イオンを含有する抽出液 bとを得 る工程である。 この工程では、 抽出液 b— 2を、 例えば沈降装置に送って所定時 間静置することにより固液分離する。 ここで分離された固形は、 例えば前記 ("b - 1 ) 工程の抽出液 a中へ返送することにより、 該工程で固液分離され、 浄ィ匕し た土壌として排出される。 重金属ィォンを含有する抽出液 bは次の沈殿工程へ供 給される。
(沈殿工程)
鉄イオンの存在下で抽出液 bの p Hを 3以上にし、重金属を鉄と共に沈殿させ、 鉄および重金属の沈殿を含有する抽出液 Cを得る工程である。
汚染土壌中に鉄が存在する場合には、 抽出液 b中には抽出された鉄イオンが存 在するので、 抽出液 bの p Hを 3以上とすることにより、 鉄が水酸化鉄となり沈 殿する。 その際、 鉄以外の重金属も共沈する。
一方、汚染土壌中に鉄が存在しない場合若しくは存在しても極微量な場合には、 抽出液 bに塩化鉄、 硝酸鉄、 硫酸鉄、 酢酸鉄などを添加して、 抽出液 b中に鉄ィ オンを存在させる。 抽出液中の鉄の添加量は、 好ましくは、 1 0 0〜5 0 0 O m gZL、 さらに好ましくは、 2 0 0〜1 0 0 O m g/Lの範囲である。 抽出液 bの p Hを 3以上とするには、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウムなど のアルカリ剤を添加することが好ましい。 抽出液 bの p Hを好ましくは 5〜1 0 に調整する。 これにより抽出水中に含まれる鉄の共沈効果を利用して、 抽出液 b 中の大部分の重金属も沈殿させることができる。 その結果、 鉄および重金属の沈 殿を含有する抽出液 Cを得ることができる。
(重金属回収工程)
抽出液 Cを界面活性剤の存在下で起泡させ、 発生した泡に鉄および重金属の沈 殿を捕集し回収する工程である。
界面活性剤としては、 1分子鎖の中に親水基と疎水基とを併せ持つ有機化合物 であれば用いることができるが、 対象とする重金属によって、 用いる界面活性剤 の種類を選択することが好ましい。
なお、 界面活性剤による重金属の捕集は、 抽出水中に存在する重金属と界面活 性剤の有する電荷との静電的な相互作用によると考えることができ、 例えば、 鉄 沈殿は正の電荷を有することから、 ォレイン酸ナトリウムのようなマイナスの電 荷を有する陰イオン性界面活性剤を用いると効率よく捕集できる。 陰イオン性界 面活性剤として、 高級脂肪族石鹼、 アルキル硫酸エステル塩、 ポリオキシェチレ ンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられる。 なかでも脂肪族カルボン酸のアル力 リ金属塩、 アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩等が好ましい。
また、 抽出液 C中に金属錯体などの溶存重金属が存在する場合には、 発生した 泡により、 溶存重金属を捕集し回収することが好ましい。 例えば、 塩酸水溶液に 溶解したアンチモンは、 アンチモンのクロ口錯体を形成する。 当該クロロ錯体が マイナスの電荷を有することから、 プラスの電荷を有する陽イオン性界面活性剤 を用いると効率よくアンチモンを界面活性剤に捕集できる。 陽ィォン性界面活性 剤として、 塩化アルキルトリメチルアンモニゥム、 塩化ジアルキルジメチルァン モニゥム、 塩化ベンザルコニゥム、 シクロへキシルピリジニゥムクロリド等が挙 げられる。
また、 カドミウムのようなキレートを形成しやすい重金厲では、 例えばァミノ 基を有する界面活性剤を用いると、 ァミンの窒素の非共有結合電子対と重金属と が配位結合することにより界面活性剤に重金属を捕集できる。 アミノ基を有する 界面活性剤として N—ヤシアルキル一 1 , 3—ジァミノプロパン、 ヤシアルキル アミン酢酸塩等を挙げることができる。
起泡は、 気体封入および/または撹拌により行うことが好ましい。 起泡させる ために気体を用いる場合には、 運転費用を抑制できることから、 空気を用いるこ とが好ましい。 また、 起泡剤を用いることができる。 起泡剤としては、 ジォクチ ルスルホサクシネートのナトリゥム塩、 ドデシル硫酸ナトリゥム等を挙げること ができる。
重金属の種類、 抽出水中の金属濃度、 必要な除去率によって最適な界面活性剤 濃度、 通気流量、 及び処理時間があり、 これらは適宜設定すればよい。
次いで、 発生した泡は、 オーバーフロー、 搔取り、 真空吸引などの方法を用い ることで捕集可能であり、 泡中には鉄沈殿をはじめとする、 抽出水中に含まれて いた重金属が含まれている。 泡の下に存在する水相は固液分離工程での洗浄水と して返送したり、 排水として放流する。
く第一の態様 >
以下、 本発明の第一の態様について説明する。 図 1は、 本発明の第一の態様を 模式的に表した概略図である。
(抽出工程)
処理対象となる汚染土壌は、 経路 (図中 5 ) より抽出装置 (図中 1 ) に送る。 抽出装置では、 土壌に抽出剤 (図中 A) を添加した後、 撹拌または振とうによつ て土壌粒子から重金属ィオンを抽出する。
(固液分離工程)
抽出装置で重金属イオンを抽出した後、 経路 (図中 6 ) を通し、 固液分離装置 (図中 2 ) を用いて固形分を分離する。 抽出により重金属成分の含有量が大幅に 少なくなつた土壌は、 経路 (図中 7 ) を経て浄化土壌として排出される。
一方、 固液分離装置 (図中 2 ) で分離された重金属イオンを含む抽出液 bは経 路 (図中 8 ) を経て p H調整装置 (図中 3 ) に送られる。
(沈殿工程) p H調整装置では、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウムなどのアルカリ剤 (図 中 B) を添加し、 液の p Hを 3 . 0以上に調整する。 これにより抽出水中に含ま れる鉄の共沈効果を利用して、 抽出水中の大部分の重金属を沈殿させる。
鉄および重金属の沈殿ならびに溶存重金属を含む抽出液 cは経路 (図中 9 ) を 経て浮選装置 (図中 4) に送られる。
(重金属回収工程)
浮選装置では界面活性剤 (図中 C) を抽出液 cに添加し、 気体 (図中 D) 封入 および Zまたは撹拌により抽出液 cを起泡させ、 気泡に鉄および重金属の沈殿な らびに溶存重金属を吸着させる。 次いで、 発生した泡は、 オーバーフロー、 搔取 り、 真空吸引などの方法を用いることで捕集し、 経路 (図中 1 0 ) を通じて回収 する。 浮選装置からの排水は、 経路 (図中 1 1 ) を経由して排水する。
く第二の態様〉
以下、 本発明の第二の態様を図 2を用いて具体的に説明する。
(抽出工程)
本態様においては、 先ず重金属を含有する土壌を、 そのまま、 あるいは粉碎機 などを用いて微細な粒子となして、抽出装置(図中 2 1 )に送る。抽出装置では、 汚染土壌に抽出剤を添加した後に撹拌または振とうにより、 土壌粒子から重金属 を抽出し抽出液 aを得る。
(固液分離工程)
次いで、 抽出液 aを固液分離装置 (図中 2 2 ) にて固液分離する。 その際、 例 えばフィルターの目開きを調整して、 細粒分を液側に同伴させ抽出液 b— 1を得 る。 浄ィ匕された土壌は、 土壌中に残る残液中の重金属イオンをさらに回収するた め、 固液分離装置 (図中 2 3 ) にて再洗浄および固液分離を繰り返し実施するこ とが好ましい。 固液分離装置 (図中 2 3 ) からの洗浄液は、 p H調整装置および 浮選装置からなる排液処理装置 (図中 2 6 ) に送られ、 重金属が除去され、 循環 洗浄液として再使用される。 再洗浄された、 重金属が所望の含有量まで低減され た土壌は、 浄化土壌として排出される。
固液分離装置 (図中 2 2 ) で分離された、 重金属イオンおよび細粒分を含む抽 出液 b— 1は、 凝集装置 (図中 24) に送られる。 凝集装置では、 凝集剤 (PA C等) を添加して細粒分を凝集させ、 凝集粒子が分散した抽出液 b— 2を得る。 抽出液 b— 2は沈降装置 (図中 25) に送られる。 そこで所定時間静置し、 沈降 した凝集細粒分は固液分離装置 (図中 22) へ返送される。
一方、 沈降装置 (図中 25) で分離された重金属イオンを含む抽出液 bは、 p H調整装置および浮選装置からなる排液処理装置 (図中 26) へ送られる。 (沈殿工程)
PH調整装置に送られた抽出液 bは、 アルカリ剤により pHを 3以上に調整さ れ、 重金属を鉄と共に沈殿させ抽出液 cを得る。 抽出液 cは、 浮選装置へ送られ る。
(重金属回収工程)
浮選装置において、 抽出液 Cは界面活性剤の存在下で起泡され、 鉄および重金 属の沈殿を泡に捕集する。 泡の下相の液は、 固液分離装置 (図中 23) の洗浄液 として循環使用され排水として放流される。 実施例
以下、 実施例により本発明の内容をさらに具体的に説明するが本発明はこれに より何等限定を受けるものではない。
なお、 実施例に示される土壌中の重金属含量は、 土壌を乾燥後、 硫酸一フッ化 水素酸加熱により分解 ·水溶液化し、 得られた水溶液中の重金属を原子吸光光度 計 (株式会社日立製作所製、 Z— 8100) を用いて求め、 土壌中含量に換算し て求めた。
溶液中の重金属含量も同じく原子吸光光度計を用いて求めた。
<実施例 1>
(抽出工程)
カドミウムを 282mg/kg、 鉄を 13850 mgZk gの割合で含有する 汚染土壌 5 gに 0. 1規定塩酸水溶液を 25 g加えて、 30分間振とうし抽出液 aを得た。 個液分離工程)
抽出液 aをヌッチェで真空ろ過して、 浄化した土壌と抽出液 bを得た。 分離し た抽出液 bは 18. 9 で53. 4mgZLのカドミウム、 S OmgZLの鉄 を含有しており、土壌中のカドミウムのうち 71. 6重量%、鉄を 22. 9重量% 除去することができた。
(沈殿工程)
5重量%水酸化ナトリゥム水溶液を用いて抽出液 bの p Hを 6. 0に調整し、 沈殿を形成させた抽出液 cを得た。
(重金属回収工程)
沈殿を形成した抽出液じに、 界面活性剤としてォレイン酸ナトリウム (和光純 薬試薬特級) を 0. 01 g、 N—ヤシアルキル一 1, 3—ジァミノプロパン (和 光純薬試薬特級) を 0. 02g加えた後、 抽出液 cに空気を 2 Oml Z分の流量 で吹き込んで起泡させた。
この空気吹き込みを 30分間行った後、 排水中の力ドミゥム濃度は 0. 59m g/L、鉄濃度は 0.23mgZLであって、土壌中に含まれていたカドミウムの うち 70. 8重量%、 鉄については 22. 9重量%を泡として回収することがで さた。
ぐ実施例 2 >
(抽出工程)
A地区の重金属汚染土壌 (以下土壌 Aという) について本発明の処理方法を行 つた。 土壌 Aは力ドミゥムを 293mgZkg、 鉄を 1380 Omg/kg含有 していた。 5 gの土壌 Aに 0. 1規定塩酸水溶液を 20 g加えて、 30分間振と うし抽出液 aを得た。
(固液分離工程)
その後、 抽出液 aをヌッチェで真空ろ過して、 浄化した土壌 A 1と抽出液を得 た。 分離した抽出液は 13. 8 gで 69mg/Lのカドミウムを含有しており、 土壌 A中のカドミウムのうち 65重量%を抽出できた。 この抽出液に後述する洗 浄液 wを加えたものを抽出液 bとした。 さらに得られた土壌 A1を、 0. 1規定塩酸 30 gで洗浄した後、
真空ろ過を行い、 土壌 A 2と洗浄液 wに分離した。 分離した洗浄液 wは、 28. 9gで、 14. 8mgZLのカドミウムを含有しており、 土壌 A中のカドミウム のうち 29重量%を抽出できた。 さらに、 土壌 A2は、 水洗浄を行い、 最後に水 酸化ナトリウムにより、 pH7とし、 浄化した土壌 A3とした。 得られた土壌 A3 を環境庁告示第 46号 (平成 3年 8月 23日付) に示された方法に従って、 重金 属の溶出試験を行った。 すなわち、 試料 (単位 g) と溶媒 (純水に塩酸を加えて pH5. 8〜6. 3となるようにしたもの) (単位 ml) とを重量体積比 10%の 割合で混合し、 力つその混合液が 50 Oml以上となるようにする。 常温、 常圧 で振とう機 (振とう回数毎分 200回、 振とう幅 4〜5cm) を用いて 6時間振 とうする。 振とう後、 毎分約 3000回転で 20分間遠心分離後、 上澄み液を孔 径 0. 45 mのメンブランフィルターでろ過し、 試料とし、 重金属の溶出値を 測定した。 その結果、 カドミウムの溶出値は 0. 005mgZL未満であり、 環 境基準値 0. 0 lmgZL以下を十分に満たすものであった。
(沈殿工程:)
固液分離工程で得られた抽出液 bを 10 %7酸化ナトリゥムで!) Ηが 7になる まで調整し、 沈殿を形成させた抽出液 cを得た。
(重金属回収工程)
容量 5 Om 1の反応槽に 25m 1の抽出液 cを入れ、 界面活性剤として、 ォレ イン酸ナトリウム (和光純薬製試薬特級) を 0. 01g、 N—ヤシアルキル— 1 , 3—ジァミノプロパン (和光純薬製試薬特級) を 0. 02g添加して、 空気を 2 Oml /分の流量で送気し、 起泡させた。 30分後の排水中の力ドミゥムの濃 度は 0. 03mgZLであった。
<実施例 3>
(抽出工程)
B地区の重金属汚染土壌 (以下土壌 Bという) について本発明の処理方法を行 つた。 土壌 Bの重金属含有量は、 砒素 4mgZkg、 総クロム 21mgZkg、 鉛 265mg/kg、 鉄 1404 OmgZkgであった。 5gの土壌 Bに 4N塩 酸水溶液を 25 g加えて、 30分間振とうし抽出液 aを得た。 (固液分離工程)
抽出液 aをヌッチェで真空ろ過して、 浄化した土壌 B1と抽出液を得た。 分離 した抽出液は 23. 2gで砒素 0. 8mg/L、 総クロム 3. 9mg/L、 鉛 5 6. 4mgZLを含有しており、 土壌中の重金属のうち、 砒素 93重量%、 総ク ロム 86重量%、 鉛 99重量%を抽出できた。 この抽出液に後述する洗浄液 wを 加えたものを抽出液 bとした。
さらに浄ィヒした土壌 B1を、 1規定塩酸 50 gで洗浄した後、 ヌッチェで真空 ろ過し、 洗浄土壌 B 2と洗浄液 wに分離した。 分離した洗浄液 wは、 46. 6 g で、 砒素 0. 0 lmgZL、 総クロム 0. 17mgZL、 鉛 0. 1 lmgZLを 含有しており、 土壌中のうち、 砒素 2. 3重量%、 総クロム 7. 5重量%、 鉛 0 . 39重量%を抽出できた。 土壌 B2は、 水酸ィ匕ナトリウムにより、 pH7とし 、 浄化した土壌 B3とした。 浄化後の土壌 B 3を環境庁告示第 46号 (平成 3年 8 月 23日付) に示された方法に従って、 重金属の溶出試験を行った結果、 砒素の 溶出値は 0. 005mgZL未満であり、 環境基準値 0. O lmgZL以下を満 たすものであった。 総クロムの溶出量は 0. 005mg/L未満であり、 六価ク ロム環境基準値 0. 05mg/L以下を満たすものであった。 鉛の溶出量は、 0 . 005mgZL未満であり環境基準値 0. 0 lmgZL以下を満たすものであ つた。
(沈殿工程)
固液分離工程で得られた抽出液 bに 10%水酸化ナトリウムを加え、 pHを 7 に調整し、 鉄沈殿を形成させた抽出液 cを得た。
(重金属回収工程)
容量 5 Omlの反応槽に 25mlの抽出液 cを入れ、 界面活性剤として、 ォレ ィン酸ナトリウム (和光純薬製試薬特級) を 0. 01 g、 ドデシル硫酸ナトリウ ム (和光純薬製試薬特級) を 0. 02g添加して、 空気を 2 Oml Z分の流量で 送気し、 起泡させた。 30分後の排水中の砒素の濃度は 0. 05mgZL未満、 総クロムの濃度は 0. lmgZL、 鉛 0. 05mgZL未満であった。
<実施例 4>
実施例 3において、 対象として、 アンチモンを 20 Omg/kg、 鉄を 120 7 Omg/kgの濃度で含む土壌を用いること以外は同様の抽出操作を行ったと ころ、 固液分離操作後の抽出液 bは、 2 1 . 5 gであり、 アンチモン濃度は 4 0 . 7 mg7Lであって、 土壌中のアンチモンのうち 8 7. 5重量%を抽出できた 。 重金属回収工程では、 ドデシル硫酸ナトリウムの代わりに、 ヤシアルキルアミ ン酢酸塩を用いた以外は同様の操作を行った。 処理後の排水中のアンチモンの濃 度は、 0. 0 2 mgZLであった。 発明の効果
本発明によれば、 重金属を含んだ土壌から重金属を効率よく、 かつ大規模な装 置を必要とせずに除去することが可能であり、 その工業的意義は大である。 得ら れた浄ィ匕土壌からの重金属の溶出量は少なく、 環境基準を満たす。 本発明による と、 工程からの排水中の重金属の含有量は小さく、 環境基準を満たす。 産業上の利用可能性
本発明は汚染土壌の浄化を必要とする、 建設業、 土地開発業での利用が期待さ れる。 また、 現在、 産業廃棄物の最終処分場の不足が問題になっているが、 本発 明の処理方法によれば、 土壌を廃棄処分する必要なく、 基準を満たした土壌とし て、 埋め戻しなど、 各種の用途に再利用することができるため、 トータルで、 大 幅な処理コストの低減をはかることができる。

Claims

請 求 の 範 囲
1. 重金属を含有する汚染土壌を浄化する方法であって、
(a) 土壌と抽出剤とを接触せしめ、 土壌中の重金属を重金属イオンとして抽出 し、 土壌および重金属イオンを含有する抽出液 aを得る抽出工程、
(b) 抽出液 aを固液分離し、 浄化した土壌と、 重金属イオンを含有する抽出液 bとを得る固液分離工程、
(c) 鉄イオンの存在下で抽出液 bの pHを 3以上にし、 重金属を鉄と共に沈殿 させ、 鉄および重金属の沈殿を含有する抽出液 Cを得る沈殿工程、 および
(d) 界面活性剤の存在下で抽出液 cを起泡させ、 発生した泡に、 鉄および重金 属の沈殿を捕集し回収する重金属回収工程、
力 なる土壌の浄化方法。
2. 重金属回収工程において、 発生した泡に、 抽出液 C中の溶存重金属を捕集し 回収する請求項 1に記載の土壌の浄化方法。
3. 溶存重金属は、 金属錯体である請求項 2に記載の土壌の浄化方法。
4. 汚染土壌は、 カドミウム、 銅、 アンチモン、 鉛、 砒素、 クロム、 水銀および 亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも一種の重金属を含有する請求項 1に記載 の土壌の浄化方法。
5. 汚染土壌は、 鉄を含有する請求項 4に記載の土壌の浄化方法。
6. 抽出剤は、 塩酸水溶液である請求項 1に記載の土壌の浄化方法。
7. 沈殿工程において、 抽出液 bに塩化鉄、 硝酸鉄、 硫酸鉄および 酸鉄からな る群より選ばれる少なくとも一種を添加して、 抽出液 b中に鉄イオンを存在させ た後、 抽出液 bの p Hを 3以上にする請求項 1に記載の土壌の浄化方法。
8. 沈殿工程において、 抽出液 bにアルカリ剤を添加し pHを 3以上にする請求 項 1に記載の土壌の浄化方法。
9. アルカリ剤は、 水酸化ナトリウムおよび Zまたは水酸ィ匕カリウムである請求 項 8に記載の土壌の浄化方法。
10. 界面活性剤は、 陰イオン性界面活性剤および/または陽イオン性界面活性 剤である請求項 1に記載の土壌の浄化方法。
11. 重金属回収工程において界面活性剤と共に起泡剤を用いる請求項 1に記載 の土壌の浄化方法。
12. 固液分離工程は、
(b—l) 抽出液 aを固液分離し、 浄化した土壌と、 重金属イオンおよび土壌の 細粒分を含有する抽出液 b— 1を得る工程、
(b-2) 抽出液 b— 1を凝集処理し、 凝集粒子および重金属イオンを含有する 抽出液 b— 2を得る工程、 および
(b— 3) 抽出液 b— 2を固液分離し、 凝集粒子からなる固形分と、 重金属ィォ ンを含有する抽出液 bとを得る工程、
からなる請求項 1に記載の土壌の浄化方法。
13. 抽出液 b - 1中に含有する土壌の細粒分の粒径が 100 m以下である請 求項 12に記載の土壌の浄化方法。
14. (b-3)工程で分離された固形分を (b— l)工程の抽出液 a中に返送す る請求項 1 2記載の土壌の浄化方法。
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