WO2003085630A1

WO2003085630A1 - Plasma display

Info

Publication number: WO2003085630A1
Application number: PCT/JP2003/004199
Authority: WO
Inventors: Takao Kawaguchi; Toshio Fujimura
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2002-04-04
Filing date: 2003-04-02
Publication date: 2003-10-16
Also published as: CN1229764C; EP1381013B1; KR100665419B1; JP2004004706A; US20040196277A1; JP3882772B2; CN1496542A; KR20030094270A; EP1381013A4; EP1381013A1; KR100851087B1; US6946798B2; KR20050116167A

Description

明細書

プラズマディスプレイ装置技術分野

本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関する。背景技術

近年、プラズマディスプレイ装置は、視認性に優れた表示パネル（薄型表示デバイス）として注目されており、高精細化および大画面化が進められている。

このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆動的には A

C型と D C型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の 2種類があるが、高精細化、大画面化、消費電力および製造の簡便性から、現状では、 A C型で面放電型のプラズマディスプレイ装置が主流を占めるようになってきている。

まず、プラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレィパネルの構造について図 8 を用いて説明する。図 8に示すように、ガラス基板などの透明な前面側の基板 1上には、走査電極と維持電極とで対をなすストライプ状の表示電極 2が複数列形成され、そしてその電極群を覆うように誘電体層 3が形成され、その誘電体層 3上には保護膜 4が形成されている。

また、前面側の基板 1 に対向配置される背面側の基板 5上には、走査電極及び維持電極の表示電極 2 と交差するように、オーバ一コート層 6で覆われた複数列のストライプ状のデータ電極 7が形成されている。このデータ電極 7間のオーバ一コート層 6上には, デ一夕電極 7 と平行に複数の隔壁 8が配置され、この隔壁 8間の側面およびオーバ一コート層 6 の表面に蛍光体層 9が設けられている。

これらの基板 1 と基板 5 とは、走査電極および維持電極の表示電極 2 とデ一タ電極 7 とがほぼ直交するように、微小な放電空間を挾んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、そして放電空間には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうちの一種または混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は、隔壁 8 によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極 2 とデータ電極 7 との交点が位置する複数の放電セルが設けられその各放電セルには、赤色、緑色及び青色となるように蛍光体層 9がー色ずつ順次配置されている。

図 9にこのプラズマディスプレイパネルの電極配列を示しており、図 9 に示すように走査電極および維持電極とデータ電極とは M行 X N列のマトリックス構造であり、行方向には M行の走査電極 S C N 1 〜 S C N Mおよび維持電極 S U S 1 〜 S U S Mが配列され、列方向には N列のデ一夕電極 D 1 〜 D Nが配列されているこのような電極構成のプラズマディスプレイパネルにおいてはデータ電極と走査電極の間に書き込みパルスを印加することにより、データ電極と走査電極の間でアドレス放電を行い、放電セルを選択した後、走査電極と維持電極との間に、交互に反転する周期的な維持パルスを印加することにより、走査電極と維持電極との間で維持放電を行い、所定の表示を行うものである。このような構造のパネルを用いてプラズマディスプレイ装置を構成する場合は、パネルをシャーシ部材の前面側に取付け、背面側にパネルを駆動させる駆動回路を配置し、そしてこれらのュ二ットを前面枠とバックカバ一とからなる筐体に収容することにより構成している（日本特許番号第 2 8 0 7 6 7 2号参照）。

しかし、このようなプラズマディスプレイ装置において、バックカバーの材質をアルミニウムから廉価な鉄材に変更した場合、可聴域のノイズ音が発生するという課題が生じていた。

このノイズ音は、電源電圧の低い日米の A C電源電圧範囲である A C 1 0 0 V、 A C 1 2 0 V用においては、 A C 2 0 0〜 2 4 0 Vと比較して入力電流が大きくなるために、より多く発生する。特に、コンデンサインプット型の A C— D C整流回路を使用した電源回路を有するプラズマディスプレイ装置において、顕著に発生するという課題があった。発明の開示

プラズマディスプレイパネルの背面側に配置されかつノイズフィルタを有するノイズフィルタ回路と、ノイズフルタ回路に対向するようにプラズマディスプレイパネルの背面側に配置されかつ磁性を有する金属材料からなるバックカバーとを有し、ノイズフィルタは、磁性材料からなるコアとコアに巻回した巻線とからなり、コア内の磁力線方向がバックカバーの面内方向とほぼ同一となるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置が提供される。図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の内部の配置構造を示す分解斜視図である。

図 2は、同プラズマディスプレイ装置の内部構成を示す概略断面図である。

図 3は、同プラズマディスプレイ装置において、バックカバーをとつた状態の概略平面図である。

図 4は、同プラズマディスプレイ装置の要部構成を示す正面図である。

図 5は、同プラズマディスプレイ装置の要部構成を示す側面図である。

図 6は、同プラズマディスプレイ装置の要部構成を示す上面図である。

図 7 は、従来のプラズマディスプレイ装置の要部構成を示す正面図である。

図 8は、従来のプラズマディスプレイ装置のパネルの概略構成を示す斜視図である。

図 9は、従来のプラズマディスプレ装置のパネルの電極配列を示す説明図である。発明を実施するための最良の形態以下、本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図 1〜図 8 を用いて説明する。

まず、図 1 を用いて、プラズマディスプレイ装置の全体構成を説明する。図 1 において、図 8 に示すようなパネル 1 0 を収容す 5 る筐体は、樹脂や金属からなる前面枠 1 1 と、鉄などを主成分とする磁性を有する金属製のカバ一としてのバックカバ一 1 2 とから構成され、前面枠 1 1 の開口部には光学フィルターおよびパネル 1 0 の保護を兼ねたガラス等からなる前面ガラス 1 3が配置されている。また、この前面ガラス 1 3 には電磁波の不要輻射を抑制するために、例えば銀蒸着が施されたり、メッシュ状の金属部材が配設されている。さらに、ノックカバー 1 2には、パネル 1 0等で発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔 1 2 aが設けられている。

パネル 1 0は、パネルの放熱板と構成部品の保持を兼ねたアルミニゥム等からなるシャーシ部材 1 4の前面にシート状の熱伝導部材 1 5 を介して接着することにより保持され、そしてシャーシ部材 1 4の後面側には、パネル 1 0 を表示駆動させるための複数の回路ブロック 1 6が取り付けられている。熱伝導部材 1 5は、パネル 1 0で発生した熱をシャーシ部材 1 4に効率よく伝え、放熱を行うためのものである。また、回路ブロック 1 6はパネル 1 0の表示駆動とその制御を行うための電気回路を備えており、パネル 1 0の縁部に引き出された電極引出部に、シャーシ部材 1 4 の四辺の緣部を越えて延びる複数のフレキシブル配線板（図示せず）によって電気的に接続されている。

また、シャーシ部材 1 4の後面には、回路ブロック 1 6 を取り付けたり、バックカバ一 1 2 を固定するためのボス部 1 4 aがダイカスト等による一体成型により突設されている。なお、このシヤーシ部材 1 4は、アルミニウム平板に固定ピンを固定して構成してもよい。図 2、図 3は、本発明の実施の形態によるプラズマディスプレィ装置における要部構成を示している。

図 2 に示すように、プラズマディスプレイ装置は、図 8に示す構成のパネル 1 0の背面側に放熱用のシャーシ部材 1 4を配置したパネル本体 2 1 と、図 3 に示すように所定の放電セルを放電させるデータを供給するデータ駆動回路 2 2 1およびパネル 1 0の放電セルを放電発光させる放電駆動回路 2 2 2からなる駆動回路 2 2 と、駆動回路 2 2にパネル本体 2 1 を駆動させる信号を供給する駆動信号処理回路 2 3 と、駆動回路 2 2 と駆動信号処理回路 2 3に電力を供給するコンデンサインプット型の A C— D C整流回路を有する電源回路 2 4 と、この電源回路 2 4と A C電源との間に接続されかつノイズフィルタを有するノイズフィルタ回路 2 5 とから構成されている。

パネル本体 2 1 と、駆動回路 2 2、および駆動信号処理回路 2 3 との間ほフレキシブル配線板 2 6で接続されている。また、図示はしていないが、各回路間は信号、電源ラインを導線にて接続している。

さらに、上述しこようにプラズマディスプレイ装置は、パネル本体 2 1 を保護するため、前面枠 1 1 に前面ガラス 1 3を押さえ板 2 7で固定してなる前面側のフロントカバー 2 8 と、鉄などを主成分とする磁性を有する金属材料からなる背面側のバックカバ ― 1 2 を具備している。

また、フロントカバー 2 8 とバックカバー 1 2は、プラズマデイスプレイ装置の筐体を構成するものである。

図 4〜図 6 に示すように、ノイズフィルタ回路 2 5は、金具 2 5 1上にノイズフィルタ回路 2 5 を構成するプリント基板 2 5 2 を固定しており、プリント基板 2 5 2 にはコモンモードのノイズフィル夕 2 5 3、および図示はしていないがノイズ除去用のフィルムコンデンサ、サージ吸収素子、ヒューズ等が搭載されている。

なお、図 4は、ノイズフィルタを示す正面図、図 5は同じく側面図、図 6は上面図であり、各図において、 Aは漏洩磁束の方向を示している。

このコモンモードのノイズフィルタ 2 5 3は、通常閉磁路からなるトロイダルコア 2 5 3 aが使用され、そのトロイダルコア 2 5 3 aに第 1巻線 2 5 3 b と第 2巻線 2 5 3 c とを互いに対向するように配置しており、第 1巻線 2 5 3 b と第 2巻線 2 5 3 じの互いに対向する終端部 2 5 3 dを結ぶ方向をバックカバー 1 2の面内方向とほぼ同一方向とした構成である。すなわち、ノイズフィルタ 2 5 3を構成する磁性体であるトロイダルコア 2 5 3 aの磁力線方向をバックカバー 1 2 に近接した面の面内方向とほぼ同一方向としたものである。

図 7 に従来のプラズマディスプレイ装置におけるノイズブイルタ 2 5 3の取付け状態を示している。すなわち、従来においては、ノイズフィル夕 2 5 3の磁力線方向がバックカバー 1 2の面内方向に対して直交する方向にノイズフィル夕 2 5 3が取付けられており、このためノイズフィルタ 2 5 3からの漏洩磁束の影響をバックカバ一 1 2が受け、漏洩磁束の強弱によりバックカバー 1 2 に振動が発生し、これによつてノイズ音が発生していた。

一方、本発明の構成とすることにより、コモンモードのノイズフィルタ 2 5 3の第 1巻線 2 5 3 bと第 2巻線 2 5 3 c との間に発生する漏洩磁束の方向は、主としてバックカバ一 1 2の面内方向とほぼ同一であり、加えてノイズフィルタ 2 5 3 とバックカバ — 1 2の空間距離を大きくとることができるので、漏洩磁束がバックカバー 1 2 を通過する量を低減することができる。ノ'

この結果、 A C電源周波数に連動した入力 A C電流による漏洩磁束の強弱によりノイズフイリレ夕 2 5 3 とバックカバ一 1 2 との吸引力の強弱の繰り返しにより発生していたノイズ音を低減することができる。

特に、電源回路 2 4をコンデンサインプット型とした場合、入力 A C電流のピーク値はァクティブフィルタ型より大きいので、従来の構成では、低コストなコンデンサインプット型を用いることができなかった。しかし、本発明によれば、電源回路 2 4をコンデンサインプット型を採用してもノイズ音をより一層低減することができる。

また、電源電圧の低い日米の A C電源電圧範囲である A C 1 0 0 V、 A C 1 2 0 V用においては、 A C 2 0 0〜 2 4 0 Vと比較して入力電流が大きくなるために、本発明の構成を用いることでノイズ音低減の効果は顕著である。

なお、上記説明においては、バックカバ一 1 2が外装の筐体も兼ねている例で説明したが、金属材料からなるバックカバー 1 2 とは別に、外装用の合成樹脂からなるケースをバックカバー 1 2 の上から被せるように設ける場合でも、同様な作用効果が得られる。

以上の説明から、本発明にかかるプラズマディスプレイ装置によれば、ノイズフィルタを構成する磁性体のコア内の磁力線方向をカバーの面内方向とほぼ同一方向としたものであり、 A Cラインの異極巻線間に発生する漏洩磁束のバックカバーへの漏洩量を低減することができるため、漏洩磁束がバックカバーへ漏洩することにより生じていた可聴域のノィズ音の発'生を防止することができるという効果が得られる。産業上の利用可能性

本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置であるプラズマディスプレイ装置に関するもので、電源部の A Cラインの異極巻線間に発生する漏洩磁束のバックカバーへの漏洩量を低減することができ、漏洩磁束がバックカバーへ漏洩することにより生じていた可聴域のノイズ音の発生を防止できる。

Claims

請求の範囲

1 . プラズマディスプレイパネルの背面側に配置されかつノィズフィルタを有するノイズフィルタ回路と、

前記ノイズフィル夕回路に対向す ¾>ように前記プラズマディスプレイパネルの背面側に配置されかつ磁性を有する金属材料からなるバックカバーとを有し、

前記ノイズフィルタは、磁性材料からなるコアと前記コアに巻回した巻線とからなり、

前記コア内の磁力線方向が前記バックカバーの面内方向とほぼ同一となるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ

2 . 前面に前記プラズマディスプレイパネルを取付け、背面側に前記ノイズフィルタ回路を配置したシャーシ部材を更に有する請求項 1 に記載のプラズマディスプレイ装置。

3 . 前記バックカバーがプラズマディスプレイ装置の筐体を構成するものである請求項 1 に記載のプラズマディスプレイ装置。

4 . 前記バックカバーが鉄を主成分とするものである請求項 1 に記載のプラズマディスプレイ装置。

5 . 前記ノイズフィルタは、閉磁路からなるトロイダルコアに第 1卷線と第 2巻線とを対向するように配置することにより構成しかつ前記第 1 巻線および第 2巻線の互いに対向する終端部を結ぶ方向を前記パックカバーの面内方向とほぼ同一となるように構成した請求項 1 に記載のプラズマディスプレイ装置。

6 . 前面側にプラズマディスプレイパネルを取付けたシヤーシ部材と、前記シャーシ部材の背面側に配置され前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路と、

前記駆動回路に電力を供給する電源回路と、

前記電源回路と A C電源との間に接続されかつノイズフィルタを有するノイズフィル夕回路と、

前記駆動回路、前記電源回路および前記ノイズフィルタ回路を覆うように配置される磁性を有する金属材料からなるバックカバ一とを有し、

前記ノイズフィル夕は、閉磁路からなるトロイダルコアに第 1巻線と第 2巻線とを対向するように配置することにより構成し、かつ前記第 1巻線および前記第 2巻線の互いに対向する終端部を結ぶ方向を前記バックカバーの面内方向とほぼ同一となるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。

7 . 前記電源回路をコンデンサインプット型の A C— D C整流回路としたことを特徴とする請求項 6に記載のプラズマディスプレイ装置。

8 . 前記電源回路の入力電源電圧が 1 0 0 〜 1 2 0 Vであることを特徴とする請求項 6に記載のプラズマディスプレイ装置。

9 . 前記バックカバーがプラズマディスプレイ装置の筐体を構成するものである請求項 6 に記載のプラズマディスプレイ装置。

1 0 . 前記バックカバーが鉄を主成分とするものである請求項 6 に記載のプラズマディスプレイ装置。