JPH10199447A - 陰極線管画像表示装置 - Google Patents

陰極線管画像表示装置

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JPH10199447A
JPH10199447A JP222497A JP222497A JPH10199447A JP H10199447 A JPH10199447 A JP H10199447A JP 222497 A JP222497 A JP 222497A JP 222497 A JP222497 A JP 222497A JP H10199447 A JPH10199447 A JP H10199447A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic body
vertical deflection
deflection coil
unnecessary radiation
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JP222497A
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English (en)
Inventor
Minoru Furuya
実 古谷
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Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性を改善して、より効果的に不要輻射の
対策を可能とした偏向ヨークを有する陰極線管画像表示
装置を提供する。 【解決手段】 垂直偏向コイル2,2′の開口部フリン
ジ5,5′の近傍に配置する磁性体7を、セパレータ3
に設けられたスライド溝9に挿入し可変させる。このよ
うにすることで、不要輻射対策における作業の簡易化
と、その対策のために付加する磁性体7の材質がより広
範囲で使用可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオディ
スプレイ装置あるいはテレビジョン受信機などに用いら
れる偏向ヨークを備えた陰極線管画像表示装置に係り、
特に偏向ヨークから発生する不要輻射を効果的に低減す
ることのできる陰極線管画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機及び業務用ビデオデ
ィスプレイ装置などにおける不要輻射の発生源として
は、偏向ヨーク、フライバックトランス、電源トラン
ス、及びその他のコイル類があるが、その中でも主たる
発生源は偏向ヨークである。また昨今は、不要輻射に対
する規制も益々厳しくなり、不要輻射に関する規格の中
で代表的なMPRの規制値も規格2から3へと移行しつ
つある。MPR規格3は、表示装置画面からの距離も厳
しくなり、また極超低周波磁界であるELMFの規制値
も厳しくなっている。
【0003】偏向ヨークから発生する不要輻射には、水
平偏向コイルから発生する磁界と、垂直偏向コイルから
発生する磁界がある。前述の極超低周波漏洩磁界は、垂
直偏向コイルから発生する不要輻射であり、対策手段と
して、実公平1−63057号公報に挙げられているよ
うに、管軸に対し垂直偏向方向軸上でコアに磁界を打ち
消すためのキャンセルコイルを直接トロイダル状に巻線
する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、垂直
偏向コイルの磁界分布の乱れについては充分配慮されて
おらず、偏向ヨークの特性に悪影響を与えるという問題
があった。また、打消し用のコイルを新たに設置するこ
とは、作業が複雑化し原価アップの問題もある。これら
を回避するため、打消し用のコイルを設置するのではな
く、磁性体だけを設置し、その磁性体によって漏洩磁界
を遮断する方法もあるが、この手段では対策効果が弱い
という問題があった。漏洩磁界の対策をより効果的に行
うには磁性体を最適な場所へ設置させることが必要とな
る。
【0005】しかし、垂直偏向コイルの形状及び前記コ
イルのフリンジ部形状は各々全く同じ形状ではなく、ま
た偏向ヨークの諸特性を満足させるため、同じタイプの
偏向ヨークにおいても特に垂直偏向コイルのフリンジ部
の形状は様々である。
【0006】従って、各々垂直偏向コイルの形状に合わ
せ磁性体の設置場所を調整する必要があるため、効果的
な不要輻射の対策は困難であった。
【0007】なお、設置する磁性体を比較的大型化し、
垂直偏向コイルの各形状に対応できるようにすることも
考えられるが、偏向ヨークが大型化し、また磁性体を大
きくすることで偏向ヨークの諸特性に悪影響を与える懸
念があるため有効な手段ではない。
【0008】本発明の目的は、偏向ヨークを大型化する
ことなく、垂直偏向コイルから発生する不要輻射を、垂
直偏向コイルの形状を問わず、磁性体の設置だけでより
効果的に対策することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一対の例えば珪素鋼板のような高透磁率
の磁性体を、垂直偏向コイルの開口部フリンジ近傍に配
置できるような構造とし、さらにこの磁性体が管軸の垂
直方向に段階的にスライドできるよう、例えばレール状
の溝を設け、磁性体がより効果的に漏洩磁界を遮断する
ような位置に簡単に調整できる構造とすることにより達
成される。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概要について説明
する。垂直偏向コイルに偏向電流が流れると、電子ビー
ムを上/下方向に偏向する主磁束と、この主磁束とは逆
向きの開口部フリンジからの磁束が発生する。これらの
磁束において、不要輻射として測定される磁束は、開口
部フリンジから発生する磁束が支配的である。
【0011】従って、この開口部フリンジから発生する
磁束をできるだけ偏向ヨークの外周に出ないようにすれ
ばよい。このためには、開口部フリンジ近傍に磁性体を
設置すればよいことになるが、フリンジの形状により、
設置する磁性体の形状や最適な設置場所は異なる。
【0012】そこで、例えば水平偏向コイルと垂直偏向
コイルの間にあり、各々偏向コイルを支えているモール
ド部品にレールを設け、磁性体を最適な位置に導くよう
な構造にしてやればよい。
【0013】さらに、磁性体側にも位置調整が容易にで
きるよう、つまみを設ける。また磁性体自身を別ピース
のモールド部品と一体化し、そのモールド部品に目盛り
等を設けることで、位置調整がより正確になり、可変作
業も簡単になる。
【0014】以下、本発明の一実施の形態を説明する。
図1は偏向ヨークの概略上面図である。同図において、
1は水平偏向コイル、2,2′は垂直偏向コイル、3は
水平、垂直偏向コイルを固定するためのモールド品(セ
パレータ)である。
【0015】垂直偏向コイル2,2′に偏向電流が流れ
ると、垂直偏向コイル2,2′からは極超低周波磁界
(ELMF)が不要輻射として発生する。垂直偏向コイ
ル2,2′より発生する磁束は、偏向ヨークの前面側に
おいては陰極線管から出る電子ビームを上/下方向に偏
向するための主磁束4と、開口部フリンジ5,5′から
出る逆向きの磁束6である。垂直偏向コイル2,2′の
場合は、そのフリンジ、特に開口部フリンジ5,5′か
ら出る磁束6の方が不要輻射として測定される場合が支
配的である。
【0016】この不要輻射を低減させるには、開口部フ
リンジ5,5′から出る磁束を遮断するよう磁性体7を
配置すればよいが、偏向ヨークの諸特性であるミスラン
ディングや、ミスコンバーゼンスあるいは偏向感度等を
各々の陰極線管に合致するよう最適にするために、垂直
偏向コイル2,2′のフリンジ形状を変更する場合が多
い。
【0017】従って前述のように、フリンジ形状によっ
ては磁性体7を配置しただけでは効果的な不要輻射の対
策ができない場合が発生する。そこで、フリンジ部の形
状や開口部フリンジ5,5′から発生する磁束6の強さ
に対し、容易に対応し効果的に不要輻射を対策する機構
として、設置する磁性体7の位置を簡単にかつ正確に調
整できる機構を採用する。
【0018】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
偏向ヨークのセパレータ部分の外観斜視図である。3は
セパレータ、8は垂直偏向コイルを支えるためのリブで
あり、9は磁性体7を挿入するためのコ字状のスライド
溝である。
【0019】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
偏向ヨークのセパレータ部分の外観斜視図である。この
実施の形態に係るスライド溝9は、2つに分割されたカ
ギ形状部品で構成されている。図2に示すスライド軸9
あるいは図3に示すスライド軸9のいずれも、垂直偏向
コイル開口部フリンジ5,5′から発生する磁束6を効
果的に遮断するため、フリンジ部近傍の偏向ヨーク左右
方向に配置してある。また上下方向に配置しても不要輻
射を対策できるが、その場合、水平偏向コイル1から発
生する不要輻射も考慮し、垂直偏向コイル開口部フリン
ジ5,5′の前方、つまり陰極線管のパネル側に配置す
る方がよい。
【0020】このスライド溝9は、挿入する磁性体7
が、段階的にスライドできるよう、ストッパー用のリブ
を内部に設けることで、可変時の作業も容易にでき、ま
た対になっている磁性体7の左右の位置もより正確にす
ることができる。
【0021】このスライド溝9の配置により、垂直偏向
コイル2,2′の開口部フリンジ形状やフリンジ部5,
5′の径の大きさ、あるいはフリンジ部5,5′から発
生する磁束6の強さに応じ、挿入する磁性体7の位置を
調整することで、より効果的な場所に磁性体7を配置す
ることができる。
【0022】また、垂直偏向コイル開口部フリンジ5,
5′から出る磁束6の強さにより、比較的大型の磁性体
7の取り付けを余儀無くされる場合も発生する。しか
し、効果的に開口部フリンジ5,5′からの漏洩磁束を
遮断するための磁性体7の設置場所は、前述したよう
に、開口部フリンジ5,5′の近傍で、かつ、開口部フ
リンジ5,5′を覆うような位置であるのが望ましい。
但し、この位置は偏向ヨークの諸特性の関係より、余り
取り付けスペースを設けることは困難となる。
【0023】図4は、磁性体の一例を示す外観斜視図で
ある。円弧状の比較的大型の磁性体7は、垂直偏向コイ
ル開口部フリンジ径と同等の径をなし、さらに開口部フ
リンジ5,5′の厚さを覆うことのできるよう、縦断面
がL字形状になっている。
【0024】この磁性体7の形状であれば、開口部から
の磁束6は漏れなく遮断することが可能となるが、取り
付け上の問題や磁性体7の固定の問題が発生する。特
に、大型の高透磁率の磁性体となると、磁束を通すとき
の振動が大きな弊害となる。本発明は、例えばこのよう
な場合においても、取り付け用のレールに嵌め込むこと
で、取り付け及び磁性体7の固定を容易に行うことがで
きる。
【0025】図5は、図4に示す磁性体のモールド品を
示す外観斜視図である。図4に示す磁性体7は、モール
ド品10として樹脂により保護されている。そしてモー
ルド品10の両端には位置決め用の目盛り11が設けら
れている。
【0026】図6は、他の形状の磁性体のモールド品を
示す外観斜視図である。一側片が湾曲した板状の磁性体
7がモールド品10となっている。このモールド品10
には調整用のツマミ12を備えることで、磁性体7の挿
入及び位置調整を容易にすることができる。さらに位置
決め用リブ13が設けられいる。
【0027】図5に示す目盛り11、図6に示す位置決
め用リブ13を設けることで、磁性体7を効果的な位置
へより正確に配置することができる。なお、これらの部
品は偏向ヨーク本体とは別ピースで構成できるため、偏
向ヨークを組み立てた後でも、必要に応じて取り付ける
ことができる。
【0028】図5、図6に示すように、磁性体7をモー
ルド品10と一体化することで、強度の比較的弱い磁性
材の採用も可能となる。特に、磁性体7は高透磁率にな
るほど磁歪の問題が発生しやすい傾向にある。この対策
として、磁性体材質を鉄やニッケル等の強磁性材の含む
割合を少なくすることが考えられるが、この磁性材は強
度が弱く扱い難いという短所があるため、不要輻射対策
として偏向ヨークの外周に取り付けるには不適当な材質
となる。
【0029】しかし、本発明によれば、この比較的強度
の弱い磁性体でも、予めモールド品と一体化させた部品
とすることで、垂直偏向コイル開口部フリンジ5,5′
の近傍等の偏向ヨーク外側にも設置することができ、樹
脂で覆われて、モールド品10となっているため、磁性
体7の破損等の心配もない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、垂直偏向コイル開口部
フリンジから発生する磁束を、開口部フリンジの形状
や、その磁束の大きさを問わず、より効果的に遮断する
位置へ磁性体を調整することができ、不要輻射の対策が
容易となる。また、各垂直偏向コイルの形状及び発生す
る不要輻射の大きさによって、取り付ける磁性体を各々
専用化していたものを共用化することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏向ヨークの垂直偏向コイルから発生する磁束
を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る偏向ヨークの
セパレータ部分の外観斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る偏向ヨークの
セパレータ部分の外観斜視図である。
【図4】磁性体の一例を示す外観斜視図である。
【図5】図4に示す磁性体のモールド品を示す外観斜視
図である。
【図6】他の形状の磁性体のモールド品を示す外観斜視
図である。
【符号の説明】
1 水平偏向コイル 2,2′ 垂直偏向コイル 3 セパレータ 4 垂直偏向コイルから発生する主磁束 5,5′ 垂直偏向コイル開口部フリンジ 6 開口部フリンジから発生する磁束 7 磁性体 8 リブ 9 スライド軸 10 モールド品 11 目盛り 12 ツマミ 13 位置決め用リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッパ状をしたコアの内側に、一対のク
    ラ型水平偏向コイルと一対のクラ型垂直偏向コイルを配
    置したサドル−サドル型偏向ヨークを備えた陰極線管画
    像表示装置において、 前記垂直偏向コイルの開口部側フリンジ近傍に、管軸に
    対し垂直方向にスライドできる、少なくとも一対の磁性
    体を配置したことを特徴とする陰極線管画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記一対の磁性
    体をモールド品として一体化したことを特徴とする陰極
    線管画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記磁性体の移
    動を案内するスライド溝を設けたことを特徴とする陰極
    線管画像表示装置。
JP222497A 1997-01-09 1997-01-09 陰極線管画像表示装置 Pending JPH10199447A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085630A1 (en) * 2002-04-04 2003-10-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma display

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085630A1 (en) * 2002-04-04 2003-10-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma display
US6946798B2 (en) 2002-04-04 2005-09-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma display apparatus

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