WO2000079554A1 - Disjoncteur a dispositif de mesure informant sur l'etat sous tension - Google Patents

Description

明 細 書 通電情報計測装置付回路遮断器 技術分野

この発明は、 回路遮断器に装着して、 この回路遮断器が保護する負荷 に供給する通電情報を表示、 または収集を行う通電情報計測装置を備え た通電情報計測装置付回路遮断器に関する。 背景技術

第 1 5図は例えば、 特開平 1 1 — 8 9 3 0号公報に示す従来の通電情 報計測装置付回路遮断器の側面図、 第 1 6図は第 1 5図の回路構成プロ ック図である。 図において、 1は回路遮断器本体、 2は負荷へ通電する 通電主導体、 3は通電主導体 2に流れる負荷電流を入切する開閉接点、 4は各通電主導体 2に流れる負荷電流を検出する変流器である。

5は変流器 4の出力を整流する整流回路、 6は整流回路からの出力を 電圧を電圧変換し A / D変換処理後、 通電主導体 2に流れる負荷電流の 瞬時最大値を検出するビーク値変換回路、 7はピーク値変換回路 6の出 力が所定値を超えた時に信号を出力する瞬時時限回路、 8は瞬時時限回 路 7の動作出力以下のレベルでピーク値変換回路 6の出力の大きさによ り反時限動作を行い信号出力する短時限回路である。

9は整流回路 5からの出力を電圧変換、 A / D変換処理を行った後、 通電主導体 2に流れる負荷電流の実効値に相当する実効値を得る実効値 変換回路、 1 0は長時限回路であり実効値変換回路 9の出力の大きさに より定格電流では回路遮断器本体 1の遮断動作をさせず、 定格電流以上 において反限時動作を行い信号を出力する。 1 1はト リガ回路であり、 瞬時時限回路 7 と短時限回路 8及び長時限回路 1 0のいずれかの信号を 受けて、 電磁コイル 1 2を介して開閉接点 3を切にして負荷への通電を 遮断する。

1 3は事前警報検知回路であり、 定格電流より少し低い所定の電流値 で事前警報出力回路 1 4へ出力を送り、 事前警報表示ランブ 1 5を点灯 させて負荷電流が回路遮断器本体 1の遮断動作に迫っていることを知ら せて， 回路遮断器本体 1の遮断動作による停電を予告し、 突然の停電を 防止する。 1 6は事前警報表示ランプ 1 5の制御電源を外部電源 1 7か ら変換する電源回路である。

1 8は過電流検出の変流器 4とは別に各通電主導体 2に流れる負荷電 流を検出する計測用変流器、 1 9は通電主導体 2間の電圧を検出する変 圧器である。 計測用変流器 1 8及び変圧器 1 9は回路遮断器本体 1 の内 部に収納されている。 2 0は通電情報計測装置、 2 1は計測用変流器 1 8からのアナログ出力をデジタル出力に変換する電流 A / D変換回路、 2 2は変圧器 1 9からのアナ口グ出力をデジタル出力に変換する電圧 A / D変換回路であり、 この出力信号は乗算回路、 積算回路により処理さ れた後、 回路遮断器本体 1の上面に装着した表示部 2 3にケーブル 2 4 を介して信号が送られ、 負荷に供給する通電情報が表示される。

なお、 特閧平 9 一 1 9 8 9 8 9号公報には、 ホ一ル素子により負荷電 流を検出する回路遮断器が記載されている。

上記のように構成された従来の通電情報計測装置付回路遮断器におい ては、 負荷電流を計測するためには、 あらかじめ計測用変流器 1 8を回 路遮断器本体 1の内部に装着しておく必要がある。 又、 通電情報計測装 置 2 0を回路遮断器本体 1 の上面や側面に装着する必要があり、 回路遮 断器本体 1 と通電情報計測装置 2 0を接続するケーブル 2 4を必要とす る。 このため、 外形寸法が大きくなると共に、 コス ト的にも高くなると いう問題があつた。

この発明は、 上述のような問題を解消するためになされたもので、 計 測用変流器をあらかじめ回路遮断器本体の内部に装着しておく必要がな く、 計器用変流器を内蔵していない回路遮断器に通電情報計測装置を後 付で装着できると共に、 回路遮断器と通電情報計測装置間の接続にケー ブルを必要と しないで、 回路遮断器が保護を行う負荷に供給する電圧、 電流、 電力、 電力量、 締付ネジ部の温度、 遮断回数等を表示できる通電 情報計測装置付回路遮断器を得ることを目的と している。 発明の開示

この発明に係る通電情報計測装置付回路遮断器は、 負荷電流を開閉す る回路遮断器本体と、 この回路遮断器本体の端子部に締付部材によ り締 付け固定された導体と、 前記負荷電流によ り発生した磁束を検出し電気 信号に変換するホール素子とこのホール素子の電気信号を演算処理する 電子回路部と前記演算結果を出力する出力手段とを収納するケース部を 有する通電情報計測装置とを備え、 前記通電情報計測装置を前記回路遮 断器本体の近傍に、 着脱可能に配置又は構成したものである。

また、 導体又は締付部材に接触し、 相電圧を検出する接触金具を備え、 この接触金具で検出した電圧信号とホール素子の電気信号とを電子回路 部で演算処理するものである。

また、 負荷電流によ り発生した磁束をホール素子に導く第 1 のコアと、 この第 1 のコアと共働して磁束を導く第 2のコアとを備えたものである。 また、 負荷電流によ り発生した磁束を導く第 1 のコアを回路遮断器本 体に配設し、 この第 1 のコアと共働して磁束を導く第 2のコアをケース 部に収納したものである。 また、 第 1 のコアを略コの字形状にし、 第 2のコアを前記第 1 のコア の両端面に空隙を有して配設し、 この空隙にホール素子が配設にしたも のである。

また、 第 1のコア及び第 2のコアを略コの字形状にし、 前記第 1 のコ ァと前記第 2のコアの接合部のいずれか一方に空隙を持たせ、 この空隙 にホール素子を配設したものである。

また、 第 1のコア及び第 2のコアは回路遮断器本体の外側で導体を包 囲するようにして接合にしたものである。

また、 第 1 のコアを分割ケースに収納し、 第 2のコアをケース部に収 納し、 このケース部に配設した嵌合穴に前記分割ケースを挿入したもの である。

また、 導体は略コの字形状部を有し、 この略コの字形状部がホール素 子を囲むように配設にしたものである。

また、 第 1 のコアと第 2のコアの接合部を凹凸形状にしたものである。 また、 接触金具によ り接触部の温度を計測し、 出力手段によ り出力す るものである。

また、 ケース内に振動センサを配設し、 回路遮断器の開閉動作回数を 計数し、 出力手段によ り出力するものである。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 この発明の実施の形態 1 における通電情報計測装置付回路 遮断器の斜視図である。

第 2図は、 第 1 図に示す II— II線に沿う断面図である。

第 3図は、 第 1 図に示す III— III線に沿う断面図である。

第 4図は、 この発明の実施の形態 2 における通電情報計測装置付回路 遮断器の要部分解斜視図である。 第 5図は、 この発明の実施の形態 2における通電情報計測装置付回路 遮断器の第 2図と同位置での断面図である。

第 6図は、 この発明の実施の形態 2における通電情報計測装置付回路 遮断器の第 3図と同位置での断面図である。

第 7図は、 この発明の実施の形態 2における通電情報計測装置付回路 遮断器の通電情報計測装置及び導体を取り除き負荷側から見た斜視図で ある。

第 8図は、 この発明の実施の形態 2における通電情報計測装置付回路 遮断器の導体、 第 1のコア、 第 2のコア、 第 1のブリン ト板、 ホール素 子の関係位置を示す部分斜視図である。

第 9図は、 この発明の実施の形態 3における通電情報計測装置付回路 遮断器の第 1のコア、 第 2のコア、 第 1のブリン ト板及びホール素子の 関係位置を示す部分拡大図である。

第 1 0図は、 この発明の実施の形態 4における通電情報計測装置付回 路遮断器の締付ネジ近傍の部分斜視図である。

第 1 1図は、 この発明の実施の形態 5における通電情報計測装置付回 路遮断器の第 2図と同位置での断面図である。

第 1 2図は、 この発明の実施の形態 5における通電情報計測装置付回 路遮断器のケース部、 第 1のコア及び第 2のコアの関係を示す斜視図で ある。

第 1 3図は、 この発明の実施の形態 5における通電情報計測装置付回 路遮断器の第 1のコアと第 2のコアの接合部の拡大図である。

第 1 4図は、 この発明の実施の形態 6における通電情報計測装置付回 路遮断器の第 2図と同位置における断面図である。

第 1 5図は、 従来の通電情報計測装置付回路遮断器の側面図である。 第 1 6図は、 第 1 5図の回路構成ブロック図である。 発明を実施するための最良の形態

実施の形態 1

第 1 図は、 この発明の実施の形態 1 における通電情報計測装置付回路 遮断器の斜視図、 第 2図は第 1 図に示す II一 II線に沿う断面図、 第 3図 は第 1 図に示す III— III線に沿う断面図である。

第 1 図において、 1 は回路遮断器本体、 3 0は通電情報計測装置、 3 1は通電情報計測装置 3 0 を回路遮断器本体 1 に装着し、 固定するため の取付ネジである。 第 2図及び第 3図において、 3 2は通電情報計測装 置 3 0 を形成する部品を収納するケース部で、 絶縁性を有するモール ド ケース 3 2 a及びカバ一 3 2 bによ り形成されている。 3 3は端子部で、 回路遮断器本体 1 に負荷側配線を接続する部分、 3 4は導体で、 締付部 材である導電性材料で形成された締付ネジ 3 5によ り、 端子部 3 3に締 付け固定されている。

3 8はホール素子で第 1 のブリ ン ト板 3 9 aにハンダ付によ り、 電気 的に接続されている。 3 9 bは第 2のブリ ン 卜板で、 その表面 （第 3 図 の上面） に出力手段である表示器 4 0及びその反対側表面 （第 2図の右 面） に導体 3 4の表面に先端が接触する接触金具 4 1 が実装されており、 ケース部 3 2 内に配設されている。

3 9 cは第 3のブリ ン 卜板で、 接触金具 4 1 から入力された信号を、 後述の電子回路部で処理するための電圧信号に変換する電圧変換器 4 2 が実装されている。

3 9 dは第 4のブリ ン ト板で、 電流 A / D変換回路 （図示しない） 、 電圧 A / D変換回路 （図示しない） 、 等を形成する電子回路部 4 3が表 面に実装されている。 なお、 第 1 のブリ ン ト板 3 9 a、 第 2のプリ ン ト 板 3 9 b、 第 3のブリ ン ト板 3 9 c及び第 4のブリ ン ト板 3 9 dはジャ ンパ一線 4 4によ り電気的に接続されており、 電子回路部 4 3 を形成す る回路部品は第 4のプリ ン ト板 3 9 d以外の第 1 のブリ ン ト板 3 9 a、 第 2のプリ ン ト板 3 9 b及び第 3のプリ ン ト板 3 9 cに実装させてもよ い o

上記のように形成された通電情報計測装置 3 0は取付ネジ 3 1 によ り、 回路遮断器本体 1 に容易に装着するこ とが可能であ り、 以下の手順によ り、 通電情報が計測される。

端子部 3 3 から導体 3 4に負荷電流が通電されると、 導体 3 4の円周 方向にはアンペール法則に従って、 磁束が発生 （第 3図の Aに示す） し、 ホール素子 3 8 を鎖交する。 ホール素子 3 8は鎖交した磁束に比例した 電圧を発生し、 第 1 のプリ ン ト板 3 9 aを介して、 図示しない電流 A / D変換回路に入力される。 一方、 各導体 3 4の表面に先端が接触してい る接触金具 4 1 は各導体 3 4間に発生した電圧 （相電圧） を検出し、 図 示しない電圧 A / D変換回路に入力される。

この結果、 電流 A Z D変換回路及び電圧 A Z D変換回路は、 上述した 従来の技術と同様に入力された信号を処理し、 負荷に供給される電圧、 電流、 電力、 電力量、 電圧の印加回数などの通電情報を表示器 4 0に表 示する。

以上のように、 この発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 計測用変流器 1 8 をあらかじめ回路遮断器本体 1 の内部に装着しておく 必要がなく、 ケーブルを要しない通電情報計測装置付回路遮断器を得る ことができる。

また、 通電情報計測装置 3 0を回路遮断器本体 1 の表面 （第 2図の左 側方向） よ り低い位置にある端子部 3 3に配設したので、 回路遮断器本 体 1 の表面側に突出するこ となく、 外観上、 凹凸がない。 また、 ケース 部 3 2 を断面 L字に形成したので、 ケース部 3 2 内に第 1 のブリ ン ト板 3 9 a及び第 2のブリ ン ト板 3 9 bを効率良く収納できる。 更に、 ケー ス部 3 2は回路遮断器本体 1 と導体 3 4の両方に当接するので安定性が 良い。

なお、 通電情報計測装置 3 0は回路遮断器本体 1 の電源側の端子部に 配設しても良く、 この場合、 回路遮断器本体 1 が遮断状態になっても、 電圧の検出が可能である。

また、 通電情報計測装置 3 0はホール素子 3 8が負荷電流によ り発生 した磁束を検出できる位置であれば、 回路遮断器本体 1 以外の位置に配 設しても良い。

実施の形態 2

第 4図はこの発明の実施の形態 2における通電情報計測装置付回路遮 断器の要部分解斜視図、 第 5図は第 2図と同位置での断面図、 第 6図は 第 3図と同位置での断面図、 第 7図は通電情報計測装置及び導体を取り 除き負荷側から見た斜視図、 第 8図は導体、 第 1 のコア、 第 2のコア、 第 1 のプリ ン ト板、 ホール素子の関係位置を示す部分斜視図である。 図において、 3 6 aは第 1 のコアで、 磁性体、 例えば鉄で形成され、 回路遮断器本体 1 の上面側に開口する開口端 3 7 (第 7図に示す） を有 して、 略コの字状に形成され、 端子部 3 3、 導体 3 4を包囲するように 回路遮断器本体 1 に配設されている。 3 6 bは第 2のコアで、 磁性体、 例えば、 鉄で形成され、 第 1 のコア 3 6 aの開口端 3 7の中央位置に厳 密に規定された空隙 3 7 aを確保しながら、 第 1 のコア 3 6 aに接合す ると共に、 ケース部 3 2 内に配設されている （第 8図に示す） 。

このようにして、 第 1 のコア 3 6 aと第 2のコア 3 6 b とは連続した 磁気回路を形成する。 なお、 上述した発明の実施の形態 1 と同一部品又 は相当部品には同一番号を付し、 説明を省略する。

上記のように形成された通電情報計測装置 3 0 0は、 取付ネジ 3 1 に よ り、 回路遮断器本体 1 に容易に装着することが可能であ り、 以下の手 順によ り、 通電情報が計測される。

端子部 3 3から導体 3 4に負荷電流が通電されると、 導体 3 4の円周 方向にはアンペール法則に従って、 磁束が発生し、 磁束が導体 3 4の円 周方向に磁気回路を形成する第 1 のコア 3 6 a、 第 2のコア 3 6 bを集 中して鎖交 （第 6図中の Bに示す） する。 この磁束が空隙 3 7 aに配設 されたホール素子 3 8 を鎖交するこ とによ り、 ホール素子 3 8は鎖交し た磁束に比例した電圧を発生し、 第 1 のプリ ン ト板 3 9 aを介して、 図 示しない電流 A / D変換回路に入力され、 実施の形態 1 と同様な手順で 通電情報を表示器 4 0で表示する。

以上のようなこの発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 導 体 3 4の円周方向に発生した磁束が導体 3 4の円周方向に磁気回路を形 成する第 1 のコア 3 6 a、 第 2のコア 3 6 bによ り集中してホール素子 3 8を鎖交するので、 導体 3 4を流れる負荷電流の検出が確実にできる ものである。

なお、 第 1 のコア 3 6 a及び第 2のコア 3 6 は略 C字形状の一体形 で形成させても良く、 第 1 のコア 3 6 a及び第 2のコア 3 6 bは回路遮 断器本体 1 又は、 ケース部 3 2のどちらに配設しても良い。

実施の形態 3

第 9図はこの発明の実施の形態 3における通電情報計測装置付回路遮 断器の第 1 のコア、 第 2のコア、 第 1 のブリ ン ト板 1 3 9 a及びホール 素子の関係位置を示す部分拡大図である。 図において、 第 1 のコア 1 3 6 aと第 2のコア 1 3 6 bは直列接合して配設され、 接合部の一方に空 隙 1 3 7 aが設けられている。 ホール素子 1 3 8は、 この空隙 1 3 7 a のほぼ中央に位置するように第 1 のプリ ン ト板 1 3 9 aに電気的に接続 固着されている。 第 1 のコア 1 3 6 a、 第 2のコア 1 3 6 b及び第 1 の プリ ン ト板 1 3 9 aは上述した実施の形態 2 と同様な方法でケース部 3 2及び回路遮断器本体 1 に配設され、 同様な手順で動作を行う。

以上のようなこの発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 第 2のコア 1 3 6 bを分割しないで、 空隙 1 3 7 aを形成させたので構成 が簡素であると共に、 空隙 1 3 7 aの寸法管理が容易である。

実施の形態 4

第 1 0図はこの発明の実施の形態 4における通電情報計測装置付回路 遮断器の締付ネジ近傍の部分斜視図である。 図において、 締付ネジ 1 3 5は端子部 3 3に締付けられると共に絶縁チューブ 2 3 7 を貫通して、 突出しており、先端部 1 3 5 aに負荷側の配線が接続できるものであ り、 第 1 のコア 2 3 6 aは締付ネジ 1 3 5及び絶縁チューブ 2 3 7 に接触し ないように、 下部を締付ネジ 1 3 5の突出方向と直角方向に略コの字形 状に延設した形状と している。 第 1 のコア 2 3 6 a、 第 2のコア 2 3 6 b及び第 1 のプリ ン ト板 3 9 aは上述した実施の形態 2 と同様な方法で ケース部 3 2及び回路遮断器本体 1 に配設され、 同様な手順で動作を行 ■5 o

以上のようなこの発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 回 路遮断器本体 1 の底面方向 （第 2図の右側方向） で負荷側の配線を行う 方式 （裏面型） に対応ができるものである。

実施の形態 5

第 1 1 図はこの発明の実施の形態 5 における通電情報計測装置付回路 遮断器の前述した第 2図と同位置での断面図、 第 1 2図はケース部、 第 1 のコア及び第 2のコアの関係を示す斜視図、 第 1 3図は第 1 のコアと 第 2のコァの接合部の拡大図である。

図において、 3 0 1 は通電情報計測装置で、 モール ドケース 1 3 2 a 及びカバー 1 3 2 bによ り形成されたケース部 1 3 2 内に、 ホール素子 38、 電圧変換器 42及び電子回路部 43を実装した第 1のブリ ン ト板 1 3 9 a, 図示しない表示器 40、 先端が締付ネジ 3 5に接触した接触 金具 4 1、 温度センサ 4 5及び振動センサ 4 6を実装した第 2のプリ ン ト板 1 3 9 b、 ホール素子 38に磁束を導く第 2のコア 3 3 6 bが収納 されている。

47は樹脂成形品などから成る分割ケースであ り ， 第 1のコア 3 3 6 aは接合凸部 3 3 6 a l 0を有し、 分割ケース 47と一体的に形成され ている。 また、 第 2のコア 3 3 6 bは接合凹部 3 3 6 b 1 0を有し、 モ —ル ドケース 1 3 2 aに固着されており、 モール ドケース 1 3 2 aには 第 1のコア 3 3 6 aの接合凸部 3 3 6 a l 0と、 第 2のコア 3 3 6 bの 接合凹部 3 3 6 b 1 0が嵌合し易いように嵌合溝 1 3 2 a 1 0が配設さ れている。

第 1のコア 3 3 6 aの両端に設けられた接合凸部 3 3 6 a 1 0と、 一 対の第 2のコア 3 3 6 bの接合凹部 3 3 6 b 1 0が夫々、 嵌合すると、 第 1のコア 3 3 6 aと第 2のコア 3 3 6 bは導体 34を包囲するように 配設され、 連続した磁気回路を形成する。

上記のように形成された通電情報計測装置 3 0 1は取付ネジ 3 1によ り、 回路遮断器本体 1に容易に装着することが可能であ り、 以下の手順 によ り、 通電情報が計測される。

端子部 3 3から導体 34に負荷電流が通電されると、 導体 34の円周 方向にはアンペール法則に従って、 磁束が発生し、 磁束が導体 34の円 周方向に磁気回路を形成する第 1のコア 3 3 6 a、 第 2のコア 3 3 6 b を集中して鎖交 （第 1 1図中の Cに示す。 但し、 磁束は説明上、 傾けて 図示している。 ） する。 この磁束がホール素子 3 8を鎖交することによ り、 ホール素子 3 8は鎖交した磁束に比例した電圧を発生し、 第 1のプ リ ン ト板 1 3 9 aを介して、図示しない電流 A/D変換回路に入力され、 実施の形態 1 と同様な手順によ り、 通電情報を表示器 4 0で表示する。 また、 接触金具 4 1 が検出した温度は温度センサ 4 5で電気信号に変換 され、 表示器 4 0で締付ネジ 3 5の温度が表示される。 さ らに、 第 2の プリ ン ト板 1 3 9 bに配設された振動センサ 4 6によ り、 回路遮断器本 体 1 に過電流が通電され、 遮断動作を した時の振動が検出され、 遮断の 回数が表示される。

このように形成された通電情報計測装置付回路遮断器は、 回路遮断器 本体 1 にあらかじめ、 第 1 のコア 3 3 6 aを配設しておく必要がなく 、 計器用変成器 1 8 を装着していない標準の回路遮断器に通電情報計測装 置を後付で装着できるものであ り、 締付ネジ 3 5部の温度を表示するこ とによ り、ネジの緩みによる不具合を事前に検知するこ とが可能であ り、 又、 遮断回数を表示することによ り、 回路遮断器本体 1 の保守管理を容 易にすることができるものである。

なお、 接触金具 4 1 は締付ネジ 3 5以外の導電部である端子部 3 3又 は導体 3 4に接触させて、 温度を検知しても良い。

また、 上述の説明では、 通電情報を表示器 4 0で表示させる場合につ いて述べたが、 表示器 4 0の代わり に通信手段を配設し、 通電情報を遠 隔地に送り出し、 遠隔地で情報を収集させても良い。

さらに、 温度センサ 4 5及び振動センサ 4 6は実施の形態 1 、 実施の 形態 2、 実施の形態 3及び実施の形態 4の通電情報計測装置に配設して もよ く、 接合凸部 3 3 6 a 1 0及び接合凹部 3 3 6 b 1 0は実施の形態 2、 実施の形態 3及び実施の形態 4の第 1 のコア及び第 2のコアに設け て、 接合させても良い。

実施の形態 6

第 1 4図はこの発明の実施の形態 6 における通電情報計測装置付回路 遮断器の前述した第 2図と同位置における断面図である。 図において、 3 0 2は通電情報計測装置で、 モールドケース 2 3 2 a 及びカバー 2 3 2 bによ り形成されたケース部 2 3 2 内に、 ホール素子 3 8、 電圧変換器 4 2及び電子回路部 4 3 を実装した第 1のブリ ン ト板 2 3 9 a , 図示しない表示器 4 0、 先端を締付ネジ 3 5に接触させた接 触金具 4 1、 温度センサ 4 5及び振動センサ 4 6 を実装した第 2のプリ ン ト板 2 3 9 bが収納されている。

1 3 4は導体で、 略コの字形状部 1 3 4 aを有し、 回路遮断器本体 1 の端子部 3 3 に締付ネジ 3 5によ り、 締付け固定されており、 第 1 のプ リ ン ト板 2 3 9 aに実装されたホール素子 3 8が略コの字形状部 1 3 4 aによ り包囲されるような位置に配設される。

上記のように形成された通電情報計測装置 3 0 2は、 取付ネジ 3 1 に よ り、 回路遮断器本体 1 に容易に装着するこ とが可能であ り、 以下の手 順によ り、 通電情報が計測される。

端子部 3 3から導体 1 3 4に負荷電流が通電されると、 導体 1 3 4の 円周方向にはアンペール法則に従って、 磁束が発生する。 磁束は導体 3 4の略コの字形状部 1 3 4 aの各直線部で発生 （D、 E及び Fに示す。 ） し、 この合成した磁束がホール素子 3 8 を鎖交する。 ホール素子 3 8は 鎖交した磁束に比例した電圧を発生し、 第 1 のプリ ン ト板 1 3 9 aを介 して、 図示しない電流 A / D変換回路に入力され、 実施の形態 1 と同様 な手順で通電情報を表示器 4 0で表示する。

以上のようなこの発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 略 コの字形状部 1 3 4 aの各直線部で発生した磁束の合成磁束がホール素 子 3 8 を鎖交するので、 導体 1 3 4を流れる負荷電流の検出が確実にで きるものである。 産業上の利用可能性 以上のように、 この発明の通電情報計測装置付回路遮断器によれば、 回路遮断器本体の端子部に通電情報計測装置を着脱可能にしたので、 計 測用変流器をあらかじめ回路遮断器本体の内部に装着しておく必要がな く、 ケーブルも要しないので、 外形寸法が小さ く、 コス トの安い通電情 報計測装置付回路遮断器を得るこ とができる。

また、 表示器で締付ネジ部の温度を表示させるこ とによ り、 締付ネジ の緩みによる不具合を事前に検知することが可能である。

また、 過電流通電によ り、 遮断動作を した時の振動を検出し、 遮断の 回数を表示させることによ り、 遮断器本体の保守管理を容易にするこ と ができる。

なお、 この発明の通電情報計測装置は回路遮断器以外の負荷電流が通 電される配電線に装着される機器にも装着ができるものである。

Claims

請求の範囲

1 . 負荷電流を閧閉する回路遮断器本体と、 この回路遮断器本体の端子 部に締付部材によ り締付け固定された導体と、 前記負荷電流によ り発生 した磁束を検出し電気信号に変換するホール素子とこのホール素子の電 気信号を演算処理する電子回路部と前記演算結果を出力する出力手段と を収納するケース部を有する通電情報計測装置とを備え、 前記通電情報 計測装置を前記回路遮断器本体の近傍に、 着脱可能に配置又は構成した こ とを特徴とする通電情報計測装置付回路遮断器。

2 . 導体又は締付部材に接触し、 相電圧を検出する接触金具を備え、 こ の接触金具で検出した電圧信号とホール素子の電気信号とを電子回路部 で演算処理するこ とを特徴とする請求項 1 記載の通電情報計測装置付回 路遮断器。

3 . 負荷電流によ り発生した磁束をホール素子に導く第 1 のコアと、 こ の第 1 のコアと共働して磁束を導く第 2のコアとを備えたこ とを特徴と する請求項 1記載の通電情報計測装置付回路遮断器。

4 . 負荷電流によ り発生した磁束をホール素子に導く第 1 のコアを回路 遮断器本体に配設し、 この第 1 のコアと共働して磁束を導く第 2のコア をケース部に収納したこ とを特徴とする請求項 3記載の通電情報計測装 置付回路遮断器。

5 . 第 1 のコアを略コの字形状にし、 第 2のコアを前記第 1 のコアの両 端面に空隙を有して配設し、 この空隙にホール素子が配設されているこ とを特徴とする請求項 4記載の通電情報計測装置付回路遮断器。

6 . 第 1 のコア及び第 2のコアを略コの字形状にし、 前記第 1 のコアと 前記第 2のコァの接合部のいずれか一方に空隙を持たせ、 この空隙にホ ール素子が配設されていることを特徴とする請求項 4記載の通電情報計 測装置付回路遮断器。

7 . 第 1 のコア及び第 2のコアは回路遮断器本体の外側で導体を包囲す るように して接合されていることを特徴とする請求項 3記載の通電情報 計測装置付回路遮断器。

8 . 第 1 のコァを分割ケースに収納し、 第 2のコアをケース部に収納し、 このケース部に配設した嵌合穴に前記分割ケースが挿入されるこ とを特 徴とする請求項 7記載の通電情報計測装置付回路遮断器。

9 . 導体は略コの字形状部を有し、 この略コの字形状部がホール素子を 囲むように配設されるこ とを特徴とする請求項 1 に記載の通電情報計測 装置付回路遮断器。

1 0 . 第 1 のコアと第 2のコアの接合部が凹凸形状であるこ とを特徴と する請求項 3 に記載の通電情報計測装置付回路遮断器。

1 1 . 接触金具によ り接触部の温度を計測し、 出力手段によ り出力する こ とを特徴とする請求項 2 に記載の通電情報計測装置付回路遮断器。

1 2 . ケース内に振動センサを配設し、 回路遮断器の開閉動作回数を計 数し、 出力手段により出力することを特徴とする請求項 1に記載の通電 情報計測装置付回路遮断器。