WO2000007891A1 - Recipient - Google Patents

Description

明 細 書 包装容器 技術分野

本発明は、 包装容器に関するものである。 背景技術

従来、 例えば、 液体食品を収容する包装容器においては、 樹脂製の蓋 （ふた） 体が容器本体の頂壁に融着され、 該蓋体は、 包装容器を開封することによって形 成された注出口を繰り返し開閉することができるようになつている。

そして、 前記頂壁における所定の位置に設定された注出口部分には、 包材を薄 肉にすることによって破断部が形成される。

したがって、 前記蓋体の蓋部分を回動させると、 前記破断部が破断させられ、 包装容器が開封される。

第 1図は従来の容器本体の斜視図、 第 2図は従来の容器本体の要部断面図、 第 3図は従来の他の容器本体の斜視図、 第 4図は従来の他の容器本体の要部断面図 である。

第 1図及び第 2図において、 5 0は包材、 5 1は該包材 5 0によって形成され 、 例えば、 八角形の形状を有する容器本体、 5 2は該容器本体 5 1の頂壁、 5 3 は該頂壁 5 2における所定の位置に設定された注出口部分に形成された破断部で ある。 該破断部 5 3は包材 5 0を薄肉にすることによって形成される。

また、 5 5は前記頂壁 5 2に融着された樹脂製の蓋体であり、 該蓋体 5 5は、 本体部 5 6、 及び該本体部 5 6に対して図示されないヒンジを介して揺動自在に 支持された蓋部分 5 7を有する。

前記包材 5 0は、 包装容器の外方から内方にかけて順に形成された、 外側層 6 1、 紙基材 6 2、 接着層 6 3、 バリヤ層 6 4、 接着層 6 5及び内側層 6 6から成 る。 そして、 通常、 前記外側層 6 1、 接着層 6 3、 6 5及び内側層 6 6はポリェ チレン、 エチレン共重合体等の樹脂によって形成される。 前記外側層 6 1及び内 側層 6 6はローデンシティポリエチレンによって形成するのが好ましい。 また、 前記バリヤ層 6 4はアルミ箔 （はく） 等によって形成される。 前記外側層 6 1の 外側表面、 又は紙基材 6 2の外側表面には必要に応じて所定の印刷が施される。 そして、 前記包材 5 0の製造段階において、 紙基材 6 2における破断部 5 3に対 応する部分にパンチ穴 6 8が形成される。 したがって、 前記破断部 5 3は、 外側 層 6 1、 接着層 6 3、 6 5、 バリヤ層 6 4及び内側層 6 6だけで形成されるので 、 紙基材 6 2の厚さ分だけ薄くなる。

また、 前記蓋部分 5 7の下面と破断部 5 3とが接着されるので、 蓋部分 5 7を 引き上げて画動させると、 前記破断部 5 3が破断させられ、 包装容器が開封され る。 なお、 蓋体 5 5に代えてプルタブ紙を使用することもできる。

次に、 第 3図及び第 4図において、 5 0は包材、 5 1は容器本体、 5 2は頂壁 、 7 3は破断部である。 該破断部 7 3は包材 5 0の所定の部分をミシン目 7 6で 包囲することによって形成される。

また、 Ί 5は前記頂壁 5 2に融着された樹脂製の蓋体であり、 該蓋体 7 5は、 本体部 5 6、 及び該本体部 5 6に対して図示されないヒンジを介して揺動自在に 支持された開封フラップ 7 7を有する。

前記包材 5 0は、 包装容器の外方から内方にかけて順に形成された、 外側層 6 1、 紙基材 6 2、 接着層 6 3、 バリヤ層 6 4、 接着層 6 5及び内側層 6 6から成 る。 そして、 前記包材 5 0の製造段階において、 紙基材 6 2における破断部 7 3 に対応する部分にミシン目 7 6が形成される。

この場合、 前記開封フラップ 7 7がヒンジを中心にして回動させられて破断部 7 3を容器本体 5 1から引き上げる。 その結果、 破断部 7 3が破断させられ、 包 装容器が開封される。

しかしながら、 前記従来の包装容器においては、 包材 5 0を薄肉にすることに よって形成された破断部 5 3の場合、 破断部 5 3の全体にわたって外側層 6 1と 接着層 6 3とを接着するのが困難であり、 外側層 6 1の折曲部分、 すなわち、 ノ、' ンチ穴 6 8の内周緣部分においてピンホールが発生しやすい領域が増加する。 そして、 ピンホールが発生しやすい領域が増加すると、 ピンホールを介して空 気が容器本体 5 1内に進入しやすくなり、 包材 5 0の品質が低下してしまう。 また、 包材 5 0の所定の部分をミシン目 7 6で包囲することによって形成され た破断部 7 3の場合、 破断部 7 3の強度が高いので、 破断部 7 3を容器本体 5 1 から引き上げないと包装容器を開封することができない。

したがって、 使用することができる蓋体の種類が限られてしまう。

本発明は、 前記従来の包装容器の問題点を解決して、 包材の品質を向上させる ことができ、 使用することができる蓋体の種類が限られることがない包装容器を 提供することを目的とする。 発明の開示

そのために、 本発明の包装容器においては、 容器本体と、 該容器本体の頂壁に 融着され、 開口を備えた本体部、 及び該本体部に対して揺動自在に支持された蓋 部分から成る蓋体とを有する。

そして、 前記頂壁における所定の位置に設定された注出口部分に破断部が形成 され、 該破断部は、 容器本体を構成する包材を薄肉にすることによって形成され た薄肉部、 及び所定の領域を破断線部で包囲することによつて形成された破断線 領域から成るとともに、 前記蓋体が容器本体に取り付けられるときに、 少なくと も前記所定の領域における薄肉部に隣接する部分と前記蓋部分の下面とが接着さ れる。

この場合、 所定の領域における薄肉部に隣接する部分と蓋部分の下面とが接着 されるので、 前記蓋部分を引き上げて回動させると、 前記破断部が破断させられ 、 前記注出口部分に注出口が形成されて包装容器が開封される。

そして、 破断線領域が形成される分だけ薄肉部の面積を小さくすることができ るので、 パンチ穴の内周縁部分においてピンホールが発生しゃすい領域を減少さ せることができる。

したがって、 ピンホールを介して空気が容器本体内に進入する量を減少させる ことができ、 包材の品質を向上させることができる。

また、 薄肉部が形成される分だけ破断部の強度を低くすることができるので、 使用することができる蓋体の種類が限られない。

本発明の他の包装容器においては、 さらに、 前記破断線部はミシン目である。 本発明の更に他の包装容器においては、 さらに、 前記破断線部は半切線部であ る。 図面の簡単な説明

第 1図は従来の容器本体の斜視図、 第 2図は従来の容器本体の要部断面図、 第 3図は従来の他の容器本体の斜視図、 第 4図は従来の他の容器本体の要部断面図 、 第 5図は本発明の第 1の実施の形態における容器本体の斜視図、 第 6図は本発 明の第 1の実施の形態における蓋体の閉鎖状態を示す斜視図、 第 7図は本発明の 第 1の実施の形態における蓋体の開放状態を示す斜視図、 第 8図は本発明の第 1 の実施の形態における容器本体の要部断面図、 第 9図は本発明の第 2の実施の形 態における容器本体の斜視図、 第 1 0図は本発明の第 2の実施の形態における蓋 体の閉鎖状態を示す斜視図、 第 1 1図は本発明の第 2の実施の形態における蓋体 の開放状態を示す斜視図、 第 1 2図は第 9図の X— X断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 第 5図は本発明の第 1の実施の形態における容器本体の斜視図、 第 6図は本発 明の第 1の実施の形態における蓋体の閉鎖状態を示す斜視図、 第 7図は本発明の 第 1の実施の形態における蓋体の開放状態を示す斜視図、 第 8図は本発明の第 1 の実施の形態における容器本体の要部断面図である。

図において、 1 2は、 例えば、 八角形の形状を有する容器本体、 1 3は該容器 本体 1 2の頂壁 1 2 aに融着された樹脂製の蓋体であり、 該蓋体 1 3は、 本体部 1 4、 及び該本体部 1 4に対してヒンジ 1 6を介して揺動自在に支持された蓋部 分 1 5を有し、 前記本体部 1 4の所定の位置に開口 2 1が形成される。 また、 前 記頂壁 1 2 aおける所定の位置に注出口部分が設定され、 該注出口部分と前記開 口 2 1とが対応するように前記蓋体 1 3の位置決めが行われる。

前記蓋部分 1 5の先端には取手 1 7が形成され、 該取手 1 7に指を掛けて蓋部 分 1 5を回動させることによって、 蓋部分 1 5を開放位置及び閉鎖位置に置くこ とができる。 そして、 前記注出口部分には前記開口 2 1に対応する形状の破断部 2 3が形成 され、 該破断部 2 3は、 帯状の薄肉部 2 4及び破断線領域としてのミシン目領域 2 7から成る。 前記薄肉部 2 4は容器本体 1 2を構成する包材 1 0を所定の面積 にわたつて薄肉にすることによって形成され、 前記ミシン目領域 2 7は、 薄肉部 2 4と破断線としてのミシン目 2 6とによって包囲された領域から成る。 そして 、 前記蓋体 1 3が容器本体 1 2に取り付けられるときに、 少なくともミシン目領 域 2 7における薄肉部 2 4に隣接する部分と蓋部分 1 5の下面とが接着される。 前記包材 1 0は、 包装容器の外方から内方にかけて順に形成された、 外側層 6 1、 紙基材 6 2、 接着層 6 3、 バリヤ層 6 4、 接着層 6 5及び内側層 6 6から成 る。 そして、 通常、 前記外側層 6 1、 接着層 6 3、 6 5及び内側層 6 6はポリェ チレン、 エチレン共重合体等の樹脂によって形成される。 前記外側層 6 1及び内 側層 6 6はローデンシティポリエチレンによって形成するのが好ましい。 また、 前記バリヤ層 6 4はアルミ箔等によって形成される。 前記外側層 6 1の外側表面 、 又は紙基材 6 2の外側表面には必要に応じて所定の印刷が施される。 そして、 前記包材 1 0の製造段階において、 紙基材 6 2における薄肉部 2 4に対応する部 分にパンチ穴 2 8力く形成される。 したがって、 前記薄肉部 2 4は、 外側層 6 1、 接着層 6 3、 6 5、 バリヤ層 6 4及び内側層 6 6だけで形成されるので、 紙基材 6 2の厚さ分だけ薄くなる。

また、 前記蓋部分 1 5の下面と破断部 2 3とが接着又は融着されるので、 前記 取手 1 7に指を掛けて蓋部分 1 5を引き上げて回動させると、 前記破断部 2 3が 最初に容易に破断される。 続いて、 前記ミシン目 2 6における薄肉部 2 4に隣接 する部分が既に破断されているので、 ミシン目領域 2 7は、 小さな力で容易に持 ち上げられ破断され、 前記注出口部分に注出口が形成されて包装容器が開封され る。 なお、 第 7図において、 2 2は前記破断部 2 3力破断された後の包材片であ る。

したがって、 本体部 1 4における開口 2 1に隣接させて形成された飲用部分 1 4 aに唇を当て、 包装容器内の図示されない液体食品を飲用することができる。 この場合、 ミシン目領域 2 7が形成される分だけ薄肉部 2 4の面積を小さくす ることができるので、 薄肉部 2 4の全体にわたって外側層 6 1 と接着層 6 3とを 接着するの力く容易になり、 パンチ穴 2 8の内周縁部分においてピンホールが発生 しゃすい領域を減少させることができる。

したがって、 ピンホールを介して空気が容器本体 1 2内に進入する量を滅少さ せることができ、 包材 1 0の品質を向上させることができる。

また、 薄肉部 2 4が形成される分だけ破断部 2 3の強度を低くすることができ るので、 使用することができる蓋体 1 3の種類が限られない。

次に、 本発明の第 2の実施の形態について説明する。 なお、 第 1の実施の形態 と同じ構造を有するものについては、 同じ符号を付与することによってその説明 を省略する。

第 9図は本発明の第 2の実施の形態における容器本体の斜視図、 第 1 0図は本 発明の第 2の実施の形態における蓋体の閉鎮状態を示す斜視図、 第 1 1図は本発 明の第 2の実施の形態における蓋体の開放状態を示す斜視図、 第 1 2図は第 9図 の X— X断面図である。

図において、 1 1 3は容器本体 1 2の頂壁 1 2 aに融着された樹脂製の蓋体で あり、 該蓋体 1 1 3は、 本体部 1 1 4、 及び該本体部 1 1 4に対してヒンジ 1 1 6を介して揺動自在に支持された蓋部分 1 1 5を有し、 前記本体部 1 1 4の所定 の位置に開口 1 2 1が形成される。 また、 前記頂壁 1 2 aおける所定の位置に注 出口部分が設定され、 該注出口部分と前記開口 1 2 1とが対応するように前記蓋 体 1 1 3の位置決めが行われる。

そして、 前記注出口部分には前記開口 1 2 1に対応する 「U」 字状の形状を有 する破断部 1 2 3力く形成され、 該破断部 1 2 3は、 帯状の薄肉部 1 2 4及び破断 線領域としての半切領域 1 2 7から成る。 前記薄肉部 1 2 4は、 容器本体 1 2を 構成する包材 1 0を所定の面積だけ薄肉にすることによって形成され、 前記半切 領域 1 2 7は、 薄肉部 1 2 4と破断線部としての半切線部 （ハーフ力ッ ト） 1 2 6とによって包囲された領域から成る。 前記半切線部 1 2 6は、 薄肉部 1 2 4の 両端から直角の方向に延在させて形成される。 そして、 少なくとも前記半切領域 1 2 7における薄肉部 1 2 4に隣接する部分が接着部 1 3 1として設定され、 前 記蓋体 1 1 3が容器本体 1 2に取り付けられるときに、 前記接着部 1 3 1と蓋部 分 1 1 5の下面とが接着される。 前記包材 1 0は、 包装容器の外方から内方にかけて順に形成された、 外側層 6 1、 紙基材 6 2、 接着層 6 3、 バリヤ層 6 4、 接着層 6 5及び内側層 6 6から成 る。 そして、 通常、 前記外側層 6 1、 接着層 6 3、 6 5及び内側層 6 6はポリェ チレン、 エチレン共重合体等の樹脂によって形成される。 前記外側層 6 1及び内 側層 6 6はローデンシティポリエチレンによって形成するのが好ましい。 また、 前記バリヤ層 6 4はアルミ箔等によって形成される。 前記外側層 6 1の外側表面 、 又は紙基材 6 2の外側表面には必要に応じて所定の印刷が施される。 そして、 前記包材 1 0の製造段階において、 紙基材 6 2における薄肉部 1 2 4に対応する 部分にパンチ穴 2 8が形成される。 したがって、 前記薄肉部 1 2 4は、 外側層 6 1、 接着層 6 3、 6 5、 バリヤ層 6 4及び内側層 6 6だけで形成されるので、 紙 基材 6 2の厚さ分だけ薄くなる。

また、 前記包材 1 0には、 製造段階又はその後の所定のタイ ミングで、 包材 1 0を外側層 6 1側から所定の深さだけカツ トすることによって半切線部 1 2 6が 形成される。 本実施の形態において、 前記半切線部 1 2 6においては、 バリヤ層 6 4、 接着層 6 5及び内側層 6 6だけが残るので、 包材 1 0は、 外側層 6 1、 紙 基材 6 2及び接着層 6 3の厚さ分だけ薄くなる。

また、 前記蓋部分 1 1 5の下面と接着部 1 3 1とが接着又は融着されるので、 取手 1 7に指を掛けて蓋部分 1 1 5を引き上げて回動させると、 前記破断部 1 2 3が最初に容易に破断される。 続いて、 半切線部 1 2 6における薄肉部 1 2 4に 隣接する部分が既に破断されているので、 半切領域 1 2 7は、 小さな力で容易に 持ち上げられ破断され、 前記注出口部分に注出口が形成されて包装容器が開封さ れる。 なお、 第 1 1図において、 1 2 2は前記破断部 1 2 3が破断された後の包 材片である。

この場合、 半切領域 1 2 7が形成される分だけ薄肉部 1 2 4の面積を小さくす ることができるので、 薄肉部 1 2 の全体にわたって外側層 6 1と接着層 6 3と を接着するのが容易になり、 パンチ穴 2 8の内周緣部分においてピンホールが発 生しやすい領域を減少させることができる。

したがって、 ピンホールを介して空気が容器本体 1 2内に進入する量を減少さ せることができ、 包材 1 0の品質を向上させることができる。 また、 薄肉部 1 2 4が形成される分だけ破断部 1 2 3の強度を低くすることが できるので、 使用することができる蓋体 1 1 3の種類が限られない。

なお、 本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、 本発明の趣旨に基 づいて種々変形させることが可能であり、 それらを本発明の範囲から排除するも のではない。 産業上の利用可能性

この発明は、 液体食品を収容する包装容器に利用することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1. (a ) 容器本体と、

( b) 該容器本体の頂壁に融着され、 開口を備えた本体部、 及び該本体部に対し て揺動自在に支持された蓋部分から成る蓋体とを有するとともに、

( c ) 前記頂壁における所定の位置に設定された注出口部分に破断部が形成され

(d) 該破断部は、 容器本体を構成する包材を薄肉にすることによって形成され た薄肉部、 及び所定の領域を破断線部で包囲することによって形成された破断線 領域から成るとともに、 前記蓋体が容器本体に取り付けられるときに、 少なくと も前記所定の領域における薄肉部に隣接する部分と前記蓋部分の下面と力く接着さ れることを特徴とする包装容器。

2. 前記破断線部はミシン目である請求項 1に記載の包装容器。

3. 前記破断線部は半切線部である請求項 1に記載の包装容器。