明 細 書 計時装置及び計時方法 技術分野
この本発明は、 針を備えた多機能の計時装置及び計時方法に関するも のである。 背景技術
従来、 針を備えた多機能の計時装置と しては、 例えばアナログ表示式 のク ロノ グラフ機能を有する時計がある。
このよ うな時計は、 例えばク ロノ グラフ用の時ク ロノ グラフ針、 分ク ロノ グラフ針及び秒ク ロノ グラフ針を有しており、 日寺計に設けられてレヽ るスター ト/ス ト ップボタンが押されるこ とによ り時間の計測を開始し 、 時ク ロ ノグラフ針、 分ク ロ ノグラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針が回動す る。 そして、 再びスター トノス ト ップボタンが押されるこ とによ り時間 の計測を終了 し、 時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グ ラフ針が停止して計測時間を表示する。 そして、 電子時計に設けられて いる リセッ トボタンが押されることによ り計測時間をリセッ ト し、 時ク ロノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針が零位置に戻る (以下、 帰零という) 。
この リ セ ッ トの方法と しては、 時計が電子式である場合は、 各針はク ロ ノ グラフモータによ り早送り されることによ り帰零され、 時計が機械 式である場合は、 各針は機械的に帰零される。 この機械的帰零機構には 、 時間計測中に誤って リセッ トボタンが押されるこ とによ り帰零させて しま う こ とを防止するための安全機構が備えられている ものがある。 こ
の安全機構とは、 時間計測のスター ト後は時-間計測のリセ ッ トを不可と し、 時間計測のス ト ツプ後は時間計測のリセ ッ トを可とする機構をい う
その他、 時計は、 最大計測時間になると時ク ロ ノ グラ フ針、 分ク ロ ノ グラ フ針及び秒ク ロ ノ グラ フ針が例えば時間計測の開始針位置にて 自動 的に停止する機能を有する- この機能によ り時間計測中にスター ト zス ト ップボタンを押し忘れても、 電力の無駄な消費を防止することができ る。
上述した安全機構は、 スター ト Zス ト ップボタンの操作毎に、 帰零不 可状態と帰零可状態を機械的に交互に繰り返すよ う に構成されているが 、 従来、 このよ うな安全機構は、 機械式の時計に備えられていたため、 特に問題は生じなかった。 と ころが、 電子式の時計に機械的帰零機構と 安全機構を備えた場合、 時計の制御回路における帰零不可状態と帰零可 状態の認識と、 安全機構における帰零不可状態と帰零可状態の認識が逆 転してしま う場合がある。
例えば図 2 2 に示すよ う に、 時点 T 1でスタ一 ト ス ト ップボタンが 押されてスタ一 ト信号が出力される と、 制御回路の計測認識 (モータパ ルス出力) はオン状態になり 、 安全機構は帰零不可状態になる。 その後 、 時点 T 2で放電等によ り電源電圧が制御回路の動作に必要な動作電圧 以下になってしまった場合は、 制御回路の計測認識 (モータパルス出力) はオフ状態になるが、 安全機構は帰零不可状態が維持されることになる 。 そして、 これらの状態は、 時点 T 3で充電等によ り電源電圧が上記動 作電圧以上に回復した後も維持される。
従って、 その後の時点 T 4 でスター 卜 Zス ト ップボタンが押されてス ター ト信号が出力される と、 iliil御回路の計測認識 (モータパルス出力) はォン状態になるが、 安全機構は帰零可状態になって しま う こ とになる
。 さ らに、 その後の時点丁 5 でスター ト Zス'ト ツプボタンが押されて.ス ト ップ信号が出力されると、 制御回路の計測認識 (モータパルス出力) はオフ状態になるが、 安全機構は帰零不可状態になって しま う こ とにな 。
このため、 時点丁 4〜丁 5 の間で誤って リ セッ トポタンが押されて リ セッ ト信号が出力される と、 安全機構が帰零可状態になっているため、 時間計測中に帰零されて しまレ、、 また時点 T 6でリセッ トボタンが押さ れて リセッ 卜信号が出力されても、 制御回路のリセッ ト認識はオン状態 になるが、 安全機構が帰零不可状態になっているため、 時間計測停止中 にもかかわらず帰零するこ とができない。 このよ う に、 ク ロノ グラフ機 能が異常停止したときは、 ク ロノ グラフのス ター ト Zス ト ップ及びリセ ッ ト操作は、 制御回路の認識と安全機構の状態が逆転して しま う ことに なるという問題があった。
本発明の目的は、 上記課題を解消して、 電気的な作動状態と機械的な 作動状態を常に一致させるこ とができる計時装置及び計時方法を提供す ることである。
従来、 針を備えた多機能の計時装置と しては、 例えばアナログ表示式 のク ロ ノ グラフ機能を有する電子時計がある。
このよ うな電子時計は、 例えばク ロノ グラフ用の時ク ロ ノ グラフ針、 分ク 口 ノ グラフ針及び秒ク 口 ノ グラフ針を有しており、 電子時計に設け られているスター ト /ス ト ップボタンが押されるこ とによ り時間の計測 を開始し、 時ク ロ ノ グラ フ針、 分ク ロ ノグラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針 が回動する。 そして、 再びスター ト Zス ト ップボタンが押される ことに よ り時間の計測を終了 し、 日寺ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒 ク ロ ノ グラフ針が停止 して計測時問を表示する。 そ して、 電子時計に設 けられている リ セッ 卜ボタ ンが押されるこ とによ り計測時問を リ セッ ト
し、 日きク ロノ グラフ針、 分ク ロノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針が零位 置に戻る (以下、 帰零という) 。
この リ セ ッ トの方法と しては、 時計が電子式である場合は、 各針はク ロ ノ グラフモータによ り早送り されることによ り帰零され、 時計が機械 式である場合は、 各針は機械的に帰零される。 この機械的帰零機構には 、 時間計測中に誤って リセッ トポタ ンが押されるこ とによ り帰零させて しま う こ とを防止するための安全機構が備えられているものがある。 こ の安全機構とは、 時間計測のスター ト後は時間計測の リセッ トを不可と し、 時間計測のス ト ップ後は時間計測のリセッ トを可とする機構をいう このよ うな電子時計には、 秒ク 口 ノ グラフ針の更に詳細な時間を計測 し、 最小計測単位を表示するためのク ロノ グラフ針、 例えば 1 Z 5秒ク ロノ グラフ針、 1ノ 1 0秒ク ロノ グラフ針を有するものがある。 しかし 、 前記最小計測単位を表示するク ロ ノ ダラフ針を常に動かすためには大 きな電力を必要とするため、 スター ト後一定時間を経過すると運針を停 止するよ うに設定されている。 そして、 時間計測を停止させる と、 モー タによ り詳細な計測時間を示す針位置へ早運針させ、 計測時間の読み取 りが可能となる。
その他、 電子時計は、 最大計測時間になる と、 時ク ロ ノ グラフ針、 分 ク ロ ノ ダラフ針及び秒ク 口 ノ ダラフ針が、 例えば時間計測の開始針位置 にて自動的に停止する機能を有する。 この機能によ り時間計測中にスタ 一ト /ス トップボタンを押して計測を停止するのを忘れたと しても、 電 力の無駄な消費を防止することができる。
と ころが、 このよ う な機械的に帰零される機能と時間計測中に帰零さ れないよ うにする機構を備えるク ロ ノ グラフを有する電子時計において は、 時問計測中に最大計測時問となり時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ ダラ
フ針及び秒ク ロ ノ ダラフ針の運針が自動的に停止されても、 使用者が見 ると、 時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針力'; 例えば時間計測の開始針位置にて停止しているため、 帰零状態に見える 。 この状態で、 使用者がスタ一 卜 Zス ト ップボタンを押して時間の計測 を開始しょ う と しても、 自動停止機能によ り時間計測中の状態で既に停 止しているため、 機械的に停止状態とするのみである。 つま り 、 使用者 の意図する操作と電子時計の実際の動作と力 一致していないこ とにな る。 すなわち、 使用者は、 計測のタイ ミ ングを逃して しま う。 また、 電 子時計が故障している と誤認してしま う等の課題がある。
また、 詳細な時間を計測するク ロ ノ グラフ針を一定時間経過後停止さ せると、 計測中は最小計測単位での読み取り ができない、 故障と誤認し やすい等の課題がある。
本発明の目的は、 上記課題を解消するものであり、 時間計測開始から 最大計測時間経過後に時間計測が自動的に停止された場合でも、 その自 動停止をされたこ とを使用者に知ら しめ、 次回使用時に停止動作と リセ ッ ト動作を促すこ とができ、 計測のタイ ミ ングを逃さない計時装置及び 計時方法を提供し、 計測時間中いつでも最小計測単位で経過時間がわか り、 使い勝手のよい計測装置及び計時方法を提供することである。
従来、 針を備えた多機能の計時装置と しては、 例えばアナログ表示式 のク ロノ ダラフ機能を有する電子時計がある。
このよ うな電子時計は、 例えばク ロ ノ グラフ用の時ク ロ ノグラフ針、 分ク 口 ノ グラフ針及び秒ク 口 ノ グラフ針を有しており、 電子時計に設け られているスター ト Zス ト ップボタンが押されることによ り時間の計測 を開始し、 時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針 が回動する。 そ して、 再びス ター ト /ス ト ップボタンが押される こ とに よ り時問の計測を終了 し、 時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒
ク ロ ノ グラフ針が停止して計測時間を表示す 'る。 そして、 電子時計に設 けられてレ、る リ セッ トポタンが押されるこ とによ り 計測時間を リ セッ ト し、 B寺ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノ グラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針が零 位置に戻る (以下、 帰零という) 。
また、 このよ うな電子時計は、 日寺間計測中にリセッ 卜ボタンが押され るこ とによ り時間の計測は継続したままで、 時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロ ノグラフ針及び秒ク ロ ノ グラフ針が停止し、 再度リセッ トボタンが押さ れることによ り継続していた計測時間の分だけ時ク ロ ノ グラフ針、 分ク ロノ ダラフ針及び秒ク ロ ノ ダラフ針が素速く 運針し、 その後に通常通り 回動するスプリ ッ ト機能と呼ばれる機能を有する。 使用者は、 この機能 によ り時間計測中の複数の時点での計測時間を正確に視認するこ とが可 能であり 、 例えば計測した時間を記録することができる。
その他、 電子時計は、 最大計測時間になる と、 時ク ロ ノ グラフ針、 分 ク ロ ノ ダラフ針及び秒ク 口 ノ ダラフ針が、 例えば時間計測の開始針位置 にて自動的に停止する機能を有する。 この機能によ り時間計測中にスタ ー トノス トップボタンを押して計測を停止するのを忘れたと しても、 電 力の無駄な消費を防止することができる。
このよ うな電子時計の中には、 発電装置を有するものがある。 この電 子時計は、 例えば使用者が日常的に装着することで、 微少な振動等を与 えることによ り電子時計の内部に設けられている発電装置によ り発電さ れ、 発電した電力を 2次電池等に充電し、 電子時計の電源電池と して使 用する。
と ころが、 前述したク ロ ノ グラフを有する電子時計においては、 時間 を計測中に電源電池の充電容量の不足による電圧降下が原因で時間の計 測が停止する場合がある。 このよ う な場合に、 使用者が停止中の電子時 計を発電装置によ り発電し、 電源電池に充電しょ う と して も、 すぐに十
分な充電容量を確保できるわけではない。 ¾子時計は、 このよ う に電源 電池が不十分な充電容量の状態でク ロ ノ グラ フが再駆動される と、 ク ロ ノ グラフによる消費電力が発電装置によ り発電した充電量よ り も大き く、 再度動作が停止して しま う。 この状態から、 電源電池の電圧が上昇 した際に計測が再開されたと しても、 表示されている計測時間は不正確 であり、 使用者が計測時間を誤る可能性がある。
本発明の目的は、 上記課題を解消 して、 使用者が時間計測機能を有す る計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等による 電圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 発電装置によ り電源 電池を再度充電すれば確実に計測動作ができる電圧或いは容量となるま で計測動作をしないので計測再開直後に計測動作が停止するこ とがなく 、 かつ確実に動作する電圧或いは容量となっても使用者の操作 (入力) があるまで計測動作を開始しないので、 無駄な電力消費を防止すること ができ、 それと と もに使用者が意識しない不正確な計測時間の表示は行 われない計時装置及び計時方法を提供することである。 発明の開示
請求の範囲第 1項の発明は、 少なく とも任意の経過時間を計測する機 能を有し、 前記機能のスター ト後は前記機能のリセッ トを不可と し、 前 記機能のス ト ップ後は前記機能のリセッ トを可とする機構を備えた多機 能の計時装置において、 前記機能のスター ト後は、 前記機能のス ト ップ が正常なときを除き、 前記機能の電気的なオン状態を常時維持するこ と を特徴とする計時装置である。
請求の範囲第 1 6項の発明は、 少なく と も任意の経過時問を計測する 機能を有し、 前記機能のスター ト後は前記機能のリ セ ッ 卜を不可と し、 前記機能のス ト ップ後は前記機能の リセッ トを可とする計時方法におい
て、 前記機能のスター ト後は、 前記機能のス-ト ップが正常なと きを除.き 、 前記機能の電気的なオン状態を常時維持するこ と を特徴とする計時 方法である。
この請求の範囲第 1 項又は第 1 6項の発明では、 それぞれ経過時間の 計測をスター ト した後は、 経過時間の計測をス ト ップさせるまでは、 経 過時間の計測をリ セッ トするこ と ができない機械的機構と 、 経過時間の 計測をス ター ト した後は、 経過時間の計測を正常にス ト ップさせるまで は、 経過時間の計測の電気的なオン状態を継続させる電気的機能を持た せているので、 機械的機構の リセッ ト不可状態と電気的機能のリセッ ト 不可状態は常に一致するこ とになり 、 経過時間の計測が異常にス ト ップ した後の経過時間の計測中に リセッ ト してしま う よ うな誤動作を防止す ることができる。
請求の範 H第 2項の発明は、 請求の範囲第 1項の構成において、 前記 機能の電気的なオン状態は、 電源電圧が前記機能の動作電圧を下回つた 後、 再度動作可能な電圧となったと きも維持される計時装置である- この請求の範囲第 2項の発明では、 経過時間の計測中に急に電源電圧 が計測動作電圧よ り小さ く なつて計測動作が停止してしまっても、 機械 的機構のリセッ ト不可状態と電気的機能のリセッ ト不可状態を常に一致 させているので、 計測動作の停止後に電源電圧が計測動作電圧以上に回 復した場合でも、 その後の経過時間の計測中にリセッ ト してしま う よ う な誤動作を防止するこ とができる。
請求の範囲第 3項の発明は、 請求の範囲第 1 項又は第 2項のいずれか に記載の構成において、 前記機能のスター ト及びス ト ップを起動する起 動部を備え、 前記機能の電気的なオン状態は、 前記起動部による前記機 能のス ト ップの起動によ り オフ状態に切り替えられる計時装置である。
この請求の範囲第 3项の発 Iリ 1では、 経過時問の計測をス ト ップさせる
起動部の操作によ り、 経過時問の計測の電気'的なオン状態をオフ状態に 切り替えているので、 その後に機械的機構の リセ ッ トを行う こ とがで きる。
請求の範囲第 4項の発明は、 請求の範囲第 3項の構成において、 前記 機能のス ト ップが正常なと き とは、 前記起動部によ り前記機能のス ト ッ プが起動されたと きである計時装置である。
この請求の範囲第 4項の発明では、 経過時間の計測をス ト ップさせる 起動部の操作によ り、 経過時間の計測の電気的なオン状態をオフ状態に 切り替えるこ とができ、 その後に機械的機構のリセッ トを行う こ とがで きる。
請求の範囲第 5項の発明は、 少なく と も任意の経過時間を計測して表 示する針と、 前記針の駆動後は前記針の帰零を不可と し、 前記針の停止 後は前記針の帰零を可とする機構と を備えた多機能の計時装置において 、 前記針の駆動開始後は、 前記針の停止が正常なと きを除き、 前記針の 駆動信号を常時維持することを特徴とする計時装置である。
この請求の範囲第 5項の発明では、 経過時間を計測するために針を駆 動した後は、 針の駆動を停止させるまでは、 針を帰零することができな い機械的機構と、 経過時間を計測するために針を駆動した後は、 針の駆 動を正常に停止させるまでは、 針の駆動信号を継続して発信させる電気 的機能を持たせているので、 機械的機構の帰零不可状態と電気的機能の リセッ ト不可状態は常に一致するこ とになり 、 針の駆動が異常に停止し た後の針の駆動中に帰零させてしま う よ う な誤動作を防止するこ とがで きる。
請求の範囲第 6項の発明は、 請求の範囲第 5項の構成において、 前記 針の駆動信号は、 電源電圧が前記針の駆動電圧を下回った後、 再度動作 可能な電圧となったと き も維持される計時装置である。
この請求の範囲第 6項の発明では、 経過時'問を計測するために針を.駆 動中に急に電源電圧が針の駆動電圧よ り 小さ く なつて針の駆動が停止 して しまっても、 機械的機構の帰零不可状態と電気的機能のリセッ ト不 可状態を常に一致させているので、 針の駆動の停止後に電源電圧が針の 駆動可能な電圧以上に回復した場合でも、 その後の針の駆動中に帰零さ せてしま う よ う な誤動作を防止する ことができる。
請求の範囲第 7項の発明は、 請求の範囲第 5項又は第 6項の構成にお いて、 前記針の駆動及び停止を起動する起動部を備え、 前記針の駆動信 号は、 前記起動部による前記針の停止の起動によ り停止信号に切り替え られる計時装置である。
この請求の範囲第 7項の発明では、 経過時間の計測をス ト ップさせる ために針の駆動を停止させる起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止 信号に切り替えているので、 その後に針の帰零を行う ことができる。 請求の範囲第 8項の発明は、 請求の範囲第 7項に記載の構成において 、 前記針の停止が正常なと き とは、 前記起動部によ り前記針の停止が起 動されたときである計時装置である。
この請求の範囲第 8項の発明では、 経過時間の計測をス ト ップさせる ために針の駆動を停止させる起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止 信号に切り替えることができ、 その後に針の帰零を行う こ とができる。 請求の範囲第 9項の発明は、 少なく と も任意の経過時間を計測して表 示する針と、 前記針の駆動、 停止の各動作を起動する第 1 の起動部と、 前記針の帰零の動作を起動する第 2の起動部と、 前記第 】 の起動部によ り前記針が駆動している と きは、 前記第 2の起動部の起動を無効と し、 前記第 1 の起動部によ り前記針が停止しているときは、 前記第 2 の起動 部の起動を有効とする安全機構とを備えた多機能の計時装置において、 前記第 1 の起動部による前記針の駆動後は、 前記針の停止が正常なと き
を除き、 前記針の駆動信号を常時維持する制御部を備えたことを特徴.と する計時装置である。
この請求の範囲第 9項の発明では、 経過時間を計測するために第 1 の 起動部によ り針を駆動した後は、 第 1 の起動部によ り針の駆動を停止さ せるまでは、 第 2 の起動部によ り針を帰零するこ とができない機械的機 構と、 経過時間を計測するために第 1 の起動部によ り針を駆動した後は 、 第 1 の起動部によ り針の駆動を正常に停止させるまでは、 針の駆動信 号を継続して発信させる電気的制御部を持たせているので、 機械的機構 の帰零不可状態と電気的制御部のリセッ ト不可状態は常に一致すること になり、 針の駆動が異常に停止した後の針の駆動中に第 2の起動部を誤 つて押して帰零させて しま う よ うな誤動作を防止することができる。 請求の範囲第 1 0項の発明は、 請求の範囲第 9項の構成において、 前 記制御部が、 回路基板上のパターンと、 このパターンに機械的に接触す る レバーとを備え、 前記レバーを前記パターンに接触させておく こ とに よ り、 前記針の駆動信号を常時維持する計時装置である。
この請求の範囲第 1 0項の発明では、 レバーのパターンへの接触が保 持されているので、 機械的機構の帰零不可状態と電気的機能のリセッ ト 不可状態は常に一致することになり 、 針の駆動が異常に停止した後の針 の駆動中に第 2 の起動部を誤って押して帰零させてしま う よ う な誤動作 を防止することができる。
請求の範囲第 1 1項の発明は、 請求の範囲第 1 0項の構成において、 前記制御部は、 前記パターンの信号を確定するためのブルアップ抵抗又 はプルダウン抵抗と、 前記ブルアップ抵抗又はプルダウン抵抗を間欠的 にオンさせるためのサンプリ ング回路と、 前記サンプリ ング回路によつ て前記プルダウン抵抗又はブルアップ抵抗が問欠的にオンされる各サン プリ ング期間中に前記パターンの信号を認識し、 認識した信号を認識時
以外で保持し出力する保持回路とを有する計時装置である。 . この請求の範囲第 1 1 項の発明では、 経過時間を計測するために第
1 の起動部によ り針を駆動した後は、 第 1 の起動部によ り針の駆動を停 止させるまでは、 第 2 の起動部によ り針を帰零するこ とができない機械 的機構と、 経過時間を計測するために第 1 の起動部によ り針を駆動した 後は、 第 ]. の起動部によ り針の駆動を正常に停止させるまでは、 レバー とパターンの接触が保持され、 この状態を間欠的に確定されるパターン の信号から認識し保持する制御部を持たせてあるので、 機械的機構の帰 零不可状態と電気的制御部のリセッ ト不可状態は常に一致するこ とにな り、針の駆動が異常に停止した後に第 2の起動部を誤って押して帰零(計 測時間をリセッ ト) させて しま う よ うな誤動作を防止でき、 またパタ一 ンの信号の認識を間欠的に行っているため低消費電力化を図ることがで きる。
請求の範囲第 1 2項の発明は、 請求の範囲第 9項の構成において、 前 記針の駆動信号は、 電源電圧が前記針の駆動電圧を下回った後、 再度動 作可能な電圧となったときも維持される計時装置である。
この請求の範囲第 1 2項の発明では、 経過時間を計測するために針を 駆動中に急に電源電圧が針の駆動電圧より小さ く なつて針の駆動が停止 してしまっても、 機械的機構の帰零不可状態と電気的制御部のリ セッ ト 不可状態を常に一致させているので、 針の駆動の停止後に電源電圧が針 の駆動可能な電圧以上に回復した場合でも、 その後の針の駆動中に帰零 させてしま う よ うな誤動作を防止することができる。
請求の範囲第 1 3項の発明は、 請求の範囲第 9項の構成において、 前 記針の停止が正常なと き とは、 前記第 1 の起動部によ り前記針の停止が 起動されたと きである計時装置である。
この請求の範囲第 1 3項の発明では、 経過時問の計測をス ト ツプさせ
るために針の駆動を停止させる第 1 の起動部.の操作によ り 、 針の駆動信 号を停止信号に切り替えているため、 その後に針の帰零を行う こ とが でき る。
請求の範囲第 1 4項の発明は、 請求の範囲第 9項〜第 1 3項のいずれ かに記載の構成において、 前記針の駆動信号は、 前記第 1 の起動部によ る前記針の停止の起動によ り停止信号に切り替えられる計時装置である この請求の範囲第 1 4項の発明では、 経過時間の計測をス ト ップさせ るために針の駆動を停止させる第 1 の起動部の操作によ り、 針の駆動信 号を停止信号に切り替えるこ とができ、 その後に針の帰零を行う こと力 S できる。
請求の範囲第 1 5項の発明は、 請求の範囲第 1項〜第 1 4項のいずれ かに記載の構成において、 前記計時装置が、 電子時計である。
この請求の範囲第 1 5項の発明では、 例えばク ロ ノ グラフ電子時計に 適用できるので、 経過時間を計測するために針を駆動中に急に電源電圧 が針の駆動電圧よ り小さ く なって針の駆動が停止してしまっても、 機械 的機構の帰零不可状態と電気的制御部のリセッ ト不可状態を常に一致さ せているので、 針の駆動の停止後に電源電圧が針の駆動可能な電圧以上 に回復した場合でも、 その後の針の駆動中に帰零させてしまう よ うな誤 動作を防止することができる。
請求の範囲第 1 7項の発明は、 針を備えた計時装置において、 時間計 測機能による計測時問が最大計測時間を超すと、 前記最大計測時間から 所定時間分進めた位置で前記針を停止させる。
請求の範囲第 2 9項の発明は、 針を利用 した計時方法において、 日寺問 計測機能による計測時間が最大計測時問を超すと、 前記最大計測時間か ら所定時問分進めた位置で前記針を停止させる。
この請求の範囲第 1 7項又は第 2 9項の構成によれば、 それぞれ時問 計測機能によ り 時問の計測を開始してから、 予め決められた最大計測 時間が経過する と、 予め設定された針位置にて針が自動的に停止する。 このため、 使用者は、 時間計測が自動停止されたこ とを容易に視認する ことができる。
請求の範囲第 1 8項の発明は、 請求の範囲第 1 7項の構成において、 時間計測中に計測時間を初期化する こ とを防止するための安全機構と、 時間計測後に計測時間が機械的に初期化される作動機構と を有する。
この請求の範囲第 1 8項の構成によれば、 安全機構によ り時間計測中 に計測時間を初期化するこ と を防止されており、 使用者が時間計測機能 を使用 して時間計測中に誤った操作を行ったために、 時間計測が不正確 となるよ うなこ とがない。 さ らに、 この構成によれば、 時間計測機能に より時間の計測を開始してから、 予め決められた最大計測時間が経過す ると、 予め設定された針位置にて針が自動的に停止する。 このため、 使 用者は、 時間計測が自動停止されたことを容易に視認する ことができる 請求の範囲第 1 9項の発明は、 針を備えた計時装置において、 時間計 測を行うための計測部と、 前記計測部にて時間計測を開始した時に針を 運針するための運針部と、 前記計測部によ り計測された計測値を予め設 定された値と比較する比較部と、 前記比較部にて比較された結果によ り 最大計測時間から所定時間経過した針位置で針の運針を停止する運針停 止部とを有する。
請求の範囲第 3 0項の発明は、 針を利用 した計時方法において、 計測 部によって時間計測を行い、 運針部によって前記計測部にて時問計測を 開始した時に針を運針し、 比較部によって前記計測部によ り計測された 計測値を予め設定された値と比較し、 遝針停止部によって前記比較部に
て比較された結果によ り最大計測時間から所定時間経過した針位置で針 の運針を停止させる。
この請求の範囲第 1 9項又は第 3 0項の構成によれば、 それぞれ計測 部によ り 時間の計測を開始して針が運針部によ り運針される。 計測時間 が予め設定された最大計測時問が経過したかどうかを比較部によ り判断 し、 針位置が予め設定された針位置まで運針部によ り運針される と、 運 針停止部は運針部に対して針の運針を自動的に中止させる。 この状態の 針位置は、 時間計測開始位置とは異なる位置であるため、 使用者は時間 計測が自動停止されたことを容易に視認することができる- 請求の範囲第 2 0項の発明は、 針を備えた計時装置において、 時間を 計測する機能を有する時間計測機能と、 前記時間計測機能を駆動するモ ータ と、 前記モータの駆動を制御することで前記時間計測機能による時 間計測を開始/終了させる制御回路、 及び前記制御回路からの信号に基 づいて時間計測の開始からの経過時間を計測して最大計測時間経過後に 自動停止信号を前記制御回路に出力する自動停止カウンタを有する制御 部と、 を有し、 前記時間計測機能による時間計測中に前記最大計測時間 から所定時間経過後に、 針が予め設定された針位置に回動した時点で、 前記自動停止力ゥンタが前記時間計測機能の駆動を終了させる。
求の範囲第 3 1項の発明は、 針を利用した計時方法において、 時間 計測機能によって時間を計測し、 モータによって前記時間計測機能を駆 動し、 制御回路によつて前記モータの駆動を制御するこ とで前記時間計 測機能による時間計測を開始 Z終了させ、 自動停止カウンタによって前 記制御回路からの信号に基づいて時間計測の開始からの経過時間を計測 して最大計測時間経過後に自動停止信号を前記制御回路に出力 し、 制御 部は、 これら前記制御回路及び前記自動停止カウンタを制御し、 前記時 問計測機能による時間計測中に前記最大計測時問から所定時問経過後に
1G
、 針が予め設定された針位置に回動した時点 ·で、 前記自動停止カ ウンタ が前記時問計測機能の駆動を終了させる。
この請求の範囲第 2 0項又は第 3 1項の構成によれば、 それぞれ時間 計測機能によ り時問の計測を開始して針がモータによ り運針される。 計 測時間が予め設定された最大計測時間が経過したかどうかを制御部によ り判断し、 針位置が予め設定された針位置までモータによ り運針される と、 制御部はモータに対して針の運針を中止させる。 この状態の針位置 は、 時間計測開始位置とは異なる位置であるため、 使用者は時間計測が 自動停止されたことを容易に視認することができる。
請求の範囲第 2 1項の発明は、 請求の範囲第 2 0項の構成において、 前記時間計測機能の各針が互いに予め設定された針位置に回動する と、 前記自動停止カウンタが前記自動停止信号を出力する。
請求の範囲第 2 2項の発明は、 請求の範囲第 2 1項の構成において、 前記自動停止力 ゥンタが、 前記モータの駆動用モータパルスの出力タイ ミングを計るパルスを計測し、 前記自動停止カ ウンタが自動停止位置に 対応する値になったとき、 自動停止信号を出力する。
この請求の範囲第 2 1項又は第 2 2項の構成によれば、 それぞれ使用 者が時間計測開始から最大計測時間経過後に、 時間計測が自動停止され たことを容易に視認することができる。
請求の範囲第 2 3項の発明は、 請求の範囲第 1 7項、 第 1 9項又は第 2 0項のいずれかの構成において、 前記所定時間は、 前記最大計測時間 から副針が予め設定された時間分進んだ時間である。
請求の範囲第 2 4項の発明は、 請求の範囲第 ]. 7項、 第 1 9項又は第 2 0項のいずれかの構成において、 前記所定時問は、 前記最大計測時間 から複数の副針が予め設定された方向に位置するまでの時問である。 請求の範囲第 2 5項の発明は、 請求の範固第 1 7項、 第 1 9項又は第
2 0項のいずれかの構成において、 前記所定時問は、 前記最大計測時間 から複数の副針が互いにほぼ同じ角度位置に位置するまでの時間であ る。
この請求の範囲第 2 3項から第 2 5項の構成によれば、 それぞれ時問 計測機能によ り時間の計測を開始してから、 予め決められた最大計測時 間が経過する と、 時間計測を開始した位置とは異なる認識しゃすい針位 置にて針が自動的に停止する。 このため、 使用者は、 時間計測が自動停 止されたことを容易に視認することができる。
請求の範囲第 2 6項の発明は、 請求の範囲第 1 7項から第 2 5項のい ずれかの構成において、 前記時間計測機能は、 ク ロ ノ グラフである。
この請求の範囲第 2 6項の構成によれば、 ク 口 ノ グラフによ り時間の 計測を開始してから、 予め決められた最大計測時間が経過すると、 予め 設定された針位置にて針が自動的に停止する。 このため、 使用者は、 時 間計測が自動停止されたことを容易に視認することができる。
請求の範囲第 2 7項の発明は、 請求の範囲第 1 7項から第 2 6項のい ずれかの構成において電源電池は 2次電池であり 、 発電装置によって充 れる。
この請求の範囲第 2 7項の構成によれば、 電池の容量切れによって時 間計測が途中で停止する心配がないため、 大きな電力を必要とする最小 計測単位を常時表示することができる。
請求の範囲第 2 8項の発明は、 請求の範囲第 2 7項の構成において、 最小単位時間を計測するための針は、 時間計測中に常に回動している。
この請求の範囲第 2 8項の構成によれば、 最小単位時間を計測するた めの針は時間計測中に常に回動しているので、 時問計測中いつでも最小 計測単位で経過時間を読み取ることができる。 このよ う に、 計時装置は 途中で運針を停止させないため、 使用者は故障と誤認することがない-
また、 計時装置において時間計測中に常に明確な最小単位時間の表示が 行われることで、 使用者の目を楽しませるこ とができる。
請求の範囲第 3 2項の発明は、 通常時刻を表示するための通常時刻表 示部と、 経過時問を計測するための時間計測部と、 前記時問計測部の動 作を外部から開始、 終了させるための外部入力部と、 前記外部入力部の 操作によ り前記時間計測部の動作状態を決定する電気的な信号を保持す る保持部と、 を有し、 前記保持部が前記時間計測部が動作状態であり な がら、 前記電源電圧が低いかあるいは印加されていないために前記時間 計測部が動作していない状態から、 前記時間計測部が動作可能な前記電 源電圧が印加される状態となった時に、 前記時間計測部の動作禁止の解 除後の前記外部入力部からの入力を有効とすることを特徴とする。
この請求の範囲第 3 2項の構成によれば、 使用者が時間計測機能を有 する計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等によ る電圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 電源電池を再度充 電すれば確実に計時装置を再駆動させることができる。
請求の範囲第 3 3項の発明は、 請求の範囲第 3 2項に記載の発明にお いて、 前記保持部が保持する H レベル又は L レベルの信号を間欠的に検 出する検出部を有し、 前記検出部は、 前記時間計測部の動作を禁止すベ き状態となると停止される。
この請求の範囲第 3 3項の構成によれば、 計時装置において、 計時装 置の動作が禁止されている状態では検出部が停止しているため、 計時装 置の動作が禁止されている状態において、 検出部によ り消費される電力 分の小電力化を図るこ とができる。
請求の範囲第 3 4項の発明は、 請求の範囲第 3 2項又は第 3 3項のい ずれか発明において、 時間を計測するための第 2時問計測部を有し、 前 記第 2時間計測部は動作が可能になつてからの時問を計測 して一定時問
経過すると、 前記時間計測部は動作の禁止が解除される。 . この請求の範囲第 3 4項の構成によれば、 時間を計測するための第 2時間計測部を有しているため、 計時装置が動作可能になつてから一定 時間が経過した後、 再駆動することで、 電源電圧が低い状態で再駆動す ることを防止することができる。
請求の範囲第 3 5項の発明は、 請求の範囲第 3 2項又は第 3 3項のい ずれかの発明において、 電源電圧を検出するための電圧検出部を有し、 前記電圧検出部によ り前記電源電圧を検出して前記電源電圧が予め設定 された電圧を越えると動作の禁止が解除される。
この請求の範囲第 3 5項の構成によれば、 計時装置が電源電圧の不足 によ り動作禁止状態となっても電源電圧の上昇によ り、 予め設定された 電圧を越えたこ とによって計時装置の動作禁止を解除することができる 。 これによ り 、 電源電圧が、 低い状態での計時装置の再駆動を防止して 、 確実な始動性を確保することができる。
請求の範囲第 3 6項の発明は、 請求の範囲第 3 2項又は第 3 3項のい ずれかの発明において、 時間を計測するための第 2時間計測部と、 電源 電圧を検出するための電圧検出部と、 を有し、 前記電圧検出部によ り検 出された前記電源電圧が予め設定された電圧を超えている時間を前記第 2時間計測部によ り計測して一定時間が経過すると、 前記時間計測部は 動作の禁止が解除される
この請求の範困第 3 6項の構成によれば、 計時装置が電源電圧の不足 によ り動作禁止状態となった後、 電源電池が予め設定された電圧に瞬間 的に戻ったよ う な場合でも、 これを十分な電圧とせず、 電源電池を予め 設定された電圧以上となった状態で一定時間が経過する と、 動作禁止状 態を解除するこ とで計時装置を確実に動作させることができる。
請求の範面第 3 7項の発明は、 請求の範囲第 3 2項から第 3 6項のい
ずれかの発明において、 動作が禁止されてい ··る状態で、 前記保持部が保 持する信号が L レべルであった場合には H レベルとなり 、 H レべルで あった場合には L レベルとなるこ とで、 前記時間計測部は動作の禁止が 解除される。
この請求の範囲第 3 7項の構成によれば、 計時装置が電源電圧の不足 によ り動作禁止状態となった後、 電源電圧が戻った場合でも使用者の意 志に反して、 計時装置が動作するこ とがない。
請求の範囲第 3 8項の発明は、 請求の範囲第 3 2項から第 3 7項のい ずれかの発明において、 前記時間計測部は、 ク ロノ グラフである。
請求の範囲第 3 9項の発明は、 請求の範囲第 3 2項から第 3 7項のい ずれかの発明において、 前記時間計測部は、 タイマ機能である。
この請求の範囲第 3 8項又は第 3 9項の構成によれば、 それぞれ任意 の時間を計測する機能を有する計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り計時装置の動作が停止した 場合に、 電源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動させるこ と ができる。
請求の範固第 4 0項の発明は、 請求の範囲 3 8項又は第 3 9項のいず れかの発明において、 前記時間計測部は、 時間計測中における計測時間 の初期化を機械的に防止するための安全機構を有する。
この請求の範囲第 4 0項の構成によれば、 計時装置において、 使用者 が時間計測機能によ り時間計測中に計測時間を初期化する ことを機械的 に防止するための安全機構を有するため、 使用者の誤操作を防止するこ とができる。
請求の範囲第 4 1項の発明は、 請求の範囲第 3 2項から第 4 0項のい ずれかの発明において、 繰り 返し充電可能な充電部と、 前記充電部に充 電するための発電部と を有する発電手段を備える。
請求の範囲第 4 2項の発明は、 請求の範囲.第 4 1 項の発明において、 繰り返し充電可能な充電部と、 充電部に充電するための発電部と を有 する発電手段を有する。
この請求の範囲第 4 1 項又は第 4 2項の構成によれば、 それぞれ計時 装置は発電手段を有するため、 一旦電源電圧が不足した後再度発電して 電源電圧が回復したと きに、 電源電池が低電圧又は低充電量の状態にお ける動作を禁止するこ とで確実な始動性を確保することができる。 つま り、 計時装置は、 主な機能である通常時計表示手段等が直ちに停止する よ うなこ とがない。 また、 計時装置は、 電源電圧が回復してから一定時 間経過後に予め設定された電圧以上となったこ とで、 計時装置が動作可 能な充電量とみなす。 従って、 計時装置は、 確実な始動性を確保するこ とができる。
請求の範囲第 4 3項の発明は、 請求の範囲第 4 2項の発明において、 前記発電ロータは、 回転錘で回転する。
この請求の範囲第 4 3項の構成によれば、 使用者が時間計測機能を有 する計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等によ る電圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 使用者が計時装置 に対して振動を与えて回転錘が回動させるこ とで発電ロータを回転させ て発電し、 電源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動させるこ とができる。
請求の範囲第 4 4項の発明は、 請求の範囲第 4 2項の発明において、 前記発電ロータは、 り ゅ うず操作で回転する。
この請求の範囲第 4 4項の構成によれば、 使用者が時間計測機能を有 する計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等によ る電圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 使用者がり ゅ うず を操作するこ とで発電ロータを回転させて発電し、 電源電池を再度充電
すれば確実に計時装置を再駆動させることができる。 . 請求の範囲第 4 5項の発明は、 請求の範囲第 3 2項から第 4 4項の いずれかの発明において、 計時装置は、 腕時計である。
この請求の範囲第 4 5項の構成によれば、 使用者が日常的に携帯する 腕時計において、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り腕時計の 動作が停止した場合に、 発電装置によ り電源電池を再度充電すれば、 確 実に計時装置を再駆動させることができる。
請求の範囲第 4 6項の発明は、 通常時刻表示部によって通常時刻を表 示し、 時間計測部によって経過時間を計測し、 外部入力部によって前記 時間計測部の動作を外部から開始、 終了させ、 保持部によって前記外部 入力部の操作によ り前記時間計測部の動作状態を決定する電気的な信号 を保持し、 前記保持部が前記時間計測部が動作状態であり ながら、 前記 電源電圧が低いかあるいは印加されていないために前記時間計測部が動 作していない状態から、 前記時間計測部が動作可能な前記電源電圧が印 加される状態となった時に前記時間計測部の動作の禁止を解除するこ と を特徴とする c
この請求の範囲第 4 6項の構成によれば、 使用者が時間計測機能を有 する計時方法によって時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等 による電圧降下によ り動作が停止した場合に、 電源電池を再度充電すれ ば確実に再駆動させることができる。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略ブ 口 ック構成図。
第 2図は、 図 1 に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図。
第 3図は、 図 2に示す電子時計のムーブメ ン 卜を裏側から見たと きの
概略構成例を示す平面図。 . 第 4図は、 図 2 に示す電子時計のム一ブメ ン ト内の通常時刻部の輪 列の係合状態を示す斜視図。
第 5図は、 図 2に示す電子時計のク ロ ノ グラフ部のスター トノス ト ツ プ及びリセッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図- 第 6図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部のスター 卜/ス ト ップ及びリ セッ ト (帰零) の作動機構の主要部の概略構成例を示す断面側面図。
第 7図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部のスター ト/ス ト ップの作動機構の 動作例を示す第 1 の平面図。
第 8図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部のスタ一 トダス ト ップの作動機構の 動作例を示す第 2 の平面図。
第 9図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部のスター トダス ト ップの作動機構の 動作例を示す第 3の平面図。
第 1 0図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 1 の 斜視図。
第 1 1 図は、 図 5のク ロ ノ ダラフ部の安全機構の動作例を示す第 2の 斜視図。
第 1 2図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 3の 斜視図。
第 1 3図は、 図 5のク ロ ノ ダラフ部の安全機構の動作例を示す第 4の 斜視図。
第 1 4図は、 図 5のク ロ ノ ダラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構の 動作例を示す第 1 の平面図。
第 1 5図は、 図 5のク ロ ノ グラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構の 動作例を示す第 2の平面図。
第 1 6図は、 図 1 の電子時計に用いられている発電装置の一例を示す
概略斜視図。 . 第 1 7図は、 図 1 の電子時計に用いられている制御回路の構成例を 示す概略ブロ ック図。
第 1 8図は、 図 1 7の制御回路における制御部の主要部の構成例を示 すブロ ック図。
第 1 9図は、 図 1 7 の制御部におけるスィ ッチ入力回路。
第 2 0図は、 図 1 9 のスィ ツチ入力回路の各部における信号を示すタ ィムチヤ一ト。
第 2 1 図は、 図 1 7の制御部の機能による図 1 の電子時計における各 部動作例を示すタイムチヤー ト。
第 2 2図は、 従来の計時装置である電子時計の一例における各部動作 例を示すタイムチャー ト。
第 2 3図は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略 ブロ ック構成図。
第 2 4図は、 図 2 3 に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図。 第 2 5図は、 図 2 4に示す電子時計のムーブメ ン トを裏側から見たと きの概略構成例を示す平面図。
第 2 6図は、 図 2 4 に示す電子時計のムーブメ ン ト内の通常時刻部の 輪列の係合状態を示す斜視図。
第 2 7図は、 図 2 4 に示す電子時計のク 口 ノ グラフ部のスター ト /ス トップ及びリセッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図。 第 2 8図は、 図 2 7 のク ロ ノ グラフ部のスター ト/ス ト ップ及びリセ ッ ト (帰零) の作動機構の主要部の概略構成例を示す断面側面図。
第 2 9図は、 図 2 7 のク ロ ノ グラフ部のスター ト /ス ト ップの作動機 構の動作例を示す第 1 の平面図。
第 3 0図は、 図 2 7 のク ロ ノ グラフ部のスター ト Zス ト ツプの作動機
構の動作例を示す第 2の平面図。 . 第 3 1 図は、 図 2 7のク ロ ノ グラフ部のスター ト Zス ト ップの作動 機構の動作例を示す第 3の平面図。
第 3 2図は、 図 2 7のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 1 の斜視図。
第 3 3図は、 図 2 7のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 2 の斜視図。
第 3 4図は、 図 2 7のク ロノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 3 の斜視図。
第 3 5図は、 図 2 7のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 4 の斜視図。
第 3 6図は、 図 2 7のク ロ ノ ダラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構 の動作例を示す第 1の平面図。
第 3 7図は、 図 2 7 のク ロ ノ グラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構 の動作例を示す第 2の平面図。
第 3 8図は、 図 2 3の電子時計に用いられている発電装置の一例を示 す概略斜視図。
第 3 9図は、 図 2 3の電子時計に用いられている制御回路の構成例を 示す概略プロ ック図。
第 4 0図は、 図 2 3のク ロ ノ ダラフ制御部及び周辺部の構成例を示す 回路構成図。
第 4 1 図は、 図 4 0の制御部におけるモー ド制御回路の構成例を示す 回路構成図。
第 4 2図は、 図 4 0のク ロ ノ グラフ制御部の動作の一例を示すフロー チャー ト。
第 4 3図は、 図 4 0のク ロ ノ グラフ制御部の各部における信号を示す
タイ ムチヤ一 ト。 . 第 4 4図は、 図 2 3 の電子時計の自動停止状態の一例を示す概略正 面図。
第 4 5図は、 図 4 0のク ロ ノ グラフ制御部の別の動作の一例を示すフ 口一チヤ一 卜。
第 4 6図は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略 ブロ ック構成図。
第 4 7図は、 図 4 6 に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図。 第 4 8図は、 図 4 7 に示す電子時計のムーブメ ン トを裏側から見たと きの概略構成例を示す平面図。
第 4 9図は、 図 4 7 に示す電子時計のムーブメ ン ト内の通常時刻部の 輪列の係合状態を示す斜視図。
第 5 0図は、 図 4 7に示す電子時計のク ロ ノ グラフ部のスタ一 ト ス ト ップ及びリセッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図。 第 5 1 図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部のスター ト Zス ト ップ及びリセ ッ ト (帰零) の作動機構の主要部の概略構成例を示す断面側面図。
第 5 2図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部のス ター ト ス ト ップの作動機 構の動作例を示す第の平面図。
第 5 3図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部のスター ト ス ト ップの作動機 構の動作例を示す第 2の平面図。
第 5 4図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部のスター トダス ト ップの作動機 構の動作例を示す第 3の平面図。
第 5 5図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 1 の斜視図。
第 5 6図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 2 の斜視図。
第 5 7図は、 図 5 0 のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 3 の斜視図。
第 5 8図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部の安全機構の動作例を示す第 4 の斜視図。
第 5 9図は、 図 5 0 のク ロ ノ グラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構 の動作例を示す第 1 の平面図。
第 6 0図は、 図 5 0のク ロ ノ グラフ部のリセッ ト作動機構の主要機構 の動作例を示す第 2の平面図。
第 6 1 図は、 図 4 6 の電子時計に用いられている発電装置の一例を示 す概略斜視図。
第 6 2図は、 図 4 6 の電子時計に用いられている制御回路の構成例を 示す概略ブロ ック図。
第 6 3図は、 図 4 6 のク 口 ノ グラフ制御部及び周辺部の構成例を示す 回路構成図。
第 6 4図は、 図 6 3 のク ロ ノグラフ制御部におけるモー ド制御部の構 成例を示す回路構成図。
第 6 5図は、 図 6 4 のモー ド制御部におけるスター ト /ス ト ップ制御 回路付近の構成例を示す回路構成図。
第 6 6図は、 図 4 6 の電子時計における再起動時のク ロ ノ グラフ動作 禁止を示すフローチヤ一ト。
第 6 7図は、 図 4 6 の電子時計における再起動時のク 口 ノ グラフ動作 禁止解除を示すフローチヤ一ト。
第 6 8図は、 図 6 2の 2次電池の充電量一電圧特性を示す図。
第 6 9図は、 図 4 6 の電子時計における再起動時の各部動作を示すタ ィ ムチヤー ト。
発明を実施するための最良の形態 . 以下、 本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図 1 は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略ブ口 ック構成図である。
この電子時計 1 0 0 0は、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0をそれぞれ駆動するための 2台のモータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 と、 各モータ 1 3 0 ◦ 、 1 4 0 0 を駆動するための電力を供給する大容量コ ンデンサ 1 8 1 4及び 2次電源 1 5 0 0、 2次電源 1 5 0 0に蓄電する 発電装置 1 6 0 0及び全体を制御する制御回路 1 8 0 0 を備えている。 さ らに、 制御回路 1 8 0 0 には、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0 を後述する方 法で制御するスィ ッチ 1 8 2 1 、 1 8 2 2を有するク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0が備えられてレヽる。
この電子時計 1 0 0 0は、 ク ロ ノ グラフ機能を有するアナログの電子 時計であり、 1 台の発電装置 1 6 0 0で発電された電力を用いて 2台の モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 を別々に駆動し、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロノ グラフ部 1 2 0 0の運針を行う。 尚、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0のリ セッ ト (帰零) は、 後述するよ う にモータ駆動によ らず機械的に行われ る。
図 2は、 図 1 に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図である。 この電子時計 1 0 0 0は、 外装ケース 1 0 0 1 の内側に文字板 1 0 0 2及び透明なガラス 1 0 0 3がはめ込まれている。 外装ケース 1 0 0 1 の 4時位置には、 外部操作部材である り ゅ うず 1 1 0 1 が配置され、 2 時位置及び 1 0時位置には、 ク ロ ノ グラフ用のスター ト Zス ト ップボタ ン (第 1 の起動部) 1 2 0 1 及びリ セッ トボタン 1 2 ◦ 2 (第 2の起動 部) が配置されている。
また、 文字板 〗 0 0 '2 の 6時位置には、 通常時刻用の指針である時針
1 1 1 1 、 分針 1 1 1 2及び秒針 1 1 1 3 を備えた通常時刻表示部 1 1 1 0が配置され、 3時位置、 1 2時位置及び 9時位置には、 ク ロ ノ グ ラフ用の副針を備えた表示部 1 2 1 0、 1 2 2 0、 1 2 3 0が配置され ている。 即ち、 3時位置には、 日寺分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 1 、 1 2 1 2 を備えた 1 2時間表示部 1 2 1 0が配置され、 1 2時位置には、 1秒ク ロノ グラフ針 1 2 2 1 を備えた 6 0秒間表示部 1 2 2 0が配置され、 9 時位置には、 1 / 1 0秒ク ロ ノ グラ フ針 1 2 3 1 を備えた 1秒間表示部 1 2 3 0が配置されている。
図 3は、 図 2 に示す電子時計のムーブメ ン 卜を裏側から見たと きの概 略構成例を示す平面図である。
このムーブメ ン ト 1 7 0 0は、 地板 1 7 0 1 上の 6時方向側に通常時 刻部 1 1 0 0、 モータ 1 3 0 0、 I C 1 7 0 2及び音叉型水晶振動子 1 7 0 3等が配置され、 1 2時方向側にク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0、 モータ 1 4 0 0及びリ チウムイオン電源等の 2次電源 1 5 0 0が配置されてい る。
モータ 1 3 0 0、 1 4 0 0は、 ステップモータであり、 高透磁材よ り 成る磁心をコアとするコイルブロ ッ ク 1 3 0 2、 1 4 0 2、 高透磁材ょ り成るステ一タ 1 3 0 3、 1 4 0 3、 ロータ磁石と ロータかなよ り成る 口一タ 1 3 0 4、 1 4 0 4によ り構成されてレ、る。
通常時刻部 1 1 0 0は、 五番車 1 1 2 1 、 四番車 1 1 2 2、 三番車 1 1 2 3、 二番車 1 1 2 4、 日 の裏車 1 1 2 5、 筒車 1 1 2 6の輪列を備 えており、 これらの輪列構成によ り通常時刻の秒表示、 分表示及び時表 示を行っている。
図 4は、 この通常時刻部 1 1 0 0の輪列の係合状態の概略を示す斜視 図である。
ロータかな 〗 3 0 4 a は五番歯車 1 1 2 1 a とかみ合い、 五番かな 1
1 2 1 b は四番歯車 1 1 2 2 a とかみ合つて -'レ、る。 ロータ力 な 丄 3 0 4 a から四番歯車 1 1 2 2 a までの減速比は 1 Z 3 0 となっており 、 口 ータ 1 3 0 4力; 1 秒間に半回転するよ うに、 I C 1 7 0 2 から電気信号 を出力するこ と によ り 、 四番車 1 1 2 2は 6 0秒に 1 回転し、 四番車 1
1 2 2先端に嵌合された秒針 1 1 1 3 によ り通常時刻の秒表示が可能と なる。
また、 四番かな 1 1 2 2 b は三番歯車 1 1 2 3 a とかみ合い、 三番カ な 1 1 2 3 bは二番歯車 1 1 2 4 a とかみ合っている。 四番かな 1 1 2 2 bから二番歯車 1 1 2 4 a までの減速比は 1 Z 6 0 となっており、 二 番車 1 1 2 4は 6 0分に 1 回転し、 二番車 1 1 2 4先端に嵌合された分 針 1 1 1 2によ り通常時刻の分表示が可能となる。
また、 二番かな 1 1 2 4 bは日の裏歯車 1 1 2 5 a とかみ合い、 日の 裏かな 1 1 2 5 bは筒車 1 1 2 6 とかみ合っている。 二番かな 1 1 2 4 bから筒車 1 1 2 6までの減速比は 1 / 1 2 となっており 、 筒車 1 1 2 6は 1 2時間に 1 回転し、 筒車 1 1 2 6先端に嵌合された時針 1 1 1 1 によ り通常時刻の時表示が可能となる。
さ らに、 図 2、 図 3 において、 通常時刻部 1 1 0 0は、 一端にり ゅ う ず 1 1 0 1 が固定され、 他端につづみ車 1 1 2 7が嵌合されている巻真 1 1 2 8、 小鉄車 1 1 2 9、 巻真位置決め部、 規正レバー 1 1 3 0 を備 えている。 巻真 1 1 2 8は、 り ゅ うず 1 1 0 1 によ り段階的に引き出さ れる構成となっている。 巻真 1 1 2 8が引き出されていない状態 ( 0段 目) が通常状態であり 、 巻真 1 1 2 8が 1段目に引き出される と時針 1 1 1 1等は停止せずにカ レンダ修正が行える状態になり 、 巻真 1 1 2 8 が 2段目に引き出される と運針が停止して時刻の修正が行える状態にな る- り ゅ うず 1 1 0 1 を引っ張って巻真 1 1 2 8 を 2段目に引き出すと、
巻真位置決め部に係合する規正レバー 1 1 3 Όに設けた リ セッ ト信号入 力部 1 1 3 0 b力;、 I C 1 7 0 2 を実装した回路基板のパターンに接 触し、 モータパルスの出力が停止され運針が停止する。 このとき、 規正 レバー 1 1 3 0 に設けた四番規正部 1 1 3 0 a によ り 四番歯車 1 1 2 2 a の回転が規正されている。 この状態でり ゅ うず 1 1 0 1 と共に巻真 1 1 2 8 を回転させると、 つづみ車 1 1 2 7力ゝら小鉄車 1 1 2 9 、 日 の裏 中間車 1 1 3 1 を介して日 の裏車 1 1 2 5に回転力が伝わる。 こ こで、 二番歯車 1 1 2 4 a は一定の滑り トルクを有して二番かな 1 1 2 4 b と 結合されているため、 四番車 1 1 2 2が規正されていても小鉄車 1 1 2 9 、 日 の裏車 1 1 2 5 、 二番かな 1 1 2 4 b、 筒車 1 1 2 6は回転する 。 従って、 分針 1 1 1 2及び時針 1 1 1 1 は回転するので、 任意の時刻 が設定できる。
図 2、 図 3において、 ク ロノグラフ部 1 2 0 0は、 1 Z 1 0秒 C G (ク ロノ グラフ) 中間車 1 2 3 1 、 1 / 1 0秒 C G車 1 2 3 2の輪列を備え ており、 1 / 1 0秒 C G車 1 2 3 2力 S 1秒間表示部 1 2 3 0のセンタ位 置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の 9時位置にク ロノ グラフの 1 / 1 0秒表示を行っている。
また、 図 2、 図 3において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 1秒 C G第 1 中間車 1 2 2 1 、 1 秒 C G第 2中間車 1 2 2 2、 1秒 C G車 1 2 2 3 の輪列を備えており、 1秒 C G車 1 2 2 3力'; 6 0秒間表示部 1 2 2 0の センタ位置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の 1 2 時位置にク ロ ノ グラフの 1秒表示を行っている。
さ らに、 図 2、 図 3 において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 分 C G第 1 中間車 1 2 1 1 、 分 C G第 2中間車 1 2 1 2、 分 C G第 3中間車 1 2 1 3、 分 C G第 4中間車 1 2 1 4、 時 C G中間車 1 2 1 5 、 分 C G車 1 2 1 6及び時 C G車 1 2 1 7 の輪列を備えており 、 分 C G車〗 2 〗 6及
び時 C G車 1 2 1 7が同心で 1 2時間表示部.1 2 1 0のセンタ位置に配 置されている。 これ らの輪列構成によ り 、 日き計体の 3時位置にク ロ ノ グラフの時分表示を行っている。
図 5 は、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 のスター ト /ス ト ップ及びリ セ ッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図であり 、 時計の裏ぶた側 から見た図である。 図 6は、 その主要部の概略構成例を示す断面側面図 である。 尚、 これらの図は、 リセッ ト状態を示している。
このク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0のス ター ト /ス ト ップ及びリ セ ッ トの作 動機構は、 図 3 に示すムーブメ ン トの上に配置されており 、 略中央部に 配置されている作動カ ム 1 2 4 0 の回転によ り 、 スター ト Zス ト ップ及 びリセッ トが機械式に行われる構成となっている。 作動カム 1 2 4 0は 、 円筒状に形成されており 、 側面には円周に沿って一定ピッチの歯 1 2 4 0 a が設けられ、 一端面には円周に沿って一定ピッチの柱 1 2 4 0 b が設けられている。 作動カム 1 2 4 0は、 歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に係止して している作動カムジャンパ 1 2 4 1 によ り静止時の位相 が規正されており、 作動レバー 1 2 4 2の先端部に設けた作動カム回転 部 1 2 4 2 dによ り反時計回りに回転される c
スター ト/ス ト ップの作動機構 (第 1 の起動部) は、 図 7に示すよ う に、 作動レバ一 1 2 4 2 、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3及び伝達レバ一ば ね 1 2 4 4によ り構成されている。
作動レバ一 1 2 4 2 は、 略 L字の平板状に形成されており、 一端部に は曲げ状態で構成された押圧部 1 2 4 2 a 、 楕円状の貫通孔 1 2 4 2 b 及びピン 1 2 4 2 cが設けられ、 他端部の先端部には鋭角の押圧部 1 2 4 2 dが設けられている。 このよ うな作動レバ一 1 2 4 2 は、 押圧部 1 2 4 2 a をス ター ト /ス ト ップボタン 〗 2 0 1 に対向させ、 貫通孔 1 2 4 2 b内にムーブメ ン ト側に固定されてレ、る ピン 1 2 4 2 e を挿入し、
ピン 1 2 4 2 c に伝達レバーばね 1 2 4 4 の.一端を係止させ、 押圧部 1 2 4 2 d を作動カム 1 2 4 0 の近傍に配置するこ とによ り 、 スター ト /ス ト ップの作動機構と して構成される。
スィ ッチレバ一 A 1 2 4 3 は、 一端部はスィ ッチ部 1 2 4 3 a と して 形成され、 略中央部には平面的な突起部 1 2 4 3 bが設けられ、 他端部 は係止部 1 2 4 3 c と して形成されている。 このよ うなスィ ッチレバ一 A 1 2 4 3は、 略中央部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4
3 d に回転可能に軸支し、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a を回路基板 1 7 0 4 の スター ト回路の近傍に配置し、 突起部 1 2 4 3 b を作動カム 1 2 4 0の 軸方向に設けた柱部 1 2 4 0 bに接触するよ う に配置し、 係止部 1 2 4
3 c をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4 3 e に係止させるこ とによ り 、 スター ト Zス ト ツプの作動機構と して構成される。 即ち、 ス イ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4 のスター ト回路と接触してスィ ッチ入力となる。 尚、 地板 1 7 0 1等を 介して 2次電源 1 5 0 0 と電気的に接続されているスィ ツチレバー A 1
2 4 3は、 2次電源 1 5 0 0の正極と同じ電位を有している。
以上のよ うな構成のスター ト/ス ト ップの作動機構の動作例を、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0をスター トさせる場合について、 図 7〜図 9 を参照 して説明する。
ク ロノ グラフ部 1 2 0 0 がス ト ップ状態にあるときは、 図 7 に示すよ うに、 作動レバー 1 2 4 2は、 押圧部 1 2 4 2 a がスター ト/ス ト ップ ボタ ン 1 2 0 1 から離れ、 ピン 1 2 4 2 c が伝達レバ一ばね 1 2 4 4 の 弾性力によ り図示矢印 a 方向に押圧され、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端がピ ン 1 2 4 2 e に図示矢印 b方向に押圧された状態で位置決めされている c このと き、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部 1 2 4 2 dは、 作動力ム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の に位置してレ、る。
スィ ッチレバー A 1 2 4 3 は、 突起部 1 2.4 3 b が作動カム 1 2 4 Q の柱 1 2 4 0 b によ り 、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3の他端に設けたば ね部 1 2 4 3 c のばね力に対抗するよ うに押し上げられ、 係止部 1 2 4
3 c がピン 1 2 4 3 e に図示矢印 c方向に押圧された状態で位置決めさ れている。 この と き、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4 のス ター ト回路から離れており 、 スター ト回路 は電気的に遮断状態にある。
この状態からク ロノ グラフ部 1 2 0 0をスター ト状態に移行させるた めに、 図 8に示すよ う に、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 を図示矢 印 a 方向に押すと 、 作動レバー 1 2 4 2の押圧部 1 2 4 2 a がスター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピン 1 2 4 2 cが伝達レバーばね 1 2 4 4 を押圧して図示矢印 c方向に弾性 変形させる。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2 4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して図示矢印 d方向に移動する。 このとき、 作動レバー 1 2 4 2の先端部 1 2 4 2 d は、 作動カム 1 2 4 0 の歯 1 2
4 0 a の側面と接触して押圧し、 作動カム 1 2 4 0を図示矢印 e方向に 回転させる。
同時に、 作動カム 1 2 4 0 の回転によ り柱 1 2 4 ◦ b の側面と、 スィ ツチレバー A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b の位相がずれ、 柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 b の隙間まで達すると、 突起部 1 2 4 3 bはばね部 1 2 4 3 cの復元力によ り上記隙間に入り込む。 従って、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 図示矢印 f 方向に回転して回路基板 1 7 0 4 のスター ト回路に接触するので、 ス ター ト回路は電気的に導通 状態となる。
尚、 このと き、 作動カムジヤ ンパ 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 】 a は、 作 動カム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a によ り押し上げられてレ、る。
そして、 上記動作は、 作動カム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a 力; 1 ピッチ分 送られるまで継続される。
その後、 スター ト Zス ト ップボタ ン 1 2 0 1 力ゝら手を離すと、 図 9 に 示すよ う に、 スター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 は、 内蔵されているば ねによ り 自動的に元の状態に復帰する。 そして、 作動レバ一 1 2 4 2の ピン 1 2 4 2 c が、 伝達レバーばね 1 2 4 4の復元力によ り図示矢印 a 方向に押圧される。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2 4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端がピン 1 2 4 2 eに接触するまで図示矢印 b方向に移動し、 図 7 と同位置の状 態に復帰する。
このと きは、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b は、 作動 カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込んだままで あるので、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a は回路基板 1 7 0 4のスター ト回路に 接触した状態となり、 スター ト回路は電気的に導通状態が維持される。 従って、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0はスター ト状態が維持される。
尚、 このと き、 作動カムジヤンパ 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 l a は、 作 動カム 1 2 4 0の歯 1. 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に入り込み、 作動力 ム 1 2 4 0の静止状態における回転方向の位相を規正している。
一方、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0をス ト ップさせる場合は、 上記スター ト動作と同様の動作が行われ、 最終的には図 7に示す状態に戻る。
以上のよ うに、 スター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 の押し込み動作に よ り 、 作動レバー 1 2 4 2を揺動させて作動カム 1 2 4 0 を回転させ、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 を揺動させてク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のスタ — トノス ト ップを制御するこ とができる- リ セ ッ トの作動機構 (第 2 の起動部) は、 図 5 のよ う に、 作動カム ] 2 4 0、 伝達レバー 1 2 5 1 、 復針伝達レバ一 1 2 5 2、 復針中問レノく
一 1 2 5 3、 復針起動レバー 1 2 5 4、 伝達.レバーばね 1 2 4 4、 復針 中間レバーばね 1 2 5 5 、 復針ジヤ ンパ 1 2 5 6及びスィ ツチレバー B 1 2 5 7によ り構成されている。 さ らに、 リ セ ッ ト の作動機構は、 ノヽ ー トカ ム A 1 2 6 1 、 帰零レバー A 1 2 6 2、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 、 ノヽー ト カ ム B 1 2 6 4、 帰零レバー B 1 2 6 5、 帰零レバー Bばね
1 2 6 6 、 ノヽー ト カム C 1 2 6 7 、 帰零レノく一 C 1 2 6 8 、 帰零レバ一 Cばね 1 2 6 9 、 ノヽー ト カ ム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1 及び帰 零レバ一 Dばね 1 2 7 2によ り構成されている。
ここで、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のリセッ トの作動機構は、 ク ロノ グ ラフ部 1 2 0 0がスター ト状態においては作動せず、 ク ロ ノグラフ部 1
2 0 0 がス ト ツプ状態になつて作動するよ う に構成されている。 このよ うな機構を安全機構といい、 先ず、 この安全機構を構成している伝達レ バー 1 2 5 1 、 復針伝達レバー 1 2 5 2、 復針中間レバー 1 2 5 3、 伝 達レバーばね 1 2 4 4、 復針中間レバーばね 1 2 5 5、 復針ジヤ ンパ 1 2 5 6について図 1 0を参照して説明する。
伝達レバー 1 2 5 1 は、 略 Y字の平板状に形成されており、 一端部に は押圧部 1 2 5 1 a が設けられ、 二股の一端部には楕円状の貫通孔 1 2 5 1 bが設けられ、 押圧部 1 2 5 1 a と貫通孔 1 2 5 1 b の中間部には ピン 1 2 5 1 c が設けられている。 このよ う な伝達レバ一 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a をリ セッ トポタン 1 2 0 2 に対向させ、 貫通孔 1 2 5 1 b内に復針伝達レバー 1 2 5 2のピン 1 2 5 2 c を挿入し、 二股の他 端部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 5 1 d に回転可能に軸 支させ、 ピン 1 2 5 1 c に伝達レバーばね 1 2 4 4の他端を係止させる ことによ り、 リ セッ ト の作動機構と して構成される。
復針伝達レバー 1 2 5 2は、 略矩形平板状の第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a と第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b とが、 重ね合わされて略中央部
で相互に回転可能な軸 1 2 5 2 g に軸支されて成る。 第 1 復針伝達レバ 一 1 2 5 2 a の一端部には上記ピン 1 2 5 2 c が設けられ、 第 2復針 伝達レバー 1 2 5 2 b の両端部にはそれぞれ押圧部 1 2 5 2 d、 1 2 5 2 eが形成されている。 このよ う な復針伝達レバー 1 2 5 2は、 ピン 1 2 5 2 c を伝達レバー 1 2 5 1 の貫通孔 1 2 5 1 b内に挿入し、 第 1復 針伝達レバー 1 2 5 2 a の他端部をムーブメ ン ト側に固定されている ピ ン 1 2 5 2 ί に回転可能に軸支させ、 さ らに押圧部 1 2 5 2 d を復針中 間レバ一 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c に対向させ、 押圧部 1 2 5 2 e を 作動力ム 1 2 4 0 の近傍に配置するこ とによ り、 リセッ トの作動機構と して構成される
復針中間レバー 1 2 5 3は、 略矩形の平板状に形成されており 、 一端 部及び中間部にはそれぞれピン 1 2 5 3 a、 1 2 5 3 bが設けられ、 他 端部の一方の角部は押圧部 1 2 5 3 c と して形成されている。 このよう な復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 a に復針中間レバーばね 1 2 5 5 の一端を係止させ、 ピン 1 2 5 3 bに復針ジヤンパ 1 2 5 6の一 端を係止させ、 押圧部 1 2 5 3 c を第 2復針伝達レバ一 1 2 5 2 b の押 圧部 1 2 5 2 d に対向させ、 他端部の他方の角部をムーブメ ン ト側に固 定されているピン 1 2 5 3 d に回転可能に軸支させること によ り 、 リセ ッ トの作動機構と して構成される。
以上のよ うな構成の安全機構の動作例を、 図 1 0〜図 1 3を参照して 説明する。
ク ロノ グラフ部 1 2 0 0がスター ト状態にある と きは、 図 1 0 け等を 介して 2次電源 1 5 0 0 と電気的に接続されているスィ ツチレバー A 1 2 4 3は、 2次電源 1 5 0 0 の正極と同じ電位を有している。
以上のよ うな構成のスター ト /ス ト ップの作動機構の動作例を、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0をスター トさせる場合について、 図 7〜図 9 を参照
して説明する。 , ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0力 Sス ト ップ状態にある と きは、 図 7 に示す よ う に、 作動レバー 1 2 4 2 は、 押圧部 1 2 4 2 a がスター ト Zス ト ツ プボタン ] 2 0 1 カゝら離れ、 ピン 1 2 4 2 c が伝達レバ一ばね 1 2 4 4 の弹性力によ り 図示矢印 a 方向に押圧され、 貫通孔 1 2 4 2 bの一端が ピン 1 2 4 2 e に図示矢印 b方向に押圧された状態で位置決めされてい る。 このとき、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部 1 2 4 2 d は、 作動カム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に位置している =
スィ ッチレバー A 1 2 4 3 は、 突起部 1 2 4 3 b が作動カム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b によ り 、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3の他端に設けたばね 部 1 2 4 3 c のばね力に対抗するよ うに押し上げられ、 係止部 1 2 4 3 cがピン 1 2 4 3 e に図示矢印 c方向に押圧された状態で位置決めされ 押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c と接 触しても、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b力 軸 1 2 5 2 gを中心に回 転してス トロークが吸収されるため、 押圧部 1 2 5 3 cが押圧部 1 2 5 2 d に押されるこ とはない。 従って、 リセッ トボタン 1 2 0 2の操作力 は、 復針伝達レバー 1 2 5 2で途切れて後述する復針中間レバー 1 2 5 3以降のリセッ 卜の作動機構に伝達されないので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がスター ト状態にある と きに、 誤ってリセッ トボタン 1 2 0 2 を押 してもク ロノ グラフ部 1 2 0 0力 Sリ セッ ト されることを防止するこ と力 S できる。
一方、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態にある と きは、 図 1 2 に示すよ うに、 伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a 力 Sリセッ トボ タン 1 2 0 2カゝら離れ、 ピン 1 2 5 1 cが伝達レバーばね 1 2 4 4の弾 性力によ り図示矢印 a 方向に押圧された状態で位置決めされている = こ のと き、 第 2復針伝達レバ一 1 2 5 2 b の押圧部 〗 2 5 2 e は、 作動力
ム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b の外側に位置している。 . この状態で、 図 1 3 に示すよ う に、 リ セッ トボタ ン 1 2 0 2 を手で 図示矢印 a方向に押すと、 伝達レバー 1 2 5 1 の押圧部 1 2 5 1 a カ リ セッ トボタン 1 2 0 2 と接触して図示矢印 b 方向に押圧され、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4 を押圧して図示矢印 c方向に弾性変形 させる。 従って、 伝達レバー 1 2 5 1 全体は、 ピン 1 2 5 1 d を中心に 図示矢印 d方向に回転する。 そして、 この回転に伴って、 第 1復針伝達 レバー 1 2 5 2 a のピン 1 2 5 2 c を、 貫通孔 1 2 5 1 b に沿って移動 させるので、 第 1 復針伝達レバー 1 2 5 2 a は、 ピン 1 2 5 2 ί を中心 に図示矢印 e方向に回転する。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作 動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面で止められるので、 第 2復針伝達 レバー 1 2 5 2 bは、 軸 1 2 5 2 g を回転中心と して図示矢印 ί 方向に 回転することになる。 この回転によ り、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c と 接触して押圧するので、 復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 d を 中心に図示矢印 g方向に回転するこ とになる。 従って、 リ セッ トボタン 1 2 0 2の操作力は、 後述する復針中間レバー 1 2 5 3以降のリセッ ト の作動機構に伝達されるので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ツプ状態 にあると きは、 リセッ トボタン 1 2 0 2を押すことによ り ク ロノ グラフ 部 1 2 0 0をリセッ トするこ とができる。 尚、 このリセッ トがかかると 、 スィ ッチレバー B 1 2 5 7 の接点が回路基板 1 7 0 4 の リ セ ッ ト回路 に接触して、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0を電気的にリセッ トする s
次に、 図 5 に示すク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のリセッ ト作動機構の主要 機構を構成している復針起動レバー 1 2 5 4、 ハー トカム A 1 2 6 1 、 帰零レバ一 Λ 〗 2 6 2 、 帰零レバ一 Λばね 1 2 6 3 、 ノ、ー トカム B 1 2
6 4、 帰零レバー B 1 2 6 5、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6 、 ハー トカム C 1 2 6 7 、 帰零レバ一 C 1 2 6 8、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9 ー トカム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1 及び帰零レバー Dばね 1 2
7 2について図 1 4 を参照して説明する。
復針起動レバー 1 2 5 4は、 略 I 字の平板状に形成されており 、 一端 部には楕円状の貫通孔 1 2 5 4 a が設けられ、 他端部にはレバ一 D抑え 部 1 2 5 4 bが形成され、 中央部にはレバー B抑え部 1 2 5 4 c 及びレ バー C抑え部 1 2 5 4 dが形成されている。 このよ うな復針起動レバー 1 2 5 4は、 中央部を回転可能となるよ うに固定し、 貫通孔 1 2 5 4 a 内に復針中間レバ— 1 2 5 3の ピン 1 2 5 3 b を挿入する ことによ り 、 リ セッ トの作動機構と して構成される。
カム A 1 2 6 1 B 1 2 6 4 , C 1 2 6 7 D 1 2 7 0は、 1 Z l O秒 C G車 1 2 3 2 1秒 C G車 1 2 2 3、 分 C G車 1 2 1 6及び 時 C G車 1 2 1 7の各回転軸にそれぞれ固定されている。
帰零レバー A 1 2 6 2は、 一端がハー トカ ム A 1 2 6 1 を叩く ハンマ 部 1 2 6 2 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 2 bが形成 され、 中央部にはピン 1 2 6 2 cが設けられている。 このよ うな帰零レ バー A 1 2 6 2は、 他端部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2
5 3 d に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 2 c に帰零レバ一 Aばね 1 2
6 3の一端を係止させることによ り、 リセッ トの作動機構と して構成さ れる。
帰零レバー B 1 2 6 5は、 一端が カム B 1 2 6 4 を叩く ハンマ 部 1 2 6 5 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 5 b及び押 圧部 1 2 6 5 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 5 d が設けられてい る。 このよ う な帰零レバー B 〗 2 6 5は、 他端部をム一ブメ ン ト側に固 定されている ピン 1 2 5 3 d に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 5 d に
帰零レバー Bばね 1 2 6 6 の一端を係止させるこ とによ り 、 リセッ トの 作動機構と して構成される。
帰零レバー C 1 2 6 8は、 一端がハー トカム C 1 2 6 7 を叩く ヽンマ 部 1 2 6 8 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 8 b及び押 圧部 1 2 6 8 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 8 dが設けられてレヽ る。 このよ うな帰零レバー C 1 2 6 8は、 他端部をム一ブメ ン ト側に固 定されている ピン 1 2 6 8 e に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 8 d に 帰零レバー Cばね 1 2 6 9の一端を係止させる ことによ り 、 リセッ 卜の 作動機構と して構成される。
帰零レバー D 1 2 7 1 は、 一端がハー トカム D 1 2 7 0 を卩 (1く ヽンマ 部 1 2 7 1 a と して形成され、 他端部にはピン 1 2 7 1 b が設けられて レ、る。 このよ う な帰零レバー D 1 2 7 1 は、 他端部をムーブメ ン ト側に 固定されている ピン 1 2 7 1 c に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 7 1 b に帰零レバー Dばね 1 2 7 2の一端を係止させるこ とによ り、 リセッ ト の作動機構と して構成される。
以上のよ う な構成のリセッ トの作動機構の動作例を、 図 1 4及び図 1 5を参照して説明する。
ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態にあると きは、 図 1 4 に示す よ う に、 帰零レバー A 1 2 6 2は、 回転規正部 1 2 6 2 b が帰零レバー B 1 2 6 5 の回転規正部 1 2 6 5 b に係止され、 ピン 1 2 6 2 c が帰零 レバー Aばね 1 2 6 3 の弾性力によ り図示矢印 a方向に押圧された状態 で位置決めされている。
帰零レバー B 1 2 6 5は、 回転規正部 1 2 6 5 bが復針起動レバー 1 2 5 4 の レバ一 B抑え部 1 2 5 4 c に係止されていると共に、 押圧部 1 2 6 5 c が作動カム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b の側面に押圧され、 ピン 1 2 6 5 d が帰零レバ一 Bばね 1 2 6 6 の弹性力によ り図示矢印 b方向に
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押圧された状態で位置決めされている。 . 帰零レバー C 1 2 6 8 は、 回転規正部 1 2 6 8 bが復針起動レバー 1 2 5 4のレバー C抑え部 1 2 5 4 dに係止されてレ、る と共に、 押圧部 1 2 6 8 cが作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面に押圧され、 ピン 1 2 6 8 dが帰零レバー Cばね 1 2 6 9の弾性力によ り図示矢印 c方向 に押圧された状態で位置決めされている。
帰零レバー D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 7 1 b力;、 復針起動レバー 1 2 5 4のレバー D抑え部 1 2 5 4 bに係止されている と共に、 帰零レバ一 D ばね 1 2 7 2の弾性力によ り図示矢印 d方向に押圧された状態で位置決 めされている。
従って、 各帰零レバー A 1 2 6 2、 B 1 2 6 5、 C 1 2 6 8 , D 1 2 7 1 の各ノヽンマ部 1 2 6 2 a 、 1 2 6 5 a 、 1 2 6 8 a 、 1 2 7 1 a は 、 各ノヽー トカム A 1 2 6 1 、 B 1 2 6 4、 C 1 2 6 7、 D 1 2 7 0力、ら 所定距離離れて位置決めされている。
この状態で、 図 1 3 に示したよ う に、 復針中間レバー 1 2 5 3が、 ピ ン 1 2 5 3 dを中心に図示矢印 g方向に回転すると、 図 1 5に示すよ う に、 復針中間レバー 1 2 5 3のピン 1 2 5 3 b力;、 復針起動レバー 1 2 5 4の貫通孔 1 2 5 4 a 内で貫通孔 1 2 5 4 a を押しながら移動するの で、 復針起動レバ一 1 2 5 4は図示矢印 a方向に回転する。
すると、 帰零レバー B 1 2 6 5の回転規正部 1 2 6 5 b力 復針起動 レバ一 1 2 5 4のレノく一 B抑え部 1 2 5 4 c カゝら外れ、 帰零レバー B 1 2 6 5の押圧部 1 2 6 5 c 力;、 作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り 込む。 これによ り、 帰零レバ一 B 1 2 6 5のピン 1 2 6 5 dが、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6の復元力によ り 図示矢印 c方 向に押圧される。 同時に、 回転規正部 1 2 6 2 bの規正が解除され、 帰 零レバー Λ 1 2 6 2の ピン 1 2 6 2 c 力;、 帰零レバー Λばね 1 2 6 3の
復元力によ り図示矢印 b方向に押圧される。 従って、 帰零レバー A 1 2 6 2及び帰零レバ一 B 1 2 6 5は、 ピン 1 2 5 3 d を中心に図示矢印 d方向及び e方向に回転し、 各ハンマ部 1 2 6 2 a及び 1 2 6 5 a 力 各ハ一 トカム A 1 2 6 1 及び B 1 2 6 4を叩いて回転させ、 1 Z 1 0秒 ク ロ ノ グラフ針 1 2 3 1 及び 1秒ク ロノ グラフ針 1 2 2 1 をそれぞれ帰 零させる。
同時に、 帰零レバー C 1 2 6 8の回転規正部 1 2 6 8 bが、 復針起動 レバ一 1 2 5 4の レバー C抑え部 1 2 5 4 dから外れ、 帰零レバー C 1 2 6 8の押圧部 1 2 6 8 c力;、 作動カ ム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り 込み、 帰零レバー C 1 2 6 8の ピン 1 2 6 8 d力 S 、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9の復元力によ り図示矢印 f 方向に押圧され る。 さ らに、 帰零レバ一 D 1 2 7 1 のピン 1 2 7 1 bが、 復針起動レバ 一 1 2 5 4の レバー D抑え部 1 2 5 4 b力 ら外れる。
これによ り、 帰零レバー D 1 2 7 1 の ピン 1 2 7 1 b力;、 帰零レバー D ばね 1 2 7 2の復元力によ り図示矢印 h方向に押圧される。 従って、 帰 零レバー C 1 2 6 8及び帰零レバー D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 6 8 e及び ピン 1 2 7 1 c を中心に図示矢印 i 方向及び j 方向に回転し、 各ハンマ 部 1 2 6 8 a及び 1 2 7 1 a 力;、 各ハー トカム C 1 2 6 7及び D 1 2 7 0を叩いて回転させ、 時分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 1、 1 2 1 2をそれぞ れ帰零させる。
以上の一連の動作によ り 、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態に ある ときは、 リ セッ トボタン 1 2 0 2を押すこ とによ り ク ロノ グラフ部 1 2 0 0をリセッ トすることができる。
図 1 6は、 図 1 の電子時計に用いられている発電装置の一例を示す概 略斜視図である。
この発電装置 1 6 0 0は、 高透磁材に巻かれた発電コ イ ル 1 6 0 2、
高透磁材よ り成る発電ステータ 1 6 0 3、 永久磁石とかな部よ り成る発 電ロータ 1 6 0 4、 片重り の回転錘 1 6 0 5等によ り構成されている 回転錘 1 6 0 5及び回転錘 1 6 0 5の下方に配置されている回転錘車 1 6 0 6 は、 回転錘受に固着された軸に回転可能に軸支され、 回転錘ネ ジ 1 6 0 7で軸方向の外れを防止している。 回転錘車 1 6 0 6は、 発電 ロータ伝え車 1 6 0 8のかな部 1 6 0 8 a とかみ合い、 発電ロータ伝え 車 1 6 0 8の歯車部 1 6 0 8 bは、 発電ロータ 1 6 0 4のかな部 1 6 0 4 a とかみ合っている。 この輪列は、 3 0倍から 2 0 0倍程度に増速さ れている。 この増速比は、 発電装置の性能や時計の仕様によ り 自由に設 定することが可能である。
このよ うな構成において、 使用者の腕の動作等によ り回転錘 1 6 0 5 が回転すると、 発電ロータ 1 6 0 4が高速に回転する。 発電口一タ 1 6 0 4には永久磁石が固着されているので、 発電ロータ 1 6 0 4の回転の たびに、 発電ステータ 1 6 0 3を通して発電コイル 1 6 0 2を鎖交する 磁束の方向が変化し、 電磁誘導によ り発電コイル 1 6 0 2 に交流電流が 発生する。 この交流電流は、 整流回路 1 6 0 9によって整流されて 2次 電源 1 5 0 0に充電される。
図 1 ·7は、 図 1 の電子時計の機構的な部分を除いたシステム全体の構 成例を示す概略ブロ ック図である。
音叉型水晶振動子 1 7 0 3 を含む水晶発振回路 1 8 0 1 から出力され る例えば発振周波数 3 2 k Η Ζ の信号 S Q Βは、 高周波分周回路 1 8 0 2に入力されて 1 6 k H z力、ら 1 2 8 H z の周波数まで分周される。 高 周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H Dは、 低周波分周回路 1 8 0 3に入力されて 6 4 H z カゝら 1 Z 8 0 H z の周波数まで分周される。 尚、 この低周波分周回路 1 8 0 3 の ¾生周波数は、 低周波分周回路 1 8
0 3 に接続されている基本時計リセッ ト回路.1 8 0 4によ り リセッ ト可 能となっている。
低周波分周回路 1 8 0 3で分周された信号 S L Dは、 タイ ミ ング信号 と してモータパルス発生回路 1 8 0 5に入力され、 この分周信号 S L D が例えば 1秒又は 1 Z 1 0秒毎にアクティブになる とモータ駆動用のパ ルス と モータの回転等の検出用のパルス S P Wが生成される。 モータパ ルス発生回路 1 8 0 5 で生成されたモータ駆動用のパルス S P Wは、 通 常時刻部 1 1 0 0 のモータ 1 3 0 0 に対して供給され、 通常時刻部 1 1 0 0 のモータ 1 3 0 0が駆動され、 また、 これとは異なるタイ ミ ングで モータの回転等の検出用のパルス S P Wは、 モータ検出回路 1 8 0 6 に 対して供給され、 モータ 1 3 0 0の外部磁界及びモータ 1 3 0 0のロ ー タの回転が検出される。 そして、 モータ検出回路 1 8 0 6で検出された 外部磁界検出信号及び回転検出信号 S D Wは、 モータパルス発生回路 1 8 0 5に対してフィー ドバック される。
発電装置 1 6 0 0で発電される交流電圧 S A Cは、 充電制御回路 1 8 1 1 を介して整流回路 1 6 0 9に入力され、 例えば全波整流され直流電 圧 S D C と されて 2次電源 1 5 0 0 に充電される。 2次電源 1 5 0 0 の 両端間の電圧 S V Bは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時 検出されており 、 2次電源 1 5 0 0 の充電量の過不足状態によ り、 対応 する充電制御指令 S F Cが充電制御回路 1 8 1 1 に入力される。 そして 、 こ の充電制御指令 S F Cに基づいて、 発電装置 1 6 0 0で発電される 交流電圧 S A Cの整流回路 1 6 0 9への供給の停止 · 開始が制御される 一方、 2次電源 1 5 0 0に充電された直流電圧 S D Cは、 昇圧用コン デンサ 1 8 1 3 a を含んでいる昇圧回路 1 8 1 3に入力されて所定の倍 数で昇圧される。 そして、 昇圧された直流電圧 S D Uは、 大容量コンデ
ンサ 1 8 1 4に蓄電される。 . こ こで、 昇圧は、 2次電源 1 5 0 0 の電圧がモータや回路の動作電 圧を下回った場合でも確実に動作させるために行われる。 即ち、 モータ や回路は共に大容量コンデンサ 1 8 1 4に蓄えられている電気工ネルギ で駆動される。 但し、 2次電源 1 5 0 0の電圧が 1 . 3 V近く まで大き く なる と、 大容量コンデンサ 1 8 1 4 と 2次電源 1 5 0 0 を並列に接続 して使用 している。
大容量コンデンサ 1 8 1 4の両端間の電圧 S V Cは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時検出されており、 大容量コ ンデンサ 1 8 1 4の電気量の残量状態によ り、 対応する昇圧指令 S U Cが昇圧制御回 路 1 8 1 5に入力される。 そして、 この昇圧指令 S U Cに基づいて、 昇 圧回路 1 8 1 3における昇圧倍率 S W Cが制御される。 昇圧倍率とは、 2次電源 1 5 0 0の電圧を昇圧し大容量コンデンサ 1 8 1 4に発生させ る場合の倍率のことで、 (大容量コンデンサ 1 8 1 4の電圧) / ( 2次 電源 1 5 0 0の電圧) で表すと 3倍、 2倍、 1 . 5倍、 1倍等といった 倍率で制御される。
スター ト/ス ト ップボタン 1 2 0 1 に付随しているスィ ッチ A 1 8 2 1及びリセッ トボタン 1 2 0 2に付随してレ、るスィ ッチ B 1 8 2 2力 ら のスター ト信号 S S Tあるいはス ト ップ信号 S S P又はリセッ ト信号 S R Tは、 スター ト/ス ト ップボタン 1 2 0 1 が押されたか否かを判断す るスィ ッチ A入力回路 1 8 2 3又はリセッ トボタン 1 2 0 2が押された か否かを判断するスィ ツチ B入力回路 1 8 2 8 を介して、 ク ロ ノ グラフ 部 1 2 0 0における各モー ドを制御するモー ド制御回路 1 8 2 4 に入力 される。 尚、 スィ ッチ A 1 8 2 1 には、 スィ ッチ保持機構であるスイ ツ チレバー A 1 2 4 3 が備えられ、 スィ ッチ B ] 8 2 2 には、 スィ ッチ レ ノくー B 1 2 5 7が備えられている c
また、 高周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H D も、 モー ド制 御回路 1 8 2 4 に入力される。 そ して、 スター ト信号 S S Tによ り、 モー ド制御回路 1 8 2 4 よ り スター 卜/ス ト ップ制御信号 S M Cが出力 され、 このスター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cによ り、 ク ロ ノ グラ フ基 準信号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グラ フ基準信号 S C B力 モータパルス発生回路 1 8 2 6に入力される。
一方、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グ ラフ基準信号 S C Bは、 ク ロ ノ グラ フ用低周波分周回路 1 8 2 7 にも入 力され、 高周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H Dが、 このク ロ ノグラフ基準信号 S C Bに同期して 6 4 H z から 1 6 H z の周波数まで 分周される。 そして、 ク ロ ノ グラフ用低周波分周回路 1 8 2 7で分周さ れた信号 S C Dが、 モータパルス発生回路 1 8 2 6に入力される。
そして、 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C B及び分周信号 S C Dは、 タイ ミ ング信号と してモータパルス発生回路 1 8 2 6 に入力される。 例えば 1 / 1 0秒又は 1秒毎のク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの出力タイ ミ ングか ら分周信号 S C Dがアクティブとなり、 この分周信号 S C D等によ り モ ータ駆動用のパルス と モータの回転等の検出用のパルス S P Cが生成さ れる。 モータパルス発生回路 1 8 2 6で生成されたモータ駆動用のパル ス S P Cは、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0に対して供給さ れ、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0が駆動され、 また、 これ とは異なるタイ ミ ングでモータの回転等の検出用のパルス S P Cは、 モ ータ検出回路 1 8 2 8 に対して供給され、 モータ 1 4 0 0の外部磁界及 びモータ 1 4 0 0のロータの回転が検出される。 そして、 モータ検出回 路 1 8 2 8で検出された外部磁界検出信号及び回転検出信号 S D Gは、 モータパルス発生回路 1 8 2 6に対してフ ィー ドバック される。
さ らに、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路〗 8 2 5で生成されたク ロ ノ
グラフ基準信号 S C Bは、 例えば〗 6 b i t の自動停止カ ウンタ 1 8 2 9にも入力されてカ ウン ト される。 そして、 このカ ウン トが所定の値 、 即ち測定限界時間に達したとき、 自動停止信号 S A Sがモー ド制御回 路 1 8 2 4に入力される。 このと きは、 ス ト ップ信号 S S P力;、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 に対して入力され、 ク ロ ノ グラフ基準 信号発生回路 1 8 2 5 がス ト ップされると共にリ セッ トされる。
また、 モー ド制御回路 1 8 2 4 にス ト ップ信号 S S Pが入力されると 、 スター ト Zス ト ップ制御信号 S M Cの出力が停止し、 ク ロノ グラフ基 準信号 S C Bの生成も停止されてク ロノグラフ部 1 2 0 0のモ一タ 1 4 0 0の駆動が停止される。 そして、 ク ロノ グラフ基準信号 S C Bの生成 停止後、 つま り 、 後述するスター ト Zス ト ップ制御信号 S M Cの生成停 止後に、 モー ド制御回路 1 8 2 4に入力されたリ セッ ト信号 S R Tはリ セッ ト制御信号 S R C と して、 ク ロ ノ ダラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9に入力され、 ク ロノ グラフ基準信号発生 回路 1 8 2 5及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9力 Sリセッ 卜 されると共に、 クロノ グラフ部 1 2 ◦ 0の各ク ロ ノ グラフ針がリセッ ト (帰零) される こ こで、 図 1 に示す制御回路 1 8 0 0内の制御部 1 9 0 0は、 スイ ツ チ A 1 8 2 1及びスィ ツチ B 1 8 2 2、 スィ ツチ A入力回路 1 8 2 3 、 スィ ッチ B入力回路 1 8 2 8、 モー ド制御回路 1 8 2 4、 ク ロ ノ グラフ 基準信号発生回路 1 8 2 5及び自動停止カウンタ 1 8 2 9で構成されて おり、 本発明の主要部であるスィ ッチ A入力回路 1 8 2 3の詳細な構成 例及び動作例について図 1 8〜図 2 1 を参照して説明する c
スィ ッチ A入力回路 1 8 2 3は、 サンプリ ングパルス発生回路 (第 1 の回路) 1 9 0 1 、 スィ ッチ状態保持回路 (第 2 の回路) 1 9 0 2 、 ナ ン ド回路 (第 3 の回路) 1 9 0 3を備えている。
サンプリ ングパルス発生回路 1 9 0 1 は、 高周波分周回路 1 8 0 2で 分周された周波数の異なる信号 (第 1及び第 2のパルス信号) S H D 、 例えば図 1 9 に示すよ うに分周された φ X 2 k M及び φ 1 2 8 のパル ス信号が入力されるこ とによ り、 Φ 1 2 8のパルス信号の立下り のタイ ミ ングで L レべノレ (第 1 の レべノレ) になり、 ψ X 2 k Mのノ ノレス信号の 立下り のタイ ミ ングで H レベル (第 2のレベル) になるサンプリ ングバ ルスと しての信号 A (第 3のパルス信号) を出力する。 尚、 こ こで、 φ は H z を表し、 Xは反転を表し、 Mは半波長のずれを表す。
スィ ツチ状態保持回路 1 9 0 2は、 サンプリ ングバルス発生回路 1 9 0 1 からの信号 Aが入力されると共に、 スィ ッチ A (第 1 の起動部) 1 8 2 1 からのスィ ッチ信号 (起動信号) S Sが入力される。 このスイ ツ チ信号 S Sは、 信号 Aが Lの期間プルダウンされており、 スィ ッチ A 1 8 2 1 がオンの と き H レベルとなり、 オフの とき L レベルになる。 従つ て、 スィ ッチ状態保持回路 1 9 0 2は、 図 2 0に示すよ う に、 信号 Aに よ り スィ ツチ信号 S Sをサンプリ ングし、 スィ ツチ信号 S Sが H レベル のとき、 信号 Aの立上りのタイ ミ ングで Hレベルとなり、 スィ ッチ信号 S S力、; L レベルのとき、 信号 Aの立上りのタイ ミ ングで L レベルとなる よ うなスィ ッチ状態を保持する信号 B (第 4 のパルス信号) を出力する ナン ド回路 1 9 0 3は、 図 2 0に示すよ う に、 スィ ッチ状態保持回路 1 9 0 2からの信号 Bが入力される と共に、 高周波分周回路 1 8 0 2力 らの φ ΐ 2 8のパルス信号が入力されること によ り 、 信号 Bが L レベル のと き、 H レベルとなり、 信号 B力、 H レベルのと き、 φ 1 2 8 のノ ノレス 信号の立上りのタイ ミ ングで L レベルになり 、 かつ 1 2 8のパルス信 号の立下りのタイ ミ ングで H レベルになるス ター ト信号 S S T /ス ト ッ プ信号 S S P と しての信号 C (第 5 のパルス信号) を出力 してモー ド制
御回路 1 8 2 4 に入力する。 . このよ うな構成において、 例えば図 2 1 に示すよ う に、 時点 T 1 で スター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 が押されてスィ ッチ A 1 8 2 1 がォ ンされる と、 スィ ツチ A 1 8 2 1 カゝらスィ ツチ状態保持回路 1 9 0 2に 、 Hレベルとなったスィ ッチ信号 S Sが入力される。 そして、 スィ ッチ 状態保持回路 1 9 0 2からナン ド回路 1 9 0 3に、 サンプリ ングパルス 発生回路 1 9 0 1 からの信号 Aの立上りのタイ ミ ングで H レベルとなつ た信号 Bが出力される。 そして、 ナン ド回路 1 9 0 3からモー ド制御回 路 1 8 2 4に、 φ 1 2 8 のパノレス信号の立上りのタイ ミ ングで L レべノレ になり、 φ 1 2 8のパルス信号の立下りのタイ ミ ングで H レベルになる 信号 Cが出力される。 従って、 モー ド制御回路 1 8 2 4 の計測認識 (モ 一タパルス出力) はオン状態になり、 安全機構は帰零不可状態になる。 その後、 時点 T 2で例えば発電装置 1 6 0 0の発電状態によつて 2次 電源 1 5 0 0の電圧が降下するこ とによ り大容量コンデンサ 1 8 1 4の 電源電圧が制御回路 1 8 0 0 の動作電圧以下になってしまい、 時点 T 3 で発電装置 1 6 0 0による充電によ り 2次電源 1 5 0 0 の電源電圧が上 記動作電圧以上に回復した場合は、 モー ド制御回路 1. 8 2 4は、 再度ス ター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 のスィ ッチ状態をサンプリ ングするこ とによ り 、 計測 ■ 非計測、 即ちリセッ ト可 · 不可の状態を判別する。 こ のと きは計測認識 (モータパルス出力) はオン状態が維持され、 安全機 構も帰零不可状態が維持されることになる。
よ って、 その後の時点 T 4 でス ター ト/ス ト ップボタ ン 1 2 0 1 が押 されてスィ ッチ A 1 8 2 1 がオフされると、 スィ ッチ A 1 8 2 1 力、らス ィ ツチ状態保持回路 1 9 0 2 に、 L レベルとなったスィ ツチ信号 S Sが 入力される。 そ して、 スィ ッチ状態保持回路 1 9 0 2からナン ド回路 1 9 0 3に、 サンプリ ングパルス発生回路 1 9 0 1 からの信号 Aの立上が
り のタイ ミ ングで L レベルとなった信号 Bが '出力される。 そして、 ナン ド回路 1 9 0 3 カゝらモー ド制御回路 1 8 2 4 に、 H レベルになつた信 号 Cが出力される。
従って、 モー ド制御回路 1 8 2 4 の計測認識 (モータパルス出力) は オフ状態になり 、 安全機構は帰零可状態になる。 さ らに、 その後の時点 T 5でリ セッ トボタンが押されてリセッ ト信号が出力されると、 モー ド 制御回路 1 8 2 4 のリ セッ ト認識はオン状態になり 、 帰零される こ とに なる。
このよ う に、 ク ロノ グラフ機能が異常停止したと き も、 ク ロ ノ グラフ のスター ト/ス ト ップ及びリ セッ ト操作は、 制御回路の認識と安全機構 の状態を常に一致させておく ことができるので、 時問計測中に帰零され たり、 正常な時間計測停止中にもかかわらず帰零するこ とができないと いう ことを防止するこ とができる。
本発明は、 上記実施の形態に限定されず、 特許請求の範囲を逸脱しな い範囲で種々の変更を行う ことができる。
例えば、 上述した実施形態においては、 電子時計 1 0 0 0の電源と し て、 発電装置 1 6 0 0 によ り 蓄電される 2次電源 1 5 0 0が使用されて いるが、 これに限らず、 従来のボタン電池等の電源電池であってもよい 。 さ らに、 発電装置 1 6 0 0 に加えて、 あるいは発電装置 1 6 0 0の代 わり に、 太陽電池や充電池が使用されてもよい。
また、 回転錘 1 6 0 5 によ り発電する発電装置 1 6 0 0 を用いたが、 例えばり ゅ うず等の外部操作部材によ り巻き上げたぜんまいの解ける ト ルクを用いて発電機を回して発電する発電装置を用いてもよい。
さ らに、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0 のモータ 1 4 0 0は 1 つと した力';、 特にこれに限定される ものではなく 、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 の各針に モータをそれぞれ備えるよ う に構成してもよい-
また、 計時装置と して、 アナログ表示式のク ロ ノ グラフ機能を有する 電子時計について説明 したが、 特にこれに限定される ものではなく 、 アナログ表示式の多機能の時計であれば、 例えば携帯時計、 腕時計、 置 き時計、 掛け時計等に適用することができる。
以上説明したよ うに本発明によれば、 機械的機構のリセッ ト不可状態 と電気的機能の リセッ ト不可状態を常に一致させているので、 経過時間 の計測が異常にス ト ップした後の経過時間の計測中にリセッ ト してしま う よ うな誤動作を防止するこ とができる。
本発明によれば、 計測動作の停止後に電源電圧が計測動作電圧以上に 回復した場合でも、 その後の経過時間の計測中にリセッ ト してしま う よ うな誤動作を防止することができる。
本発明によれば、 経過時間の計測をス ト ップさせる起動部の操作によ り、 経過時間の計測の電気的なオン状態をオフ状態に切り替えた後に、 機械的機構のリセッ トを行う こ とができ る。
本発明によれば、 経過時間の計測をス ト ップさせる起動部の操作によ り、 経過時間の計測の電気的なオン状態をオフ状態に切り替えた後に、 機械的機構のリセッ トを行う ことができる。
本発明によれば、 機械的機構の帰零不可状態と電気的機能のリセッ ト 不可状態を常に一致させているので、 針の駆動が異常に停止した後の針 の駆動中に帰零させて しま う よ うな誤動作を防止することができる。 本発明によれば、 針の駆動の停止後に電源電圧が針の駆動電圧以上に 回復した場合でも、 その後の針の駆動中に帰零させてしま う よ う な誤動 作を防止するこ とができる。
本発明によれば、 経過時間の計測をス 卜 ップさせるために針の駆動を 停止させる起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止信号に切り替えた 後に、 針の帰零を行う こ とができる。
本発明によれば、 経過時間の計測をス ト ップさせるために針の駆動 停止させる起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止信号に切 り替え た後に、 針の帰零を行う ことができる。
本発明によれば、 機械的機構の帰零不可状態と電気的制御部の リセッ ト不可状態を常に一致させているので、 針の駆動が異常に停止した後の 針の駆動中に第 2の起動部を誤って押して帰零させて しま う よ う な誤動 作を防止するこ とができる。
本発明によれば、 機械的機構の帰零不可状態と電気的機能のリ セッ ト 不可状態を常に一致させているので、 針の駆動が異常に停止した後の針 の駆動中に第 2の起動部を誤って押して帰零させて しま う よ うな誤動作 を防止することができる =
本発明によれば、 機械的機構の帰零不可状態と電気的制御部のリセッ ト不可状態を常に一致させているので、 針の駆動が異常に停止した後の 針の駆動中に第 2の起動部を誤って押して帰零させて しま う よ う な誤動 作を防止することができる。
本発明によれば、 機械的機構の帰零不可状態と電気的制御部のリセッ ト不可状態を常に一致させているので、 針の駆動の停止後に電源電圧が 針の駆動電圧以上に回復した場合でも、 その後の針の駆動中に帰零させ てしま う よ うな誤動作を防止することができる。
本発明によれば、 経過時間の計測をス ト ップさせるために針の駆動を 停止させる第 1 の起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止信号に切り 替えた後に、 針の帰零を行う ことができる。
本発明によれば、 経過時間の計測をス ト ップさせるために針の駆動を 停止させる第 1 の起動部の操作によ り、 針の駆動信号を停止信号に切り 替えた後に、 針の帰零を行う ことができる。
本発明によれば、 例えばク ロ ノ グラ フ電子時計に適用 して針の駆動中
に帰零させてしま う よ うな誤動作を防止する こ.とができるので、 計測デ ータの採取ミス等を確実に防止することができる
以下、 本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図 2 3は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略ブ 口 ック構成図である。
この電子時計 1 0 0 0は、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 をそれぞれ駆動するための 2台のモータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 と、 各モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 を駆動するための電力を供給する大容量コ ンデンサ 1 8 1 4及び 2次電源 1 5 0 0、 2次電源 1 5 0 0に蓄電する 発電装置 1 6 0 0及び全体を制御する制御回路 1 8 0 0を備えている。 さらに、 制御回路 1 8 0 0には、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0 を後述する方 法で制御するスィ ッチ 1 8 2 1 、 1 8 2 2を有するク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0が備えられている。
この電子時計 1 0 0 0は、 ク ロノ グラフ機能を有するアナログの電子 時計であり、 1 台の発電装置 1 6 0 0で発電された電力を用いて 2台の モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 ◦を別々に駆動し、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0の運針を行う。 尚、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のリ セ ッ ト (帰零) は、 後述するよ う にモータ駆動によらず機械的に行われ な
図 2 4は、 図 2 3に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図であ この電子時計 1 0 0 0は、 外装ケース 1 0 0 1 の内側に文字板 1 0 0 2及び透明なガラス 1 0 0 3力;はめ込まれている。 外装ケース 1 0 0 1 の 4時位置には、 外部操作部材である り ゆ うず 1 1 0 1 が配置され、 2 時位置及び 1 0時位置には、 ク ロ ノ グラフ用のスター 卜 /ス ト ップボタ ン (第 1 の起動部) 1 2 0 1 及びリ セ ッ トボタ ン 1 2 0 2 (第 2 の起動
部) が配置されている。 . また、 文字板 1 0 0 2の 6時位置には、 通常時刻用の指針である時 針 1 1 1 1、 分針 1 1 1 2及び秒針 1 1 1 3 を備えた通常時刻表示部 1 1 1 0が配置され、 3時位匱、 1 2時位置及び 9時位置には、 ク ロ ノ グ ラフ用の副針を備えた表示部 1 2 1 0、 1 2 2 0、 1 2 3 0が配置され ている。 即ち、 3時位置には、 日寺分ク ロノ グラフ針 1 2 1 1、 1 2 1 2 を備えた 1 2時間表示部 1 2 1 0が配置され、 1 2時位置には、 1秒ク ロノ グラフ針 1 2 2 1 を備えた 6 0秒間表示部 1 2 2 0が配置され、 9 時位置には、 1 / 1 0秒ク ロ ノグラフ針 1 2 3 1 を備えた 1秒間表示部
1 2 3 0が配置されている。
図 2 5 は、 図 2 4に示す電子時計のムーブメ ン トを裏側から見たと き の概略構成例を示す平面図である。
このムーブメ ン ト 1 7 0 0は、 地板 1 7 0 1 上の 6時方向側に通常時 刻部 1 1 0 0、 モータ 1 3 0 0、 I C 1 7 0 2及び音叉型水晶振動子 1
7 0 3等が配置され、 1 2時方向側にク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0、 モータ
1 4 0 0及びリ チウムイ オン電源等の 2次電源 1 5 0 0が配置されてい る。
モータ 1 3 0 0、 1 4 0 0は、 ステ ップモータであ り 、 高透磁材よ り 成る磁心をコアとするコイルブロ ック 1 3 0 2、 1 4 0 2、 高透磁材ょ り成るステータ 1 3 0 3、 1 4 0 3、 ロータ磁石と ロータかなよ り成る 口一タ 1 3 0 4、 1 4 0 4によ り構成されてレ、る D
通常時刻部 1 1 0 0 は、 五番車 1 1 2 1 、 四番車 1 1 2 2、 三番車 1 1 2 3、 二番車 1 1 2 4、 日 の裏車 1 1 2 5、 筒車 1 1 2 6の輪列を備 えており 、 これらの輪列構成によ り通常時刻の秒表示、 分表示及び時表 示を行っている c
図 2 6 は、 この通常時刻部 1 1 0 0の輪列の係合状態の概略を示す斜
視図である。 . ロータかな 1 3 0 4 a は五番歯車 1 1 2 1 a とかみ合い、 五番かな 1 1 2 1 bは四番歯車 1 1 2 2 a とかみ合ってレ、る = ロータかな 1 3 0 4 a から四番歯車 1 1 2 2 a までの減速比は 1 ノ 3 0 となっており 、 口 ータ 1 3 0 4力 S 1秒間に半回転するよ うに、 〗 C 1 7 0 2から電気信号 を出力するこ とによ り 、 四番車 1 1 2 2は 6 0秒に 1 回転し、 四番車 1 1 2 2先端に嵌合された秒針 1 1 1 3によ り通常時刻の秒表示が可能と なる。
また、 四番かな 1 1 2 2 b は三番歯車 1 1 2 3 a とかみ合い、 三番か な 1 1 2 3 bは二番歯車 1 1 2 4 a とかみ合っている。 四番かな 1 1 2 2 bから二番歯車 1 1 2 4 a までの减速比は 1 Z 6 0 となっており、 二 番車 1 1 2 4は 6 0分に 1 回転し、 二番車 1 1 2 4先端に嵌合された分 針 1 1 1 2によ り通常時刻の分表示が可能となる。
また、 二番かな 1 1 2 4 bは日の裏歯車 1 1 2 5 a とかみ合い、 日の 裏かな 1 1 2 5 bは筒車 1 1 2 6 とかみ合っている。 二番かな 1 1 2 4 bから筒車 1 1 2 6までの減速比は 1 / 1 2 となっており、 筒車 1 1 2 6は 1 2時間に 1回転し、 筒車 1 1 2 6先端に嵌合された時針 1 1 1 〗. によ り通常時刻の時表示が可能となる。
さ らに、 図 2 4、 図 2 5 において、 通常時刻部 1 1 0 0は、 一端にり ゆ うず 1 1 0 1 が固定され、 他端につづみ車 1 1 2 7が嵌合されている 卷真 1 1 2 8、 小鉄車 1 1 2 9、 巻真位置決め部、 規正レバー 1 1 3 0 を備えている。 巻真 1 1 2 8は、 り ゅ うず 1 1 0 1 によ り段階的に引き 出される構成となっている。 巻真 1 1 2 8が引き出されていない状態( 0 段目) が通常状態であ り、 巻真 1 1 2 8が 1段目に引き出される と時針 1 1 1 1 等は停止せずにカ レンダ修正が行える状態になり 、 巻真 1 1 2 8が 2段目に引き出される と運針が停止して時刻の修正が行える状態に
なる
り ゅ うず 1 1 0 1 を引っ張って巻真 1 1 2 8 を 2段目に引き出すと 、 卷真位置決め部に係合する規正レバー 1 1 3 0に設けた リセッ ト信号 入力部 1 1 3 0 b力';、 I C 1 7 0 2 を実装した回路基板のパターンに接 触し、 モータパルスの出力が停止され運針が停止する。 このと き、 規正 レバー 1 1 3 0 に設けた四番規正部 1 1 3 0 a によ り 四番歯車 1 1 2 2 a の回転が規正されている。 この状態でり ゅ うず 1 1 0 レと共に巻真 1 1 2 8を回転させると、 つづみ車 1 1 2 7力ゝら小鉄車 1 1 2 9、 日の裏 中間車 1 1 3 1 を介して日の裏車 1 1 2 5 に回転力が伝わる。 ここで、 二番歯車 1 1 2 4 a は一定の滑り トノレクを有して二番カゝな 1 1 2 4 b と 結合されているため、 四番車 1 1 2 2が規正されていても小鉄車 1 1 2 9、 日 の裏車 1 1 2 5、 二番かな 1 1 2 4 b、 筒車 1 1 2 6は回転する 。 従って、 分針 1 1 1 2及び時針 1 1 1 1 は回転するので、 任意の時刻 が設定できる。
図 2 4、 図 2 5 において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 1 / 1 0秒 C G (ク ロ ノ グラフ) 中間車 1 2 3 1 、 1 Z 1 0秒 C G車 1 2 3 2の輪列 を備えており 、 1 Z 1 0秒 C G車 1 2 3 2力 S 1秒間表示部 1 2 3 0のセ ンタ位置に配置されている。 これらの輪列構成によ り 、 時計体の 9時位 置にク ロ ノ グラフの 1 Z 1 0秒表示を行っている。
また、 図 2 4、 図 2 5 において、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0は、 1秒 C G第 1 中間車 1 2 2 1 、 1秒 C G第 2中間車 1 2 2 2、 1 秒 C G車 1 2 2 3の輪列を備えており、 1秒 C G車 1 2 2 3が 6 0秒間表示部 1 2 2 0のセンタ位置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の 1 2時位置にク ロ ノ グラフの 1秒表示を行っている。
さ らに、 図 2 4 、 図 2 5において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 分 C G第 1 中問車 〗 2 1 1 、 分 C G第 2 中間車 1 2 1 2、 分 C G第 3 中問車
1 2 1 3、 分 C G第 4 中間車 1 2 1 4、 日寺 C G中間車 1 2 1 5、 分 C G 車 1 2 1 6及び時 C G車 1 2 1 7 の輪列を備えており 、 分 C G車 1 2 1 6及び時 C G車 1 2 1 7が同心で 1 2時間表示部 1 2 1 0のセンタ位 置に配置されている。 これ らの輪列構成によ り、 時計体の 3時位置にク ロ ノグラフの時分表示を行っている。
図 2 7 は、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 のスター ト Zス ト ップ及びリ セ ッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図であり 、 時計の裏ぶた 側から見た図である。 図 2 8 は、 その主要部の概略構成例を示す断面側 面図である。 尚、 これらの図は、 リセッ ト状態を示している。
このク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0のス ター トノス ト ップ及びリ セ ッ トの作 動機構は、 図 2 5 に示すムーブメ ン トの上に配置されており、 略中央部 に配置されている作動カム 1 2 4 0の回転によ り、 スター ト /ス ト ップ 及びリセッ トが機械式に行われる構成となっている。 作動カム 1 2 4 0 は、 円筒状に形成されており 、 側面には円周に沿って一定ピッチの歯 1 2 4 0 a が設けられ、 一端面には円周に沿って一定ピッチの柱 1 2 4 0 bが設けられている。 作動カム 1 2 4 0は、 歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に係止して している作動カムジヤンパ 1 2 4 1 によ り静止時の位 相が規正されており、 作動レバー 1 2 4 2の先端部に設けた作動カム回 転部 1 2 4 2 dによ り反時計回り に回転される。
スター ト Zス ト ップの作動機構 (第 1 の起動部) は、 図 2 9に示すよ う に、 作動レバー 1 2 4 2 、 スィ ッチ レバー A 1 2 4 3及び伝達レバー ばね 1 2 4 4によ り構成されている。
作動レバー 1 2 4 2は、 略 L字の平板状に形成されており、 一端部に は曲げ状態で構成された押圧部 1 2 4 2 a 、 楕円状の貫通孔 1 2 4 2 b 及びピン 〗 2 4 2 cが設けられ、 他端部の先端部には鋭角の押圧部 1 2 4 2 dが設けられている。 このよ う な作動レバー 1 2 4 2 は、 押圧部 】
2 4 2 a をスター 卜 Zス ト ップボタン 1 2 0 1·に対向させ、 貫通孔 1 2 4 2 b 内にムーブメ ン ト側に固定されている ピン 1 2 4 2 e を揷人 し
、 ピン 1 2 4 2 c に伝達レバーばね 1 2 4 4 の一端を係止させ、 押圧部 1 2 4 2 dを作動カム 1 2 4 0の近傍に配置するこ とによ り、 ス タ 一 ト /ス ト ップの作動機構と して構成される。
スィ ッチレバー A 1 2 4 3 は、 一端部はスィ ッチ部 1 2 4 3 a と して 形成され、 略中央部には平面的な突起部 1 2 4 3 bが設けられ、 他端部 は係止部 1 2 4 3 c と して形成されている。 このよ う なスィ ッチレバー A 1 2 4 3は、 略中央部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4
3 d に回転可能に軸支し、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a を回路基板 1 7 0 4 の スター ト回路の近傍に配置し、 突起部 1 2 4 3 b を作動カム 1 2 4 0の 軸方向に設けた柱部 1 2 4 0 bに接触するよ う に配置し、 係止部 1 2 4 3 c をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4 3 e に係止させるこ とによ り 、 スター ト Zス ト ップの作動機構と して構成される。 即ち、 ス イ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4 のスター ト回路と接触してスィ ッチ入力となる。 尚、 地板 1 7 0 1 等を 介して 2次電源 1 5 0 0 と電気的に接続されているスィ ツチレバー A 1 2 4 3は、 2次電源 1 5 0 0の正極と同じ電位を有している。
以上のよ うな構成のスター トノス ト ップの作動機構の動作例を、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0をスター トさせる場合について、 図 2 9〜図 3 1 を 参照して説明する。
ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 がス ト ップ状態にあると きは、 図 2 9 に示す よ うに、 作動レバ一 1 2 4 2は、 押圧部 1 2 4 2 a がスター ト /ス ト ッ プボタン 1 2 0 1 から離れ、 ピン 1 2 4 2 c が伝達レバーばね 1 2 4 4 の弾性力によ り 図示矢印 a 方向に押圧され、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端が ピン 1 2 4 2 e に図示矢印 b方向に押圧された状態で位置決めされてい
る。 このと き、 作動レバ一 1 2 4 2 の先端部 l' 2 4 2 d は、 作動カム 1. 2 4 0の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に位置している。
スィ ッチレバー A 1 2 4 3は、 突起部 1 2 4 3 bが作動カム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b によ り、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 の他端に設けたばね 部 1 2 4 3 c のばね力に対抗するよ う に押し上げられ、 係止部 1 2 4 3 cがピン 1 2 4 3 e に図示矢印 c方向に押圧された状態で位置決めされ ている。 このと き、 スィ ッチ レバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4のスター ト回路から離れており 、 スター ト回路は 電気的に遮断状態にある。
この状態からク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0をス ター ト状態に移行させるた めに、 図 3 0に示すよ う に、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 を図示 矢印 a方向に押すと、 作動レバー 1 2 4 2 の押圧部 1 2 4 2 a がスター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピ ン 1 2 4 2 c が伝達レバーばね 1 2 4 4を押圧して図示矢印 c方向に弾 性変形させる。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2 4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して図示矢印 d方向に移動する。 このと き 、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部 1 2 4 2 dは、 作動カム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a の側面と接触して押圧し、 作動カム 1 2 4 0を図示矢印 e方向 に回転させる。
同時に、 作動カム 1 2 4 0 の回転によ り柱 1 2 4 0 b の側面と、 スィ ツチレバ一 A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b の位相がずれ、 柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 b の隙間まで達する と、 突起部 1 2 4 3 b はばね部 1 2 4 3 c の復元力によ り上記隙間に入り込む。 従って、 スィ ッチレバ一 A 1 2 4 3 のスィ ツチ部 1 2 4 3 a は、 図示矢印 ί 方向に回転して回路基板 1 7 0 4 のスター ト回路に接触するので、 ス ター ト回路は電気的に導通 状態となる。
尚、 このと き 、 作動カムジヤ ン 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 1 a は、 作 動カム 1 2 4 0の歯 ] 2 4 0 a によ り押し上げられている =
そして、 上記動作は、 作動カム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a 力; 1 ピッチ分 送られるまで継続される。
その後、 スター ト Zス ト ップボタ ン 1 2 0 1 力ゝら手を離すと、 図 3 1 に示すよ うに、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 は、 内蔵されている ばねによ り 自動的に元の状態に復帰する。 そして、 作動レバ一 1 2 4 2 のピン 1 2 4 2 c力 伝達レバ一ばね 1 2 4 4 の復元力によ り図示矢印 a方向に押圧される。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2 4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端がピ ン 1 2 4 2 e に接触するまで図示矢印 b方向に移動し、 図 2 9 と同位置 の状態に復帰する。
このと きは、 スィ ッチレノく一 A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b は、 作動 カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込んだままで あるので、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a は回路基板 1 7 0 4のスター ト回路に 接触した状態となり、 スター ト回路は電気的に導通状態が維持される c 従って、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0はスター ト状態が維持される。
尚、 このと き、 作動カムジヤンパ 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 1 a は、 作 動カム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に入り込み、 作動力 ム 1 2 4 0の静止状態における回転方向の位相を規正している。
一方、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0をス ト ップさせる場合は、 上記スター ト動作と同様の動作が行われ、 最終的には図 2 9に示す状態に戻る。 以上のよ う に、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 の押し込み動作に よ り 、 作動レバー 1 2 4 2を揺動させて作動カム 1 2 4 0 を回転させ、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 を揺動させてク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のスタ — 卜/ス ト ップを制御するこ とができる。
リ セ ッ トの作動機構 (第 2 の起動部) は、 図 2 7 のよ う に、 作動力ム 1 2 4 0、 伝達レバー 1 2 5 1 、 復針伝達レバー 1 2 5 2 、 復針中間 レバ一 1 2 5 3、 復針起動レバー 1 2 5 4、 伝達レバーばね 1 2 4 4 復針中間レバーばね 1 2 5 5 、 復針ジヤンパ 1 2 5 6及びスィ ッチ レバ 一 B 1 2 5 7 によ り構成されている。 さ らに、 リセッ トの作動機構は、 ハー トカム A 1 2 6 1 、 帰零レバー A 1 2 6 2、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 ヽー トカム B 1 2 6 4、 帰零レバー B 1 2 6 5、 帰零レバ一 Bば ね 1 2 6 6 トカム C 1 2 6 7、 帰零レバー C 1 2 6 8、 帰零レバ 一 Cばね 1 2 6 9 トカム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1及び 帰零レバー Dばね 1 2 7 2によ り構成されている。
こ こで、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0 の リセ ッ トの作動機構は、 ク ロ ノ グ ラフ部 1 2 0 0がスター ト状態においては作動せず、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0がス ト ツプ状態になつて作動するよ う に構成されている。 このよ うな機構を安全機構といい、 先ず、 この安全機構を構成している伝達レ バー 1 2 5 1 、 復針伝達レバー 1 2 5 2、 復針中間レバー 1 2 5 3、 伝 達レバ一ばね 1 2 4 4、 復針中間レバーばね 1 2 5 5、 復針ジヤ ンパ 1 2 5 6について図 3 2を参照して説明する。
伝達レバー 1 2 5 1 は、 略 Y字の平板状に形成されてお り、 一端部に は押圧部 1 2 5 1 a が設けられ、 二股の一端部には楕円状の貫通孔 1 2 5 1 bが設けられ、 押圧部 1 2 5 1 a と貫通孔 1 2 5 1 b の中間部には ピン 1 2 5 1 c が設けられている。 このよ う な伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a をリ セッ トボタン 1 2 0 2に対向させ、 貫通孔 1 2 5 1 b内に復針伝達レバー 1 2 5 2のピン 1 2 5 2 c を挿入し、 二股の他 端部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 5 1 d に回転可能に軸 支させ、 ピン 1 2 5 1 c に伝達レバーばね 1 2 4 4 の他端を係止させる こ とによ り、 リセッ トの作動機構と して構成される。
復針伝達レバー 1 2 5 2は、 略矩形平板状の第 1 復針伝達レバー 1 2 5 2 a と第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b とが、 重ね合わされて略中央 部で相互に回転可能な軸 1 2 5 2 g に軸支されて成る。 第 1復針伝達レ バー 1 2 5 2 a の一端部には上記ピン 1 2 5 2 c が設けられ、 第 2復針 伝達レバ一 1 2 5 2 b の両端部にはそれぞれ押圧部 1 2 5 2 d 、 1 2 5 2 eが形成されている。 このよ う な復針伝達レバ一 1 2 5 2は、 ピン 1 2 5 2 c を伝達レバー 1 2 5 1 の貫通孔 1 2 5 1 b内に挿入し、 第 1復 針伝達レバー 1 2 5 2 a の他端部をムーブメ ン ト側に固定されているピ ン 1 2 5 2 f に回転可能に軸支させ、 さ らに押圧部 1 2 5 2 d を復針中 間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c に対向させ、 押圧部 1 2 5 2 e を 作動力ム 1 2 4 0の近傍に配置することによ り、 リセッ トの作動機構と して構成される。
復針中間レバ一 1 2 5 3は、 略矩形の平板状に形成されており 、 一端 部及び中間部にはそれぞれピン 1 2 5 3 a 、 1 2 5 3 bが設けられ、 他 端部の一方の角部は押圧部 1 2 5 3 c と して形成されている。 このよ う な復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 a に復針中間レバーばね 1 2 5 5 の一端を係止させ、 ピン 1 2 5 3 b に復針ジヤ ンパ 1 2 5 6 の一 端を係止させ、 押圧部 1 2 5 3 c を第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押 圧部 1 2 5 2 d に対向させ、 他端部の他方の角部をムーブメ ン ト側に固 定されているピン 1 2 5 3 d に回転可能に軸支させることによ り 、 リセ ッ トの作動機構と して構成される。
以上のよ うな構成の安全機構の動作例を、 図 3 2〜図 3 5を参照して 説明する。
ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がスター ト状態にあるときは、 図 3 2に示す よ う に、 伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a 力、;リセ ッ トボタン 1 2 0 2力 ら離れ、 ピン 1 2 5 1 cが伝達レバーばね 1 2 4 4 の弾性力に
よ り図示矢印 a 方向に押圧された状態で位置決めされている。 このと き 、 第 2復針伝達レバ一 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間の外側に位置している。 この状態で、 図 3 3 に示すよ う に、 リセッ トボタン 1 2 0 2 を図示矢 印 a 方向に押すと、 伝達レバ一 1 2 5 1 の押圧部 1 2 5 1 a 力;リ セッ ト ボタン 1 2 0 2 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4 を押圧して図示矢印 c方向に弾性変形させる 0 従って、 伝達レバ一 1 2 5 1全体は、 ピン 1 2 5 1 d を中心に図示矢 印 d方向に回転する。 そして、 この回転に伴って、 第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a のピン 1 2 5 2 c を、 伝達レバー 1 2 5 1 の貫通孔 1 2 5 1 bに沿って移動させるので、 第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a は、 ピン 1 2 5 2 f を中心に図示矢印 e方向に回転する。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作 動カム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 b の隙間に入り込むので、 押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c と接 触しても、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b力 , 軸 1 2 5 2 gを中心に回 転してス トロークが吸収されるため、 押圧部 1 2 5 3 c が押圧部 1 2 5 2 d に押される ことはない。 従って、 リセッ トボタン 1 2 0 2の操作力 は、 復針伝達レバー 1 2 5 2で途切れて後述する復針中間レバー 1 2 5 3以降のリセッ トの作動機構に伝達されないので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がスター ト状態にある と きに、 誤ってリ セッ トボタン 1 2 0 2を押 してもク ロノ グラフ部 1 2 0 0力 Sリセッ ト されることを防止するこ と力 できる。
一方、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態にあると きは、 図 3 4 に示すよ うに、 伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a 力;リセッ トボ タ ン 1 2 0 2 力、ら離れ、 ピン 1 2 5 1 cが伝達レバーばね 1 2 4 4 の弹
性力によ り図示矢印 a 方向に押圧された状態で位置決めされている。 こ のと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作動 カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b の外側に位置している
この状態で、 図 3 5 に示すよ う に、 リセッ トボタン 1 2 0 2 を手で図 示矢印 a 方向に押すと、 伝達レバー 1 2 5 1 の押圧部 1 2 5 1 a 力 リセ ッ トボタン 1 2 0 2 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4を押圧して図示矢印 c方向に弾性変形さ せる。 従って、 伝達レバー 1 2 5 1 全体は、 ピン 1 2 5 1 dを中心に図 示矢印 d方向に回転する。 そして、 この回転に伴って、 第 1復針伝達レ ノくー 1 2 5 2 a のピン 1 2 5 2 c を、 貫通孔 1 2 5 1 b に沿って移動さ せるので、 第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a は、 ピン 1 2 5 2 f を中心に 図示矢印 e方向に回転する。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作 動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面で止められるので、 第 2復針伝達 レバ一 1 2 5 2 bは、 軸 1 2 5 2 g を回転中心と して図示矢印 ί 方向に 回転することになる。 この回転によ り、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c と 接触して押圧するので、 復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 d を 中心に図示矢印 g方向に回転することになる。 従って、 リ セッ トボタン 1 2 0 2の操作力は、 後述する復針中間レバー 1 2 5 3以降のリセッ ト の作動機構に伝達されるので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ツプ状態 にある と きは、 リセッ トボタン 1 2 0 2を押すことによ り ク ロ ノ グラフ 部 1 2 0 0をリセッ トするこ とができる。 尚、 このリセッ トがかかると 、 スィ ッチレバー B 1 2 5 7 の接点が回路基板 1 7 0 4 の リ セ ッ ト回路 に接触して、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0を電気的にリセッ トする。
次に、 図 2 7 に示すク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0 のリセッ ト作動機構の主
要機構を構成している復針起動レバー ]. 2 5 4. トカム A 1 2 6 1 、 帰零レバー A 1 2 6 2、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 、 ハー トカム B
1 2 6 4、 帰零レバ一 B 1 2 6 5、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6 ヽー ト カム C 1 2 6 7 、 帰零レバー C 1 2 6 8、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9 ハー トカム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1及び帰零レバー Dばね 1
2 7 2について図 3 6 を参照して説明する。
復針起動レバー 1 2 5 4は、 略 I 字の平板状に形成されており 、 一端 部には楕円状の貫通孔 1 2 5 4 a が設けられ、 他端部にはレバー D抑え 部 1 2 5 4 bが形成され、 中央部にはレバー B抑え部 1 2 5 4 c及びレ バー C抑え部 1 2 5 4 dが形成されている。 このよ うな復針起動レバー 1 2 5 4は、 中央部を回転可能となるよ う に固定し、 貫通孔 1 2 5 4 a 内に復針中間レバー 1 2 5 3のピン 1 2 5 3 b を挿入する ことによ り、 リセ ッ トの作動機構と して構成される。
トカム A 1 2 6 1 B 1 2 6 4 C I 2 6 7 D 1 2 7 0は、 1 / 1 0秒 C G車 1 2 3 2 1 秒 C G車 1 2 2 3、 分 C G車 1 2 1 6及び 時 C G車 1 2 1 7の各回転軸にそれぞれ固定されている。
帰零レバ一 A 1 2 6 2は、 一端がハー トカム A 1 2 6 1 を叩く ハンマ 部 1 2 6 2 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 2 bが形成 され、 中央部にはピン 1 2 6 2 cが設けられている。 このよ うな帰零レ バ一 A 1 2 6 2は、 他端部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2
5 3 dに回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 2 c に帰零レバー Aばね 1 2
6 3の一端を係止させることによ り 、 リセッ トの作動機構と して構成さ れる
帰零レバー B 1 2 6 5は、 一端がハー トカム B 1 2 6 4 を叩 く ハンマ 部 1 2 6 5 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 5 b及び押 圧部 1 2 6 5 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 5 dが設けられてレヽ
る。 このよ うな帰零レバー B 1 2 6 5は、 他端部をムーブメ ン ト側に固 定されているピン 1 2 5 3 d に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 5 d に帰零レバー Bばね 1 2 6 6 の一端を係止させるこ とによ り、 リ セッ ト の作動機構と して構成される。
帰零レバー C 1 2 6 8 は、 一端がハー トカム C 1 2 6 7 を叩く ヽンマ 部 1 2 6 8 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 8 b及び押 圧部 1 2 6 8 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 8 dが設けられてレ、 る このよ う な帰零レバー C 1 2 6 8は、 他端部をムーブメ ン ト側に固 定されている ピン 1 2 6 8 e に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 8 に 帰零レバー Cばね 1 2 6 9 の一端を係止させることによ り 、 リセッ 卜の 作動機構と して構成される。
帰零レバ一 D 1 2 7 1 は、 一端がハー トカム D 1 2 7 0 を叩く ハンマ 部 1 2 7 1 a と して形成され、 他端部にはピン 1 2 7 1 bが設けられて いる。 このよ う な帰零レバー D 1 2 7 1 は、 他端部をムーブメ ン ト側に 固定されている ピン 1 2 7 1 c に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 7 1 b に帰零レバー Dばね 1 2 7 2 の一端を係止させることによ り、 リセッ ト の作動機構と して構成される。
以上のよ うな構成のリセッ トの作動機構の動作例を、 図 3 6及び図 3 7を参照して説明する。
ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 ◦がス ト ップ状態にあると きは、 図 3 6 に示す よ う に、 帰零レバー A 1 2 6 2は、 回転規正部 1 2 6 2 bが帰零レバー B 1 2 6 5の回転規正部 1 2 6 5 b に係止され、 ピン 1 2 6 2 c が帰零 レバー Aばね 1 2 6 3 の弾性力によ り図示矢印 a 方向に押圧された状態 で位置決めされている。
帰零レバー B 1 2 6 5は、 回転規正部 1 2 6 5 bが復針起動レバー 1 2 5 4 の レバー B抑え部 1 2 5 4 c に係止されてレ、ると共に、 押圧部 1
2 6 5 c が作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの.側面に押圧され、 ピン 1 2 6 5 d が帰零レバー Bばね 1 2 6 6の弹性力によ り図示矢印 b方向 に押圧された状態で位置決めされている。
帰零レバー C 1 2 6 8 は、 回転規正部 1 2 6 8 bが復針起動レバー 1 2 5 4の レバ一 C抑え部 1 2 5 4 d に係止されていると共に、 押圧部 1 2 6 8 c が作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面に押圧され、 ピン 1 2 6 8 dが帰零レバー Cばね 1 2 6 9の弾性力によ り図示矢印 c方向に 押圧された状態で位置決めされている。
帰零レバー D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 7 1 b力';、 復針起動レバー 1 2 5 4の レバー D抑え部 1 2 5 4 bに係止されてレ、ると共に、 帰零レバー D ばね 1 2 7 2の弾性力によ り 図示矢印 d方向に押圧された状態で位置決 めされている。
従って、 各帰零レバー A 1 2 6 2、 B 1 2 6 5、 C 1 2 6 8、 D 1 2 7 1 の各ノヽンマ部 1 2 6 2 a 、 1 2 6 5 a 、 1 2 6 8 a 、 1 2 7 1 a は 、 各ハ一 トカム A 1 2 6 1 、 B 1 2 6 4、 C 1 2 6 7、 D 1 2 7 0力、ら 所定距離離れて位置決めされている。
この状態で、 図 3 5 に示したよ う に、 復針中間レバー 1 2 5 3が、 ピ ン 1 2 5 3 d を中心に図示矢印 g方向に回転すると、 図 3 7に示すよ う に、 復針中間レバ一 1 2 5 3のピン 1 2 5 3 b力 S、 復針起動レバー 1 2 5 4の貫通孔 1 2 5 4 a 内で貫通孔 1 2 5 4 a を押しながら移動するの で、 復針起動レバ一 1 2 5 4は図示矢印 a方向に回転する。
すると、 帰零レバー B 1 2 6 5の回転規正部 1 2 6 5 bが、 復針起動 レバー 1 2 5 4のレバー B抑え部〗 2 5 4 c カゝら外れ、 帰零レバ一 B 1 2 6 5の押圧部 1 2 6 5 c が、 作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 b の隙間に入り 込む。 これによ り、 帰零レバ一 B 1 2 6 5のピン 1 2 6 5 d力;、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6の復元力によ り 図示矢印 c 方
向に押圧される。 同時に、 回転規正部 1 2 6 2. _bの規正が解除され、 帰 零レバー A 1 2 6 2の ピン 1 2 6 2 c力';、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 の復元力によ り 図示矢印 b方向に押圧される。 従って、 帰零レバー A 1 2 6 2及び帰零レバ一 B 1 2 6 5は、 ピン 1 2 5 3 d を中心に図示矢印 d方向及び e方向に回転し、 各ハンマ部 1 2 6 2 a及び 1 2 6 5 a 力 各ハー トカム A 1 2 6 1 及び B 1 2 6 4を叩いて回転させ、 1 / 1 0秒 ク ロ ノ グラフ針 1 2 3 1及び 1秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 をそれぞれ帰 零させる。
同時に、 帰零レバー C 1 2 6 8の回転規正部 1 2 6 8 b力;、 復針起動 レバー 1 2 5 4の レバー C抑え部 1 2 5 4 dから外れ、 帰零レバー C 1 2 6 8の押圧部 1 2 6 8 c 力';、 作動カ ム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込み、 帰零レバ一 C 1 2 6 8のピン 1 2 6 8 d力 、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9の復元力によ り 図示矢印 ί方向に押圧され る。 さ らに、 帰零レバー D 1 2 7 1 の ピン 1 2 7 1 b力 、 復針起動レバ 一 1 2 5 4の レバー D抑え部 1 2 5 4 bカゝら外れる。 これによ り 、 帰零 レバー D 1 2 7 1 のピン 1 2 7 1 b力;、 帰零レバー Dばね 1 2 7 2の復 元力によ り図示矢印 h方向に押圧される。 従って、 帰零レバ一 C 1 2 6
8及び帰零レバ一 D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 6 8 e及びピン 1 2 7 1 c を 中心に図示矢印 i 方向及び j 方向に回転し、 各ハンマ部 1 2 6 8 a 及び
1 2 7 1 a力 各ハー トカ ム C 1 2 6 7及び D 1 2 7 0を叩いて回転さ せ、 時分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 1、 1 2 1 2をそれぞれ帰零させる。 以上の一連の動作によ り 、 クロノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態に ある ときは、 リ セッ トボタン 1 2 0 2 を押すことによ り ク ロノ グラフ部
1 2 0 0をリセッ トすることができる。
図 3 8は、 図 2 3の電子時計に用いられている発電装置の一例を示す 概略斜視図である-
この発電装置 1 6 0 0 は、 高透磁材に巻かれた発電コイ ル 1 6 0 2 、 高透磁材ょ り成る発電ステータ 1 6 0 3、 永久磁石とかな部よ り成る 発電ロータ 1 6 0 4、 片重り の回転錘 1 6 0 5等によ り構成されている 回転錘 1 6 0 5及び回転錘 1 6 0 5 の下方に配置されている回転錘車 1 6 0 6は、 回転錘受に固着された軸に回転可能に軸支され、 回転錘ネ ジ 1 6 0 7で軸方向の外れを防止している。 回転錘車 1 6 0 6 は、 発電 ロータ伝え車 1 6 0 8のかな部 1 6 0 8 a とかみ合い、 発電ロータ伝え 車 1 6 0 8の歯車部 1 6 0 8 bは、 発電ロータ 1 6 0 4のかな部 1 6 0 4 a とかみ合っている。 この輪列は、 3 0倍から 2 0 0倍程度に増速さ れている。 この増速比は、 発電装置の性能や時計の仕様によ り 自由に設 定することが可能である。
このよ うな構成において、 使用者の腕の動作等によ り回転錘 1 6 0 5 が回転すると、 発電ロータ 1 6 0 4が高速に回転する。 発電ロータ 1 6 0 4には永久磁石が固着されているので、 発電ロータ 1 6 0 4の回転の たびに、 発電ステ一タ 1 6 0 3を通して発電コイル 1 6 0 2を鎖交する 磁束の方向が変化し、 電磁誘導によ り発電コイル 1 6 0 2 に交流電流が 発生する。 この交流電流は、 整流回路 1 6 0 9によって整流されて 2次 電源 1 5 0 0に充電される。
図 3 9は、 図 2 3の電子時計の機構的な部分を除いたシステム全体の 構成例を示す概略ブ口 ック図である。
音叉型水晶振動子 1 7 0 3 を含む水晶発振回路 1 8 0 1 から出力され る例えば発振周波数 3 2 k H z の信号 S Q Bは、 高周波分周回路 1 8 0 2に入力されて 1 6 k H z から 1 2 8 H z の周波数まで分周される。 高 周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H Dは、 低周波分周回路 1 8 0 3に入力されて 6 4 H z から 1 / 8 0 H z の周波数まで分周される。
尚、 この低周波分周回路 .1 8 0 3 の発生周波数は、 低周波分周回路 1 8 0 3 に接続されている基本時計リセ ッ ト回路 1 8 0 4 によ り リセッ ト 可能となっている。
低周波分周回路 1 8 0 3で分周された信号 S L Dは、 タイ ミ ング信号 と してモータパルス発生回路 1 8 0 5 に入力され、 この分周信号 S L D が例えば 1秒又は 1 / 1 0秒毎にアクティ ブになる とモータ駆動用のパ ルス とモータの回転等の検出用のパルス S P Wが生成される。 モータパ ルス発生回路 1 8 0 5 で生成されたモ一タ駆動用のパルス S P Wは、 通 常時刻部 1 1 0 0 のモータ 1 3 0 ◦ に対して供給され、 通常時刻部 1 1 0 0のモータ 1 3 0 0が駆動され、 また、 これとは異なるタイ ミ ングで モータの回転等の検出用のパルス S P Wは、 モータ検出回路 1 8 0 6に 対して供給され、 モータ 1 3 0 0 の外部磁界及びモータ 1 3 0 0 のロー タの回転が検出される。 そして、 モータ検出回路 1 8 0 6で検出された 外部磁界検出信号及び回転検出信号 S D Wは、 モータパルス発生回路 1 8 0 5に対してフィー ドノくック される。
発電装置 1 6 0 0で発電される交流電圧 S A Cは、 充電制御回路 1 8 1 1 を介して整流回路 1 6 0 9に入力され、 例えば全波整流され直流電 圧 S D C と されて 2次電源 1 5 0 0 に充電される。 2次電源 1 5 0 0 の 両端間の電圧 S V Bは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時 検出されており 、 2次電源 1 5 0 0の充電量の過不足状態によ り 、 対応 する充電制御指令 S F Cが充電制御回路 1 8 1 1 に入力される。 そして 、 こ の充電制御指令 S F Cに基づいて、 発電装置 1 6 0 0で発電される 交流電圧 S A Cの整流回路 1 6 0 9への供給の停止 ■ 開始が制御される 一方、 2次電源 1 5 0 0に充電された直流電圧 S D Cは、 昇圧用コン デンサ 1 8 1 3 a を含んでいる昇圧回路 1 8 1 3 に人力されて所定の倍
数で昇圧される。 そして、 昇圧された直流電圧. S D Uは、 大容量コンデ ンサ 1 8 1 4に蓄電される。
こ こで、 昇圧は、 2次電源 1 5 0 0の電圧がモータや回路の動作電圧 を下回った場合でも確実に動作させるために行われる。 即ち、 モータや 回路は共に大容量コンデンサ 1 8 1 4に蓄えられている電気工ネルギで 駆動される。 但し、 2次電源 1 5 0 0の電圧が 1 . 3 V近く まで大き く なると、 大容量コンデンサ 1 8 1 4 と 2次電源 1 5 0 0 を並列に接続し て使用している。
大容量コンデンサ 1 8 1 4の両端間の電圧 S V Cは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時検出されており、 大容量コ ンデンサ 1 8 1 4の電気量の残量状態によ り、 対応する昇圧指令 S U Cが昇圧制御回 路 1 8 1 5に入力される。 そして、 この昇圧指令 S U Cに基づいて、 昇 圧回路 1 8 1 3 における昇圧倍率 S W Cが制御される- 昇圧倍率とは、 2次電源 1 5 0 0の電圧を昇圧し大容量コ ンデンサ 1 8 1 4に発生させ る場合の倍率のことで、 (大容量コンデンサ 1 8 1 4の電圧) / ( 2次 電源 1 5 0 0の電圧) で表すと 3倍、 2倍、 1 . 5倍、 1 倍等といった 倍率で制御される。
スター ト ス ト ップボタン 1 2 0 1 に付随しているスィ ッチ A 1 8 2 1及びリセッ トボタン 1 2 0 2に付随しているスィ ッチ B 1 8 2 2力、ら のスター ト信号 S S Tあるレ、はス ト ップ信号 S S P又はリ セッ ト信号 S R Tは、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0における各モー ドを制御するモー ド制 御回路 1 8 2 4に入力される。 尚、 スィ ッチ A 1 8 2 1 には、 スィ ッチ 保持機構であるスィ ッチレバー A 1 2 4 3が備えられ、 スィ ッチ B 1 8 2 2には、 スィ ツチレバ一 B 1 2 5 7が備えられている。
また、 高周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H D も、 モー ド制 御回路 1 8 2 4 に人力される- そして、 ス ター ト信号 S S Tによ りモ一
ド制御回路 1 8 2 4カゝらス ター ト /ス ト ツプ制御信号 S M Cが出力され 、 このス ター ト Ζス ト ップ制御信号 S M Cによ り ク ロ ノ グラ フ基準信 号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グラ フ基準信号 S C Bが、 モー タパルス発生回路 1 8 2 6に入力される
一方、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 ] 8 2 5で生成されたク ロ ノ グ ラ フ基準信号 S C Βは、 ク ロ ノ グラ フ用低周波分周回路 1 8 2 7 にも入 力され、 高周波分周回路 1 8 0 2で分周された信号 S H Dが、 こ のク ロ ノ グラフ基準信号 S C Βに同期して 6 4 Η ζ から 1 6 Η ζ の周波数まで 分周される。 そして、 ク ロ ノ グラ フ用低周波分周回路 1 8 2 7で分周さ れた信号 S C D力;、 モータパルス発生回路 1 8 2 6 に入力される。
そして、 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C B及び分周信号 S C Dは、 タイ ミ ング信号と してモータパルス発生回路 1 8 2 6に入力される。 例えば 1 / 1 0秒又は 1秒毎のク ロ ノ グラフ基準信号 S C Βの出力タイ ミ ング力、 ら分周信号 S C Dがアクティ ブとなり 、 こ の分周信号 S C D等によ りモ ータ駆動用のパルス とモータ の回転等の検出用のパルス S P Cが生成さ れる。 モータパルス発生回路 1 8 2 6で生成されたモータ駆動用のパル ス S P Cは、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0に対して供給さ れ、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0が駆動され、 また、 これ とは異なるタイ ミ ングでモータの回転等の検出用のパルス S P Cは、 モ —タ検出回路 1 8 2 8 に対して供給され、 モータ 1 4 0 0の外部磁界及 びモータ 1 4 0 0のロータの回転が検出される そして、 モータ検出回 路 1 8 2 8で検出された外部磁界検出信号及び回転検出信号 S D Gは、 モータパルス発生回路 1 8 2 6に対してフ ィー ドバック される。
さ らに、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グラフ基準信号 S C Βは、 例えば 1 6 b i t の自動停止カ ウンタ 〗 8 2 9にも入力されてカウン ト される。 そして、 このカ ウン 卜が所定の値、
即ち測定限界時間に達したと き、 自動停止信号. S A Sがモー ド制御回路 1 8 2 4 に入力される。 このと きは、 ス ト ップ信号 S S P 力 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 に対して入力され、 ク ロ ノ グラフ基準 信号発生回路 1 8 2 5 がス ト ップされると共にリ セッ ト される
また、 モー ド制御回路 1 8 2 4にス ト ップ信号 S S Pが入力されると 、 スター ト Zス ト ップ制御信号 S M Cの出力が停止し、 ク ロ ノ グラフ基 準信号 S C Bの生成も停止されてク ロ ノグラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0の駆動が停止される。 そして、 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの生成 停止後、 つま り 、 後述するスター 卜 /ス ト ップ制御信号 S M Cの生成停 止後に、 モー ド制御回路 1 8 2 4に入力されたリセッ ト信号 S R Tはリ セッ ト制御信号 S R C と して、 ク ロ ノ ダラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9に入力され、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生 回路 1 8 2 5及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9力 Sリセッ ト される と共に、 クロ ノ グラフ部 1 2 0 0の各ク ロノ グラフ針がリセッ ト (帰零) される 図 4 0は、 図 2 3に示すク ロノ グラフを有する電子時計 1 0 0 0のク ロノ グラフ制御部 1 9 0 0の構成を示すブロ ック図である。
「計測モー ド」 とはク ロ ノ グラフによる時間計測中の状態を示し、 「ス ト ップモ一 ド j とは時間計測を停止した状態を示す。
ク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0は、 図 4 0のよ うにスィ ッチ 1 7 1 0、 モー ド制御回路 1 8 2 4、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5及び 自動停止カウンタ 1 8 2 9等を有する。
スィ ッチ 1 7 1 0は、 スター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1及びリセッ トボタン 1 2 0 2によ り それぞれ操作されるスター ト Zス ト ップスィ ッ チ 1 8 2 1及びリセッ トスイ ッチ 】 8 2 2 を総称したものである- スタ — 卜 Zス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 は . スタ一 卜 /ス ト ップボタ ン 1 2 0
1 が操作される とオン又はオフ し、 リ セ ッ ト スィ ッチ 1 8 2 2は、 リ セ ッ トボタン 1 2 0 2 が操作されるとオン又はオフするよ う に構成され ている c
スター ト Zス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 は、 スィ ッチ レバー A 1 2 4 3 によ りオン状態が機械的に保持されるよ う になっている。 これによ り 、 スター ト /.ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 は、 例えば 1 回目の操作によって スィ ッチ 1 8 2 1 がオンとなり、 2回目の操作でオフとなるよ う に構成 されている。 以下、 ス ター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 を押す度にこ れを繰り返す。 リ セ ッ トスィ ッチ 1 8 2 2 も、 スィ ッチ レバー A 1 2 4 3によ り保持されていない点を除き、 略同様の動作を行う。
モー ド制御回路 1 8 2 4は、 スィ ッチ 1 7 1 0からのス ター ト信号 S S T及びス ト ップ信号 S S P、 又はリセッ ト信号 S R Tに基づいて、 そ れぞれス ター ト Zス ト ップ制御信号 S M C又はリ セッ ト制御信号 S R C をク ロ ノ グラ フ基準信号発生回路 1 8 2 5 に出力する。 またモ一 ド制御 回路 1 8 2 4は、 リ セッ ト制御信号 S R Cを自動停止カ ウ ンタ 1 8 2 9 及びク ロ ノグラフ基準信号発生回路 1 8 2 5等に出力する ことでク ロ ノ グラフ 1 2 0 ◦の動作モー ドを制御する。 モー ド制御回路 1 8 2 4は、 リセッ ト スィ ツチ 1 8 2 2のチヤタ リ ングを防止する回路を有する。 モ — ド制御回路 1 8 2 4の詳細については、 後述する。
ク ロノ ダラフ基準信号発生回路 1 8 2 5は、 モー ド制御回路 1 8 2 4 からのスター トノス ト ップ制御信号 S M C等に基づいて、 モータパルス 発生回路 1 8 2 6 にク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bを出力 して、 モータ 1 4 0 0を制御する。 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5は、 ス ター 卜/ス ト ップ制御信号 S M Cが入力される とモータ 1 4 0 0を駆動し、 ス ト ップ時にはモータ ] 4 0 ◦を停止させる。
自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 〗 8 2
5からク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bが入力されるこ とによ り、 ク ロ ノ グ ラフによる計測開始と共に、 このク ロ ノ グラ フ基準信号 S C Bのカ ウ ン トを行なう。 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bは、 モータパルス S P Cの 発生タイ ミ ングを図るための同期信号であり 、 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9はこのク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bを計数する。 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 計測時間が最大計測時間である例えば 1 2時間を所定時間だ け経過した後に、 自動停止信号 S A Sをモー ド制御回路 1 8 2 4 に出力 する。
図 4 1 は、 図 4 0のク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0及びその周辺回路の 構成を示すプロ ック図である。
ク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0の一部と してのモー ド制御回路 1 8 2 4 は、 図 4 1 に示すよ う にスター ト ス トップ制御回路 1 7 3 5、 リセッ ト制御回路 1 7 3 6、 自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 1 、 オア回路 1 7 3 2及び 2つのアン ド回路 1 7 3 3 , 1 7 3 4等を有する c
スター ト Zス ト ップ制御回路 1 7 3 5は、 スター ト Zス ト ップスィ ッ チ 1 8 2 1 のオン/オフ状態を検出するための回路である。 スター ト ス ト ップ制御回路 1 7 3 5 は、 スター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 力 S 操作されたこ とによる計測または非計測の状態の信号をアン ド回路 1 7 3 3等に出力する。
リ セ ッ ト制御回路 1 7 3 6 は、 リ セ ッ トスィ ッチ 1 8 2 2 のオンノォ フ状態を検出するための回路である。 リセッ ト制御回路 1 7 3 6 は、 リ セッ ト スイ ッチ 1 8 2 2が操作されたこと等によ り ク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0等をリセッ トする信号をオア回路 1 7 3 2に出力する。
自動状態ラ ッチ回路 1 7 3 1 は、 自動停止カウンタ 1 8 2 9からの自 動停止信号 S Λ Sに応じて、 アン ド回路 1 Ί 3 3及びオア回路 1 7 3 2 に対して、 自動停止状態でないと きには L レベルの信号を出力する と共
に、 自動停止状態では H レベルの信号を出力する。
オア回路 〗 7 3 2 は、 自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 1 からの信号 と リセッ ト制御回路 1 7 3 5からの信号が入力され、 ク ロ ノ グラフ基準 信号発生回路 1 8 2 5、 モータパルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止力 ゥンタ 1 8 2 9等に出力される。 第 1 のアン ド回路 1 7 3 3は、 自動停 止状態ラ ッチ回路 1 7 3 1 からの信号が反転して入力された信号、 及び スター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 5から出力された信号が入力される 。 第 1 のアン ド回路 1 7 3 3 は、 第 2のアン ド回路 1 7 3 4に対して出 力する。 第 2のアン ド回路 1 7 3 4は、 第 1 のアン ド回路 1 7 3 3の出 力信号と、 図 3 9の高周波分周回路 1 8 0 2 にて生成された信号 S HD (例えば 1 2 8 H zのパルス信号) が入力される。
このよ うな構成において、 図 4 1 の回路の動作について説明する。 リセッ ト状態において、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 が操作さ れると、 スター ト Zス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 がオンとなる。 すると、 スター トノス ト ップ信号 S S Tは、 モー ド制御回路 1 8 2 4に入力され る。 スター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 5は、 スター ト /ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 がオンであるこ とをサンプリ ングする。 従って、 モー ド制 御回路 1 8 2 4は、 アン ド回路 1 7 3 3の出力が Hレベルとなって、 ァ ン ド回路 1 7 3 4から例えば 1 2 8 H zのパルス信号であるスタ— 卜/ ス ト ップ制御信号 S M Cをク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 に対 して出力 し、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5が例えば 1 0 H Z のパルス信号であるク 口 ノ グラフ基準信号 S C Bを出力する。 このよ う にして、 モータパルス発生回路 1 8 2 6は、 このク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bに基づいて、 モータ 1 4 0 0 を駆動制御するためのモータバルス S P Cを出力 し、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 (時問計測部) の運針を開始 する。
この時、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0における時.ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 1 、 分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2 、 1 秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 のみなら ず、 1 / 1 0秒ク ロノ グラフ針 1 2 2 1 も常に回動してレ、る = よって、 使用者は、 時間計測中いつでも最小計測単位で経過時間を読み取るこ と ができる。 このよ う に、 電子時計 1 0 0 0は途中で運針を停止させない ため、 使用者は故障と誤認することがない。 また、 電子時計 1 0 0 0に おいて時間計測中に常に明確な最小単位時問の表示が行われるこ とで、 使用者の目を楽しませることができる。 また、 電子時計 1 0 0 0は、 発 電部を有しており、 電池の容量切れによって時間計測が途中で停止する 心配がないため、 大きな電力を必要とする最小計測単位 (例えば 1 / 1 0 クロノ グラフ針 1 2 3 1 の表示) を常時表示することができる。
そして、 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 ク ロノ グラフ基準信号発生回 路 1 8 2 5からのク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bをカウン ト し、 自動停止 位置に対応するカウン ト値になったとき、 自動停止信号 S A Sをモー ド 制御回路 1 8 2 4 の自動停止ラ ッチ回路 1 7 3 1 に出力する。
自動停止ラ ッチ回路 1 7 3 1 は、 例えば H レベルの信号をオア回路 1 7 3 2及びアン ド回路 1 7 3 3に対して出力するので、 オア回路 1 7 3 2が H レベルの信号を出力し、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 、 モータパルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カウンタ 1 8 2 9がリセ ッ ト され、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 の運針が停止される。 また、 アン ド 回路 1 7 3 3の出力信号が L レベルとなるこ とから、 アン ド回路 1 7 3 4の出力も L レベルとなり 、 モー ド制御回路 1 8 2 4力 らクロ ノ グラフ 基準信号発生回路 1 8 2 5 に対してスター ト Zス ト ップ制御信号 S M C が出力されなく なる。
図 4 2は、 電子時計 1 0 0 0 のク ロ ノ グラ フにおける 自動停止処理を 示すフ ローチャー トである。 以下、 図 4 0及び図 4 1 を参照しながら、
自動停止処理について説明する。
針位置が自動停止位置に来るまでの処理
スター ト /ス ト ップボタ ン 1 2 0 1 が操作される と 、 ス ター ト ス ト ップ信号 S S Tが、 モー ド制御回路 1 8 2 4 に入力される。 これによ り 、 モー ド制御回路 1 8 2 4 は、 スター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cをク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5に出力する。
ク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5は、 例えば 1 2 8 H z である スター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cを 1 2なレ、し 1 3分周 して、 例えば 1 0 H z のク ロ ノ グラ フ基準信号 S C Bを作成する。 このク ロ ノ グラ フ 基準信号 S C B の立ち下がり 又は立ち上がり によつてモータパルス S P Cの出力や自動停止カ ウンタ 1 8 2 9のカウン ト処理を行うため、 ク ロ ノグラフ基準信号 S C Bの変化のないときは待機状態となる (ステップ S T 1 ) 。 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bが出力がされると、 モータパル ス発生回路 1 8 2 6は、 その立ち下がりに同期してモータパルス S P C を発生して出力を開始する。 モータ 1 4 0 0は、 モータパルス S P Cが 出力されることで駆動する。 このよ うにして、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0 の運針が行なわれる (ステ ップ S T 2 ) 。
自動停止カウンタ 1 8 2 9 は、 ク ロノグラフ基準信号 S C Bの立ち下 がりから例えば 1 / 1 2 8秒後のク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの立ち上 がり によって、 自動停止カウンタ値を + 1 だけカウン トアップする (ス テツプ S T 3 ) 。 カウン トア ップした.自動停止カウンタ値が、 ク ロ ノ グ ラフ部 1 2 0 0の各針の自動停止位置に対応するカウンタ値 + 1 でない 場合には、 再びステップ 1 に戻って、 以上の動作を繰り返す (ステップ S T 4 ) 。 これによ り 、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0の運針が行なわれ、 日寺 間の計測が継続する。
針が自動停止位置に来たと きの処现
自動停止カウンタ値が自動停止位置に対応す.るカウンタ値 + 1 である 場合には (ステ ップ S T 4 ) 、 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9 は自動停止 信号 S A Sをモー ド制御回路 1 8 2 4に対して出力する。 これによ り 、 モー ド制御回路 1 8 2 4は、 その自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 1 の出 力信号が H レベルとな り 、 オア回路 1 7 3 2カゝら H レベルの リ セ ッ ト制 御信号 S R Cが、 ク ロ ノ グラ フ基準信号発生回路 1 8 2 5 、 モータパル ス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9に出力される (ステ ップ S T 5 ) 。 これによ り 、 ク ロ ノ ダラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 、 モータパルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9がそれぞ れリセッ トされ、 図 4 3に示すよ う に、 モータパルス発生回路 1 8 2 6 からモータ 1 4 0 0 へのモータパルス S P C の出力が中止し、 自動停止 カウンタ 1 8 2 9のカウンタ値が 0になる (ステップ S T 6 ) 。
尚、 図 4 3 を参照するとわかるよ うに、 モータパルス S P Cの出力開 始に遅れて自動停止処理が行われるため、 モータパルス S P Cが途中ま で出力される。 しかし、 モータパルス S P Cの一部であるパルス S P 1 は、 外部磁界検出用パルスであって、 モータ 1 4 0 0を駆動するための パルスではない。 従って運針されることがなく 、 各針はそれぞれ予め設 定された自動停止位置にて自動的に停止する。
このよ うにして、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0の運針が停止する。 このと き、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0の各針は、 図 4 4 に示すよ う に、 最大計測 時間である例えば 1 2時間を所定時間だけ経過した針位置で停止される ことになる。 こ こで、 針位置の一例と しては、 最大計測時間が例えば 1 2時間である と して時ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2、 分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2 、 1 秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 及び 1 / 1 0秒ク ロ ノ グラフ針 ] 2 3 1 の停止位置が例えば全ての針がほぼ同じ角度になったり (例えば 1 3時問 0 6分 0 6秒 0 1 ) 、 時ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2以外の針がほぼ
同じ角度になったり (例えば図 4 4 のよ うな 1.. 2時間 0 6分 0 6秒 0 1 、 1 2時間 3 0分 3 0秒 0 5 又は 1 2時間 0 6分 1 2秒 0 2 ) 、 秒ク ロ ノ グラフ針のみが開始位置とは異なる位置になる (例えば 1 2時間 0 0分 2 0秒 0 0 ) 等を採用するこ とができる。
この状態では、 分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2 、 1秒ク ロ ノ グラ フ針 1 2 2 1 及び 1 / 1 0 ク ロ ノ グラフ針 1 2 3 1 の停止位置 (向き) が、 図 4 4に示すよ う にほぼ同じ方向に揃う よ うになっている。 このため、 使用 者は時間計測が自動停止したことを視認しゃすい。 従って、 電子時計 1 0 0 0は、 使用者が次回使用時に必ずス ト ップ動作と リ セ ッ ト動作を行 わなければならないことを、 使用者に対して確実に促すこ とができる。
この実施形態においては、 自動停止処理は図 4 2に示したフロ ーチヤ — トに従って行なわれるが、 これに限らず、 他の方法によって行なわれ てもよい。
図 4 5は、 電子時計 1 0 0 0のク ロ ノ グラフにおける別の自動停止処 理を示すフローチヤ— トである。
ス ト ップモー ドからス ター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 が操作される と、 ス ター ト信号 S S Tがモー ド制御回路 1 8 2 4に入力され、 モー ド 制御回路 1 8 2 4は、 ク ロ ノ グラ フ基準信号発生回路 1 8 2 5 にスター 卜/ス ト ップ制御信号 S M Cを出力するこ とで以下のよ う に計測が開始 される。
ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5は、 例えば 1 2 8 H Z である スター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cを 1 2ないし 1 3分周 して、 例えば 1 0 H z のク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bを作成し、 作成以外の期間はモ —タパルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9の動作は、 待機状態とする (ステ ツプ S T 1 1 ) 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 例えばク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの立ち下がりで自動停止カ ウンタ値
を + 1 だけカウン トアツプする (ステップ S T ..1 2 ) 。
ステップ S T 1 3 にてカウン トア ップした自動停止カ ウ ンタ値が、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0の各針の自動停止位置に対応するカ ウンタ値 + 1 でない場合には、 このク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの立ち下が りでモ 一タパルス S P Cを作成して、 モータ 1 4 0 0に出力する こ とでモ一タ
1 4 0 0を駆動する。 これによ り 、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0 の運針が行 なわれる。 その後、 再びステップ 1 1 に戻って、 以上の動作を繰り返す
(ステップ S T 1 4 ) =
一方、 自動停止力ゥンタ値が自動停止位置に対応する力 ゥンタ値 + 1 である場合には、 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 自動停止信号 S A Sを モー ド制御回路 1 8 2 4に対して出力する (ステップ S T 1 3 ) 。 これ によ り、 モー ド制御回路 1 8 2 4は、 その自動停止状態ラ ッチ回路 1 7
3 1 の出力信号が H レベルとなり、 オア回路 1 7 3 2から H レベルのリ セ ッ ト制御信号 S R Cが、 ク ロ ノ ダラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 、 モ 一タパルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9に出力され る (ステ ップ S T 1 5 ) c
このよ うにして、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 、 モータパ ルス発生回路 1 8 2 6及び自動停止カウンタ 1 8 2 9がそれぞれリセッ トされ、 自動停止カウンタ 1 8 2 9のカウンタ値が 0になる (ステップ
S T 1 6 ) 0 この場合、 ステップ S T 1 6にて、 モータパルス S P Cの 出力中止を不要とすること もできる。
以上述べたよ うに、 本発明によれば、 ク ロ ノ グラフのよ うなアナログ 表示式の時間計測機能を有する電子時計において、 時間計測中に最大計 測時間を超えた場合に、 計測開始針位置とは異なる位置にて針を停止さ せることができる。
針位置が計測開始位置とは異なる位置の一例と しては、 この実施形態
のよ うに最大計測時間が 1 2時間であれば、 全 Xの針 (時ク ロ ノ グラ フ 針 1 2 1 1 、 分ク ロ ノ グラ フ針 1 2 1 2、 1 秒ク ロ ノ グラ フ針 1 2 2 1 、 1 / 1 0秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 ) がほぼ同じ方向に揃う時間表 示、 例えば 1 3時間 0 6分 0 6秒 0 1 を示す針位置を採用するこ とがで きる。 また、 時ク ロノ グラフ針 1 2 1 1以外の各針がほぼ揃う時問表示 、 例えば図 4 4 のよ う な 1 2時間 0 6分 0 6秒 0 1 を示す針位置を採用 することができ、 1 2時間 3 0分 3 0秒 0 5 、 1 2時間 0 6分 1 2秒 0 2を示す針位置等を採用することができる。 秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 以外の各針が揃う時間表示、 例えば 1 2時間 0 0分 2 0秒 0 0 を示す針 位置を採用することができる。
本発明は、 上記実施の形態に限定されず、 特許請求の範囲を逸脱しな い範囲で種々の変更を行う こ とができる。
例えば、 計測中に最大計測時間となった場合に計測が自動停止される と、 ク ロ ノ グラ フの各針は、 互いにほぼ同じ方向に揃って停止している よ うになっているが、 これに限らず、 使用者が一見して視認できる位置 に、 各針を停止させてもよい。 この使用者が一見して視認できる位置に は一例と しては、 例えば図 4 4のよ うに 1 / 1 0秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 2 1 の自動停止位置 1 2 3 0 a、 1 秒ク ロ ノ グラ フ針 1 2 2 1 の自動停 止位置 1 2 2 0 a 、 分ク ロ ノ グラフ針 1 2 1 2等の自動停止位置 1 2 1 0 a に図 4 4のよ う に予め決められた記号を配置するこ とで一見して視 認するこ とができる。 また、 文字板 1 0 0 2上であって、 自動停止位置 1 2 3 0 a 、 1 2 2 0 a 及び 1 2 1 0 a に該当する位置に 「AU T O S T O P」 等の表示があると、 よ り視認しゃすい c
また、 上述した実施形態においては、 計時装置と して電子時計を例に とって説明しているが、 これに限らず、 携帯用の時計、 置き時計、 腕時 計又は掛時計等にも適用することができる =
その他、 上述した実施形態においては、 電子時計の電源電池と して発 電装置によ り充電される 2次電池を例にと って説明 しているが、 これ に限らず、 従来のボタ ン電池等の電源電池や太陽電池等を代わり に、 又 は併せて採用することができる。
以上説明したよ うに本発明によれば、 それぞれ時間計測開始から最大 計測時間経過後に時間計測が自動的に停止された場合でも、 その自動停 止をされたこ と を使用者に知ら しめ、 次回使用時に停止動作と リ セッ ト 動作を促すことができ、 計測のタイ ミ ングを逃さないよ う にする こ と力 できる c
本発明によれば、 安全機構によ り時間計測中に計測時間を初期化する ことを防止されており 、 使用者が時間計測機能を使用して時間計測中に 誤った操作を行ったために、 時間計測が不正確となるよ う なことがない 本発明によれば、 それぞれ使用者が時間計測開始から最大計測時間経 過後に時間計測が自動停止されたことを容易に視認するこ とができる。 本発明によれば、 それぞれ使用者が、 時間計測開始から最大計測時間 経過後に、 時間計測が自動停止されたことを容易に視認することができ 本発明によれば、 ク ロノ グラフによ り時間の計測を開始してから、 予 め決められた最大計測時間が経過すると、 予め設定された針位置にて針 が自動的に停止する。 このため、 使用者は、 時間計測が自動停止された ことを容易に視認することができる。
本発明によれば、 発電装置を有することで電池の容量切れによって時 間計測が途中で停止する心配がないため、 大きな電力を必要とする最小 計測単位を常時表示することができる。
本発明によれば、 最小単位時問を計測するための針は時問計測中に常
に回動しているので、 時間計測中いつでも最小計測単位で経過時問を読 み取るこ とができる。 このよ う に、 計時装置は途中で運針を停止させ ないため、 使用者は故障と誤認するこ とがない。 また、 計時装置におい て時間計測中に常に明確な最小単位時間の表示が行われる こ とで使用者 の目を楽しませることができる c
以下、 本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図 4 6 は、 本発明の計時装置である電子時計の実施形態を示す概略ブ 口 ック構成図である。
この電子時計 1 0 0 0は、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0をそれぞれ駆動するための 2台のモータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 と、 各モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 を駆動するための電力を供給する大容量コ ンデンサ 1 8 1 4及び 2次電源 1 5 0 0、 2次電源 1 5 0 0に蓄電する 発電装置 1 6 0 0及び全体を制御する制御回路 1 8 0 0 を備えている。 さ らに、 制御回路 1 8 0 0には、 ク ロ ノグラフ部 1 2 0 0 を後述する方 法で制御するスィ ツチ 1 8 2 1 、 1 8 2 2を有するク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0が備えられている。
この電子時計 ]. 0 0 0は、 ク ロ ノ グラフ機能を有するアナロ グの電子 時計であ り、 1 台の発電装置 1 6 0 0で発電された電力を用いて 2台の モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 を別々に駆動し、 通常時刻部 1 1 0 0及びク ロノ グラフ部 1 2 0 0の運針を行う。 尚、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のリ セッ ト (帰零) は、 後述するよ うにモータ駆動によ らず機械的に行われ る。
図 4 7 は、 図 4 6に示す電子時計の完成体の外観例を示す平面図であ る。
この電子時計 1 0 0 0は、 外装ケース 1 0 0 1 の内側に文字板 1 0 0 2及び透明なガラス I 0 0 3がはめ込まれている。 外装ケース 1 0 0 1
の 4時位置には、 外部操作部材である り ゆ うず..1 1 0 1 が配置され、 2 時位置及び 1 0時位置には、 ク ロ ノ グラフ用のス ター ト/ス ト ツプボ タン (第 1 の起動部) 1 2 0 1及びリセッ トボタン 1 2 0 2 (第 2の起 動部) が配置されている。
また、 文字板 1 0 ◦ 2の 6時位置には、 通常時刻用の指針である時針 1 1 1 1 、 分針 1. 1 1 2及び秒針 1 1 1 3 を備えた通常時刻表示部 1 1 1 0が配置され、 3時位置、 ] 2時位置及び 9時位置には、 ク ロ ノ ダラ フ用の副針を備えた表示部 1 2 1 0 、 1 2 2 0 、 1 2 3 0が配置されて いる。 即ち、 3時位置には、 時分ク ロノグラフ針 1 2 1 1 、 1 2 1 2を 備えた 1 2時間表示部 1 2 1 0が配置され、 1 2時位置には、 1秒ク ロ ノグラフ針 1 2 2 1 を備えた 6 0秒間表示部 1 2 2 0が配置され、 9時 位置には、 1 / 1 0秒ク ロ ノ グラフ針 1 2 3 1 を備えた 1秒間表示部 1 2 3 0が配置されている。
図 4 8は、 図 4 7に示す電子時計のムーブメ ン トを裏側から見たと き の概略構成例を示す平面図である。
このムーブメ ン ト 1 7 0 0 は、 地板 1 7 0 1 上の 6時方向側に通常時 刻部 1 1 0 0 、 モータ 1 3 0 0、 I C 1 7 0 2及び音叉型水晶振動子 1 7 0 3等が配置され、 1 2時方向側にク ロノ グラフ部 1 2 0 0、 モータ 1 4 0 0及びリ チウムイ オン電源等の 2次電源 1 5 0 0が配置されてい モータ 1 3 0 0 、 1 4 0 0 は、 ステ ップモータであ り 、 高透磁材よ り 成る磁心をコアとするコイルブロ ック 1 3 0 2 、 1 4 0 2、 高透磁材ょ り成るステータ 1 3 0 3 、 1 4 0 3、 ロータ磁石と ロータかなよ り成る ロータ 1 3 0 4、 1 4 0 4によ り構成されている。
通常時刻部 1 1 0 0は、 五番車 1 1 2 1 、 四番車 1 1 2 2、 三番車 1 1 2 3、 二番車 1 1 2 4、 日の裏車 1 1 2 5、 筒車 1 1 2 6の輪列を備
えており 、 これらの輪列構成によ り通常時刻の秒表示、 分表示及び時表 示を行ってレヽる。
図 4 9は、 この通常時刻部 1 1 0 0の輪列の係合状態の概略を示す斜 視図である- ロータかな 1 3 0 4 a は五番歯車 1 1 2 1 a とかみ合い、 五番かな 1 1 2 1 b は四番歯車 1 1 2 2 a とかみ合ってレ、る。 ロータかな 1 3 0 4 a から四番歯車 1 1 2 2 a までの減速比は 1 Z 3 0 となっており 、 ロー タ 1 3 0 4力; 1 秒間に半回転するよ う に、 I C 1 7 0 2から電気信号を 出力することによ り、 四番車 1 1 2 2は 6 0秒に 1 回転し、 四番車 1 1 2 2先端に嵌合された秒針 1 1 1 3 によ り通常時刻の秒表示が可能とな る。
また、 四番かな 1 1 2 2 bは三番歯車 1 1 2 3 a とかみ合い、 三番力、 な 1 1 2 3 bは二番歯車 1 1 2 4 a とかみ合っている。 四番かな 1 1 2 2 bから二番歯車 1 1 2 4 a までの減速比は 1 Z 6 0 となっており、 二 番車 1 1 2 4は 6 0分に 1 回転し、 二番車 1 1 2 4先端に嵌合された分 針 1 1 1 2によ り通常時刻の分表示が可能となる。
また、 二番かな 1 1 2 4 b は日の裏歯車 1 1 2 5 a とかみ合い、 日の 裏かな 1 1 2 5 bは筒車 1 1 2 6 とかみ合っている。 二番かな 1 1 2 4 bから筒車 1 1 2 6までの減速比は 1 / 1 2 となっており、 筒車 1 1 2 6は 1 2時間に 1 回転し、 筒車 1 1 2 6先端に嵌合された時針 1 1 1 1 によ り通常時刻の時表示が可能となる。
さ らに、 図 4 7、 図 4 8において、 通常時刻部 1 1 0 0は、 一端に り ゆ うず 1 1 0 1 が固定され、 他端につづみ車 1 1 2 7が嵌合されている 巻真 1 1 2 8、 小鉄車 1 1 2 9、 巻真位置決め部、 規正レバ一 1 1 3 0 を備えている。 巻真 1 1 2 8は、 り ゅ うず 1 1 0 1 によ り段階的に引き 出される構成となっている。 巻真 1 1 2 8が引き出されていない状態( 0
段目) が通常状態であり 、 巻真 1 1 2 8が 1 段.目に引き出される と時針 1 1 1 1 等は停止せずにカ レンダ修正が行える状態になり 、 巻真 1 1 2 8が 2段目に引き出される と運針が停止 して時刻の修正が行える状態 になる。
り ゅ うず 1 1 0 1 を引っ張って巻真 1 1 2 8 を 2段目に引き出すと、 巻真位置決め部に係合する規正レバー 1 1 3 0に設けたリ セッ ト信号入 力部 1 1 3 0 b力;、 I C 1. 7 0 2を実装した回路基板のパターンに接触 し、 モータパルスの出力が停止され運針が停止する。 この とき、 規正レ バー 1 1 3 0に設けた四番規正部 1 1 3 0 a によ り 四番歯車 1 1 2 2 a の回転が規正されている。 この状態でり ゅ うず 1 1 0 1 と共に巻真 1 1 2 8 を回転させると、 つづみ車 1 1 2 7から小鉄車 1 1 2 9、 日 の裏中 間車 1 1 3 1 を介して日 の裏車 1 1 2 5に回転力が伝わる。 こ こで、 二 番歯車 1 1 2 4 a は一定の滑り トルクを有して二番かな 1 1 2 4 b と結 合されているため、 四番車 1 1 2 2が規正されていても小鉄車 1 1 2 9 、 日 の裏車 1 1 2 5、 二番力 な 1 1 2 4 b、 筒車 1 1 2 6 は回転する。 従って、 分針 1 1 1 2及び時針 1 1 1 1 は回転するので、 任意の時刻が 設定できる。
図 4 7、 図 4 8 において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 1 / 1 0秒 C G (ク ロ ノ グラフ) 中間車 1 2 3 1 、 l Z l O秒 C G車 1 2 3 2の輪列 を備えており 、 1 1 0秒 C G車 1 2 3 2が 1秒間表示部 1 2 3 0のセ ンタ位置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の 9時位 置にク ロ ノ グラフの 1 Z 1 0秒表示を行っている。
また、 図 4 7、 図 4 8において、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0は、 1秒 C G第 1 中間車 1 2 2 1 、 1秒 C G第 2中間車 1 2 2 2、 1 秒 C G車 1 2 2 3の輪列を備えており 、 1 秒 C G車 1 2 2 3が 6 0秒間表示部 1 2 2 0のセンタ位置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の
1 2時位置にク ロノ グラフの 1秒表示を行っている。
さ らに、 図 4 7、 図 4 8 において、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0は、 分 C G第 1 中間車 1 2 1 1 、 分 C G第 2中間車 1 2 】 2、 分 C G第 3中間 車 1 2 1 3、 分 C G第 4 中間車 1 2 1 4、 時 C G中間車 1 2 1 5、 分 C G車 1 2 1 6及び時 C G車 1 2 1 7の輪列を備えており 、 分 C G車 1 2 1 6及び時 C G車 1 2 1 7が同心で 1 2時間表示部 1 2 1 0のセンタ位 置に配置されている。 これらの輪列構成によ り、 時計体の 3時位置にク 口ノ グラフの時分表示を行っている。
図 5 0は、 ク ロノグラフ部 1 2 0 0のスター ト/ス ト ップ及びリセッ ト (帰零) の作動機構の概略構成例を示す平面図であり 、 時計の裏ぶた 側から見た図である。
図 5 1 は、 その主要部の概略構成例を示す断面側面図である。 尚、 こ れらの図は、 リセッ ト状態を示している。
このク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のス ター ト Zス ト ップ及び リ セ ッ 卜の作 動機構は、 図 4 8に示すムーブメ ン トの上に配置されてお り、 略中央部 に配置されている作動カム 1 2 4 0の回転によ り 、 スタ一 ト /ス ト ップ 及びリセッ トが機械式に行われる構成となっている。 作動カム 1 2 4 0 は、 円筒状に形成されており 、 側面には円周に沿って一定ピッチの歯 1 2 4 0 a が設けられ、 一端面には円周に沿って一定ピッチの柱 1 2 4 0 bが設けられている。 作動カム 1 2 4 0は、 歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に係止してしている作動力ムジヤ ンパ 1 2 4 1 によ り静止時の位 相が規正されており、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部に設けた作動カム回 転部 1 2 4 2 d によ り反時計回りに回転される。
ス ター ト /ス ト ップの作動機構 (第 1 の起動部) は、 図 5 2に示すよ う に、 作動レバー 1 2 4 2 、 スィ ッチ レバー A 1 2 4 3及び伝達レバー ばね 1 2 4 4によ り構成されている。
作動レバー 1 2 4 2 は、 略 L字の平板状に形成されており、 一端部に は曲げ状態で構成された押圧部 1 2 4 2 a 、 楕円状の貫通孔 1 2 4 2 b及びピン 1 2 4 2 c が設けられ、 他端部の先端部には鋭角の押圧部 1 2 4 2 d が設け られている。 このよ う な作動レバー 1 2 4 2 は、 押圧部 1 2 4 2 a をスター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 に対向させ、 貫通孔 1
2 4 2 b 内にムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4 2 e を挿入し 、 ピン 1 2 4 2 c に伝達レバーばね 1 2 4 4 の一端を係止させ、 押圧部
1 2 4 2 dを作動カム 1 2 4 0の近傍に配置することによ り、 ス ター ト ダス ト ップの作動機構と して構成される。
スィ ッチレバー A 1 2 4 3 は、 一端部はスィ ッチ部 1 2 4 3 a と して 形成され、 略中央部には平面的な突起部 1 2 4 3 bが設けられ、 他端部 は係止部 1 2 4 3 c と して形成されている。 このよ うなスィ ッチレバ一 A 1 2 4 3は、 略中央部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4
3 d に回転可能に軸支し、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a を回路基板 1 7 0 4 の スター ト回路の近傍に配置し、 突起部 1 2 4 3 b を作動カム 1 2 4 0の 軸方向に設けた柱部 1 2 4 0 bに接触するよ うに配置し、 係止部 1 2 4 3 c をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2 4 3 e に係止させるこ とによ り、 スター トノス ト ップの作動機構と して構成される。 即ち、 ス イ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4 のスター ト回路と接触してスィ ッチ入力となる。 尚、 地板 1 7 0 1等を 介して 2次電源 1 5 0 0 と電気的に接続されているスィ ツチレバー A 1
2 4 3は、 2次電源 1 5 0 0の正極と同じ電位を有している。
以上のよ う な構成のスター 卜/ス ト ツプの作動機構の動作例を、 ク 口 ノ グラフ部 1 2 0 0をスター ト させる場合について、 図 5 2〜図 5 4を 参照して説明する。
ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 がス ト ップ状態にある と きは、 図 5 2に示す
よ うに、 作動レノく一 1 2 4 2は、 押圧部 1 2 4 .2 a がスター ト Zス ト ツ プボタン 1 2 0 1 カゝら離れ、 ピン 1 2 4 2 c が伝達レバーばね 1 2 4 4の弾性力によ り図示矢印 a 方向に押圧され、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端 がピン 1 2 4 2 eに図示矢印 b方向に押圧された状態で位置決めされて いる。 このと き 、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部 1 2 4 2 d は、 作動力ム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に位置してレ、る。
スィ ッチレノく一 A 1 2 4 3は、 突起部 1 2 4 3 bが作動カム ] 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b によ り 、 スィ ツチレバー A 1 2 4 3 の他端に設けたばね 部 1 2 4 3 c のばね力に対抗するよ うに押し上げられ、 係止部 1 2 4 3 cがピン 1 2 4 3 eに図示矢印 c方向に押圧された状態で位置決めされ ている。 このと き、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 回路基板 1 7 0 4のスター ト回路から離れており、 スター ト回路は 電気的に遮断状態にある。
この状態からク ロノ グラフ部 1 2 0 0をス ター ト状態に移行させるた めに、 図 5 3に示すよ う に、 スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 を図示 矢印 a方向に押すと、 作動レバー 1 2 4 2 の押圧部 1 2 4 2 a がスター 卜/ス ト ップボタン 1 2 0 1 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピ ン 1 2 4 2 c が伝達レバーばね 1 2 4 4を押圧して図示矢印 c方向に弾 性変形させる。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2 4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して図示矢印 d方向に移動する。 このと き 、 作動レバー 1 2 4 2 の先端部 1 2 4 2 d は、 作動カム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a の側面と接触して押圧し、 作動力ム 1 2 4 0を図示矢印 e方向 に回転させる。
同時に、 作動カム 1 2 4 0 の回転によ り柱 1 2 4 0 b の側面と、 スィ ツチレバ一 A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b の位相がずれ、 柱 1 2 4 0 b と柱 】 2 4 0 b の隙間まで達する と、 突起部 1 2 4 3 b はばね部 1 2 4
3 c の復元力によ り上記隙間に入り込む。 従つ.て、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 のスィ ッチ部 1 2 4 3 a は、 図示矢印 ί 方向に回転して回路基 板 1 7 0 4のスター ト回路に接触するので、 スター ト回路は電気的に導 通状態となる。
尚、 このと き、 作動カムジヤンノ、° 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 1 a は、 作 動カム 1 2 4 0の歯 1 2 4 0 a によ り押し上げられてレ、る。
そ して、 上記動作は、 作動カム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a 力 S 1 ピッチ分 送られるまで継続される。
その後、 スター ト /ス ト ップポタン 1 2 0 1 から手を離すと、 図 5 4 に示すよ うに、 スター トノス ト ップボタン 1 2 0 1 は、 内蔵されている ばねによ り 自動的に元の状態に復帰する。 そして、 作動レバー 1 2 4 2 のピン 1 2 4 2 c力 、 伝達レバーばね 1 2 4 4の復元力によ り図示矢印 a 方向に押圧される。 従って、 作動レバー 1 2 4 2全体は、 貫通孔 1 2
4 2 b と ピン 1 2 4 2 e をガイ ドと して、 貫通孔 1 2 4 2 b の一端がピ ン 1 2 4 2 e に接触するまで図示矢印 b方向に移動し、 図 5 2 と同位置 の状態に復帰する。
このと きは、 スィ ッチレバ一 A 1 2 4 3 の突起部 1 2 4 3 b は、 作動 カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込んだままで あるので、 スィ ッチ部 1 2 4 3 a は回路基板 1 7 0 4のスター ト回路に 接触した状態となり、 スター ト回路は電気的に導通状態が維持される。 従って、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0はスター ト状態が維持される。
尚、 このとき、 作動カムジヤ ンパ 1 2 4 1 の先端部 1 2 4 1 a は、 作 動カム 1 2 4 0 の歯 1 2 4 0 a と歯 1 2 4 0 a の間に入り込み、 作動力 ム 1 2 4 0の静止状態における回転方向の位相を規正している =
一方、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0 をス ト ップさせる場合は、 上記スター ト動作と同様の動作が行われ、 最終的には図 5 2に示す状態に戻る。
以上のよ うに、 スター ト Zス ト ップボタン 1 .2 0 1 の押し込み動作に よ り 、 作動レバー 1 2 4 2 を揺動させて作動カム 1 2 4 0 を回転させ 、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 を揺動させてク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 のス ター ト/ス ト ップを制御することができる。
リ セ ッ トの作動機構 (第 2 の起動部) は、 図 5 0 のよ う に、 作動カム
1 2 4 0 、 伝達レバー 1 2 5 1 、 復針伝達レバー 1 2 5 2 、 復針中間レ バ一 1 2 5 3、 復針起動レバー 1 2 5 4、 伝達レバーばね 1 2 4 4、 復 針中間レバーばね 1 2 5 5、 復針ジヤ ンパ 1 2 5 6及びスィ ツチレバー B 1 2 5 7によ り構成されている。 さ らに、 リセッ トの作動機構は、 ー トカム A 1 2 6 1 、 帰零レバー A 1 2 6 2、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 トカム B 1 2 6 4、 帰零レノく B 1 2 6 5、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6 、 ハー トカム C 1 2 6 7、 帰零レバー C 1 2 6 8 、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9、 ハー トカム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1及び帰 零レバ一 Dばね 1 2 7 2によ り構成されている。
こ こで、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0 の リセ ッ トの作動機構は、 ク ロ ノ グ ラフ部 1 2 0 0がスター ト状態においては作動せず、 ク ロ ノ グラフ部 1
2 0 0がス ト ップ状態になって作動するよ う に構成されている。 このよ うな機構を安全機構といい、 先ず、 この安全機構を構成している伝達レ バー 1 2 5 1 、 復針伝達レバ一 1 2 5 2、 復針中間レバー 1 2 5 3、 伝 達レバーばね 1 2 4 4、 復針中間レバーばね 1 2 5 5、 復針ジャンパ 1 2 5 6について図 5 5 を参照して説明する。
伝達レバー 1 2 5 1 は、 略 Y字の平板状に形成されており、 一端部に は押圧部 1 2 5 1 a が設けられ、 二股の一端部には楕円状の貫通孔 1 2 5 1 bが設けられ、 押圧部 1 2 5 1 a と貫通孔 1 2 5 1 b の中間部には ピン 1 2 5 1 c が設けられている。 このよ うな伝達レバ一 1 2 5 1 は、 押圧部 】 2 5 1 a をリ セッ トボタン 1 2 0 2に対向させ、 貫通孔 1 2 5
1 b内に復針伝達レバー 1 2 5 2 の ピン 1 2 5 .2 c を挿入し、 二股の他 端部をムーブメ ン ト側に固定されている ピン 1 2 5 1 d に回転可能に 軸支させ、 ピン 1 2 5 1 c に伝達レバーばね 1 2 4 4 の他端を係止させ ることによ り、 リセッ トの作動機構と して構成される:
復針伝達レバー 1 2 5 2は、 略矩形平板状の第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a と第 2復針伝達レバ一 1 2 5 2 b とが、 重ね合わされて略中央部 で相互に回転可能な軸 1 2 5 2 g に軸支されて成る。 第 1 復針伝達レバ 一 1 2 5 2 a の一端部には上記ピン 1 2 5 2 c が設けられ、 第 2復針伝 達レバー 1 2 5 2 b の両端部にはそれぞれ押圧部 1 2 5 2 d 、 1 2 5 2 eが形成されている。 このよ う な復針伝達レバ一 1 2 5 2は、 ピン 1 2 5 2 c を伝達レバー 1 2 5 1 の貫通孔 1 2 5 1 b内に挿入し、 第 1復針 伝達レバー 1 2 5 2 a の他端部をム一ブメ ン ト側に固定されている ピン 1 2 5 2 ί に回転可能に軸支させ、 さ らに押圧部 1 2 5 2 dを復針中間 レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c に対向させ、 押圧部 1 2 5 2 e を作 動力ム 1 2 4 0 の近傍に配置するこ とによ り 、 リ セ ッ トの作動機構と し て構成される- 復針中間レバー 1 2 5 3は、 略矩形の平板状に形成されてお り 、 一端 部及び中間部にはそれぞれピン 1 2 5 3 a 、 1 2 5 3 bが設けられ、 他 端部の一方の角部は押圧部 1 2 5 3 c と して形成されている。 このよ う な復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 a に復針中間レバーばね 1 2 5 5 の一端を係止させ、 ピン 1 2 5 3 b に復針ジヤ ンノ 1 2 5 6 の一 端を係止させ、 押圧部 1 2 5 3 c を第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押 圧部 1 2 5 2 d に対向させ、 他端部の他方の角部をムーブメ ン ト側に固 定されているピン 1 2 5 3 d に回転可能に軸支させるこ とによ り 、 リセ ッ トの作動機構と して構成される。
以上のよ うな構成の安全機構の動作例を、 図 5 5〜図 5 8を参照して
説明する。 . ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がスター 卜状態にある と きは、 図 5 5 に示 すよ う に、 伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a がリ セッ トポタン 1 2 0 2から離れ、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4 の弹性力 によ り図示矢印 a 方向に押圧された状態で位置決めされている。 この と き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間の外側に位置している。
この状態で、 図 5 6 に示すよ うに、 リセッ トボタン 1 2 0 2 を図示矢 印 a方向に押すと、 伝達レバー 1 2 5 1 の押圧部 1 2 5 1 a 力;リ セッ ト ボタン 1 2 0 2 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4 を押圧して図示矢印 c方向に弾性変形させる 。 従って、 伝達レバー 1 2 5 1全体は、 ピン 1 2 5 1 d を中心に図示矢 印 d方向に回転する。 そして、 この回転に伴って、 第 1復針伝達レバー 1. 2 5 2 a のピン 1 2 5 2 c を、 伝達レバ一 1 2 5 1 の貫通孔 1 2 5 1 bに沿って移動させるので、 第 1復針伝達レバー 1 2 5 2 a は、 ピン 1 2 5 2 f を中心に図示矢印 e方向に回転する。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作 動カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込むので、 押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3 の押圧部 1 2 5 3 c と接 触しても、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b力;, 軸 1 2 5 2 gを中心に回 転してス トローク が吸収されるため、 押圧部 1 2 5 3 c が押圧部 1 2 5 2 dに押されるこ とはない。 従って、 リセッ トボタン 1 2 0 2の操作力 は、 復針伝達レバー 1 2 5 2で途切れて後述する復針中間レバ一 1 2 5 3以降の リセ ッ 卜の作動機構に伝達されないので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がスター ト状態にある と きに、 誤って リセッ 卜ボタン 1 2 0 2 を押 してもク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0力';リ セッ ト されるこ とを防止する こ と力;
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できる。
一方、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0がス ト ップ状態にある と きは、 図 5 7に示すよ う に、 伝達レバー 1 2 5 1 は、 押圧部 1 2 5 1 a がリ セッ ト ボタン 1 2 0 2 力 ら離れ、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね ] 2 4 4 の 弾性力によ り図示矢印 a 方向に押圧された状態で位置決めされている。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作動 カム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b の外側に位置している。
この状態で、 図 5 8 に示すよ うに、 リセッ トボタン 1 2 0 2を手で図 示矢印 a 方向に押すと、 伝達レバ一 1 2 5 1 の押圧部 1 2 5 1 a 力';リセ ッ トボタン 1 2 0 2 と接触して図示矢印 b方向に押圧され、 ピン 1 2 5 1 c が伝達レバーばね 1 2 4 4を押圧して図示矢印 c方向に弾性変形さ せる。 従って、 伝達レバー 1 2 5 1 全体は、 ピン 1 2 5 1 d を中心に図 示矢印 d方向に回転する。 そ して、 この回転に伴って、 第 1復針伝達レ ノくー 1 2 5 2 a のピン 1 2 5 2 c を、 貫通孔 1 2 5 1 b に沿って移動さ せるので、 第 1 復針伝達レバー 1 2 5 2 a は、 ピン 1 2 5 2 ί を中心に 図示矢印 e方向に回転する。
このと き、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 e は、 作 動カム 1 2 4 0 の柱 1 2 4 0 b の側面で止められるので、 第 2復針伝達 レバ一 1 2 5 2 bは、 軸 1 2 5 2 g を回転中心と して図示矢印 ί 方向に 回転することになる。 この回転によ り、 第 2復針伝達レバー 1 2 5 2 b の押圧部 1 2 5 2 dは、 復針中間レバー 1 2 5 3の押圧部 1 2 5 3 c と 接触して押圧するので、 復針中間レバー 1 2 5 3は、 ピン 1 2 5 3 dを 中心に図示矢印 g方向に回転することになる。 従って、 リ セッ トボタン 1 2 0 2 の操作力は、 後述する復針中間レバー 1 2 5 3以降のリ セ ッ ト の作動機構に伝達されるので、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態 にあると きは、 リセッ トボタン 1 2 0 2を押すことによ り ク ロ ノ グラフ
部 1 2 0 0をリ セッ トするこ とができる。 尚、 .このリセッ トカ;力 力 ると 、 スィ ッチ レバー B 1 2 5 7 の接点が回路基板 1 7 0 4の リ セ ッ ト回 路に接触して、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0を電気的にリセッ 卜する。
次に、 図 5 0 に示すク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のリセッ ト作動機構の主 要機構を構成している復針起動レバー 1 2 5 4 、 ハー トカム A 1 2 6 1 、 帰零レノく一 A 1 2 6 2、 帰零レバー Aばね 1 2 6 3 、 ノ、ー トカム B 1 2 6 4、 帰零レバー B 1 2 6 5、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6、 ハー ト力 ム C 1 2 6 7、 帰零レバー C 1 2 6 8、 帰零レバー Cばね 1 2 6 9 、 ノヽ ー トカム D 1 2 7 0、 帰零レバー D 1 2 7 1及び帰零レバー Dばね 1 2 7 2について図 5 9 を参照して説明する。
復針起動レバー 1 2 5 4は、 略 I 字の平板状に形成されており 、 一端 部には楕円状の貫通孔 1 2 5 4 a が設けられ、 他端部にはレバー D抑え 部 1 2 5 4 bが形成され、 中央部にはレバー B抑え部 1 2 5 4 c及びレ バー C抑え部 1 2 5 4 dが形成されている。 このよ うな復針起動レバー 1 2 5 4は、 中央部を回転可能となるよ うに固定し、 貫通孔 1 2 5 4 a 内に復針中間レバー 1 2 5 3 のピン 1 2 5 3 bを挿入することによ り 、 リセッ トの作動機構と して構成される。
ノ、ー ト カム A 1 2 6 1 、 B 1 2 6 4 C 1 2 6 7 、 D 1 2 7 0 は、 1 / 1 0秒 C G車 1 2 3 2 、 1秒 C G車 1 2 2 3、 分 C G車 1 2 1 6及び 時 C G車 1 2 1 7 の各回転軸にそれぞれ固定されている。
帰零レバー A 1 2 6 2は、 一端がハー トカム A 1 2 6 1 を叩く ハンマ 部 1 2 6 2 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 2 bが形成 され、 中央部にはピン 1 2 6 2 c が設けられている。 このよ う な帰零レ バ一 A 1 2 6 2は、 他端部をムーブメ ン ト側に固定されているピン 1 2
5 3 d に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 2 c に帰零レバー Aばね 1 2
6 3の一端を係止させる こ とによ り 、 リセッ トの作動機構と して構成さ
れる c
帰零レバー B 1 2 6 5 は、 一端がハー ト カ ム B 1 2 6 4 を叩く ヽン マ部 1 2 6 5 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 5 b及び 押圧部 1 2 6 5 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 5 d が設けられて いる。 こ のよ う な帰零レバー B 1 2 6 5は、 他端部をムーブメ ン ト側に 固定されている ピン 1 2 5 3 dに回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 6 5 d に帰零レバー Bばね 1 2 6 6の一端を係止させるこ とによ り、 リ セッ ト の作動機構と して構成される。
帰零レバー C 1 2 6 8は、 一端がハー トカ ム C 1 2 6 7 を叩く ハンマ 部 1 2 6 8 a と して形成され、 他端部には回転規正部 1 2 6 8 b及び押 圧部 1 2 6 8 c が形成され、 中央部にはピン 1 2 6 8 d が設けられてレヽ る。 このよ うな帰零レバー C 1 2 6 8は、 他端部をムーブメ ン ト側に固 定されている ピン 1 2 6 8 e に回転可能に軸支させ、 ピン ] 2 6 8 dに 帰零レバー Cばね 1 2 6 9の一端を係止させるこ とによ り 、 リセッ 卜の 作動機構と して構成される。
帰零レバ一 D 1 2 7 1 は、 一端がハー トカム D 1 2 7 0 を叩く ハンマ 部 1 2 7 1 a と して形成され、 他端部にはピン 1 2 7 1 b が設けられて いる。 このよ うな帰零レバー D 1 2 7 1は、 他端部をムーブメ ン ト側に 固定されている ピン 1 2 7 1 c に回転可能に軸支させ、 ピン 1 2 7 1 b に帰零レバー Dばね 1 2 7 2 の一端を係止させるこ とによ り、 リセッ ト の作動機構と して構成される。
以上のよ う な構成の リセッ トの作動機構の動作例を、 図 5 9及び図 6 0を参照して説明する。
ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0力 ス ト ップ状態にある と きは、 図 5 9 に示す よ う に、 帰零レバー A 1 2 6 2は、 回転規正部 1 2 6 2 bが帰零レバ一 B 1 2 6 5 の回転規正部 1 2 6 5 b に係止され、 ピン 1 2 6 2 c が帰零
レバ一 Aばね 1 2 6 3 の弹性カによ り図示矢印 a 方向に押圧された状態 で位置決めされている- 帰零レバー B 1 2 6 5は、 回転規正部 1 2 6 5 bが復針起動レバー 1 2 5 4の レバー B抑え部 1 2 5 4 c に係止されている と共に、 押圧部 1 2 6 5 c が作動カ ム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面に押圧され、 ピン 1 2 6 5 dが帰零レバー Bばね 1 2 6 6の弾性力によ り図示矢印 b方向に 押圧された状態で位置決めされている。
帰零レバー C 1 2 6 8は、 回転規正部 1 2 6 8 bが復針起動レバー 1 2 5 4の レバー C抑え部 1 2 5 4 d に係止されている と共に、 押圧部 1 2 6 8 c が作動カ ム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 bの側面に押圧され、 ピン 1 2 6 8 dが帰零レバー Cばね 1 2 6 9の弾性力によ り図示矢印 c 方向に 押圧された状態で位置決めされている。
帰零レバー D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 7 1 b力 、 復針起動レバー 1 2 5 4の レバー D抑え部 1 2 5 4 bに係止されてレ、ると共に、 帰零レバ一 D ばね 1 2 7 2の弾性力によ り図示矢印 d方向に押圧された状態で位置決 めされている。
従って、 各帰零レバー A 1 2 6 2、 B 1 2 6 5、 C 1 2 6 8、 D 1 2 7 1 の各ノヽンマ部 1 2 6 2 a 、 1 2 6 5 a 、 1 2 6 8 a 、 1 2 7 1 a は 、 各ノヽー トカ ム A 1 2 6 1 、 B 1 2 6 4、 C 1 2 6 7、 D 1 2 7 0力、ら 所定距離離れて位置決めされている。
この状態で、 図 5 8 に示したよ う に、 復針中間レバー 1 2 5 3が、 ピ ン 1 2 5 3 d を中心に図示矢印 g方向に回転すると、 図 6 0に示すよ う に、 復針中間レバ一 1 2 5 3のピン 1 2 5 3 b力';、 復針起動レバー 1 2
5 4の貫通孔 1 2 5 4 a 内で貫通孔 1 2 5 4 a を押しながら移動するの で、 復針起動レバー 1 2 5 4は図示矢印 a方向に回転する。
する と、 帰零レバー B 1 2 6 5の回転規正部 1 2 6 5 bが、 復針起動
レノく一 1 2 5 4の レノく一 B抑え部 ]. 2 5 4 c 力、 -.ら外れ、 帰零レバー B 1 2 6 5の押圧部 1 2 6 5 c 力;、 作動カム 1. 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込む。 これによ り 、 帰零レバー B 〗 2 6 5のピ ン 1 2 6 5 dが、 帰零レバー Bばね 1 2 6 6 の復元力によ り図示矢印 c 方向に押圧される。 同時に、 回転規正部 1 2 6 2 bの規正が解除され、 帰零レバー A 1 2 6 2のピン 1 2 6 2 cが、 帰零レバ一 Aばね 1 2 6 3 の復元力によ り図示矢印 b方向に押圧される。 従って、 帰零レバー A 1 2 6 2及び帰零レバー B 1 2 6 5は、 ピン 1 2 5 3 d を中心に図示矢印 d方向及び e方向に回転し、 各ハンマ部 1 2 6 2 a 及び 1 2 6 5 a 力 各ハー トカム A 1 2 6 1 及び B 1 2 6 4を叩いて回転させ、 l Z l 0秒 ク ロ ノ グラフ針 1 2 3 1及び 1秒ク ロノ グラフ針 1 2 2 1 をそれぞれ帰 零させる。
同時に、 帰零レバー C 1 2 6 8の回転規正部 1 2 6 8 b 力 、 復針起動 レバー 1 2 5 4の レバー C抑え部 1 2 5 4 dから外れ、 帰零レバー C 1 2 6 8の押圧部 1 2 6 8 c が、 作動カ ム 1 2 4 0の柱 1 2 4 0 b と柱 1 2 4 0 bの隙間に入り込み、 帰零レバ一 C 1 2 6 8の ピン 1 2 6 8 d力 、 帰零レバー Cばね 1. 2 6 9の復元力によ り 図示矢印 f 方向に押圧され る。 さ らに、 帰零レバー D 1 2 7 1 の ピン 1 2 7 1 b力 S、 復針起動レバ 一 1 2 5 4のレバー D抑え部 1 2 5 4 b力、ら外れる。 これによ り 、 帰零 レバ一 D 1 2 7 1 の ピン 1 2 7 1 bが、 帰零レバー Dばね 1 2 7 2の復 元力によ り図示矢印 h方向に押圧される。 従って、 帰零レバー C 1 2 6
8及び帰零レバ一 D 1 2 7 1 は、 ピン 1 2 6 8 e及びピン 1 2 7 1 c を 中心に図示矢印 i 方向及び j 方向に回転し、 各ハンマ部 1 2 6 8 a 及び
1 2 7 1 a が、 各ハー トカム C 1 2 6 7及び D 1 2 7 0を叩いて回転さ せ、 時分ク ロ ノ グラ フ針 〗 2 1 1、 1 2 1 2をそれぞれ帰零させる。
以上の一連の動作によ り 、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0がス ト ップ状態に
ある と きは、 リ セッ トボタン ] 2 0 2 を押すこ とによ り ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0をリセッ 卜するこ とができる- 図 6 1 は、 図 4 6の電子時計に用いられている発電装置の一例を示す 概略斜視図である。
この発電装置 1 6 0 0は、 高透磁材に巻かれた発電コィ ル 1 6 0 2 、 高透磁材よ り成る発電ステータ 1 6 0 3、 永久磁石とかな部よ り成る発 電ロータ 1 6 0 4、 片重りの回転錘 1 6 0 5等によ り構成されている。
回転錘 1 6 0 5及び回転錘 1 6 0 5の下方に配置されている回転錘車 1 6 0 6 は、 回転錘受に固着された軸に回転可能に軸支され、 回転錘ネ ジ 1 6 0 7で軸方向の外れを防止している。 回転錘車 1 6 0 6は、 発電 ロータ伝え車 1 6 0 8のかな部 1 6 0 8 a とかみ合い、 発電ロータ伝え 車 1 6 0 8の歯車部 1 6 0 8 bは、 発電ロータ 1 6 0 4のかな部 1 6 0 4 a とかみ合っている。 この輪列は、 3 0倍から 2 0 0倍程度に増速さ れている。 この增速比は、 発電装置の性能や時計の仕様によ り 自由に設 定することが可能である。
このよ うな構成において、 使用者の腕の動作等によ り回転錘 1 6 0 5 が回転すると、 発電ロータ 1 6 0 4が高速に回転する。 発電口一タ 1 6 0 4 には永久磁石が固着されているので、 発電ロータ 1 6 0 4の回転の たびに、 発電ステータ 1 6 0 3を通して発電コイル 1 6 0 2を鎖交する 磁束の方向が変化し、 電磁誘導によ り発電コイル 1 6 0 2 に交流電流が 発生する。 この交流電流は、 整流回路 1 6 0 9によって整流されて 2次 電源 1 5 0 0に充電される。
図 6 2 は、 図 4 6 の電子時計の機構的な部分を除いたシステム全体の 構成例を示す概略ブ口 ック図である。
音叉型水晶振動子 1 7 0 3 を含む水晶発振回路 1 8 0 1 から出力され る例えば発振周波数 3 2 k I I z の信号 S Q Bは、 高周波分周回路 1 8 0
2に入力されて 1 6 k H z カゝら 1 2 8 H z の周波数まで分周される。 高 周波分周回路 1 8 0 2 で分周された信号 S H Dは、 低周波分周回路 1 8 0 3に入力されて 6 4 H z から l Z 8 0 H zの周波数まで分周される 。 尚、 こ の低周波分周回路 1 8 0 3の発生周波数は、 低周波分周回路 1 8 0 3に接続されている基本時計リセッ ト回路 1 8 0 4によ り リセッ ト 可能となっている。
低周波分周回路 1 8 0 3で分周された信号 S L Dは、 タイ ミ ング信号 と してモータパルス発生回路 1 8 0 5に入力され、 この分周信号 S L D が例えば 1秒又は 1 / 1 0秒毎にアクティブになる とモータ駆動用のパ ルス と モータ の回転等の検出用のパルス S P Wが生成される。 モータパ ルス発生回路 1 8 0 5 で生成されたモータ駆動用のパルス S PWは、 通 常時刻部 1 1 0 0のモータ 1 3 0 0に対して供給され、 通常時刻部 1 1 0 0のモータ 1 3 0 0が駆動され、 また、 これとは異なるタイ ミ ングで モ一タの回転等の検出用のパルス S PWは、 モータ検出回路 1 8 0 6 に 対して供給され、 モータ 1 3 0 0の外部磁界及びモータ 1 3 0 0のロ ー タの回転が検出される。 そして、 モ一タ検出回路 1 8 0 6で検出された 外部磁界検出信号及び回転検出信号 S DWは、 モータパルス発生回路 1 8 0 5に対してフィー ドバック される。
発電装置 1 6 0 0で発電される交流電圧 S A Cは、 充電制御回路 1 8 1 1 を介して整流回路 1 6 0 9に入力され、 例えば全波整流され直流電 圧 S D C と されて 2次電源 1 5 0 0に充電される。 2次電源 1 5 0 0の 両端間の電圧 S V Bは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時 検出されてお り 、 2次電源 1 5 0 0の充電量の過不足状態によ り、 対応 する充電制御指令 S F Cが充電制御回路 1 8 1 1 に入力される。 そ して 、 この充電制御指令 S F Cに基づいて、 発電装置 1 6 0 0で発電される 交流電圧 S A Cの整流回路 1 6 0 9への供給の停止 · 開始が制御される
一方、 2次電源 1 5 0 0に充電された直流電圧 S D Cは、 昇圧用コ ンデンサ 1 8 1 3 a を含んでいる昇圧回路 1 8 1 3 に入力されて所定の 倍数で昇圧される。 そ して、 昇圧された直流電圧 S D Uは、 大容量コン デンサ 1 8 1 4に蓄電される。
こ こで、 昇圧は、 2次電源 1 5 0 0の電圧がモータや回路の動作電圧 を下回った場合でも確実に動作させるために行われる。 即ち、 モータや 回路は共に大容量コンデンサ 1 8 1 4に蓄えられている電気工ネルギで 駆動される。 但し、 2次電源 1 5 0 0の電圧が 1 . 3 V近く まで大き く なると、 大容量コンデンサ 1 8 1 4 と 2次電源 1 5 0 0を並列に接続し て使用している。
大容量コンデンサ 1 8 1 4の両端間の電圧 S V Cは、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り常時あるいは随時検出されており、 大容量コンデンサ 1 8 1 4の電気量の残量状態によ り、 対応する昇圧指令 S U Cが昇圧制御回 路 1 8 1 5に入力される。 そして、 この昇圧指令 S U Cに基づいて、 昇 圧回路 1 8 1 3 における昇圧倍率 S W Cが制御される。 昇圧倍率とは、 2次電源 1 5 0 0の電圧を昇圧し大容量コンデンサ 1 8 1 4に発生させ る場合の倍率のこ とで、 (大容量コンデンサ 1 8 1 4の電圧) / ( 2次 電源 1 5 0 0の電圧) で表すと 3倍、 2倍、 1 . 5倍、 1倍等といった 倍率で制御される。
スター ト Zス ト ップボタン 1 2 0 1 に付随しているスィ ツチ A 1 8 2 1及びリセッ トボタン 1 2 0 2に付随しているスィ ッチ B 1 8 2 2力、ら のスター ト信号 S S Tあるいはス ト ップ信号 S S P又はリ セッ ト信号 S R Tは、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0における各モー ドを制御するモー ド制 御回路 1 8 2 4 に入力される。 尚、 スィ ッチ A 1 8 2 1 には、 スィ ッチ 保持機構であるスィ ッチ レバー Λ 1 2 4 3 が備えられ、 スィ ッチ B 1 8
2 2には、 スィ ツチレバー B 1 2 5 7が備えられている。
また、 高周波分周回路 1 8 0 2 で分周された信号 S H D も、 モー ド 制御回路 1 8 2 4に入力される。 そ して、 スター ト信号 S S Tによ りモ ー ド制御回路 1 8 2 4カゝらスター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cが出力さ れ、 このスター ト Zス ト ップ制御信号 S M Cによ り ク ロ ノ グラ フ基準信 号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グラ フ基準信号 S C Bが、 モ一 タパルス発生回路 1 8 2 6に入力される。
一方、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 で生成されたク ロ ノ グ ラフ基準信号 S C Bは、 ク ロ ノ グラ フ用低周波分周回路 1 8 2 7 にも入 力され、 高周波分周回路 1 8 0 2 で分周された信号 S H Dが、 このク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bに同期して 6 4 H z から 1 6 H z の周波数まで 分周される。 そして、 ク ロ ノ グラ フ用低周波分周回路 1 8 2 7で分周さ れた信号 S C D力 モータパルス発生回路 1 8 2 6 に入力される。
そして、 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C B及び分周信号 S C Dは、 タイ ミ ング信号と してモータパルス発生回路 1 8 2 6 に入力される。 例えば 1 / 1 0秒又は 1秒毎のク ロノ グラフ基準信号 S C Bの出力タイ ミ ング力、 ら分周信号 S C Dがアクティブとなり、 この分周信号 S C D等によ りモ ータ駆動用のパルス と モータの回転等の検出用のパルス S P Cが生成さ れる。 モータパルス発生回路 1 8 2 6で生成されたモータ駆動用のパル ス S P Cは、 ク ロノ グラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0 に対して供給さ れ、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0が駆動され、 また、 これ とは異なるタイ ミ ングでモータの回転等の検出用のパルス S P Cは、 モ —タ検出回路 1 8 2 8 に対して供給され、 モータ 1 4 0 0 の外部磁界及 びモータ 1 4 0 0のロータの回転が検出される- そ して、 モータ検出回 路 1 8 2 8で検出された外部磁界検出信号及び回転検出信号 S D Gは、 モータパルス発生回路 1 8 2 6に対してフィー ド くック される。
さ らに、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5で生成されたク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bは、 例えば 1 6 b i t の自動停止カ ウンタ 1 8 2 9 にも入力されてカ ウン ト される。 そして、 このカウン 卜が所定の値 、 即ち測定限界時間に達したとき、 自動停止信号 S A Sがモー ド制御回 路 1 8 2 4に入力される。 このときは、 ス ト ップ信号 S S P力 ク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5に対して入力され、 ク ロ ノ グラフ基準 信号発生回路 1 8 2 5 がス ト ップされると共にリセッ ト される。
また、 モー ド制御回路 1 8 2 4 にス トップ信号 S S Pが入力されると 、 スター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cの出力が停止し、 ク ロ ノ グラフ基 準信号 S C Bの生成も停止されてク ロ ノグラフ部 1 2 0 0のモータ 1 4 0 0 の駆動が停止される。 そして、 ク ロノ グラフ基準信号 S C Bの生成 停止後、 つま り 、 後述するスター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cの生成停 止後に、 モー ド制御回路 1 8 2 4に入力されたリセッ ト信号 S R Tはリ セッ ト制御信号 S R C と して、 ク ロ ノグラフ基準信号発生回路 1 8 2 5 及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9に入力され、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生 回路 1 8 2 5及び自動停止カ ウンタ 1 8 2 9がリセッ ト されると共に、 ク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0の各ク ロ ノ グラフ針がリセッ ト (帰零) される
図 6 3は、 図 4 6のク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0及び周辺部の構成例 を示すブロ ック図である。
以下の説明で、 「計時モー ド」 とは例えばク ロノ グラフによる時間計 測状態を示し、 「ス ト ップモー ド」 とは時間計測を停止している状態を 示す。
ク ロ ノ グラフ制御部 1 9 0 0は、 図 6 3のよ う にスィ ッチ 1 7 1 0 、 モー ド制御回路 1 8 2 4、 ク ロ ノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5及び 自動停止カウンタ 1 8 2 9等を有する。
スィ ッチ ] 7 1 0は、 スター トダス ト ップボタン 1 2 0 1 (外部入力 部) 及びリセッ トボタ ン 1 2 0 2 によ り それぞれ操作されるス ター ト ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 (スィ ッチ A ) 及びリ セ ッ ト スイ ッチ 1 8 2 2 (スィ ッチ B ) 等を総称したものである。 スター ト Zス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 は、 スター ト Zス ト ップボタ ン 1 2 0 1 が操作される とォ ン又はオフ し、 リ セ ッ トスィ ッチ 1 8 2 2 は、 リ セ ッ トボタ ン 1 2 0 2 が操作されるとオン又はオフするよ うに構成されている。
スター ト/ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 は、 スィ ッチレバー A 1 2 4 3 (保持部) によ り オン/オフ状態が機械的に保持されるよ うになつてい る。 これによ り 、 スター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 は、 例えば 1 回 目の操作によってオンとなり 、 2回目の操作でオフとなるよ うに構成さ れている。 以下、 スター ト /ス ト ップボタン 1 2 0 1 を押す度に、 これ を繰り返す。 リセッ トスィ ッチ 1 8 2 2は、 スイ ツチ保持機構 1 2 4 3 によ り保持されない点を除き、 略同様の動作を行う。
モー ド制御回路 1 8 2 4は、 スィ ッチ 1 7 1 0力、らのスター ト信号 S S T及びス ト ップ信号 S S P、 又はリセッ ト信号 S R Tに基づいて、 ス ター ト Zス ト ップ制御信号 S M C又はリ セッ ト制御信号 S R Cをク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5に出力する。 モー ド制御回路 1 8 2 4 は、 図 6 3のよ う にリセッ ト制御信号 S R Cを自動停止力 ゥンタ 1 8 2 9に出力するこ とで自動停止カウンタ 1 8 2 9の値をリセッ トする。 モ — ド制御回路 1 8 2 4 は、 リ セ ッ トスィ ッチ 1 8 2 2 のチャタ リ ングを 防止する回路を有する。 モー ド制御回路 1 8 2 4 の詳細については、 後 述する。
ク ロ ノ グラ フ基準信号発生回路 1 8 2 5 には、 ス ター ト /ス ト ップス イ ッチ 1 8 2 1 がオンするこ とでモー ド制御回路 1 8 2 4からのスター ト /ス ト ツプ制御信号 S M Cが入力される。 ク ロ ノ グラフ基準信号発生
回路 1 8 2 5は、 このスター ト /ス ト ップ制御信号 S M Cを分周 し、 例 えば疑似 1 0 H 'z であるク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bを発生させ、 図 6 2のモータパルス発生回路 1 8 2 6 に出力する回路である。 ク ロ ノ グ ラフ基準信号 S C Bは、 モータ 1 4 0 0を駆動するためにモータパルス 発生回路 1 8 2 6が出力するモータパルス S P Cを発生させるためのタ ィ ミ ングを図るための基準ク 口 ックである- 自動停止カ ウンタ 1 8 2 9は、 ク ロノ グラフ基準信号発生回路 1 8 2 5力 らク ロノ グラフ基準信号 S C Bが入力されるこ とによ り、 ク ロ ノ グ ラフによる計測開始と共に、 このク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bのカ ウン トを行なう。 自動停止カウンタ 1 8 2 9は、 計測時間が最大計測時間で ある例えば 1 2時間を所定時間だけ経過した後に、 自動停止信号 S A S をモー ド制御回路 1 8 2 4に出力する。
図 6 4は、 図 4 6 のク ロ ノ グラ フ制御部 1 9 0 0 の一部と してのモー ド制御回路 1 8 2 4及びその周辺回路を示すブロ ック図である。
モー ド制御回路 1 8 2 4は、 スター ト/ス ト ップ制御回路 1 7 3 1 、 リセッ ト制御回路 1 7 3 2、 自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 3、 第一の ク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4、 第二のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ 回路 1 7 3 5 、 オア回路 1 7 3 6、 及び二つのア ン ド回路 1 7 3 7 、 1 7 3 8等を有する。
モー ド制御回路 1 8 2 4は、 発振停止検出回路 1 7 6 0 、 2次電池 1 5 0 0等 (電源) の電源電圧を検出する電圧検出回路 1 8 1 2そしてタ イマ一回路 1 7 8 0 (第 2時間計測部) 等と接続されている。
スター ト Zス ト ップ制御回路 1 Ί 3 1 は、 図 6 5に示すよ うにサンプ リ ングパルス発生回路 1 7 3 1 a 及びスィ ツチ状態保持回路 1 7 3 2 b 等を有する。
サンプリ ングバルス発生回路 1 7 3 1 a は、 図 6 4 の発振回路 1 7 6
0 a 力ゝらのク ロ ッ ク信号が分周されることによ り生成された例えば φ X 2 k M及び 1 2 8 H z の信号が入力されるこ とによ り 、 例えば 1 2 8 H z のパルス信号の立下り のタイ ミ ングで L レベルになる と共に、 例え ば X 2 k Mのパルス信号の立下り のタイ ミ ングで H レベルになるサン プリ ングパルス と しての信号 Aを出力する。 尚、 は H z を表し、 Xは 反転を表し、 Mは半波長のずれを表す。
スィ ッチ状態保持回路 1 Ί 3 1 b は、 図 6 5のよ うに一方の入力端子 には、 サンプリ ングパルス発生回路 1 7 3 1 a からの信号 Aが入力され 、 他方の入力端子は、 スター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 のスィ ッチ 入力信号 S S T、 S S Pが入力されている。
抵抗 1 7 3 1 c は、 入力が H レベルの期間のみプルダウンされる抵抗 である。 抵抗 1 7 3 1 cは、 信号 Aが L レベルの期間イ ンバータ 1 7 3 1 d を介し入力が Hレベルとなるため、 プルダウンされる。 従って、 ス イ ッチ入力信号 S S T等は、 スター 卜 /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 がォ ンのときは Hレベルとなり、 オフのときは信号 Aが L レベルの期間のみ L レベルになる。
スィ ッチ状態保持回路 1 Ί 3 1 b は、 信号 Aによ り スィ ッチ入力信号 S S T等をサンプリ ングし、 スター ト Zス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 がォ フのと き は例えば信号 Aの立ち上がりで H レベルを取り込み、 ス ター ト Zス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 がオフのときは例えば信号 Aの立ち上がり でし レベルを取り込んでこれらを反転した信号を信号 B と して出力し、 次回の信号 Aの立ち上がりまで信号 Bの状態を保持する。
リセッ ト制御回路 1 7 3 2は、 リ セッ トスイ ッチ 1 8 2 2がオンされ たと きに出力されるパルス信号である リセッ ト信号 S R Tが入力される ことによ り、 リセッ ト制御信号 S R Cをオア回路 1 7 3 6 に出力する = 自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 3 は、 例えば自動停止状態でないと き
には L レベルの信号を出力すると共に、 自動停止状態では H レベルの信 号を出力する。
第一のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4は、 発振回路 1 7 6 0 a から発振停止検出回路 1 7 6 0に停止信号 S H T等が入力されたと き、 ラ ッチ信号 S 1 をスター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 1及び第二のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5に出力するよ うになっている。
第二のクロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5は、 第一のク ロノ グラフ 禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5力ゝらのラ ッチ信号 S 1等に基づいて、 ラ ッチ信 号 S 2をオア回路 1 7 3 6及びアン ド回路 1 7 3 7に出力する。
オア回路 1 7 3 6は、 リ セ ッ ト制御回路 1 7 3 2、 自動停止状態ラ ッ チ回路 1 7 3 3及び第二のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 3等から の信号に基づいて、 リ セッ ト制御信号 S R Cをク ロ ノ グラフ基準信号発 生回路 1 8 2 5 に対して出力する。
ア ン ド回路 1 7 3 7 は、 ス ター ト /ス ト ッ プ制御回路 1 7 3 1 からの 信号 Bが入力され、 自動停止状態ラ ッチ回路 1 7 3 3及び第二のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5からの信号が反転入力され、 これらを基 に第二アン ド回路 1 7 3 8及びリセッ ト制御回路 1 7 3 2 に出力する。 第二のアン ド回路 1 7 3 8 は、 第一のアン ド回路 1 Ί 3 7の出力信号 と、 図 6 2の高周波分周回路 1 8 0 2にて分周されるこ とによ り生成さ れた例えば 1 2 8 H z のパルス信号が入力され、 ク ロ ノ グラフ基準信号 発生回路 1 8 2 5等に対して出力する。
電子時計 1 0 0 0は、 以上のよ う な構成であるが、 次にその動作につ いて図 6 4及び図 6 5等を参照しながら説明する。
図 6 6 は、 電子時計 1 0 0 0におけるク ロ ノ グラ フの動作禁止処理を 示すフローチヤ一 卜である
電子時計 1 0 0 0は、 2次電池 〗 5 0 0の電源電圧が所定の動作電圧
(例えば 0 . 4 V ) 以下になって、 ク ロノ グラフ制御部 1 9 0 0が動作 不能と なった後、 2次電池 1 5 0 0 の電源電圧が回復してク ロ ノ グラ フ制御部 1 9 0 0が再起動した場合に、 以下のよ う にク ロ ノ グラフの動 作禁止処理が行なわれる。
電子時計 1 0 0 0 の再起動直後は、 図 6 4 の発振回路 1 7 6 0 a が発 振していない。 このため、 発振停止検出回路 1 7 6 0は、 発振停止を検 出して停止信号 S H Tを第一のク ロ ノ グラ フ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4に 出力する (ステ ップ S T 1 ) 。
第一のク ロ ノ グラフ禁止ラ ツチ回路 1 7 3 4は、 H レベルのラ ツチ信 号 S 1 をスター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 1及び第二のク ロノ グラフ 禁止回路 1 7 3 5に対して出力する (ステップ S T 2 ) 。
第 1 のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4 の出力信号 S 1 が H レべ ルの期間、 この出力信号 S 1 を用いて図 6 5のよ う にサンプリ ングパル ス発生回路 1 7 3 1 a とスィ ッチ状態保持回路 1 7 3 1 b は、 以下のよ うに保持される。 サンプリ ングパルス発生回路 1 7 3 1 a は、 信号 Aが サンプリ ングパルスを出力せずに Hレベルになるよ う に固定させる。 ス イ ッチ状態保持回路 1 7 3 1 b は、 スター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 のオン Zオフの状態に関係なく信号 Bを L レベル (スター ト状態) に 固定する (ステップ S T 3 ) 。
以上のよ うな状態に固定するのは、 以下の理由によるものである。 サ ンプリ ングパルス発生回路 1 7 3 1 a は、 信号 Aを Hレベルに固定する ことによ り抵抗 1 7 3 1 c のサンプリ ングプルダウンを行わなく なる。 このため、 も し、 スター ト /ス ト ップスィ ッチ 1 8 2 1 がオン していた 場合でも、 抵抗 〗 7 3 1 c には電流が流れることがなく 消費電流を抑え ることができる。 この時、 信号 Bは H レベル又は L レベルのどちら力 こ 固定すればよいが、 禁止解除時に本実施例に於いては L レベルの方が良
レゝ
第二のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5は、 第一のク ロ ノ グラ フ禁止ラ ッチ回路 1 Ί 3 4力ゝらの H レベルのラ ッチ信号 S 1 を受けて、 ラ ッチ信号 S 2 を出力する (ステップ S T 4 ) 。
ラ ッチ信号 S 2は図 6 4 のアン ド回路 1 7 3 7 に出力し、 ク ロ ノ ダラ フ基準信号発生回路 1 8 2 5 は、 ク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bの出力を 中止する。 つま り、 モータ 1 4 0 0は停止される (ステップ S T 5 ) 。 同時に、 ラッチ信号 S 2は、 オア回路 1 7 3 6 を介して リ セッ ト制御信 号 S R C と して出力され (ステップ S T 6 ) 、 ク ロノ グラフ基準信号発 生回路 1 8 2 5及び自動停止カウンタ 1 8 2 9のカウンタ値をリセッ ト する (ステップ S T 7 ) 。
図 6 7は、 電子時計 1 0 0 0におけるク ロ ノ ダラフの動作禁止解除処 理を示すフローチャー トである。 図 6 7の説明においては、 電源と して の 2時電池 1 5 0 0は、 充電量対電圧特性において、 充電開始後急激に 電圧が上昇しない特性を有する 2次電池 1 5 0 0を使用している ものと して説明する。
電圧検出回路 1 8 1 2によ り 2次電池 1 5 0 0の電源電圧が検出され 、 この検出された電源電圧が所定電圧 (例えば、 1 . 2 V ) 以上である か否かが判定される (ステップ S T 1 1 ) c
そして、 2次電池 1 5 0 0の電源電圧が所定電圧以上である場合には 、 電圧検出回路 1 7 7 0から電圧検出信号 S D Kが第一のク ロノ グラフ 禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4に出力される。 第一のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ 回路 1 7 3 4は、 ステップ S T 1 2 にて、 L レベルのラ ッチ信号 S 1 を ス ター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 1及び第二のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッ チ回路 1 7 3 5に対して出力する (ステップ S丁 1 2 ) 。
第 1 のク ロ ノ グラ フ禁止ラ ッチ 1 7 3 5の出力力; L レベル (禁止解
90
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112
除) になるこ とで、 スター ト Zス ト ップ制御回路 1 7 3 1 では、 以下の よ う な処理が行われる。 第 1 の処理と しては、 サンプリ ングパルス発 生回路 1 7 3 1 a はリ セッ ト状態から解除され、 信号 Aからスィ ッチ 1 8 2 1 の状態を検出するためのサンプリ ングパルスの出力を開始する。
第 2の処理と しては、 スィ ッチ状態保持回路 1 7 3 1 bは、 信号 Bが L レベル (スター ト状態) にセ ッ ト された状態から解除される。 このよ う にしてスター ト Zス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 の状態のサンプリ ングプル ダウンを開始する (ステップ S T 1 3 ) 。
こ こで、 ステ ップ S T 1 4 にて、 信号 Bは、 ス ター ト /ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 の状態によ り の信号 Aのサンプリ ングタイ ミ ング (立ち上 力;り) で Hレベルに変化する (ステップ S T 1 5 ) は、 あるレ、は L レべ ノレのままとなる。
ステップ S T 1 6では、 ラ ッチ信号 S 1 力 S (ステップ S T 1 2の時点 で) L レベルとなってラ ッチのリセッ トが解除されており 、 かつ (ステ ップ S T 1 4 の結果) 信号 Bが H レベルとなり、 ラ ッチ信号 S 2が L レ ベルとなる。
モー ド制御回路 1 8 2 4力 らのク ロノ グラフ動作禁止による リ セッ ト 制御信号 S R Cが出力されなく なり 、 クロ ノ グラフ基準信号発生回路 1
8 2 5の動作の禁止が解除される (ステップ S T 1 7 ) 。 従って、 この 状態から、 スター ト /ス ト ップボタ ン 1 2 0 1 の操作によ って、 スタ一 ト ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 がオンとなると、 ク ロ ノ グラフ基準信号 発生回路 1 8 2 5はク ロ ノ グラフ基準信号 S C Bを出力し、 ク ロ ノ グラ フ部 1 2 0 0の運針が開始される。
尚、 この計時装置 1 0 0 0 には一定時間を計測するためのタイ マ一回 路 1 7 8 0が設けられており 、 計時装置 1 0 0 0の動作が禁止されると
、 前述した処理の代わり に以下のよ うな処理を行う。
この状態では、 図 6 4 のタイマー回路 1 7 8 Qが動作しており 、 タイ マ一回路 1 7 8 0は、 例えば以下のよ うな処理を行う。
第 1 の処理と しては、 発進停止検出解除 (発振開始) から、 最初の 2 次電池 1 5 0 0の電源電圧の検出までのタイ ミ ング (例えば 1 0秒とす る) を決めておく。 そ して、 タイマー回路 1 7 8 0は、 電子時計 1 0 0 0を手で振るこ と (以下、 手振り という) による充電時間を確保した後 、 電圧検出回路 1 8 1 2によ り 2次電池 1 5 0 0 の電圧検出を行い禁止 を解除する。 第 2 の処理と しては、 タイマー回路 1 7 8 0は 2次電池 1 5 0 0の電源電圧の検出を行う場合、 一定時間の全ての電圧検出結果が 所定の電圧以上 (例えば 1 . 3 [ V ] ) であった場合、 動作禁止の解除 を行う。
このよ うなタイマー回路 1 7 8 0 の使用方法が有効な理由について、 以下に説明する。 2次電池 1 5 0 0には、 手振り充電等によ り急速に充 電を行う時においては、 2次電池 1 5 0 0の電圧が急激に上昇するもの がある。 この時、 電圧検出回路 1 8 1 2は、 図 6 8 の 1 5 0 0 c及び 1 5 0 0 d のよ う に急激に上昇した 2次電池 1 5 0 0 の電圧検出結果から 充電容量を割り 出すこ とができない。 このため、 一定時間充電が行なわ れた後に十分に電気エネルギーが 2次電池 1 5 0 0に蓄えられている状 態で禁止を解除するこ とで、 ク ロ ノ ダラフの動作を保証するという方法 が有効となる。 図 6 7のフ ローチャー トにおいては、 このよ う な機能を 有するタイマー回路 1 7 8 0 を用いていない処理である (用いていなく ても良い充電量一電圧特性を持つ 2時電池 1 5 0 0を使用 した処理と し て説明している) 。
図 6 9 は、 電子時計における図 6 6の動作禁止処理及び図 6 7 の動作 禁止解除処理を示すタイ ミ ングチヤー 卜である。
動作禁止処理
時点丁 1 において、 ス タ ー ト /ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 がオン状態 となり 計時モー ドになる = 2次電池 1 5 0 0 の電圧は、 時点 T 2で回 路及びモータ 1 4 0 0 の動作電圧を下回る。 時点 T 2から時点 T 3まで の間は、 回路動作に必要電圧を下回っているため各信号の状態は不安定 となり、 モ一タパルス S P C も出力されない- 時点 T 3直後に動作可能 な電圧になると第 1 のク 口 ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4の出力は H レベルとなるため、 この信号によ り スター ト /ス ト ップスィ ツチ 1 8 2
1 のサンプリ ングを中止し、 スター ト ス ト ップ制御回路 1 7 3 1 の出 力であるスター ト ス ト ップ信号 Bを Lレベルに固定し、 更に第 2のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5の出力を H レベルにリ セッ トする。 更にこのラ ッチ信号 S 2が H レベルであるこ とからオア回路 1 7 3 6の 出力である リ セ ッ ト制御信号 S R Cは H レ :ルとなり 、 ク ロノ グラフ基 準信号発生回路 1 8 2 5及び自動停止カウ タ 1 8 2 9 を リセッ ト (初 期化) する。
動作禁止解除処理
時点丁 4において、 2次電池 1 5 0 0の電圧が所定の電圧以上となつ たとき、 第 1 のク ロノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 4の出力が L レベル となり、 スター トノス ト ップ制御回路 1 7 3 1及び第 2 のク ロ ノ グラ フ 禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5のリセッ トが解除される。 このリ セッ ト解除に よ り スター ト Zス ト ップ制御回路 1 7 3 1 は、 スィ ッチ 1 8 2 1 の状態 のサンプリ ングを開始する。 図 6 9のよ うにスター ト /ス トップスィ ッ チ 1 8 2 1からの入力が H レベルの場合は、 スター ト Zス トップ制御回 路 1 7 3 1 の出力ス ター ト Zス ト ッ プ信号 Bは、 L レベルのままである ため、 第 2のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5の出力であるラ ッチ 信号 S 2は H レベルを保つ。
時点 T 5において、 スター ト/ス ト ップスィ ッチ 】 8 2 1 を L レベル
とすると、 スター ト/ス ト ップ信号 Bがスタ一 .1、 /ス ト ップスィ ツチ 1 8 2 1 のサンプ リ ングタイ ミ ングで H レベル となり 、 この信号が第 2 のク ロ ノ グラフ禁止ラ ッチ回路 1 7 3 5に入力されることによ り ラ ッチ 信号 S 2が L レベルとなる。 この時点からアン ド回路 1 7 3 7の出力は 、 スター ト /ス ト ップ制御回路 1 7 3 1 のス ター ト /ス ト ップ信号 Bに よってのみ制御される よ う になる。 つま り 、 スター ト Zス ト ップスイ ツ チ 1 8 2 1 (及びリセッ トスィ ッチ 1 8 2 2 ) の操作でク ロ ノ グラフ計 測のスター ト、 ス ト ップ (及びリセッ ト) が可能となる。
このよ うにして、 2次電池 1 5 0 0 の電源電圧が動作電圧以下となつ て動作が禁止された後、 電源電圧が動作電圧以上に回復した場合であつ ても、 この電源電圧がク ロ ノ グラフ部 1 2 0 0等の動作に十分な動作電 圧に満たない場合には、 ク ロ ノ グラフ機能の動作が禁止されると と もに 、 2次電池 1 5 0 0が使用可能な充電量 (二次電源電圧) となった際に 使用者の意志と無関係にク ロ ノ グラフ機能が動作するこ と を防いでいる ' 。 そして、 発電装置 1 6 0 0 の発電によって 2次電池 1 5 0 0が十分に 蓄電されて、 上述した所定電圧以上になったときク ロノ グラフ機能動作 の禁止が解除されるこ とになる。 従って、 その後ク ロノ グラフ部 1 2 0 0の再駆動をしても、 2次電池 1 5 0 0 の電源電圧が動作電圧以下に降 下して、 再度動作不能になるよ うなことが回避されることになる。
以上述べたよ うに、 本発明によれば、 電子時計において、 ク ロ ノ ダラ フの計時モー ドにて電源電池の電圧が動作電圧以下になる と、 ク ロ ノ グ ラフ部等の動作が禁止される。 そして、 電圧検出回路によ り電源電池の 電圧を定期的に検出して、 所定電圧以上になったとき、 ク ロノ グラフ機 能等は、 動作禁止を解除される。 これによ り、 ク ロ ノ グラフ部は、 電源 電池の電圧が十分に回復した後に起動可能になるこ とから、 時問計測が 開始されても途中で電源電圧が動作電圧以下になって、 ク ロ ノ グラフ部
による時間計測が再度停止するよ うなことはない c
このよ う にして、 本発明によれば、 電源電圧が動作電圧以下になつ てク ロ ノ グラフが停止 した後動作電圧以上に回復した場合に、 再停止す ることなく ク ロ ノ グラフが確実に機能する。
本発明は、 上記実施の形態に限定されず、 特許請求の範囲を逸脱しな い範囲で種々の変更を行う こ とができる。
例えば、 携帯用の時計、 置き時計、 腕時計又は掛時計等にも適用する ことができる。
その他、 上述した実施形態においては、 電子時計の電源電池と して発 電装置によ り充電される 2次電池を例にとって説明 しているが、 これに 限らず、 従来のボタン電池等の電源電池や太陽電池等を代わり に、 又は 併せて採用することができる。
また、 計時装置が有する時間計測機能と して、 ク ロ ノ グラフを一例と して説明 しているが、 代わり に同様に時間を計測する機能であるタイマ 一等の機能であつても良い。
以上説明したよ うに本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する 計時装置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電 圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 電源電池を再度充電す れば確実に計時装置を再駆動させることができる。
本発明によれば、 計時装置において動作が禁止された状態となると、 検出部が停止されるこ とで、 動作禁止中の計時装置における消費電力を 小さ くすることができる。
本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り計時装 置の動作が停止 した場合に、 電源電池を一定の時間が経過するまで充電 すれば確実に計時装置を再駆動させることができる。
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本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時問を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り 計時 装置の動作が停止した場合に、 電源電池充電する電圧が一定の電圧を越 えるまで充電すれば確実に計時装置を再駆動させることができる。
本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り計時装 置の動作が停止 した場合に、 電源電池を充電する電圧が一定の電圧を越 えた状態で一定の時間が経過するまで充電すれば確実に計時装置を再駆 動させることができる。 このため、 計時装置は、 電源電池の特性による 充電量不足等の影響を受けない。
本発明によれば、 使用者の意志と関係のない動作を防止する。
本発明によれば、 それぞれ任意の時間を計測する機能を有する計時装 置にて時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下 によ り計時装置の動作が停止した場合に、 電源電池を再度充電すれば確 実に計時装置を再駆動させることができる。
本発明によれば、 使用者が時間計測機能にて時間計測中に、 計測時間 が誤って初期化されてしま う ことを防止することができる c
本発明によれば、 それぞれ使用者が時間計測機能を有する計時装置に て時間を計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り計時装置の動作が停止した場合に、 発電装置によ り電源電池を再度充 電すれば確実に計時装置を再駆動させることができる。
本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り 計時装 置の動作が停止 した場合に、 使用者が計時装置に対して振動を与えるこ とで発電装置によ り電源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動 させるこ とができる
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本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り計時 装置の動作が停止した場合に、 使用者がり ゆ うずを操作することで発電 装置によ り発電させ、 電源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆 動させるこ とができる。
本発明によれば、 使用者が日常的に携帯する腕時計において、 電源電 池の容量不足等による電圧降下によ り腕時計の動作が停止した場合に、 発電装置によ り電源電池を再度充電すれば、 確実に計時装置を再駆動さ せることができる。
本発明によれば、 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を 計測していた際に、 電源電池の容量不足等による電圧降下によ り動作が 停止した場合に、 電源電池を再度充電すれば確実に再駆動させることが できる π 産業上の利用可能性
このよ うに、 本発明は、 針を備えた多機能の計時装置及び計時方法と して用いるのに適している。