JPH07333365A - 圧力測定装置 - Google Patents

圧力測定装置

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JPH07333365A
JPH07333365A JP6152705A JP15270594A JPH07333365A JP H07333365 A JPH07333365 A JP H07333365A JP 6152705 A JP6152705 A JP 6152705A JP 15270594 A JP15270594 A JP 15270594A JP H07333365 A JPH07333365 A JP H07333365A
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JP
Japan
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pressure
temperature
value
wind speed
wind
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Application number
JP6152705A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ida
靖 井田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体に装着された場合でも容易に温度補償で
き、しかも風速をも測定し得る圧力測定装置を実現す
る。 【構成】 温度センサ4aと圧力センサ4bとを一体収
納したセンサヘッド4を風圧下に配置すると、その内部
に風圧に対応した外気が導入され、これにより温度セン
サ4aおよび圧力センサ4bを外気温に近づけるため、
身体に装着された場合でも容易に温度補償が可能にな
る。また、CPU10は、センサヘッド4を無風下に配
置した時に検出される第1の圧力値と、風圧下に配置し
た時に検出される第2の圧力値とを温度センサ4aの出
力に応じて温度補償すると共に、これら温度補償された
第1の圧力値と第2の圧力値との差分に応じて風速値を
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧力センサを用いて「気圧」
や「高度」を測定する圧力測定装置が知られている。こ
の種の装置では、絶対圧感知型の圧力センサとして、ピ
エゾ抵抗効果を有する拡散抵抗でホイートストンブリッ
ジを形成してなる半導体圧力センサを用いる場合が多
い。こうしたセンサを備える圧力測定装置は、例えば、
電子クロック等の置き時計に搭載され、通常の計時機能
に加えて、「気圧」や「高度」を測定して表示させる製
品として実用化されている。また、これに加えて温度セ
ンサをも具備して「気温」、「気圧」あるいは「高度」
を測定するようにした、いわゆる多機能型時計も製品化
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した圧力測
定装置にあっては、以下に示す問題点があった。 (イ)一般に、従来の多機能型時計に具備される圧力測
定装置では、温度センサが検出した温度値に応じて圧力
センサの出力を温度補償し、これにより実際の「気圧」
や「高度」を計測するようにしている。このため、電子
ウォッチ等の携帯時計に圧力測定装置を搭載した場合に
は、身体から伝わる熱量の影響を受け、正確な気温(温
度)が得ることが困難であった。 (ロ)その結果、圧力センサの出力を温度補償し難いと
いう弊害が生じていた。
【0004】(ハ)また、近年のマリンスポーツ、スカ
イスポーツの普及に伴い、電子ウォッチ等の携帯時計に
よって手軽に「気圧」あるいは「風速」等の天候状態を
把握したいというニーズがある。ところが、電子ウォッ
チ等の携帯時計に圧力測定装置を搭載した場合、上述し
た弊害により実際の「気圧」や「高度」が計測し難い
上、「風速」を計測できないという欠点もある。
【0005】そこで本発明は、上述した事情に鑑みてな
されたもので、身体に装着された場合でも容易に温度補
償でき、しかも風速をも測定し得る圧力測定装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、圧力を検出する
圧力検出手段および温度を検出する温度検出手段を一体
収納する測定手段と、前記測定手段を無風下に配置した
時に前記圧力検出手段が検出する第1の圧力値と、当該
測定手段を風圧下に配置した時に前記圧力検出手段が検
出する第2の圧力値とをそれぞれ前記温度検出手段の出
力に応じて温度補償する補償手段と、この補償手段によ
って温度補償された前記第1の圧力値と第2の圧力値と
の差分に応じて風速値を生成して表示する風速値発生手
段とを具備することを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記測定手段は、一体収納される圧力検出手段および温度
検出手段を外気に曝す通風口を備えることを特徴として
いる。さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記風
速値発生手段は、前記第1の圧力値と第2の圧力値との
差分をベルヌーイ定理に基づき風速値に変換することを
特徴としている。また、請求項4に記載の発明によれ
ば、前記測定手段は、前記圧力検出手段が気圧を検出す
る場合と風速を検出する場合とで、当該圧力検出手段に
印加される駆動電圧を変化させることを特徴としてい
る。
【0008】請求項5に記載の発明では、圧力を検出す
る圧力検出手段および温度を検出する温度検出手段を一
体収納する測定手段と、前記測定手段を無風下に配置し
た時に前記圧力検出手段が検出する第1の圧力値と、当
該測定手段を風圧下に配置した時に前記圧力検出手段が
検出する第2の圧力値とをそれぞれ前記温度検出手段の
出力に応じて温度補償する補償手段と、この補償手段に
よって温度補償された前記第1の圧力値と第2の圧力値
との差分に応じて風速値を生成して表示する風速値発生
手段と、前記温度検出手段の出力の内、測定開始当初に
検出される第1の温度と測定完了時に検出される第2の
温度との温度差が所定値以下であるか否かを判断し、所
定値を超えた場合に前記風速値が無効である旨を表示す
る判定手段とを具備することを特徴としている。
【0009】加えて、本発明の好ましい実施態様として
は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の圧力測
定装置を腕時計に適用したことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明では、圧力検出手段と温度検出手段とを
一体収納した測定手段を風圧下に配置すると、その内部
に風圧に対応した外気が導入されて、圧力検出手段およ
び温度検出手段が外気温に近づく。したがって、身体に
装着された場合でも容易に温度補償が可能になる。ま
た、風速値発生手段が温度補償された第1の圧力値と第
2の圧力値との差分に応じて風速値を生成する。これに
より、風速測定が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 A.実施例の構成 (a)電子ウォッチの外観構成 図1は、本発明の一実施例による圧力測定装置を適用し
た電子ウォッチの外観を示す正面図である。この図にお
いて、1は正面視略円形状のケース、2はこのケース1
の側部に対向して装着されるバンドである。3はケース
前面に配設される表示部であり、表示領域3a〜3gか
ら形成される。ここで、領域3aは測定した風速をメー
タ表示し、領域3bは測定した温度(摂氏)をディジタ
ル表示する。領域3cは測定した風速値をディジタル表
示し、領域3dは高度値を、領域3eは最大風速値をそ
れぞれ表示する。
【0012】また、領域3fは、現在時刻あるいは年月
日を操作スイッチ5の切替え操作に応じてディジタル表
示する。領域3gは気圧傾向を表示するバーグラフであ
る。4はケース側面に配設されるセンサヘッドであり、
その端面には風速計測時に外気が通風するよう開口され
ている。センサヘッド4には、後述する温度センサ4a
および圧力センサ4bが一体化されて収納されており、
その意味するところについては後述する。操作スイッチ
5は、ユーザのスイッチ操作に応じて電子ウォッチの動
作モードあるいは表示モードを切替える切替操作信号を
発生する。なお、この電子ウォッチの動作モードについ
ては、後述する動作説明において言及する。
【0013】(b)電子ウォッチのブロック構成 次に、図2を参照して実施例の電気的構成について説明
する。なお、この図において、図1に示す各部と共通す
る要素には、同一の番号を付している。図2において、
10は電子ウォッチ各部を制御するCPUであり、その
動作については後述する。CPU10は、発振クロック
を分周してなるタイマクロックを発生すると共に、当該
タイマクロック(例えば、1/10秒)を順次カウント
して時刻計時する時計回路を内蔵する。11はCPU1
0によって読み出される各種計測プログラムや、変換テ
ーブル等を記憶するROMである。12はCPU10の
ワークエリアとして各種演算結果やレジスタ値、あるい
はフラグデータが一時記憶されるRAMである。
【0014】[レジスタ領域の説明]ここで、上記RA
M12に設けられるレジスタ領域E1〜E10について
図3を参照して説明しておく。図3において、E1は現
在の年YY、月MMおよび日DDが格納されるレジスタ
領域である。E2は、現在時刻TIMEが格納される領
域であり、E3は測定された温度値TEMP(摂氏)が
格納される領域である。また、E4は測定された風速の
平均値VEL1と最大風速値VEL2とが格納される領
域である。E5は、無風状態における圧力値をオフセッ
トOFFSETとして一時記憶する領域である。
【0015】次に、E6は、過去5回にわたって測定さ
れた気圧値ATM1〜ATM5が格納される領域であ
り、新たに気圧値が測定される度に気圧値ATM1〜A
TM5が順次更新され、最古の気圧値が棄却される。こ
れら気圧値ATM1〜ATM5は、前述した領域3gに
バーグラフ表示されて気圧傾向を表示するようになって
いる。E7は、測定された高度値ALTが格納される領
域、E8はアラーム時刻ALMがセットされる領域、E
9はカウントダウン時刻CNTDがセットされる領域、
E10はタイマクロックをカウントアップしてなるスト
ップウォッチ時刻STOPWが格納される領域である。
【0016】次に、再び図2に戻り、実施例の構成につ
いて説明を進める。表示部3は、前述した表示領域3a
〜3gを形成するLCD(液晶表示素子)パネルと、C
PU10から供給される表示データに応じてLCDパネ
ルを駆動するLCDドライバから構成される。センサヘ
ッド4は、温度センサ4aと圧力センサ4bとから構成
される。温度センサ4aは、例えば、温度変化に応じて
電気的抵抗値が変化するサーミスタ、あるいは白金抵抗
体等から形成される。一方、圧力センサ4bは、図4
(ロ)に図示するように、ピエゾ抵抗効果を有する拡散
抵抗Ra〜Rdによってホイートストンブリッジを形成
している。
【0017】これらセンサ4a,4bの特徴的な点は、
図4(イ)に図示するように、圧力センサ4bの基板背
面側に温度センサ4aを設けて一体構造としたことにあ
る。このようにすることで、両センサ4a,4bの熱容
量が一体化し、両センサ4a,4bの間に温度差が生じ
難くなる。つまり、両センサ4a,4bを別体とした状
態で熱伝導があると、個々の熱容量の相違から両者が定
常温度になるまでの間、温度差が生じるが、これを一体
化したことで回避する訳である。
【0018】13はセンサ駆動回路であり、入力切替回
路17(後述する)から供給されるオフセット切替制御
信号S3に応じた駆動電圧を発生し、これを圧力センサ
4bの駆動電圧印加端子T1,T3(図4参照)に供給
する。具体的には、「風速」測定時と「気圧(高度)」
測定時とで、駆動電圧レベルを異ならせている。つま
り、「気圧」測定時には、比較的大きな圧力レベルを測
定対象とするのに対し、「風速(高度)」測定時では、
気圧測定時より1/10程度の微弱な圧力レベルを測定
対象とすることからオフセットレベルを替えてレンジ切
替を行うようにしている。14はセレクタであり、後述
する入力切替回路17から供給される切替信号S2に応
じて温度センサ4aの出力あるいは圧力センサ4bの出
力のいずれか一方を選択して次段へ供給する。
【0019】15は圧力センサ4aの出力を増幅する増
幅器である。この増幅器15は、入力切替回路17から
供給される利得制御信号S1に基づいて増幅ゲインを制
御し、圧力センサ4aの出力のダイナミックレンジを調
整する。具体的には、「風速」測定時と「気圧(高
度)」測定時とにおいてそのレンジを切替える。16は
A/D変換器であり、温度センサ4aの出力、あるいは
レンジ調整された圧力センサ4bの出力をディジタル信
号に変換して出力する。入力切替回路17は、CPU1
0から供給される制御信号に応じて上述した利得制御信
号S1、切替信号S2およびオフセット切替制御信号S
3を発生する。
【0020】B.実施例の動作 次に、図5〜図6を参照して実施例の動作について説明
する。ここでは、最初に概略動作を説明した後、続い
て、本願発明の要旨に係わる「風速・温度」計測動作に
ついて説明する。 概略動作 (a)計時処理 まず、上記構成による電子ウォッチにバッテリが搭載さ
れた時点で、CPU10はROM12から制御プログラ
ムを自身にロードした後、RAM12に確保されるレジ
スタやフラグをイニシャライズして図5に示すステップ
SA1に処理を進める。ステップSA1では、この電子
ウォッチの基本機能である計時処理を実行する。この計
時処理とは、前述したように、例えば、時計回路が発生
する1/10秒周期のタイマクロックをカウントして現
在時刻を計時する処理である。
【0021】(b)オフセット操作 次いで、タイマクロックのカウントがなされると、CP
U10は次のステップSA2に進み、オフセット操作が
なされたか否かを判断する。このオフセット操作とは、
風速計測に先立って無風状態時の圧力値をオフセットO
FFSETとしてRAM12のレジスタ領域E5にスト
アするための操作であり、例えば、操作スイッチ5を複
数回オン操作した場合に「オフセット操作」と見做され
る。
【0022】いま、ユーザによって操作スイッチ5が複
数回オン操作されると、ここでの判断結果が「YES」
となり、次のステップSA3に処理が進む。一方、「オ
フセット操作」がなされない場合には、風速・温度計測
モードに入らないと見做して後述するステップSA7に
進む。
【0023】(c)オフセット切替/レンジ調整 次に、ステップSA3に進むと、CPU10の動作は、
ステップSA3〜SA5から形成される風速・温度計測
モードに遷移する。まず、ステップSA3では、基準ポ
イントとなる無風状態時の圧力値、すなわち、風速が0
[m/s]である時の圧力センサ4bの出力を取込み、
これをオフセットOFFSETとしてRAM12のレジ
スタ領域E5にストアする。また、CPU10は、風速
・温度計測モードに対応した制御信号を入力切替回路1
7に供給する。これにより、当該回路17が前述した利
得制御信号S1、切替信号S2およびオフセット切替制
御信号S3をそれぞれ発生し、これらを増幅器15、セ
レクタ14およびセンサ駆動回路13へ順次供給するこ
とで、オフセット切替えとレンジ調整とが行われる。
【0024】(d)風速・温度計測処理 こうして風速・温度計測モードの準備が整うと、CPU
10は次のステップSA4に処理を進め、風速・温度計
測を行い、その計測結果である風速値VEL1、VEL
2をレジスタ領域E4に、温度値TEMPをレジスタ領
域E3にストアする一方、これらを表示部3に表示す
る。次いで、ステップSA5に進み、計測した風速およ
び温度の表示単位を切換える。そして、ステップSA6
に進むと、風速・温度計測モードを終了する「オフセッ
ト解除操作」がなされたか否かを判断する。ここで、
「オフセット解除操作」が行われない場合、判断結果が
「NO」となり、前述したステップSA3に処理を戻
す。これに対し、操作スイッチ5の操作によって「オフ
セット解除操作」がなされると、ここでの判断結果が
「YES」となり、次のステップSA7に処理を進め
る。
【0025】(e)気圧計測処理 CPU10の処理がステップSA7に進むと、上記風速
・温度計測モードが完了し、気圧計測モードに遷移して
気圧計測が実行される。この気圧計測処理では、CPU
10が気圧計測モードに対応した制御信号を入力切替回
路17に供給することによって風速・温度計測時のオフ
セット/レンジ設定が解除され、気圧計測を実行する。
そして、これ以後、ステップSA8〜SA11を介して
順次「高度計測処理」、「時刻アラーム処理」、「カウ
ントダウン処理」および「ストップウォッチ処理」が行
われた後、再びステップSA1以降を繰り返す。
【0026】(f)その他処理 すなわち、ステップSA8では、上記気圧計測モードと
同様のオフセット/レンジ設定において圧力センサ4b
の出力をサンプリングし、サンプリングした値に基づき
高度値を算出する。この後、ステップSA9に進むと、
CPU10は、現在時刻がアラーム設定されている時刻
か否かを判断し、アラーム時刻であればアラーム音を発
音させ、アラーム時刻でなければ次のステップSA10
に処理を進める。
【0027】ステップSA10では、ユーザが操作スイ
ッチ5を操作してカウントダウンモードを指定した場合
のみ、現在時刻から設定時刻までの間を順次カウントダ
ウンする処理を実行する。次いで、ステップSA11で
は、ユーザが操作スイッチ5を操作してストップウォッ
チモードを指定した場合のみ、周知のストップウォッチ
動作を実行し、この後、CPU10は前述した計時処理
に復帰する。
【0028】風速・温度計測モードの動作 次に、ステップSA3〜SA5から形成される風速・温
度計測モードの詳細動作について図6を参照して説明す
る。 (a)初期設定 前述したように、風速計測に先立ってユーザが操作スイ
ッチ5を複数回オン操作して「オフセット操作」する
と、CPU10の動作は風速・温度計測モードに入り、
図6に示すステップSB1に処理を進める。ステップS
B1では、無風状態時の圧力値をオフセットOFFSE
TとしてRAM12のレジスタ領域E5にストアする一
方、入力切替回路17を介して増幅器15、セレクタ1
4およびセンサ駆動回路13を切替制御し、オフセット
切替およびレンジ調整を行う。
【0029】(b)温度基準値のセット 次いで、ステップSB2に進むと、温度センサ4aの出
力をサンプリングして温度計測を行い、この時の温度値
を基準値T1としてテンポラリレジスタにセットしてお
く。なお、この基準値T1は、温度補償する際の基準と
なるものであり、その意味するところについては追って
説明する。
【0030】(c)風速計測 ここで、ユーザは風速計測すべく、ケース1の側部に配
設されるセンサヘッド4の通風口を風上側に向け、圧力
センサ4bに風圧が加わるよう位置させておき、ステッ
プSB3に進み、風速計測を実行する。この場合、風速
は、無風状態時における圧力センサ4aの出力値と、風
圧が加わる時の圧力センサ4aの出力値との差分を、周
知のベルヌーイ定理に基づく次式(1)による演算で求
められる。すなわち、 V={2・(Pt−Ps)/ρ}1/2 …(1) ここで、Vは風速[m/sec]、Pt−Psは圧力差
分、ρは空気密度であり、計測時の気温で温度補償され
る値である。そして、所定の計測時間中、上記(1)式
に基づき得られた風速値は、加算平均してなる風速値V
EL1と最大風速値VEL2とに分け、レジスタ領域E
4にストアされるようになっている。
【0031】ところで、上記ステップSB3において、
センサヘッド4に所定時間の間、風を当てて風速計測す
ると、通風口から流入する外気によって、センサヘッド
4内部に収納される温度センサ4aおよび圧力センサ4
bが放熱し、身体側からの熱流の影響をカットし得る。
つまり、一体化された温度センサ4aおよび圧力センサ
4bが外気温に近くなり、この結果、圧力センサ4bの
出力を正確な気温で温度補償することが可能となる。し
たがって、無風状態時の圧力値と風圧下の圧力値との差
分に対応して算出される風圧値も正確に補正できる。
【0032】(d)風温・風速表示 このようにして風速計測がなされると、CPU10はス
テップSB4に処理を進め、外気にさらした状態で再
度、温度計測を行い、これによって得た温度計測値T2
と上述したステップSB2において計測した基準値T1
とを減算し、温度差ΔTを算出する。そして、この後、
ステップSB5−1およびステップSB5−2に進み、
ステップSB3において求められた風速値VEL1、最
大風速値VEL2および温度計測値T2に基づき、表示
部3に風温・風速表示する。この際、操作スイッチ5が
操作されると、風速単位が「秒速単位」から「時速単
位」に入れ替わり表示される。続いて、ステップSB6
に進むと、風速計測開始当初の温度計測値(基準値T
1)と風速計測終了時の温度計測値T2との温度差ΔT
が所定温度A[゜C]以下であるか否かを判断する。
【0033】(e)温度補償が有効な範囲の場合 ここで、温度差ΔTが所定温度A[゜C]以下である場
合、すなわち、温度補償が有効な範囲であると、判断結
果は「YES」となり、再びステップSB3に処理を戻
し、風速計測を繰り返す。したがって、この場合は、前
述した(1)式で算出された風速値が正確な値になる訳
である。
【0034】(f)温度補償無効な範囲の場合 一方、温度差ΔTが所定温度A[゜C]を超えた場合、
つまり、圧力センサ4bが身体側からの熱流の影響を受
け、風速計測値を温度補償し得ない時には、判断結果が
「NO」になり、ステップSB7に進み、風速・温度計
測モードを終了させる。したがって、この場合は、前述
した(1)式で算出された風速値が不正確な値である虞
があるため、次のステップSB8−1,8−2に進み、
風速計測が無効である旨を表示部3にエラー表示する。
このエラー表示は、例えば、風速値を表示する表示領域
3eに「EE」等の警告コードを表わす。
【0035】(g)再計測判断 この後、CPU10はステップSB9に進み、再計測す
るか否かを判断する。すなわち、前述したステップSA
6の処理に相当するものであり、「オフセット解除操
作」がなされたか否かを判断する。ここで、「オフセッ
ト解除操作」がなされない場合には、再計測すると見做
して判断結果が「YES」となり、前述したステップS
B1に処理を戻し、上述した風速・温度計測過程を繰り
返す。これに対し、ユーザによって「オフセット解除操
作」がなされると、再計測しないとして判断結果が「N
O」となり、前述したステップSA7に進み、気圧計測
モードへ移行する。
【0036】このように、上述した実施例では、センサ
ヘッド4の内部に一体化した圧力センサ4bおよび温度
センサ4aを設け、風速計測時には、このセンサヘッド
4の内部に風圧に対応した外気を導入して圧力センサ4
bおよび温度センサ4aを外気温に近づけるから、身体
に装着された場合でも容易に温度補償が可能になる。そ
して、ベルヌーイの定理に基づき無風状態時の圧力値と
風圧下の圧力値との差分から風圧値計測が実現する。
【0037】なお、上述した実施例にあっては、圧力セ
ンサ4bの基板背面側に温度センサ4aを固設して一体
化するようにしたが、これに限らず、同一基板上に温度
センサ4aと圧力センサ4bとを薄膜形成するようにし
て良い。このようにすると、センサヘッド4がより一層
小型化され、その熱時定数も小さくすることができ、身
体側からの伝熱の影響を受け難くすることが可能にな
る。また、この実施例では、センサヘッド4をケース1
の側部に固定するようにしたが、これに替えて、例え
ば、ウォッチ外周に回動自在に取り付けられるベゼルと
一体にし、風向きに合わせてセンサヘッド4を回動し得
る構造としても良い。また、この場合、センサヘッド4
の回動操作に応じてオフセット切替えとゲイン調整とを
実行すれば良い。
【0038】さらに、上記実施例では、電子ウォッチに
適用した場合を挙げたが、これに限定されるものではな
く、例えば携帯用の方位計や気圧計等のアウトドアスポ
ーツ用品に適用できることは言うまでもない。また、上
記実施例では、ベルヌーイの定理に基づき無風状態時の
圧力値と風圧下の圧力値との差分から風圧値を算出して
いるが、これに替えて、予めオフセットOFFSETと
風圧下の圧力値との関係に対応する風圧値をテーブルデ
ータとしてROM11に記憶しておき、これを計測した
風圧下の圧力値に応じて読み出す方式として良く、この
ようにすることで処理の高速化を図ることが可能にな
る。これと同様に、圧力値の温度補償もテーブル化すれ
ば、処理を簡素化し得る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、圧力検出手段と温度検
出手段とを一体収納した測定手段を風圧下に配置する
と、その内部に風圧に対応した外気が導入されるので、
以下の効果を得ることができる。 (1)圧力検出手段および温度検出手段を外気温に近づけ
ることができ、身体に装着された場合でも容易に温度補
償することができる。 (2)風速値発生手段が温度補償された第1の圧力値と第
2の圧力値との差分に応じて風速値を生成することがで
き、容易に風速測定を実現することができる。 (3)本発明の適用により、電子ウォッチ等の携帯時計に
よって手軽に「気圧」あるいは「風速」等の天候状態を
把握したいというニーズに答えることができる。 (4)電子ウォッチ等の携帯時計に圧力測定装置を搭載し
た場合でも、容易に風速測定を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された電子ウォッチの
外観を示す正面図である。
【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】同実施例におけるRAM12の代表的なレジス
タ内容を説明するためのメモリマップである。
【図4】同実施例におけるセンサヘッド4の構造を説明
するための図である。
【図5】同実施例の概略動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】同実施例における風速・温度計測モードの動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ケース 2 バンド 3 表示部 4 センサヘッド(測定手段) 4a 温度センサ(温度検出手段) 4b 圧力センサ(圧力検出手段) 5 操作スイッチ 10 CPU(補償手段、風速値発生手段) 11 ROM 12 RAM 13 センサ駆動回路 14 セレクタ 15 増幅器 16 A/D変換回路 17 入力切替回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力を検出する圧力検出手段および温度
    を検出する温度検出手段を一体収納する測定手段と、 前記測定手段を無風下に配置した時に前記圧力検出手段
    が検出する第1の圧力値と、当該測定手段を風圧下に配
    置した時に前記圧力検出手段が検出する第2の圧力値と
    をそれぞれ前記温度検出手段の出力に応じて温度補償す
    る補償手段と、 この補償手段によって温度補償された前記第1の圧力値
    と第2の圧力値との差分に応じて風速値を生成して表示
    する風速値発生手段とを具備することを特徴とする圧力
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、一体収納される圧力検
    出手段および温度検出手段を外気に曝す通風口を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の圧力測定装置。
  3. 【請求項3】 前記風速値発生手段は、前記第1の圧力
    値と第2の圧力値との差分をベルヌーイ定理に基づき風
    速値に変換することを特徴とする請求項1記載の圧力測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定手段は、前記圧力検出手段が気
    圧を検出する場合と風速を検出する場合とで、当該圧力
    検出手段に印加される駆動電圧を変化させることを特徴
    とする請求項1記載の圧力測定装置。
  5. 【請求項5】 圧力を検出する圧力検出手段および温度
    を検出する温度検出手段を一体収納する測定手段と、 前記測定手段を無風下に配置した時に前記圧力検出手段
    が検出する第1の圧力値と、当該測定手段を風圧下に配
    置した時に前記圧力検出手段が検出する第2の圧力値と
    をそれぞれ前記温度検出手段の出力に応じて温度補償す
    る補償手段と、 この補償手段によって温度補償された前記第1の圧力値
    と第2の圧力値との差分に応じて風速値を生成して表示
    する風速値発生手段と、 前記温度検出手段の出力の内、測定開始当初に検出され
    る第1の温度と測定完了時に検出される第2の温度との
    温度差が所定値以下であるか否かを判断し、所定値を超
    えた場合に前記風速値が無効である旨を表示する判定手
    段とを具備することを特徴とする圧力測定装置。
  6. 【請求項6】 腕時計に適用したことを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載の圧力測定装置。
JP6152705A 1994-06-10 1994-06-10 圧力測定装置 Pending JPH07333365A (ja)

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