JP2001305252A - 計時装置 - Google Patents

計時装置

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JP2001305252A
JP2001305252A JP2001097564A JP2001097564A JP2001305252A JP 2001305252 A JP2001305252 A JP 2001305252A JP 2001097564 A JP2001097564 A JP 2001097564A JP 2001097564 A JP2001097564 A JP 2001097564A JP 2001305252 A JP2001305252 A JP 2001305252A
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time
chronograph
voltage
power supply
lever
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Akihiko Maruyama
昭彦 丸山
Nobuhiro Koike
信宏 小池
Kenichi Okuhara
建一 奥原
Hidehiro Akaha
秀弘 赤羽
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が時間計測機能を有する計時装置にて
時間を計測していた際に、電源電池の容量不足等による
電圧降下により計時装置の動作が停止した場合に、発電
装置により電源電池を再度充電すれば確実に再駆動させ
ることができる計時装置を提供する。 【解決手段】 通常時刻を表示するための通常時刻表示
手段1100と、経過時間を計測するための時間計測手
段1200と、前記時間計測手段1200の動作を外部
から開始、終了させるための外部入力手段1201と、
前記外部入力手段1201の操作により前記時間計測手
段1200の動作状態を決定する電気的な信号を保持す
る保持手段1243と、を有し、前記保持手段1243
が前記時間計測手段1200が動作状態でありながら、
前記電源電圧が低いかあるいは印加されていないために
前記時間計測手段1200が動作していない状態から、
前記時間計測手段1200が動作可能な前記電源電圧が
印加される状態となった時に前記時間計測手段1200
の動作の禁止を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針を備えた多機能
の計時装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、針を備えた多機能の計時装置とし
ては、例えばアナログ表示式のクロノグラフ機能を有す
る電子時計がある。
【0003】このような電子時計は、例えばクロノグラ
フ用の時クロノグラフ針、分クロノグラフ針及び秒クロ
ノグラフ針を有しており、電子時計に設けられているス
タート/ストップボタンが押されることにより時間の計
測を開始し、時クロノグラフ針、分クロノグラフ針及び
秒クロノグラフ針が回動する。そして、再びスタート/
ストップボタンが押されることにより時間の計測を終了
し、時クロノグラフ針、分クロノグラフ針及び秒クロノ
グラフ針が停止して計測時間を表示する。そして、電子
時計に設けられているリセットボタンが押されることに
より計測時間をリセットし、時クロノグラフ針、分クロ
ノグラフ針及び秒クロノグラフ針が零位置に戻る(以
下、帰零という)。
【0004】また、このような電子時計は、時間計測中
にリセットボタンが押されることにより時間の計測は継
続したままで、時クロノグラフ針、分クロノグラフ針及
び秒クロノグラフ針が停止し、再度リセットボタンが押
されることにより継続していた計測時間の分だけ時クロ
ノグラフ針、分クロノグラフ針及び秒クロノグラフ針が
素速く運針し、その後に通常通り回動するスプリット機
能と呼ばれる機能を有する。使用者は、この機能により
時間計測中の複数の時点での計測時間を正確に視認する
ことが可能であり、例えば計測した時間を記録すること
ができる。
【0005】その他、電子時計は、最大計測時間になる
と、時クロノグラフ針、分クロノグラフ針及び秒クロノ
グラフ針が、例えば時間計測の開始針位置にて自動的に
停止する機能を有する。この機能により時間計測中にス
タート/ストップボタンを押して計測を停止するのを忘
れたとしても、電力の無駄な消費を防止することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような電子時計の
中には、発電装置を有するものがある。この電子時計
は、例えば使用者が日常的に装着することで、微少な振
動等を与えることにより電子時計の内部に設けられてい
る発電装置により発電され、発電した電力を2次電池等
に充電し、電子時計の電源電池として使用する。
【0007】ところが、前述したクロノグラフを有する
電子時計においては、時間を計測中に電源電池の充電容
量の不足による電圧降下が原因で時間の計測が停止する
場合がある。このような場合に、使用者が停止中の電子
時計を発電装置により発電し、電源電池に充電しようと
しても、すぐに十分な充電容量を確保できるわけではな
い。電子時計は、このように電源電池が不十分な充電容
量の状態でクロノグラフが再駆動されると、クロノグラ
フによる消費電力が発電装置により発電した充電量より
も大きく、再度動作が停止してしまう。この状態から、
電源電池の電圧が上昇した際に計測が再開されたとして
も、表示されている計測時間は不正確であり、使用者が
計測時間を誤る可能性がある。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解消して、使
用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を計測し
ていた際に、電源電池の容量不足等による電圧降下によ
り計時装置の動作が停止した場合に、発電装置により電
源電池を再度充電すれば確実に再駆動させることができ
る計時装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通常
時刻を表示するための通常時刻表示手段と、経過時間を
計測するための時間計測手段と、前記時間計測手段の動
作を外部から開始、終了させるための外部入力手段と、
前記外部入力手段の操作により前記時間計測手段の動作
状態を決定する電気的な信号を保持する保持手段と、を
有し、前記保持手段が前記時間計測手段が動作状態であ
りながら、前記電源電圧が低いかあるいは印加されてい
ないために前記時間計測手段が動作していない状態か
ら、前記時間計測手段が動作可能な前記電源電圧が印加
される状態となった時に前記時間計測手段の動作の禁止
を解除することを特徴とする。
【0010】この請求項1の構成によれば、使用者が時
間計測機能を有する計時装置にて時間を計測していた際
に、電源電池の容量不足等による電圧降下により計時装
置の動作が停止した場合に、電源電池を再度充電すれば
確実に計時装置を再駆動させることができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記保持手段が保持するHレベル又はLレベ
ルの信号を間欠的に検出する検出手段を有し、前記検出
手段は、前記時間計測手段の動作を禁止すべき状態とな
ると停止される。
【0012】この請求項2の構成によれば、計時装置に
おいて、計時装置の動作が禁止されている状態では検出
手段が停止しているため、計時装置の動作が禁止されて
いる状態において、検出手段により消費される電力分の
小電力化を図ることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2のいず
れか発明において、時間を計測するための第2時間計測
手段を有し、前記第2時間計測手段は動作が可能になっ
てからの時間を計測して一定時間経過すると、前記時間
計測手段は動作の禁止が解除される。
【0014】この請求項3の構成によれば、時間を計測
するための第2時間計測手段を有しているため、計時装
置が動作可能になってから一定時間が経過した後、再駆
動することで、電源電圧が低い状態で再駆動することを
防止することができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は2のいず
れかの発明において、電源電圧を検出するための電圧検
出手段を有し、前記電圧検出手段により前記電源電圧を
検出して前記電源電圧が予め設定された電圧を越えると
動作の禁止が解除される。
【0016】この請求項4の構成によれば、計時装置が
電源電圧の不足により動作禁止状態となっても電源電圧
の上昇により、予め設定された電圧を越えたことによっ
て計時装置の動作禁止を解除することができる。これに
より、電源電圧が、低い状態での計時装置の再駆動を防
止して、確実な始動性を確保することができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1又は2のいず
れかの発明において、時間を計測するための第2時間計
測手段と、電源電圧を検出するための電圧検出手段と、
を有し、前記電圧検出手段により検出された前記電源電
圧が予め設定された電圧を超えている時間を前記第2時
間計測手段により計測して一定時間が経過すると、前記
時間計測手段は動作の禁止が解除される。
【0018】この請求項5の構成によれば、計時装置が
電源電圧の不足により動作禁止状態となった後、電源電
池が予め設定された電圧に瞬間的に戻ったような場合で
も、これを十分な電圧とせず、電源電池を予め設定され
た電圧以上となった状態で一定時間が経過すると、動作
禁止状態を解除することで計時装置を確実に動作させる
ことができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1から5のいず
れかの発明において、動作が禁止されている状態で、前
記保持手段が保持する信号がLレベルであった場合には
Hレベルとなり、Hレベルであった場合にはLレベルと
なることで、前記時間計測手段は動作の禁止が解除され
る。
【0020】この請求項6の構成によれば、計時装置が
電源電圧の不足により動作禁止状態となった後、電源電
圧が戻った場合でも使用者の意志に反して、計時装置が
動作することがない。請求項7の発明は、請求項1から
6のいずれかの発明において、前記時間計測手段は、ク
ロノグラフである。
【0021】請求項8の発明は、請求項1から6のいず
れかの発明において、前記時間計測手段は、タイマ機能
である。
【0022】この請求項7又は8の構成によれば、それ
ぞれ任意の時間を計測する機能を有する計時装置にて時
間を計測していた際に、電源電池の容量不足等による電
圧降下により計時装置の動作が停止した場合に、電源電
池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動させること
ができる。
【0023】請求項9の発明は、請求項7又は8のいず
れかの発明において、前記時間計測手段は、時間計測中
における計測時間の初期化を機械的に防止するための安
全機構を有する。
【0024】この請求項9の構成によれば、計時装置に
おいて、使用者が時間計測機能により時間計測中に計測
時間を初期化することを機械的に防止するための安全機
構を有するため、使用者の誤操作を防止することができ
る。
【0025】請求項10の発明は、請求項1から9のい
ずれかの発明において、繰り返し充電可能な充電部と、
前記充電部に充電するための発電部とを有する発電手段
を備える。
【0026】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、繰り返し充電可能な充電部と、充電部に充電す
るための発電部とを有する発電手段を有する。
【0027】この請求項10又は11の構成によれば、
それぞれ計時装置は発電手段を有するため、一旦電源電
圧が不足した後再度発電して電源電圧が回復したとき
に、電源電池が低電圧又は低充電量の状態における動作
を禁止することで確実な始動性を確保することができ
る。つまり、計時装置は、主な機能である通常時計表示
手段等が直ちに停止するようなことがない。また、計時
装置は、電源電圧が回復してから一定時間経過後に予め
設定された電圧以上となったことで、計時装置が動作可
能な充電量とみなす。従って、計時装置は、確実な始動
性を確保することができる。
【0028】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記発電ロータは、回転錘で回転する。この請
求項12の構成によれば、使用者が時間計測機能を有す
る計時装置にて時間を計測していた際に、電源電池の容
量不足等による電圧降下により計時装置の動作が停止し
た場合に、使用者が計時装置に対して振動を与えて回転
錘が回動させることで発電ロータを回転させて発電し、
電源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動させ
ることができる。
【0029】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記発電ロータは、りゅうず操作で回転する。
この請求項13の構成によれば、使用者が時間計測機能
を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源電
池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作が
停止した場合に、使用者がりゅうずを操作することで発
電ロータを回転させて発電し、電源電池を再度充電すれ
ば確実に計時装置を再駆動させることができる。
【0030】請求項14の発明は、請求項1から13の
いずれかの発明において、計時装置は、腕時計である。
この請求項14の構成によれば、使用者が日常的に携帯
する腕時計において、電源電池の容量不足等による電圧
降下により腕時計の動作が停止した場合に、発電装置に
より電源電池を再度充電すれば、確実に計時装置を再駆
動させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0032】図1は、本発明の計時装置である電子時計
の実施形態を示す概略ブロック構成図である。
【0033】この電子時計1000は、通常時刻部11
00及びクロノグラフ部1200をそれぞれ駆動するた
めの2台のモータ1300、1400と、各モータ13
00、1400を駆動するための電力を供給する大容量
コンデンサ1814及び2次電源1500、2次電源1
500に蓄電する発電装置1600及び全体を制御する
制御回路1800を備えている。さらに、制御回路18
00には、クロノグラフ部1200を後述する方法で制
御するスイッチ1821、1822を有するクロノグラ
フ制御部1900が備えられている。
【0034】この電子時計1000は、クロノグラフ機
能を有するアナログの電子時計であり、1台の発電装置
1600で発電された電力を用いて2台のモータ130
0、1400を別々に駆動し、通常時刻部1100及び
クロノグラフ部1200の運針を行う。尚、クロノグラ
フ部1200のリセット(帰零)は、後述するようにモ
ータ駆動によらず機械的に行われる。
【0035】図2は、図1に示す電子時計の完成体の外
観例を示す平面図である。
【0036】この電子時計1000は、外装ケース10
01の内側に文字板1002及び透明なガラス1003
がはめ込まれている。外装ケース1001の4時位置に
は、外部操作部材であるりゅうず1101が配置され、
2時位置及び10時位置には、クロノグラフ用のスター
ト/ストップボタン(第1の起動手段)1201及びリ
セットボタン1202(第2の起動手段)が配置されて
いる。
【0037】また、文字板1002の6時位置には、通
常時刻用の指針である時針1111、分針1112及び
秒針1113を備えた通常時刻表示部1110が配置さ
れ、3時位置、12時位置及び9時位置には、クロノグ
ラフ用の副針を備えた表示部1210、1220、12
30が配置されている。即ち、3時位置には、時分クロ
ノグラフ針1211、1212を備えた12時間表示部
1210が配置され、12時位置には、1秒クロノグラ
フ針1221を備えた60秒間表示部1220が配置さ
れ、9時位置には、1/10秒クロノグラフ針1231
を備えた1秒間表示部1230が配置されている。
【0038】図3は、図2に示す電子時計のムーブメン
トを裏側から見たときの概略構成例を示す平面図であ
る。
【0039】このムーブメント1700は、地板170
1上の6時方向側に通常時刻部1100、モータ130
0、IC1702及び音叉型水晶振動子1703等が配
置され、12時方向側にクロノグラフ部1200、モー
タ1400及びリチウムイオン電源等の2次電源150
0が配置されている。
【0040】モータ1300、1400は、ステップモ
ータであり、高透磁材より成る磁心をコアとするコイル
ブロック1302、1402、高透磁材より成るステー
タ1303、1403、ロータ磁石とロータかなより成
るロータ1304、1404により構成されている。
【0041】通常時刻部1100は、五番車1121、
四番車1122、三番車1123、二番車1124、日
の裏車1125、筒車1126の輪列を備えており、こ
れらの輪列構成により通常時刻の秒表示、分表示及び時
表示を行っている。
【0042】図4は、この通常時刻部1100の輪列の
係合状態の概略を示す斜視図である。
【0043】ロータかな1304aは五番歯車1121
aとかみ合い、五番かな1121bは四番歯車1122
aとかみ合っている。ロータかな1304aから四番歯
車1122aまでの減速比は1/30となっており、ロ
ータ1304が1秒間に半回転するように、IC170
2から電気信号を出力することにより、四番車1122
は60秒に1回転し、四番車1122先端に嵌合された
秒針1113により通常時刻の秒表示が可能となる。
【0044】また、四番かな1122bは三番歯車11
23aとかみ合い、三番かな1123bは二番歯車11
24aとかみ合っている。四番かな1122bから二番
歯車1124aまでの減速比は1/60となっており、
二番車1124は60分に1回転し、二番車1124先
端に嵌合された分針1112により通常時刻の分表示が
可能となる。
【0045】また、二番かな1124bは日の裏歯車1
125aとかみ合い、日の裏かな1125bは筒車11
26とかみ合っている。二番かな1124bから筒車1
126までの減速比は1/12となっており、筒車11
26は12時間に1回転し、筒車1126先端に嵌合さ
れた時針1111により通常時刻の時表示が可能とな
る。
【0046】さらに、図2、図3において、通常時刻部
1100は、一端にりゅうず1101が固定され、他端
につづみ車1127が嵌合されている巻真1128、小
鉄車1129、巻真位置決め手段、規正レバー1130
を備えている。巻真1128は、りゅうず1101によ
り段階的に引き出される構成となっている。巻真112
8が引き出されていない状態(0段目)が通常状態であ
り、巻真1128が1段目に引き出されると時針111
1等は停止せずにカレンダ修正が行える状態になり、巻
真1128が2段目に引き出されると運針が停止して時
刻の修正が行える状態になる。
【0047】りゅうず1101を引っ張って巻真112
8を2段目に引き出すと、巻真位置決め手段に係合する
規正レバー1130に設けたリセット信号入力部113
0bが、IC1702を実装した回路基板のパターンに
接触し、モータパルスの出力が停止され運針が停止す
る。このとき、規正レバー1130に設けた四番規正部
1130aにより四番歯車1122aの回転が規正され
ている。この状態でりゅうず1101と共に巻真112
8を回転させると、つづみ車1127から小鉄車112
9、日の裏中間車1131を介して日の裏車1125に
回転力が伝わる。ここで、二番歯車1124aは一定の
滑りトルクを有して二番かな1124bと結合されてい
るため、四番車1122が規正されていても小鉄車11
29、日の裏車1125、二番かな1124b、筒車1
126は回転する。従って、分針1112及び時針11
11は回転するので、任意の時刻が設定できる。
【0048】図2、図3において、クロノグラフ部12
00は、1/10秒CG(クロノグラフ)中間車123
1、1/10秒CG車1232の輪列を備えており、1
/10秒CG車1232が1秒間表示部1230のセン
タ位置に配置されている。これらの輪列構成により、時
計体の9時位置にクロノグラフの1/10秒表示を行っ
ている。
【0049】また、図2、図3において、クロノグラフ
部1200は、1秒CG第1中間車1221、1秒CG
第2中間車1222、1秒CG車1223の輪列を備え
ており、1秒CG車1223が60秒間表示部1220
のセンタ位置に配置されている。これらの輪列構成によ
り、時計体の12時位置にクロノグラフの1秒表示を行
っている。
【0050】さらに、図2、図3において、クロノグラ
フ部1200は、分CG第1中間車1211、分CG第
2中間車1212、分CG第3中間車1213、分CG
第4中間車1214、時CG中間車1215、分CG車
1216及び時CG車1217の輪列を備えており、分
CG車1216及び時CG車1217が同心で12時間
表示部1210のセンタ位置に配置されている。これら
の輪列構成により、時計体の3時位置にクロノグラフの
時分表示を行っている。
【0051】図5は、クロノグラフ部1200のスター
ト/ストップ及びリセット(帰零)の作動機構の概略構
成例を示す平面図であり、時計の裏ぶた側から見た図で
ある。図6は、その主要部の概略構成例を示す断面側面
図である。尚、これらの図は、リセット状態を示してい
る。
【0052】このクロノグラフ部1200のスタート/
ストップ及びリセットの作動機構は、図3に示すムーブ
メントの上に配置されており、略中央部に配置されてい
る作動カム1240の回転により、スタート/ストップ
及びリセットが機械式に行われる構成となっている。作
動カム1240は、円筒状に形成されており、側面には
円周に沿って一定ピッチの歯1240aが設けられ、一
端面には円周に沿って一定ピッチの柱1240bが設け
られている。作動カム1240は、歯1240aと歯1
240aの間に係止してしている作動カムジャンパ12
41により静止時の位相が規正されており、作動レバー
1242の先端部に設けた作動カム回転部1242dに
より反時計回りに回転される。
【0053】スタート/ストップの作動機構(第1の起
動手段)は、図7に示すように、作動レバー1242、
スイッチレバーA1243及び伝達レバーばね1244
により構成されている。
【0054】作動レバー1242は、略L字の平板状に
形成されており、一端部には曲げ状態で構成された押圧
部1242a、楕円状の貫通孔1242b及びピン12
42cが設けられ、他端部の先端部には鋭角の押圧部1
242dが設けられている。このような作動レバー12
42は、押圧部1242aをスタート/ストップボタン
1201に対向させ、貫通孔1242b内にムーブメン
ト側に固定されているピン1242eを挿入し、ピン1
242cに伝達レバーばね1244の一端を係止させ、
押圧部1242dを作動カム1240の近傍に配置する
ことにより、スタート/ストップの作動機構として構成
される。
【0055】スイッチレバーA1243は、一端部はス
イッチ部1243aとして形成され、略中央部には平面
的な突起部1243bが設けられ、他端部は係止部12
43cとして形成されている。このようなスイッチレバ
ーA1243は、略中央部をムーブメント側に固定され
ているピン1243dに回転可能に軸支し、スイッチ部
1243aを回路基板1704のスタート回路の近傍に
配置し、突起部1243bを作動カム1240の軸方向
に設けた柱部1240bに接触するように配置し、係止
部1243cをムーブメント側に固定されているピン1
243eに係止させることにより、スタート/ストップ
の作動機構として構成される。即ち、スイッチレバーA
1243のスイッチ部1243aは、回路基板1704
のスタート回路と接触してスイッチ入力となる。尚、地
板1701等を介して2次電源1500と電気的に接続
されているスイッチレバーA1243は、2次電源15
00の正極と同じ電位を有している。
【0056】以上のような構成のスタート/ストップの
作動機構の動作例を、クロノグラフ部1200をスター
トさせる場合について、図7〜図9を参照して説明す
る。
【0057】クロノグラフ部1200がストップ状態に
あるときは、図7に示すように、作動レバー1242
は、押圧部1242aがスタート/ストップボタン12
01から離れ、ピン1242cが伝達レバーばね124
4の弾性力により図示矢印a方向に押圧され、貫通孔1
242bの一端がピン1242eに図示矢印b方向に押
圧された状態で位置決めされている。このとき、作動レ
バー1242の先端部1242dは、作動カム1240
の歯1240aと歯1240aの間に位置している。
【0058】スイッチレバーA1243は、突起部12
43bが作動カム1240の柱1240bにより、スイ
ッチレバーA1243の他端に設けたばね部1243c
のばね力に対抗するように押し上げられ、係止部124
3cがピン1243eに図示矢印c方向に押圧された状
態で位置決めされている。このとき、スイッチレバーA
1243のスイッチ部1243aは、回路基板1704
のスタート回路から離れており、スタート回路は電気的
に遮断状態にある。
【0059】この状態からクロノグラフ部1200をス
タート状態に移行させるために、図8に示すように、ス
タート/ストップボタン1201を図示矢印a方向に押
すと、作動レバー1242の押圧部1242aがスター
ト/ストップボタン1201と接触して図示矢印b方向
に押圧され、ピン1242cが伝達レバーばね1244
を押圧して図示矢印c方向に弾性変形させる。従って、
作動レバー1242全体は、貫通孔1242bとピン1
242eをガイドとして図示矢印d方向に移動する。こ
のとき、作動レバー1242の先端部1242dは、作
動カム1240の歯1240aの側面と接触して押圧
し、作動カム1240を図示矢印e方向に回転させる。
【0060】同時に、作動カム1240の回転により柱
1240bの側面と、スイッチレバーA1243の突起
部1243bの位相がずれ、柱1240bと柱1240
bの隙間まで達すると、突起部1243bはばね部12
43cの復元力により上記隙間に入り込む。従って、ス
イッチレバーA1243のスイッチ部1243aは、図
示矢印f方向に回転して回路基板1704のスタート回
路に接触するので、スタート回路は電気的に導通状態と
なる。
【0061】尚、このとき、作動カムジャンパ1241
の先端部1241aは、作動カム1240の歯1240
aにより押し上げられている。
【0062】そして、上記動作は、作動カム1240の
歯1240aが1ピッチ分送られるまで継続される。
【0063】その後、スタート/ストップボタン120
1から手を離すと、図9に示すように、スタート/スト
ップボタン1201は、内蔵されているばねにより自動
的に元の状態に復帰する。そして、作動レバー1242
のピン1242cが、伝達レバーばね1244の復元力
により図示矢印a方向に押圧される。従って、作動レバ
ー1242全体は、貫通孔1242bとピン1242e
をガイドとして、貫通孔1242bの一端がピン124
2eに接触するまで図示矢印b方向に移動し、図7と同
位置の状態に復帰する。
【0064】このときは、スイッチレバーA1243の
突起部1243bは、作動カム1240の柱1240b
と柱1240bの隙間に入り込んだままであるので、ス
イッチ部1243aは回路基板1704のスタート回路
に接触した状態となり、スタート回路は電気的に導通状
態が維持される。従って、クロノグラフ部1200はス
タート状態が維持される。
【0065】尚、このとき、作動カムジャンパ1241
の先端部1241aは、作動カム1240の歯1240
aと歯1240aの間に入り込み、作動カム1240の
静止状態における回転方向の位相を規正している。
【0066】一方、クロノグラフ部1200をストップ
させる場合は、上記スタート動作と同様の動作が行わ
れ、最終的には図7に示す状態に戻る。
【0067】以上のように、スタート/ストップボタン
1201の押し込み動作により、作動レバー1242を
揺動させて作動カム1240を回転させ、スイッチレバ
ーA1243を揺動させてクロノグラフ部1200のス
タート/ストップを制御することができる。
【0068】リセットの作動機構(第2の起動手段)
は、図5のように、作動カム1240、伝達レバー12
51、復針伝達レバー1252、復針中間レバー125
3、復針起動レバー1254、伝達レバーばね124
4、復針中間レバーばね1255、復針ジャンパ125
6及びスイッチレバーB1257により構成されてい
る。さらに、リセットの作動機構は、ハートカムA12
61、帰零レバーA1262、帰零レバーAばね126
3、ハートカムB1264、帰零レバーB1265、帰
零レバーBばね1266、ハートカムC1267、帰零
レバーC1268、帰零レバーCばね1269、ハート
カムD1270、帰零レバーD1271及び帰零レバー
Dばね1272により構成されている。
【0069】ここで、クロノグラフ部1200のリセッ
トの作動機構は、クロノグラフ部1200がスタート状
態においては作動せず、クロノグラフ部1200がスト
ップ状態になって作動するように構成されている。この
ような機構を安全機構といい、先ず、この安全機構を構
成している伝達レバー1251、復針伝達レバー125
2、復針中間レバー1253、伝達レバーばね124
4、復針中間レバーばね1255、復針ジャンパ125
6について図10を参照して説明する。
【0070】伝達レバー1251は、略Y字の平板状に
形成されており、一端部には押圧部1251aが設けら
れ、二股の一端部には楕円状の貫通孔1251bが設け
られ、押圧部1251aと貫通孔1251bの中間部に
はピン1251cが設けられている。このような伝達レ
バー1251は、押圧部1251aをリセットボタン1
202に対向させ、貫通孔1251b内に復針伝達レバ
ー1252のピン1252cを挿入し、二股の他端部を
ムーブメント側に固定されているピン1251dに回転
可能に軸支させ、ピン1251cに伝達レバーばね12
44の他端を係止させることにより、リセットの作動機
構として構成される。
【0071】復針伝達レバー1252は、略矩形平板状
の第1復針伝達レバー1252aと第2復針伝達レバー
1252bとが、重ね合わされて略中央部で相互に回転
可能な軸1252gに軸支されて成る。第1復針伝達レ
バー1252aの一端部には上記ピン1252cが設け
られ、第2復針伝達レバー1252bの両端部にはそれ
ぞれ押圧部1252d、1252eが形成されている。
このような復針伝達レバー1252は、ピン1252c
を伝達レバー1251の貫通孔1251b内に挿入し、
第1復針伝達レバー1252aの他端部をムーブメント
側に固定されているピン1252fに回転可能に軸支さ
せ、さらに押圧部1252dを復針中間レバー1253
の押圧部1253cに対向させ、押圧部1252eを作
動カム1240の近傍に配置することにより、リセット
の作動機構として構成される。
【0072】復針中間レバー1253は、略矩形の平板
状に形成されており、一端部及び中間部にはそれぞれピ
ン1253a、1253bが設けられ、他端部の一方の
角部は押圧部1253cとして形成されている。このよ
うな復針中間レバー1253は、ピン1253aに復針
中間レバーばね1255の一端を係止させ、ピン125
3bに復針ジャンパ1256の一端を係止させ、押圧部
1253cを第2復針伝達レバー1252bの押圧部1
252dに対向させ、他端部の他方の角部をムーブメン
ト側に固定されているピン1253dに回転可能に軸支
させることにより、リセットの作動機構として構成され
る。
【0073】以上のような構成の安全機構の動作例を、
図10〜図13を参照して説明する。
【0074】クロノグラフ部1200がスタート状態に
あるときは、図10に示すように、伝達レバー1251
は、押圧部1251aがリセットボタン1202から離
れ、ピン1251cが伝達レバーばね1244の弾性力
により図示矢印a方向に押圧された状態で位置決めされ
ている。このとき、第2復針伝達レバー1252bの押
圧部1252eは、作動カム1240の柱1240bと
柱1240bの隙間の外側に位置している。
【0075】この状態で、図11に示すように、リセッ
トボタン1202を図示矢印a方向に押すと、伝達レバ
ー1251の押圧部1251aがリセットボタン120
2と接触して図示矢印b方向に押圧され、ピン1251
cが伝達レバーばね1244を押圧して図示矢印c方向
に弾性変形させる。従って、伝達レバー1251全体
は、ピン1251dを中心に図示矢印d方向に回転す
る。そして、この回転に伴って、第1復針伝達レバー1
252aのピン1252cを、伝達レバー1251の貫
通孔1251bに沿って移動させるので、第1復針伝達
レバー1252aは、ピン1252fを中心に図示矢印
e方向に回転する。
【0076】このとき、第2復針伝達レバー1252b
の押圧部1252eは、作動カム1240の柱1240
bと柱1240bの隙間に入り込むので、押圧部125
2dは、復針中間レバー1253の押圧部1253cと
接触しても、第2復針伝達レバー1252bが,軸12
52gを中心に回転してストロークが吸収されるため、
押圧部1253cが押圧部1252dに押されることは
ない。従って、リセットボタン1202の操作力は、復
針伝達レバー1252で途切れて後述する復針中間レバ
ー1253以降のリセットの作動機構に伝達されないの
で、クロノグラフ部1200がスタート状態にあるとき
に、誤ってリセットボタン1202を押してもクロノグ
ラフ部1200がリセットされることを防止することが
できる。
【0077】一方、クロノグラフ部1200がストップ
状態にあるときは、図12に示すように、伝達レバー1
251は、押圧部1251aがリセットボタン1202
から離れ、ピン1251cが伝達レバーばね1244の
弾性力により図示矢印a方向に押圧された状態で位置決
めされている。このとき、第2復針伝達レバー1252
bの押圧部1252eは、作動カム1240の柱124
0bの外側に位置している。
【0078】この状態で、図13に示すように、リセッ
トボタン1202を手で図示矢印a方向に押すと、伝達
レバー1251の押圧部1251aがリセットボタン1
202と接触して図示矢印b方向に押圧され、ピン12
51cが伝達レバーばね1244を押圧して図示矢印c
方向に弾性変形させる。従って、伝達レバー1251全
体は、ピン1251dを中心に図示矢印d方向に回転す
る。そして、この回転に伴って、第1復針伝達レバー1
252aのピン1252cを、貫通孔1251bに沿っ
て移動させるので、第1復針伝達レバー1252aは、
ピン1252fを中心に図示矢印e方向に回転する。
【0079】このとき、第2復針伝達レバー1252b
の押圧部1252eは、作動カム1240の柱1240
bの側面で止められるので、第2復針伝達レバー125
2bは、軸1252gを回転中心として図示矢印f方向
に回転することになる。この回転により、第2復針伝達
レバー1252bの押圧部1252dは、復針中間レバ
ー1253の押圧部1253cと接触して押圧するの
で、復針中間レバー1253は、ピン1253dを中心
に図示矢印g方向に回転することになる。従って、リセ
ットボタン1202の操作力は、後述する復針中間レバ
ー1253以降のリセットの作動機構に伝達されるの
で、クロノグラフ部1200がストップ状態にあるとき
は、リセットボタン1202を押すことによりクロノグ
ラフ部1200をリセットすることができる。尚、この
リセットがかかると、スイッチレバーB1257の接点
が回路基板1704のリセット回路に接触して、クロノ
グラフ部1200を電気的にリセットする。
【0080】次に、図5に示すクロノグラフ部1200
のリセット作動機構の主要機構を構成している復針起動
レバー1254、ハートカムA1261、帰零レバーA
1262、帰零レバーAばね1263、ハートカムB1
264、帰零レバーB1265、帰零レバーBばね12
66、ハートカムC1267、帰零レバーC1268、
帰零レバーCばね1269、ハートカムD1270、帰
零レバーD1271及び帰零レバーDばね1272につ
いて図14を参照して説明する。
【0081】復針起動レバー1254は、略I字の平板
状に形成されており、一端部には楕円状の貫通孔125
4aが設けられ、他端部にはレバーD抑え部1254b
が形成され、中央部にはレバーB抑え部1254c及び
レバーC抑え部1254dが形成されている。このよう
な復針起動レバー1254は、中央部を回転可能となる
ように固定し、貫通孔1254a内に復針中間レバー1
253のピン1253bを挿入することにより、リセッ
トの作動機構として構成される。
【0082】ハートカムA1261、B1264、C1
267、D1270は、1/10秒CG車1232、1
秒CG車1223、分CG車1216及び時CG車12
17の各回転軸にそれぞれ固定されている。
【0083】帰零レバーA1262は、一端がハートカ
ムA1261を叩くハンマ部1262aとして形成さ
れ、他端部には回転規正部1262bが形成され、中央
部にはピン1262cが設けられている。このような帰
零レバーA1262は、他端部をムーブメント側に固定
されているピン1253dに回転可能に軸支させ、ピン
1262cに帰零レバーAばね1263の一端を係止さ
せることにより、リセットの作動機構として構成され
る。
【0084】帰零レバーB1265は、一端がハートカ
ムB1264を叩くハンマ部1265aとして形成さ
れ、他端部には回転規正部1265b及び押圧部126
5cが形成され、中央部にはピン1265dが設けられ
ている。このような帰零レバーB1265は、他端部を
ムーブメント側に固定されているピン1253dに回転
可能に軸支させ、ピン1265dに帰零レバーBばね1
266の一端を係止させることにより、リセットの作動
機構として構成される。
【0085】帰零レバーC1268は、一端がハートカ
ムC1267を叩くハンマ部1268aとして形成さ
れ、他端部には回転規正部1268b及び押圧部126
8cが形成され、中央部にはピン1268dが設けられ
ている。このような帰零レバーC1268は、他端部を
ムーブメント側に固定されているピン1268eに回転
可能に軸支させ、ピン1268dに帰零レバーCばね1
269の一端を係止させることにより、リセットの作動
機構として構成される。
【0086】帰零レバーD1271は、一端がハートカ
ムD1270を叩くハンマ部1271aとして形成さ
れ、他端部にはピン1271bが設けられている。この
ような帰零レバーD1271は、他端部をムーブメント
側に固定されているピン1271cに回転可能に軸支さ
せ、ピン1271bに帰零レバーDばね1272の一端
を係止させることにより、リセットの作動機構として構
成される。
【0087】以上のような構成のリセットの作動機構の
動作例を、図14及び図15を参照して説明する。
【0088】クロノグラフ部1200がストップ状態に
あるときは、図14に示すように、帰零レバーA126
2は、回転規正部1262bが帰零レバーB1265の
回転規正部1265bに係止され、ピン1262cが帰
零レバーAばね1263の弾性力により図示矢印a方向
に押圧された状態で位置決めされている。
【0089】帰零レバーB1265は、回転規正部12
65bが復針起動レバー1254のレバーB抑え部12
54cに係止されていると共に、押圧部1265cが作
動カム1240の柱1240bの側面に押圧され、ピン
1265dが帰零レバーBばね1266の弾性力により
図示矢印b方向に押圧された状態で位置決めされてい
る。
【0090】帰零レバーC1268は、回転規正部12
68bが復針起動レバー1254のレバーC抑え部12
54dに係止されていると共に、押圧部1268cが作
動カム1240の柱1240bの側面に押圧され、ピン
1268dが帰零レバーCばね1269の弾性力により
図示矢印c方向に押圧された状態で位置決めされてい
る。
【0091】帰零レバーD1271は、ピン1271b
が、復針起動レバー1254のレバーD抑え部1254
bに係止されていると共に、帰零レバーDばね1272
の弾性力により図示矢印d方向に押圧された状態で位置
決めされている。
【0092】従って、各帰零レバーA1262、B12
65、C1268、D1271の各ハンマ部1262
a、1265a、1268a、1271aは、各ハート
カムA1261、B1264、C1267、D1270
から所定距離離れて位置決めされている。
【0093】この状態で、図13に示したように、復針
中間レバー1253が、ピン1253dを中心に図示矢
印g方向に回転すると、図15に示すように、復針中間
レバー1253のピン1253bが、復針起動レバー1
254の貫通孔1254a内で貫通孔1254aを押し
ながら移動するので、復針起動レバー1254は図示矢
印a方向に回転する。
【0094】すると、帰零レバーB1265の回転規正
部1265bが、復針起動レバー1254のレバーB抑
え部1254cから外れ、帰零レバーB1265の押圧
部1265cが、作動カム1240の柱1240bと柱
1240bの隙間に入り込む。これにより、帰零レバー
B1265のピン1265dが、帰零レバーBばね12
66の復元力により図示矢印c方向に押圧される。同時
に、回転規正部1262bの規正が解除され、帰零レバ
ーA1262のピン1262cが、帰零レバーAばね1
263の復元力により図示矢印b方向に押圧される。従
って、帰零レバーA1262及び帰零レバーB1265
は、ピン1253dを中心に図示矢印d方向及びe方向
に回転し、各ハンマ部1262a及び1265aが、各
ハートカムA1261及びB1264を叩いて回転さ
せ、1/10秒クロノグラフ針1231及び1秒クロノ
グラフ針1221をそれぞれ帰零させる。
【0095】同時に、帰零レバーC1268の回転規正
部1268bが、復針起動レバー1254のレバーC抑
え部1254dから外れ、帰零レバーC1268の押圧
部1268cが、作動カム1240の柱1240bと柱
1240bの隙間に入り込み、帰零レバーC1268の
ピン1268dが、帰零レバーCばね1269の復元力
により図示矢印f方向に押圧される。さらに、帰零レバ
ーD1271のピン1271bが、復針起動レバー12
54のレバーD抑え部1254bから外れる。これによ
り、帰零レバーD1271のピン1271bが、帰零レ
バーDばね1272の復元力により図示矢印h方向に押
圧される。従って、帰零レバーC1268及び帰零レバ
ーD1271は、ピン1268e及びピン1271cを
中心に図示矢印i方向及びj方向に回転し、各ハンマ部
1268a及び1271aが、各ハートカムC1267
及びD1270を叩いて回転させ、時分クロノグラフ針
1211、1212をそれぞれ帰零させる。
【0096】以上の一連の動作により、クロノグラフ部
1200がストップ状態にあるときは、リセットボタン
1202を押すことによりクロノグラフ部1200をリ
セットすることができる。
【0097】図16は、図1の電子時計に用いられてい
る発電装置の一例を示す概略斜視図である。
【0098】この発電装置1600は、高透磁材に巻か
れた発電コイル1602、高透磁材より成る発電ステー
タ1603、永久磁石とかな部より成る発電ロータ16
04、片重りの回転錘1605等により構成されてい
る。
【0099】回転錘1605及び回転錘1605の下方
に配置されている回転錘車1606は、回転錘受に固着
された軸に回転可能に軸支され、回転錘ネジ1607で
軸方向の外れを防止している。回転錘車1606は、発
電ロータ伝え車1608のかな部1608aとかみ合
い、発電ロータ伝え車1608の歯車部1608bは、
発電ロータ1604のかな部1604aとかみ合ってい
る。この輪列は、30倍から200倍程度に増速されて
いる。この増速比は、発電装置の性能や時計の仕様によ
り自由に設定することが可能である。
【0100】このような構成において、使用者の腕の動
作等により回転錘1605が回転すると、発電ロータ1
604が高速に回転する。発電ロータ1604には永久
磁石が固着されているので、発電ロータ1604の回転
のたびに、発電ステータ1603を通して発電コイル1
602を鎖交する磁束の方向が変化し、電磁誘導により
発電コイル1602に交流電流が発生する。この交流電
流は、整流回路1609によって整流されて2次電源1
500に充電される。
【0101】図17は、図1の電子時計の機構的な部分
を除いたシステム全体の構成例を示す概略ブロック図で
ある。
【0102】音叉型水晶振動子1703を含む水晶発振
回路1801から出力される例えば発振周波数32kH
zの信号SQBは、高周波分周回路1802に入力され
て16kHzから128Hzの周波数まで分周される。
高周波分周回路1802で分周された信号SHDは、低
周波分周回路1803に入力されて64Hzから1/8
0Hzの周波数まで分周される。尚、この低周波分周回
路1803の発生周波数は、低周波分周回路1803に
接続されている基本時計リセット回路1804によりリ
セット可能となっている。
【0103】低周波分周回路1803で分周された信号
SLDは、タイミング信号としてモータパルス発生回路
1805に入力され、この分周信号SLDが例えば1秒
又は1/10秒毎にアクティブになるとモータ駆動用の
パルスとモータの回転等の検出用のパルスSPWが生成
される。モータパルス発生回路1805で生成されたモ
ータ駆動用のパルスSPWは、通常時刻部1100のモ
ータ1300に対して供給され、通常時刻部1100の
モータ1300が駆動され、また、これとは異なるタイ
ミングでモータの回転等の検出用のパルスSPWは、モ
ータ検出回路1806に対して供給され、モータ130
0の外部磁界及びモータ1300のロータの回転が検出
される。そして、モータ検出回路1806で検出された
外部磁界検出信号及び回転検出信号SDWは、モータパ
ルス発生回路1805に対してフィードバックされる。
【0104】発電装置1600で発電される交流電圧S
ACは、充電制御回路1811を介して整流回路160
9に入力され、例えば全波整流され直流電圧SDCとさ
れて2次電源1500に充電される。2次電源1500
の両端間の電圧SVBは、電圧検出回路1812により
常時あるいは随時検出されており、2次電源1500の
充電量の過不足状態により、対応する充電制御指令SF
Cが充電制御回路1811に入力される。そして、この
充電制御指令SFCに基づいて、発電装置1600で発
電される交流電圧SACの整流回路1609への供給の
停止・開始が制御される。
【0105】一方、2次電源1500に充電された直流
電圧SDCは、昇圧用コンデンサ1813aを含んでい
る昇圧回路1813に入力されて所定の倍数で昇圧され
る。そして、昇圧された直流電圧SDUは、大容量コン
デンサ1814に蓄電される。
【0106】ここで、昇圧は、2次電源1500の電圧
がモータや回路の動作電圧を下回った場合でも確実に動
作させるための手段である。即ち、モータや回路は共に
大容量コンデンサ1814に蓄えられている電気エネル
ギで駆動される。但し、2次電源1500の電圧が1.
3V近くまで大きくなると、大容量コンデンサ1814
と2次電源1500を並列に接続して使用している。
【0107】大容量コンデンサ1814の両端間の電圧
SVCは、電圧検出回路1812により常時あるいは随
時検出されており、大容量コンデンサ1814の電気量
の残量状態により、対応する昇圧指令SUCが昇圧制御
回路1815に入力される。そして、この昇圧指令SU
Cに基づいて、昇圧回路1813における昇圧倍率SW
Cが制御される。昇圧倍率とは、2次電源1500の電
圧を昇圧し大容量コンデンサ1814に発生させる場合
の倍率のことで、(大容量コンデンサ1814の電圧)
/(2次電源1500の電圧)で表すと3倍、2倍、
1.5倍、1倍等といった倍率で制御される。
【0108】スタート/ストップボタン1201に付随
しているスイッチA1821及びリセットボタン120
2に付随しているスイッチB1822からのスタート信
号SSTあるいはストップ信号SSP又はリセット信号
SRTは、クロノグラフ部1200における各モードを
制御するモード制御回路1824に入力される。尚、ス
イッチA1821には、スイッチ保持機構であるスイッ
チレバーA1243が備えられ、スイッチB1822に
は、スイッチレバーB1257が備えられている。
【0109】また、高周波分周回路1802で分周され
た信号SHDも、モード制御回路1824に入力され
る。そして、スタート信号SSTによりモード制御回路
1824からスタート/ストップ制御信号SMCが出力
され、このスタート/ストップ制御信号SMCによりク
ロノグラフ基準信号発生回路1825で生成されたクロ
ノグラフ基準信号SCBが、モータパルス発生回路18
26に入力される。
【0110】一方、クロノグラフ基準信号発生回路18
25で生成されたクロノグラフ基準信号SCBは、クロ
ノグラフ用低周波分周回路1827にも入力され、高周
波分周回路1802で分周された信号SHDが、このク
ロノグラフ基準信号SCBに同期して64Hzから16
Hzの周波数まで分周される。そして、クロノグラフ用
低周波分周回路1827で分周された信号SCDが、モ
ータパルス発生回路1826に入力される。
【0111】そして、クロノグラフ基準信号SCB及び
分周信号SCDは、タイミング信号としてモータパルス
発生回路1826に入力される。例えば1/10秒又は
1秒毎のクロノグラフ基準信号SCBの出力タイミング
から分周信号SCDがアクティブとなり、この分周信号
SCD等によりモータ駆動用のパルスとモータの回転等
の検出用のパルスSPCが生成される。モータパルス発
生回路1826で生成されたモータ駆動用のパルスSP
Cは、クロノグラフ部1200のモータ1400に対し
て供給され、クロノグラフ部1200のモータ1400
が駆動され、また、これとは異なるタイミングでモータ
の回転等の検出用のパルスSPCは、モータ検出回路1
828に対して供給され、モータ1400の外部磁界及
びモータ1400のロータの回転が検出される。そし
て、モータ検出回路1828で検出された外部磁界検出
信号及び回転検出信号SDGは、モータパルス発生回路
1826に対してフィードバックされる。
【0112】さらに、クロノグラフ基準信号発生回路1
825で生成されたクロノグラフ基準信号SCBは、例
えば16bitの自動停止カウンタ1829にも入力さ
れてカウントされる。そして、このカウントが所定の
値、即ち測定限界時間に達したとき、自動停止信号SA
Sがモード制御回路1824に入力される。このとき
は、ストップ信号SSPが、クロノグラフ基準信号発生
回路1825に対して入力され、クロノグラフ基準信号
発生回路1825がストップされると共にリセットされ
る。
【0113】また、モード制御回路1824にストップ
信号SSPが入力されると、スタート/ストップ制御信
号SMCの出力が停止し、クロノグラフ基準信号SCB
の生成も停止されてクロノグラフ部1200のモータ1
400の駆動が停止される。そして、クロノグラフ基準
信号SCBの生成停止後、つまり、後述するスタート/
ストップ制御信号SMCの生成停止後に、モード制御回
路1824に入力されたリセット信号SRTはリセット
制御信号SRCとして、クロノグラフ基準信号発生回路
1825及び自動停止カウンタ1829に入力され、ク
ロノグラフ基準信号発生回路1825及び自動停止カウ
ンタ1829がリセットされると共に、クロノグラフ部
1200の各クロノグラフ針がリセット(帰零)され
る。
【0114】図18は、図1のクロノグラフ制御部19
00及び周辺部の構成例を示すブロック図である。
【0115】以下の説明で、「計時モード」とは例えば
クロノグラフによる時間計測状態を示し、「ストップモ
ード」とは時間計測を停止している状態を示す。
【0116】クロノグラフ制御部1900は、図18の
ようにスイッチ1710、モード制御回路1824、ク
ロノグラフ基準信号発生回路1825及び自動停止カウ
ンタ1829等を有する。
【0117】スイッチ1710は、スタート/ストップ
ボタン1201(外部入力手段)及びリセットボタン1
202によりそれぞれ操作されるスタート/ストップス
イッチ1821(スイッチA)及びリセットスイッチ1
822(スイッチB)等を総称したものである。スター
ト/ストップスイッチ1821は、スタート/ストップ
ボタン1201が操作されるとオン又はオフし、リセッ
トスイッチ1822は、リセットボタン1202が操作
されるとオン又はオフするように構成されている。
【0118】スタート/ストップスイッチ1821は、
スイッチレバーA1243(保持手段)によりオン/オ
フ状態が機械的に保持されるようになっている。これに
より、スタート/ストップスイッチ1821は、例えば
1回目の操作によってオンとなり、2回目の操作でオフ
となるように構成されている。以下、スタート/ストッ
プボタン1201を押す度に、これを繰り返す。リセッ
トスイッチ1822は、スイッチ保持機構1243によ
り保持されない点を除き、略同様の動作を行う。
【0119】モード制御回路1824は、スイッチ17
10からのスタート信号SST及びストップ信号SS
P、又はリセット信号SRTに基づいて、スタート/ス
トップ制御信号SMC又はリセット制御信号SRCをク
ロノグラフ基準信号発生回路1825に出力する。モー
ド制御回路1824は、図18のようにリセット制御信
号SRCを自動停止カウンタ1829に出力することで
自動停止カウンタ1829の値をリセットする。モード
制御回路1824は、リセットスイッチ1822のチャ
タリングを防止する回路を有する。モード制御回路18
24の詳細については、後述する。
【0120】クロノグラフ基準信号発生回路1825に
は、スタート/ストップスイッチ1821がオンするこ
とでモード制御回路1824からのスタート/ストップ
制御信号SMCが入力される。クロノグラフ基準信号発
生回路1825は、このスタート/ストップ制御信号S
MCを分周し、例えば疑似10Hzであるクロノグラフ
基準信号SCBを発生させ、図17のモータパルス発生
回路1826に出力する回路である。クロノグラフ基準
信号SCBは、モータ1400を駆動するためにモータ
パルス発生回路1826が出力するモータパルスSPC
を発生させるためのタイミングを図るための基準クロッ
クである。
【0121】自動停止カウンタ1829は、クロノグラ
フ基準信号発生回路1825からクロノグラフ基準信号
SCBが入力されることにより、クロノグラフによる計
測開始と共に、このクロノグラフ基準信号SCBのカウ
ントを行なう。自動停止カウンタ1829は、計測時間
が最大計測時間である例えば12時間を所定時間だけ経
過した後に、自動停止信号SASをモード制御回路18
24に出力する。図19は、図1のクロノグラフ制御部
1900の一部としてのモード制御回路1824及びそ
の周辺回路を示すブロック図である。
【0122】モード制御回路1824は、スタート/ス
トップ制御回路1731、リセット制御回路1732、
自動停止状態ラッチ回路1733、第一のクロノグラフ
禁止ラッチ回路1734、第二のクロノグラフ禁止ラッ
チ回路1735、オア回路1736、及び二つのアンド
回路1737、1738等を有する。
【0123】モード制御回路1824は、発振停止検出
回路1760、2次電池1500等(電源)の電源電圧
を検出する電圧検出回路1812そしてタイマー回路1
780(第2時間計測手段)等と接続されている。
【0124】スタート/ストップ制御回路1731は、
図20に示すようにサンプリングパルス発生回路173
1a及びスイッチ状態保持回路1732b等を有する。
【0125】サンプリングパルス発生回路1731a
は、図19の発振回路1760aからのクロック信号が
分周されることにより生成された例えばφ×2kM及び
128Hzの信号が入力されることにより、例えば12
8Hzのパルス信号の立下りのタイミングでLレベルに
なると共に、例えばφ×2kMのパルス信号の立下りの
タイミングでHレベルになるサンプリングパルスとして
の信号Aを出力する。尚、φはHzを表し、×は反転を
表し、Mは半波長のずれを表す。
【0126】スイッチ状態保持回路1731bは、図2
0のように一方の入力端子には、サンプリングパルス発
生回路1731aからの信号Aが入力され、他方の入力
端子は、スタート/ストップスイッチ1821のスイッ
チ入力信号SST、SSPが入力されている。
【0127】抵抗1731cは、入力がHレベルの期間
のみプルダウンされる抵抗である。抵抗1731cは、
信号AがLレベルの期間インバータ1731dを介し入
力がHレベルとなるため、プルダウンされる。従って、
スイッチ入力信号SST等は、スタート/ストップスイ
ッチ1821がオンのときはHレベルとなり、オフのと
きは信号AがLレベルの期間のみLレベルになる。
【0128】スイッチ状態保持回路1731bは、信号
Aによりスイッチ入力信号SST等をサンプリングし、
スタート/ストップスイッチ1821がオフのときは例
えば信号Aの立ち上がりでHレベルを取り込み、スター
ト/ストップスイッチ1821がオフのときは例えば信
号Aの立ち上がりでLレベルを取り込んでこれらを反転
した信号を信号Bとして出力し、次回の信号Aの立ち上
がりまで信号Bの状態を保持する。
【0129】リセット制御回路1732は、リセットス
イッチ1822がオンされたときに出力されるパルス信
号であるリセット信号SRTが入力されることにより、
リセット制御信号SRCをオア回路1736に出力す
る。
【0130】自動停止状態ラッチ回路1733は、例え
ば自動停止状態でないときにはLレベルの信号を出力す
ると共に、自動停止状態ではHレベルの信号を出力す
る。
【0131】第一のクロノグラフ禁止ラッチ回路173
4は、発振回路1760aから発振停止検出回路176
0に停止信号SHT等が入力されたとき、ラッチ信号S
1をスタート/ストップ制御回路1731及び第二のク
ロノグラフ禁止ラッチ回路1735に出力するようにな
っている。
【0132】第二のクロノグラフ禁止ラッチ回路173
5は、第一のクロノグラフ禁止ラッチ回路1735から
のラッチ信号S1等に基づいて、ラッチ信号S2をオア
回路1736及びアンド回路1737に出力する。
【0133】オア回路1736は、リセット制御回路1
732、自動停止状態ラッチ回路1733及び第二のク
ロノグラフ禁止ラッチ回路1733等からの信号に基づ
いて、リセット制御信号SRCをクロノグラフ基準信号
発生回路1825に対して出力する。
【0134】アンド回路1737は、スタート/ストッ
プ制御回路1731からの信号Bが入力され、自動停止
状態ラッチ回路1733及び第二のクロノグラフ禁止ラ
ッチ回路1735からの信号が反転入力され、これらを
基に第二アンド回路1738及びリセット制御回路17
32に出力する。
【0135】第二のアンド回路1738は、第一のアン
ド回路1737の出力信号と、図17の高周波分周回路
1802にて分周されることにより生成された例えば1
28Hzのパルス信号が入力され、クロノグラフ基準信
号発生回路1825等に対して出力する。
【0136】電子時計1000は、以上のような構成で
あるが、次にその動作について図19及び図20等を参
照しながら説明する。
【0137】図21は、電子時計1000におけるクロ
ノグラフの動作禁止処理を示すフローチャートである。
【0138】電子時計1000は、2次電池1500の
電源電圧が所定の動作電圧(例えば0.4V)以下にな
って、クロノグラフ制御部1900が動作不能となった
後、2次電池1500の電源電圧が回復してクロノグラ
フ制御部1900が再起動した場合に、以下のようにク
ロノグラフの動作禁止処理が行なわれる。
【0139】電子時計1000の再起動直後は、図19
の発振回路1760aが発振していない。このため、発
振停止検出回路1760は、発振停止を検出して停止信
号SHTを第一のクロノグラフ禁止ラッチ回路1734
に出力する(ステップST1)。
【0140】第一のクロノグラフ禁止ラッチ回路173
4は、Hレベルのラッチ信号S1をスタート/ストップ
制御回路1731及び第二のクロノグラフ禁止回路17
35に対して出力する(ステップST2)。
【0141】第1のクロノグラフ禁止ラッチ回路173
4の出力信号S1がHレベルの期間、この出力信号S1
を用いて図20のようにサンプリングパルス発生回路1
731aとスイッチ状態保持回路1731bは、以下の
ように保持される。サンプリングパルス発生回路173
1aは、信号Aがサンプリングパルスを出力せずにHレ
ベルになるように固定させる。スイッチ状態保持回路1
731bは、スタート/ストップスイッチ1821のオ
ン/オフの状態に関係なく信号BをLレベル(スタート
状態)に固定する(ステップST3)。
【0142】以上のような状態に固定するのは、以下の
理由によるものである。サンプリングパルス発生回路1
731aは、信号AをHレベルに固定することにより抵
抗1731cのサンプリングプルダウンを行わなくな
る。このため、もし、スタート/ストップスイッチ18
21がオンしていた場合でも、抵抗1731cには電流
が流れることがなく消費電流を抑えることができる。こ
の時、信号BはHレベル又はLレベルのどちらかに固定
すればよいが、禁止解除時に本実施例に於いてはLレベ
ルの方が良い。
【0143】第二のクロノグラフ禁止ラッチ回路173
5は、第一のクロノグラフ禁止ラッチ回路1734から
のHレベルのラッチ信号S1を受けて、ラッチ信号S2
を出力する(ステップST4)。ラッチ信号S2は図1
9のアンド回路1737に出力し、クロノグラフ基準信
号発生回路1825は、クロノグラフ基準信号SCBの
出力を中止する。つまり、モータ1400は停止される
(ステップST5)。同時に、ラッチ信号S2は、オア
回路1736を介してリセット制御信号SRCとして出
力され(ステップST6)、クロノグラフ基準信号発生
回路1825及び自動停止カウンタ1829のカウンタ
値をリセットする(ステップST7)。
【0144】図22は、電子時計1000におけるクロ
ノグラフの動作禁止解除処理を示すフローチャートであ
る。図22の説明においては、電源としての2時電池1
500は、充電量対電圧特性において、充電開始後急激
に電圧が上昇しない特性を有する2次電池1500を使
用しているものとして説明する。
【0145】電圧検出回路1812により2次電池15
00の電源電圧が検出され、この検出された電源電圧が
所定電圧(例えば、1.2V)以上であるか否かが判定
される(ステップST11)。
【0146】そして、2次電池1500の電源電圧が所
定電圧以上である場合には、電圧検出回路1770から
電圧検出信号SDKが第一のクロノグラフ禁止ラッチ回
路1734に出力される。第一のクロノグラフ禁止ラッ
チ回路1734は、ステップST12にて、Lレベルの
ラッチ信号S1をスタート/ストップ制御回路1731
及び第二のクロノグラフ禁止ラッチ回路1735に対し
て出力する(ステップST12)。
【0147】第1のクロノグラフ禁止ラッチ1735の
出力がLレベル(禁止解除)になることで、スタート/
ストップ制御回路1731では、以下のような処理が行
われる。第1の処理としては、サンプリングパルス発生
回路1731aはリセット状態から解除され、信号Aか
らスイッチ1821の状態を検出するためのサンプリン
グパルスの出力を開始する。第2の処理としては、スイ
ッチ状態保持回路1731bは、信号BがLレベル(ス
タート状態)にセットされた状態から解除される。この
ようにしてスタート/ストップスイッチ1821の状態
のサンプリングプルダウンを開始する(ステップST1
3)。
【0148】ここで、ステップST14にて、信号B
は、スタート/ストップスイッチ1821の状態により
の信号Aのサンプリングタイミング(立ち上がり)でH
レベルに変化する(ステップST15)は、あるいはL
レベルのままとなる。
【0149】ステップST16では、ラッチ信号S1が
(ステップST12の時点で)Lレベルとなってラッチ
のリセットが解除されており、かつ(ステップST14
の結果)信号BがHレベルとなり、ラッチ信号S2がL
レベルとなる。
【0150】モード制御回路1824からのクロノグラ
フ動作禁止によるリセット制御信号SRCが出力されな
くなり、クロノグラフ基準信号発生回路1825の動作
の禁止が解除される(ステップST17)。従って、こ
の状態から、スタート/ストップボタン1201の操作
によって、スタート/ストップスイッチ1821がオン
となると、クロノグラフ基準信号発生回路1825はク
ロノグラフ基準信号SCBを出力し、クロノグラフ部1
200の運針が開始される。
【0151】尚、この計時装置1000には一定時間を
計測するためのタイマー回路1780が設けられてお
り、計時装置1000の動作が禁止されると、前述した
処理の代わりに以下のような処理を行う。
【0152】この状態では、図19のタイマー回路17
80が動作しており、タイマー回路1780は、例えば
以下のような処理を行う。
【0153】第1の処理としては、発進停止検出解除
(発振開始)から、最初の2次電池1500の電源電圧
の検出までのタイミング(例えば10秒とする)を決め
ておく。そして、タイマー回路1780は、電子時計1
000を手で振ること(以下、手振りという)による充
電時間を確保した後、電圧検出回路1812により2次
電池1500の電圧検出を行い禁止を解除する。第2の
処理としては、タイマー回路1780は2次電池150
0の電源電圧の検出を行う場合、一定時間の全ての電圧
検出結果が所定の電圧以上(例えば1.3[V])であ
った場合、動作禁止の解除を行う。
【0154】このようなタイマー回路1780の使用方
法が有効な理由について、以下に説明する。2次電池1
500には、手振り充電等により急速に充電を行う時に
おいては、2次電池1500の電圧が急激に上昇するも
のがある。この時、電圧検出回路1812は、図23の
1500c及び1500dのように急激に上昇した2次
電池1500の電圧検出結果から充電容量を割り出すこ
とができない。このため、一定時間充電が行なわれた後
に十分に電気エネルギーが2次電池1500に蓄えられ
ている状態で禁止を解除することで、クロノグラフの動
作を保証するという方法が有効となる。図22のフロー
チャートにおいては、このような機能を有するタイマー
回路1780を用いていない処理である(用いていなく
ても良い充電量−電圧特性を持つ2時電池1500を使
用した処理として説明している)。
【0155】図24は、電子時計における図21の動作
禁止処理及び図22の動作禁止解除処理を示すタイミン
グチャートである。
【0156】<動作禁止処理>時点T1において、スタ
ート/ストップスイッチ1821がオン状態となり計時
モードになる。2次電池1500の電圧は、時点T2で
回路及びモータ1400の動作電圧を下回る。時点T2
から時点T3までの間は、回路動作に必要電圧を下回っ
ているため各信号の状態は不安定となり、モータパルス
SPCも出力されい。時点T3直後に動作可能な電圧に
なると第1のクロノグラフ禁止ラッチ回路1734の出
力はHレベルとなるため、この信号によりスタート/ス
トップスイッチ1821のサンプリングを中止し、スタ
ート/ストップ制御回路1731の出力であるスタート
/ストップ信号BをLレベルに固定し、更に第2のクロ
ノグラフ禁止ラッチ回路1735の出力をHレベルにリ
セットする。更にこのラッチ信号S2がHレベルである
ことからオア回路1736の出力であるリセット制御信
号SRCはHレベルとなり、クロノグラフ基準信号発生
回路1825及び自動停止カウンタ1829をリセット
(初期化)する。
【0157】<動作禁止解除処理>時点T4において、
2次電池1500の電圧が所定の電圧以上となったと
き、第1のクロノグラフ禁止ラッチ回路1734の出力
がLレベルとなり、スタート/ストップ制御回路173
1及び第2のクロノグラフ禁止ラッチ回路1735のリ
セットが解除される。このリセット解除によりスタート
/ストップ制御回路1731は、スイッチ1821の状
態のサンプリングを開始する。図24のようにスタート
/ストップスイッチ1821からの入力がHレベルの場
合は、スタート/ストップ制御回路1731の出力スタ
ート/ストップ信号Bは、Lレベルのままであるため、
第2のクロノグラフ禁止ラッチ回路1735の出力であ
るラッチ信号S2はHレベルを保つ。
【0158】時点T5において、スタート/ストップス
イッチ1821をLレベルとすると、スタート/ストッ
プ信号Bがスタート/ストップスイッチ1821のサン
プリングタイミングでHレベルとなり、この信号が第2
のクロノグラフ禁止ラッチ回路1735に入力されるこ
とによりラッチ信号S2がLレベルとなる。この時点か
らアンド回路1737の出力は、スタート/ストップ制
御回路1731のスタート/ストップ信号Bによっての
み制御されるようになる。つまり、スタート/ストップ
スイッチ1821(及びリセットスイッチ1822)の
操作でクロノグラフ計測のスタート、ストップ(及びリ
セット)が可能となる。
【0159】このようにして、2次電池1500の電源
電圧が動作電圧以下となって動作が禁止された後、電源
電圧が動作電圧以上に回復した場合であっても、この電
源電圧がクロノグラフ部1200等の動作に十分な動作
電圧に満たない場合には、クロノグラフ機能の動作が禁
止されるとともに、2次電池1500が使用可能な充電
量(二次電源電圧)となった際に使用者の意志と無関係
にクロノグラフ機能が動作することを防いでいる。そし
て、発電装置1600の発電によって2次電池1500
が十分に蓄電されて、上述した所定電圧以上になったと
きクロノグラフ機能動作の禁止が解除されることにな
る。従って、その後クロノグラフ部1200の再駆動を
しても、2次電池1500の電源電圧が動作電圧以下に
降下して、再度動作不能になるようなことが回避される
ことになる。
【0160】以上述べたように、本発明によれば、電子
時計において、クロノグラフの計時モードにて電源電池
の電圧が動作電圧以下になると、クロノグラフ部等の動
作が禁止される。そして、電圧検出回路により電源電池
の電圧を定期的に検出して、所定電圧以上になったと
き、クロノグラフ機能等は、動作禁止を解除される。こ
れにより、クロノグラフ部は、電源電池の電圧が十分に
回復した後に起動可能になることから、時間計測が開始
されても途中で電源電圧が動作電圧以下になって、クロ
ノグラフ部による時間計測が再度停止するようなことは
ない。
【0161】このようにして、本発明によれば、電源電
圧が動作電圧以下になってクロノグラフが停止した後動
作電圧以上に回復した場合に、再停止することなくクロ
ノグラフが確実に機能する。本発明は、上記実施の形態
に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々
の変更を行うことができる。
【0162】例えば、携帯用の時計、置き時計、腕時計
又は掛時計等にも適用することができる。
【0163】その他、上述した実施形態においては、電
子時計の電源電池として発電装置により充電される2次
電池を例にとって説明しているが、これに限らず、従来
のボタン電池等の電源電池や太陽電池等を代わりに、又
は併せて採用することができる。
【0164】また、計時装置が有する時間計測機能とし
て、クロノグラフを一例として説明しているが、代わり
に同様に時間を計測する機能であるタイマー等の機能で
あっても良い。
【0165】
【発明の効果】請求項1によれば、使用者が時間計測機
能を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源
電池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作
が停止した場合に、電源電池を再度充電すれば確実に計
時装置を再駆動させることができる。
【0166】請求項2によれば、計時装置において動作
が禁止された状態となると、検出手段が停止されること
で、動作禁止中の計時装置における消費電力を小さくす
ることができる。
【0167】請求項3によれば、使用者が時間計測機能
を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源電
池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作が
停止した場合に、電源電池を一定の時間が経過するまで
充電すれば確実に計時装置を再駆動させることができ
る。
【0168】請求項4によれば、使用者が時間計測機能
を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源電
池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作が
停止した場合に、電源電池充電する電圧が一定の電圧を
越えるまで充電すれば確実に計時装置を再駆動させるこ
とができる。
【0169】請求項5によれば、使用者が時間計測機能
を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源電
池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作が
停止した場合に、電源電池を充電する電圧が一定の電圧
を越えた状態で一定の時間が経過するまで充電すれば確
実に計時装置を再駆動させることができる。このため、
計時装置は、電源電池の特性による充電量不足等の影響
を受けない。
【0170】請求項6によれば、使用者の意志と関係の
ない動作を防止する。
【0171】この請求項7又8によれば、それぞれ任意
の時間を計測する機能を有する計時装置にて時間を計測
していた際に、電源電池の容量不足等による電圧降下に
より計時装置の動作が停止した場合に、電源電池を再度
充電すれば確実に計時装置を再駆動させることができ
る。
【0172】請求項9によれば、使用者が時間計測機能
にて時間計測中に、計測時間が誤って初期化されてしま
うことを防止することができる。
【0173】請求項10又は11によれば、それぞれ使
用者が時間計測機能を有する計時装置にて時間を計測し
ていた際に、電源電池の容量不足等による電圧降下によ
り計時装置の動作が停止した場合に、発電装置により電
源電池を再度充電すれば確実に計時装置を再駆動させる
ことができる。
【0174】請求項12によれば、使用者が時間計測機
能を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源
電池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作
が停止した場合に、使用者が計時装置に対して振動を与
えることで発電装置により電源電池を再度充電すれば確
実に計時装置を再駆動させることができる。
【0175】請求項13によれば、使用者が時間計測機
能を有する計時装置にて時間を計測していた際に、電源
電池の容量不足等による電圧降下により計時装置の動作
が停止した場合に、使用者がりゅうずを操作することで
発電装置により発電させ、電源電池を再度充電すれば確
実に計時装置を再駆動させることができる。
【0176】請求項14によれば、使用者が日常的に携
帯する腕時計において、電源電池の容量不足等による電
圧降下により腕時計の動作が停止した場合に、発電装置
により電源電池を再度充電すれば、確実に計時装置を再
駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計時装置である電子時計の実施形態を
示す概略ブロック構成図。
【図2】図1に示す電子時計の完成体の外観例を示す平
面図。
【図3】図2に示す電子時計のムーブメントを裏側から
見たときの概略構成例を示す平面図。
【図4】図2に示す電子時計のムーブメント内の通常時
刻部の輪列の係合状態を示す斜視図。
【図5】図2に示す電子時計のクロノグラフ部のスター
ト/ストップ及びリセット(帰零)の作動機構の概略構
成例を示す平面図。
【図6】図5のクロノグラフ部のスタート/ストップ及
びリセット(帰零)の作動機構の主要部の概略構成例を
示す断面側面図。
【図7】図5のクロノグラフ部のスタート/ストップの
作動機構の動作例を示す第1の平面図。
【図8】図5のクロノグラフ部のスタート/ストップの
作動機構の動作例を示す第2の平面図。
【図9】図5のクロノグラフ部のスタート/ストップの
作動機構の動作例を示す第3の平面図。
【図10】図5のクロノグラフ部の安全機構の動作例を
示す第1の斜視図。
【図11】図5のクロノグラフ部の安全機構の動作例を
示す第2の斜視図。
【図12】図5のクロノグラフ部の安全機構の動作例を
示す第3の斜視図。
【図13】図5のクロノグラフ部の安全機構の動作例を
示す第4の斜視図。
【図14】図5のクロノグラフ部のリセット作動機構の
主要機構の動作例を示す第1の平面図。
【図15】図5のクロノグラフ部のリセット作動機構の
主要機構の動作例を示す第2の平面図。
【図16】図1の電子時計に用いられている発電装置の
一例を示す概略斜視図。
【図17】図1の電子時計に用いられている制御回路の
構成例を示す概略ブロック図。
【図18】図1のクロノグラフ制御部及び周辺部の構成
例を示す回路構成図。
【図19】図18のクロノグラフ制御部におけるモード
制御部の構成例を示す回路構成図。
【図20】図19のモード制御部におけるスタート/ス
トップ制御回路付近の構成例を示す回路構成図。
【図21】図1の電子時計における再起動時のクロノグ
ラフ動作禁止を示すフローチャート。
【図22】図1の電子時計における再起動時のクロノグ
ラフ動作禁止解除を示すフローチャート。
【図23】図17の2次電池の充電量−電圧特性を示す
図。
【図24】図1の電子時計における再起動時の各部動作
を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1000 電子時計(計時装置) 1100 通常時刻部(通常時刻表示手段) 1200 クロノグラフ部(時間計測手段) 1201 スタート/ストップボタン(外部入力手
段) 1243 スイッチレバーA(保持手段) 1500 2次電池(電源電池) 1600 発電装置(発電手段) 1602 発電コイル 1604 発電ロータ 1605 回転錘 1731 スタート/ストップ制御回路(検出手
段) 1760 発振停止検出回路 1780 タイマー回路(第2時間計測手段) 1812 電圧検出回路(電圧検出手段、検出手
段) 1824 モード制御回路(動作禁止手段) 1829 自動停止カウンタ 1900 クロノグラフ制御部
フロントページの続き (72)発明者 奥原 建一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 赤羽 秀弘 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時刻を表示するための通常時刻表示
    手段と、 経過時間を計測するための時間計測手段と、 前記時間計測手段の動作を外部から開始、終了させるた
    めの外部入力手段と、 前記外部入力手段の操作により前記時間計測手段の動作
    状態を決定する電気的な信号を保持する保持手段と、を
    有し、 前記保持手段が前記時間計測手段が動作状態でありなが
    ら、前記電源電圧が低いかあるいは印加されていないた
    めに前記時間計測手段が動作していない状態から、前記
    時間計測手段が動作可能な前記電源電圧が印加される状
    態となった時に前記時間計測手段の動作の禁止を解除す
    ることを特徴とする計時装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段が保持するHレベル又はL
    レベルの信号を間欠的に検出する検出手段を有し、 前記検出手段は、前記時間計測手段の動作を禁止すべき
    状態となると停止される請求項1に記載の計時装置。
  3. 【請求項3】 時間を計測するための第2時間計測手段
    を有し、 前記第2時間計測手段は動作が可能になってからの時間
    を計測して一定時間経過すると、前記時間計測手段は動
    作の禁止が解除される請求項1又は2のいずれかに記載
    の計時装置。
  4. 【請求項4】 電源電圧を検出するための電圧検出手段
    を有し、 前記電圧検出手段により前記電源電圧を検出して前記電
    源電圧が予め設定された電圧を越えると、動作の禁止が
    解除される請求項1又は2のいずれかに記載の計時装
    置。
  5. 【請求項5】 時間を計測するための第2時間計測手段
    と、 電源電圧を検出するための電圧検出手段と、を有し、 前記電圧検出手段により検出された前記電源電圧が予め
    設定された電圧を超えている時間を前記第2時間計測手
    段により計測して一定時間が経過すると、前記時間計測
    手段は動作の禁止が解除される請求項1又は2のいずれ
    かに記載の計時装置。
  6. 【請求項6】 動作が禁止されている状態で、前記保持
    手段が保持する信号がLレベルであった場合にはHレベ
    ルとなり、Hレベルであった場合にはLレベルとなるこ
    とで、前記時間計測手段は動作の禁止が解除される請求
    項1から5のいずれかに記載の計時装置。
  7. 【請求項7】 前記時間計測手段は、それぞれクロノグ
    ラフである請求項1から6のいずれかに記載の計時装
    置。
  8. 【請求項8】 前記時間計測手段は、それぞれタイマ機
    能である請求項1から6のいずれかに記載の計時装置。
  9. 【請求項9】 前記時間計測手段は、時間計測中におけ
    る計測時間の初期化を機械的に防止するための安全機構
    を有する請求項7又は8のいずれかに記載の計時装置。
  10. 【請求項10】 繰り返し充電可能な充電部と、前記充
    電部に充電するための発電部とを有する発電手段を備え
    る請求項1から9のいずれかに記載の計時装置。
  11. 【請求項11】 前記発電部は、発電ロータと発電コイ
    ルから構成される請求項10に記載の計時装置。
  12. 【請求項12】 前記発電ロータは、回転錘で回転する
    請求項11に記載の計時装置。
  13. 【請求項13】 前記発電ロータは、りゅうず操作で回
    転する請求項1から9のいずれかに記載の計時装置。
  14. 【請求項14】 計時装置は、腕時計である請求項1か
    ら13のいずれかに記載の計時装置。
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