JP2005010146A - 計時装置およびその自動停止方法 - Google Patents

計時装置およびその自動停止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005010146A
JP2005010146A JP2004129772A JP2004129772A JP2005010146A JP 2005010146 A JP2005010146 A JP 2005010146A JP 2004129772 A JP2004129772 A JP 2004129772A JP 2004129772 A JP2004129772 A JP 2004129772A JP 2005010146 A JP2005010146 A JP 2005010146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
hand
pointer
minute
chronograph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004129772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714355B2 (ja
Inventor
Nobuhiro Koike
信宏 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004129772A priority Critical patent/JP3714355B2/ja
Priority to PCT/JP2004/007589 priority patent/WO2004107060A1/ja
Priority to DE602004013513T priority patent/DE602004013513D1/de
Priority to US10/853,707 priority patent/US7215603B2/en
Priority to EP04734908A priority patent/EP1528444B1/en
Publication of JP2005010146A publication Critical patent/JP2005010146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3714355B2 publication Critical patent/JP3714355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F8/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electromechanical means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

【課題】 指針がいずれの停止状態にあるのかをより確実に判別できる計時装置を提供すること。
【解決手段】 最大計測時間である45分過後に分CG針15を自動停止させる際、最大計測時間に対応した目盛3Daよりも進んだ領域にある超過表示部3Eで停止させる。これによれば、分CG針15が超過表示部3Eにあれば自動停止したと判別でき、回動途中位置のいずれかの目盛3D上で停止していれば、ストップ操作により停止したと判別できる。しかも、零位置に停止している状態は帰零状態以外にないから、零位置に停止していれば、帰零操作された後の状態であると判別できる。このように、分CG針15の停止位置により、分CG針15がいずれの停止状態にあるのかをより確実に判別できるという効果がある。
【選択図】 図6

Description

本発明は、計時装置に係り、例えばクロノグラフを備えた多機能時計等の計時装置に関する。
従来より、クロノグラフ機能を備えた多機能時計(計時装置)においては、時間計測開始から最大計測時間経過後に時間計測が自動的に停止した場合でも、自動停止したことを使用者に容易に知らしめることで、次計測時のための停止操作やリセット操作を促し、次計測のタイミングを逃さないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
この多機能時計では、通常時刻を指示する時針、分針、秒針を備える他、1/10秒クロノグラフ針(以下、「クロノグラフ」を「CG」と略す場合がある。「CG」とは「CHRONOGRAPH」の略称である。)、秒クロノグラフ針、分クロノグラフ針、およびクロノグラフ時針を備えており、これらクロノグラフ針の表示部では円形に目盛が付され、各クロノグラフ針が零位置から全周一回転することにより最大計測時間を計測するようになっている。
そして、最大計測時間経過後に各クロノグラフ針が零位置で自動的に止まったのでは、一見この状態が自動停止状態なのか、リセット後の帰零状態なのかを判別できないため、当該多機能時計での自動停止の際には、零位置から僅かに進めた位置でクロノグラフ針を停止させるようにしてあり、そのような位置で停止してるクロノグラフ針を確認することにより、クロノグラフ針が帰零状態ではなく、自動停止状態にあることを使用者は容易に判別できるようになっている。
特開平11−304966号公報
しかしながら、前記特許文献1の多機能時計のように、零位置をわずかに経過した位置でクロノグラフ針が停止すると、その停止状態が自動停止によるものか、あるいは使用者のストップ操作により停止したものなのかが、即座には判別できない場合がある。例えば、ストップ操作を行ったつもりの使用者が、実際には計測が継続しているにもかかわらず、時計をそのまま放置し、しばらく経って時計を見たところ、クロノグラフ針が自動停止位置で止まっている場合である。この場合に使用者は、クロノグラフ針が自動停止したのではなく、ストップ操作によって停止しているものと信じ込み、読み取りを誤りかねない。
本発明の目的は、指針が帰零状態で停止しているのか、自動的に停止しているのか、あるいはストップ操作によって停止しているのかをより確実に判別できる計時装置およびその自動停止方法を提供することにある。
本発明の計時装置は、時間情報を計時するための計時装置であって、前記時間情報を表示する時間表示部と、前記時間情報を指示する指針と、前記指針を駆動させる駆動源と、
前記指針の運針開始から運針終了に至るまでの運針軌跡が扇形となり、前記指針が最大計測時間以上経過したときに、自動的に停止できるよう設けられた自動停止部と、を有していることを特徴とする。
このような本発明においては、最大計測時間経過後に指針が自動停止するのであるが、この指針の回動軌跡は扇形であり、従来とは異なって指針が全周回転することはないので、自動停止する位置が零位置ではないうえ、零位置から僅かに経過した位置でもない。
従って、指針が回動軌跡に沿って目一杯回動した位置で停止しているのであれば、その位置がすなわち自動停止した位置であるし、回動途中位置で停止しているのであれば、その位置がストップ操作により停止した位置であり、しかも零位置に停止している状態は帰零状態以外にないから、指針が停止している場合、その停止位置によっていずれの停止状態にあるのかがより確実に判別されるようになる。
本発明の計時装置では、前記指針は前記最大計測時間に対応する計測目盛を超過した領域で停止することが望ましい。
最大計測時間以上経過して指針を停止させる場合、その最大計測時間を表す計測目盛に達した位置で停止させることも考えられる。しかし、時間計測にあたってストップ操作を行った結果、そのような計測目盛上で指針が停止した場合には、本当にストップ操作によって停止したのか、最大計測時間を経過したことで自動的に停止したのかが判別できず、最大計測時間を正確に計測できない。
これに対して本発明では、最大計測時間に対応する計測目盛を超過した位置で指針が自動停止するから、ストップ操作した結果、指針がそのような計測目盛上で停止しているのであれば、計測結果は丁度最大計測時間に等しいといえ、最大計測時間が正確に計測されるようになる。
本発明の計時装置では、前記時間表示部には、前記最大計測時間を超過したことを示す超過表示部が設けられ、この超過表示部の範囲内で前記指針が停止することが望ましい。
このような本発明によれば、最大計測時間に対応する位置を超過した領域に計測目盛とは違った超過表示部を設けることにより、指針の自動停止位置での停止状態が一層見易くなり、判読性がさらに向上して使い勝手が良好になる。
本発明では、前記超過表示部の色および/または目盛幅は、前記時間表示部の目盛とは異なることが望ましい。
このような本発明によれば、最大計測時間を超えた場合に指針の位置が通常の計測目盛上にないことがより明確に判読されるようになるから、判読性が一層向上するうえ、外観上の意匠性も向上する。
なお、超過表示部の目盛幅は、計時装置を構成する歯車などのバックラッシや軸がた等により発生する指針の回転方向のふらつき角よりも大きいことが望ましい。
本発明の時計装置では、前記時間情報は通常時刻以外の情報であるとともに、前記指針は当該情報に応じて複数設けられ、これら複数の指針のうち、最大単位の情報を指示する指針の運針回動軌跡は、扇形であることが望ましい。
複数の指針全ての回動軌跡を扇形とすることも可能であるが、小さい単位の情報を指示する指針までも扇形の回転軌跡で運針させると、この回転軌跡内で最大計測時間を計測できるようにするには、回転軌跡内で付される目盛が過度に細かく密になるため、かえって判読性が阻害される。
しかし、本発明のように、最大単位の情報を指示する指針の回動軌跡を扇形とすれば、回転軌跡内に付される目盛もさほど細かくならずにすみ、判読性が損なわれる心配がない。ここで、通常時刻以外の情報としては、例えばストップウオッチ、タイマー等があげられる。
この際、本発明の計時装置は、前記複数の指針のうち、前記最大単位以外の時間情報を指示する指針の回動軌跡は円形であり、前記最大単位の時間情報を指示する指針が前記自動停止部によって停止されるとき、前記最大単位以外の情報を指示する指針は運針開始位置で停止することが望ましい。
このような本発明においては、最大計測時間以上に経過した際に、最大単位以外の情報を指示する指針が全て帰零位置で自動停止するので、この停止位置から自動停止状態にあることがより容易に判別されるとともに、円形の回動軌跡の中の半端な位置で停止する場合と異なって見栄えがよく、自動停止状態での意匠性が向上する。
本発明の計時装置では、前記指針を機械的に帰零させる帰零機構を備えていることが望ましい。
ステップモータ等を利用した電気的な帰零手段よりも、機械的な帰零機構を用いる方が帰零を瞬時に実施できるため、指針の瞬間的な帰零動作によりダイナミック感が味わえる。
また、回動軌跡が扇形であるから、指針の帰零をモータで行うには、指針の駆動方向を変えて帰零させる必要があり、モータとして正転と逆転とを実現できるものに限られる。しかし、このようなモータは、電圧変動が少ない一次電池等を電源として用いなければならず、回転錘の回転を発電機で電気エネルギーに変換して二次電池に蓄えたり、ソーラー発電によって電気エネルギーを二次電池に蓄え、よってこの二次電池を電源として用いようとしても、電圧変動があってそのようなモータを駆動することができず、時計の仕様に制限が生じる。一方、機械的な帰零機構を備えることで、指針の駆動源としてのモータは、正転(一方向)のみが行えるものでよいから、電圧変動に対して強く、一次電池および二次電池のいずれを用いても確実に駆動されるようになり、時計を設計する上での制限がなくなる。
さらに、正転のみ可能であるモータが電圧変動に対して強いことにより、二次電池での充電状態が極めて低い状態であっても、モータが確実に駆動されるようになり、例えば充電切れによって停止した状態からも、僅かに充電されただけで指針による計測が即座に行える。
そして、扇形としては、角度が180度の範囲内であれば、帰零時間や帰零方向等の制約を殆ど受けず、輪列構成(減速比・増速比)を変形するだけで任意の角度の扇形で運針させることが可能であり、計時装置として意匠性に富んだ幅広い商品展開が行える。
一方、本発明の計時装置の自動停止方法は、時間情報を計時するための計時装置に採用される計時装置の自動停止方法であって、前記時間情報指示用の指針を最大計測時間以上経過したときに自動停止可能に設けるとともに、当該指針の回動軌跡を扇形にしておき、前記最大計測時間に対応する計測目盛を超過した領域に設けられた超過表示部上で前記指針を自動停止させることを特徴とする。
このような本発明によれば、前述したように、指針の停止位置によっていずれの停止状態にあるのかがより確実に判別されるようになり、特に指針が超過表示部上で停止した際には、最大計測時間の超過により停止したことがより確実に認識されるようになる。
本発明によれば、指針が帰零状態で停止しているのか、自動的に停止しているのか、あるいはストップ操作によって停止しているのかをより確実に判別できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の多機能時計の実施形態であるクロノグラフ付時計1の表外観が示されている。
このクロノグラフ付時計1は、図1のA−A線からD−D線までの各断面線に沿った断面図である図2〜4にも示すように、透光性のガラス2を通して視認可能な文字板3部分からなる時間表示部4を備えている。すなわち、時間表示部4は、文字板3の周囲に配置されるガラス保持リング5の内周面(見切り面)5Aの内側に区画形成されている。このため、本実施形態では、時間表示部4は正面略円形に区画形成され、前記ガラス保持リング5により時間表示部4を区画形成する見切部が構成されている。
[1.指針のレイアウト構成]
図1に示すように、クロノグラフ付時計1は、時間表示部4に配置された通常時刻表示用の時針11、分針12、秒針13と、通常時刻以外の他の情報であるクロノグラフ時間を示す秒クロノグラフ針(秒CG針)14、分クロノグラフ針(分CG針)15とを備えている。
また、時計1の3時方向の側面には通常時刻を修正するための外部操作部材であるりゅうず17が配置され、2時方向には、秒CG針14、分CG針15をスタート、ストップ操作をするためのスタート・ストップボタン18が配置され、4時方向には秒CG針14、分CG針15を帰零するためのリセットボタン19が配置されている。
ここで、図6にも示すように、時針11、分針12の回転軸12Aは同軸とされ、時間表示部4の中心4Aに対してその回転軸12Aが6時方向(図6中下方)に離れた位置に設けられている。秒針13は、その回転軸13Aが前記中心4Aに対して略10時方向に離れた位置に配置されている。
一方、秒クロノグラフ時間を示す秒CG針14は、その回転軸14Aが前記中心4Aに対して12時方向にわずかにずれた(偏心した)位置に配置されている。本実施形態では、偏心量d1は約1.5mmであるが、この偏心量d1は時計1のサイズ、デザイン等に応じて設定されるものであり、約1.5mmに限定されるものではない。
また、分クロノグラフ時間を表示する分CG針15は、中心4Aに対してその回転軸15Aが略2時方向に離れた位置に配置されている。
各針11〜14は、通常の時計と同様に時計回りに回転されるが、分CG針15のみは扇形の目盛上を扇形に運針する。つまり、分CG針15は、図6に示す帰零状態(リセット状態)から時計回りに回転する。また、リセットボタン19を操作すると、分CG針15は、逆方向に回転して初期位置(リセット状態)に戻るようになっている。なお、本実施形態では、分クロノグラフは45分計となっており、サッカー、ラクビーなどの試合時間の計測なども可能になっている。
ここで、分針12、秒針13、秒CG針14、分CG針15の各回転軸12A〜15Aから各針12〜15の先端までの長さ寸法をそれぞれL1〜L4とすると、秒CG針14の長さ寸法L3は、他の針の長さ寸法L1,L2,L4よりも長く形成されている。すなわち、本実施形態において、指針である秒CG針14の回転軸14Aから秒CG針14の先端までの長さ寸法AはL3であり、分針12の回転軸12Aから分針12の先端までの長さ寸法BはL1であり、秒針13の回転軸13Aから秒針13の先端までの長さ寸法CはL2であり、第2の指針である分CG針15の回転軸15Aから分CG針15の先端までの長さ寸法DはL4である。
分針12の回転軸12Aおよび秒CG針14の回転軸14A間の間隔(距離)は、前記分針12の長さ寸法L1よりも大きくされ、前記分針12が回転軸14Aに衝突しないようにされている。なお、時針11の長さ寸法は、当然、前記分針12の前記長さ寸法よりも短く、かつ前記分針12と同軸に配置されているので、時針11が回転軸14Aに衝突することもない。
ここで、分針12の長さ寸法L1および回転軸12Aの位置は、上記条件の他、分針12が回転軸12Aを中心に回転した際に、分針12の先端が見切部であるガラス保持リング5にも当接しないように設計される。すなわち、回転軸12Aは、ガラス保持リング5における6時方向側内面5Aおよび回転軸14A間の略中間位置に配置され、その配置位置に応じて前記分針12の長さ寸法L1が設定されている。
秒針13の回転軸13Aおよび前記回転軸14A間の間隔(距離)も、前記秒針13の長さ寸法L2よりも大きくされ、秒針13が回転軸14Aにぶつかることがないようされている。
なお、秒針13は、時間表示部4において略10時方向に配置されており、時分針11,12が配置された6時方向に比べて配置可能なスペースが小さいため、秒針13の長さ寸法L2は、分針12の長さ寸法L1よりも小さくされている。この秒針13の長さ寸法L2や回転軸13Aの配置位置は、分針12と同様に、回転軸14Aや時間表示部4外周のガラス保持リング5に衝突しないように設定されている。
一方、分CG針15の回転軸15Aおよび前記回転軸14A間の間隔は、分CG針15の長さ寸法L4よりも短くされ、各回転軸14A,15Aが近接して配置されている。
このため、分CG針15を1周回転させると、針15は回転軸14Aにぶつかってしまう。そこで、本実施形態では、分CG針15は、前述のように、他の針11〜14のように1周回転するのではなく、一定角度範囲内のみで回動駆動可能つまりその駆動軌跡が扇形となるように構成されている。
ここで、時針11、分針12、秒針13、分CG針15の各回転軸12A,13A,15Aは、秒CG針14の移動軌跡内に配置される。このため、秒CG針14の高さ位置(レベル)は、各針11〜13,15の高さ位置よりも高く(ガラス2側に)配置されており、秒CG針14が各針11〜13,15に干渉しないように高さレベルが設定されている。
そして、各針11〜13,15と、秒CG針14との高さ位置が異なることから、各目盛3A〜3Dが形成される文字板3も、各針11〜15の高さ位置に合わせて設けられている。
具体的には、文字板3は、図2〜4に示すように、上下に積層された2枚の文字板31,32で構成されている。上側(ガラス2側)の文字板31には、秒CG針14に対応する目盛3Cが形成されている。また、文字板31において、各針11〜13,15が配置される箇所は穴が加工されており、下側の文字板32が露出するようにされている。このため、各目盛3A,3B,3Dは、文字板32に形成されている。
また、文字板3の4時から5時方向の略中間部分(略4時半方向)には、日車を露出させて日付を表示するための窓16が各文字板31,32を貫通して形成されている。
文字板3上には、各指針11〜15に対応するように通常時刻を示す目盛とクロノグラフ時間を示す目盛とが付されている。具体的には、通常時刻の時および分を示す目盛3Aは、6時方向の位置で円形に付されている。通常時刻の秒を示す目盛3Bも、略10時方向の位置で円形に付されている。秒クロノグラフ時間を示す目盛3Cは、文字板7の外周よりも若干小さい円形で、その中心が12時側にわずかにずれて(偏心して)付されている。
一方、分クロノグラフ時間を示す目盛3Dは、扇形での円弧状部分沿って例えば黒色で付されている。この目盛3Dは、分を示す単位であるから、本実施形態ではクロノグラフ時間を示す単位のうちの最大の単位である。また、扇形の中心部分の角度は、本実施形態では135度とされており、このことから45分計である本実施形態では、秒から分への減速比は1/120に設定され、各目盛3Dが3度刻みに付されていることになる。
この目盛3Dにおいて、最大計測時間を示す位置には目盛3Daが付されており、この目盛3Daの外側には当該円弧状部分に沿って延びた超過表示部3Eが例えば赤色で設けられている。超過表示部3Eの円弧状部分に沿った長さは、本実施形態では3分ぶんの長さに相当し、約9度の角度で開いた扇形の円弧の長さに等しく、3分ぶんといった長い目盛幅を有することで、分CG針15の太さよりも十分に大きな幅にでき、分CG針15で超過表示部3Eが隠れないようにして視認性を向上させている。また、超過表示部3Eの目盛幅は、後述するクロノグラフ輪列でのバックラッシや軸がた等により発生する分CG針15の回転方向のふらつき角よりも大きい。
そして、この時計1では、クロノグラフ時間の計測を開始してから最大計測時間である45分を経過すると、秒CG針14は円形に付された目盛3Cのうちの0秒位置(帰零位置)にある目盛3Ca上で自動的に停止するが、分CG針15は最大計測時間を示す目盛3Da上ではなく、図6に示すように、この目盛3Daを超過した位置すなわち、超過表示部3Eの端(運針方向の先端)まで進んで自動的に停止する。
ただし、秒CG針4および分CG針4の停止タイミングは同時であり、分CG針5が目盛3Daを越えて、例えば3分間運針する間は、秒CG針4も3分間回転運針し、その後に各CG針4,5が同時に停止するのである。また、分CG針15が超過表示部3E上のどの位置に停止するかは、任意に設定される超過表示部3Eの長さ等を勘案して決められればよく、超過表示部3Eの中央位置などであってもよい。さらに、超過表示部3Eの目盛幅は3分ぶんに限定されず、分CG針15の太さや文字板7上での全体の意匠性を勘案して任意に設定してよい。
クロノグラフ付時計1は、図2〜4に示すように、ケース20と、このケース20の上部開口にパッキンを介して取り付けられたガラス保持リング5と、このガラス保持リング5で保持されるガラス2と、ケース20の下部開口にパッキンを介して取り付けられる裏蓋30とを備えている。なお、本実施形態において、時計1の断面方向の上下位置関係は、特に説明がない場合、ガラス2側を上側、裏蓋30側を下側という。
これらのケース20、ガラス2、裏蓋30で囲まれた内部空間に、各針11〜15を駆動するムーブメント100が配置されている。
[2.ムーブメント構造]
次に、クロノグラフ付時計1のムーブメント100の構成について説明する。本実施形態のムーブメント100は、大きく分けて二層構造とされている。一層目には、通常時刻を表示するための基本時計輪列と、クロノグラフを表示するためのCG(クロノグラフ)輪列と、通常時刻を修正するための時刻修正機構が配置されている。
また、二層目には、発電用のコイルブロック、ステーター、発電用輪列、発電エネルギーを充電するための二次電源、クロノグラフの帰零機構が配置されている。
そして、一層目と二層目の間には、通常時刻表示やクロノグラフ表示の電気的な制御、発電機の制御を行う回路基板501が配置されている。
なお、本実施形態において、一層目とは時計1の上方側つまりガラス2に近い側を意味し、二層目とは時計1の下方側つまり裏蓋30に近い側を意味する。
[2−1.ムーブメント一層目の構成]
時計1のムーブメント100の一層目には、図7にも示すように、基本時計輪列やクロノグラフ輪列、時刻修正機構が配置されている。なお、図7の斜視図においては、裏蓋30側を上方に、ガラス2側を下方にして記載されている。これは、ムーブメント100を組み立てる際に、通常は、地板400上に各部品を組み付けていくからである。なお、この上下位置関係は、ムーブメント100の組立の過程を示す図8〜14の各斜視図においても同様である。
図7に示すように、地板400の上面(裏蓋側)には合成樹脂製の回路受け座700が配置されており、各輪列の歯車等はこの回路受け座700上に配置されている。
[2−1−1.基本時計輪列]
通常時刻を示すための基本時計輪列の概略構造を説明する。基本時計は、基本時計用モータ101、基本時計輪列を備えて構成される。
基本時計用の駆動源である基本時計用モータ101は、基本時計用コイル102、基本時計用ステーター103、基本時計用ローター104から構成されている。そして、電子回路からの駆動信号により1秒に1ステップのタイミングで基本時計用ローター104が回動し、五番車105を経て小秒車106に駆動が減速伝達される。従って、前記小秒車106に保持された基本時計秒針(小秒針)13によって通常時刻の秒表示がされる。
すなわち、基本時計用モータ101は、小秒針13を保持する小秒車106の近傍に配置されている。これにより、小秒針13の運針時の指示ムラを抑えることができる。
また、ローター104の回転は、五番車105、四番第三中間車107、四番第二中間車108、四番第一中間車109、三番車110を経て二番車111に減速伝達される。従って、前記二番車111に保持された基本時計の分針12によって通常時刻の分表示がなされる。二番車111からは日の裏車を経て筒車113にも駆動が伝達されて通常時刻の時表示がされる。
ここで、時間表示部4の中心4Aから略10時方向に配置された秒針13と、6時方向に配置された時針11、分針12との距離は非常に長くなる。このため、本実施形態では、基本時計用モータ101の回転をローター104から離れた二番車111に伝えるために、増減速しない3つの中間車107〜109を配置している。なお、各中間車107〜109は、増減速しない歯車であるため、同一の歯車で構成されている。これにより、歯車の数が増えてもコストが大幅に向上しないようにしている。
そして、各歯車105〜111により基本時計輪列が構成されている。
[2−1−2.時刻修正機構]
時針11、分針12の時刻を修正するための時刻修正機構は、りゅうず17が固着された巻真130と、この巻真130を通常形態位置、時刻修正位置、カレンダー修正位置の各状態に位置規正するおしどり131、かんぬき132、規正レバー139,つづみ車133等で構成される切換部とを備えている。ここで、巻真130は時計1の3時方向に配置されており、切換部は3時から5時方向に配置されている。
そして、3時方向に配置された巻真130と、6時方向に配置された時針11、分針12とが離れているため、本実施形態の時刻修正機構は、3つの中間車135〜137を備えている。
すなわち、りゅうず17に固着された巻真130を引き出すことにより、おしどり131とかんぬき132が連動し、つづみ車133が小鉄車134と噛み合う。小鉄車134は順次、日の裏第三中間車135、日の裏第二中間車136、日の裏第一中間車137を介して日の裏車138に巻真130の回転を伝達し、通常の時刻修正が行われる。おしどり131には規正レバー139が係合しており巻真130の引き出しに連動して四番第一中間車109を規正する。
ここで、りゅうず17と時分針11,12が離れているために設けられた中間車134〜137は、増減速しない歯車であるため、日の裏車138と同一の歯車で構成されている。これにより、歯車の数が増えてもコストが大幅に向上しないようにしている。
[2−1−3.クロノグラフ輪列]
クロノグラフ時計は、駆動源であるクロノグラフモータ201、クロノグラフ輪列を備えて構成されている。
クロノグラフ輪列の駆動源であるクロノグラフモータ201は、コイル202、ステーター203、ローター204から構成され、時計1の略12時位置に配置されている。このモータ201は、電子回路からの駆動信号によりローター204が回転駆動する。
このローター204の回転は、秒CG第三中間車205、秒CG第二中間車206、秒CG第一中間車207を経て秒CG車208に伝達され、秒CG車208に保持された秒CG針14にてクロノグラフ秒が表示される。
一方、秒CG第一中間車207に伝達された回転は、秒CG第一中間車207から分CG第二中間車222、分CG第一中間車221を経て分CG車220に伝達され、分CG車220に保持された分CG針15にてクロノグラフ分が表示される。すなわち、秒CG第一中間車207には、上下に2つのかなを備えており、一方のかなに秒CG車208が噛み合い、他方のかなに第二中間車222が噛み合っている。
なお、秒CG車208および分CG車220には、帰零のためのハートカム210,224がそれぞれ備えられている。また、秒CG車208および分CG車220を構成する真および歯車のうち、真は各車208,220で同一のものが使用され、歯車のみが異なるものとされている。これらの秒CG車208および分CG車220は、図7に示すように、針高さが異なるため、断面的にずらして配置されている。
以上のムーブメント100の一層目に配置される基本時計輪列とクロノグラフ輪列の上(裏蓋側)には、図8に示すように、輪列受け401が配置され、この輪列受け401により、基本時計輪列およびクロノグラフ輪列の各上ほぞ(裏蓋側のほぞ)が回動自在に支持されている。すなわち、基本時計輪列およびクロノグラフ輪列は、地板400の上面に載置した回路受け座700と、輪列受け401との間に支持されている。
[2−2.ムーブメント中間層の構成]
前記輪列受け401の上(裏蓋側)には、図9に示すように、回路基板501が配置されている。回路基板501は、時計1の略2時位置に配置されたスタート・ストップボタン18部分からリセットボタン19、6時位置、各モータが配置された10時位置まで、時計1のケース内周に沿って平面略C字状に形成されている。
この回路基板501に設けられたIC等の電子回路によって各モータ101,201の駆動制御と、各ボタン18,19の操作状態を検出できるようにされている。
さらに、回路基板501には、二層目の回路との導通を行うための4つの導通端子を有する導通端子部502が設けられている。
[2−3.ムーブメント二層目の構成]
ムーブメント100の二層目には、発電用のコイルブロック、ステーター、発電用輪列、発電エネルギーを充電するための二次電源、クロノグラフの帰零機構が配置される。
ムーブメント二層目は、図10に示すように、まず、回路基板501の上(裏蓋側)に重ねて配置される回路押さえ600を備えている。この回路押さえ600が発電機、二次電池、帰零機構の基盤となる。
すなわち、図11,12に示すように、回路押さえ600の略4時方向には、発電用コイルブロック611、発電用ステーター612、発電用ローター613を備えた発電機610が配置されている。
また、略8時方向には二次電源640を配置するための略円筒状の凹部620が形成されており、その外周に沿って導通基板630が配置されている。4つの導通コイル631を回路押さえ600に形成された4つの貫通孔内にそれぞれ配置することで、その端部が前記回路基板501と前記導通基板630の各端子にそれぞれ接触する。これにより、導通コイル631を介して、ムーブメント100の一層目のモータ101,201等に電気的に接続されている回路基板501と、二層目の発電機610や二次電源640に電気的に接続される導通基板630とが、電気的に接続できるように構成されている。
また、回路押さえ600は、秒CG車208、秒CG第一中間車207の各回転軸の上ほぞを回動自在に支持している。
さらに、ハートカム210,224、これらハートカム210,224に当接する復針レバー330、スタート・ストップボタン18の押し操作に伴い回動して前記復針レバー330をハートカム210,224から離す作動レバー340、リセットボタン19の押し操作に伴い回動して前記復針レバー330をハートカム210,224に当接させる伝達レバー310および復針伝達レバー320等の帰零機構を構成するレバー類は、CG輪列やCGモータ201と上下方向に重なるように、時計1の概略4時から10時位置に配置されている。
そして、これらの帰零機構を構成するレバー類は、発電機610や二次電源640とは平面的に重ならないように配置されている。
作動レバー340には、スイッチ入力端子341が一体に形成されており、前記スタート・ストップボタン18を押すと、スイッチ入力端子341が回路基板501の端子に接触し、ボタン18の押し操作つまりスイッチの入力が検出できるようにされている。
帰零機構の各レバー310,320,330,340の上(裏蓋側)には、図12に示すように、帰零押さえ360が配置され、各レバー310,320,330,340はこの帰零押さえ360および回路押さえ600間に支持されている。この帰零押さえ360には、作動レバー340に突設されたピンに係合するクリックばね361と、復針伝達レバー320に突設されたピンに係合するクリックばね362とが一体に形成されている。
また、図12に示すように、帰零押さえ360には、リセットボタン19が当接するばね部363が形成されている。このため、リセットボタン19を押すと、ばね部363を介して伝達レバー310が押されて回動される。また、ばね部363は、帰零押さえの対向する側から形成されている入力端子部364を弾性的に保持しており、リセットボタン19が押されると、ばね部363は、帰零押さえ360に形成された入力端子部364を開放し、入力端子部364が回路基板501に設けられるリセット端子に当接される。これにより、リセットボタン19の押し操作を検出できるようになっている。
帰零押さえ360の上側には、発電用ローター613に噛み合うローター伝え車614も配置されている。
さらに、帰零押さえ360の上には、図13に示すように、回転錘受460が配置される。この回転錘受460により、前記発電用ローター613、ローター伝え車614、分CG車220、分CG第一中間車221の各回転軸の各上ほぞが回転自在に支持されている。
また、前記凹部620には、二次電源640が配置されている。この二次電源640は、二次電池とマイナス端子とを溶接することで一体化された二次電源ユニットで構成されている。この二次電源640は、金属部材である二次電池押さえ641により絶縁板を介して2本のねじでムーブメント100に固定されており、ムーブメント部品の最後に組み立てられるようになっている。なお、二次電源640には、二次電池のマイナスリード板642も取り付けられている。
回転錘受460上には、図14に示すように、回転錘車470および回転錘480が配置されている。回転錘車470は、回転錘受460から突出しているローター伝え車614のかなに噛合している。このため、回転錘480の回動に伴い回転錘車470が回転すると、ローター伝え車614を介して発電用ローター613が回転し、発電機610で発電されることになる。
[3−1.基本時計の動作]
このような本実施形態では、時計1を腕に装着するなどして動かすと、回転錘480が回転する。回転錘480の回転に伴い、回転錘車470、ローター伝え車614を介して発電用ローター613が回転され、発電されるようになる。
発電機610で発電された電力は、導通基板630や導通コイル631を介して電気的に接続された整流回路で整流された後、二次電源640に供給されて充電される。
二次電源640に充電された電力は、前記導通基板630、導通コイル631を介して回路基板501に供給される。これにより、回路基板501に配置された水晶発振器やICなどの制御装置が駆動され、この制御装置から出力される駆動パルスによって基本時計用モータ101が駆動される。
基本時計用モータ101が駆動されてローター104が回転されると、その回転は、前述の通り、五番車105を介して小秒車106に伝達され、小秒針13が作動される。
同時に、ローター104の回転は、五番車105、各中間車107〜109、三番車110、二番車111、日の裏車等の基本時計輪列を介して伝達され、時針11および分針12も作動される。
[3−2.クロノグラフ時計の動作]
一方、クロノグラフ時計機能を利用する場合には、まず、スタート・ストップボタン18を押す。すると、作動レバー340を介して復針レバー330が動かされ、復針レバー330がハートカム210,224から離れて秒CG車208、分CG車220の規正が解除される。
同時に、スタート・ストップボタン18の押し操作により、スイッチ入力端子341が回路基板501に接触してスイッチが入力され、制御回路からCGモータ201に駆動パルスが送られてモータ201が駆動する。
CGモータ201のローター204の回転は、前記CG輪列を介して秒CG車208および分CG車220に伝達され、秒CG針14、分CG針15がそれぞれ作動される。
なお、スタート・ストップボタン18の押し操作を解除すると、クリックばね361の弾性力で作動レバー340は元の位置に戻り、スイッチ入力端子341も回路基板501から離れる。但し、CGモータ201の駆動は継続し、クロノグラフ時の計時が続行される。
CGモータ201が駆動している際に、再度スタート・ストップボタン18を押すと、作動レバー340が再度回動して前記スイッチが入力される。これにより、CGモータ201が停止し、各秒CG針14、分CG針15も停止する。
その後、再度、スタート・ストップボタン18を押せば、CGモータ201の駆動が再開され、秒CG針14、分CG針15の作動も再開する。以降、スタート・ストップボタン18を押すたびに、CGモータ201の停止、駆動が交互に繰り返されて、クロノグラフ時間の積算計測が行われる。
一方、リセットボタン19を押すと、伝達レバー310および復針伝達レバー320を介して復針レバー330が移動され、この復針レバー330が秒CG車208および分CG車220のハートカム210,224を圧接して各針14,15を帰零させる。
なお、本実施形態では、リセットボタン19を押した際に、秒CG第二中間車206に圧接して規正するクロノグラフ規正レバーが設けられており、秒CG車208、分CG車220の帰零動作に伴いCGモータ201のローター204が回転しないようにしている。さらに、リセットボタン19の押し操作で、ばね部363が入力端子部364を開放することにより入力端子部364がリセット端子に当接し、リセットスイッチが入力されると、CGモータ201を制御する電子回路はリセットされる。
さらに、スタート操作を行った後、最大計測時間である45分を経過した場合には、秒CG針14および分CG針15は、ストップ操作を行うことなしに同時に自動的に停止する。この際、秒CG針14は丁度、帰零位置である目盛3Ca上で自動停止する。一方の分CG針15は、目盛3Daを越えても計測時のスピードで運針し続け(この間、秒CG針14も運針を続ける)、超過表示部3Eの先端まで進んで自動停止する。
なお、自動停止した際の電気的な状態は、ストップ入力がONの状態と同じであるが、機械的にはクロノグラフ規制レバー350が秒CG第二中間車206を圧接していない状態であり、自動停止後にストップ操作を行うことで、クロノグラフ輪列がクロノグラフ規制レバー350で規制される。また、各CG針14,15の自動停止は、クロノグラフモータ201に出力するモータパルスをスタート操作後からカウントし、所定パルス数出力したことを判断して行われる。
この後、帰零操作を行えば、秒CG針14はそのままの位置を維持することで帰零状態となり、分CG針15が運針方向とは逆方向に回動して瞬時に帰零する。
以下には、図15ないし図17を用いて、自動停止の一例をより具体的に説明する。
クロノグラフ付時計1のクロノグラフ制御回路としては、図15のブロック図に示すように、スイッチ1710、モード制御回路1824、クロノグラフ基準信号発生回路1825、および自動停止カウンタ1829を備えている。
スイッチ1710は、スタート・ストップボタン18およびリセットボタン19によりそれぞれ操作されるスタート・ストップスイッチ1821およびリセットスイッチ1822を総称したものである。スタート・ストップスイッチ1821は、スタート・ストップボタン18が操作されるとオンまたはオフし、リセットスイッチ1822は、リセットボタン19が操作されるとオンまたはオフするように構成されている。
スタート・ストップスイッチ1821は、伝達レバー310により例えば1回目の操作によってオンとなり、2回目の操作でオフとなるように構成されている。以下、スタート・ストップスイッチ1821を押す度にこれを繰り返す。リセットスイッチ1822も、略同様に動作する。
モード制御回路1824は、スイッチ1710からのスタート信号SSTおよびストップ信号SSP、またはリセット信号SRTに基づいて、それぞれスタート・ストップ制御信号SMC、またはリセット制御信号SRCをクロノグラフ基準信号発生回路1825に出力する。また、モード制御回路1824は、リセット制御信号SRCを自動停止カウンタ1829およびクロノグラフ基準信号発生回路1825等に出力することでクロノグラフ部分の作モードを制御する。モード制御回路1824は、リセットスイッチ1822のチャタリングを防止する回路を有する。
クロノグラフ基準信号発生回路1825は、モード制御回路1824からのスタート・ストップ制御信号SMC等に基づいて、モータパルス発生回路1826(図16)にクロノグラフ基準信号SCBを出力して、クロノグラフモータ201を制御する。クロノグラフ基準信号発生回路1825は、スタート・ストップ制御信号SMCが入力されると、クロノグラフモータ201を駆動し、ストップ時にはクロノグラフモータ201を停止させる。
自動停止カウンタ1829は、クロノグラフ基準信号発生回路1825からのクロノグラフ基準信号SCBが入力されることにより、クロノグラフ部分のカウントを行う。クロノグラフ基準信号SCBは、モータパルスSPC(図16)の発生タイミングを図るための同期信号であり、自動停止カウンタ1829は、このクロノグラフ基準信号SCBを計数する。自動停止カウンタ1829は、計測時間が最大計測時間である例えば45分に、ある所定時間プラスした時間が経過した後に、自動停止信号SASをモード制御回路1824に出力する。
図16は、図15のクロノグラフ制御回路およびその周辺回路の構成を示すブロック図である。
クロノグラフ制御部の一部としてのモード制御回路1824は、図16に示すように、スタート・ストップ制御回路1735、リセット制御回路1736、自動停止状態ラッチ回路1731、オア回路173、および二つのアンド回路1733,1734を備えている。
スタート・ストップ制御回路1735は、スタート・ストップスイッチ1821のオン・オフ状態を検出するための回路である。スタート・ストップ制御回路1735は、スタート・ストップスイッチ1821が操作されたことによる計測または非計測の状態の信号をアンド回路1733等に出力する。
リセット制御回路1736は、リセットスイッチ1822のオン・オフ状態を検出するための回路である。リセット制御回路1736は、リセットスイッチ1822が操作されたこと等により、クロノグラフ制御等をリセットする信号をオア回路1732に出力する。
自動停止状態ラッチ回路1731は、自動停止カウンタ1829からの自動停止信号SASに応じて、アンド回路1733およびオア回路1732に対して、自動停止状態でないときにはLレベル信号を出力し、自動停止状態ではHレベルの信号を出力する。
オア回路1732は、自動停止状態ラッチ回路1731からの信号とリセット制御回路1736からの信号が入力され、クロノグラフ基準信号発生回路1825、モータパルス発生回路1826、および自動停止カウンタ1829等に出力される。第1のアンド回路1733は、自動停止状態ラッチ回路1731からの信号が反転して入力された信号、およびスタート・ストップ制御回路1735から出力された信号が入力される。第1のアンド回路1733は、第2のアンド回路1734に対して出力する。第2のアンド回路1734は、第1のアンド回路1733の出力信号と、図示しない高周波分周回路にて生成された信号SHD(例えば128Hzのパルス信号)が入力される。
このような構成において、図16の回路の動作について説明する。
リセット状態において、スタート・ストップボタン18が操作されると、スタート・ストップスイッチ1821がオンとなる。すると、スタート信号SSTは、モード制御回路1824に入力される。スタート・ストップ制御回路1735は、スタート・ストップスイッチ1821がオンであることをサンプリングする。従って、モード制御回路1824は、アンド回路1733の出力がHレベルとなって、アンド回路1734から例えば128Hzのパルス信号であるスタート・ストップ制御信号SMCをクロノグラフ基準信号発生回路1825に対して出力し、クロノグラフ基準信号発生回路1825が例えば1/5Hzのパルス信号であるクロノグラフ基準信号SCBを出力する。このようにして、モータパルス発生回路1826は、このクロノグラフ基準信号SCBに基づいて、クロノグラフモータ201を駆動制御するためのモータパルスSPCを出力し、クロノグラフ部分の運針を開始する。
そして、自動停止カウンタ1829は、クロノグラフ基準信号発生回路1825からのクロノグラフ基準信号SCBをカウントし、自動停止位置に対応するカウント値になったとき、自動停止信号SASをモード制御回路1824の自動停止状態ラッチ回路1731に出力する。
自動停止状態ラッチ回路1731は、例えばHレベルの信号をオア回路1732およびアンド回路1733に対して出力するので、オア回路1732がHレベルの信号を出力し、クロノグラフ基準信号発生回路1825、モータパルス発生回路1826、自動停止カウンタ1829がリセットされ、各CG針14,15の運針が停止される。また、アンド回路1733の出力信号がLレベルとなることから、アンド回路1734の出力もLレベルとなり、モード制御回路1824からクロノグラフ基準信号発生回路1825に対してスタート・ストップ制御信号SMCが出力されなくなる。
図17は、クロノグラフの自動停止処理を示すフローチャートである。以下、この図3をも参照して、自動停止処理について説明する。
<針位置が自動停止位置に来るまでの処理>
スタート・ストップボタン18が操作されると、スタート信号SSTが
モード制御回路1824に入力される。これにより、モード制御回路1824は、スタート・ストップ制御信号SMCをクロノグラフ基準信号発生回路1825に出力する。
クロノグラフ基準信号発生回路1825は、例えば128Hzであるスタート・ストップ制御信号SMCを分周して、例えば1/5Hzのクロノグラフ基準信号SCBを作成する。このクロノグラフ基準信号SCBの立ち下がりまたは立ち上りによってモータパルスSPCの出力や自動停止カウンタ1829のカウント処理を行うためクロノグラフ基準信号SCBの変化のないときは待機状態となる(ステップST1)。クロノグラフ基準信号SCBが出力されると、モータパルス発生回路1826は、その立ち下がりに同期してモータパルスSPCを発生して出力を開始する。クロノグラフモータ201は、モータパルスSPCが出力されることで駆動する。このようにして、各CG針14,15の運針が行われる(ステップST2)。
自動停止カウンタ1829は、クロノグラフ基準信号SCBの立ち下がりから例えば1/128秒後のクロノグラフ基準信号SCBの立ち上りによって、自動停止カウンタ値を+1だけカウントアップする(ステップST3)。カウントアップした自動停止カウンタ値が、各CG針14,15の自動停止位置に対応するカウンタ値+1でない場合には、再びステップST1に戻って、以上の動作を繰り返す(ステップST4)。これにより、各CG針14,15の運針が行われ、時間の計測が継続する。
<針が自動停止位置に来たときの処理>
自動停止カウンタ値が自動停止位置に対応するカウント値+1である場合には(ステップST4)、自動停止カウンタ1829は自動停止信号SASをモード制御回路1824に対して出力する。これにより、モード制御回路1824は、その自動停止状態ラッチ回路1731の出力信号がHレベルとなり、オア回路1732からHレベルのリセット制御信号SRCが、クロノグラフ基準信号発生回路1825、モータパルス発生回路1826、および自動停止カウンタ1829に出力される(ステップST5)。これにより、クロノグラフ基準信号発生回路1825、モータパルス発生回路1826、および自動停止カウンタ1829がそれぞれリセットされ、モータパルス発生回路1826からクロノグラフモータ201へのモータパルスSPCの出力が中止され、自動停止カウンタ1829のカウント値が「0(ゼロ)」になる(ステップST6)。これにより、各CG針14,15は、それぞれ予め設定された自動停止位置にて自動的に停止する。そして、自動停止状態ラッチ回路1731および自動停止カウンタ1829を含んで本発明に係る自動停止部が構成されている。
なお、以上のような処理に限らず、機械的に自動停止する手段により、各CG針14,15の運針を停止させてもよい。このような機械的な手段としては、例えばハートカム224軌跡内に電気的スイッチ部を兼ねた突起部を設け、この突起部にハートカム224が接触し、この際の電気的接触によりリセット信号を発生させ構造のもが考えられる。
[3−3.基本時計の時刻修正操作]
基本時計の指示時刻を修正するには、りゅうず17を時刻修正位置まで引き出して巻真130を引き出す。これにより、おしどり131とかんぬき132が連動し、つづみ車133が小鉄車134と噛み合うため、巻真130を回転させると、小鉄車134、各中間車135〜137、日の裏車138を介して二番車111に回転が伝達され、通常の時刻修正が行われる。この際、巻真130の引き出しに連動して規正レバー139が作動し、四番第一中間車109を規正するため、巻真130の回転は、基本時計用モータ101側には伝達されることはない。
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)すなわち、クロノグラフ付時計1では、クロノグラフ機能をスタートさせてから最大計測時間である45分過後に各CG針14,15が自動停止するのであるが、分CG針15の回動軌跡は扇形であり、従来や秒CG針14とは異なって分CG針15が全周回転することはないため、分CG針15の自動停止する位置は零位置ではなく、零位置から僅かに経過した位置でもない。
従って、分CG針15が回動軌跡に沿って付された目盛3Daを越えて停止しているのであれば、その位置がすなわち自動停止した位置であると判別できる。また、分CG針15が回動途中位置のいずれかの目盛3D上で停止しているのであれば、その位置がストップ操作により停止した位置であると判別できる。しかも、零位置に停止している状態は帰零状態以外にないから、零位置に停止していれば、帰零操作された後の状態であり、電子回路がリセットされた状態であると判別できる。このように、分CG針15の停止位置により、分CG針15がいずれの停止状態にあるのかをより確実に判別できるという効果がある。
(2)また、時計1によれば、最大計測時間を経過した場合には、この最大計測時間に対応する目盛3Daを超過した位置で分CG針15が自動停止するから、ストップ操作した結果、分CG針15がそのような目盛3Da上で停止しているのであれば、計測結果は丁度最大計測時間すなわち、45分に等しいといえ、最大計測時間を正確に計測できる。
つまり、分CG針15が自動停止時においても目盛3Da上で停止するのであれば、例えばランナーのゴールに合わせてストップ操作を行う場合でいうと、ストップ操作を行った後、時計1をのぞき込んで計測結果を確認した際に、分CG針15が丁度目盛3Da上で停止していたのでは、果たしてその停止状態が自動停止によるものか、あるいはストップ操作によるものかを判別できないといった事態に陥り、最大計測時間を正確に計測できないのであるが、時計1ではそのような事態が生じる心配がないのである。
(3)さらに、時計1では、最大計測時間に対応する目盛3Daを超過した領域に目盛3Dとは違った超過表示部3Eが設けられ、この超過表示部3E上で分CG針15が自動停止するから、分CG針15の自動停止による停止状態を一層見易くでき、判読性をさらに向上させて使い勝手をさらに良好にできる。
この際、目盛3Dは線状で目盛幅が小さく、黒色であるのに対し、超過表示部3Eは3分ぶんの目盛幅を有して大きいうえ、色も目盛3Dとは異なって赤色であるから、分CG針15が最大計測時間を超えて超過表示部3E上にある場合に、通常の目盛3D上にないことをより明確に判読でき、この点からも判読性を一層向上させることができ、また、外観上の意匠性も向上させることができる。
(4)そして、クロノグラフ秒およびクロノグラフ分のうち、単位の大きいクロノグラフ分を指示する分CG針15の回動軌跡のみが扇形であるため、クロノグラフ秒を指示する目盛3Cを円形に付すことで、目盛3Cを細かく密に付す必要がなく、判読性が損なわれるのを防止できる。
(5)また、秒CG針14は、最大計測時間を経過した際に、零位置である目盛3Ca上で自動停止するので、この停止位置から分CG針15の停止位置と併せて自動停止状態にあることをより容易に判別できる。加えて秒CG針14は、円形の回動軌跡の中の半端な位置で停止する場合と異なって見栄えを良好にでき、自動停止状態での意匠性を向上させることができる。
(6)ハートカム210,224および復針レバー330を備えた機械式の帰零機構で各CG針14,15を帰零させるので、特に長さの長い分CG針15をも瞬時にメカ帰零させることができ、ダイナミック感を味わうことができる。
(7)特に分CG針15の回動軌跡が扇形であるから、分CG針15の帰零をクロノグラフモータ201で行うには、分CG針15の駆動方向を変えて帰零させる必要があり、クロノグラフモータ201として正転と逆転とを実現できるものに限られる。しかし、このような正、逆回転可能なモータは、電圧変動が少ない一次電池等を電源として用いなければならず、回転錘480の回転を発電機610で電気エネルギーに変換して二次電源640に蓄え、この二次電源640をモータ駆動用に用いようとしても、電圧変動があってそのようなモータを駆動することができず、時計1の仕様に制限が生じる。一方、メカ帰零が採用されている本実施形態では、クロノグラフモータ201は、正転(一方向)のみが行えるものでよいから、電圧変動に対して強く、一次電源(一次電池)および二次電源640のいずれを用いても確実に駆動されるようになり、時計1を設計する上での制限をなくすことができる。
(8)さらに、クロノグラフモータ201が電圧変動に対して強いことにより、二次電源640での充電状態が極めて低い状態であっても、クロノグラフモータ201を確実に駆動でき、例えば充電切れによって停止した状態からも、僅かに充電されただけで各CG針14,15による計測を即座に実行できる。
(9)そして、メカ帰零のため、分CG針15が扇運針する際の角度を、クロノグラフ輪列の減速比を変更すること等によって容易かつ短期間で変えることができるうえ、クロノグラフ付時計1として意匠性に富んだ幅広い商品展開が行え、顧客の満足度を向上させることができる。つまり、IC制御によって所定数のモータパルスを出力させるような電気的な帰零では、扇運針時の角度を変えるにあたってICの設計変更等が必要であるから、手間がかかって容易に変更することができず、顧客の要望に迅速に対応できないのである。
(10)秒CG針14を単独で設け、その回転軸14Aが他の針の回転軸と一致しないようにしており、通常時刻表示も時分針11,12と秒針13とを独立させているため、各針の指示を使用者が容易に判読できる。また、分CG針15も単独で設けられているので、その指示をより容易に判読できる。従って、クロノグラフ時計機能を有し、多くの指針を備える多機能時計1であっても、各指針の指示を確実に確認できて視認性の高い時計にできる。
また、時分針11,12以外は、各針11〜15がそれぞれ独立して配置されているので、各針11〜15を駆動するための輪列も互いに離して配置することができ、断面的な針の重なりや、各輪列の重なりも最小限に抑えることができる。従って、多くの指針を備える多機能時計1であっても、時計1を薄型化することができる。
(11)秒CG針14の回転軸14Aを時間表示部4の中心4Aから若干偏心させて配置しているので、この回転軸14Aに干渉しないように配置しなければならない時針11、分針12の長さ寸法を前記偏心した分だけ長くすることができる。このため、通常時刻表示用の時分針11,12を、秒CG針14と独立させて時間表示部4の6時位置に配置した場合でも、各針11,12の長さを比較的長く設定でき、通常時刻の視認性も向上できる。
さらに、秒CG針14は、回転軸14Aを時間表示部4の中心4Aから若干偏心させて配置し、他の針11〜13,15に比べても最も長い寸法に設定しているので、この点でもメカ帰零時の針14のダイナミックな動作を表現でき、かつ視認性も向上できる。
(12)分CG針15を扇運針としたので、その回転軸15Aを秒CG針14の軸14Aに近接して配置することができる。すなわち、各回転軸14A,15A間の距離を、分CG針15の長さ寸法L4よりも短くすることができる。このため、分CG針15の回転軸15Aを時間表示部4の中心4A近傍に配置でき、その分、分CG針15の長さ寸法L4も長く設定できるため、分CG針15の指示も判読しやすくできる。
また、各クロノグラフ針14,15をメカ帰零方式で帰零する際に、各軸14A,15Aが近接しているため、各軸のハートカム210,224に当接する復針レバー330の各カム当接部も近接することができ、各ハートカム210,224に当接する復針レバー330を容易に一体化でき、かつ小型化することができる。
(13)時分針11,12が取り付けられる車(二番車111、筒車)と、基本時計用モータ101のローター104との間に、増減速しない歯車107〜109を少なくとも2つ以上配置し、これらの歯車107〜109を同一の車で構成したので、部品コストを抑えることができる。従って、時分針11,12と秒針13との距離が長い場合でもコストを抑えることができる。
(14)通常の時計では、二次電源と回路基板の導通構造を優先し、二次電源を回路基板の下層(第1層)に配置していたが、二次電源が下層に配置されていると、各部品を組み立てた後に回路の電気的な検査を行う場合には、二次電源からの電気導通を遮断しなければならない。そのため、一般には、プラス端子のような部品を最後に組み込めるように設計し、組立工程の途中では二次電源を導通させない配慮が必要になる。
これに対し、本実施形態では、二次電源640を裏蓋30側の二層目(上層)に配置しているので、ムーブメント100の組立工程において二次電源640を最後に組み込むことが可能となり、組立工程内で回路の電気的な検査を容易に行うことができる。このため、組立施工性や生産性を向上できる。
(15)帰零機構をCG輪列の上層に配置したので、ハートカム210,224を叩く復針レバー330や作動レバー340等を効率的に配置することができる。従って、多数の部品を有する多機能時計1であっても通常の腕時計サイズに納めることができる。
(16)回路基板501と、2層目の二次電源640等とを導通コイル631を利用して電気的に接続しているので、高さ方向に離れた回路同士であっても簡単な構成で確実に接続することができる。
(17)秒CG針14を時間表示部4の中心4Aから12時方向に偏心した位置に配置し、時針11、分針12を中心4Aから6時方向に偏心した位置に配置し、秒針13を中心4Aから略10時方向に偏心した位置に配置し、分CG針15を中心4Aから略2時方向に偏心した位置に配置したので、各針の配置バランスが良くなり、意匠性を向上できる。
その上、扇運針を行う分CG針15を略2時方向に配置したので、分CG針15も帰零位置から時計回りに、つまり他の針と同方向に回動できるので、各針の作動が違和感無く把握できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、分クロノグラフ時間の最大計測時間が45分であったが、この最大計測時間は任意であってよく、45分に限定されない。
また、分クロノグラフ時間の目盛3Dは135度の角度で開いた扇形での円弧状部分に沿って付されていたが、扇形の角度も135度に限定されるものではなく、秒CG車208および分CG車220間の減速比や、最大計測時間等を勘案して任意に決められてよ。例えば、同じ45分計の場合でも、減速比を1/60として270度の扇形で表示させてもよく、減速比を1/90にして180度の扇形で表示させてもよい。また、減速比を1/120を維持したまま60分計にすることで180度の扇形で表示させたりしてもよい。
そして、前記実施形態では、秒CG針14および分CG針15の2つの指針が設けられていたが、さらに時クロノグラフ時間を指示する時CG針を設けてもよく、このような場合では、最も単位の大きい時CG針を扇運針させることになる。あるいは、秒CG針14のみを設けた場合や、1/5秒CG針や1/10秒CG針を設けてもよく、このような場合でも、最も単位の大きなCG針を扇運針させることになる。
前記実施形態では、分CG針15が超過表示部3E上で停止するのに対して、秒CG針14が零位置である目盛3Caで丁度停止するように設けられているが、秒CG針14のような円運針する指針の停止位置は任意であり、零位置に限定されない。
前記実施形態では、下位の単位の秒クロノグラフ時間を指示する秒CG針14が円運針するが、このような下位の単位の指針も扇運針させた場合でも本発明に含まれる。
前記実施形態では、目盛3Daの延長部分に超過表示部3Eが設けられていたが、このような超過表示部3Eは、本発明に必須の構成ではなく、省略可能である。すなわち、分CG針15の自動停止する領域が文字板3の表面と同色であっても本発明に含まれる。
本発明の計時装置としては、前期実施形態でのクロノグラフ付時計1に限定されず、例えば指針式のストップウオッチやタイマー等、時間情報を計時可能な任意の装置であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態であるクロノグラフ付時計の表側外観図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図1のB−B線に沿った断面図。 図1のC−C線に沿った断面図。 図1のD−D線に沿った断面図。 クロノグラフ付時計の表側外観の拡大図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。 クロノグラフ制御回路を示すブロック図。 クロノグラフ制御回路およびその周辺回路示すブロック図。 クロノグラフの自動停止処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…計時装置であるクロノグラフ付時計、3…文字板、3C,3Ca,3D,3Da…計測目盛、3E…超過表示部、14…指針である秒クロノグラフ針、15…指針である分クロノグラフ針。

Claims (8)

  1. 時間情報を計時するための計時装置であって、
    前記時間情報を表示する時間表示部と、
    前記時間情報を指示する指針と、
    前記指針を駆動させる駆動源と、
    前記指針の運針開始から運針終了に至るまでの運針軌跡が扇形となり、前記指針が最大計測時間以上経過したときに、自動的に停止できるよう設けられた自動停止部と、を有していることを
    特徴とする計時装置。
  2. 請求項1に記載の計時装置において、前記指針は前記最大計測時間に対応する計測目盛を超過した領域で停止することを特徴とする計時装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の計時装置において、前記時間表示部には、前記最大計測時間を超過したことを示す超過表示部が設けられ、この超過表示部の範囲内で前記指針が停止することを特徴とする計時装置。
  4. 請求項3に記載の計時装置において、前記超過表示部の色および/または目盛幅は、前記時間表示部の目盛とは異なることを特徴とする計時装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の計時装置において、前記時間情報は通常時刻以外の情報であるとともに、前記指針は当該情報に応じて複数設けられ、これら複数の指針のうち、最大単位の情報を指示する指針の運針回動軌跡は、扇形であることを特徴とする計時装置。
  6. 請求項5に記載の計時装置において、前記複数の指針のうち、前記最大単位以外の時間情報を指示する指針の回動軌跡は円形であり、前記最大単位の時間情報を指示する指針が前記自動停止部によって停止されるとき、前記最大単位以外の情報を指示する指針は運針開始位置で停止することを特徴とする計時装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の計時装置において、前記指針を機械的に帰零させる帰零機構を備えていることを特徴とする計時装置。
  8. 時間情報を計時するための計時装置に採用される計時装置の自動停止方法であって、前記時間情報指示用の指針を最大計測時間以上経過したときに自動停止可能に設けるとともに、当該指針の回動軌跡を扇形にしておき、前記最大計測時間に対応する計測目盛を超過した領域に設けられた超過表示部上で前記指針を自動停止させることを特徴とする計時装置の自動停止方法。
JP2004129772A 2003-05-29 2004-04-26 計時装置およびその自動停止方法 Expired - Fee Related JP3714355B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004129772A JP3714355B2 (ja) 2003-05-29 2004-04-26 計時装置およびその自動停止方法
PCT/JP2004/007589 WO2004107060A1 (ja) 2003-05-29 2004-05-26 計時装置および計時方法
DE602004013513T DE602004013513D1 (ja) 2003-05-29 2004-05-26
US10/853,707 US7215603B2 (en) 2003-05-29 2004-05-26 Clocking apparatus
EP04734908A EP1528444B1 (en) 2003-05-29 2004-05-26 Device and method of timing

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003152810 2003-05-29
JP2004129772A JP3714355B2 (ja) 2003-05-29 2004-04-26 計時装置およびその自動停止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005010146A true JP2005010146A (ja) 2005-01-13
JP3714355B2 JP3714355B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=33492434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004129772A Expired - Fee Related JP3714355B2 (ja) 2003-05-29 2004-04-26 計時装置およびその自動停止方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7215603B2 (ja)
EP (1) EP1528444B1 (ja)
JP (1) JP3714355B2 (ja)
DE (1) DE602004013513D1 (ja)
WO (1) WO2004107060A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101937187A (zh) * 2009-06-30 2011-01-05 精工电子有限公司 计时钟表
JP2013509580A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 バッカー,アッテ,ニコラース クロノグラフ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1909152B1 (en) * 1998-04-21 2011-06-15 Seiko Epson Corporation Time measurement device and method
JP2011013119A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Seiko Instruments Inc クロノグラフ時計
JP5490500B2 (ja) * 2009-11-25 2014-05-14 セイコーインスツル株式会社 クロノグラフ時計
EP2442191B1 (fr) * 2010-10-18 2014-12-31 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Pièce d'horlogerie à affichage analogique modulaire
JP6555283B2 (ja) * 2017-02-13 2019-08-07 カシオ計算機株式会社 時間表示装置、電子時計、時間表示制御方法及びプログラム

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US490123A (en) * 1893-01-17 Georges nicolet
US3596463A (en) * 1969-06-23 1971-08-03 Richard E Rudolph Watch
JPS5845754B2 (ja) 1976-03-26 1983-10-12 株式会社精工舎 パ−キングメ−タ
JPH0411135Y2 (ja) 1985-02-07 1992-03-19
CH676313B5 (ja) 1989-07-13 1991-07-15 Breitling Montres Sa
US5059943A (en) * 1990-03-15 1991-10-22 Lobello Peter J Control unit for indicating the status of a procedure
FR2660767A1 (fr) 1990-04-04 1991-10-11 Crepin Williams Dispositif pour la mise en evidence du temps ecoule depuis la rencontre de deux personnes.
JP2555149Y2 (ja) 1991-09-13 1997-11-19 シチズン時計株式会社 時計の輪列構造
US5339293A (en) * 1991-09-13 1994-08-16 Citizen Watch Co., Ltd. Watch with hands for multiple time displays
CH681761B5 (fr) * 1991-12-28 1993-11-30 Longines Montres Comp D Pièce d'horlogerie du type mécanique et/ou électromécanique, pourvue de moyens d'affichage à déplacement retrograde automatique.
DE9409849U1 (de) * 1994-06-22 1994-11-10 Lüth, Alexander, 99894 Friedrichroda Uhr für Fußballschiedsrichter
CH690047A5 (fr) 1996-02-01 2000-03-31 Gerald Genta Sa Pièce d'horlogerie à affichage rétrograde des minutes, notamment montre-bracelet.
CH690973A5 (fr) 1996-12-19 2001-03-15 Asulab Sa Pièce d'horlogerie dont le mécanisme est entraîné par des moyens mécaniques et comprenant un dispositif d'indication de réserve de marche.
JP3312592B2 (ja) 1998-04-21 2002-08-12 セイコーエプソン株式会社 計時装置
EP0996043B1 (en) * 1998-04-21 2009-03-11 Seiko Epson Corporation Time measuring device
CH696713A5 (fr) * 1999-01-28 2007-10-15 Patek Philippe Sa Chronographe mécanique.
DE60042367D1 (de) * 1999-09-15 2009-07-23 Eberhard & Cie Sa Uhrwerk mit anzeige durch zeigern
DE20002632U1 (de) * 2000-02-15 2000-06-08 Ta Nao Inc Vorrichtung zur Anzeige von Darstellungen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101937187A (zh) * 2009-06-30 2011-01-05 精工电子有限公司 计时钟表
JP2013509580A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 バッカー,アッテ,ニコラース クロノグラフ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1528444B1 (en) 2008-05-07
EP1528444A4 (en) 2005-07-27
WO2004107060A1 (ja) 2004-12-09
US20050047281A1 (en) 2005-03-03
EP1528444A1 (en) 2005-05-04
US7215603B2 (en) 2007-05-08
DE602004013513D1 (ja) 2008-06-19
JP3714355B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7170826B2 (en) Multifunctional watch
US6466518B1 (en) Time measurement device
JP2007522478A (ja) レトログラード表示式クロノグラフ
US8147128B2 (en) Timepiece having an automatic winding mechanism
JP3714355B2 (ja) 計時装置およびその自動停止方法
JP2019190938A (ja) 電子時計
CN110941173B (zh) 机芯以及电子钟表
JP4228708B2 (ja) 多機能時計
JP4300894B2 (ja) 計時装置
JPH11304965A (ja) 計時装置
JP4254257B2 (ja) 発電装置付時計
JP3642237B2 (ja) 計時装置
JP3312592B2 (ja) 計時装置
JP3266917B2 (ja) 多機能電子時計
JP7347103B2 (ja) 時計
US20040027923A1 (en) Analog electronic timepiece having train wheel setting lever
JPH08194073A (ja) 指針位置検出機構
JP2024036870A (ja) 電子制御式機械時計
JP2002168970A (ja) スリップ機構および時計
JPH09264967A (ja) 開閉蓋付触覚時計
JP2017161256A (ja) 表示機構、ムーブメント及び時計
JP2005009929A (ja) 時計
JPH0564754B2 (ja)
JP2005265660A (ja) 電子時計
JPH0552969A (ja) 多機能電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3714355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees