JP4254257B2 - 発電装置付時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電装置付時計に関する。
【0002】
【背景技術】
モーターで駆動される電子時計は、通常電池から供給される電力で駆動されるが、近年、回転錘やゼンマイでロータを回転させて発電するタイプや太陽電池等の各種発電機を組み込むことで、電池交換を不要にするとともに取扱い性や環境に配慮した発電装置付時計が知られている。
例えば、クロノグラフ機能を有するアナログ電子時計(指針式電子時計)において、回転錘を利用した発電機を組み込んだ時計が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このような発電装置付時計では、発電機で発電された電力を蓄積するための二次電源をムーブメント内に組み込む必要がある。
このムーブメントは、例えば、地板、指針を駆動するためのモータや輪列、輪列等を支持する回路受け座、輪列受け、IC等が取り付けられた回路基板、発電機、二次電源等を備えている。そして、ムーブメントを組み立てる場合には、通常、文字板側の部品(通常は地板)から裏蓋側の部品の順序で前記各部品を積層して構成していた。
すなわち、地板の上に回路受け座を配置し、その上に輪列や駆動モータ、二次電源等を配置し、さらに輪列受け、回路基板などを順次積層してムーブメントを組み立てていた。つまり、従来は、ムーブメントを構成する各部品を地板および輪列受け、回路基板間に配置した一層構造のものが用いられていた。従って、二次電源を回路基板の文字板側(第1層)に配置し、二次電源と回路基板の導通構造が簡単となるように構成していた。
【0004】
【特許文献1】
WO99/54792号公報(図19)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、二次電源を回路基板の文字板側(第1層)に配置する場合、輪列受けや回路基板まで組み込んで組み立てた際には、既に二次電源も配置されていることになる。
このため、部品の組立後に回路の電気的な検査を行う場合には、二次電源からの電気導通を遮断しなければならない。そのため、一般には、プラス端子のような部品を最後に組み込めるように設計し、組立工程の途中では二次電源を導通させないように配慮していた。
従って、ムーブメントの設計が複雑になると共に、組立作業性も低下し、ムーブメントの生産性向上が難しいという問題があった。
特に、クロノグラフ機能付き時計のように、多くの指針が存在する場合には、それらの指針を駆動するためのモータや輪列などの部品も組み込まなければならず、プラス端子等を最後に組み込めるように設計することが非常に困難であり、ムーブメントの組立作業性も低いという問題があった。
【0006】
また、二次電源をモータや輪列と同じ層に配置した場合、二次電源を配置可能な平面スペースは小さくなり、平面サイズの小さな二次電源を利用しなければならない。平面サイズの小さな二次電源は、内部抵抗が大きいため、効率よく充電することが難しいという問題もあった。
【0007】
このような問題は、回転錘や発電機等の部品を配置しなければならない回転錘式の発電機を有する時計では、これらの部品の配置設計も考慮しなければならない点で非常に顕著であるが、他の発電方式の発電機を備える時計においても二次電源を組み込む上で共通する問題である。
【0008】
本発明の目的は、回路の電気的検査を実現でき、かつ、ムーブメントの設計や組立を容易に行うことができるとともに、二次電源への充電効率を向上できる発電装置付時計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の発電機付時計は、発電装置と、この発電装置で発電された電力を蓄積する二次電源と、前記電力により駆動されるモーターと、このモーターの回転を指針に伝達する輪列とを備えるムーブメントを有するとともに、前記ムーブメントは、時計の厚み方向において、文字板側の一層部と裏蓋側の二層部との2層に分かれて構成され、前記一層部に前記モーターおよび輪列が配置され、二層部に前記二次電源が配置され、前記ムーブメントの一層部および二層部間には、前記モーターの制御回路を有する回路基板が配置され、この回路基板と前記発電装置、二次電源およびモーターが電気的に接続され、前記回路基板にはICが取り付けられており、このICの平面位置は前記二次電池の平面位置内に配置されているとともに、前記ムーブメントの一層部は、第一層ベース部材および第一層カバー部材を備え、前記ムーブメントの二層部は、第二層ベース部材および第二層カバー部材を備え、前記第一層ベース部材は、金属板とプラスチック製の板材とが積層して構成され、前記プラスチック製板材に前記輪列のほぞを保持するほぞ孔が形成され、前記第二層ベース部材は、前記輪列のほぞを保持するほぞ孔が形成されたプラスチック製の板材で構成され、通常時刻以外の他の情報を指示する指針を備え、この指針の回転軸の一方のほぞは、前記ムーブメントの第一層ベース部材に支持され、他方のほぞは、前記第二層ベース部材または第二層カバー部材に支持されていることを特徴とする。
【0010】
ムーブメントを2層構造とし、文字板側の一層部にモーターや輪列を配置し、裏蓋側の二層部に二次電源を配置したので、ムーブメントを2層に分けずに、モーター、輪列、二次電源を同じ高さレベルに配置している一般的な時計に比べて、時計の厚さ寸法は厚くなるが、二次電源の平面サイズを大きくすることができる。すなわち、二層部には輪列やモーターが配置されないため、その分、二次電源の配置スペースを広く確保でき、より大きな二次電源を配置できる。
二次電源の内部抵抗は、サイズが大きいほど小さくなるので、効率的に充電することができ、かつ、時計の持続時間も長くすることができる。
【0011】
さらに、二次電源を裏蓋側の二層部に配置しているので、ムーブメントの組立工程において二次電源を最後に組み込むことができる。このため、二次電源を一層部に配置した場合に比べて、設計が容易になり、ムーブメントの組立作業も効率的に行うことができる。また、他の部品を組み込んだ後、二次電源を組み込む前に回路の電気的検査を行うことができるので、電気的検査を極めて容易に行うことができる。
【0012】
また、ムーブメントの一層部および二層部間に、前記モーターの制御回路を有する回路基板を配置し、この回路基板と前記発電装置、二次電源およびモーターを電気的に接続しているので、一層部に配置されたモーターおよび二層部に配置された二次電源と、回路基板との電気配線をそれぞれ短くでき、外部ノイズの混入などを低減できて誤動作を防止することができる。
【0013】
さらに、前記回路基板にはICが取り付けられており、このICの平面位置は前記二次電池の平面位置内に配置されていて、二次電池の平面位置内つまり二次電池の下側(ガラス側)にICが配置されているので、それらの間を接続する電源関係の配線を短くすることができ、外部ノイズなどによる誤動作を防止することができる。また、ICの上に金属製の二次電池が配置されることで、二次電池がシールドとなって静電気によるIC破壊を防止することができる。
また、プラスチック製の板材にほぞ孔を形成すれば、射出成形などでほぞ孔を一体に形成でき、金属板にほぞ孔を加工する場合に比べて、加工作業が簡単になり、その分、コストも低減できる。特に、歯車の数つまりほぞ孔の数が多い場合に加工コストを大幅に低減できる。また、金属板を積層しているので、金属板によって機械的強度を確保できる。このため、プラスチック製の板材の厚さ寸法を抑えることができ、時計の厚さ寸法の増大を押さえることができる。
さらに、本発明では、通常時刻以外の他の情報を指示する指針を備え、この指針の回転軸の一方のほぞを、前記ムーブメントの第一層ベース部材に支持し、他方のほぞを、前記第二層ベース部材または第二層カバー部材に支持しているので、前記指針の回転軸を長く形成でき、針あおりなどによる読みとり誤差を小さくすることができる。
【0014】
本発明では、前記発電装置は、回転錘と、この回転錘によって回転される発電用ローターおよび発電用コイルを有する発電機とを備えて構成され、かつ、前記発電機は前記二層部に配置されていることが好ましい。
回転錘を用いた発電装置を用いた場合、時計を装着した腕等を移動すると、回転錘が回転される。この回転錘の回転により運動エネルギーが回転エネルギーに変換され、この回転エネルギーでローターが回転されて発電機で発電が行われる。回転錘は、回転錘の重さや、回転軸と重りとの距離等を調整することにより大きなモーメントを有する形状とできるので、外部からの運動エネルギーを効率よく大きな回転エネルギーに変換することができ、発電電力も大きくできる。また、回転錘は扁平形状であるので、発電装置自体を薄型に構成でき、発電装置が組み込まれたムーブメントを比較的薄型にできる。
【0015】
本発明では、前記ムーブメントの一層部は、前記輪列の各軸の一方のほぞを支持する第一層ベース部材と、前記輪列の各軸の他方のほぞを支持する第一層カバー部材とを備え、この第一層ベース部材および第一層カバー部材間に前記モーターが配置されており、前記ムーブメントの二層部は、第二層ベース部材と第二層カバー部材とを備え、この第二層ベース部材および第二層カバー部材間に前記発電機が配置されており、第二層カバー部材の裏蓋側に前記回転錘が配置されていることが好ましい。
このように構成すれば、一層部および二層部は、それぞれベース部材とカバー部材とを備えているため、各層に配置される部品は、各層のベース部材を基準に配置することができる。このため、部品の配置や組立が容易になり、更に各輪列のガタ調整などが容易になるため、組立作業性を向上できる。
さらに、回転錘を第二層カバー部材の裏蓋側つまり他の部品が配置されていない側に設けたので、二次電源等の他の部品を配置する際に回転錘との干渉を考慮する必要が無く、その分、部品組立作業を効率よく行うことができる。
【0018】
本発明では、前記モーターは、発電機に対して平面位置が重ならない位置に配置されていることが好ましい。
発電用ローターおよび発電用コイルを備える発電機は、発電時に漏れ磁束が発生し、回りの磁性材料に影響を及ぼす。このため、発電時にモーターが誤動作しないように、駆動回路に補正パルスを入れてモーターを駆動させる等の配慮が必要となる場合があった。
これに対し、本発明では、発電機とモーターとは異なる層部に配置されていて上下間に離れて配置されている上、さらに平面位置も異ならせているので、発電機とモーターとをより離して配置できる。漏れ磁束の影響は、距離の二乗に比例して小さくなるため、発電機およびモーターを離して配置できれば、その分、漏れ磁束の影響を小さくでき、回路的な配慮を不要にできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の多機能時計の実施形態であるクロノグラフ付時計1の表外観が示されている。
このクロノグラフ付時計1は、図1のA−A線からD−D線までの各断面線に沿った断面図である図2〜4にも示すように、透光性のガラス2を通して視認可能な文字板3部分からなる時刻表示部4を備えている。すなわち、時刻表示部4は、文字板3の周囲に配置されるガラス保持リング5の内周面(見切り面)5Aの内側に区画形成されている。このため、本実施形態では、時刻表示部4は正面略円形に区画形成され、前記ガラス保持リング5により時刻表示部4を区画形成する見切部が構成されている。
【0021】
[1.指針のレイアウト構成]
図1に示すように、クロノグラフ付時計1は、時刻表示部4に配置された通常時刻表示用の時針11、分針12、秒針13と、通常時刻以外の他の情報であるクロノグラフ時間を示す秒クロノグラフ針(秒CG針)14、分クロノグラフ針(分CG針)15とを備えている。
また、時計1の3時方向の側面には通常時刻を修正するための外部操作部材であるりゅうず17が配置され、2時方向には、秒CG針14、分CG針15をスタート、ストップ操作をするためのスタート・ストップボタン18が配置され、4時方向には秒CG針14、分CG針15を帰零するためのリセットボタン19が配置されている。
【0022】
ここで、図6にも示すように、時針11、分針12の回転軸12Aは同軸とされ、時刻表示部4の中心4Aに対してその回転軸12Aが6時方向(図6中下方)に離れた位置に設けられている。秒針13は、その回転軸13Aが前記中心4Aに対して略10時方向に離れた位置に配置されている。
【0023】
一方、秒クロノグラフ時間を示す秒CG針14は、その回転軸14Aが前記中心4Aに対して12時方向にわずかにずれた(偏心した)位置に配置されている。本実施形態では、偏心量d1は約1.5mmであるが、この偏心量d1は時計1のサイズ、デザイン等に応じて設定されるものであり、約1.5mmに限定されるものではない。
また、分クロノグラフ時間を表示する分CG針15は、中心4Aに対してその回転軸15Aが略2時方向に離れた位置に配置されている。
【0024】
文字板3には、通常時刻を示す時分用の目盛3Aと、秒用の目盛3Bと、秒クロノグラフ時間を示す目盛3Cと、分クロノグラフ時間を示す目盛3Dとが形成されている。各目盛3A〜3Dは、各指針11〜15の針先の軌跡に対応して設けられている。このため、目盛3Cは、時刻表示部4に対して12時側に偏心して設けられている。
【0025】
各針11〜14は、通常の時計と同様に時計回りに回転されるが、分CG針15のみは扇形の目盛り上を扇形に運針する。つまり、分CG針15は、図6に示す帰零状態(リセット状態)から時計回りに回転する。また、リセットボタン19を操作すると、分CG針15は、逆方向に回転して初期位置(リセット状態)に戻るようになっている。なお、本実施形態では、分クロノグラフは45分計となっており、サッカー、ラクビーなどの試合時間の計測なども可能になっている。
【0026】
ここで、分針12、秒針13、秒CG針14、分CG針15の各回転軸12A〜15Aから各針12〜15の先端までの長さ寸法をそれぞれL1〜L4とすると、秒CG針14の長さ寸法L3は、他の針の長さ寸法L1,L2,L4よりも長く形成されている。
【0027】
分針12の回転軸12Aおよび秒CG針14の回転軸14A間の間隔(距離)は、前記分針12の長さ寸法L1よりも大きくされ、前記分針12が回転軸14Aに衝突しないようにされている。なお、時針11の長さ寸法は、当然、前記分針12の前記長さ寸法よりも短く、かつ前記分針12と同軸に配置されているので、時針11が回転軸14Aに衝突することもない。
ここで、分針12の長さ寸法L1および回転軸12Aの位置は、上記条件の他、分針12が回転軸12Aを中心に回転した際に、分針12の先端が見切部であるガラス保持リング5にも当接しないように設計される。すなわち、回転軸12Aは、ガラス保持リング5における6時方向側内面5Aおよび回転軸14A間の略中間位置に配置され、その配置位置に応じて前記分針12の長さ寸法L1が設定されている。
【0028】
秒針13の回転軸13Aおよび前記回転軸14A間の間隔(距離)も、前記秒針13の長さ寸法L2よりも大きくされ、秒針13が回転軸14Aにぶつかることがないようされている。
なお、秒針13は、時刻表示部4において略10時方向に配置されており、時分針11,12が配置された6時方向に比べて配置可能なスペースが小さいため、秒針13の長さ寸法L2は、分針12の長さ寸法L1よりも小さくされている。この秒針13の長さ寸法L2や回転軸13Aの配置位置は、分針12と同様に、回転軸14Aや時刻表示部4外周のガラス保持リング5に衝突しないように設定されている。
【0029】
一方、分CG針15の回転軸15Aおよび前記回転軸14A間の間隔は、分CG針15の長さ寸法L4よりも短くされ、各回転軸14A,15Aが近接して配置されている。
このため、分CG針15を1周回転させると、針15は回転軸14Aにぶつかってしまう。そこで、本実施形態では、分CG針15は、前述のように、他の針11〜14のように1周回転するのではなく、一定角度範囲内のみで回動駆動可能つまりその駆動軌跡が扇形となるように構成されている。
【0030】
ここで、時針11、分針12、秒針13、分CG針15の各回転軸12A,13A,15Aは、秒CG針14の移動軌跡内に配置される。このため、秒CG針14の高さ位置(レベル)は、各針11〜13,15の高さ位置よりも高く(ガラス2側に)配置されており、秒CG針14が各針11〜13,15に干渉しないように高さレベルが設定されている。
そして、各針11〜13,15と、秒CG針14との高さ位置が異なることから、各目盛3A〜3Dが形成される文字板3も、各針11〜15の高さ位置に合わせて設けられている。
【0031】
具体的には、文字板3は、図2〜4に示すように、上下に積層された2枚の文字板31,32で構成されている。上側(ガラス2側)の文字板31には、秒CG針14に対応する目盛3Cが形成されている。また、文字板31において、各針11〜13,15が配置される箇所は穴が加工されており、下側の文字板32が露出するようにされている。このため、各目盛3A,3B,3Dは、文字板32に形成されている。
また、文字板3の4時から5時方向の略中間部分(略4時半方向)には、日車を露出させて日付を表示するための窓16が各文字板31,32を貫通して形成されている。
【0032】
クロノグラフ付時計1は、図2〜4に示すように、ケース20と、このケース20の上部開口にパッキンを介して取り付けられたガラス保持リング5と、このガラス保持リング5で保持されるガラス2と、ケース20の下部開口にパッキンを介して取り付けられる裏蓋30とを備えている。なお、本実施形態において、時計1の断面方向の上下位置関係は、特に説明がない場合、ガラス2側を上側、裏蓋30側を下側という。
これらのケース20、ガラス2、裏蓋30で囲まれた内部空間に、各針11〜15を駆動するムーブメント100が配置されている。
【0033】
[2.ムーブメント構造]
次に、クロノグラフ付時計1のムーブメント100の構成について説明する。本実施形態のムーブメント100は、大きく分けて二層構造とされている。一層目(一層部)には、通常時刻を表示するための基本時計輪列と、クロノグラフを表示するためのCG(クロノグラフ)輪列と、通常時刻を修正するための時刻修正機構が配置されている。
また、二層目(二層部)には、発電用のコイルブロック、ステーター、発電用輪列、発電エネルギーを充電するための二次電源、クロノグラフの帰零機構が配置されている。
そして、一層目と二層目の間には、通常時刻表示やクロノグラフ表示の電気的な制御、発電機の制御を行う回路基板501が配置されている。
なお、本実施形態において、一層目とは時計1の上方側つまりガラス2や文字板3に近い側を意味し、二層目とは時計1の下方側つまり裏蓋30に近い側を意味する。
【0034】
[2−1.ムーブメント一層目の構成]
時計1のムーブメント100の一層目には、図7にも示すように、基本時計輪列やクロノグラフ輪列、時刻修正機構が配置されている。なお、図7の斜視図においては、裏蓋30側を上方に、ガラス2側を下方にして記載されている。これは、ムーブメント100を組み立てる際に、通常は、地板400上に各部品を組み付けていくからである。なお、この上下位置関係は、ムーブメント100の組立の過程を示す図8〜14の各斜視図においても同様である。
図7に示すように、地板400の上面(裏蓋側)には合成樹脂製の回路受け座700が配置されており、各輪列の歯車等はこの回路受け座700上に配置されている。
【0035】
〔2−1−1.基本時計輪列〕
通常時刻を示すための基本時計輪列の概略構造を説明する。基本時計は、基本時計用モーター101、基本時計輪列を備えて構成される。
基本時計用の駆動源である基本時計用モーター101は、基本時計用コイル102、基本時計用ステーター103、基本時計用ローター104から構成されている。そして、電子回路からの駆動信号により1秒に1ステップのタイミングで基本時計用ローター104が回動し、五番車105を経て小秒車106に駆動が減速伝達される。従って、前記小秒車106に保持された基本時計秒針(小秒針)13によって通常時刻の秒表示がされる。
すなわち、基本時計用モーター101は、小秒針13を保持する小秒車106の近傍に配置されている。これにより、小秒針13の運針時の指示ムラを抑えることができる。
【0036】
また、ローター104の回転は、五番車105、四番第三中間車107、四番第二中間車108、四番第一中間車109、三番車110を経て二番車111に減速伝達される。従って、前記二番車111に保持された基本時計の分針12によって通常時刻の分表示がなされる。二番車111からは日の裏車を経て筒車113にも駆動が伝達されて通常時刻の時表示がされる。
ここで、時刻表示部4の中心4Aから略10時方向に配置された秒針13と、6時方向に配置された時針11、分針12との距離は非常に長くなる。このため、本実施形態では、基本時計用モーター101の回転をローター104から離れた二番車111に伝えるために、増減速しない3つの中間車107〜109を配置している。なお、各中間車107〜109は、増減速しない歯車であるため、同一の歯車で構成されている。これにより、歯車の数が増えてもコストが大幅に向上しないようにしている。
そして、各歯車105〜111により基本時計輪列が構成されている。
【0037】
〔2−1−2.時刻修正機構〕
時針11、分針12の時刻を修正するための時刻修正機構は、りゅうず17が固着された巻真130と、この巻真130を通常形態位置、時刻修正位置、カレンダー修正位置の各状態に位置規正するおしどり131、かんぬき132、規正レバー139,つづみ車133等で構成される切換部とを備えている。ここで、巻真130は時計1の3時方向に配置されており、切換部は3時から5時方向に配置されている。
そして、3時方向に配置された巻真130と、6時方向に配置された時針11、分針12とが離れているため、本実施形態の時刻修正機構は、3つの中間車135〜137を備えている。
【0038】
すなわち、りゅうず17に固着された巻真130を引き出すことにより、おしどり131とかんぬき132が連動し、つづみ車133が小鉄車134と噛み合う。小鉄車134は順次、日の裏第三中間車135、日の裏第二中間車136、日の裏第一中間車137を介して日の裏車138に巻真130の回転を伝達し、通常の時刻修正が行われる。おしどり131には規正レバー139が係合しており巻真130の引き出しに連動して四番第一中間車109を規正する。
ここで、りゅうず17と時分針11,12が離れているために設けられた中間車134〜137は、増減速しない歯車であるため、日の裏車138と同一の歯車で構成されている。これにより、歯車の数が増えてもコストが大幅に向上しないようにしている。
【0039】
〔2−1−3.クロノグラフ輪列〕
クロノグラフ時計は、クロノグラフモーター201、クロノグラフ輪列を備えて構成されている。
クロノグラフ輪列の駆動源であるクロノグラフモーター201は、コイル202、ステーター203、ローター204から構成され、時計1の略12時位置に配置されている。このモーター201は、電子回路からの駆動信号によりローター204が回転駆動する。
このローター204の回転は、秒CG第三中間車205、秒CG第二中間車206、秒CG第一中間車207を経て秒CG車208に伝達され、秒CG車208に保持された秒CG針14にてクロノグラフ秒が表示される。
【0040】
一方、秒CG第一中間車207に伝達された回転は、秒CG第一中間車207から分CG第二中間車222、分CG第一中間車221を経て分CG車220に伝達され、分CG車220に保持された分CG針15にてクロノグラフ分が表示される。すなわち、秒CG第一中間車207には、上下に2つのかなを備えており、一方のかなに秒CG車208が噛み合い、他方のかなに第二中間車222が噛み合っている。
なお、秒CG車208および分CG車220には、帰零のためのハートカム210、224がそれぞれ備えられている。また、秒CG車208および分CG車220を構成する真および歯車のうち、真は各車208,220で同一のものが使用され、歯車のみが異なるものとされている。これらの秒CG車208および分CG車220は、図7に示すように、針高さが異なるため、断面的にずらして配置されている。
【0041】
以上のムーブメント100の一層目に配置される基本時計輪列とクロノグラフ輪列の上(裏蓋側)には、図8に示すように、輪列受け401が配置され、この輪列受け401により、基本時計輪列およびクロノグラフ輪列の各上ほぞ(裏蓋側のほぞ)が回動自在に支持されている。すなわち、基本時計輪列およびクロノグラフ輪列は、地板400の上面に載置した回路受け座700と、輪列受け401との間に支持されている。つまり、針11〜15が付く車(例えば、秒CG車208、分CG車220等)以外の車(歯車)は、上ほぞを輪列受け401、下ほぞを回路受け座700で軸支されている。
【0042】
[2−2.ムーブメント中間層の構成]
前記輪列受け401の上(裏蓋側)には、図9に示すように、ICや整流回路等が組み込まれた回路基板501が配置されている。回路基板501は、時計1の略2時位置に配置されたスタート・ストップボタン18部分からリセットボタン19、6時位置、各モーターが配置された10時位置まで、時計1のケース内周に沿って平面略C字状に形成されている。
この回路基板501に設けられたIC等の電子回路によって各モーター101,201の駆動制御と、各ボタン18,19の操作状態を検出できるようにされている。
さらに、回路基板501には、二層目の回路との導通を行うための4つの導通端子を有する導通端子部502が設けられている。
【0043】
[2−3.ムーブメント二層目の構成]
ムーブメント100の二層目には、発電用のコイルブロック、ステーター、発電用輪列、発電エネルギーを充電するための二次電源、クロノグラフの帰零機構が配置される。
【0044】
ムーブメント二層目は、図10に示すように、まず、回路基板501の上(裏蓋側)に重ねて配置される回路押さえ600を備えている。この回路押さえ600が発電機、二次電池、帰零機構の基盤となる。
すなわち、図11,12に示すように、回路押さえ600の略4時方向には、発電用コイルブロック611、発電用ステーター612、発電用ローター613を備えた発電機610が配置されている。ここで、前記各モーター101,201は、平面位置が中心4Aに対して略8〜9時方向と、略11〜12時方向に配置されているため、発電機610と各モーター101,201とは、平面位置が異なるように、つまり平面的に重ならないように配置されている。
【0045】
また、略8時方向には二次電源640を配置するための略円筒状の凹部620が形成されており、その外周に沿って導通基板630が配置されている。4つの導通コイル631を回路押さえ600に形成された4つの貫通孔内にそれぞれ配置することで、その端部が前記回路基板501と前記導通基板630の各端子にそれぞれ接触する。これにより、導通コイル631を介して、ムーブメント100の一層目のモーター101,201等に電気的に接続されている回路基板501と、二層目の発電機610や二次電源640に電気的に接続される導通基板630とが、電気的に接続できるように構成されている。なお、本実施形態では4つの導通コイル631が設けられているので、4本の電気的配線が配置されていることになる。これらのうちの2本は、発電機610の出力(発電電力)を回路基板501の整流回路に流すためのものであり、他の2本は整流回路で整流された電流を二次電源640に充電するためのものである。
また、回路押さえ600は、秒CG車208、秒CG第一中間車207の各回転軸の上ほぞを回動自在に支持している。
【0046】
さらに、ハートカム210,224に当接する復針レバー330、スタート・ストップボタン18の押し操作に伴い回動して前記復針レバー330をハートカム210,224から離す作動レバー340、リセットボタン19の押し操作に伴い回動して前記復針レバー330をハートカム210,224に当接させる伝達レバー310および復針伝達レバー320等の帰零機構を構成するレバー類は、CG輪列やCGモーター201と上下方向に重なるように、時計1の概略4時から10時位置に配置されている。
そして、これらの帰零機構を構成するレバー類は、発電機610や二次電源640とは平面的に重ならないように配置されている。
【0047】
作動レバー340には、スイッチ入力端子341が一体に形成されており、前記スタート・ストップボタン18を押すと、スイッチ入力端子341が回路基板501の端子に接触し、ボタン18の押し操作つまりスイッチの入力が検出できるようにされている。
【0048】
帰零機構の各レバー310,320,330,340の上(裏蓋側)には、図12に示すように、帰零押さえ360が配置され、各レバー310,320,330,340はこの帰零押さえ360および回路押さえ600間に支持されている。この帰零押さえ360には、作動レバー340に突設されたピンに係合するクリックバネ361と、復針伝達レバー320に突設されたピンに係合するクリックバネ362とが一体に形成されている。
また、図12に示すように、帰零押さえ360には、リセットボタン19が当接するばね部363が形成されている。このため、リセットボタン19を押すと、ばね部363を介して伝達レバー310が押されて回動される。また、ばね部363は、帰零押さえの対向する側から形成されている入力端子部364を弾性的に保持しており、リセットボタン19が押されると、ばね部363は、帰零押さえ360に形成された入力端子部364を開放し、入力端子部364が回路基板501に設けられるリセット端子に当接される。これにより、リセットボタン19の押し操作を検出できるようになっている。
【0049】
帰零押さえ360の上側には、発電用ローター613に噛み合うローター伝え車614も配置されている。
さらに、帰零押さえ360の上には、図13に示すように、回転錘受460が配置される。この回転錘受460により、前記発電用ローター613、ローター伝え車614、分CG車220、分CG第一中間車221の各回転軸の各上ほぞが回転自在に支持されている。
【0050】
また、前記凹部620には、二次電源640が配置されている。この二次電源640は、二次電池とマイナス端子とを溶接することで一体化された二次電源ユニットで構成されている。この二次電源640は、金属部材である二次電池押さえ641により絶縁板を介して2本のねじでムーブメント100に固定されており、ムーブメント部品の最後に組み立てられるようになっている。なお、二次電池640には、二次電池のマイナスリード板642も取り付けられている。ここで、二次電源640は、回路基板501のICや補助コンデンサと平面位置がほぼ同じとなる位置に配置されている。
【0051】
回転錘受460上には、図14に示すように、回転錘車470および回転錘480が配置されている。回転錘車470は、回転錘受460から突出しているローター伝え車614のかなに噛合している。このため、回転錘480の回動に伴い回転錘車470が回転すると、ローター伝え車614を介して発電用ローター613が回転し、発電機610で発電されることになる。従って、回転錘480、回転錘車470、発電機610によって発電装置が構成されている。
【0052】
[2−4.日車部分の構成]
地板400の文字板3側には、図15に示すように、回路受け座700に一体に形成された案内パイプ701が、地板400の孔から突出されている。この案内パイプ701内には、文字板3の文字板足が挿入されて案内され、文字板3を位置決めできるように構成されている。
また、案内パイプ701は、図16に示すように、リング状に形成された日車案内座710の孔に挿通され、日車案内座710の位置決めにも利用されている。この日車案内座710の内側には、リング状の日車720が配置され、この日車720を日車案内座710で案内(ガイド)している。
【0053】
日車720の内周側には、日車720を駆動する日回し車721および日回し中間車722や、日車720の位置決めを行う日ジャンパ723、日車720を修正するカレンダ修正車724等が配置されている。
日回し車721等の上には、図17に示すように、日車押さえ730が配置され、日車720や日回し車721を保持している。
【0054】
以上の構成の時計1において、地板400および回路受け座700によって第一層ベース部材が構成され、輪列受け401によって第一層カバー部材が構成され、回路押さえ600によって第二層ベース部材が構成され、回転錘受460によって第二層カバー部材が構成されている。この際、地板400、回転錘受460は金属製であり、回路受け座700、輪列受け401、回路押さえ600はプラスチック製である。
【0055】
[3−1.基本時計の動作]
このような本実施形態では、時計1を腕に装着するなどして動かすと、回転錘480が回転する。回転錘480の回転に伴い、回転錘車470、ローター伝え車614を介して発電用ローター613が回転され、発電されるようになる。
発電機610で発電された電力は、導通基板630や導通コイル631を介して電気的に接続された整流回路で整流された後、二次電源640に供給されて充電される。
二次電源640に充電された電力は、前記導通基板630、導通コイル631を介して回路基板501に供給される。これにより、回路基板501に配置された水晶発振器やICなどの制御装置が駆動され、この制御装置から出力される駆動パルスによって基本時計用モーター101が駆動される。
【0056】
基本時計用モーター101が駆動されてロータ104が回転されると、その回転は、前述の通り、五番車105を介して小秒車106に伝達され、小秒針13が作動される。
同時に、ロータ104の回転は、五番車105、各中間車107〜109、三番車110、二番車111、日の裏車等の基本時計輪列を介して伝達され、時針11および分針12も作動される。
【0057】
[3−2.クロノグラフ時計の動作]
一方、クロノグラフ時計機能を利用する場合には、まず、スタート・ストップボタン18を押す。すると、作動レバー340を介して復針レバー330が動かされ、復針レバー330がハートカム210,224から離れて秒CG車208、分CG車220の規正が解除される。
同時に、スタート・ストップボタン18の押し操作により、スイッチ入力端子341が回路基板501に接触してスイッチが入力され、制御回路からCGモーター201に駆動パルスが送られてモーター201が駆動する。
CGモーター201のローター204の回転は、前記CG輪列を介して秒CG車208および分CG車220に伝達され、秒CG針14、分CG針15がそれぞれ作動される。
【0058】
なお、スタート・ストップボタン18の押し操作を解除すると、クリックバネ361の弾性力で作動レバー340は元の位置に戻り、スイッチ入力端子341も回路基板501から離れる。但し、CGモーター201の駆動は継続し、クロノグラフ時の計時が続行される。
【0059】
CGモーター201が駆動している際に、再度スタート・ストップボタン18を押すと、作動レバー340が再度回動して前記スイッチが入力される。これにより、CGモーター201が停止し、各秒CG針14、分CG針15も停止する。
その後、再度、スタート・ストップボタン18を押せば、CGモーター201の駆動が再開され、秒CG針14、分CG針15の作動も再開する。以降、スタート・ストップボタン18を押すたびに、CGモーター201の停止、駆動が交互に繰り返されて、クロノグラフ時間の積算計測が行われる。
【0060】
一方、リセットボタン19を押すと、伝達レバー310および復針伝達レバー320を介して復針レバー330が移動され、この復針レバー330が秒CG車208および分CG車220のハートカム210,224を圧接して各針14,15を帰零させる。
なお、本実施形態では、リセットボタン19を押した際に、秒CG第二中間車206に圧接して規正するクロノグラフ規正レバーが設けられており、秒CG車208、分CG車220の帰零動作に伴いCGモーター201のローター204が回転しないようにしている。さらに、リセットボタン19の押し操作で、ばね部363が入力端子部364を開放することにより入力端子部364がリセット端子に当接し、リセットスイッチが入力されると、CGモーター201を制御する電子回路はリセットされる。
【0061】
[3−3.基本時計の時刻修正操作]
基本時計の指示時刻を修正するには、りゅうず17を時刻修正位置まで引き出して巻真130を引き出す。これにより、おしどり131とかんぬき132が連動し、つづみ車133が小鉄車134と噛み合うため、巻真130を回転させると、小鉄車134、各中間車135〜137、日の裏車138を介して二番車111に回転が伝達され、通常の時刻修正が行われる。この際、巻真130の引き出しに連動して規正レバー139が作動し、四番第一中間車109を規正するため、巻真130の回転は、基本時計用モーター101側には伝達されることはない。
【0062】
このような本実施形態では、次のような効果がある。
(1) ムーブメント100を二層構造とし、モーター101,201や輪列を一層目に配置し、二次電源640を二層目に配置したので、これらの部品を同じ層に配置している一般的な時計に比べ、二次電源640の平面サイズを大きくすることができる。このため、内部抵抗のより小さな二次電源640を利用でき、発電機610による充電を効率的に行えるとともに、時計1の持続時間も長くすることができる。
【0063】
(2) 二次電源640を裏蓋30側の二層目に配置しているので、ムーブメント100の組立工程において二次電源640を最後に組み込むことができる。このため、二次電源640を一層目に配置した場合に比べて、プラス端子のような部品を最後に組み込めるように設計する必要が無いため設計が容易になり、ムーブメント100の組立作業も効率的に行うことができる。また、他の部品を組み込んだ後、二次電源640を組み込む前に回路の電気的検査を行うことができるので、電気的検査を極めて容易に行うことができ、組立作業性や生産性を向上できる。
【0064】
(3) 回路基板501をムーブメント100の一層目および二層目間に配置したので、一層目に配置された各モーター101,201や、二層目に配置された二次電源640と、回路基板501との電気配線を短くできる。このため、電気配線への外部ノイズの混入を低減でき、外部ノイズによるモーター101,201の誤動作等を防止できる。
【0065】
(4) 回転錘480、回転錘車470、発電機610を有する発電装置を設けたので、比較的大きな発電電力を出力することができ、二次電源640の充電をより効率的に行うことができる。
さらに、回転錘480は扁平形状であるので、二層構造とされたムーブメント100に重ねて配置しても時計1の厚さ寸法の増大を押さえることができる。
【0066】
(5) 地板400および回路受け座700からなる第一層ベース部材と、輪列受け401からなる第一層カバー部材とで、各輪列の歯車を軸支しているので、各歯車等の部品を、同一のベース部材、カバー部材で軸支することができる。このため、断面的に重なる部品等も高さを統一して案内することができ、中心距離のバラツキ等も小さくできる。さらに、それぞれ一体の回路受け座700、輪列受け401で、各車の各ほぞを軸支しているので、各車同士の位置精度を高めることができ、この点でも各車の中心距離間のバラツキをより小さくできる。
【0067】
(6) 多数の歯車を軸支する第一層ベース部材を、金属製の地板400とプラスチック製の回路受け座700とで構成したので、必要な強度を確保しつつ、第一層ベース部材の厚さ寸法を小さくできる。さらに、金属製の地板400がシールドとなって外部磁界等のモーター101,201への影響や、静電気のIC等への影響を軽減、防止できる。
【0068】
(7) 回路受け座700、輪列受け401、回路押さえ600をプラスチック製にしたので、各輪列の車を軸支するほぞ孔は射出成形時などに一体成形できる。このため、金属板に孔明け加工することでほぞ孔を形成する場合に比べて、加工作業が簡単になり、製造コストを低減できる。
その上、プラスチック材にほぞ孔を形成する場合には、そのほぞ孔を、部材を貫通せずに一方側が塞がれた孔に形成できる。そして、このようなほぞ孔を利用すれば、ほぞ孔内に塵埃が入ることを防止でき、各車をスムーズに回転させることができる。
【0069】
(8) 秒CG車208、分CG車220の各ほぞは、回路受け座700と、回路押さえ600、回転錘受460とで軸支されているので、各車208,220の軸を長く形成できる。このため、針あおりなどによる読みとり誤差を小さくすることができる。
【0070】
(9) 秒CG車208、分CG車220を断面的つまり時計1の厚さ方向にずらして配置したので、各歯車同士を逃がす必要がない。このため、各秒CG車208、分CG車220間の中心距離を短くすることができ、平面的な配置スペースも小さくできる。
また、各秒CG車208、分CG車220は、同一の車の歯車を変更するだけで構成することができるため、部品種類の削減が可能であり、コストも低減できる。
【0071】
(10)秒CG第一中間車207は2つのかなを備えているので、歯車206からの回転力の伝達を上下2つのかなで減速比の異なる2つの輪列(秒CG車208、分CG第二中間車222)に伝達することができる。このため、歯車・かなが共に一つずつしかない通常の車を用いる場合に比べて、歯車の数を少なくでき、必要な配置スペースも減少できる。
また、秒CG車208はハートカム210が係合されており、帰零時には瞬間的に大きな力が掛かる。そのため、秒CG第一中間車207にも大きな力が加わるために、その歯車強度など配慮しなければならないが、本実施形態では、かなを2つにすることで軸部分の強度を向上できるため、上記配慮の必要は無くすことができる。
【0072】
(11)発電機610と2つのモーター101,201とを、厚さ方向および平面方向に離して配置しているので、発電機610の漏れ磁束がモーター101,201に影響することを軽減することができ、補正パルスなどの回路的な配慮も不要にできる。
【0073】
(12)二次電源640の平面位置内にIC・補助コンデンサを配置させたので、電源関係の配線を短くすることができ、外部ノイズなどによる誤動作を防止できる。また、ICの上に金属製の二次電池が配置されることで、二次電池がシールドとなって静電気によるIC破壊を防止することができる。
(13)文字板足を案内する案内パイプ701を日車案内座710の案内にしているので、文字板3と日車720との位置ズレを押さえることができる。
【0074】
(14)秒CG針14を単独で設け、その回転軸14Aが他の針の回転軸と一致しないようにしており、通常時刻表示も時分針11,12と秒針13とを独立させているため、各針の指示を使用者が容易に判読できる。また、分CG針15も単独で設けられているので、その指示をより容易に判読できる。従って、クロノグラフ時計機能を有し、多くの指針を備える多機能時計1であっても、各指針の指示を確実に確認できて視認性の高い時計にできる。
また、時分針11,12以外は、各針11〜15がそれぞれ独立して配置されているので、各針11〜15を駆動するための輪列も互いに離して配置することができ、断面的な針の重なりや、各輪列の重なりも最小限に抑えることができる。従って、多くの指針を備える多機能時計1であっても、時計1を薄型化することができる。
【0075】
(15)秒CG針14の回転軸14Aを時刻表示部4の中心4Aから若干偏心させて配置しているので、この回転軸14Aに干渉しないように配置しなければならない時針11、分針12の長さ寸法を前記偏心した分だけ長くすることができる。このため、通常時刻表示用の時分針11,12を、秒CG針14と独立させて時刻表示部4の6時位置に配置した場合でも、各針11,12の長さを比較的長く設定でき、通常時刻の視認性も向上できる。
さらに、秒CG針14は、回転軸14Aを時刻表示部4の中心4Aから若干偏心させて配置し、他の針11〜13,15に比べても最も長い寸法に設定しているので、メカ帰零時の針14のダイナミックな動作が表現でき、かつ視認性も向上できる。
【0076】
(16)分CG針15を扇運針としたので、その回転軸15Aを秒CG針14の軸14Aに近接して配置することができる。すなわち、各回転軸14A,15A間の距離を、分CG針15の長さ寸法L4よりも短くすることができる。このため、分CG針15の回転軸15Aを時刻表示部4の中心4A近傍に配置でき、その分、分CG針15の長さ寸法L4も長く設定できるため、分CG針15の指示も判読しやすくできる。
また、各クロノグラフ針14,15をメカ帰零方式で帰零する際に、各軸14A,15Aが近接しているため、各軸のハートカム210,224に当接する復針レバー330の各カム当接部も近接することができ、各ハートカム210,224に当接する復針レバー330を容易に一体化でき、かつ小型化することができる。
【0077】
(17)時分針11,12が取り付けられる車(二番車111、筒車)と、基本時計用モーター101のローター104との間に、増減速しない歯車107〜109を少なくとも2つ以上配置し、これらの歯車107〜109を同一の車で構成したので、部品コストを抑えることができる。従って、時分針11,12と秒針13との距離が長い場合でもコストを抑えることができる。
【0078】
(18)帰零機構をCG輪列の上層に配置したので、ハートカム210,224を叩く復針レバー330や作動レバー340等を効率的に配置することができる。従って、多数の部品を有する発電装置付時計1であっても通常の腕時計サイズに納めることができる。
【0079】
(19)回路基板501と、2層目の二次電源640等とを導通コイル631を利用して電気的に接続しているので、高さ方向に離れた回路同士であっても簡単な構成で確実に接続することができる。
【0080】
(20)秒CG針14を時刻表示部4の中心4Aから12時方向に偏心した位置に配置し、時針11、分針12を中心4Aから6時方向に偏心した位置に配置し、秒針13を中心4Aから略10時方向に偏心した位置に配置し、分CG針15を中心4Aから略2時方向に偏心した位置に配置したので、各針の配置バランスが良くなり、意匠性を向上できる。
その上、扇運針を行う分CG針15を略2時方向に配置したので、分CG針15も帰零位置から時計回りに、つまり他の針と同方向に回動できるので、各針の作動が違和感無く把握できる。
【0081】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、回路基板501に取り付けられたICを、二次電源640の平面位置内に配置していたが、ICを二次電源640と平面的に重ならない位置に配置してもよい。平面的に重ならない場合でも、二次電源640との距離が近ければ、ある程度のシールド効果が得られる。また、IC自体を強化したり、他のシールド材を設けることで、ICと二次電源640と平面的に離してもよい。
【0082】
また、前記実施形態では、モーター101,201は、発電機610に対して平面位置が重ならない位置に配置していたが、例えば、上下に配置されるモーター101,201および発電機610間に磁束を遮断できるシールド材を配置することなどで対策した場合には、平面的に重なる位置に配置してもよい。但し、前記実施形態のほうが、発電機610の磁束の影響を簡単な構成で軽減できる利点がある。
【0083】
前記実施形態では、秒CG車208、分CG車220は、ムーブメント100の一層目および二層目に跨って配置して軸を長くしていたが、他の車と同様にムーブメント100の一層目の回路受け座700および輪列受け401で軸支してもよい。但し、各車208,220には、比較的大きな針14,15が取り付けられているので、前記実施形態のように構成した方が、針あおり等の影響を軽減できる点で好ましい。
【0084】
第一層ベース部材を、地板400および回路受け座700の二部材で構成していたが、例えば、地板400のみなどの一部材で構成してもよい。但し、金属材およびプラスチック材の二部材で構成したほうが、ほぞ孔加工や強度の点で有利である。
【0085】
前記実施形態では、一層目を第一層ベース部材および第一層カバー部材を備えて構成し、二層目を第二層ベース部材および第二層カバー部材を備えて構成していたが、第一層カバー部材および第二層ベース部材を1つの部材で兼用してもよい。
但し、各層でそれぞれベース部材を設けた方が、各層に配置する部品の高さレベルの調整が容易になり、各部品を精度良く配置できる利点がある。
【0086】
前記実施形態では、各層の間に回路基板501を配置していたが、いずれかの層部分に回路基板501を配置してもよい。但し、各層の間に配置したほうが、電源配線を短くでき、各層との配線も容易にできる利点がある。
【0087】
時計1に組み込まれる発電装置としては、回転錘480および発電機610を備えるものに限らない。例えば、ゼンマイを組み込んで、ゼンマイによって発電機610のローターを駆動するものでもよいし、電波、熱、光等の各種エネルギーを利用して発電する発電機を用いたものでもよい。
【0088】
本発明の発電装置付時計は、前記実施形態のようなクロノグラフ時計に限らず、2針あるいは3針式の一般的な電子時計等でもよい。要するに、少なくともモーターおよび輪列と、二次電源、発電装置を有する時計であればよい。
【0089】
また、前記実施形態では、秒CG針14および分CG針15の2つの指針を設けていたが、さらに時CG針を追加してもよいし、秒CG針14のみを設けてもよい。
【0090】
さらに、通常時刻を指示する指針以外に設けられる指針が指示する情報としては、前記実施形態のようなクロノグラフ時間に限らず、アラームやタイマーのセット時間のような他の時間情報でもよい。さらには、時間情報に限らず、圧力計、温度計、湿度計等を組み込んでおき、それらの測定値を指示するために前記指針を用いてもよい。また、測定情報以外に、例えば、二次電池の充電電圧等を指示するために前記指針を利用しても良い。要するに、指針で指示する情報としては、通常時刻以外で有ればよく、時計1に求められる機能に応じて適宜設定すればよい。
【0091】
さらに、前記実施形態では、通常時刻を指示する秒針13を備えていたが、この秒針13は必ずしも設けなくてもよく、時分針11,12のみで通常時刻を表示してもよい。
【0092】
前記実施形態では、分CG針15を扇運針するように構成していたが、秒針13等と同様に回転運針するように構成してもよい。この場合は、秒針13等と同様に、回転軸14Aに分CG針15が干渉しないように、分CG針15の配置位置やその長さ寸法を設定すればよい。
【0093】
前記実施形態では、秒CG針14と時針11、分針12とは、中心4Aに対して12時方向および6時方向に偏心した位置にそれぞれ配置されていたが、この方向に限定されず、例えば、3時方向および9時方向等の他の方向に互いに偏心していてもよい。
さらに、秒CG針14と時針11、分針12とは、中心4Aに対して互いに反対方向(互いに対向する方向)に偏心されていたが、中心4Aに対して互いに対向しない方向に偏心させてもよい。例えば、秒CG針14を中心4Aに対して12時方向に偏心させ、時針11、分針12を略8時方向に偏心させてもよい。また、中心4Aに対して同じ方向、例えば12時方向に、秒CG針14および時分針11,12を偏心させてもよい。
要するに、各針の配置位置は、配置する指針の数等に応じて適宜設定すればよく、特に各針のバランスや輪列配置などを考慮して設定すればよい。
【0094】
時刻表示部4の平面形状としては、円形、楕円形、矩形等が選択できる。これらにおいて、時刻表示部4の中心4Aは、通常、各形状の時刻表示部4の重心位置とすればよい。
【0095】
【発明の効果】
このような本発明の発電装置付時計によれば、回路の電気的検査を実現でき、かつ、ムーブメントの設計や組立を容易に行うことができるとともに、二次電源への充電効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるクロノグラフ付時計の表側外観図。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】 図1のB−B線に沿った断面図。
【図4】 図1のC−C線に沿った断面図。
【図5】 図1のD−D線に沿った断面図。
【図6】 クロノグラフ付時計の表側外観の拡大図。
【図7】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図8】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図9】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図10】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図11】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図12】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図13】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図14】 ムーブメントの組立工程の途中状態を示す斜視図。
【図15】 ムーブメントの地板表面を示す斜視図。
【図16】 ムーブメントの地板表面側の日車を示す斜視図。
【図17】 ムーブメントの地板表面側の日車押さえを示す斜視図。
【符号の説明】
1…クロノグラフ付時計(発電装置付時計)、3…文字板、4…時刻表示部、4A…中心、5…ガラス保持リング、11…時針、12…分針、13…小秒針、14…秒クロノグラフ針、15…分クロノグラフ針、11A〜15A…回転軸、18…スタート・ストップボタン、19…リセットボタン、20…ケース、30…裏蓋、100…ムーブメント、101…基本時計用モーター、201…クロノグラフモーター、207…秒CG第一中間車、208…秒クロノグラフ車、220…分クロノグラフ車、210,224…ハートカム、310…伝達レバー、320…復針伝達レバー、330…復針レバー、340…作動レバー、360…帰零押さえ、400…地板、401…輪列受け、460…回転錘受、470…回転錘車、480…回転錘、501…回路基板、600…回路押さえ、610…発電機、630…導通基板、640…二次電源、700…回路受け座、701…案内パイプ、710…日車案内座、720…日車。

Claims (4)

  1. 発電装置と、この発電装置で発電された電力を蓄積する二次電源と、前記電力により駆動されるモーターと、このモーターの回転を指針に伝達する輪列とを備えるムーブメントを有するとともに、
    前記ムーブメントは、時計の厚み方向において、文字板側の一層部と裏蓋側の二層部との2層に分かれて構成され、
    前記一層部に前記モーターおよび輪列が配置され、二層部に前記二次電源が配置され、
    前記ムーブメントの一層部および二層部間には、前記モーターの制御回路を有する回路基板が配置され、この回路基板と前記発電装置、二次電源およびモーターが電気的に接続され、
    前記回路基板にはICが取り付けられており、このICの平面位置は前記二次電池の平面位置内に配置されているとともに、
    前記ムーブメントの一層部は、第一層ベース部材および第一層カバー部材を備え、
    前記ムーブメントの二層部は、第二層ベース部材および第二層カバー部材を備え、
    前記第一層ベース部材は、金属板とプラスチック製の板材とが積層して構成され、前記プラスチック製板材に前記輪列のほぞを保持するほぞ孔が形成され、
    前記第二層ベース部材は、前記輪列のほぞを保持するほぞ孔が形成されたプラスチック製の板材で構成され、
    通常時刻以外の他の情報を指示する指針を備え、この指針の回転軸の一方のほぞは、前記ムーブメントの第一層ベース部材に支持され、他方のほぞは、前記第二層ベース部材または第二層カバー部材に支持されていることを特徴とする発電装置付時計。
  2. 請求項1に記載の発電装置付時計において、
    前記発電装置は、回転錘と、この回転錘によって回転される発電用ローターおよび発電用コイルを有する発電機とを備えて構成され、かつ、前記発電機は前記二層部に配置されていることを特徴とする発電装置付時計。
  3. 請求項2に記載の発電装置付時計において、
    前記ムーブメントの一層部は、前記輪列の各軸の一方のほぞを支持する第一層ベース部材と、前記輪列の各軸の他方のほぞを支持する第一層カバー部材とを備え、この第一層ベース部材および第一層カバー部材間に前記モーターが配置されており、
    前記ムーブメントの二層部は、第二層ベース部材と第二層カバー部材とを備え、この第二層ベース部材および第二層カバー部材間に前記発電機が配置されており、
    第二層カバー部材の裏蓋側に前記回転錘が配置されていることを特徴とする発電装置付時計。
  4. 請求項2または請求項3に記載の発電装置付時計において、
    前記モーターは、発電機に対して平面位置が重ならない位置に配置されていることを特徴とする発電装置付時計。
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