JPH09264967A - 開閉蓋付触覚時計 - Google Patents

開閉蓋付触覚時計

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Publication number
JPH09264967A
JPH09264967A JP7764796A JP7764796A JPH09264967A JP H09264967 A JPH09264967 A JP H09264967A JP 7764796 A JP7764796 A JP 7764796A JP 7764796 A JP7764796 A JP 7764796A JP H09264967 A JPH09264967 A JP H09264967A
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JP
Japan
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time
display
opening
closing lid
timepiece
Prior art date
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Application number
JP7764796A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Toyoshima
仁 豊嶋
Hidenori Makiba
英典 牧羽
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盲人用時計として構成するのに好適な開閉蓋
付触覚時計において、指針が受ける外力に対処し得る対
策を施すことにより、時刻又は時間の狂いや指針及び駆
動機構の損傷を防止する。 【解決手段】 表蓋13が開放されると表示制御手段1
4は時間表示手段12を停止又は固定し、また、計時手
段16によりその間の時間遅れが計測される。表示修正
手段15は、表蓋13の閉鎖後において、表蓋13の開
放により停止或いは固定された時間表示手段12の時間
遅れを解消し正規の時間表示に復帰させる。表示修正手
段15は、計時手段16と、駆動系11を早送りする早
送り手段17と、計時手段16で計測された経過時間に
基づいて、時間表示手段12の表示時間の遅れが解消さ
れた際に、時間表示手段12を通常の駆動状態に戻す修
正制御手段18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開閉蓋付触覚時計に
係り、特に、開閉蓋を開いて時間表示手段を触れること
により時刻又は時間を知ることのできる盲人用時計とし
て好適な機能及び構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、盲人用時計として、文字板に
突出した指針を直接手で触れられるように、文字板を覆
う開閉蓋(表蓋)を開閉自在に構成した時計が市販され
ている。この種の時計では、懐中時計として構成した場
合には金属製或いはガラス製の開閉蓋を開閉自在に取付
けたものがあり、また、腕時計として構成した場合には
透明なガラス板を開閉蓋として開閉自在に形成し、通常
の腕時計としても使用できるように構成されているもの
がある。
【0003】このような盲人用時計においては、使用者
は開閉蓋を開いて、指針、例えば時針と分針に手を触
れ、その位置を確かめて時刻を知るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記盲人用
時計の指針に手を触れた場合、指針に強い力が加わって
指針の位置がずれてしまう場合があり、この位置ずれに
よって時刻が狂ってしまうという問題点がある。
【0005】また、指針に強い力が加わると内部の駆動
機構が損傷したり、指針及び駆動機構の変形により大き
な駆動抵抗が発生したりする場合があり、時計が故障す
るという問題点もある。特に、指針は時間の進行ととも
に動作しているため、動作中の指針に応力が加わること
によって、時計機構の内部の駆動系、すなわち歯車やモ
ータ等に瞬間的に極めて大きな力が加わることもあるの
で、時計機構の耐久性に支障の出る場合がある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、盲人用時計として構成するのに好
適な開閉蓋付触覚時計において、指針が受ける外力に対
処し得る対策を施すことにより、時刻又は時間の狂いや
指針及び駆動機構の損傷を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、接触可能で触覚により表示時
刻又は時間を知ることの可能な時間表示手段を備えた時
計機構と、前記時間表示手段を開閉可能に覆う開閉蓋、
例えば表蓋或いは裏蓋、とを有する開閉蓋付触覚時計に
おいて、前記開閉蓋が開いている期間においては前記時
間表示手段を停止させ、前記開閉蓋が閉じている期間に
おいては前記時間表示手段が正常な時間表示を行うよう
に構成したものである。
【0008】この開閉蓋付触覚時計によれば、開閉蓋を
開くと時間表示手段が停止されるため、動作している時
間表示手段に触ることにより時計機構が損傷する危険性
を低減することができる。
【0009】ここで、前記開閉蓋が開いている期間では
前記時間表示手段の表示時間が外力により変化しないよ
うに固定することが好ましい。このようにすると、単に
時間表示手段を停止するだけでなく固定するようにした
ので、時間表示手段に触っても表示時刻又は時間がずれ
る危険性がなく時間の狂いが発生し難い。また、時計機
構に損傷を与える危険性をさらに低減することができ
る。
【0010】このような開閉蓋付触覚時計においては、
前記開閉蓋が開いていると前記時間表示手段を停止し、
前記開閉蓋が閉じていると前記時間表示手段を動作させ
る表示制御手段と、該表示制御手段により前記時間表示
手段が停止状態から動作状態へと切り換わると前記時間
表示手段の停止期間に起因する時間遅れを解消して前記
表示時間を正常値に復帰させる表示修正手段とを設ける
場合がある。
【0011】この手段によれば、開閉蓋が開いている間
は時間表示手段を停止するため、表示時刻又は時間に遅
れが生ずるが、開閉蓋を閉鎖した後に表示修正手段によ
り時間遅れを解消させるため、表示時刻又は時間の遅れ
を生ずることなく機能させることができる。
【0012】ここで、前記表示制御手段により、前記時
間表示手段の停止期間において前記表示時刻又は時間を
外力に耐えうるように固定することが好ましい。
【0013】この場合には、前記表示制御手段によっ
て、前記開閉蓋の開放により前記時間表示手段の駆動系
の駆動源を停止するとともに前記駆動系の動作を固定す
る駆動系固定手段を備えることが望ましい。この手段に
よれば、駆動源を停止するとともに駆動系を固定するこ
とにより、時計機構の各部に負担をかけることなく上記
機能を可能にすることができる。
【0014】また、前記表示制御手段によって、前記開
閉蓋の開放により前記時間表示手段の駆動系の電動機を
停止するとともに、該電動機を電磁気的に保持固定する
ことが望ましい。この手段によれば、電動機を停止して
電磁気的に保持固定することにより、新たな機械的固定
手段を設けることなく時間表示手段を固定することがで
きる。
【0015】さらに、前記表示修正手段には、前記表示
制御手段による制御により前記開閉蓋が閉鎖された場合
に前記時間表示手段を早送りする早送り手段と、前記時
間表示手段の停止期間及び早送り期間を計時する計時手
段と、該計時手段により計測された時間に基づいて、前
記早送り手段により前記表示時間における前記停止期間
及び前記早送り期間による時間遅れが解消された際に前
記時間表示手段を通常動作に戻すための修正制御手段と
を設けることが望ましい。
【0016】この手段によれば、早送り手段により開閉
蓋が閉鎖された直後に迅速に時間遅れを解消することが
でき、また、計時手段と修正制御手段によって時間遅れ
の解消を正確に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る開閉蓋付触覚時計の実施形態について説明する。
まず、実施形態のより具体的な構成について述べる前
に、本発明の概略構成について図1を参照して説明す
る。
【0018】図1は本発明に係る開閉蓋付触覚時計の概
略構成を示す構成概念図である。本発明の概略構成とし
ては、通常の時計として機能する時計機構10があり、
この時計機構10は、例えば電子時計のムーブメントに
対応する駆動系11と、指針等に対応する時間表示手段
12とを備えている。
【0019】また、表蓋13は時間表示手段12を覆う
ものであり、例えば金属製やガラス製の蓋体であって、
開閉可能に構成されたものである。この表蓋13の開閉
状態は表示制御手段14によって検出され、表蓋13が
開放状態にある場合には駆動系11又は時間表示手段1
2に作用して時間表示手段12を停止し、或いは固定す
る。すなわち、表示制御手段14は、表蓋13の開閉状
態を検出する検出機能と、その状態に応じて駆動系11
又は時間表示手段12を停止又は固定する停止又は固定
機能とを備えたものである。
【0020】表示制御手段14のもう一つの機能は、表
蓋13の閉鎖により表示修正手段15を起動させる点に
ある。表示修正手段15は、表蓋13の閉鎖後に、表蓋
13の開放により停止或いは固定された時間表示手段1
2の時間遅れを解消し、正規の時間表示に復帰させる。
【0021】この表示修正手段15は、例えば、時間表
示手段12の停止或いは固定された時点からの経過時間
を計測する計時手段16と、駆動系11を早送りする早
送り手段17と、計時手段16で計測された経過時間に
基づいて、時間表示手段12の表示時間の遅れが解消さ
れた際に、時間表示手段12を通常の駆動状態に戻す修
正制御手段18とを備えている。
【0022】次に、本発明に係る実施形態のより具体的
な構成について説明する。図2は本実施形態において開
閉蓋を開いた開放状態にある場合の外観を示す平面図で
ある。この実施形態は懐中時計として構成されたもので
ある。本体ケース20に対してヒンジ機構21を介して
表蓋13が開閉可能に取付けられている。表蓋13には
係合部13aが設けられ、この係合部13aは表蓋13
が本体ケース20の前面を覆う状態に閉鎖されたとき、
本体ケース20に設けられた係合金具22に弾性的に係
合されるように構成されている。
【0023】本体ケース20には、内部に図1に示す駆
動系11が収容され、この駆動系11により文字板2
3、時針24及び分針25から成る時間表示手段12の
時針24と分針25とを回転駆動して時刻を表示するよ
うになっている。ここで、本実施形態では時刻を表示す
るように構成されているが、例えば所定時刻からの経過
時間を表示するようにしたストップウォッチとして構成
することも、またストップウォッチ機能をも有する時計
として構成することもできる。
【0024】上記時針24及び分針25は外部に露出し
ており、表蓋13を開いた状態では直接これらの指針に
触れることができるようになっている。リュウズ26は
時計において公知の外部操作手段であり、時刻修正やア
ラーム設定等の種々の機能が設けられた場合に、これら
を操作するように構成されている。
【0025】表蓋13としては、例えば文字板23を覆
うガラス板等の透明な材質で構成したものでもよい。ま
た、上記のようにヒンジ機構21により回動するように
開閉するものではなく、全体が本体ケース20に対して
文字板23の盤面に平行にスライドするように構成して
もよく、また、指針のある位置の上方に設けられ、回動
又はスライド可能に構成された窓部様の部材で構成して
もよい。
【0026】上記表示制御手段14としては、表蓋13
と連動して動作する種々の機械的機構、電気的回路、或
いは両者を組み合わせたものにより適宜構成することが
できる。
【0027】図3に示すものは、表示制御手段14の一
部を構成する機械的機構の一例を示すものであり、図2
に示すヒンジ機構21の下において本体ケース20内で
摺動可能に取付けられ、図示しないバネにより突出方向
に付勢された検出部材27が設けられている。検出部材
27の外端部27aは、表蓋13が開かれると、表蓋1
3の基部に設けられた段差13bによって本体ケース2
0の内部方向へ図中一点鎖線に示すように押し込まれ
る。この検出部材27の移動によって、連結された伝達
部材28が移動し、後述するような方法により時計機構
10の駆動系11を停止又は固定するようになってい
る。
【0028】図4は上記とは異なる機構を示すものであ
り、表蓋13の係合部13aに係合するように構成され
た図4(a)に示す係合金具22を図4(b)の矢印F
の方向に付勢しておき、表蓋13が閉鎖されている場合
には図示実線のように係合部13aにより係合金具22
が上記付勢力に抗して時計機構の内部へと押し込まれた
状態となり、表蓋13が開放されている場合には図示点
線のように外側へ押し戻されるようになっている。した
がって、係合金具22と駆動系11の停止又は固定機構
とを接続することにより、表蓋13の開閉動作と駆動系
11とを連動させることができる。
【0029】図5は表示制御手段14の全体を電気的に
構成した場合の構成例を示すものである。近接センサ、
エンコーダ等の検出センサ31を表蓋13の可動部又は
表蓋13に近い本体ケース20の部分に取付け、この検
出センサ31の検出信号を受けて動作する制御回路32
を設ける。
【0030】この制御回路32は表蓋13が閉鎖状態に
ある場合には駆動系11のステップモータ33の駆動を
維持し、内部に設けられた発振回路から分周されて供給
される駆動信号に応じてステップモータ33のロータを
回転させ、回転を伝達する輪列34を介して時間表示手
段12(指針)を駆動するようになっている。
【0031】一方、表蓋13が開放状態にある場合に
は、制御回路32は検出センサ31の検出信号を受けて
ステップモータ33への駆動信号の供給を遮断し、ステ
ップモータ33を停止させ、そのロータを磁気的な静的
安定位置に保持する。これによって、輪列34及び時間
表示手段12(指針)は停止し、ロータの保持力によっ
て固定されることとなる。
【0032】次に、表示制御回路14の全体を機械的に
構成した構成例について図6を参照して説明する。この
構成例は、図4に示す係合金具22の末端に当接する作
動リンク41と、この作動リンク41に固定された連結
ピン42に係合する作動リンク43と、連結ピン42に
取付けられたフレキシブル回路基板44とから構成され
ている。
【0033】作動リンク41は本体ケース20内の地板
に対して回転自在に軸支された回転軸41aを備えてお
り、係合金具22の移動により容易に回転するようにな
っている。また、作動リンク41は図示しないコイルバ
ネ、トーションスプリング等により回転軸41aを中心
に反時計周りに付勢されている。作動リンク41は突出
部41bで係合金具22の末端から応力を受け、時計方
向に回動するように構成されている。
【0034】一方、作動リンク43の一端は地板に対し
て回転自在に軸支された回転軸43aにより回転自在に
取付けられ、他端に設けられた屈曲形状の長孔43bに
上記連結ピン42を摺動自在に受け入れることにより作
動リンク41に対して連結されている。係合金具22が
押し込まれると、作動リンク41は時計方向に回動し、
作動リンク43は逆に反時計方向に回動する。このと
き、作動リンク43の中間部に設けられた固定突起43
cはステップモータから指針へと回転を減速して伝達す
る輪列のうちの一つの歯車46に係合し、当該歯車46
の回転を強制的に妨げ、固定するようになっている。
【0035】連結ピン43に取付けられたフレキシブル
回路基板44は図示しないICチップに接続され、発振
回路からの駆動信号を図示しないステップモータに供給
するようになっている。このとき、フレキシブル回路基
板44には2つの切り換え端子部44a,44bが設け
られ、これらが、2つの切り換え電極部45a,45b
のいずれかに接触するように構成されている。表蓋13
が開放されていて、図示実線のように係合金具22が押
し出されている場合には、連結ピン43の位置により切
り換え端子部44aが切り換え電極部45aに接触して
おり、この状態ではステップモータには駆動信号が供給
されず、指針が動作しないようになっている。
【0036】表蓋13が閉鎖され、係合金具22が押し
込まれた状態になると、図示点線のように連結ピン43
が移動し、これに伴って切り換え端子部44aと切り換
え電極部45aとが離反し、切り換え端子部44bと切
り換え電極部45bとが接触する。このことによって、
ステップモータに駆動信号が供給されるようになり、ロ
ータは回転を始める。ここで、同時に作動リンク43の
固定突起43cは歯車46から離反するので、輪列も通
常通り動作できるようになり、指針が動作を始める。
【0037】図7及び図8は上述とは異なる他の指針の
固定手段を示すものである。図示しないステップモータ
の回転は輪列により伝達され、最終的に歯車部51aに
より筒車51に伝達され、この筒車51に取付けられた
時針24を駆動する。また、同様に歯車53を介して筒
カナ52へと伝達された回転は、筒カナ52に取付けら
れた分針25を駆動する。ここで、筒車51と筒カナ5
2とは、それぞれバネ材54,55によって上方へと付
勢されている。筒カナ52の内側には芯材56が挿通さ
れ、上部に係止材57が取付けられている。
【0038】芯材56には、図9(a)に示すように、
検出部材27がベルクランク58を介して連結されてお
り、表蓋13が開かれ、検出部材27が押し込まれると
ベルクランク58が回動して芯材56が下方へ引き込ま
れるようになっている。
【0039】なお、図9(b)に示すように、同様の機
構は検出部材27の先端に接触する傾斜面を備えた取付
部材59を芯材56に取付固定しても構成できる。
【0040】図8は図7に示す機構において、図9に示
すようにして芯材56を引き込んだ状態を示すものであ
る。芯材56を引き込むことにより、係止材57が筒カ
ナ52の上端を上から押圧し、バネ材55の弾性力に抗
して下方へ引き下げ、筒カナ52の下端部に設けられた
係合突起52aを地板の係合部50bに係合させるの
で、分針25が回転方向に完全に固定される。一方、筒
車51は筒カナ52に取付けられた分針25の基部によ
り間接的に上から押圧され、やはりバネ材54の弾性力
に抗して下方へ引き下げられ、筒車51の下端に形成さ
れた係合突起51bが地板の係合部50aに係合するの
で、時針24もまた完全に固定される。
【0041】図10は本実施形態における表示修正手段
15のより具体的な構成を示すブロック図である。この
表示修正手段15は、上述の種々の表示制御手段14に
対して適用できるものであるが、以下の説明では、表蓋
13の開閉状態に応じて上述のような指針を固定する機
構が動作するとともに、表蓋13の開閉状態に応じて表
示制御手段14により2値化された信号が図10に示す
入力端子71に供給される場合について説明する。
【0042】時計機構の内部には、通常の時計としての
機能を充足するために駆動系11の一部として発振回路
61と分周回路62とが設けられ、この分周回路62か
ら出力された1Hzのパルス信号ψをトグル形フリップ
フロップ63及び波形整形回路64を介して図示しない
ステップモータに送出するように構成されている。
【0043】一方、表示修正手段15の入力端子71に
は、図示しない表蓋13の開閉状態に応じて図示しない
表示制御手段14から「H」又は「L」の制御信号が供
給され、表蓋13が開放された場合には「H」信号が、
表蓋13が閉鎖された場合には「L」信号が、それぞれ
SR形のフリップフロップ72のセット入力に導入され
る。
【0044】フリップフロップ72のリセット入力には
制御信号がインバータ73を介して反転されて入力され
る。フリップフロップ72のQ出力はアンド回路75
に、Qバー出力はアンド回路74にそれぞれ入力され
る。
【0045】アンド回路74を通過したパルス信号ψは
オア回路76を経て上記のようにステップモータへ駆動
信号となって供給される。分周回路62からは、パルス
信号ψよりも周波数の高いパルス信号φも出力されてお
り、このパルス信号φはアンド回路77を介してオア回
路76に供給される。また、アンド回路77の出力はア
ップダウンカウンタ78のダウン入力にも導入されてい
る。このアップダウンカウンタ78のアップ入力にはア
ンド回路75の出力が導入され、両者の差が積算される
ようになっている。
【0046】アップダウンカウンタ78の出力はゼロ検
出回路79に入力され、このゼロ検出回路79はアップ
ダウンカウンタ78の積算値がゼロでなければ「L」信
号を、ゼロになると「H」信号を出力する。ゼロ検出回
路79はSR形フリップフロップ80のリセット入力に
入力される。このフリップフロップ80のセット入力に
は上記インバータ73の出力が入力されている。フリッ
プフロップ80のQ出力はアンド回路77に入力され、
パルス信号φを断続させる。
【0047】表蓋13が閉鎖状態にある場合には、入力
端子71に「L」信号が供給され、フリップフロップ7
2のQ出力は「L」に、Qバー出力は「H」になるの
で、アンド回路74はパルス信号ψを通過し、アンド回
路75はパルス信号φを遮断する。この結果、オア回路
76、フリップフロップ63、波形整形回路64を介し
てパルス信号ψ(1Hz)がモータに供給される。この
とき、フリップフロップ80のセット入力には「H」信
号が供給されているが、リセット入力にはゼロ検出回路
79から「H」信号が供給されているので、そのQ出力
からは「L」信号が出力され、アンド回路77にてパル
ス信号φを遮断している。
【0048】表蓋13が開放されると、入力端子71に
は「H」信号が供給されるので、フリップフロップ72
のQ出力は「H」に、Qバー出力は「L」となり、アン
ド回路74は遮断され、アンド回路75はパルス信号ψ
を通過させ、アップダウンカウンタ78にて積算が開始
される。積算が開始されるとゼロ検出回路79の出力は
「L」となるため、フリップフロップ80のQ出力は
「L」に保持されたままである。
【0049】この状態から表蓋13が閉鎖されると、再
び入力端子71には「L」信号が供給され、フリップフ
ロップ72のQ出力は「L」に、Qバー出力は「H」と
なる。したがって、アンド回路74はパルス信号ψを通
過させ、アンド回路75はパルス信号φを遮断するの
で、モータは通常駆動に戻り、アップダウンカウンタ7
8は積算を停止する。このとき、アップダウンカウンタ
78の積算値はゼロではないため、ゼロ検出回路79の
出力は「L」のままであり、フリップフロップ73のセ
ット入力には「H」信号が供給されているので、フリッ
プフロップ73のQ出力は「H」となり、アンド回路7
7はパルス信号φを通過させ、オア回路76を介してモ
ータを早送りする。
【0050】アンド回路77を通過したパルス信号φは
アップダウンカウンタ78のダウン入力にも導入される
ため、出力されたパルス信号φの数だけアップダウンカ
ウンタ78の積算値を減算していく。やがて、パルス信
号φによりアップダウンカウンタ78の積算値がゼロに
なると、ゼロ検出回路79から「H」信号が出力され、
フリップフロップ80をリセットするので、アンド回路
77はパルス信号φを遮断する。
【0051】この回路構成によれば、表蓋13を開くと
アンド回路74が遮断されるので時間表示手段は停止さ
れ、同時にアンド回路75はパルス信号ψを通過させる
ので表蓋13が開いている時間は計時手段16であるア
ップダウンカウンタ78によって計時され、積算され
る。
【0052】次に、表蓋13が閉鎖されると、通常のパ
ルス信号ψの他に、早送り手段17を構成する分周回路
62からアンド回路77を通過する経路によりパルス信
号φが加えられ、高速にモータを駆動させるので、図示
しない時間表示手段(指針)を早送りし、時間遅れを解
消していくことができる。
【0053】通常のパルスに加えられたパルス信号φは
アップダウンカウンタ78にて積算値を減算していくよ
うになっているので、アップダウンカウンタ78の積算
値がゼロになると時間遅れも解消されたこととなり、パ
ルス信号φの供給は停止される。すると、供給されるの
はパルス信号ψのみとなり、時計は通常通り現在時刻を
示し続けるようになる。
【0054】なお、上記回路において、修正制御手段1
8は、フリップフロップ72,80やゼロ検出回路79
等で構成される。
【0055】上記時間表示手段としては、指針のみなら
ず、触覚により時間を知ることのできるものであれば、
出没可能な突出部や触覚により回転角度を知ることので
きる円盤等、いかなるものであってもよい。
【0056】以上説明した本実施形態は本発明を実施す
る形態の例に過ぎず、本発明においては、表蓋13を開
くと時間表示手段12が停止し、表蓋13を閉じると時
間表示手段12の時間遅れを解消して通常動作に戻るよ
うに作用する時計を広く含むものであって、個々の機能
を実現する手段としては種々の構成が可能であり、同様
の機能を有する公知技術を容易に適用することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0058】請求項1によれば、開閉蓋を開くと時間表
示手段が停止されるため、動作している時間表示手段に
触ることにより時計機構が損傷する危険性を低減するこ
とができる。
【0059】請求項2又は請求項4によれば、単に時間
表示手段を停止するだけでなく固定するようにしたの
で、時間表示手段に触っても表示時刻又は時間がずれる
危険性がなく時刻又は時間の狂いが発生し難い。また、
時計機構に損傷を与える危険性をさらに低減することが
できる。
【0060】請求項3によれば、開閉蓋が開いている間
は時間表示手段を停止するため、表示時刻又は時間に遅
れが生ずるが、開閉蓋を閉鎖した後に表示修正手段によ
り時間遅れを解消させるため、表示時刻又は時間の遅れ
を生ずることなく機能させることができる。
【0061】請求項5によれば、駆動源を停止するとと
もに駆動系を固定することにより、時計機構の各部に負
担をかけることなく上記機能を可能にすることができ
る。
【0062】請求項6によれば、電動機を停止して電磁
気的に保持固定することにより、新たな機械的固定手段
を設けることなく時間表示手段を固定することができ
る。
【0063】請求項7によれば、早送り手段により開閉
蓋が閉鎖された直後に迅速に時間遅れを解消することが
でき、また、計時手段と修正制御手段によって時間遅れ
の解消を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉蓋付触覚時計の概略構成を示
す構成説明図である。
【図2】本発明に係る開閉蓋付触覚時計の実施形態の外
観を示す平面図である。
【図3】本発明に係る実施形態における開閉蓋の開閉を
検出する手段の一例を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る実施形態における開閉蓋の開閉を
検出する手段の他の例を示す検出部材としての係合金具
の動作説明図(a)及び係合金具を組み込んだ部分の拡
大断面図(b)である。
【図5】本発明に係る実施形態における表示制御手段
(電気的構成)の構成例を示す機構説明図である。
【図6】本発明に係る実施形態における表示制御手段
(機械的機構)の構成例を示す機構説明図である。
【図7】本発明に係る実施形態における時間表示手段の
固定構造の一例を示す拡大断面図である。
【図8】同固定構造によって時間表示手段を固定した状
態を示す拡大断面図である。
【図9】同固定構造の駆動系の例を示す機構説明図
(a)及び(b)である。
【図10】表示修正手段の概略構成を示す回路構成図で
ある。
【符号の説明】
10 時計機構 11 駆動系 12 時間表示手段 13 開閉蓋 14 表示制御手段 15 表示修正手段 16 計時手段 17 早送り手段 18 修正制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触可能で触覚により表示時刻又は時間
    を知ることの可能な時間表示手段を備えた時計機構と、
    前記時間表示手段を開閉可能に覆う開閉蓋とを有する開
    閉蓋付触覚時計において、 前記開閉蓋が開いている期間においては前記時間表示手
    段を停止させ、前記開閉蓋が閉じている期間においては
    前記時間表示手段が正常な時間表示を行うように構成し
    たことを特徴とする開閉蓋付触覚時計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記開閉蓋が開いて
    いる期間では前記時間表示手段の表示時間が外力により
    変化しないように固定されることを特徴とする開閉蓋付
    触覚時計。
  3. 【請求項3】 接触可能で触覚により表示時刻又は時間
    を知ることの可能な時間表示手段を備えた時計機構と、
    前記時間表示手段を開閉可能に覆う開閉蓋とを有する開
    閉蓋付触覚時計において、 前記開閉蓋が開いていると前記時間表示手段を停止し、
    前記開閉蓋が閉じていると前記時間表示手段を動作させ
    る表示制御手段と、該表示制御手段により前記時間表示
    手段が停止状態から動作状態へと切り換わると前記時間
    表示手段の停止期間に起因する時間遅れを解消して前記
    表示時間を正常値に復帰させる表示修正手段とを設けた
    ことを特徴とする開閉蓋付触覚時計。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記表示制御手段
    は、前記時間表示手段の停止期間において前記表示時間
    を外力に耐えうるように固定することを特徴とする開閉
    蓋付触覚時計。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記表示制御手段
    は、前記開閉蓋の開放により前記時間表示手段の駆動系
    の駆動源を停止するとともに前記駆動系の動作を固定す
    る駆動系固定手段を備えていることを特徴とする開閉蓋
    付触覚時計。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記表示制御手段
    は、前記開閉蓋の開放により前記時間表示手段の駆動系
    の電動機を停止するとともに、該電動機を電磁気的に保
    持固定することを特徴とする開閉蓋付触覚時計。
  7. 【請求項7】 請求項3において、前記表示修正手段
    は、前記表示制御手段による制御により前記開閉蓋が閉
    鎖された場合に前記時間表示手段を早送りする早送り手
    段と、前記時間表示手段の停止期間及び早送り期間を計
    時する計時手段と、該計時手段により計測された時間に
    基づいて、前記早送り手段により前記表示時間における
    前記停止期間及び前記早送り期間による時間遅れが解消
    された際に前記時間表示手段を通常動作に戻すための修
    正制御手段とを備えていることを特徴とする開閉蓋付触
    覚時計。
JP7764796A 1996-03-29 1996-03-29 開閉蓋付触覚時計 Pending JPH09264967A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7893979B2 (en) 2003-08-04 2011-02-22 Olympus Corporation Solid-state imager apparatus which carries out both progressive scanning and interlace scanning in one frame by an arbitrary combination, and a camera using the solid-state imager apparatus
CN107449546A (zh) * 2017-09-29 2017-12-08 无锡市凯丰压力表有限公司 一种真空压力表

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US7893979B2 (en) 2003-08-04 2011-02-22 Olympus Corporation Solid-state imager apparatus which carries out both progressive scanning and interlace scanning in one frame by an arbitrary combination, and a camera using the solid-state imager apparatus
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