WO1999026737A1

WO1999026737A1 - Appareil et procede de changement de moules metalliques pour presses a retreindre l'epaisseur de la tole, et matrice metallique a presse

Info

Publication number: WO1999026737A1
Application number: PCT/JP1998/005063
Authority: WO
Inventors: Shigeki Narushima; Kenichi Ide; Yasushi Dodo; Nobuhiro Tazoe; Yasuhiro Fujii; Sadakazu Masuda; Shuichi Yamashina; Shozo Ikemune
Original assignee: Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd.; Nkk Corporation
Priority date: 1997-11-26
Filing date: 1998-11-10
Publication date: 1999-06-03
Also published as: DE69828775T2; ATE287770T1; DE69828775D1; EP0955104A1; KR20000070458A; EP0955104B1; TR199901780T1; KR100550717B1; BR9807008A; US6200245B1; CN1244144A; EP0955104A4; ID22030A; CN1123405C

Description

板厚圧下プレス装置の金型交換装置とその方法、及びプレス金型発明の背景

発明の枝術分野

本発明は、板厚圧下プレス装置の金型交換装置とその方法、及びプレス金型に関するものである。関連桉術の説明

1 . 図 1及び図 2は、従来の板厚圧下プレス装置の一例を示すものであり、この板厚圧下プレス装置は、搬送ライン Sの所定位置に立設したフレーム 1と、該フレーム 1の内方に被成形材料 2の進行を許容し得るように設けたガイド支柱 3と、該ガイド支柱 3の下端部に略水平状態に固着された下金型台 4と、該下金型台 4 に対して搬送ライン Sを挟んで対峙するように前記のガイド支柱 3に昇降自在に嵌装された上金型台 5と、該上金型台 5の上方に位置し且つ搬送ライン Sに対して直交する方向へ略水平に延び、非偏心部分が軸受を介して前記のフレーム 1上に枢支されたクランク軸（図示せず）と、前記の下金型台 4及び上金型台 5のそれぞれに搬送ライン Sを挟んで対峙するように装着された下金型 8及び上金型 9 とを備えている。

下金型台 4は、上面に搬送ライン方向へ延びるあり溝 1 0を有し、該あり溝 1 0に移動自在に嵌装され且つコッタ 1 1によって下金型 8に楔着された下スライド板 1 2を備えており、該下スライド板 1 2の上面に下金型 8を装着している。上金型台 5は、図示していないクランク軸の偏心部分に枢支されてクランク軸の回転に伴ってガイド支柱 3に沿って上下方向に往復動するようになっており、下面に搬送ライン方向へ延びるあり溝 1 3を有し、該あり溝 1 3に移動自在に嵌装され且つコッ夕 1 4によって上金型台 5に楔着された上スライド板 1 5を備えている。

上スライド板 1 5の中央部には、周溝 1 7 aを有する透孔 1 7が穿設されており、該透孔 1 7の周溝 1 7 aに適合するフランジ 1 8 aを外周に有し且つ透孔 1 7に上方から挿入された上金型用受台 1 8の下面に上金型 9を装着している。 '軸は、自在継手及び減速機を介してモー夕の出力軸（図示せず）に連結されており、モー夕を作動させると、上金型台 5が搬送ライン Sに対して近接離反し、該上金型台 5に上金型用受台 1 8を介して装着されている上金型 9が下金型 8に近接離反するようになっている。

図 1及び図 2に示す板厚圧下プレス装置によって被成形材料 2を板厚方向へ圧下成形する際には、モー夕を作動させてクランク軸を回転させるとともに、上金型 9と下金型 8との間に、搬送ライン上流 A側から被成形材料 2を挿通すると、該被成形材料 2は、搬送ライン Sに沿って搬送ライン上流 A側から搬送ライン下流 B側へ向かって移動しつつ、クランク軸の偏心部分の変位に伴い搬送ライン S に対して近接離反する上金型 9によって板厚方向へ圧下形成される。

また、下金型 8を交換する際には、下スライド板 1 2を下金型台 4に楔着しているコッ夕 1 1を引抜き、下スライド板 1 2を下金型台 4のあり溝 1 0に沿って引き出して下金型 8を板厚圧下プレス装置の外方へ移動させ、下金型台 4に装着されている下金型 8を下金型台 4から開放した後、該下金型 8を、図示していなレ揚重設備によって吊り上げて所定の場所へ搬出し、同じ揚重設備によって新しい下金型 8を吊り上げて下スライド板 1 2上に搬入して装着した後、該下スライド板 1 2を下金型台 4のあり溝 1 0に沿って板厚圧下プレス装置の中央部に押し入れ、コッ夕 1 1によって下金型台 4に禊着する。

上金型 9を交換する際には、上スライド板 1 5を上金型台 5に楔着しているコッ夕 1 4を引抜き、上スライド板 1 5を上金型台 5のあり溝 1 3に沿って引き出して上金型台 5を板厚圧下プレス装置の外方へ移動させ、上金型台 5に嵌着されている上金型用受台 1 8を、図示していない揚重設備によって吊り上げて所定の場所へ搬出し、該上金型用受台 1 8から上金型台 5を取り外した後、新しい上金型台 5を上金型用受台 1 8に装着してから、該上金型用受台 1 8を前記の揚重設備によつて吊り上げて上スライド板 1 5上に搬入して上スライド板 1 5の透孔 1 7に嵌着した後、該上スライド板 1 5を上金型台 5のあり溝 1 3に沿って板厚圧下プレス装置の中央部に押し入れ、コッ夕 1 4によって上金型台 5に楔着する。ところが、図 1及び図 2に示す板厚圧下プレス装置では、下金型 8及び上金型 9の磨耗が激しいために各金型 8， 9を交換する頻度が高いので、金型交換作業の迅速化を図らないと、折角の高い効率を有する板厚圧下プレス装置の板厚減縮能力を発揮することができない問題点があった。

2 . また、従来、スラブの圧延には粗ミルが用いられている。圧延されるスラブは 5 m〜 1 2 mの短尺スラブで、所定の厚みにするため、粗ミルを複数台設けたり、スラブを前進、後進させて圧延をするリバース圧延を行っている。また図 3 に例示する圧下プレスを用いられることも考えられている。この図はクランクとコンロッドを用いた例であり、スラブ 1 0 1を挟んで上下に設けられた金型 1 0 2にはコンロッド 1 0 3を介してクランク 1 0 4が接続され、金型 1 0 2を上下に揺動して圧下する。スラブ 1 0 1はピンチロール 1 0 6と搬送テーブル 1 0 7 により搬送される。

連続铸造設備による長尺スラブが用いられるようになり、後続する圧延装置に連続的にスラブを搬送することが要望されている。粗ミルで粗圧延する場合、かみ込角限界（約 1 7 ° ) があり、 1回の圧延での減厚代 Δ tは 5 O mm程度である。スラブは連続しているため、リバース圧延はできず、所望の厚みにするためには粗ミルを複数台直列に設けるか、 1台の場合は作業ロール径を大幅に大きくする必要がある。このような大径の粗ミルを製作することは設計及びコスト上困難であり、大径となると低速圧延となりロールの冷却が困難なためロール寿命が短くなる。またクランクとコンロッドを用いた圧下プレスは、圧下時もスラブを搬送するためにピンチロールで引き出すようにして搬送するためピンチロールに大きな負担がかかり、装置全体が大きくなり、振動やコスト面で問題が多い。この問題点を解決するために、本願発明の発明者等は、先に「厚み圧下プレス」を創案し出願した（特願平 1 0— 4 2 3 2 8号、未公開）。この装置は、図 4に示すように、スラブ 1 0 1を挟んで上下に設けられた金型 1 0 2と、各金型ごとに設けられ金型を上下および前後に揺動させるスライダー 1 0 8と、このスライダーを駆動する駆動装置とを備え、前記スライダーは、スラブ幅方向に中心軸を有する円孔が設けられた本体 1 0 8 aと、この円孔に嵌合する第 1軸 1 0 9 aとこの第 1軸より小径の第 2軸 1 0 9 bで第 1軸と中心軸をずらして構成されたクランク 1 0 9 (偏心軸）とを有し、この第 2軸が前記駆動装置で回転駆動されるものである。

この構成により、第 2軸が回転すると第 1軸は第 2軸の軸心を中心にクランク動作を行い、嵌合した円孔により本体 1 0 8 aに上下、前後動を与える。これによりスライダー 1 0 8は金型を圧下し、かつ圧下中は金型に前進運動を与えることができるので、スラブ 1 0 1は圧下されつつ前進（スラブ流れ方向）作用を受けるので連続的な圧下動作が可能になる。また、この発明はスラブ 1 0 1の上下両方から金型 1 0 2で圧下するので、大きな圧下量を与えることができる。

しかし、上述した板厚圧下プレスにより、大きな圧下量でスラブの連続圧下ができるが、その分、上下の金型の磨耗が激しく、交換の頻度が高くなるおそれがある。そのため、従来から、プレス装置用の金型組替え装置や幅圧下用の金型組替え装置等が知られているが、これらを板厚圧下プレスに転用しても、金型の交換に時間と労力がかかりすぎる問題点があつた。

3 . さらに、従来、スラブの厚さ方向を圧下する厚み圧下プレス、スラブの幅方向を圧下する幅圧下プレス、鍛造プレスなどのプレスには金型が用いられ、この金型は一体に構成されていた。

厚み圧下プレスでスラブなどの高温の材料を圧下する場合、金型の幅方向（スラブの幅方向）の温度分布は均一でないため金型に変形や割れが生じ易い。また幅方向の中央部は両端部に対して摩耗が大きい。このため中央部の摩耗が所定の量となると両側の摩耗は少くても金型を交換しなければならない。また金型が大型となると一体の金型の製作が困難となり、かつ価格も高価となる。発明の要約

1 . 本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、金型交換作業を効率よく行なえる板厚圧下プレス装置の金型交換装置を提供することを第 1の目的とするものである。また、本発明の第 2の目的は、板厚圧下プレスの金型を短時間に容易に交換することができる金型交換装置とその方法を提供することにある。

上記第 1の目的を達成するため、本発明の請求項 1に記載の金型交換装置では、被成形材料の搬送ラインを挟んで上下に対峙し且つ互いに近接離反し得る上金型受台及び下金型受台と、上金型受台に設けられ且つ搬送ラインの幅方向に略水平に延びる受台ガイドレールと、該受台ガイドレールに沿って転動し得る金型用口ーラを有し且つ該金型用ローラにより上金型受台に装着される上金型と、該上金型を上金型受台に固定し得る固定具と、下金型受台に載置される下金型と、該下金型を下金型受台に固定し得る固定具と、上金型及び下金型の各側面に対峙し且っ両金型に締結され得る金型締結部材と、一方の金型締結部材を搬送ラインの幅方向に略水平に移動させ得る金型交換機構とを備えている。

本発明の請求項 2に記載の金型交換装置では、本発明の請求項 1に記載の板厚圧下プレス装置の構成に加えて、搬送ラインの側方で受台ガイドレールに正対し得られ且つ金型用ローラが転動し得る外部ガイドレールを備えた架台と、該外部ガイドレールに沿つて転動し得る移動部材用口一ラを有し且つ該移動部材用口一ラにより架台に装着される移動部材と、該移動部材を搬送ラインの幅方向へ移動させ得るァクチユエ一夕と、移動部材に設けられ且つ一方の金型締結部材に連結可能な連結部材とによって、金型交換機構を構成する。

本発明の請求項 3に記載の金型交換装置では、本発明の請求項 2に記載の板厚圧下プレス装置の構成に加えて、複数基の金型交換機構を有し、搬送ラインの側方に配置したターンテーブルに金型交換機構を、それぞれの外部ガイドレールがターンテーブルの回動に伴つて受台ガイドレールに正対し得るように搭載する。本発明の請求項 4に記載の金型交換装置では、本発明の請求項 2に記載の金型交換装置の構成に加えて、複数基の金型交換機構を有し、搬送ラインの側方に配置した搬送ラインに沿って移動する台車に金型交換機構を、それぞれの外部ガイドレールが台車の移動に伴って受台ガイドレールに正対し得るように搭載する。本発明の請求項 5に記載の金型交換装置では、本発明の請求項 1に記載の金型交換装置の構成に加えて、搬送ラインの側方で受台ガイドレールに正対し得られ且つ金型用ローラが転動し得る外部ガイドレールを備えた架台と、一端が搬送ラィンのー側方で一方の金型締結部材に係止され得られ且つ他端が搬送ラインの他側方で他方の金型締結部材に係止され得る牽引索と、該牽引索を搬送ラインのー側方及び他側方へ択一的に引き込むウィンチとによって、金型交換機構を構成する。

本発明の請求項 6に記載の金型交換装置では、本発明の請求項 5に記載の金型交換装置の構成に加えて、二つの架台を有し、該架台のそれぞれの外部ガイドレ一ルが受台ガイドレールに正対し得るように、搬送ラインの両側に配置する。本発明の請求項 1乃至請求項 6に記載した金型交換装置のいずれにおいても、上側の固定具によつて上金型を上金型受台に対して固定し、下側の固定具によつて下金型を下金型受台に対して固定する。

また、上側の固定具及び下側の固定具を開放した状態において、金型締結部材によって一体的に結合し且つ金型ローラを介して受台ガイドレールに吊り下げた上金型及び下金型を、金型交換機構によって搬送ラインの幅方向へ移動させる。本発明の請求項 2に記載した金型交換装置においては、上側の固定具及び下側の固定具を開放し且つ受台ガイドレールに外部ガイドレールを正対させた状態において、上金型及び下金型を金型締結部材によって一体的に結合し且つ金型口一ラを介して受台ガイドレールに吊り下げた後、一方の金型締結部材に連結部材を介して移動部材を連結し、該移動部材を金型交換機構のァクチユエ一夕により外部ガイドレールに沿って搬送ラインの幅方向へ移動させることによって、一体化した上金型及び下金型を、受台ガイドレールから外部ガイドレールへ、あるいは外部ガイドレールから受台ガイドレールへ移動させる。

本発明の請求項 3に記載した金型交換装置においては、複数基の金型交換機構のうちの所定の金型交換機構の外部ガイドレールが受台ガイドレールに正対する位置にターンテ一ブルを回動し、上側の固定具及び下側の固定具を開放した交換すべき旧上金型及び下金型を金型締結部材により一体的に結合することによって金型ローラを介して受台ガイドレールに吊り下げてから、所定の金型締結部材に連結部材を介して移動部材を連結し、該移動部材を金型交換機構のァクチユエ一夕により外部ガイドレールに沿って反搬送ライン方向へ移動させることによって前記の旧上金型及び下金型を受台ガイドレールから所定の金型交換機構の外部ガィドレールへ移動させる。

同時に、他の金型交換機構の外部ガイドレールに金型締結部材によって一体化した新規の上金型及び下金型を載置し、該金型締結部材に連結部材を介して移動部材を連結する。

その後、他の金型交換機構の外部ガイドレールが受台ガイドレールに正対する位置にターンテーブルを回動し、他の金型交換機構のァクチユエ一夕を作動して移動部材を外部ガイドレールに沿って搬送ライン方向へ移動させることにより、前記の新規上金型及び下金型を受台ガイドレールへ移動し、金型締結部材を取り外してから上側の固定具によつて上金型を固定し、下側の固定具によつて下金型を固定する。

本発明の請求項 4に記載した金型交換装置においては、複数基の金型交換機構のうちの 1基の金型交換機構の外部ガイドレールが受台ガイドレールに正対する位置に台車を移動し、上側の固定具及び下側の固定具を開放した交換すベき旧上金型及び下金型を金型締結部材により一体的に結合することによって金型ローラを介して受台ガイドレールに吊り下げてから、一方の金型締結部材に連結部材を介して移動部材を連結し、該移動部材を金型交換機構のァクチユエ一夕により外部ガイドレールに沿って反搬送ライン方向へ移動させることによつて前記の旧上金型及び下金型を受台ガイドレールから金型交換機構の外部ガイドレールへ移動させる。

同時に、他の 1基の金型交換機構の外部ガイドレールに金型締結部材によって一体化した新規の上金型及び下金型を載置し、該金型締結部材に連結部材を介して移動部材を連結する。

その後、該金型交換機構の外部ガイドレールが受台ガイドレールに正対する位置に台車を移動し、金型交換機構のァクチユエ一夕を作動して移動部材を外部ガィドレールに沿って搬送ライン方向へ移動させることにより、前記の新規上金型及び下金型を受台ガイドレールへ移動し、金型締結部材を取り外してから上側の固定具によつて上金型を固定し、下側の固定具によつて下金型を固定する。本発明の請求項 5に記載した金型交換装置においては、上側の固定具及び下側の固定具を開放した交換すべき旧上金型及び下金型を金型締結部材によって一体的に結合し且つ金型用ローラを介して受台ガイドレールに吊り下げた後、牽引索の一端を一方の金型締結部材に係止し、他端を他方の金型締結部材に係止する。その後、金型用ローラが架台側へ移動する方向へ牽引索が巻き込まれるように金型交換機構のウインチを作動することによって、前記の旧上金型及び下金型を架台側に移載し、該旧上金型及び下金型を新規の上金型及び下金型に交換して金型用ローラに吊り下げる。

そして、金型用ローラが受台ガイドレール側へ移動する方向へ牽引索が巻き込まれるように金型交換機構のウィンチを作動することによって、前記の新規上金型及び下金型を受台ガイドレール側へ移動し、金型締結部材を取り外してから上側の固定具によつて上金型を固定し、下側の固定具によつて下金型を固定する。本発明の請求項 6に記載した金型交換装置においては、上側の固定具及び下側の固定具を開放した交換すべき旧上金型及び下金型を金型締結部材によって一体的に結合し且つ金型用ローラを介して受台ガイドレールに吊り下げたのち、牽引索の一端を一方の金型締結部材に係止し、他端を他方の金型締結部材に係止する。同時に、一側の架台の外部ガイドレールに金型締結部材によって一体化した新規の上金型及び下金型を載置しておく。

その後、金型用ローラが他側の架台側へ移動する方向へ牽弓 I索が巻き込まれるように金型交換機構のウィンチを作動することによって、前記の旧上金型及び下金型を他側の架台側に移載する。

そして、旧上金型及び下金型を結合している金型締結部材から取り外した牽引索の一端を新規の上金型及び下金型を結合している金型締結部材の一方に係止し、他端を他方の金型締結部材に係止し、新規の上金型の金型用ローラが受台ガイドレール側へ移動する方向へ牽引索が巻き込まれるように金型交換機構のウィンチを作動することによって、前記の新規上金型及び下金型を受台ガイドレール側へ移動し、金型締結部材を取り外してから上側の固定具によつて上金型を固定し、下側の固定具によつて下金型を固定する。

また、上記第 2の目的を達成するために、本発明の請求項 7によれば、スラブ ( 1 0 1 ) の厚み方向に可動な上下のスライダー（1 0 8 ) に取り付けられ、スラブを挟んで上下に対峙して設けられた上下の金型（1 0 2 ) をスラブに向かつて圧下させる板厚圧下プレスの金型交換装置であって、上下の金型をそれぞれ着脱可能に固定する上下のダイクランプ（1 1 2 ) と、下ダイホルダ一の下部に設置され圧延ラインの幅方向に水平に延びる昇降可能な分割レール（1 1 4 ) と、該分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びる組替用レール（1 1 6) と、該組替用レールの支持面と面一の支持面を有する複数のシフト用レール（1 1 8) と、該シフト用レールのいずれか 1つが組替用レールに連続するように圧延ライン方向に移動させるサイドシフト装置 (1 20) と、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レールから組替用レールを介してシフ卜用レールまで移動させるダイクランプ移動装置（1 22) と、を備えたことを特徴とする板厚圧下プレスの金型交換装置が提供される。

本発明の請求項 9の金型交換装置によれば、前記上下のダイクランプ（ 1 1 2) は、上下の金型をそれぞれ固定するダイホルダー（1 1 0) の圧延ライン方向前後を押圧してダイホルダ一を上下のスライダー（1 08) の負荷面に押し付ける複数のクランプシリンダ（ 1 1 2 a) を有する。

上記ダイクランプ移動装置（1 22) は、力一又はシリンダー等で構成することができる。また、シフト用レール（1 1 8) は、 2列（新旧）でも、 3列以上でもよい。

また、本発明の請求項 1 0によれば、上記金型交換装置を用いて、（A) 上下のダイホルダー（1 1 0) の間にスぺーサ（1 28) を挟さみ、クランプシリンダ（ 1 1 2 a) を緩めてダイホルダー（1 1 0) をスライダー（ 1 08) の負荷面から離してダイクランプから外し、同時に、金型付き上ダイホルダーをスぺーサを介して下ダイホルダー上に載せ、（B) 分割レール（1 14) を上昇させて、前記上下のダイホルダ一を分割レール上に載せ、（C)ダイクランプ移動装置（1 22) により、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダーを上昇時の分割レールから組替用レ一ルを介してシフト用レールまで移動させる、ことを特徴とする板厚圧下プレスの金型交換方法が提供される。

本発明の請求項 1 1の方法によれば、更に、（D) サイドシフト装置（1 20) により、別のシフト用レール（1 1 8) が組替用レールに連続するように複数のシフト用レールを同時に圧延ライン方向に移動させ、（E) 別のシフト用レール上の別の金型付き上下ダイホルダ一を、ダイクランプ移動装置（1 22) により、組替用レールを介して上昇時の分割レールまで移動させ、（F) 分割レール（1 1 4 ) を下降させて、上下ダイホルダ一を分割レールから離し、（G) クランプシリンダ（1 1 2 a ) を伸ばして上下のダイホルダー（1 1 0 ) を上下のスライダー（1 0 8 ) の負荷面に押し付け、スぺーサを外す。

上記本発明の装置及び方法によれば、サイドシフト装置（1 2 0 ) により複数のシフト用レール（1 1 8 ) 上の金型付き上下ダイホルダー（新旧又は異なった寸法型式のダイ）に短時間に容易に自動交換することができる。また、旧いダイ (摩耗、ヒー卜クラックの入ったもの）と新しいダイ（新金型又は表面再加工したもの）とを交換することもできる。更に、異なった種類（厚さ =出側バ一厚、又は異なった形状、角度等）のダイを交換し、出側バー厚を変える又は異なった種類の材料に対応することもできる。更に、 2種以上の金型を、数スラブプレス毎に交換し、不使用時（金型が外にある時）、ダイを冷却してダイの寿命延長をはかることもできる。

また、本発明の請求項 8の装置によれば、前記組替用レールの反対側に分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びた変更用レール（1 2 4 ) と、該変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レール上まで移動させる変更ダイクランプ移動装置（ 1 2 6 ) と、を備える。

更に、この装置を用い、本発明の請求項 1 2の方法によれば、変更ダイクランプ移動装置（1 2 6 ) により、変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダ一を上昇した分割レール上まで移動させることが好ましい。

上記本発明の装置及び方法により、変更ダイクランプ移動装置（1 2 6 ) により、変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーに短時間に容易に変更することができ、ダイの組み替えを、簡単，短時間，自動化することができる。また、これにより、バー厚を変更でき、プレスのギャップアジャスト装置を不要にでき、異種ダイを簡単に交換使用でき、ダイを外部で冷却して延命でき、ダイをプレス内で水冷しない（又は水量を少なくできる）ので、スラブ厚を高温均一にできる。

2 . さらに、本発明の第 3の目的は、上述した金型交換装置に適用でき、かつ温度分布を均一に近づけ、摩耗の多い中央のみ交換できるようにし、製作を容易にし製作費を低減できるプレス金型を提供することにある。

上記第 3の目的を達成するため、請求項 1 3の発明では、被プレス材を挟んで上下に設けられ被プレス材と対向する平行面と傾斜面を有した金型であつて、前記金型は被プレス材の幅方向に複数に分割された分割金型より構成されている。金型を幅方向に複数に分割して構成することにより、各分割金型の温度分布は均一に近づくので、割れや変形が激減する。また中央部が摩耗した場合、中央部の分割金型のみ交換することができる。また分割金型にすると、大きな一体の金型を製作するよりも容易に製作できコストも安くなる。

請求項 1 4の発明では、前記分割金型の隣接する相手金型と接する面は被プレス材の搬送方向に対して傾斜面となっている。

相手金型と隣接する面を被プレス材の搬送方向（長手方向）に対して傾斜させることにより、被プレス材の分割金型により圧下される面に付くすじを少くすることができる。

請求項 1 5の発明では、前記分割金型内部には冷却水通路が設けられている。分割金型内部には冷却水通路を設け冷却することにより分割金型の寿命を長くすることができる。

請求項 1 6の発明では、前記分割金型の平行面、傾斜面の少なくても一方には複数の溝が設けられている。

分割金型の被プレス材と接触する平行面と傾斜面のしずれか、または両方の面に溝を設けることにより、分割金型と被プレス材とのすベりを少くすることができる。また被プレス材の圧下による体積の変形流れをよい方向にすることができる。

請求項 1 7の発明では、前記分割金型の平行面、傾斜面の少なくても一方には複数の突起が設けられている。

分割金型の被プレス材と接触する平行面と傾斜面のいずれか、または両方の面に突起を設けることにより、分割金型と被プレス材とのすベりを少くすることができる。

本発明のその他の目的及び有利な特徴は、添付図面を参照した以下の説明から明らかとなろう。闵面の簡単な説明

図 1は、従来の板厚圧下プレス装置の一例の概念図である。

図 2は、図 1の XI— XI矢視図である。

図 3は、従来の板厚圧下プレスの模式的構成図である。

図 4は、未公開の板厚圧下プレスの模式的構成図である。

図 5は、本発明の金型交換装置を備えたプレス本体を示す概念図である。

図 6は、図 5に関連する金型部分の拡大図である。

図 7は、本発明の金型交換装置の第 1の実施例の金型交換機構を示す概念図である。

図 8は、図 7の IV— IV矢視図である。

図 9は、図 7に関連する金型交換機構の平面配置図である。

図 1 0は、本発明の金型交換装置の第 2の実施例の金型交換機構を示す概念図である。

図 1 1は、図 1 0の VII — VII 矢視図である。

図 1 2は、図 1 0に関連する金型交換機構の平面配置図である。

図 1 3は、本発明の金型交換装置の第 3の実施例の金型交換機構を示す概念図である。

図 1 4は、本発明による金型交換装置の第 4実施例を示す平面図である。

図 1 5は、金型の使用状態を示す図 1の A— A線における断面図である。

図 1 6は、金型の交換時を示す図 1の A— A線における断面図である。

図 1 7は、図 1 5の別の実施形態を示す部分図である。

図 1 8は、本発明による金型交換装置の第 5実施例を示す平面図である。

図 1 9は、本発明の分割金型を用いた圧下プレスの構成を示す図である。

図 2 0は、図 1 9の X— X矢視図で分割金型の第 1実施例を示す図である。図 2 1は、分割金型に冷却水通路を設けた状態を示す図である。

図 2 2は、分割金型の平行面や傾斜面に溝や突起を設けた状態を示す図である。図 2 3は、図 1 9の X— X矢視図で分割金型の第 2実施例を示す図である。好ましい実施例の説明以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。

(第 1実施例）

図 5乃至図 9は本発明の板厚圧下プレス装置の実施の形態の第 1の例を示すものである。

プレス本体 2 0は、図 5及び図 6に示すように被成形材料 2の進行を許容し得るように搬送ライン Sの所定位置に立設したハウジング 2 1と、搬送ライン Sを挟んで上下に対峙するようにハウジング 2 1のウインド部 2 2に嵌装された上軸箱 2 3 a及び下軸箱 2 3 bと、搬送ライン Sに対して直交する方向へ略水平に延び且つ非偏心部分が軸受（図示せず）を介して上軸箱 2 3 aあるいは下軸箱 2 3 bに枢支された上下のクランク軸 2 4 a , 2 4 bと、搬送ライン Sの上下にそれぞれ位置し且つ基端部が前記のクランク軸 2 4 a , 2 4 bの偏心部分に枢支された上下に延びるロッド 2 5 a， 2 5 bと、ロッド 2 5 a , 2 5 bの先端部にブラケット 2 6 a , 2 6 bを介して連結された上金型台 2 7 a及び下金型台 2 7 bと、該上金型台 2 7 aに上金型受台 2 8 aを介して装着された上金型 2 9 aと、前記の下金型台 2 7 bに下金型受台 2 8 bを介して装着された下金型 2 9 bとを備えている。

クランク軸 2 4 a， 2 4 bは、図示しない自在継手及び減速機を介してモー夕の出力軸（図示せず）に連結されており、モー夕を作動させると、上下の金型 2 9 a , 2 9 bが搬送ライン Sに対して同調して近接離反するようになっている。上金型台 2 7 a及び下金型台 2 7 bは、ハウジング 2 1のウインド部 2 2に摺動可能に嵌装され、ピストンロッド先端部が上金型受台 2 8 aあるいは下金型受台 2 8 bを貫通して延びるように配置された流体圧シリンダ 3 0を中央部に内蔵上金型受台 2 8 aは、上金型台 2 7 aの下面に固定され、搬送ライン方向に所定の間隔を隔てて相対し且つ互いに平行して搬送ライン Sの幅方向へ延び、上部が山形に形成された受台ガイドレール 3 1を下面に有する。

下金型受台 2 8 bは、下金型台 2 7 bの上面に固定され、下金型 2 9 bの搬送ライン方向長さに適合した幅を有して搬送ライン Sの幅方向へ延びる角溝 3 2を上面に有する。

上金型 2 9 aは、上面の搬送ライン方向両縁に、外側へ張り出して取り付けられ且つ前記の受台ガイドレ一ル 3 1に沿って転動し得るように縦列に配置された複数の金型用ローラ 3 3を有し、上面の中央部に搬送ライン幅方向へ貫通するあり溝 3 4 aを有する。

このあり溝 3 4 aは、上金型 2 9 aを上金型受台 2 8 aに装着する際に、前記の流体圧シリンダ 3 0のピストンロッド先端部に外嵌するように形成され且つ流体圧シリンダ 3 0のロッド側流体室に流体圧が付与されると、該ピストンロッド先端部によってあり溝 3 4 aの側縁が上金型受台 2 8 aに押し付けられ、上金型

2 9 aが上金型受台 2 8 aに固着されるようになっている。

下金型 2 9 bは、前記の下金型受台 2 8 bの角溝 3 2に沿って移動し得る搬送ライン方向長さを有し、下面の中央部に搬送ライン Sの幅方向へ貫通するあり溝

3 4 bを有する。

このあり溝 3 4 bは、下金型 2 9 bを下金型受台 2 8 bに装着する際に、前記の流体圧シリンダ 3 0のビス卜ンロッド先端部が嵌入され且つ流体圧シリンダ 3 0のロッド側流体室に流体圧が付与されると、該ピストンロッド先端部によってあり溝 3 4 bの側縁が下金型受台 2 8 bに押し付けられ、下金型 2 9 bが下金型受台 2 8 bに固着されるようになっている。

また、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bは、搬送ライン上流 A側から搬送ライン下流 B側へ向かって徐々に搬送ライン Sへ近接する平坦な成形面 3 5 a , 3 5 b と、該成形面 3 5 a， 3 5 bに連なり且つ搬送ライン Sに平行に対峙する平坦な成形面 3 6 a , 3 6 bとを有している。

各金型 2 9 a， 2 9 bの幅は、被成形材料 2の板幅（約 2 0 0 O mm以上）に応じて設定されている。

ハウジング 2 1の上部には、上軸箱 2 3 aを搬送ライン Sに対して近接離反させるための位置調整用スクリユー 3 7が設けられており、該位置調整用スクリュ一 3 7を周方向へ回転させることにより、クランク軸 2 4 a、ロッド 2 5 a、上金型台 2 7 a等を介して上金型 2 9 aが昇降し、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとの間隔、すなわち、被成形材料 2の圧下量が調節される。

金型締結部材 3 8は、上下の各金型 2 9 a， 2 9 bを交換する際に上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとを一体に締結するために用意されている。

金型締結部材 3 8は、上下の各金型 2 9 a , 2 9 bの搬送ライン幅方向の両側面のそれぞれに当接し得られ且つ当接面側に上下の金型 2 9 a , 2 9 bの間で挟み得る突起部 3 8 aを有し、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bにそれぞれボルト締結し得るように形成された左右一対の部材からなり、各金型締結部材 3 8の表面には、後述の連結部材 4 6をボルト締結するために、図 7に示すようなブラケッ卜 3 9が設けられている。

金型交換機構 4 0は、図 7及び図 8に示すように搬送ライン Sの側方で前記の受台ガイドレール 3 1に正対し得られ且つ金型用ローラ 3 3が転動し得る外部ガィドレール 4 1を備えた架台 4 2と、該外部ガイドレール 4 1に沿って転動し得る移動部材用ローラ 4 3を有し且つ該移動部材用ローラ 4 3により架台 4 2に装着される移動部材 4 4と、該移動部材 4 4を搬送ライン Sの幅方向へ移動させ得る流体圧シリンダ 4 5と、移動部材 4 4に設けられ且つ一方の金型締結部材 3 8 のブラケット 3 9に連結可能な連結部材 4 6とによって構成されている。

架台 4 2は、基台 4 7と、該基台 4 7上の搬送ライン Sの幅方向に所定の間隔を隔てて立設された門形の支柱 4 8とを有し、前記の外部ガイドレール 4 1は、この支柱 4 8の内側の所定高さ位置に設けられて内方へ突出するアーム 4 9によつて支持されており、上部が山形に形成された角型断面を有する。

移動部材 4 4は、移動部材本体 5 0と、該移動部材本体 5 0の四隅に設けられ且つ上方へ延びる脚 5 1とを有し、外部ガイドレール 4 1を受台ガイドレール 3 1に正対させた際に、搬送ライン側に位置する 2本の脚 5 1の搬送ライン側に連結部材 4 6の一端がボルト締結されている。

移動部材用ローラ 4 3は、前記の外部ガイドレール 4 1を上下から挟むように各脚 5 1の頂部にそれぞれ 2個ずつ設けられている。

流体圧シリンダ 4 5は、シリンダ部が架台 4 2の基台 4 7の上面中央の搬送ライン寄りに枢支され且つピストンロッド先端部が移動部材本体 5 0の下面に枢支されて、外部ガイドレール 4 1に平行する方向へ進退し得る水平状態に配置されており、該流体圧シリンダ 4 5のロッド側流体室に流体圧が付与されると、移動部材 4 4が搬送ライン側へ移動し、へッド側流体室に流体圧が付与されると、移動部材 4 4が反搬送ラィン側へ移動するようになっている。

図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置では、搬送ライン Sの側方のプレス本体 2 0の近傍にターンテーブル 5 2を設け、該ターンテーブル 5 2の上面に所定の間隔を隔てて 2基の金型交換機構 4 0を配置し、前記のターンテーブル 5 2を回動させることによって、それぞれの架台 4 2の外部ガイドレール 4 1がプレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に正対し得るように搭載している。

図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置によって被成形材料 2を板厚方向へ圧下成形する際には、位置調整用スクリュー 3 7を適宜回転させることにより、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとの間隔を板厚方向に圧下成形すべき被成形材料 2の板厚に応じて設定する。

次いで、モー夕を作動させて上下のクランク軸 2 4 a , 2 4 bを回転させるとともに、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bの間に、搬送ライン上流 A側から被成形材料 2を揷通すると、該被成形材料 2は、搬送ライン Sに沿って搬送ライン上流 A 側から搬送ライン下流 B側へ向かって移動しつつ、クランク軸 2 4 a， 2 4 bの偏心部分の変位に伴い搬送ライン Sに対して近接離反する上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとによって板厚方向へ圧下成形される。

上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを交換する際は、上下の各金型 2 9 a， 2 9 b の両側面のそれぞれに金型締結部材 3 8を当接し且つ突起部 3 8 aを上下の金型 2 9 a , 2 9 bによって挟み込んでからボルト締結を行なって上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとを一体化した後、上下の各金型 2 9 a， 2 9 bを固定している流体圧シリンダ 3 0のへッド側流体室に流体圧を付与することによって、各金型受台 2 8 a , 2 8 bに対して固着されている各金型 2 9 a， 2 9 bを開放し、プレス本体 2 0のモ一夕を作動して上金型受台 2 8 aと下金型受台 2 8 bとの間隔を僅かに離反させる。

次いで、夕一ンテーブル 5 2を回動させ、夕一ンテーブル上に設けた 2基の金型交換機構 4 0のうちの一方の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1を、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に対して正対する位置に停止させる。

金型交換機構 4 0の流体圧シリンダ 4 5のロッド側流体室に流体圧を付与することによって移動部材 4 4をプレス本体側へ移動させ、該移動部材 4 4と前記の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9とを連結部材 4 6を介して連結してから、流体圧シリンダ 4 5のへッド側流体室に流体圧を付与することによつて移動部材 4 4を反プレス本体側へ移動させると、金型締結部材 3 8によって一体化されている上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとが上金型 2 9 aに設けられている金型用ローラ

3 3を介して受台ガイドレール 3 1に導かれて外部ガイドレール 4 1側へ移行する結果、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bが同時にプレス本体 2 0から引き抜かれて金型交換機構 4 0の架台 4 2に移載される。

この間に、ターンテーブル 5 2に設けた他の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1に、別の金型締結部材 3 8によって上下一体化した新規の上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを装着し、該金型締結部材 3 8のブラケット 3 9と金型交換機構 4 0の移動部材 4 4とを連結部材 4 6を介して連結して置く。再度、ターンテーブル 5 2を回動させ、ターンテーブル 5 2に設けた 2基の金型交換機構 4 0のうちの他方の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1を、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に対して正対する位置に停止させる。

ここで、金型交換機構 4 0の流体圧シリンダ 4 5の口ッド側流体室に流体圧を付与することによつて移動部材 4 4をプレス本体側へ移動させると、該移動部材

4 4に連結部材 4 6を介して連結されている金型締結部材 3 8によって上下一体化されている上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとが上金型 2 9 aに設けられている金型用ローラ 3 3を介して外部ガイドレール 4 1に導かれて受台ガイドレール 3 1 側へ移行する結果、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bが同時に金型交換機構 4 0の架台 4 2からプレス本体 2 0に移載される。

このとき、上下の各金型 2 9 a , 2 9 bに設けられている各あり溝 3 4に対して、上下の各金型 2 9 a， 2 9 bを固定すべき流体圧シリンダ 3 0のピストン口ッド先端部がそれぞれ自動的に嵌入する。

上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bがプレス本体 2 0に移載された後、金型締結部材 3 8に連結されている連結部材 4 6の連結を開放し、プレス本体 2 0のモ一夕を作動して上金型受台 2 8 aと下金型受台 2 8 bとの間隔を僅かに近接させ、上下の各金型 2 9 a， 2 9 bの両側面にボルト締結されている金型締結部材 3 8を取り除いた後、上下の各金型 2 9 a , 2 9 bを固定すべき流体圧シリンダ 3 0のロッド側流体室に流体圧を付与することによって、各金型受台 2 8 a , 2 8 に対して各金型 2 9 a , 2 9 bを固着する。

以上の作業によって、各金型 2 9 a， 2 9 bの交換を終了する。

このように、図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置においては、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとを上下一体に締結し得る金型締結部材 3 8を設け、該金型締結部材 3 8によって一体化した上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとをプレス本体 2 0 に対して着脱自在な金型交換機構 4 0を設けたので、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bの交換作業を迅速に行なうことが可能となり、板厚圧下プレス装置の板厚減縮効率を高レベルの状態に維持することができる。

(第 2実施例）

図 1 0乃至図 1 2は本発明の板厚圧下プレス装置の実施の形態の第 2の例を示すものであり、図中、図 5乃至図 9と同一の符号を付したものは同一物を表す。この板厚圧下プレス装置では、搬送ライン Sの一側方に配置され且つ搬送ライン Sに平行して延びる台車移動用の軌道 5 3と、該軌道 5 3に沿って移動し得る台車 5 4と、該台車 5 4を移動させ得る流体圧シリンダ 5 5と、前記の台車 5 4 に装備した 2基の金型交換機構 4 0とを備えている。

軌道 5 3は、搬送ライン Sの一側方のプレス本体 2 0の近傍に配置された基礎フレーム 5 6と、該基礎フレーム 5 6の上面に搬送ライン Sの幅方向に所定の間隔を隔てて互いに平行し且つ搬送ライン Sに沿って略水平に延びるように設けられた一対のレール 5 7とによって形成されている。

台車 5 4は、前記のレール 5 7に沿って転動し得る複数の車輪 5 8を備え且つ金型交換機構 4 0を搭載し得るように形成された車体 5 9を有し、該車体 5 9の上に装備された 2基の金型交換機構 4 0のそれぞれの架台 4 2の外部ガイドレール 4 1が台車 5 4の移動に伴ってプレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に正対し得るようになつている。流体圧シリンダ 5 5は、軌道 5 3の基礎フレーム 5 6の内方に略水平に配置され、シリンダ部が軌道 5 3の基礎フレーム 5 6に枢支され、ピストンロッド先端部が台車 5 4の車体 5 9の下面に設けられたブラケット 6 0によって枢支され、へッド側流体室あるいはロッド側流体室に流体圧を付与することによって台車 5 4を移動させ得るようになっている。

上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを交換する際は、図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置と同様の動作によって、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとを一体化し、各金型受台 2 8 a , 2 8 bに対して固着されている各金型 2 9 a , 2 9 bを開放し、上金型受台 2 8 aと下金型受台 2 8 bとの間隔を僅かに離反させる。

次いで、流体圧シリンダ 5 5のへッド側流体室あるいはロッド側流体室に流体圧を付与して台車 5 4を移動させ、台車 5 4に設けた 2基の金型交換機構 4 0のうちの一方の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1を、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に対して正対する位置に停止させる。

その後、図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置と同様の動作によって、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを同時にプレス本体 2 0から引き抜き、金型交換機構 4 0の架台 4 2に移載する。

この間に、台車 5 4に設けた他の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1に、別の金型締結部材 3 8によって上下一体化した新規の上金型 2 9 a 及び下金型 2 9 bを装着し、該金型締結部材 3 8のブラケット 3 9と金型交換機構 4 0の移動部材 4 4とを連結部材 4 6を介して連結して置く。

再度、台車 5 4を移動させ、台車 5 4に設けた 2基の金型交換機構 4 0のうちの他方の金型交換機構 4 0の架台 4 2の外部ガイドレール 4 1を、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に対して正対する位置に停止させる。

ここで、図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置と同様の動作によって、新規の上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを同時に金型交換機構 4 0の架台 4 2からプレス本体 2 0に移載し、各金型受台 2 8 a， 2 8 bに対して各金型 2 9 a , 2 9 b を固着する。

以上の作業によって、各金型 2 9 a , 2 9 bの交換を終了する。

このように、図 1 0乃至図 1 1に示す板厚圧下プレス装置においても、図 5乃至図 9に示す本発明の第 1の形態例と同様に、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bの交換作業を迅速に行なうことが可能となり、板厚圧下プレス装置の板厚減縮効率を高レベルの状態に維持することができる。

(第 3実施例）

図 1 3は本発明の板厚圧下プレス装置の実施の形態の第 3の例を示すものであり、図中、図 5乃至図 9と同一の符号を付したものは同一物を表す。

金型交換機構 6 1は、搬送ライン Sの両側方に配置されており、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1に正対し得られ且つ金型用ローラ 3 3が転動し得る外部ガイドレール 6 2を昇降可能に備えた架台 6 3と、外部ガイドレール 6 2を架台 6 3を介して昇降させ得る流体圧シリンダ 6 4と、一端が搬送ライン Sの一側方で一方の金型締結部材 3 8に係止され得られ且つ他端が搬送ライン Sの化側方で他方の金型締結部材 3 8に係止され得るワイヤロープ 6 5と、該ワイヤロープ 6 5を搬送ライン Sの一側方及び他側方へ択一的に引き込むウインチ 6 6とによつて構成されている。

架台 6 3は、プレス本体 2 0の側方の床面に固定された基台 6 7と、該基台 6 7の上面に搬送ライン Sに平行する方向に所定の間隔を隔てて配設された前後一対の傾動型支柱 6 8とを有する。

傾動型支柱 6 8は、長手方向中間部位がピン 6 9を介して交差する 2本のリンク 7 0， 7 1からなり、一方のリンク 7 0は、基台 6 7のプレス本体 2 0寄りの端部に枢支された基部と外部ガイドレール 6 2の反プレス本体側の一端を枢支する先端部とを有し、他方のリンク 7 1は、基台 6 7の反プレス本体側に設けられ搬送ライン幅方向へ延びるガイド部材 7 2によって移動可能に支持された基部と外部ガイドレール 6 2のプレス本体 2 0側の端側に設けられたガイド部材 7 3に移動自在に係合する先端部とを有する。

流体圧シリンダ 6 4は、シリンダが、基台 6 7の中央部のプレス本体 2 0寄りに枢支され、ピストンロッド先端部が、傾動型支柱 6 8の他方のリンク 7 1の移動可能な基部を搬送ライン Sに平行する方向に連結する軸 7 4の中央部に連結されており、ロッド側流体室に流体圧を付与すると、ビストンロッドが引っ込まれるので傾動型支柱 6 8が立ち上がるため外部ガイドレール 6 2が上昇し、へッド側流体室に流体圧を付与すると、ピストンロッドが押し出されるので傾動型支柱

6 8が傾くため外部ガイドレール 6 2が下降するようになっている。

各架台 6 3 , 6 3のそれぞれの基台 6 7の幅方向中央部の反プレス本体側端部上面及びその上方には、ローププーリ 7 5が配置されており、搬送ライン Sの他側（図 1 3に示す A側）のプレス本体 2 0側にはロープガイドローラ 7 6が設けられている。

また、搬送ライン Sの一側（図 1 3に示す B側）の架台 6 3の基台中央のプレス本体 2 0寄りには、ウィンチ 6 6が配置されている。

ウィンチ 6 6から搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ繰り出されたワイヤロープ 6 5の一側は、搬送ライン Sの一側方で各ローププ一リ 7 5， 7 5に掛け回されて一方の金型締結部材 3 8のブラケッ卜 3 9に係止できるように、また、搬送ライン Sの他側（図 1 3の A側）へ繰り出されたワイヤロープ 6 5の他端は、ロープガイドローラ 7 6に掛け渡され、搬送ライン Sの他側方で各ローププーリ

7 5， 7 5に掛け回されて他方の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9に係止できるようになっている。

搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ延びるワイヤロープ 6 5を巻き込み且つ他側（図 1 3の A側）へ延びるワイヤロープ 6 5を繰り出す方向にウィンチ 6 6を作動させると、一方の金型締結部材 3 8を介して上下の金型 2 9 a , 2 9 b を搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ引き出すことができ、搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ延びるワイヤロープ 6 5を繰り出し且つ他側（図 1 3の A側）へ延びるワイヤロープ 6 5を巻き込む方向にウィンチ 6 6を作動させると、他方の金型締結部材 3 8を介して上下の金型 2 9 a , 2 9 bを搬送ライン Sの他側（図 1 3の A側）へ引き出すことができるようになつている。

上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを交換する際は、図 5乃至図 9に示す板厚圧下プレス装置と同様の動作によって、上金型 2 9 aと下金型 2 9 bとを一体化し、各金型受台 2 8 a， 2 8 bに対して固着されている各金型 2 9 a， 2 9 bを開放し、上金型受台 2 8 aと下金型受台 2 8 bとの間隔を僅かに離反させる。

次いで、流体圧シリンダ 6 4のロッド側流体室あるいはへッド側流体室のいずれかに流体圧を付与することによって、外部ガイドレール 6 2を昇降させ、該外部ガイドレール 6 2の高さ位置を、プレス本体 2 0の受台ガイドレール 3 1の高さに合致させる。

また、ウィンチ 6 6から搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ繰り出されたワイヤロープ 6 5の一端を一方の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9に係止し、搬送ライン Sの他側（図 1 3の A側）へ繰り出されたワイヤロープ 6 5の他端を他方の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9に係止する。

その後、搬送ライン Sの一側（図 1 3の B側）へ延びるワイヤロープ 6 5を巻き込み且つ他側（図 1 3の A側）へ延びるワイヤロープ 6 5を繰り出す方向にゥインチ 6 6を作動させると、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bが同時にプレス本体 2 0から引き抜かれて、図 1 3に示す B側の金型交換機構 6 1の架台 6 3に移載される。

この際に、搬送ライン Sの他側（図 1 3の A側）の金型交換機構 6 1の架台 6 3の外部ガイドレール 6 2に、別の金型締結部材 3 8によって上下一体化した新規の上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bを装着し、該各金型 2 9 a , 2 9 bの搬送ライン側の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9と前記の旧金型 2 9 a， 2 9 bの搬送ライン他側の金型締結部材 3 8のブラケット 3 9とを連結し、新規の各金型 2 9 a , 2 9 bの反搬送ライン側の金型締結部材 3 8のブラケッ卜 3 9にワイヤ口ープ 6 5の他端を係止するようにしておけば、旧各金型 2 9 a , 2 9 bをプレス本体 2 0から引き抜くと同時に、新規の各金型 2 9 a , 2 9 bをプレス本体 2 0 へ組み込むことが可能になる。

而して、新旧の各金型 2 9 a , 2 9 bのそれぞれの金型締結部材 3 8の間、及び各ワイヤロープ 6 5の端部の結合を解除した後、図 5乃至図 9に示す本発明の第 1の形態例と同様の動作によって、各金型受台 2 8 a , 2 8 bに対して各金型 2 9 a , 2 9 を固着する。

このように、図 1 3に示す板厚圧下プレス装置においても、図 5乃至図 9に示す本発明の第 1の形態例と同様に、上金型 2 9 a及び下金型 2 9 bの交換作業を迅速に行なうことが可能となり、板厚圧下プレス装置の板厚減縮効率の高レベルの状態に維持することができる。なお、本発明の板厚圧下プレス装置は上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、金型交換機構を単独でプレス本体の側方に設けてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

以上述べたように、本発明の板厚圧下プレス装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。

( 1 ) 本発明の請求項 1乃至請求項 6に記載した板厚圧下プレス装置のいずれにおいても、上金型と下金型とを上下一体に締結し得る金型締結部材を設け、該金型締結部材を搬送ラインの幅方向へ移動させ得る金型交換機構を設けたので、上金型及び下金型の交換作業を迅速に行なうことが可能となり、板厚圧下プレス装置の板厚減縮効率を高レベルの状態に維持することができる。

( 2 ) 本発明の請求項 2に記載した板厚圧下プレス装置においては、金型交換機構のァクチユエ一夕の作動によって、移動部材用ローラを有する移動部材を介して金型締結部材により一体化した上下の各金型を、上下の各金型受台から架台の外部ガイドレール上へ迅速に移載することができる。

( 3 ) 本発明の請求項 3、請求項 4、及び請求項 6に記載した板厚圧下プレス装置においては、 2基あるいは複数基の金型交換機構を設けるようにしたので、

1基の金型交換機構によって旧金型を取り外すとともに、他の金型交換機構によつて新規の金型を取り付けることが可能となり、更に迅速な金型交換作業を実施できる。

( 4 ) 本発明の請求項 5に記載した板厚圧下プレス装置においては、金型交換機構のウインチの作動によって、金型締結部材により一体化した上下の各金型を、牽引索を介して上下の各金型受台から架台の外部ガイドレール上へ迅速に移載することができる。

(第 4実施例）

図 1 4は、本発明による金型交換装置の第 1実施形態を示す平面図であり、図 1 5と図 1 6は、図 1 4の A— A線における断面図である。また、図 1 5は金型の使用状態を示し、図 1 6は、金型の交換時を示している。図 1 4〜図 1 6に示すように、本発明の金型交換装置は、上下および前後に揺動する上下のスライダー 1 0 8に取り付けられ、スラブ 1 0 1を挟んで上下に対峙して設けられた上下の金型 1 0 2をスラブ 1 0 1に向かって圧下させる板厚圧下プレスの金型交換装置である。なお、図 1 4において、板厚圧下プレスは、その 4本の支柱 1 1 1のみを示している。

図 1 5及び図 1 6に示すように、本発明の金型交換装置は、上下の金型 1 0 2 をそれぞれ固定する上下のダイホルダー 1 1 0と、ダイホルダー 1 1 0をスライダー 1 0 8に着脱可能に固定する上下のダイクランプ 1 1 2と、下ダイホルダ一 1 1 0の下部に設置され圧延ラインの幅方向（この図で紙面に垂直方向）に水平に延びる昇降可能な分割レール 1 1 4とを備える。また、上下のダイクランプ 1 1 2は、ダイホルダ一 1 1 0の圧延ライン方向前後（この図で左右端部）を押圧してダイホルダ一 1 1 0を上下のスライダー 1 0 8の負荷面 1 0 8 aに押し付ける複数（この図ではそれぞれ 2本）のクランプシリンダ 1 1 2 aを有している。なお、ダイホルダー 1 1 0とダイクランプ 1 1 2を一体に形成してもよい。

この構成により、図 1 5に示すように、クランプシリンダ 1 1 2 aのシリンダロッドを伸ばし、各ダイホルダー 1 1 0をスライダー 1 0 8の負荷面 1 0 8 aに押し付け、同時に分割レール 1 1 4を昇降させる昇降シリンダ 1 1 4 aを縮めて分割レール 1 1 4の支持面（上面）を下ダイホルダー 1 1 0から離すことにより、金型付き上下ダイホルダー 1 1 0を使用状態にすることができる。この使用状態において、スラブ 1 0 1の圧下時の反力は、金型 1 0 2から負荷面 1 0 8 aを介してスライダー 1 0 8に伝達される。

逆に、図 1 6に示すように、スラブ 1 0 1が間にない状態で上下のダイホルダ一 1 1 0の間にスぺ一サ 1 2 8を挟さみ、クランプシリンダ 1 1 2 aを緩めて（縮めて）ダイホルダー 1 1 0をスライダー 1 0 8の負荷面 1 0 8 aから離してダイクランプから外すことにより、金型付き上ダイホルダー 1 1 0をスぺーサ 1 2 8 を介して下ダイホルダー上に載せることができる。次いで、昇降シリンダ 1 1 4 aを伸ばして分割レール 1 1 4を上昇させることにより、上下のダイホルダー 1 1 0を分割レール 1 1 4上に載せ、その上面をレールに沿って摺動させることができる。図 1 4に示すように、本発明の金型交換装置は、更に、分割レール 1 4に連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びる組替用レ一ル 1 1 6と、組替用レール 1 1 6の支持面と面一の支持面を有する複数（この図で 2組）のシフト用レール 1 1 8と、シフト用レール 1 1 8のいずれか 1つが組替用レールに連続するように圧延ライン方向に移動させるサイドシフト装置 1 2 0と、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダー 1 1 0を上昇した分割レール 1 1 4から組替用レール 1 1 6を介してシフ卜用レール 1 1 8まで摺動させるダイクランプ移動装置 1 2 2とを備えている。

サイドシフト装置 1 2 0は、例えば複数（この図で 2組）のシフト用レール 1 1 8が上面に取り付られレール 1 2 0 aで圧延ライン方向に案内される移動台 1 2 0 bと、この移動台 1 2 0 bの下部に設置された移動用シリンダ（図示せず）からなる。また、ダイクランプ移動装置 1 2 2は、力一又はシリンダー等で構成されている。なお、シフト用レール 1 1 8は、 2列（新旧）でも 3列以上でもよい。

また、上述した金型交換装置を用いて、本発明の金型交換方法は、以下の A〜 Gの各ステップからなる。

(A) 上下のダイホルダー 1 1 0の間にスぺ一サ 1 2 8を挟さみ、クランプシリンダ 1 1 2 aを緩めてダイホルダー 1 1 0をスライダー 1 0 8の負荷面から離してダイクランプから外し、同時に、金型付き上ダイホルダーをスぺーサを介して下ダイホルダー上に載せる。

( B ) 分割レール 1 1 4を上昇させて、前記上下のダイホルダーを分割レール上に載せる。

( C ) ダイクランプ移動装置 1 2 2により、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダーを上昇時の分割レールから組替用レールを介してシフト用レールまで摺動させる。

(D ) サイドシフト装置 1 2 0により、別のシフ卜用レール 1 1 8が組替用レ一ルに連続するように複数のシフ卜用レールを同時に圧延ライン方向に移動させる。

( E ) 別のシフト用レール上の別の金型付き上下ダイホルダーを、ダイクランプ【1 2 2により、組替用レールを介して上昇時の分割レールまで摺動させる。

( F ) 分割レール 1 1 4を下降させて、上下ダイホルダ一を分割レールから離す。

( G) クランプシリンダ 1 1 2 aを伸ばして上下のダイホルダー 1 1 0を上下のスライダー 1 0 8の負荷面に押し付け、スぺーサを外す。

上記本発明の装置及び方法によれば、サイドシフ卜装置 1 2 0により複数のシフト用レール 1 1 8上の金型付き上下ダイホルダ一（新旧又は異なった寸法型式のダイ）に短時間に容易に自動交換することができる。また、旧いダイ（摩耗、ヒートクラックの入ったもの）と新しいダイ（新金型又は表面再加工したもの）とを交換することもできる。更に、異なった種類（厚さ =出側バー厚、又は異なつた形状、角度等）のダイを交換し、出側バー厚を変える又は異なった種類の材料に対応することもできる。更に、 2種以上の金型を、数スラブプレス毎に交換し、不使用時（金型が外にある時）にダイを冷却してダイの寿命延長をはかることもできる。

図 1 7は、図 1 5の別の実施形態を示す部分図である。この図において、（A) は、図 1 5の A部の別の実施形態、（B ) は図 1 5の B部の別の実施形態を示している。

図 1 7 (A) に示すように、クサビをクランプシリンダ 1 1 2 aで水平に移動させて、金型 1 0 2の落下を防止するように構成してもよい。また、図 1 7 ( B ) に示すように、上述した摺動部の走行抵抗が大きい場合に、レール 1 1 4とダイホルダー 1 1 0の間に車輪を介在させて、摺動の代わりに転動により移動させるようにしてもよい。

(第 5実施例）

図 1 8は、本発明による金型交換装置の第 2実施形態を示す平面図である。この図において、本発明の金型交換装置は、組替用レール 1 1 6の反対側に分割レ —ル 1 1 4に連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びた変更用レール 1 2 4と、変更用レール 1 1 4上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レール上まで摺動させる変更ダイクランプ移動装置 1 2 6と、を備えている。変更ダイクランプ移動装置 1 2 6は、カー、シリンダ、ラムドライブ等で構成することができる。その他の構成は、図 1 4の第 4実施形態と同様である。

図 1 8の金型交換装置を用いて、本発明の金型交換方法は、上述した A〜Cの次に、変更ダイクランプ移動装置 1 2 6により、変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダ一を上昇した分割レール上まで摺動させる。

図 1 8に示した装置及び方法により、変更ダイクランプ移動装置 2 6により、変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーに短時間に容易に変更することができ、ダイの組み替えを、簡単，短時間，自動化することができる。また、これにより、バー厚を変更でき、プレスのギャップアジャスト装置を不要にでき、異種ダイを簡単に交換使用でき、ダイを外部で冷却して延命でき、ダイをプレス内で水冷しない（又は水量を少なくできる）ので、スラブ厚を高温均一にできる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができる。例えば、上述した第 4実施例と第 5実施例を別々に説明したが、両者を併用してもよい。また、上述した例では、摺動による移動を主として説明したが、車輪等を用いて移動させてもよいことは勿論である。

上述したように、本発明の板厚圧下プレスの金型交換装置とその方法は、板厚圧下プレスの金型を短時間に容易に交換することができ、バー厚を変更できプレスのギャップアジャスト装置を不要にでき、異種ダイを簡単に交換使用でき、ダィを外部で冷却して延命でき、ダイをプレス内で水冷しない（又は水量を少なくできる）ので、スラブ厚を高温均一にできる等の優れた効果を有する。

(分割金型の第 1実施例）

図 1 9は本発明の実施例の分割金型を用いた圧下プレスの構成を示す図である。圧下プレスは、被ブレス材 2 0 1を挾んで上下に設けられた分割金型 2 0 2と、この分割金型 2 0 2を一体になるよう保持する金型押え 2 0 3と、この金型押え 2 0 3を介して分割金型 2 0 2に圧下加重を加える圧下装置 2 0 4とから構成されている。圧下装置 2 0 4として図 1 9ではクランク機構を模式的に示したが、液圧シリンダなど他の機構でもよい。図 2 0は図 1 9の X— X矢視図で、第 1実施例の分割金型の平面図を示す。本図に示すように、金型は複数の分割金型 2 0 2を被プレス材 2 0 1の幅方向に密着して配置することにより構成される。本図では 5個の分割金型 2 0 2で構成した場合を示すが、被プレス材 2 0 1の幅に応じて適切な個数とする。分割金型 2 0 2の平面形状は長方形となっており、被プレス材 2 0 1と対向する面は、被プレス材 2 0 1の表面と平行な平行面 2 0 2 aと被プレス材 2 0 1の表面に対して傾斜した傾斜面 2 0 2 bとから構成されている。

図 2 1は分割金型 2 0 2に設けられた冷却水通路の一例を示す。（A) は側面図を示し、（B ) は (A) の Y— Y矢視図を示す。分割金型 2 0 2の内部に冷却水の通る冷却水通路 2 0 5を設け、図示しないホースを接続して冷却水を供給することにより、高温のスラブなどを圧下する場合でも、分割金型 2 0 2を低温に保持できるので、分割金型 2 0 2の寿命を長くすることができる。

図 2 2は分割金型 2 0 2の平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに溝 2 0 6または突起 2 0 7を設けた状態を示す。（A) は円形を互いに一部ラップさせた多数の溝 2 0 6を平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。（B ) は被プレス材 2 0 1の搬送方向の直線状溝 2 0 6を複数条平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。（C ) は被プレス材 2 0 1の搬送方向と直角方向の直線状溝 2 0 6を複数条平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。 (D ) は被プレス材 2 0 1の搬送方向の直線状溝 2 0 6を複数条平行面 2 0 2 a に設け、被プレス材 2 0 1の搬送方向と直角方向の直線状溝 2 0 6を複数条傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。（E ) は斜め格子状の溝 2 0 6を平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。（F ) は四角状の多数の突起 2 0 7を平行面 2 0 2 aと傾斜面 2 0 2 bに設けた場合を示す。このように溝 2 0 6または突起 2 0 7を設けることにより、圧下時金型と被プレス材 2 0 1とのすベりを少くする。また、圧下しても被プレス材 2 0 1の体積は殆ど変わらないので、薄くなつた分の体積の移動（これを材料の変形流れという）が生ずるが、この溝 2 0 6や突起 2 0 7によりこの変形流れの方向を調整することができる。

(分割金型の第 2実施例）

次に第 2実施例を説明する。図 2 3は図 1 9の X— X矢視図で、第 2実施例の分割金型 2 0 2を示す。本実施例の分割金型 2 0 2は、隣接して配置される相手金型 2 0 2との接触面が、被プレス材 2 0 1の搬送方向（長手方向）に対して傾斜しており、この点が図 2 0に示す第 1実施例の分割金型 2 0 2と相違する。本実施例の分割金型 2 0 2にも、図 2 1に示した冷却水通路 2 0 5が設けられ、図 2 2に示した溝 2 0 6や突起 2 0 7が平行面 2 0 2 a、傾斜面 2 0 2 bのいずれ力または両面に設けられている。このように相手金型 2 0 2との接触面を傾斜させることにより、圧下によつて被プレス材 2 0 1の長手方向に発生するすじを少くすることができる。

以上の説明から明らかなように、本発明は、次のような効果を奏する。

1) 金型を被プレス材 2 0 1の幅方向に分割することにより、金型の割れや変形を少くすることができる。また摩耗が発生した場合、中央の分割金型のように摩耗発生量の多いもののみ交換することができる。また被プレス材 2 0 1の幅に応じて使用する分割金型の数を決めればよいので、被プレス材 2 0 1の幅に応じて金型を揃える必要はない。また分割することにより金型の製作が容易になりコス卜も低減する。

2) 分割金型の隣接する他の分割金型との接触面を長手方向に対して傾斜させることにより、被プレス材 1を圧下することにより生ずる長手方向のすじを少くすることができる。

3) 分割金型の内部に冷却水通路を設けて冷却することにより金型の寿命を長くすることができる。

4) 金型の平行面や傾斜面に溝 2 0 6や突起 2 0 7を設けることにより、被プレス材 2 0 1と金型とのすべりを少くすることができる。また被プレス材 2 0 1 の変形流れの方向を好ましい方向へ調整することができる。

なお、本発明をいくつかの好ましい実施例により説明したが、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施例に限定されないことが理解できょう。反対に本発明の権利範囲は、添付の請求の範囲に含まれるすべての改良、修正及び均等物を含むものである。

Claims

請求の範囲

1 . 被成形材料の搬送ラインを挟んで上下に対峙し且つ互いに近接離反し得る上金型受台及び下金型受台と、上金型受台に設けられ且つ搬送ラインの幅方向に略水平に延びる受台ガイドレールと、該受台ガイドレールに沿って転動し得る金型用ローラを有し且つ該金型用ローラにより上金型受台に装着される上金型と、該上金型を上金型受台に固定し得る固定具と、下金型受台に載置される下金型と、該下金型を下金型受台に固定し得る固定具と、上金型及び下金型の各側面に対峙し且つ両金型に締結され得る金型締結部材と、一方の金型締結部材を搬送ラインの幅方向に略水平に移動させ得る金型交換機構とを備えてなることを特徴とする板厚圧下プレス装置の金型交換装置。

2 . 搬送ラインの側方で受台ガイドレールに正対し得られ且つ金型用ローラが転動し得る外部ガイドレールを備えた架台と、該外部ガイドレールに沿って転動し得る移動部材用ローラを有し且つ該移動部材用ローラにより架台に装着される移動部材と、該移動部材を搬送ラインの幅方向へ移動させ得るァクチユエ一夕と、移動部材に設けられ且つ一方の金型締結部材に連結可能な連結部材とによつて、金型交換機構を構成した請求項 1に記載の金型交換装置。

3 . 複数基の金型交換機構を有し、搬送ラインの側方に配置したターンテーブルに金型交換機構を、それぞれの外部ガイドレールが夕一ンテーブルの回動に伴って受台ガイドレールに正対し得るように搭載した請求項 2に記載の金型交換

4 . 複数基の金型交換機構を有し、搬送ラインの側方に配置した搬送ラインに沿って移動する台車に金型交換機構を、それぞれの外部ガイドレールが台車の移動に伴って受台ガイドレールに正対し得るように搭載した請求項 2に記載の金

5 . 搬送ラインの側方で受台ガイドレールに正対し得られ且つ金型用ローラが転動し得る外部ガイドレールを備えた架台と、一端が搬送ラインの一側方で一方の金型締結部材に係止され得られ且つ他端が搬送ラインの他側方で他方の金型締結部材に係止され得る牽引索と、該牽引索を搬送ラインのー側方及び他側方へ択一的に引き込むウインチとによって、金型交換機構を構成した請求項 1に記載の金型交換装置。

6. 二つの架台を有し、該架台のそれぞれの外部ガイドレールが受台ガイドレールに正対し得るように、搬送ラインの両側に配置した請求項 5に記載の金型

7. スラブ（1) の厚み方向に可動な上下のスライダー（8) に取り付けられ、スラブを挟んで上下に対峙して設けられた上下の金型（2) をスラブに向かつて圧下させる板厚圧下プレス装置の金型交換装置であって、

上下の金型をそれぞれ着脱可能に固定する上下のダイクランプ（1 2) と、下ダイホルダーの下部に設置され圧延ラインの幅方向に水平に延びる昇降可能な分割レール（14) と、該分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びる組替用レール（1 6) と、該組替用レールの支持面と面一の支持面を有する複数のシフト用レール（1 8) と、該シフト用レールのいずれか 1つが組替用レールに連続するように圧延ライン方向に移動させるサイドシフト装置（20) と、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダ一を上昇した分割レールから組替用レールを介してシフト用レールまで移動させるダイクランプ移動装置（22) と、を備えたことを特徴とする板厚圧下プレス装置の金型交換装置。

8. 前記組替用レールの反対側に分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びた変更用レール（24) と、該変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レール上まで移動させる変更ダイクランプ移動装置（26) と、を備えたことを特徴とする請求項 7に記載の金型交換装置。

9. 前記上下のダイクランプ（1 2) は、上下の金型をそれぞれ固定するダィホルダー（1 0) の圧延ライン方向前後を押圧してダイホルダーを上下のスライダ一（8) の負荷面に押し付ける複数のクランプシリンダ（1 2 a) を有する、ことを特徴とする請求項 7又は 8に記載の金型交換装置。

1 0. 上下および前後に揺動する上下のスライダー（8) に取り付けられ、スラブ（1) を挟んで上下に対峙して設けられた上下の金型（2) をスラブに向かって圧下させる板厚圧下プレス装置の金型交換方法であって、上下の金型をそれぞれ固定する上下のダイホルダ一（1 0) と、該ダイホルダ一をスライダーに着脱可能に固定する上下のダイクランプ（1 2) と、下ダイホルダ一の下部に設置され圧延ラインの幅方向に水平に延びる昇降可能な分割レール（14) と、該分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びた組替用レール（1 6) と、該組替用レールの支持面と面一の支持面を有する複数のシフト用レール（1 8) と、該シフト用レールのいずれか 1つが組替用レールに連続するように圧延ライン方向に移動させるサイドシフト装置（20) と、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レールから組替用レールを介してシフ卜用レールまで移動させるダイクランプ移動装置（22) と、を備え、

前記上下のダイクランプ（1 2) は、ダイホルダ一（1 0) の圧延ライン方向前後を押圧してダイホルダーを上下のスライダー（8) の負荷面に押し付ける複数のクランプシリンダ（ 1 2 a) を有し、

(A) 上下のダイホルダ一（10) の間にスぺーサ（28) を挟さみ、クランプシリンダ（1 2 a) を緩めてダイホルダー（1 0) をスライダー（8) の負荷面から離してダイクランプから外し、同時に、金型付き上ダイホルダーをスぺーサを介して下ダイホルダー上に載せ、

(B) 分割レール（14) を上昇させて、前記上下のダイホルダーを分割レール上に載せ、

(C) ダイクランプ移動装置（22) により、ダイクランプから外れた金型付き上下ダイホルダーを上昇時の分割レールから組替用レールを介してシフト用レールまで移動させる、ことを特徴とする板厚圧下プレス装置の金型交換方法。

1 1. 更に、（D) サイドシフト装置（20) により、別のシフト用レール (1 8) が組替用レールに連続するように複数のシフト用レールを同時に圧延ラィン方向に移動させ、

(E) 別のシフト用レール上の別の金型付き上下ダイホルダーを、ダイクランプ移動装置（22) により、組替用レールを介して上昇時の分割レールまで移動させ、 ( F ) 分割レール（1 4 ) を下降させて、上下ダイホルダーを分割レールから離し、

( G) クランプシリンダ（1 2 a ) を伸ばして上下のダイホルダー（1 0 ) を上下のスライダー（8 ) の負荷面に押し付け、スぺーサを外す、ことを特徴とする請求項 1 0に記載の金型交換方法。

1 2 . 前記組替用レールの反対側に分割レールに連続してその上昇時の支持面と面一の支持面を有し機外まで水平に延びた変更用レール（2 4 ) と、該変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダ一を上昇した分割レール上まで移動させる変更ダイクランプ移動装置（2 6 ) と、を備え、

変更ダイクランプ移動装置（2 6 ) により、変更用レール上に位置する別の金型付き上下ダイホルダーを上昇した分割レール上まで移動させる、ことを特徴とする請求項 1 0に記載の金型交換方法。

1 3 . 被プレス材を挟んで上下に設けられ被プレス材と対向する平行面と傾斜面を有した金型であって、前記金型は被プレス材の幅方向に複数に分割された分割金型より構成されていることを特徴とするプレス金型。

1 4 . 前記分割金型の隣接する相手金型と接する面は被プレス材の搬送方向に対して傾斜面となっていることを特徴とする請求項 1 3記載のプレス金型。

1 5 . 前記分割金型内部には冷却水通路が設けられているを特徴とする請求項 1 3記載の分割型圧下プレス。

1 6 . 前記分割金型の平行面、傾斜面の少なくても一方には複数の溝が設けられていることを特徴とする請求項 1 3記載のプレス金型。

1 7 . 前記分割金型の平行面、傾斜面の少なくても一方には複数の突起が設けられていることを特徴とする請求項 1 3記載のプレス金型。