WO1997045598A1

WO1997045598A1 - Machine de travaux de pelle excavatrice hydraulique

Info

Publication number: WO1997045598A1
Application number: PCT/JP1997/001762
Authority: WO
Inventors: Kazuyuki Suzuki; Youjirou Ohbatake
Original assignee: Komatsu Ltd.
Priority date: 1996-05-30
Filing date: 1997-05-26
Publication date: 1997-12-04
Also published as: JPH09316911A

Description

明細書油圧式掘削機械の作業機装置技術分野

本発明は、折り畳み式ブームを備えた油圧式掘削機械の作業機装置に関する。背景技術

折り畳み式ブームを備えた油圧式掘削機械の作業機装置の構造については、本出願人から特開平 4一 1 5 5 0 2 2号公報により提案されている。

図 9は上記提案の油圧式掘削機械の側面図である。下部走行体 5 0に旋回自在に搭載された上部旋回体 5 1には、作業機装置が搭載されている。即ち、上部旋回体 5 1に第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3とからなる折り畳み式ブーム 5 4が、ピン 6 2により揺動自在に取着されている。また、上部旋回体 5 1 と第 1ブーム 5 2とはブームシリンダ 5 7により連結されている。第 2ブーム 5 3の先端にはアーム 5 5が取着され、第 2ブーム 5 3とアーム 5 5とはァ一ムシリンダ 5 8 により連結されている。アーム 5 5の先端にはパケット 5 6が取着され、アーム 5 5とバケツト 5 6はバケツトシリンダ 5 9により連結されている。下部走行体 5 0の前部には、アーム 5 5とバケツ卜 5 6との連結ピン 6 0に係合することでアーム 5 5を支持する、アーム保持器 6 1が固設されている。

折り畳み式ブーム 5 4は図 1 0に示すように、折り畳み開閉時の回動角度内において、第 1ブーム 5 2の回動点であるピン 6 2と第 1ブ一ムシリンダ 5 7の両端の各連結ピン 6 3， 6 4とが一直線上にあり、死点になる関係を備えている。また、第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3には、それぞれ連結用のピン穴 6 5、 6 6が設けられている。

かかる作業機装置を格納するときは、図 9に示すようにアーム 5 5とバケツト 5 6の連結ピン 6 0を下部走行体 5 0の前方に設けたアーム保持器 6 1に係合させ、これを保持させる。次いで、アームシリンダ 5 8を縮小し、ブームシリンダ

5 7を縮小して第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3とを上部旋回体 5 1の後方に折り畳み、格納姿勢としている。

この作業機装置を格納姿勢から作業姿勢へ移行するときは、ブ一ムシリンダ 5

7を伸長させながらアームシリンダ 5 8を伸長または浮きの状態にすることにより、図 1 0に示すように第 1ブーム 5 2を死点状態にさせる。次に、アームシリンダ 5 8を伸長させながらブームシリンダ 5 7を浮きの状態にすることにより第 1ブーム 5 2を死点通過させる。次に第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3との位置を調整してピン穴 6 5、 6 6の位置を整合させ、繋止ピンを嵌揷して第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3とを一体化する。次に、作業機装置を操作してアーム 5 5 をアーム保持器 6 1から外し、作業を開始する。

さらに、作業姿勢から格納姿勢に移行するときは、作業機装置を操作してァ一ム 5 5とバケツト 5 6の連結ピン 6 0をアーム保持器 6 1に係合させたのち、第 1ブーム 5 2と第 2ブーム 5 3との槃止ピンを外す。次にブ一ムシリンダ 5 7を浮き状態にしながらアームシリンダ 5 8を縮小して格納姿勢にする。

しかしながら、かかる構成には以下のような更に改良すベき点がある。

( 1 ) 作業機を格納姿勢から作業姿勢に移行する場合に、第 1ブーム 5 2を死点を通過させるとき、ブ一ムシリンダ 5 7を伸長状態から浮き状態に変更する必要があり、操作が煩雑である。

( 2 ) 作業機を作業姿勢から格納姿勢にする場合に、アーム 5 5とバケツト 5 6 の連結ピン 6 0をアーム保持器 6 1に係合させる必要があり、この作業が微妙な操作を必要とし、時間がかかる。

( 3 ) 格納姿勢では、作業機の後部の位置はブ一ムシリンダ 5 7を保持状態にすることにより決められる。したがって、走行中の振動等による衝撃力がこのブームシリンダ 5 7に加わり、油圧が上昇して内部洩れを発生し、折り畳み式ブーム 5 4の格納位置がくずれる恐れがある。発明の開示

本発明は上記の問題点に鑑み、格納姿勢または作業姿勢への移行作業が容易で、走行中などに格納姿勢がくずれる恐れのない油圧式掘削機械の作業機装置を提供することを目的としている。

上記の目的を達成するために、本発明に係る油圧式掘削機械の作業機装置の第

1は、下部走行体に旋回自在に搭載された上部旋回体に、順次連結される第 1ブ —ムと、第 2ブームと、アームと、バケツ卜と、及びこれらを夫々俯仰させる各油圧シリンダを有する油圧式掘削機械の作業機装置において、前後傾可能な第 1 ブームと、この第 1ブームの後傾時に第 1ブ一ムに沿つて前傾可能な第 2ブームと、第 1ブームの後傾時で且つ第 2ブームの前傾時にほぼ水平姿勢が可能なァ一ムとを備えると共に、前記第 1ブームと第 2ブームとの各重心の中間位置の下方と、前記アームとバケツ卜との各重心の中間位置の下方とに、各支持部材を夫々に備えている。

これにより、第 1ブームを後傾させ、第 2ブームを第 1ブームに沿って前傾させ、且つアームをほぼ水平姿勢として、これらを両支持部材上に乗せると、作業機装置が安定した格納姿勢となり、走行中などに格納姿勢がくずれる恐れがない o

本発明の第 2は、第 1発明における第 2ブームとアームとを連結するアームシリンダは、前記第 1ブームの後傾時で、第 2ブームの前傾時で、且つアームのほぼ水平姿勢時には、最短の状態にある。

これにより、作業姿勢から格納姿勢に移行する時にァ一ムシリンダを最短の状態にすれば格納姿勢となり、微妙な操作を必要とせず、格納作業が容易になる。本発明の第 3は、第 1発明におけるアームとバケツ卜との各重心の中間位置の下方に設けた支持部材は、前記下部走行体の前部に固設され、且つ所定の幅でこの下部走行体の前部を覆う部位を有している。

これにより、作業中にバケツト等が下部走行体に接触して損傷する恐れがなくなる。図面の簡単な説明

図 1は本発明の実施例に係る作業機装置を備えた、油圧式掘削機械の側面図であ図 2は図 1のブーム支持部材 2 0の拡大一部断面図である。

図 3は図 1のアーム支持部材 3 0の拡大側面図であり、図 4は図 3の正面図であ

O o

図 5、図 6及び図 7は、本作業機装置を作業姿勢から格納姿勢に移行する第 1手順、第 2手順及び第 3手順をそれぞれ示す図である。

図 8は本作業機装置を格納姿勢から作業姿勢に移行する手順を示す図である。図 9は従来の作業機装置を備えた油圧式掘削機械の側面図である。

図 1 0は図 9の作業機装置が、格納姿勢または作業姿勢への移行途中の状態を示す図である。発明を実施刷るための最良の形態

本発明の実施例に係る油圧式掘削機械の作業機装置を図 1 一 8を参照して詳述する。

図 1は本発明の実施例に係る作業機装置を備えた、油圧式掘削機械の側面図である。下部走行体 1に旋回自在に搭載された上部旋回体 2には、第 1ブーム 3の基端部がピン 4により起伏自在に取着されている。第 1ブーム 3の先端部には、第 2ブーム 5の基端近傍がピン 6により回動自在に取着されている。上部旋回体 2と第 2ブーム 5とは、第 1ブームシリンダ 7により連結され、第 1ブーム 3と共に 4節リンクを構成している。第 1ブーム 3の基端近傍と第 2ブーム 5の基端部とは、第 2ブームシリンダ 8により連結され、第 2ブ一ムシリンダ 8を伸縮することにより第 1ブーム 3はピン 4を中心として回動するようになっている。第 2ブーム 5の先端部には、アーム 1 0が連結ピン 1 1により回動自在に取着され、第 2ブーム 5とアーム 1 0とはァ一ムシリンダ 1 2により連結されている。アーム 1 0の先端には、バケツト 1 3が回動自在に取着され、アーム 1 0とバケット 1 3とはバケツトシリンダ 1 4により連結されている。

本作業機装置の格納姿勢においては、図 1に示すように第 1ブーム 3および第 2ブーム 5は後傾しており、第 1ブーム 3および第 2ブーム 5の各重心 A、 Bの中間位置の下方は、上部旋回体 2に固設されたブーム支持部材 2 0により支持されている。また、アーム 1 0はほぼ水平で、アーム 1 0とバケツ卜 1 3の各重心 C、 Dの中間位置の下方は、下部走行体 1の前部に固設されたアーム支持部材 3 0により支持されている。このとき、ァ一ムシリンダ】 2は最短の状態にある。そして、第 1ブ一ムシリンダ 7，第 2ブームシリンダ 8，ァ一ムシリンダ 1 2，バケツトシリンダ 1 4は、全て保持の状態である。

かかる構成としたため、格納姿勢における第 2ブーム 5とアーム 1 0との連結ピン 1 1回りに加わるモーメントは小さくなり、ァ一ムシリンダ 1 2に加わる力も小さい。従って、走行中に振動等からくる力によってアームシリンダ 1 2が伸縮して作業機の姿勢がくずれる等の恐れがない。また、この格納姿勢ではバケツト 1 3の重心 Dをアーム 1 0に対するバゲット 1 3の回動中心 1 6より前方に位置させてあるので、バケツト 1 3の刃先がさらに降下することもない。

図 2はブーム支持部材 2 0の拡大一部断面図である。上部旋回体 2に固設された本体 2 1の上面には上面板 2 2が溶着され、その上面にはゴム等の弾性体よりなるクッション 2 3がネジ 2 4により締着されている。格納姿勢では、第 1ブーム 3はクッション 2 3に当接しており、衝撃が緩和される。

図 3はアーム支持部材 3 0の拡大側面図であり、図 4はその正面図である。ァーム支持部材 3 0は下部走行体 1の前部にボルト 3 1により締着されており、図 4に示すようにアーム支持部材 3 0は下部走行体 1の前部を保護するのに十分な幅 Wの門型を形成している。従って、作業中にバケツ卜 1 3等が下部走行体 1に接触して損傷することを防止できる。また、アーム支持部材 3 0の上面にはブーム支持部材 2 0と同様にクッション 2 3が取着されており、格納姿勢ではアーム 1 0の下面が当接して衝撃が緩和されるようになつている。次に、かかる作業機装置の作業姿勢及び格納姿勢への移行手順について説明す o

作業姿勢から格納姿勢に移行する場合には、図 5に示すようにアームシリンダ 1 2を最短に短縮して保持状態にする。第 1ブ一ムシリンダ 7の長さ L 1 は、図 1に示す作業機格納姿勢時の長さ L以上に伸長して保持状態にする。次に、図 6 に示すようにバケツト 1 3を所定量チルトバックすると共に、第 2ブームシリンダ 8を伸長して第 1ブーム 3を後傾し、これをブーム支持部材 2 0に当接させて第 2ブームシリンダ 8を保持状態にする。次に、図 7に示すように第 1ブームシリンダ 7を短縮する力、、あるいは浮き状態にしてアーム 1 0をアーム支持部材 3 0に当接させ、第 1ブームシリンダ 7を保持状態にする。次に、図 1に示すようにバケツト 1 3を所定の位置までチルトし、格納作業を終了する。

格納姿勢から作業姿勢に移行する場合には、図 1の格納姿勢から第 2ブームシリンダ 8を短縮し、図 8に示すように第 1ブーム 3を所定の位置まで起立させた状態にしてからその他のシリンダを作動し、作業を開始する。

上述のように格納姿勢にする場合も、作業姿勢にする場合も第し第 2ブーム 3， 5は死点を通過することがないため、単純な操作で格納姿勢または作業姿勢への移行が可能である。産業上の利用可能性

本発明は、格納姿勢または作業姿勢への移行作業が容易で、走行中などに格納姿勢がくずれる恐れのない油圧式掘削機械の作業機装置として有用である。

Claims

請求の範囲

1 . 下部走行体 (1) に旋回自在に搭載された上部旋回体 (2) に、順次連結される第 1ブームと、第 2ブームと、アームと、バケツ卜と、及びこれらを夫々俯仰させる各油圧シリンダを有する油圧式掘削機械の作業機装置において、

前後傾可能な第 1ブーム（3) と、この第 1ブームの後傾時に第 1ブームに沿つて前傾可能な第 2ブーム（5) と、第 1ブームの後傾時で且つ第 2ブームの前傾時にほぼ水平姿勢が可能なアーム（10)とを備えると共に、前記第 1ブームと第 2ブームとの各重心の中間位置の下方と、前記アームとバケツト（13)との各重心の中間位置の下方とに、各支持部材（20， 30)を夫々に備えたことを特徴とする油圧式掘削機械の作業機装置。

2 . 前記第 2ブーム（5) とアーム（10)とを連結するァ一ムシリンダ（12)は、前記第 1ブーム（3) の後傾時で、第 2ブーム（5) の前傾時で、且つアーム（10)のほぼ水平姿勢時には、最短の状態にあることを特徴とする請求の範囲 1記載の油圧式掘削機械の作業機装置。

3 . 前記アーム（10)とバケツト（13)との各重心の中間位置の下方に設けた支持部材 (30)は、前記下部走行体（1) の前部に固設され、且つ所定の幅でこの下部走行体の前部を覆う部位を有することを特徴とする請求の範囲 1記載の油圧式掘削機械の作業機装匱。