WO1997022970A1

WO1997022970A1 - Cartouche et lecteur pour disques magnetiques

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Publication number: WO1997022970A1
Application number: PCT/JP1996/003638
Authority: WO
Inventors: Kengo Oishi
Original assignee: Fuji Photo Film Co., Ltd.
Priority date: 1995-12-20
Filing date: 1996-12-13
Publication date: 1997-06-26
Also published as: AR005143A1; ATE343839T1; CN1207823A; EP0871176B1; EP0871176A1; AU1110597A; KR100295410B1; DE69636657T2; JPH09231713A; KR20000064511A; US6275355B1; CN1099112C; DE69636657D1; EP0871176A4

Description

曰月磁気デイスクカートリッジおよび磁気デイスク駆動装置

^分野

本発明は、大容量磁気ディスクメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディスクメディアを高速回転させて磁気記録再生に利用する磁気ディスクカートリッジに関するものであり、特に詳細には、他の小容量夕イブの磁気ディスク力一トリッジ用のディスク駆動装置に誤装填されることを防止した磁気ディスク力一トリッジおよびこの大容量タイプの磁気ディスクカートリッジが正規に装填可能な磁気ディスク駆動装置に関するものである。従来より、フレキシブルなポリエステルシ一ト等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形成され、高速回転されながら磁気へッドにより上記磁性体層に磁気記録がなされる磁気ディスク（いわゆるフロッピー 'ディスク）が提供され、その取扱いの容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられている。

近時、この種の磁気ディスクは、いわゆる 3 . 5インチタイブのもので代表されるように、小型のハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスクカートリッジとして使用されることが多くなつている。

このハ一ドケースを用いるタイプの磁気ディスクカー卜リッジにおいては、ケースに磁気へッド挿入用の開口が設けられるが、この開口は一方向に付勢されたシャッタによって使用時以外は常時閉じられて、そこからケース内にゴミ等の異物が侵入しないように考慮されている。

ところで、このような磁気ディスクカートリッジに対しては常に大容量化が求められており、 3 . 5インチタイプで記憶容量 1 M B (メガ 'バイト）や 2 M B のものが既に実用化され、現在では記憶容量 100M B以上のものも提供されるに至っている。

このように、記録容量が従来品よりも高められた磁気ディスクカー卜リッジが提供されると、その大容量タイプの磁気ディスクカー卜リッジを駆動するためのディスク駆動装置が新たに提供されることがある。この新たなディスク駆動装置は、新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動できることは勿論、多くの場合は、ユーザーの便宜を図っていわゆる「下位互換」の機能、つまり記録容量の点で下位となる従来の磁気ディスクカートリツジも駆動できる機能を備えるように形成されることが多い。

この下位互換の機能を実現しょうとすると、新規の大容量夕ィブの磁気ディスクカートリッジは、ケース外形等が従来の小容量タイプの磁気ディスクカートリッジとほぼ一致するように形成される。そのため、外見が従来の小容量タイプの磁気ディスクカートリッジと似ている新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを、小容量の磁気ディスクカートリッジ用のディスク駆動装置に誤装填してしまう恐れがある。

従来の小容量の磁気ディスクカートリッジ用のディスク駆動装置は、新規の大容量夕イブの磁気ディスクカー卜リッジに対し保護機能が十分でないことが多く、そのようなディスク駆動装置に大容量夕イブの磁気ディスクカートリッジが誤装填され該ディスク駆動装置が作動すると、この磁気ディスクカートリッジに記録されている情報が破壊されるような事態も起こり得る。

上記の事態は容量識別孔等の設置により誤記錄 /誤消去の発生は防止可能であるが、小容量タイプ用の磁気ディスク駆動装置に対して装填された大容量磁気デイスクカートリッジは、正規の装填位置に挿入され、そのシャツ夕一部材が開かれて、その磁気ディスクメディアに対して下位の磁気へッドが接触する可能性がある。そして、この接触時点で磁気ヘッド近傍に付着している異物、塵埃等が大容量磁気デイスクメディアに付着する恐れがある。

この大容量磁気デイスクにおいては、その容量増大は高密度化によって得られるものであり、それに伴って、記録波長は短く、記録トラック幅は狭くなるため、上記のように異物等の付着があると記録済みデー夕の読み出しエラーが発生する可能性が生じる。

そこで本発明は、容量の点で下位の磁気ディスクカートリッジ用のディスク駆動装置への装填自体を防止するようにした磁気ディスクカートリッジを提供せんとするものである。

また、上記のような大容量タイプの磁気ディスクカートリッジが正規に装填可能な磁気デイスク駆動装置を提供せんとするものである。

発明の開示

上記課題を解決した本発明による磁気ディスクカートリッジは、円盤状の大容量磁気デイスクメディァをケース内に回転可能に収容するとともに、このケースに磁気へッド挿入用開口と、この開口を開閉するシャッター部材とが設けられてなり、前記ケースの挿入前方の一方の側縁角部に、小容量磁気ディスクカートリッジと共通の誤方向挿入防止用の第 1の切欠き部を設けるとともに、上記第 1の切欠き部が存在するケース側縁部に、小容量磁気ディスク用駆動装置における前記第 1の切欠き部と当接して変位する係止部材と係止可能な第 2の切欠き部を設けたことを特徴とするものである。

上記のような磁気ディスクカートリッジは、小容量磁気ディスクカートリッジ用の駆動装置に挿入しようとした場合には、挿入前方の第 1の切欠き部によって誤方向挿入防止用の係止部材は横方向または上下方向に変位して、先端部分は揷入可能となるが、さらに磁気ディスクカートリッジを挿入すると、第 2の切欠き部が上記係止部材に係止することでそれ以上の挿入が防止され、シャツタ一部材が開かれることなく誤装填防止機能が働くものである。

また、前記第 2の切欠き部を、ケースの前縁部側に向けて傾斜する斜面部と、ケースの側縁部に向けて直角となる直角部と、側縁部と平行な平行部を有する略台形状に形成するようにしてもよい。この場合には、特に小容量磁気ディスク用駆動装置における係止部材が第 1の切欠き部との当接によって上下方向に移動するものについて、第 2の切欠き部に確実に係止して誤装填防止機能が得られる。その際、第 2の切欠き部の側縁部からの切欠き深さを第 1の切欠き部の側縁部からの切欠き長さと略同等かそれ以上に設け、第 2の切欠き部の平行部の挿入方向の長さを小容量磁気ディスク用駆動装置における係止部材の挿入方向の幅と略同等かそれ以上に設けることにより、さらに確実な誤装填防止が行える。

一方、前記第 2の切欠き部を、挿入前方側を斜面部に形成すると、誤装填によつて第 2の切欠き部に係止した係止部材が、磁気ディスクカートリッジを引き抜く動作に伴って簡易な構造で自動的に外れる点で好適である。

一方、前記ケースには前縁部におけるシャッター部材開放レバー挿入用の凹部を形成していない構造とすると、小容量タイプ用の磁気ディスク駆動装置が、第

2の切欠き部と係止する係止部材を有さない方式で、シャッタ一部材を開作動する開放ビンが上記凹部に挿入係合するのに伴って誤方向挿入防止を行う方式の駆動装置に対しても誤装填防止が行えるものである。

また、本発明の磁気ディスク駆動装置は、前記磁気ディスクカートリッジの挿入前方の側緣角部に形成した第 1の切欠き部との当接によって変位して該カートリッジの挿入を許容する一方、ケース側縁部に形成した第 2の切欠き部には係止しない係止部材を備えたことを特徴とするものである。

この磁気ディスク駆動装置に、前記大容量タイプの第 2の切欠き部を有する磁気ディスクカートリッジを挿入すると、その係止部材は第 1の切欠き部に当接して移動して挿入を許容する一方、第 2の切欠き部には係止することなくカートリッジはさらに挿入して正規の位置に装填される。

なお、前記係止部材は、磁気ディスクカートリッジのケース側縁部との当接長さが、第 2の切欠き部の側端緣での前後方向の長さより大きく設けることで構成可能である。

上記のような本発明によれば、大容量磁気ディスクメディァを回転可能に収容するケースの挿入前方の側緣角部に第 1の切欠き部を設けるとともに、この第 1 の切欠き部が存在するケース側緣部に第 2の切欠き部を設けたことにより、小容量磁気ディスク用駆動装置に対して装填した際には、第 1の切欠き部との当接によって横方向もしくは上下方向に変位した係止部材が上記第 2の切欠き部に係止してそれ以上の挿入を阻止でき、駆動装置内でシャッター部材が開かれることなく誤装填防止が行われ、記録データの破損防止は勿論のこと、磁気ヘッドとの接触も回避できてゴミ等の異物の付着についても防止でき、読み出しエラ一等の発生も抑制できるものである。

ΕΓβの簡単な言兌明

図 1は、本発明の第 1の実施の形態による磁気ディスクカートリッジを示す平面図、図 2は、図 1の磁気ディスク力一トリッジの挿入状態を示す斜視図、

図 3は、下位互換機能を有するディスク駆動装置の係止部材の構成例を示す要部斜視図、

図 4は、本発明の第 2の実施の形態による磁気ディスクカートリッジを示す平面図、

図 5は、図 4の磁気ディスクカートリッジの挿入状態を示す斜視図、

図 6は、小容量磁気ディスクカートリッジを示す平面図である。

発明を実方^^るための最良の形態

以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。

く第 1の実施の形態 >

この例は、小容量タイプの磁気ディスク駆動装置が横方向に変位する係止部材を有する例であり、図 1は大容量夕イブの磁気ディスクカートリッジの平面図であり、小容量夕イブの磁気ディスク駆動装置の一部を併記している。図 2はその挿入動作を示す斜視図である。

磁気ディスクカートリッジ 1は、例えば合成樹脂から形成されたケース 10 (ハ —ドケース）内に、センターコア 11が回転自在に保持され、このセン夕一コア 11 に、中央円孔を有する磁気ディスクメディア 12が貼着されている。この磁気ディスクメディア 12は、フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベ一スの両面に磁性体層が形成されたものである。

ケース 10は 2つのシェルハーフが蓋合わせ状に固着されてなるものであり、このケース 10の表面および裏面には、磁気へッド挿入用開口 10 aが設けられている _c さらに、上記ケース 10には、上記磁気ヘッド挿入用開口 10 aを開閉するために、図中左右方向に滑動自在とされたシャッタ一部材 13が組み付けられている。このシャツ夕一部材 13は、例えばステンレス鋼板もしくはアルミニウム板から、またはポリアセタール樹脂等のプラスチックから断面略コの字状に形成されたもので、ケース 10の挿入方向に対して前方の表面（上面）および裏面（下面）を外側から覆う状態に取り付けられている。また該シャッター部材 13の表面および裏面にはそれぞれ開口 13 aが設けられ、ケース 10の磁気へッド揷入用の開口 10 aを開閉する。上記シャッター部材 13は、図示しないトーシヨンばねにより付勢され、常時は閉状態（図示の状態）を保つ。シャッター部材 13の開口 13 aは、シャッター部材 13がこの閉状態にあるとき、各磁気へッド挿入用開口 10 aから外れる位置に設けられている。したがって、常時は各磁気ヘッド挿入用開口 10 aがシャツタ一部材 13によって閉じられ、そこからゴミ等の異物がケース 10内に侵入することが防止される。

また、前記ケース 10の挿入前方（挿入方向 C ) の側緣角部に、後述する小容量磁気ディスクカートリッジ 3 (図 6参照）と共通の誤方向挿入防止用の第 1の切欠き部 15が設けられている。この第 1の切欠き部 15は、角部が斜めに除去されたテ一パ面に構成されている。

さらに、上記第 1の切欠き部 15が存在するケース 10の側縁部には、第 2の切欠き部 16が設けられている。この第 2の切欠き部】 6は、挿入前方側の斜面部 16 aと、後方側の側縁部に略直交する直角部 16 bとを有する三角形状に設けられている。この第 2の切欠き部 16は、前記第 1の切欠き部 15と側縁部から略同一の深さまたはそれ以下、すなわち後述の係止部材 55が進入して係止されるに十分な深さであればよい。

なお、前記第 2の切欠き部 16は、磁気ディスクメディア 12の中心位置に相当する側縁位置より前方側の側縁部に形成されることが好ましいが、鎖線で示すように後部に設けても本発明の目的は達成できる。

上記のような第 2の切欠き部 16は、図 1に併記してあるような、小容量磁気デイスク用駆動装置 50における横方向に変位する係止部材 55と係止可能である。この係止部材 55は、磁気ディスク駆動装置 50において、磁気ディスクカートリッジ 1が挿入される際の案内部となるバケツト 51の側縁部に配設された線状スプリングによって構成されている。該係止部材 55は図示しない基端部側が固定されて先端係止部 55 aが内側（A方向）に弾性変形するように付勢され、先端係止部 55 a は図 2に示すように下方に屈曲されて、バケツト 51の溝部 51 aに挿入係止されている。この先端係止部 55 aJまバケツ卜 51の溝部 51 aの端部に当接して停止し、この停止位置では、パケット 51のカートリッジ挿入空間内に進入している。この進入位置は、第 1の切欠き部 15のテーパ面に当接する範囲内に設定されている。そして、前記磁気ディスクカートリッジ 1の挿入に対して、上記係止部材 55は、先端係止部 55 aがケース 10の第 1の切欠き部 15との当接によって外側（B方向）に変位し、この磁気ディスクカートリッジ 1の揷入を許容するものである。一方、磁気ディスクカートリッジ 1が表裏を逆に、または前後を逆に挿入されると、すなわち、誤方向挿入されると、第 1の切欠き部 15の形成されていない平坦角部が係止部材 55の先端係止部 55 aに当接して、この係止部材 55は外側に変位することなく磁気ディスクカートリッジ 1の挿入を阻止するものであり、これによつて誤方向挿入を防止するように構成されている。

さらに、図 2に示すように、そのまま大容量タイプの磁気ディスクカー卜リツジ 1を挿入すると、前記係止部材 55が第 2の切欠き部 16にその弾性によって A方向に変位して進入し、直角部 16 bに係止して、それ以上の挿入が阻止される。また、直角部 16 bは斜面部 16 aの方向に若千のテーパーを有して形成されると、前記係止部材 55とさらに確実に係止でき、効果的である。

上記構成を有する本例の大容量磁気ディスク力一トリッジ 1は、いわゆる 3 . 5インチタイプのものである力 s、従来から知られている 3 . 5インチタイブの小容量磁気ディスクカートリッジ 3よりも格段に大きい例えば 128M Bの記録容量を有する。

図 6には、従来から知られている例えば記録容量 1 M Bの 3 . 5インチタイブの磁気ディスクカートリッジ 3を、表側から見た状態を示してある。なおこの図 6では、図 1中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての重複した説明は省略する。

この図 6と図 1とを比較すれば明らかなように、大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ 1は小容量タイプの磁気ディスク力一卜リッジ 3と比べると、外形はほぼ同一であるが、前記第 2の切欠き部 16の有無の点で異なっている。また、小容量タイプの磁気ディスクカートリッジ 3には、ケース 10の前縁部におけるシャッター部材 13を開閉する開放レバー挿入用の凹部 18が形成されているが、大容量タイプの磁気ディスク力一卜リッジ 1にはこの凹部 18は形成されていない。上記凹部 18は、図示しないシャッター開閉ビンが挿入されることに応じて、バケツト 51の移動および磁気へッドの移動を行うように規制し、誤方向挿入を防止するようにした他の方式に対応している。

このシャツタ一開閉ビン方式の磁気デイスク駆動装置に、前記磁気デイスクカ一卜リッジ 1を挿入した際には、シャッター開閉ピンが挿入係合する凹部 18を有していないことで、バケツ卜 51および磁気ヘッドの移動が不能となって、誤装填防止となるものである。

上記のような大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ 1は、いわゆる「下位互換」の機能を有するディスク駆動装置（全体は図示していない）によって駆動される。このディスク駆動装置は、前記のような小容量磁気ディスク用駆動装置 50における係止部材 55に相当する、図 3に例示するような誤方向挿入防止用の係止部材 21〜23を有するが、その形態が異なり、前記第 2の切欠き部 16に対しては係止不能な構造に設けられている。

その形態としては、図 3 ( A ) の例では、係止部材 21は基部 21 aがスプリング材で形成され、その先端部は所定の長さを有する平板部 21 bに形成されている。上記平板部の長さ L 2 は、前記第 2の切欠き部 16の開口長さ L 1 より大きく形成されている。

また、図 3 ( B ) の例では、係止部材 22は基部 22 aを含む全体がスプリング材で形成され、その先端部 22 bは下方に屈曲して形成され、これより所定の長さ L 3 ( L 1 より長く L 4 より短い）離れた位置に、下方に屈曲した当接部 22 cが形成されている。

さらに、図 3 ( C ) の例では、係止部材 23は全体が箱状の押圧部材に設けられ、この係止部材はカー卜リッジ挿入通路内に出没可能に設置され、背部にはスブリング 24が設置されている。この例でも、係止部材 23の長さ L 2 は第 2の切欠き部の長さ L 1 より長く形成されている。

上記のような係止部材 21 (22 , 23でもよい）を備えた磁気ディスク駆動装置に対して、磁気ディスクカートリッジ 1が C方向に押し込まれると、まず第 1の切欠き部 15が係止部材 21の先端に当接し、第 1の切欠き部 15のテーパー面によって係止部材 21が側方に変位し、カートリッジ 1の挿入が許容されるとともに、表裏または前後が異なる方向での挿入に対しては係合して阻止され、誤方向挿入防止機能を有する。さらにカートリッジ 1が押し込まれると係止部材 21の先端部が第 2の切欠き部 16の位置に達するが、平板部 21 bの長さが大きいことで先端部が第 2の切欠き部 16内に進入して係止することなく、該カートリッジ 1の更なる挿入移動が可能となる。

磁気ディスクカートリッジ 1が最終的に所定の装填位置まで押し込まれると、シャッター部材 13はその開口 13 aがケース 10の磁気へッド挿入用開口 10 aと整合する開位置まで移動され、ディスク駆動装置の磁気ヘッド（図示せず）が開口 13 aおよび 10 aを通過して磁気ディスクメディァ 12に接触可能となり、情報の記録あるいは再生がなされ得る。

また上記のディスク駆動装置に、図 6に示した小容量の磁気ディスクカートリッジ 3が装填される際は、問題なく正規の位置に装填され、磁気ヘッドによる書込、読み出しが可能である。

そして、前述のように、大容量磁気ディスクカートリッジ 1を図 1の小容量夕イブ用のディスク駆動装置に装填しょうとする際は、前述のように、磁気ディスクカー卜リッジ 1を矢印 C方向に押し込んだとき係止部材 55は第 2の切欠き部 16 に係止して、それ以上の挿入を不能として、シャッター部材 13が開かれることもなく、そのまま磁気ディスクカートリッジ 1を取り出すものであり、その際には、第 2の切欠き部 16の斜面部 16 aによって係止部材 55は外側に変位して第 2の切欠き部 16から外れて、磁気ディスク力一卜リッジ 1の取り出しが容易に行える。く第 2の実施の形態〉

この例は、小容量タイプの磁気ディスク駆動装置が上下方向に変位する係止部材を有する例であり、図 4は大容量タイプの磁気ディスク力一トリッジの平面図であり、小容量タイプの磁気ディスク駆動装置の一部を併記している。図 5はその挿入動作を示す斜視図である。

本例の磁気ディスクカートリッジ 2は、基本構造、すなわち、ケース 10、センタ一コア 1 1、磁気ディスクメディア 12、シャッター部材 13は、図 1に示した磁気ディスク力一トリッジ 1の構造と同一であり、同一番号を付して説明は省略する _c また、ケース 10の挿入前方の側緣角部に形成する誤方向挿入防止用の第 1の切欠き部 15も、図 1に示した磁気ディスクカートリヅジ 1および図 6に示した磁気デイスクカートリッジ 3と同様に形成されている。

さらに、上記第 1の切欠き部 15が存在するケース 10の側緣部には、形状の異なる第 2の切欠き部 17が設けられている。この第 2の切欠き部 17は、ケース 10の前緣部側に向けて傾斜する斜面部 17 aと、後方側のケース 10の側緣部に略直交する直角部 17 bと、側縁部と平行な平行部 17 cとを有する略台形状に形成されている。この第 2の切欠き部 17は、図 5に示すように、その平行部 17 cの側緣部からの切欠き深さ d 2 が前記第 1の切欠き部 15の側縁部からの切欠き長さ d l と略同等かそれ以上に設けられている。また、第 2の切欠き部 17の平行部 17 cの挿入方向の長さ W2 力、小容量磁気ディスク用駆動装置 50における後述の上下方向に変位する係止部材 56の挿入方向の幅 W 1 と略同等かそれ以上に設けられている。すなわちこの係止部材 56が上方から進入して係止されるに十分な深さであればよい。上記係止部材 56は、磁気ディスク駆動装置 50におけるバケツト 51の上面から側部に横方向に伸びて配設された線状スブリングによって構成されている。該係止部材 56は略 U字状に形成された基部 56 bがバケツト 51の上面に固定部材 57によつて固定され、この基部 56 bから図 5に示すように斜め下方に向けて傾斜して伸び先端部が上方向に屈曲した係止部 56 aが設けられ、この係止部 56 aが上下方向に弾性変形するようにバケツト 51の溝部 51 aに挿入係止されている。この係止部 56 aの停止位置は、パケット 51のカートリッジ挿入空間内に進入し、第 1の切欠き部 15のテ一パ面の上縁部に当接する範囲内に設定されている。

そして、前記磁気ディスクカートリッジ 2の挿入に対して、上記係止部材 56は、係止部 56 aの傾斜部分がケース 10の第 1の切欠き部 15の上辺との当接によって、その傾斜角度が水平状態に近づくように上方向に変位し、この磁気デイスクカー卜リッジ 2の挿入を許容するものである。一方、磁気ディスクカートリッジ 2が表裏を逆に、または前後を逆に挿入されると、すなわち、誤方向挿入されると、第 1の切欠き部 15の形成されていない平坦角部が係止部材 56の係止部 56 aに当接して、この係止部材 56は上方向に変位することなく磁気ディスクカートリッジ 2 の挿入を阻止するものであり、これによつて誤方向挿入を防止するように構成されている。

さらに、図 5に示すように、そのまま大容量夕イブの磁気ディスクカートリツジ 2を挿入すると、上方に変位している係止部材 56が第 2の切欠き部 17にその弾性によって下方向に戻るように変位して進入し、平行部 17 cで完全に落ち込んで係止部 56 aが直角部 17 bに係止して、それ以上の挿入が阻止される。

この係止した状態においては、第 2の切欠き部 17の形状が、その平行部 17 cの切欠き深さ d 2 が第 1の切欠き部 15の切欠き長さ d l と略同等かそれ以上に設けられるとともに、平行部 17 cの長さ W2 が係止部材 56の幅 W 1 と略同等かそれ以上に設けられていることで、係止部材 56の係止部 56 aが初期の傾斜角度に復帰して、十分に第 2の切欠き部 17に進入係止している。

また、本例の磁気ディスクカートリッジ 2においても、小容量タイプの磁気デイスクカートリッジ 3に形成されているケース 10の前緣部におけるシャッ夕一部材 13を開閉する開放レバ一挿入用の凹部 18は形成されていない。

上記のような本例の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ 2は、前記図 3 に例示したような誤方向挿入防止用の係止部材 21〜23を有するディスク駆動装置に正規に装填される。

そして、前述のように、大容量磁気ディスクカートリッジ 2を図 4の小容量タイプ用のディスク駆動装置に装填しょうとする際は、前述のように、磁気ディスクカートリッジ 2を矢印 C方向に押し込んだとき係止部材 56は第 2の切欠き部 17に係止して、それ以上の挿入を不能として、シャッター部材 13が開かれることもなく、そのまま磁気ディスクカートリッジ 2を取り出すものであり、その際には、第 2の切欠き部 17の斜面部 17 aによって係止部材 56は上方向に変位して第 2 の切欠き部 17から外れて、磁気ディスクカートリッジ 2の取り出しが容易に行える。

なお、本例の第 2の切欠き部 17は、図 4に併記してあるような、小容量磁気デイスク用駆動装置 50における上下方向に変位する係止部材 56との係止に好適であるが、前述の図 2に示すような横方向に変位する係止部材 55に対しても係止可能である。また、本例の係止部材 56は、図 iの磁気ディスクカートリッジ 1における三角形状の第 2の切欠き部 16にも係止可能であるが、その係止を確実とするためには係止部材 56の傾斜部分が全部落ち込むように大きい（深い）形状に設ける必要があり、三角形状では内部の磁気ディスクメディア 12に干涉する恐れがあることから、前述のような寸法の台形状に形成している。

Claims

請求の範两

( 1 ) 円盤状の大容量磁気ディスクメディァをケース内に回転可能に収容するとともに、このケースに磁気ヘッド挿入用開口と、この開口を開閉するシャツタ一部材とが設けられてなる磁気ディスク力一卜リッジにおいて、

前記ケースの挿入前方の一方の側緣角部に、小容量磁気ディスクカートリッジと共通の誤方向挿入防止用の第 1の切欠き部を設けるとともに、

上記第 1の切欠き部が存在するケース側縁部に、小容量磁気ディスク用駆動装置における前記第 1の切欠き部と当接して変位する係止部材と係止可能な第 2の切欠き部を設けたことを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。

( 2 ) 前記第 2の切欠き部は、ケースの前緣部側に向けて傾斜する斜面部と、ケースの側縁部に向けて直角となる直角部と、側緣部と平行な平行部とを有する略台形状に形成したことを特徴とする請求項 1に記載の磁気ディスクカートリッジ。

( 3 ) 前記第 2の切欠き部は、平行部の側縁部からの切欠き深さを第 1の切欠き部の側縁部からの切欠き長さと略同等かそれ以上に設け、平行部の挿入方向の長さを小容量磁気ディスク用駆動装置における係止部材の挿入方向の幅と略同等かそれ以上に設けたことを特徴とする請求項 2に記載の磁気ディスクカートリッジ。

( 4 ) 前記ケースは、前縁部におけるシャッター部材開放レバ一挿入用の凹部を有しないことを特徴とする請求項 1または 2に記載の磁気ディスク力一トリッ

、 *

( 5 ) 請求項 1に記載の磁気ディスクカートリッジが正規に装填可能な磁気デイスク駆動装置であって、

前記磁気ディスクカートリッジの挿入前方の側縁角部に形成した第 1の切欠き部との当接によって変位して該カートリッジの挿入を許容する一方、ケース側縁部に形成した第 2の切欠き部には係止しない係止部材を備えたことを特徴とする磁気ディスク駆動装置。

( 6 ) 前記係止部材は、磁気ディスクカートリッジのケース側縁部との当接長さを、第 2の切欠き部の長さより大きく設けたことを特徴とする請求項 5に記載の磁気ディスク駆動装置。