JPH09198834A - 磁気ディスクカートリッジおよび磁気ディスク駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小容量タイプの磁気ディスクカートリッジ用
のディスク駆動装置に装填した際に磁気ヘッドが接触す
ることなく誤装填を防止可能とした磁気ディスクカート
リッジを得る。 【解決手段】 円盤状の大容量磁気ディスクメディア12
をケース10内に回転可能に収容してなり、ケース10の挿
入前方の側縁角部に、上記ケース10の厚さが前縁部で厚
く、後方になるに従って厚くなる縦方向テーパー部16を
設けるとともに、縦方向テーパー部16を形成したケース
側縁角部に、平面的に見た際には矩形角部を呈し、小容
量磁気ディスク用駆動装置における誤挿入防止部材55と
係止可能な係止部17を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大容量磁気ディス
クメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディス
クメディアを高速回転させて磁気記録再生に利用する磁
気ディスクカートリッジに関するものであり、特に詳細
には、他の小容量タイプの磁気ディスクカートリッジ用
の記録再生装置に誤装填されることを防止した磁気ディ
スクカートリッジおよびこの大容量タイプの磁気ディス
クカートリッジが正規に装填可能な磁気ディスク駆動装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、高速回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性
体層に磁気記録がなされる磁気ディスク（いわゆるフロ
ッピー・ディスク）が提供され、その取扱いの容易性、
低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の
記録媒体として用いられている。

【０００３】近時、この種の磁気ディスクは、いわゆる
３．５インチタイプのもので代表されるように、小型の
ハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスク
カートリッジとして使用されることが多くなっている。

【０００４】このハードケースを用いるタイプの磁気デ
ィスクカートリッジにおいては、ケースに磁気ヘッド挿
入用の開口が設けられるが、この開口は一方向に付勢さ
れたシャッタによって使用時以外は常時閉じられて、そ
こからケース内にゴミ等の異物が侵入しないように考慮
されている。

【０００５】ところで、このような磁気ディスクカート
リッジに対しては常に大容量化が求められており、３．
５インチタイプで記憶容量１ＭＢ（メガ・バイト）や２
ＭＢのものが既に実用化され、現在では記憶容量 100Ｍ
Ｂ以上のものも提供されるに至っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、記録容量
が従来品よりも高められた磁気ディスクカートリッジが
提供されると、その大容量タイプの磁気ディスクカート
リッジを駆動するためのディスク駆動装置が新たに提供
されることがある。この新たなディスク駆動装置は、新
規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動で
きることは勿論、多くの場合は、ユーザーの便宜を図っ
ていわゆる「下位互換」の機能、つまり記録容量の点で
下位となる従来の磁気ディスクカートリッジも駆動でき
る機能を備えるように形成されることが多い。

【０００７】この下位互換の機能を実現しようとする
と、新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ
は、ケース外形等が従来の小容量タイプの磁気ディスク
カートリッジとほぼ一致するように形成される。そのた
め、外見が従来の小容量タイプの磁気ディスクカートリ
ッジと似ている新規の大容量タイプの磁気ディスクカー
トリッジを、小容量の磁気ディスクカートリッジ用のデ
ィスク駆動装置に誤装填してしまう恐れがある。

【０００８】従来の小容量の磁気ディスクカートリッジ
用のディスク駆動装置は、新規の大容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジに対し保護機能が十分でないことが
多く、そのようなディスク駆動装置に大容量タイプの磁
気ディスクカートリッジが誤装填され該ディスク駆動装
置が作動すると、この磁気ディスクカートリッジに記録
されている情報が破壊されるような事態も起こり得る。

【０００９】上記の事態は容量識別孔等の設置により誤
記録／誤消去の発生は防止可能であるが、小容量タイプ
用の磁気ディスク駆動装置に対して装填された大容量磁
気ディスクカートリッジは、正規の装填位置に挿入さ
れ、そのシャッター部材が開かれて、その磁気ディスク
メディアに対して下位の磁気ヘッドが接触する可能性が
ある。そして、この接触時点で磁気ヘッド近傍に付着し
ている異物、塵埃等が大容量磁気ディスクメディアに付
着する恐れがある。

【００１０】この大容量磁気ディスクにおいては、その
容量増大は高密度化によって得られるものであり、それ
に伴って、記録波長は短く、記録トラック幅は狭くなる
ため、上記のように異物等の付着があると記録済みデー
タの読み出しエラーが発生する可能性が生じる。

【００１１】そこで本発明は、容量の点で下位の磁気デ
ィスクカートリッジ用のディスク駆動装置への装填自体
を防止するようにした磁気ディスクカートリッジを提供
せんとするものである。

【００１２】また、上記のような大容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジが正規に装填可能な磁気ディスク駆
動装置を提供せんとするものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明による磁気ディスクカートリッジは、円盤状の大容量
磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容する
とともに、このケースに磁気ヘッド挿入用開口と、この
開口を開閉するシャッター部材とが設けられてなり、前
記ケースの挿入前方の側縁角部に、上記ケースの厚さが
前縁部で薄く後方になるに従って厚くなる縦方向テーパ
ー部を設けるとともに、上記縦方向テーパー部を形成し
たケース側縁角部に、平面的に見た際には矩形角部を呈
する係止部を設けたことを特徴とするものである。

【００１４】上記のような磁気ディスクカートリッジ
は、小容量磁気ディスクカートリッジ用の駆動装置に挿
入しようとした場合には、挿入前方の角部は縦方向テー
パー部を有しているものの、係止部の形成によって平面
的には矩形角部を呈していることで、この係止部の先端
部分に、小容量磁気ディスク駆動装置の誤挿入防止部材
が当接係止して、それ以上の挿入が防止され、シャッタ
ー部材が開かれることなく誤装填防止機能が働くもので
ある。

【００１５】また、前記ケースには前縁部におけるシャ
ッター部材開放レバー挿入用の凹部を形成していない構
造とすると、小容量タイプ用の磁気ディスク駆動装置
が、係止部と係止する誤挿入防止部材を有さない方式
で、シャッター部材を開作動する開放ピンが上記凹部に
挿入係合するのに伴って誤方向挿入防止を行う方式の駆
動装置に対しても誤装填防止が行えるものである。

【００１６】また、本発明の磁気ディスク駆動装置は、
前記磁気ディスクカートリッジの挿入前方の側縁角部に
形成した係止部には当接せず縦方向テーパー部に当接し
てケース表面と垂直方向に変位し該カートリッジの挿入
を許容する誤挿入防止部材を備えたことを特徴とするも
のである。

【００１７】この磁気ディスク駆動装置に、前記大容量
タイプの係止部を有する磁気ディスクカートリッジを挿
入すると、その誤挿入防止部材は係止部には係止するこ
となく縦方向テーパー部に当接してケース表面と垂直方
向に移動して挿入を許容するもので、カートリッジはさ
らに挿入して正規の位置に装填される。

【００１８】

【発明の効果】上記のような本発明によれば、大容量磁
気ディスクメディアを回転可能に収容するケースの挿入
前方の側縁角部に縦方向テーパー部を設けるとともに、
この縦方向テーパー部が存在するケース側縁角部に、平
面的に見た際には矩形角部を呈する係止部を設けたこと
により、小容量磁気ディスク用駆動装置に対して装填し
た際には、その誤挿入防止部材が上記係止部に係止して
それ以上の挿入を阻止でき、駆動装置内でシャッター部
材が開かれることなく誤装填防止が行われ、記録データ
の破損防止は勿論のこと、磁気ヘッドとの接触も回避で
きてゴミ等の異物の付着についても防止でき、読み出し
エラー等の発生も抑制でき、また、縦方向テーパー部の
形成により大容量磁気ディスク駆動装置においては、表
裏または前後の誤方向挿入が防止できるものである。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図１は一例の大容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジの平面図であり、小容
量タイプの磁気ディスク駆動装置の一部を併記してい
る。図２はその挿入動作を示す斜視図である。

【００２０】磁気ディスクカートリッジ１は、例えば合
成樹脂から形成されたケース10（ハードケース）内に、
センターコア11が回転自在に保持され、このセンターコ
ア11に、中央円孔を有する磁気ディスクメディア12が貼
着されている。この磁気ディスクメディア12は、フレキ
シブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベース
の両面に磁性体層が形成されたものである。

【００２１】ケース10は２つのシェルハーフが蓋合わせ
状に固着されてなるものであり、このケース10の表面お
よび裏面には、磁気ヘッド挿入用開口10ａが設けられて
いる。さらに、上記ケース10には、上記磁気ヘッド挿入
用開口10ａを開閉するために、図中左右方向に滑動自在
とされたシャッター部材13が組み付けられている。この
シャッター部材13は、例えばステンレス鋼板もしくはア
ルミニウム板から、またはポリアセタール樹脂等のプラ
スチックから断面略コの字状に形成されたもので、ケー
ス10の挿入方向に対して前方の表面（上面）および裏面
（下面）を外側から覆う状態に取り付けられている。ま
た該シャッター部材13の表面および裏面にはそれぞれ開
口13ａが設けられ、ケース10の磁気ヘッド挿入用の開口
10ａを開閉する。

【００２２】上記シャッター部材13は、図示しないトー
ションばねにより付勢され、常時は閉状態（図示の状
態）を保つ。シャッター部材13の開口13ａは、シャッタ
ー部材13がこの閉状態にあるとき、各磁気ヘッド挿入用
開口10ａから外れる位置に設けられている。したがっ
て、常時は各磁気ヘッド挿入用開口10ａがシャッター部
材13によって閉じられ、そこからゴミ等の異物がケース
10内に侵入することが防止される。

【００２３】また、前記ケース10の挿入前方（挿入方向
Ｃ）の側縁角部に、すなわち、後述する小容量磁気ディ
スクカートリッジ２（図４参照）における誤方向挿入防
止用の横方向テーパー部15の形成位置と同一位置に、縦
方向テーパー部16が設けられている。この縦方向テーパ
ー部16は、ケース10の上下方向の厚さが、前縁部で薄
く、後方になるに従って厚くなるように、該ケース10の
表面側に形成されている。

【００２４】さらに、上記縦方向テーパー部16が存在す
るケース10の側縁角部には、裏面側に平板状の係止部17
が設けられている。この係止部17は平面的に見た際には
矩形角部を呈するもので、換言すれば、この角部を裏面
側に所定厚さの係止部17を残して表面側に縦方向テーパ
ー部16を形成してなる。

【００２５】上記構成を有する本例の大容量磁気ディス
クカートリッジ１は、いわゆる３．５インチタイプのも
のであるが、従来から知られている３．５インチタイプ
の小容量磁気ディスクカートリッジ２よりも格段に大き
い、例えば 128ＭＢの記録容量を有する。

【００２６】図４には、従来から知られている例えば記
録容量１ＭＢの３．５インチタイプの磁気ディスクカー
トリッジ２を、表側から見た状態を示してある。なおこ
の図４では、図１中のものと同等の要素には同番号を付
してあり、それらについての重複した説明は省略する。

【００２７】この図４と図１とを比較すれば明らかなよ
うに、大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ１は小
容量タイプの磁気ディスクカートリッジ２と比べると、
外形はほぼ同一であるが、横方向テーパー部15と縦方向
テーパー部16の形状差、係止部17の有無の点で異なって
いる。つまり、小容量タイプの磁気ディスクカートリッ
ジ２では、挿入先方の角部の横方向テーパー部15は表面
から裏面に対するケース10が全部除去されて、斜面に形
成されている。

【００２８】前記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ１における係止部17は、図１に併記してあ
るような、小容量磁気ディスク用駆動装置50における誤
挿入防止部材55と係止可能である。この誤挿入防止部材
55は、磁気ディスク駆動装置50において、磁気ディスク
カートリッジ１が挿入される際の案内部となるバケット
51の側縁部に配設された線状スプリングによって構成さ
れている。該誤挿入防止部材55は図示しない基端部側が
固定されて先端部55ａが内側（Ａ方向）に弾性変形する
ように付勢され、先端部55ａは図２に示すように下方に
屈曲されて、バケット51の溝部51ａに挿入係止されてい
る。この先端部55ａはバケット51の溝部51ａの端部に当
接して停止し、この停止位置では、バケット51のカート
リッジ挿入空間内に進入している。この進入位置は、前
記横方向テーパー部15の形成範囲内に設定されている。

【００２９】そして、大容量タイプの磁気ディスクカー
トリッジ１の挿入に対して、上記誤挿入防止部材55は、
先端部55ａがケース10における角部の係止部17に当接し
て、磁気ディスクカートリッジ１の挿入を阻止するもの
である。

【００３０】一方、小容量タイプの磁気ディスクカート
リッジ２が、上記小容量磁気ディスク用駆動装置50に挿
入された場合には、前記誤挿入防止部材55は先端部55ａ
がカートリッジ２の挿入先端角部の横方向テーパー部15
との当接によって、その斜面に沿って外側（Ｂ方向）に
変位し、この磁気ディスクカートリッジ２の挿入を許容
するものである。一方、磁気ディスクカートリッジ２が
表裏を逆に、または前後を逆に挿入されると、すなわ
ち、誤方向挿入されると、横方向テーパー部15の形成さ
れていない平坦角部が誤挿入防止部材55の先端部55ａに
当接して、この誤挿入防止部材55は外側に変位すること
なく磁気ディスクカートリッジ２の挿入を阻止するもの
であり、これによって誤方向挿入を防止するように構成
されている。

【００３１】また、大容量タイプの磁気ディスクカート
リッジ１と小容量タイプの磁気ディスクカートリッジ２
と比べると、図４の小容量タイプの磁気ディスクカート
リッジ２には、ケース10の前縁部におけるシャッター部
材13を開閉する開放レバー挿入用の凹部18が形成されて
いるが、図１の大容量タイプの磁気ディスクカートリッ
ジ１にはこの凹部18は形成されていない。上記凹部18
は、図示しないシャッター開閉ピンが挿入されることに
応じて、バケット51の移動および磁気ヘッドの移動を行
うように規制し、誤方向挿入を防止するようにした他の
方式に対応している。

【００３２】このシャッター開閉ピン方式の磁気ディス
ク駆動装置に、前記磁気ディスクカートリッジ１を挿入
した際には、シャッター開閉ピンが挿入係合する凹部18
を有していないことで、バケット51および磁気ヘッドの
移動が不能となって、誤装填防止となるものである。

【００３３】上記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ１は、いわゆる「下位互換」の機能を有す
るディスク駆動装置（全体は図示していない）によって
駆動される。このディスク駆動装置は、前記のような小
容量磁気ディスク用駆動装置50における誤挿入防止部材
55に相当する、図３に例示するような誤方向挿入を防止
するための誤挿入防止部材21を有するが、その形態が異
なり、前記大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ１
における係止部17に対しては係止不能な構造に設けられ
ている。

【００３４】その形態としては、基本的構造は小容量タ
イプのディスク駆動装置50における誤挿入防止部材55と
同様に、線状スプリングによって構成され、図示しない
基端部側が固定されて先端部21ａが下方に屈曲されてい
るとともに、この先端部21ａが横方向に変位可能である
と同時に上下方向すなわちケース10の表面と垂直方向に
も変位可能に設けられている。そしてこの先端部21ａが
大容量磁気ディスクカートリッジ１の係止部17には当接
せず、縦方向テーパー部16にのみ当接するように、その
長さが設定されている。すなわち、誤挿入防止部材55の
先端部21ａの下端位置が係止部17の上面位置より上方に
位置するように設定されている。

【００３５】上記のような誤挿入防止部材21を備えた大
容量タイプの磁気ディスク駆動装置に対して、磁気ディ
スクカートリッジ１がＣ方向に押し込まれると、縦方向
テーパー部16が誤挿入防止部材21の先端部21ａに当接
し、該縦方向テーパー部16のテーパー面によって誤挿入
防止部材21が上方に変位し、カートリッジ１の挿入が許
容されるとともに、表裏または前後が異なる方向での挿
入に対しては端縁に係合して阻止され、誤方向挿入防止
機能を有する。

【００３６】磁気ディスクカートリッジ１が最終的に所
定の装填位置まで押し込まれると、シャッター部材13は
その開口13ａがケース10の磁気ヘッド挿入用開口10ａと
整合する開位置まで移動され、ディスク駆動装置の磁気
ヘッド（図示せず）が開口13ａおよび10ａを通過して磁
気ディスクメディア12に接触可能となり、情報の記録あ
るいは再生がなされ得る。

【００３７】また上記のディスク駆動装置に、図４に示
した小容量の磁気ディスクカートリッジ２が装填される
際は、横方向テーパー部15が誤挿入防止部材21の先端部
21ａに当接し、これを横方向に変位させて挿入が許容さ
れ、問題なく正規の位置に装填され、磁気ヘッドによる
書込、読み出しが可能である。

【００３８】そして、前述のように、大容量磁気ディス
クカートリッジ１を図１の小容量タイプ用のディスク駆
動装置に装填しようとする際は、前述のように、磁気デ
ィスクカートリッジ１を矢印Ｃ方向に押し込んだとき誤
挿入防止部材55は係止部17に係止して、それ以上の挿入
を不能として、シャッター部材13が開かれることもな
く、そのまま磁気ディスクカートリッジ１を取り出す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジを示す平面図

【図２】上記磁気ディスクカートリッジの挿入状態を示
す斜視図

【図３】下位互換機能を有するディスク駆動装置の誤挿
入防止部材の構成例を示す要部斜視図

【図４】小容量磁気ディスクカートリッジを示す平面図

【符号の説明】

１ 大容量磁気ディスクカートリッジ ２ 小容量磁気ディスクカートリッジ 10 ケース 10ａ 磁気ヘッド挿入用開口 12 磁気ディスクメディア 13 シャッター部材 15 横方向テーパー部 16 縦方向テーパー部 17 係止部 18 凹部 21 誤挿入防止部材 55 誤挿入防止部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円盤状の大容量磁気ディスクメディアを
   ケース内に回転可能に収容するとともに、このケースに
   磁気ヘッド挿入用開口と、この開口を開閉するシャッタ
   ー部材とが設けられてなる磁気ディスクカートリッジに
   おいて、 前記ケースの挿入前方の側縁角部に、上記ケースの厚さ
   が前縁部で薄く後方になるに従って厚くなる縦方向テー
   パー部を設けるとともに、 上記縦方向テーパー部を形成したケース側縁角部に、平
   面的に見た際には矩形角部を呈する係止部を設けたこと
   を特徴とする磁気ディスクカートリッジ。
2. 【請求項２】 前記ケースは、前縁部におけるシャッタ
   ー部材開放レバー挿入用の凹部を有しないことを特徴と
   する請求項１に記載の磁気ディスクカートリッジ。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の磁気ディスクカートリ
   ッジが正規に装填可能な磁気ディスク駆動装置であっ
   て、 前記磁気ディスクカートリッジの挿入前方の側縁角部に
   形成した係止部には当接せず縦方向テーパー部に当接し
   てケース表面と垂直方向に変位し該カートリッジの挿入
   を許容する誤挿入防止部材を備えたことを特徴とする磁
   気ディスク駆動装置。