JPH10340557A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents
磁気ディスクカートリッジInfo
- Publication number
- JPH10340557A JPH10340557A JP13084597A JP13084597A JPH10340557A JP H10340557 A JPH10340557 A JP H10340557A JP 13084597 A JP13084597 A JP 13084597A JP 13084597 A JP13084597 A JP 13084597A JP H10340557 A JPH10340557 A JP H10340557A
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- JP
- Japan
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- shutter
- opening
- magnetic disk
- shutter member
- disk cartridge
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャッター部材によって磁気ヘッド挿入用開
口に加えてスピンドル孔部の開閉をも行うようにして防
塵性を高めると共に下位互換の機能を確保する。 【解決手段】 円盤状の大容量磁気ディスクメディア6
をケース2内に回転可能に収容し、ケースの磁気ヘッド
挿入用開口11,12 およびスピンドル孔部13を開閉するシ
ャッター部材3を設け、開作動時におけるシャッター部
材3に対するシャッター開閉部材の当接開始位置Aを、
小容量磁気ディスクカートリッジのシャッター部材に対
する当接開始位置Bとずれて設定する一方、開作動終了
時のシャッター部材3に対する当接位置Cを小容量磁気
ディスクカートリッジにおける当接位置と同じに設定し
てなる。
口に加えてスピンドル孔部の開閉をも行うようにして防
塵性を高めると共に下位互換の機能を確保する。 【解決手段】 円盤状の大容量磁気ディスクメディア6
をケース2内に回転可能に収容し、ケースの磁気ヘッド
挿入用開口11,12 およびスピンドル孔部13を開閉するシ
ャッター部材3を設け、開作動時におけるシャッター部
材3に対するシャッター開閉部材の当接開始位置Aを、
小容量磁気ディスクカートリッジのシャッター部材に対
する当接開始位置Bとずれて設定する一方、開作動終了
時のシャッター部材3に対する当接位置Cを小容量磁気
ディスクカートリッジにおける当接位置と同じに設定し
てなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量磁気ディス
クメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディス
クメディアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気デ
ィスクカートリッジに関するものであり、特に詳細に
は、塵埃侵入防止機能を高めると共に他の小容量タイプ
の磁気ディスクカートリッジとの互換性を確保するよう
にした磁気ディスクカートリッジに関するものである。
クメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディス
クメディアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気デ
ィスクカートリッジに関するものであり、特に詳細に
は、塵埃侵入防止機能を高めると共に他の小容量タイプ
の磁気ディスクカートリッジとの互換性を確保するよう
にした磁気ディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層
に磁気記録がなされる磁気ディスク(いわゆるフロッピ
ー・ディスク)が提供され、その取扱いの容易性、低コ
ストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録
媒体として用いられている。
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層
に磁気記録がなされる磁気ディスク(いわゆるフロッピ
ー・ディスク)が提供され、その取扱いの容易性、低コ
ストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録
媒体として用いられている。
【0003】近時、この種の磁気ディスクは、いわゆる
3.5インチタイプのもので代表されるように、小型の
ハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスク
カートリッジとして使用されることが多くなっている。
3.5インチタイプのもので代表されるように、小型の
ハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスク
カートリッジとして使用されることが多くなっている。
【0004】このハードケースを用いるタイプの磁気デ
ィスクカートリッジにおいては、ケースに磁気ヘッド挿
入用の開口が設けられるが、この開口は一方向に付勢さ
れたシャッターによって使用時以外は常時閉じられて、
そこからケース内にゴミ等の異物が侵入しないように考
慮されている。また、このような磁気ディスクカートリ
ッジに対しては常に大容量化が求められている。
ィスクカートリッジにおいては、ケースに磁気ヘッド挿
入用の開口が設けられるが、この開口は一方向に付勢さ
れたシャッターによって使用時以外は常時閉じられて、
そこからケース内にゴミ等の異物が侵入しないように考
慮されている。また、このような磁気ディスクカートリ
ッジに対しては常に大容量化が求められている。
【0005】このように、記録容量が従来品よりも高め
られた磁気ディスクカートリッジが提供されると、その
大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動するた
めのディスク駆動装置が新たに提供される。この新たな
ディスク駆動装置は、新規の大容量タイプの磁気ディス
クカートリッジを駆動できることは勿論、多くの場合
は、ユーザーの便宜を図っていわゆる「下位互換」の機
能、つまり記録容量の点で下位となる従来の磁気ディス
クカートリッジ(以下、小容量磁気ディスクカートリッ
ジと称する)も駆動できる機能を備えるように形成され
ることが多い。
られた磁気ディスクカートリッジが提供されると、その
大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動するた
めのディスク駆動装置が新たに提供される。この新たな
ディスク駆動装置は、新規の大容量タイプの磁気ディス
クカートリッジを駆動できることは勿論、多くの場合
は、ユーザーの便宜を図っていわゆる「下位互換」の機
能、つまり記録容量の点で下位となる従来の磁気ディス
クカートリッジ(以下、小容量磁気ディスクカートリッ
ジと称する)も駆動できる機能を備えるように形成され
ることが多い。
【0006】この下位互換の機能を実現しようとする
と、新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ
は、ケース外形等が従来の小容量タイプの磁気ディスク
カートリッジとほぼ一致するように形成される。
と、新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ
は、ケース外形等が従来の小容量タイプの磁気ディスク
カートリッジとほぼ一致するように形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の大容
量磁気ディスクカートリッジは、記録容量増大のため線
記録密度や記録トラックピッチを従来に比べて増大させ
ているものであり、その信頼性を高めるために防塵性を
高めて、磁気ディスクメディアへの異物の付着防止を極
力回避する必要がある。
量磁気ディスクカートリッジは、記録容量増大のため線
記録密度や記録トラックピッチを従来に比べて増大させ
ているものであり、その信頼性を高めるために防塵性を
高めて、磁気ディスクメディアへの異物の付着防止を極
力回避する必要がある。
【0008】このような点から、小容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジではシャッター部材は磁気ヘッド挿
入用開口の開閉を行うだけで、そのケースの下面には磁
気ディスクメディアを駆動するためのセンターコア部材
が臨むスピンドル孔部が開口しており、このスピンドル
孔部からケース内に異物が侵入する可能性があり、大容
量磁気ディスクカートリッジにおいてはこのスピンドル
孔部についても保存時にカバーすることが求められてい
る。
ィスクカートリッジではシャッター部材は磁気ヘッド挿
入用開口の開閉を行うだけで、そのケースの下面には磁
気ディスクメディアを駆動するためのセンターコア部材
が臨むスピンドル孔部が開口しており、このスピンドル
孔部からケース内に異物が侵入する可能性があり、大容
量磁気ディスクカートリッジにおいてはこのスピンドル
孔部についても保存時にカバーすることが求められてい
る。
【0009】さらに、大容量磁気ディスクカートリッジ
は前記下位互換を確保するため、この大容量磁気ディス
クカートリッジにおけるシャッター部材を開閉作動する
ためのシャッター開閉機構は、できるだけ小容量磁気デ
ィスクカートリッジのシャッター部材の開閉機構と基本
的な動作が同じであることが、つまり、小容量磁気ディ
スクカートリッジのシャッター部材についてはこの小容
量タイプのドライブ装置におけるシャッター開閉機構と
同様な動作によって開閉することが望ましい。
は前記下位互換を確保するため、この大容量磁気ディス
クカートリッジにおけるシャッター部材を開閉作動する
ためのシャッター開閉機構は、できるだけ小容量磁気デ
ィスクカートリッジのシャッター部材の開閉機構と基本
的な動作が同じであることが、つまり、小容量磁気ディ
スクカートリッジのシャッター部材についてはこの小容
量タイプのドライブ装置におけるシャッター開閉機構と
同様な動作によって開閉することが望ましい。
【0010】通常前記スピンドル孔部の径は磁気ヘッド
挿入用開口の幅より大きく、このスピンドル孔部につい
てもシャッター部材によって開閉しようとすると、この
シャッター部材の摺動範囲(ストローク)が従来の磁気
ディスクカートリッジにおける磁気ヘッド挿入用開口の
みを開閉するシャッター部材の移動範囲より大きくな
り、これに対応したシャッター開閉機構を設ける必要が
ある。
挿入用開口の幅より大きく、このスピンドル孔部につい
てもシャッター部材によって開閉しようとすると、この
シャッター部材の摺動範囲(ストローク)が従来の磁気
ディスクカートリッジにおける磁気ヘッド挿入用開口の
みを開閉するシャッター部材の移動範囲より大きくな
り、これに対応したシャッター開閉機構を設ける必要が
ある。
【0011】また、ドライブ装置に対する大容量磁気デ
ィスクカートリッジの挿入位置は、磁気ヘッドの位置決
めポジションを大容量磁気ディスクカートリッジと小容
量磁気ディスクカートリッジとで同じにする必要があ
り、挿入時の最終位置を一致させることが望ましい。
ィスクカートリッジの挿入位置は、磁気ヘッドの位置決
めポジションを大容量磁気ディスクカートリッジと小容
量磁気ディスクカートリッジとで同じにする必要があ
り、挿入時の最終位置を一致させることが望ましい。
【0012】一方、上記のようにシャッター部材の移動
範囲が大きくなると、このシャッター部材の端部停止位
置がケースの端部近傍となり、ドライブ装置のシャッタ
ー開閉部材による開閉作動のための当接係止用の凹部形
状を設けるのが困難となる問題を有している。
範囲が大きくなると、このシャッター部材の端部停止位
置がケースの端部近傍となり、ドライブ装置のシャッタ
ー開閉部材による開閉作動のための当接係止用の凹部形
状を設けるのが困難となる問題を有している。
【0013】そこで本発明は、シャッター部材によって
磁気ヘッド挿入用開口に加えてスピンドル孔部の開閉を
も行うようにして防塵性を高めると共に下位互換の機能
が確保できるようにした磁気ディスクカートリッジを提
供せんとするものである。
磁気ヘッド挿入用開口に加えてスピンドル孔部の開閉を
も行うようにして防塵性を高めると共に下位互換の機能
が確保できるようにした磁気ディスクカートリッジを提
供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明による磁気ディスクカートリッジは、中心部にセンタ
ーコア部材が固着された円盤状の大容量磁気ディスクメ
ディアをケース内に回転可能に収容すると共に、このケ
ースに磁気ヘッド挿入用開口と、この磁気ヘッド挿入用
開口を開閉するシャッター部材とを設け、さらに、前記
ケースに前記センターコア部材に対するスピンドル孔部
を設け、前記シャッター部材は前記磁気ヘッド挿入用開
口と前記スピンドル孔部とを同時に開閉する大きさに設
け、上記シャッター部材の開作動時における該シャッタ
ー部材に対するドライブ装置に設けたシャッター開閉部
材の当接開始位置を、小容量磁気ディスクカートリッジ
のシャッター部材に対する当接開始位置よりケースの側
端部側にずれて設定する一方、開作動終了時のシャッタ
ー部材に対する前記シャッター開閉部材の当接位置を、
小容量磁気ディスクカートリッジにおける当接位置と同
じに設定したことを特徴とするものである。
明による磁気ディスクカートリッジは、中心部にセンタ
ーコア部材が固着された円盤状の大容量磁気ディスクメ
ディアをケース内に回転可能に収容すると共に、このケ
ースに磁気ヘッド挿入用開口と、この磁気ヘッド挿入用
開口を開閉するシャッター部材とを設け、さらに、前記
ケースに前記センターコア部材に対するスピンドル孔部
を設け、前記シャッター部材は前記磁気ヘッド挿入用開
口と前記スピンドル孔部とを同時に開閉する大きさに設
け、上記シャッター部材の開作動時における該シャッタ
ー部材に対するドライブ装置に設けたシャッター開閉部
材の当接開始位置を、小容量磁気ディスクカートリッジ
のシャッター部材に対する当接開始位置よりケースの側
端部側にずれて設定する一方、開作動終了時のシャッタ
ー部材に対する前記シャッター開閉部材の当接位置を、
小容量磁気ディスクカートリッジにおける当接位置と同
じに設定したことを特徴とするものである。
【0015】上記のような本発明磁気ディスクカートリ
ッジは、大容量タイプのドライブ装置に対して挿入する
と、そのシャッター部材はシャッター開閉部材が一端部
に当接して開作動され、磁気ヘッド挿入用開口とスピン
ドル孔部とが開放され、磁気ヘッドの挿入と磁気ディス
クメディアの回転駆動が行われる。
ッジは、大容量タイプのドライブ装置に対して挿入する
と、そのシャッター部材はシャッター開閉部材が一端部
に当接して開作動され、磁気ヘッド挿入用開口とスピン
ドル孔部とが開放され、磁気ヘッドの挿入と磁気ディス
クメディアの回転駆動が行われる。
【0016】上記大容量タイプのドライブ装置に対し
て、小容量タイプの磁気ディスクカートリッジが挿入さ
れると、この下位の磁気ディスクカートリッジは大容量
磁気ディスクカートリッジと同様の位置にセットされ、
そのシャッター部材はシャッター開閉機構によって所定
位置にまで開作動され、その磁気ディスクメディアに対
する磁気ヘッドの近接が同様に行え、磁気ヘッドにマル
チトラックヘッドを使用することでそれぞれの記録密度
に対応でき、磁気記録再生が可能で下位互換機能が得ら
れる。
て、小容量タイプの磁気ディスクカートリッジが挿入さ
れると、この下位の磁気ディスクカートリッジは大容量
磁気ディスクカートリッジと同様の位置にセットされ、
そのシャッター部材はシャッター開閉機構によって所定
位置にまで開作動され、その磁気ディスクメディアに対
する磁気ヘッドの近接が同様に行え、磁気ヘッドにマル
チトラックヘッドを使用することでそれぞれの記録密度
に対応でき、磁気記録再生が可能で下位互換機能が得ら
れる。
【0017】また、前記シャッター部材の形状は、ケー
スの磁気ヘッド挿入用開口およびスピンドル孔部とを開
閉するシャッター部材の面板部において、ケースに設け
られたドライブ装置において磁気ディスクカートリッジ
の位置基準となるカートリッジ基準孔に接離する側辺部
は、シャッター部材の開閉移動に対して上記カートリッ
ジ基準孔と干渉しない形状とするのが好適である。
スの磁気ヘッド挿入用開口およびスピンドル孔部とを開
閉するシャッター部材の面板部において、ケースに設け
られたドライブ装置において磁気ディスクカートリッジ
の位置基準となるカートリッジ基準孔に接離する側辺部
は、シャッター部材の開閉移動に対して上記カートリッ
ジ基準孔と干渉しない形状とするのが好適である。
【0018】さらに、前記シャッター部材は、ケース下
面に沿ってケース下面に設けられた磁気ヘッド挿入用開
口およびスピンドル孔を開閉する下面板部と、ケース上
面に沿ってケース上面に設けられた磁気ヘッド挿入用開
口を開閉する上面板部と、上記下面板部と上面板部とを
連結する連結板部とで構成し、ケース前端縁部に沿う上
下面板部および連結板部の少なくとも一部がシャッター
開閉部材との当接開始位置にまで延長して形成するのが
好適である。
面に沿ってケース下面に設けられた磁気ヘッド挿入用開
口およびスピンドル孔を開閉する下面板部と、ケース上
面に沿ってケース上面に設けられた磁気ヘッド挿入用開
口を開閉する上面板部と、上記下面板部と上面板部とを
連結する連結板部とで構成し、ケース前端縁部に沿う上
下面板部および連結板部の少なくとも一部がシャッター
開閉部材との当接開始位置にまで延長して形成するのが
好適である。
【0019】一方、前記ドライブ装置に設けられたシャ
ッター開閉部材が当接するシャッター部材の端部を、斜
めに形成することで前記シャッター開閉部材に対して誘
い込み形状をなす誘い込み部に設け、シャッター開閉部
材は初期に上記誘い込み部を押圧して開動作をスタート
し、開作動終了時に、ケースの前端面に設けられた係合
凹部にシャッター開閉部材が係合してシャッター部材を
開放状態に移動すると共に保持するように設けるのが好
ましい。
ッター開閉部材が当接するシャッター部材の端部を、斜
めに形成することで前記シャッター開閉部材に対して誘
い込み形状をなす誘い込み部に設け、シャッター開閉部
材は初期に上記誘い込み部を押圧して開動作をスタート
し、開作動終了時に、ケースの前端面に設けられた係合
凹部にシャッター開閉部材が係合してシャッター部材を
開放状態に移動すると共に保持するように設けるのが好
ましい。
【0020】また、上記シャッター部材の誘い込み部に
対応するケースの前縁部に、前記シャッター部材の一部
と係合して閉止状態の該シャッター部材をロックするシ
ャッターロック部材を設け、このシャッターロック部材
の一部に前記シャッター開閉部材が開作動する際に接触
押圧して、シャッター部材のロック状態を解放するよう
に設けるのが好適である。
対応するケースの前縁部に、前記シャッター部材の一部
と係合して閉止状態の該シャッター部材をロックするシ
ャッターロック部材を設け、このシャッターロック部材
の一部に前記シャッター開閉部材が開作動する際に接触
押圧して、シャッター部材のロック状態を解放するよう
に設けるのが好適である。
【0021】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、保存状態
ではスピンドル孔部についてもシャッター部材によって
閉塞されていることで密閉性が高く、異物の侵入による
磁気記録特性の低下が少なく、信頼性が高まる。また、
大容量磁気ディスクカートリッジと小容量磁気ディスク
カートリッジとを同一位置に装填して、磁気ディスクメ
ディアへの磁気ヘッドの近接が小容量磁気ディスクカー
トリッジと同様に行えて、大容量ドライブ装置に対する
小容量磁気ディスクカートリッジの使用が可能で、下位
互換機能を確保することができる。
ではスピンドル孔部についてもシャッター部材によって
閉塞されていることで密閉性が高く、異物の侵入による
磁気記録特性の低下が少なく、信頼性が高まる。また、
大容量磁気ディスクカートリッジと小容量磁気ディスク
カートリッジとを同一位置に装填して、磁気ディスクメ
ディアへの磁気ヘッドの近接が小容量磁気ディスクカー
トリッジと同様に行えて、大容量ドライブ装置に対する
小容量磁気ディスクカートリッジの使用が可能で、下位
互換機能を確保することができる。
【0022】シャッター部材のストロークの大きい大容
量磁気ディスクカートリッジの当接開始位置を、小容量
磁気ディスクカートリッジにおける当接位置よりずらし
たことで、小容量タイプのドライブ装置に装填された際
のシャッター部材の開作動を阻止することができ、シャ
ッター部材の開作動終端位置は両者で一致させること
で、作動状態が安定すると共にシャッター開閉機構の共
通化が可能である。
量磁気ディスクカートリッジの当接開始位置を、小容量
磁気ディスクカートリッジにおける当接位置よりずらし
たことで、小容量タイプのドライブ装置に装填された際
のシャッター部材の開作動を阻止することができ、シャ
ッター部材の開作動終端位置は両者で一致させること
で、作動状態が安定すると共にシャッター開閉機構の共
通化が可能である。
【0023】また、大容量磁気ディスクカートリッジの
シャッター部材は実用とされる開閉ストロークが大きい
ため、小容量磁気ディスクカートリッジのシャッター部
材と類似である長方形状とすると、シャッター部材の開
作動時にカートリッジ基準孔をシャッター部材によって
閉塞することになりドライブ装置にセットする際の障害
となるが、大容量シャッター部材の形状をL字状とし突
出部を設けることで、シャッター部材の開作動位置をず
らしても停止位置を共通化することができ、さらにシャ
ッター部材の側辺の形状をカートリッジ基準孔との干渉
を回避する非線形状としたことで、上記の下位互換機能
を満足でき、前述のスピンドル孔部を開閉できること
で、保存時の防塵効果を向上でき、大容量磁気ディスク
カートリッジの信頼性を高めることができる。
シャッター部材は実用とされる開閉ストロークが大きい
ため、小容量磁気ディスクカートリッジのシャッター部
材と類似である長方形状とすると、シャッター部材の開
作動時にカートリッジ基準孔をシャッター部材によって
閉塞することになりドライブ装置にセットする際の障害
となるが、大容量シャッター部材の形状をL字状とし突
出部を設けることで、シャッター部材の開作動位置をず
らしても停止位置を共通化することができ、さらにシャ
ッター部材の側辺の形状をカートリッジ基準孔との干渉
を回避する非線形状としたことで、上記の下位互換機能
を満足でき、前述のスピンドル孔部を開閉できること
で、保存時の防塵効果を向上でき、大容量磁気ディスク
カートリッジの信頼性を高めることができる。
【0024】また、上記シャッター部材の形状が大容量
磁気ディスクカートリッジと小容量磁気ディスクカート
リッジとで異なるため、使用者が両者を容易に識別で
き、下位のドライブ装置に誤って大容量磁気ディスクカ
ートリッジを挿入することを未然に防ぐことができるな
ど、識別性の上からも望ましい効果が得られる。
磁気ディスクカートリッジと小容量磁気ディスクカート
リッジとで異なるため、使用者が両者を容易に識別で
き、下位のドライブ装置に誤って大容量磁気ディスクカ
ートリッジを挿入することを未然に防ぐことができるな
ど、識別性の上からも望ましい効果が得られる。
【0025】一方、前記シャッター開閉部材が当接する
シャッター部材の端部を斜めに誘い込み部に設けたもの
では、この誘い込み部によってシャッター開閉部材が容
易に接触押圧することができ、さらに、開作動終了時に
ケースの前端面の係合凹部にシャッター開閉部材が係合
してシャッター部材を開放状態に移動させることができ
ると共に、この開放状態を保持して信頼性を確保するこ
とができる。
シャッター部材の端部を斜めに誘い込み部に設けたもの
では、この誘い込み部によってシャッター開閉部材が容
易に接触押圧することができ、さらに、開作動終了時に
ケースの前端面の係合凹部にシャッター開閉部材が係合
してシャッター部材を開放状態に移動させることができ
ると共に、この開放状態を保持して信頼性を確保するこ
とができる。
【0026】さらに、上記ケースの前縁部にシャッター
ロック部材を設け、シャッター部材の誘い込み部の一部
と係合して閉止状態のシャッター部材をロックするもの
では、保存時における不必要なシャッター部材の開放動
作を防止して異物の侵入を阻止でき、ドライブ装置に挿
入した際にはシャッターロック部材の一部にシャッター
開閉部材が接触押圧してロック状態を解放して正常に開
放が行え信頼性の向上が図れる。
ロック部材を設け、シャッター部材の誘い込み部の一部
と係合して閉止状態のシャッター部材をロックするもの
では、保存時における不必要なシャッター部材の開放動
作を防止して異物の侵入を阻止でき、ドライブ装置に挿
入した際にはシャッターロック部材の一部にシャッター
開閉部材が接触押圧してロック状態を解放して正常に開
放が行え信頼性の向上が図れる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一例の大容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジのシャッター部材が開
いた状態の上面図、図2はそのシャッター部材が閉じた
状態の底面図である。
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一例の大容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジのシャッター部材が開
いた状態の上面図、図2はそのシャッター部材が閉じた
状態の底面図である。
【0028】磁気ディスクカートリッジ1は、例えばア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のよう
な合成樹脂から形成されたケース2(ハードケース)内
に、中央部がセンターコア部材5に取り付けられて保持
された円盤状の磁気ディスクメディア6が回転自在に収
容されている。上記センターコア部材5は、ドライブ装
置(図示せず)の回転スピンドルと結合し回転力を磁気
ディスクメディア6に伝える。この磁気ディスクメディ
ア6は、フレキシブルなポリエステルシート等からなる
円盤状のベースの両面に磁性体層が形成されたものであ
る。
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のよう
な合成樹脂から形成されたケース2(ハードケース)内
に、中央部がセンターコア部材5に取り付けられて保持
された円盤状の磁気ディスクメディア6が回転自在に収
容されている。上記センターコア部材5は、ドライブ装
置(図示せず)の回転スピンドルと結合し回転力を磁気
ディスクメディア6に伝える。この磁気ディスクメディ
ア6は、フレキシブルなポリエステルシート等からなる
円盤状のベースの両面に磁性体層が形成されたものであ
る。
【0029】ケース2は、上面2aを構成する上ケース
と、下面2bを構成する下ケースとの2つのシェルハー
フが蓋合わせ状に固着されてなるものである。このケー
ス2の平面的外形形状は、図9に底面側からの斜視図を
示すような小容量磁気ディスクカートリッジ50(記録
容量が1〜2MBの3.5インチ磁気ディスクカートリ
ッジ)のケース52と共通の形状である。
と、下面2bを構成する下ケースとの2つのシェルハー
フが蓋合わせ状に固着されてなるものである。このケー
ス2の平面的外形形状は、図9に底面側からの斜視図を
示すような小容量磁気ディスクカートリッジ50(記録
容量が1〜2MBの3.5インチ磁気ディスクカートリ
ッジ)のケース52と共通の形状である。
【0030】前記ケース2の下面2bには、前端から中
心部に矩形状に延びる下側磁気ヘッド挿入用開口11が
設けられると共に、ケース2の上面2aには、同様に矩
形状に延びる上側磁気ヘッド挿入用開口12が設けられ
ている。また、下面2bの中心部には、前記センターコ
ア部材5が露出するスピンドル孔部13が円形状に開口
されている。
心部に矩形状に延びる下側磁気ヘッド挿入用開口11が
設けられると共に、ケース2の上面2aには、同様に矩
形状に延びる上側磁気ヘッド挿入用開口12が設けられ
ている。また、下面2bの中心部には、前記センターコ
ア部材5が露出するスピンドル孔部13が円形状に開口
されている。
【0031】さらに、上記ケース2には、上記磁気ヘッ
ド挿入用開口11,12およびスピンドル孔部13を開
閉するために、図中左右方向に滑動自在とされたシャッ
ター部材3が組み付けられ、その摺動範囲のケース2の
上面2aおよび下面2bの表面には浅い摺動溝21が形
成されている。このシャッター部材3は、例えばステン
レス鋼板もしくはアルミニウム板から、またはポリアセ
タール樹脂等のプラスチックから形成されたもので、ケ
ース2の前方上面2aを覆う上面板部31と、ケース下
面2bを覆う下面板部32とが、ケース前端面2cを覆
う連結板部33によって連結され、断面略コ字状に構成
されている。
ド挿入用開口11,12およびスピンドル孔部13を開
閉するために、図中左右方向に滑動自在とされたシャッ
ター部材3が組み付けられ、その摺動範囲のケース2の
上面2aおよび下面2bの表面には浅い摺動溝21が形
成されている。このシャッター部材3は、例えばステン
レス鋼板もしくはアルミニウム板から、またはポリアセ
タール樹脂等のプラスチックから形成されたもので、ケ
ース2の前方上面2aを覆う上面板部31と、ケース下
面2bを覆う下面板部32とが、ケース前端面2cを覆
う連結板部33によって連結され、断面略コ字状に構成
されている。
【0032】また、上記シャッター部材3の下面板部3
2は、前記下面磁気ヘッド挿入用開口11と前記スピン
ドル孔部13とを同時に開閉する中心方向に長く延びた
大きさに設けられている。その際、上記磁気ヘッド挿入
用開口11の幅がスピンドル孔部13の直径より小さい
ものであり、上記シャッター部材3の開閉移動範囲は上
記スピンドル孔部13を開閉できる大きさに設定されて
いる。
2は、前記下面磁気ヘッド挿入用開口11と前記スピン
ドル孔部13とを同時に開閉する中心方向に長く延びた
大きさに設けられている。その際、上記磁気ヘッド挿入
用開口11の幅がスピンドル孔部13の直径より小さい
ものであり、上記シャッター部材3の開閉移動範囲は上
記スピンドル孔部13を開閉できる大きさに設定されて
いる。
【0033】そして、上記シャッター部材3の開作動時
には該シャッター部材3の一端部にシャッター開閉部材
40(後述の図5,図6参照)が当接するものであり、
その当接開始位置Aが、前記小容量磁気ディスクカート
リッジ50のシャッター部材53に対する当接開始位置
Bよりケース2の側端部側にずれて設定される一方、開
作動終了時のシャッター部材3に対する前記シャッター
開閉部材40の当接位置Cは、小容量磁気ディスクカー
トリッジ50における当接位置と同じに設定されてい
る。
には該シャッター部材3の一端部にシャッター開閉部材
40(後述の図5,図6参照)が当接するものであり、
その当接開始位置Aが、前記小容量磁気ディスクカート
リッジ50のシャッター部材53に対する当接開始位置
Bよりケース2の側端部側にずれて設定される一方、開
作動終了時のシャッター部材3に対する前記シャッター
開閉部材40の当接位置Cは、小容量磁気ディスクカー
トリッジ50における当接位置と同じに設定されてい
る。
【0034】上記のようなシャッター部材3の移動範囲
に対応し、上下の面板部31,32および連結板部33
は、その一端部すなわち前記シャッター開閉部材40が
当接係止する端部が、上下面板部31,32の主要部分
より延長形成されて突出した延長部34に設けられ、略
L字形状である。
に対応し、上下の面板部31,32および連結板部33
は、その一端部すなわち前記シャッター開閉部材40が
当接係止する端部が、上下面板部31,32の主要部分
より延長形成されて突出した延長部34に設けられ、略
L字形状である。
【0035】また、下面板部32の両側辺32a,32
bは直線状でなく屈曲した形状に設けられている。特
に、ケース2の下面2b側部に設けられた左右カートリ
ッジ基準孔22,23(従来より規格として形成されて
いる)に対応する部分は、シャッター部材3の開閉移動
に対して上記カートリッジ基準孔22,23と干渉しな
い幅に形成されている。
bは直線状でなく屈曲した形状に設けられている。特
に、ケース2の下面2b側部に設けられた左右カートリ
ッジ基準孔22,23(従来より規格として形成されて
いる)に対応する部分は、シャッター部材3の開閉移動
に対して上記カートリッジ基準孔22,23と干渉しな
い幅に形成されている。
【0036】上記シャッター部材3は前記ケース2の前
縁部に横方向に設けられたガイド用溝部24に嵌合し、
前縁部に沿って開閉動作を可能とするガイド爪部35を
下面板部32の両側に有し、また、シャッター部材3を
通常閉方向に偏位させるシャッター用バネ(図示せず)
との係合部が前記連結板部33に従来と同様に内側に突
出して設けられている。
縁部に横方向に設けられたガイド用溝部24に嵌合し、
前縁部に沿って開閉動作を可能とするガイド爪部35を
下面板部32の両側に有し、また、シャッター部材3を
通常閉方向に偏位させるシャッター用バネ(図示せず)
との係合部が前記連結板部33に従来と同様に内側に突
出して設けられている。
【0037】そして、上記のような大容量磁気ディスク
カートリッジ1が図示しないドライブ装置に挿入された
とき、そのシャッター開閉部材40が前記シャッター部
材3の延長部34の端部に前記A点で当接してシャッタ
ー開作動を行うものであり、この当接開始位置Aが、小
容量磁気ディスクカートリッジ50におけるシャッター
部材53の開動作の当接開始位置Bと異なる一方、シャ
ッター開動作が終了するときのシャッター端部位置C
を、小容量磁気ディスクカートリッジ50のシャッター
部材53の終了時端部位置と同じに設定している。
カートリッジ1が図示しないドライブ装置に挿入された
とき、そのシャッター開閉部材40が前記シャッター部
材3の延長部34の端部に前記A点で当接してシャッタ
ー開作動を行うものであり、この当接開始位置Aが、小
容量磁気ディスクカートリッジ50におけるシャッター
部材53の開動作の当接開始位置Bと異なる一方、シャ
ッター開動作が終了するときのシャッター端部位置C
を、小容量磁気ディスクカートリッジ50のシャッター
部材53の終了時端部位置と同じに設定している。
【0038】なお、図9に示す小容量磁気ディスクカー
トリッジ50のシャッター部材53では、上下の面板部
にそれぞれケース52の上下面に開口した磁気ヘッド挿
入用開口54に連通する窓部53aが矩形状に開口され
ている。また、そのケース52の下面中央に開口された
センターコア部材55が臨むスピンドル孔部56はシャ
ッター部材53によって開閉されず、常に開口してい
る。
トリッジ50のシャッター部材53では、上下の面板部
にそれぞれケース52の上下面に開口した磁気ヘッド挿
入用開口54に連通する窓部53aが矩形状に開口され
ている。また、そのケース52の下面中央に開口された
センターコア部材55が臨むスピンドル孔部56はシャ
ッター部材53によって開閉されず、常に開口してい
る。
【0039】前述のようなシャッター部材3は、常時は
閉状態(図2の状態)を保ち、該シャッター部材3の上
下面板部31,32は、各磁気ヘッド挿入用開口11,
12およびスピンドル孔部13を覆って閉じて、そこか
らゴミ等の異物がケース2内に侵入することが防止され
る。
閉状態(図2の状態)を保ち、該シャッター部材3の上
下面板部31,32は、各磁気ヘッド挿入用開口11,
12およびスピンドル孔部13を覆って閉じて、そこか
らゴミ等の異物がケース2内に侵入することが防止され
る。
【0040】また、図1および図2において、ケース2
の挿入後方には一側に記録容量の識別を行うために3つ
の識別孔15が配設され、反対側には誤消去防止表示部
16が設けられている。
の挿入後方には一側に記録容量の識別を行うために3つ
の識別孔15が配設され、反対側には誤消去防止表示部
16が設けられている。
【0041】上記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ1は、いわゆる「下位互換」の機能を有す
るドライブ装置(図示せず)によって駆動される。この
ドライブ装置は、磁気ディスクカートリッジ1の挿入に
対応してシャッター部材3を開放する機構を有すると共
に、さらに挿入された状態で保持し、磁気ヘッドを磁気
ヘッド挿入用開口11,12から磁気ディスクメディア
6に接近させ、さらに、スピンドル孔部13からセンタ
ーコア部材5に回転スピンドルが磁気的に係合し磁気デ
ィスクメディア6を所定の回転数で回転駆動しつつ、磁
気ヘッドによって磁気記録再生を行うものである。この
ドライブ装置に小容量磁気ディスクカートリッジ50を
挿入すると、上記と同様にセットされてシャッター部材
53が開作動され、その磁気ディスクメディア6に磁気
ヘッドによって磁気記録再生が可能である。
カートリッジ1は、いわゆる「下位互換」の機能を有す
るドライブ装置(図示せず)によって駆動される。この
ドライブ装置は、磁気ディスクカートリッジ1の挿入に
対応してシャッター部材3を開放する機構を有すると共
に、さらに挿入された状態で保持し、磁気ヘッドを磁気
ヘッド挿入用開口11,12から磁気ディスクメディア
6に接近させ、さらに、スピンドル孔部13からセンタ
ーコア部材5に回転スピンドルが磁気的に係合し磁気デ
ィスクメディア6を所定の回転数で回転駆動しつつ、磁
気ヘッドによって磁気記録再生を行うものである。この
ドライブ装置に小容量磁気ディスクカートリッジ50を
挿入すると、上記と同様にセットされてシャッター部材
53が開作動され、その磁気ディスクメディア6に磁気
ヘッドによって磁気記録再生が可能である。
【0042】そして、大容量磁気ディスクカートリッジ
1を小容量タイプ用のドライブ装置に装填しようとした
際には、シャッター開閉部材40はシャッター部材3の
延長部34の端部には当接せずその連結板部33の面を
滑動するだけで開作動されることがない。
1を小容量タイプ用のドライブ装置に装填しようとした
際には、シャッター開閉部材40はシャッター部材3の
延長部34の端部には当接せずその連結板部33の面を
滑動するだけで開作動されることがない。
【0043】図3は、シャッター部材3の構造が一部異
なっている他の実施の形態を示すものであり、その延長
部34の連結板部33の端部が凹形状に除去された切欠
き部25が設けられ、シャッター開閉部材40との擦れ
を防止し、これによる部材磨耗を防止するような構造と
なっている。また、シャッター開閉部材40が移動する
部分のケース2の前端面部分に、溝状に除去した案内部
26が設けられてなり、この部分をシャッター開閉部材
40の先端部が移動するように設けるのが好適である。
なっている他の実施の形態を示すものであり、その延長
部34の連結板部33の端部が凹形状に除去された切欠
き部25が設けられ、シャッター開閉部材40との擦れ
を防止し、これによる部材磨耗を防止するような構造と
なっている。また、シャッター開閉部材40が移動する
部分のケース2の前端面部分に、溝状に除去した案内部
26が設けられてなり、この部分をシャッター開閉部材
40の先端部が移動するように設けるのが好適である。
【0044】上記のような案内溝26の形成により、シ
ャッター部材3の移動範囲が大きく前記シャッター開閉
部材40が当接する端部がケース2の端部近傍となっ
て、このシャッター開閉部材40の先端部の確実な当接
がし難くなるのを解消でき、簡単確実な当接による開放
作動が得られる。
ャッター部材3の移動範囲が大きく前記シャッター開閉
部材40が当接する端部がケース2の端部近傍となっ
て、このシャッター開閉部材40の先端部の確実な当接
がし難くなるのを解消でき、簡単確実な当接による開放
作動が得られる。
【0045】次に、図4ないし図8に、さらに他の実施
の形態における磁気ディスクカートリッジ1を示す。こ
の例では、前記図3の実施の形態においてはケース2の
厚みがある程度大きく、その半分に案内溝26が形成可
能な場合についてのものであり、これに対してケース2
の厚みが比較的薄く案内溝26の形成が困難な場合につ
いてのものである。なお、ケースの厚みが大きい場合に
ついても適用可能である。
の形態における磁気ディスクカートリッジ1を示す。こ
の例では、前記図3の実施の形態においてはケース2の
厚みがある程度大きく、その半分に案内溝26が形成可
能な場合についてのものであり、これに対してケース2
の厚みが比較的薄く案内溝26の形成が困難な場合につ
いてのものである。なお、ケースの厚みが大きい場合に
ついても適用可能である。
【0046】磁気ディスクカートリッジ1のケース2お
よびシャッター部材3の基本的構造は、図1ないし図3
のものと同様に構成され、同一部分については同一符号
を付してその説明は省略する。そして、前記シャッター
部材3の延長部34の先端部、すなわち、シャッター開
閉部材40の先端開閉爪41(図5,図6参照)が当接
する部分に、斜めに角部を切除して誘い込み部36が設
けられている。この誘い込み部36は、前記シャッター
開閉部材40に対してケース2の端部との間に空間が形
成されることで誘い込み形状をとなっている。
よびシャッター部材3の基本的構造は、図1ないし図3
のものと同様に構成され、同一部分については同一符号
を付してその説明は省略する。そして、前記シャッター
部材3の延長部34の先端部、すなわち、シャッター開
閉部材40の先端開閉爪41(図5,図6参照)が当接
する部分に、斜めに角部を切除して誘い込み部36が設
けられている。この誘い込み部36は、前記シャッター
開閉部材40に対してケース2の端部との間に空間が形
成されることで誘い込み形状をとなっている。
【0047】上記誘い込み部36の形成により、シャッ
ター開閉部材40は初期に図5に示すような状態から移
動して、まず上記誘い込み部36連結板部33側に当接
し、このシャッター部材3を開方向に押圧して開動作を
スタートする。そして、開作動終了時には、図6に示す
ように、シャッター開放部材40は、ケース2の前端面
に設けられた係合凹部27(図9の小容量磁気ディスク
カートリッジ50においても設けられている)に開閉爪
41が落ち込むように係合し、この状態が保持される。
これにより、シャッター部材3を開放状態に移動して、
磁気ヘッド挿入用開口11,12を開いて磁気ヘッドに
よる記録・再生が行えるようにすると共に、この開放状
態を保持するように設けられている。
ター開閉部材40は初期に図5に示すような状態から移
動して、まず上記誘い込み部36連結板部33側に当接
し、このシャッター部材3を開方向に押圧して開動作を
スタートする。そして、開作動終了時には、図6に示す
ように、シャッター開放部材40は、ケース2の前端面
に設けられた係合凹部27(図9の小容量磁気ディスク
カートリッジ50においても設けられている)に開閉爪
41が落ち込むように係合し、この状態が保持される。
これにより、シャッター部材3を開放状態に移動して、
磁気ヘッド挿入用開口11,12を開いて磁気ヘッドに
よる記録・再生が行えるようにすると共に、この開放状
態を保持するように設けられている。
【0048】上記のような開作動において、詳細には図
7にシャッター部材3の要部を示すように、まず、シャ
ッター部材3の誘い込み部36の傾斜部分にシャッター
開閉部材40が当接して開き始める。このシャッター開
閉部材40がシャッター部材3を開き続け、係合凹部2
7に係合して停止した状態では、シャッター開閉部材4
0の開閉爪41はシャッター部材3の先端底部34aを
押して開放位置にセットされる。このように、シャッタ
ー開閉部材40が誘い込み部36の連結板部33側から
底部側に接触点が移動することで、シャッター部材3は
誘い込み部36の幅寸法dだけ大きな開閉ストロークが
得られることになり、図1の例と同様の開閉作動が得ら
れることになり、シャッターストロークに余裕を持たす
ことができる。
7にシャッター部材3の要部を示すように、まず、シャ
ッター部材3の誘い込み部36の傾斜部分にシャッター
開閉部材40が当接して開き始める。このシャッター開
閉部材40がシャッター部材3を開き続け、係合凹部2
7に係合して停止した状態では、シャッター開閉部材4
0の開閉爪41はシャッター部材3の先端底部34aを
押して開放位置にセットされる。このように、シャッタ
ー開閉部材40が誘い込み部36の連結板部33側から
底部側に接触点が移動することで、シャッター部材3は
誘い込み部36の幅寸法dだけ大きな開閉ストロークが
得られることになり、図1の例と同様の開閉作動が得ら
れることになり、シャッターストロークに余裕を持たす
ことができる。
【0049】図8には、上記誘い込み部36の形成に加
えて、シャッターロック部材29を設置した実施の形態
を示している。すなわち、前記シャッター部材3の誘い
込み部36に対応するケース2の前縁部に、シャッター
部材3の移動方向に延びるシャッターロック部材29が
設けられている。このシャッターロック部材29は弾性
を有しフック状の先端係合部29aが、前記シャッター
部材3の誘い込み部36の近傍の連結板部33に開口さ
れた係合窓部37に係合するように構成されている。
えて、シャッターロック部材29を設置した実施の形態
を示している。すなわち、前記シャッター部材3の誘い
込み部36に対応するケース2の前縁部に、シャッター
部材3の移動方向に延びるシャッターロック部材29が
設けられている。このシャッターロック部材29は弾性
を有しフック状の先端係合部29aが、前記シャッター
部材3の誘い込み部36の近傍の連結板部33に開口さ
れた係合窓部37に係合するように構成されている。
【0050】上記シャッターロック部材29は、閉止位
置に移動したシャッター部材3と係合して閉止位置にロ
ックするものであり、このロック状態の解放は、シャッ
ターロック部材29の一部に前記シャッター開閉部材4
0の開閉爪41が開作動する際に接触押圧するものであ
り、これによりロック部材29の係合部29aが没入し
て係合窓部37から外れ、シャッター部材3が開方向に
移動可能となる。
置に移動したシャッター部材3と係合して閉止位置にロ
ックするものであり、このロック状態の解放は、シャッ
ターロック部材29の一部に前記シャッター開閉部材4
0の開閉爪41が開作動する際に接触押圧するものであ
り、これによりロック部材29の係合部29aが没入し
て係合窓部37から外れ、シャッター部材3が開方向に
移動可能となる。
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジのシャッター部材が開いた状態を示す上面
図
カートリッジのシャッター部材が開いた状態を示す上面
図
【図2】図1の磁気ディスクカートリッジのシャッター
部材が閉じた状態の底面図
部材が閉じた状態の底面図
【図3】他の実施の形態における磁気ディスクカートリ
ッジの底面側からの斜視図
ッジの底面側からの斜視図
【図4】本発明のさらに他の実施の形態における磁気デ
ィスクカートリッジの底面側からの斜視図
ィスクカートリッジの底面側からの斜視図
【図5】図4の磁気ディスクカートリッジをシャッター
開閉部材と共に示す底面図
開閉部材と共に示す底面図
【図6】シャッター開閉部材によるシャッター部材の開
放状態を示す図4の磁気ディスクカートリッジの要部底
面図
放状態を示す図4の磁気ディスクカートリッジの要部底
面図
【図7】図4のシャッター部材の要部底面図
【図8】シャッターロック部材を付設した実施の形態を
示す磁気ディスクカートリッジの要部斜視図
示す磁気ディスクカートリッジの要部斜視図
【図9】小容量タイプの磁気ディスクカートリッジの底
面側の斜視図
面側の斜視図
1 大容量磁気ディスクカートリッジ 50 小容量磁気ディスクカートリッジ 2 ケース 2a 上面 2b 下面 3 シャッター部材 5 センターコア部材 6 磁気ディスクメディア 11,12 磁気ヘッド挿入用開口 13 スピンドル孔部 22,23 カートリッジ基準孔 26 案内部 27 係合凹部 29 ロック部材 31 上面板部 32 下面板部 33 連結板部 34 延長部 36 誘い込み部 40 シャッター開閉部材
Claims (4)
- 【請求項1】 中心部にセンターコア部材が固着された
円盤状の大容量磁気ディスクメディアをケース内に回転
可能に収容すると共に、このケースに磁気ヘッド挿入用
開口と、この磁気ヘッド挿入用開口を開閉するシャッタ
ー部材とが設けられ、さらに、前記ケースに前記センタ
ーコア部材に対するスピンドル孔部が設けられてなる磁
気ディスクカートリッジにおいて、 前記シャッター部材は前記磁気ヘッド挿入用開口と前記
スピンドル孔部とを同時に開閉する大きさに設けられ、 上記シャッター部材は、その開作動時における該シャッ
ター部材に対する前記磁気ディスクカートリッジを挿入
し記録・再生を行うドライブ装置に設けたシャッター開
閉部材の当接開始位置が、小容量磁気ディスクカートリ
ッジのシャッター部材に対する当接開始位置よりケース
の側端部側にずれて設定される一方、開作動終了時のシ
ャッター部材に対する前記シャッター開閉部材の当接位
置が、小容量磁気ディスクカートリッジにおける当接位
置と同じに設定されたことを特徴とする磁気ディスクカ
ートリッジ。 - 【請求項2】 ケースの磁気ヘッド挿入用開口およびス
ピンドル孔部とを開閉するシャッター部材の面板部にお
いて、ケースに設けられた前記ドライブ装置において前
記磁気ディスクカートリッジの位置基準となるカートリ
ッジ基準孔に接離する側辺部は、シャッター部材の開閉
移動に対して上記カートリッジ基準孔と干渉しない位置
に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁
気ディスクカートリッジ。 - 【請求項3】 前記ドライブ装置に設けられたシャッタ
ー開閉部材が当接するシャッター部材の端部が、斜めに
形成されて前記シャッター開閉部材に対して誘い込み形
状をなす誘い込み部に設けられ、シャッター開閉部材は
初期に上記誘い込み部を押圧して開動作をスタートし、
開作動終了時に、ケースの前端面に設けられた係合凹部
にシャッター開閉部材が係合してシャッター部材を開放
状態に移動すると共に保持することを特徴とする請求項
1に記載の磁気ディスクカートリッジ。 - 【請求項4】 前記シャッター部材の誘い込み部に対応
するケースの前縁部に、上記シャッター部材の一部と係
合して閉止状態の該シャッター部材をロックするシャッ
ターロック部材が設けられ、このシャッターロック部材
の一部に前記シャッター開閉部材が開作動する際に接触
押圧して、シャッター部材のロック状態を解放すること
を特徴とする請求項3に記載の磁気ディスクカートリッ
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13084597A JPH10340557A (ja) | 1997-04-09 | 1997-05-21 | 磁気ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-90620 | 1997-04-09 | ||
JP9062097 | 1997-04-09 | ||
JP13084597A JPH10340557A (ja) | 1997-04-09 | 1997-05-21 | 磁気ディスクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10340557A true JPH10340557A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=26432080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13084597A Withdrawn JPH10340557A (ja) | 1997-04-09 | 1997-05-21 | 磁気ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10340557A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100750101B1 (ko) * | 2001-06-14 | 2007-08-17 | 삼성전자주식회사 | 디스크 클램핑 장치 |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13084597A patent/JPH10340557A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100750101B1 (ko) * | 2001-06-14 | 2007-08-17 | 삼성전자주식회사 | 디스크 클램핑 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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