JP3046279B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP3046279B2
JP3046279B2 JP10229733A JP22973398A JP3046279B2 JP 3046279 B2 JP3046279 B2 JP 3046279B2 JP 10229733 A JP10229733 A JP 10229733A JP 22973398 A JP22973398 A JP 22973398A JP 3046279 B2 JP3046279 B2 JP 3046279B2
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shutter
cartridge
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slider
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義人 田中
寿紀 杉山
欣胤 円谷
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体が回転可能に収納されたディスクカートリッジに係
り、特に、シャッタと当該シャッタを取り付けてカート
リッジケースに開設された開口を開閉する方向に摺動す
るスライダとの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録密度が他の情報記録媒体に比
べて非常に大きいことから、光ディスク(追記型および
書換型の双方を含む)をファイルメモリとして用いた画
像ファイルシステムが注目されており、これに好適なデ
ィスク駆動装置およびディスクカートリッジが種々検討
されている。
【0003】図53は、この種のディスク駆動装置の一
例を簡略化して示す斜視図であつて、ディスクカートリ
ッジを内装可能な枠形に形成され、底面にターンテーブ
ル1を挿通するための開口部2が開設されたカートリッ
ジホルダ3のディスクカートリッジ停止端寄りの側面部
分に開閉アーム4,5の一端が回動可能に取り付けられ
ており、それらの先端部に付設されたピン4a,5aが
カートリッジホルダ3内のディスクカートリッジ挿入経
路上に配設されている。なお、開閉アーム4,5は、図
示外のばね部材によって常にディスクカートリッジ6を
カートリッジホルダ3から排出する方向に付勢されてお
り、ディスクカートリッジ6の挿入力によって互いに内
向き(矢印A,Bの方向)に回動され、ディスクカート
リッジ6をカートリッジホルダ3から排出すると、ばね
部材の弾性力によって原位置に自動的に復帰するように
構成されている。
【0004】一方、この光ディスク駆動装置に適用され
るディスクカートリッジ6には、図54および図55
示すように、内部に両面記録形の光ディスク7が回転可
能に収納されたハーフ8の略中央部から前縁部9に至る
部分にヘツドおよびターンテーブル挿入用の窓孔(開
口)10が開設されており、前記前縁部9に沿って、こ
の窓孔10を開閉可能なシャッタ11が摺動可能に被着
されている。なお、両面記録形の光ディスク7は、透明
基板の片面に記録層を形成してなる2枚の光ディスク単
板を、記録層を内側にして接合することによって形成さ
れる。
【0005】前記ディスクカートリッジ6の前縁部9に
は、前記ピン4aまたは5aを摺動させるための摺動部
12が凹設され、さらに前記シャッタ11を全開にした
とき前記ピン4aまたは5aが当接する位置には、前記
摺動部12に続く凹陥部13が凹設されている。また、
当該デイスクカートリッジ6の側面部分には、前記カー
トリッジホルダ3に対する位置決めを行う切欠き14が
形成され、上ハーフ8aおよび下ハーフ8bの後縁部1
5寄りの角部には、窓孔10の中心線C−Cに関して対
称位置に、誤消去防止機構16,17が設けられてい
る。
【0006】前記ディスクカートリッジ6は、不使用
時、すなわち前記カートリッジホルダ3に挿入される以
前においては、図54に示すように、窓孔10がシャッ
タ11によつて閉塞されており、窓孔10からの異物の
侵入が防止され、光ディスク7が保護される。
【0007】このディスクカートリッジ6を前記カート
リッジホルダ3内に挿入すると、まず図54に示すよう
に、一方のピン4aが前記シャッタ11の端面と摺動部
12とによって構成される空間部18に挿入される。
【0008】この状態からさらにディスクカートリッジ
6を押し込むと、その押圧力によって一方のアーム4が
矢印Aの方向に回動し、ピン4aがシャッタ11の端面
と係合してシャッタ11を開方向Dに押圧する。
【0009】この時、他方のピン5aはシャッタ11に
係合されず、シャッタ11の前面に乗り上げて当該面上
を矢印Bの方向に摺動する。
【0010】ディスクカートリッジ6をカートリッジホ
ルダ3の所定位置まで挿入すると、図55に示すよう
に、シャッタ11が所定量矢印Dの方向に移動し、窓孔
10が開放される。このとき、ピン4aがディスクカー
トリッジ6の前縁部9に凹設された凹陥部13内に落ち
込み、シャッタ11が当該位置に定置される。
【0011】これと同時に、カートリッジホルダ3に設
けられたセンサ(図示せず)が、所定位置までディスク
カートリッジ6が挿入されたことを検知し、カートリッ
ジホルダ3を下降して前記ターンテーブル1上に光ディ
スク7をクランプする。これによって、ディスクカート
リッジ6のローディングが完了する。
【0012】なお、従来より検討されているディスクカ
ートリッジの他の例としては、図56(a),(b)に
示すように、シャッタ11の前面部に切欠き部19を形
成し、当該切欠き部19にピン5aまたは5bを係合す
ることによってシャッタ11を開閉するようにしたもの
もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
用のディスクカートリッジは、同一サイズの磁気ディス
ク(フロッピーディスク)用のディスクカートリッジに
比べて窓孔10の幅Wが大きく形成されるので、窓孔1
0を開閉するシャッタ11の動作量も大きくなる。
【0014】シャッタ11の動作量を大きくするために
は、アーム4,5の長さLを大きくすると共に、アーム
4,5の支点4b,5bとピン4a,5aとを結ぶ線分
E−Eがディスクカートリッジの挿入方向F−Fとなす
角度θ(以下、この角度を初期設定角度という)を小さ
くする必要がある。
【0015】然るに、アーム4,5の長さLを大きくす
ると、ディスク駆動装置が大型化するといつた不都合を
生じる。また、初期設定角度θを小さくすると、ディス
クカートリッジ6の前縁部9がピン4a,5aと衝合し
たときの衝撃力が大きくなると共に、シャッタ11の開
閉動作が重くなり、使用感が悪くなるといった不都合を
生じる。
【0016】前記初期設定角度θを大きくすれば、前記
の如き不都合を回避もしくは緩和することができるが、
それに応じてディスク駆動装置が大型化したり、シャッ
タ11の動作量が小さくなるといった不都合を生じるた
め、小型の光ディスク駆動装置には適用されがたい。
【0017】なお、磁気ディスク駆動装置においては、
アームをカートリッジホルダ3の上面に設定し、装置の
小型化を図ったものが提案されているが(例えば、特開
昭59−2269号公報)、磁気ディスク駆動装置には
ディスクカートリッジを表裏反転して装着できるように
したものがなく、両面記録形の光ディスクを駆動する光
ディスク駆動装置に転用することができない。
【0018】また、図56(a),(b)に示したもの
は、シャッタ開閉動作の途中で開閉アーム4,5を交叉
しなくてはならないため、切欠き部19の大きさを充分
に大きくすることが難しく、このため切欠き部19とピ
ン4a,5aとの係合が不十分になってシャッタ開閉動
作中に両者の係合が外れやすい等の欠点がある。特に、
切欠き部19の大きさが制限される小サイズのディスク
カートリッジにあっては、かかる不都合が顕著であり、
実用上到底採用しがたい。
【0019】かかる不都合を解決するために本願発明者
らは、閉鎖位置より一方向に摺動してカートリッジケー
ス上の上面及び下面にそれぞれ開設された窓孔を開放す
るシャッタが設けられたディスクカートリッジを着脱可
能に保持するカートリッジホルダと、このカートリッジ
ホルダに回動可能に取り付けられ、当該カートリッジホ
ルダ内に前記ディスクカートリッジが挿入されたとき、
その挿入力によって前記シャッタを開方向に移動する開
閉アームとを備えたデイスク駆動装置において、前記カ
ートリツジホルダを構成する天板のディスクカートリッ
ジ挿入口側に前記開閉アームの基端部を取り付けると共
に、当該開閉アームの先端部を前記カートリツジホルダ
の奥行方向に配置し、前記開閉アームの先端部に設けら
れたシャッタ駆動用のピンを、シャッタ閉鎖時における
前記ディスクカートリッジのピン係合部よりも外側に配
設したことを特徴とするディスク駆動装置を発明した。
【0020】かかる構成のディスク駆動装置によれば、
開閉アームをカートリッジホルダ上に取り付けたので、
ディスク駆動装置の平面サイズの小型化を図ることがで
きる。また、開閉アームの基端部をカートリッジホルダ
のディスクカートリッジ挿入口側に設けると共に、その
先端部をカートリッジホルダの奥行方向に配置したの
で、シャッタ駆動力の低減を図ることができる。
【0021】本発明は、かかる構成のディスク駆動装置
に好適なディスクカートリッジの構成、特に、シャッタ
とスライダとの連結構造を提供することをその課題とす
るものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
達成するため、ヘッド及びスピンドル挿入用の窓孔が開
設され、かつ当該窓孔の前端部と対向する部分に所定の
段差を有する補強部が形成されたカートリッジケース
と、当該カートリッジケースの前縁部に摺動可能に装着
されたスライダと、当該スライダに取り付けられ、前記
窓孔を開閉するシャッタとを備えたディスクカートリッ
ジにおいて、前記スライダとして、シャッタ開放時に前
記補強部の前方まで移動されるヘッド挿通部と前記シャ
ッタが取り付けられるシャッタ取付部とシャッタ開閉用
のピンが係合されるピン係合部とを有する前面部と、当
該前面部よりも幅狭の後面部と、これら前面部と後面部
の幅方向中央部をつなぐ連結部とからなり、前記ピン係
合部の幅が前記ヘッド挿通部の幅よりも大きく、かつ前
記カートリッジケースの厚さと同等かそれ以下に形成さ
れたものを用い、前記カートリッジケースの前縁部に沿
って形成された案内レールを前記前面部と係合部と連結
部とによって構成される溝内に摺動可能に係合するとい
う構成にした。
【0023】前記後面部は、前記前面部の一端から他端
まで一連に設置することもできるし、前記前面部の両端
側にそれぞれ分離して設置することもできる。また、
記後面部は、その一方又は双方を、前記前面部の長さ方
向の端部より外向きに突出させることもできる。 このよ
うに、スライダを、前面部と後面部とこれらの幅方向中
央部をつなぐ連結部とから構成し、カートリッジケース
の前縁部に沿って形成された案内レールを前記前面部と
係合部と連結部とによって構成される溝内に摺動可能に
係合すると、スライダをカートリッジケースに対して上
下対称に係合させることができる ので、ディスク駆動装
置に装着する際に、シャッタを小さな駆動力で安定に開
閉することができる。本発明のディスクカートリッジ
は、シャッタを前記のような構成としたので、図32に
示すように、カートリッジホルダ3内にディスクカート
リッジ6を挿入したとき、一方のピン4aが閉止位置に
あるスライダ22のピン係合部37aの外面に当接され
るとともに、他方のピン5aがディスクカートリッジ6
のシャッタ開放側の前縁部に当接される。
【0024】ディスクカートリッジをさらに挿入する
と、その押圧力によってアーム4,5が互いに内向きに
駆動され、一方のアーム4の駆動力によってシャッタ1
1が開方向に駆動される。シャッタ11が開方向に駆動
する過程で、他方のピン5aがスライダ22と会合する
が、スライダ22にテーパ部37が形成してあるため、
当該ピン5aはスライダ22と衝合することなく、シャ
ッタ11の前片11cに乗り上げる。
【0025】ディスクカートリッジ6がカートリッジホ
ルダ3の最奥部3aまで挿入されたとき、図33に示す
ように、シャッタ11が全開状態と成り、スライダ22
にシャッタ保持部材52が係合される。 また、これと
同時に、センサ51によつて、ディスクカートリッジ6
が所定位置まで挿入され、かつシャッタ11が完全に開
放されたことが検知され、図示外の駆動源が駆動されて
カートリッジホルダ3がターンテーブル1側に下降され
る。これによって、光デイスク7がターンテーブル1に
装着され、記録/再生動作が可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスクカートリッ
ジの一例を図22〜図31に基づいて説明する。これら
の図において、前出の図53〜図55に示された部材ま
たは部分と対応する部材または部分には、同一の符号が
表示されている。
【0027】図22に示すように、このディスクカート
リッジ6は、主として硬質プラスチック製のカートリッ
ジケース21と、このカートリッジケース21内に回転
可能に収納された両面記録形の光デイスク7と、カート
リッジケース21の前縁部9に摺動可能に取り付けられ
たスライダ22と、このスライダ22に固着され、閉鎖
位置より一方向に摺動してカートリッジケース21に開
設された窓孔10を開閉するシャッタ11と、シャッタ
11の先端部を押えるシャッタ押え板18とから構成さ
れている。
【0028】前記カートリッジケース21は、この図に
示すように、上ハーフ8aと下ハーフ8bとから成り、
これら両ハーフ8a,8bを複数本のねじ(図示せず)
を用いて接合することにより、光デイスク7やその他の
構成部品を収納する空間を構成している。
【0029】下ハーフ8bには、図23に示すように、
光ディスク7の回転中心Pと対応する略中央部から前縁
部9(ディスク駆動装置への挿入側の側辺)に向けて長
孔状の窓孔10が開設され、後縁部9a寄りの左右両側
部には、誤消去防止機構用の開孔16a,17aが対称
に開設されている。前記窓孔10の幅Wは、光ディスク
7を回転駆動するためのターンテーブルと光ディスクに
対して情報の記録/再生を行うヘッドが挿入可能な幅に
形成される。
【0030】この下ハーフ8bの前縁部9を除く外周縁
には、図23及び図24に示すように、一定の高さの接
合用壁23が立設されている。また、光ディスク7の回
転中心Pを中心とする円周上には、前記接合用壁23と
同じ高さの隔壁24が輪状に立設され、光ディスク7の
収納空間24aを構成している。さらに、前記窓孔10
の周囲の前記回転中心Pを中心とする円周上には、前記
接合用壁23および隔壁24よりも低いディスク受け1
0aが輪状に立設されている。
【0031】前記下ハーフ8bの前縁部9には、前記接
合用壁23,24よりもやや低い案内レール25が一直
線状に形成され、そのシャッタ閉鎖側の端部には、シャ
ッタ停止用の段部25aが形成されている。また、この
案内レール25の内側には、前記接合用壁23,24と
同じ高さの接合用壁26が案内レール25と平行に立設
されている。
【0032】下ハーフ8bの前縁の前記窓孔10と対向
する部分には、図25に示すように、当該下ハーフ8b
の表面より凹設された補強部27が、前記案内レール2
4の先端部と同一平面状をして一体に成形されている。
【0033】さらに、下ハーフ8bの外面のシャッタ1
1が摺動する部分には、図25に示すように、シャッタ
11の表面を下ハーフ8bの表面内に収めるための凹部
28が凹設されている。
【0034】一方、上ハーフ8aは、各部材が前記下ハ
ーフ8bと対称位置に設けられる点を除いてそれと略同
形に形成される。したがって、これら両ハーフ8a,8
bを接合すると、図26(a),(b)に示すように、
前縁部9の接合部分にスライダ挿通孔29が一直線状に
形成される。
【0035】次に、シャッタ11とスライダ22の構成
について説明する。
【0036】シャッタ11は、図27および図28に示
すように、ステンレス等の薄板をコの字形に折り曲げる
ことによって、前記窓孔10の全体を同時に覆うことが
できる長さを有する上片11aおよび下片11b、それ
に前記カートリッジケース8のシャッタ設定部の厚さS
とほぼ等しい幅を有する前片11cとが一体に形成され
ており、上片11aおよび下片11bの前片11cと近
接した部分には、係止爪30が内向きに曲折形成されて
いる。
【0037】スライダ22は、図29に示すように、幅
広の前面部31と幅狹の後面部32とこれらをつなぐ連
結部33とから構成されており、これら各部によって形
成される凹溝34a,34b内に前記案内レール25を
内装できるようになっている。前面部32は、図30
よび図31に示すように、前記窓孔10の幅Wよりもや
や大きな長さlと前記補強部27の厚さT1と同じかあ
るいはこれよりも狭い幅T2に形成されたヘッド挿通部
35と、前記シャッタ11の内幅と略等しい幅に形成さ
れたシャッタ取付部36と、このシャッタ取付部36の
先端部に形成されたテーパ部37と、前記ヘッド挿通部
35を介して前記シャッタ取付部36と反対側に形成さ
れたピン係合部37aとからなる。ピン係合部37a
は、シャッタ取付部36とほぼ同幅に形成される。
【0038】前記シャッタ取付部36の前面及び上、下
面には、シャッタ11を内装可能な凹部38が形成され
ている。また、このシャッタ取付部36の上、下面の中
央部には、シャッタ11に曲折形成された係止爪30の
係合を容易にするための凹部39が形成されている。さ
らに、このシャッタ取付部36の係止爪係合用の凹部3
9の裏面側には、係止爪30を内挿するための凹部40
が形成されている。
【0039】後面部32は、スライダ22を裏面側から
見たとき、その全長にわたって同幅に形成されており、
テーパ部37側の端部には、図31に示すように、バネ
係止部32bが突設されている。
【0040】前記スライダ22は、例えばナイロンある
いはポリアセタールのように、滑性に優れた合成樹脂を
もって一体に形成される。
【0041】前記シャッタ11は、前記シャッタ取付部
36に係止爪30を係合することによってスライダ22
に取付けられる。また、スライダ22は、テーパ部37
をシャッタ11の開放時移動側に向け、前記凹溝34
a,34bを前記案内レール25に跨設することによっ
てカートリツジケース21に摺動可能に取付けられる。
【0042】このとき、シャッタ11の上片11a及び
下片11bは、カートリツジケース21の上下両面にそ
れぞれ重合され、上ハーフ8a及び下ハーフ8bに開設
された各窓孔10を閉塞する。シャッタ11の先端部
は、カートリツジケース21に貼着された細長い押え板
18にてカートリツジケース21に密着される。
【0043】なお、前記シャッタ停止用の段部25a
は、スライダ22の端面が当接されたとき、シャッタ1
1の側辺部が凹部28の端面に当接しないような位置関
係を持って形成される。これによって、シャッタ11と
カートリッジケース21との衝合による発塵を減少する
ことができる。
【0044】次に、本発明のディスクカートリッジを装
着して情報の記録・再生を行うディスク駆動装置の第1
例を、図1ないし図21に基づいて説明する。
【0045】図1はカートリッジホルダ近傍の斜視図、
図2はカートリッジホルダの平面図、図3はカートリッ
ジホルダのディスクカートリッジ挿入方向から見た側面
図、図4はカートリッジホルダの側面方向から見た断面
図である。これらの図において、前出の図53と対応す
る部分には、同一の符号が表示されている。
【0046】これらの図に示すように、本実施例のディ
スク駆動装置においては、2本の開閉アーム4,5がカ
ートリッジホルダ3の天板3bの上面に取り付けられて
いる。また、この天板3bには、ディスクカートリッジ
停止端3aから当該停止端3aまで挿入されたディスク
カートリッジの窓孔10と対向する部分にわたって、長
孔状のヘッド挿入孔3dが開設されている。
【0047】各開閉アーム4,5は、図1および図2
示すように、ヘッド挿入孔3dの中心線X−Xに対して
相対称に交叉するように組み合わされ、支軸4b,5b
をカートリッジホルダ3の挿入口側に回動可能に取り付
けると共に、その先端部がカートリッジホルダ3のディ
スクカートリッジ停止端3a側に配置される。従って、
支軸4bが中心線X−Xの左側に設定された第1の開閉
アーム4は、先端部が中心線X−Xの右側に配設され、
支軸5bが中心線X−Xの右側に設定された第2の開閉
アーム5は、先端部が中心線X−Xの左側に配設され
る。
【0048】前記各開閉アーム4,5は、図2に1点鎖
線で示すように、最も内側位置まで駆動されたときに
も、カートリッジホルダ3内に挿入されたディスクカー
トリッジの窓孔10および前記ヘッド挿入孔3dを塞ぐ
ことがないように、その形状、配置、回動範囲等が設定
される。また、これら2つの開閉アーム4,5は、動作
範囲の始端から終端まで移動する間に、いずれの部分も
がカートリッジホルダ3の天板3bの範囲より外方に突
出しないように、その形状、配置、回動範囲等が設定さ
れる。さらには、これら2つの開閉アーム4,5が動作
中に互いに干渉するのを防止するため、図3および図4
に示すように、支軸4b,5bに対する設定位置に高低
がつけられ、立体的に交叉するように構成されている。
【0049】前記各開閉アーム4,5の先端部には、ピ
ン4a,5aが取付けられており、これらのピン4a,
5aは、図1及び図2に示すように、天板3bに開設さ
れた円弧状の透孔41a,41bを通ってカートリッジ
ホルダ3内のシャッタ閉鎖位置よりも外側に配設されて
いる。勿論、前記の透孔41a,41bは、各アーム
4,5の支軸4b,5bを中心とする円弧上に開設され
る。
【0050】前記開閉アーム4,5は、戻しばね42
a,42bによって常時外向きに付勢されている。これ
により、ディスクカートリッジ6の非挿入時、一方のピ
ン4aは閉止位置にあるスライダ22のピン係合部37
aの外面に当接されるように配置される。また、他方の
ピン5aは、ディスクカートリッジ6を表裏反転してカ
ートリッジホルダ3に装着したとき、閉止位置にあるス
ライダ22のピン係合部37aの外面に当接されるよう
に配置される。
【0051】開閉アーム4,5の初期設定角度、すなわ
ちディスクカートリッジ6の非挿入時におけるアーム4
(5)の支軸4b(5b)とピン4a(5a)とを結ぶ線分
E−Eがディスクカートリッジ6の挿入方向F−Fとな
す角度θは、ディスクカートリッジ1のローディング力
に密接に影響し、この角度θを小さくすると当該ローデ
ィング力が大きくなって使用感が悪くなる。
【0052】図5に模式的に示すように、ディスクカー
トリッジ6のローディング力をF1,シャッタ11の閉
力をFs,開閉アーム4(5)の復元力をFp,線分E−
Eと線分F−Fとのなす角度をθ,ピン4a(5a)を
ディスクカートリッジ6の前縁に沿って摺動するときの
摩擦係数をμとしたとき、ローディング力F1は、下式
で表される。
【0053】 F1={tanθ/(tanθ−μ)}×{(Fs/tanθ)+(Fp/sinθ)} 例えば小型光ディスク駆動装置の場合、不使用時にシャ
ッタ11が確実に閉まるようにするにはシャッタ11の
閉力Fsを1.5N(ニュートン)以上にすることが必
要である。また開閉アーム4(5)が確実に原位置に復帰
するようにするには、開閉アーム4(5)の復元力Fpを
0.2N以上にする。また、ピン4a(5a)とディス
クカートリッジ6との摩擦係数μはおよそ0.2程度で
ある。
【0054】図6に、上式より求められたこの光ディス
ク駆動装置における角度θとローディング力F1との関
係を示す。経験上、ローディング力F1が5N以上にな
ると使用感が悪くなって実用に適さなくなるので、この
グラフ図より、アームの角度θは29度以上の範囲で使
用しなくてはならず、そのためには不使用時におけるア
ームの設定角度を65度以上にしなくてはならないこと
が判る。
【0055】カートリッジホルダ3のディスクカートリ
ッジ停止端3a側には、図1および図2に示すように、
ディスクカートリッジ6が所定位置まで挿入されたか否
か、及びシャッタ11が完全に開放されたか否かを検知
するためのセンサ51と、開放アーム4または5によっ
て開放されたシャッタ11を所定の開放位置に保持する
シャッタ保持部材52とが設定されている。
【0056】前記センサ51は、カートリッジホルダ3
を上下動する駆動源(図示せず)のスイッチ装置を構成
しており、ディスクカートリッジ6が所定位置まで挿入
され、かつシャッタ11が完全に開放されたとき、前記
駆動源を起動してカートリッジホルダ3をターンテーブ
ル1側に下降するようになっている。
【0057】図7はシャッタ保持部材52の第1例を示
す斜視図であって、側面形が上片52aと下片52bと
これらを連結する連結片52cとからなる略コの字形に
形成されており、前記上片52aおよび下片52bの内
面先端部には、前記スライダ22のヘッド挿通部35の
挿入を容易にするための面取り53aが施されている。
このシャッタ保持部材52の全高Hは、カートリッジケ
ース21の厚さSと同じかこれよりも小さく形成され、
また、上片52aおよび下片52bの内面の間隔wは、
スライダ22のヘッド挿通部35の厚さよりもやや大き
く形成される。本例のシャッタ保持部材52は、シャッ
タ11が全開位置まで開放されたとき、スライダ22の
ヘッド挿通部35とシャッタ取付部36との間に形成さ
れる端面に係合可能な位置に設定される。
【0058】図8はシャッタ保持部材52の第2例を示
す斜視図であって、スライダ22との係合を容易にする
ため、上片52aおよび下片52bの側面部分にも面取
り53bが施されている。その他については、第1例の
シャッタ保持部材と同様である。
【0059】図9はシャッタ保持部材52の第3例を示
す斜視図であって、スライダ22との係合を容易にする
ため、上片52aおよび下片52bの先端部両側に面取
り53cが施されている。その他については、第1例の
シャッタ保持部材と同様である。
【0060】図10はシャッタ保持部材52の第4例を
示す斜視図であって、構成を簡略化するため、水平片5
5と立片56とからなるL字形に形成されている。その
他については、第1例のシャッタ保持部材と同様であ
る。
【0061】図11はシャッタ保持部材52の第5例を
示す斜視図であって、スライダ22との係合を容易にす
るため、水平片55の先端部両側に面取り53dが施さ
れている。その他については、第4例のシャッタ保持部
材と同様である。
【0062】図12はシャッタ保持部材52の第6例を
示す斜視図であって、カートリッジホルダ3に対する取
付部57と当該取付部57から垂直に突設されたピン状
の係止部58とから構成されている。本例のシャッタ保
持部材52は、図13に示すように、シャッタ11が全
開位置まで開放されたとき、スライダ22のヘッド挿通
部35とシャッタ取付部36との間に形成される端面に
係合するように設定することもできるし、また図14
示すように、シャッタ11の前片11cに透孔59aを
開設すると共に、スライダ22のシャッタ取付部36の
当該透孔59aと対応する位置に凹陥部59bを凹設
し、この凹陥部59b内に、前記係止部58を挿入する
ようにすることもできる。 図15はシャッタ保持部材
52の第7例を示す斜視図であって、前記カートリッジ
ホルダ3に固着される固定部61と、固定部61に対し
て突出または内挿可能に取り付けられた係合ピン62
と、前記固定部61と係合ピン62との間に張設され、
前記係合ピン62を常時固定部61から突出する方向に
付勢するばね部材63とから構成されている。
【0063】固定部61には、図16および図17に示
すように、一端の中央部に前記係合ピン62を摺動可能
に収納する孔64が開設されており、この孔64の周面
に、孔64の開口部と連通しかつ孔64の軸線方向に延
びる導入線65aと、導入溝65aの終端部より孔64
の周方向に延びる連結溝65bと、連結溝65bの終端
部より孔64の軸線方向に延びる案内溝65cとが形成
されている。また、この固定部61の他端にはハブ66
が外向きに突設され、このハブ66にはねじ挿通孔67
が開設されている。
【0064】一方、係合ピン62の基端部には、図18
に示すように、前記の各溝65a,65b,65c内を
挿通可能な突起68が突設置されている。
【0065】前記シャッタ保持部材52は、固定部61
に開設された孔64内にばね部材63を収納した後、係
合ピン62に突設させられた突起68を導入溝65a、
連結溝65b、案内溝65cの順に挿通することによっ
て一体に組立てられる。
【0066】図19はシャッタ保持部材52の第8例を
示す斜視図であって、スライダ22との係合を容易にす
るため、係合ピン62の先端部に転動部材69aがその
一部を外部に突出するようにして設定されている。その
他については、第7例のシャッタ保持部材と同様であ
る。
【0067】図20はシャッタ保持部材52の第9例を
示す斜視図であって、固定部61と、固定部61に対し
て回動可能に取り付けられた係合アーム70と、前記固
定部61と係合アーム70との間に張設され、係合アー
ム70を常時ディスクカートリッジ6の挿入方向と対向
する方向に付勢するばね部材63aとから構成されてい
る。
【0068】図21はシャッタ保持部材52の第10例
を示す斜視図であって、スライダ22との係合を容易に
するため、係合アーム70の先端部に転動部材69bが
その一部を外部に突出するようにして設定されている。
その他については、第9例のシャッタ保持部材と同様で
ある。
【0069】前記第7例〜第10例のシャッタ保持部材
52は、シャッタ11が全開位置まで開放されたとき、
スライダ22のヘッド挿通部35とシャッタ取付部36
との間に形成される端面に係合するように設定すること
もできるし、またシャッタ11の前片11cに透孔59
aを開設すると共に、スライダ22のシャッタ取付部3
6の当該透孔59aと対応する位置に凹陥部59bを凹
設し、この凹陥部59b内に、前記係合ピン62または
係合アーム70を挿入するようにすることもできる(
13および図14参照)。
【0070】以下、前記のように構成されたディスク駆
動装置の動作を図32及び図33に基づいて説明する。
【0071】ディスクカートリッジが挿入される以前に
おいては、図4に示すように、カートリッジホルダ3が
ターンテーブル1から離隔しており、また図32に示す
ように、2つのピン4a,5aがそれぞれ左右両側に離
隔して配置されている。
【0072】カートリッジホルダ3内にディスクカート
リッジ6を挿入すると、まず図32に示すように、一方
のピン4aが閉止位置にあるスライダ22のピン係合部
37aの外面に当接されるとともに、他方のピン5aが
ディスクカートリッジのシャッタ開放側の前縁部に当接
される。
【0073】ディスクカートリッジをさらに挿入する
と、その押圧力によってアーム4,5が互いに内向きに
駆動され、一方のアーム4の駆動力によってシャッタ1
1が開方向に駆動される。シャッタ11が開方向に駆動
する過程で、他方のピン5aがスライダ22と会合する
が、スライダ22にテーパ部37が形成してあるため、
当該ピン5aはスライダ22と衝合することなく、シャ
ッタ11の前片11cに乗り上げる。
【0074】ディスクカートリッジ6がカートリッジホ
ルダ3の最奥部3aまで挿入されたとき、図33に示す
ように、シャッタ11が全開状態と成り、スライダ22
にシャッタ保持部材52が係合される。 また、これと
同時に、センサ51によつて、ディスクカートリッジ6
が所定位置まで挿入され、かつシャッタ11が完全に開
放されたことが検知され、図示外の駆動源が駆動されて
カートリッジホルダ3がターンテーブル1側に下降され
る。
【0075】これによって、光デイスク7がターンテー
ブル1に装着され、記録/再生動作が可能になる。
【0076】前記実施例のディスク駆動装置は、2本の
開閉アーム4,5をカートリッジホルダ3の天板3cに
取り付けたので、開閉アーム4,5の設定スペースを特
別に設ける必要がなく、これら開閉アーム4,5をカー
トリッジホルダ3の側面部分に配設した場合に比べてデ
ィスク駆動装置の平面サイズを小型化することができ
る。
【0077】また、2本の開閉アーム4,5を交叉し、
その基端部を前記カートリッジホルダ3の挿入口側に回
動可能に取り付け、その先端部をカートリッジホルダ3
の奥行方向に配置したので、開閉アーム4,5の初期設
定角度を大きくすることができ、従って、小さな力でシ
ャッタ11を駆動することができて使用感を良好にする
ことができる。
【0078】さらに、開閉アーム4,5の先端部に設け
られたシャッタ駆動用のピン4a,5aをカートリッジ
ホルダ3内のシャッタ閉鎖位置よりも外側に配設したの
で、当該ピンをスライダ22に形成されたピン係合部3
7に係合することができ、両者を充分な係合しろをもっ
て係合させることができるので、シャッタ開閉動作中に
両者の係合が外れるといった不都合を生じにくい。
【0079】加えて、カートリッジホルダ3の最奥部に
シャッタ保持部材52を設定し、全開位置まで開放され
たシャッタ11(スライダ22)を係合するようにした
ので、不正な振動が加わる等してピン4aまたは5aと
スライダ22との係合が外れた場合にも、シャッタ11
が閉鎖することがなく、光学ヘッドなどの損傷を未然に
防止することができる。
【0080】また、カートリッジホルダ3の上下面にそ
れぞれヘッド挿入孔3dおよび開孔部2を開設したの
で、カートリッジホルダ3の上下面からディスクカート
リッジ6内に収納された光ディスク7に光学ヘッドおよ
び外部磁界をアクセスすることができ、光磁気ディスク
用のディスク駆動装置として用いることができる。
【0081】以下、本発明のディスクカートリッジを装
着して情報の記録・再生を行うディスク駆動装置の第2
例を図34図40によって説明する。
【0082】図34は第2実施例に係るディスク駆動装
置の斜視図であって、81はベース、82は外側壁、8
2aは袋部、83はホルダ駆動部材、83aは切込み、
84はガイドローラ、86は引張ばね、87はセンサを
示し、その他図1に対応する部分には、それと同じ符号
が付されている。なお、前記ベース81には、前記ター
ンテーブル1および光学ヘッドなどの部材が配設される
が、図が複雑化するのを防止するため、図示を省略して
ある。
【0083】同図において、ベース81の上方にはホル
ダ駆動部材83が矢印M方向(ディスクカートリッジ6
の挿入口方向)と、これとは逆の矢印M′方向とに移動
可能に取りつけられ、このホルダ駆動部材83の上方に
カートリッジホルダ3が位置づけられている。このカー
トリッジホルダ3は矢印N,N′で示す上、下方向に移
動可能であって、図示しない引張りバネによって矢印
N′方向に付勢されているが、このカートリッジホルダ
3の側面に設けられたガイドローラ84がホルダ駆動部
材83の側壁上面に乗っていることにより、カートリッ
ジホルダ3の矢印N′方向への移動が規制されている。
なお、ホルダ駆動部材83の側壁上面には、カートリッ
ジホルダ3のディスクカートリッジ挿入口側が傾斜した
切込み83aが設けられ、ガイドローラ84がこの切込
み83aに入ると、引張りバネによってカートリッジホ
ルダ3は矢印N′方向に移動(すなわち、下降)する。
また、カートリッジホルダ3の側面に設けられたガイド
ローラ84は外側壁82の内側がくぼんで矢印N,N′
方向に伸延した袋部82aの中に嵌入しており、これに
より、カートリッジホルダ3は矢印N,N′方向に移動
することができるが、矢印M,M′方向に移動すること
ができない。
【0084】カートリッジホルダ3の上面には、2つの
支軸4b,5bが互いに近接し、かつ矢印M,M′方向
とは直交する方向に並んで設けられており、支軸4bに
第1の開閉アーム4が、支軸5bに第2の開閉アーム5
が夫々回動可能に取りつけられている。第1の開閉アー
ム4は支軸5bをディスクカートリッジ挿入口側に回り
込みながらカートリッジホルダ3の奥側に伸延してお
り、また、第2の開閉アーム5も支軸4bを同様に回り
込みながらカートリッジホルダ3の奥側に伸延してい
る。このために、これら開閉アーム4,5は、支軸4
b,5bよりもディスクカートリッジ挿入口側で干渉し
ないように交差する。したがって、支軸4b,5bでの
開閉アーム4,5の取付け高さが異なっており、これら
の先端部が同一高さとなるように、高い方の開閉アーム
4に下方への段部8を設けている。これら開閉アーム
4,5の同一高さの先端部には、同一長さで下方に突出
するようにピン4a,5aが設けられている。
【0085】第1の開閉アーム4は、図示しない引張り
バネにより、支軸4bを中心として時計回り方向に付勢
され、第2の開閉アーム5も、同様にして、支軸5bを
中心として反時計回り方向に付勢されている。このため
に、カートリッジホルダ3にディスクカートリッジ6が
挿入されないときには、開閉アーム4,5はピン4a,
5a間が充分離れた状態にある。カートリッジホルダ3
にディスクカートリッジ6を押し込んでいくと、ディス
クカートリッジ6の先端面に開閉アーム4,5のピン4
a,5aが当たるが、さらにディスクカートリッジ6を
押し込んでいくと、第1の開閉アーム4が支軸4bを中
心に反時計回り方向に回動して第2の開閉アーム5が支
軸5bを中心に時計回り方向に回動し、これにより、デ
ィスクカートリッジ6がA面、B面のいずれを上側にし
たかに応じて、ピン4aもしくは5aがディスクカート
リッジ6のシャッタを開いていく。
【0086】このようにして、開閉アーム4,5は、デ
ィスクカートリッジ6をA面、B面いずれ側にして挿入
しても、ピン4aもしくは5aによってシャッタを開く
ことができる。
【0087】ディスクカートリッジ6がカートリッジホ
ルダ3に挿入されていないときには、ホルダ駆動部材8
3は矢印M方向に最も移動した状態にあり、カートリッ
ジホルダ3のガイドローラ84はホルダ駆動部材83の
側壁の切込み83aからはずれた位置にある。このため
に、カートリッジホルダ3は矢印N方向に持ち上げられ
た状態にあり、この状態でディスクカートリッジ6がカ
ートリッジホルダ3に挿入可能である。
【0088】ディスクカートリッジ6をカートリッジホ
ルダ3に押し込むとともに、シャッタ開閉アーム4,5
によってシャッタが開かれるが、ディスクカートリッジ
6がカートリッジホルダ3の最奥部まで押し込まれる
と、それを図示しないセンサが検知し、図示しないモー
タが起動してホルダ駆動部材83を矢印M′方向に引張
って移動させる。このホルダ駆動部材83の移動ととも
に、その切込み83aにガイドローラ84が入ると、カ
ートリッジホルダ3が矢印N′方向に降下し、ディスク
カートリッジ6に収納されている光ディスク7のハブ部
が、その下方に設けられているターンテーブルに固定載
置される。このとき、図示しないロック機構により、デ
ィスクカートリッジ6はロックされる。
【0089】このように、光ディスク7のハブ部がター
ンテーブル上に固定載置されるに充分な位置までカート
リッジホルダ3が降下したことは、図示しないセンサに
よって検知され、この検知出力によってモータが停止す
る。
【0090】カートリッジホルダ3のディスクカートリ
ッジ挿入口側のベース81上にはセンサ87が設けられ
ている。このセンサ87は、ディスクカートリッジ6の
下降とともに作動し、ディスクカートリッジ6が所定の
位置まで下降したか否か、光ディスク7が記録を禁止さ
れているか否か(すなわち、光ディスク7が記録モード
にあるか否か)を検出する。センサ87によってディス
クカートリッジ6が所定の位置まで下降したことが検出
されると、駆動モータがターンテーブルを回転駆動し、
光ディスク7を回転させる。また、センサ87が光ディ
スク7が記録可能モードにないことを検出すると、この
光ディスク7への記録を禁止する。
【0091】ディスクカートリッジ6のイジェクト時に
は、ユーザのイジェクト操作とともにモータが回転し、
ホルダ駆動部材83が矢印M方向に移動する。これとと
もに、カートリッジホルダ3の側面のガイドローラ84
はホルダ駆動部材83の側壁の切込み83aからはずれ
ていき、カートリッジホルダ3は矢印N方向に上昇す
る。これとともに、ディスクカートリッジ6は矢印Q
1,Q2方向に付勢されている開閉アーム4,5によって
押され、カートリッジホルダ3からはじき出すことがで
きるように、押し出される。ディスクカートリッジ6の
シャッタは閉じる方向に付勢されており、開閉アーム
4,5によってディスクカートリッジ6が押し出される
とともに、シャッタは自動的に閉じる。 図35はディ
スクカートリッジ6の外観図であって、同図(a)はシ
ャッタが開いた状態でのB面を、同図(b)はシャッタ
が閉じた状態でのA面を夫々示している。
【0092】同図において、ディスクカートリッジ6の
両面には、互いに重なるように窓孔10が設けられてい
る(図35(b)に示すB面では、シャッタ11に隠れ
ている)。また、ディスクカートリッジ6の先端面に
は、そこを摺動可能に樹脂製のスライダ22が設けら
れ、これにコ字状のシャッタ11がスライダ22とディ
スクカートリッジ6の本体とを挟むように取りつけられ
ている。シャッタ11は窓孔10を覆う形状、寸法をな
しており、通常、図示しないバネ部材により、図34
(b)に記すように、窓孔10を閉じている。
【0093】かかるディスクカートリッジ7において、
A,B面夫々のシャッタ11側とは反対側の角部に夫々
誤消去防止機構16,17が設けられている。これら誤
消去防止機構16,17は、シャッタ11の移動方向と
は直交する方向のディスクカートリッジ6の中心線に関
して対称に位置づけられている。
【0094】これら誤消去防止機構16,17は、夫々
2面間を貫通する開孔16a,17aと、これら開孔1
6a,17a内で摺動可能なドア部材16b,17bと
で構成されている。これらドア部材16b,17bは、
裏面側に設けられた操作部材16c,17cよって操作
され、開孔16a,17aを全閉するか一部開放するか
の2状態に切換え設定される。
【0095】ドア部材16b,17bが開孔16a,1
7bを全閉しているときには、光ディスク7のA面、B
面は記録可能とし、ドア部材16b,17bが開孔16
a,17aを一部開放しているときには、光ディスク7
のA面、B面は記録禁止とする。
【0096】他の部分については、図22のディスクカ
ートリッジと同様に形成される。
【0097】次に、この実施例のディスクカートリッジ
6がカートリッジホルダ3にローディングされるときの
開閉アーム4,5の動作について、さらに詳しく説明す
る。
【0098】図35は開閉アーム4,5の構成とそのロ
ーディング時の回動状態を示す図であって、前出図面に
対応する部分には同一符号をつけている。
【0099】同図において、6(a)は先端面にピン4
a,5aが当接開始したときのディスクカートリッジ6
を示し、6(b)はカートリッジホルダ3ヘのローディ
ングが完了したときのディスクカートリッジ6を示して
いる。また、開閉アーム4,5は、ディスクカートリッ
ジ6(b)に当接した状態で全体的に示され、ディスク
カートリッジ6(a)に当接した状態では、それらの先
端部のみが示されている。
【0100】開閉アーム4,5は、夫々支軸4b,5b
に取りつけられる側の屈曲した部分と先端側の直線部分
とからなり、これら屈曲した部分が、夫々支軸4b,5
bをディスクカートリッジ挿入口側(矢印M′方向)に
回り込んでいる。したがって、開閉アーム4,5は、支
軸4b,5bよりも矢印M′方向側で干渉しないように
交差することになり、このために、カートリッジホルダ
3からの高さが異なっている。ここでは、開閉アーム4
の方が高いものとする。また、この第1の開閉アーム4
は、引張りバネ42aにより、常時支軸4bを中心に時
計回り方向に付勢されており、同様に、第2の開閉アー
ム5も、引張りバネ42bにより、常時支軸5bを中心
に反時計回り方向に付勢されている。
【0101】第1の開閉アーム4の時計回り方向の回動
限界や第2の開閉アーム5の反時計回り方向の回動限界
は図示しないストッパによって規制されるが、これら回
動限界内に開閉アーム4があるときには、必ず、ディス
クカートリッジ6(a)に対し、開閉アーム4のピン4
aがスライダ22のピン係合部37aとディスクカート
リッジ6(a)の先端面とに当接し、第2の開閉アーム
5のピン5bがディスクカートリッジ6の反対側縁部に
当接するように、上記回動限界が設定されている。
【0102】図37(a)はディスクカートリッジ6
(a)にピン4a,5aが当接した状態を示す。
【0103】上記のように、開閉アーム4,5の高さが
異なるが、開閉アーム4に段部88を設けることにより
これらの先端部の高さを等しくしてから、これらの先端
部のピン4a,5aは、長さが等しくされて、かつディ
スクカートリッジ6(a)の厚さ方向の充分な範囲にわ
たって当接するように、長さが規定されている。このよ
うにして、ピン4a,5aはディスクカートリッジ6
(a)の充分な厚み範囲にわたって当接し、ピン4aは
さらにスライダ22のピン係合部37aに充分当接す
る。ディスクカートリッジ6a(a)を裏返えしてカー
トリッジホルダ3に挿入したときには、開閉アーム5の
ピン5aがディスクカートリッジ6(a)とスライダ2
2のピン係合部37aとに当接するが、その当接状態
は、図37(b)に示すように、図37(a)に示した
ピン4aの場合と同じである。
【0104】図36に戻って、ディスクカートリッジ6
(a)が矢印M′とは逆方向にさらに挿入されていく
と、ピン4a,5aがディスクカートリッジ6(a)に
よって押され、開閉アーム4は支軸4bを中心に反時計
回り方向に回動し、開閉アーム5は支軸5bを中心に時
計回り方向に回動する。これにより、スライダ22がピ
ン4aが押されて左方に移動し、シャッタ11が開いて
いくが、ピン5aは左方に移動するスライダ22上にテ
ーパ部37から乗り上げる。
【0105】ローディングが完了したディスクカートリ
ッジ6(b)においては、シャッタ11は全開された状
態にある。このとき、開閉アーム4は窓孔10からずれ
た位置に停止している。また、開閉アーム5は、ピン5
bがスライダ22に乗り上げている分、開閉アーム4よ
りも大きく回動しているが、これでも窓孔からずれた位
置に停止している。
【0106】このような状態で、開閉アーム4,5に不
当な回転力が加わると、これがさらに回動する場合もあ
り得る。しかし、支軸5bは開閉アーム4のストッパと
して作用し、開閉アーム4は支軸5bに当接してこれ以
上の回動ができなくなるし、支軸4bも開閉アーム5の
ストッパとして作用し、開閉アーム5は支軸4bに当接
してこれ以上の回動ができなくなる。そして、開閉アー
ム4,5は、夫々支軸4b,5bに当接しても、窓孔1
0からずれた位置にあるように、開閉アーム4,5の形
状や支軸4b,5bの位置などが決められる。
【0107】以上のようにして、開閉アーム4,5は常
に窓孔10からずれた位置にあり、開閉アーム4,5か
ら窓孔10を介してディスクカートリッジ6内に塵芥な
どが侵入することがない。
【0108】また、支軸4b,5bや引張りバネ42
a,42bなどはカートリッジホルダ3上に設けられ、
開閉アーム5a,5bの回動もカートリッジホルダ3上
で行なわれるから、これらからなるシャッタ開閉機構の
スペースは、平面的にはカートリッジホルダ3のスペー
スとほとんど重なり、垂直方向には、わずかにカートリ
ッジホルダ3上にあるだけである。したがって、このシ
ャッタ開閉機構によってディスクドライブ装置が大型化
することはない。
【0109】図38はカートリッジホルダ3内でのディ
スクカートリッジ6のローディング完了直前の状態を示
す図であって、91はセンサ、91aはA/B面判別
部、91bはカートリッジ挿入/シャッタ開閉確認部、
92はロック部材であり、前出図面に対応する部分には
同一符号をつけている。
【0110】同図において、カートリッジホルダ3(
34)の奥部には、シャッタ保持部材52とセンサ91
が設けられている。ローディングが完了するときのディ
スクカートリッジ6においては、シャッタ11がほとん
ど全開しており、さらにディスクカートリッジ6がカー
トリッジホルダ3に押し込まれると、シャッタ11は全
開し、ディスクカートリッジ6の先端部がシャッタ保持
部材52に当接するとともに、ディスクカートリッジ6
の側面に設けられた切欠部6aにロック部材92が係合
する。このとき、シャッタ保持部材52は、ディスクカ
ートリッジ6のローディング位置を規定するが、これと
ともに、シャッタ11を全開状態に保持する。全開状態
にあっても、図36で説明したように、開閉アーム4,
5のピン4a,5aにより、シャッタ11のスライダ2
2が押されているが、何らかの原因でもってピン4a,
5aがスライダ22からはずれると、シャッタ11が自
動的に閉じる方向に移動し、光ヘッドに損傷を与えてし
まう。シャッタ保持部材52はこのような事故を防止す
るようにしている。
【0111】センサ91はA/B面判別部91aカート
リッジ挿入/シャッタ開閉確認部91bとからなってい
るA/B面判別部91aは、たとえばA面を上面として
ディスクカートリッジ6をカートリッジホルダ3に挿入
したとき、全開したシャッタ11の夫々の面を連結する
連結面で押されるロッドを有している。B面を上面とし
てディスクカートリッジ6をカートリッジホルダ3に挿
入したときには、シャッタ11の移動方向は逆となるの
で、A/B面判別部91aのロッドは押されない。これ
により、ディスクカートリッジ6のA面、B面が判別さ
れる。
【0112】カートリッジ挿入/シャッタ開閉確認部9
1bは、シャッタ保持部材52とともに、ディスクカー
トリッジ6が正常にローディングされたか否か、シャッ
タ6が全開したか否かを確認する。シャッタ6が全開し
たときには、ディスクカートリッジ6はシャッタ保持部
材52に正しく位置決めされ、これによってカートリッ
ジ挿入/シャッタ開閉確認部91bのロッドが押され、
ディスクカートリッジ6がシャッタ11の全開によって
正しくローディングされたことが確認されるが、シャッ
タ11が全開しないままにローディングが行なわれる
と、ディスクカートリッジ6の先端部のシャヤッタ保持
部材52に対向する部分がシャッタ11の厚み分厚くな
り、シャッタ保持部材52がディスクカートリッジ6の
先端部材を支持することができなくなり、この分ディス
クカートリッジ6の挿入量が足りない。このために、カ
ートリッジ挿入/シャッタ開閉確認部91bのロッドは
ディスクカートリッジ6の先端面で押されない。ディス
クカートリッジ6が正しくローディングされたときに
は、A,B面のいずれが上面であっても、カートリッジ
挿入/シャッタ開閉確認部91bのロッドはディスクカ
ートリッジ7′の先端面で押されることになる。このよ
うにして、ディスクカートリッジ6が正しくローディン
グされたか否かが確認される。
【0113】カートリッジ挿入/シャッタ開放確認部9
1bによってディスクカートリッジ6が正しくローディ
ング完了したことが確認されると、図示しないオートロ
ーディング機能が作動開始する。また、A/B面判別部
91aの判別結果は表示部などによって表示される。
【0114】図39はディスクカートリッジ6がシャッ
タ保持部材52によって支持された状態を示し、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の分断線X−
X′からみた断面図であって、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけている。
【0115】同図において、ディスクカートリッジ6に
は、その両面において、窓孔10とケース先端面との間
に、ケース面よりもくぼんだ補強部27が設けられてお
り、この補強部27の両面は夫々スライダ22のヘッド
挿通部35の上面、下面と同じかやや厚い程度に形成さ
れている。したがって、補強部27の厚さとスライダ2
2のヘッド挿通部35の厚さはディスクカートリッジ6
の本体ケースの厚さよりも薄い。
【0116】シャッタ保持部材52の幅は窓孔10の幅
よりも充分に小さく形成され、また、シャッタ保持部材
52の上片52aと下片52bとの間隔はディスクカー
トリッジ6におけるスライダ22のヘッド挿通部35お
よび補強部27の厚さよりもやや大きい程度に設定され
ている。
【0117】シャッタ11が開きながらディスクカート
リッジ6がカートリッジホルダ3に挿入されてくると、
スライダ22のヘッド挿通部と補強部27とがシャッタ
保持部材52に嵌入し、連結片52cにスライダ22が
当接する。これによってディスクカートリッジ6のロー
ディング位置が設定される。このようにディスクカート
リッジ6が位置設定されると、シャッタ保持部材52の
上片52aがシャッタ11の上面側シャッタ板に近接し
て対向し、下片52bがシャッタ11の下面側シャッタ
板に近接して対向する。これにより、全開しているシャ
ッタ11におけるスライダ22のピン係合部37aから
開閉アーム4,5のピン4a,4bがはずれても、シャ
ッタ11は、シャッタ保持部材52における上片52
a、下片52bに突き当たり、全開した状態に保持され
る。
【0118】図40に示すように、ローディング中、デ
ィスクカートリッジ6が6(a)の状態から6(b)の
状態まで矢印E方向に移動する間、シャッタ11は矢印
D方向に開いていくが、このシャッタ11の右上角は、
矢印E方向に移動しながら矢印D方向に移動し、その軌
跡は矢印94で示すようになる。この軌跡94はディス
クカートリッジ6のローディング完了直前でディスクカ
ートリッジ6の補強部27とシャッタ11のスライダ2
2を横切ることになるが、このとき、これら補強部27
とスライダ22のヘッド挿通部35とがシャッタ保持部
材52内に嵌入されていく。
【0119】なお、図40において、95は開閉アーム
のピン4aの移動軌跡を示している。
【0120】前記第2実施例のディスク駆動装置は、カ
ートリッジホルダ3の天板3cに透孔3dを開設すると
ともに、ディスクカートリッジ6をカートリッジホルダ
3の挿入完了位置まで挿入したとき、開閉アーム4,5
がカートリッジケースに開設された窓孔10のいずれの
部分とも重なり合わないように、前記開閉アーム4,5
の形状、配置、回動範囲を設定したので、例えば光磁気
ディスク駆動装置のように、透孔を介してディスクカー
トリッジ6の上面側に外部磁界等を配置するタイプのデ
ィスク駆動装置についても記録/再生動作に支障をきた
すことがない。
【0121】以下、本発明のディスクカートリッジを装
着して情報の記録・再生を行うディスク駆動装置の他の
例を列挙する。
【0122】前記各例においては、開閉アーム4,5を
カートリツジホルダ3の天板3bの上面に設定したが、
図41に示すように、シヤツタ開閉アーム4,5をカー
トリツジホルダ3の内面に設定することもできる。この
場合、デイスクカートリツジ6がカートリツジホルダ3
内で動揺するのを防止するため、アーム4,5設定部の
下方に、ガイド板101を設けることが好ましい。
【0123】また、前記各例においては、開閉アーム
4,5の振動や変形を防止するための手段が何ら形成さ
れていないが、図42に示すように、カートリッジホル
ダ3にアーム押え板102を形成し、該板102にて開
閉アーム4,5を押えるようにすることもできる。
【0124】また、前記各例においては、図37に示し
たように、各開閉アーム4,5の先端部をカートリッジ
ホルダ3に対して同一高さに設定し、各開閉アーム4,
5の先端部に同一長さのピン4a,5aを設けたが、図
43に示すように、各開閉アーム4,5の先端部をカー
トリッジホルダ3に対して異なる高さに設定し、各開閉
アーム4,5の先端部に異なる長さのピン4a,5aを
設けることもできる。
【0125】また、前記各例においては、同じく図37
に示したように、各開閉アーム4,5の先端部にスライ
ダ22の裏面側にまで延びるピン4a,5aを設け、ス
ライダ22の端面の全体でピン4a,5aを当接するよ
うにしたが、図44に示すように、ピン4a,5aをも
っと短くしスライダ22の端面の一部にピン4a,5a
が当接するようにすることもできる。前記各実施例にお
いては、スライダ22の端面に幅広のピン係合部37a
を形成したので、このようにしてもピン4a,5aとス
ライダ22との係合長さを充分に大きくすることがで
き、駆動中にスライダ22からピン4a,5aが離脱す
るといった不都合を生じにくい。
【0126】さらに、本発明はディスクカートリッジに
備えられるスライダの構成に関するものであって、ディ
スクカートリッジの他の部分の構成及びディスク駆動装
置については前記記載のものに限定されるものではな
い。
【0127】例えば、前記各例においては、スライダ2
2の後面部32および連結部33をスライダ22のほぼ
全長にわたって形成したが、図45に示すように、スラ
イダ22の両端部にのみこれら後面部32および連結部
33を形成することもできる。本例のスライダを用いる
と、図46に示すように、補強部27を介してその両側
部分にのみスライダ挿通孔29が開設されたカートリッ
ジケース21を用いることができる。
【0128】また、図47に示すように、スライダ22
の両端部よりその長さ方向にストッパ103と案内部1
04とを突設し、前記ストッパ103の先端部をカート
リッジケース21に形成された接合用壁23に当接する
ことによって、窓孔10閉鎖時のシャッタ11の設定位
置を規制するようにすることもできる。
【0129】また、図48に示すように、スライダ22
をカートリッジケース21の接合用壁23に当接するの
ではなく、カートリッジケース21の内面に突設された
突起105に当接させることによって、窓孔10閉鎖時
のシャッタ11の設定位置を規制するようにすることも
できる。
【0130】また、前記各例においては、シャッタ保持
部材52によってシャッタ11を全開位置に保持するよ
うにしたが、図49に示すように、カートリッジケース
21の前縁部9の、シャッタ11が全開位置まで移動し
たときにピン4aまたは5aが移動する部分にピン嵌合
凹部106を凹設し、当該ピン嵌合凹部106内にピン
4aまたは5aを落し込むことによって、シャッタ11
を全開位置に保持するようにすることもできる。
【0131】また、前記各例においては、2本の開閉ア
ーム4,5を備えたが、図50に示すように、1本の開
閉アームにてシャッタを開閉させることもできる。
【0132】また、前記各例においては、シャッタ11
に係止爪30を形成し、この係止爪30をスライダ22
のシャッタ取付部36に形成された凹部40に係合する
ことによってシャッタ11とスライダ22とを一体化し
たが、図51に示すように、シャッタ11の前片11c
にねじ挿通孔107を開設し、このねじ挿通孔107に
挿通されたねじをスライダ22に螺合することによって
シャッタ11とスライダ22とを一体化することもでき
る。
【0133】また、前記各例においては、カートリッジ
ホルダ3の最奥部までディスクカートリッジ6を挿入
し、ディスクカートリッジ6に設けられたシャッタ11
を全開状態としたとき、2本の開閉アーム4,5のいず
れの部分もディスクカートリッジ6に開設された窓孔1
0と重なり合わないように、開閉アーム4,5の形状、
配列、回動範囲等を設定したが、図52に示すように、
シャッタ全開状態において、2本の開閉アーム4,5の
一部が窓孔10の一部と重なり合うようにすることもで
きる。本例のディスク駆動装置は、ディスクカートリッ
ジ6を介して開閉アーム設定側と反対側にのみ光学ヘッ
ドが設定される、例えば追記型光ディスク用あるいは相
変化型光ディスク用のディスク駆動装置として用いるこ
とができる。また、2本の開閉アーム4,5と窓孔10
との重合部分をターンテーブル1の挿入部分にのみ限定
すれば、ディスクカートリッジ6を介してその両側に光
学ヘッドと外部磁界とが設定される、光磁気ディスク用
のディスク駆動装置として用いることができる。
【0134】その他、カートリツジホルダ3、アーム
4,5、ピン4a,5a等の形状や配置についても適宜
変更することができる。また、本明細書に記載のデイス
ク駆動装置は、光ディスク駆動装置のほか、磁気デイス
ク駆動装置にも応用することができる。すなわち、磁気
デイスク駆動装置に本発明を応用した場合には、駆動装
置に対する磁気デイスクカートリツジの方向性がなくな
り、表裏いずれの面を特定の方向に向けて駆動装置内に
挿入しても情報の記録/再生を行うことができるので、
磁気デイスクカートリツジの挿入作業が容易化されると
共に、誤挿入によるヘツド及び磁気デイスクの損傷を未
然に防止することができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
カートリッジは、スライダとして、シャッタ開放時に前
記補強部の前方まで移動されるヘッド挿通部と前記シャ
ッタが取り付けられるシャッタ取付部とシャッタ開閉用
のピンが係合されるピン係合部とを有する前面部と、当
該前面部よりも幅狭の後面部と、これら前面部と後面部
の幅方向中央部をつなぐ連結部とからなり、前記ピン係
合部の幅が前記ヘッド挿通部の幅よりも大きく、かつ前
記カートリッジケースの厚さと同等かそれ以下に形成さ
れたものを用い、前記カートリッジケースの前縁部に沿
って形成された案内レールを前記前面部と係合部と連結
部とによって構成される溝内に摺動可能に係合したの
で、ディスク駆動装置に装着する際に、シャッタを小さ
な駆動力で安定に開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジが適用され
るディスク駆動装置の斜視図である。
【図2】ディスク駆動装置の平面図である。
【図3】ディスクカートリッジの挿入方向から見たディ
スク駆動装置の側面図である。
【図4】ディスク駆動装置の側断面図である。
【図5】アームに作用する力を示す説明図である。
【図6】アームの角度とローディング力との関係を示す
グラフ図である。
【図7】シャッタ保持部材の第1例を示す斜視図であ
る。
【図8】シャッタ保持部材の第2例を示す斜視図であ
る。
【図9】シャッタ保持部材の第3例を示す斜視図であ
る。
【図10】シャッタ保持部材の第4例を示す斜視図であ
る。
【図11】シャッタ保持部材の第5例を示す斜視図であ
る。
【図12】シャッタ保持部材の第6例を示す斜視図であ
る。
【図13】第6例に係るシャッタ保持部材の係合位置を
示す要部平面図である。
【図14】第6例に係るシャッタ保持部材の係合位置を
示す要部平面図である。
【図15】シャッタ保持部材の第7例を示す斜視図であ
る。
【図16】第7例に係るシャッタ保持部材の固定部を示
す断面図である。
【図17】図16に示す固定部の正面図である。
【図18】第7例に係るシャッタ保持部材に適用される
係合ピンの斜視図である。
【図19】シャッタ保持部材の第8例を示す斜視図であ
る。
【図20】シャッタ保持部材の第9例を示す斜視図であ
る。
【図21】シャッタ保持部材の第10例を示す斜視図で
ある。
【図22】本発明に係るディスクカートリッジの斜視図
である。
【図23】下ハーフの平面図である。
【図24】下ハーフの断面図である。
【図25】下ハーフの正面図である。
【図26】カートリッジケース及びディスクカートリッ
ジの正面図である。
【図27】シャッタの斜視図である。
【図28】シャッタの側面図である。
【図29】スライダの側面図である。
【図30】スライダの正面図である。
【図31】スライダの平面図である。
【図32】第1例に係るディスク駆動装置の動作説明図
である。
【図33】第1例に係るディスク駆動装置の動作説明図
である。
【図34】ディスク駆動装置の斜視図である。
【図35】ディスクカートリッジの平面図である。
【図36】開閉アームの動作説明図である。
【図37】ピンとディスクカートリッジとの係合状態を
示す正面図である。
【図38】カートリッジホルダの最奥部におけるデイス
クカートリッジと関連部品との係合状態を示す斜視図で
ある。
【図39】シャッタとシャッタ保持部材との係合状態を
示す説明図である。
【図40】ピンとシャッタとの動作説明図である。
【図41】カートリッジホルダの正面図である。
【図42】カートリッジホルダの正面図である。
【図43】ディスクカートリッジとピンとの係合状態を
示す正面図である。
【図44】ディスクカートリッジとピンとの係合状態を
示す正面図である。
【図45】スライダの平面図である。
【図46】カートリッジケースの正面図である。
【図47】スライダとカートリッジケースとの係合状態
を示す要部平面図である。
【図48】スライダとカートリッジケースとの係合状態
を示す要部平面図である。
【図49】ディスクカートリッジとアームとの係合状態
を示す平面図である。
【図50】カートリッジホルダの斜視図である。
【図51】シャッタの斜視図である。
【図52】アームと窓孔との位置関係を示す平面方向か
ら見た断面図である。
【図53】カートリッジホルダの斜視図である。
【図54】開閉アームの動作説明図である。
【図55】開閉アームの動作説明図である。
【図56】ディスクカートリッジの他の例を示す平面図
である。
【符号の説明】
6 ディスクカートリッジ 7 光ディスク 9 前縁部 10 窓孔 11 シャッタ 18 シャッタ押え板 21 カートリッジケース 22 スライダ 28 凹部(シャッタ設定部) 30 係止爪 31 前面部 32 後面部 33 連結部 34a,34b 凹溝 35 ヘッド挿通部 36 シャッタ取付部 37 テーパ部 37a ピン係合部 38,39,40 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−71366(JP,U) 実開 平1−64165(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 G11B 23/033

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド及びスピンドル挿入用の窓孔が開
    設され、かつ当該窓孔の前端部と対向する部分に所定の
    段差を有する補強部が形成されたカートリッジケース
    と、当該カートリッジケースの前縁部に摺動可能に装着
    されたスライダと、当該スライダに取り付けられ、前記
    窓孔を開閉するシャッタとを備えたディスクカートリッ
    ジにおいて、前記スライダとして、シャッタ開放時に前
    記補強部の前方まで移動されるヘッド挿通部と前記シャ
    ッタが取り付けられるシャッタ取付部とシャッタ開閉用
    のピンが係合されるピン係合部とを有する前面部と、当
    該前面部よりも幅狭の後面部と、これら前面部と後面部
    の幅方向中央部をつなぐ連結部とからなり、前記ピン係
    合部の幅が前記ヘッド挿通部の幅よりも大きく、かつ前
    記カートリッジケースの厚さと同等かそれ以下に形成さ
    れたものを用い、前記カートリッジケースの前縁部に沿
    って形成された案内レールを前記前面部と係合部と連結
    部とによって構成される溝内に摺動可能に係合したこと
    を特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクカートリッジ
    において、前記後面部を、前記前面部の両端側にそれぞ
    れ分離して設置したことを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディスクカートリッジ
    において、前記後面部の一方又は双方を、前記前面部の
    長さ方向の端部より外向きに突出させたことを特徴とす
    るディスクカートリッジ。
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