JP3481040B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP3481040B2
JP3481040B2 JP09266896A JP9266896A JP3481040B2 JP 3481040 B2 JP3481040 B2 JP 3481040B2 JP 09266896 A JP09266896 A JP 09266896A JP 9266896 A JP9266896 A JP 9266896A JP 3481040 B2 JP3481040 B2 JP 3481040B2
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一夫 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、収納したディス
ク状記録媒体が取り替え可能なディスクカートリッジに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば電子ブックという商品
名で市販されている従来のディスクカートリッジをA面
側ケースの方向から見た平面図、図21は、図20のデ
ィスクカートリッジのシャッタを開いた様子を示す平面
図、図22は、図20のディスクカートリッジのシャッ
タを開いた様子をB面側ケースの方向から見た平面図、
図23は、図20のディスクカートリッジをXXIII−XXI
II線から見た断面図、図24は、図20のディスクカー
トリッジの開閉ふたを開いて、両ケースの内側に収納さ
れたディスク状記録媒体を取出す様子を示す平面図であ
る。
【0003】図20において2はA面側ケース、図21
において2aはA面側ケース2に設けられた挿入孔、2
bはA面側ケース2の端面、2cはA面側ケース2の角
部、図22において3はB面側ケース、3aはB面側ケ
ース3に設けられた挿入孔、3bはB面側ケース3の端
面、3cはB面側ケース3の角部である。1はA面側ケ
ース2とB面側ケース3によって構成されるディスクカ
ートリッジ、4はディスクカートリッジ1に摺動可能に
取り付けられたシャッタ、5はディスクカートリッジ1
に収納されたディスク状記録媒体、5aはディスク状記
録媒体の中心孔、5bはディスク状記録媒体の最外周
部、図23において6はディスクカートリッジ1の一端
面に取り付けられた開閉ふた、6aは開閉ふた6の端
面、7は両ケース2、3の内側に形成された空間であ
る。また図23に示すように開閉ふた6は両ケース2、
3のシャッタ4が取付られていない方の端面2b、3b
で両ケース2、3にはさまれて保持されている。また図
24に示すように開閉ふた6は角部3c、2cを回動中
心として回動可能にディスクカートリッジ1に支持され
ている。
【0004】図23に示すように、ディスクカートリッ
ジ1は、A面側ケース2、B面側ケース3の両ケースを
対向して組立てることによって構成され、両ケース2、
3は内側に空間7を形成するような形状に形成されてい
る。図20に示すように、シャッタ4は、両ケース2、
3の中央部に位置するときは前記両ケース2、3の挿入
孔2a、3aを同時に塞ぎ、それ以外の位置に移動して
いるときは、図21、22に示すように、前記両ケース
2、3の挿入孔2a、3aを開放した状態に保つ。
【0005】また図23に示すように、ディスク状記録
媒体5は両面のうち少なくとも一方の面が信号面で、両
ケース2、3の内側の空間7に回転可能に収納されてい
る。なお、信号面とは、信号を記録再生可能な面、ある
いは電子ブックのように記録不可能な再生専用面のこと
である。
【0006】次に動作について説明する。図21に示す
ように、従来のディスクカートリッジ1は、記録再生装
置(図示せず)に装填されるとき、シャッタ4が両ケー
ス2、3に形成されたガイドに沿ってスライドし、挿入
孔2a、3aを開いた状態に保つ。そして、ディスク状
記録媒体5の中心孔5aが、ターンテーブル(図示せ
ず)に嵌合した後、ディスク状記録媒体5はターンテー
ブルに記録再生装置のクランプ機構(図示せず)によっ
てクランプされ、ターンテーブルと一体になって回転
し、記録再生ヘッドがディスク状記録媒体5の信号面上
に情報を記録し、または信号面上の情報を再生する。
【0007】また、記録再生装置から取り出されたディ
スクカートリッジ1は、図24に示すように、開閉ふた
6のロック機構(図示せず、いわゆるパッチン止め機構
を利用したもの)を解除した後、開閉ふた6を両ケース
2、3の角部2c、3cを回転中心にして矢印方向に回
転させ、空間7を開放して収納されたディスク状記録媒
体5を取出すことができる。全く逆のことを行えば、取
出したディスク状記録媒体5を再び空間7に収納するこ
ともできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体をディス
クカートリッジから、1度も取出されたことがないか、
少なくとも1度は取出したことがあるかを検出する機構
がないために、ディスクカートリッジから異常(記録不
可能状態等)となったディスク状記録媒体を取り出し、
正常なディスク状記録媒体(新品のディスク状記録媒体
等)と入れ替えた場合でも、このディスク状記録媒体が
正常と判断することができない。このために、記録開始
前にディスク状記録媒体の信号面上のフォーマットを読
み取って記録可能な状態か否かを検証してその後記録を
開始するという、いわゆるリードアフターライト(RA
W)の手順が必要となり、正常と判断されるディスク状
記録媒体を備えているにも関わらず記録にかかる時間が
長くなる、という問題があった。
【0009】また、従来のディスクカートリッジは、デ
ィスク状記録媒体の記録面上に記録した必要な情報に誤
って上書きしたり、消去してしまったりすることを防止
するための誤消去防止機構がないため、ディスク状記録
媒体をディスクカートリッジから取り出し、このディス
ク状記録媒体を再びディスクカートリッジに収納し直し
た場合に、確実に誤消去を防止できないという問題があ
った。
【0010】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、第1の目的は、ディスクカー
トリッジに収納されているディスク状記録媒体が、ディ
スクカートリッジから1度も取出されたことがないか、
少なくとも1度は取出されたことがあるかを検出し、1
度も取出されたことがない場合には、記録可能な状態か
否かを検証してその後に記録を開始するという手順を省
略することによって情報の記録時間を短縮でき、さらに
ディスクカートリッジからディスク状記録媒体を取り出
した場合でも、正常と判断されるディスク状記録媒体
(新品のディスク状記録媒体等)を使用するときは、デ
ィスク状記録媒体が1度も取出されたことがないものと
みなして情報の記録時間を短縮できる、ディスクカート
リッジを得ることである。
【0011】また、第2の目的は、ディスクカートリッ
ジから1度取出されたディスク状記録媒体を再びディス
クカートリッジに収納し直した場合、このディスク状記
録媒体を読み取り専用とみなして確実に誤消去を防止す
ることができる、ディスクカートリッジを得ることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディスク
カートリッジにおいては、ディスクカートリッジを構成
する一対のケースの一方に回動可能に支持されたリッド
を設け、上記ディスク状記録媒体が取り出されるまでは
上記取り出し識別孔を上記リッドで閉鎖し、上記ディス
ク状記録媒体を取り出すために上記開閉ふたを開いたと
き上記リッドが回動して再び当該開閉ふたが閉じられた
時も上記取り出し識別孔の閉鎖を解除し、このリッドを
元の位置に回動させることで上記取り出し識別孔を再び
閉鎖できるようにしたものである。
【0013】また、上記一対のケースの少なくとも一方
に誤消去防止識別孔を形成するとともに、このディスク
カートリッジに収納されたディスク状記録媒体を着脱す
るとき開閉する開閉ふたに移動可能に支持された第二の
リッドを設け、上記ディスク状記録媒体が取り出される
までは上記誤消去防止識別孔を上記第二のリッドで閉鎖
し、上記ディスク状記録媒体を取り出すために上記開閉
ふたを開いたとき上記第二のリッドが移動して再び当該
開閉ふたが閉じられた時も上記誤消去防止識別孔の閉鎖
を解除し、この第二のリッドを元の位置に移動させるこ
とで上記誤消去防止識別孔を再び閉鎖できるようにした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態であるディ
スクカートリッジは、ディスクカートリッジからディス
ク状記録媒体を取り出した場合でも、正常と判断される
ディスク状記録媒体(新品のディスク状記録媒体等)を
使用するときはディスク状記録媒体が1度も取出された
ことがないものとみなして情報の記録時間を短縮でき
る。また、ディスクカートリッジから1度取出されたデ
ィスク状記録媒体を再びディスクカートリッジに収納し
直した場合、このディスク状記録媒体を読み取り専用と
みなして確実に誤消去を防止することができる。
【0015】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1について図を参照して説
明する。図1は、この実施の形態1のディスクカートリ
ッジの斜視図、図2はディスクカートリッジの要部透視
図、図3はディスクカートリッジのシャッタを開いた状
態を示す平面図、図4は開閉ふたの平面図、図5は開閉
ふたの要部拡大図、図6は開閉ふた開放時の要部断面
図、図7はディスク状記録媒体の取り出し状態を示す平
面図である。
【0016】図1において、2はA面側ケース、3はこ
のA面側ケース2と組み合わされてディスクカートリッ
ジ1を形成するB面側ケース、4はこのディスクカート
リッジ1にスライド可能に取り付けられたシャッタ、6
は前記A面側ケース2とB面側ケース3に挟まれて前記
ディスクカートリッジ1の端面に取り付けられた開閉ふ
た、25は前記B面側ケース3に設けられた取り出し識
別孔である。
【0017】図2に示すように、開閉ふた6は一端で支
点20によってディスクカートリッジ1に回動自由に支
持されている。また開閉ふた6の他端にはロック爪21
が形成されており、このロック爪21がディスクカート
リッジ1の内側に形成された引っかけ部22と係合する
ことで開閉ふた6が開放されないように構成されてい
る。また、図4に示すように開閉ふた6には閉鎖部材2
3が形成されている。この閉鎖部材23は図5に示すよ
うに薄肉部24によって開閉ふた6に支持されている。
図2に示すように開閉ふた6が前記ディスクカートリッ
ジ1に組み付けられたときには前記閉鎖部材23はB面
側ケース3に形成された取り出し識別孔25に嵌合して
いる。
【0018】また、図3に示すように、ディスク状記録
媒体5は前記A面側ケース2とB面側ケース3が組み合
わされたときに形成される空間に回転自由に収納されて
いる。
【0019】次に、動作について説明する。図3に示す
ように、ディスクカートリッジ1は、記録再生装置(図
示せず)に装填されるとき、シャッタ4がディスクカー
トリッジ1に形成されたガイドに沿ってスライドし、挿
入孔3aを開いた状態に保つ。そして、ディスク状記録
媒体5の中心孔5aが、ターンテーブル(図示せず)に
嵌合した後、ディスク状記録媒体5はターンテーブルに
記録再生装置のクランプ機構(図示せず)によってクラ
ンプされてターンテーブルと一体になって回転し、記録
再生ヘッドがディスク状記録媒体5の信号面上に情報を
記録し、または信号面上の情報を再生する。
【0020】また、記録再生装置から取り出されたディ
スクカートリッジ1は、図7に示すように、開閉ふた6
のロック爪21を解除した後、開閉ふた6を支点20を
回転中心にして矢印A方向に回転させ、収納されたディ
スク状記録媒体5を取出すことができる。この時、開閉
ふた6の閉鎖部材23は取り出し識別孔25と嵌合して
いるので、閉鎖部材23は取り出し識別孔25の側面か
ら力を受けるので図6に示すように薄肉部24の部分が
破断される。図6に示すように、取り出し識別孔25の
側面および閉鎖部材23の側面には斜面が形成されてい
るので開閉ふた6から切り離された閉鎖部材23はディ
スクカートリッジ1の外部に排出される。このディスク
状記録媒体5は、取り出したときと逆の手順でディスク
カートリッジ1に再び収納することができる。
【0021】しかしながら、ディスク状記録媒体5を元
の通りにディスクカートリッジ1に収納しても、閉鎖部
材23はすでに開閉ふた6からは切り離されているた
め、取り出し識別孔25と嵌合することはない。つま
り、ディスク状記録媒体5を一度ディスクカートリッジ
1から取り出すと閉鎖部材23が除去され、閉鎖されて
いた取り出し識別孔25は開放され、2度と閉鎖される
ことはないわけである。
【0022】よって、この取り出し識別孔25が開放さ
れていることを記録再生装置に備えられた検出スイッチ
等(図示せず)によって検出することで、ディスク状記
録媒体5がディスクカートリッジ1から取り出されたこ
とを検出できる訳である。
【0023】実施の形態2. 図8は、この発明の実施の形態2のディスクカートリッ
ジの斜視図、図9は要部透視図、図10はリッドの拡大
図、図11はリッドの平面図、図12は開閉ふたの平面
図、図13は第二のリッドの拡大図、図14、15、1
6は開閉ふた開放時の動作図、図17、18は開閉ふた
閉鎖時の動作図、図19はディスク状記録媒体の取り出
し状態を示す平面図である。
【0024】図8から図19において、ディスクカート
リッジ1、A面側ケース2、B面側ケース3、シャッタ
4、ディスク状記録媒体5、開閉ふた6と開閉ふた6の
支点20、およびロック爪21、引っかけ部22のロッ
ク機構は、実施の形態1と同様なのでその説明は省略す
る。図11に示すように、リッド41はA面側ケース2
の内側に図の矢印B方向に回動可能に支持されている。
また、このリッド41は図10に示すようにA面側ケー
ス2に設けられた支点穴43に引っかけ爪41a、41
bによって抜け止めされるとともに引っかけ爪41a、
41bと支点穴43の側面との摩擦力によって回動位置
が保持されている。41zはドライバ溝である。このリ
ッド41は、図8に示すようにB面側ケース3がA面側
ケース2と組み合わされるときにはB面側ケース3に設
けられた取り出し識別孔25に嵌まり込むように構成さ
れている。
【0025】図12に示すように開閉ふた6の一端には
当接部42が形成されている。この当接部42は、図9
に示すように開閉ふた6がディスクカートリッジ1に取
り付けられた状態では前記リッド41の側面に当接する
が、リッド41がB面側ケース3に形成された取り出し
識別孔25に沿って回動するのを妨げる位置にはない。
【0026】次に、図12に示すように開閉ふた6には
スライド溝32が形成され、このスライド溝32に第二
のリッド31が嵌合し、図の矢印C方向に摺動可能であ
る。また、この第二のリッド31は、図13に示すよう
に引っかけ爪31a、31b、31cによって前記スラ
イド溝32に抜け止めされるとともに、これら引っかけ
爪31a、31b、31cと前記スライド溝32の側面
との摩擦力によってスライド位置が保持される。図8に
示すように、この第二のリッド31は、B面側ケース3
がA面側ケース2と組み合わされるときにはB面側ケー
ス3に設けられた誤消去防止識別孔34に嵌まり込むよ
うに構成されている。
【0027】次に、動作について説明する。ディスクカ
ートリッジ1は、上記実施の形態1と同様に記録再生装
置(図示せず)に装填されるとき、シャッタ4がディス
クカートリッジ1に形成されたガイドに沿ってスライド
し、挿入孔を開いた状態に保ち、ディスク状記録媒体5
の中心孔が、ターンテーブル(図示せず)に嵌合した
後、ディスク状記録媒体5はターンテーブルに記録再生
装置のクランプ機構(図示せず)によってクランプされ
ターンテーブルと一体となって回転し、記録再生ヘッド
がディスク状記録媒体5の信号面上に情報を記録し、ま
たは信号面上の情報を再生する。
【0028】記録再生装置から取り出されたディスクカ
ートリッジ1は、図19に示すように、開閉ふた6のロ
ック爪21を解除した後、開閉ふた6を支点20を回転
中心にして矢印A方向に回転させ、収納されたディスク
状記録媒体5を取出すことができる。この時、図15に
示すように開閉ふた6に形成された当接部42はリッド
41の側面に当接しながら回動するので、リッド41は
取り出し識別孔25に沿って回動させられ、図16に示
す状態となる。つまり、取り出し識別孔25のリッド4
1によって閉鎖されていた部分が開放された訳である。
この状態からディスク状記録媒体5を取り出したときと
逆の手順でディスクカートリッジ1に再び収納すること
もできる。しかしながら図17に示したように、開閉ふ
た6を矢印Aの逆方向に回動させてディスクカートリッ
ジ1に再びセットしても、当接部42はリッド41を元
の位置に戻すようには当接しないので、図18に示すよ
うにリッド41は元の位置に復帰しない。よって、この
取り出し識別孔25の開放された部分を記録再生装置に
備えられた検出スイッチ等(図示せず)によって検出す
ることで、ディスク状記録媒体5がディスクカートリッ
ジ1から取り出されたことが検出できる訳である。
【0029】ここで、再び取り出し識別孔25を初期の
状態(図14に示す状態)にもどす必要が生じた場合
は、図10に示すようにリッド41にはドライバ溝41
zが設けられているのでこのドライバ溝41zにマイナ
スドライバー等を挿入して回動させることで初期の状態
にもどすことができる。
【0030】同時に、図15に示すように、ディスク状
記録媒体5を取り出すために開閉ふた6を開こうとする
と、第二のリッド31の側面はB面側ケース3に設けら
れた誤消去防止識別孔34の側面33に当接する。この
まま開閉ふた6を回動させ続けると、第二のリッド31
は側面33によってスライドさせられて図16に示す状
態となる。つまり、誤消去防止識別孔34の第二のリッ
ド31によって閉鎖されていた部分が開放された状態と
なる。この状態から図17に示すように矢印A方向と逆
方向に開閉ふた6を矢印Aの逆方向に回動させてディス
クカートリッジ1に再びセットしても、側面33は第二
のリッド31を元の位置に戻すようには当接しないの
で、図18に示すように第二のリッド31は元の位置
(図14の状態)に復帰できない。よって、この誤消去
防止識別孔34の開放された部分を記録再生装置に備え
られた検出スイッチ等(図示せず)によって検出するこ
とで、ディスク状記録媒体5がディスクカートリッジ1
から取り出されこのディスク状記録媒体5が読み取り専
用とみなせることが検出できる訳である。
【0031】ここで、再び誤消去防止識別孔34を初期
の状態(図14に示す状態)にもどす必要が生じた場合
は、ペン先等で第二のリッド31が側面33に当接する
までスライドさせて初期の状態にもどすことができる。
【0032】この実施の形態2では、取り出し識別孔と
誤消去防止識別孔の両方を備えたディスクカートリッジ
の例を示したが、必ずしも両方を備える必要はなくそれ
ぞれが独立して効果を発揮することができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果が得られる。
【0034】ディスクカートリッジに収納されているデ
ィスク状記録媒体が、ディスクカートリッジから1度も
取出されたことがないか、少なくとも1度は取出された
ことがあるかを、取り出し識別孔がリッドで閉鎖されて
いるか否かで検出できるので、取り出し識別孔が閉鎖さ
れているときはディスク状記録媒体が1度も取出された
ことがない場合であるので、記録可能な状態か否かを検
証してその後記録を開始するという手順を省略して情報
の記録時間を短縮できる。 さらに、ディスクカートリッ
ジからディスク状記録媒体を取り出した場合でも、正常
と判断されるディスク状記録媒体(新品のディスク状記
録媒体等)を使用するときは、リッドを取り出し識別孔
を閉鎖する位置に回動しておくことで、記録可能な状態
か否かを検証してその後記録を開始するという手順を省
略して情報の記録時間を短縮できる、ディスクカートリ
ッジが得られる。
【0035】また、ディスクカートリッジに収納されて
いるディスク状記録媒体が、ディスクカートリッジから
1度取出されると、第二のリッドが移動して誤消去防止
識別孔の閉鎖が解除されるので、このディスク状記録媒
体を再びディスクカートリッジに収納し直した場合、上
記第二のリッドを元の位置に戻さない限り読み取り専用
とみなされるので、確実に誤消去を防止することができ
るディスクカートリッジが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のディスクカートリ
ッジの斜視図である。
【図2】 実施の形態1のディスクカートリッジの要部
透視図である。
【図3】 実施の形態1のディスクカートリッジのシャ
ッタを開いた状態を示す平面図である。
【図4】 実施の形態1の開閉ふたの平面図である。
【図5】 実施の形態1の開閉ふたの要部拡大図であ
る。
【図6】 実施の形態1の開閉ふた開放時の要部断面図
である。
【図7】 実施の形態1のディスク状記録媒体の取り出
し状態を示す平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2のディスクカートリ
ッジの斜視図である。
【図9】 実施の形態2の要部透視図である。
【図10】 実施の形態2のリッドの拡大図である。
【図11】 実施の形態2のリッドの平面図である。
【図12】 実施の形態2の開閉ふたの平面図である。
【図13】 実施の形態2の第二のリッドの拡大図であ
る。
【図14】 実施の形態2の開閉ふた開放時の動作図で
ある。
【図15】 実施の形態2の開閉ふた開放時の動作図で
ある。
【図16】 実施の形態2の開閉ふた開放時の動作図で
ある。
【図17】 実施の形態2の開閉ふた閉鎖時の動作図で
ある。
【図18】 実施の形態2の開閉ふた閉鎖時の動作図で
ある。
【図19】 実施の形態2のディスク状記録媒体の取り
出し状態を示す平面図である。
【図20】 従来のディスクカートリッジをA面側ケー
スの方向から見た平面図である。
【図21】 図20の従来のディスクカートリッジのシ
ャッタを開いた様子を示す平面図である。
【図22】 図20の従来のディスクカートリッジのシ
ャッタを開いた様子をB面側ケースの方向から見た平面
図である。
【図23】 図20の従来のディスクカートリッジをXX
III−XXIII線方向から見た断面図である。
【図24】 図20の従来のディスクカートリッジの開
閉ふたを開いて、両ケースの内側に収納されたディスク
を取出す様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、2 A面側ケース、3 B
面側ケース、5 ディスク状記録媒体、6 開閉ふた、
23 閉鎖部材、25 取り出し識別孔、31第二のリ
ッド、34 誤消去防止識別孔、41 リッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永見 哲郎 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−282832(JP,A) 特開 平9−10654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 604 G11B 23/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ヘッドおよびターンテーブルとの干渉
    を避けるための挿入孔が形成された一対のA面側ケース
    およびB面側ケースと、上記一対のケースの内側に形成
    された空間内に回転可能に収納されているディスク状記
    録媒体と、上記一対のケースの挿入孔が形成されていな
    い側の端面に取付けられ、上記一対のケース内から上記
    ディスク状記録媒体を着脱するとき開閉する開閉ふたを
    備えたディスクカートリッジにおいて、上記一対のケー
    スの少なくとも一方に形成された取り出し識別孔と、上
    記一対のケースの一方に回動可能に設けられたリッドと
    を備え、当該開閉ふたが閉じられているときは上記リッ
    ドが上記取り出し識別孔を閉鎖し、当該開閉ふたが開か
    れたとき上記リッドが回動して再び当該開閉ふたが閉じ
    られた時も上記取り出し識別孔の閉鎖を解除し、このリ
    ッドを元の位置に回動させることで上記取り出し識別孔
    を再び閉鎖できるように構成したことを特徴とするディ
    スクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 光ヘッドおよびターンテーブルとの干渉
    を避けるための挿入孔が形成された一対のA面側ケース
    およびB面側ケースと、上記一対のケースの内側に形成
    された空間内に回転可能に収納されているディスク状記
    録媒体と、上記一対のケースの挿入孔が形成されていな
    い側の端面に取付けられ、上記一対のケース内から上記
    ディスク状記録媒体を着脱するとき開閉する開閉ふたを
    備えたディスクカートリッジにおいて、上記一対のケー
    スの少なくとも一方に形成された誤消去防止識別孔と、
    上記開閉ふたに移動可能に設けられた第二のリッドとを
    備え、当該開閉ふたが閉じられているときは上記第二の
    リッドが上記誤消去防止識別孔を閉鎖し、当該開閉ふた
    が開かれたとき上記第二のリッドが移動して再び当該開
    閉ふたが閉じられた時も上記誤消去防止識別孔の閉鎖を
    解除し、この第二のリッドを元の位置に移動させること
    で上記誤消去防止識別孔を再び閉鎖できるように構成し
    たことを特徴とするディスクカートリッジ。
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