WO1997000780A1 - Corps dote d'un capuchon - Google Patents

Description

明 細 書 キャップ付き本体 技 術 分 野

本発明はキャップ付き本体に係り、 特に筆記具、 塗布具、 ィヒ粧用具又は容器等 の本体の被嵌合部からキヤップを片手の操作で容易に離脱させることができるよ うにしたキヤップ付き本体に関する。

背 景 技 術

筆記具、 塗布具、 化粧用具又は容器等の本体には、 被嵌合部から引き抜くこと により離脱することができるキヤップが装着されている。 特に本体内に内蔵され た液体が乾燥しては困るような物品、 例えば、 修正用インキ等を内蔵した塗布具 (修正ペン） では、 修正インキに含有された溶剤力《塗布先端から蒸発し、 本体に 内蔵された修正ィンキが固ィ匕して使用不能となることがある。 これを防止するた めに、 塗布先端周りの気密を保持するための内キヤップ等をキヤップ内に設けて、 キヤップを本体の被嵌合部に比較的強めの嵌合力で嵌合してある。 この種のキヤ ップにおいては、 通常時、 両手を使ってキャップを本体の被嵌合部から引き抜い ており、 片手の操作でキヤップを本体から離脱させることは困難である。

キヤップを片手の操作で本体の被嵌合部から引き抜けるようにしたものとして、 実開昭 4 8 - 1 8 2 3 9号公報により開示された 「ペンのキヤップ跳ね外し装置」 や、 特開昭 6 1 - 2 5 9 9 6 2号公報により開示された 「キヤップ付容器」があ る。 しかし、 これら従来技術は、 キャップを本体の被嵌合部から片手の操作で容 易に離脱できるような構造をキャップ自体に付加したものではない。 前者の従来 技術においては、 キャップとペン軸との間に押し片カ組み込まれている。 この押 し片を動かすためには、 かなりの表面積となるハンドル部を外方に露出するよう に設ける必要があり、 良好なデザィンの製品を得ることができなかった。

また、 押し片を動かし易いように、 ハンドル部を大きくすると、 筆記時あるい は塗布時等にぺン軸を挟持する際にハンドル部力邪魔になるという問題もあつた _c 後者の従来技術においては、 内キャップの開口端面と当接する摺動体を本体側 に設け、 摺動体がばねにより突出方向に押圧されるように配設してある。 しかし ながら、 この従来技術は、 容器本体の被嵌合部側も加工する必要があり、 従来か らある筆記具、 塗布具、 化粧用具又は容器等におけるキャップと本体の嵌合構造 を利用することができないという問題がある。

したがって、 本発明の目的は、 上記従来技術が有する問題点を解消し、 キヤッ プのみに簡単な加工を施すことにより、 片手の操作で、 筆記具、 塗布具、 化粧用 具又は容器等の本体の被嵌合部からキヤップを引き抜くことを可能にしたキヤッ プ付き本体を提供することにある。

発 明 の 開 示

本発明は、 本体の被嵌合部へキャップを嵌着し、 引き抜くことによりキャップ を本体から離脱できるようにしたキヤップ付き本体において、 前記キヤップの側 壁に、 自由端カ讷方に向かって橈み可能な可とう性の操作体を設けると共に、前 記本体またはキャップの少なくとも t、ずれか一方の側に傾斜案内面を形成し、 こ の傾斜案内面を介して操作体に加わる反力を利用してキヤップを離脱するように したことを特徵とするものである。

本発明の操作体は、 キャップの側壁面を、 例えば U字状に切欠いて、 その自由 端が内方へ移動して本体の傾斜案内面に当接するように構成することができる。 また、 操作体はキャップとは別ピースに構成し、 操作体をキャップの中に装着す ることもできる。

操作体の自由端の内側の面に傾斜案内面を形成しておき、 この傾斜案内面を本 体の被嵌合部に形成された段部に当接させるようにすることもできる。 過剰な力を要せずにスムースに本体の被嵌合部からキヤップを離脱させるには、 キャップを本体の軸線に沿って真っ直ぐに引き抜くこと力大切である。 そのため には、 操作体をキャップの側壁の対向した 2力所に設け、 同じ力で操作体を内方 へ押圧し、 キャップを本体から引き抜くようにすると良い。

一対の操作体を内方へ向けて押圧すると、 操作体は軸線に向かって移動して本 体の側に形成された傾斜案内面又は段部に当接し、 更なる押圧により操作体が前 記傾斜案内面又は段部から反カを受け、 この反カはキャップを本体の被嵌合部か ら引き抜く分力として作用する。 それにより、 キャップは本体の被嵌合部から離 脱する方向に移動し、 キャップと本体の被嵌合部との係合を解除するので、 キヤ ップを容易に片手で本体の被嵌合部から離脱させることができる。

本発明のキヤップは前述したような構成なので、 操作体を押圧することにより、 片手だけの操作によりキャップを筆記具、 塗布具または容器等の本体から容易に 離脱させることができる。

操作体に対する押圧操作によりキヤップを筆記具、 塗布具または容器等の本体 から離脱させるので、 従来のようにキャップを引き抜く際に、 汗で手が滑りやす くなつて挾持力力く低下して引き抜き難いということがなく、 力のない人でも容易 にキャップを筆記具、 塗布具または容器等の本体から離脱させることができる。 また、 そのために、 キヤップの本体の披嵌合部への嵌合が強くなるような構造を 採用することができるという利点がある。

図 面 の 簡 単 な 説 明

第 1図は塗布具本体の被嵌合部にキャップを嵌合した状態を示した本発明の第

—の実施例を示した縦断面図、 第 2図は同 例のキャップを示した側面図、 第

3図は塗布具本体の被嵌合部にキヤップを嵌合した状態を示した本発明の第 2の 実施例による縦断面図、 第 4図は第 3図の W— IV線に沿って切断して示した横断 面図、 第 5図は第 3図の V— V線に沿って切断して示した横断面図、 第 6図は第 3図に示したキヤップを塗布具本体の被嵌合部から離脱させる直前の状態を示し た縦断面図、 第 7図は塗布具本体の被嵌合部にキヤップを嵌合した状態を示した 本発明の第 3の実施例による縦断面図、 第 8図は第 7図に示したキヤップを塗布 具本体の被嵌合部から離脱させる寸前の状態を示した縦断面図、 第 9図は本発明 の第 4の実施例による塗布具本体の被嵌合部にキャップを嵌合した状態を示した 縦断面図である。

発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説明するために以下添附 JUSに示した実施例にしたがって 説明する。

以下に述べる 例は、 修正用ィンキを内蔵したいわゆる修正ペンと呼ばれて いる塗布具のキャップに本発明を適用した例であるが、本発明は、 これに限定さ れるものではなく、筆記具、塗布具、ィ匕粧用具又は容器等に広く適用可能である。 第 1図および第 2図は、 本発明の第 1の実施例によるキヤップを示している。 図中符号 1は本発明の一実施例によるキャップを示しており、 このキャップ 1 が、横断面形状が長円状であって、修正用インキを内蔵したペンタイプの本体 2 の先端に装着されている。 この本体 2は、 ボール 3を回転可能に抱持したチップ 4を先端に有している。 また、 このチップ 4と本体 2との間には、 先細りの俱斜 案内面 5と、 環状の被嵌合部 6と力隣り合つて形成されている。

一方、 キャップ 1の開口端部 1 aの近傍の内壁面には、環状の離 7力く形成さ れており、 この環状の突起 7が本体 2の側の被嵌合部 6の溝に嵌合している。 キヤップ 1の横断面形状は、 本体 2の横断面形状に合せて長円状の形状として あり、 幅広側の側面 8にはクリップ 9力一体的に付設されている。 前記キャップ 1の内側天壁面 1 bには、 内キャップ 1 0が同心的に設けられ、本体 2の被嵌合 部 6にキャップ 1を嵌合した際に、 チップ 4の周りの気密を保持できるようにな つている。 一方、 前記キャップ 1の幅狭側の側面 1 1の対向した 2か所の位置には、 一対 の可とう性の操作体 1 2力 <形成されている。 この操作体 1 2は、 第 2図から明ら 力、なように、 上方の基端部 1 3を残してほぼ U字状の溝 1 4を切り欠くことによ つて形成され、 基端部 1 3の反対の端が自由端 1 5とされ、 この自由端 1 5の外 面には押しボタン 1 6力く一体に形成されている。 このように構成された ¾ϋ例に よれば、 キャップ 1の解放時、 押しボタン 1 6 , 1 6を内方へ向かって強く押圧 すると、 操作体 1 2力堪端部 1 3を支点として内方へ橈み、 自由端 1 5の内端が 本体 2の傾斜案内面 5と干渉する。 さらに、操作体 1 2を強く内方へ押し込むと、 操作体 1 2が傾斜案内面 5上を滑ると同時に、 キャップ 1を外す方向の反カを受 け、 キャップ 1を本体 2から引き抜く方向の力がキャップ 1に作用し、 ついには、 キャップ 1を本体 2から引き離すことができる。

次に第 1図と同一部分に同一符号を付して示した第 3図ないし第 5図を参照し て、 本発明の第 2の実施例を説明する。

この実施例は、 キヤップ 1と操作体 1 2とを別ピース部材で構成した例である。 キャップ 1の開口端 1 aの近くの内側には、 環状の突起 7が形成され、 この突 起 7力本体 2の側の被嵌合部 6の溝に嵌合している。 また、 前記 7の直上で あって、 キャップ 1の幅狭側の側壁の対向した 2力、所の位置には、 開口 1 8力形 成されている。 キャップ 1の内側天壁面 1 bには、 第 1の実施例の場合と同様に、 内キャップ 1 0が設けてある。 この内キャップ 1 0には、 操作体 1 2の筒状の支 持コア 1 9力嵌着され、 この支持コア 1 9の上端から半径方向外方および軸方向 にアングル状のレリーズアーム 2 0 , 2 0力張り出し、 各レリーズアーム 2 0の 先端の外面には、 押しボタン 1 6力く一体的に形成されている。 この押しボタン 1 6は、前記開口 1 8の内側より外方へ向って突き出している。 また、 押しボタン 1 6の内側の面には、 傾斜案内面 2 1力《形成されている。

このように構成された実施例によれば、 第 3図に示したキヤップの閉塞状態か らキャップを取り去るとき、 押しボタン 1 6， 1 6を内側へ強く押し込む。 する と、 第 6図に示したように、 押しボタン 1 6の内側の傾斜案内面 2 1が本体 2の 側の傾斜案内面 5と千渉し、 押しボタン 1 6をなおも強く内方へ押圧すると、 押 しボタン 1 6が傾斜案内面 5上を滑ると同時に、 キャップ 1を外す方向の反力を 受け、 キャップ 1を本体 2から引き抜く方向の力がキャップ 1に作用し、 ついに は、 キャップ 1を本体 2から離脱させることができる。

次に第 7図および第 8図を参照して本発明の第 3の実施例を説明する。 この実 施例は、 繊維束ペン 2 3を塗布先端とした筆記具に本発明を適用した例を示して いる。 この^例は、 前の実施例とは異なり、 本体 2の側に設けた傾斜案内面 5 を除去し、 代わりにチップ 4と被嵌合部 6との間に短いだ円柱状の案内軸 2 4が 設けられている。 この案内軸 2 4のエツヂ 2 5に操作体 1 2の傾斜案内面 2 1が 作用するように構成されている。

このように構成された実施例によれば、 第 7図に示したキヤップの閉塞状態か らキャップを離脱するとき、 押しボタン 1 6， 1 6を強く内側へ押し込む。 する と、 第 8図に示したように、 押しボタン 1 6の内側の傾斜案内面 2 1が本体 2の 側の案内軸 2 4のエツヂ 2 5に接触し、 押しボタン 1 6をなおも強く内方へ押圧 すると、 押しボタン 1 6力《案内軸 2 4のエツヂ 2 5からキヤップ 1を外す方向の 反力を受ける。 キャップ 1には、 キャップ 1を本体 2から引き抜く方向の力が作 用し、 ついには、 キャップ 1を本体 2から離脱させることができる。

第 9図は本発明の第 4の ¾ϋ例を示している。

この実施例は、 第 3図に示した実施例とほぼ同じである力 操作体 1 2それ自 体の内側に内キヤップ 2 6を設けた点が異なっており、 その他の構成は第 3図に 示した実施例と同様である。 このような実施例によれば、 部品点数を低減して組 数を減らすことができ、 その結果、 製造コストを低減できるという利点力く得 られる。 産 m±の利用可能性

以上のように本発明によるキャップ付き本体は、 筆記具、 塗布具、 ィ匕粧用具又 は容器等に広く適用可能である。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 本体の被嵌合部へキャップを嵌着し、 引き抜くことによりキャップを本 体から離脱できるようにしたキヤップ付き本体において、 前記キヤップの側壁に、 自由端が内方に向かって橈み可能な可とう性の操作体を設けると共に、 前記本体 またはキヤップの少なくともいずれか一方の側に傾斜案内面を形成し、 この 斜 案内面を介して操作体に加わる反力を利用してキヤップを離脱するようにしたこ とを特徴とするキャップ付き本体。

2. 前記操作体は、 キャップの側 ±の相対向した 2つの位置に一対設けら れ、 自由端がたわめるように片持支持されていることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のキヤップ付き本体。

3. 前記俱斜案内面は、本体の側に形成されたことを特徴とする請求の範囲 第 1項に記載のキヤップ付き本体。

4. 前記傾斜案内面は、 キヤップの操作体の自由端の内側の面に形成された ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のキヤップ付き本体。

5. 前記操作体は、基端を残してキヤップの側壁の一部を U字状に切り欠く ことによつて形成され、 自由端の外面に押しボタンを有することを特徵とする請 求の範囲第 1項に記載のキヤップ付き本体。

6. 前記操作体はキャップとは別体に設けられ、 キャップの内側に嵌着され た支持コアの端から片持状に突出した一対のレリ一ズアームを有し、 このレリ一 ズアームの外端には押しボタンが形成され、 この押しボタンがキヤップに形成さ れた開口より外方に突出するように構成されていることを特徴とする請求の範囲 第 1項に記載のキヤップ付き本体。

7. 前記押しボタンの内側には傾斜案内面が形成され、 この傾斜案内面が本 体の側の 斜案内面と接触できるように構成されたことを特徵とする請求の範囲 第 6項に記載のキヤップ付き本体。

8. 前記操作体の押しボタンの内側に傾斜案内面が形成され、 この傾斜案内 面力本体側の案内軸のェッヂに当接するように構成されたことを特徴とする請求 の範囲第 6項に記載のキヤップ付き本体。